JP6320074B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、近接して配置された複数のアンテナエレメントを備える小型化されたアンテナ装置に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)通信モジュールの普及に伴い、MIMO(Multiple Input Multiple Output)に対応できるアンテナの開発が急務となっている。LTEとは携帯電話通信規格のひとつで、現在主流となっている第3世代携帯の通信規格(3G)をさらに高速化させた規格であり、理論上の最高通信速度は、ダウンロードで100Mbps以上、アップロードで50Mbps以上とされている。このため、複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる無線通信技術であるMIMOがLTE通信モジュールに組み込まれている。MIMOでは複数のアンテナで同時に異なるデータを送信し、受信時に合成することで擬似的に広帯域を実現し、通信の高速化を図っている。理論上はアンテナが2本ならば2倍に、3本ならば3倍に帯域幅が増えたのと同じ効果が得られる。このようにMIMO技術でのスループットの向上は、アンテナを複数本搭載することにより得られている。
MIMOに対応できるアンテナ装置では、複数のエレメントを備えることから小型化することが困難であり、小型化するとエレメント同士が接近して配置されることになるので、エレメント間のアイソレーションが劣化するおそれがあった。従来のMIMOに対応できるアンテナ装置として、2個のアンテナ素子間のアイソレーションを確保できる小型のMIMOアンテナ装置が特許文献1ないし特許文献3に記載されている。
特開2012−182536号公報 特開2007−97167号公報 特開2011−77608号公報
MIMOに対応できる従来のアンテナ装置の一例の構成を図29に示す。図29に示すアンテナ装置100は、基板110の表面に第1エレメント111が形成されており、基板110の裏面に第2エレメント112が形成されている。第1エレメント111と第2エレメント112とは同一の形状とされ、基板110を介してほぼ重なって形成されており、基板110の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。第1エレメント111の下端は第1給電整合部111bに接続されており、上端には第1短縮コイル111aが接続されている。第1エレメント111の中途には逆三角形状の拡幅部が形成されている。また、第2エレメント112の下端は第2給電整合部112bに接続されており、上端には第2短縮コイル112aが接続されている。第2エレメント112の中途にも逆三角形状の拡幅部が形成されている。
図示する長さL20は、第1短縮コイル111aを含む第1エレメント111あるいは第2短縮コイル112aを含む第2エレメント112の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置100の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、830MHzの波長をλとして表すと長さL20は約0.324λ(約117mm)とされる。この時の第1短縮コイル111aを含む第1エレメント111と、第2短縮コイル112aを含む第2エレメント112との電気長は約λ/2となる。このように、第1エレメント111と第2エレメント112とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部111bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント111に給電していると共に、第2給電整合部112bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント112に給電している。
長さL20を上記長さとした従来のアンテナ装置100の第1エレメント111と第2エレメント112との間のアイソレーションの周波数特性を図30(a)に、第1エレメント111の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図30(b)に、第2エレメント112のVSWRの周波数特性を図30(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−6dB以上得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント111は約2.2以下のVSWRが得られ、第2エレメント112は約2.5以下のVSWRが得られている。アイソレーション特性が良好でないのは、第1エレメント111と第2エレメント112とが基板110の厚さだけしか離れておらず近接して配置されていること、基板110を介して重なるよう対面して配置されていることからと考えられる。
2個のエレメント間のアイソレーションとしては、−10dB以上のアイソレーションが求められており、−10dB以上のアイソレーションを確保するために2個のエレメント間の距離を大きくしたMIMOに対応できる従来のアンテナ装置の他の例の構成を図31に示す。図31に示すアンテナ装置200は、横幅を拡げた基板210の一面の左側部に第1エレメント211が形成されており、右側部に第2エレメント212が形成されている。第1エレメント211と第2エレメント212とは同一の形状とされ、基板210の両側に線対称で形成されている。第1エレメント211の下端は第1給電整合部211bに接続されており、上端には第1短縮コイル211aが接続されている。第1エレメント211の中途には逆三角形状の拡幅部が形成されている。また、第2エレメント212の下端は第2給電整合部212bに接続されており、上端には第2短縮コイル212aが接続されている。第2エレメント212の中途にも逆三角形状の拡幅部が形成されている。
図示する長さL21は、第1短縮コイル211aを含む第1エレメント211あるいは第2短縮コイル212aを含む第2エレメント212の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置200の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、830MHzの波長をλとして表すと長さL21は約0.324λ(約117mm)とされる。この時の第1短縮コイル211aを含む第1エレメント211と、第2短縮コイル212aを含む第2エレメント212との電気長は約λ/2となる。また、長さL22は第1エレメント211と第2エレメント212との間の距離であり、約0.112λ(約40mm)とされている。このように、第1エレメント211と第2エレメント212とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部211bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント211に給電していると共に、第2給電整合部212bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント212に給電している。
長さL21を上記長さとした従来のアンテナ装置200の第1エレメント211と第2エレメント212との間のアイソレーションの周波数特性を図32(a)に、第1エレメント211の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図32(b)に、第2エレメント212のVSWRの周波数特性を図32(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−10dB以上得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント211は約1.8以下のVSWRが得られ、第2エレメント212は約2.0以下のVSWRが得られている。このように、アイソレーションはアンテナ間の距離L22を大きくすると向上することから、アンテナ間の距離が非常に重要であることが分かる。また、VSWR特性が向上するのは、アイソレーション特性が向上したことによるものと考えられる。
図29に示す従来のアンテナ装置100と図31に示す従来のアンテナ装置200とを対比すると、基板の幅を狭くすると小型化することができるが、必要とするアイソレーションを得ることができず、2個のエレメントの間の間隔を離して必要とするアイソレーションが得られる基板の大きさとすると、小型化することができないという問題点があった。MIMOに対応できるアンテナ装置には、設置場所の小スペース化、デザイン性におけるアンテナの小型化、アンテナ間のアイソレーションの向上が求められている。
そこで、本発明は、小型で複数のアンテナを一体化しても必要とするアイソレーションを得ることができるアンテナ装置を提供することを目的としている。
本発明にかかるアンテナ装置は、幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていることを最も主要な特徴としている。
本発明のアンテナ装置は、第1エレメントと第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、第1エレメントおよび第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていることから、小型で複数のアンテナを一体化しても、設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られるようになる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置の他の構成を示す図である。 本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第2実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施例にかかるアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第3実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施例にかかるアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第4実施例のアンテナ装置における第1基板の構成を示す図である。 本発明の第4実施例のアンテナ装置における第1基板の他の構成を示す図である。 本発明の第4実施例のアンテナ装置における第2基板および第3基板の構成を示す図である。 本発明の第4実施例のアンテナ装置における第2基板と第3基板とを組み立てた構成を示す図である。 本発明の第4実施例のアンテナ装置における第1基板に第2基板と第3基板とを組み付けて第4実施例のアンテナ装置とする構成を示す図である。 本発明の第4実施例にかかるアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第4実施例にかかるアンテナ装置の他のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第4実施例にかかるアンテナ装置のさらに他のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第5実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第5実施例にかかるアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明にかかる第1参考例のアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明にかかる第1参考例のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明にかかる第2参考例のアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明にかかる第2参考例のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明にかかる第3参考例のアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明にかかる第3参考例のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明にかかる第4参考例のアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明にかかる第4参考例のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 本発明の第6実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第6実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す分解図である。 本発明の第6実施例にかかるアンテナ装置の構成を示す他の分解図である。 従来のアンテナ装置の構成を示す図である。 従来のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。 従来の他のアンテナ装置の構成を示す図である。 従来の他のアンテナ装置のアイソレーション特性、VSWR特性を示す図である。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置の構成を図1,2に示す。図1は第1実施例のアンテナ装置1の表面の構成を示す図であり、図2は第1実施例のアンテナ装置1の裏面の構成を示す図である。
第1実施例のアンテナ装置1はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第1実施例のアンテナ装置1は、図1,2に示すように、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる基板10は、幅が狭くされた細長い矩形状とされている。基板10の表面には第1エレメント11のパターンが形成されており、基板10の裏面に第2エレメント12のパターンが形成されている。第1エレメント11は、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。第2エレメント12は第1エレメント11と同一の形状とされ、基板10を介して対面して形成されており、基板10の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。この場合、第1エレメント11と第2エレメント12とは上部において基板10を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントのパターンは重ならないように形成されている。第1エレメント11の下端は第1給電整合部11bに接続されており、上端には第1短縮コイル11aが接続されている。また、第2エレメント12の下端は第2給電整合部12bに接続されており、上端には第2短縮コイル12aが接続されている。第1給電整合部11bおよび第2給電整合部12bのパターンは基板10に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部12bのパターンは相対的に第1給電整合部11bのパターンに対して角度θ1回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部11bおよび第2給電整合部12bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされパターンにコイルやコンデンサをハンダ付けしているがその図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
図2に示す長さL1は、第1短縮コイル11aを含む第1エレメント11あるいは第2短縮コイル12aを含む第2エレメント12の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置1の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、830MHzの波長をλとして表すと長さL1は約0.333λ(約119mm)とされる。この時の第1短縮コイル11aを含む第1エレメント11と、第2短縮コイル12aを含む第2エレメント12との電気長は約λ/2となる。また、長さL2は第1エレメント11あるいは第2エレメント12の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、間隔D1は第1エレメント11と第2エレメント12との逆くの字状に折曲された位置の間の距離であり、間隔D1は約0.022λ(約8mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部11bのパターンに対する第2給電整合部12bのパターンの角度θ1は約90°とされている。
ここで、第1エレメント11と第2エレメント12とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部11bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント11に給電していると共に、第2給電整合部12bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント12に給電している。
長さL1,L2および間隔D1を上記の寸法とした第1実施例のアンテナ装置1の第1エレメント11と第2エレメント12との間のアイソレーションの周波数特性を図3(a)に、第1エレメント11の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図3(b)に、第2エレメント12のVSWRの周波数特性を図3(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−12dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント11のVSWR特性は約3.0以内となり約845MHzに共振する特性とされ、第2エレメント12のVSWR特性は約3.0以内となり、約850MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第1実施例のアンテナ装置1は、幅の狭い基板10の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント11と第2エレメント12とを形成しているが、第1エレメント11と第2エレメント12との形状を逆くの字状に折曲することにより、互いにほぼ重ならないようになると共に、第1給電整合部11bと第2給電整合部12bとの角度が約90°とされていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られたと考えられる。
なお、基板10のほぼ中央に丸孔10aが、上部の両側に角穴10bがそれぞれ形成されていると共に、両側辺の中央より上部に第1溝部10dがそれぞれ形成され、上辺に第2溝部10eが形成され、下端の両側に互いに傾斜した切欠部10cがそれぞれ形成されている。これらの丸孔10a、角穴10b、第1溝部10d、第2溝部10eは、アンテナ装置1を後述する筐体内に収納する際に、取付用および位置決め用として用いられる。
次に、本発明の第2実施例にかかるアンテナ装置の構成を図3に示す。図3は第2実施例のアンテナ装置2の表面の構成を示す図である。
第2実施例のアンテナ装置2はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第2実施例のアンテナ装置2は図3に示すように、第1実施例のアンテナ装置1の給電整合部の構成が異なるが、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第2実施例のアンテナ装置2の給電整合部の説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。基板10の表面に第1エレメント11のパターンが形成されており、基板10の裏面に第2エレメント12のパターンが形成されている。第1エレメント11と第2エレメント12とは、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されて上部において基板10を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント11の下端は第1給電整合部21aに接続されており、上端には第1短縮コイル11aが接続されている。また、第2エレメント12の下端は第2給電整合部22aに接続されており、上端には第2短縮コイル12aが接続されている。第1給電整合部21aのパターンと第2給電整合部22aのパターンとは、ほぼ中央部だけが基板10を介して重なるように中央部から一側辺にかけて形成されている。なお、第1給電整合部21aおよび第2給電整合部22aの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
第1短縮コイル11aを含む第1エレメント11あるいは第2短縮コイル12aを含む第2エレメント12の先端から下端までの物理長である長さは約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル11aを含む第1エレメント11と、第2短縮コイル12aを含む第2エレメント12との電気長は約λ/2となる。また、第1エレメント11あるいは第2エレメント12の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長は、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、第1エレメント11と第2エレメント12との逆くの字状に折曲された位置の間の距離は、約0.022λ(約8mm)とされている。
ここで、第1エレメント11と第2エレメント12とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部21aにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント11に給電していると共に、第2給電整合部22aにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント12に給電している。
上記の寸法とした第2実施例のアンテナ装置2の第1エレメント11と第2エレメント12との間のアイソレーションの周波数特性を図5(a)に、第1エレメント11の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図5(b)に、第2エレメント12のVSWRの周波数特性を図5(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−10dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント11のVSWR特性は約3.9以内となり約850MHzに共振する特性とされ、第2エレメント12のVSWR特性は約3.8以内となり、約850MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第2実施例のアンテナ装置2は、幅の狭い基板10の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント11と第2エレメント12とを形成しているが、第1エレメント11と第2エレメント12とのほぼ中央部を逆くの字状に折曲することにより、互いにほぼ重ならないようになることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られたと考えられる。
次に、本発明の第3実施例にかかるアンテナ装置の構成を図6に示す。図6は第3実施例のアンテナ装置3の表面の構成を示す図である。
第3実施例のアンテナ装置3はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第3実施例のアンテナ装置3は図6に示すように、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントの構成が異なるが、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第3実施例のアンテナ装置3の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。基板10の表面に逆三角形状の拡幅部が中途に形成された直線状の第1エレメント31のパターンが形成されており、基板10の裏面に逆三角形状の拡幅部が中途に形成された直線状の第2エレメント32のパターンが形成されている。第1エレメント31と第2エレメント32とは、基板10を介して対面するよう重なって形成されている。第1エレメント31の下端は第1給電整合部31bに接続されており、上端には第1短縮コイル31aが接続されている。また、第2エレメント32の下端は第2給電整合部32bに接続されており、上端には第2短縮コイル32aが接続されている。第1給電整合部31bのパターンおよび第2給電整合部32bのパターンは基板10に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部32bのパターンは相対的に第1給電整合部31bのパターンに対してθ2回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部31bおよび第2給電整合部32bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
図6に示す長さL3は、第1短縮コイル31aを含む第1エレメント31あるいは第2短縮コイル32aを含む第2エレメント32の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置3の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、長さL3は約0.324λ(約117mm)とされる。この時の第1短縮コイル31aを含む第1エレメント31と、第2短縮コイル32aを含む第2エレメント32との電気長は約λ/2となる。また、第1給電整合部31bに対する第2給電整合部32bの角度θ2は約90°とされている。
ここで、第1エレメント31と第2エレメント32とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部31bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント31に給電していると共に、第2給電整合部32bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント32に給電している。
長さL3を上記の寸法とした第3実施例のアンテナ装置3の第1エレメント31と第2エレメント32との間のアイソレーションの周波数特性を図7(a)に、第1エレメント31の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図7(b)に、第2エレメント32のVSWRの周波数特性を図7(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−9dB以上のアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント31のVSWR特性は約2.2以内となり約810MHzに共振する特性とされ、第2エレメント32のVSWR特性は約2.0以内となり、約820MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第3実施例のアンテナ装置3は、幅の狭い基板10の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント31と第2エレメント32とが重なるように形成されているが、第1給電整合部31bと第2給電整合部32bとの角度が約90°とされていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られたと考えられる。
次に、本発明の第4実施例にかかるアンテナ装置の構成を図8ないし図12に示す。図8は第4実施例のアンテナ装置4における第1基板40の表面の構成を示す図であり、図9は第4実施例のアンテナ装置4における第1基板40の裏面の構成を示す図であり、図10(a)(b)は第4実施例のアンテナ装置4における第2基板44および第3基板47の表面の構成を示す図であり、図11は第4実施例のアンテナ装置4における第2基板44と第3基板47とを組み立てた構成を示す図であり、図12は第1基板40に第2基板44と第3基板47とを組み付けて第4実施例のアンテナ装置4とする構成を示す図である。
第4実施例のアンテナ装置4はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ、第1基板40、第2基板44、第3基板47に形成された4個のエレメントを備えている。第4実施例のアンテナ装置4における第1基板40の構成は、図8,9に示すように第1実施例のアンテナ装置1の基板10の構成と同様とされている。すなわち、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる第1基板40の表面に第1エレメント41のパターンが形成されており、第1基板40の裏面に第2エレメント42のパターンが形成されている。第1エレメント41は、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。第2エレメント42は第1エレメント41と同一の形状とされ、第1基板40を介して対面して形成されており、第1基板40の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。この場合、第1エレメント41と第2エレメント42とは上部において第1基板40を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント41の下端は第1給電整合部41bに接続されており、上端には第1短縮コイル41aが接続されている。また、第2エレメント42の下端は第2給電整合部42bに接続されており、上端には第2短縮コイル42aが接続されている。第1給電整合部41bのパターンおよび第2給電整合部42bのパターンは第1基板40に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部42bのパターンは相対的に第1給電整合部41bのパターンに対して角度θ3回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部41bおよび第2給電整合部42bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
図9に示す長さL4は、第1短縮コイル41aを含む第1エレメント41あるいは第2短縮コイル42aを含む第2エレメント42の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置4の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、830MHzの波長をλとして表すと長さL4は約0.333λ(約119mm)とされる。この時の第1短縮コイル41aを含む第1エレメント41と、第2短縮コイル42aを含む第2エレメント42との電気長は約λ/2となる。また、長さL5は第1エレメント41あるいは第2エレメント42の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、間隔D4は第1エレメント41と第2エレメント42との逆くの字状に折曲された位置の間の距離であり、間隔D4は約0.034λ(約12mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部41bのパターンに対する第2給電整合部42bのパターンの角度θ3は約90°とされている。
ここで、第1エレメント41と第2エレメント42とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部41bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント41に給電していると共に、第2給電整合部42bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント42に給電している。
なお、第1基板40のほぼ中心軸上に幅の狭い第1長孔40aおよび第2長孔40bが形成されていると共に、上辺のほぼ中央に第1溝部40dが形成され、下部の両側に互いに傾斜した斜辺40cが形成されて下辺には第2溝部40eが形成されている。これらの第1長孔40a、第2長孔40b、第1溝部40d、第2溝部40eは、第1基板40に後述する第2基板44および第3基板47を組み付ける際に用いられる。
次に、第4実施例のアンテナ装置4における第2基板44の構成は、図10(a)に示すように第1実施例のアンテナ装置1の基板10をほぼ半截した一方の構成とされている。すなわち、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる第2基板44は、細長いほぼ矩形状とされており、第2基板44の右側部には、上端に幅の細い挿入片44aが横方向に突出するよう形成され、中央部の上に矩形状の突部44bが形成され、その下に矩形状の凹部44cが形成されその下に矩形状の突部44dが形成され、その下に矩形状の突部44eが形成されている。第2基板44の下部における左側辺は斜辺44fとされ下端に嵌合部44gが形成されている。この第2基板44の表面に3分割された第3エレメント45の上部に相当する第3エレメント45aが突部44bから上部にかけて傾斜して形成され、下部に相当する第3エレメント45cが突部44eから下部にかけて傾斜して形成されている。この第2基板44の裏面には、2分割された第4エレメント46の中央部および下部に相当する逆くの字状の第4エレメント46bが形成されている。また、第2基板44の上部には第3短縮コイル48aが形成され、表面の下部には2分割された第3給電整合部49aのパターンの一方が形成され、裏面の下部には2分割された第4給電整合部49bのパターンの一方が形成されている。
また、第4実施例のアンテナ装置4における第3基板47の構成は、図10(b)に示すように第1実施例のアンテナ装置1の基板10をほぼ半截した他方の構成とされている。すなわち、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる第3基板47は、細長いほぼ矩形状とされており、第3基板47の左側部において、上端に幅の細い押さえ片47hが横方向に突出するよう形成され、その下に幅の狭い挿入孔47aが横方向に形成され、中央部の上に矩形状の凹部47bが形成され、その下に矩形状の突部47cが形成され、その下に矩形状の凹部47dが形成され、その下に矩形状の凹部47eが形成されている。第3基板47の下部における右側辺は斜辺47fとされ下端に嵌合片47gが形成されている。この第3基板47の表面に3分割された第3エレメント45の中央部に相当する逆くの字状の第3エレメント45bが突部47cと凹部47dにかけて形成されている。この第3基板47の裏面には、2分割された第4エレメント46の上部に相当する第4エレメント46aが傾斜して形成されている。また、第3基板47の上部には第4短縮コイル48bが形成され、表面の下部には2分割された第3給電整合部49aのパターンの他方が形成され、裏面の下部には2分割された第4給電整合部49aのパターンの他方が形成されている。
図10(a)(b)に示す第2基板44と第3基板47とを組み立てた構成が図11に示されている。第2基板44の右側辺に第3基板47の左側辺を突き合わせると組み立てることができ、組み立てた際に、第2基板44の突部44b、凹部44c、突部44eが、第3基板47の凹部47b、突部47c、凹部47eにそれぞれ嵌合されると共に、第2基板44の挿入片44aが第3基板47の押さえ片47hにより押さえられて挿入孔47aに挿入され、第3基板47の嵌合片47gが第2基板44の嵌合部44gに嵌合される。第2基板44と第3基板47とを組み立てると、図8,9に示す第1基板40とほぼ同様の構成となり、表面に3分割されて第2基板44と第3基板47とに形成されていた第3エレメント45a,45b,45cが連続して形成されするようになり、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲された第3エレメント45が形成される。第3エレメント45a,45b,45cのつなぎ目はハンダ付けにより電気的に接続することができ、第3エレメント45は、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。また、裏面に2分割されて第2基板44と第3基板47とに形成されていた第4エレメント46a,46bが連続して形成されるようになり、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲された第4エレメント46が形成される。第4エレメント46a,46bのつなぎ目はハンダ付けにより電気的に接続することができ、第4エレメント46は、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。
このように、第4エレメント46は第3エレメント45と同一の形状とされ、組み立てた第2基板44および第3基板47を介して対面して形成されており、組み立てた第2基板44および第3基板47の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。この場合、第3エレメント45と第4エレメント46とは上部において組み立てた第2基板44および第3基板47を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第3エレメント45の下端は第3給電整合部49aに接続されており、上端には第3短縮コイル48aが接続されている。また、第4エレメント46の下端は第4給電整合部49bに接続されており、上端には第4短縮コイル48bが接続されている。第3給電整合部49aのパターンおよび第4給電整合部49bのパターンは第2基板44および第3基板47に対して約45°右回転して形成されており、第4給電整合部49bのパターンは相対的に第3給電整合部49aのパターンに対して角度θ4回転して形成されていることになる。なお、第3給電整合部49aおよび第4給電整合部49bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
図11に示す長さL6は、第3短縮コイル48aを含む第3エレメント45あるいは第4短縮コイル48bを含む第2エレメント46の先端から下端までの物理長であり、アンテナ装置4の設計周波数帯域が814MHz〜894MHzとされた際に、830MHzの波長をλとして表すと長さL6は約0.333λ(約119mm)とされる。この時の第3短縮コイル48aを含む第3エレメント45と、第4短縮コイル48bを含む第4エレメント46との電気長は約λ/2となる。また、長さL7は第3エレメント45あるいは第4エレメント46の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約57mm)とされている。さらに、間隔D5は第3エレメント45と第4エレメント46との逆くの字状に折曲された位置の間の距離であり、間隔D5は約0.034λ(約12mm)とされている。さらにまた、第3給電整合部49aのパターンに対する第4給電整合部49bのパターンの角度θ4は約90°とされている。
ここで、第3エレメント45と第4エレメント46とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第3給電整合部49aにより整合をとって図示しない給電線から第3エレメント45に給電していると共に、第4給電整合部49bにより整合をとって図示しない給電線から第4エレメント46に給電している。
第4実施例のアンテナ装置4は、第1基板40に第2基板44および第3基板47を組み付けることにより組み立てられている。第1基板40に第2基板44と第3基板47とを組み付けて第4実施例のアンテナ装置4を組み立てる態様が図12に示されている。この図に示すように、縦方向に配置した第1基板40の両側に、横方向とした第2基板44と第3基板47とを配置する。そして、第1基板40の第1長孔40aに第3基板47の突部47cと第2基板44の突部44bを挿入していくと共に、第1基板40の第2長孔40bに第2基板44の突部44eを挿入していくようにして、第2基板44および第3基板47とで第1基板40を挟持させる。この際に、第2基板44の突部44b、凹部44c、突部44eが、第3基板47の凹部47b、突部47c、凹部47eにそれぞれ嵌合されると共に、第2基板44の挿入片44aが第1基板40の第1溝部40dを通過して、第1溝部40dを逆側から通過した押さえ片47hにより押さえられて第3基板47の挿入孔47aに挿入され、第3基板47の嵌合片47gが第1基板40の第2溝部40eを挿通して第2基板44の嵌合部44gに嵌合される。これにより、第1基板40にほぼ直交して第2基板44および第3基板47が一体化するよう固着されて、第4実施例のアンテナ装置4が組み立てられる。
なお、第1エレメント41および第2エレメント42は、第3エレメント45および第4エレメント46と短絡しないように、第1長孔40aおよび第2長孔40bの周囲においてエレメントのパターンが逃げるように形成されている。
長さL4〜L7および間隔D4,D5を上記の寸法とした第4実施例のアンテナ装置4の第1エレメント41と第2エレメント42との間のアイソレーションの周波数特性を図13(a)に、第1エレメント41のVSWRの周波数特性を図13(b)に、第2エレメント42のVSWRの周波数特性を図13(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−10dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント41のVSWR特性は約3.0以内となり約850MHzに共振する特性とされ、第2エレメント42のVSWR特性は約2.8以内となり、約855MHzに共振するVSWR特性となっている。
また、第1エレメント41と第3エレメント45との間のアイソレーションの周波数特性を図14(a)に、第1エレメント41のVSWRの周波数特性を図14(b)に、第3エレメント45のVSWRの周波数特性を図14(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−14dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント41のVSWR特性は約2.8以内となり約855MHzに共振する特性とされ、第3エレメント45のVSWR特性は約4.1以内となり、約845MHzに共振するVSWR特性となっている。
さらに、第1エレメント41と第4エレメント46との間のアイソレーションの周波数特性を図15(a)に、第1エレメント41のVSWRの周波数特性を図15(b)に、第4エレメント46のVSWRの周波数特性を図15(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−17dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント41のVSWR特性は約3.0以内となり約850MHz前後で共振する特性とされ、第4エレメント46のVSWR特性は約4.5以内となり、約845MHzに共振するVSWR特性となっている。
このように、第4実施例のアンテナ装置4は、幅の狭い第1基板40と、第1基板40にほぼ直交する第2基板44および第3基板47の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント41、第2エレメント42、第3エレメント45および第4エレメント46とを形成しているが、第1エレメント41ないし第4エレメント46との形状を逆くの字状に折曲することにより、互いにほぼ重ならないようになると共に、第1給電整合部41bのパターンと第2給電整合部42bのパターンとの角度、第3給電整合部49aのパターンと第4給電整合部49bのパターンとの角度が約90°とされていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られたと考えられる。
次に、本発明の第5実施例にかかるアンテナ装置の構成を図16に示す。図16は第5実施例のアンテナ装置5の表面の構成を示す図である。
第5実施例のアンテナ装置5はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第5実施例のアンテナ装置5は図16に示すように、2個のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントは異なり、2個のエレメントがクロスしない構成とされており、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第5実施例のアンテナ装置5の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。第5実施例のアンテナ装置5においては、基板50の表面に第1エレメント51のパターンが形成されており、基板50の裏面に第2エレメント52のパターンが形成されている。第1エレメント51と第2エレメント52とは同一の形状とされ、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されているが、互いに重ならないように形成されている。第1エレメント51の下端は第1給電整合部51bに接続されており、上端には第1短縮コイル51aが接続されている。また、第2エレメント52の下端は第2給電整合部52bに接続されており、上端には第2短縮コイル52aが接続されている。第1給電整合部51bのパターンと第2給電整合部52bのパターンとは、基板50に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部52bのパターンは相対的に第1給電整合部51bのパターンに対して角度θ5回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部51bおよび第2給電整合部52bでは、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。また、基板50の下端には互いに傾斜した切欠部50cがそれぞれ形成されている。
長さL8は、第1短縮コイル51aを含む第1エレメント51あるいは第2短縮コイル52aを含む第2エレメント52の先端から下端までの物理長であり、長さL8は約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル51aを含む第1エレメント51と、第2短縮コイル52aを含む第2エレメント52との電気長は約λ/2となる。また、長さL9は第1エレメント51あるいは第2エレメント52の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、第1エレメント51と第2エレメント52との逆くの字状に折曲された位置の間の距離は、約0.022λ(約8mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部51bのパターンに対する第2給電整合部52bのパターンの角度θ5は約90°とされている。
ここで、第1エレメント51と第2エレメント52とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部51bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント51に給電していると共に、第2給電整合部52bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント52に給電している。
上記の寸法とした第5実施例のアンテナ装置5の第1エレメント51と第2エレメント52との間のアイソレーションの周波数特性を図17(a)に、第1エレメント51のVSWRの周波数特性を図17(b)に、第2エレメント52のVSWRの周波数特性を図17(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−10dB以上の良好はアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント51のVSWR特性は約2.3以内となり約830MHzに共振する特性とされ、第2エレメント52のVSWR特性は約2.2以内となり、約830MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第5実施例のアンテナ装置5は、幅の狭い基板50の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント51と第2エレメント52とをクロスすることなく互いに重ならないように形成しているが、第1エレメント51と第2エレメント52とがほぼ中央部において逆くの字状に折曲されて形成されていること、および、第1給電整合部51bのパターンと第2給電整合部52bのパターンとの角度が約90°とされていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られている。
次に、本発明にかかるアンテナ装置をよりよく理解するために、本発明に関する第1参考例ないし第4参考例のアンテナ装置の説明を行う。第1参考例のアンテナ装置6の構成を図18に示す。
図18に示す第1参考例のアンテナ装置6は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントとは異なり、2個のエレメントにおける逆くの字状に折曲する位置が異なっている。ただし、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第1参考例のアンテナ装置6の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明については省略する。第1参考例のアンテナ装置6においては、基板60の表面に第1エレメント61のパターンが形成されており、基板60の裏面に第2エレメント62のパターンが形成されている。第1エレメント61と第2エレメント62とは、同形状とされ逆くの字状に折曲されているが、折曲されている位置が下部とされており、第1エレメント61と第2エレメント62とは上部において基板60を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント61の下端は第1給電整合部61bに接続されており、上端には第1短縮コイル61aが接続されている。また、第2エレメント62の下端は第2給電整合部62bに接続されており、上端には第2短縮コイル62aが接続されている。第1給電整合部61bのパターンと第2給電整合部62bのパターンとは、基板60に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部62bのパターンは相対的に第1給電整合部61bのパターンに対して角度θ6回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部61bおよび第2給電整合部62bでは、整合回路のパターンのみを示している。
長さL10は、第1短縮コイル61aを含む第1エレメント61あるいは第2短縮コイル62aを含む第2エレメント62の先端から下端までの物理長であり、長さL10は約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル61aを含む第1エレメント61と、第2短縮コイル62aを含む第2エレメント62との電気長は約λ/2となる。また、長さL11は第1エレメント61あるいは第2エレメント62の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.094λ(約33.5mm)とされている。さらに、第1エレメント61と第2エレメント62との逆くの字状に折曲された位置の間の距離は、約0.022λ(約8mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部61bのパターンに対する第2給電整合部62bのパターンの角度θ6は約90°とされている。
上記の寸法とした第1参考例のアンテナ装置6の第1エレメント61と第2エレメント62との間のアイソレーションの周波数特性を図19(a)に、第1エレメント61のVSWRの周波数特性を図19(b)に、第2エレメント62のVSWRの周波数特性を図19(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−7dB以上が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント61のVSWR特性は約3.6以内となり約900MHzに共振する特性とされ、第2エレメント62のVSWR特性は約2.8以内となり、約880MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第1参考例のアンテナ装置6は、幅の狭い基板60の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメント61と第2エレメント62とをそれぞれ形成しているが、第1エレメント61と第2エレメント62とが下部において逆くの字状に折曲されていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性を得ることができないことが分かる。
また、第2参考例のアンテナ装置6’の構成を図20に示す。
図20に示す第2参考例のアンテナ装置6’は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1参考例のアンテナ装置6の2個のエレメントとは異なり、2個のエレメントにおける逆くの字状に折曲する位置を上部にした構成だけが異なっている。すなわち、第2参考例のアンテナ装置6’においては、基板60の表面に第1エレメント61’のパターンが形成されており、基板60の裏面に第2エレメント62’のパターンが形成されている。第1エレメント61’と第2エレメント62’とは、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されているが、折曲されている位置が上部とされており、第1エレメント61’と第2エレメント62’とは上部において基板60を介してクロスしている。他の構成は、第1参考例のアンテナ装置6と同様とされているので、その説明は省略する。
長さL12は、第1短縮コイル61aを含む第1エレメント61’あるいは第2短縮コイル62aを含む第2エレメント62’の先端から下端までの物理長であり、長さL12は約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル61aを含む第1エレメント61’と、第2短縮コイル62aを含む第2エレメント62’との電気長は約λ/2となる。また、長さL13は第1エレメント61’あるいは第2エレメント62’の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.262λ(約93.5mm)とされている。さらに、第1エレメント61’と第2エレメント62’との逆くの字状に折曲された位置の間の距離は、約0.022λ(約8mm)とされている。
上記の寸法とした第2参考例のアンテナ装置6’の第1エレメント61’と第2エレメント62’との間のアイソレーションの周波数特性を図21(a)に、第1エレメント61’のVSWRの周波数特性を図21(b)に、第2エレメント62’のVSWRの周波数特性を図21(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−8dB以上が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント61’のVSWR特性は約3.0以内となり約755MHzに共振する特性とされ、第2エレメント62’のVSWR特性は約2.7以内となり、約850MHzないし900MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第2参考例のアンテナ装置6’は、幅の狭い基板60の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメント61’と第2エレメント62’とをそれぞれ形成しているが、第1エレメント61’と第2エレメント62’とが上部において逆くの字状に折曲されていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性を得ることができないことが分かる。
このように、幅が狭く細長い矩形状の基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメントと第2エレメントとをそれぞれ形成する場合は、ほぼ中央部を逆くの字状に折曲すると良好なアイソレーション特性が得られることが分かる。
さらに、第3参考例のアンテナ装置7の構成を図22に示す。
図22に示す第3参考例のアンテナ装置7は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の基板とは異なり、横幅を広げた基板とされて基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲されたエレメントがそれぞれ形成されている。他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、共通の構成についての説明は省略する。第3参考例のアンテナ装置7においては、横幅が広げられた基板70の表面に第1エレメント71のパターンが形成されており、基板70の裏面に第2エレメント72のパターンが形成されている。第1エレメント71と第2エレメント72とは、同形状とされほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、第1エレメント71と第2エレメント72とは上部において基板70を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント71の下端は第1給電整合部71bに接続されており、上端には第1短縮コイル71aが接続されている。また、第2エレメント72の下端は第2給電整合部72bに接続されており、上端には第2短縮コイル72aが接続されている。第1給電整合部71bのパターンと第2給電整合部72bのパターンとは、基板70に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部72bのパターンは相対的に第1給電整合部71bのパターンに対して角度θ7回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部71bおよび第2給電整合部72bでは、整合回路のパターンのみを示している。
長さL14は、第1短縮コイル71aを含む第1エレメント71あるいは第2短縮コイル72aを含む第2エレメント72の先端から下端までの物理長であり、長さL14は約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル71aを含む第1エレメント71と、第2短縮コイル72aを含む第2エレメント72との電気長は約λ/2となる。また、長さL15は第1エレメント71あるいは第2エレメント72の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、長さL16は第1エレメント71と第2エレメント72との逆くの字状に折曲された位置の間の距離であり、約0.112λ(約40mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部71bに対する第2給電整合部72bの角度θ7は約90°とされている。
上記の寸法とした第3参考例のアンテナ装置7の第1エレメント71と第2エレメント72との間のアイソレーションの周波数特性を図23(a)に、第1エレメント71のVSWRの周波数特性を図23(b)に、第2エレメント72のVSWRの周波数特性を図23(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−12dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント71のVSWR特性は約2.0以内となり約825MHzに共振する特性とされ、第2エレメント72のVSWR特性は約2.1以内となり、約830MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第3参考例のアンテナ装置7は、幅の広い基板70の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメント71と第2エレメント72とにおいて、逆くの字状に折曲された位置の間隔を広げてそれぞれ形成していることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性を得ることができることが分かる。しかしながら、基板70の面積が大きくなって小型化することが困難になってしまうことになる。
さらにまた、第4参考例のアンテナ装置8の構成を図24に示す。
図24に示す第4参考例のアンテナ装置8は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第3参考例のアンテナ装置7の基板の横幅をさらに広げた基板とされて、基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲されたエレメントがそれぞれ形成されている。他の構成は第3参考例のアンテナ装置7と共通の構成とされている。ここでは、共通の構成についての説明は省略する。第4参考例のアンテナ装置8においては、さらに横幅が広げられた基板80の表面に第1エレメント81のパターンが形成されており、基板80の裏面に第2エレメント82のパターンが形成されている。第1エレメント81と第2エレメント82とは、同形状とされほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、第1エレメント81と第2エレメント82とは上部において基板80を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント81の下端は第1給電整合部81bに接続されており、上端には第1短縮コイル81aが接続されている。また、第2エレメント82の下端は第2給電整合部82bに接続されており、上端には第2短縮コイル82aが接続されている。第1給電整合部81bのパターンと第2給電整合部82bのパターンとは、基板80に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部82bのパターンは相対的に第1給電整合部81bのパターンに対して角度θ8回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部81bおよび第2給電整合部82bでは、整合回路のパターンのみを示している。
長さL17は、第1短縮コイル81aを含む第1エレメント81あるいは第2短縮コイル82aを含む第2エレメント82の先端から下端までの物理長であり、長さL17は約0.333λ(約119mm)とされ、この時の第1短縮コイル81aを含む第1エレメント81と、第2短縮コイル82aを含む第2エレメント82との電気長は約λ/2となる。また、長さL18は第1エレメント81あるいは第2エレメント82の下端から逆くの字状に折曲される位置までの物理長であり、約0.162λ(約58mm)とされている。さらに、長さL19は第1エレメント81と第2エレメント82との逆くの字状に折曲された位置の間の距離であり、約0.196λ(約70mm)とされている。さらにまた、第1給電整合部81bに対する第2給電整合部82bの角度θ8は約90°とされている。
上記の寸法とした第4参考例のアンテナ装置8の第1エレメント81と第2エレメント82との間のアイソレーションの周波数特性を図25(a)に、第1エレメント81のVSWRの周波数特性を図25(b)に、第2エレメント82のVSWRの周波数特性を図25(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−13dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント71のVSWR特性は約2.4以内となり約825MHzに共振する特性とされ、第2エレメント82のVSWR特性は約2.6以内となり、約820MHzに共振するVSWR特性となっている。このように、第4参考例のアンテナ装置8は、さらに幅の広い基板80の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメント81と第2エレメント82とにおいて、逆くの字状に折曲された位置の間隔をさらに広げてそれぞれ形成していることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性を得ることができることが分かる。しかしながら、基板80の面積がさらに大きくなって小型化することがさらに困難になってしまうことになる。
このように、逆くの字状に折曲されている第1エレメントと第2エレメントとが表面と裏面とにそれぞれ形成されている基板の幅を拡げるにしたがってアイソレーション特性は良好になるが、基板の面積が大きくなって小型化をすることが困難となり、基板の幅を狭くして小型化してもアイソレーション特性を良好にすることができる本発明のアンテナ装置は、従来のアンテナ装置に比して格別の作用効果を奏していることが分かる。
次に、本発明の第6実施例にかかるアンテナ装置の構成を図26ないし図28に示す。図26は第6実施例のアンテナ装置9の構成を示す斜視図であり、図27は第6実施例のアンテナ装置9の構成を示す前面側から見た分解斜視図であり、図28は第6実施例のアンテナ装置9の構成を示す背面側から見た分解斜視図である。
これらの図に示すように第6実施例のアンテナ装置9は、断面コ字状のカバー91と、カバー91の開放面を閉塞するよう嵌合されるベース92からなる筐体90の内部に、上記第1実施例ないし第3実施例および第5実施例のアンテナ装置1〜3,5のいずれかを収納したアンテナ装置とされている。図27,図28には一例として第1実施例のアンテナ装置1を筐体90内に収納した構成が示されており、第1エレメント11と第1給電整合部11bのパターンが表面に、第2エレメント12と第2給電整合部12bのパターンが裏面に形成されている基板10において、第1給電整合部11bに接続された同軸ケーブル93aが導出されていると共に、第2給電整合部12bに接続された同軸ケーブル93bが導出されている。同軸ケーブル93aと同軸ケーブル93bとは導出部においてほぼ直交して導出されており、基板10の切欠部10cに一部が嵌入されて導出されている。
ベース92の内面側のほぼ中央部にすり割りが形成された丸ボス92aが突出するよう形成され、上部の両側には板状の角ボス92bがそれぞれ縦方向に対面して形成されており、下端には底部92cが形成されている。ベース92の丸ボス92aを基板10の丸孔10aに嵌入すると共に、ベース92の一対の角ボス92bを基板10に形成されている一対の角穴10bに嵌入することにより、基板10がベース92に位置決めされて固着される。また、ベース92の外面側に一段低くされた段差部からなる係合部92dが両側縁に3つずつ形成されている。
断面コ字状のカバー91の中央部よりやや上部の両側部91bの内面に板状の凸状リブ91cが横方向にそれぞれ形成されており、上部の内側面に細い板状の凸状リブ91dが形成されている。また、コ字状とされた低い高さの3つの押さえリブ91eが所定間隔毎に内面に形成されており、下端には底部91aが形成されている。さらに、カバー91の開放面から内側に突出するよう断面がクサビ状とされた係合片91fが両側部91bに3つずつ形成されている。合計6つの係合片91fは、ベース92に形成されている合計6つの係合部92dの形成位置に対応して形成されている。
図26に示す第6実施例のアンテナ装置9に組み立てる際には、上記したようにベース92に基板10を固着する。次いで、この基板10をカバー91の開放面から内部に挿入していくと、コ字状の3つの押さえリブ91eが基板10の両側縁に圧接されると共に、一対の凸状リブ91cが基板10の一対の第1溝部10dに嵌入され、さらに、凸状リブ91dが基板10の第2溝部10eに嵌入され、基板10は位置決めされてカバー91内に保持される。そして、このカバー91の開放面を閉塞するようベース92をカバー91内に押し込んでいくと、カバー91の6つの係合片91fがベース92の6つの係合部92dにそれぞれ係合するようになる。この際に、カバー91の底部91aには切欠が形成されており、この切欠にベース92の底板92cが嵌入される。底部91aと上記切欠には2つの半円状の凹部が横方向に並べて対面して形成されており、半円状の凹部同士により形成された丸孔から同軸ケーブル93aおよび同軸ケーブル93bがそれぞれ導出されるようになる。これにより、カバー91の開放面がベース92により閉塞された第6実施例のアンテナ装置9に組み立てることができる。
なお、カバー91およびベース92は合成樹脂製とされ、筐体90は電波に対して透明となる。また、第2,3,5実施例のアンテナ装置2,3,5を筐体90内に収納する際には丸孔と角穴を基板の所定位置に形成すれば良い。丸孔と角穴を基板に形成する際に、基板に形成されているエレメントのパターンが切断されてしまう場合は、切断される丸孔あるいは角穴の周囲にパターンを形成して切断されることを防止する。
以上説明した本発明の各実施例のアンテナ装置において説明した寸法は、一例の寸法であり、この寸法に限るものではない。また、単位を[mm]で表した寸法は設計周波数帯域を814MHz〜894MHzとした際の寸法であり、設計周波数帯域が異なれば、その周波数帯域に応じて変更されるものである。
以上説明した本発明の実施例のアンテナ装置において、第1エレメントおよび第2エレメントを逆くの字状に折曲している実施例のアンテナ装置においては、逆くの字状に折曲することに替えてくの字状に折曲しても良く、ほぼ中央部において第1エレメントと第2エレメントとの間隔が大きくなるように折曲されていれば良い。また、第1給電整合部のパターンと第2給電整合部のパターンが基板に対して回転して形成されている実施例のアンテナ装置においては、第1給電整合部のパターンに対する第2給電整合部のパターンの角度が約90°とされていたが、これに限ることはなく約90°±約30°とされていれば、同様のアイソレーション特性およびVSWR特性を得ることができる。
また、上記説明した第4実施例のアンテナ装置においては、第1の基板、第2の基板および第3の基板を用いていたが、第1エレメントおよび第2エレメントが表面と裏面とにそれぞれ形成された第1の基板と、第3エレメントおよび第4エレメントが表面と裏面とにそれぞれ形成された第2の基板とを用意し、断面十字状になるよう第1の基板と第2の基板を組み合わせて構成しても良い。また、第1給電整合部あるいは第3給電整合部のパターンに対して第2給電整合部あるいは第4給電整合部のパターンを回転させずに形成するようにしても良い。
1,2,3,4,5,6,6’,7,8,9 アンテナ装置、10 基板、10a 丸孔、10b 角穴、10c 切欠部、10d 第1溝部、10e 第2溝部、11 第1エレメント、11a 第1短縮コイル、11b 第1給電整合部、12 第2エレメント、12a 第2短縮コイル、12b 第2給電整合部、21a 第1給電整合部、22a 第2給電整合部、31 第1エレメント、31a 第1短縮コイル、31b 第1給電整合部、32 第2エレメント、32a 第2短縮コイル、32b 第2給電整合部、40 第1基板、40a 第1長孔、40b 第2長孔、40c 斜辺、40d 第1溝部、40e 第2溝部、41 第1エレメント、41a 第1短縮コイル、41b 第1給電整合部、42 第2エレメント、42a 第2短縮コイル、42b 第2給電整合部、44 第2基板、44a 挿入片、44b 突部、44c 凹部、44d 突部、44e 突部、44f 斜辺、44g 嵌合部、45 第3エレメント、45a 第3エレメント、45b 第3エレメント、45c 第3エレメント、46 第4エレメント、46a 第4エレメント、46b 第4エレメント、47 第3基板、47a 挿入孔、47b 凹部、47c 突部、47d 凹部、47e 凹部、47f 斜辺、47g 嵌合片、47h 押さえ片、48a 第3短縮コイル、48b 第4短縮コイル、49a 第3給電整合部、49b 第4給電整合部、50 基板、50c 切欠部、51 第1エレメント、51a 第1短縮コイル、51b 第1給電整合部、52 第2エレメント、52a 第2短縮コイル、52b 第2給電整合部、60 基板、61,61’ 第1エレメント、61a 第1短縮コイル、61b 第1給電整合部、62,62’ 第2エレメント、62a 第2短縮コイル、62b 第2給電整合部、70 基板、71 第1エレメント、71a 第1短縮コイル、71b 第1給電整合部、72 第2エレメント、72a 第2短縮コイル、72b 第2給電整合部、80 基板、81 第1エレメント、81a 第1短縮コイル、81b 第1給電整合部、82 第2エレメント、82a 第2短縮コイル、82b 第2給電整合部、90 筐体、91 カバー、91a 底部、91b 両側部、91c 凸状リブ、91d 凸状リブ、91e 押さえリブ、91f 係合片、92 ベース、92a 丸ボス、92b 角ボス、92c 底板、92c 底部、92d 係合部、93a 同軸ケーブル、93b 同軸ケーブル、100 アンテナ装置、110 基板、111 第1エレメント、111a 第1短縮コイル、111b 第1給電整合部、112 第2エレメント、112a 第2短縮コイル、112b 第2給電整合部、200 アンテナ装置、210 基板、211 第1エレメント、211a 第1短縮コイル、211b 第1給電整合部、212 第2エレメント、212a 第2短縮コイル、212b 第2給電整合部

Claims (7)

  1. 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
    該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
    前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
    該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
    前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
    該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
    前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
    前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていると共に、
    前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のアンテナ装置のいずれかが、断面コ字状のカバー内に収納され、該カバーの開放面に平板状のベースが嵌着されて閉塞されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 幅が狭くされた細長い矩形状の第1基板と、断面が十字状になるよう前記第1基板に直交して配置された第2基板とを備えるアンテナ装置であって、
    前記第1基板の表面に、第1エレメントのパターンと該第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンとが形成され、
    前記第1基板の裏面に、第2エレメントのパターンと該第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとが形成され、
    前記第2基板の表面に、第3エレメントのパターンと該第3エレメントの下端が接続されている第3給電整合部のパターンとが形成され、
    前記第2基板の裏面に、第4エレメントのパターンと該第4エレメントの下端が接続されている第4給電整合部のパターンとが形成され、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記第1基板の幅方向と直交する方向に形成されていると共に、前記第3エレメントと前記第4エレメントとは、幅が狭くされた前記第2基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントないし前記第4エレメントはほぼ同形状とされ、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていると共に、前記第3エレメントと前記第4エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第3エレメントおよび前記第4エレメントのほぼ中央部が折曲されていることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記第1基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていると共に、前記第3給電整合部のパターンおよび前記第4給電整合部のパターンが、前記第2基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第3給電整合部のパターンに対する前記第4給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2基板をほぼ半截した第2基板Aと第2基板Bとを、縦方向に配置した前記第1基板の両側に横方向に配置して、前記第2基板Aと前記第2基板Bとで前記第1基板を挟持するように組み付けることにより、前記第1基板と前記第2基板とが、断面が十字状になるよう配置されることを特徴とする請求項5または6記載のアンテナ装置。
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