JP6309862B2 - 燃料改質装置、燃料改質方法および燃料改質システム - Google Patents

燃料改質装置、燃料改質方法および燃料改質システム Download PDF

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Description

この発明は、たとえばA重油やC重油、灯油、アセチレンガス、LPガスなどの流体からなる燃料の改質をして、燃費の向上などを図れるようにする燃料改質装置に関する。
燃料油の燃焼効率を向上して燃料油を節約する技術として、下記特許文献1の燃料油節約器が提案されている。
この燃料油節約器は、燃料油の純化と細粒化によって燃焼効率を高めるべく、燃料油に遠赤外線と磁性とを同時に作用させるというものである。すなわち、燃料油を通す管体を有し、この管体の内部に遠赤外線セラミックス粒子を収容し、管体の外部には磁性部品が備えられている。
この構成の燃料油節約器は、遠赤外線セラミックス粒子の作用により燃料油の分子構造を変えて、燃料油中に油分子を微細化配列して酸素含有量を上げるとともに、磁性部品の作用により、燃焼成分中に炭化水素化合物を磁力に反発による震動活性化を経て迅速に分解を促進し、分子を組み替えるとされている。これにより、炭化水素ベース分子は、より均一に酸素分子と結合し、もともと浪費されていた分子を放出し、燃料油の酸素含有量を高めるという。
この燃料油節約器は、燃料油流通ルート上に備えて使用される。つまり、燃料油が通過する際に前述の2種類の作用が同時になされるわけである。しかし、遠赤外線セラミックス粒子が磁性部材の磁力を受けて自由な運動が十分になされないためか、赤外線セラミックス粒子と磁性部品のそれぞれの作用が所望とおり十分に行われないおそれがあり、十分な作用を安定して得ることが難しい。
登録実用新案第3186566号公報
そこで、この発明は、燃費向上等の効果が安定して得られるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、燃料を流す流路を備え、該流路上に、前記燃料に対して磁気を作用させる磁気処理部と、前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理部と、前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理部を備えた燃料改質装置である。この発明が解決しようとする課題は、燃料に対して磁気を作用させる磁気処理と、前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理と、前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理をする燃料改質方法で解決することもできる。
また、前述の燃料改質装置や燃料改質方法を適用して、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料を消費する消費設備の間に設けられ、前記燃料タンクと前記消費設備をつなぐ流路に、前記燃料に対して磁気を作用させる磁気処理部と、前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理部と、前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理部と、前記磁気処理部と前記遠赤処理部と前記帯電処理部を通った前記燃料を一時貯留する活性化タンクを備えるとともに、該活性化タンク、前記磁気処理部、前記遠赤処理部及び前記帯電処理部に前記燃料を循環させる循環手段を備えた燃料改質システムとしてもよい。
前述の磁気を作用させる磁気処理と、遠赤外線を作用させる遠赤処理と、帯電させる帯電処理は、どのような順番で行ってもよく、必要があれば磁気処理と遠赤処理を同時に行ってもよい。特定の処理を複数回おこなうこともできる。
前述のような燃料改質装置や燃料改質方法、これらを適用した燃料改質システムの構成では、燃料は磁気処理部または磁気処理により磁気を作用されて、その磁力によって主に、燃料分子群の細分化、微細化がなされる。また燃料は、遠赤処理部または遠赤処理により遠赤外線を作用されて、主に純粋化や粘度低下がなされる。磁気処理部を経て磁気処理された燃料、または磁気処理部は、磁力により遠赤処理を行うセラミックス粒子を浄化する作用も果たす。燃料はさらに、帯電処理部または帯電処理により帯電され、帯電した原子同士の反発力によって燃料分子自体が反発し合うように促し、主に微細化、霧化促進がなされる。
この発明によれば、磁気処理と遠赤処理に加えて帯電処理を行うので、燃料分子自体に反発力を生じさせることができる。いわば内側からの改質によって、分子群の更なる微細化や霧化促進を図ることができるので、磁気処理と遠赤処理でなされる微細化や純粋化、粘度低下の改質効果をより促進させ、また確実なものとすることができる。この結果、燃費向上等の改質の効果が安定して得られる。
燃料改質システムの概略構造図。 燃料改質方法を示す流れ図。 燃料改質ユニットの正面図。 燃料改質ユニットの側面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、例えば軽油、A重油、C重油、灯油などの液体燃料を燃費向上等のために改質して供給する燃料改質システム11の概略構造を示している。この図に示すように、燃料改質システム11は、燃料を貯留する燃料タンク12と、この燃料を消費する消費設備13、たとえば農業用ビニルハウスに設置される加温機と、これらの間に設けられる燃料改質装置14を備えている。
燃料改質装置14は、燃料を循環させて改質、換言すれば燃料の活性化を行うもので、燃料タンク12と消費設備13をつないで燃料を流す流路15を備え、この流路15上に、燃料改質ユニット16と、燃料を一時貯留する活性化タンク17を備える。
燃料改質ユニット16は、燃料に対して磁気を作用させる磁気処理部としての第1磁気処理器61、第2磁気処理器62と、燃料をセラミックス粒子群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理部としての遠赤処理器63と、燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理部としての帯電処理器64と、燃料を活性化タンク17と第1磁気処理器61と第2磁気処理器62と遠赤処理器63と帯電処理器64に循環させる循環手段としての循環ポンプ65を備えている。つまり、燃料改質ユニット16では、燃料に対して磁気を作用させる磁気処理と、燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理と、燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理をする。
図2は、前述の燃料改質ユニット16でなされる燃料改質方法を示す流れ図である。この図に示すように、燃料はまず磁気処理n1がなされ、その後、遠赤処理n2、帯電処理n3、磁気処理n4と順に処理される。燃料は図2の仮想線で示したように循環することにより、最初の磁気処理n1から最後の磁気処理n4までの処理を繰り返して受ける。
このため燃料改質ユニット16は、図1に示したように、流路15の上流側から順に、磁気処理n1を行う第1磁気処理器61、遠赤処理n2を行う遠赤処理器63、帯電処理n3を行う帯電処理器64、磁気処理n4を行う第2磁気処理器62を順に備えている。循環ポンプ65は、帯電処理器64と第2磁気処理器62の間に設けられる。
第1磁気処理器61と第2磁気処理器62は、通過する燃料に対して磁気を直接、または燃料を流す管体の外から間接的に作用させるものである。これらの磁気処理器には、強力な磁力を作用させるものが好ましい。具体的には、ネオジウム磁石を使用し、約8000ガウス以上の磁力を有するもの、例えば、株式会社パノックス製の「磁場波動活水処理装置 パノックスS−40」を使用することができる。
遠赤処理器63には遠赤外線の放射率が高いものを用いるのが好ましい。この遠赤処理器63は、燃料が通過するケーシング63a内に多数のセラミックス粒子63bが収納された構成であり、燃料が通過する際にセラミックス粒子63b同士が衝突し合う。遠赤処理器63の設置に際しては、燃料が下方から上方へ流れるように、遠赤処理器63の入口63cを下に、出口63dを上に向ける。セラミックス粒子63bは、火山シラス(宮崎県えびの市にて採取されるえびのシラス)と、北投石、天降石、電気石、ペグマライト(花崗岩質の鬼御影石)を主成分とする素材を直径10mmに造粒して1000度以上の高温で焼成したもので、釉薬には、針葉樹、常緑樹、薬用植物を用いている。このようなセラミックス粒子63bには、橋和工業株式会社製の「VAストーン」がある。
図3は燃料改質ユニット16の正面図、図4はその側面図であり、燃料改質ユニット16の詳細を示している。図4に示すように、遠赤処理器63は2個併設されている。つまり、第1磁気処理器61の後に延びる管体51aを2方に分け、それぞれに遠赤処理器63が備えられている。遠赤処理器63の出口63dから延びる管体51bは、合流して1本にされ、後段の帯電処理器64が接続されている。
帯電処理器64は、燃料を金属塊としての、1個または2個以上の特殊な合金と接触させることにより燃料分子、特に炭化水素鎖に作用し、電荷を生成、たとえば水素イオンを発生させるものを用いる。この帯電処理器64には、たとえば米国製の「VITALIZER」(商品名)を使用できる。この「VITALIZER」は、合金が銅を30%〜60%、ニッケルを10%〜30%、亜鉛を15%〜40%、錫を5%〜20%、銀を1%〜10%含むものであり、この合金が特殊な細長い形状に形成されており、燃料が流れる円筒状のケーシング内に保持されている。ケーシングにはアース線が接続されており、前述の電荷生成、水素イオン生成が良好に行えるように設計されている。
この帯電処理器64は、遠赤処理器63の出口63dから延びて合流して1本になった管体51bを図3に示したように再度2方に分け、これらの先に、2本併設して設けられている。2本の帯電処理器64の出口は再度合流して、この先の管体51cが後段の循環ポンプ65の入口65aに接続される。
循環ポンプ65の出口65bから延びる管体51dには、第2磁気処理器62が接続されている。図4中、66は循環ポンプ65を駆動するモータである。
これらの各部材は、枠体67内に一つにまとめられるとよい。枠体67の底面には、移動が容易なように、キャスタ(図示せず)を備えるとよい。
活性化タンク17は、消費設備の種類に応じて予め定めらたれた所定量の燃料を貯留できる大きさである。
この活性化タンク17は、燃料改質ユニット16よりも燃料タンク12側に備えられ、活性化タンク17の下端部に燃料タンク12から燃料を導入する導入路52が接続されている。燃料タンク12から活性化タンク17への燃料の移動は図示しないポンプを用いて行うようにしても良いが、好ましくは高低差を利用すると省エネルギーの観点から好ましい。
活性化タンク17の内底部における、導入路52が接続される部位に対応する部分に隔壁71が形成されている。隔壁71は、活性化タンク17内の下部を導入路52が接続される側と、これの反対側とで分離する壁である。隔壁71の高さは、導入路52が接続される高さよりも高く設定されている。
活性化タンク17の下端部における導入路52が接続される側の反対側には、燃料改質ユニット16の第1磁気処理器61につながる導出路53が設けられている。この導出路53の高さは、導入路52の高さよりも高い位置に設定される。
活性化タンク17の上端部には、燃料改質ユニット16の第2磁気処理器62から延びる回収路54が接続されている。回収路54は、活性化タンク17における導出路53と同じ側に接続される。
活性化タンク17の下端部から延びる導出路53と、第1磁気処理器61から第2磁気処理器62までの流路、つまり前述の各管体51a,51b,51c,51dと、第2磁気処理器62から活性化タンク17の上端部に延びる回収路54で、循環路55が構成される。
回収路54の途中には、活性化した燃料を消費設備13に供給する供給路56が形成されている。また、供給路56の途中と導入路52の途中はバイパス57で接続されている。このバイパス57の途中には、循環路55における導出路53に接続する連結路58が接続されている。
前述の循環路55、導入路52、供給路56、バイパス57、連結路58の接続点の前後には、開閉弁が備えられており、燃料を所望の方向に流せるようにしている。導入路52におけるバイパス57との接続点の前後には、第1開閉弁52a、第2開閉弁52bを備え、バイパス57の導入路52側の位置には第3開閉弁57aを備えている。導出路53における連結路58との接点より活性化タンク17側には第4開閉弁53a、連結路58には第5開閉弁58aを備えている。回収路54における供給路56との接続点より活性化タンク17側には第6開閉弁54a、供給路56におけるバイパス57との接点より回収路54側には第7開閉弁56aを備えている。バイパス57における連結路58との接続点より供給路側には第8開閉弁57bを備えている。
これらの開閉弁のうち、少なくとも導入路の第2開閉弁52bには電磁弁を使用し、活性化タンク17に備えられ、燃料が予め定めた所定量貯留されたときにそれを検出する液位検出スイッチと連動させてもよい。液位検出スイッチには、たとえば公知のフロート式のものや光学式のもの、静電容量式のものを使用できる。所定量の燃料を所定時間循環させることで、確実に所望の活性状態とすることができる。
また、供給路56のうち、消費設備13の近傍には、流れる燃料を加熱するヒータ18を備えている。すなわち、燃料改質方法を示す図2の流れ図に示すように、磁気処理n1、遠赤処理n2、帯電処理n3、磁気処理n4を経て改質された燃料は、消費設備13に供給させる直前でヒータ18による加熱処理n5を受ける。
供給路56を通しての消費設備への燃料の供給には、別途にポンプを備えずとも、消費設備に備えられた電磁ポンプ(図示せず)を用いることができる。
以上のように構成された燃料改質システム11では、次のようにして燃料の改質がなされて消費施設13での燃焼が行われる。
まず、活性化タンク17に燃料が貯留されていない状態において、第1開閉弁52aと第2開閉弁52bを開、第3開閉弁27aを閉とする。燃料は導入路52をとおって活性化タンク17に流れ込む。このとき、活性化タンク17に流れ込んだ燃料は隔壁71に阻まれ、導出路53に直接出ることはない。そして、沈殿可能な不純物があれば、その不純物は隔壁71を越えて導出路53側に移動することはなく、導入路52側にとどまる。つまり、隔壁71によって、導出路53に流れる燃料から不純物の除去ができる。導出路53の高さは導入路52の高さよりも高いので、不純物が導出路53に入ることを効果的に防止できる。
活性化タンク17に燃料が所定量ためたあと、第2開閉弁52bを閉じる。前述の液位検出スイッチを備えれば第2開閉弁52bは自動的に閉じる。
つぎに、第4開閉弁53a、第6開閉弁54aを開、第5開閉弁58a、第7開閉弁56aを閉の状態にして、循環ポンプ65を駆動する。すると燃料は、活性化タンク17の下端部から、循環路55のうちの導出路53に入り、第1磁気処理器61、並列された2個の遠赤処理器63、並列された2個の帯電処理器64、第2磁気処理器62を順に通って、循環路55のうちの回収路54から活性化タンク17に戻る。活性化タンク17に戻った燃料は、活性化タンク17内の導出路53を接続した側に流れる。循環はあらかじめ設定された適宜時間行われる。
循環路55に入った燃料は、まず第1磁気処理器61によって強力な磁力を受けるので、燃料分子群の細分化、微細化がなされるとともに、磁石にくっつく性質の不純物があれば吸着により除去される。
つづいて燃料は、遠赤処理器63によって主に遠赤外線の作用とセラミックス粒子63bとの接触により、燃料分子の活性が増し、純粋化や粘度低下がなされる。また、磁力の作用を受けた燃料は、接触するセラミックス粒子63bの表面の状態を清浄に保つ作用をする。
この遠赤処理器63による作用は、1本だった管体51aから2本に分かれて行われるので、燃料を物理的に分流させて変則的な流動を生むことができるとともに、セラミックス粒子63bに対してより多く接触させることができる。つまり、より効果的に遠赤処理を受けることができる。そして、一度別れた燃料の流れは管体51bによって合流させられ、変則的な流れとなる。
このあと、燃料は再度物理的に2つに分流させられ、変則的な流れとなって、それぞれ帯電処理器64に流れ込む。
帯電処理器64では、帯電処理により水素イオンが発生し、帯電した原子同士の反発力によって燃料分子自体が反発し合うようになる。このため、燃料分子群の微細化、霧化促進がなされる。この微細化や霧化促進は、前段における磁気処理や遠赤処理による作用とは異なり、内部からの改質であり、磁気処理や遠赤処理による改質、活性化の効果を高め、または確実なものとする。また水素イオンが酸素との結合をしやすくする。換言すれば酸素を供給し、燃焼しやすくする。
燃料はこのあとさらに、第2磁気処理器62に入って、再度、第1磁気処理器61での磁気処理と同様の作用を受ける。第2磁気処理器62を通る燃料はすでに磁気処理と遠赤処理と帯電処理を受けているので、第2磁気処理器61に入る燃料は、第1磁気処理器61でなされた処理よりもより高度の磁気処理を受け、燃料分子群の更なる微細化がなされ、その状態を確実なものとすることができる。
改質は、以上のような工程でなされるので、所望の処理をより効果的に行うことができ、高い効果を期待できる。
このように、燃料タンク12の燃料を活性化タンク17に移してから、所定時間循環路を循環させ、活性化タンク17内の燃料を活性化させた後、第7開閉弁56aを開にして、燃料を供給路56から消費設備13に取り込ませる。
消費設備13に入る燃料は、消費設備13に入る直前でヒータ18により加熱処理される。このため、加熱せずに消費設備13で霧化して燃焼する場合よりも、改質により微粒子化し、霧化しやすい状態になった燃料を、予め高い温度にして霧化するので、より燃焼しやすくなる。このため、燃焼に際して炎の温度を高温で安定させることができる。
実際に、A重油を燃料として、前述の燃料改質システム11により燃料改質を行って農業用ビニルハウスの加熱機で燃焼させたところ、加熱機の炎の温度は燃焼開始直後から1000度を超える高温(1012度〜1018度)で、安定した燃焼が得られた。
一方、燃料改質システム11を用いずに、従来どおり、燃料タンク13から燃料を引いて加熱機を駆動した場合には、炎の温度は874度、974度など、1000度を超えることはなく、その温度にばらつきがあった。
このように、燃焼開始直後から炎は高温になるので、普通に燃焼させるだけでビニルハウス内を迅速に所定の温度にすることができる。所定の温度になれば、加熱機の燃焼を止め、所定の温度になるように自動的に運転と停止が繰り返される。所定の温度に昇温することが短時間で行えるので、燃料の消費を削減できる。
このことから明らかなように、燃費の向上の効果が安定して得られる。
しかも、燃料分子群の微細化や純粋化等により完全燃焼、またはこれに近い状態で燃焼をさせることができるので、排気をきれいにすることができ、環境の悪化を抑制できる。併せて、装置の劣化も抑制される。
燃料改質システム11は、活性化タンク17を備えて、この活性化タンク17に燃料を一時貯留して磁気処理部と遠赤処理部と帯電処理部に循環させる構成であるので、燃料の改質が十分に行える。
燃料改質装置14の燃料改質ユニット16は、枠体67でまとめて一体化しているので、流路15と活性化タンク17を調達するだけで、既存の設備に適用して容易に燃料改質システム11を得ることができる。
この発明の構成と、前述の一形態の構成との対応において、
この発明の磁気処理部は、前述の第1磁気処理器61、第2磁気処理器62に対応し、
同様に、
循環手段は、循環ポンプ65に対応するも、
この発明は前述の構成のみに限定されるものではない。
たとえば、改質する燃料は液体燃料のほか、気体燃料であってもよい。
消費設備は、農業用ビニルハウスの加温機のほか、エンジン等であってもよい。
11…燃料改質システム
12…燃料タンク
13…消費設備
14…燃料改質装置
15…流路
17…活性化タンク
18…ヒータ
61…第1磁気処理器
62…第2磁気処理器
63…遠赤処理器
63b…セラミックス粒子
64…帯電処理部
65…循環ポンプ

Claims (7)

  1. 燃料を流す流路を備え、
    該流路上に、前記燃料に対して磁気を作用させる磁気処理部と、
    前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理部と、
    前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理部を備えた
    燃料改質装置。
  2. 前記流路に、前記燃料を一時貯留する活性化タンクを備えるとともに、
    該活性化タンク、前記磁気処理部、前記遠赤処理部及び前記帯電処理に前記燃料を循環させる循環手段を備えた
    請求項1に記載の燃料改質装置。
  3. 前記帯電処理部が水素イオンを発生させるものである
    請求項1または請求項2に記載の燃料改質装置。
  4. 燃料に対して磁気を作用させる磁気処理と、前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理と、前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理をする
    燃料改質方法。
  5. 前記磁気処理をしたのち、前記遠赤処理をして、その後に前記帯電処理をする
    請求項4に記載の燃料改質方法。
  6. 燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料を消費する消費設備の間に設けられ、
    前記燃料タンクと前記消費設備をつなぐ流路に、前記燃料に対して磁気を作用させる磁気処理部と、
    前記燃料をセラミックス粒群中に流動させて遠赤外線を作用させる遠赤処理部と、
    前記燃料を金属塊に接触状態で流動させて帯電させる帯電処理部と、
    前記燃料を一時貯留する活性化タンクを備えるとともに、
    該活性化タンク、前記磁気処理部、前記遠赤処理部及び前記帯電処理部に前記燃料を循環させる循環手段を備えた
    燃料改質システム。
  7. 前記流路に、前記活性化タンク、前記磁気処理部、前記遠赤処理部及び前記帯電処理部を循環した前記燃料を加熱するヒータを備えた
    請求項6に記載の燃料改質システム。
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