JP6295153B2 - フューザー部材組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、一般的に、デジタル、多重画像型、転写固定固体インクジェット印刷システムなどを含む電子写真式画像形成装置で有用であり、ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの混合物を含む基材層で構成されるフューザー部材に関する。
フューザーベルトを得るための遠心分離成型プロセスも知られており、このプロセスでは、薄い(約0.5ミクロン)フッ素を含有する剥離層またはシリコーン剥離層を剛性の円柱形マンドレルの内側表面に塗布し、剥離層を備えるマンドレルの内側表面にポリイミドコーティングが塗布され、ポリイミドを硬化させ、次いで、マンドレルから剥離する。ポリイミドベルトの長さがマンドレルの大きさによって決定づけられること、マンドレルの内側表面に剥離層が必要なことといった上述のプロセスに関連する多くの欠点が存在し、高価になる可能性があり、さらなる処理工程を含む。したがって、さらなる剥離層を備えていないと、ポリイミドは、通常は、外から力を加えなければ自己剥離しないだろう。
特定の内部剥離剤を含んでいてもよい多くの既知のフューザー部材は、部材の基材を変色させ、腐食させる場合があり、これによって、フューザー部材を使用可能な回数が少なくなり、かなりの費用でフューザー部材を交換する必要がある。
さらに、非常に酸性な、例えば、pHが約3の内部剥離剤を含み、この酸性度によって、基材、例えば、ステンレス鋼の分解を引き起こすフューザー部材が知られている。
多くの既知のフュージング部材の欠点を実質的に避け、最低限にするゼログラフィーフュージング部材が必要である。
さらに、このような部材が調製されるとき、選択される多くの基材からの自己剥離特徴を有するフューザー部材材料が必要であり、この場合、基材を繰り返し使用することができる。
さらに、ゼログラフィープロセスで現像した画像を熱融合させるために選択される終端がなくつなぎ目がない(すなわち、部材中につなぎ目または目に見える接合部が存在しない)経済的なフュージング部材も必要であり、この部材は、別個の剥離層を備えていない。
さらに別の必要性は、別個剥離層を備えるフューザー部材よりも低コストで作成することが可能であり、既知の遠心分離によって作成するつなぎ目のないポリイミドベルトプロセスよりも低コストで作成することが可能なつなぎ目のないフュージング部材とつなぎ目のないフュージングベルトを提供することにある。
さらに、中和したアミンアルコールホスフェートの非フルオロ内部剥離剤を含むゼログラフィー用フューザー部材が必要であり、ホスフェートは、経済的な様式でポリマー(例えばポリイミド)を含む組成物を基材から迅速に剥離することができ、オーバーコーティング層(例えば、シリコーン層のようなポリマー)の付着は、実質的に永久的である。
さらに、経済的で効果的に製造することができる組成物を含むフュージング部材と、そのつなぎ目のないベルトが必要であり、ポリイミドを含有するコーティング膜のような特定のポリマーの生成および剥離のために、費用がかかる調製基材(例えば、ダイヤモンドライクカーボンでコーティングされた金属基材)を避けることができる。
さらに、環境的に受け入れ可能であり、コーティングを調製する工程の数を減らすことができ、フューザー部材を調製するために経済的なステンレス鋼基材を利用することができ、フューザー部材の材料を調製するために、量を減らした溶媒を選択してもよく、長い期間、優れた剥離特徴を保持しつつ、基材(例えば、ステンレス鋼)を使用することができるフューザー部材が必要である。
これらの要求および他の要求は、いくつかの実施形態では、本明細書に開示するフューザー部材およびその要素を用いて達成可能である。
ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含む基材層を備えるフューザー部材が開示される。
さらに、任意要素の支持基材と、ポリイミドおよび以下の式/構造
Figure 0006295153
を有する中和したアミンアルコールホスフェートの混合物を含む組成物とを含み、RおよびR’は、それぞれ独立して、アルキル基またはアルケニル基であり、中和したアミンアルコールホスフェートは、pHが約4〜約6.5である、ゼログラフィー用フューザーベルトが開示される。
さらに、ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含み、pHが約4〜約6.5であり、以下の式/構造
Figure 0006295153
を有し、式中、RおよびR’は、それぞれ独立して、約1〜約25個の炭素原子を含むアルキル基であり、この部材は、ヤング弾性率が約5,000〜約10,000MPaである、ゼログラフィー用フューザー部材が開示される。
以下の図は、本明細書に開示するフューザー部材をさらに示すために与えられる。
図1は、本開示のベルト形態であるフューザー部材の断面図の例示的な実施形態を示す。 図2Aは、本開示の例示的な一般化されたフュージング構造を示す。 図2Bは、本開示の例示的な一般化されたフュージング構造を示す。 図3は、本開示の転写固定装置の例示的な実施形態を示す。 図4は、例えば、フューザー部材コーティング組成物の最終的な硬化を達成するための引っ張りデバイスの例示的な実施形態を示す。
開示されるフューザー部材は、ポリマー(例えば、ポリイミドポリマー)と中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含む。
種々の実施形態では、フューザー部材は、例えば、その上に1つ以上の任意要素の機能性層が形成された、ポリイミドポリマーと中和したアミンアルコールホスフェートの混合物を含む基材層を備えていてもよい。非導電性または導電性である適切な材料を用い、種々の形状(例えばベルトまたは膜)の基材を作成してもよく、フューザー部材の厚みが、例えば、約30〜約1,000ミクロン、約100〜約800ミクロン、約150〜約500ミクロン、約100〜約125ミクロン、または約60〜約80ミクロンである。
矢印は、以下のそれぞれの図に存在するとき、示されている種々の要素の移動方向を示す。
本開示の例示的な実施形態である図1において、フューザー部材または転写固定部材200は、ポリイミドポリマーと中和したアミンアルコールホスフェートの混合物で構成される基材またはベルト210を備えていてもよく、その上に、1個以上、例えば、1〜約4個、または1〜約2個の機能性中間層220、任意要素の外側表面剥離層230が作られている。
図2Aおよび図2Bは、本開示のフュージングプロセスのために選択された例示的な一般化されたフュージング構造を示す。なお、本明細書に電子写真式プリンタが記載されているが、開示されている装置および方法を他の印刷技術(その例として、オフセット印刷、インクジェット機および固体インクジェット転写固定機が挙げられる)および油を用いないフュージングシステムに適用することができる。
図2Aは、例えば、図1に示されるフューザー部材200を組み込んだフュージング構造300Bを示す。構造300Bは、ドラム100を周方向に包む図1のフューザーベルトを備えていてもよく、このベルトは、加圧機構335とともにフューザー用爪を形成し、画像支持基材315のための加圧ベルトを含む。種々の実施形態では、加圧機構335を、加熱ランプ(図示せず)と組み合わせて用い、トナー粒子を画像支持基材315の上で融合または固定させるために圧力と熱を両方加えてもよい。それに加え、構造300Bは、図2Aに示されるように、クリーニングウェブ360とともに1個以上の外部加熱ロール350を備えていてもよい。
図2Bは、図1に示されるフューザー部材を備えるフュージング構造400Bを示す。構造400Bは、図1のベルト200の形態のフューザー部材を備えていてもよく、このベルトは、加圧機構435(例えば、加圧ベルト)と、媒体または紙基材415のためのローラーとともにフューザー用爪を形成する。種々の実施形態では、加圧機構435を、加熱ランプ(図示せず)と組み合わせて用い、トナー粒子を媒体基材(例えば紙415)の上で融合させるために圧力と熱を両方加えてもよい。それに加え、構造400Bは、機械システム445を備えていてもよく、必要な場合、これを複数の加熱ローラーまたは1個の加熱ローラーとして使用することもでき、フューザーベルト200を動かし、媒体基板(例えば、紙)の上でトナー粒子を融合させ、現像した画像を作成するために、少なくとも1つのローラー(例えば、それぞれ447、448および449で指定されるローラーa、bおよびc)を備えており、これらのうち、少なくとも1つは、モーター(図示せず)によって既知の様式に回転する。
図3は、ベルト、シート、膜などの形態であってもよい、転写固定部材7の一実施形態の図を示す。転写固定部材7は、本明細書に示す図1のフューザー部材200または図2Bのベルト200と似た構成である。ゼログラフィーによるトナーの現像した画像12がフュージング部材1の上にあり、ローラー4およびローラー8を介して転写固定部材7と接触し、転写固定部材7に転写される。ローラー4および/またはローラー8は、これらに関連して熱を帯びていてもよいし、帯びていなくてもよい。転写固定部材7は、矢印13の方向に進む。複写基板9がローラー10とローラー11との間を進むにつれて、現像した画像12が転写固定部材7によって転写され、複写基板9に融合し、最終的な融合したトナーの現像した画像12が得られる。ローラー10および/またはローラー11は、これらに関連して熱を帯びていてもよいし、帯びていなくてもよい。
図4は、本開示のフューザー部材のための硬化デバイスを示す。開示されているフューザー部材コーティングの硬化は、例えば、約1〜約10キログラムまたは約3〜約7キログラムの張力で達成され、前硬化させた部材またはベルト210は、矢印20の方向に回転しつつ、2個のローラー250によって引っ張られる。開示されているコーティング組成物の混合物の第1の硬化(すなわち前硬化)は、種々の適切な温度で、例えば、約150℃〜約250℃、または約125℃〜約250℃、または約180℃〜約220℃で適切な時間、例えば、約30〜約90分、または約45〜約75分で達成することができ、その後、例えば、約250℃〜約370℃または約300℃〜約325℃の温度で適切な時間、例えば、約15分〜約75分、約20分〜約60分、または約30〜約50分で最終的に硬化させることができる。
得られた硬化したポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの組成物の混合物は、多くの基材、例えば、溶接したか、またはつなぎ目のないステンレス鋼のベルトまたはドラム、ダイヤモンドライクカーボンでコーティングされた金属基材、つなぎ目のないアルミニウムのベルトまたはドラム、電鋳したつなぎ目のないニッケルベルトまたはドラム、またはガラスドラムから自己剥離する。任意の外部源(例えば、こじあけるデバイス)の助けを借りない自己剥離特徴によって、開示されているフューザーコーティングポリマーおよび中和したアミンアルコールホスフェートの組成物の約90〜約100パーセント、または約95〜約99パーセントを金属基材からの効率的で経済的な作成および完全な分離を可能にし、剥離材料および別個の剥離層を省くことができる。開示されているフューザー部材組成物の自己剥離特徴が得られる時間は、例えば、存在する要素、選択される要素の量によって変わる。一般的に、しかし、剥離時間は、約1〜約65秒、例えば、約1〜約50秒、約1〜約35秒、約1〜約20秒、または1〜約5秒、ある場合には、約1秒未満である。
ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートとを含む開示されているフューザー部材組成物の混合物を、所望の生成物の周囲で、溶接したか、またはつなぎ目のないステンレス鋼のベルトまたはドラム、つなぎ目のないアルミニウムのベルトまたはドラム、電鋳したつなぎ目のないニッケルベルトまたはドラム、ダイヤモンドライクカーボンでコーティングされた金属基材、またはガラスドラムにフローコーティングしてもよい。
ゼログラフィーシステムで使用するのに適したフューザーベルトを作成する方法も本明細書に開示される。この方法は、例えば、所望の生成物の周囲で、ポリイミド、中和したアミンアルコールホスフェートおよび溶媒を含む組成物を、回転する基材(例えば、溶接したか、またはつなぎ目のないステンレス鋼のベルトまたはドラム、またはつなぎ目のないアルミニウムのベルトまたはドラム、または電鋳したつなぎ目のないニッケルベルトまたはドラム、またはガラスドラム)の外側表面にフローコーティングすることを含む。コーティングを部分的に硬化させ、その後に、回転する基材の上で本明細書に示すように硬化させる。
(フューザー部材組成物)
開示されているフューザー部材は、任意要素の支持基材と、ポリマー(例えば、ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェート)の混合物を含む組成物とを含んでいてもよく、この組成物は、金属基材(例えばステンレス鋼)から自己剥離し、金属基材の上の外側剥離層を省くことができる。したがって、開示されている組成物は、例えば、1層のコーティング層のみが必要なため、費用対効果がよく、基材の分解を長期間にわたって避けるか、または最低限にすることができる。
いくつかの実施形態では、開示されたフューザー基材層組成物は、ポリイミド前駆体、例えば、ポリアミド酸、特に、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリアミド酸、または、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ジアミノベンゼンのポリアミド酸と、主に内部剥離剤として機能する中和したアミンアルコールホスフェートとを含む。
(ポリイミド)
本明細書に示すフューザー部材混合物のために選択されるポリイミドの例は、ピロメリット酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸、ピロメリット酸二無水物/フェニレンジアミンのポリアミド酸、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ジアミノベンゼンのポリアミド酸、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリアミド酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリン/フェニレンジアミンのポリアミド酸など、およびこれらの混合物のいずれかを含むポリアミド酸のポリイミド前駆体から作ることができる。硬化させた後、得られたポリイミドとしては、ピロメリット酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリイミド、ピロメリット酸二無水物/フェニレンジアミンのポリイミド、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリイミド、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリイミド、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリイミド、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリン/フェニレンジアミンのポリイミド、およびこれらの混合物が挙げられる。
本明細書に示すフューザー部材のために選択されるポリイミドを作成するために、両方ともUBE America Inc.、ニューヨーク、NY.から入手可能な、またはKaneka Corp.,TXから入手可能なU−VARNISH AおよびS(NMP中、約20重量%)、両方ともHD MicroSystems、パーリン、NJから入手可能なPI−2610(NMP中、約10.5重量%)およびPI−2611(NMP中、約13.5重量%)を含む、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリアミド酸を利用することができる。
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸の市販例としては、両方ともUnitech Corp.、ハンプトン、VA.から入手可能なRP46およびRP50(NMP中、約18重量%)が挙げられ、一方、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物/4,4’−オキシジアニリン/フェニレンジアミンのポリアミド酸の市販例としては、すべてHD MicroSystems、パーリン、NJから入手可能な、PI−2525(NMP中、約25重量%)、PI−2574(NMP中、約25重量%)、PI−2555(NMP/芳香族炭化水素=80/20中、約19重量%)およびPI−2556(NMP/芳香族炭化水素/プロピレングリコールメチルエーテル=70/15/15中、約15重量%)が挙げられる。
ポリイミドを作成するために選択されるピロメリット酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸の市販例としては、PYRE−ML RC5019(N−エチル−2−ピロリドン(NMP)中、約15〜16重量%)、RC5057(NMP/芳香族炭化水素=80/20中、約14.5〜15.5重量%)およびRC5083(NMP/DMAc=15/85中、約18〜19重量%)、すべてIndustrial Summit technology Corp.、パーリン、NJ製;FUJIFILM Electronic Materials U.S.A.,Inc.から市販されているDURIMIDE(登録商標)100が挙げられる。
さらに具体的には、ポリイミドの作成のために選択可能なポリアミド酸またはポリアミド酸エステルの例は、酸二無水物とジアミンとの反応によって調製される。選択される適切な酸二無水物としては、芳香族酸二無水物および芳香族テトラカルボン酸二無水物、例えば、9,9−ビス(トリフルオロメチル)キサンテン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス((3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシ−2,5,6−トリフルオロフェノキシ)オクタフルオロビフェニル二無水物、3,3’,4,4’−テトラカルボキシビフェニル二無水物、3,3’,4,4’−テトラカルボキシベンゾフェノン二無水物、ジ−(4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)エーテル二無水物、ジ−(4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)スルフィド二無水物、ジ−(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ジ−(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、1,2,4,5−テトラカルボキシベンゼン二無水物、1,2,4−トリカルボキシベンゼン二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4−4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン 2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、4,4’−(p−フェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物、4,4’−(m−フェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物、4,4’−ジフェニルスルフィドジオキシビス(4−フタル酸)二無水物、4,4’−ジフェニルスルホンジオキシビス(4−フタル酸)二無水物、メチレンビス(4−フェニレンオキシ−4−フタル酸)二無水物、エチリデンビス(4−フェニレンオキシ−4−フタル酸)二無水物、イソプロピリデンビス(4−フェニレンオキシ−4−フタル酸)二無水物、ヘキサフルオロイソプロピリデンビス(4−フェニレンオキシ−4−フタル酸)二無水物などが挙げられる。
ポリアミド酸の調製に使用するのに適した選択される例示的なジアミンとしては、4,4’−ビス−(m−アミノフェノキシ)−ビフェニル、4,4’−ビス−(m−アミノフェノキシ)−ジフェニルスルフィド、4,4’−ビス−(m−アミノフェノキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ビス−(p−アミノフェノキシ)−ベンゾフェノン、4,4’−ビス−(p−アミノフェノキシ)−ジフェニルスルフィド、4,4’−ビス−(p−アミノフェノキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノ−アゾベンゼン、4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノ−p−ターフェニル、1,3−ビス−(ガンマ−アミノプロピル)−テトラメチル−ジシロキサン、1,6−ジアミノヘキサン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、1,3−ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノ−2,2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロ−ビフェニル、4,4’−ジアミノ−2,2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロジフェニルエーテル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,1−ジ(p−アミノフェニル)エタン、2,2−ジ(p−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(p−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンなど、およびこれらの混合物が挙げられる。
二無水物およびジアミンは、例えば、重量比が約20:80〜約80:20、さらに具体的には、約50:50の重量比になるように選択される。芳香族テトラカルボン酸二無水物のような上述の芳香族二無水物、芳香族ジアミンのようなジアミンは、それぞれ単独で用いられるか、または混合物として用いられる。
なおさらに具体的には、有効な量で、例えば、固形分の約90〜約99.99重量%、約95〜約99重量%、または約98〜約99.95重量%の量で利用されるポリアミド酸の例としては、Industrial Summit technology Corp.、パーリン、NJからPyre−M.L.RC5019またはRC5083の商標名で市販されるピロメリット酸二無水物/4,4’−オキシジアニリンのポリアミド酸、UBE America Inc.、ニューヨーク、NYから両方ともU−VARNISH AおよびS(NMP中、約20重量%)として市販されるか、またはKaneka Corp.、TXから入手可能なビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリアミド酸、Kaneka Corporationから入手可能なビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ジアミノベンゼンのポリアミド酸が挙げられる。
開示されるフューザー部材組成物のために選択されるポリイミドの例は、例えば、少なくとも1つの以下
Figure 0006295153
の式/構造のうちのひとつ、およびこれらの混合物によってあらわされ、式中、nは、繰り返し基の数をあらわし、例えば、約5〜約3,000、約50〜約2,000、約50〜約1,500、約200〜約1,200、約1,000〜約2,000、または約1,200〜約1,800である。
(中和したアミンアルコールホスフェート)
ホスフェートをStepan Companyから得ることができ、開示されるフューザー部材混合物のために選択される中和したアミンアルコールホスフェートの例は、以下の式/構造
Figure 0006295153
によってあらわされ、式中、RおよびR’は、直鎖、分枝鎖、環状、飽和および不飽和の炭化水素、例えば、それぞれ独立して、例えば、約1〜約25個の炭素原子、約6〜約24個の炭素原子、約4〜約18個の炭素原子、約10〜約18個の炭素原子、約8〜約16個の炭素原子、約8〜約12個の炭素原子、または約8〜約10個の炭素原子を含む、アルキルおよびアルケニルを含め、炭化水素をあらわす。
中和したアミンアルコールホスフェート炭化水素の置換基の例は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、イコシル、シクロヘキシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、イコセニル、その対応するアルケニルなどである。
中和したアミンアルコールホスフェートの具体例は、以下
Figure 0006295153
の少なくとも1つによってあらわされる。
種々の量、例えば、(固形分全体の)約0.01〜約10重量%、約0.1〜約0.5重量%、約0.01〜約5重量%、約0.01〜約2重量%、約0.01〜約0.5重量%、約0.02〜約0.05重量%、約0.03〜約0.3重量%、約0.03〜約0.1重量%、約0.03〜約0.5重量%、約0.03〜約0.05重量%、約0.01〜約0.05重量%、約0.02〜約1重量%、約0.05〜約1重量%、約0.01〜約1重量%、または約0.01重量%、または約0.01重量%以下の量の中和したアミンアルコールホスフェートを、フューザー部材組成物のために選択することができ、ポリイミド、中和したアミンアルコール、任意要素の成分の量は、これらが存在する場合、約100%に等しい。いくつかの実施形態では、ポリイミドポリマーと中和したアミンアルコールホスフェートのフューザー部材組成物は、約95/5、約98/2、約99/1、約99.9/0.5、約99.9/0.1、約99.95/0.05の重量比で存在する。
ある開示されている具体的なフューザー部材は、本明細書に示す溶媒中で調製され、固形分が約16〜約20重量%である、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/フェニレンジアミンのポリイミド、またはビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ジアミノベンゼンのポリアミド酸から作られるポリイミドと、開示されている中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含み、開示されているポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの重量比は、例えば、99.9/0.1である。
開示されているポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェート組成物は、例えば、ヤング弾性率が約4,000〜約10,000メガパスカル(MPa)、約5,000〜約10,000MPa、約7,500〜約8,500MPA、さらに具体的には、約8,400MPa;分解開始温度が約400℃〜約650℃、約500℃〜約640℃、約600℃〜約630℃である。
中和したアミンアルコールホスフェートは、フューザー部材、例えば、フューザーベルトを調製するために選択される基材の分解を最低限にするか、または避けるpHを有し、基材が実質的に分解または変色しない、本明細書に開示するようなホスフェートを意味する。したがって、例えば、開示される中和したアミンアルコールホスフェートのpHは、pHが約3のもっと酸性である既知のアルコールホスフェートと比較して、pH計によって決定される場合、例えば、約4〜約6.5、約4.5〜約6.5、約4.5〜約6.2、約5〜約6.3、約5.5〜約6.3、約5〜約6.1、さらに具体的には、約6.3である。
剥離剤または添加剤として機能することができる中和したアミンアルコールホスフェートは、ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの溶液コーティングと相溶性であり(混合すると色が透明である)、得られるポリイミドも明らかな相分離は起こらない。さらに、最終的な硬化の後に得られるポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェート組成物は、ステンレス鋼のような金属コーティング基材、ポリマー基材およびダイヤモンドライクカーボンでコーティングされた金属基材から自己剥離し、平滑で、突起部がないか、または最低限であるポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェートのフューザー部材膜が得られる。
(フィラー)
種々の量、例えば、固形分の約1〜約40重量%、2〜約25重量%、または3〜約15重量%の添加剤および導電性フィラーまたは非導電性フィラーは、例えば、無機粒子を含む開示されているフューザー部材コーティング組成物のポリイミドおよびアミンアルコールホスフェート層の混合物に存在していてもよい。選択されるフィラーの例は、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、グラファイト、グラフェン、銅フレーク、ナノダイヤモンド、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、金属酸化物、ドープされた金属酸化物、金属フレーク、およびこれらの混合物である。
(機能性中間層)
ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの混合物を含むコーティング混合物と接するように配置され、フューザー部材と、1つ以上の層の材料に弾性を付与することができ、この材料を無機粒子(例えば、SiCまたはAl)と混合することができる1つ以上の機能性中間層(緩衝層または中間層とも呼ばれる)のために選択される材料の例としては、フルオロシリコーン、シリコーンゴム、例えば、室温加硫(RTV)シリコーンゴム、高温加硫(HTV)シリコーンゴム、低温加硫(LTV)シリコーンゴムが挙げられる。これらのゴムは既知であり、商業的に簡単に入手可能であり、例えば、SILASTIC(登録商標)735ブラックRTVおよびSILASTIC(登録商標)732 RTV(いずれもDow Corning製);106 RTV Silicone Rubberおよび90 RTV Silicone Rubber(いずれもGeneral Electric製);JCR6115CLEAR HTVおよびSE4705U HTVシリコーンゴム(Dow Corning製);Toray Silicones;Dow CorningからQ3−6395、Q3−6396として得ることができる市販のLSRゴム;SILASTIC(登録商標)590 LSR、SILASTIC(登録商標)591 LSR、SILASTIC(登録商標)595 LSR、SILASTIC(登録商標)596 LSR、SILASTIC(登録商標)598 LSR;およびシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン);フルオロシリコーン(例えば、Silicone Rubber 552(Sampson Coating、リッチモンド、バージニアから入手可能));液体シリコーンゴム、例えば、ビニル架橋した熱硬化性ゴム、またはシラノールを室温で架橋した材料が挙げられる。
また、1つ以上の機能性中間層に使用するのに適するさらなる材料としては、フルオロエラストマーが挙げられる。フルオロエラストマーは、(1)フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンのうち、2つのコポリマー;(2)フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンのターポリマー;(3)フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、キュアサイトモノマーのテトラポリマーに由来する。これらのフルオロエラストマーは、VITON A(登録商標)、VITON B(登録商標)、VITON E(登録商標)、VITON E 60C(登録商標)、VITON E430(登録商標)、VITON 910(登録商標)、VITON GH(登録商標);VITON GF(登録商標);VITON ETP(登録商標)のような種々の名称で知られており、市販されている。VITON(登録商標)という名称は、E.I.DuPont de Nemours,Inc.の商標である。キュアサイトモノマーは、4−ブロモペルフルオロブテン−1、1,1−ジヒドロ−4−ブロモペルフルオロブテン−1、3−ブロモペルフルオロプロペン−1、1,1−ジヒドロ−3−ブロモペルフルオロプロペン−1、または任意の他の適切な既知のキュアサイトモノマー(例えば、DuPontから市販されているもの)であってもよい。選択可能な他の市販されているフルオロポリマーとしては、FLUOREL 2170(登録商標)、FLUOREL 2174(登録商標)、FLUOREL 2176(登録商標)、FLUOREL 2177(登録商標)、FLUOREL LVS 76(登録商標)が挙げられ、FLUOREL(登録商標)は、3M Companyの登録商標である。さらなる市販の選択されるフルオロ材料としては、AFLAS(商標)というポリ(プロピレン−テトラフルオロエチレン)、FLUOREL II(登録商標)(LII900)というポリ(プロピレン−テトラフルオロエチレンビニリデンフルオリド)(これらも、3M Companyから入手可能)、FOR−60KIR(登録商標)、FOR−LHF(登録商標)、NM(登録商標)FOR−THF(登録商標)、FOR−TFS(登録商標)、TH(登録商標)、NH(登録商標)、P757(登録商標)、TNS(登録商標)、T439(登録商標)、PL958(登録商標)、BR9151(登録商標)、TN505(登録商標)として特定されるTecnoflon(Ausimont Inc.から入手可能)が挙げられる。
フルオロエラストマーであるVITON GH(登録商標)およびVITON GF(登録商標)は、フッ化ビニリデンの量が比較的少ない。例えば、VITON GF(登録商標)およびVITON GH(登録商標)は、約35重量%のフッ化ビニリデンと、約34重量%のヘキサフルオロプロピレンと、約29重量%のテトラフルオロエチレンと、約2重量%のキュアサイトモノマーとを含んでいる。
1つ以上の機能性中間層の厚みは、例えば、約30〜約1,000ミクロン、約10〜約800ミクロン、約150〜約500ミクロン、または約50〜60ミクロンである。
(任意要素のポリマー)
開示されているポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェートフューザー部材組成物は、場合により、コーティングとして塗布されたとき、組成物の質を高めるか、またはさらに平滑にするために、ポリシロキサンポリマーをさらに含んでいてもよい。ポリシロキサンコポリマーの濃度は、例えば、フューザー部材の合計重量を基準として約1重量%以下、または約0.2重量%以下、さらに具体的には、約0.1〜約1重量%である。任意要素のポリシロキサンポリマーとしては、例えば、BYK Chemicalから市販されており、商標名がBYK(登録商標)310(キシレン中、約25重量%)およびBYK(登録商標)370(キシレン/アルキルベンゼン/シクロヘキサノン/モノフェニルグリコール=75/11/7/7中、約25重量%)のポリエステル改質されたポリジメチルシロキサン;BYK Chemicalから入手可能であり、商標名がBYK(登録商標)330(メトキシプロピルアセテート中、約51重量%)およびBYK(登録商標)344(キシレン/イソブタノール=80/20中、約52.3重量%)、BYK(登録商標)−SILCLEAN 3710および3720(メトキシプロパノール中、約25重量%)であるポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサン;BYK Chemicalから市販されており、商標名がBYK(登録商標)−SILCLEAN 3700(メトキシプロピルアセテート中、約25重量%)であるポリアクリレート改質されたポリジメチルシロキサン;またはBYK Chemicalから市販されており、商標名がBYK(登録商標)375(ジ−プロピレングリコールモノメチルエーテル中、約25重量%)であるポリエステルポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサンが挙げられる。ポリイミド/アルコールホスフェート/ポリシロキサンポリマーは、例えば、約99.9/0.09/0.01〜約95/4/1の重量比で存在する。
(任意要素の剥離層)
選択されるフューザー部材の任意要素のトップオーバーコーティング剥離層の例としては、フルオロポリマー、例えば、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、ペルフルオロアルキルビニルエーテル、およびこれらの混合物からなる群から選択されるモノマー繰り返し単位を含むフッ素含有ポリマーが挙げられる。フルオロポリマーは、直鎖または分枝鎖のポリマー、架橋したフルオロエラストマーを含んでいてもよい。フルオロポリマーの例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE);ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA);テトラフルオロエチレン(TFE)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー;ヘキサフルオロプロピレン(HFP)とフッ化ビニリデン(VDFまたはVF2)のコポリマー;テトラフルオロエチレン(TFE)、フッ化ビニリデン(VDF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のターポリマー;テトラフルオロエチレン(TFE)、フッ化ビニリデン(VF2)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のテトラポリマー、およびこれらの混合物が挙げられる。フルオロポリマーは、化学安定性および熱安定性を提供し、表面エネルギーが低く、溶融温度が例えば、約255℃〜約360℃または約280℃〜約330℃の粒子の形態である。これらの粒子を溶融させ、剥離層を作成する。
外側表面層または剥離層の厚みは、例えば、約10〜約100ミクロン、約20〜約80ミクロン、または約40〜約60ミクロンであってもよい。
(フューザー部材の調製)
開示されているフューザー部材は、本明細書に示すように、例えば、ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートの組成物を、支持する基材にフローコーティングすることによって調製することができる。したがって、ポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェート組成物、および存在してもよい任意要素の成分を、所望の生成物の周囲で、つなぎ目のないか、または溶接したステンレス鋼円柱形、ガラス円柱形または電鋳つなぎ目のないニッケル円柱形にフローコーティングしてもよい。ポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェートベルトを部分的に硬化させるか、または前硬化させ、次いで、本明細書で図示しているように、完全に硬化させる。
開示されているフューザー部材組成物を、液体噴霧コーティング、浸漬コーティング、ワイヤ巻き付けロッドによるコーティング、流動床コーティング、粉末コーティング、静電噴霧、音波噴霧、ブレードコーティング、成形、積層などによって基材にコーティングすることもできる。
ポリイミド(または他のポリマー全体)および中和したアミンアルコールホスフェートのコーティング組成物は、溶媒を含んでいてもよい。コーティング組成物を作成し、塗布するために選択される溶媒の例としては、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、N,N’−ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン(NMP)、塩化メチレンなど、およびこれらの混合物が挙げられ、溶媒は、例えば、コーティング混合物の要素の量を基準として約70〜約95重量%、80〜約90重量%の量になるように選択され、さらに特定的には、これらの結果は、約15〜約17重量%、例えば、約16.5重量%の固形分から得られる。
(実施例I)
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4−ジアミノベンゼンのポリアミド酸から調製され、ポリアミド酸がKaneka Corporationから得られるポリイミドと、以下の式/構造を有する中和したアミンアルコールホスフェートZELEC(登録商標) AN(pH計によって決定される場合、pHは6.3)
Figure 0006295153
〔式中、Rは、約8〜約10個の炭素原子を含むアルキルであり;R’は、約4〜約18個の炭素原子を含むアルキルであり、Stepan Companyから得られる〕
を重量比99.9対0.1で含む組成物を、固形分で約16.5重量%になるようにN−メチルピロリドン(NMP)中で調製した。Kaneka Corporationから得られたポリアミド酸は、前硬化、次いで、最終的な硬化の後に、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ジアミノベンゼンのポリイミドに変換される。
上のようにして得られた組成物液体を、ステンレス鋼の剛性円柱形マンドレル基材にコーティングし、次いで、約220℃の温度で約75分間前硬化させ、次いで、約325℃の温度で約60分間かけて最終硬化させた。
得られたポリイミド/中和したアルコールホスフェートフューザーベルトは、約5秒でステンレス鋼基材から自己剥離し、60ミクロンの厚い平滑なポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェートフューザー部材の混合物膜が得られ、フューザー部材を、本明細書に開示するようなゼログラフィーによるトナー現像画像を融合するためのゼログラフィー機に組み込んだ。
上のステンレス鋼基材は、ポリイミド/還元酸によって中和したアミンアルコールホスフェート膜が自己剥離した後、20個の別個に繰り返したフューザーベルト膜の調製について、分解および変色はなかった。
(実施例II)
実施例Iのプロセスを繰り返すが、但し、中和したアミンアルコールホスフェートを、以下の式/構造
Figure 0006295153
を有する中和したアミンアルコールホスフェートと置き換えることによって、多くのフューザー部材を調製し、実質的に同様の結果または同じ結果を達成可能であると考えられる。
(比較例1)
実施例Iのプロセスを繰り返すが、但し、中和したアミンアルコールホスフェートが組成物に含まれない条件で、コーティング組成物を調製した。得られたポリイミドフューザーベルトは、コーティング基材から剥離しなかった。水に3ヶ月の長期間浸した後、上の比較例1で得られたフューザー部材の膜は、最終的には基材から自己剥離した。
(比較例2)
実施例Iのプロセスを繰り返すが、但し、中和したアミンアルコールホスフェート(pH6.3)の代わりに、もっと酸性の中和していないアルコールホスフェートZELEC(登録商標)UN(Stepan Companyから得たC17−O−P(=O)(OH)およびC1021−O−P(=O)(OH)のポリイミド/アルコールホスフェートの重量比が99.95/0.05混合物(pH3))から選択されたプロセスを繰り返すことによってコーティング組成物を調製した。
(測定)
既知のヤング弾性率特性を用い、材料の剛性を決定し、さらに具体的には、ヤング弾性率は、元々の長さまで戻る長さまで伸ばすか、または縮めた後、1方向にのみ引っ張るか、または縮めた固体の弾性特性を測定する。ヤング弾性率は、長さ方向に引っ張るか、または縮めたときに中間転写体が長さの変化に耐える能力の指標である。
既知のASTM D882−97プロセスにしたがってヤング弾性率を測定した。上のように調製したフューザー部材またはベルトのサンプル(0.5インチ×12インチ)をInstron Tensile Tester測定装置内に置き、次いで、このサンプルを破断するまで一定の引っ張り速度で伸ばした。この間に、サンプルの伸長度に対し、得られた負荷を記録した。記録した曲線の初期の線形部分に対して正接の関係にある点を選び、引張り応力を対応する歪みで割ることによって、ヤング弾性率を計算した。引っ張り応力は、各試験片の平均断面積で負荷を割ることによって計算した。
上のように調製したフューザーベルトは、以下の表1の特徴を有しており、摂氏での分解開始温度をTGAによって決定した。
Figure 0006295153
3種類すべての実施例は、匹敵する分解開始温度を示し、このことは、内部剥離剤(比較例2のアルコールホスフェートまたは実施例Iの中和したアミンアルコールホスフェート)の組み込みが、フューザー部材の熱安定性に悪い影響を与えなかったことを示していた。
実施例Iの部材のヤング弾性率8,380は、比較例1および比較例2のフューザー部材のヤング弾性率よりかなり高く、それによって、実施例1の部材の寿命が顕著に延びた。
さらに、実施例Iのステンレス鋼基材の場合、酸性の中和したアミンアルコールホスフェートがフューザー部材中に存在する量が少ないときには、分解せず、色が透明であり、変色がないのに対し、比較例2の中間転写体のステンレス鋼基材は、酸性アルコールホスフェートがフューザー部材中に存在する場合、褐色に変色し、分解した。
さらに、実施例Iの開示される中和したアミンアルコールホスフェートを含むフューザー部材は、比較例1のフューザー部材と比較して、実施例Iの部材が5秒以内にステンレス鋼基材から容易に自己剥離するという点で優れた剥離特徴を有しており、一方、比較例1の熱硬化性ポリイミドを含むフューザー部材は、ステンレス鋼基材から剥離せず、むしろ基材に接着しており、水に3ヶ月間浸した後にのみ剥離が起こった。
実施例Iおよび比較例2のプロセスを連続して繰り返すことによって20個のフューザー部材を調製した後、酸性の中和していないアルコールホスフェートZELEC(登録商標)UNを含む混合物は、ステンレス鋼基材から剥離したが、コーティング組成物中に存在する酸の量およびフューザー部材混合物の剥離によるステンレス鋼基材の不可逆な汚染によって引き起こされる基材の欠陥を有し、部分的な剥離、または剥離しない状況と矛盾していた。実施例Iの部材の場合、ステンレス鋼基材からのフューザー膜ポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェート混合物の20個の一貫した剥離を可能にし、基材は、それぞれの場合に、分解または変色がなく、フューザー部材のそれぞれの剥離は一致していた。
上の調製した中和したアミンアルコールホスフェートを含む実施例Iのフューザー部材およびこれらの中和したアミンアルコールホスフェートを含む本明細書に開示するフューザー部材混合物を、ゼログラフィー画像形成プロセスのフューザーデバイスまたはフューザーベルトとして選択することができ、または、ポリイミド/中和したアミンアルコールホスフェート混合物で支持基材(例えば、ポリマーまたは他の適切な既知の基材)をコーティングしてもよい。

Claims (19)

  1. ポリイミドと中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含む基材層を備え、
    前記ポリイミドと前記中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物は、さらに、ポリエステル改質されたポリジメチルシロキサン、ポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート改質されたポリジメチルシロキサン及びポリエステルポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサンからなる群から選択されるポリシロキサンポリマーを含
    前記中和したアミンアルコールホスフェートは、以下の式/構造
    Figure 0006295153
    を有し、式中、RおよびR’は、それぞれ炭化水素基である、フューザー部材。
  2. RおよびR’は、それぞれ、直鎖、分枝鎖、環状、飽和および不飽和の炭化水素からなる群から選択される、請求項に記載のフューザー部材。
  3. 前記RおよびR’の炭化水素は、それぞれ独立して、8〜12個の炭素原子を含むアルケニルである、請求項に記載のフューザー部材。
  4. 前記RおよびR’の炭化水素は、それぞれ独立してアルキルである、請求項に記載のフューザー部材。
  5. 前記アルキルは、1〜25個の炭素原子を含む、請求項に記載のフューザー部材。
  6. 前記アルキルは、8〜16個の炭素原子を含む、請求項に記載のフューザー部材。
  7. 前記RおよびR’は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、へキシル、へプチル、オクチル、ノニル、又はデシル、及びこれらの異性体のアルキルである、請求項に記載のフューザー部材。
  8. 前記中和したアミンアルコールホスフェートが、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされる、請求項に記載のフューザー部材。
  9. 前記中和したアミンアルコールホスフェートは、4〜6.5のpHである、請求項に記載のフューザー部材。
  10. 前記中和したアミンアルコールホスフェートは、5〜6.3のpHである、請求項に記載のフューザー部材。
  11. 前記中和したアミンアルコールホスフェートは、0.01〜10重量%の量で存在する、請求項に記載のフューザー部材。
  12. 前記中和したアミンアルコールホスフェートは、0.05〜1重量%の量で存在する、請求項に記載のフューザー部材。
  13. 前記ポリイミドは、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされ、式中、nは繰り返し基の数をあらわしている、請求項に記載のフューザー部材。
  14. ポリエステル改質されたポリジメチルシロキサン、ポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート改質されたポリジメチルシロキサン及びポリエステルポリエーテル改質されたポリジメチルシロキサンからなる群から選択されるポリシロキサンポリマーと、ポリイミドと、4〜6.5のpHで、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされ、式中RおよびR’は、それぞれ独立して、1〜25個の炭素原子を有するアルキルである、中和したアミンアルコールホスフェートとの混合物を含むゼログラフィー用フューザー部材であって、前記部材は5,000〜10,000MPaのヤング弾性率を有する、ゼログラフィー用フューザー部材。
  15. 前記ポリイミドと前記中和したアミンアルコールホスフェートは、95/5.0、98/2.0、99/1.0、99.9/0.5、99.9/0.1、及び99.95/0.05の重量比で存在している、請求項に記載のフューザー部材。
  16. 窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、グラファイト、グラフェン、銅フレーク、ナノダイヤモンド、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、金属酸化物、ドープされた金属酸化物、金属フレークおよびこれらの混合物からなる群から選択されるフィラーをさらに含む、請求項に記載のフューザー部材。
  17. 任意要素の支持基材と、ポリイミドおよび以下の式/構造の中和したアミンアルコールホスフェートの混合物を含む組成物とを含み、
    Figure 0006295153
    式中、RおよびR’は、それぞれ独立して、アルキル基又はアルケニル基であり、
    前記中和したアミンアルコールホスフェートは4〜6.5のpHを有する、ゼログラフィー用フューザー部材。
  18. 前記ポリイミドは、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされ、式中、nは、5〜2,000の繰り返し基の数をあらわし、固形分の0.01〜1重量%の量で存在する前記中和したアミンアルコールホスフェートは、5.5〜6.3のpHを有し、前記中和したアミンアルコールホスフェートは、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされる、請求項17に記載のゼログラフィー用フューザーベルト。
  19. 前記中和したアミンアルコールホスフェートは、少なくとも1つの以下の式/構造
    Figure 0006295153
    によってあらわされる、請求項14に記載のフューザー部材。
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