JP6320481B2 - バックライトユニットとそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、液晶パネル装置に用いられるエッジライト方式のバックライトユニットに関するものである。
液晶ディスプレイでは、筐体の狭額縁化が進んでいる。特に、この流れは、スマートフォン、タブレットなどの携帯端末の分野では顕著である。これは、筐体が同じサイズであれば、表示領域の拡大が図れ、逆に、同じ表示領域であれば、筐体の小型化が図れるためである。また、流行の面からも、消費者が狭額縁型のスマートフォンを好む傾向にある。
特にスマートフォンなどの携帯端末で筐体の狭額縁化を図る場合には、1mmよりも狭くした極限までの狭額縁化が要求される。そうなると、額縁部分に格納される要素を狭くしていくしかない。この額縁部分に格納する要素の中に、液晶パネルユニットとバックライトユニットとの間を固定保持する遮光性の両面粘着シート16がある。このようなバックライトユニットの例が特許文献1に記載されている。
バックライトユニットは主に、反射シートと、反射シートの前面に配置されて側面エッジに光源が設けられた導光板と、複数の光学フィルムを重ねて構成された光学シートとが順に配置されたものであり、全体が発光するように設計された導光板の光が、反射シートに反射されて、光学シート側からのみ光るように構成されている。その光学シート側に、両面粘着シート16で、液晶パネルユニットを貼り付け固定する。
この両面粘着シート16は、液晶パネルユニットとバックライトユニットの相対位置を固定するとともに、その間から光が漏れることを防止する役目も果たす。そのため、矩形のバックライトユニット10の周囲四辺をいずれも囲う必要がある。ゆえに両面粘着シート16の形状は、液晶パネルユニットの表示領域部を開口し、四辺をごく細い枠型に囲ったものとなる。この形態を図9の正面図に示す。
特開2012−156003号公報
しかしながら、携帯端末用にさらに要求される狭額縁化を達成しようとすると、上記の枠型の両面粘着テープとして許される幅が、シート状の両面粘着テープを枠型にカットする加工限界に達してしまう。その幅は概ね、0.4〜0.5mmほどとなる。これより狭くしようとすると、両面粘着テープ自体の強度が低下して破断したり、貼り付け時に蛇行したりして、精度良く両面粘着テープを貼り付けることが難しくなる。また、貼り付けることができたとしても、バックライトユニット10を液晶パネルユニットに貼り付け保持する粘着強度が低下し、周囲の温度変化などによって一部若しくは全部が剥がれてしまうことがある。こうなると、装置の構成要素の位置ズレが起きたり、剥がれた部分からバックライトユニット10の光が漏れたりして、最終製品の価値を大きく下げてしまう。
これより幅を狭くする方法として、予め枠型にカットするのではなく、細い短冊状にカットした両面粘着テープを四辺の対応する位置に貼り付ける、という手法がある。また、スマートフォンなどでは液晶パネルユニットとバックライトユニットとの間を固定する両面テープを、対になる二辺のみとし、残りの二辺を廃止して、廃止した辺の狭額縁化を図るという手法もある。
だが、短冊状にすると別の問題が生じる。枠型の両面粘着テープを用いて液晶パネルユニットとバックライトユニット10との間を貼り付けた場合には、バックライトユニット10が発光する光を四方の周囲に漏れなく塞いで、液晶パネルユニットに当てることができる。しかし、短冊状の両面粘着テープを組み合わせた場合、それらの隙間や廃止した二辺に部分的に塞がれていない部分が存在しているため、側面からバックライトユニット10の光が漏れてしまう。この漏れた光は、液晶表示装置を使用する機器側で完全に遮断しなければ、当該装置の不要な場所から光が漏れてしまい、機器の評価及び商品価値を下げてしまう。
そこでこの発明は、液晶パネルユニットとバックライトユニットとからなる発光液晶パネルモジュールの表示領域の外縁に存在する非発光領域の狭額縁化をさらに進めるため、液晶パネルモジュールを形成するバックライトとなるバックライトユニットを接着するにあたり、漏れなく塞ぐ遮光効果を維持しながら、高い精度と貼り付け強度を維持して、液晶表示装置及びそれを用いた機器の品質向上を図ることを目的とする。
この発明は、
反射シートと、反射シートの前面に配置されて側面に光源が設けられた導光板と、複数の光学フィルムを重ねて構成された光学シートとが順に配置されたバックライトユニットであって、
上記光学シート側の面の少なくとも一部の縁に、不透明かつ非硬化型の粘着剤を線状に塗工されたバックライトユニットにより上記の課題を解決したのである。
具体的な塗工箇所の例としては、上記バックライトユニットとして格納するシート群を囲むシャーシ上に、押し出し径を細く絞って上記粘着剤を押し出して、幅を狭くした線で粘着剤を塗工する。こうして形成された枠状の粘着部は、枠型の両面粘着テープよりも幅が狭くても、直線状かつ隙間なく塗ることができる。また、両面粘着テープはPETなどの樹脂からなる基材のテープの裏表に粘着剤を塗布したものであるが、基材部分の厚みが無視できず、その分、両面テープを構成できる粘着剤の量には制限がある。これに対して粘着剤を直接に塗布する場合は、全量が粘着剤であるため、同じ厚み同じ幅の両面粘着テープよりも高い粘着力を発揮でき、塗布幅を狭くしても十分な粘着強度を発揮させやすい。
上記粘着剤は非硬化型である必要がある。UV硬化などの硬化型の粘着剤だと、それぞれのシートやモジュールなどを貼り付ける直前の工程で粘着剤を塗工して、速やかに貼り付けた後に硬化させて固定しなければ、貼り付け位置がずれたり、あるいは貼り付け前に粘着剤が硬化して粘着力を失ってしまう。これに対して、非硬化型の粘着剤を用いると、事前に粘着剤を塗布しておいても、その接着面にはシリコン処理などを行った保護シートなどで覆って、実際の貼り付け工程を行うまで保管、輸送が問題なく行える。また、粘着剤の塗布後に温度変化などで構成部品が熱膨張又は熱収縮を起こしても、粘着剤が硬化していないので、それら膨張収縮に対して追従し、製品性能を保つことができる。
なお、粘着剤を塗工したこの発明にかかるバックライトユニットは、輸送及び保管のために、上記粘着剤を保護し、必要に応じて剥離可能な保護シートを貼り付けておくとよい。
また、第2の発明として、上記バックライトユニットを囲むシャーシと、上記反射シートとの接着を、線状に塗工した上記粘着剤によって接着したバックライトユニットにより、同様に遮光効果を維持しながら高い精度と貼り付け強度を維持して、上記バックライトユニット自体の狭額縁化を行えるものとしたのである。
この発明により、液晶パネルユニットの表示領域に対して、バックライトユニット周囲の非発光領域を狭額縁化することが可能になる。その結果、従来よりもベゼル部を細くしたデザイン性に優れた液晶パネル搭載装置を顧客に提供することができる。
さらに、ひとたび完成した液晶パネル搭載装置に不具合が生じた場合、非硬化型の粘着剤で接着していることで、既に塗工した粘着剤を除去することが容易に出来る。さらに、一旦外した後、再度粘着剤を塗工して接着することも容易にできるので、メンテナンス性を向上させる。
この発明の第1の実施形態にかかるバックライトユニットとその周辺パーツの分解斜視図 (a)シャーシ背面側に粘着剤を塗工する際の斜視図、(b)(a)のb−b断面図、(c)シャーシに反射シートを貼り付けた際の斜視図、(d)(c)のd−d断面図、(e)(c)をひっくり返した斜視図、(f)(e)のf−f断面図 (a)トレイ部分に導光板及び光学シートを配する斜視図、(b)(a)のb−b断面図、(c)レンズシートを載せた後にシャーシ前面側に粘着剤を塗工する際の斜視図、(d)(c)のd−d断面図 この発明の第1の実施形態にかかるバックライトユニットの平面図、(b)(a)のb−b縦断面分解図、(c)(a)のc−c横断面分解図 この発明の第2の実施形態にかかるバックライトユニットの平面図 (a)この発明の第3の実施形態におけるレンズシートを載せた後にシャーシ前面側に粘着剤を塗工し両面粘着テープを貼り付ける際の斜視図、(b)(a)のb−b断面図、(c)(a)の貼り付け後の平面図 (a)第4の実施形態においてシャーシ背面側に両面粘着テープを介して反射シートを貼り付ける際の斜視図、(b)(a)のb−b断面図、(c)(a)を貼り付け後にひっくり返した斜視図、(d)(c)のd−d断面図 (a)トレイ部分に導光板及び光学シートを配する斜視図、(b)(a)のb−b断面図、(c)レンズシートを載せた後にシャーシ前面側に粘着剤を塗工する際の斜視図、(d)(c)のd−d断面図 従来のバックライトユニットで用いられた矩形にくり抜かれた両面粘着シートによる接着面を示す平面図
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、液晶パネルユニット11とこの発明にかかる第1の実施形態のバックライトユニット10とを適用した液晶表示装置Aの分解斜視図である。用途を限定するものではないが、図ではスマートフォンに用いる液晶表示装置Aを想定しており、フロントケース12とリアケース13との間に液晶表示装置Aを導入している。この発明はフロントケース12の四方を囲むベゼル(縁)のうち少なくとも二辺を狭くした、狭額縁化したフロントケース12に好適に用いるものである。
液晶パネルユニット11は一般的な液晶表示装置に用いられるカラー液晶パネルを利用できる。図面では省略しているが、外部入力配線が設けられ、表示のための信号が入力される。この液晶パネルユニット11が表示する表示内容を閲覧者に見せるための光源として、液晶パネルユニット11の背面に、この発明にかかるバックライトユニット10を取り付ける。
この発明にかかるバックライトユニット10は、シャーシ10aが四辺を囲い、シャーシ10aの背面に貼り付けた反射シート10bによってトレイ状に組み上げた枠内に、導光板10cと、光学シート10dとが背面側から順に配置された構成となっている。
シャーシ10aは、ポリカーボネートなどの樹脂製又はアルミ合金などの金属製で、周囲四辺を囲む構造をした枠材である。四辺のうち、液晶表示装置Aに取り付けた際に左右に当たる向かい合う対辺の縁が狭くなっている。液晶表示装置Aとして利用者が目にする装置の縁は、このシャーシ10aの幅よりも狭くすることができないため、少なくとも上記対辺の縁は狭いほど好ましい。具体的には0.5mm以下であると好ましく、狭いほど好ましい。また、口述する光源14側(図中左下)の一辺には、基板21の光源14を固定するための櫛状部が設けてある。
上記シャーシ10aの背面に、粘着剤15又は両面粘着テープ30によって反射シート10bを貼り付けてトレイ状にする。反射シート10bは、後述する光源14からの光が、液晶パネルユニット11とは反対側に向かって無駄となる分を反射して液晶パネルユニット11側へ向けることでバックライトとしての効率を上げるシートである。また、背面からの光の漏れを防ぐ効果もある。反射シート10bには反射率の高いPETの積層シートのような樹脂シートを用いることができる。具体的には、住友スリーエム(株)製:ESRなどが挙げられる。
図2(a)及び(b)に、シャーシ10aの背面に粘着剤15を介して反射シート10bを貼り付けてトレイ状にする際の斜視図及び断面図を示す。Sは先端が極細い注射装置であり、先端から粘着剤15を継続的に押し出して塗ることができる。その先端部分が少なくとも二次元平面上は自在に移動できるものであるとよく、高さ位置も調整できるとより好ましい。この図の例では、シャーシ10aのうち、図2(a)中左下側の櫛状部分を除く三辺について、図2(b)に示すように、シャーシ10aの頂部からはみ出ないように粘着剤15を塗っていく。このとき、塗工した粘着剤15に隙間があるとその隙間から光が漏れてしまい、液晶表示装置Aの品質を低下させてしまう。このため、粘着剤15は三辺でできるだけ隙間が無いように塗工する。粘着剤15を塗り終わったら、シャーシ10aに合わせて反射シート10bを貼り付ける。この状態を図2(c)の斜視図及び図2(d)の断面図に示す。貼り付け後にひっくり返してトレイ状に形成されたユニットの斜視図を図2(e)に、断面図を図2(f)に示す。
なお、図の実施形態では三辺に粘着剤15を塗工しているが、この発明においては一辺、二辺、又は四辺全周を粘着剤15としてもよいし、一辺又は二辺を粘着剤15としてそれ以外の辺については両面粘着シート(テープ)を併用することで貼り付けてもよい。
粘着剤15及び後述の粘着剤18として用いる粘着剤としては、加熱によって粘度が低下し塗りやすくなるものが好ましい。また、粘着剤自体から光が漏れないように、粘着剤は不透明であることが望ましく、黒色顔料を含んで黒色であるとより好ましい。一方、不可逆的に硬化してしまう粘着剤は分解修理時に障害となるため好ましくない。粘着剤の軟化点は140℃以上200℃以下であると好ましい。
トレイ状に形成されたシャーシ10aと反射シート10bとの中に、導光板10c、及び光学シート10d、さらに光源14を備えた基板21を配置していく。この状況を図3(a)の斜視図、及び図3(b)の断面図に示す。
まず、反射シート10bの前面に導光板10cを配置する。この導光板10cは光源14からの光を拡散させて、全体を均一に光らせるためのパネルである。具体的には、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネートなどの透明な樹脂を、反射シート10bに近い大きさの長尺状の平板に形成したものである。この長尺状の平板である導光板10cの短辺のうちの一つ(図3中左下)には、導光板10cの端部側面から光が入射するように、複数個の白色LEDを等間隔に並べた光源14を配置する。この光源14との相対位置を固定するため、導光板10cの光源14と接する側の短辺には、光源14の個々のLEDを囲うように串歯状に切り欠いた導光板ホルダー部24を形成してある。この導光板ホルダー部24の個々の串の間に光源14を形成する個々の白色LEDが嵌入される。
さらに、光源14を形成する個々の白色LEDを、上記導光板ホルダー部24の反対側からも固定できるように、シャーシ10aにも同様に、個々のLEDを加工用に串歯状に切り欠いたシャーシホルダー部23を形成してある。光源14は、導光板ホルダー部24に嵌入した後、遮光性である両面粘着テープ17で、シャーシホルダー部23に固定する。また、これらの光源14はそれを光らせるための基板21にも固定されており、次に記述する光学シート10dと基板21との間に跨るように両面粘着シート16を貼って固定する。両面粘着シート16及び両面粘着テープ17は、樹脂シート又は樹脂テープの両面に、非硬化型の粘着剤を塗布したものが用いられる。粘着剤は不透明であるものが望ましい。
光学シート10dは、長尺状のシートに形成された複数の光学フィルムで構成されている。この形態では、プリズム構造を有するレンズシート20a、bと拡散シート20cとで構成されており、拡散シート20cが導光板10cの前面に配置され、その前面側に順にレンズシート20b、レンズシート20aを重ねた構造となる。導光板10cからの発光(反射シート10bにより一旦反射された光を含む)を、拡散シート20cで一度光を拡散した上で、レンズシート20b,20aへと光を導く。2枚のレンズシート20b、20aを重ねることで、レンズシート20bの背面側からの入射光を、レンズシート20aの正面(図中上方向)へ無駄なく到達できるように、光の方向を整える。なお、例として三枚のシートを用いた例を示したが、光学シート10dの構成はこの構造に限られるものではなく、レンズシート及び拡散シートの組み合わせが1〜4枚程度のバリエーションがある他、他の用途のシートを必要に応じて積層させてもよい。
最外層となるレンズシート20aの短辺のうち、光源14側となる基板21の縁で、基板21とレンズシート20aとに跨るように、両面粘着シート16を貼り付ける。この両面粘着シート16は、基板21とレンズシート20aとを固定するとともに、図1に示すように、バックライトユニット10を後で液晶パネルユニット11に固定する効果も発揮する。この両面粘着シート16を取り付ける箇所は、液晶表示装置Aにおいて比較的ベゼル(縁)の幅が広い側となるため、極端に狭いものである必要がなく、幅のある両面粘着シート16を用いてよい。
一方で、両面粘着シート16を貼り付ける短辺以外の三辺については、レンズシート20aを貼り付けた後に、シャーシ10aの上に粘着剤18を塗工していく。この状態を図3(c)の斜視図及び図3(d)の断面図に示す。左右の長辺においては、シャーシ10aは必要な強度を維持できる範囲でできるだけ狭額縁化している。このため、粘着剤18を塗工するにあたっては、塗工幅がシャーシ10aの幅より広がると、フロントケース12における狭額縁化の邪魔になってしまう。従って、粘着剤18の塗工幅は、シャーシ10aの左右の長辺における幅以下であることが望ましい。ただし、最外層のレンズシート20aを固定したり、又はレンズシート20aの端を液晶パネルユニット越しに見えなくしたりする目的で、シャーシ10aの内側の縁からさらに内側へはみ出して塗工させてもよい。従来の枠型に切り抜いた両面粘着テープではこの幅を最小で0.4mm程度とするのが限界であったが、粘着剤18を移動する注射器によって塗工する本発明にかかる手法であれば、粘着剤18の塗工幅を0.3mm以下にすることができる。塗工する装置の精度にもよるが、0.1mm以上0.3mm以下の範囲で塗工することが可能である。
このように、粘着剤18まで塗工したバックライトユニット10の正面図を図4(a)に、長辺b−b断面図を図4(b)に、短辺c−c断面図を図4(c)に示す。ただし、図4(b)及び図4(c)では、積層構造を分かりやすく示すために、本来なら接している個々のシートや接着部分を分離して描いている。実際にはそれらは基本的に接しており、粘着剤又は両面粘着シートによって固定されている。
ただし、シャーシ10aの基板21とは反対側の短辺においては、最外層となるレンズシート20aをシャーシ10aに固定するため、シャーシ10aにはレンズシート20aの端部が乗る段差19が設けてある。この段差19にのせたレンズシート20aの縁と、シャーシ10aとに跨るように粘着剤18を塗工する。これにより、粘着剤18がレンズシート20aを抑える蓋の役割を果たす。短辺の一方を粘着剤18で、他方を両面粘着シート16で固定することで、レンズシート20aが剥がれ落ちたりずれたりすることがなくなり、レンズシート20aより背面側に配したそれぞれのシートも固定される。これにより、反射シート10bから粘着剤18まで揃ったバックライトユニット10となる。なお、段差19を設けることができない場合は、シャーシ10aの幅よりも発光側に粘着剤18をはみ出して塗工し、レンズシート20aの縁に重ねることも可能である。
この発明にかかるバックライトユニット10は、液晶表示装置Aとして液晶パネルユニット11に取り付ける際に、上記の粘着剤18及び両面粘着シート16によって固定できる。ただし、対になる両長辺ではできるだけ狭額縁化したシャーシ10aからはみ出ないように塗工した粘着剤18によって接着できるため、液晶表示装置Aの外観を覆うフロントケース12においても、両長辺における縁をできるだけ細くすることができる。これにより液晶表示装置Aを含むスマートフォンなどの利用者にとって、好適な印象を与えることができる。
ただし、両面粘着シート16と粘着剤18とは、そのままでは当然に粘着効果を発揮するため、輸送や保管の際に他のバックライトユニット10と重なると粘着されてしまう。このため、粘着剤18を塗工した後で、図4(b)(c)において仮想線で示すように、両面粘着シート16と粘着剤18との領域をカバーする保護シート25を被せておくとよい。保護シート25としては、一般的にシールの保護に用いられる剥離が容易で糊残しを起こさない剥離紙が好適に利用できる。
なお、図示しないが、バックライトユニット10とリアケース13との間での固定では、両面粘着シートを用いてもよいし、上記と同様に粘着剤を用いてもよい。
次に、この発明にかかるバックライトユニット10の他の実施形態について説明する。第2の実施形態を図5の平面図に示す。第1の実施形態における両面粘着シート16の代わりに基板21を固定するように粘着剤18を塗工したものである。すなわち、レンズシート20aの四辺全てを囲むように、粘着剤18を塗工している。特に、基板21とレンズシート20aとに跨るように粘着剤18を塗工すると、固定強度の点から好ましい。
次に、第3の実施形態について説明する。途中までの工程は第一の実施形態における図2(a)〜(f)及び図3(a)(b)に示す工程と同じである。レンズシート20aを載せた後の工程が異なる。この工程を図6(a)に示す。左右の長辺については第一の実施形態と同様に粘着剤18を塗工する。一方、基板21と向かい合うもう一つの短辺(図中上)について、粘着剤18を塗工する代わりに、短冊状の両面粘着テープ22を貼り付ける。この両面粘着テープ22の組成は、上記の両面粘着テープ17と同様のものを用いることができる。この両面粘着テープ22を貼り付けたシャーシ10aの短辺の断面図を図6(b)に、貼り付けた後のバックライトユニット10の平面図を図6(c)に示す。液晶表示装置Aがスマートフォンである場合、両短辺についての狭額物化の要求は両長辺に比べて高くないため、狭額縁化するには下限0.4mm程度と厳しい両面粘着テープ22を用いても、デザイン上の問題はほとんど生じない。一方で、段差19にのせたレンズシート20aの固定をより強固にする効果がある。
すなわち、これら第2、第3の実施形態において示すように、シャーシ10aのうち狭額縁化が要求される箇所には粘着剤18を塗工することが必要であり、狭額縁化の要請が厳しくない箇所は、粘着剤18でもよいし両面粘着シート等その他の手法で接着してもよい。また、その他の手法を用いる場合、辺の途中までを両面粘着シートの短冊とし、途中から粘着剤18を用いてもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。第1の実施形態におけるシャーシ10aの代わりに、左右の長辺にもレンズシート20aを載せる段差19を有するシャーシ10a1を採用し、その段差19に沿って高い精度で粘着剤18を塗工したものである。一方で、シャーシ10a1の反射シート10b側は段差が無く一様であってそこまでの精度を要しないため、従来の技術と同様に短冊状の両面粘着テープ30により貼り付けるように変更した。
その製造工程を図7及び図8を用いて説明する。図7(a)の斜視図に示すように、シャーシ10a1の背面側には、第一の実施形態における粘着剤15の代わりに、三辺のそれぞれに、短冊状の両面粘着テープ30を貼り付ける。この両面粘着テープ30は、上記の両面粘着テープ17や両面粘着テープ22と同様の組成の物を用いることができる。両面粘着テープ30を貼り付けたシャーシ10a1の断面図を図7(b)に示す。この両面粘着テープ30によって、シャーシ10a1の背面側に反射シート10bを貼り付ける。貼り付けてから上下をひっくり返して反射シート10bを下に向けた斜視図を図7(c)に示す。また、そのd−d横断面図を図7(d)に示す。シャーシ10a1の正面側の3辺には、短辺だけでなく左右の長辺にも段差19が設けてある。この段差19は、最も正面側に位置するレンズシート20aの縁が乗る大きさとなっている。なお、実施形態としては両面粘着テープ30で貼り付ける辺は三辺に限るものではなく、二辺でも四辺でもよい。
そうして形成させたトレイ状の中に、導光板10c、拡散シート20c、レンズシート20b、レンズシート20aを順に収めていく。この関係を図8(a)の斜視図と図8(b)の断面図に示す。ただし、ここで用いるレンズシート20aはそれに合わせて左右の幅が第一の実施形態よりも大きくなっている。すなわち、その背面に配置するレンズシート20bよりも大きく、縁が段差19に乗る。そのシャーシ10aの段差より上の部分と、レンズシート20aの端部とに跨るように、粘着剤18を塗工する。この塗工時の斜視図を図8(c)に、塗工後の断面図を図8(d)に示す。すなわち、シャーシ10aの狭額縁化の要請がそれほど厳しくない液晶表示装置Aにも従来は両面粘着シートを用いて接着していた部分の置き換えとして上記粘着剤を用いることができる。
いずれの実施形態にしても、この発明にかかるバックライトユニット10は、粘着剤18、粘着剤15,又はその両方を用いることで、必要な辺の狭額縁化を図ることができる。このため、狭額縁化を推進する例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、パソコン、ディスプレイ、液晶テレビ、指示計器などの表示装置の面発光光源に適用できる。
この発明にかかるバックライトユニットを実際に製造するにあたり、粘着剤としてヘンケルジャパン(株)製:LOCTITE LAT3595を用い、塗工する機械として、テーブル上に注射装置を二次元移動させながら塗工できる武蔵エンジニアリング(株)製:IMAGEMASTER350PCSmartを用いて、上記図2〜図3の工程を行ったところ、粘着剤15及び粘着剤18の部分の平均幅を0.15mmとして塗工することができ、液晶表示装置Aとして組み立てた際の強度も十分に確保することが出来た。
10 バックライトユニット
10a,10a1 シャーシ
10b 反射シート
10c 導光板
10d 光学シート
11 液晶パネルユニット
12 フロントケース
13 リアケース
14 光源
15 粘着剤
16 両面粘着シート
17 両面粘着テープ
18 粘着剤
19 段差
20a レンズシート
20b レンズシート
20c 拡散シート
21 基板
21a 端子
22 両面粘着テープ
23 シャーシホルダー部
24 導光板ホルダー部
25 保護シート
30 両面粘着テープ
A 液晶表示装置
S 注射装置

Claims (4)

  1. 反射シートと、反射シートの前面に配置されて側面に光源が設けられた導光板と、複数の光学フィルムを重ねて構成された光学シートとが順に配置されたバックライトユニットであって、
    上記光学シート側の面の少なくとも一部の縁に、不透明かつ非硬化型の粘着剤を0.1mm以上0.3mm以下の塗工幅で線状に塗工したバックライトユニット。
  2. 反射シートと、反射シートの前面に配置されて側面に光源が設けられた導光板と、複数の光学フィルムを重ねて構成された光学シートとが順に配置されたバックライトユニットであって、
    上記バックライトユニットを囲むシャーシと、上記反射シートとを、0.1mm以上0.3mm以下の塗工幅で線状に塗工した不透明かつ非硬化型の粘着剤により固定した、バックライトユニット。
  3. 上記バックライトユニットを囲むシャーシと、上記反射シートとを、0.1mm以上0.3mm以下の塗工幅で線状に塗工した上記粘着剤により固定した、請求項1に記載のバックライトユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のバックライトユニットの光学シート側の面に、液晶パネルユニットを重ねて固定した、液晶表示装置。
JP2016206948A 2016-10-21 2016-10-21 バックライトユニットとそれを用いた液晶表示装置 Active JP6320481B2 (ja)

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