JP6309147B1 - 情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】有用性を向上可能な情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。【解決手段】情報処理システム1は、複数の電極120と、複数の電極120のそれぞれに対応付けて接続される複数の電子タグ130であって、電子タグ130を一意に特定するタグ情報を記憶する記憶部132をそれぞれ備える、複数の電子タグ130と、複数の電子タグ130に接続され、複数の電極120のいずれかが、誘電体と電気的に結合すると、誘電体に結合した電極120に対応付けて接続された電子タグ130の記憶部132に記憶されたタグ情報を読み取る、リーダライタ110と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合すると、誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグのタグ情報を読み取る情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来、伝送媒体を介した電界通信により、高周波信号または高周波電力の伝送を行う伝送装置が知られている。例えば、特許文献1には、通信機と、ほぼ90度の電気長の端末線路とを備え、他の伝送装置に高周波信号または高周波電力を伝送する伝送装置が開示されている。
特開2017−092539号
特許文献1に開示された高周波信号または高周波電力の伝送原理を用いて、例えば電極をそれぞれ異なる機器に設け、人体等の誘電体が触れた電極に基づき、人体がどこに触れたかを検出するシステムを構築することができる。しかしながら、人体が触れたか否かを検出する位置ごとに、検出するためのシステムを構築する場合には、システム構築の手間や、部品点数、コスト等が膨大になる場合がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、有用性を向上可能な情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の観点に係る情報処理システムは、
複数の電極と、
前記複数の電極のそれぞれに対応付けて接続される複数の電子タグであって、電子タグを一意に特定するタグ情報を記憶する記憶部をそれぞれ備える、複数の電子タグと、
前記複数の電子タグに接続され、前記複数の電極のいずれかが、誘電体と電気的に結合すると、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグの記憶部に記憶された前記タグ情報を読み取る、リーダライタと、を含む。
また、第2の観点に係る情報処理システムは、
前記リーダライタが読み取った前記タグ情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する、情報処理装置をさらに含む。
また、第3の観点に係る情報処理システムは、
前記誘電体に着脱可能な電界通信端末であって、該電界通信端末を一意に特定する端末情報を記憶する記憶部を備える電界通信端末をさらに含み、
前記リーダライタは、前記複数の電極のいずれかが、前記電界通信端末が装着された誘電体と電気的に結合すると、前記端末情報を読み取る。
また、第4の観点に係る情報処理システムは、
前記リーダライタが読み取った前記タグ情報および前記端末情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所および前記端末情報または該端末情報に対応付けられたユーザに関するユーザ情報と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する、情報処理装置をさらに含む。
また、第5の観点に係る情報処理装置は、
複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合したときに、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグを一意に特定するタグ情報を読み取るリーダライタと通信可能に接続される通信部と、
前記通信部から取得した前記タグ情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する制御部と
を備える。
また、第6の観点に係る情報処理装置は、
複数の電極のいずれかが、電界通信端末が装着された状態の誘電体と電気的に結合したときに、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグを一意に特定するタグ情報と、前記電界通信端末を一意に特定する端末情報とを読み取るリーダライタと通信可能に接続される通信部と、
前記通信部から取得した、前記タグ情報および前記端末情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所および前記端末情報または該端末情報に対応付けられたユーザに関するユーザ情報と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する制御部と
を備える。
また、第7の観点に係る情報処理装置は、
前記制御部は、前記タグ情報と前記端末情報とが同時に読み取られた場合、該タグ情報と該端末情報とを対応付ける。
また、第8の観点に係る情報処理装置は、
前記制御部は、前記端末情報を検出したとき、いずれの端末情報にも対応付けられていないタグ情報を1つ検出した場合、前記端末情報と前記タグ情報とを対応付ける。
また、第9の観点に係る情報処理装置は、
前記制御部は、前記端末情報を検出した時、いずれの端末情報にも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出した場合、前記端末情報と、前記2つ以上のタグ情報のうち最後に検出されたタグ情報とを対応付ける。
また、第10の観点に係る情報処理装置は、
前記制御部は、前記対応付けを行った端末情報とタグ情報とに基づいて、前記複数の電極の場所ごとのログファイルおよび/または前記誘電体ごとのログファイルを生成する。
また、第11の観点に係る情報処理方法は、
複数の電極と、前記複数の電極のそれぞれに対応付けて接続される複数の電子タグと、前記複数の電子タグに接続されるリーダライタとを含む情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
前記複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合すると、前記リーダライタが、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグの記憶部に記憶された前記電子タグを一意に特定するタグ情報を読み取るステップを含む。
また、第12の観点に係る情報処理方法は、
前記情報処理システムは、前記誘電体に着脱可能な電界通信端末をさらに含み、
前記複数の電極のいずれかが、前記電界通信端末が装着された誘電体と電気的に結合すると、前記リーダライタが、前記電界通信端末を一意に特定する端末情報を読み取るステップを含む。
本発明に係る情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法によれば、有用性を向上可能である。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 図1の情報処理システムにおいてタグ情報を読み取る様子を模式的に示す図である。 図1の情報処理システムにおいて電界通信が確立される原理について説明する図である。 図1の情報処理システムにおいて電界通信が確立される原理について説明する図である。 図1の情報処理装置の制御部が生成するログファイルの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 図6の電界通信端末の本体の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。 電界通信端末を誘電体に結合させた状態を模式的に示す図である。 図6の情報処理システムにおいて電界通信を確立可能な結合状態の一例を模式的に示す図である。 図6の情報処理システムにおいて電界通信を確立しない結合状態の一例を模式的に示す図である。 電界通信端末を人体に結合して構成した情報処理システムの一例を模式的に示す図である。 図6の情報処理装置の制御部が生成するログファイルの一例を示す図である。 図6の情報処理装置の制御部による情報処理の一例を示すフローチャートである。 図6の情報処理装置の制御部が生成する場所ごとのログファイルの一例を示す図である。 図6の情報処理装置の制御部が生成するユーザごとのログファイルの一例を示す図である。 電界通信端末の一変形例の概略構成を示す機能ブロック図である。 情報処理システムの一実装例を模式的に示す図である。 情報処理システムの他の一実装例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム1の概略図である。情報処理システム1は、複数の電極と、複数の電子タグと、リーダライタ110と、情報処理装置140とを備える。
図1では、複数の電極として、4つの電極120a、120b、120cおよび120dが一例として図示されている。しかしながら、電極の数は4つに限られない。電極の数は、2つ以上であればよい。本実施形態では、複数の電極が、4つの電極120a、120b、120cおよび120dであるとして、以下説明する。また、本実施形態において、4つの電極120a、120b、120cおよび120dを区別しない場合には、これらをまとめて「電極120」と記載する。
複数の電極120a、120b、120cおよび120dは、それぞれ異なる場所に配置される。電極120a、120b、120cおよび120dが配置される場所を、それぞれ場所A、場所B、場所Cおよび場所Dとする。
複数の電子タグは、複数の電極のそれぞれに対応付けて接続される。すなわち、図1に示す例では、情報処理システム1は、4つの電極120a、120b、120cおよび120dにそれぞれ対応付けられた4つの電子タグ130a、130b、130cおよび130dを備える。ただし、電子タグの数は4つに限られない。電子タグの数は、電極の数に応じて適宜設けられる。本実施形態において、4つの電子タグ130a、130b、130cおよび130dを区別しない場合には、これらをまとめて「電子タグ130」と記載する。各電極120は、それぞれ対応付けられた電子タグ130に電気的に結合される。電子タグ130と電極120との接続との長さは、情報処理システム1において伝送される高周波信号の波長の4分の1の長さよりも十分短い長さである。高周波信号の波長の4分の1の長さの詳細については、後述する。
電子タグ130は、それぞれ送受信部および記憶部を備える。例えば、4つの電子タグ130a、130b、130cおよび130dは、それぞれ、送受信部131a、131b、131cおよび131dと、記憶部132a、132b、132cおよび132dとを備える。4つの送受信部131a、131b、131cおよび131dを区別しない場合には、これらをまとめて「送受信部131」と記載する。また、4つの記憶部132a、132b、132cおよび132dを区別しない場合には、これらをまとめて「記憶部132」と記載する。
送受信部131は、情報処理システム1におけるリーダライタ110との電界通信において、例えば10kHzから10GHzの高周波信号(または高周波電力)を送受信する。送受信部131は、後述するように電界通信が確立しているとき、記憶部132に記憶された情報を、高周波信号としてリーダライタ110に送信する。
記憶部132は、各種情報を記憶する。記憶部132は、例えばIC(Integrated Circuit)チップにより構成されていてよい。記憶部132は、電子タグ130に関する情報(以下、「タグ情報」とも称する)を記憶する。タグ情報は、電子タグ130を一意に特定する情報であり、電子タグ130と1対1に対応付けられた固有の識別情報である。電子タグ130は電極120に対応付けられており、電極120は特定の場所に配置されていることから、1つのタグ情報は、電子タグ130、電極120および当該電極120が配置された場所と、1対1に対応する。すなわち、タグ情報は電極が配置された場所に関する情報であり、例えば場所を特定するIDまたは場所名等を含んでよい。
電子タグ130は、リーダライタ110に電気的に結合される。すなわち、各電極120は、それぞれ対応する電子タグ130を介してリーダライタ110に電気的に結合される。また、電子タグ130は、いわゆるアンチコリジョン機能を有する。これにより、リーダライタ110は、複数の電子タグ130の情報を読み取ることができる。
リーダライタ110は、例えばグランドに接続されている。リーダライタ110は、制御部111と、送信部112と、受信部113と、通信部114とを備える。リーダライタ110は、制御部111の制御により、送信部112から読取信号を送信し、電極120に人体等が接触して電子タグに電流が流れている場合に、受信部113でタグ情報を含む信号(反射波)を受信する。
通信部114は、情報処理装置140と通信を行うことにより、各種情報を送受信する。通信部114は、例えばリーダライタ110が読み取った反射波に含まれる情報を、情報処理装置140に送信する。通信部114は、例えば有線または無線により情報処理装置140と通信を行うことができる。
情報処理装置140は、各種情報処理を実行可能である。情報処理装置140は、例えばコンピュータ装置により構成されていてよい。情報処理装置140は、制御部141と、記憶部142と、通信部143とを備える。
制御部141は、情報処理装置140の各機能ブロックをはじめとして、情報処理装置140の全体を制御および管理するプロセッサである。制御部141は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。このようなプログラムは、例えば記憶部142または外部の記憶媒体に格納される。
制御部141は、情報処理装置140がリーダライタ110から取得した情報について、所定の処理を実行する。制御部141が実行する所定の処理の詳細については後述する。
記憶部142は、半導体メモリまたは磁気メモリ等で構成することができ、各種情報や情報処理装置140を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部142は、ワークメモリとしても機能してよい。記憶部142は、例えば、情報処理装置140がリーダライタ110から取得した情報や、制御部141が所定の処理を行ったデータ等を記憶する。また、記憶部142は、例えば、タグ情報と、当該タグ情報を有する電子タグ130に対応付けられた電極120が配置された場所とに関するリストを記憶する。
通信部143は、リーダライタ110と通信を行うことにより、各種情報を送受信する。通信部143は、例えばリーダライタ110が読み取った反射波に含まれる情報を、リーダライタ110から受信する。通信部143は、例えば有線または無線によりリーダライタ110と通信を行うことができる。
図2は、図1の情報処理システム1においてタグ情報を読み取る様子を模式的に示す図である。図1に示すように、複数の電極120の全てが誘電体と接触していない場合、リーダライタ110から読取信号が送信されても、情報処理システム1において電子タグに電流が流れず、タグ情報を含む反射波が発生しないため、リーダライタ110は、信号を受信することがない。
一方、図2に示すように、例えばある人が手を電極120aに触れたとする。この場合、誘電体である人体に電流が流れることにより、人体が仮想的なグランドとして機能する。これにより、グランドに接続されたリーダライタ110と、仮想的なグランドとして機能する人体とが、電極120aにより電気的に結合されることにより、1個の通信路のみで構成させる開回路でありながら、全体として、仮想的なグランドを介して、あたかも閉回路のように動作する。そのため、電子タグ130aから、タグ情報を含む信号が送り出される。これにより、リーダライタ110には、電子タグ130aを通る回路からの反射波が入射する。この反射波には、電子タグ130aの記憶部に記憶されたタグ情報が含まれるため、リーダライタ110は、反射波に含まれるタグ情報を読み取ることができる。リーダライタ110が読み取ったタグ情報は、リーダライタ110から情報処理装置140に送信される。情報処理装置140は、取得したタグ情報に基づき、記憶部142に記憶されたリストを参照して、どの場所の電極120が触れられたかを判定することができる。情報処理装置140は、触れられた電極120の場所と、触れられた時刻とを対応付けたログファイルを記憶部142に記憶させることができる。
ここで、電界通信が確立される原理について、図3および図4を参照して説明する。図1を参照して説明したように、電極120と、電子タグ130と、リーダライタ110とは、電気的に結合されている。リーダライタ110は、グランドに接続されている。リーダライタ110は、読取信号を電極120に送信する。情報処理システム1において送受信される信号は、例えば10kHzから10GHzの高周波信号である。
誘電体である人体が、例えば人体の一部である手で電極120に触ると、電極120と接触した人体が端末線路160として機能する。このとき、端末線路160が仮想的なグランドとして機能する。
ここで、仮想的なグランドとして機能する端末線路160について説明する。本実施形態において、端末線路160は、誘電体である人体により構成される。リーダライタ110から読取信号としての高周波信号が発信されると、電極120に電気的に結合された端末線路160に高周波信号が伝送され、端末線路160に電流が流れる。
ここで、端末線路160は、90度の電気長を有する。90度の電気長とは、端末線路160の電極120側の端部160aからもう一方の端部160bまでの線路の長さが、伝送する高周波信号の波長の4分の1の長さである。すなわち、90度の電気長とは、端末線路160の電極120側の端部160aからもう一方の端部160bまでに至るあいだに、伝送する高周波信号の位相が90度進む長さである。
従って、端末線路160の電極120側の端部160aから端末線路160側に流れる電流が、端末線路160のもう一方の端部160bで反射し、一往復してふたたび電極120側の端部160aに戻ると、高周波信号は、それまでの間に2分の1波長分の距離を経て、位相が180度進む。
このとき、図3に示すように、電気長が90度、すなわち長さが伝送する高周波信号の波長の4分の1で、端部160bが開放された端末線路160に、高周波信号が入力されるので、端部160bの電圧振幅が最大で電流振幅がゼロ、端部160aの電圧振幅がゼロで電流振幅が最大の定在波が端末線路160に発生し、端部160aに電流が流れる。すなわち、端末線路160が90度の電気長を有する場合には、端部160aの電圧振幅がゼロである一方、電流が流れるので、図4に模式的に示すように、電極120は、仮想的にグランドに短絡された状態となる。このように、端末線路160は、仮想的なグランドとして機能することができる。
図3に示すように、端末線路160の電気長が90度のとき、すなわち、端末線路160において端部160aから入力された信号がもう一方の端部160bで反射して一往復してくる反射波の位相が180度のとき、端部160aに流れる電流が最大になる。そのため、端末線路160の電気長が90度の場合、最も効率的に高周波の伝送が行われる。ただし、高周波の伝送を行うに際しては、端末線路160の電気長が90度を中心に±45度の範囲内、つまり反射波の位相が90度より大きく270度より小さい範囲内で動作しても、高周波を伝送するための所定の効果を生じる。従って、端末線路160は、90度を中心に±45度の範囲内を含む、ほぼ90度の電気長を有していればよい。また、端末線路160は、((2n+1)・90±45)度の電気長(但し、nは0以上の整数)を有していてもよい。端末線路160は、((2n+1)・90±45)度の電気長を有する場合、図3を参照して説明したのと同様の原理により、仮想的なグランドとして機能する。
情報処理システム1では、人体が端末線路160として機能する所定の周波数の電界信号が使用される。当該所定の周波数は、例えば13.56MHzとすることができる。電界信号の周波数が13.56MHzである場合、成人の一般的な身長(例えば170cm)の人体において、端末線路160の長さが約90度の電気長となる。
上述の説明では、高周波信号の伝送が確立される原理について説明したが、高周波電力についても、同様の原理で伝送が実現される。
次に、情報処理装置140の制御部141が実行する処理の一例について説明する。制御部141は、リーダライタ110から取得した情報に基づき、人体により触れられた電極120の場所と、触れられた時刻とを対応付けたログを記録することにより、ログファイルを生成する。図5は、情報処理装置140の制御部141が生成するログファイルの一例を示す図である。
例えば、時刻12:03に、ある人が電極120aに触れたとする。このとき、上述の原理により高周波信号の伝送が確立され、電子タグ130aの記憶部132aに記憶されたタグ情報がリーダライタ110により読み取られる。リーダライタ110は、読み取ったタグ情報を、情報処理装置140に送信する。情報処理装置140の制御部141は、記憶部142に記憶されたリストを参照して、リーダライタ110から取得したタグ情報が、どの場所の電極に対応するものかを判定する。この場合、制御部141は、タグ情報が場所Aに対応すると判定できる。そして、制御部141は、図5に示すように、電極120aが触れられた時刻12:03に、場所Aが触れられたことをログファイルに記録する。電極120aは、時刻12:03から時刻12:06まで触れられている場合、制御部141は、リーダライタ110から取得したタグ情報に基づき、同様の処理を行って、図5に示すように、電極120aが、時刻12:03から時刻12:06まで触れられていたことをログファイルに記録する。
また、例えば時刻12:05から時刻12:07まで、別の人が電極120bに触れていたとする。この場合、制御部141は、上述の処理と同様にして、リーダライタ110から取得したタグ情報に基づき、図5に示すように、電極120bが、時刻12:05から時刻12:06まで触れられていたことをログファイルに記録する。
このようにして、制御部141によりログファイルが生成される。制御部141は、生成したログファイルを、記憶部142に記憶させることができる。
このようにして、情報処理システム1によれば、いつ、どの場所の電極120が触れられたかに関するログを生成することができる。情報処理システム1では、1つのリーダライタ110に複数の電極120が接続されており、リーダライタ110は、誘電体である人体が触れられた電極120に対応する電子タグ130のタグ情報を読み取ることができる。そのため、例えば1つの電極に対して1つのリーダライタを接続して、電極が触れられたかを検出するという構成と比較して、システム構築の手間やコストを抑えることができる。これにより、情報処理システム1によれば、有用性が向上する。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る情報処理システム2の概略図である。第2実施形態に係る情報処理システム2は、リーダライタ110と、複数の電極120と、複数の電子タグ130と、情報処理装置140と、電界通信端末150とを備える。情報処理システム2が備えるリーダライタ110、複数の電極120、複数の電子タグ130および情報処理装置140の構成および機能は、それぞれ第1実施形態に係る情報処理システム1が備えるリーダライタ110、複数の電極120、複数の電子タグ130および情報処理装置140の構成および機能と同じであるため、ここでは詳細な説明を省略する。ただし、本実施形態では、情報処理装置140の記憶部142は、タグ情報と、当該タグ情報を有する電子タグ130に対応付けられた電極120が配置された場所とに関するリストに加え、後述する端末情報と、当該端末情報に対応付けられたユーザ情報とに関するリストを記憶する。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報であり、例えばユーザを特定するIDまたはユーザ名等を含んでよい。
電界通信端末150は、ユーザが装着して使用する。電界通信端末150は、例えば手首または腕等に装着される。電界通信端末150は、ユーザに装着された状態で、電界信号を用いた電界通信可能に構成されている。
電界通信端末150は、本体151と、装着部152とを備える。本体151は、電界通信端末150が電界通信を行うための各機能部を備える。本体151が備える各機能部の詳細については後述する。装着部152は、ユーザが電界通信端末150の装着状態を維持するための機構である。装着部152は、例えば、ユーザが手首または腕等に巻きつけて装着可能なベルト、リストバンドまたはアームバンドとして構成されている。ただし、装着部152は、ベルトに限られず、ユーザが着脱可能な任意の形態として構成されていてよい。装着部152は、例えば指輪の形状を有し、ユーザの指に着脱可能に構成されていてもよい。本実施形態では、電界通信端末150がユーザの手首に装着されるとして、以下説明する。
図7は、電界通信端末150の本体151の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。本体151は、記憶部153と、送受信部154と、第1結合電極155と、第2結合電極156とを備える。
記憶部153は、各種情報を記憶する。記憶部153は、例えばICチップにより構成されていてよい。記憶部153は、電界通信端末150に関する情報(以下、「端末情報」とも称する)を記憶する。端末情報は、電界通信端末150を一意に特定する情報であり、電界通信端末150と1対1に対応付けられた固有の識別情報である。例えば電界通信端末150が、各個人のユーザにより所有されるものである場合、1つの端末情報は、ユーザと1対1に対応する。
送受信部154は、情報処理システム2で実現される電界通信において、例えば10kHzから10GHzの高周波信号(または高周波電力)を送受信する。送受信部154は、情報処理システム2における電界通信が確立しているとき、記憶部153に記憶された端末情報を、高周波信号としてリーダライタ110に送信する。
第1結合電極155および第2結合電極156は、ユーザが電界通信端末150を装着した状態(以下「装着状態」ともいう)において、誘電体である人体と結合する結合電極である。すなわち、第1結合電極155および第2結合電極156は、本体151において、装着状態で、ユーザと接触する位置に配置される。
電界通信端末150は、図3および図4で説明したものと同様の原理で、電界通信を行うことができる。この場合、図3で示した電極120と端末線路160との間に、電界通信端末150が配置される。電極120と電界通信端末150とは、第1結合電極155に接触する人体の一部(例えば手首よりも末端側)が伝送媒体として機能することにより、電気的に結合される。また、第2結合電極156に接触する人体の一部(手首よりも末端側を除く体全体)が、図3における端末線路160として機能する。
ここで、人体が伝送媒体および端末線路として機能する原理について説明する。図8は、電界通信端末150を誘電体700に結合させた状態を模式的に示す図である。図8では、誘電体700を模式的に円柱形状で示している。
図8に示すように、円柱形状の誘電体700は、第1底面(第1端)710aおよび第2底面(第2端)710bを備える。円柱形状の誘電体700の高さは、誘電体700の底面(第1底面710aおよび第2底面710b)の直径よりも長い。以下、円柱の高さ方向を長手方向ともいう。
電界通信端末150は、第1結合電極155および第2結合電極156が誘電体700の長手方向に沿って並ぶように、誘電体700に結合される。ここでは、第1底面710aに近い側に第1結合電極155が結合され、第2底面710bに近い側に第2結合電極156が結合されるとする。
電界通信端末150が結合された誘電体700において、第1結合電極155が結合された位置よりも第1底面710a側の領域を第1領域700aとし、第2結合電極156が結合された位置よりも第2底面710b側の領域を第2領域700bとする。第1領域700aの高さ(長手方向の長さ)をLaとし、第2領域700bの高さをLbとする。ユーザが、電界通信端末150の第1結合電極155および第2結合電極156を、誘電体700に対して、次に説明する所定の位置に結合させることにより、第1領域700aは伝送媒体として機能し、第2領域700bは端末線路として機能する。
ここで、第1領域700aが伝送媒体として機能し、第2領域700bが端末線路として機能するための上記所定の位置について説明する。電界通信端末150は、誘電体700において、長さLbが((2n+1)・90)度の電気長となる位置に結合される。長さLbが((2n+1)・90)度の電気長である場合、図9に示すように第1領域700aが、電極120と結合すると、電界通信端末150、誘電体700、電子タグ130およびリーダライタ110により電界通信が確立される。この場合、図4を参照して説明した原理により、第2領域700bの第2底面710bにおいて、電圧振幅が最大で電流振幅がゼロ、第2領域700bの第2結合電極156が結合された側の端部において、電圧振幅がゼロで電流振幅が最大の定在波が発生する。そのため、送受信部154から、第2結合電極156を介して誘電体700の第2領域700bに向かって電流が流れるとともに、第1結合電極155を介して第1領域700aに向かって電流が流れる。その結果、電界通信端末150は、リーダライタ110との間で、第1領域700aを伝送媒体とした通信を行うことが可能になる。このように、第2領域700bは、図3で示した端末線路160と同様の機能を有する。
こうして電界通信が確立されると、リーダライタ110から送信された読取信号に対し、タグ情報および端末情報を含む信号(反射波)が発生する。リーダライタ110は、反射波に含まれるタグ情報および端末情報を読み取ることができる。リーダライタ110が読み取ったタグ情報および端末情報を、情報処理装置140に送信すると、情報処理装置140は、取得したタグ情報および端末情報に基づき、記憶部142に記憶されたリストを参照して、どの場所の電極120がどの電界通信端末150のユーザに触れられたかを判定することができる。情報処理装置140は、触れられた電極120の場所と、電極120に触れたユーザとを対応付けたログファイルを生成し、記憶部142に記憶させることができる。
なお、図3の説明でも述べたように、端末線路160の電気長が90度を中心に±45度の範囲内、つまり反射波の位相が90度より大きく270度より小さい範囲内で動作しても、高周波を伝送するための所定の効果を生じる。そのため、第2領域700bが端末線路として機能するためには、長さLbは、((2n+1)・90±45)度の範囲の電気長となる位置に結合されればよい。
ここで、電界通信端末150は、誘電体700において、長さLaが(2n・90)度の電気長となる位置に結合される。仮に、長さLaも、長さLbと同様に((2n+1)・90)度の電気長である場合、図10に示すように第2領域700bが電極120と結合すると、第1領域700aが端末線路として機能し、第2領域700bが伝送媒体として機能する。すなわち、この構成では、第1領域700aおよび第2領域700bのいずれも、端末線路として機能し得る。
しかしながら、電極120が、誘電体700において、第1領域700aの長さLaが(2n・90)度の電気長となる位置に結合した場合、第1領域700aの第1結合電極155が結合された側の端部において、図3に示した定在波は発生しない。そのため、図10に示すように第2領域700bが電極120と結合しても、第1領域700aは端末線路として機能せず、仮想的なグランドが形成されないので、情報処理システム2において通信が確立されない。
このように、第1領域700aの長さLaが(2n・90)度の電気長となり、第2領域700bの長さLbが(2(n+1)・90)度の電気長となる位置に電界通信端末150を結合させた場合、誘電体700の第2領域700bは、端末線路として機能するが、誘電体700の第1領域700aは、端末線路として機能しない。そのため、電界通信端末150は、電極120が、第1領域700aに結合した場合に通信が確立され、第2領域700bに結合した場合には通信が確立されない。
このように、電界通信端末150を誘電体700の所定の位置に結合することにより、誘電体700において、電極120と結合した際に通信を確立可能な領域と通信を確立不可能な領域とを形成することができる。すなわち、このようにして、誘電体700において通信を確立可能な領域を制限することができる。そのため、電界通信端末150を、誘電体700において上記所定の位置に結合した場合、通信を確立可能な領域を制限できるので、意図しない通信が発生しにくくなる。本実施形態における電界通信端末150によれば、このように、ユーザが意図しない接触によるログの取得が行われないため、この点において取得されるログの信頼性が向上する。
なお、電界通信端末150は、第1領域700aの長さLaが第1領域700aにおいて定在波が発生しない長さとなる位置に結合されればよい。そのため、電界通信端末150は、長さLaが(2n・90±45)度の範囲の電気長となる位置に結合されればよい。
図11は、電界通信端末150を誘電体である人体720に結合して構成した情報処理システム2の一例を示す図である。図11に示すように、電界通信端末150は、例えば人体の手首等に装着されることによって、第1結合電極155および第2結合電極156と人体720とが結合される。このとき、第1結合電極155および第2結合電極156は、腕の胴体側から末端側に沿って並ぶように、人体720に結合される。電界通信端末150を人体720に結合する場合、電界通信端末150は、例えばリストバンドまたはアームバンド等、手首または腕等に装着可能な態様で形成されてもよい。
電界通信端末150を人体720に結合させると、電界通信端末150は、末端側に結合した第1結合電極155から末端(例えば指先)までが図8に示した第1領域700a、胴体側の第2結合電極156から腕、胴体および足の全体が図8に示した第2領域700bとなるよう、所定の周波数の電界信号を使用する。当該所定の周波数は、例えば13.56MHzとすることができる。電界信号の周波数が13.56MHzである場合、胴体側の第2結合電極156を、手首付近で人体720に結合させると、成人の一般的な身長(例えば170cm)の人体720において、第2領域の長さが約90度の電気長となり、第1領域の長さが45度未満の電気長となる。以下、電界通信端末150が使用する信号の周波数は、13.56MHzであるとして説明する。また、末端側の第1結合電極155から末端(例えば指先)までを、人体720の末端側720aといい、胴体側の第2結合電極156から腕、胴体および足の全体を、人体720の胴体側720bという。
電界通信端末150を装着した人体720が、例えば指先で電極120に触れると、人体720の胴体側720bにおいて、定在波が発生し、仮想的なグランドが形成される。すなわち、胴体側720bが端末線路として機能する。また、末端側720aは、伝送媒体として機能する。これにより、伝送媒体として機能する人体720を介して、情報処理システム2における電界通信が実現される。
本実施形態においては、電界通信端末150を装着した人体720の胴体側720bが電極120と結合しても、末端側720aは、端末線路として機能しないので、通信が確立されない。すなわち、本実施形態に係る情報処理システム2によれば、電界通信を実現可能な一方で、意図しない通信が発生しにくくなるため、ユーザが意図しない接触によるログの取得が行われないため、取得されるログの信頼性が向上する。
本実施形態に係る情報処理システム2において、上述の原理により情報処理システム2における電界通信が行われる。電界通信により、リーダライタ110は、電界通信が確立された回路の電子タグ130のタグ情報と、電極120に触れたユーザの電界通信端末150の端末情報を読み取ることができる。
次に、本実施形態において、情報処理装置140の制御部141が実行する処理の一例について説明する。制御部141は、リーダライタ110から取得したタグ情報に基づき、人体により触れられた電極120の場所と、電極120が触れられた時刻とを対応付けたログを記録することにより、ログファイルを生成する。また、制御部141は、リーダライタ110から取得した端末情報に基づき、当該端末情報と、電極120が触れられた時刻とを対応付けたログを記録することにより、ログファイルを生成する。制御部141は、リーダライタ110から取得した端末情報に基づき、記憶部142に記憶されたリストを参照して、電極に触れたユーザのユーザ情報と、電極120が触れられた時刻とを対応付けたログを記録することにより、ログファイルを生成してもよい。ユーザ情報は、例えばリーダライタ110から取得した端末情報に対応付けられたユーザ情報である。本実施形態では、制御部141が、人体により触れられた電極120の場所および電極に触れたユーザのユーザ情報と、電極120が触れられた時刻とを対応付けたログを記録することにより、ログファイルを生成するとして、以下説明する。
図12は、制御部141が生成するログファイルの一例を示す図である。図12に示す例では、時刻12:03から時刻12:06まで、場所Aの電極120aが触れられているというログが記録されている。また、図12に示す例では、時刻12:05から時刻12:07まで、場所Bの電極120bが触れられているというログが記録されている。また、図12に示す例では、時刻12:04から時刻12:06まで、ユーザ3が電極120に触れているというログが記録されている。また、図12に示す例では、時刻12:06から時刻12:07まで、ユーザ2が電極120に触れているというログが記録されている。
制御部141は、ログファイルに記録された電極120の場所と、電極120に触れたユーザとの対応付けを行い、場所ごとおよびユーザごとのログファイルを生成する。
ここで、制御部141が実行する対応付けの処理について説明する。ユーザが電界通信端末150を装着した手で電極120に触ると、電界通信が確立され、触られた電極120に接続された電子タグ130のタグ情報と、ユーザが装着する電界通信端末150の端末情報とが同時に読み取られる。この場合、当該タグ情報と端末情報とは、互いに対応付けられていない状態である。制御部141は、互いに対応付けられていないタグ情報と端末情報とが同時に読み取られた場合、当該読み取られたタグ情報と端末情報とを対応付ける。
電極120に触れたユーザが、手を電極120から離すと、電界通信が確立されなくなり、互いに対応付けられていたタグ情報と端末情報とが読み取られなくなる。対応付けられていたタグ情報と端末情報とが読み取られなくなった場合、制御部141は、当該タグ情報と端末情報との対応付けを解消する。
図13は、制御部141による情報処理の一例を示すフローチャートであり、タグ情報と端末情報との対応付けの具体的な処理の一例を示すフローチャートである。制御部141は、リーダライタ110が読み取ったタグ情報または端末情報を取得して、図13に示すフローを繰り返し実行してよい。
制御部141は、まず、リーダライタ110から端末情報を取得したかを判定することにより、端末情報を検出したか否かを判定する(ステップS11)。制御部141は、リーダライタ110から端末情報を取得しているとき、端末情報を検出したと判定する。制御部141は、リーダライタ110から端末情報を取得していないとき、端末情報を検出していないと判定する。
制御部141は、端末情報を検出していないと判定した場合(ステップS11のNo)、ユーザが電極120に触れておらず、情報処理システム2において電界通信が確立されていないと判定できるため、ログを記録することなく、このフローを終了する。
制御部141は、端末情報を検出したと判定した場合(ステップS11のYes)、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を1つ検出したか否かを判定する(ステップS12)。制御部141は、リーダライタ110から取得したタグ情報のうち、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報が1つである場合、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を1つ検出したと判定できる。
制御部141は、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を1つ検出したと判定した場合(ステップS12のYes)、検出した端末情報と、当該いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報とを、同時に読み取られたものとして、対応付ける(ステップS13)。
制御部141は、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を1つ検出していないと判定した場合(ステップS12のNo)、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出したか否かを判定する(ステップS14)。制御部141は、リーダライタ110から取得したタグ情報のうち、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報が2つ以上存在する場合、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出したと判定できる。
制御部141は、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出したと判定した場合(ステップS14のYes)、検出した端末情報と、検出された2つ以上のタグ情報のうち最後に検出されたタグ情報とを、同時に読み取られたものとして、対応付ける(ステップS15)。最後に検出されたタグ情報とは、最も現在の時刻に近い時刻、つまり最も遅い時刻に検出されたタグ情報である。検出された複数のタグ情報のうち、最後に検出されたタグ情報以外のタグ情報は、何らかのエラー等により、本来他の端末情報と対応付けられるべきものであるところ、対応付けがされていない可能性がある。そのため、制御部141は、端末情報と、最後に検出されたタグ情報とを、同時に読み取られたものとして、対応付ける。
制御部141は、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出していないと判定した場合(ステップS14のNo)、リーダライタ110によるタグ情報の読み込みを、再度実行させる(ステップS16)。いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出していないと判定される場合、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報は0である。しかしながら、端末情報が検出されている以上、情報処理システム2において電界通信が確立されているため、本来であればタグ情報も検出されるはずである。そのため、いずれの端末情報とも対応付けられていないタグ情報が検出されていないということは、何らかのエラー等により、タグ情報が読み取られていない可能性がある。そのため、制御部141は、リーダライタ110によるタグ情報の読み込みを再度実行させることにより、エラー等により読み取られていないタグ情報の読み込みを行うことができる。この場合、制御部141は、ステップS16の後、ステップS12に戻って、フローを実行する。
このようにして、制御部141は、タグ情報と端末情報との対応付けを実行することができる。制御部141は、タグ情報と端末情報との対応付けに基づき、ログファイルに記録されたログから、場所ごとのログファイルと、ユーザごとのログファイルとを生成する。
図14は、制御部141により生成された場所ごとのログファイルであり、図15は、制御部141により生成されたユーザごとのログファイルである。制御部141は、図12に示すログファイルにおいて上述の対応付け処理を行い、場所Aとユーザ3とを対応付け、場所Bとユーザ2とを対応付けて、図14および図15に示す場所ごとおよびユーザごとのログファイルを生成する。このようにして、本実施形態に係る情報処理システム2によれば、電界通信端末150を有することにより、場所とユーザとを対応付けたログを記録することができる。
以上、実施形態を参照しながら、本発明について詳説した。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者であれば、該実施形態の修正や代用を成し得る。すなわち、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、本明細書の記載は、本明細書に記載される発明の全てを意味するものではない。換言すれば、本明細書の記載は、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本明細書においては、例示という形態で本発明を開示したのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。
例えば、上記第2実施形態において、電界通信端末150は、磁界通信可能な非接触ICカードを挿脱可能なカードホルダを含んで構成されてもよい。図16は、電界通信端末の一変形例の概略構成を示す機能ブロック図であり、非接触ICカード530が挿入された状態のカードホルダ520の機能ブロック図である。
カードホルダ520は、上記第2実施形態における電界通信端末150の本体151に対応する。カードホルダ520には、装着部152が取り付けられ、人体に着脱可能に構成される。カードホルダ520は、非接触ICカード530を挿入可能に構成された挿入部(溝)を有する。ユーザは、非接触ICカード530を挿入部に挿入した状態で、カードホルダ520を使用する。
非接触ICカード530は、カード型の磁界通信装置であり、磁界通信によりリーダライタ110と情報を送受信することができる。非接触ICカード530は、例えば非接触ICカードを一意に特定できる所定の情報を記憶するとともに非接触ICカード530における磁界通信処理を制御するICチップ531と、磁界信号によりリーダライタ110と通信可能な磁界アンテナ532とを備える。非接触ICカード530のユーザは、非接触ICカード530を、リーダライタ110の通信位置にかざすことにより、磁界通信を行うことができる。
カードホルダ520は、磁界アンテナ522と、マッチング回路(共振回路)524と、第1結合電極525と、第2結合電極526とを備える。
磁界アンテナ522は、カードホルダ520において、非接触ICカード530の挿入部への挿入状態で、非接触ICカード530の磁界アンテナ532からの磁界信号を受信可能な位置に配置される。磁界アンテナ522は、マッチング回路524に接続されている。磁界アンテナ522では、磁界アンテナ532から送信される磁界信号が受信されると、受信した磁界信号に基づいてマッチング回路524に供給される制御信号が生成される。磁界アンテナ522で生成された制御信号は、マッチング回路524に供給される。
マッチング回路524は、磁界アンテナ522に接続される。マッチング回路524は、インピーダンスを整合させるための回路である。マッチング回路524は、例えばコンデンサおよびインダクタ等を組み合わせた公知のLC回路として構成することができる。マッチング回路524は、第1結合電極525および第2結合電極526に接続されている。
第1結合電極525および第2結合電極526は、電界通信端末150の第1結合電極155および第2結合電極156に対応する。第1結合電極525および第2結合電極526は、ユーザがカードホルダ520を装着した状態においてユーザ(人体)と接触する位置に配置される。すなわち、第1結合電極525および第2結合電極526は、ユーザがカードホルダ520を装着した状態において、ユーザと電気的に結合された状態となる。
ユーザは、非接触ICカード530が挿入されたカードホルダ520を装着して、第2実施形態で説明した電極120に触ると、カードホルダ520において非接触ICカード530の磁界信号が電界信号に変換され、第1結合電極525に結合した部位よりも末端側が伝送媒体として機能し、第2結合電極526に結合した部位よりも胴体側が端末線路として機能する。これにより、第2実施形態における情報処理システム2に対応するシステムが実現される。
また、非接触ICカード530を挿脱可能に構成することにより、ユーザは、非接触ICカード530により磁界通信を実行させるか、非接触ICカード530をカードホルダ520に挿入して電界通信を実行させるかを選択することができる。
上述した情報処理システム1および2は、多様な態様において実装することができる。
図17は、情報処理システム2の一実装例を模式的に示す図であり、情報処理システム2を、手指衛生管理システム3として実装した例を示す図である。手指衛生管理システム3は、情報処理システム2が備える各構成要素に加え、ハンドソープ210a、210b、210cおよび210dという、4つのハンドソープを備える。4つのハンドソープ210a、210b、210cおよび210dを区別しない場合には、これらをまとめて「ハンドソープ210」と記載する。
ハンドソープ210は、例えば洗面台等に設置される。ハンドソープ210は、例えばキャップ部を下に押し込むことによって、ハンドソープ210の容器内から洗浄液が出てくるように構成されている。各ハンドソープ210のキャップ部には、それぞれ上記実施形態で説明した電極120が装着されている。電極120の表面は、例えば絶縁フィルムで覆われることにより防水対応が施されていてよい。
手指衛生管理システム3は、例えば病院等で使用することができる。例えば、電界通信端末150を装着した医師または看護師等が、手を洗うときにハンドソープ210のキャップ部を押し込むと、手と、キャップ部に装着された電極120とが電気的に結合することにより、電界通信が確立される。これにより、手指衛生管理システム3において、上記実施形態で説明した処理と同様の処理が実行されることによって、手を洗った医師または看護師等と、手を洗った場所と、手を洗った時刻とのログが記録される。このようにして、いつ、誰が、どこで手を洗ったかを記録することができる。
手指衛生管理システム3において、電源が必要なリーダライタ110および情報処理装置140は、洗面台等から離れた位置に配置することができる。また、電界通信端末150自体は、電源を有さない。そのため、手指衛生管理システム3において、電極120が装着されたハンドソープ210が洗面台等の水回りに配置されているとしても、医師または看護師等が感電する恐れがなく、安全に使用可能である。
図18は、情報処理システム2の他の一実装例を模式的に示す図であり、情報処理システム2を、機械操作管理システム4として実装した例を示す図である。機械操作管理システム4は、情報処理システム2が備える各構成要素に加え、機械装置220a、220b、220cおよび220dという、4つの機械装置を備える。4つの機械装置220a、220b、220cおよび220dを区別しない場合には、これらをまとめて「機械装置220」と記載する。
機械装置220は、例えば工場内に設置される。機械装置220は、例えば機械装置220を動作させるための操作を行う操作入力部を備える。操作入力部は、例えばボタンやタッチパネル等により構成されていてよい。作業員等により操作入力部が操作されると、機械装置220は、操作された内容に応じた動作を行う。各機械装置220の操作入力部には、それぞれ上記実施形態で説明した電極120が装着されている。
例えば、電界通信端末150を装着した作業員等が、機械装置220を動作させるために操作入力部を手で操作すると、手と、操作入力部に装着された電極120とが電気的に結合することにより、電界通信が確立される。これにより、機械操作管理システム4において、上記実施形態で説明した処理と同様の処理が実行されることによって、操作入力を行った作業員等と、操作入力が行われた機械装置220の場所と、機械操作を行った時刻とのログが記録される。このようにして、いつ、誰が、どこで機械装置220を操作したかを記録することができる。
機械装置220によっては、例えば講習を受講した所定の作業員のみが操作することを許可される場合がある。そこで、例えば、機械装置220を操作した作業員が、例えば予め登録された所定の作業員であることが機械操作管理システム4において確認された場合にのみ、機械装置220が動作するように設定されていてもよい。
上記実施形態で説明した情報処理システムは、図17および図18で示す例に限られず、他の任意の形態で実装されることが可能である。
1、2 情報処理システム
3 手指衛生管理システム
4 機械操作管理システム
110 リーダライタ
111、141 制御部
112 送信部
113 受信部
114、143 通信部
120 電極
130 電子タグ
131、154 送受信部
132、142、153 記憶部
140 情報処理装置
150 電界通信端末
151 本体
152 装着部
155、525 第1結合電極
156、526 第2結合電極
160 端末線路
160a、160b 端部
210 ハンドソープ
220 機械装置
520 カードホルダ
522、532 磁界アンテナ
524 マッチング回路
531 ICチップ
700 誘電体
700a 第1領域
700b 第2領域
710a 第1底面
710b 第2底面
720 人体
720a 末端側
720b 胴体側

Claims (12)

  1. 複数の電極と、
    前記複数の電極のそれぞれに対応付けて接続される複数の電子タグであって、電子タグを一意に特定するタグ情報を記憶する記憶部をそれぞれ備える、複数の電子タグと、
    前記複数の電子タグに接続され、前記複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合すると読取信号を送信し、前記読取信号の反射波に含まれる、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグの記憶部に記憶された前記タグ情報を読み取る、リーダライタと、
    を含む、情報処理システム。
  2. 前記リーダライタが読み取った前記タグ情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する、情報処理装置をさらに含む、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記誘電体に着脱可能な電界通信端末であって、該電界通信端末を一意に特定する端末情報を記憶する記憶部を備える電界通信端末をさらに含み、
    前記リーダライタは、前記複数の電極のいずれかが、前記電界通信端末が装着された誘電体と電気的に結合すると、前記端末情報を読み取る、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 前記リーダライタが読み取った前記タグ情報および前記端末情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所および前記端末情報または該端末情報に対応付けられたユーザに関するユーザ情報と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する、情報処理装置をさらに含む、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合したときに読取信号を送信し、前記読取信号の反射波に含まれる、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグを一意に特定するタグ情報を読み取るリーダライタと通信可能に接続される通信部と、
    前記通信部から取得した前記タグ情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する制御部と
    を備える、情報処理装置。
  6. 複数の電極のいずれかが、電界通信端末が装着された状態の誘電体と電気的に結合したときに読取信号を送信し、前記読取信号の反射波に含まれる、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグを一意に特定するタグ情報と、前記電界通信端末を一意に特定する端末情報とを読み取るリーダライタと通信可能に接続される通信部と、
    前記通信部から取得した、前記タグ情報および前記端末情報に基づき、前記誘電体に結合した電極の場所および前記端末情報または該端末情報に対応付けられたユーザに関するユーザ情報と、前記誘電体が該電極に触れた時刻とを対応付けたログファイルを生成する制御部と
    を備える、情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記タグ情報と前記端末情報とが同時に読み取られた場合、該タグ情報と該端末情報とを対応付ける、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記端末情報を検出したとき、いずれの端末情報にも対応付けられていないタグ情報を1つ検出した場合、前記端末情報と前記タグ情報とを対応付ける、請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記端末情報を検出した時、いずれの端末情報にも対応付けられていないタグ情報を2つ以上検出した場合、前記端末情報と、前記2つ以上のタグ情報のうち最後に検出されたタグ情報とを対応付ける、請求項6に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記対応付けを行った端末情報とタグ情報とに基づいて、前記複数の電極の場所ごとのログファイルおよび/または前記誘電体ごとのログファイルを生成する、請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 複数の電極と、前記複数の電極のそれぞれに対応付けて接続される複数の電子タグと、前記複数の電子タグに接続されるリーダライタとを含む情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
    前記複数の電極のいずれかが誘電体と電気的に結合すると、前記リーダライタが、読取信号を送信するステップと、
    前記リーダライタが、前記読取信号の反射波に含まれる、前記誘電体に結合した電極に対応付けて接続された電子タグの記憶部に記憶された前記電子タグを一意に特定するタグ情報を読み取るステップ
    を含む、情報処理方法。
  12. 前記情報処理システムは、前記誘電体に着脱可能な電界通信端末をさらに含み、
    前記複数の電極のいずれかが、前記電界通信端末が装着された誘電体と電気的に結合すると、前記リーダライタが、前記電界通信端末を一意に特定する端末情報を読み取るステップ
    を含む、請求項11に記載の情報処理方法。

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