以下では、本発明の実施形態の添付の図面を参照して、本発明の実施形態の技術的な解決法を、明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて創造的な努力を伴わずに当業者により得られるすべての他の実施形態が、本発明の保護範囲に入るべきである。
本発明の実施形態では、サービス告知要求フレーム、サービス告知応答フレーム、サービス保守フレーム、サービス発見要求フレーム、サービス発見応答フレーム、直接関連付け要求フレーム、および直接関連付け応答フレームは、既存のWLANネットワークにおけるアクション(Action)フレームにおいて4であるカテゴリ(category)を伴うパブリックアクションフレーム(Public Action frame)を拡張することによって実装されてよく、また、IEEE 802.11uで使用される、パブリックアクションフレーム、汎用アドバタイズメントサービス(Generic Advertisement Service、略してGAS)初期要求フレーム、GAS初期応答フレーム、GAS復帰要求フレーム、およびGAS復帰応答フレームなどの、既存の管理フレームを使用することによって実装されてよく、また、IEEE 802.11uにおけるアクセスネットワーク問合せプロトコル(Access Network Query Protocol、ANQP)を拡張し、新たなサービス関連情報を搬送するために拡張された要素を使用することによって実装されてよく、かつまた、当然、本発明の目的が達成され得る限り、新たなフレームを定義することによっても実装されてよいことに留意されたい。
実装形態は本発明では限定されない。
本発明の実施形態において、パブリックアクションフレームの拡張が、本発明の技術的な解決法を説明するための例として使用される。図20は、パブリックアクションフレームの概略的な構造図であり、カテゴリ(category)の値は4であり、パブリックアクションフィールド値(Public Action field value)フィールドが、具体的なパブリックアクションフレームのタイプを特定するために使用され、現在は、16タイプのパブリックアクションフレームがあり、これらはパブリックアクションフィールド値0から15である。本発明の実施形態では、既存のパブリックアクションフレームが拡張される。たとえば、サービス発見要求フレームは、16であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、サービス発見応答フレームは、17であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、サービス告知要求フレームは、18であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、サービス告知確認応答フレームは、19であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、サービス保守フレームは、20であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、直接関連付け要求フレームは、21であるパブリックアクションフィールド値によって特定され、直接関連付け応答フレームは、22であるパブリックアクションフィールド値によって特定される。
本発明の実施形態では、拡張されたパブリックアクションフレームにおいて使用されるパブリックアクションフィールド値は例示的なものにすぎず、規格の発展に伴って、異なる値が使用され得ることに留意されたい。この値は本発明では限定されない。
本発明の実施形態に関与する、サービス識別子、デバイス識別子、およびグループ識別子は、APのローカルの規則に基づいて、すなわち、APに対してローカルに一意に割り振られてよく、または、グローバルに不変の規則に基づいて、すなわち、グローバルに一意に割り振られてよいことに留意されたい。この割振りは本発明の実施形態では限定されない。
特定の実装形態では、ローカルサービス情報、すなわち、APが属しているBSSにおけるサービス情報のみがAPに保存されるように構成されてよく、ローカルサービス情報と、リモートサービス情報、すなわち、APのアクセス可能な隣接APが属しているBSSにおけるサービス情報の両方がAPに保存されるようにも構成されてよいことに、留意されたい。この構成は本発明の実施形態では限定されない。
特定の実装形態では、本発明の実施形態において、APのサービス情報テーブルは1つのテーブルであってよく、または2つのテーブル、たとえば、ローカルサービス情報テーブルおよびリモートサービス情報テーブルに分割されてよく、本発明では限定されないことに留意されたい。APに登録されるサービス情報は、ローカルサービス情報テーブルに保存され、APのアクセス可能な隣接APに登録されるサービス情報は、リモートサービス情報テーブルに保存される。ローカルサービス情報テーブルに問い合わせることは、BSSIDがAPのMACアドレスと同じであるすべてのサービス情報を問い合わせることとして見なされてよく、リモートサービス情報テーブルに問い合わせることは、BSSIDがAPのMACアドレスとは異なるすべてのサービス情報を問い合わせることとして見なされてよく、ローカルサービス情報テーブルとリモートサービス情報テーブルの両方が問い合わされることになる場合は、BSSIDは限定されないことを、当業者は理解することができる。
図1は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するための方法のフローチャートである。この実施形態では、サービスを発見するための方法は、第1のアクセスポイントAPによって実施される。図1に示されるように、方法は以下のステップを含む。
101. 第1のアクセスポイントAPが、第1の局STAからサービス発見要求フレームを受信し、サービス発見要求フレームがM個のサービス問合せ項目を含み、各サービス問合せ項目が問合せタイプおよび問合せ内容を含む。
Mは0以上の整数である。
本発明のこの実施形態では、STAはサービス発見処理の間に必要とされるサービスを問い合わせる必要があり、ここで問合せタイプは、BSSID、デバイス名、デバイス能力、サービス名、およびサービス識別子などの問合せタイプ名であってよく、または問合せタイプ識別子であってよく、たとえば、1つの問合せタイプ識別子は、各問合せタイプ名に対して定義され、通常、問合せタイプ識別子はグローバルに不変であり、これは、本発明の技術的な解決法が実施され得る限り、本発明では限定されないことに留意されたい。
例示的に、図21に示されている問合せタイプ情報テーブルでは、1つの問合せタイプ識別子が各問合せタイプ名に対して定義され、これは本発明では特に限定されない。
例示的に、サービス発見要求フレームを図22に示すことができ、パブリックアクションフィールド値フィールドの後の長さは、変数であり、サービス発見要求フレームにおける動作の詳細の長さを表すために使用され、各サービス問合せ項目における長さは、変数であり、問合せ内容の長さを表すために使用される。
102. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得する。
M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得するステップは特に、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にある問合せ結果を取得するステップを含む。
たとえば、Mが1である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが1つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、問合せタイプが「サービス名」であり問合せ内容が「印刷」である場合、問合せ結果は「サービス名」が「印刷」であることを満たす必要がある。Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Directをサポートする」という問合せ内容とを含む場合、問合せ結果は、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たす必要がある。
Mが0である場合、問合せ結果は、第1のAPのサービス情報テーブル中のすべてのサービス情報である。
サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス名を含み、サービス情報はさらに、ネットワークアクセスポリシー、デバイス名、デバイス能力、サービス記述などを含み得る。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
Mが1以上である場合、問合せ結果は、M個のサービス問合せ項目を満たすすべてのサービス情報であってよく、または、M個のサービス問合せ項目を満たす簡略化されたサービス情報であってよい。
たとえば、Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Directをサポートする」である問合せ内容とを含む場合、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たすすべてのサービス情報が返されること可能であり、または、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たすすべての簡略化されたサービス情報が返されることが可能であり、これは本発明では限定されない。図24に示されるように、サービス情報と比較されて、簡略化されたサービス情報において、サービス問合せ項目中の「サービス名」および「デバイス能力」である問合せタイプが削除され、簡略化されたサービス情報を返すことで、送信されることになる情報の量を減らすことができ、これによって送信効率を改善する。
本発明のこの実施形態では、サービス情報の返信が、本発明の技術的な解決法を説明するための例として使用されるが、本発明に対する制限を何ら構成するものではないことに留意されたい。
103. 第1のAPが、サービス発見応答フレームを第1のSTAに返し、サービス発見応答フレームは問合せ結果を含む。
例示的に、サービス発見応答フレームを図25に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
当然、サービス発見応答フレーム中の問合せ結果は空であることもあり、これは、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報を第1のAPが発見しないことを表す。図25に示されるサービス発見応答フレームでは、長さフィールドの値は0である。
さらに、第1のSTAのサービス発見要求フレームに対して、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルを探索することができ、さらに、別のアクセス可能な隣接APのサービス情報テーブルを探索することができ、これは、必要に応じて特別に構成され得る。
第1のAPは、サービス発見要求フレームをワイヤレスに別のアクセス可能な隣接APに転送し、別のアクセス可能な隣接APによって返されるサービス発見応答フレームを受信することができることに留意されたい。第1のAPはまた、第1のSTAのサービス発見要求フレームを別の方式で別のアクセス可能な隣接APに転送し、別のアクセス可能な隣接APによって返されるサービス発見応答フレームを受信することができる。たとえば、アクセスコントローラ(Access Controller、略してAC)がWLANにおいて存在する場合、第1のAPは、ワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニング(Control And Provisioning of Wireless Access Points、略してCAPWAP)プロトコルでデータメッセージを使用することによって、サービス発見要求フレームおよびサービス発見応答フレームを結合し封入して、ACを使用することによって別のアクセス可能な隣接APと通信することができる。別の例では、ACがWLANに存在せず、APがイーサネット(登録商標)に直接接続される場合、第1のAPは、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol、略してTCP/IP)を使用することによって別のアクセス可能な隣接APと通信し、TCP/IPプロトコルを使用することによって、サービス発見要求フレームおよびサービス発見応答フレームを封入することができる。第1のAPおよび別のアクセス可能な隣接APが互いに通信する方式は、本発明では限定されない。説明を簡単にするために、以下では、第1のAPと別のアクセス可能な隣接APとの通信を説明するために、転送が全般に使用される。
図2は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するための別の方法のフローチャートである。この実施形態では、本発明の技術的な解決法はさらに、本発明の図1に示されるサービスを発見するための方法を基礎にして説明される。図2に示されるように、方法は以下のステップを含む。
201. 第1のAPが、第1の局STAからサービス発見要求フレームを受信し、サービス発見要求フレームがM個のサービス問合せ項目を含み、各サービス問合せ項目が問合せタイプ識別子および問合せ内容を含む。
Mは0以上の整数である。
ここでは再び説明されない詳細については、101を参照されたい。
202. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得する。
第1のAPが転送機能を伴って構成される場合、すなわち、第1のAPが第1のAPのアクセス可能な隣接AP上でサービス情報を発見するためのSTAのためのプロキシとして機能し得る場合、ステップ202は特に、202Aから202C、または202aから202cを含む。
202A. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を取得する。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ102を参照されたい。
202B. 第1のAPが、サービス発見要求フレームを第2のAPに転送し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれるサービス情報を取得し、このとき、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームが、M個のサービス問合せ項目を満たし第2のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を含む。
第2のAPがサービス発見要求フレームを受信した後の処理プロセスについては、本発明の図1に示される方法のステップ102を参照されたい。
202C. 第1のAPが、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得し、問合せ結果は特に、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報と、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれるサービス情報とを含む。
ステップ202Bがステップ202Aの前または後に実行され得ること、およびステップ202Bおよび202Aも同期して実行され得ることを、当業者は理解することができる。
ステップ202Aから202Cまで、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報が第1のAP上で発見され得るかどうかに関係なく、第1のAPが、第1のSTAのサービス発見要求フレームを別のアクセス可能な隣接APに転送して、より広範囲にサービス探索を実行する。
202a. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせる。
202b. 第1のAPのサービス情報テーブル中のサービス情報のいずれもがM個のサービス問合せ項目を満たさない場合に、第1のAPが、サービス発見要求フレームを第2のAPに転送し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれるサービス情報を取得し、このとき、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームが、M個のサービス問合せ項目を満たし第2のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を含む。
第2のAPがサービス発見要求フレームを受信した後の処理プロセスについては、本発明の図1に示される方法のステップ102を参照されたい。
任意選択で、第1のAPが、第1のAPのサービス情報テーブルに、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれ、M個のサービス問合せ項目を満たし、第2のAP上にある、すべてのサービス情報を記録することができる。
202c. 第1のAPのサービス情報テーブル中に存在するサービス情報の少なくとも1つがM個のサービス問合せ項目を満たす場合、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を取得する。
ステップ202aから202cを通じて、第1のAPは、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報が第1のAP上で発見されない場合にのみ、第1のSTAのサービス発見要求フレームを別のアクセス可能な隣接APに転送して、より広範囲でサービス探索を実行する。
任意選択で、第1のAPが第1のSTAのサービス発見要求フレームを第2のAPに転送する場合、第1のSTAのサービス発見要求フレームが処理されたかどうかを第2のAPが判定するように、サービス発見要求はさらに、第1のSTAのデバイスアドレスまたはデバイス識別子を搬送することができる。
第1のAPが第1のSTAのサービス発見要求フレームを第2のAPに転送する例が、本発明の技術的な解決法を説明するためにここでは使用されることに留意されたい。特定の実装形態では、第1のAPの複数のアクセス可能な隣接APが存在することがあり、処理は同じであり、ここでは再び説明されない。
203. 第1のAPが、サービス発見応答フレームを第1のSTAに返し、サービス発見応答フレームは問合せ結果を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ103を参照されたい。
本発明のこの実施形態において提供される技術的な解決法を使用することによって、第1のAPがローカルサービス情報のみを保存しているか、またはローカルサービス情報とリモートサービス情報の両方を保存しているかに関係なく、第1のAPは、アクセス可能な範囲内でサービス情報を発見することができる。したがって、より広範囲でのサービス発見および探索の機能を提供することができ、より豊富なサービス情報をユーザに提供することができ、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求が満たされる。
通常は、STAが関連付けられる前に、AP情報が利用可能ではない場合、STAは、走査を通じて利用可能なAPについての情報を取得する必要があり、次いで、利用可能なAPと関連付けられる。STAは特に、能動走査または受動走査という方式で、利用可能なAPを取得することができる。本発明の技術的な解決法では、利用可能なAPについての情報が走査を通じて取得された後で、利用可能なAP上のサービス情報は、サービス発見要求フレームおよびサービス発見応答フレームを使用することによって取得され得る。既存の走査方式も拡張され得る。利用可能なAPについての情報が取得される間に、利用可能なAPについてのサービス要覧情報が取得される。新たなフレームが、能動走査および受動走査のためにそれぞれ定義されてよく、または、プローブ要求(probe Request)フレーム、プローブ応答(probe Response)フレーム、およびビーコン(beacon)フレームも拡張されてよく、たとえば、新たな情報要素(information element)がサービス情報を記述するために定義され、これは本発明では限定されない。
本発明のこの実施形態では、新たなサービス情報要素(service information element)が定義され、プローブ要求(probe request)フレーム、プローブ応答(probe response)フレーム、およびビーコン(beacon)が拡張され、利用可能なAPについての情報が取得される間に、利用可能なAPについてのサービス要覧情報も取得される、例を使用することによって、本発明の技術的な解決法が説明される。サービス情報要素(service information element)は、要素識別子(element ID)を使用することによって区別される。現在、IEEE 802.11規格では、17〜31、128〜129、および133〜136が依然として要素ID向けの使用のために確保されており、本発明の技術的な解決法では、拡張されたサービス情報要素(service information element)の要素IDとして機能するように、1つの値が17〜31、128〜129、および133〜136から選択され得る。
図3は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するためのさらに別の方法のフローチャートである。この実施形態では、本発明の技術的な解決法はさらに、図1または図2に示されるサービスを発見するための方法を基礎にして説明される。図3に示されるように、方法は以下のステップを含む。
301. 第1のアクセスポイントAPが、あるブロードキャスト方式でビーコンフレームを送信し、ビーコンフレームはサービス情報要素を含む。
受動走査方式が採用される場合、第1のAPは、ビーコンフレームを定期的にブロードキャストし、第1の局STAは、第1のAPによって送信されるビーコンフレームを捕捉するために、チャネルごとに聴取を実行する必要があり、第1のAPについての情報と第1のAPについてのサービス要覧情報とを取得する。
サービス情報要素は、サービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
任意選択で、サービス情報要素はさらにネットワークタイプを含んでよく、サービス要覧項目はさらにサービス記述を含んでよい。ネットワークタイプは、IEEE 802.11規格におけるある定義、たとえばプライベートネットワークに従い得る。
例示的に、サービス情報要素(service information element)を図26に示すことができ、ここで、長さ(length)は、0から256バイトの値を有し、サービス情報要素の長さを表すために使用される。
302. 第1のAPが、第1の局STAからサービス発見要求フレームを受信し、サービス発見要求フレームがM個のサービス問合せ項目を含み、各サービス問合せ項目が問合せタイプ識別子および問合せ内容を含む。
Mは0以上の整数である。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ101を参照されたい。
303. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得する。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ102またはステップ202を参照されたい。
304. 第1のAPが、サービス発見応答フレームを第1のSTAに返し、サービス発見応答フレームは、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ103を参照されたい。
図4は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するためのさらに別の方法のフローチャートである。この実施形態では、本発明の技術的な解決法はさらに、図1または図2に示されるサービスを発見するための方法を基礎にして説明される。図4に示されるように、方法は以下のステップを含む。
401. 第1のアクセスポイントAPが、第1の局STAによりあるブロードキャスト方式で送信されたプローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレームはサービス情報要素を含む。
サービス情報要素中の長さ(length)フィールドは0である。
能動走査方式が採用される場合、第1のSTAは、各チャネル上で、サービス要素を搬送するプローブ要求フレームを送信し、チャネル上で利用可能なAPを能動的に走査し、利用可能なAPについてのサービス要覧情報を要求する。
402. 第1のAPが、プローブ応答フレームを第1のSTAに返し、プローブ応答フレームはサービス情報要素を含む。
サービス情報要素は、サービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
第1のSTAのプローブ要求フレームを受信した後で、第1のAPは、プローブ応答フレームを第1のSTAに返し、第1のAPについての情報を第1のSTAに提供する。その上、プローブ要求フレームはサービス情報要素を含むので、第1のAPによって第1のSTAに返されるプローブ応答フレームはサービス情報要素も含み、第1のAPについてのサービス要覧情報が第1のSTAに提供される。
任意選択で、サービス情報要素はさらにネットワークタイプを含んでよく、サービス要覧項目はさらにサービス記述を含んでよい。ネットワークタイプは、IEEE 802.11規格におけるある定義、たとえばプライベートネットワークに従い得る。
例示的に、サービス情報要素(service information element)を図26に示すことができ、ここで、長さ(length)は、0から256バイトの値を有し、サービス情報要素の長さを表すために使用される。
403. 第1のAPが、第1のSTAからサービス発見要求フレームを受信し、サービス発見要求フレームはM個のサービス問合せ項目を含み、各サービス問合せ項目が問合せタイプ識別子および問合せ内容を含む。
Mは0以上の整数である。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ101を参照されたい。
404. 第1のAPが、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得する。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ102またはステップ202を参照されたい。
405. 第1のAPが、サービス発見応答フレームを第1のSTAに返し、サービス発見応答フレームは、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ103を参照されたい。
本発明のこの実施形態で提供される技術的な解決法を採用することによって、第1のSTAがサービス情報を取得する必要があるときに、それが第1のSTAが関連付けられる前かまたは関連付けられた後かに関係なく、第1のAPはサービスを発見することができ、これによって、異なるAP間での頻繁な関連付けおよび切断の問題を回避する。この頻繁な関連付けおよび切断は、APと関連付けられた後に、必要とされるサービスが存在しないことを第1のSTAが発見し、次いで第1のSTAが切断されることが原因で発生する。これにより、ユーザは確実に、サービスを提供するネットワークにより高速および正確にアクセスすることができ、ユーザ体験が改善される。その上、ネットワークにおいてサービスを提供するSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要もなく、これによって、サービスを提供するSTAのリソース消費および電力消費を低減する。
図5は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するためのまたさらに別の方法のフローチャートである。この実施形態では、サービスを発見するための方法は、第1の局STAによって実施される。図5に示されるように、方法は以下のステップを含む。
501. 第1の局STAが、第1のアクセスポイントAPにサービス発見要求フレームを送信し、サービス発見要求フレームがM個のサービス問合せ項目を含み、各サービス問合せ項目が問合せタイプおよび問合せ内容を含む。
Mは0以上の整数である。
本発明のこの実施形態では、STAはサービス発見処理の間に必要とされるサービスを問い合わせる必要があり、ここで問合せタイプは、BSSID、デバイス名、デバイス能力、サービス名、およびサービス識別子などの問合せタイプ名であってよく、または問合せタイプ識別子であってよく、たとえば、1つの問合せタイプ識別子は、各問合せタイプ名に対して定義され、通常、問合せタイプ識別子はグローバルに不変であり、これは、本発明の技術的な解決法が実施され得る限り、本発明では限定されないことに留意されたい。
例示的に、図21に示されている問合せタイプ情報テーブルでは、1つの問合せタイプ識別子が各問合せタイプ名に対して定義され、これは本発明では特に限定されない。
例示的に、サービス発見要求フレームを図22に示すことができ、パブリックアクションフィールド値フィールドの後の長さ(length)は、変数であり、サービス発見要求フレームにおける動作の詳細の長さを表すために使用され、各サービス問合せ項目における長さ(length)は、変数であり、問合せ内容の長さを表すために使用される。
502. 第1のSTAが、第1のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信し、サービス発見応答フレームが、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を含む。
問合せ結果は、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報であってよく、または、M個のサービス問合せ項目を満たす簡略化されたサービス情報であってよい。
サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス名を含み、サービス情報はさらに、ネットワークアクセスポリシー、デバイス名、デバイス能力、サービス記述などを含み得る。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
たとえば、Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Direct」である問合せ内容とを含む場合、問合せ結果は、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Direct」であることを満たすすべてのサービス情報であり、または、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Direct」であることを満たすすべての簡略化されたサービス情報であり得る。問合せ結果は本発明では限定されない。図24に示されるように、サービス情報と比較されて、簡略化されたサービス情報において、サービス問合せ項目中の「サービス名」および「デバイス能力」である問合せタイプが削除され、簡略化されたサービス情報を返すことで、送信されることになる情報の量を減らすことができ、これによって送信効率を改善する。
本発明のこの実施形態では、問合せ結果がサービス情報である例が、本発明の技術的な解決法を説明するために使用されるが、本発明に対する制限を何ら構成するものではないことに留意されたい。
例示的に、サービス発見応答フレームを図25に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
当然、サービス発見応答フレーム中の問合せ結果は空であることもあり、これは、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報を第1のAPが発見しないことを表す。図25に示されるサービス発見応答フレームでは、長さフィールドの値は0である。
任意選択で、第1のSTAがサービス発見要求フレームを送信した後で、タイマーが設定されてもよい。第1のAPによって返されるサービス発見応答フレームがタイマーの設定時間内に受信されない場合、第1のSTAは、現在のサービス発見が失敗したと見なす。第1のSTAは、サービス発見要求フレームを第1のAPに再び送信することができ、または、サービス発見要求フレームを別のAPに送信することができる。
任意選択で、図5aに示されるように、ステップ501の前に、第1のSTAは、走査を通じて、利用可能なAPについての情報を取得し、利用可能なAPについてのサービス要覧情報を要求する必要がある。
能動走査方式が採用される場合、方法はさらに以下のステップを含む。
503. 第1のSTAが、あるブロードキャスト方式でプローブ要求フレームを送信し、プローブ要求フレームはサービス情報要素を含む。
サービス情報要素中の長さ(length)フィールドは0である。プローブ要求フレームは、APについてのサービス要覧情報を要求するために使用される。したがって、プローブ要求フレームのサービス情報要素中のサービス要覧項目は空であり、サービス情報要素中の長さ(length)フィールドは0である。
504. 第1のSTAが、第1のAPによって返されるプローブ応答フレームを受信し、プローブ応答フレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
受動走査方式が採用される場合、方法はさらに以下のステップを含む。
505. 第1のSTAが、第1のAPによってあるブロードキャスト方式で送信されるビーコンフレームを受信し、ビーコンフレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
受動走査方式が採用される場合、第1のAPは、ビーコンフレームを定期的にブロードキャストし、第1のSTAは、第1のAPによって送信されるビーコンフレームを捕捉するために、チャネルごとに聴取を実行し、第1のAPについての情報と第1のAPについてのサービス要覧情報とを取得する必要がある。
本発明のこの実施形態で提供される技術的な解決法を採用することによって、それが第1のSTAが関連付けられる前かまたは関連付けられた後かに関係なく、第1のAPは、ネットワーク中で提供され得るデバイス情報およびサービス情報を探索するための第1のSTAのためのプロキシとして機能することができ、これによって、より豊富なサービス情報を取得し、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たし、異なるAP間の頻繁な関連付けおよび切断という問題を回避する。この頻繁な関連付けおよび切断は、APと関連付けられた後に、必要とされるサービスが存在しないことを第1のSTAが発見し、次いで第1のSTAが切断されることが原因で発生する。これにより、ユーザは確実に、サービスを提供するネットワークにより高速および正確にアクセスすることができ、ユーザ体験が改善される。
本発明のある実施形態は、サービスを発見するためのシステムを提供する。システムは、図6に示される第1のアクセスポイントAPおよび図7に示される第1の局STAを含む。第1のSTAおよび第1のAPは互いに対話して、本発明の実施形態で提供されるサービスを発見するための方法を実施する。
システムはさらに第2のAPを含んでよく、第2のAPは第1のAPのアクセス可能な隣接APである。複数の第2のAPがシステム中に存在し得ることが理解され得る。
以下では、本発明の実施形態で提供されるサービスを発見するためのシステム中の、第1のSTAおよび第1のAPを詳しく説明する。
図6は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するための第1のアクセスポイントAPの概略的な構造図である。図6に示されるように、第1のAPは、受信ユニット601、問合せユニット602、および送信ユニット603を含む。
受信ユニット601は、サービス発見要求フレームを第1の局STAから受信するように構成され、サービス発見要求フレームはM個のサービス問合せ項目を含む。
各サービス問合せ項目は、問合せタイプおよび問合せ内容を含み、Mは0以上の整数である。
本発明のこの実施形態では、STAはサービス発見処理の間に必要とされるサービスを問い合わせる必要があり、ここで問合せタイプは、BSSID、デバイス名、デバイス能力、サービス名、およびサービス識別子などの問合せタイプ名であってよく、または問合せタイプ識別子であってよく、たとえば、1つの問合せタイプ識別子は、各問合せタイプ名に対して定義され、通常、問合せタイプ識別子はグローバルに不変であり、これは、本発明の技術的な解決法が実施され得る限り、本発明では限定されないことに留意されたい。
例示的に、図21に示されている問合せタイプ情報テーブルでは、1つの問合せタイプ識別子が各問合せタイプ名に対して定義され、これは本発明では特に限定されない。
例示的に、サービス発見要求フレームを図22に示すことができ、パブリックアクションフィールド値フィールドの後の長さ(length)は、変数であり、サービス発見要求フレームにおける動作の詳細の長さを表すために使用され、各サービス問合せ項目における長さ(length)は、変数であり、問合せ内容の長さを表すために使用される。
問合せユニット602は、サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得するように構成される。
問合せユニット602は特に、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にある問合せ結果を取得するように構成される。
たとえば、Mが1である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが1つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、問合せタイプが「サービス名」であり問合せ内容が「印刷」である場合、問合せ結果は「サービス名」が「印刷」であることを満たす必要がある。Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Directをサポートする」という問合せ内容とを含む場合、問合せ結果は、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たす必要がある。
Mが0である場合、問合せ結果は、第1のAPのサービス情報テーブル中のすべてのサービス情報である。
サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス名を含み、サービス情報はさらに、ネットワークアクセスポリシー、デバイス名、デバイス能力、サービス記述などを含み得る。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
Mが1以上である場合、問合せ結果は、M個のサービス問合せ項目を満たすすべてのサービス情報であってよく、または、M個のサービス問合せ項目を満たす簡略化されたサービス情報であってよい。
たとえば、Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Directをサポートする」である問合せ内容とを含む場合、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たすすべてのサービス情報が返されること可能であり、または、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たすすべての簡略化されたサービス情報が返されることが可能であり、これは本発明では限定されない。図24に示されるように、サービス情報と比較されて、簡略化されたサービス情報において、サービス問合せ項目中の「サービス名」および「デバイス能力」である問合せタイプが削除され、簡略化されたサービス情報を返すことで、送信されることになる情報の量を減らすことができ、これによって送信効率を改善する。
本発明のこの実施形態では、サービス情報の返信が、本発明の技術的な解決法を説明するための例として使用されるが、本発明に対する制限を何ら構成するものではないことに留意されたい。
送信ユニット603は、サービス発見応答フレームを第1のSTAに返すように構成され、サービス発見応答フレームは問合せ結果を含む。
例示的に、サービス発見応答フレームを図25に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
当然、サービス発見応答フレーム中の問合せ結果は空であることもあり、これは、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報を第1のAPが発見しないことを表す。図25に示されるサービス発見応答フレームでは、長さフィールドの値は0である。
任意選択で、図6aに示されるように、第1のAPはさらに走査ユニット604を含み、
走査ユニット604は、あるブロードキャスト方式でビーコンフレームを送信するように構成され、または、走査ユニット604は、第1のSTAによってあるブロードキャスト方式で送信されるプローブ要求フレームを受信し、第1のSTAにプローブ応答フレームを返すように構成される。
受動走査方式が採用される場合、走査ユニット604は特に、ビーコンフレームを定期的にブロードキャストするように構成され、ビーコンフレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。第1のSTAは、第1のAPによって送信されるビーコンフレームを捕捉するために、チャネルごとに聴取を実行し、第1のAPについての情報と第1のAPについてのサービス要覧情報とを取得する必要がある。
能動走査方式が採用される場合、第1のSTAは、各チャネル上で、サービス情報要素を搬送するプローブ要求フレームを送信し、チャネル上で利用可能なAPを能動的に走査し、利用可能なAPについてのサービス要覧情報を要求する。走査ユニット604は特に、第1のSTAによってあるブロードキャスト方式で送信されるプローブ要求フレームを受信し、プローブ応答フレームを第1のSTAに返すように構成され、プローブ要求フレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素中の長さ(length)フィールドは0であり、プローブ応答フレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含み、これらは、第1のAPについての情報および第1のAPについてのサービス要覧情報を第1のSTAに提供するために使用される。
例示的に、サービス情報要素(service information element)を図26に示すことができ、ここで、長さ(length)は、0から256バイトの値を有し、サービス情報要素の長さを表すために使用される。
任意選択で、サービス情報要素はさらにネットワークタイプを含んでよく、サービス要覧項目はさらにサービス記述を含んでよい。ネットワークタイプは、IEEE 802.11規格におけるある定義、たとえばプライベートネットワークに従い得る。
任意選択で、図6bに示されるように、問合せユニット602は、
サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせて、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を取得するように構成される、ローカルサブユニット602Aと、
サービス発見要求フレームを第2のAPに転送し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれるサービス情報を取得するように構成される、リモートサブユニット602Bであって、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームが、M個のサービス問合せ項目を満たし第2のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を含む、リモートサブユニット602Bと、
M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を取得するように構成される、結果取得サブユニット602Cであって、問合せ結果が特に、ローカルサブユニット602Aによって取得されるサービス情報およびリモートサブユニット602Bによって取得されるサービス情報を含む、結果取得サブユニット602Cとを含む。
任意選択で、図6cに示されるように、問合せユニット602は、
サービス発見要求フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせるように構成される、探索サブユニット602aと、
探索サブユニット602aの探索結果が、第1のAPのサービス情報テーブル中のサービス情報のいずれもがM個のサービス問合せ項目を満たさないということである場合に、サービス発見要求フレームを第2のAPに転送し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信し、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームに含まれるサービス情報を取得するように構成される、リモートサブユニット602bであって、第2のAPによって返されるサービス発見応答フレームが、M個のサービス問合せ項目を満たし第2のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を含む、リモートサブユニット602bと、
探索サブユニット602aの探索結果が、第1のAPのサービス情報テーブル中に存在するサービス情報の少なくとも1つがM個のサービス問合せ項目を満たすということである場合に、M個のサービス問合せ項目を満たし第1のAPのサービス情報テーブル中にあるすべてのサービス情報を取得すように構成される、ローカルサブユニット602cとを含む。
任意選択で、リモートサブユニット602Bまたはリモートサブユニット602bが第1のSTAのサービス発見要求フレームを転送する場合、第1のSTAのサービス発見要求フレームが処理されたかどうかを第2のAPが判定するように、サービス発見要求はさらに、第1のSTAのデバイスアドレスまたはデバイス識別子を搬送することができる。
図7は、本発明のある実施形態による、サービスを発見するための第1の局STAの概略的な構造図である。図7に示されるように、第1のSTAは、送信ユニット701および受信ユニット702を含む。
送信ユニット701は、サービス発見要求フレームを第1のアクセスポイントAPに送信するように構成され、サービス発見要求フレームはM個のサービス問合せ項目を含む。
各サービス問合せ項目は、問合せタイプおよび問合せ内容を含み、Mは0以上の整数である。
本発明のこの実施形態では、STAはサービス発見処理の間に必要とされるサービスを問い合わせる必要があり、ここで問合せタイプは、BSSID、デバイス名、デバイス能力、サービス名、およびサービス識別子などの問合せタイプ名であってよく、または問合せタイプ識別子であってよく、たとえば、1つの問合せタイプ識別子は、各問合せタイプ名に対して定義され、通常、問合せタイプ識別子はグローバルに不変であり、これは、本発明の技術的な解決法が実施され得る限り、本発明では限定されないことに留意されたい。
例示的に、図21に示されている問合せタイプ情報テーブルでは、1つの問合せタイプ識別子が各問合せタイプ名に対して定義され、これは本発明では特に限定されない。
例示的に、サービス発見要求フレームを図22に示すことができ、パブリックアクションフィールド値フィールドの後の長さ(length)は、変数であり、サービス発見要求フレームにおける動作の詳細の長さを表すために使用され、各サービス問合せ項目における長さ(length)は、変数であり、問合せ内容の長さを表すために使用される。
受信ユニット702は、第1のAPによって返されるサービス発見応答フレームを受信するように構成され、サービス発見応答フレームは、M個のサービス問合せ項目を満たす問合せ結果を含む。
問合せ結果は、M個のサービス問合せ項目を満たすすべてのサービス情報であってよく、または、M個のサービス問合せ項目を満たす簡略化されたサービス情報であってよい。
サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス名を含み、サービス情報はさらに、ネットワークアクセスポリシー、デバイス名、デバイス能力、サービス記述などを含み得る。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
たとえば、Mが2である場合、すなわち、サービス発見要求フレームが2つのサービス問合せ項目を含む場合、たとえば、第1のサービス問合せ項目が「サービス名」である問合せタイプと「印刷」である問合せ内容とを含み、第2のサービス問合せ項目が「デバイス能力」である問合せタイプと「Wi-Fi Directをサポートする」である問合せ内容とを含む場合、問合せ結果は、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たす必要があるすべてのサービス情報であり、または、「サービス名」が「印刷」であり「デバイス能力」が「Wi-Fi Directをサポートする」であることを満たすすべての簡略化されたサービス情報であってよく、これは本発明では限定されない。図24に示されるように、サービス情報と比較されて、簡略化されたサービス情報において、サービス問合せ項目中の「サービス名」および「デバイス能力」である問合せタイプが削除され、簡略化されたサービス情報を返すことで、送信されることになる情報の量を減らすことができ、これによって送信効率を改善する。
本発明のこの実施形態では、問合せ結果がサービス情報である例が、本発明の技術的な解決法を説明するために使用されるが、本発明に対する制限を何ら構成するものではないことに留意されたい。
例示的に、サービス発見応答フレームを図25に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
当然、サービス発見応答フレーム中の問合せ結果は空であることもあり、これは、M個のサービス問合せ項目を満たすサービス情報を第1のAPが発見しないことを表す。図25に示されるサービス発見応答フレームでは、長さフィールドの値は0である。
任意選択で、図7aに示されるように、第1のSTAはさらに走査ユニット703を含み、
走査ユニット703は、第1のAPによってあるブロードキャスト方式で送信されるビーコンフレームを受信するように構成され、または、走査ユニット703は、あるブロードキャスト方式でプローブ要求フレームを送信し、第1のAPによって返されるプローブ応答フレームを受信するように構成される。
走査ユニット703を使用することによって、第1のSTAは、利用可能なAPについての情報を取得し、利用可能なAPについてのサービス要覧情報を要求することができる。
能動走査方式が採用される場合、走査ユニット703は特に、あるブロードキャスト方式でプローブ要求フレームを送信し、第1のAPによって返されるプローブ応答フレームを受信するように構成され、プローブ要求フレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素中の長さ(length)フィールドは0であり、プローブ応答フレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
受動走査方式が採用される場合、走査ユニット703は特に、第1のAPによってあるブロードキャスト方式で送信されるビーコンフレームを受信するように構成され、ビーコンフレームはサービス情報要素を含み、サービス情報要素はサービス要覧項目を含み、サービス要覧項目は、BSSID、サービス識別子、およびサービス名を含む。
任意選択で、第1のSTAはさらにタイミングユニットを含み、このタイミングユニットは、サービス発見要求フレームが送信された後で、タイマーを設定し、第1のAPによって返されるサービス発見応答フレームがタイマーの設定時間内に受信されない場合、現在のサービス発見が失敗したと見なすように構成されるので、第1のSTAは、サービス発見要求フレームを第1のAPに再び送信することができ、または、サービス発見要求フレームを別のAPに送信することができる。
本発明のこの実施形態で提供されるサービスを発見する技術的な解決法を採用することによって、第1のAPは、ネットワーク中でサービス情報を探索するための第1のSTAのためのプロキシとして機能することができ、第1のAPは、ローカル探索およびリモート探索を通じて、より広範で豊富なサービス情報をユーザに提供することができ、これによって、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たす。したがって、ネットワークにおいてサービスを提供するSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要もなく、これによって、サービスを提供するSTAのリソース消費および電力消費を低減する。加えて、第1のSTAは、関連付けの前と関連付けの後の両方で、第1のAPを使用することによってサービス情報を取得することができ、これによって、異なるAP間の頻繁な関連付けおよび切断の問題が回避され、この頻繁な関連付けおよび切断は、APと関連付けられた後で、必要とされるサービスが存在しないことを第1のSTAが発見し、次いで切断されることが原因で発生する。これにより、ユーザは確実に、サービスを提供するネットワークにより高速および正確にアクセスすることができ、ユーザ体験が改善される。
さらに、第1のAPと関連付けられた後で、第1のSTAは、第1のSTAが提供できるサービスを第1のAPに宣言することができる。第1のAPはまた、第1のSTAによって宣言されたサービス情報を、ネットワーク中の別のアクセス可能な隣接APに拡散することができる。
図8は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するための方法のフローチャートである。この実施形態では、サービスを登録するための方法は、第1のアクセスポイントAPによって実施される。図8に示されるように、方法は以下のステップを含む。
801. 第1のアクセスポイントAPが、第1の局STAからサービス告知要求フレームを受信し、サービス告知要求フレームが、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含み、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々がサービス名を含む。
第1のAPと関連付けられた後で、第1のSTAは、サービス告知要求フレームを第1のAPに送信して、第1のAP上のサービスを登録することができる。
第1のSTAのデバイスアドレスは通常、第1のSTAのMACアドレスである。第1のSTAのデバイスアドレスは通常、サービス告知要求フレームのヘッダで搬送される。
サービス告知要求フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名、デバイス識別子、デバイス能力、デバイス記述などを含み得る。第1のSTAのデバイス名は、たとえば、プリンターまたはテレビであってよく、または、たとえば、カフェNo.1およびチケットセンターNo.2であってよい。第1のSTAのデバイス能力は、たとえば、Wi-Fi DirectをサポートするまたはBluetooth(登録商標)をサポートすることであってよく、能力パラメータがさらにデバイス能力で搬送されてよく、たとえば、Wi-Fi Directがサポートされる場合、直線距離が搬送される。たとえば、
デバイス名 デバイス能力
プリンター Wi-Fi Directをサポートする、Lである直線距離
チケットセンターNo.2 ドアツードアサービスを提供する
サービス宣言項目はさらに、サービス名に加えて、サービス記述を含み得る。たとえば、前述のチケットセンターNo.2は以下のサービスを提供することができる。
サービス名 サービス記述
航空券予約 中国南方航空のみ
鉄道乗車券予約 CRH乗車券のみ
券の問合せ 3日以内
第1のSTAが複数のサービスを提供できる場合、第1のSTAは、第1のAP上の複数のサービスを一度に登録することができ、サービス告知要求フレームは複数のサービス宣言項目を含む。第1のSTAはまた、第1のAP上のサービスを複数回登録することができ、すなわち、第1のAP上の1つのサービスをその都度登録することができ、サービスを複数回登録することができる。この場合、サービス告知要求フレームは、その都度、1つのサービス宣言項目のみを含む。
例示的に、サービス告知要求フレームを図27に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
802. 第1のAPが、第1のSTAのデバイス識別子を取得する。
具体的には、第1のAPが、第1のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせ、アドレス対応付けテーブルが、デバイスアドレスとデバイス識別子との対応付けを含み、
第1のAPのアドレス対応付けテーブル中の1つの既存のアドレスの対応付けにおけるデバイスアドレスが、第1のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、第1のAPが、既存のアドレスの対応付けにおけるデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得し、または、
第1のAPのアドレス対応付けテーブル中のいずれのアドレスの対応付けにおけるデバイスアドレスも、第1のSTAのデバイスアドレスと異なる場合に、第1のAPが、デバイス識別子プールから第1のSTAのデバイス識別子を割り振り、アドレス対応付けテーブルに、第1のSTAのデバイスアドレスと第1のSTAのデバイス識別子とのアドレスの対応付けを記録する。
任意選択で、サービス告知要求フレームが第1のSTAのデバイス識別子を含む場合、第1のAPはまた、サービス告知要求フレームから第1のSTAのデバイス識別子を取得することができる。
たとえば、デバイスアドレスがMAC1であるチケットセンターNo.2はデバイス識別子DI-1を有し、デバイスアドレスがMAC2であるプリンター1はデバイス識別子DI-2を有する。
803. 第1のAPが、少なくとも1つのサービス宣言項目に従って、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス識別子を取得する。
すなわち、第1のAPが各サービス宣言項目のサービス名に従って対応するサービス識別子を取得することは特に、
第1のAPによって、少なくとも1つのサービス宣言項目中の第1のサービス宣言項目のサービス名に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせるステップと、
第1のAPのサービス情報テーブル中のサービス情報のいずれにおけるサービス名も、第1のサービス宣言項目のサービス名と異なる場合に、第1のサービス宣言項目のサービス名に従ってサービス識別子プールから第1のサービス識別子を割り振るステップ、または、
第1のAPのサービス情報テーブル中に存在する既存のサービス情報におけるあるサービス名が、第1のサービス宣言項目のサービス名と同じであり、既存のサービス情報のBSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じである場合に、既存のサービス情報のサービス識別子、すなわち、第1のサービス宣言項目のサービス名に対応する第1のサービス識別子を取得するステップとを含む。
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス宣言項目のサービス名に対応する第2のサービス識別子が取得され、以下同様である。
たとえば、チケットセンターNo.2はサービス告知要求フレームを送信し、サービス告知要求フレームは2つのサービス宣言項目を含み、第1のサービス宣言項目は「航空券予約」であるサービス名を有し、第2のサービス宣言項目は「鉄道乗車券予約」であるサービス名を有するので、第1のAPは、「航空券予約」に従ってサービス識別子SI-1を取得し、そして、「鉄道乗車券予約」に従ってサービス識別子SI-2を取得する。
804. 第1のAPが、第1のAPのサービス情報テーブルに、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス情報を記録し、サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス宣言項目を含む。
具体的には、第1のAPが、第1のサービス情報を取得し、このとき第1のサービス情報が、第1のAPのBSSID、第1のSTAのデバイス識別子、第1のサービス識別子、および第1のサービス宣言項目を含み、
第1のAPのサービス情報テーブルに第1のサービス情報を記録する。
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス情報が取得され、第2のサービス情報が第1のAPのサービス情報テーブルに記録され、以下同様である。
任意選択で、サービス情報はさらに、第1のSTAのデバイス名、第1のSTAのデバイス能力、およびネットワークアクセスポリシーを含み得る。ネットワークアクセスポリシーは、APが属しているBSS内部のアクセスポリシーを表すことがあり、または、特定のサービスに対するアクセスポリシーであることがある。たとえば、AP1がパブリックネットワーク中にあり、AP2がプライベートネットワーク中にあり、AP1は、AP2のアクセスポリシーに従って、AP2が属しているプライベートネットワークにアクセスすることができる。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
805. 第1のAPが、サービス告知応答フレームを第1のSTAに返し、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目はサービス識別子およびサービス名を含む。
具体的には、サービス告知応答フレームは、
ステップ802で取得される第1のSTAのデバイス識別子と、
少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1の宣言確認応答項目であって、第1のサービス宣言項目のサービス名および第1のサービス識別子を含む、第1の宣言確認応答項目を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合には、第2のサービス宣言項目に対応する第2の宣言確認応答項目であって、第2のサービス宣言項目のサービス名および第2のサービス識別子を含む、第2の宣言確認応答項目を含み、以下同様である。
任意選択で、サービス告知応答フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名を含み得る。
例示的に、サービス告知応答フレームを図28に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
本発明のこの実施形態で提供されるサービスを登録するための方法を採用することによって、第1のAPと関連付けられた第1のSTAは、第1のAP上のサービス情報を宣言することができ、第1のAPは、第1のAPが属しているBSS内部のサービス情報を管理して保持し、サービス探索機能を提供する。このようにして、第1のSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、第1のSTAのリソース消費および電力消費を低減する。
第1のAPは、サービス保守フレームをワイヤレスに別のアクセス可能な隣接APに転送し、かつ別のアクセス可能な隣接APによって送信されるサービス保守フレームを受信できることに留意されたい。第1のAPはまた、別の方式でサービス保守フレームを別のアクセス可能な隣接APに転送することができる。たとえば、アクセスコントローラ(Access Controller、略してAC)がWLANにおいて存在する場合、第1のAPは、ワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニング(Control And Provisioning of Wireless Access point、略してCAPWAP)プロトコルでデータメッセージを使用することによって、サービス保守フレームを結合し封入して、ACを使用することによって別のアクセス可能な隣接APと通信することができる。別の例では、ACがWLANに存在せず、APがイーサネット(登録商標)に直接接続される場合、第1のAPは、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol、略してTCP/IP)を使用することによって別のアクセス可能な隣接APと通信し、TCP/IPプロトコルを使用することによって、サービス保守フレームを封入することができる。第1のAPおよび別のアクセス可能な隣接APが互いに通信する方式は、本発明では限定されない。説明を簡単にするために、以下では、第1のAPと別のアクセス可能な隣接APとの通信を説明するために、転送が全般に使用される。
図9は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するための別の方法のフローチャートである。この実施形態では、本発明の技術的な解決法はさらに、図8に示されるサービスを登録するための方法を基礎にして説明される。図9に示されるように、方法は以下のステップを含む。
901. 第1のアクセスポイントAPが、第1の局STAからサービス告知要求フレームを受信し、サービス告知要求フレームは、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含み、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々がサービス名を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ801を参照されたい。
902. 第1のAPが、第1のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のSTAのデバイス識別子を取得する。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ802を参照されたい。
903. 第1のAPが、少なくとも1つのサービス宣言項目に従って、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス識別子を取得する。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ803を参照されたい。
904. 第1のAPが、第1のAPのサービス情報テーブルに、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス情報を記録し、サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス宣言項目を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ804を参照されたい。
905. 第1のAPが、サービス告知応答フレームを第1のSTAに返し、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目はサービス識別子およびサービス名を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、ステップ805を参照されたい。
さらに、本発明のこの実施形態では、STAは、サービス保守フレームを使用することによって、宣言されたサービスを取り消すことができ、APは、サービス保守フレームを使用することによって、アクセス可能なAPのサービス情報テーブルを更新することができる。
サービス保守フレームは、保守状態および保守詳細情報を含む。保守状態は、第1の保守状態および第2の保守状態を含む。第1の保守状態は、STAによって宣言されるサービスがAP上で追加されるときに、別のアクセス可能な隣接AP上のサービスを更新し登録するために使用される。第2の保守状態は、宣言されたサービスをSTAが取り消す必要があるときに、AP上のサービスを取り消すために使用され、任意選択で、APは、別のアクセス可能な隣接AP上のサービスを更新し取り消す。保守状態は、文字列によって表されてよく、たとえば、Registerは第1の保守状態を表し、Cancelは第2の保守状態を表す。保守状態はまた、数字によって表されてよく、たとえば、1は第1の保守状態を表し、0は第2の保守状態を表す。保守状態の表現は本発明では限定されない。
906. 第1のAPが、第1のサービス保守フレームを第2のAPに送信し第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第1のサービス保守フレームが、保守状態および保守詳細情報を含む。
第1のサービス保守フレーム中の保守状態は第1の保守状態であり、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス情報を含む。
具体的には、第1のAPは、第1のサービス保守フレームを第2のAPに送信し、第1のサービス保守フレームは、
第1の保守状態と、
少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス情報とを含み、サービス情報は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1のサービス情報を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス宣言項目に対応する第2のサービス情報を含み、以下同様である。
第2のAPは、第1のAPのアクセス可能な隣接APである。この実施形態では、通信が第1のAPと第2のAPとの間で行われ得る限り、第1のAPは、ワイヤレスに第2のAPにアクセスすることができ、または、第1のAPは、有線方式で第2のAPにアクセスすることができる。アクセス方式は本発明では限定されない。
第2のAPが、第1のサービス保守フレームを受信した後で、第2のAPのサービス情報テーブルを更新することは特に、第2のAPのサービス情報テーブル中の第2のAPによって、第1のサービス保守フレーム中の第1の保守状態に従って、第1のサービス保守フレームにサービス情報を記録するステップを含む。906を通じて、第1のAPは、ネットワークのより広い範囲に、第1のSTAによって宣言されたサービス情報を拡散し、より広範囲でのサービス探索機能をユーザに提供するための第1のSTAのためのプロキシとして機能することができる。
さらに、第1のSTAによって第1のAP上で宣言されたサービスのすべてまたは一部が取り消されてよく、方法はさらに以下のステップを含む。
907. 第1のSTAが切断されたことを第1のAPが感知し、または、第1のAPが第1のSTAから第2のサービス保守フレームを受信し、第2のサービス保守フレームは保守状態および保守詳細情報を含む。
第2のサービス保守フレーム中の保守状態は第2の保守状態であり、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス保守項目を含む。
サービス保守項目は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含み、サービス識別子は、第1のSTAによって宣言されるサービスを識別する。
第1のSTAが切断されたことを第1のAPが感知すると、第1のAPは、第1のSTAによって第1のAP上で宣言されたすべてのサービスを取り消すことができる。具体的には、第1のSTAによって宣言されるすべてのサービス情報は、第1のAPのサービス情報テーブルから削除される。さらに任意選択で、第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第1のAPは、サービス保守フレームを第2のAPに送信することができる。第1のSTAが切断されたことを第1のAPが感知することについては、既存の実装方式を参照されたい。これは本発明では限定されない。
第1のSTAはまた、保守状態が第2の保守状態であるサービス保守フレームを第1のAPに送信し、第1のAP上で宣言されたサービスのすべてまたは一部を取り消すことができる。
第1のAPによって受信され、第1のSTAから来る、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子は空であり得るので、第1のAPは、
BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、およびデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子をまず取得し、第1のSTAのデバイス識別子を取得することができ、このとき、第1のAPは、第1のSTAのデバイスアドレスに従って第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせることができ、
次いで、少なくとも1つのサービス保守項目中の各サービス保守項目の取得されたBSSIDおよびデバイス識別子およびサービス識別子に従って、第1のSTAが取り消す必要のあるすべてのサービスを取得し、次いで、後続の処理を実行することができる。
任意選択で、第1のAPによって受信され第1のSTAから来る、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目は空であることがあり、これは、宣言されたすべてのサービスを第1のSTAが取り消す必要があることを表す。
任意選択で、不正なSTA攻撃を防ぐために、第1のAPが第2のサービス保守フレームを受信するとき、サービス保守項目がBSSIDおよびデバイス識別子を含む場合、第1のAPはまず、BSSIDが第1のAPのMACアドレスかどうかを、および、デバイス識別子が第1のSTAのデバイスアドレスに対応するかどうかを認証し、BSSIDが第1のAPのMACアドレスであり、デバイス識別子が第1のSTAのデバイスアドレスに対応する場合、第1のAPは後続の処理を実行し、それ以外の場合、第1のAPは、第2のサービス保守フレームが不正な攻撃であると見なし、処理を省略する。
908. 第1のAPが、第1のAPのサービス情報テーブルを更新する。
第1のSTAが切断されたことを第1のAPが感知すると、第1のAPは、第1のSTAによって宣言されたすべてのサービス情報を、第1のAPのサービス情報テーブルから削除し、このことは特に、
第1のAPによって、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、およびデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得するステップを含み、ここで、第1のAPは、第1のSTAのデバイスアドレスに従って第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせ、第1のSTAのデバイス識別子を取得し、さらに、第1のAPのMACアドレスおよび第1のSTAのデバイス識別子に従って第1のAPのサービス情報テーブルを更新することができ、具体的には、第1のAPは、第1のAPのMACアドレスおよび第1のSTAのデバイス識別子に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、第1のAPのサービス情報テーブルから、BSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じでありデバイス識別子が第1のSTAのデバイス識別子と同じである、すべてのサービス情報を削除する。
次いで、第1のAPは、第1のSTAに割り振られたデバイス識別子を、デバイス識別子プールへと再利用することができる。
第1のAPが第1のSTAから第2のサービス保守フレームを受信すると、第1のAPは、第2のサービス保守フレームに従って第1のAPのサービス情報テーブルを更新し、このことは特に、
第1のAPによって、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせるステップ、
一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のAPのサービス情報テーブル中の第1のサービス情報のBSSIDが、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のBSSIDと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目中のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報中のデバイス識別子が、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目中のデバイス識別子と同じである場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除するステップ、および、
第2のサービス保守項目がさらに第2のサービス保守フレーム中に存在する場合、第2のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第2のサービス情報を削除するステップを含み、以下同様である。
さらに任意選択で、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子は空であり得るので、第1のAPはまず、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、およびデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得することができ、第1のAPは、第1のSTAのデバイスアドレスに従って第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせ、第1のSTAのデバイス識別子を取得することができる。それに対応して、
第1のAPは、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目の、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、およびサービス識別子に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、
一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のサービス情報のBSSIDが、第1のAPのMACアドレスと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報のデバイス識別子が、第1のSTAのデバイス識別子と同じである場合、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除し、
第2のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目もある場合、第1のAPは、第2のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目の、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、およびサービス識別子に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルから第2のサービス情報を削除し、以下同様である。
宣言されたすべてのサービスを第1のSTAが取り消した場合、第1のAPは、第1のSTAに割り振られたデバイス識別子をデバイス識別子プールへと再利用することができ、他のSTAが、サービス識別子に対応し第1のSTAによって取り消されるサービスを提供しない場合、第1のAPは、サービス識別子をサービス識別子プールへと再利用することができる。
909. 第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送する。
第1のSTAが切断されたことを第1のAPが感知すると、第1のAPは、第2のサービス保守フレームを第2のAPに送信することができ、第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第2のサービス保守フレームは、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレスと、第1のSTAのデバイス識別子とを含む。
第1のAPによって受信され第1のSTAから来る、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子が空である場合、第1のAPは、取得されたBSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレスおよび第1のSTAのデバイス識別子を使用することによって、第2のサービス保守フレームを更新し、次いで、更新された第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送する。
第2のサービス保守フレームを受信した後で第2のAPによって実行される動作については、908の第1のAPの動作を参照されたい。これはここでは再びされない。
第1のAPのアクセス可能な隣接APが存在する場合、第1のAPは、前述の906および909を実行して、アクセス可能な隣接APのサービス情報テーブルを更新し、第1のAPのアクセス可能な隣接APが存在しない場合、第1のAPは、前述の906および909を実行する必要はないことに留意されたい。
例示的に、サービス保守フレームを図29に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス保守フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
さらに任意選択で、第1のAPはさらに、別のアクセス可能な隣接APによって拡散されたサービス情報を保持することができ、図9aに示されるように、方法はさらに以下のステップを含み得る。
910. 第1のAPが、第2のAPから第3のサービス保守フレームを受信し、第3のサービス保守フレームは保守状態および保守詳細情報を含む。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態は第1の保守状態であってよく、それに対応して、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス情報を含む。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態はまた、第2の保守状態であってよく、それに対応して、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス保守項目を含み、サービス保守項目は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含む。
911. 第1のAPが、第3のサービス保守フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新する。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態が第1の保守状態である場合、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルに、第3のサービス保守フレームに含まれるサービス情報の少なくとも1つを記録する。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態が第2の保守状態である場合、第1のAPは、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のAPのサービス情報テーブル中の第1のサービス情報のBSSIDが、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のBSSIDと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報のデバイス識別子が、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のデバイス識別子と同じである場合、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除し、第3のサービス保守フレーム中に第2のサービス宣言項目もある場合、第3のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第1のAPは、第1のAPのサービス情報テーブルから第2のサービス情報を削除し、以下同様である。
910および911は901から909のいずれか1つの前または後に実行され得ることを、当業者は理解することができる。
本発明のこの実施形態で提供されるサービスを登録するための方法を採用することによって、第1のAPと関連付けられる第1のSTAは、第1のAPについてのサービス情報を宣言し、または問い合わせることができ、第1のSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、第1のSTAのリソース消費および電力消費を低減し、第1のAPはさらに、ネットワーク中のアクセス可能な隣接APに、第1のAP上で宣言されたデバイス情報およびサービス情報を拡散することができ、また、アクセス可能な隣接APによって提供されるサービス情報を受信して、より広い範囲でサービス発見機能を提供し、より豊富なサービス情報をユーザに提供することができ、これによって、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たす。
図10は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するためのさらに別の方法のフローチャートである。この実施形態では、サービスを登録するための方法は、第1の局STAによって実施される。図10に示されるように、方法は以下のステップを含む。
1001. 第1の局STAが、第1のアクセスポイントAPにサービス告知要求フレームを送信し、サービス告知要求フレームは、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含み、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々はサービス名を含む。
第1のAPと関連付けられた後で、第1のSTAは、サービス告知要求フレームを第1のAPに送信して、第1のAP上のサービスを登録することができる。
第1のSTAのデバイスアドレスは通常、第1のSTAのMACアドレスであり、第1のSTAのデバイスアドレスは通常、サービス告知要求フレームのヘッダで搬送される。
サービス告知要求フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名、デバイス識別子、デバイス能力、デバイス記述などを含み得る。第1のSTAのデバイス名は、たとえば、プリンターおよびテレビであってよく、または、たとえば、カフェNo.1およびチケットセンターNo.2であってよい。第1のSTAのデバイス能力は、たとえば、Wi-Fi DirectをサポートするまたはBluetooth(登録商標)をサポートすることであってよく、能力パラメータがさらにデバイス能力で搬送されてよく、たとえば、Wi-Fi Directがサポートされる場合、直線距離が搬送される。たとえば、
デバイス名 デバイス能力
プリンター Wi-Fi Directをサポートする、Lである直線距離
チケットセンターNo.2 ドアツードアサービスを提供する
サービス宣言項目はさらに、サービス名に加えて、サービス記述を含み得る。たとえば、前述のチケットセンターNo.2は以下のサービスを提供することができる。
サービス名 サービス記述
航空券予約 中国南方航空のみ
鉄道乗車券予約 CRH乗車券のみ
券の問合せ 3日以内
第1のSTAが複数のサービスを提供できる場合、第1のSTAは、第1のAP上の複数のサービスを一度に登録することができ、サービス告知要求フレームは複数のサービス宣言項目を含む。第1のSTAはまた、第1のAP上のサービスを複数回登録することができ、すなわち、第1のAP上の1つのサービスをその都度登録することができ、サービスを複数回登録することができる。この場合、サービス告知要求フレームは、その都度、1つのサービス宣言項目のみを含む。
任意選択で、第1のSTAが第1のAP上のサービスを登録する場合、および第1のSTAのデバイス識別子が取得された後で、第1のSTAが第1のAP上のサービスを続いて登録する場合、第1のSTAのデバイス識別子は、サービス告知要求フレームで搬送され得る。
例示的に、サービス告知要求フレームを図27に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
1002. サービス告知応答フレームを第1のAPから受信し、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目は、サービス識別子およびサービス名を含む。
具体的には、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1の宣言確認応答項目であって、第1のサービス宣言項目のサービス名および第1のサービス識別子を含む、第1の宣言確認応答項目を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合には、第2のサービス宣言項目に対応する第2の宣言確認応答項目であって、第2のサービス宣言項目のサービス名および第2のサービス識別子を含む、第2の宣言確認応答項目を含み、以下同様である。
任意選択で、サービス告知応答フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名を含み得る。
例示的に、サービス告知応答フレームを図28に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
任意選択で、サービス告知応答フレームを受信した後で、第1のSTAは、サービス告知応答フレームに従って、第1のSTAのデバイス識別子および各々のサービス宣言確認応答項目を記録する。第1のSTAは、サービス宣言情報テーブルを保持することができ、サービス宣言情報テーブルは、BSSID、デバイス識別子、サービス名、サービス識別子などを含む。
任意選択で、宣言されたサービスを第1のSTAが取り消す必要がある場合、第1のSTAは、第1のAPにサービス保守フレームを送信して、宣言されたサービスのすべてまたは一部を取り消すことができる。図10aに示されるように、方法はさらに以下のステップを含む。
1003. 第1のSTAが、第1のAPに第2のサービス保守フレームを送信し、第2のサービス保守フレームは保守状態および保守詳細情報を含む。
具体的には、第1のSTAは、第2のサービス保守フレームを第1のAPに送信し、第2のサービス保守フレーム中の保守状態は、第2の保守状態であり、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス保守項目を含むので、第1のAPは、第2のサービス保守フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新し、任意選択で、第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送し、サービス保守項目は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含む。
任意選択で、第1のSTAは、少なくとも1つのサービス保守項目中の各サービス保守項目に対応するサービス宣言情報を、サービス宣言情報テーブルから削除する。
任意選択で、サービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子は空であり得る。
任意選択で、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目は空であることがあり、これは、宣言されたすべてのサービスを第1のSTAが取り消す必要があることを表す。
任意選択で、第1のSTAが第1のAPから切断されると、第1のSTAは、サービス宣言情報テーブルからすべてのサービス宣言情報を削除する。
本発明のこの実施形態で提供されるサービスを登録するための方法を採用することによって、第1のAPと関連付けられる第1のSTAは、第1のAP上で、第1のSTAのデバイス情報およびサービス情報を宣言し、または取り消すことができ、第1のAPは、サービス情報をユーザに提供し、これによって、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たし、第1のSTAはまた、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、第1のSTAのリソース消費および電力消費を減らす。
図11は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するための第1のアクセスポイントAPの概略的な構造図であり、第1のAPは、本発明の図8および図9に示される、サービスを登録するための方法を実施するように構成される。図11に示されるように、第1のAPは、受信ユニット1101、第1の取得ユニット1102、第2の取得ユニット1103、記録ユニット1104、および送信ユニット1105を含む。
受信ユニット1101は、第1の局STAからサービス告知要求フレームを受信するように構成され、サービス告知要求フレームは、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含み、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々はサービス名を含む。
第1のSTAのデバイスアドレスは通常、第1のSTAの媒体アクセス制御MACアドレスであり、第1のSTAのデバイスアドレスは通常、サービス告知要求フレームのヘッダで搬送される。
サービス告知要求フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名、デバイス能力、デバイス記述などを含み得る。第1のSTAのデバイス名は、たとえば、プリンターおよびテレビであってよく、または、たとえば、カフェNo.1およびチケットセンターNo.2であってよい。第1のSTAのデバイス能力は、たとえば、Wi-Fi DirectをサポートするまたはBluetooth(登録商標)をサポートすることであってよく、能力パラメータがさらにデバイス能力で搬送されてよく、たとえば、Wi-Fi Directがサポートされる場合、直線距離が搬送される。たとえば、
デバイス名 デバイス能力
プリンター Wi-Fi Directをサポートする、Lである直線距離
チケットセンターNo.2 ドアツードアサービスを提供する
サービス宣言項目はさらに、サービス名に加えて、サービス記述を含み得る。たとえば、前述のチケットセンターNo.2は以下のサービスを提供することができる。
サービス名 サービス記述
航空券予約 中国南方航空のみ
鉄道乗車券予約 CRH乗車券のみ
券の問合せ 3日以内
例示的に、サービス告知要求フレームを図27に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
第1の取得ユニット1102は、第1のSTAのデバイス識別子を取得するように構成される。
第1の取得ユニット1102は特に、
第1のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせ、このとき、アドレス対応付けテーブルが、デバイスアドレスとデバイス識別子との対応付けを含み、
第1のAPのアドレス対応付けテーブル中の1つの既存のアドレスの対応付けにおけるデバイスアドレスが、第1のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、既存のアドレスの対応付けにおけるデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得し、または、
第1のAPのアドレス対応付けテーブル中のいずれのアドレスの対応付けにおけるデバイスアドレスも、第1のSTAのデバイスアドレスと異なる場合に、デバイス識別子プールから第1のSTAのデバイス識別子を割り振り、アドレス対応付けテーブルに、第1のSTAのデバイスアドレスと第1のSTAのデバイス識別子とのアドレスの対応付けを記録するように構成される。
たとえば、デバイスアドレスがMAC1であるチケットセンターNo.2はデバイス識別子DI-1を有し、デバイスアドレスがMAC2であるプリンター1はデバイス識別子DI-2を有する。
任意選択で、サービス告知要求フレームはさらに、第1のSTAのデバイス識別子を含み、第1の取得ユニットは特に、サービス告知要求フレームから第1のSTAのデバイス識別子を取得するようにさらに構成される。
第2の取得ユニット1103は、少なくとも1つのサービス宣言項目に従って、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス識別子を取得するように構成される。
第2の取得ユニット1103は特に、
少なくとも1つのサービス宣言項目中の第1のサービス宣言項目のサービス名に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、
第1のAPのサービス情報テーブル中のサービス情報のいずれにおけるサービス名も、第1のサービス宣言項目のサービス名と異なる場合に、第1のサービス宣言項目のサービス名に従ってサービス識別子プールから第1のサービス識別子を割り振り、または、
第1のAPのサービス情報テーブル中に存在する既存のサービス情報におけるあるサービス名が、第1のサービス宣言項目のサービス名と同じであり、既存のサービス情報のBSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じである場合に、既存のサービス情報のサービス識別子、すなわち、第1のサービス宣言項目のサービス名に対応する第1のサービス識別子を取得するように構成される。
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス宣言項目のサービス名に対応する第2のサービス識別子が取得され、以下同様である。
たとえば、サービス告知要求フレームは2つのサービス宣言項目を含み、第1のサービス宣言項目は「航空券要約」であるサービス名を有し、第2のサービス宣言項目は「鉄道乗車券予約」であるサービス名を有するので、第1のAPは、「航空券予約」に従ってサービス識別子SI-1を取得し、そして、「鉄道乗車券予約」に従ってサービス識別子SI-2を取得する。
記録ユニット1104が、第1のAPのサービス情報テーブルに、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス情報を記録するように構成され、サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス宣言項目を含む。
記録ユニット1104は特に、
第1のサービス情報を取得することであって、第1のサービス情報が、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、第1のサービス識別子、および第1のサービス宣言項目を含むことと、
第1のAPのサービス情報テーブルに第1のサービス情報を記録することと、
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス情報を取得し、第2のサービス情報を第1のAPのサービス情報テーブルに記録することとを行うように構成され、以下同様である。
任意選択で、サービス情報はさらに、第1のSTAのデバイス名、第1のSTAのデバイス能力、およびネットワークアクセスポリシーを含み得る。ネットワークアクセスポリシーは、APが属しているBSS内部のアクセスポリシーを表すことがあり、または、特定のサービスに対するアクセスポリシーであることがある。たとえば、AP1がパブリックネットワーク中にあり、AP2がプライベートネットワーク中にあり、AP1は、AP2のアクセスポリシーに従って、AP2が属しているプライベートネットワークにアクセスすることができる。
例示的に、サービス情報テーブルを図23に示すことができ、BSSIDは、サービス情報を宣言するSTAと関連付けられるAPのMACアドレス、たとえば、この実施形態では第1のAPのMACアドレスである。
送信ユニット1105は、サービス告知応答フレームを第1のSTAに返すように構成され、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目はサービス識別子およびサービス名を含む。
少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1の宣言確認応答項目であって、第1のサービス宣言項目のサービス名および第1のサービス識別子を含む、第1の宣言確認応答項目を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合には、第2のサービス宣言項目に対応する第2の宣言確認応答項目であって、第2のサービス宣言項目のサービス名および第2のサービス識別子を含む、第2の宣言確認応答項目を含み、以下同様である。
任意選択で、サービス告知応答フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名を含み得る。
例示的に、サービス告知応答フレームを図28に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
さらに、任意選択で、図11aに示されるように、第1のAPはさらに保守ユニット1106を含み、
保守ユニット1106は、第1のサービス保守フレームを生成するように構成され、第1のサービス保守フレームは、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応する、第1の保守状態およびサービス情報を含む。
送信ユニット1105はさらに、第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第1のサービス保守フレームを第2のAPに送信するように構成される。
サービス情報は、BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス宣言項目を含む。
第2のAPは、第1のAPのアクセス可能な隣接APである。
少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス情報は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1のサービス情報を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合、第2のサービス宣言項目に対応する第2のサービス情報を含み、以下同様である。
受信ユニット1101はさらに、第1のSTAから第2のサービス保守フレームを受信するように構成され、第2のサービス保守フレームは第2の保守状態および少なくとも1つのサービス保守項目を含み、少なくとも1つのサービス保守項目の各々は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含む。
それに対応して、保守ユニット1106はさらに、第2のサービス保守フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新するように構成される。
第1のAPのアクセス可能な隣接APが存在する場合、保守ユニット1106はさらに、第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送するように構成される。
保守ユニット1106は特に、少なくとも1つのサービス保守項目中の第1のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のAPのサービス情報テーブル中の第1のサービス情報のBSSIDが、第1のサービス保守項目のBSSIDと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第1のサービス保守項目のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報のデバイス識別子が、第1のサービス保守項目のデバイス識別子と同じである場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除するように構成される。
第2のサービス宣言項目もある場合、第1のAPのサービス情報テーブルは、第2のサービス保守項目に従って問い合わされ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第2のサービス情報は、第1のAPのサービス情報テーブルから削除され、以下同様である。
さらに任意選択で、第2のサービス保守フレームのサービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子は空であることがあり、保守ユニット1106はさらに、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、およびデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得し、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、および第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のサービス識別子に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のサービス情報のBSSIDが、第1のAPのMACアドレスと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第2のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報のデバイス識別子が、第1のSTAのデバイス識別子と同じである場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除し、第2のサービス保守項目がさらに第2のサービス保守フレーム中に存在する場合、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、および第2のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目のサービス識別子に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第1のAPのサービス情報から第2のサービス情報を削除するように構成され、以下同様である。
保守ユニット1106はさらに、第1のSTAが切断されたことが感知されると、第1のSTAによって第1のAP上で宣言されたすべてのサービスを取り消すように構成される。
具体的には、保守ユニット1106は、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、およびデバイス識別子、すなわち、第1のSTAのデバイス識別子を取得し、第1のAPのMACアドレスおよび第1のSTAのデバイス識別子に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、BSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じでありデバイス識別子が第1のSTAのデバイス識別子と同じであるすべてのサービス情報を、第1のAPのサービス情報テーブルから削除するように構成される。
保守ユニット1106は、第1の取得ユニット402を使用することによって、第1のSTAのデバイス識別子を取得することができる。
受信ユニット1101はさらに、第2のAPから第3のサービス保守フレームを受信するように構成され、第3のサービス保守フレームは保守状態および保守詳細情報を含む。
それに対応して、保守ユニット1106はさらに、第3のサービス保守フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新するように構成される。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態は第1の保守状態であってよく、それに対応して、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス情報を含む。
第3のサービス保守フレーム中の保守状態は第2の保守状態であることもあり、それに対応して、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス保守項目を含む。
保守ユニット1106は特に、
第3のサービス保守フレーム中の保守状態が第1の保守状態である場合、第1のAPのサービス情報テーブルに、第3のサービス保守フレームに含まれるサービス情報の少なくとも1つを記録し、または、
第3のサービス保守フレーム中の保守状態が第2の保守状態である場合、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第1のサービス情報が存在する場合、すなわち、第1のAPのサービス情報テーブル中の第1のサービス情報のBSSIDが、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のBSSIDと同じであり、第1のサービス情報のサービス識別子が、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のサービス識別子と同じであり、第1のサービス情報のデバイス識別子が、第3のサービス保守フレーム中の第1のサービス保守項目のデバイス識別子と同じである場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第1のサービス情報を削除し、第3のサービス保守フレーム中に第2のサービス宣言項目もある場合、第3のサービス保守フレーム中の第2のサービス保守項目に従って第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、一致した第2のサービス情報が存在する場合、第1のAPのサービス情報テーブルから第2のサービス情報を削除するように構成され、以下同様である。
例示的に、サービス保守フレームを図29に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス保守フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
任意選択で、第1のAPはさらに、デバイス識別子およびサービス識別子を再利用するように構成される、識別子再利用ユニットを含む。
識別子再利用ユニットは特に、宣言されたすべてのサービスを第1のSTAが取り消した場合に、第1のSTAに割り振られたデバイス識別子をデバイス識別子プールへと再利用し、他のSTAが、サービス識別子に対応し第1のSTAによって取り消されるサービスを提供しない場合、サービス識別子をサービス識別子プールへと再利用するように構成される。
第1のAPはさらに、ワイヤレス信号を送信し受信するように構成されるアンテナを含み、アンテナは受信ユニット1101および送信ユニット1105に接続されることに留意されたい。
図12は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するための第1の局STAの概略的な構造図であり、第1のSTAは、本発明の図10に示される、サービスを登録するための方法を実施するように構成される。図12に示されるように、第1のSTAは、送信ユニット1201、受信ユニット1202、および記録ユニット1203を含む。
送信ユニット1201は、第1のAPにサービス告知要求フレームを送信するように構成され、サービス告知要求フレームは、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含み、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々はサービス名を含む。
第1のAPと関連付けられた後で、第1のSTAは、サービス告知要求フレームを第1のAPに送信して、第1のAP上のサービスを登録することができる。
第1のSTAのデバイスアドレスは通常、第1のSTAの媒体アクセス制御MACアドレスであり、第1のSTAのデバイスアドレスは通常、サービス告知要求フレームのヘッダで搬送される。
サービス告知要求フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名、デバイス能力、デバイス記述などを含み得る。第1のSTAのデバイス名は、たとえば、プリンターおよびテレビであってよく、または、たとえば、カフェNo.1およびチケットセンターNo.2であってよい。第1のSTAのデバイス能力は、たとえば、Wi-Fi DirectをサポートするまたはBluetooth(登録商標)をサポートすることであってよく、能力パラメータがさらにデバイス能力で搬送されてよく、たとえば、Wi-Fi Directがサポートされる場合、直線距離が搬送される。たとえば、
デバイス名 デバイス能力
プリンター Wi-Fi Directをサポートする、Lである直線距離
チケットセンターNo.2 ドアツードアサービスを提供する
サービス宣言項目はさらに、サービス名に加えて、サービス記述を含み得る。たとえば、前述のチケットセンターNo.2は以下のサービスを提供することができる。
サービス名 サービス記述
航空券予約 中国南方航空のみ
鉄道乗車券予約 CRH乗車券のみ
券の問合せ 3日以内
第1のSTAが複数のサービスを提供できる場合、第1のSTAは、第1のAP上の複数のサービスを一度に登録することができ、サービス告知要求フレームは複数のサービス宣言項目を含む。第1のSTAはまた、第1のAP上のサービスを複数回登録することができ、すなわち、第1のAP上の1つのサービスをその都度登録することができ、サービスを複数回登録することができる。この場合、サービス告知要求フレームは、その都度、1つのサービス宣言項目のみを含む。
例示的に、サービス告知要求フレームを図27に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
受信ユニット1202は、サービス告知応答フレームを第1のAPから受信するように構成され、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目とを含み、サービス宣言確認応答項目はサービス識別子およびサービス名を含む。
少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス宣言確認応答項目は、
第1のサービス宣言項目に対応する第1の宣言確認応答項目であって、第1のサービス宣言項目のサービス名および第1のサービス識別子を含む、第1の宣言確認応答項目を含み、
第2のサービス宣言項目もある場合には、第2のサービス宣言項目に対応する第2の宣言確認応答項目であって、第2のサービス宣言項目のサービス名および第2のサービス識別子を含む、第2の宣言確認応答項目を含み、以下同様である。
任意選択で、サービス告知応答フレームはさらに、第1のSTAのデバイス名を含み得る。
例示的に、サービス告知応答フレームを図28に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、サービス告知応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
記録ユニット1203は、サービス告知応答フレームに従って、第1のSTAのデバイス識別子および各々のサービス宣言確認応答項目を記録するように構成される。
第1のSTAは、サービス宣言情報テーブルを保持することができ、サービス宣言情報テーブルは、BSSID、デバイス識別子、サービス名、サービス識別子などを含む。
記録ユニット1203は特に、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、第1の宣言確認応答項目のサービス名、および第1のサービス識別子を、サービス宣言情報テーブルに記録し、第2のサービス宣言項目も存在する場合、BSSID、すなわち、第1のAPのMACアドレス、第1のSTAのデバイス識別子、第2の宣言確認応答項目のサービス名、および第2のサービス識別子を記録するように構成され、以下同様である。
さらに、任意選択で、図12aに示されるように、第1のSTAはさらに情報保守ユニット1204を含む。
送信ユニット1201はさらに、第1のAPに第2のサービス保守フレームを送信するように構成され、第2のサービス保守フレームは保守状態および保守詳細情報を含む。
具体的には、送信ユニット1201は、第2のサービス保守フレームを第1のAPに送信するように構成され、第2のサービス保守フレーム中の保守状態は、第2の保守状態であり、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス保守項目を含むので、第1のAPは、第2のサービス保守フレームに従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新し、任意選択で、第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送し、サービス保守項目は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含む。
サービス保守項目中のBSSIDおよびデバイス識別子は空であり得る。
情報保守ユニット1204は、サービス宣言情報テーブルから取り消されるべきサービス宣言情報を削除するように構成され、具体的には、情報保守ユニット1204は、第2のサービス保守フレーム中の少なくとも1つのサービス保守項目から、各サービス保守項目に対応するサービス宣言情報を削除するように構成される。
任意選択で、情報保守ユニット1204はさらに、第1のSTAが第1のAPから切断されると、サービス宣言情報テーブル中のすべてのサービス宣言情報を削除するように構成される。
第1のSTAはさらに、ワイヤレス信号を送信し受信するように構成されるアンテナを含み、アンテナは受信ユニット1201および送信ユニット1202に接続されることに留意されたい。
図13は、本発明のある実施形態による、サービスを登録するためのシステムの概略的な構造図である。システムは、本発明の図11に示される第1のアクセスポイントAPおよび本発明の図12に示される第1の局STAを含む。
任意選択で、図13aに示されるように、システムはさらに第2のAPを含み得る。それに対応して、第1のAPが本発明の図11aに示されており、第1のSTAが図12aに示されている。
第1のAPと第2のAPとの間で通信が実行され得る限り、第2のAPは、ワイヤレスに第1のAPによって到達可能であってよく、さらに、有線の方式で第1のAPによって到達可能であってよく、これは本発明では限定されない。
第1のAPの複数のアクセス可能な隣接APが存在することがあり、すなわち、図13aに示されるように、複数の第2のAPが存在することがあり、2つの第2のAPが図13aに概略的に示されていることに留意されたい。
図14は、本発明のある実施形態による、サービスを登録する際の情報の授受の概略図である。本発明の実施形態で提供されるサービスを登録するための方法はさらに、図13aに示されるシステムに基づいて導入される。図14に示されるように、サービスを登録するための方法は以下のステップを含む。
1401. 第1の局STAが、第1のアクセスポイントAPにサービス告知要求フレームを送信し、サービス告知要求フレームは、第1のSTAのデバイスアドレスおよび少なくとも1つのサービス宣言項目を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ1001を参照されたい。
1402. サービス告知要求フレームを受信した後で、第1のAPが、デバイス識別子およびサービス識別子を取得し、対応するサービス情報を第1のAPのサービス情報テーブルに記録する。
具体的には、第1のAPは、第1のSTAのデバイスアドレスに従って第1のSTAのデバイス識別子を取得し、少なくとも1つのサービス宣言項目に従って、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス識別子を取得し、第1のAPのサービス情報テーブルに、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス情報を記録し、サービス情報は、基本サービスセット識別子BSSID、デバイス識別子、サービス識別子、およびサービス宣言項目を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ802および803を参照されたい。
1403. 第1のAPが、サービス告知応答フレームを第1のSTAに返し、サービス告知応答フレームは、第1のSTAのデバイス識別子と、少なくとも1つのサービス宣言項目に対応するサービス宣言確認応答項目とを含む。
サービス宣言確認応答項目は、サービス識別子およびサービス名を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ805を参照されたい。
1404. 第1のAPが、第1のサービス保守フレームを第2のAPに送信し、第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新するように、第1のサービス保守フレームは、保守状態および保守詳細情報を含み、第1のサービス保守フレーム中の保守状態は、第1の保守状態であり、保守詳細情報は、少なくとも1つのサービス宣言項目の各々に対応するサービス情報を含む。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ906を参照されたい。
1405. 第1のサービス保守フレームを受信した後で、第2のAPが、第1のサービス保守フレームに従って、第2のAPのサービス情報テーブルを更新する。
第2のAPは、第1のサービス保守フレーム中の保守状態が第1の保守状態であることに従って、第1のサービス保守フレームに含まれるサービス情報を、第2のAPのサービス情報テーブルに記録する。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ906を参照されたい。
1406. 宣言されたサービスを第1のSTAが取り消す必要がある場合、第1のSTAが、第2のサービス保守フレームを第1のAPに送信する。
第2のサービス保守フレームは、第2の保守状態および少なくとも1つのサービス保守項目を含み、少なくとも1つのサービス保守項目の各々は、BSSID、デバイス識別子、およびサービス識別子を含み、サービス識別子は、第1のSTAによって宣言されたサービスを識別する。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ1003を参照されたい。
1407. 第2のサービス保守フレームを受信した後で、第1のAPが、第1のAPのサービス情報テーブルを更新する。
具体的には、第1のAPが、第2のサービス保守フレーム中のサービス保守項目に従って、第1のAPのサービス情報テーブルを更新する。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ908を参照されたい。
1408. 第1のAPが、第2のサービス保守フレームを第2のAPに転送する。
ここでは再び説明されない詳細については、本発明の実施形態のステップ909を参照されたい。
1409. 第2のサービス保守フレームを受信した後で、第2のAPが、第2のAPのサービス情報テーブルを更新する。
第2のAPが第2のAPのサービス情報テーブルを更新する間の処理は、第1のAPが第1のAPのサービス情報テーブルを更新する間の処理と同じである。詳細については、本発明の実施形態のステップ908で、第1のAPが第1のAPのサービス情報テーブルを更新する間の処理を参照されたい。
本発明のこの実施形態で提供されるサービスを登録する技術的な解決法を採用することによって、第1のAPと関連付けられる第1のSTAは、第1のAPのサービス情報を宣言し、または取り消すことができ、第1のSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、第1のSTAのリソース消費および電力消費を低減し、第1のAPはさらに、ネットワーク中のアクセス可能な隣接APに、第1のAP上で宣言されたデバイス情報およびサービス情報を拡散することができ、また、アクセス可能な隣接APによって提供されるサービス情報を受信して、より広い範囲でサービス発見機能を提供し、より豊富なサービス情報をユーザに提供することができ、これによって、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たす。その上、AP上で保持されるサービス情報は、認証されAPに関連付けられるSTAにより公開されたものであるので、セキュリティが確保され、サービスの信頼性がさらに確保される。
本発明の実施形態で提供されるサービスを登録して発見する技術的な解決法に基づいて、本発明では、APはさらに、直接関連付けサービスを提供するSTAを発見しSTA間の直接通信を管理するためのプロキシとして機能し得る。本発明のこの実施形態では、デバイス能力が「WiFi Directをサポートする」である例が使用されるが、本発明の実施形態はまた、本発明では限定されないBluetooth(登録商標)などの他の技術を使用することによって、直接関連付けサービスに適用可能であることに留意されたい。
本発明のこの実施形態では、STAは、サービス要求状態を含む直接関連付けサービス要求フレームを使用することによって、APから直接関連付けサービスを取得すること、または、直接関連付けサービスをオフにすることを要求できることに留意されたい。サービス要求状態は、第1の要求状態および第2の要求状態を含み、たとえば、第1の要求状態は有効(enbale)と呼ばれることがあり、第2の要求状態は無効(disable)と呼ばれることがある。直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス要求状態が第1の要求状態である場合、それは、STAが直接関連付けサービスの取得を要求することを表し、サービス要求状態が第2の要求状態である場合、それは、STAが直接関連付けサービスをオフにするのを要求することを表す。サービス要求状態は、文字列によって識別されてよく、たとえば、enableは第1の要求状態を表し、disableは第2の要求状態を表す。サービス要求状態はまた、数字によって識別されてよく、たとえば、1は第1の要求状態を表し、0は第2の要求状態を表す。サービス要求状態の識別は本発明では限定されない。
図15Aおよび図15Bは、本発明のある実施形態による、直接関連付けサービスを管理するための方法のフローチャートである。この実施形態では、直接関連付けサービスを管理するための方法は、第1のアクセスポイントAPによって実施される。図15Aおよび図15Bに示されるように、方法は以下のステップを含む。
1501. 第1のアクセスポイントAPが、第1の局STAによって送信される直接関連付けサービス要求フレームを受信し、直接関連付けサービス要求フレームはサービス要求状態およびサービス名を含む。
サービス要求状態が第1の要求状態である場合、第1のAPはステップ1502から1507を実行し、サービス要求状態が第2の要求状態である場合、第1のAPはステップ1508および1509を実行する。
直接関連付けサービス要求フレームはさらに、デバイス名を含み得る。
例示的に、直接関連付けサービス要求フレームを図30に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
この実施形態では、走査を通じて利用可能なAPを取得し、利用可能なAPのサービス要覧情報を取得した後で、第1のSTAは、サービス要覧情報に従って、第1のAPから直接関連付けサービスを要求することができる。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名は、サービス識別子であってもよく、たとえば、サービス識別子がグローバルに不変の方式で割り振られる場合、直接関連付けサービスはサービス識別子に従って要求され得る。本発明のこの実施形態では、サービス名が説明のための例として使用されるが、本発明に対する限定を何ら構成するものではない。
1502. 第1のAPが、第2のSTAのデバイスアドレスを取得する。
具体的には、第1のAPが、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせる。
第1のAPのサービス情報テーブル中のサービス情報のいずれにおけるサービス名も、第1の直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と異なる場合、直接関連付け要求は失敗し、直接関連付けサービスを取得する処理は終了する。
第1のAPのサービス情報テーブル中に存在する既存のサービス情報中のサービス名が、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存のサービス情報中のデバイス能力が、Wi-Fi Directをサポートしている場合、既存のサービス情報のデバイス識別子、すなわち、第2のSTAのデバイス識別子が取得され、それ以外の場合、直接関連付け要求は失敗し、直接関連付けサービスを取得する処理は終了する。
第2のSTAのデバイスアドレスは、第2のSTAのデバイス識別子に従って取得される。
任意選択で、直接関連付けサービス要求フレームが、デバイス名を含み、直接関連付けサービス要求フレーム中のデバイス識別子、すなわち、第2のSTAのデバイス識別子も取得され得る場合、第2のSTAのデバイス識別子に従って、第2のSTAのデバイスアドレスも取得され得る。
直接関連付けサービスはデバイス間の距離についての要件を有するので、デバイス関連付けサービスは、第1のAPと関連付けられるSTAのみによって提供される。第1のAPが第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせるとき、BSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じであることがさらに満たされる必要がある。
第1のAPが第2のSTAのデバイス識別子に従って第2のSTAのデバイスアドレスを取得することは特に、第1のAPによって、第2のSTAのデバイス識別子に従って第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせるステップと、第2のSTAのデバイスアドレスを取得するステップとを含み、アドレス対応付けテーブルは、デバイスアドレスとデバイス識別子との対応付けを含む。
1503. 第1のAPが、第2のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のSTAと第2のSTAとの間の距離を調査する。
1504. 第1のSTAと第2のSTAとの間の距離が直線距離よりも長い場合、直接関連付け要求は失敗し、直接関連付けサービスを取得する処理は終了する。
1505. 第1のSTAと第2のSTAとの間の距離が直線距離よりも長くない場合、第1のAPが、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに問い合わせる。
直線距離は、第1のAPで事前に設定された距離であってよく、または、第2のSTAによって宣言されたデバイス能力で搬送されてよい。その方式は本発明では限定されない。
直接関連付けサービス管理テーブルは、サービス名およびグループアドレスを含み、さらに、チャネル情報、グループ識別子、サービス識別子、およびデバイス名を含み得る。
例示的に、直接関連付けサービス管理テーブルが図31に示され得る。
グループアドレスは通常、直接関連付けサービスを提供するSTAのデバイスアドレスである。
1506. 既存の直接関連付けサービス管理情報の1つが第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルの中に存在し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のサービス名が直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループアドレスが第2のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、第1のAPが、第1のSTAに直接関連付けサービス応答フレームを送信する。
直接関連付けサービス応答フレームは、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループアドレスを含み、さらに、グループ識別子およびチャネル情報を含み得る。
1507. それ以外の場合、第1のAPが、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに第1の直接関連付けサービス管理情報を記録し、第1の直接関連付けサービス管理情報は、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名および第2のSTAのデバイスアドレスを含み、第1のSTAに直接関連付けサービス応答フレームを送信する。
直接関連付けサービス応答フレームは、第2のSTAのデバイスアドレスを含む。
第1のAPは、第1のSTAに直接関連付けサービス応答フレームを送信し、直接関連付けサービス応答フレームは、第1のSTAおよび第2のSTAが直接関連付けサービスを確立することを示すために使用される。しかしながら、第1のSTAは、第2のSTAに対する直接関連付けサービスを確立するかどうかを判断することができ、または、第1のSTAおよび第2のSTAは、直接関連付けサービスを確立するかどうかを、ネゴシエーションを通じて判定する。
第1のAPはさらに、直接通信のために使用されるワイヤレスチャネルを第1のSTAに割り振ることができる。第1の直接関連付けサービス管理情報はさらに第1のチャネル情報を含んでよく、第1のチャネル情報は、第1のAPによって第1のSTAに割り振られ直接通信のために使用される、ワイヤレスチャネルについての情報を含み、第1の直接関連付けサービス応答フレームはさらに、第1のチャネル情報を含む。
第1のAPはさらに、第1のグループ識別子を直接関連付けサービス要求に割り振ることができ、第1のグループ識別子は第2のSTAのデバイスアドレスに対応し、それに対応して、第1の直接関連付けサービス管理情報はさらに、第1のグループ識別子を含んでよく、直接関連付けサービス応答フレームはさらに、第1のグループ識別子を含む。
1つのグループ識別子は同じサービスを提供する複数のSTAのデバイスアドレスに対応し得ることに留意されたい。
例示的に、直接関連付けサービス応答フレームを図32に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
ワイヤレス信号は互いに容易に干渉し、ワイヤレスチャネルリソースは限られているので、第1のAPは、直接関連付けサービスのチャネル情報を割り振り、これによって、STA間の直接通信と、第1のAPが位置するチャネルの信号との相互の干渉を回避し、通信品質を確保する。第1のAPがチャネルを割り振らず、STA間の直接通信が、特定のチャネル、たとえば、Wi-Fi Direct技術で現在使用されている2.4Gのチャネル1、6、または11で実行され得ること、または、STAがネゴシエーションを実行して直接関連付けサービスを確立するためのチャネルを選択し得ることも、可能である。その方式は本発明では限定されない。
直接関連付けサービス応答フレームを受信した後で、第1のSTAは、直接関連付けサービス応答フレームから、グループアドレスおよびチャネル情報を取得し、対応するチャネル上で、第2のSTAに対する直接関連付けを確立してデータ授受をさらに実行することができる。
特定の実装形態では、直接関連付けサービス応答フレームによって表されるような、要求が成功したかまたは失敗したかを区別するための複数の方式があってよいことに留意されたい。状態識別子がさらに、直接関連付けサービス応答フレームに含まれてよく、たとえば、状態識別子が0である場合、それは要求が失敗したことを表し、状態識別子が1である場合、それは要求が成功したことを表す。直接関連付けサービス応答フレーム中のグループ識別子も表現のために使用されてよく、たとえば、グループ識別子が-1である場合、それは要求が失敗したことを表す。また、直接関連付けサービス応答フレーム中の長さが0である場合、すなわち、グループ識別子、グループアドレス、およびチャネル情報がすべて空である場合、要求が失敗したことを表す。この方式は本発明のこの実施形態では限定されない。
サービス要求状態が第2の要求状態である場合、第1のAPは、以下のステップ1508および1509を実行する。
1508. 第1のAPが、直接関連付けサービス要求フレームに従って、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに問い合わせる。
直接関連付けサービス管理テーブルは、サービス名およびグループアドレスを含み、さらに、チャネル情報、グループ識別子、およびデバイス識別子を含み得る。
グループアドレスは通常、直接関連付けサービスを提供するSTAのデバイスアドレスである。
1509. 既存の直接関連付けサービス管理情報の1つが第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルの中に存在し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のサービス名が第2の直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループアドレスが第1のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルから、既存の直接関連付けサービス管理情報を削除する。
任意選択で、第1のAPは、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループ識別子をグループ識別子プールへと再利用し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のチャネル情報に対応するチャネルリソースを再利用することができる。
任意選択で、直接関連付けサービス管理テーブルを更新した後で、第1のAPは、確認応答メッセージ、たとえば、ACK(肯定応答、affirmative acknowledgement)メッセージまたはNACK(否定応答、negative acknowledgement)メッセージを第1のSTAに返すことができる。
図16は、本発明のある実施形態による、直接関連付けサービスを取得するための方法のフローチャートである。この実施形態では、直接関連付けサービスを取得するための方法は、第1の局STAによって実施される。図16に示されるように、方法は以下のステップを含む。
1601. 第1の局STAが、第1のアクセスポイントAPに直接関連付けサービス要求フレームを送信し、直接関連付けサービス要求フレームはサービス要求状態およびサービス名を含む。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名は、サービス識別子であってもよく、たとえば、サービス識別子がグローバルに不変である場合、直接関連付けサービスはサービス識別子に従って要求され得る。本発明のこの実施形態では、サービス名が説明のための例として使用されるが、本発明に対する限定を何ら構成するものではない。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス要求状態が第1の要求状態である場合、直接関連付けサービス要求フレームは、第1のSTAが第1のAPから直接関連付けサービスを取得することを要求するために使用される。走査を通じて利用可能なAPを取得し、利用可能なAPのサービス要覧情報を取得した後で、第1のSTAは、サービス識別子に従って、第1のAPから直接関連付けサービスを要求する。
任意選択で、本発明の図5に示されるサービスを発見するための方法を使用することによってサービス情報を取得した後で、第1のSTAは、Wi-Fi Directをサポートするデバイスに対する直接関連付けサービスを確立することを予測し、第1のSTAはさらに、直接関連付けサービス要求フレーム中のデバイスのデバイス名またはデバイス識別子を追加して、デバイスに対する直接関連付けサービスを確立するための要求を第1のAPに対して行うことができる。本発明のこの実施形態では、デバイス名が説明のための例として使用されるが、本発明に対する限定を何ら構成するものではない。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス要求状態が第2の要求状態である場合、第1のAPが関連する直接関連付けサービス管理情報を削除しグループ識別子およびチャネルリソースを再利用するように、第1のSTAが第1のSTAによって提供される直接関連付けサービスをオフにするための要求を第1のAPに対して行うために、直接関連付けサービス要求フレームが使用され、ここでは再び説明されない詳細については、図15Aおよび図15Bに示される直接関連付けサービスを管理するための方法を参照されたい。WiFi Direct機能をサポートするSTAが動作状態にない場合、WiFi Direct関連付けサービスをオフにすることによって、デバイスのリソース消費が減り、利用可能なチャネルリソースを解放することができる。任意選択で、サービス要求状態が第2の要求状態である場合、第1のSTAは、第1のAPによって返される確認応答メッセージ、たとえば、ACK(肯定応答、affirmative acknowledgement)メッセージまたはNACK(否定応答、negative acknowledgement)メッセージを受信する。
例示的に、直接関連付けサービス要求フレームを図30に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
サービス要求状態が第1の要求状態である場合、ステップ1602および1603を実行する。
1602. 第1のSTAが、第1のAPによって返される直接関連付けサービス応答フレームを受信する。
直接関連付けサービス応答フレームは、グループアドレスを含み、さらに、グループ識別子およびチャネル情報を含み得る。
グループアドレスは通常、直接関連付けサービスを提供するSTAのデバイスアドレスである。
例示的に、直接関連付けサービス応答フレームを図32に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
1603. 直接関連付けサービス応答フレームに従って、直接関連付け要求が成功したと判定される場合、第1のSTAが、直接関連付けサービス応答フレーム中のグループアドレスに対応する第2のSTAへの直接関連付けサービスを確立する。
任意選択で、直接関連付けサービス応答フレームがさらにチャネル情報を含む場合、直接関連付けサービス応答フレーム中のグループアドレスに対応する第2のSTAに対して第1のSTAが直接関連付けサービスを確立することは特に、第1のSTAによって、チャネル情報に対応するワイヤレスチャネル上で、第2のSTAに対する直接関連付けサービスを確立するステップである。
ワイヤレス信号は互いに容易に干渉し、ワイヤレスチャネルリソースは限られているので、第1のAPは、直接関連付けサービスのチャネル情報を割り振り、これによって、STA間の直接通信と、第1のAPが位置するチャネルの信号との相互の干渉を回避し、通信品質を確保する。第1のAPがチャネルを割り振らず、STA間の直接通信が、特定のチャネル、たとえば、Wi-Fi Direct技術で現在使用されている2.4Gのチャネル1、6、または11で実行され得ること、または、STAがネゴシエーションを実行して直接関連付けサービスを確立するためのチャネルを選択し得ることも、可能である。その方式は本発明では限定されない。
第2のSTAに対する直接関連付けを確立した後で、第1のSTAはデータ授受を実行することができる。
直接関連付け要求が失敗したことが、直接関連付けサービス応答フレームに従って判定されると、手順は終了する。
特定の実装形態では、直接関連付けサービス応答フレームによって表されるような、要求が成功したかまたは失敗したかを区別するための複数の方式があってよいことに留意されたい。状態識別子がさらに、直接関連付けサービス応答フレームに含まれてよく、たとえば、状態識別子が0である場合、それは要求が失敗したことを表し、状態識別子が1である場合、それは要求が成功したことを表す。直接関連付けサービス応答フレーム中のグループ識別子も表現のために使用されてよく、たとえば、グループ識別子が-1である場合、それは要求が失敗したことを表す。また、直接関連付けサービス応答フレーム中の長さが0である場合、すなわち、グループ識別子、グループアドレス、およびチャネル情報がすべて空である場合、要求が失敗したことを表す。この方式は本発明のこの実施形態では限定されない。
図17に示されるように、図17は、本発明のある実施形態で提供される、直接関連付けサービスを取得するための第1の局STAの概略的な構造図である。第1のSTAは、送信ユニット1701、受信ユニット1702、およびサービス確立ユニット1703を含む。
送信ユニット1701は、第1のアクセスポイントAPに直接関連付けサービス要求フレームを送信するように構成され、直接関連付けサービス要求フレームはサービス要求状態およびサービス名を含む。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名は、サービス識別子であってもよく、たとえば、サービス識別子がグローバルに不変である場合、直接関連付けサービスはサービス識別子に従って要求され得る。本発明のこの実施形態では、サービス名が説明のための例として使用されるが、本発明に対する限定を何ら構成するものではない。
例示的に、直接関連付けサービス要求フレームを図30に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
サービス要求状態が第1の要求状態である場合、走査を通じて利用可能なAPを取得し、利用可能なAPのサービス要覧情報を取得した後で、第1のSTAは、サービス識別子に従って、第1のAPから直接関連付けサービスを要求することができる。任意選択で、直接関連付けサービス要求フレームはさらに、デバイス名またはデバイス識別子を含み得る。本発明の図5に示されるサービスを発見するための方法を使用することによってサービス情報を取得した後で、第1のSTAは、Wi-Fi Directをサポートするデバイスに対する直接関連付けサービスを確立することを予測し、第1のSTAはさらに、直接関連付けサービス要求フレーム中のデバイスのデバイス名またはデバイス識別子を追加して、デバイスに対する直接関連付けサービスを確立するための要求を第1のAPに対して行うことができる。
受信ユニット1702は、第1のAPによって返される直接関連付けサービス応答フレームを受信するように構成され、直接関連付けサービス応答フレームはグループアドレスを含み、さらに、グループ識別子およびチャネル情報を含み得る。
グループアドレスは通常、直接関連付けサービスを提供するSTAのデバイスアドレスである。
ワイヤレス信号は互いに容易に干渉し、ワイヤレスチャネルリソースは限られているので、第1のAPは、直接関連付けサービスのチャネル情報を割り振り、これによって、STA間の直接通信と、第1のAPが位置するチャネルの信号との相互の干渉を回避し、通信品質を確保する。第1のAPがチャネルを割り振らず、STA間の直接通信が、特定のチャネル、たとえば、Wi-Fi Direct技術で現在使用されている2.4Gのチャネル1、6、または11で実行され得ること、または、STAがネゴシエーションを実行して直接関連付けサービスを確立するためのチャネルを選択し得ることも、可能である。その方式は本発明では限定されない。
例示的に、直接関連付けサービス応答フレームを図32に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
サービス確立ユニット1703は、直接関連付けサービス応答フレームに従って、直接関連付け要求が成功したと判定される場合に、直接関連付けサービス応答フレーム中のグループアドレスに対応する第2のSTAへの直接関連付けサービスを確立するように構成される。
任意選択で、直接関連付けサービス応答フレームがさらにチャネル情報を含む場合、サービス確立ユニット1703は特に、チャネル情報に対応するワイヤレスチャネル上で、第2のSTAに対する直接関連付けサービスを確立するように構成される。
任意選択で、第1のSTAはさらに、直接関連付けサービス要求が成功したかどうかを直接関連付けサービス応答フレームに従って判定するように構成される、判定ユニットを含む。
特定の実装形態では、直接関連付けサービス要求が成功したかどうかを判定するための、複数の方式があり得る。状態識別子がさらに、直接関連付けサービス応答フレームに含まれてよく、たとえば、状態識別子が0である場合、それは要求が失敗したことを表し、状態識別子が1である場合、それは要求が成功したことを表す。直接関連付けサービス応答フレーム中のグループ識別子も表現のために使用されてよく、たとえば、グループ識別子が-1である場合、それは要求が失敗したことを表す。また、直接関連付けサービス応答フレーム中の長さが0である場合、すなわち、グループ識別子、グループアドレス、およびチャネル情報がすべて空である場合、要求が失敗したことを表す。この方式は本発明のこの実施形態では限定されない。
サービス要求状態が第2の要求状態である場合、第1のAPが関連する直接関連付けサービス管理情報を削除しグループ識別子およびチャネルリソースを再利用するように、第1のSTAが第1のSTAによって提供される直接関連付けサービスをオフにするための要求を第1のAPに対して行うために、直接関連付けサービス要求フレームが使用され、ここでは再び説明されない詳細については、図15Aおよび図15Bに示される直接関連付けサービスを管理するための方法を参照されたい。Wi-Fi Direct機能をサポートするSTAが動作状態にない場合、Wi-Fi Direct関連付けサービスをオフにすることによって、デバイスのリソース消費が減り、利用可能なチャネルリソースを解放することができる。
任意選択で、サービス要求状態が第2の要求状態である場合、受信ユニット1702はさらに、第1のAPによって返される、確認応答メッセージ、たとえば、ACKまたはNACKを受信するように構成される。
第1のSTAはさらに、ワイヤレス信号を送信し受信するように構成されるアンテナを含み、アンテナは送信ユニット1701および受信ユニット1702に接続されることに留意されたい。
図18は、本発明のある実施形態による、直接関連付けサービスを管理するための第1のアクセスポイントAPの概略的な構造図である。第1のAPは、受信ユニット1801、第1の取得ユニット1802、調査ユニット1803、問合せユニット1804、第2の取得ユニット1805、および送信ユニット1806を含む。
受信ユニット1801は、第1の局STAから直接関連付けサービス要求フレームを受信するように構成される。
直接関連付けサービス要求フレームは、サービス要求状態およびサービス名を含み、デバイス名をさらに含み得る。
直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名およびデバイス名は、それぞれ、サービス識別子およびデバイス識別子でもあり得る。たとえば、サービス識別子およびデバイス識別子がグローバルに不変の方式で割り振られる場合、直接関連付けサービスは、サービス識別子およびデバイス識別子に従って要求され得る。本発明のこの実施形態では、サービス名およびデバイス名が説明のための例として使用されるが、本発明に対する限定を何ら構成するものではない。
例示的に、直接関連付けサービス要求フレームを図30に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス要求フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
第1の取得ユニット1802は、サービス要求状態が第1の要求状態である場合に、第2のSTAのデバイスアドレスを取得するように構成される。
第1の取得ユニット1802は特に、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名に従って、第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせ、第1のAPのサービス情報テーブル中に存在する既存のサービス情報中のサービス名が直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存のサービス情報中のデバイス能力がWi-Fi Directをサポートしている場合に、既存のサービス情報のデバイス識別子、すなわち、第2のSTAのデバイス識別子を取得し、第2のSTAのデバイス識別子に従って、第2のSTAのデバイスアドレスを取得するように構成され、または、
直接関連付けサービス要求フレームがデバイス名を含む場合に、直接関連付けサービス要求フレーム中のデバイス識別子、すなわち、第2のSTAのデバイス識別子を取得し、第2のSTAのデバイス識別子に従って第2のSTAのデバイスアドレスを取得するように構成される。直接関連付けサービスはデバイス間の距離についての要件を有するので、デバイス関連付けサービスは、第1のAPと関連付けられるSTAのみによって提供される。第1のAPが第1のAPのサービス情報テーブルに問い合わせるとき、BSSIDが第1のAPのMACアドレスと同じであることがさらに満たされる必要がある。
第1の取得ユニット1802は、第2のSTAのデバイス識別子に従って第1のAPのアドレス対応付けテーブルに問い合わせ、第2のSTAのデバイスアドレスを取得するように特に構成され、アドレス対応付けテーブルは、デバイスアドレスとデバイス識別子との対応付けを含む。
調査ユニット1803は、第1の取得ユニット1802によって取得される第2のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のSTAと第2のSTAとの距離を調査するように構成される。
問合せユニット1804は、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに問い合わせるように構成される。
例示的に、直接関連付けサービス管理テーブルが図31に示され得る。
問合せユニット1804は特に、サービス要求状態が第1の要求状態であり、調査ユニット1803によって調査される第1のSTAと第2のSTAとの距離が直線距離よりも長くない場合に、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名および第2のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに問い合わせるように構成される。
直接関連付けサービス管理テーブルは、サービス名およびグループアドレスを含み、さらに、チャネル情報、グループ識別子、サービス識別子、およびデバイス名を含み得る。
グループアドレスは通常、直接関連付けサービスを提供するSTAのデバイスアドレスである。
直線距離は、第1のAPで事前に設定された距離であってよく、または、第2のSTAによって宣言されたデバイス能力で搬送されてよい。その方式は本発明では限定されない。
第2の取得ユニット1805は、第1のSTAの直接関連付けサービス要求のために直接関連付けサービス管理情報を取得するように構成され、特に、
既存の直接関連付けサービス管理情報の1つが第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルの中に存在し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のサービス名が直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループアドレスが第2のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、既存の直接関連付けサービス管理情報を取得し、または、
第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブル中の直接関連付けサービス管理情報のいずれかにおけるサービス名およびグループアドレスが、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名および第2のSTAのデバイスアドレスと異なる場合に、第1の直接関連付けサービス管理情報を取得し、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに第1の直接関連付けサービス管理情報を記録するように構成され、第1の直接関連付けサービス管理情報は、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名および第2のSTAのデバイスアドレスを含み、直接関連付けサービス管理情報はさらに、第1のグループ識別子および第1のチャネル情報を含み得る。
第1のチャネル情報は、第1のAPによって第1のSTAに割り振られ直接通信のために使用される、ワイヤレスチャネルについての情報を含む。第1のグループ識別子は、第2のSTAのデバイスアドレスに対応し、第1のSTAの直接関連付けサービス要求のために第1のAPによって割り振られるグループ識別子である。1つのグループ識別子は同じサービスを提供する複数のSTAのデバイスアドレスに対応し得ることに留意されたい。
送信ユニット1806は、取得ユニット1805によって取得される直接関連付けサービス管理情報に従って、第1のSTAに直接関連付けサービス応答フレームを送信するように構成される。
直接関連付けサービス応答フレームは、グループアドレスを含み、さらに、グループ識別子およびチャネル情報を含み得る。
ワイヤレス信号は互いに容易に干渉し、ワイヤレスチャネルリソースは限られているので、第1のAPは、直接関連付けサービスのチャネル情報を割り振り、これによって、STA間の直接通信と、第1のAPが位置するチャネルの信号との相互の干渉を回避し、通信品質を確保する。第1のAPがチャネルを割り振らず、STA間の直接通信が、特定のチャネル、たとえば、Wi-Fi Direct技術で現在使用されている2.4Gのチャネル1、6、または11で実行され得ること、または、STAがネゴシエーションを実行して直接関連付けサービスを確立するためのチャネルを選択し得ることも、可能である。その方式は本発明では限定されない。
例示的に、直接関連付けサービス応答フレームを図32に示すことができ、長さ(length)は、変数であり、直接関連付けサービス応答フレーム中の動作の詳細の長さを表すために使用される。
任意選択で、図18aに示されるように、第1のAPはさらに直接関連付け管理ユニット1807を含む。
任意選択で、問合せユニット1804は特に、さらに、サービス要求状態が第2の要求状態である場合に、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名および第1のSTAのデバイスアドレスに従って、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルに問い合わせるように構成される。
直接関連付け管理ユニット1807は、直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス要求状態が第2の要求状態であり、既存の直接関連付けサービス管理情報の1つが第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブル中に存在し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のサービス名が直接関連付けサービス要求フレーム中のサービス名と同じであり、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループアドレスが第1のSTAのデバイスアドレスと同じである場合に、第1のAPの直接関連付けサービス管理テーブルから既存の直接関連付けサービス管理情報を削除するように構成される。
任意選択で、直接関連付け管理ユニット1807はさらに、既存の直接関連付けサービス管理情報中のグループ識別子をグループ識別子プールへと再利用し、既存の直接関連付けサービス管理情報中のチャネル情報に対応するチャネルリソースを再利用するように構成される。
任意選択で、送信ユニット1806はさらに、直接関連付け管理ユニット1807が直接関連付けサービス管理テーブルを更新した後で、確認応答メッセージ、たとえば、ACKまたはNACKを第1のSTAに返すように構成される。
第1のAPはさらに、ワイヤレス信号を送信し受信するように構成されるアンテナを含み、アンテナは受信ユニット1801および送信ユニット1806に接続されることに留意されたい。
図19に示されるように、本発明のある実施形態は、直接関連付けサービスを管理するためのシステムを提供し、システムは、本発明の図17に示される第1の局STAと、本発明の図18に示される第1のアクセスポイントAPとを含む。第1のSTAおよび第1のAPは、直接関連付けサービスを提供できる第2のSTAを探索するために対話を行うことができ、第1のAPは直接関連付けサービスを管理する。システムはさらに第2のSTAを含み、第1のSTAおよび第2のSTAは直接通信を実行することができる。
本発明のこの実施形態で提供される直接関連付けサービスを取得し管理する技術的な解決法を使用することによって、APは、直接関連付けサービスを提供するSTAを発見しSTA間の直接通信を管理するためのプロキシとして機能することができ、STAは、別のデバイスの要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、STAのリソース消費および電力消費を減らす。
本発明のこの実施形態で提供される技術的な解決法を採用することによって、第1のAPは、ネットワーク中でサービス情報を探索するための第1のSTAのためのプロキシとして機能することができ、第1のAPは、ローカル探索およびリモート探索を通じて、より広範で豊富なサービス情報をユーザに提供することができ、これによって、サービス要件に従ってネットワークを選択するユーザの要求を満たす。APは、直接関連付けサービスを提供するSTAを発見しSTA間の直接通信を管理するためのプロキシとして機能し得るので、ネットワークにおいてサービスを提供するSTAはまた、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、これによって、サービスを提供するSTAのリソース消費および電力消費を減らす。加えて、第1のSTAは、関連付けの前と関連付けの後の両方で、第1のAPを使用することによってサービス情報を取得することができ、これによって、異なるAP間の頻繁な関連付けおよび切断の問題が回避され、この頻繁な関連付けおよび切断は、APと関連付けられた後で、必要とされるサービスが存在しないことを第1のSTAが発見し、次いで切断されることが原因で発生する。これにより、ユーザは確実に、サービスを提供するネットワークにより高速および正確にアクセスすることができ、ユーザ体験が改善される。その上、第1のAPと関連付けられる第1のSTAは、第1のAP上でサービス情報を宣言し、または取り消すことができ、第1のSTAは、別のデバイスの探索要求をチャネル上で定期的に聴取する必要がなく、第1のAPはさらに、ネットワーク中のアクセス可能な隣接APに、第1のAP上で宣言されたデバイス情報およびサービス情報を拡散することができ、より豊富なサービス情報をユーザに提供するために、アクセス可能な隣接APによって提供されたサービス情報を受信することもできる。最後に、AP上で保持されるサービス情報は、認証されAPに関連付けられるSTAにより公開されたものであるので、セキュリティが確保され、サービスの信頼性がさらに確保される。
本実施形態の方法のステップのすべてまたは一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを、当業者は理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。記憶媒体は、ROM/RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含み得る。
前述の説明は、本発明の例示的な実施の方式にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されない。本発明で開示された技術的な範囲内にある、当業者により容易に理解される任意の変更または置換が、本発明の保護範囲に入るべきである。