JP6313275B2 - アプリケーションアウェアの複数ワイヤレス無線アクセス技術の共存ソリューション、及び、デバイス内共存のための複数無線アクセス技術間での時間共用 - Google Patents
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Description
複数のRATの共存(COEX)問題に対処するために、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)回路及びロングタームエボリューション(LTE)回路(又はWi−Fi及びLTEチップ/集積回路)は、セルラとWi−Fiの無線信号の伝送を調整するために、通常、無線共存インタフェース、またはWi−Fiセルラインタフェース(略してWCI)としても知られる専用のリンクを介して通信する。例えば、Wi−Fiチップは、優先度の高いパケットを受信しようとするとき、Wi−Fiの受信がLTE伝送からの保護が必要であることを通知するメッセージを、LTEチップ(回路)へ送信する。同様に、セルラ無線チップ(回路)も、上りリンクデータを送信しようとするときに、Wi−Fiチップへ通知する。現在、セルラチップは、いつ上りリンクでユーザデータを送信するかを決定するために、特定の基地局の上りリンクグラント、例えばeNodeB(E−UTRAN nodeB、又はエボルブドnodeB)上りリンクグラントを用いる。セルラチップは、基地局からの上りリンクグラントをWi−FiへのCOEX通知をトリガするのに使用するため、Wi−Fiチップに対して、十分に早く、上りリンク送信(TX)情報を提供することができない。したがって、Wi−FiのCOEX軽減アルゴリズムは、セルラチップからのトリガに反応するのに十分な時間を有しえない可能性がある。これは、既存のCOEXソリューションを効果的でなくする。
一連の実施形態では、感度低下の問題も、異なる共存RAT間での時間共用、例えばLTEとWi−Fiとの間の時間共用によって解決されうる。どの送信/受信期間が、所与のRATが所望の(特定の)スループットを維持することができることを確実にするかが確認されうる。換言すれば、所与のRATは、そのRATを用いたデータの転送(ULとDLとの少なくともいずれか)が生じうるターゲット時間区間を有しうる。同様に、少なくとも2つの「競合する」RATリンクのうちの少なくとも1つは、所定の時間区間の間データを転送する一方で、他の区間の間はそのRAT上でのデータ転送が起こらないように運用されうる。例えば、LTEは、接続モードDRX(C−DRX)を用いて、又は用いずに機能するように運用されうる。したがって、C−DRXのオン/オフサイクルは、いつ利用可能であるかのガイドとして用いることができ、また、C−DRXの振る舞いは、C−DRXが設定されないときにULにおいてまねられうる。
上述のように、時間共用は、第2のRATコントローラからの第2のメッセージング又は通信タイプ(例えばWi−Fiコントローラからのタイプ1メッセージ)に応答しての第1のRATコントローラからの第1のメッセージング又は通信タイプを用いて(例えばLTEコントローラからのタイプ3メッセージングを用いて)管理されうる。いくつかの実施形態では、時間共用は、第1のRATリンクを介したデータ転送を管理する定められたデータ転送周期のデータ伝送機構に関連付けられた又は対応する複数の特性又はパラメータ、例えばC−DRXに対応するパラメータに従って、管理されうる。さらに、時間共用は、さらに、無線リソース制御(RRC)接続の状態を考慮して管理されうる。例えば、時間共用は、C−DRX設定、例えばC−DRX設定の状態、C−DRXアクティブ区間、C−DRXインアクティブ区間及びRRCもしくはRRC接続の状態に基づいて、管理されうる。COEXのための時間共用管理におけるメッセージングを、C−DRX状態及びRRC接続の状態を含めることによって更新することにより、LTEとWi−Fiの共存干渉問題は、WiFiのための時間が定められた伝送を可能とすることによって、大幅に削減されもしくは除去され、又は大幅に削減されて除去されうる。さらに、Wi−Fiのスループットは大幅に増加し、LTEの性能はLTEの受信をWi−Fiの送信から保護することにより、大幅に改善しうる。
本願を通じて様々な頭字語を用いる。本願を通じて現れうる最も顕著に使用される頭字語の定義を以下に与える:
UE:ユーザ端末
RF:無線周波数
BS:基地局
DL:(BSからUEへの)下りリンク
UL:(UEからBSへの)上りリンク
FDD:周波数分割複信
TDD:時分割複信
GSM:移動体通信用グローバルシステム
LTE:ロングタームエボリューション
ISM(帯域)電気通信以外(又は「セルラ通信」以外)のRF通信での使用のために予約された無線スペクトルの一部である、産業科学医療無線帯域
TX:送信/送信する
RX:受信/受信する
UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
LAN:ローカルエリアネットワーク
WLAN:ワイヤレスLAN
AP:アクセスポイント
APR:アプリケーションプロセッサ
APN:アクセスポイント名
GPRS:汎用パケット無線サービス
GTP:GPRSトンネリングプロトコル
PDN:パケットデータネットワーク
PGW:PDNゲートウェイ
SGW:サービングゲートウェイ
RAT:無線アクセス技術
Wi−Fi:米国電気電子学会(IEEE)802.11標準に基づく、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のRAT
以下は、本願で現れうる用語集である。
図1は、いくつかの実施形態による、例示の(そして単純化された)無線通信システムを示している。なお、図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、実施形態は、要求に応じて、様々なシステムのうちのいずれかにおいて実装されうる。
図3は、いくつかの実施形態による、例示のUE106のブロック図を示している。図のように、UE106は、様々な目的のための部分を含みうる、システムオンチップ(SOC)300を含みうる。例えば、図のように、SOC300は、UE106のためのプログラム命令を実行しうるプロセッサ302、及び、グラフィクス処理を実行し、ディスプレイ信号をディスプレイ340へ供給しうる表示回路304を含みうる。また、プロセッサ302は、プロセッサ302からアドレスを受け取ってそのアドレスをメモリ(例えばメモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)における位置へ変換するように構成されうるメモリ管理ユニット(MMU)340と、表示回路304、無線器330、コネクタI/F320、もしくはディスプレイ340のすくなくともいずれかなどの、他の回路又は機器と、の少なくともいずれかに接続されうる。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又は設定を実行するように構成されうる。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ302の一部として含まれうる。
図4は、いくつかの実施形態による、例示の基地局102のブロック図を示している。なお、図4の基地局は、とり得る基地局の単なる1つの例である。図のように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行しうるプロセッサ404を含みうる。また、基地局102は、プロセッサ102からアドレスを受け取ってそのアドレスをメモリ(例えばメモリ460、及び読み出し専用メモリ(ROM)450)における位置へ変換するように構成されうるメモリ管理ユニット(MMU)440と、又は、他の回路又は機器とに接続されうる。
図5は、いくつかの実施形態による、例示の無線通信システム500を示している。システム500は、LTEアクセスネットワークとWi−Fi無線アクセスネットワークが実装されたシステムである。システム500は、UE106、及び、LTEネットワーク504並びにWi−Fiネットワーク506を含みうる。
送受信機回路において電力を節約するために開発された省電力技術の例は、不連続受信(またはDRX)として知られている。DRXを利用する機器においては、受信又は送信されるべき情報(パケット)がない場合、無線回路の一部の電源が落とされる。無線回路は、受信すべき情報があるかを判定するために周期的に電源をオンにされてもよく、その後、そのような判定が新しい情報が入ってこないことを示す場合に再度電源をオフとしてもよい。DRXを利用する機器は、送信されたパケット内のヘッダから、その中に含まれる情報がその機器のために到来しているのかを判定しうる。その情報がその機器に関係がない場合、回路は、少なくともそのパケットの残りの部分の間は電源を落とすことができ、その後、次のヘッダの前に電源をオンにしうる。ポーリングは使用されうる別の技術であり、機器は、周期的にアクセスポイント又は基地局へビーコンを送信し、受信を待機している情報があるかを判定しうる。受信待ちの情報がない場合、無線回路の部分は、次のビーコンが送信されるべき時まで電源を落とされうる。情報が移動体機器による受信町であるかの判定に加えて、無線回路がDRXモードにおける動作中で電源が入れられている間に、隣接セル探索が行われてもよい。隣接セル探索は、セル再選択と1つのセルから別のセルへ移動体機器のハンドオーバとを可能とするために実行されうる。
上述したように、多くの製品(例えば携帯電話、タブレットなど)は、セルラ、及び、ブルートゥースとWi−Fiとの少なくともいずれかと、の両方のリンクが同時にアクティブであることを要求しうる。これを図7に示し、そこではUE機器106がブルートゥース機器704及びセルラ基地局702の両方と通信している。その一方で、これらの異なるRATは、図8に示すように、直接隣接した帯域に存在しうる。ブルートゥース帯域854とセルラ帯域852は隣接しており、フィルタ及び増幅器が理想的でないため、互いの帯域からの不要な電力が他の帯域へ漏れだし、干渉を引き起こし、場合によっては所定の帯域を使用できなくする。図7を再度参照すると、特に望ましくない状況は、UE106が、同時に非常に弱いブルートゥース信号を感知する必要がある間に強力なセルラ信号を送信する場合に生じうる。(図8において交わっている斜線領域で示される)セルラ信号からの漏れ電力により、ブルートゥース受信機は聞くことができなくなり(「受信機の感度低下」と呼ばれる)、これは、エラーを、時には接続の完全な喪失を引き起こしうる。
AP(例えば図5のAP510)が下りリンクパケットをSTAへ送信するのを防ぐであろう、Cts2Self(Clear to Send to Self)。
APへ802.11vコロケーテッド(co-located)干渉報告の送信。このような802.11vに基づく明示的シグナリングは、APに対して、いつUEがULパケットをセルラリンクで送信する予定であるかを示すことができ、APが、COEX問題を避けるようにDL伝送を調整するのを促進する。しかしながら、802.11vをサポートするAPの広範な配備がされていないため、これは、現在はまだ広く実装されていない。
上述の問題を軽減するために、後にさらに説明するように、様々なソリューションが実行されうる。所定のアプリケーションの間、例えば、セルラを通じて作動する(すなわち、セルラコントローラ904を介して少なくとも部分的に調整される)ビデオ電話、もしくは音声呼、又はセルラネットワーク/インタフェース上で起こる任意のデータ通信の間、データアプリケーションを追跡できる場合、例えば、特定の期間ごとに出ていくパケットについての知識がある場合、Wi−Fiチップ906は、その情報の通知を受けてもよく、Wi−Fiチップ906は、それに従ってDLをスケジューリングするように動作しうる。また、例えば、SPSの場合、セルラコントローラ904は、ULパケットをいつ送信する予定となっているかを知っている場合がある。したがって、セルラチップ904は、Wi−Fiチップ906へその情報を運ぶ/送信することができ、Wi−Fiチップ906は、例えばCts2Self又は802.11機構を通じて、APに、DLデータを送信しないように通知しうる。
図13
いくつかの実施形態による、異なるRATの様々な帯域が互いに影響しうる方法の別の態様を図13に示す。図13の例は、LTE及び(上述のような、Wi−Fi及びブルートゥースを含みうる)ISMに対するエネルギー帯域を示している。図13に示すように、LTEの(ここでは帯域40Bとも呼ばれる)帯域40の上の部分は、2.4GHzのISM帯域に非常に近い。図13の値は、MHzで与えられている。したがって、LTEの帯域40Aは、約2.3GHzから2.37GHzに広がって示され、LTEの帯域40Bは、約2.37GHzから、2.4GHzに広がって示されており、2.4GHzは同様にISM帯域が開始し、ISM帯域は2.484GHzまで広がっている。図13に見られるように、LTEとWi−Fi(ISM)との間にはガードバンドが存在しない。これらのエネルギー帯域の隣接性の悪影響に対抗するのに効果的でないことがわかっており、LTEは、Wi−Fiの感度を低下させる可能性が高く、Wi−FiはLTEの感度を低下させる可能性が高い。問題は、2.496GHzから2.69GHzに広がり、2.484GHzと2.496GHzとの間のISM帯域と小さいガードバンドを有する、LTEの帯域41でも生じうる。したがって、ガードバンド又はハードウェアフィルタによらないソリューションを提供することが望まれる。
図14は、いくつかの実施形態による、異なるRAT通信間の時間共用を示す例示の図1400を示している。図14に示すように、時間共用は、RATのうちの、少なくとも1つに関連付けられた明確なデータ伝送機構に基づくことができ、それにより、そのデータ伝送機構は、そのRATについての伝送及び非伝送の所定の期間を含む。例えば、図14に示す例では、LTE及びWi−Fiの時間共用が、LTEのC−DRXサイクルに基づいて実行されうる。すなわち、この場合の明確なデータ転送機構はLTEであり、これは、その明確なデータ転送機構に基づく、Wi−Fiを用いたデータの伝送の時間共用を行いうる。図9を参照すると、一例として、上で導入した時間共用原理に従って、セルラコントローラ904は、ISMコントローラ906(例えばWi−Fiチップ)にそのアクティブ期間について通知するのに、(例えばWCI−2インタフェースでありうる)セル−ISMリンクを用いうる。その受信情報に基づいて、Wi−Fiコントローラ906は、Wi−Fiリンク上でのデータの伝送/受信をスケジューリング/達成しうる。したがって、Wi−Fiは、LTEがインアクティブな期間の間はアクティブでありえ、そして、Wi−Fiは、LTEがアクティブな期間の間はインアクティブでありうる。ある意味では、Wi−Fiコントローラ906は、いつWi−Fiリンク上でデータを転送するかに関して、LTEコントローラ904に対する「スレーブ」であると考えられうる。
図14で例示したものと比べて、幾分より決定的なアプローチは、第1のRATリンク上で、この場合はLTEリンク上で、起こる想定データ転送(すなわち、TX/RX)に従って、共存するRATコントローラ(複数のRATのTX/RX)の間での時間共用を管理することを含みうる。図15は、いくつかの実施形態による異なるRAT通信間の時間共用、特に、想定されるC−DRX機構に従った時間共用を示す例示の図1500を示している。全体に、セルラコントローラ904とISMコントローラ906との間で送信される2つの異なるメッセージが、時間共用を管理するために用いられうる。より具体的には、LTE/Wi−Fi及びWCIの場合、2つのWCI−2メッセージが、セルラコントローラ904によってアクティビティを伝達するために使用されうる。第1のメッセージがインアクティビティ期間を示しうると共に、第2のメッセージが伝送が開始されるサブフレームを示しうる。具体的には、第1のメッセージは、ブルートゥースシグナリングによって定められる標準タイプ3インアクティビティ期間でありえ、そこでは、セルラコントローラ904が、自身がいつインアクティブになる予定で、どの程度の長さ、インアクティブのままでいる予定であるかをISMコントローラ906に示しうる。第2のメッセージは、伝送が開始されるサブフレームを示す独自仕様の事前通知メッセージでありうる。
図16は、いくつかの実施形態による、異なるRAT通信間の時間共用のための例示の方法を示すフローチャートを示している。図16に示すように、第1のRATコントローラは、第2のRATコントローラに対して、第1のRATリンク上でのデータ転送を管理する定められたデータ転送周期のデータ伝送機構に従ってスケジューリングされた、第1のRATリンクのアクティブなデータ転送期間についての情報を提供しうる。第2のRATは、情報を受信したことに応じて、第1のRATリンクのアクティブなデータ転送期間についての受信情報に基づいて、第2のRATリンク上でのデータ転送をスケジューリングしうる。したがって、第2のRATリンク上でのデータ転送(DX/RX)は、第1のRATリンク上でのデータ転送がアクティブでない期間の間にアクティブとなることができ、第1のRATリンク上でのデータ転送(DX/RX)は、第2のRATリンク上でのデータ転送がアクティブでない期間の間にアクティブとなることができる。
図17は、他の実施形態による、異なるRAT通信間の時間共用のための例示の方法を示すフローチャートを示している。定められた第1のアクティブ期間の終了時に、第1のRATコントローラは、設定可能な期間の間、(第1のRATリンク上でのデータ転送に関連付けられる)ULスケジューリング要求を抑制しうる(1710)。第1のRATコントローラは、第2のRATコントローラへ、設定可能な期間に対応するインアクティビティ期間の始まりと持続時間とを示す第1のメッセージを送信しうる(1712)。第2のRATコントローラは、インアクティビティ期間の開始時に、第2のRATリンク上でのデータ転送を開始しうる(1714)。第1のRATコントローラは、第2のRATコントローラに対して、特定のタイミングで第1のRATリンク上で伝送が開始することの事前通知を送信しうる(1716)。第2のRATコントローラは、その後、事前通知を受信したことに応じて、インアクティビティ期間の終了時に、第2のRATリンク上でのデータ転送を終了しうる(1718)。第1のコントローラは、その後、基地局にスケジューリング要求を送信し、第1のRATリンク上での第2のアクティブなデータ転送期間を開始しうる(1720)。
図18
図14から図17に関連して、図18は、機器内共存のための複数RAT間の時間共用が、第1のRATリンク上でのデータ転送を管理する、定められたデータ転送周期のデータ転送気候に基づいて、第1のRATリンクのアクティブなデータ転送期間の知識を利用しうる、様々な実施形態の概要を与えている。具体的には、図18は、図14から図17で例示されたアプローチをまとめており、それにより、C−DRXアクティブ期間(1802)及びC−DRX印アクティブ期間(1804)の知識が、第2のRAT(例えば、Wi−Fi)コントローラ(1806)からのタイプ1通信に応答しての、第1のRAT(例えばLTE)コントローラからのタイプ3通信を通じて時間共用を管理するのに用いられうる。LTE及びWi−Fiがそれぞれ第1のRAT及び第2のRATを表しているのに対して、LTEとWi−Fiとの間の時間共用は、以下のように特徴付けられうる。LTEコントローラは、Wi−Fiインタフェースへ、自身のアクティブ期間についての通知を行うために、WCI−2インタフェースを用いうる。アクティブ期間の開始、アクティブ期間の終了、及び、次のアクティブ期間までの持続時間がある。アクティビティの伝達のために、LTEコントローラによって、2つのWCI−2メッセージが用いられうる。タイプ3通信は、ブルートゥース規格によって定められるような、標準のインアクティビティ期間を示しうる。事前通知メッセージは、伝送が開始されるべきサブフレームを示しうる。
上述の特性に対応して、LTEとWi−Fiとの間の時間共用は、さらに、図19に図解されるフローの要約に従って説明されうる。LTEのB40(帯域40)ポリシが起動され(1902)、C−DRXが設定される(1904)。アクティブ期間(1906)において、LTEコントローラからのタイプ3通信が、スリープ期間、又はスリープ区間の持続時間を示しうる(1908)。印アクティブ期間(1910)において、LTEコントローラからのタイプ6通信は、オン期間又はオン区間の持続時間を示しうる(1912)。より具体的には、C−DRX期間は、Wi−Fiコントローラからのタイプ1通信に応答して、LTEコントローラからWi−Fiコントローラへ報告されうる。Wi−Fiコントローラからのタイプ1通信がLTEコントローラによって受信されると常に、LTEコントローラは、残りのC−DRXのアクティブサイクルのオン期間を示すタイプ3通信を、Wi−Fiコントローラへ送信する。LTEコントローラは、WCI−2を用いて、C−DRXのオン状態からC−DRXのオフ状態へと遷移するときに、インアクティビティ期間を示すタイプ3通信を送信する。LTEコントローラは、WCI−2を用いて、C−DRXのオフ状態からC−DRXのオン状態へと遷移するときに、アクティビティの事前通知を示すタイプ6通信を送信する。
上述の処理フローに関して、検討すべき追加の問題が存在しうる。第1の問題は、C−DRXが設定されない場合に生じうる。(例えば、図21を参照してより詳細に説明するように)C−DRXが設定されないか、その設定が正しくない場合、Wi−Fiコントローラに提供される十分な情報がないかもしれず、図19に例示した設計フローに不利に影響しうる。
上述に従って、いくつかの実施形態による、複数RATのCOEXのための時間共用の更新された例示の図を図20に示す。図20に示すように、1910において、時間共用は、第2のRATコントローラからの第2のメッセージング又は通信タイプ(例えばWi−Fiコントローラからのタイプ1メッセージ)に応答しての第1のRATコントローラからの第1のメッセージング又は通信タイプを用いて(例えばLTEコントローラからのタイプ3メッセージングを用いて)管理されうる。時間共用は、第1のRATリンクを介したデータ転送を管理する定められたデータ転送周期のデータ伝送機構に関連付けられた又は対応する複数の特性又はパラメータ(例えばC−DRXに対応するパラメータ)に従って、管理されうる。例えば、時間共用は、C−DRX設定、例えばC−DRX設定の状態(1906)、C−DRXアクティブ区間(1902)、C−DRXインアクティブ区間(1904)及びRRCもしくはRRC接続の状態(1908)に基づいて、管理されうる。COEXのための時間共用管理と関連付けられたメッセージングを、C−DRX状態及びRRC接続の状態を含めることによって更新することにより、LTEとWi−Fiの共存干渉問題は、WiFiのための時間が定められた伝送を可能とすることによって、大幅に削減されもしくは除去され、又は大幅に削減されて除去されうる。さらに、Wi−Fiのスループットは大幅に増加しえ、LTEの性能はLTEの受信をWi−Fiの送信から保護することにより、大幅に改善しうる。
図21は、一連の実施形態による、異なるワイヤレス無線アクセス技術の時間共用共存の管理と、機器内共存のための複数無線アクセス技術間の時間共用との実例となる例示のメッセージングを示すフロー図を示している。2102において、ポリシ(又はデータ通信手法)が、第1のRATに関連付けられた特定の周波数帯域と第2のRATの対応する1つ又は複数のチャネルのためにアクティブ化される。例えば、(図13に示される、2300MHz〜2400MHzの周波数範囲に対応する)LTEの帯域40と、対応するWi−Fiチャネルのために、ポリシがアクティブ化されうる。なお、ここでは全体を通してLTEの帯域40について言及しているが、時間共用ポリシがアクティブ化されうるいくつかの他の潜在的な帯域があることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態において、2.4GHzのISM帯域の三次高調波を有するLTEの帯域18、20及び27などの帯域は、800MHzの低い部分内にありうる。なお、一般に、第1のRAT帯域内の問題のある周波数と第2のRAT帯域内の対応するチャネル/周波数とのためにアクティブ化されうることに留意されたい。一般に、問題のある周波数は、例えば図13に関して、上述のような周波数であると考えられうる。
図23は、いくつかの実施形態による、無線通信機器によって少なくとも2つの異なるRATを用いて行われる無線通信間の時間共用を示しているフロー図を示している。2302において、無線機器は、第1のRATに従って行われるその無線機器の無線通信と、第2のRATに従って行われるその無線機器の無線通信との間の、時間共用を管理する。いくつかの実施形態において、時間共用は、無線機器の第1のRATコントローラが、その無線機器の第2のRATコントローラに対して、データ伝送機構に基づいて、第1のRATに従って行われる通信の間に生じるアクティブなデータ転送期間についての情報を提供すること(2304)を含む。第1のRATコントローラは、第1のRATに従って運用される第1の無線リンク上での無線機器の無線通信を管理し、その一方で、第2のRATコントローラは、第2のRATに従って運用される第2の無線リンク上でのその無線機器の無線通信を管理する。いくつかの実施形態では、第1のRATはLTEであり、その一方で第2のRATはWi−Fiである。
いくつかの実施形態では、UE機器は、少なくとも第1のRATと第2のRATとに従って無線通信を実行するための1つ以上のアンテナを有する無線機を含む。UEは、また、第1のRATに従ってUEの無線通信を少なくとも部分的に管理するための第1のコントローラと、第2のRATに従ってUEの無線通信を少なくとも部分的に管理するための第2のコントローラとを含む。第1のコントローラは、第2のコントローラに、第1のRATに従ってデータを転送するためのデータ転送機構によって割り当てられた予定データ伝送パターンを通知するように運用されることができ、第2のコントローラは、予定データ伝送パターンに従って、第2のRAT上でのデータ伝送を制御するアルゴリズムを開始するように運用されうる。
第1のRATに従って行われる通信を管理する定められたデータ転送周期のデータ転送機構の状態情報と、
無線機器の無線リソース制御(RRC)接続の状態情報と、
の少なくとも1つに従って定められるインデクスを有する第1の種類のメッセージを用いた情報の送信を含みうる。
第1のRAT上での通信を管理する定められたデータ転送周期のデータ転送機構の状態情報と、
無線機器の無線リソース制御(RRC)接続の状態情報と、
の少なくとも1つに従って定められるインデクスを有する第1の種類のメッセージを用いた情報の送信によって、第2のコントローラへ情報を提供しうる。
第1のRATリンク上での無線機器によって行われる通信を管理する定められたデータ転送周期のデータ転送機構の状態情報と、
無線機器の無線リソース制御(RRC)接続の状態情報と、
の少なくとも1つに従って定められるインデクスを有する第1の種類のメッセージを用いた情報の送信を含みうる。
第1のRATリンク上での無線機器によって行われる通信を管理する定められたデータ転送周期のデータ転送機構の状態情報と、
無線機器の無線リソース制御(RRC)接続の状態情報と、
の少なくとも1つに従って定められるインデクスを有する第1の種類のメッセージを用いた情報の送信を含みうる。
Claims (17)
- 無線通信機器であって、
1つ以上のアンテナと、
前記1つ以上のアンテナと接続され、第1の無線アクセス技術(RAT)及び第2のRATに従って前記1つ以上のアンテナを介した前記無線通信機器の無線通信を促進するように構成された無線回路と、
前記第1のRATに従って実行される前記無線通信機器の第1の通信を制御するように構成された第1のRATコントローラと、
前記第2のRATに従って実行される前記無線通信機器の第2の通信を制御するように構成された第2のRATコントローラと、
処理エレメントであって、
前記第1の通信に対応する無線リンクにおいてアクティブであると共に特定のデータ伝送パターンに従う少なくとも1つのプライマリアプリケーションを特定し、
前記特定された少なくとも1つのプライマリアプリケーションに基づいて、前記第1の通信と関連する予定データ伝送パターンを決定する、
ように構成された処理エレメントを有し、
前記第1のRATコントローラは、前記予定データ伝送パターンを前記第2のRATコントローラへ通知するように構成され、
前記第2のRATコントローラは、前記第1のRATコントローラによって通知をされたことに応じて、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器へインタフェースレポートを送信するように構成され、前記インタフェースレポートは、前記無線通信機器が、いつ、前記第1のRAT及び前記予定データ伝送パターンに従ってデータを送信する予定であるかを示し、
前記インタフェースレポートを受信した前記アクセスポイント機器は、アルゴリズムを実行させ、前記アルゴリズムの実行は前記予定データ伝送パターンに基づいて前記第2の通信を実行させる、
ことを特徴とする無線通信機器。 - 前記アルゴリズムの実行は、前記第2のRATコントローラに、前記無線通信機器が前記第1のRATに従って前記第1の通信を実行しているときに、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器が前記無線通信機器へパケットを送信するのを防がせる、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。 - 前記無線通信機器は、前記インタフェースレポートに基づいて前記アクセスポイント機器によって調整される下りリンク伝送に従って、下りリンクデータを受信するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。 - 前記第2のRATコントローラは、前記アルゴリズムを実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。 - 前記第2のRATコントローラへ前記予定データ伝送パターンを通知するために、前記第1のRATコントローラは、アクティブなデータ転送が前記第1の通信の間のいつ実行されるかを示す情報を、前記第2のRATコントローラへ提供するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。 - 前記第2のRATコントローラは、前記第1のRATコントローラによって提供された前記情報に基づいて、前記第2の通信の間に実行されるべきデータ転送をスケジューリングするように構成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信機器。 - 少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)及び第2のRATに従った無線通信を促進する装置であって、
無線通信機器に、
前記第1のRATに従って当該無線通信機器によって実行される第1の通信に対応する無線リンクでアクティブであり、特定のデータ伝送パターンに従う少なくとも1つのプライマリアプリケーションを特定させ、
前記特定された少なくとも1つのプライマリアプリケーションに基づいて、前記第1の通信に関連する予定データ伝送パターンを決定させ、
前記予定データ伝送パターンの通知を生成させ、
前記通知に応じて、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器へ、前記無線通信機器が、いつ、前記第1のRAT及び前記予定データ伝送パターンに従ってデータを送信する予定であるかを示すインタフェースレポートを送信させる、ように構成された処理エレメント、
を有し、
前記インタフェースレポートを受信した前記アクセスポイント機器は、アルゴリズムを実行させ、前記アルゴリズムの実行は、前記第2のRATに従って前記無線通信機器によって実行される第2の通信を、前記予定データ伝送パターンに基づいて実行させる、
ことを特徴とする装置。 - 前記処理エレメントは、さらに、前記無線通信機器に、前記無線通信機器が前記第1のRATに従ってデータを転送しているときに、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器が前記無線通信機器へパケットを送信するのを防がせるように構成される、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 前記処理エレメントは、さらに、前記無線通信機器に、前記インタフェースレポートに基づいて前記アクセスポイント機器によって調整される下りリンク伝送に従って、下りリンクデータを受信させるように構成される、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 前記処理エレメントは、さらに、前記無線通信機器に、前記アルゴリズムを実行させるように構成される、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 前記通知は、アクティブなデータ転送が前記第1の通信の間のいつ実行されるかを示す情報を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 前記処理エレメントは、さらに、前記無線通信機器に、前記情報に基づいて前記第2の通信の間に実行されるべきデータ転送をスケジューリングさせるように構成される、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。 - 少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)及び第2のRATに従った無線通信を促進する方法であって、
前記第1のRATに従って無線通信機器によって実行される第1の通信に対応する無線リンクでアクティブであり、特定のデータ伝送パターンに従う少なくとも1つのプライマリアプリケーションを特定することと、
前記特定された少なくとも1つのプライマリアプリケーションに基づいて、前記第1の通信に関連する予定データ伝送パターンを決定することと、
前記予定データ伝送パターンの通知を生成することと、
前記通知に応じて、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器へ、前記無線通信機器が、いつ、前記第1のRAT及び前記予定データ伝送パターンに従ってデータを送信する予定であるかを示すインタフェースレポートを送信することと、
前記アクセスポイント機器が前記インタフェースレポートを受信したことに応じてアルゴリズムを実行することと、
を含み、
前記アルゴリズムを実行することは、前記第2のRATに従って前記無線通信機器によって実行される第2の通信を、前記予定データ伝送パターンに基づいて実行させる、
ことを特徴とする方法。 - 前記無線通信機器が前記第1のRATに従ってデータを転送しているときに、前記第2のRATに従って動作しているアクセスポイント機器が前記無線通信機器へパケットを送信するのを防ぐこと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 前記インタフェースレポートに基づいて、前記アクセスポイント機器によって調整された下りリンク伝送に従って下りリンクデータを受信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 前記アルゴリズムを実行することは、前記無線通信機器によって行われる、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 前記通知は、アクティブなデータ転送が前記第1の通信の間のいつ実行されるかを示す情報を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
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