添付の図面に示されるような本発明の実施形態を参照しながら、今から本発明を詳細に説明する。「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な一実施形態(an exemplary embodiment)」などに対する言及は、説明される実施形態は、特定の特徴、構造、または特性を含むことができるが、必ずしもすべての実施形態が、その特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らないことを示唆している。さらに、そのような文言は、必ずしも同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、一実施形態との関連において、特定の特徴、構造、または特性が説明される場合、明示的に説明されているかどうかに係わらず、他の実施形態との関連において、そのような特徴、構造、または特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内にあると考えられる。
本明細書で使用される「発明」または「本発明」という用語は、非限定的な用語であり、特定の発明のいずれか単一の実施形態を指示する意図はなく、本出願において説明されるすべての可能な実施形態を包含する。
本発明の様々な態様、または本発明のいずれかの部分もしくは機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、命令が記憶される有形なコンピュータ可読もしくはコンピュータ使用可能記憶媒体、またはそれらの組み合わせを使用して、実施することができ、1つもしくは複数のコンピュータシステムまたは他の処理システムにおいて、実施することができる。
運動活動に参加する個人、およびトレーナ(例えば、コーチ、医師、または他の公認された個人)は、様々な理由で、運動活動のセッション中に共に働くことがある。例えば、トレーナが、個人のパフォーマンスをモニタリングし、個人の健康レベルを最大化するために、推奨案を作成し、または他の方法で個人のパフォーマンスに影響を与えることが望まれることがある。代わりに、またはそれに加えて、トレーナが、運動活動における個人の有効性を最大化するのを助けるために、個人をモニタリングし、個人に影響を与えることが望まれることがある。さらに、トレーナは、運動活動における成功の可能性を最大化するのを助けるために、個人をモニタリングし、個人に影響を与えることが望まれることがある(ここで、成功とは、例えば、ゲーム、例えばサッカー、で相手チームを負かすこと、または運動活動に参加している1人もしくは複数の個人にとって所望の健康レベルを達成/維持することとすることができる)。運動活動のセッションは、例えば、トレーニングセッション(例えば、フィールドセッション、ジムセッション、トラックセッション)、または競技セッション(サッカーの試合もしくはバスケットボールのゲーム)を含むことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナは、個人の健康および安全を追跡し、維持するために、個人をモニタリングし、個人に影響を与えることができる。そのような一実施形態では、例えば、怪我、病気、および危険な状態など、健康および安全に関する情報を、トレーナに提供することが有益なことがある。
トレーナは、個人およびグループの両面で、これらおよび他の目標を検討し、個人をモニタリングし、個人のパフォーマンスに影響を与えるための決定を行わなければならない。それを行う際、トレーナは、運動活動のセッションに参加している間の個人および個人のパフォーマンスについての情報に依存する。トレーナは、トレーナが直接的に観察可能な情報に加えて、情報を受け取ることからも恩恵を受けることができる。本発明の例示的な一実施形態によるグループモニタリングシステムは、直接的に観察できる情報以上の、運動活動に参加している個人についての理解しやすい情報をトレーナに提供することができ、それによって、運動活動において成功を成し遂げる可能性を最大化するために、トレーナが迅速で効果的な判断を行うことを容易にする。経時的なパフォーマンスメトリックを用いた詳細なプレーヤプロファイルを生成し、維持することができる。グループモニタリングシステムによって提供される情報を使用することによって、トレーナは、経時的な動向を見ることができ、それは、例えば、病気の運動者、トレーニング過剰の運動者、および怪我のリスクが相対的に高い運動者を識別する助けとすることができる。特別なトレーニングプログラムを計画して、これらの状態に対処し、(例えば、ゲーム時に)ピークパフォーマンスを可能にすることができる。
従来、トレーナは、(例えば、1つまたは複数のメトリックについての目標値によって表される)ある作業負荷を、チームまたは特定の個人もしくは個人の小集団に与えたいと考えて、運動活動のセッションを計画したが、意図した作業負荷が実際に与えられたかどうかを測定するための信頼できる方法を有していなかった。本発明の実施形態によるグループモニタリングシステムを用いることで、今ではトレーナは、(例えば、総作業負荷を示す、または総作業負荷を決定するための基礎を提供する、1つまたは複数のメトリックを直接的に測定することによって)意図した作業負荷が実際に与えられたかどうかを判定することができる。これによって、トレーナは、個人またはチームパフォーマンスを表す測定値に基づいて、運動活動のセッションを計画し、適合させることによって、それらをより正確に計画し、適合させることができる。そのようなグループモニタリングシステムは、必要に応じてトレーニングを修正するために、トレーナがそれに従って行動することができるフィードバックを提供することができる。例示的な一実施形態では、グループモニタリングシステムは、例えば、個人の疲労または個人の心拍数が閾値を上回ったことなど、他の方法ではトレーナが直接的に観察できない、危機的または重大な状態について警告するアラートをトレーナに提供することができる。
例示的な一実施形態では、例えば図1および図11に示される、グループモニタリングシステム100は、個人モニタ200(図2Aを参照)と、オブジェクトモニタ250と、基地局300と、少なくとも1つのグループモニタリングデバイス400(図3を参照)とを含む。個人モニタ200は、図2Aに示されるように、個人10に結合することができる。オブジェクトモニタ250は、図2Bに示されるように、スポーツオブジェクト40に結合することができる。個人10は、例えば、運動活動への参加者(例えば、プレーヤ、レフリー、またはボールボーイ、ゴルフキャディ、もしくはラインマンなどの支援要員)とすることができる。スポーツオブジェクト40は、例えば、スポーツ用品、例えば、運動活動中に個人(例えば、個人10)によって使用される、任意のタイプのスポーツ用ボール、任意のタイプのスポーツ用「スティック」(例えば、野球のバット、ホッケーのスティック、ゴルフクラブ、卓球のラケット、もしくはテニスのラケット)、スポーツ用グローブ(例えば、ボクシングのグローブ)、自転車、オール、シューズ、ブーツ、スキー、ハット、ヘルメット、バンド、スケートボード、サーフボード、メガネ、またはゴーグルとすることができる。個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、様々なセンサ202を含むこと、または様々なセンサ202と通信することができ、様々なセンサ202は、加速度計、歩数計、心拍数モニタ、位置センサ、衝撃センサ、カメラ、磁気計、ジャイロスコープ、マイクロフォン、温度センサ、圧力センサ、呼吸センサ、姿勢センサ、乳酸センサ、および風センサを含むが、これらに限定されない。グループモニタリングシステム100は、異なる特性をモニタリングするために別個のシステムを必要としないですむように、これらまたは他のセンサのいずれかまたはすべてを含むことができる。さらに、複数の異なるセンサからのデータストリームを統合し、処理することによって、グループモニタリングシステム100は、異なるモニタリング対象の特性を表すデータに基づいて、メトリックを決定し、提供することができる。これによって、複数のデータストリームに基づいてメトリックを決定するために(例えば、高水準のトレーニング洞察を決定するために)、データストリームを人手で組み合わせる必要がなくなる。
例示的な一実施形態では、個人モニタ200は、センサ衣類204と、心拍数モニタ206と、位置センサ208とを含むことができる。例示的な一実施形態では、オブジェクトモニタ250は、位置センサ208と、加速度センサ210と、磁気計232とを含むことができる。位置センサ208は、例えば、衛星ベースの測位システム(例えば、GPS(全地球測位システム))とともに使用される位置センサ、ビーコンシステムとともに使用される位置センサ(例えば、三角測量および/またはフィールドもしくは活動エリアの周囲の知られた位置にあるアンテナによって受信された信号の時間差を使用する位置決定)、あるいは、他の任意の適切な位置決定システムとともに使用される位置センサを含むことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、図3に示されるように、トレーナ20が使用することができる。例示的な一実施形態では、グループモニタリングシステム100、および/またはグループモニタリングシステム100のコンポーネント(例えば、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250)は、例えば、2009年5月18日に出願された米国特許出願第12/467944号、2009年5月18日に出願された米国特許出願第12/467948号、2011年3月31日に出願された米国特許出願第13/077494号、2011年3月31日に出願された米国特許出願第13/077520号、2011年3月31日に出願された米国特許出願第13/077510号、2012年4月13日に出願された米国特許出願第13/446937号、2012年4月13日に出願された米国特許出願第13/446982号、および2012年4月13日に出願された米国特許出願第13/446986号に開示されている要素など、別のモニタリングシステムの要素を含むこと、または別のモニタリングシステムの要素とともに使用することができ、上記の米国特許出願の各々は、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
一般に、センサ202は、個人10が運動活動のセッションに参加する準備として、個人10に取り付けられる。特定の個人10に取り付けられたセンサ202は、やはりその特定の個人10に取り付けられた個人モニタ200に、有線を介してまたは無線で結合される。個人10の個人モニタ200と通信するセンサ202は、個人10が運動活動のセッションに参加している間、個人10についての特性を感知することができ、その特性を表すデータを個人モニタ200に送信することができる。今度は、個人モニタ200が、運動活動のセッション中に、またはセッション後に、そのデータを基地局300に送信することができる。
スポーツオブジェクト40のオブジェクトモニタ250と通信するセンサ202は、例えば、オブジェクト40が、運動活動のセッション中に、(例えば、個人10によって)使用されている間に、オブジェクト40についての特性を感知することができ、その特性を表すデータをオブジェクトモニタ250に送信することができる。今度は、オブジェクトモニタ250が、運動活動のセッション中に、またはセッション後に、そのデータを基地局300に送信することができる。
いくつかの実施形態では、第1の個人モニタ200は、それがモニタリングする個人10についての特性を表すデータを、第2のモニタ(例えば、異なる個人10をモニタリングする個人モニタ200、またはスポーツオブジェクト40をモニタリングするオブジェクトモニタ250)に送信することができる。いくつかの実施形態では、第1のオブジェクトモニタ250は、それがモニタリングするオブジェクト40についての特性を表すデータを、第2のモニタ(例えば、個人10をモニタリングする個人モニタ200、または異なるスポーツオブジェクト40をモニタリングする第2のオブジェクトモニタ250)に送信することができる。モニタ200、250の間のそのような通信は、任意の適切なプロトコルに従って、無線で行うことができる。例えば、そのような通信は、RFID(無線周波数識別)信号、磁気信号、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)信号、ISM(産業、科学、医療)帯域信号、Bluetooth(登録商標)(もしくはBluetooth(登録商標)低エネルギー(BTLE))信号、またはセルラ信号に基づくことができる。
モニタ200、250の間のそのような通信は、2つ以上のソースからのデータに基づいた決定および計算を容易にすることができる。例えば、2人のモニタリング対象の個人10が、スポーツオブジェクト40(例えば、ボール)をキックした場合、スポーツオブジェクト40のオブジェクトモニタ250は、個人10の個人モニタ200の各々からデータを受信することができる。そのようなデータは、スポーツオブジェクト40のオブジェクトモニタ250からのデータと比較することができ、2人の個人のうちのどちらが最初にスポーツオブジェクト40をキックしたかを(例えば、スポーツオブジェクト40、基地局300、またはアクセスデバイスにおいて)決定するために使用することができる。また、例えば、モニタリング対象の個人10が、スポーツオブジェクト40(例えば、ボール)をキックした場合、個人10の個人モニタ200は、スポーツオブジェクト40のオブジェクトモニタ250から、スポーツオブジェクト40がキックされた力もしくはスピード、またはそのキックが原因で生じたスポーツオブジェクト40のスピード、運動方向、もしくは予測着地地点を示すデータを受信することができる。そのようなデータは、スポーツオブジェクト40の圧力センサによって感知し、モニタリング対象の個人10の個人モニタ200に無線で送信することができる。そのようなデータは、個人モニタ200からのデータと比較することができ、個人10のキックの特性を決定するために使用することができる。いくつかの実施形態では、そのようなデータに基づいて、グループモニタリングシステム100は、(例えば、より遠く、より速く、より高く飛ぶように)個人10がそのキックをどのようにしたら改善できるかに関する推奨案を提供することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングシステム100のシステムコンポーネント間でのデータ送信の一部またはすべては、リアルタイムで行うことができる。本明細書で使用される「リアルタイム」は、伝送技術が本質的に有する遅延、リソースを最適化するために設計された遅延、および当業者には明らかな他の内在的または望ましい遅延を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、これらの送信の一部またはすべては、リアルタイムよりは遅れることができ、または活動が完了した後で行うことができる。基地局300は、データを受信し、データからメトリックを決定し、メトリックは、センサ202によって測定された特性を表すことができ、またはアルゴリズムおよび他のデータ操作技法の使用を通してデータから導出されるさらなる特性を表すことができる。メトリックは、個人モニタ200だけから、オブジェクトモニタ250だけから、または個人モニタ200とオブジェクトモニタ250の両方からのデータに基づくことができる。今度は、基地局300が、運動活動のセッション中に、メトリックをグループモニタリングデバイス400に送信することができ、グループモニタリングデバイス400は、メトリックを受信し、メトリックの表現を表示する。
グループモニタリングデバイス400は、複数の個人10および/または1つもしくは複数のオブジェクト40に関連付けられたメトリックを受信することができ、メトリックが関連付けられた個人10および/またはオブジェクト40と関連付けて、受信したメトリックを表示することができる。このようにして、運動活動のセッション中にグループモニタリングデバイス400を見るトレーナ20は、複数の個人10および/またはオブジェクト40についての詳細な情報を受け取り、その情報に基づいて、必要または得策であると決定されたように行動することができ、それによって、運動活動のセッション中に、個人10を効率的にモニタリングし、管理する。
メトリックの表示は、個人10または個人10のグループについてのリアルタイムな要約を表すことができ、1人もしくは複数の個人10または1つもしくは複数の個人10のグループと、1人もしくは複数の他の個人10または1つもしくは複数の他の個人10のグループとの比較、あるいは第1の時間における1人もしくは複数の個人10または1つもしくは複数の個人10のグループと、第2の時間における1人もしくは複数の個人10または1つもしくは複数の個人10のグループとの比較を容易にすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、データ(例えば、センサ202によって生成されたデータ)に基づいてメトリックを計算し、これらのメトリックをデータとともに、またはデータの代わりに、基地局300に転送する。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、データをメトリックとともに、またはメトリックの代わりに、グループモニタリングデバイス400に送信する。いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、データに基づいて、メトリックを計算する。
例示的な実施形態では、図4に示されるように、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、バッテリ212と、データポート214と、位置モジュール216と、心拍数モニタモジュール218と、コントローラ220と、ユーザインタフェース222と、トランシーバ223と、アンテナ224と、加速度センサモジュール226と、メモリ228と、ジャイロスコープモジュール230と、磁気計モジュール232と、温度センサモジュール233とを含むことができる。本明細書で説明されるセンサおよび対応するモジュールは、例示的なものにすぎず、本発明の実施形態と併せて、他のセンサおよびモジュールを使用することができる。バッテリ212(または他の任意の適切な電源)は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250に電力を提供することができ、例えば、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250に組み込むこと、または取り外し可能にすることができ、再充電可能または再充電不能とすることができる。データポート214は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250への情報転送、ならびにそれらからの情報転送を容易にすることができ、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートとすることができる。それに加えて、または代わりに、いくつかの例示的な実施形態では、データポート214は、バッテリ212に充電するための、バッテリ212への電力転送を容易にすることができる。理解されるように、トランシーバ223は、データ送信および受信能力を含むことができ、単一のコンポーネントまたは別々のコンポーネントを含むことができる。
個人モニタ200(またはオブジェクトモニタ250)の要素は、例えば、配線、プリント回路基板、導電糸、導電布、布上のプリント導電層、プリント(配線)ハーネス、無線通信技術、シリアルポート、シリアル周辺インタフェース、他の接続技術、またはそれらの組み合わせなど、様々な技法を使用して、互いに相互接続することができる。各モニタ200、250は、基地局300に対してポータブルである。いくつかの実施形態では、各個人モニタ200は、運動活動に参加している個人10によって運ぶことができる。各モニタ200、250は、それ自体がセンサ202を含むことができ、ならびに/または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40によって運ばれるセンサ202と通信することができ、モニタ200、250からリモートに配置することができる。各モニタ200、250は、基地局300とペアになることができ、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連付けることができる。各モニタ200、250は、一意識別子を含むことができる。一意識別子は、例えば、個人モニタ200および/もしくはオブジェクトモニタ250(またはそれらが関連付けられた、例えば衣類もしくはスポーツオブジェクトなどの、物品)の目で見える面上に刻印された番号、あるいは個人モニタ200および/もしくはオブジェクトモニタ250に関連付けられたボタンが押された場合、または基地局300から要求信号を受信した場合に、伝達または表示されるデータによって表すことができる。
基地局300とペアになるため、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、(例えば、基地局300のドッキングポート318を介して−例えば、図23を参照)基地局300によって受け入れることができ、または他の方法で基地局300に通信可能に接続することができる。基地局300は、その後、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の一意識別子を記録することができ、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250に一意暗号鍵を割り当てることができる。この暗号鍵は、運動活動のセッション中に、データの安全な送信をサポートするために使用することができる。データのそのような安全な送信は、例えば、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250から基地局300への送信、基地局300から個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250への送信、ならびに1つの個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250から1つまたは複数の個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250への送信とすることができる。暗号鍵は、必要とされる場合または望まれる場合(例えば、運動活動の各新規セッションの開始時)には、更新することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の個人10および/またはスポーツオブジェクト40への割り当ては、例えば、図53に示されるような、グループモニタリングデバイス400を使用することによって、容易にすることができる。例えば、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、チームもしくは個人10の他のグループ、および/または1つもしくは複数のスポーツオブジェクト40を、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連付けられた個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の(個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の一意識別子を示す)モニタ識別情報242とともに表示することができる。グループモニタリングデバイス400のユーザは、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連付けられた特定の個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の識別情報242を選択し、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連付けられることになる異なる個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の識別情報242を入力することによって、この関連付けを変更することができる。ディスプレイ402は、モニタ200、250と基地局300との間の接続性または信号強度の表示も表示することができる(例えば、図61を参照)。
(基地局300上に配置された例えば入力手段およびディスプレイとすることができる、またはリモートデバイス、例えばグループモニタリングデバイス400もしくは解析デバイス600など、に組み込むことができる)基地局300の管理インタフェースを介して、個人10の識別情報(例えば、個人10の名前および/もしくは背番号)、ならびに/またはスポーツオブジェクト40の識別情報(例えば、スポーツオブジェクト40のタイプおよび/もしくはサイズ)を、個人10および/またはスポーツオブジェクト40によって運ばれることになる個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の一意識別子と関連付けることができる。ひとたび基地局300と適切にペアにされ、個人10に関連付けられると、個人モニタ200は、(例えば、ドッキングポート318から取り外すことによって)基地局300から切断することができる。個人10および/またはスポーツオブジェクト40に取り付けられていない場合、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250を、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に取り付けることができ、任意の外部センサ202を、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に適切に取り付け、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250に接続することができる。
図4〜図7に示されるような、例示的な一実施形態では、個人モニタ200は、ポッドライク(pod−like)なデバイスであり、個人モニタ200のロケーション(したがって、個人モニタ200を運んでいる個人10のロケーション)を表すデータを決定するための位置モジュール216と、個人10の心拍数を表すデータを決定するための心拍数モニタモジュール218と、個人10の加速度を表すデータを決定するための3軸加速度センサモジュール226と、例えばプレーイングフィールドおよび/または基地局300に対する、個人10の向きを表すデータを決定するためのジャイロスコープモジュール230と、ジャイロスコープモジュール230および加速度センサモジュール226によって決定された身体動作データを較正するための磁気計モジュール232とを含む。そのようなポッドライクなデバイスは、例えば、シャツ、シューズ、または個人10が着用する他の衣服もしくは機器に収めて、個人10が運ぶことができる。いくつかの実施形態では、個人モニタ200は、近距離無線通信(NFC)デバイス(例えば、無線周波数識別(RFID)タグ)、または任意の能動もしくは受動通信デバイスとすることができる。
同様に、例示的な一実施形態では、オブジェクトモニタ250は、オブジェクトモニタ250のロケーション(したがって、オブジェクトモニタ250を運んでいるスポーツオブジェクト40のロケーション)を表すデータを決定するための位置モジュール216と、スポーツオブジェクト40と相互作用している(例えば、オブジェクトモニタ250の心拍数センサが個人の脈拍を感知できるように、スポーツオブジェクト40を握っている、または他の方法で保持している)個人(例えば、個人10)の心拍数を表すデータを決定するための心拍数モニタモジュール218と、スポーツオブジェクト40の加速度を表すデータを決定するための3軸加速度センサモジュール226と、例えばプレーイングフィールドおよび/または基地局300に対する、スポーツオブジェクト40の向きを表すデータを決定するためのジャイロスコープモジュール230と、ジャイロスコープモジュール230および加速度センサモジュール226によって決定された動作データを較正するための磁気計モジュール232とを含むデバイスである。いくつかの実施形態では、オブジェクトモニタ250は、ポッドライクなデバイスであり、スポーツオブジェクト40に付着させる(例えば、ラケットまたはバットの外面上でラケットまたはバットに結合される)ように構成することができる。いくつかの実施形態では、オブジェクトモニタ250は、スポーツオブジェクト40内に組み込まれた(例えば、ボールの外面下でボールに結合される)チップである。いくつかの実施形態では、オブジェクトモニタ250は、近距離無線通信(NFC)デバイス(例えば、無線周波数識別(RFID)タグ)、または任意の能動もしくは受動通信デバイスとすることができる。
位置モジュール216、心拍数モニタモジュール218、加速度センサモジュール226、ジャイロスコープモジュール230、および磁気計モジュール232の各々は、それ自体が、関連するセンサ(例えば、それぞれ、GPSセンサ、心拍数センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ、および磁気計)を含むことができ、またはそのような関連するセンサと通信することができる。そのような通信は、有線または無線とすることができる。無線通信の場合、各モジュールは、他のコンポーネントの通信に起因する通信誤りおよび干渉を回避するために、関連するセンサと通信可能にペアになることができる。いくつかの例示的な実施形態では、これらおよび他のモジュールのいくつかまたはすべては、単一のモジュール内に含めることができる。
例示的な一実施形態では、センサ202のいくつかまたはすべては、センサ衣類204に組み込まれる。そのような一実施形態では、センサ衣類204に組み込まれたセンサ202は、やはりセンサ衣類204に組み込まれた配線を介して、個人モニタ200に接続することができる。
個人10が運動活動のセッションに参加している間、個人モニタ200のセンサ202は、個人10の様々な特性を感知し、それらの特性を表すデータを生成し、そのデータを個人モニタ200のメモリ228に送信し、データは、メモリ228に記憶される。スポーツオブジェクト40が運動活動のセッションにおいて使用されている間、オブジェクトモニタ250のセンサ202は、スポーツオブジェクト40の様々な特性を感知し、それらの特性を表すデータを生成し、そのデータをオブジェクトモニタ250のメモリ228に送信し、データは、メモリ228に記憶される。今度は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250が、生成されたデータを基地局300に無線で送信する。データが(個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の)メモリ228に記憶される分解能と、データが基地局300に送信される分解能とは、帯域幅を最適化するため、バッテリ寿命を最適化するため、または他の任意の理由のために、異なることがある。例えば、個人10の心拍数は、心拍数モニタモジュール218によって200Hzでサンプリングすることができ、心拍数を表すデータは、200Hzで生成し、200Hzでメモリ228に記憶することができるが、運動活動中は2Hzで基地局300に無線で送信することができる。いくつかの実施形態では、メモリ228は、運動活動の1回のセッション(例えば、3時間のデータ収集)からのデータを十分に記憶でき、いくつかの実施形態では、メモリ228は、運動活動の最大5回のセッション(例えば、最大15時間のデータ収集)からのデータを十分に記憶できる。
加速度センサモジュール226は、加速度を表すデータを決定することができ、加速度は、例えば、スピード、距離、および以下で説明するメトリックを計算する際に使用することができる。いくつかの例示的な実施形態では、加速度を表すデータは、例えば、ステップカウンタとして加速度計を使用することによって、位置データの精度を高めるために、またはGPS信号計算のためのフィルタを決定するために、使用することができる。いくつかの例示的な実施形態では、加速度を表すデータは、個人10が行っている、および/またはスポーツオブジェクト40が使用されている活動(例えば、スポーツ、動作、および/またはドリル)を決定するために、パターン認識ソフトウェアと併せて使用することができる。
加えて、加速度センサモジュール226は、動作決定を較正するために、磁気計モジュール232およびジャイロスコープモジュール230と併せて使用することができる。例えば、衝撃、動作変化、重力、および足取りまたは他の衝撃カウントを表す情報は、加速度センサモジュール226を使用して獲得することができる。角運動は、ジャイロスコープモジュール230を使用して獲得することができ、絶対的「北」方位は、磁気計モジュール232を使用して獲得することができる。これらのセンサ示度は、例えば、個人10の姿勢、重力、空間における個人10および/またはオブジェクト40の向き、ならびに個人10および/またはオブジェクト40の進行方向を決定するために、使用することができる。
位置モジュール216は、例えば10Hzで、絶対位置を表すデータを決定することができる。加速度センサモジュール226は、例えば200Hzで、加速度を表すデータを決定することができる。ジャイロスコープモジュール230は、例えば200Hzで、位置および向きの変化を表すデータを決定することができる。磁気計232は、例えば200Hzで、向きを表すデータを決定することができる。データは、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250から(アンテナ224を介して)基地局300に、無線周波数(RF)リンクを使用して送信することができる。個人モニタ200と基地局300の間、および/またはオブジェクトモニタ250と基地局300の間のRFリンクは、運動活動の予想エリア(例えば、プレーイングフィールド30)をカバーするのに十分な頑健性を有するべきである。いくつかの例示的な実施形態では、RFリンクは、すべての動作条件下で、50〜300メートルの距離を十分にカバーできる。いくつかの例示的な実施形態では、RFリンクは、全世界で利用可能な免許不要帯域(例えば、2.4GHz周波数)を使用する。いくつかの例示的な実施形態では、RFリンクは、全世界で使用される複数の免許不要帯域をカバーするように構成可能である。以下でより詳細に説明するように、いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、例えば、最大25個の個人モニタ200および/もしくはオブジェクトモニタ250、または最大30個の個人モニタ200および/もしくはオブジェクトモニタ250など、複数の個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250と同時に接続するために、RFリンクを使用することが可能である。
個人モニタ200は、例えば、図5〜図7に示されるような、ポッドライクなデバイスとすることができ、例えば、上で説明したモジュールなど、個人モニタ200のコンポーネントを格納するプラスチックハウジング234を含む。オブジェクトモニタ250も、例えば、ポッドライクなデバイスとすることができ、例えば、上で説明したモジュールなど、オブジェクトモニタ250のコンポーネントを格納するプラスチックハウジング234を含む。オブジェクトモニタ250は、スポーツオブジェクト40に付着させる(例えば、ラケットもしくはバットの外面上でラケットもしくはバットに結合される)ように構成することができ、またはスポーツオブジェクト40内に組み込まれた(例えば、ボールの外面下でボールに結合される)チップとすることができる。
個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250を例えばセンサ202に取り外し可能に接続するための、導体への接続を提供できるコネクタ236を含むことができる。コネクタ236は、例えば、スナップ、クリップ、ラッチ、または他の任意の適切な技法を介して、取り外し可能にセンサ202に接続することができる。個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、さらに入力手段238を含むこと、または入力手段238に結合することができ、入力手段238は、ボタンとすることができ、適切に操作された場合に、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250をオンまたはオフにするように機能することができる。入力手段238は、背景光インジケータを含むことができ、背景光インジケータは、例えば、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のクォリティ(quality)を示す1つまたは複数の発光ダイオード(LED)とすることができる。そのようなクォリティは、例えば、動作状態(例えば、オン、オフ、アクティブ、非アクティブ、充電中、低バッテリ残量)、メモリステータス、およびバッテリステータスを含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、これらおよび他の情報を表示できる、例えば液晶表示(LCD)画面などの、視覚的ディスプレイを含み、または視覚的ディスプレイに結合される。
個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、さらにドッキングポート240を含むこと、またはドッキングポート240に結合することができ、ドッキングポート240は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250が基地局300とドッキングされた場合に、基地局300との有線通信を容易にし、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のバッテリ212の充電を容易にすることができる。個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のハウジング234は、個人10の運動活動のパフォーマンス、および/または運動活動中のスポーツオブジェクト40の使用をできるだけ妨げずに、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のコンポーネントを収容するようなサイズとすることができる。ハウジング234は、例えば、衣類(例えばセンサ衣類204)のポケットまたはスポーツオブジェクト40の空洞にフィットして収まるようなサイズとすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、ハウジング234の寸法は、70mm×55mm×11mmを超えない。
いくつかの例示的な実施形態では、ハウジング234は、耐水性であり、すべての開口(例えば、ドッキングポート240、コネクタ236)は、運動活動中に使用されている間、密閉される。そのような耐水性は、個人モニタ200(特にハウジング234)の露出部分の間を密に閉じることによって、開口に密にはまる(例えば、プラスチックまたはゴムの)プラグを使用することによって、耐水性の封止用コンパウンドを使用することによって、他の技法によって、またはそれらの任意の組み合わせによって達成することができる。
個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は、原データ整理およびフィルタリングなど、データ処理機能を含むことができる。例えば、個人モニタ200のプロセッサ(例えば、コントローラ220)は、センサ202から原データを受信し、そのようなデータを、基地局300に送信する前に、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250において処理するように構成することができる。例えば、心拍数モニタセンサ206または加速度センサ210によって感知された電気的活動を表す原データを送信する代わりに、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のコントローラ220は、原データを処理して、心拍数、一定期間内の心拍数、加速度の大きさ、加速度の変化率、または関心のある他のメトリックを計算することができ、それらを基地局300に送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のコントローラ220は、そのようなデータを基地局300に安全に送信するために、(基地局300のデータ処理モジュール304によって割り当てられた)一意的な暗号鍵を使用して、データを暗号化することができる。しかし、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のそのような処理は、必ずしも必要ではなく、そのような処理を行わずに、原データを基地局300に直接的に送信することもできる。
個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250の動作は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250に記憶された(例えば、メモリ228に記憶された)ソフトウェアによって制御することができる。このソフトウェアは、必要または適切な場合には、更新することができる。ソフトウェアは、基地局300との通信を介して更新することができ、基地局300は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250にソフトウェアアップデートを無線で送信することができる。代わりに、またはそれに加えて、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のファームウェアを適切にフラッシュできるように、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のソフトウェアは、(以下で説明するような)ドッキングポート318を介する基地局300との直接接続を通して更新することができる。
センサ202は、それが関連付けられた個人10および/またはスポーツオブジェクト40のメトリックを決定する基礎を提供するように選択され、構成される。本明細書で使用される「メトリック」は、個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40の1つもしくは複数のグループに関連する特性の表現を指示することができ、例えば、生理学ベース、パフォーマンスベース、またはロケーションベースとすることができる。「メトリック」は、単純にセンサ202の1つによって感知された特性の表現とすることができ、またはセンサ202の1つによって測定された特性を表すデータから導出されたクォリティの表現とすることができる。例えば、加速度センサ210は、加速度を感知し、この特性を表すデータを提供する。このデータは、メトリックとして表現することができる。加えて、このデータは、速度、加速度の方向、および距離など、さらなるメトリックを決定するために、さらに処理することができる。(異なるセンサ202からのデータを含む)センサ202から受信したデータ、および他のソースから受信したデータに作用する式およびアルゴリズムを伴う処理は、カスタム設計された結果を含む、トレーナ20にとって有益であると判断された(例えば、メトリック、アラート、マーカ、目標、目的を含む)多種多様な結果を決定するために使用することができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100にデータを提供できるそのような他のソースは、例えば、システムコンポーネントと通信する他のセンサ(例えば、基地局300に結合された温度センサもしくは風センサ)、または個人10のパーソナル機器(例えば、歩数計、心拍数モニタ、体重計、睡眠モニタ、または呼吸モニタ)のセンサを含むことができる。
そのような他のソースからのデータは、モニタリング対象の運動活動とは別に、またはその最中に、収集することができる。例えば、そのようなデータは、個人10のプライベートトレーニングセッション中に収集することができ(そして例えば、グループモニタリングシステム100によってモニタリングされるグループトレーニングセッション中に使用することができ)、またはモニタリングされているスポーツ、グループ、もしくはセッションとは異なるスポーツ、グループ、もしくはセッションのトレーニング中に収集することができる。
そのような他のソースは、例えば、システムコンポーネントとの有線もしくは無線通信を介して、またはそのような他のソースから出力されたデータを人手で入力する(例えば、個人10が自分のパーソナル歩数計の出力を読み取り、システムコンポーネントの入力手段を介して、その出力をグループモニタリングシステム100に入力する)ことによってなど、任意の適切な方法で、グループモニタリングシステム100と通信することができる。いくつかの実施形態では、そのような他のソースは、データベースにデータを送信することができ、今度は、データベースが、そのようなデータを(例えば、ウェブサーバシステム500または基地局300を介して)グループモニタリングシステム100に送信することができる。
メトリックは、複数の個人10および/またはスポーツオブジェクト40についての有益な情報を個別に提供することができ、個人10および/またはスポーツオブジェクト40のグループについての有益な情報を提供することができる。メトリックは、例えば、身長、体重、持久力、およびトップスピードなど、特定の個人10または個人10のグループの属性も考慮することができる。メトリックは、例えば、スピード、軌道、飛行時間、反応時間、加速度、飛行距離、発射角、向き、および回転速度など、特定のスポーツオブジェクト40またはスポーツオブジェクト40のグループの属性も考慮することができる。
メトリックは、運動活動自体、またはゲームイベントにも関係することができる。例えば、スポーツオブジェクト40において感知された力の特徴は、スポーツオブジェクトが1人の個人10からパスされたことを示すことができる。また、例えば、スピードおよび/または回転の減少という特徴は、スポーツオブジェクト40がゴールネットなどのネットに接触することによって引き起こされることがあり、ゴールが決まったことを示すことができる。また、例えば、多数の個人10の運動またはスピードが一斉に減少した場合、それは、試合時間が終了したことを示すことができる。
基地局300は、図21〜図26に示される例示的な実施形態など、自己完結型のポータブルシステムとすることができ、本明細書で説明する基地局300の機能を実行するために必要な、または望ましい、すべてのハードウェアを含む。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、たかだか25キログラムの重量である。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、自動車のトランク、または旅客機の頭上収納エリアに容易に収まるようなサイズである。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、基地局300の移動性を高めるために、一方の端に1対の車輪322を、他方の端に取っ手324を含む。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、防水性であり、また通常使用および運搬に関連する衝撃に耐えることができる。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、硬質のシェル型ケース326に格納される。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、軟質のダッフルバッグ型ケース328内に収容される。
いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、ポータブルとなるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、活動の現場に配置されるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、様々な活動の現場に配置できるように、活動の現場の間を移動できるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、およびグループモニタリングデバイス400の少なくとも1つに対してポータブルとなるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、およびグループモニタリングデバイス400の各々に対してポータブルとなるように構成される。
いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、それ自体が、例えば、GPSセンサ(もしくは他の位置センサ)、ジャイロスコープ、磁気計、温度センサ、湿度センサ、および/または風センサなどの、センサを含む。そのようなセンサは、以下で説明するように、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連するメトリックを決定するためのアルゴリズムにおいて使用できる、価値のあるデータを提供することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、基準センサ334(例えば、GPS基準センサ)を含み、基準センサ334は、基地局300内に物理的に含まれることができ、または基地局300に対して知られた位置に、基地局300から独立してリモートに配置することができる。基準センサ334は、有線または無線を介して、基地局300に接続することができる。基準センサ334は、偏差信号を検出し、偏差信号を使用して、受信した位置信号(例えば、GPSデータ)に対する補正信号を計算するために使用することができる。この補正信号は、(例えば、基地局300を介して)モニタ200、250に送信することができる。この補正信号は、モニタ200、250の位置決定を補正するために使用することができ、それによって、位置決定の精度を向上させる。そのような補正信号を決定し、その後、それをモニタ200、250に送信することによって、処理能力の効率的使用が達成されるが、その理由は、モニタ200、250は、補正信号自体の決定という負担を負わず、基地局300または基準センサ334において決定された補正信号を受信し、使用するだけだからである。
基地局300は、RF通信、WLAN通信、ISM通信、セルラ(例えば、GSM(登録商標)広帯域2.5Gもしくは3G)通信、他の適切な通信、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数のために構成されたアンテナ330を介して、モニタ200、250にデータを送信し、モニタ200、250からデータを受信することができる。基地局300とモニタ200、250との間の通信は、双方向または単方向とすることができる。アンテナ330は、高利得アンテナとすることができ、いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、複数(例えば、2つ)のそのようなアンテナ330を含む。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、衛星ベースの測位システム(例えば、GPS)の測位信号などの、測位信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナを含む。その後、基地局300は、受信したデータからメトリックを決定することができる。図8は、グループモニタリングシステム100の例示的な一実施形態の図を示している。図8に示されるように、基地局300は、データ受信モジュール302と、データ処理モジュール304と、中央同期(sync)モジュール310と、論理モジュール312と、ウェブサーバモジュール314と、基地局データベース316とを含む。
上で説明したように、基地局300は、モニタ200、250からデータを受信する。基地局300のデータ受信モジュール302は、アクティブな各モニタ200、250と通信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、データ受信モジュール302は、上で説明したようなRFリンクを通してモニタ200、250と通信するアンテナ330を介して、モニタ200、250からデータを受信する。データ受信モジュール302は、受信したデータをデータファイルに書き込み、データファイルは、例えば、カンマ区切り値ファイル、またはタブ区切りファイルとすることができる。ファイルは、例えば、データを書き込むために使用される単一のファイル、または例えば、時間、エントリの数、もしくはサイズに基づいた、ローリングファイル(ファイルロール)とすることができる。データファイルは、任意の適切な間隔およびパラメータを使用して、更新することができる。例えば、30個のモニタ200、250をアクティブとすることができ、30個のモニタ200、250は、データファイルを準リアルタイムで更新するために、2Hzで5つのデータポイントを更新していくことができる。
データ受信モジュール302は、受信したデータに対して、データ整合性チェックを実行することができる。いくつかの例示的な実施形態では、データ受信モジュール302は、受信したデータの暗号化を解除する。いくつかの例示的な実施形態では、データ受信モジュール302は、受信したデータについて不可知であり、受信したデータの暗号化を解除しない。いくつかの例示的な実施形態では、データ受信モジュール302は、必要に応じて、内容をバッファリングする。
データ受信モジュール302は、データファイルからデータを読み取り、それをデータ処理モジュール304に送信する、データ読み取りモジュール332を含むことができる。データ読み取りモジュール332は、データファイルに書き込まれたデータの変化を読み取るために、例えば500ms(ミリ秒)など、任意の適切な間隔で実行することができる。
運動活動のセッション中にモニタ200、250が使用される前に、各モニタ200、250は、(例えば、ドッキングポート318にドッキングすることによって、または無線で)基地局300に接続することができ、データ処理モジュール304によって暗号鍵を割り当てることができる。モニタ200、250は、この暗号鍵を使用して、データをデータ受信モジュール302に安全に送信することができる。データ処理モジュール304は、上で説明したように、データ受信モジュール302からデータを受信し、それが暗号化されている場合は、特定のモニタ200、250に割り当てられた一意的な暗号鍵を使用することによって、データの暗号化を解除する。データ処理モジュール304は、暗号化解除されたデータを、記憶するために、基地局データベース316に送信する。
基地局データベース316は、好ましくは、運動活動のセッション中に生成されたデータの短期記憶のために構成され、長期記憶は、以下でより詳細に説明するように、ウェブサーバシステム500によって達成される。基地局データベース316は、少なくとも、運動活動の1回のセッションにおいて生成されると予想されるすべてのデータに対して十分な記憶空間を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、基地局データベース316は、少なくとも、運動活動の3回のセッションにおいて生成されると予想される(例えば、約2ギガバイトよりも多くの)すべてのデータに対して十分な記憶空間を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、基地局データベース316は、長期記憶のために構成され、例えば、少なくとも、運動活動をモニタリングする10年間の使用において生成されると予想される(例えば、約600ギガバイトよりも多くの)すべてのデータに対して十分な記憶空間を含む。
論理モジュール312は、基地局データベース316にポーリングを行い、ポーリングで得たデータに対してアルゴリズムを適用して、メトリックおよびアラートを決定する。論理モジュール312は、適切なアルゴリズムを適用することによって、カスタム設計のメトリックを含む、多種多様なメトリックを決定することができる。論理モジュール312は、ウェブサーバモジュール314にそのようなメトリックを送信することができる。例示的なメトリックおよびそれらの使用についてのより詳細な説明は、以下で提供される。
いくつかの実施形態では、システムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)は、オンボード動作状態および/または他のシステムコンポーネントの動作状態をモニタリングするための、評価ハードウェアおよび/またはソフトウェアを含むことができる。そのようなモニタリング対象の動作状態は、例えば、コンポーネントのシリアル番号、コンポーネントにおけるGPS信号の(存在の有無を含む)強度、コンポーネントにおける通信信号の(存在の有無を含む)強度、コンポーネントのバッテリの残余バッテリ電力、コンポーネントのバッテリが充電中か、それとも放電中か、コンポーネントから送信された、および/またはコンポーネントによって受信されたデータ(例えば、アクティブなデータ送信、最後のデータ送信の時刻、送信されたデータのボリューム、データ送信の速度)、コンポーネントの利用可能なメモリ、コンポーネントに現在インストールされているソフトウェアまたはファームウェアのバージョン、コンポーネントが対象とするソフトウェアまたはファームウェアバージョン、コンポーネントの同期ステータス、コンポーネントの動作エラー、コンポーネントから最後に通信を受信したとき以降の時間、コンポーネントにドッキングされた他のコンポーネントの数、関連する個人、オブジェクト、またはエリアに対して、コンポーネントが適切な位置および/または向きに配置されているかどうかを含むことができる。
いくつかの実施形態では、システムコンポーネントの動作状態に関連するデータは、(例えば、メトリック関連のデータ転送を含む、他の任意のデータ転送について本明細書で説明するように)システムコンポーネント間で送信することができる。例えば、モニタ200、250に関連する動作状態データは、モニタ200、250から基地局300に送信することができる。また、例えば、モニタ200、250および/または基地局300に関連する動作状態データは、基地局300から(例えば、論理モジュール312およびウェブサーバモジュール314を介して)、リモートデバイス(例えば、グループモニタリングデバイス400、解析デバイス600)に送信することができる。さらに、いくつかの実施形態では、動作状態データは(例えば、メトリック関連のデータ記憶を含む、他の任意のデータ記憶について本明細書で説明するように)記憶することができる。例えば、動作状態データは、基地局データベース316に記憶することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20または他の人(例えば、システム監督者、医師、医療スタッフ、機器製造業者)は、トレーナ20またはそのような他の人にイベントの発生を通知するために、個人10のついてのパフォーマンスアラートを作成することができる。そのようなパフォーマンスアラートは、例えば、トレーニングの有効性を測定するため、トレーニングの負荷を管理するため、トレーニング目標の達成を識別するため、または危険な状態を識別するために使用することができる。パフォーマンスアラートは、例えば、距離(合計距離、および/または特定のスピード範囲内にある時間)、心拍数(現在の心拍数、および/または特定の心拍数ゾーン内にある累積時間、特定の心拍数ゾーン外に出た心拍数)、パワーまたはトレーニング負荷、決まったゴール、ボール(または他のスポーツオブジェクト40)との接触など、多くのメトリックに基づくことができる。そのようなパフォーマンスアラートは、すべての個人10に(個別もしくはグループで)汎用的に適用することができ、または特定の個人10向けに適合させることができる。そのようなパフォーマンスアラートは、運動活動のすべてのセッションに汎用的に適用することができ、または運動活動の特定のセッション向けに適合させることができる。同様のパフォーマンスアラートを、スポーツオブジェクト40のために作成することができる。
いくつかの実施形態では、トレーニングセッションは、トレーニング目標に達しているかどうかをトレーナ20がリアルタイムに見ることを可能にする、パフォーマンスアラートを用いて計画することができる。ひとたびトレーニング目標に達すると、トレーナは、目標に達した個人10については、過剰トレーニングを防止するために、トレーニングセッションを終了することができる。いくつかの実施形態では、トレーナ20は、ドリル(または他の運動活動)もリアルタイムにモニタリングして、運動者がトレーニング目標(例えば、目標強度)に達しており、意図したように回復しているかどうかを見ることができる。トレーナ20が望むようには目標に達していない場合、トレーナ20は、トレーニングをリアルタイムに調整して、目標への到達を助けることができる。
いくつかの実施形態では、そのようなパフォーマンスアラートは、それ自体が、アラートに基づいた特定のコーチングアドバイスを含むことができる。例えば、個人10がスピード閾値を上回るスピードで走っていることを示すアラートは、個人10をスローダウンさせよという忠告を伴うことができる。また、例えば、プレーヤ10の疲労を示すアラート(例えば、閾値期間にわたって持続する閾値レベルを上回る心拍数、閾値レベルを下回るスピードと組み合わされた閾値レベルを上回る心拍数)は、個人10を交代させよという忠告を伴うことができる。また、例えば、個人10が繰り出した、または受けた単位時間当たりの打撃の回数が閾値を下回ることを示すアラートは、個人10により多くの打撃を繰り出させよという忠告を伴うことができる。
トレーナ20は、そのようなパフォーマンスアラートを、管理デバイスを介して作成することができ、管理デバイスは、例えば、以下でより詳細に説明する、グループモニタリングデバイス400または解析デバイス600などの、デバイスとすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、パフォーマンスアラートは、(例えば、チーム監督または医療サポート要員が)リモートコンピュータを使用して作成することができ、(例えば、インターネット、および/または本明細書で説明する通信チャネルのいずれかを介して)基地局に、またモニタ200、250、グループモニタリングデバイス400、または解析デバイス600のいずれかに転送することができる。トレーナ20は、例えば、メトリックを選択すること、条件(例えば、目標メトリック値、目標メトリック値をどれだけの期間維持するか、目標をいつまでに達成するか、目標メトリック範囲)を選択すること、例外を指定すること、パフォーマンスアラートを個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40(または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40のグループ)に割り当てること、ならびにパフォーマンスアラートを運動活動のセッションに関連付けることによって、パフォーマンスアラートを作成することができる。
ダッシュボード(例えば、グループモニタリングデバイス400または解析デバイス600によって表示される、関連する個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関する情報を示すダッシュボードなど、例えば、図16および図20を参照)を見る場合には、作成されたパフォーマンスアラートは、関連する個人10および/またはスポーツオブジェクト40に関連付けて見ることができる。個人10および/またはスポーツオブジェクト40が、パフォーマンスアラートのトリガに近づきつつある場合(トリガはパフォーマンスアラートの条件が満たされた場合に発生する)、その様子は、運動活動のセッション中に、グループモニタリングデバイス400を介してモニタリングすることができる。トリガされた過去のパフォーマンスアラートは、個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40のグループに関連付けて記憶することができ、これらのパフォーマンスアラート履歴は、例えば、グループモニタリングデバイス400または解析デバイス600を使用して見ることができる。あり得るパフォーマンスアラートの例は、不規則な心拍数が生じていること、38℃を超える体温が生じていること(異常高温の徴候である可能性)、10分間以上にわたって最大心拍数の85%以上の心拍数が続いていること、毎秒6.0メートル以上のスピードで900メートルの距離を走っていること、700ワット以上のトレーニング負荷を達成していることを含む。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20または他の人は、システムコンポーネント(例えば、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)のためのシステムアラートを作成することができる。システムアラートは、例えば、システムコンポーネントの動作状態(ステータス)を伝達するために構成することができる。いくつかの実施形態では、コンポーネントのためのアラートは、動作状態がシステムアラート閾値を超えたという(例えば、関連するコンポーネント、またはそれと通信する別のシステムコンポーネントによる)判定に応答して、トリガすることができる。例えば、システムアラートは、ある特定の個人モニタ200について、その個人モニタ200のバッテリの残余バッテリ電力が容量の5%未満に低下したという、個人モニタ200による判定に応答して、トリガすることができる。また、例えば、システムアラートは、ある特定の個人モニタ200について、その個人モニタ200から所定の期間にわたってデータ送信を受信していないという、個人モニタ200と通信する基地局300による判定に応答して、トリガすることができる。
論理モジュール312は、個人10の運動活動中、および/またはスポーツオブジェクト40の使用中に、(例えば、アラートのトリガに近づきつつあることを示す情報、およびアラートがトリガされたことを示す情報を含む)そのようなアラートについての情報を、(基地局300のウェブサーバモジュール314を介して)グループモニタリングデバイス400に送信することができる。そのようなアラートについての情報は、基地局データベース316に記憶することができる。
ウェブサーバモジュール314は、個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40についての、または(個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40のグループを含む)複数の個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40についてのメトリックおよびアラート情報を、論理モジュール312から受信することができる。ウェブサーバモジュール314は、例えば、グループモニタリングデバイス400などの、クライアントデバイスからの要求に基づいて、(例えば、html5(ハイパーテキストマークアップ言語5)準拠のコードなどの)表示コードを表現することができる。いくつかの実施形態では、ウェブサーバモジュール314は、ウェブソケットをオープンし、維持するために、JavaScript(登録商標)を使用する。ウェブサーバモジュール314は、要求を行うクライアントデバイスが適切に認可されていること、およびすべてのデータがhttps(ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア)を使用して渡されることを保証することによって、セキュリティ機能も提供することができる。ウェブサーバモジュール314は、運動活動中に、要求されたメトリックおよび生成されたアラートを、例えばAPIレイヤを介して、グループモニタリングデバイス400に提供することができる。
グループモニタリングデバイス400は、メトリック、アラート、および他の情報(例えば、個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40の識別情報および属性、個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40に関する統計、または一般に運動活動に関する統計)を、基地局300から無線で受信することができる。単一のグループモニタリングデバイス400は、基地局300と通信することができ、または複数のグループモニタリングデバイス400は、基地局300と同時に通信することができる。グループモニタリングデバイス400は、基地局300に対してポータブルとすることができ、例えば、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)、2.4GHz ISM(産業、科学、医療)帯域、Bluetooth(登録商標)(またはBluetooth(登録商標)低エネルギー(BTLE))、またはセルラプロトコルを介して、基地局300と通信することができる。いくつかの実施形態では、通信のモードおよび/またはチャネルは、(例えば、基地局300またはリモートデバイスの入力手段を介して)選択することができる。例えば、基地局300の通信チャネルを選択するための選択肢を提示する設定ページを表示した、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402の一実施形態を示す図68を参照されたい。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、表示される1つまたは複数の動作モジュールの選択を可能にする、モジュール選択要素446を含む。動作モジュールは、動作モジュールアイコンを使用して選択可能とすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、計画モジュールアイコン464を選択することで、運動活動のセッションを計画するために使用するように設計された機能を含む、計画モジュールの表示をトリガすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、モニタモジュールアイコン466を選択することで、本明細書でさらに説明するように、運動活動のセッション中にリアルタイムで、運動活動のセッションをモニタリングするために使用するように設計された機能を含む、モニタモジュールの表示をトリガすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、解析モジュールアイコン468を選択することで、本明細書でさらに説明するように、運動活動のセッション中にリアルタイムで、または運動活動のセッションの完了後に、運動活動のセッションを解析するために使用するように設計された機能を含む、解析モジュールの表示をトリガすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、レポートモジュールアイコン470を選択することで、運動活動のセッションに関するレポート(例えば、選択された情報の印刷可能または表示可能な要約)を作成するために使用するように設計された機能を含む、レポートモジュールの表示をトリガすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、例えば、図9に示されるように、ディスプレイディスプレイ402と、入力手段404とを含む。好ましい一実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、(タブレットパーソナルコンピュータ、またはApple Inc.(登録商標)が販売するiPad(登録商標)などの)タブレットコンピューティング型デバイスである。しかし、グループモニタリングデバイス400は、例えば、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、モバイルフォン、電子ブックリーダ、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、腕時計デバイス、衣類に(例えば袖もしくはアームバンドに)組み込まれたディスプレイ、または情報を受け取り、表示すること、および入力を受け取ることが可能な他の類似のデバイスなど、他の任意の適切なデバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100は、(例えば、モニタリング対象の運動活動への参加中に)個人10が運ぶことができる、複数のグループモニタリングデバイス400を含む。説明を簡潔かつ明瞭にするため、本明細書では、グループモニタリングデバイス400は、主にトレーナ20が使用するものとして説明される。しかし、グループモニタリングデバイスは、個人10を含む任意の人によっても、同様に使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、運動活動のセッション中に、トレーナ20は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40についてのリアルタイム情報を受け取るために、グループモニタリングデバイス400を使用することができる。この情報は、トレーナ20が、様々な目標をより容易に達成することを可能にする。運動活動がフィットネス運動である場合、トレーナ20は、例えば、個人10のパフォーマンスを最適化し、怪我の可能性を減らす、データに基づいたリアルタイムの判断を通知するために、特定の個人10または個人10のグループの疲労についてのリアルタイムに受け取ったデータを利用することができる。例えば、トレーナ20は、グループモニタリングデバイス400から受け取った情報に基づいて、運動活動の現在のセッションを変更する(例えば、短縮する、延長する、休止する、終了する、またはセッションの活動のスケジュールを変更する)ことができる。トレーナ20は、特定の個人10または個人10のグループのセッションを変更することができる。運動活動の現在のセッションが、(本明細書でさらに説明するように)モニタリングデバイス400の計画モジュールを使用してスケジュールされた場合、計画されたスケジュールは、トレーナ20の判断に対応するように、リアルタイムに変更することができる。同様に、運動活動が競技(例えば、サッカーのゲーム)である場合、トレーナ20は、例えば、競技で勝利を収める可能性を最適化する、データに基づいたリアルタイムの判断を通知するために、特定の個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40のグループのパフォーマンスについてのリアルタイムに受け取ったデータを利用することができる。例示的な一実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、単一の個人10および/またはスポーツオブジェクト40だけばかりでなく、個人10および/またはスポーツオブジェクト40のグループをモニタリングするためにも使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、例えば、運動活動に参加している個人10および/または運動活動のために使用されているスポーツオブジェクト40についての情報を決定し、視聴者に中継するために、運動活動の放送者が使用することができる。
ディスプレイ402は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40が運動活動のセッションに参加している最中に、個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/またはオブジェクト40の(例えば、識別情報、属性、メトリック、およびアラートを含む)表現を表示するように機能する。表現は、例えば、チャート(図13および図14を参照)、ダッシュボード(図16を参照)、グラフ(図15を参照)、マップ(図16参照)、色、シンボル、テキスト、画像、およびアイコンを含む、多くの形式を取ることができる。
ディスプレイ402が表示することが可能な様々な表現が、本明細書で詳細に説明される。説明を簡潔かつ明瞭にするために、表現の多くは、個人10に関して説明され、スポーツオブジェクト40には言及しないことがある。1つまたは複数のスポーツオブジェクト40に関する情報は、個人10について説明したのと同様に、上記の表現のいずれかで、または上記の表現のいずれかに類似するフォーマットで表示することができる。そのようなスポーツオブジェクト40に関する(メトリックを含む)情報は、個人10に関する情報とは別に表示することができ、または個人10に関する情報と共に表示することができる。スポーツオブジェクト40に関して表示される情報は、別々に表示されるか、それとも共に表示されるかに係わらず、個人10について表示される情報と同じタイプであることも、または異なるタイプ(例えば、異なるメトリック)であることもある。
入力手段404は、トレーナ20などのユーザが、ディスプレイ402によって表示された表現を操作することを可能にする、インタフェースである。好ましい一実施形態では、入力手段404は、タッチスクリーン入力手段である。しかし、入力手段404は、例えば、キーボード、音声認識、音声入力手段、またはプッシュボタン入力手段など、他の任意の適切な入力手段とすることができる。入力手段404は、様々なタイプの入力手段の組み合わせをさらに含むことができる。入力手段404は、ディスプレイ402に所望の表現を表示させるように、トレーナ20が操作することができる。表現は、グループモニタリングデバイス400と基地局300との通信を通して、運動活動中にリアルタイムに更新することができ、今度は、基地局300が、上で説明したように、運動活動に参加している個人10が身に付けた個人モニタ200、および/または運動活動のために使用されているスポーツオブジェクト40が運ぶオブジェクトモニタ250と通信する。
例示的な一実施形態では、トレーナ20は、入力手段404を介して一意的なログイン認証情報を入力することによって、グループモニタリングデバイス400にアクセスする。代替として、トレーナ20は、ログイン認証情報を入力することなく、グループモニタリングデバイス400にアクセスする。グループモニタリングデバイス400にアクセスすると、トレーナ20は、グループモニタリングデバイス400を使用して、リアルタイムに個人10および/またはスポーツオブジェクト40をモニタリングするために、入力手段404を操作することができる。グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、完全にカスタマイズ可能とすることができ、異なるディスプレイ402を使用する異なる人物が、それらの表示を異なるようにカスタマイズすることができる。例えば、異なるトレーナは、異なるトレーニング理念を有することがあり、自らのトレーニング理念に特有な方法で(例えば、1つのメトリックまたはメトリックの組を別のメトリックまたはメトリックの組よりも強調して)、トレーニング結果を見たいと望むことがある。グループモニタリングデバイス400は、グループモニタリングディスプレイデバイス400を使用する特定のトレーナに固有の必要性または所望に従って構成することができる。さらに、特定のトレーナ20用の(例えば、ウェブサーバシステム500または基地局300を介して、例えば、解析デバイス600、パーソナルコンピュータ、または他の解析デバイスによって表示される)ウェブダッシュボードも、同様に、トレーナ20が最も有益であると思う方法で、情報または解析を提示するように構成することができる。複数のモニタリングデバイス400を、複数のトレーナ20が同時に使用することができ、各モニタリングデバイスは、他のモニタリングデバイスとは独立にカスタマイズすることができる。複数のモニタリングデバイス400の各々は、異なる個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40の異なるグループをモニタリングすることができる。複数のモニタリングデバイス400の各々は、異なる情報を、または同じ情報を異なるフォーマットでモニタリングし、提示することができる。例えば、(例えば、数値またはグラフによる)メトリックの表現は、絶対値(例えば、パワー出力)として、または相対値(例えば、相対パワー出力)として提示することができる。また、例えば、メトリックまたは他の情報を提示するために使用される色は、ユーザが選択することができる。
複数のモニタリングデバイス400の各々は、(本明細書でさらに説明するように)異なるアラートおよび/またはマーカを含むように、カスタマイズすることができる。そのようなカスタマイズ可能性は、トレーナ20のグループ内の各人が、個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、または個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40のグループの異なる側面に重点をおいて、それをモニタリングすることを可能にすることができる。本明細書で説明する各ディスプレイ機能は、ディスプレイ402のユーザ(例えば、トレーナ20)の選択に応じて、変更することができ、および/またはディスプレイ402の特定の表示に含まれることができる。しかし、説明を容易にするため、本明細書では、ディスプレイ402は、様々な異なる「ダッシュボード」を表現するものとして提示され、ダッシュボードとは、1つまたは複数の要素の視覚的表現のことである。いくつかの例示的な実施形態では、ダッシュボードは、デフォルト表示として規定することができ、その後、デフォルト表示は、ユーザの選択に応じて、使用することができ、または変更することができる。例えば、チームビューダッシュボードは、チームの各個人10に関する情報ばかりでなく、全体としてのチームに関する情報も表現することができ、個人ビューダッシュボードは、特定の個人10に関する情報を表現することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、チームビューダッシュボードを示す(例えば、図13、図17、図18、図27〜図32、図33A、図33B、図34、図35A〜図35D、および図69〜図72の例示的なディスプレイ402を参照)。チームビューダッシュボードは、モニタリング対象の運動活動に現在参加しているすべての個人10、および/もしくはモニタリング対象の活動のために現在使用されているすべてのスポーツオブジェクト40、またはそれらの1つもしくは複数のグループのための識別情報および要約メトリックを同時に表示することができる。識別情報は、例えば、個人の名前406および個人の背番号408、またはスポーツオブジェクトのタイプ417を含むことができる。いくつかの実施形態では、各個人10および/またはスポーツオブジェクト40の写真410または他のグラフィックも、識別情報として含まれる(例えば、図27、図28、図31、図32、および図33Aを参照)。チームビューダッシュボードに示される要約メトリックは、トレーナ20にとって最も応用範囲が広く、最も有益なメトリックとなるように構成することができる。図13の例示的なディスプレイ402には、プレーヤAからプレーヤHの各々について、現在の心拍数、スピード、トレーニング負荷、およびパワーが示されており(プレーヤAからプレーヤHは、モニタリング対象の運動活動に現在参加している個人10であり)、ボールについて、スピードが示されている(ボールは、モニタリング対象の運動活動のために現在使用されているスポーツオブジェクト40である)。図13に示されたメトリックは、数値として示されている。しかし、メトリックの表示は、数値の表示に限定されない。メトリックは、例えば、グラフ(例えば、図15を参照)で、またはマップ形式(例えば、図16および図17を参照)でなど、当業者が理解するような、他の適切な方法で表現することができる。
いくつかの実施形態では、メトリックは、相対値として表示することができる。例えば、メトリックの現在の値は、そのメトリックの値のパーセンテージとして表示することができる。例えば、メトリックの値は、そのメトリックの基準値のパーセンテージとして表示することができる。基準値は、各個人10および/またはスポーツオブジェクト40別に変化することができ、関連する個人10の個人能力に基づくことができる。基準値は、(例えば、較正評価活動を介する)実験によって決定することができ、推定することができ、計算することができ、または他の方法で決定することができる。
例えば、個人10の相対パワーメトリックは、パーセンテージ値として表現することができ、パーセンテージ値は、個人10の現在のパワー出力を、個人10の基準(例えば、最大)パワー出力のパーセンテージとして表すことができる。いくつかの実施形態では、個人10のパワー出力は、個人10の上部胴体の動きに基づいて近似することができる(例えば、個人モニタ200を上部胴体に配置し、したがって、個人10の質量中心近くに結合する)。そのような近似は、個人10の四肢の動きに起因するパワー出力を考慮することができず(すなわち、個人10の胴体の動きに起因するパワー出力だけを考慮し)、または例えば、風の抵抗、および足取りの相違など、他の未知の要因に起因するパワー出力を考慮することができない。
相対パワーメトリックは、較正評価活動に基づいて、基準パワー出力値を決定することによって、そのような未知の要因および考慮されていない要因を補償することができる。較正評価活動中、個人10は、高レベルの強度で(または別途指示されたように)運動活動に参加し、後にモニタリングされるそのタイプの運動活動に典型的な(または別途指示されたような)動きを行う。この較正評価活動中、個人モニタ200は、(例えば、個人10の感知された動きに基づいて)個人10の動きのパワー出力を近似する。基準パワー出力は、活動中に近似されたパワー出力に基づいて(いくつかの実施形態では、例えば、心拍数などの他のモニタリング対象のメトリックも併用して)、(例えば、較正評価活動の完了後に)決定することができる。
基準パワー出力は、較正評価活動からのデータを入力に用いるアルゴリズムによって計算することができ、またはそのような近似パワー出力の表現を(例えば、グループモニタリングデバイス400を介して)時間の関数として視覚的に解析する人によって選択することができる。基準パワー出力は、較正評価活動中の個人10の近似パワー出力を表すものとして選択することができ、パワー出力が相対的に安定している期間中の近似パワー出力(例えば、そのような期間中の平均近似パワー出力)に基づくことができる。
個人10の相対パワー出力は、較正評価活動中に決定された基準パワー出力に対する、(個人モニタ200によって近似された)測定パワー出力の尺度として決定することができる。例えば、個人10の相対パワー出力は、個人モニタ200によって測定(または近似)されたパワー出力を、基準パワー出力によって除算したものとして(いくつかの実施形態では、相対パワー出力をパーセンテージ値として表現するために、さらに100を乗算したものとして)、計算することができる。したがって、個人10の相対パワー出力は、個人10の基準パワー出力に対する、個人10が現在発している(または測定時間において発していた)パワーのパーセンテージとして表現することができる。上で説明したような未知の要因および考慮されていない要因は、較正評価活動中およびモニタリング対象の運動活動中のどちらにも発生するので、それによって、パワー出力測定に導入される誤差は、相対パワー計算では実質的に相殺される。
いくつかの実施形態では、トレーナ20は、各個人10のための個人別の基準パワー出力を定めるために、複数の個人10に対して較正評価活動を実行することができる。このように、パワー出力は、複数の個人10の間で直接的に比較することができる(例えば、複数の個人10の相対パワーを、例えば、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402に同時に表示することができる)。複数の個人10の相対パワーは、そのような比較を容易にするように、(例えば、グループモニタリングデバイス400を介して)トレーナ20に表示することができる。
相対メトリックは、トレーナ20が、個人10のパフォーマンスの強度を理解する助けとすることができる。例えば、異なるフィットネスレベルの2人の個人10は、両方の個人10が同様の強度で運動している場合であっても、絶対的には非常に異なるパワー出力を有することがある。したがって、絶対パワー出力の表現は、個人10が運動している強度を必ずしも伝えない。しかし、相対パワー出力は各個人について正規化されているので、相対パワー出力の表現は、個人10が運動している強度を伝える。各個人10についての相対パワー出力の表現は、各個人についての絶対パワー出力を正規化したものとしての役目を務め、モニタリング対象の個人10がどれだけ激しく運動しているかを比較可能なようにしてトレーナ20に伝えることができる。
いくつかの実施形態では、トレーナは、共通のトレーニング計画を使用して、複数の個人10をモニタリングすることができ、共通のトレーニング計画は、相対メトリックに基づいている。相対メトリックに基づくことによって、(例えば、共通のトレーニング計画の)トレーニング目標を、複数の個人10にわたって効果的に正規化することができ、共通のトレーニング計画の下で、個人能力が異なる複数の個人10の意味ある評価を可能にする。
いくつかの実施形態では、第1の個人10のための個人トレーニング計画を、相対メトリックに基づいて開発することができる。個人トレーニング計画は、相対メトリックに基づいているので、調整の必要なしに、第2の個人10に適用することができる。例えば、相対メトリックに基づいて、有名運動選手のための個人向けのトレーニング計画を開発することができる。その運動選手のファンは、その有名運動選手ほどの身体能力がなくても、同じトレーニング計画を実行することができるが、その理由は、計画が、ファン自らの相対メトリックを使用することによって、自らの能力に対して正規化されるからである。そのような計画をスケジュールして、本明細書で説明されるようなグループモニタリングシステム100に組み込むことができる。
いくつかの実施形態では、推奨トレーニング案、または自動トレーニング計画調整を、管理デバイスを介して提供することができ、管理デバイスは、例えば、グループモニタリングデバイス400または解析デバイス600などのデバイスとすることができる。運動パフォーマンス中、または運動パフォーマンス後に、パフォーマンスに関するデータを、グループモニタリングシステム100の1つまたは複数のシステムコンポーネントによって解析することができる(そのようなデータは、1人の個人10について、またはグループとしての複数の個人10について解析することができる)。パフォーマンスデータを解析する際、グループモニタリングシステム100は、パフォーマンスにおける改善分野(例えば、弱点)を識別することができる。そのような弱点は、例えば、個人10のチームメートの当該メトリックの平均よりも低く、その低さが閾値量よりも大きい、個人10のメトリック、またはチームの他のメトリックよりも改善率が低い、個人10が所属するチームのメトリックとすることができる。グループモニタリングシステム100は、そのような解析に基づいて、識別された改善分野に対処するための推奨トレーニング案を決定することができる。いくつかの実施形態では、推奨トレーニング案は、個人モニタ200だけからのデータ、オブジェクトモニタ250だけからのデータ、または個人モニタ200およびオブジェクトモニタ250の両方からのデータに基づいている。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、そのような推奨トレーニング案の表現を表示することができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100と連携して、トレーニング計画が定められる場合、グループモニタリングシステム100は、(関連する個人10またはグループのための)トレーニング計画を、推奨トレーニング案と比較することができる。トレーニング計画が、推奨トレーニング案のトレーニングを含まない場合、グループモニタリングシステムは、そのような解析に基づいて、推奨トレーニング案のトレーニングを含めるように提言すること、または推奨トレーニング案のトレーニングを含めるようにトレーニング計画を自動的に調整することができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100と連携して、トレーニング計画が定められない場合、グループモニタリングシステム100は、(関連する個人10またはグループのための)トレーニング計画を、推奨トレーニング案を用いて提言すること、または推奨トレーニング案を用いて自動的に定めることができる。
例えば、解析されたメトリックまたはアラートが、個人10または個人10のグループによるランニング関連のパフォーマンスが最適とは言えない(例えば、アラートの数が閾値数を上回る)ことを示す場合、より多くのもしくは異なるランニングトレーニングを提供する推奨トレーニング案を提供することができ、またはより多くのもしくは異なるランニング関連の練習を含めるように、トレーニング計画を自動的に定めること、もしくは調整することができる。また、例えば、解析されたメトリックまたはアラートが、個人10または個人10のグループによるエネルギー出力が最適とは言えないことを示す場合、特定のエネルギー供給食品を食べるよう勧める推奨トレーニング案を提供することができ、または特定のエネルギー供給食品を含めるように、食事計画を自動的に定めること、もしくは調整することができる。また、例えば、解析されたメトリックまたはアラートが、個人10または個人10のグループによる疲労耐性が最適とは言えないことを示す場合、特定の時刻にもしくは特定の長さの時間にわたって睡眠を取るよう勧める推奨トレーニング案を提供することができ、または特定の時刻のもしくは特定の長さの時間にわたる睡眠を含めるように、睡眠計画を自動的に定めること、もしくは調整することができる。また、例えば、(例えば、ボールを蹴る、バットを振るなどの)運動行為を行うためのテクニックを(例えば、蹴られたボールがより遠く、より高く、より速く飛ぶように、またはバットのスイングがボールをより一定して捉えるように)調整するための推奨トレーニング案を、個人10による先の行為に関して解析されたメトリックまたはアラートに基づいて提供することができる。
いくつかの実施形態では、トレーニング計画は、(例えば、本明細書で説明するようなセカンダリサーバを使用して)エキスポート、販売、または共有することができる。このようにして、個人10は、例えば、有名運動選手またはスポーツチームが使用するトレーニング計画、個人10の弱点を改善するように適合させたトレーニング計画、個人10がプレーするポジション向けに適合させたトレーニング計画、または特定のトレーニング理念向けに適合させたトレーニング計画(例えば、朝のトレーニング、天気が暖かなときのトレーニング、もしくは日差しの中でのトレーニング)を獲得することができる。
さらに、所定のチームのコーチ、トレーナ、医師、および他の関係者の間で計画を共有することで、協力して総合的なトレーニング戦略を開発することを容易にすることができる。例えば、グループモニタリングシステム100は、コーチおよびトレーナが、1つまたは複数のトレーニングセッションから収集したデータに基づいて解析を行い、レポートを準備することを可能にすることができる。(そのようなデータは、例えば、コーチまたはトレーナによって作成されたカスタマイズされたメトリックおよびパフォーマンスアラートを含むことができる)。これによって、コーチまたはトレーナが、各セッションのレポートを他のコーチまたはトレーナと迅速かつ容易に共有すること、他のコーチまたはトレーナからレポートを受け取ること、およびレポートに基づいて次のセッションの計画を立てることを可能にすることができる。レポートは、各コーチまたはトレーナのトレーニング理念をサポートするためのカスタム解析を提供するように適合させることができ、例えば、ウェブシステム(例えば、ウェブサーバシステム500)を介して提供することができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400は、トレーナ20が個人10および/またはスポーツオブジェクト40の特性にリアルタイムに応じることを助けるリアルタイム解析および要約レポートを、トレーニング中に提供することができる。トレーナ20は、個人のメトリックをチームの残りの個人のメトリックと比較することができる。このフィードバックは、トレーナ20が個人10のやる気を、または他のトレーナのやる気をさえ鼓舞する助けとすることできる。
いくつかの実施形態では、相対メトリックは、効率メトリックに組み込むことができる。例えば、効率メトリックは、個人10の心拍数(例えば、相対パワー出力について上で説明したのと同様に決定される相対心拍数)と比較した、個人10の相対パワーに基づくことができ、個人10の効率の尺度と見なすことができる、相対心拍数の関数としての個人10の相対パワーの大きさを決定する。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図27のディスプレイ402には、プレーヤAからプレーヤLの各々について、心拍数、パワー、距離、および効率が示されており、さらなるプレーヤについてのこれらの値は、プレーヤLを越えて下方にスクロールすることによって見ることができる。また、プレーヤAからプレーヤLの各々について、アラート分野(例えば、パフォーマンスアラート)およびメモも示されている。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図27および図31に示されるように、メモアイコン425およびアラートアイコン432は、メモまたはアラートの存在を示すことができる。そのようなメモアイコン425およびアラートアイコン432を選択することで、関連するメモまたはアイコンに関連する追加情報の表示をトリガすることができる。例えば、図27のチームビューダッシュボードは、プレーヤAが1つのアラートを有し、プレーヤEが3つのアラートを有し、プレーヤLが2つのアラートを有すること、およびプレーヤA、D、E、I、Kの各々が、各自のエントリに関連するメモを有することを示している。そのようなメモおよびアラートは、本明細書でより詳細に説明される。そのようなメモおよびアラートは、スポーツオブジェクト40についても同様に表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、ディスプレイ402は、モニタリング対象のすべての個人10の部分集合を表示する。このようにして、トレーナ20は、特定の個人10にフォーカスすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、表示される個人10の部分集合は、トレーナ20が定めることができ、ディスプレイ402は、例えば、図28および図29の選択機能428など、特定の個人10を表示対象の部分集合に含めるか、それとも含めないかを、トレーナ20が選択することを可能にする選択機能を含むことができる。
それに加えて、または代わりに、チームビューダッシュボードは、モニタリング対象の運動活動に参加する個人10のグループのためのグループ要約メトリックを示すことができる。グループ要約メトリックは、グループに属する各個人10についての対応するメトリックの平均とすることができ、またはグループ要約メトリックは、グループ全体の所望の属性を反映するように設計された独立のアルゴリズムを使用して計算することができる。図13の例示的なディスプレイ402には、現在の平均心拍数、スピード、トレーニング負荷、およびパワーが、チーム(すなわち、プレーヤAからプレーヤH)について、およびチームの一部に含まれるグループ(すなわち、プレーヤA、プレーヤC、プレーヤE)について示されている。心拍数、スピード、トレーニング負荷、およびパワーの値は、現在値を反映するように、運動活動中にリアルタイムに更新することができる。
チームビューダッシュボードは、心拍数、スピード、トレーニング負荷、およびパワーの表示に限定されず、4つのメトリックの表示に限定されない。チームビューダッシュボードは、最も応用がきき、またはトレーナ20に最も有益なようにそれらのメトリックを表示するためにカスタマイズすることができ、個人10および/またはスポーツオブジェクト40に対して、例えば3つから5つの異なるメトリックを表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、表示されるメトリックは、セットアップ手順中に運動活動に先立って設定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、表示されるメトリックは、入力手段404の操作によって運動活動中に変更することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図69〜図72のディスプレイ402には、複数の個人10の相対メトリックを表示することができる。例えば、図69〜図72の実施形態では、複数の個人10についての相対パワーおよび相対心拍数が、チャート411に表示されている。また、図69〜図72の実施形態では、個人10の効率も表示されている。効率は、同じチャート411における相対心拍数と相対パワー出力のオーバレイ比較によって表され、各個人10の相対心拍数と相対パワー出力の差の大きさを伝える。
チームダッシュボードビューに表示されたメトリックのうちの特定のメトリックは、他のメトリックと比べて強調して表示できる注目メトリック414として指定することができる。注目メトリックは、個人10のため、または個人10のグループのために、(例えば、トレーナ20によって)独立に指定することができる。運動活動に参加しているすべての個人10についてトレーナ20が注目メトリックを一目で容易に見られるように、注目メトリック414は、他のメトリックよりも目立つように、または詳細に表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、注目メトリック414は、(例えば、図30に示される注目メトリック選択肢430の1つを選択することによってなど、注目を引きたいメトリックを選択するなどの)入力手段404の適切な操作によって、運動活動のモニタリング中に、任意の利用可能なメトリックに変更することができる。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、注目メトリック表示を切り替えることができる。
注目メトリック414は、様々な方法で注目を引くようにすることができる。例えば、注目メトリック414は、他の表示メトリックの色とは異なる色で(または背景色を用いて)表示することができ、他のメトリックよりも大きく表示することができ、点滅もしくは明滅することができ、他のメトリックの背景領域よりも大きな背景領域を含むことができ、個人10の識別情報の最も近くに配置することができ、ステータスバー、チャート、もしくはグラフ(例えば、ステータスバー462)を含むことができ、または上記もしくは他の特性を組み合わせて示すことができる。図13の例示的なディスプレイ402では、他のメトリックよりも大きな背景領域を含むことによって、また個人10の識別情報の最も近くに配置することによって、心拍数が注目を引くようにされている。図27の例示的なディスプレイ402では、各個人10のパワー項目の隣にステータスバーを含むことによって、パワーが注目を引くようにされている。図30および図32の例示的なディスプレイでは、加えて、パワーを表示する値を他の値よりも大きく表示することによって、パワーがひときわ注目を引くようにされている。図31の例示的なディスプレイ402では、ステータスバーを含むことによって、また心拍数を表示する値を他の値よりも大きく提示することによって、心拍数が注目を引くようにされている。
いくつかの例示的な実施形態は、アラート(例えば、個人10のメトリックについてのパフォーマンスアラート、またはシステムコンポーネントについてのシステムアラート)が設定されている場合には、メトリックまたはステータスの値がアラートパラメータに関する特定のゾーン内にあるかどうかの表示を含むことができる。例えば、値がゾーン内にあるか、それともゾーン外にあるか、または値が閾値に近いかどうかに基づいて、例えば、メトリックまたはステータスの背景領域の色を変更することができ、またはアイコンを出現させることができる。心拍数が10分以上にわたって最大心拍数の85%以上に維持されていることに対してアラートが設定された例示的な一実施形態では、個人10の心拍数の値が最大心拍数の85%以上にあるとき、個人10の心拍数値を含む領域の背景が緑色になり、心拍数が10分以上にわたって最大心拍数の85%以上にあるとき、個人10の心拍数値を含む領域内に星型アイコンが出現し、グループモニタリングデバイス400のスピーカによって可聴音が鳴らされる。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図31〜図33Aに示されるように、アラートがトリガされたことを示す表示を、関連する個人10の名前の周囲の領域の色を変化させることによって提供することができ、アラートを表す円形または他のアラートアイコン432を提示して、個人10に関連するアラートの存在および/または数を示すことができる。色の変化は、アラートがアクティブである限り維持することができ、またはアラートがトリガされたときに変化させ、ある期間の後、色を薄めること、もしくは再びその元の色に変化させることができる。いくつかの例示的な実施形態では、個人モニタ200は、例えば、(例えば、スピーカを介して)可聴音を発すること、振動すること、または(例えば、LEDもしくはLCDディスプレイを介して)可視的表示を提供することによって、関連する個人10にアラートの表示を提供することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、アラートがトリガされた場合、トレーナ20は、アラートの表現を選択し、それによって、例えば、図33Aおよび図34に示されるような、アラートについてのより多くの情報にアクセスすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、アラートの表現を選択することで、アラートをトリガしたメトリックの詳細なチャート表示がもたらされる。いくつかの例示的な実施形態では、ディスプレイ402は、モニタリング対象のすべての個人10またはその一部についての、ある時点または期間における、すべてのアクティブなアラートを表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、点滅アイコンによって、または例えば、図33A、図33B、図34、および図35A〜図35Dの例示的な実施形態に示されるような、新しいアラートに関する情報を示す一時的なポップアップボックス434によって、新しいアラートを示すことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、ポップアップボックス434は、単一のアラートについての情報を含む(例えば、図33A)。いくつかの例示的な実施形態では、ポップアップボックス434は、複数のアラートについての情報を含む(例えば、図33B、図65、図66)。複数のアラートは、任意の適切な基準に従って表示することができる。例えば、複数のアラートは、特定の個人モニタ200、個人10、オブジェクトモニタ250、および/もしくはスポーツオブジェクト40、またはそれらのグループに関するアクティブなアラートとすることができ、すべてのアクティブなアラートとすることができ、あるいは現時点以前のある期間内にトリガされたアラートとすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、ポップアップボックス434は、トリガされたアラートの存在および/または数を示す。この数は、例えば、すべてのアクティブなアラート、すべての未表示アラート、または現時点以前のある期間内にトリガされたアラートの数を含むことができる(例えば、図35C、図65)。いくつかの例示的な実施形態では、表示されるアラートの数が何らかの閾値数を上回った場合、トリガされたアラートの数を示すポップアップボックス434が、追加のアラート情報を含むポップアップボックス434に代わって出現する。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図35Dに示されるように、アラート管理アイコン448の選択に応答して、アラート管理ウィンドウ438を表示することができる。アラート管理ウィンドウ438は、すべてのアクティブなアラートまたはそれらの一部についての情報を含むことができ、そのようなアラートの棄却または確認を可能にすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、チームビューダッシュボードは、リアルタイムにソート可能である。トレーナ20は、ディスプレイ402が、所望のメトリックによってソートされた、個人10についての情報を示すように、入力手段404を操作することができる。例えば、トレーナ20は、表示された心拍数メトリックを(例えば、メトリックのラベル、またはメトリックに関連付けられたソートアイコンを選択することによって)選択することができ、個人10についての情報を、昇順または降順で表されるように、再配列することができる。例えば、図19は、最低の心拍数を有する個人10から最高の心拍数を有する個人10まで再配列された個人10を示している。心拍数メトリックをさらに選択することで、個人10についての情報を昇順表現から降順表現に、および降順表現から昇順表現に変化させることができる。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、例えば、名前406、空間内の位置(例えば、フィールドまたはコート上のロケーション)、チームにおけるポジション(例えば、ゴールキーパー、ディフェンダ、ポイントガード)、背番号408、生理学的ステータス、接続ステータス、またはアクティブなアラートによっても同様にソートすることができる。そのような機能は、トレーナ20が、他の個人10と比べて、どの個人10が高いメトリックおよび低いメトリックを有するかを容易に調べることを可能にすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、チームビューダッシュボードは、リアルタイムにフィルタ可能である。トレーナ20は、ディスプレイ402が、個人10の一部についての情報を示すように、入力手段404を操作することができる。例えば、トレーナ20は、個人10の一部に相当する1つまたは複数のグループを選択することができる。グループは、様々な方法で選択することができる。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、グループラベル、またはグループに関連付けられたフィルタアイコンを選択する。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、リアルタイムにグループを作成するために個人を選択する。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、例えば、心拍数が特定の値よりも高いすべての個人10、トレーニング負荷パーセンテージが特定の値よりも高いすべての個人10、特定のポジションを任されたすべての個人、または特定の生理学的ステータスを有するすべての個人など、グループのメンバを識別するために使用される情報を入力する。グループが選択されると、表示は、グループに含まれる個人10だけが表示されるように変化することができる。そのような機能は、トレーナ20が、個人10のグループに関連するメトリックに容易にフォーカスすることを可能にすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、チームビューダッシュボードは、個人モニタ200と基地局300との接続のステータスをモニタリングするために使用することもできる。例えば、個人10が、基地局300の範囲の外へ移動した場合、基地局300は、その個人10の個人モニタ200からの送信を正常に受信できないことがある。チームビューダッシュボードは、例えば、その個人10の識別情報をグレー表示することによって(例えば、図27、図31、図32、図34のプレーヤGを参照)、その個人10に関する情報に引かれた取り消し線を含むことによって、またはその個人10の識別情報に関連付けられたアイコンを含むことによって、その個人10についてのデータを基地局300が受信していないことを示すことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、図13の上で説明した表現を代替表現で置き換えることができ、または選択可能な代替表示として代替表現を使用することができ、トレーナ20が上で説明した表現と代替表現のどちらかを選択することを可能にする。図17および図18の代替表現は、複数のパネルを含み、各パネルは、特定の個人10についての情報を示す。図17は、プレーイングフィールド30における個人10の現在のロケーションを示す、ロケーションコンポーネント412を含み、ロケーションコンポーネント412では、識別番号によって表された個人10が示される。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図60に示されるように、個人10は、写真によって表される。図18は、各パネルの中央に目立つように表示された注目メトリック414(心拍数)を含むほか、各パネル内の値がどのメトリックを表すかを示す凡例416も含む。トレーナ20は、凡例416においてメトリックを選択して、それを注目メトリック414として表示させることができる。図18は、アクティブにモニタリングしていない個人10のリストも含む。トレーナ20は、このリストから個人10を選択して、その個人をアクティブにモニタリングするようにすることができる。図17および図18の代替表現の動作は、図13の上で説明した表現の動作と同様である。
いくつかの例示的な実施形態では、ロケーションコンポーネント412は、プレーイングフィールドにおける個人10の現在のロケーションを示し、個人10のうちの1人の表現を選択することで、選択された個人10の現在のステータスについての情報を表示するステータスボックスの表示をトリガする。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図60に示されるように、ロケーションコンポーネント412は、プレーイングフィールドのエリアに個人10がどれだけ集中しているかについての視覚的表示を提供する、ヒートマップ413を含むことができ、この情報は、トレーナ20が、個人10を再分散させるべきかどうかを判断する助けとすることができる。そのような視覚的表示は、個人10が多数集中しているエリアに、個人10があまり集中していないエリアとは異なる色を付けることを含むことができる。ロケーションコンポーネント412は、個人10をリアルタイムにモニタリングするために使用することができ、または運動活動の過去のセッションに基づいて、または運動活動の現在のセッションにおけるそれ以前の部分に基づいて、個人10のロケーションを再検討するために使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、個人ビューダッシュボードを示す(例えば、図16、図36A、図36B、図37A、図37B、および図38〜図41の例示的なディスプレイ402を参照)。トレーナ20は、例えば、チームビューダッシュボードにおいて個人10を選択することによって、個人ビューダッシュボードにアクセスすることができる。個人ビューダッシュボードは、例えば、略歴情報(例えば、写真410、名前406、背番号408、ポジション)、属性(例えば、身長、体重)、メトリック(例えば、活動時間、心拍数、スピード、移動距離、強度レベル、トレーニング負荷、効率、ロケーション)、統計(例えば、あげた得点)、アラート、メモ、および状態(例えば、強壮、健康、リハビリテーション)など、選択された個人10についての情報を示すことができる。いくつかの例示的な実施形態では、個人ビューダッシュボードは、図16の実施形態に示される情報とは異なる、選択された個人10についての情報を示す。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20が情報項目を選択した場合、その情報の詳細な表示を表示することができる。例えば、トレーナ20が、図16に示される、プレーヤAについての個人ビューダッシュボードにおいて「心拍数」を選択した場合、ディスプレイ402は、現在の運動活動中におけるプレーヤAの心拍数の履歴を示す、詳細なチャートおよび/またはグラフ418を表示することができる(例えば、図20を参照)。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、個人ビューダッシュボードにおいて「パワー」インジケータを選択することができ、ディスプレイ402は、選択されたプレーヤのパワーの履歴を示す、詳細なチャートおよび/またはグラフ418を表示することができる(例えば、図36Aを参照)。
いくつかの例示的な実施形態では、選択された個人10の選択されたメトリックに特有な任意の適用可能なアラート情報(例えば、トレーニングゾーン、閾値)が、詳細な表示に表示される。例えば、図20および図36Aの詳細な表示に示されるように、プレーヤAの心拍数についてのトレーニングゾーン420が、プレーヤAの心拍数のグラフ418に重ねられる。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図36Bに示されるように、グラフ418のデータと一致するゾーン420の領域は、強調表示することができる。また、例えば、図36Aの詳細な表示に示されるように、(例えば、プレーヤのスピードについての)トレーニングゾーン420は、パイチャート472で表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、特定のメトリックに関連するアラートは、そのメトリックを表すチャートおよび/またはグラフに関連付けて表示されるアイコンによって示すことができる。例えば、図39の詳細な表示では、アラートアイコン432は、プレーヤの心拍数に関連付けられたアラートがあることを示し、アラートアイコン432は、全般的にプレーヤに関連付けられたアラートが3つあることを示す。
これらのアラートを選択することで、例えば、図40に示されるような、ポップアップグラフィック434の形式での、アラートについてのより詳細な情報の提示をトリガすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、複数の情報項目を選択することができ、ディスプレイ402は、選択された複数の情報項目に関する情報を、詳細な表示に含むことができる。例えば、図20は、ディスプレイ402のグラフ418に示されたプレーヤAのスピードを示している。いくつかの例示的な実施形態では、ディスプレイ402は、主チャートおよび/またはグラフ418を表示しながら、さらなる詳細なチャートおよび/またはグラフ436を表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、さらなる詳細なチャートおよび/またはグラフ436は、例えば、図36Aおよび図39に示されるように、主チャートおよび/またはグラフ418ほどには目立たずに(例えば、より小さく)表示される。いくつかの例示的な実施形態では、(例えば、トレーナ20が)チャートおよび/またはグラフ418の領域を選択した場合、表示されたメトリックについてのより詳細な情報を表示することができる。例えば、線グラフの特定のポイント付近を選択することで、そのポイントにおける1つまたは複数の値を示すグラフィック474の表示をトリガすることができる(例えば、図37Bおよび図38を参照)。いくつかの例示的な実施形態では、チャートおよび/またはグラフ418は、2つ以上のメトリックを示す情報を含むことができる。例えば、チャートおよび/またはグラフ418は、同じチャートおよび/またはグラフ上に、パワーおよび心拍数を含むことができる(例えば、図37Aおよび図37Bを参照)。
いくつかの例示的な実施形態では、チャートおよび/またはグラフ418は、運動活動の過去のセッションについてのメトリック情報を含むことができ、そのようなメトリック情報は、グループモニタリングデバイス400内に記憶することができ、または例えば基地局300によって、グループモニタリングデバイス400に送信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、チャートおよび/またはグラフ418は、1つまたは複数のメトリックについて2つ以上の期間を示す情報を含むことができる。例えば、チャートおよび/またはグラフ418は、同じチャートおよび/またはグラフ上に、運動活動の1つまたは複数の以前のセッションについての心拍数情報とは分離して、またはそれらに重ねて、運動活動の現在またはごく最近のセッションについての心拍数情報を含むことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、例えば、図16および図41に示されるように、例えば、個人ビューダッシュボードのメモフィールド422を選択することによって、特定の個人10、個人10のグループ、またはチームについてのメモを入力することができる。いくつかの例示的な実施形態では、メモフィールド422は、メモの存在を示すこと、メモを表示すること、および/または新しいメモを作成するためのオプションもしくは入力を提供することができる。いくつかの例示的な実施形態では、メモフィールド422を選択することで、または別の方法でメモ追加機能にアクセスすることで、例えば、図44に示されるように、トレーナ20がメモを入力できるメモ作成ウィンドウ439をディスプレイ402に表示させることができる。
メモフィールド422を選択することで、トレーナ20がテキストを入力できるフリーテキストメモ入力フィールドを出現させることができる。いくつかの実施形態では、メモフィールド422を選択することで、グループモニタリングデバイス400のマイクロフォンを起動し、マイクロフォンにトレーナ20の音声入力を記録させ、トレーナ20が音声メモを記録することを可能にする。トレーナ20は、例えば、個人10の心拍数を念入りにモニタリングすることについての備忘録、個人10が脱水状態を呈することについての備忘録、ファインプレーについて個人10を褒めようという決定、またはチームに特定のプレーを練習させようという決定など、所望の情報をメモフィールド422に入力することができる。いくつかの例示的な実施形態では、メモは、例えば、メモが関係する時間、またはメモが作成もしくは変更された時間を示す、時間情報を含み、時間情報は、記録データとメモとを後で相互に関連付けるのに役立てることができる。そのような時間情報は、人手によって入力すること、または自動的に決定することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、セッションタイムライン424に含ませるためのマーカ440を選択することができる。そのようなマーカ440は、(例えば、本明細書でさらに説明されるような、計画モジュールを使用して)運動活動の前に、運動活動の最中に、または運動活動の後に選択することができる。セッションタイムライン424は、運動活動のセッションにおいて、または運動活動のセッションの一部もしくはインターバルにおいて、経過した時間または残りの時間を追跡することができ、例えば、図13、図16、図19、図20、および図27〜図44に示されるように、例えば、数値(例えば、数値450)によって、または全セッション時間を表すライン上の移動点によって表すことができる。マーカ440は、トレーニングセッション内のイベントを識別するために使用することができる。トレーナ20は、例えば、マーカ追加ボタン426を選択することによって(例えば、図13、図16、図20、および図42Aを参照)、または例えば、セッションタイムライン424上のポイントを選択することによって、マーカ440を選択することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、マーカ追加ボタン426を選択することで、例えば、図42Eおよび図43に示されるように、ディスプレイ402にマーカ追加ウィンドウ442を表示させ、マーカを規定するパラメータの入力を可能にする。マーカ追加ウィンドウ442は、トレーナ20がマーカ440に関連するメモを入力できる、メモ入力エリア444を含むことができる。マーカ440は、チーム全体に、個人10のサブグループに、または特定の個人10に関連付けることができる。マーカ440を選択する場合、トレーナ20は、マーカタイプを指定することができ、マーカタイプは、例えば、活動が開始する時点を指定する「活動開始」マーカ、活動が停止する時点を指定する「活動停止」マーカ、または特定のイベントが発生する時点を指定する「フラグマーカ」とすることができる。活動ベースのマーカの場合、マーカ属性は、例えば、活動のタイプ(例えば、カーディオ、ドリル、ストレングス、リカバリ、その他)、および活動名を含むことができる。フラグベースのマーカの場合、マーカ属性は、フラグのタイプ(例えば、怪我、休憩、フィールド外、範囲外)を含むことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、マーカ440は、例えば、マーカ440が関係する時間、またはマーカ440が作成および/もしくは変更された時間を示す、時間情報を含み、時間情報は、記録データとマーカとを後で相互に関連付けるのに役立てることができる。そのような時間情報は、人手によって入力すること、または自動的に決定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、トレーナ20は、マーカに関連する、またはセッションタイムライン424上の特定のポイントに関連するメモを入力することができる。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図27および図31に示されるように、セッションタイムライン424上のポイントに配置されたメモアイコン425が、そのようなメモを表すことができる。マーカ440の属性は、トレーナがリアルタイムに指定することができ、または事前に規定することができる。マーカ440は、それらが作成された時刻においてセッションタイムライン424と関連付けることができ、またはセッションタイムライン424上の他の任意の時刻と関連付けることができる。マーカは、コンテキスト情報を特定の時刻および個人と関連付けることによって、運動活動中および運動活動後に個人10のパフォーマンスを解析する際に、トレーナ20にとって有益であり得る。いくつかの例示的な実施形態では、セッションの一部が活動マーカを用いてマークされた場合、個人10の同じタイプの活動についての過去のデータを取り出し、個人10の(現在生成中のものを含む)より最近のデータと重ね合わせることができ、それによって、個人10のデータの比較が容易になる。本明細書で説明するような、マーカ440およびそれらの使用は、特定の個人10、あるいは個人10のグループ(例えば、個人10が所属する1つもしくは複数のチームもしくはリーグ、または個人10が所属する1つもしくは複数のチームもしくはリーグの1つもしくは複数のサブグループ)に適用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、解析マーカ440をユーザ(例えば、トレーナ20)が規定し、操作することができる。解析マーカ440は、メトリック情報の一部を区間パラメータの関数として確定するための境界として使用することができる。その場合、グループモニタリングデバイス400は、解析マーカ440によって確定されたメトリック情報の一部だけに対応するメトリック情報(例えば、心拍数などのパフォーマンスメトリック情報)を表示することができる。解析マーカ440は、特定の個人10に対して、または個人10のグループに対して規定することができる。区間パラメータは、指定された第1のポイントと第2のポイントとを有することができる任意のパラメータとすることができ、それらのポイントは、例えば、第1の解析マーカ440と第2の解析マーカ440とによって指定することができ、それによって、パフォーマンスを測定するのに適した、マーカ間の区間が規定される。例えば、区間パラメータは、時間または距離とすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、解析マーカ440は、個人10が参加する運動活動の部分を確定する。運動活動の部分は、例えば、ウォームアップ、ドリル、ライブプレー、クールダウン、ラインドリル、ダッシュ、反復ダッシュ、コンディショニングドリル、ストレングストレーニングドリル、戦術ドリル、または特定のスポーツのスキルズドリルとすることができる。例えば、コンディショニングドリルが、運動活動が始まって10分後に開始し、運動活動が始まって15分後に終了した場合、第1の解析マーカ440は、運動活動が始まって10分の時刻に指定することができ、第2の解析マーカ440は、運動活動が始まって15分の時刻に指定することができ、それによって、その間にコンディショニングドリルに対応する5分間のインターバルを規定する。
いくつかの例示的な実施形態では、解析マーカ440は、運動活動のセッション後に入力手段404を操作する(例えば、過去において区間を確定する)ことによって、過去のメトリック情報に基づいて規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、解析マーカ440は、運動活動のセッション中に入力手段404を操作する(例えば、運動活動中にリアルタイムに開始点を、次にリアルタイムに終了点を確定する)ことによって、現在のメトリック情報に基づいて規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、解析マーカ440は、運動活動のセッション前に入力手段404を操作する(例えば、計画された運動活動のセッション中の予測開始時点および終了時点を確定する)ことによって、予測される将来のメトリック情報または予測される活動に基づいて規定することができる。
予測される将来のメトリック情報に基づいて定められる場合、グループモニタリングデバイス400は、特定の運動活動のインターバルをスケジュールすることによって、計画された運動活動のセッションを調整するために使用することができる。例えば、解析マーカ440は、運動活動の最初の5分間にコンディショニングドリルが、次の5分間にストレングストレーニングドリルが、次の5分間にスキルズドリルが行われるように定めることができる。グループモニタリングデバイス400は、インターバルがいつ開始して、いつ終了するようにスケジュールされているか、またインターバルの間の移行がいつ起こるようにスケジュールされているかを、トレーナ20に示すことができ、トレーナ20は、この情報を個人10に伝えることができる。いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、インターバルの間の移行、または特定のインターバルの開始もしくは終了を示す信号を、個人モニタ200に送信することができ、個人モニタ200は、例えば、(例えば、スピーカを介して)可聴音を発すること、振動すること、または(例えば、LEDもしくはLCDディスプレイを介して)可視的表示を提供することによって、この情報を個人10に伝えることができる。このようにして、個人10は、定められたインターバルに対応する運動活動の部分の開始または終了に関するアラートを受けることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、運動活動のセッションの計画を容易にするため、ディスプレイ402は、計画モジュールを表示することができ、計画モジュールは、例えば、図45〜図51に示されるように、運動活動のセッションを計画するために使用可能なユーティリティを含むことができる。ディスプレイ402は、セッション持続時間482を含むことができ、セッション持続時間482は、運動活動のセッションの持続時間を定めるために、ユーザが操作することができる。ディスプレイ402は、セッションタイムライン424を表示することができ、セッションタイムライン424は、計画された運動活動のセッションについてのタイムラインを示すことができる。トレーナ20は、選択された時間にスケジュールされる運動活動のインターバルを定めるために、セッションタイムライン424のポイントおよび部分を選択することができる。運動活動のそのようなインターバルは、個人10が所属するチーム全体に対して、個人10の他のグループに対して、または1人の個人10に対してスケジュールすることができる。例示的な一実施形態では、例えば、図45に示されるように、運動活動のインターバルは、個人10のグループに対してスケジュールされ、これらのグループは、それら独自のタイムライン478を用いて表示される。いくつかの例示的な実施形態では、セッションタイムライン424上のポイントを選択したとき、またはそのポイントに対応する時刻になったときに、例えば、図46に示されるように、ラインまたは他のインジケータ494が、タイムライン478上の対応するポイントに向かって延びるように、タイムライン478は、セッションタイムライン424と揃えて並べられる。いくつかの例示的な実施形態では、計画モジュールは、例えば、図50および図51に示されるように、運動活動の複数のセッションをスケジュールするために使用可能なユーティリティを含むことができる。
計画された運動活動のセッションおよび/またはそのインターバルに関連付けて、例えば、マーカ、トレーニング目標およびアラート、ならびに強度レベルを含む、様々なパラメータを規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、そのようなパラメータは、例えば、図45〜図47に示されるように、オプションおよび/またはメニュー480を使用する選択によって規定することができ、その選択が、例えば、図49に示されるように、トレーニング目標およびアラートウィンドウ486の表示をトリガすることができる。トレーニング目標およびアラートウィンドウ486は、メトリック(例えば、心拍数、パワー、スピード)の選択、およびメトリックの最大値のパーセンテージに対するトレーニングまたはアラートゾーンの規定を可能にすることができる。トレーニング目標およびアラートウィンドウ486は、メトリックの確定値によって境界を定められたトレーニングまたはアラートゾーンの規定も可能にすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、計画された運動活動のセッションに関連付けて規定されたマーカ440は、例えば、図42Eに示されるように、運動活動のセッション中に、セッションタイムライン424上に表示することができる。ディスプレイ402は、運動活動のセッション中に、トレーナ20がそのようなマーカ440を変更、追加、または削除できるように構成することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、そのようなパラメータ(例えば、マーカ、トレーニング目標、アラート、強度レベル)は、例えば、図47に示されるように、タイムライン478上のポイントを選択することによって規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、タイムライン478上のポイントのそのような選択は、選択されたポイントに対応する時点または区間に関連付けられた、マーカ、トレーニング目標、アラート、および/または強度レベルを入力するための、オプションおよび/またはメニュー481の表示をトリガすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、タイムライン478上のポイントのそのような選択は、選択されたポイントに対応する時点または区間に関連付けられた、アラートまたはマーカを入力するための、ウィンドウをトリガすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図48に示すように、ディスプレイ402は、活動編集ウィンドウ484を表示し、活動編集ウィンドウ484は、運動活動のセッションのインターバルに関連付けられた活動の様々な側面の規定を容易にするオプションおよび入力手段を含む。様々な活動(例えば、ドリル、ゲーム、テスト、トレーニング構成要素)は、データベース(例えば、基地局データベース316、またはグループモニタリングデバイス400に含まれるメモリ)に記憶することができる。活動編集ウィンドウ484は、ユーザが、トレーニング構成要素(例えば、ウォームアップ、ドリル、試合)を選択すること、強度レベル(例えば、低、中、高)を選択すること、および参加するプレーヤの数を選択することによって、活動を検索することを可能にすることができる。活動編集ウィンドウ484は、入力された検索基準に一致する活動を示す結果を提供することができる。活動編集ウィンドウ484は、結果として得られた活動を個人10または個人10のグループに割り当てるための、および割り当てられた活動を管理するコーチまたはトレーナ20を選択するための選択肢を提供することができる。活動編集ウィンドウは、そのような活動を時刻および持続時間に関連付けることも可能にすることができ、それによって、運動活動のセッションのインターバルをスケジュールする。そのような活動は、マーカ440によって指定することができ、マーカ440は、例えば、図42Eに示すように、運動活動のセッション中に、セッションタイムライン424上に表示することができる。そのような活動は、(例えば、グループモニタリングデバイス400の計画モジュールを使用して)運動活動のセッションの前に、運動活動のセッション中に、または運動活動のセッションの後に指定することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図50に示すように、ディスプレイ402は、設定期間(例えば、1週間、1ケ月、5日、1日)に対してスケジュールされた、運動活動のセッションおよびそのインターバルを表す、カレンダ488を表示することができる。表示される期間は、ユーザが定めることができる。ディスプレイ402は、過去、現在、および/または未来に対してスケジュールされた、運動活動のセッションおよびそのインターバルを表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、表示される運動活動のセッションおよびそのインターバルのタイプは、ユーザが入力または選択した基準に従ってフィルタリングすることができる。いくつかの実施形態では、運動活動のセッションは、基地局300と通信するデバイス(例えば、グループモニタリングデバイス400、解析デバイス600、リモートコンピュータ)を介して、スケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、運動活動のセッションは、例えば、カレンダ488などの、トレーニングカレンダにおいて、スケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、運動イベント(例えば、ゲーム、演技、試合)は、トレーニングカレンダにおいて、スケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、トレーニングプログラム(例えば、複数のトレーニングセッション)は、トレーニングカレンダにおいて、スケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100は、すでにスケジュールされた前後のイベントに基づいて、トレーニングプログラムのスケジューリングを(例えば、グループモニタリングデバイス400を介して)提案することができる(例えば、グループモニタリングシステムは、トレーニングカレンダにスケジュールされた試合の前日には簡単なトレーニング活動を提案し、またはトレーニングカレンダにスケジュールされたレースの翌日にはトレーニングを行わないことを提案することができる)。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図51に示すように、カレンダ488に表示された特定の期間(例えば、特定の日)を選択することで、選択された期間に対してスケジュールされたイベントについての詳細な表示の表示をトリガすることができる。例えば、詳細スケジュールウィンドウ490は、選択された期間に対してスケジュールされた運動活動の全セッションのほか、運動活動のセッションのインターバルおよびそれらの特性(例えば、インターバルのタイプ、特定のグループまたは個人10へのインターバルの適用可能性、インターバルの開始時刻および終了時刻、インターバル中に実行される活動の説明、インターバルのロケーション)も表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図52に示すように、ディスプレイ402は、セッションリスト492を表示し、セッションリスト492は、スケジュールされた運動活動のセッションのリストのほか、それに関連する運動活動のインターバルも示すことができる。セッションリスト492は、過ぎ去った時間に対してスケジュールされた、現在(例えば、現時刻または本日)に対してスケジュールされた、および将来に対してスケジュールされた、運動活動のセッションを表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、ディスプレイ402は、セッション制御モニタ452を表示することができ、セッション制御モニタ452は、例えば、図42Aおよび図42Bに示すように、運動活動の過去、現在進行中、または将来のセッションに関する情報を提供することができる。運動活動のセッション中に使用される場合、セッション制御モニタ452は、個人10についての情報を提供するのに加えて、例えば、図42Aおよび図42Fに示すように、セッション情報特徴454を提供することによって、トレーナ20がセッションを進めるのを助けることができる。セッション情報特徴454は、例えば、運動活動の現在のインターバルについての情報を提供することができる。いくつかの例示的な実施形態では、セッション情報特徴454は、例えば、特定のプレーまたは他の戦略的行為中における個人10の予定動作を示すダイアグラム456を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、セッション情報特徴454は、例えば、特定のプレーまたは他の戦略的行為についての説明458を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、セッション情報特徴454は、例えば、運動活動の過去および/または今度のインターバルについてのスケジュール460を含むことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、スケジュール460内の項目を選択することで、例えば、図42Fに示すように、その項目に関連するセッション情報特徴454の表示をトリガすることができる。セッションタイムライン424は、スケジュール460内に表示された情報を含むことができ、セッションタイムライン上のポイントを選択することで、セッション内のそのポイントに関連する情報(例えば、選択された時刻、選択された時刻に対してスケジュールされた運動活動のインターバル)の表示をトリガすることができる。そのような情報は、例えば、例えば、図42Cおよび図42Dに示すように、例えば、タイムライン情報ウィンドウ476に表示することができる。この情報は、トレーナ20が運動活動の現在進行中のセッションを進めるのを容易にするのに役立てることができ、運動活動のセッションに先立って規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、セッション情報特徴454内の情報は、運動活動の過去のセッションの後で規定し、それに適用することができ、例えば、トレーナ20が過去のセッションを解析するのを助けるために使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図54に示すように、ディスプレイ402は、選択された場合にステータスメニュー498の表示をトリガする、ステータスアイコン496を含む。ステータスメニュー498は、グループモニタリングシステム100の様々なコンポーネントのステータスについての情報を表示することができる。ステータスメニュー498は、例えば、グループモニタリングデバイス400または基地局300の残りのバッテリ寿命、グループモニタリングデバイス400と基地局300との間の接続性および/または信号強度、グループモニタリングデバイス400とインターネットまたは他のネットワークとの間の接続性および/または信号強度、ならびに基地局300に接続された個人の数についての情報を含むことができる。
いくつかの実施形態では、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250は各々、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のロケーション(したがって、個人モニタ200を運ぶ個人10および/またはオブジェクトモニタ250を運ぶスポーツオブジェクト40のロケーション)を表すデータを決定するための位置モジュール216を含む。いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のロケーションを表すデータに基づいて、個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションを示す。
いくつかの実施形態では、個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションのそのような表示は、例えば、マップ(例えば、個人10および/またはスポーツオブジェクト40が所在するプレーイングフィールドのマップであって、例えば、境界線およびゴールなどのプレーイングフィールドの特徴に対する個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションを示すマップ)などのグラフィカル表現の形式を取ることができる。例えば、図17は、プレーイングフィールド30における個人10およびスポーツオブジェクト40のロケーションを示すロケーションコンポーネント412を含み、ロケーションコンポーネント412では、個人10は、識別番号によって表される。プレーイングフィールドの特徴に対する個人10および/またはスポーツオブジェクト40の表示は、ディスプレイ402の視聴者(例えば、レフリーまたは運動活動を監視する役割の公式員)が、(例えば、個人10が境界線の外に出たかどうか、またはボールがゴールゾーンに入ったかどうかを決定するために)活動をモニタリングするのに役立てることができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の現在のロケーションを示す。いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の過去のロケーションを示す(例えば、ロケーションの表示を再生する)。いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、運動活動中に過去のロケーションを示す。いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、運動活動後に過去のロケーションを示す。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションを、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の向きと同時に示す。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、メトリックに基づいた推奨案を表示する。例えば、ディスプレイ402は、1人または複数の個人10のロケーション情報に基づいた推奨案を表示することができる(例えば、1つのエリアに個人10が集中していることを示すロケーション情報に基づいて、ディスプレイ402は、プレーイングフィールド全体に個人10を分散させることを推奨する案を表示することができる)。そのような推奨案は、(例えば、特定の状況、ゲームのタイプ、特定の対戦チームまたは対戦プレーヤに対抗するプレー、特定の状況に)望ましいように、適合させることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、1つまたは複数の個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーション情報に基づいて、1つまたは複数のアラートを表示することができる。アラートは、1つまたは複数の個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションがアラート条件を満たしたとの判断に基づいて、トリガすることができる。例えば、アラートは、個人のロケーションと目標位置との間の距離が閾値距離よりも大きくなったことに応答して、トリガすることができ、ここで、目標位置は、例えば、プレーイングフィールドもしくはその特徴、別の個人10、またはスポーツオブジェクト40に関して定めることができる。また、例えば、アラートは、ゴールから閾値距離以内に個人10が誰もいない(例えば、ゴールが無防備である)との判断に基づいて、トリガすることができる。また、例えば、アラートは、個人10が境界線を越えた(例えば、境界の外に踏み出した)との判断に基づいて、トリガすることができる。また、例えば、アラートは、スポーツオブジェクト40がゴールエリア内にある(例えば、ゴールが決まった)との判断に基づいて、トリガすることができる。また、例えば、アラートは、個人10のロケーションの動きの特徴に基づいて、トリガすることができる(例えば、個人10が速い動きと遅い動きを交互に素早く繰り返している場合、個人10が足を引きずっており、怪我をしているかもしれないことを示すアラートをトリガすることができ、個人10が前かがみまたは仰向けであることを示す向きデータと組み合わされた最低限の動きは、個人10が倒れており、怪我をしているかもしれないことを示すアラートをトリガすることができる)。ディスプレイ402は、そのようなアラートの表現を、本明細書で説明するように表示することができる。いくつかの実施形態では、アクティブなアラートが適用された個人10の表現は、アラートが適用されていないときの色とは異なる、アラートが適用されたときの色で表示することができる。いくつかの実施形態では、そのようなアラートは、それ自体が、アラートに基づいた特定のコーチングアドバイスを含むことができる。例えば、個人10と目標位置との間の距離が閾値距離よりも大きくなったことを示すアラートには、個人10が目標位置により近づくことを推奨する案を付随させることができる。また、例えば、特定のエリアから閾値距離以内に個人10が誰もいない(すなわち、フィールドカバレージに「隙間」が生じている)ことを示すアラートには、(例えば、隙間をなくす、または隙間のサイズを小さくするために)1人または複数の個人10が特定のエリアにより近づくことを推奨する案を付随させることができる。
また、例えば、アラートは、複数の個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションに基づいて、トリガすることができる。例えば、アラートは、第1の個人10がスポーツオブジェクト40から閾値距離以内におり(例えば、第1の個人がボールを扱っている可能性があり)、第2の個人10が対戦相手のどの個人10からも閾値距離より遠く離れている場合に、トリガすることができる。アラートは、第2の個人10が防御されていないことを知らせる通知を(例えば、トレーナ20、第1の個人10に)提供し、この通知は、第1の個人10が第2の個人10にボールをパスすべきかどうかの検討を促し、(例えば、トレーナ20、第1の個人10に)役立つことがある。いくつかの実施形態では、そのようなアラートは、それ自体が、戦略的プレーの推奨案、または現在の戦略を変更することを推奨する案(例えば、計算された「最善のプレー」、またはロケーション情報を含む、知られたメトリックを考慮した、1人または複数の個人10のための新しい目標ロケーション)を含むことができる。例えば、アラートは、ボールを第1の個人10から第2の個人10にパスすることを推奨する案を提供することができる。そのようなアラートは、運動活動中に解析および迅速な意思決定を容易にするために、任意の所望のゲーム状況に対して規定し、適合させることができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、1つまたは複数の個人10またはスポーツオブジェクト40の経路を示す。経路は、プレーイングフィールドのマップにおける1つまたは複数の個人10またはスポーツオブジェクト40の過去のロケーションを辿った曲線とすることができる。表示される経路は、静的とする(すなわち、開始時および終了時が定められた期間の間の曲線を表示する)こと、または動的とする(例えば、開始時および終了時の一方もしくは両方が例えば現在の時間に依存する期間の間の曲線を表示する)ことができる。1つまたは複数の個人10またはスポーツオブジェクト40を示す際、ディスプレイ402は、1つまたは複数の個人10またはスポーツオブジェクト40の位置を時間の関数として示すことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図73〜図77に示すように、ディスプレイ402は、ヒートマップ415を含み、ヒートマップ415は、1人または複数の個人10がプレーイングフィールドのエリア内で費やした時間の視覚的表示を提供することができる。そのような視覚的表示は、個人10があまり時間を費やさなかったエリアに対応する、プレーイングフィールドの表現の色付けされたエリアとは異なる色の、個人10がより多くの時間を費やしたエリアに対応する、プレーイングフィールドの表現の色付けされたエリアを含むことができる。いくつかの実施形態では(例えば、図73を参照)、ヒートマップ415は、1人の個人10を表すことができる。いくつかの実施形態では(例えば、図74〜図77を参照)、ヒートマップ415は、複数の個人10を表すことができ、異なる個人10が費やした時間の視覚的表示は、異なる色によって表され、または1つのチームに所属する個人10は、同じ色によって表されるが、相手チームに所属する個人10は、異なる色によって表される。いくつかの実施形態では、ヒートマップ415は、個人10に関して説明したのと同様に、1つまたは複数のスポーツオブジェクト40を表すことができる。いくつかの実施形態では、個人10が発光可能領域を有する衣類を着用している場合、発光可能領域は、ディスプレイ402において(例えば、ヒートマップ415において)個人10を表すのに使用される色に対応する色で発光することができる。
代わりに、またはそれに加えて、ヒートマップ415は、例えば、プレーヤ10があるタイプの活動(例えば、ランニング、ジャンプ)を実行したプレーイングフィールドのエリア、プレーヤ10が閾値を上回るもしくは下回るメトリック値を有したプレーイングフィールドのエリア、またはプレーヤ10がスポーツオブジェクト(例えば、ボール)を持ったもしくは触れたプレーイングフィールドのエリアの視覚的表示を提供することができる。いくつかの実施形態では、ヒートマップ415は、例えば、プレーイングフィールドにおける1人または複数のプレーヤ10の最適なポジショニングの視覚的表示を提供することができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、(例えば、別の個人10もしくはスポーツオブジェクト40、またはプレーイングフィールドにおけるポイントとすることができる)他の何らかの特徴に対する、個人10またはスポーツオブジェクト40のロケーションを示す。そのような表示は、個人10またはスポーツオブジェクト40と他の特徴との間の距離測定(すなわち、離隔距離の大きさ)の形式を取ることができ、例えば、離隔距離の履歴(例えば、時間対離隔距離を示すグラフ)として、または設定期間にわたる離隔距離の積分マップ(例えば、ヒストグラム)として表すことができる。
個人10および/またはスポーツオブジェクト40のロケーションの様々な表示は、視聴者(例えば、トレーナ20、個人10)が、運動活動のセッション中の行われたプレーを解析するのを助けることができる。例えば、そうした表示は、事前計画プレーの設計およびモニタリング、または改善分野を探すための成功プレーもしくは失敗プレーの解析を容易にすることによって、戦術的トレーニングまたは戦略開発を容易にするのに有益なことがある。また、例えば、そうした表示は、チーム内で同じ役割を受けもつ2人の個人10(例えば、2人のフルバック)の間の離隔距離の大きさを決定して、2人によるプレーイングフィールドのカバレージを最適化する(例えば、フィールドのエリアが無防備にならないことを保証するために、ゲーム中、2人のフルバックが少なくとも閾値離隔距離を維持することを保証する)のに有益なことがある。また、例えば、そうした表示は、ゲームの結果を含む、ゲームイベントにおける個人10のポジショニングの効果を解析するのに有益なことがある(例えば、フルバックがペナルティボックスのコーナから外に出た距離および頻度、または2人のフルバックとゴールキーパーとの間の距離を、ゴールを決められたときなど、要所において解析し、最適とは言えないポジショニングを識別し、改善するのを助けること、および将来ゴールを決められないようにするのを助けることができる)。また、例えば、そうした表示は、(例えば、個人10とスポーツオブジェクト40との間の離隔距離が、閾値期間にわたって閾値距離を下回ることを識別することによって)、個人10によるスポーツオブジェクト40(例えば、ボール)の保有または保有の変化(例えば、パスの成功)を決定するのに有益なことがある。
本発明の例示的な実施形態は、図12に示されるようなデータフローを含むことができ、図12は、リアルタイムモニタリングフロー950、セッション後データ整合性フロー960、およびセッション後解析フロー970を含むデータフローを示している。図12のボックス902において、基地局300のデータ処理モジュール304は、(「プレーヤポッド」とも呼ばれる)各個人モニタ200に暗号鍵を割り当て、各個人モニタ200は、センサ202に接続する。ボックス904において、センサ202は、モニタリング対象の個人10の特性を表す原データ(例えば、生理的特性、パフォーマンス特性、位置特性、および/または向き特性を表すデータ)を決定する。ボックス906において、センサ202は、有線または無線接続を介して、原データを個人モニタ200に送信する。ボックス908において、個人モニタ200は、無線接続を介して、データを基地局300のデータ受信モジュール302にリアルタイムに送信する。ボックス942において、カメラ(例えば、カメラモニタリングシステム700、ビデオフィードカメラ804)が、画像データを決定する。ボックス944において、カメラは、画像データを基地局300のデータ受信モジュール302に送信する。
ボックス910において、基地局300のデータ受信モジュール302は、データをファイルに書き込む。ボックス912において、基地局300のデータ受信モジュール302は、ファイルを基地局300のデータ処理モジュール304に送信する。ボックス914において、基地局300のデータ処理モジュール304は、データを検証し、暗号解除する。ボックス916において、基地局300のデータ処理モジュール304は、暗号解除したデータを基地局データベース316に記憶する。ボックス918において、基地局300の論理モジュール312は、暗号解除したデータにアクセスし、アルゴリズムを使用してメトリックおよびアラートを決定する。ボックス920において、基地局300の論理モジュール312は、メトリックを基地局300のウェブサーバモジュール314に送信する。ボックス922において、基地局300のウェブサーバモジュール314は、メトリックをライブモニタリングデバイス400に送信する。
ボックス924において、基地局300の論理モジュール312は、メトリックおよびアラートを基地局データベース316に記憶する。ボックス926において、個人モニタ200は、有線接続を介して基地局300に接続し、データを基地局300のデータ受信モジュール302にアップロードする。ボックス928において、基地局300のデータ受信モジュール302は、データをファイルに書き込む。ボックス930において、基地局300のデータ受信モジュール302は、ファイルを基地局300のデータ処理モジュール304に送信する。ボックス932において、基地局300のデータ処理モジュール304は、データを検証し、暗号解除する。ボックス934において、基地局300のデータ処理モジュール304は、必要であれば、データフィルタリング(例えば、データ重複排除)を実行し、暗号解除したデータを基地局データベース316に記憶する。ボックス936において、基地局300の中央同期モジュール310は、暗号解除したデータ、メトリック、およびアラート(「セッションデータ」)にアクセスし、それらをウェブサーバシステム500に送信する。ボックス930において、ウェブサーバシステム500は、セッションデータをウェブサーバシステム500のウェブサーバデータベース502に記憶する。ボックス940において、ウェブサーバシステム500は、セッションデータを解析デバイス600に送信する。
例示的な一実施形態では、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、システムビューダッシュボードを示す(例えば、図61〜図64、および図67の例示的なディスプレイ402を参照)。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、1つまたは複数のシステムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)の識別情報およびステータスを同時に表示することができる。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、1つまたは複数のシステムコンポーネントと、運動活動に参加し、モニタ200、250に関連付けられた、1つまたは複数のオブジェクト40および/または個人10との識別情報およびステータスを同時に表示することができる。さらに、システムビューダッシュボードは、システムコンポーネント、個人10、および/またはスポーツオブジェクト40のステータスを、個人10および/またはオブジェクト40のメトリックとともに、同時に表示することができる。
ディスプレイ402によって表示される動作状態は、システムコンポーネントのステータス、ならびに/またはアラート(例えば、個人10のパフォーマンスアラートおよびシステムコンポーネントのシステムアラート)の表示を含むことができる。ディスプレイ402は、関連する識別情報(例えば、個人10の名前406および/または背番号408、ならびにモニタ200、250の一意識別子409)を表示することができる。システムビューダッシュボードに示される動作状態は、所望するように(例えば、最も応用がきき、またはトレーナ20に最も有益なステータスとなるように)構成することができる。動作状態の提示は、所望するように構成することができる。例えば、動作状態は、アラート(例えば、アラートがトリガされたかどうかの表示)として、ステータスのグラフィック表現(例えば、棒グラフ、パイチャート)として、またはステータスの数値表現(例えば、絶対値、パーセンテージ値)として表示することができる。
ディスプレイ402によって表示される動作状態は、任意のシステムコンポーネントについてのステータスおよび/またはアラートを含むことができる。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、例えば、基地局300および/またはモニタ200、250のバッテリの残余バッテリ電力、基地局300にドッキング中、および/または基地局300において充電中のモニタ200、250の数、モニタ200、250および/または基地局300におけるGPS信号ステータス、モニタ200、250および/または基地局300の適切な動作、モニタ200、250および/または基地局300の適切な配置、センサ202の適切な配置(例えば、センサ衣類204の適切なフィット)についての表示を表示することができる。
図61の例示的なディスプレイ402では、システムビューダッシュボードは、個人モニタ200におけるGPS信号ステータスの表示を提供する。GPS信号ステータスは、各個人モニタ200におけるGPS信号強度が所定のシステムアラート閾値を上回るか、それとも下回るかを示すシステムアラートとして表示される。また、図61では、個人10の心拍数ステータスの表示が提供される。心拍数ステータスは、各個人10の心拍数が所定の閾値を上回るか、それとも下回るかを示すパフォーマンスアラートとして表示される。また、図61では、個人10の不活発ステータスの表示が提供される。不活発ステータスは、各個人10の不活発が所定の閾値を上回るか、それとも下回るかを示すパフォーマンスアラートとして表示される。また、図61では、個人モニタ200の接続ステータス(例えば、通信信号の強度)の表示が提供される。接続ステータスは、各個人モニタ200における通信信号強度の視覚的表現を示し、提供するグラフィックとして表示される。また、図61では、個人モニタ200のバッテリ(例えば、バッテリ212)の残余バッテリ電力の表示が提供される。残余バッテリ電力は、バッテリ電力容量のパーセンテージとして数値的に表示される。また、図61では、基地局300が各個人モニタ200から受信するデータの残量の表示が提供される。受信データの量は、各個人モニタ200が送信した(または送信したと予想される)総データのパーセンテージとして数値的に表示される。
いくつかの実施形態では、ステータスは、数値およびシステムアラートとして同時に表示することができる。例えば、残余バッテリ電力は、上で説明したように、数値として表示することができ、同時に、個人モニタ200の残余バッテリ電力が所定の閾値を上回るか、それとも下回るかを示すシステムアラートとして表示することができる。例えば、所定の閾値を下回る個人モニタ200のバッテリ電力の数値は、所定の閾値を上回るバッテリ電力を有する個人モニタ200のバッテリ電力の数値とは異なる色で表示することができる。図61のディスプレイ402は、個人モニタ200のステータスを示しているが、図61を参照して説明したステータスの表示は、任意のシステムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600)に適用することができる。
図62の例示的なディスプレイ402では、システムビューダッシュボードは、各個人モニタ200のバッテリ(例えば、バッテリ212)が充電中かどうかの表示を提供する。また、図62では、個人モニタ200のメモリ(例えば、メモリ228)の利用可能な空間の表示が提供される。利用可能な空間は、メモリ容量のパーセンテージとして数値的に表示される。また、図62では、個人モニタ200の現在のファームウェアバージョンの表示が提供される。また、図62では、個人モニタ200が対象とするファームウェアバージョンの表示が提供される。図62のディスプレイ402は、個人モニタ200のステータスを示しているが、図62を参照して説明したステータスの表示は、任意のシステムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)に適用することができる。
図63の例示的なディスプレイ402では、システムビューダッシュボードは、各個人モニタ200のシリアル番号の表示を提供する。図63のディスプレイ402は、個人モニタ200のステータスを示しているが、図63を参照して説明したステータスの表示は、任意のシステムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)に適用することができる。
図64の例示的なディスプレイ402では、システムビューダッシュボードは、各個人モニタ200の同期ステータスの表示を提供する。図64のディスプレイ402は、個人モニタ200のステータスを示しているが、図64を参照して説明したステータスの表示は、任意のシステムコンポーネント(例えば、センサ202、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700)に適用することができる。
図67の例示的なディスプレイ402では、システムビューダッシュボードは、基地局300のGPS信号ステータスの表示、基地局300のバッテリの残余バッテリ電力の表示、および基地局300のバッテリの充電中ステータスの表示を提供する。図65の例示的なディスプレイ402では、基地局300のそのようなステータスは、運動活動のセッションが開始する前に、セッションを開始する選択可能なオプションと同時に示される。あるいは、基地局300および他のシステムコンポーネントの上記および他のステータスは、他の任意の時間に表示することができる。
いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、いくつの個人モニタ200(および/またはオブジェクトモニタ250)が基地局300にドッキングしているかの表示を提供することができる。
いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、システムコンポーネント(例えば、個人モニタ200)が適切に動作しているかどうかの表示を提供することができる。例えば、システムコンポーネント(例えば、個人モニタ200、基地局300)は、通常動作の許容範囲外のデータを別のシステムコンポーネントから受信することがある(例えば、個人モニタ200は、モニタリング対象の個人10の人間の身体能力を超える身体活動を示すメトリックデータを基地局300に送信することがある)。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、システムコンポーネントが適切に動作していないことを示すアラートを提供することができる。
いくつかの実施形態では、個人モニタ200がセンサ衣類(例えば、センサ衣類204)を含む場合、システムビューダッシュボードは、センサ衣類204がセンサ衣類204を着用している個人10に適切にフィットしているかどうかの表示を提供することができる。例えば、センサ衣類が、データ収集に適した着用者の身体領域(例えば、胸部領域の周囲)に配置することが意図されたセンサ(例えば、心拍数モニタ電極、呼吸センサ)を含む場合、それらのセンサによる貧弱なデータ収集(例えば、微弱な心拍信号または呼吸信号)は、センサ衣類204がセンサ衣類204を着用している個人10にフィットしていないことを示していることがある(例えば、センサ衣類204のサイズが個人10よりも小柄または大柄な人用であるために、センサが最適な領域に配置されていないことがある)。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、センサ衣類204がセンサ衣類204を着用している個人10に適切にフィットしていないことを示すアラートを提供することができる。
いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、システムコンポーネント(例えば、個人モニタ200)が適切に(例えば、適切な向きに、および/または適切な向きを維持して)配置されているかどうかの表示を提供する。例えば、システムコンポーネント(例えば、個人モニタ200、基地局300)は、個人モニタ200が適切な向きを向いている場合に期待される特性に対応しない特性を有することがある、個人モニタ200のセンサ202によって感知されたデータを受信することがある(例えば、重力に起因する加速度が、個人モニタ200によって、相対的に「上」向きに感知されることがあれば、それは、個人モニタ200の向きが上下逆さまであることを示していることがあり、または加速度信号が向きを不規則に変えることがあれば、それは、個人モニタ200が個人10に対して一定の向きを維持していないことを示していることがあり、ポケットなどの拘束要素内における、個人モニタ200の望ましくない動きを示していることがある)。いくつかの実施形態では、システムビューダッシュボードは、個人モニタ200が適切に配置されていないことを示すアラートを提供することができる。
いくつかの実施形態では、ステータスおよび/またはシステムアラートは、(例えば、残余バッテリ電力が容量の閾値パーセンテージを下回った、またはGPS信号強度が閾値レベルを下回ったなど、例えば、ステータスがシステムアラート閾値を超えたときに)システムアラートがトリガされたことに応答して(例えば、グループモニタリングデバイス400を介して)表示される。いくつかの例示的な実施形態では、新しいシステムアラート、および/またはそれに関連するステータスは、例えば、点滅アイコンまたは一時的なポップアップボックスによって示すことができる。
いくつかの例示的な実施形態では、関連する(例えば、コンポーネント自体に関連する、またはコンポーネントが関連する個人10もしくはスポーツオブジェクト40に関連する)アクティブなアラート(例えば、パフォーマンスアラートまたはシステムアラート)を有するシステムコンポーネントは、例えば、(例えば、スピーカを介して)可聴音を発すること、振動すること、または(例えば、発光LEDもしくはLCDディスプレイを介して)可視的表示を提供することによって、アラート表示を提供することができる。いくつかの例示的な実施形態では、システムコンポーネントは、(例えば、衣類、腕時計、またはバンドなど)システムコンポーネントに接続されたデバイスに信号を送信して、接続されたデバイスにそのようなアラート表示を提供させることができる。デバイスは、アラート表示を含むことができ、(例えば、衣類の袖または腕時計の文字盤に組み込まれた)例えば、ディスプレイ、発光可能領域、スピーカ、または振動モジュールを介して、アラート表示を提供することができる。
例えば、グループモニタリングシステム100は、発光可能領域を含む衣類(例えば、シャツとすることができる、例えば、センサ衣類204)を含むことができる。発光可能領域は、アクティブなアラートに応答して、(例えば、アクティブなアラートに対応する色もしくはグラフィックの形式で、またはアクティブなアラートの存在を単に示して)発光することができる。例えば、個人10が、活動に参加している他の個人10と比べて、運動活動中に一番最近のゴールもしくは最も数多くのゴールを決めたとの決定に応答して、または個人10が、ボール(例えば、スポーツオブジェクト40)に一番最近に触れた個人10であるとの決定に応答して、アラートをトリガすることができ、個人10のシャツを発光させることができる。代わりに、またはそれに加えて、個人10が着用する衣類の発光可能領域は、例えば、あるタイプの活動(例えば、ランニング、ジャンプ)の個人10によるパフォーマンス、閾値を上回っている、もしくは下回っている個人10のメトリック値、個人10によるスポーツオブジェクト(例えば、ボール)の保有もしくは接触、またはプレーイングフィールドにおける個人10の最適もしくは許容可能な配置の視覚的表示を提供することができる(例えば、発光することができる)。
グループモニタリングシステム100は、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、基地局300、グループモニタリングデバイス400、または解析デバイス600などのコンポーネントを、任意の適切な数だけ含むことができる。例示的な一実施形態では、グループモニタリングシステムは、30の個人モニタ200、1つのオブジェクトモニタ250、1つの基地局300、および2つのグループモニタリングデバイス400を含む。
いくつかの実施形態では、(対戦チームを含む)複数のチームが、同じ基地局300を使用することができ、各チームは、個人モニタ200によってモニタリングされる1人または複数の個人10を有する。複数のチームが同じ基地局を使用する、いくつかの実施形態では、基地局300は、第1のチームに関連するデータへのアクセスを、第1のチームに関連付けられたアクセスデバイス(例えば、グループモニタリングデバイス400、解析デバイス600)だけに制限するように構成することができる(それによって、第1のチームと対戦中であることがある第2のチームには、アクセスを許さない)。いくつかの実施形態では、基地局300は、2つ以上のチームから得たデータへのアクセスを、他の関係者(すなわち、チーム以外の関係者)に提供するように構成することができる。例えば、基地局300は、1つまたは複数のチームに関連するデータへのアクセスを、(例えば、統計を比較もしくは他の方法で解析すること、または統計を視聴者もしくはファンに提示することを可能にするために)テレビ放送局またはウェブサービスに提供するように、あるいは(例えば、ゲーム関連裁定の実施を含む、スポーツイベントの実施を容易にするために)レフリーまたは他のスポーツイベントスタッフに提供するように構成することができる。
運動活動のセッションの終了後、個人10は、個人モニタ200を基地局300のドッキングポート318の1つにドッキングすることができる。ドッキングポート318とドッキングされているとき、個人モニタ200のバッテリ212を充電することができ、データを個人モニタ200から基地局300に転送することができる。上で述べたように、個人モニタ200は、運動活動中に、感知したデータを記憶し、また感知したデータを基地局300に無線で転送する。帯域幅を最も効率的に使用するため、データは、感知され、個人モニタ200に記憶されているよりも低い分解能で、運動活動中に、無線で転送することができる。(例えば、個人が基地局300の範囲外に移動した場合)、通信エラーが原因で、データの一部が、個人モニタ200から基地局300に正常に送信されないことがある。したがって、運動活動のセッションの終了時に個人モニタ200に記憶されているデータは、基地局データベース316に記憶されているデータよりも完全で正確なことがある。
いくつかの例示的な実施形態では、データは、フル分解能(すなわち、原データ)で、個人モニタ200から基地局300に転送することができ、同様にフル分解能で、基地局データベース316(および/またはそれに転送された場合は、ウェブサーバデータベース502)に記憶することができる。各セッションについての各個人10のそのような原データを記憶することは、例えば、メトリックの再計算、または新しい異なるアルゴリズムを使用する新しい異なるメトリックの計算を実行するためなど、その後のデータ解析に有益なことがある。
いくつかの例示的な実施形態では、データおよびメトリックは、汎用データベース(例えば、本明細書で説明するいくつかのシステムによって共用されるデータベース、または個人のための汎用スポーツデータベース)に記憶することができる。
基地局300のドッキングポート318にドッキングされている間、個人モニタ200は、記憶したデータを(データ受信モジュール302を介して)データ処理モジュール304に直接的に送信することができる。その際、データ受信モジュール302は、個人モニタから受信したデータをフィルタリングすることができ(例えば、データ処理モジュール304は、重複データを基地局データベース316に記憶することを回避するために、データに対して重複排除プロセスを実行することができ)、データを基地局データベース316に記憶することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、基地局300は、中央同期モジュール310を含む。基地局300の中央同期モジュール310は、インターネット接続を介して、ウェブサーバシステム500と通信することができ、ウェブサーバシステム500は、基地局300の外部に存在する。基地局300がイーサネット(登録商標)(または他の有線)接続を介してインターネットに接続する場合、そのような通信は、イーサネット(登録商標)(または他の有線)接続を介して行うことができる。基地局300がイーサネット(登録商標)(または他の有線)接続を介してインターネット(登録商標)に接続しない場合、通信は、例えば、セルラネットワーク(例えば、GSM(登録商標)ブロードバンド2.5Gまたは3G)を介して無線で行うことができる。中央同期モジュール310は、モニタリング対象の運動活動についてのセッションデータ、または基地局300および他のコンポーネントについての診断情報をアップロードするための、ならびに例えば、ドッキングポート240を介して個人モニタ200にインストールされる更新ファームウェア、または基地局300において使用される更新ソフトウェアなどのユーザデータをダウンロードするための、データアップロードおよびダウンロード機能を含む。中央同期モジュール310は、基地局データベース316に記憶されたデータをウェブサーバシステム500にアップロードすることができる。そのようなデータは、運動活動中に生成されるデータ、メトリック、およびアラートを含むことができる。そのようなデータを受信した場合、ウェブサーバシステムは、それをウェブサーバデータベース502に記憶することができる。
ウェブサーバシステム500は、例えば、解析デバイス600など、クライアントデバイスからの要求に基づいて、(例えば、html5準拠コードなどの)表示コードを描画することができる。ウェブサーバシステム500は、要求クライアントデバイスが適切に認証されていること、およびすべてのデータがhttpsを使用して渡されることを保証することによって、セキュリティ機能も提供することができる。ウェブサーバシステム500は、ウェブサーバデータベース502に記憶された、要求されたメトリックおよび生成されたアラートを、例えば、APIレイヤを介して、解析デバイス600に提供することができる。ウェブサーバシステム500は、1つまたは複数のサーバを含むことができ、サーバは、データを受信すること、記憶すること、および/または1つもしくは複数のリモートデバイス(例えば、解析デバイス600)に提供することができる。
ウェブサーバシステム500の1つまたは複数のサーバは、メトリックのすべてまたは一部を基地局300から受信すること、記憶すること、および/または提供することができる。いくつかのサーバは、他のサーバによって受信、記憶、提供されるメトリックとは異なるメトリックを受信、記憶、提供するように構成することができる。いくつかの実施形態では、ウェブサーバシステム500のサーバは、異なるタイプのアクセスデバイスに、および/またはアクセスデバイスに関連付けられた異なるパーミッションに、異なるレベルのアクセスを許可にするように構成することができる。ウェブサーバシステム500のサーバは、(本明細書で説明するような、メトリックおよびシステムコンポーネントの動作状態を含む)データを、様々な使用目的で、様々なアクセスデバイスに提供することができる。
例えば、ウェブサーバシステム500は、(例えば、公共利用されるインターネット接続されたデータベースを提供するために)データを汎用パーソナルコンピューティングデバイスに提供することができる。また、例えば、ウェブサーバシステム500は、(例えば、イベントにおいてモニタリング対象のイベントの観衆にディスプレイを使用してデータを伝えるために)データをオンサイト表示システムに提供することができる。また、例えば、ウェブサーバシステム500は、(例えば、モニタリング対象のイベントのマスコミ報道を視聴するテレビまたはインターネット視聴者にデータを伝えるために)データをマスコミ報道デバイスに提供することができる。また、例えば、ウェブサーバシステム500は、(例えば、スマートフォンまたは他のパーソナルポータブルデバイスのユーザにアプリケーションインタフェースまたは「app(アプリケーション)」を介してデータを伝えるために)データをそのようなデバイスに提供することができる。
また、例えば、ウェブサーバシステム500は、データをセカンダリサーバに提供することができる。例えば、そのようなセカンダリサーバは、ウェブサイトの視聴者に、セカンダリサーバによって提供されるウェブサイトに関連するデータ、またはウェブサイト上に提示される広告を伝えることができる。また、例えば、そのようなセカンダリサーバは、ビデオゲームのプレーヤに、セカンダリサーバによって提供されるビデオゲームに関連するデータを伝えることができる。
また、例えば、ウェブサーバシステム500は、(ソーシャルネットワーキングウェブサイトを含む)ソーシャルネットワーキングサービスに、データを伝えることができる。モニタリング対象の個人10は、そのようなソーシャルネットワーキングサービスにアカウントを有することができる。そのようなデータは、例えば、本明細書で説明されるようなセカンダリサーバを介して提供することができる。そのようなソーシャルネットワーキングサービスは、それをモニタリング対象の個人10のアカウントに関連付けるために、モニタリング対象の個人10に関連するそのようなデータにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、(個人10のパフォーマンスに関連するメトリックを含む)そのようなデータの表現は、個人10のソーシャルネットワーキングアカウント情報と関連付けて、(例えば、個人10のプロファイルページに、他人のアカウントに関連する同様のデータと対比させてソーシャルネットワーキングサイト上に)表示することができる。そのようなソーシャルネットワーキングサービスは、個人データまたはチームデータを受け入れることができ、個人またはチームが互いに通信を行い、データを共有するためのインタフェースを提供することができる。例えば、個人またはチームは、それらのデータに基づいて、推奨コーチング案、経験、またはトレーニング計画を共有することができる。また、例えば、個人またはチームは、ミーティングまたは他の個人もしくはチームとのゲームのスケジュールを立てることができ、対戦相手として適切な個人またはチーム(例えば、力量が対等のチームまたは個人)を識別するのを助けるために共有データに頼ることができる。いくつかの実施形態では、1つのチームまたは個人の、別のチームまたは個人に対するハンディキャップを決定し、それによって、力量が対等ではないチームまたは個人の間の対戦を容易にするために、共有データに頼ることができる。
また、例えば、そのようなセカンダリサーバは、小売りサービスにデータを提供することができる。例えば、(例えば、トレーニング計画、衣料、賞、機器、パーソナルトレーニングを含む)製品またはサービスは、モニタリング対象の個人10に関連するデータに基づいて、モニタリング対象の個人10に利用可能であることもあり、または利用可能でないこともある。また、例えば、製品またはサービスは、モニタリング対象の個人10に関連するデータに基づいて、モニタリング対象の個人10に宣伝されることもあり、または宣伝されないこともある。言い換えると、製品およびサービスの利用可能性および宣伝は、個人10のパーソナル属性またはパフォーマンスに基づくことができる。例えば、製品およびサービスの利用可能性および宣伝は、個人10が特定のチームに所属もしくは関連しているか、過去にモニタリングされた個人10の全パフォーマンス、個人10の一番最近の運動活動における個人10のパフォーマンス、個人10によってトリガされたアラート、または個人10がプレーするスポーツのタイプに基づくことができる。そのような小売りサービスは、例えば、スタンドアロンウェブサイトとして、ウェブサイト(例えば、上で説明したようなソーシャルネットワーキングウェブサイト)に関連付けて、app内で、または本明細書で説明したいずれかのダッシュボード内でなど、任意の適切な媒体において提供することができる。
また、例えば、そのようなセカンダリサーバは、広告サービスにデータを伝えることができる。例えば、製品またはサービスは、モニタリング対象の個人10に関連するデータに基づいて、モニタリング対象の個人10に広告することができる。言い換えると、製品およびサービスの広告は、個人10のパーソナル属性またはパフォーマンスに基づくことができる。例えば、製品およびサービスの広告は、個人10が特定のチームに所属もしくは関連しているか、過去にモニタリングされた個人10の全パフォーマンス、個人10の一番最近の運動活動における個人10のパフォーマンス、個人10によってトリガされたアラート、または個人10がプレーするスポーツのタイプに基づくことができる。そのような広告サービスは、例えば、スタンドアロンウェブサイトとして、ウェブサイト(例えば、上で説明したようなソーシャルネットワーキングウェブサイト)に関連付けて、app内で、または本明細書で説明したいずれかのダッシュボード内でなど、任意の適切な媒体において提供することができる。
また、例えば、ウェブサーバシステム500は、投票または賭けウェブサイトまたはサービスに(例えば、本明細書で説明するようなセカンダリサーバを介して)データを提供することができる。いくつかの実施形態では、そのような投票または賭けウェブサイトまたはサービスは、モニタリング対象の個人10に関連するそのようなデータにアクセスすることができ、ユーザによる提供されたデータの検討に基づいて、個人10が栄誉または他の表彰(例えば、最高殊勲選手賞)を受けることに投票するためのインタフェースを、ウェブサイトまたはサービスのユーザに提供することができる。いくつかの実施形態では、そのような投票または賭けウェブサイトまたはサービスは、ユーザによる提供されたデータの検討に基づいて、ゲームイベント(例えば、どのチームが勝利するか、勝利チームは何得点をあげて勝利するか)、および/または個人10の将来のメトリック(例えば、プレーヤAがハーフタイムまでに毎分170回の心拍数に達すること)について予測または賭けを行うためのインタフェースを、ウェブサイトまたはサービスのユーザに提供することができる。
また、例えば、ウェブサーバシステム500は、ゲームデバイスにデータを提供することができる。そのようなゲームデバイスは、例えば、ビデオゲーム機器、またはゲーム機能を有する他のデバイス(例えば、ゲームソフトウェア/appを有する(スマート)フォン)とすることができる。いくつかの実施形態では、ウェブサーバシステム500によって提供されるデータは、ゲームプレー機能をロック解除するために使用することができる。例えば、ビデオゲームのプレーヤがモニタリング対象の個人10である場合、ビデオゲームのプレーヤの過去の実際のパフォーマンスに基づいたメトリックを、ゲーム機器によって、それらのメトリックの目標と比較することができ、目標が満たされている場合、それまでロックされていたゲームの機能(例えば、ゲームを仮想的にプレーするための仮想プレーヤ、またはゲームを仮想的にプレーするための仮想スタジアム)をロック解除して、ビデオゲームのプレーヤに利用可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ウェブサーバシステム500によって提供されるデータは、モニタリング対象の個人10に対応する仮想プレーヤのパフォーマンスに影響を与え、仮想プレーヤの仮想パフォーマンスをモニタリング対象の個人10の実際のパフォーマンスに合致させるために使用することができる。そのようなモニタリング対象の個人10は、ビデオゲームのプレーヤとすることができ、かつ/または1人もしくは複数の他の個人(例えば、ビデオゲーム機器に制御される、そのような個人の仮想表現に対応する個人、それは、ビデオゲームのプレーヤによって制御される仮想プレーヤ、またはプレーヤの仮想チームメートもしくは仮想対戦相手とすることができる)とすることができる。このようにして、ビデオゲームのプレーヤは、ビデオゲームのプレーヤまたは別のプレーヤ(例えば、ビデオゲーム内に表された有名なプレーヤ)の実際の能力に対応する仮想能力を有する仮想プレーヤを制御することができ、同様に、プレーヤの仮想チームメートまたは仮想対戦相手も、実際のチームメートまたは対戦相手の能力に対応する仮想能力を有することができる。いくつかの実施形態では、ウェブサーバシステム500によって提供されるデータは、運動活動のセッション中におけるモニタリング対象の個人10の実際のプレーの仮想的再現を生成するために使用することができる。
また、例えば、ウェブサーバ500は、トレーニングデバイス(例えば、トレーニ(trainee)のトレーニングを促進するように構成された表示デバイス)にデータを提供することができる。そのようなトレーニングデバイスは、例えば、トレーニのトレーニングの進捗をスケジュールし、追跡するソフトウェアプログラムを実行するパーソナルコンピュータ、または例えば、スポーツウォッチなど、トレーニング中にトレーニが持ち運ぶポータブルデバイスとすることができる。トレーニングデバイスは、トレーニング中にトレーニをモニタリングするために、(例えば、本明細書で説明するセンサなどの)センサと通信することができる。トレーニングデバイスは、ウェブサーバ500を介して(またはいくつかの実施形態では、基地局300から直接)データにアクセスして、トレーニのパフォーマンスのメトリックを、ウェブサーバ500(または基地局300)からダウンロードしたメトリックと比較することができる。そのような比較の表現は、トレーニング中にリアルタイムに、またはトレーニングセッションの終了後に、トレーニに提供することができる。そのような比較は、(トレーニがモニタリング対象の個人10である場合は)トレーニ自身についての、または異なるモニタリング対象の個人10についてのダウンロードしたメトリックに基づくことができる。
ウェブサーバ500のデータへのアクセスを、第三者にライセンスし、(例えば、セカンダリサーバを介して)提供することができる。例えば、メディアアウトレット(テレビ局、新聞社、インターネットブログ)および医学研究者に、ウェブサーバ500のデータへのライセンスされたアクセスを提供することができ、そのようなアクセスは、ライセンスされたアクセスの範囲に基づいて制限することができる。例えば、特定の個人10もしくは個人10のグループ、または特定のタイプのデータ(例えば、心拍数データ、スピードデータ)へのアクセスだけを、承諾することができる。
ウェブサーバシステム500によって提供されるデータは、本明細書で説明するような任意の方法で提示することができるが、方法は、そのような提示のために使用されるデバイスに制約される(例えば、スマートフォンまたはコンピュータを介してそのようなデータにアクセスするユーザは、デバイスと対話して、表されたデータまたは提示のモードを変更することができるが、放送メディアの視聴者は、データと対話する能力を有さず、提示されたデータを単に見るだけのこともある)。運動活動に参加するモニタリング対象の個人10についてのデータを非参加者(例えば、観衆、ファン)に提示することは、非参加者が運動活動により深く係わる助けとなることがある。いくつかの実施形態では、ウェブサーバシステム500を介して提供される情報に基づいて、(例えば、ウェブサーバシステム500と通信するリモートデバイスのインタフェースを介して)運動活動の結果について投票または賭けを行うように、非参加者を促すことができる。
本明細書で説明するように、基地局300は、モニタ(例えば、モニタ200、250)からデータを受信し、そのようなデータを記憶し、そのようなデータをリモートデバイス(例えば、グループモニタリングデバイス400、解析デバイス600)から利用可能にすることができる。いくつかの実施形態では、複数の基地局300(例えば、第1の基地局300および第2の基地局300)を提供することができ、ある基地局300(例えば、第1の基地局300)は、別の基地局300(例えば、第2の基地局300)によって受信、記憶、提供されるメトリック(例えば、個人10のパフォーマンスを表すメトリックの第2の組)とは異なるメトリック(例えば、個人10のパフォーマンスを表すメトリックの第1の組)を受信、記憶、提供するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、基地局300は、異なるタイプのアクセスデバイスに、および/またはアクセスデバイスに関連付けられた異なるパーミッションに、異なるレベルのアクセスを許可にするように構成することができる(例えば、第1の基地局300は、メトリックの第1の組を第1のリモートデバイスに送信するように構成することができ、第2の基地局300は、メトリックの第2の異なる組を第2のリモートデバイスに送信するように構成することができる)。基地局300は、(本明細書で説明するような、メトリックおよびシステムコンポーネントの動作状態を含む)記憶されたデータを、ウェブサーバシステム500に関して本明細書で説明する用途を含む、様々な使用目的で、様々なアクセスデバイスに提供することができる。
グループモニタリングシステム100が複数の基地局300を含む、実施形態では、リモートデバイスは、どの基地局にデータを送信するか、および/またはどの基地局からデータを受信するかを選択するように構成可能とすることができる。例えば、異なる基地局の選択を可能にすることができる設定ページを、(例えば、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402を介して)表示することができる(例えば、図68を参照)。
リモートデバイス(解析デバイス600)が、図10に示されており、ディスプレイ602と、入力手段604とを含んでいる。例示的な一実施形態では、解析デバイス600は、(タブレットパーソナルコンピュータ、またはApple Inc.(登録商標)が販売するiPad(登録商標)などの)タブレットコンピューティング型デバイスである。しかし、解析デバイス600は、例えば、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、パーソナルコンピュータなど、他の任意の適切なデバイスとすることができる。解析デバイス600は、ウェブサーバデータベース502のデータにアクセスし、情報を解析デバイス600のユーザ(例えば、トレーナ20)に表示することができる。いくつかの実施形態では、情報は、専用または汎用ソフトウェア(例えば、専用ソフトウェアインタフェース、ウェブブラウザ)を使用して、表示することができる。本明細書では、解析デバイス600とグループモニタリングデバイス400を別々に説明したが、いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングデバイス400と解析デバイス600は、同じデバイスである。
いくつかの例示的な実施形態では、解析デバイス600は、基地局300または関連する運動活動に対して、リモートなロケーションに配置することができ、リアルタイムにデータおよびメトリックにアクセスし、それらを表示するために使用することができる。そのような一実施形態では、基地局300は、データおよびメトリックをウェブサーバ500にリアルタイムに転送することができ、そのため、解析デバイス600は、上で説明したように、そのデータおよびメトリックにアクセスして、表示することができる。そのような一実施形態は、運動活動の現在進行中のセッションを、ユーザ(例えば、試合の場にいられないトレーナ20、または物理的にセッションの場に赴かずに、トレーニングセッションをモニタリングしたいチームオーナ)が、リモートなロケーションからモニタリングするのに有益なことがある
運動活動のセッションの終了後、トレーナ20は、解析デバイス600を使用して、運動活動の過去のセッション中の個人10の過去のパフォーマンスについての情報を含む、個人10についての情報を検討し、解析することができる。データが利用可能な運動活動の過去のセッションの数、およびウェブサーバデータベース502内の他の利用可能なデータに依存して、解析デバイス600を使用する、個人10のセッション後解析は、トレーナ20に、グループモニタリングデバイス400によって運動活動中に提供される情報よりも長期間にわたる情報を提供することができ、この情報は、個人10の長期評価を容易にすることができる。トレーナ20は、しかしながら、グループモニタリングデバイス400に関して上で説明したのとほぼ同じ方法で、解析デバイス600を使用して、データにアクセスし、見ることができる。例えば、解析デバイス600は、グループモニタリングデバイス400に関して上で説明したように、チームビューダッシュボードおよび個人ビューダッシュボードを表示するように構成することができる。解析デバイス600のチームビューダッシュボードおよび個人ビューダッシュボードのいくつかの例示的な実施形態に適用可能ないくつかの相違は、表示される情報が、解析デバイス600を使用しているときにリアルタイムに更新されないことがあること、表示される情報が、運動活動の複数のセッションにまたがることがあること、および複数のセッションに関するデータに適用されるアラートを生成できることを含む。
さらに、解析デバイス600のチームビューダッシュボードおよび個人ビューダッシュボードは、カスタマイズ可能とすることができる。セーブしておき、将来参照することができる、カスタマイズされたビューダッシュボードを作成するために、トレーナ20は、表示コンポーネント(例えば、個人10の写真410、すべての個人10のリスト、プレーイングフィールドにおける個人10の位置のマップを示すロケーションコンポーネント412、詳細なチャートおよび/またはグラフ418)を追加すること、または除去することができる。いくつかの実施形態では、カスタマイズされたビューダッシュボードは、グループモニタリングデバイス400に送信することができ、または他の方法で、グループモニタリングデバイス400が使用することができ、それによって、トレーナ20が、カスタムフォーマットでリアルタイムデータを見ることを可能にする。
いくつかの例示的な実施形態では、解析デバイス600は、例えば、チャート形式またはグラフ形式で、メトリックの詳細な図を表示する、解析チャートビューを含む。トレーナ20は、解析チャートビューのための所望のパラメータを、入力手段604を介して入力することができる。例えば、トレーナ20は、2010年8月の間にプレーヤAが実行したすべてのドリルについてのデータを示すように、解析チャートビューを生成すべきであることを示すパラメータを入力することができる。あるいは、解析デバイス600は、トレーナ20が入力したパラメータに対応する、すべてのデータ項目のリストを、トレーナ20に示すことができ、トレーナ20が、解析チャートビューに含めることを望む項目を選択することを可能にする。トレーナ20には、解析チャートビューのタイプを選択するための選択肢も与えることができる。例えば、トレーナ20は、各々が異なるメトリックに関係する複数のチャートまたはグラフが上下に積み重ねられたスタックトビュー(stacked view)、または複数のメトリックが単一のチャートまたはグラフ上に表示されるオーバレイビュー(overlay view)から選択できることがある。いくつかの例示的な実施形態では、オーバレイビューは、異なる時間におけるパフォーマンスを容易に比較できるように、トレーナ20が、1つの期間のデータ(例えば、現在のデータまたは一番最近のデータ)を別の期間のデータ(例えば、より古いデータ)と重ね合わせて見ることを可能にする。
いくつかの例示的な実施形態では、運動活動の1つまたは複数のセッションの解析を容易にするために、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402または解析デバイス600のディスプレイ602は、解析モジュールを表示することができ、解析モジュールは、例えば、図55に示すように、運動活動のセッションを解析するのに使用可能なユーティリティを含むことができる。解析デバイス600のディスプレイ602は、メトリックを比較可能に表示するチャートまたはグラフ618を表示することができる。例えば、グラフ618は、運動活動のセッションまたは他の任意の期間にわたってプロットされた個人10の心拍数を表示することができる。また、同じグラフ610上に、例えば、個人10のトレーニングインパクトおよび機械的パワーなど、他のメトリックをプロットして表示することができる。同じグラフ618上に複数のメトリックをプロットすることによって、解析デバイス600は、これらのメトリックの比較を容易にすることができ、個人10のパフォーマンスをモニタリングする際にトレーナ20に有益であり得る相関を明らかにすることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図56に示すように、解析デバイス600のディスプレイ602は、1人または複数の個人のメトリック情報を1人または複数の他の個人と比較し、1人または複数の個人がベースライン値の範囲外の特定のメトリック値をいつ達成したかを決定するための、外れ値解析620を表示することができる。外れ値解析620は、様々な方法で提示することができ、複数の個人10についてのデータを、個人10の比較を容易にする視点で提示する際に有益であり得る。いくつかの例示的な実施形態では、メトリックについて、平均(または他のベースライン)を上回る、または下回るパーセンテージまたは値を示す、棒グラフ622を表示することができる。いくつかの例示的な実施形態では、1人または複数の個人10についての様々なメトリックのパーセンテージまたは値を示す、星型グラフ624を表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、解析デバイス600は、新しいアルゴリズムに基づいて、過去のデータを再計算することができ、それによって、メトリック計算を精緻化し、または新しいメトリックを規定することができる。いくつかの例示的な実施形態では、解析デバイス600は、新しいアラートを過去のデータに適用することができる。そのような機能は、個人10のデータの履歴調査および解析を容易にすることによって、トレーナ20に有益であり得る。
いくつかの例示的な実施形態では、解析デバイス600は、個人10の将来のパフォーマンスを予測するために、トレーナ20が使用することができる。特定のプレーヤまたはグループについての将来のセッションのデータの予測を生成する適切なアルゴリズムを、過去のデータに適用することができる。例えば、パフォーマンスに傾向(例えば、効率または相対パワーの増加)が認識された場合、その傾向が運動活動の将来のセッションにおいて継続し得ると予測することができる。トレーナ20は、この情報を使用して、運動活動の将来のセッションに関する決定を通知することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、例えば、図57に示すように、グループモニタリングデバイス400は、レポートモジュールを含むことができ、レポートモジュールは、個人10のデータおよびメトリックに基づいて、ユーザがレポートを生成することを可能にする、レポートジェネレータ403を含むことができる。レポートは、事前に規定しておくことができ、または所望の情報を生成するようにカスタマイズすることができる。例えば、個々のプレーヤの要約、ヘッドコーチ向けに設計されたレポート、チームの下位グループのコーチ(例えば、ゴールキーパーコーチ)向けに設計されたレポート、日次パフォーマンス更新レポート、負傷レポート、セッション要約レポート、およびチーム状態レポートなど、様々なタイプのレポートを生成することができる。個人10および/もしくはスポーツオブジェクト40、またはそれらのグループについてのそのようなレポートは、個人10および/またはスポーツオブジェクト40を、他の個人10および/またはスポーツオブジェクト40と比較するために、(例えば、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402を介して)リアルタイムに提示することができる。
例えば、図58および図59に示すように、日次パフォーマンス更新は、優れたパフォーマンスを示した個人10に関する情報を含むことができる。そのような日次パフォーマンス更新は、成績上位のスプリンタである個人10、成績上位のパワー系競技者である個人10、最高の効率を示した個人10、および成績上位の距離を出した個人10を示すリスト405を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、過去のレポートは、セーブすることができ、過去レポートメニュー401からアクセスすることができる。そのような日次パフォーマンス更新は、チームを構成する個人10のグループについての現在の情報を示す、チームチャート407も含むことができる。チームチャート407は、表示情報と以前のレポートの表示情報との間に存在し得る表示情報の差をさらに示すことができ、それによって、個人10のパフォーマンスの変化を示す。
本文書では、「コンピュータ使用可能媒体」などの用語は、一般に、着脱可能な記憶ユニット、またはハードディスクドライブ内に組み込まれたハードディスクなどの媒体を指すために使用することができる。コンピュータ使用可能媒体は、メモリ半導体(例えば、DRAMなど)とすることができる、メインメモリまたはセカンダリメモリなどのメモリも指すことができる。これらのコンピュータプログラム製品は、本発明のコンピュータシステムおよび他のコンポーネントにソフトウェアを提供する。
(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)コンピュータプログラムは、メインメモリおよび/またはセカンダリメモリに記憶することができる。コンピュータプログラムは、通信インタフェースを介して受信することもできる。そのようなコンピュータプログラムは、実行された場合、本発明のコンピュータシステムが、本明細書で説明する実施形態を実施することを可能にすることができる。実施形態がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に記憶し、例えば、着脱可能な記憶ドライブ、インタフェース、ハードドライブ、および/または通信インタフェースを使用して、コンピュータシステムにロードすることができる。
コンピュータプログラムは、実行された場合に、例えば、運動活動に参加する個人10に関連する情報を決定、記録、送信すること、または本明細書で説明した表示可能もしくは可聴要素(例えば、運動活動に参加する個人10に関連する情報)のいずれかをユーザに提示することなど、上で説明したプロセスを、1つまたは複数のプロセッサが実施することを可能にし得ることを、本明細書の説明に基づいて、当業者は理解されよう。本明細書で説明したいずれかのモジュール、関数、または機能(例えば、計画モジュール、モニタモジュール、解析モジュール、レポートモジュール)を維持および/または提供するための情報および/または命令(例えば、コンピュータプログラム製品)は、本明細書で説明したいずれかのコンポーネント(例えば、基地局300、個人モニタ200、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600、カメラモニタリングシステム700、および/またはビデオフィードシステム800)のコンピュータ使用可能媒体(例えば、メモリまたはデータベース)に記憶することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、1つまたは複数のプロセッサは、クラスタ化されたコンピューティング環境またはサーバファームに含まれるコンピューティングデバイスの部分とすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、クラスタ化されたコンピューティング環境によって実行されるコンピューティングプロセスは、同じまたは異なるロケーションに配置された複数のプロセッサにおいて実施することができる。いくつかの例示的な実施形態では、1つまたは複数のプロセッサは、本明細書で説明したコンポーネント(例えば、基地局300、個人モニタ200、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600)のいずれかの部分とすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、計画モジュール、モニタモジュール、解析モジュール、およびレポートモジュールのうちの1つまたは複数は、例えば、スマートフォンなどのデバイスのためのアプリケーションを含むことができ、全部または一部がダウンロードされるように構成することができる。
本発明のソフトウェアは、任意のコンピュータ使用可能媒体に記憶することができる。そのようなソフトウェアは、例えば、本明細書で説明した任意の適切なコンポーネント(例えば、基地局300、個人モニタ200、グループモニタリングデバイス400、ウェブサーバシステム500、解析デバイス600)などの、1つまたは複数のデータ処理デバイスにおいて実行された場合、データ処理デバイスに本明細書で説明したような動作を行わせる。本発明の実施形態は、現在または将来知られる、任意のコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体を利用する。コンピュータ使用可能媒体の例は、プライマリ記憶デバイス(例えば、任意のタイプのランダムアクセスメモリまたはリードオンリメモリ)、セカンダリ記憶デバイス(例えば、ハードドライブ、フロッピディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、MEMS、ナノテクノロジ記憶デバイス、メモリカード、または他の着脱可能記憶デバイスなど)、ならびに通信媒体(例えば、有線および無線通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イントラネットなど)含むが、それらに限定されない。
いくつかの例示的な実施形態では、グループモニタリングシステム100は、カメラモニタリングシステム700を含み、またはカメラモニタリングシステム700と通信し、カメラモニタリングシステム700は、個人10の動きを表す画像データ(例えば、静止画像、動画、それらに関連するデータおよび/またはそれらから導出されたデータ)を記録するために、例えば、プレーイングフィールド30に向けられた1つまたは複数のビデオカメラを含むことができる。この画像データは、基地局300に(例えば、基地局300のデータ処理モジュール304に)送信することができ、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250から送信されたデータに関して上で説明したのとほぼ同じ方法でメトリックを決定する際に、使用することができる。
いくつかの実施形態では、メトリックは、画像データだけに基づいて、または画像データと他のセンサ(例えば、個人モニタ200および/またはオブジェクトモニタ250のセンサ202)から得られたデータとに基づいて、決定することができる。この画像データは、基地局データベース316に記憶することができ、また(例えば、中央同期モジュール310を介して)ウェブサーバシステム500に転送することができ、ウェブサーバシステム500において、画像データは、ビデオフィードシステム800によってアクセスされ、ビデオフィードシステム800のビデオディスプレイ802によって表示することができる。いくつかの実施形態では、画像データは、基地局300からアクセスされ、例えば、グループモニタリングデバイス400および/または解析デバイス600などのリモートデバイスによって表示することができる。そのような画像データは、例えば、画像として、または画像から導出されたメトリックとしてなど、任意のフォーマットで表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、ビデオフィードシステム800は、ビデオフィードカメラ804を含む。ビデオフィードカメラ804も、画像データを記録するために、プレーイングフィールド30に向けることができる。この画像データは、ウェブサーバシステム500に送信され、後でビデオフィードシステム800のビデオディスプレイ802によって表示するために取り出すことができる。
カメラモニタリングシステム700および/またはビデオフィードシステムによって記録された画像データは、解析デバイス600が、ウェブサーバシステム500を介してアクセスし、解析デバイス600のディスプレイ602に表示することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、カメラモニタリングシステム700は、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の位置を決定するために使用することができる。カメラモニタリングシステム700によって生成された画像データは、基地局300によって受信し、個人10および/または関心のある他のオブジェクト/エリア(例えば、スポーツオブジェクト40)の位置を決定するために解析することができる。カメラモニタリングシステム700は、このように、位置センサ208に取って代わる、またはそれを補うために使用することができ、屋内エリア、またはGPSもしくは他の測位信号を別に受信できない(もしくは微弱にしか受信できない)エリアにおける位置を決定するために特に有益なことがある。
いくつかの例示的な実施形態では、カメラモニタリングシステム700によって生成される画像データは、本明細書で説明したデータおよびメトリックと重ね合わせる、またはそれらを用いて識別することができる。そのような一実施形態では、画像データは、表示デバイス(例えば、グループモニタリングデバイス400または解析デバイス600)によって、または表示デバイスと連携して、データおよびメトリックと同期させて表示することができる。これは、データおよびメトリックと、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の実際の画像とを相互に関連付けるのを助けることができる。
いくつかの実施形態では、上で説明したように、1つまたは複数のメトリックは、プレーイングフィールドまたはその特徴に対する、個人10および/またはスポーツオブジェクト40の位置の決定に基づくことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ロケーション信号(例えば、位置モジュール216によって生成された信号)は、GPSデータを使用して、プレーイングフィールド30上の位置と相互に関連付けられ、ここで、プレーイングフィールドのGPS座標は、グループモニタリングシステム100によって知られている。また、例えば、いくつかの実施形態では、ロケーション信号は、相対ロケーションデータ(例えば、基準に対する相対ロケーションを表すデータ、基準は、例えば、基地局300または基地局300に接続された他の何らかの静止ビーコンとすることができる)を使用して、プレーイングフィールド上の位置と相互に関連付けられ、ここで、プレーイングフィールドの相対位置は、グループモニタリングシステム100によって知られている。いくつかの実施形態では、プレーイングフィールドの位置は、ユーザが規定することによって、グループモニタリングシステムに知られるようになる。
いくつかの実施形態では、ポータブルシステムコンポーネント(例えば、個人モニタ200、オブジェクトモニタ250、またはグループモニタリングデバイス400)を、(例えば、サッカーフィールド、レーストラック、または他のエリアとすることができる)プレーイングフィールドを規定するために使用することができる。例えば、フィールド規定モードにおいて、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402、または他の管理デバイスは、プレーイングフィールドの第1のロケーションに位置センサを配置するよう求める命令を表示することができる。例えば、図78に示されるように、ディスプレイ402は、サッカーフィールドのミッドライン位置に位置センサを配置するようユーザに命令することができる。ディスプレイ402は、センサを位置付けるロケーションをユーザに示す命令マーカ32が示された、プレーイングフィールド30のグラフィカル表現を表示することができる。ユーザは、表示されたロケーションに対応するプレーイングフィールド上のロケーションにグループモニタリングデバイス400を位置付けることができ、グループモニタリングデバイス400が命令されたロケーションに位置付けられたことを知らせる入力を、グループモニタリングデバイス400の入力手段404を介して、任意選択的に提供することができる。代わりに、またはそれに加えて、いくつかの実施形態では、グループモニタリングデバイス400のユーザは、グループモニタリングデバイスに通信可能に接続された関連する他のポータブルデバイス(例えば、別の人が運ぶ個人モニタ200またはオブジェクトモニタ250)を、表示されたロケーションに対応するプレーイングフィールド上のロケーションに移動させることができ、関連する他のポータブルデバイスが命令されたロケーションに位置付けられたことを知らせる入力を、グループモニタリングデバイス400の入力手段404を介して、任意選択的に提供することができる。グループモニタリングデバイス400は、その後、位置センサのロケーションを識別する位置データを受信することができ、この位置データを命令されたロケーションに対応するものとして確定することができる。述べたように、そのような位置データは、GPSデータまたは基準に対する相対ロケーションを表すデータに基づいて、決定することができる。
グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、その後、プレーイングフィールド30上のさらなるロケーションに位置センサを配置するよう求める命令を表示することができ、さらなるロケーションは、最初に説明したのと同様に確定することができる。例えば、図78に示されるように、ディスプレイ402は、第1のポイントが確定されたことを示す確認マーカ34を示すことができ、確定される第2のロケーション(例えば、サッカーフィールドの第1のコーナ)をユーザに示す命令マーカ32を示すことができる。グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、プレーイングフィールド30上にさらなるロケーションを確定するためのさらなる命令を示し続けることができる(例えば、4つの確定された位置を示す4つの確認マーカ34と、確定される最後の位置を示す1つの命令マーカ32とを示す、図80を参照)。様々な確定されたロケーションの位置は、共にプレーイングフィールドを規定することができる。
グループモニタリングシステム100は、形状が規則的であるか、それとも不規則であるかに係わらず、任意のプレーイングフィールドまたは他のエリアを規定するために、説明したように利用することができる。例えば、グループモニタリングシステム100は、サッカーフィールド、テニスコート、ランニングトラック、フットボールフィールド、バスケットボールコート、野球場、ゴルフコース、スキースロープ、またはマウンテンバイクトラックを規定するために使用することができる。プレーイングフィールド30を完全に規定するのに必要とされる位置の数は、様々であることがあり、規定するプレーイングフィールドの幾何学的形状に依存することがある。例えば、典型的なサッカーフィールド(または他の対称的な長方形フィールド)は、最少で3つの位置を確定することで、完全に規定されると考えることができる(例えば、3つのコーナ、第4のコーナは、確定された3つのコーナのロケーションに基づいて決定することができる)。プレーイングフィールド30を完全に規定するのに必要とされる位置の最小数は、フィールド形状の幾何学的複雑さ、ならびに規定されるフィールド特徴の広がりおよび幾何学的複雑さが増すにつれて、増加することがある。場合によっては、いくつかのフィールド特徴の規定は、任意選択とすることができ、または確定された位置との既知の関係に基づいて、グループモニタリングシステムが決定することができる。
例えば、野球場またはゴルフコースを規定するには、サッカーフィールドまたはテニスコートを規定するよりも多くの位置を規定する必要があり得る。例えば、野球場を規定する場合、(しばしば不規則で、球場ごとに異なり得る)プレーが行われるフィールド、ファウルライン、ベース位置、ウォーニングトラック、および内野と外野の間の境界を確定するのが望ましいことがある。サッカーフィールドまたはテニスコートを規定する場合、フィールドまたはコートの3つのコーナを確定するだけで、グループモニタリングシステムが残りのフィールド特徴を決定するには十分なことがある。グループモニタリングシステム100は、必要とされる最少の位置の確定、または(任意選択の位置を含む)最低限必要とされるよりも多くの位置の確定を命令することができる。最低限必要とされるよりも多数の位置を確定することで、フィールド規定の精度を高めることができる。さらに、グループモニタリングシステム100は、同じ位置を1回だけ、または2回以上確定するよう命令することができる。同じ位置を2回以上確定することで、その位置の確定の精度を高めることができ、それによって、フィールド規定の精度が高まる。
ひとたび規定されると、または他の方法で獲得されると、プレーイングフィールドは、任意のシステムコンポーネント(例えば、グループモニタリングデバイス400、基地局300、ウェブサーバシステム500)の記憶媒体にセーブすることができる。規定されたフィールドの属性は、フィールドと関連付けてセーブすることができる。例えば、図81には、グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402に、フィールドセーブ画面が示されている。フィールドセーブ画面は、フィールド名、フィールド寸法、フィールドロケーション、フィールド競技表面、およびフィールドについての任意の所望のメモをユーザが入力するためのフィールドを含む。いくつかの実施形態では、あるフィールド属性は、(例えば、グループモニタリングデバイス400など、例えば、システムコンポーネントを介して)グループモニタリングシステム100が決定することができる。例えば、ひとたびフィールドが規定されると、グループモニタリングシステム100は、その寸法またはロケーションを(例えば、GPSデータを使用して)計算することができる。
上で説明したように、グループモニタリングシステム100は、ポータブルであり、そのため、異なるエリアの間で輸送することができ、運動活動の異なるセッションでは、異なるエリアで使用することができる。新しいプレーイングフィールドを規定し、そこでの活動をモニタリングする、グループモニタリングシステム100の能力は、このポータビリティを容易にする。例えば、同じグループモニタリングシステム100を使用して、チームのトレーニング施設で、チームのホームプレーイングフィールドで、およびチームがロードで遠征した対戦チームのプレーイングフィールドで、トレーニングセッションをモニタリングすることができる。異なる各フィールドを、上で説明したように規定することができる。これは、異なるプレーイングフィールドにおけるグループモニタリングシステム100の使用を容易にし、運動活動のセッションが(例えば、シーズンにわたって)様々なロケーションで行われた場合でも、一貫した繰り返し可能な1組の測定を維持する能力をトレーナ20に与える。多くの従来のモニタリング技術は、固定された設置を必要とし、それが、トレーナのデータ収集を妨げ、または設置場所から離れた場所での運動活動のセッション中は(例えば、遠征中は)、異なる技術を使用することをトレーナに要求する。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100が、規定されたプレーイングフィールド上で動いている個人100またはスポーツオブジェクト40をモニタリングする個人モニタ200またはオブジェクトモニタ250から信号を受信すると、グループモニタリングシステム100は、個人モニタ200またはオブジェクトモニタ250から受信した運動信号の特徴に基づいて、規定されたフィールドの競技表面のタイプを決定することができる。例えば、所定のスピードで地面に向かって移動しているスポーツオブジェクト40をモニタリングするオブジェクトモニタ250は、フィールドのタイプに応じて、スポーツオブジェクト40が地面に衝突したときに、スポーツオブジェクト40についての異なる衝撃特性を感知することがあり、これらの特性に基づいて、フィールドのタイプを決定することができる。例えば、表面が堅いプレーイングフィールド(例えば、クレイ、硬材、またはアスファルト)の場合は、表面が軟らかいプレーイングフィールド(例えば、芝生、砂)の場合よりも、衝撃の持続時間がより短く、バウンドの高さがより高くなり得る。また、例えば、グラウンドを走っている個人10をモニタリングする個人モニタ200は、フィールドのタイプに応じて、個人10の足取りについての異なる衝撃特性を感知することがあり、これらの特性に基づいて、フィールドのタイプを決定することができる。
いくつかの実施形態では、複数の位置に基づいてフィールドを規定する代わりに、またはそれに加えて、プレーイングフィールドは、プレーイングフィールドの境界に沿ってポータブルシステムコンポーネントが移動した経路に対応するラインによって規定することができる。そのようなラインの確定は、プレーイングフィールドに対する位置の確定に関して上で説明したのと同様に達成することができる。ラインベースの規定技法は、例えば、複雑または非標準的な形状を有するフィールドを規定する際に有益なことがある。
セーブされたフィールドは、記憶し、再利用することができ、(例えば、本明細書の別の箇所で説明したような、ウェブサイトまたはソーシャルネットワーキングサービスを介して)共有または販売することができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100は、事前規定フィールドを表すデータを(例えば、グループモニタリングデバイス400など、システムコンポーネントを介して)ダウンロードすることができる。そのような事前規定フィールドを規定するデータは、例えば、データベースからダウンロードして、または別のユーザもしくはウェブサイトから直接的にダウンロードして、入手可能とすることができる。そのような事前規定フィールドは、例えば、同じもしくは異なるグループモニタリングシステム100の、または他の任意の適切なシステム(例えば、位置記録もしくは測量システム)のユーザが、あらかじめ規定しておくことができる。いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100は、特定の事前規定フィールドを表すデータを検索するためのインタフェースを(例えば、グループモニタリングデバイス400を介して)提供することができ、または1つまたは複数のシステムコンポーネントの位置に基づいて、特定の事前規定フィールドを表すデータのダウンロードを提案することができる。例えば、基地局300がプレーイングフィールドAの座標に近いGPS座標を有すると決定され、プレーイングフィールドAを表すデータが事前規定されており、グループモニタリングシステム100がそれをダウンロードして入手可能である場合、グループモニタリングシステム100は、(例えば、グループモニタリングデバイス400などのインタフェースを介する)そのようなダウンロードを提案することができ、それによって、プレーイングフィールドAにおいて運動活動のセッションを行う前に、プレーイングフィールドAを再規定する必要がなくなる。
メトリックは、上で説明したように感知された個人10またはスポーツオブジェクト40の特性を表すデータの表現とすることができ、またはそのようなデータから導出される特性の表現とすることができる。一般に、グループモニタリングシステム100は、マルチレベル解析ツールとして動作することができる。例示的な一実施形態では、グループモニタリングシステム100は、モニタリング対象の各個人10またはスポーツオブジェクト40に関連する位置、向き、活動、および時間を表すデータ、ならびに個人モニタ200によってモニタリングされる個人10またはオブジェクトモニタ250によってモニタリングされるスポーツオブジェクト40と相互作用する個人10の心拍数を表すデータを直接的に決定するために、加速度計、GPSセンサ、心電計(ECG)、ジャイロスコープ、クロック、および磁気計からの信号を使用することができる。このデータは、機械的パワー、機械的パワーゾーン、スピード、スピードゾーン、代謝パワー、代謝パワーゾーン、運動状態、および距離を含むメトリックを計算するために、処理することができる。これらのメトリックは、疲労、トレーニング衝撃(TRIMPS)、加速度ゾーン、加速仕事、効率、総距離、および加速度を含むメトリックを計算するために、時間、各個人10および/またはスポーツオブジェクト40の質量、および各個人10および/またはスポーツオブジェクト40の運動状態を表す値と併せて処理することができる。
いくつかの実施形態では、グループモニタリングシステム100は、同じ特性を異なる方法で測定した2つ以上のメトリックを決定することができる。例えば、グループモニタリングシステム100は、多くの異なるメトリックに基づいて、トレーニング負荷メトリックを提供することができる。従来は、トレーニング負荷の尺度として距離が使用され、グループモニタリングシステム100も、同様に距離を使用することができる。しかし、サッカーおよびバスケットボールなど、頻繁なスタートおよびストップを伴うスポーツは、急激な加速、減速、および方向変化を要求し、距離だけに基づいたトレーニング負荷メトリックは、正確ではないことがある。したがって、距離に基づいてトレーニング負荷メトリックを決定するのに加えて、またはそれに代わって、グループモニタリングシステム100は、心拍数、スピード、加速度、およびパワーを使用して、トレーニング負荷を決定することができる。これらの動きは、運動者がトレーニング中に経験する負荷に著しく寄与し、実際のトレーニング負荷をより良く表すことができる。様々なメトリックを使用してトレーニング負荷を解析することによって、トレーナは、総トレーニング負荷をはるかに正確に決定し、理解することができる。
本明細書で説明するように、グループモニタリングシステム100は、複数のソース(センサ)からの感知された特性についてのデータを決定することができ、これらのデータを処理して、メトリックを決定することができ、そのようなメトリックの表現を観察者(例えば、トレーナ20)に出力することができる。データは、個人の観察できない特性を表すことができ、そのようなデータのボリュームは、膨大(例えば、数百万データ点)となり得るので、人間(例えば、トレーナ20)によって効果的に解釈することができない。説明したように、グループモニタリングシステム100は、このデータを処理し、観察可能かつ解釈可能な方法でユーザに提示することができ、異なるソースからのデータストリームを組み合わせさえもし、したがって、モニタリング対象の活動およびモニタリング対象の個人10について、他の方法で可能になるよりも深い洞察および知識をユーザに提供する。これは、トレーニングがそれを実行する個人10の能力にどのような影響を与えるかを、トレーナが理解するのを助けることができる。
例えば、グループモニタリングシステム100は、心拍数、パワー、スピード、距離、加速度、およびプレーイングフィールドにおける位置を表すデータストリームをモニタリングすることができる。これらのデータストリームを組み合わせ、ただ1つよりも多くのデータストリームに基づいて計算を行うことによって、グループモニタリングシステムは、例えば、個人10または個人10のグループの強度および効率など、新しい洞察の表現を決定し、出力することができる。グループモニタリングデバイス400のディスプレイ402は、そのような表現をリアルタイムに表示することができ、したがって、トレーニング目標を満たしていることが保証されるように、トレーナが、トレーニングセッション中に、これらの洞察に基づいて行動することを可能にする。
例えば、心拍数は、トレーニングに対する身体の反応の尺度である。トレーニングセッション中、トレーナは、(例えば、ディスプレイ402に表示される)ライブダッシュボードを使用して、心拍数回復をモニタリングすることができ、大多数の運動者の準備が整う(すなわち、彼らの心拍数が十分に回復する)まで、次のトレーニングインターバルを決して開始しないようにする。
また、例えば、パワーは、人がどれだけ激しく運動しているかの尺度である。パワートレーニングは、自転車に計器を取り付けることによってパワーの測定が可能になったサイクリングにおいて広く使用されている。グループモニタリングシステム100におけるセンサおよびアルゴリズムは、他のスポーツ(例えば、サッカー)におけるパワーの決定を容易にする。
また、例えば、パワーと心拍数を組み合わせることによって、トレーナは、モニタリング対象の個人がどれだけ激しく運動しているか、またその身体が運動にどのように反応しているかについて、完全なイメージを提供される。メトリックのこの組み合わせは、コーチが、個人の全体的な効率を見ることを可能にする。心拍数当たりより多くの運動をこなしている個人は、より良い状態にある(すなわち、より効率的である)。
また、例えば、スピードは、一般に、強度の尺度として使用される。スピードは、多くの運動活動の重要な部分である。個人のスピードをモニタリングすることによって、トレーナは、個人が目標レベル(例えば、ゲームでの成功に対応すると見なされたレベル)でトレーニングを行っているかを見ることができる。トレーナがスピードトレーニングセッションを計画する場合、トレーナは、(例えば、ディスプレイ402に表示される)ライブダッシュボードをカスタマイズして、最高スピード、平均スピード、および高強度ダッシュの回数を含む、スピード関連データを表示することができる。スピードトレーニングを慎重に管理する能力は、過剰トレーニングの防止を助けることができ、怪我のリスクを減らすことができる。
また、例えば、カバー距離(distance covered)は、長らくトレーニング量の基準であった。運動活動のセッション(例えば、ゲームまたは練習試合)中に個人がカバーする(例えば、走る)距離は、様々であり得る。カバー距離のリアルタイム測定は、トレーナが、距離についての個人目標またはチーム目標を設定し、すべての個人が確実に目標に達するようにすることを可能にすることができる。運動活動のセッションの終了時に、トレーナは、ライブダッシュボードを参照して、カバー距離をチェックすることができる。目標に届いていない個人には、ランニングを続けるよう命令することができる。
また、例えば、(減速を含む)加速は、パフォーマンスの重要な尺度とすることができる。加速は、素早い方向変化が必要とされるスポーツにおいて重要であり得る。加速の率および頻度を理解することで、全体的なトレーニング負荷の決定に影響を与えることができる。
また、例えば、フィールドにおける位置の知識は、トレーナが、モニタリング対象の個人がフィールドのどこにいるか、またはどこにいたかを見ることを可能にすることができる。これによって、プレーヤの戦術的動きに対する洞察を深めることができる。上で説明したように、そのような位置は、位置がGPSを使用して決定される、例えば、ヒートマップなどの、マップ上に示すことができる。
説明した例示的な実施形態との関連で、上では特定のメトリックについて説明したが、これらの特定のメトリックは例示的なものにすぎず、具体的に開示されたメトリック以外の別のメトリックも、説明した例示的な実施形態において使用することができる。メトリックの例が、以下の表1に提示される。そのようなメトリックは、個人10、スポーツオブジェクト40、またはその両方に適用することができる。
本明細書で説明するメトリックは、(個人10などの)個人、(基地局300などの)基地局、(例えば、スポーツオブジェクト40などの)任意の関連する運動機器、または可能な、必要な、もしくは望ましい範囲の他の人もしくはオブジェクトに関連することができる。本明細書で説明するメトリックは、例示的なものであり、当業者には理解されるように、開示されたメトリック以外の別のメトリックも、本発明とともに使用可能である。
上では例示的な実施形態を用いて本発明を説明した。したがって、本発明は、上で説明した例示的な実施形態のいずれにも限定すべきではなく、もっぱら以下の特許請求の範囲およびその等価物に従って確定すべきである。
なお、本発明には、以下の態様が含まれることを付記する。
〔項1〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
運動活動中に、
前記運動活動に参加する複数の個人のうちの各々に関するメトリック、および
前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータス
を表示するように構成されたディスプレイと、
前記ディスプレイの操作を可能にするように構成された入力手段と
を備えるグループモニタリングデバイス。
〔項2〕
前記システムコンポーネントが前記ディスプレイから離れたコンポーネントである、項1に記載のデバイス。
〔項3〕
前記システムコンポーネントが基地局である、項1に記載のデバイス。
〔項4〕
前記システムコンポーネントが個人モニタである、項1に記載のデバイス。
〔項5〕
前記システムコンポーネントがオブジェクトモニタである、項1に記載のデバイス。
〔項6〕
前記システムコンポーネントが個人モニタと通信するセンサである、項1に記載のデバイス。
〔項7〕
前記システムコンポーネントがオブジェクトモニタと通信するセンサである、項1に記載のデバイス。
〔項8〕
前記ステータスが、前記システムコンポーネントのバッテリの残余バッテリ電力の表示である、項1に記載のデバイス。
〔項9〕
前記システムコンポーネントが基地局である、項8に記載のデバイス。
〔項10〕
前記システムコンポーネントが、前記運動活動に参加する個人に結合された個人モニタである、項8に記載のデバイス。
〔項11〕
前記システムコンポーネントが、スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタである、項8に記載のデバイス。
〔項12〕
前記ステータスが、前記基地局にドッキングされたリモートモニタの数の表示である、項1に記載のデバイス。
〔項13〕
前記ステータスが、リモートモニタにおけるGPS信号強度の表示である、項1に記載のデバイス。
〔項14〕
前記リモートモニタが、前記運動活動に参加する個人に結合された個人モニタである、項13に記載のデバイス。
〔項15〕
前記リモートモニタが、スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタである、項13に記載のデバイス。
〔項16〕
前記ステータスが、前記システムコンポーネントの適正動作の表示である、項1に記載のデバイス。
〔項17〕
前記システムコンポーネントが、モニタ衣類のセンサに結合された個人モニタであり、
不適正動作の表示が、センサ衣類が個人に適正にフィットしていないことを示す、
項16に記載のデバイス。
〔項18〕
前記ステータスが、前記システムコンポーネントの適正配置の表示である、項1に記載のデバイス。
〔項19〕
前記ステータスがシステムアラート閾値を超えたことに応答して前記ステータスが表示される、項1に記載のデバイス。
〔項20〕
前記表示されるステータスが、リモートモニタ上のアラート表示に対応する、項19に記載のデバイス。
〔項21〕
前記アラート表示が、前記リモートモニタに結合された点灯したライトである、項20に記載のデバイス。
〔項22〕
個人に関連付けられたシステムコンポーネントの前記ステータスが、前記個人に関するパフォーマンスメトリックとともに同時に表示される、項1に記載のデバイス。
〔項23〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するステップと、
前記運動活動中に、前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータスを表示するステップと
を含む方法。
〔項24〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックをプロセッサが表示することを可能にする第1のコンピュータ可読プログラムコードと、
前記運動活動中に、前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータスをプロセッサが表示することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと
を含むコンピュータプログラム製品。
〔項25〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するように構成されたディスプレイであって、各メトリックが、前記複数の個人のうちの1人に関係する、ディスプレイと、
前記ディスプレイの操作を可能にするように構成された入力手段と
を備え、
前記複数のメトリックのうちの1つのメトリックが、相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
グループモニタリングデバイス。
〔項26〕
前記相対メトリックが、前記関連する個人の相対パワーの表示を提供し、
相対パワーが、前記関連する個人のパワー出力の、前記関連する個人のパーソナル基準パワー出力に対する表示である、
項25に記載のデバイス。
〔項27〕
前記相対メトリックが、前記関連する個人の効率の表示を提供する、項25に記載のデバイス。
〔項28〕
効率の前記表示が、前記関連する個人の心拍数と比較した前記関連する個人の相対パワーに基づく、項27に記載のデバイス。
〔項29〕
前記第1の関連する個人に関連付けられた前記相対パワーメトリックが、第2の関連する個人に関連付けられた相対パワーメトリックと同時に表示される、項25に記載のデバイス。
〔項30〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するステップであって、各メトリックが、前記複数の個人のうちの1人に関係する、ステップを含み、
前記複数のメトリックのうちの1つのメトリックが、相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
方法。
〔項31〕
較正評価活動に基づいて、前記相対メトリックのための基準値を決定するステップをさらに含み、
前記相対メトリックが前記基準値に基づく、
項30に記載の方法。
〔項32〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックをプロセッサが表示することを可能にするコンピュータ可読プログラムコードであって、各メトリックが前記複数の個人のうちの1人に関係する、コンピュータ可読プログラムコードを含み、
前記複数のメトリックのうちの1つのメトリックが相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
コンピュータプログラム製品。
〔項33〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現を表示するように構成されたディスプレイを備え、 前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
グループモニタリングデバイス。
〔項34〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトの前記ロケーションのグラフィカル表現を表示するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項35〕
前記グラフィカル表現がヒートマップ表現である、項34に記載のデバイス。
〔項36〕
前記ヒートマップ表現が、プレーイングフィールドに関連するエリアにおいて、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトによって費やされた時間を表す、項35に記載のデバイス。
〔項37〕
前記ディスプレイが、プレーイングフィールドの特徴に関して、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトの前記ロケーションのグラフィカル表現を表示するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項38〕
前記ディスプレイが、前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーションを表す前記表現の表示を再生するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項39〕
前記ディスプレイが、前記運動活動の後で、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーションを表す前記表現の表示を再生するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項40〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの各々の前記ロケーションおよび向きの表現を表示するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項41〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの1人の個人の未来の行動についての推奨案を表示するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項42〕
前記ディスプレイが、ロケーションメトリックがアラート状況に一致したとの判定に応答して、アラートを表示するように構成される、項33に記載のデバイス。
〔項43〕
前記アラート状況が、ゴールエリアが無防備であることを示すデータに基づく、項42に記載のデバイス。
〔項44〕
前記アラート状況が、関連する個人の個人ロケーションメトリックに基づいた、前記関連する個人が対象ロケーションから閾値距離よりも遠くに所在しているとの判定に基づく、項42に記載のデバイス。
〔項45〕
前記アラート状況が、関連する個人の個人ロケーションメトリックに基づいた、前記関連する個人が負傷しているとの判定に基づく、項42に記載のデバイス。
〔項46〕
前記アラート状況が、個人ロケーションメトリックに基づいた、第1の個人が第2の個人の位置を認識していない可能性があるとの判定に基づく、項42に記載のデバイス。
〔項47〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現を表示するステップを含み、
前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
方法。
〔項48〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現をプロセッサが表示することを可能にするコンピュータ可読プログラムコードを含み、
前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
コンピュータプログラム製品。
〔項49〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングシステムであって、
複数の個人モニタであって、各個人モニタが前記運動活動に参加する個人のパフォーマンスをモニタリングするように構成される、複数の個人モニタと、
前記複数の個人モニタからメトリックの第1の組を受信するように構成された第1の基地局であって、メトリックの前記第1の組のうちのメトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、第1の基地局と、
前記複数の個人モニタからメトリックの第2の組を受信するように構成された第2の基地局であって、メトリックの前記第2の組のうちのメトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、第2の基地局と
を備え、
メトリックの前記第1の組がメトリックの前記第2の組と異なる、
グループモニタリングシステム。
〔項50〕
前記第1の基地局が、メトリックの前記第1の組のうちのメトリックを第1のリモートデバイスに送信するように構成され、
前記第2の基地局が、メトリックの前記第2の組のうちのメトリックを第2のリモートデバイスに送信するように構成され、
前記第1のリモートデバイスが前記第2のリモートデバイスと異なる、
項49に記載のデバイス。
〔項51〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングシステムであって、
複数の個人モニタであって、各個人モニタが前記運動活動に参加する個人のパフォーマンスをモニタリングするように構成される、複数の個人モニタと、
前記複数の個人モニタからメトリックを受信するように構成された基地局であって、前記メトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表し、前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成されるウェブサーバシステムに、前記基地局が前記メトリックを送信するように構成される、基地局とを備えるグループモニタリングシステム。
〔項52〕
前記メトリックをオンサイト表示システムに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項53〕
前記メトリックをマスコミ報道デバイスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項54〕
前記メトリックをインターネット接続データベースに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項55〕
前記メトリックをビデオゲームに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項56〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、前記ビデオゲームの特徴をロック解除するように構成される、項55に記載のシステム。
〔項57〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、仮想プレーヤのパフォーマンスに影響を与えるように構成される、項55に記載のシステム。
〔項58〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、モニタリングされる運動イベントの少なくとも一部を仮想的に再現するように構成される、項55に記載のシステム。
〔項59〕
前記メトリックをトレーニングデバイスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項60〕
前記メトリックをモバイルappに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項61〕
前記メトリックをソーシャルネットワーキングサービスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項51に記載のシステム。
〔項62〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
複数の個人モニタを使用して、前記運動活動に参加する複数の個人のパフォーマンスをモニタリングするステップと、
基地局において、前記複数の個人モニタからメトリックを受信するステップと、
前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成されるウェブサーバシステムに、前記メトリックを前記基地局から送信するステップと
を含み、
前記メトリックが、前記個人の前記パフォーマンスを表す、
方法。
〔項63〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
複数の個人モニタから受信した情報を使用して、前記運動活動に参加する複数の個人のパフォーマンスをプロセッサがモニタリングすることを可能にする第1のコンピュータ可読プログラムコードと、
基地局において、プロセッサが前記複数の個人モニタからメトリックを受信することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと、
前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成されるウェブサーバシステムにプロセッサが前記メトリックを送信することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと
を含み、
前記メトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、
コンピュータプログラム製品。
〔項64〕
プレーイングフィールドを規定するための方法であって、
第1のロケーションに位置センサを配置するよう求める命令を、管理デバイスを使用して表示するステップと、
前記位置センサから第1の位置データを受信するステップと、
前記第1の位置データを前記第1のロケーションに対応するように規定するステップと、
第2のロケーションに前記位置センサを配置するよう求める命令を、前記管理デバイスを使用して表示するステップと、
前記位置センサから第2の位置データを受信するステップと、
前記第2の位置データを前記第2のロケーションに対応するように規定するステップと
を含み、
前記第1のロケーションの前記位置および前記第2のロケーションの前記位置が、共に前記プレーイングフィールドを規定する、
方法。
〔項65〕
前記第1の位置と前記第2の位置に基づいて、第3のロケーションの位置を決定するステップを含み、
前記第1のロケーションの前記位置、前記第2のロケーションの前記位置、および前記第3のロケーションの前記位置が、共に前記プレーイングフィールドを規定する、
項64に記載のシステム。
〔項66〕
パフォーマンスデータに基づいて、トレーニング計画を自動的に調整するための方法であって、
個人の運動パフォーマンスに関するデータを、グループモニタリングシステムを使用して受信するステップと、
前記運動パフォーマンスにおける改善分野を識別するために、前記データを解析するステップと、
前記識別された改善分野に基づいて推奨トレーニング案を決定するステップと、
確立されたトレーニング計画を識別するステップと、
前記確立されたトレーニング計画を前記推奨トレーニング案と比較するステップと、
前記トレーニング計画が前記推奨トレーニング案のトレーニングを含まないとの判定に応答して、前記推奨トレーニング案の前記トレーニングを含むように前記トレーニング計画を調整するステップと
を含む方法。
〔項67〕
活動をモニタリングするためのシステムであって、
基地局と、
前記基地局と無線で通信するように構成されたオブジェクトモニタと、
前記オブジェクトモニタと通信し、また前記活動において使用されている移動可能なスポーツオブジェクトの特性を感知し、前記活動中に、前記オブジェクトの前記特性を表すデータを前記オブジェクトモニタに送信するように構成されたオブジェクトセンサと、
前記基地局と無線で通信するように構成されたグループモニタリングデバイスと
を備え、
前記オブジェクトモニタが、前記活動中に、前記オブジェクトの前記特性を表す前記データを前記基地局に送信するように構成され、
前記基地局が、前記データを受信し、前記活動中に、前記データに基づいたメトリックを前記グループモニタリングデバイスに送信するように構成され、
前記グループモニタリングデバイスが、前記メトリックの表現を表示するように構成される、
システム。
〔項68〕
前記メトリックが前記スポーツオブジェクトのロケーションの表示である、項67に記載のシステム。
〔項69〕
前記メトリックがイベントの発生の表示である、項67に記載のシステム。
〔項70〕
前記イベントがゴールが決まったことである、項69に記載のシステム。
〔項71〕
前記基地局と無線で通信するように構成された個人モニタと、
複数の個人センサであって、各個人センサが、前記個人モニタと通信し、また前記活動に参加している個人の特性を感知し、前記活動中に、前記個人の前記特性を表すデータを前記個人モニタに送信するように構成される、複数の個人センサと
をさらに備え、
前記個人モニタが、前記活動中に、前記個人の前記特性を表す前記データを前記基地局に送信するように構成され、
前記メトリックが、前記オブジェクトの前記特性を表す前記データと、前記個人の前記特性を表す前記データとの両方に基づく、
項67に記載のシステム。
〔項72〕
前記グループモニタリングデバイスが、前記メトリックを改善するための推奨案を表示するように構成される、項71に記載のシステム。
〔項73〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
運動活動中に、
前記運動活動に参加する複数の個人のうちの各々に関する少なくとも1つのメトリック、および
前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータス
を表示するように構成されたディスプレイと、
前記ディスプレイの操作を可能にするように構成された入力手段と
を備えるグループモニタリングデバイス。
〔項74〕
前記システムコンポーネントが前記ディスプレイから離れたコンポーネントである、項73に記載のデバイス。
〔項75〕
前記システムコンポーネントが基地局である、項73または74に記載のデバイス。
〔項76〕
前記システムコンポーネントが個人モニタである、項73または74に記載のデバイス。
〔項77〕
前記システムコンポーネントがオブジェクトモニタである、項73または74に記載のデバイス。
〔項78〕
前記システムコンポーネントが個人モニタと通信するセンサである、項73または74に記載のデバイス。
〔項79〕
前記システムコンポーネントがオブジェクトモニタと通信するセンサである、項73または74に記載のデバイス。
〔項80〕
前記ステータスが、前記システムコンポーネントのバッテリの残余バッテリ電力の表示である、項73から79のいずれかに記載のデバイス。
〔項81〕
前記システムコンポーネントが基地局である、項80に記載のデバイス。
〔項82〕
前記システムコンポーネントが、前記運動活動に参加する個人に結合された個人モニタである、項80に記載のデバイス。
〔項83〕
前記システムコンポーネントが、スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタである、項80に記載のデバイス。
〔項84〕
前記ステータスが前記基地局にドッキングされたリモートモニタの数の表示である、項73から83のいずれかに記載のデバイス。
〔項85〕
前記ステータスがリモートモニタにおけるGPS信号強度の表示である、項73から84のいずれかに記載のデバイス。
〔項86〕
前記リモートモニタが前記運動活動に参加する個人に結合された個人モニタである、項85に記載のデバイス。
〔項87〕
前記リモートモニタがスポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタである、項85に記載のデバイス。
〔項88〕
前記ステータスが前記システムコンポーネントの適正動作の表示である、項73から87のいずれかに記載のデバイス。
〔項89〕
前記システムコンポーネントが、モニタ衣類のセンサに結合された個人モニタであり、
不適正動作の表示が、センサ衣類が個人に適正にフィットしていないことを示す、
項88に記載のデバイス。
〔項90〕
前記ステータスが前記システムコンポーネントの適正配置の表示である、項73から89のいずれかに記載のデバイス。
〔項91〕
前記ステータスがシステムアラート閾値を超えたことに応答して前記ステータスが表示される、項73から90のいずれかに記載のデバイス。
〔項92〕
前記表示されるステータスがリモートモニタ上のアラート表示に対応する、項91に記載のデバイス。
〔項93〕
前記アラート表示が前記リモートモニタに結合された点灯したライトである、項92に記載のデバイス。
〔項94〕
個人に関連付けられたシステムコンポーネントの前記ステータスが、前記個人に関するパフォーマンスメトリックと同時に表示される、項73から93のいずれかに記載のデバイス。
〔項95〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するステップと、
前記運動活動中に、前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータスを表示するステップと
を含む方法。
〔項96〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックをプロセッサが表示することを可能にする第1のコンピュータ可読プログラムコードと、
前記運動活動中に、前記運動活動をモニタリングするのに使用されるシステムコンポーネントのステータスをプロセッサが表示することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと
を含むコンピュータプログラム製品。
〔項97〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するように構成されたディスプレイであって、各メトリックが前記複数の個人のうちの1人に関係する、ディスプレイと、
前記ディスプレイの操作を可能にするように構成された入力手段と
を備え、
前記複数のメトリックのうちの少なくとも1つのメトリックが相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
グループモニタリングデバイス。
〔項98〕
前記相対メトリックが前記関連する個人の相対パワーの表示を提供し、
相対パワーが、前記関連する個人のパワー出力の、前記関連する個人のパーソナル基準パワー出力に対する表示である、
項97に記載のデバイス。
〔項99〕
前記相対メトリックが前記関連する個人の効率の表示を提供する、項97に記載のデバイス。
〔項100〕
効率の前記表示が、前記関連する個人の心拍数と比較した、前記関連する個人の相対パワーに基づく、項99に記載のデバイス。
〔項101〕
前記第1の関連する個人に関連付けられた前記相対パワーメトリックが、第2の関連する個人に関連付けられた相対パワーメトリックと同時に表示される、項97に記載のデバイス。
〔項102〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックを表示するステップであって、各メトリックが前記複数の個人のうちの1人に関係する、ステップを含み、
前記複数のメトリックのうちの少なくとも1つのメトリックが相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
方法。
〔項103〕
較正評価活動に基づいて、前記相対メトリックのための基準値を決定するステップをさらに含み、
前記相対メトリックが前記基準値に基づく、
項102に記載の方法。
〔項104〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人に関する複数のメトリックをプロセッサが表示することを可能にするコンピュータ可読プログラムコードであって、各メトリックが、前記複数の個人のうちの1人に関係する、コンピュータ可読プログラムコードを含み、
前記複数のメトリックのうちの少なくとも1つのメトリックが相対メトリックであり、
前記相対メトリックが、それが関連する個人のパフォーマンスのレベルの、前記関連する個人のパーソナル能力に対する表示を提供する、
コンピュータプログラム製品。
〔項105〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングデバイスであって、
運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現を表示するように構成されたディスプレイを備え、
前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
グループモニタリングデバイス。
〔項106〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトの前記ロケーションのグラフィカル表現を表示するように構成される、項105に記載のデバイス。
〔項107〕
前記グラフィカル表現がヒートマップ表現である、項106に記載のデバイス。
〔項108〕
前記ヒートマップ表現が、プレーイングフィールドに関連するエリアにおいて、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトによって費やされた時間を表す、項107に記載のデバイス。
〔項109〕
前記ディスプレイが、プレーイングフィールドの特徴に関して、前記複数の個人のうちの各々および前記移動可能なスポーツオブジェクトの前記ロケーションのグラフィカル表現を表示するように構成される、項105から108のいずれかに記載のデバイス。
〔項110〕
前記ディスプレイが、前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーションを表す前記表現の表示を再生するように構成される、項105から109のいずれかに記載のデバイス。
〔項111〕
前記ディスプレイが、前記運動活動の後で、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーションを表す前記表現の表示を再生するように構成される、項105から110のいずれかに記載のデバイス。
〔項112〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの各々の前記ロケーションおよび向きの表現を表示するように構成される、項105から111のいずれかに記載のデバイス。
〔項113〕
前記ディスプレイが、前記複数の個人のうちの個人の未来の行動についての推奨案を表示するように構成される、項105から112のいずれかに記載のデバイス。
〔項114〕
前記ディスプレイが、ロケーションメトリックがアラート状況に一致したとの判定に応答して、アラートを表示するように構成される、項105から113のいずれかに記載のデバイス。
〔項115〕
前記アラート状況が、ゴールエリアが無防備であることを示すデータに基づく、項114に記載のデバイス。
〔項116〕
前記アラート状況が、関連する個人の個人ロケーションメトリックに基づいた、前記関連する個人が対象ロケーションから閾値距離よりも遠くに所在しているとの判定に基づく、項114に記載のデバイス。
〔項117〕
前記アラート状況が、関連する個人の個人ロケーションメトリックに基づいた、前記関連する個人が負傷しているとの判定に基づく、項114に記載のデバイス。
〔項118〕
前記アラート状況が、個人ロケーションメトリックに基づいた、第1の個人が第2の個人の位置を認識していない可能性があるとの判定に基づく、項114に記載のデバイス。
〔項119〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現を表示するステップを含み、
前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
方法。
〔項120〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記運動活動中に、前記運動活動に参加する複数の個人のプレーイングフィールド上におけるロケーション、および移動可能なスポーツオブジェクトのロケーションを表す表現をプロセッサが表示することを可能にするコンピュータ可読プログラムコードを含み、
前記表現が、前記複数の個人のうちの個人に結合された個人モニタによって生成されるロケーション情報、および前記スポーツオブジェクトに結合されたオブジェクトモニタによって生成されるロケーション情報に基づく、
コンピュータプログラム製品。
〔項121〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングシステムであって、
複数の個人モニタであって、各個人モニタが前記運動活動に参加する個人のパフォーマンスをモニタリングするように構成される、複数の個人モニタと、
前記複数の個人モニタからメトリックの第1の組を受信するように構成された第1の基地局であって、メトリックの前記第1の組のうちのメトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、第1の基地局と、
前記複数の個人モニタからメトリックの第2の組を受信するように構成された第2の基地局であって、メトリックの前記第2の組のうちのメトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、第2の基地局と
を備え、
メトリックの前記第1の組がメトリックの前記第2の組と異なる、
グループモニタリングシステム。
〔項122〕
前記第1の基地局がメトリックの前記第1の組のうちのメトリックを第1のリモートデバイスに送信するように構成され、
前記第2の基地局がメトリックの前記第2の組のうちのメトリックを第2のリモートデバイスに送信するように構成され、
前記第1のリモートデバイスが前記第2のリモートデバイスと異なる、
項121に記載のデバイス。
〔項123〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするためのグループモニタリングシステムであって、
複数の個人モニタであって、各個人モニタが前記運動活動に参加する個人のパフォーマンスをモニタリングするように構成される、複数の個人モニタと、
前記複数の個人モニタからメトリックを受信するように構成された基地局であって、前記メトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表し、前記基地局が前記メトリックをウェブサーバシステムに送信するように構成され、前記ウェブサーバシステムが前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成される、基地局と
を備えるグループモニタリングシステム。
〔項124〕
前記メトリックをオンサイト表示システムに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123に記載のシステム。
〔項125〕
前記メトリックをマスコミ報道デバイスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123または124に記載のシステム。
〔項126〕
前記メトリックをインターネット接続データベースに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123から125のいずれかに記載のシステム。
〔項127〕
前記メトリックをビデオゲームに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123から126のいずれかに記載のシステム。
〔項128〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、前記ビデオゲームの特徴をロック解除するように構成される、項127に記載のシステム。
〔項129〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、仮想プレーヤのパフォーマンスに影響を与えるように構成される、項127または128に記載のシステム。
〔項130〕
前記ビデオゲームが、前記メトリックに基づいて、モニタリングされる運動イベントの少なくとも一部を仮想的に再現するように構成される、項127から129のいずれかに記載のシステム。
〔項131〕
前記メトリックをトレーニングデバイスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123から130のいずれかに記載のシステム。
〔項132〕
前記メトリックをモバイルappに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123から131のいずれかに記載のシステム。
〔項133〕
前記メトリックをソーシャルネットワーキングサービスに提供するように構成される前記ウェブサーバシステムをさらに備える、
項123から132のいずれかに記載のシステム。
〔項134〕
運動活動に参加する複数の個人をモニタリングするための方法であって、
複数の個人モニタを使用して、前記運動活動に参加する複数の個人のパフォーマンスをモニタリングするステップと、
基地局において、前記複数の個人モニタからメトリックを受信するステップと、
前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成されるウェブサーバシステムに、前記メトリックを前記基地局から送信するステップと
を含み、
前記メトリックが、前記個人の前記パフォーマンスを表す、
方法。
〔項135〕
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、複数の個人が参加する運動活動に関するパフォーマンス情報をユーザに提供するコンピュータプログラムロジックが記録された、コンピュータ使用可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
複数の個人モニタから受信した情報を使用して、前記運動活動に参加する複数の個人のパフォーマンスをプロセッサがモニタリングすることを可能にする第1のコンピュータ可読プログラムコードと、
基地局において、プロセッサが前記複数の個人モニタからメトリックを受信することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと、
前記メトリックをリモートデバイスに提供するように構成される、ウェブサーバシステムに、プロセッサが前記メトリックを送信することを可能にする第2のコンピュータ可読プログラムコードと
を含み、
前記メトリックが前記個人の前記パフォーマンスを表す、
コンピュータプログラム製品。
〔項136〕
プレーイングフィールドを規定するための方法であって、
第1のロケーションに位置センサを配置するよう求める命令を、管理デバイスを使用して表示するステップと、
前記位置センサから第1の位置データを受信するステップと、
前記第1の位置データを前記第1のロケーションに対応するように規定するステップと、
第2のロケーションに前記位置センサを配置するよう求める命令を、前記管理デバイスを使用して表示するステップと、
前記位置センサから第2の位置データを受信するステップと、
前記第2の位置データを前記第2のロケーションに対応するように規定するステップと
を含み、
前記第1のロケーションの前記位置および前記第2のロケーションの前記位置が、共に前記プレーイングフィールドを規定する、
方法。
〔項137〕
前記第1の位置および前記第2の位置に基づいて、第3のロケーションの位置を決定するステップを含み、
前記第1のロケーションの前記位置、前記第2のロケーションの前記位置、および前記第3のロケーションの前記位置が、共に前記プレーイングフィールドを規定する、
項136に記載のシステム。
〔項138〕
パフォーマンスデータに基づいて、トレーニング計画を自動的に調整するための方法であって、
個人の運動パフォーマンスに関するデータを、グループモニタリングシステムを使用して受信するステップと、
前記運動パフォーマンスにおける改善分野を識別するために、前記データを解析するステップと、
前記識別された改善分野に基づいて推奨トレーニング案を決定するステップと、
確立されたトレーニング計画を識別するステップと、
前記確立されたトレーニング計画を前記推奨トレーニング案と比較するステップと、
前記トレーニング計画が前記推奨トレーニング案のトレーニングを含まないとの判定に応答して、前記推奨トレーニング案の前記トレーニングを含むように前記トレーニング計画を調整するステップと
を含む方法。
〔項139〕
活動をモニタリングするためのシステムであって、
基地局と、
前記基地局と無線で通信するように構成されたオブジェクトモニタと、
前記オブジェクトモニタと通信し、また前記活動において使用されている移動可能なスポーツオブジェクトの特性を感知し、前記活動中に、前記オブジェクトの前記特性を表すデータを前記オブジェクトモニタに送信するように構成されたオブジェクトセンサと、
前記基地局と無線で通信するように構成されたグループモニタリングデバイスと
を備え、
前記オブジェクトモニタが、前記活動中に、前記オブジェクトの前記特性を表す前記データを前記基地局に送信するように構成され、
前記基地局が、前記データを受信し、前記活動中に、前記データに基づいたメトリックを前記グループモニタリングデバイスに送信するように構成され、
前記グループモニタリングデバイスが、前記メトリックの表現を表示するように構成される、
システム。
〔項140〕
前記メトリックが前記スポーツオブジェクトのロケーションの表示である、項139に記載のシステム。
〔項141〕
前記メトリックがイベントの発生の表示である、項139に記載のシステム。
〔項142〕
前記イベントがゴールが決まったことである、項141に記載のシステム。
〔項143〕
前記基地局と無線で通信するように構成された個人モニタと、
複数の個人センサであって、各個人センサが、前記個人モニタと通信し、また前記活動に参加している個人の特性を感知し、前記活動中に、前記個人の前記特性を表すデータを前記個人モニタに送信するように構成される、複数の個人センサと
をさらに備え、
前記個人モニタが、前記活動中に、前記個人の前記特性を表す前記データを前記基地局に送信するように構成され、
前記メトリックが、前記オブジェクトの前記特性を表す前記データと、前記個人の前記特性を表す前記データとの両方に基づく、
項139から142のいずれかに記載のシステム。
〔項144〕
前記グループモニタリングデバイスが、前記メトリックを改善するための推奨案を表示するように構成される、項139から143のいずれかに記載のシステム。
〔項145〕
項95、102、103、119、134、136、または138のいずれかの方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラム。