JP6294700B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像をベクトル表現する画像処理技術に関する。特に、ラスタ画像中の画素値変化が大きなエッジ部分を特徴線として抽出し、これをベースに画像をメッシュ群で表現するベクトル表現に好適な、メッシュ群の高速生成に関するものである。
従来から、画像をベクトル表現する技術は広く知られている。ベクトル表現された画像は、拡大縮小時に画質劣化が少ない、画像編集がし易い、高い圧縮率を実現できるなどの利点がある。
イラストや文字等のオブジェクトをベクトル表現するためには、オブジェクトの輪郭をベジェ、スプライン関数などで近似する手法が用いられている。オブジェクト領域内は、単一色、線形グラデーション、放射状グラデーションなどで塗ることができるが、複雑なグラデーションの表現は困難である。
複雑なグラデーションを含むオブジェクトをベクトル表現するには、Adobe Illustrator(登録商標)のグラディエント・メッシュ・ツールが一般に用いられている。グラディエント・メッシュでは、メッシュに色と勾配を与えて3次関数を生成することで複雑なグラデーションを含むオブジェクトを描画できる(特許文献1)。
グラディエント・メッシュは4頂点から成る曲線メッシュであるが、3頂点から成る曲線メッシュにより、複雑なグラデーションをベクトル表現する技術が知られている(非特許文献1)。画像内のエッジを線分群として抽出し(以下エッジ線と呼ぶ)、エッジ線を再現する3頂点曲線メッシュ群を構成することでベクトル表現を行う。ここで3頂点曲線メッシュとは、メッシュの頂点数が3であり、頂点間を結ぶメッシュの辺が直線または曲線であるものとする。
自然画像のような色が複雑に変化するオブジェクトを3頂点曲線メッシュ群によりベクトル表現することを考える。直線メッシュに対して曲線メッシュは、オブジェクトの形状や特徴を曲線で近似するため、より少ないメッシュ数でオブジェクトを近似できる。
3頂点曲線メッシュ群で画像を精度良く近似するためには、エッジ線を再現し、且つ、画像の大域的な色変化の特徴を捉えたメッシュ群を生成する必要がある。そこで、画像内のエッジ線を抽出し、画像の全画素を頂点としてエッジ線を再現する初期メッシュ群を生成し、該初期メッシュ群からメッシュ簡略化によりメッシュ数を削減することにより3頂点曲線メッシュ群を生成する方法が知られている。ただし、この方法では、メッシュ群を簡略化する度に色変化を計算する必要があるため、画像近似精度は良いものの計算量が多くなってしまう。また、画像内のエッジ線を抽出し、該エッジ線上の点と画像をサブサンプリングした点とを頂点とし、ドロネー三角形分割から3頂点曲線メッシュ群を生成する方法がある。ただし、この方法ではエッジ線は再現可能なものの、エッジ線以外の部分では単純なサブサンプリングを用いているため、不要なメッシュが多くなってしまう。
このため、本出願人は、画像近似精度の良い効率的なメッシュ群を生成するための技術を提案している(特許文献2)。この技術では先ず、入力画像からエッジ線を検出し、検出したエッジ線上に複数の第一の特徴点を設定する。そして入力画像上に、複数の第一の特徴点とは異なる複数の第二の特徴点を設定する。そして、複数の第一の特徴点と複数の第二の特徴点とを統合した特徴点集合を用いて、入力画像を、該特徴点集合内の各点を頂点とする複数のメッシュに分割する。そして、分割されたそれぞれのメッシュの各頂点に対し、第一の特徴点に対応する頂点に対しては該頂点に対応する位置のエッジ線における両側2色の色情報を設定する。また、第二の特徴点に対応する頂点に対しては該頂点に対応する位置の1色の色情報を設定する。かくして、分割されたそれぞれのメッシュとそれらを構成する第一の特徴点、第二の特徴点に設定された色情報をもって入力画像を精度よく近似するメッシュ群を生成する。その際、第二の特徴点をエッジ線以外の部分では単純なサンプリングをするのではなく、検出したエッジ線からの距離や、エッジ線のエッジ強度や画素値の変化等を考慮することで、より画像近似精度の良い効率的なメッシュ群が生成可能であることも述べている。
特登録04220010 特開2012−230663号公報
Tian Xia, Binbin Liao, and Yizhou Yu, 「Patch−Based Image Vectorization with Automatic Curvilinear Feature Alignment」, ACM SIGGRAPH Asia 2009, Vol.28, No.5.
上述のような構成、即ち、自然画の特徴となるエッジを検出し、検出したエッジ上に第一の特徴点を定め、エッジ線以外の部分では単純なサンプリングをするのではなく、検出したエッジ線からの距離や、検出したエッジ線のエッジ強度や画素値の変化等を考慮して第二の特徴点を定め、その上で、第一の特徴点と第二の特徴点とを統合した特徴点集合を用いて、該特徴点集合内の各点を頂点とする複数のメッシュに分割する、といった場合にも、色が複雑に変化するオブジェクトを3頂点曲線メッシュ群によりベクトル表現するためには、3頂点曲線メッシュ群を生成するのが前提である。3頂点曲線メッシュ群の生成には、上述のドロネー三角形分割を用いるのが一般的である。
しかしながら、自然画像中には、一般的に、オブジェクト以外の背景部分等の様に特徴となるエッジが存在しない部分が存在することも多い。この様な部分がオブジェクトの部分に対して比較的広い場合、上記の特徴点の定め方では、非常に大きなメッシュが構成されることになる。これら非常に大きなメッシュの部分では、結果的に広い領域を3頂点の色情報のみで表現することになり、累積的な原画との誤差が大きくなりがちである。非常に大きなメッシュの存在をさけるためには、やはり画像をサブサンプリングする等の規則的に配置された第二の特徴点を設けることが有効である。
一方で、特徴点集合から3頂点メッシュを生成する三角形を構成するには、特徴点集合内の特徴点の数が増えるに従って、処理時間が増加していくのは言うまでもない。上述のドロネー三角形分割処理アルゴリズムの計算量としては、点数をnとしたとき、オーダーがn・log(n)であることが知られている。より簡便な方法では、nの2乗のオーダーの計算量を必要とするものもある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、入力画像中に比較的広い特徴的なエッジが検出されない部分が含まれる場合であっても、累積的な誤差の発生を押さえ、且つ従来より高速にメッシュを生成するための技術を提供する。
本発明の一様態は、入力画像を、3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線又は曲線であるメッシュを単位に分割する画像処理装置であって、
入力画像から検出された検出線を規定する該検出線上の複数の特徴点を取得する手段と、
前記検出線を、隣接する特徴点を両端とする部分検出線を単位に分割した場合に、該部分検出線がメッシュの一辺となるように、前記入力画像上にメッシュを設定する設定手段と、
前記入力画像を複数の矩形領域に分割した場合に、前記設定手段が設定したメッシュと重ならない矩形領域を対象矩形領域とし、該対象矩形領域をメッシュを単位に分割する第1の分割手段と、
非対象矩形領域において前記設定手段が設定したメッシュと重ならない部分領域を、メッシュを単位に分割する第2の分割手段と
前記設定手段が設定したそれぞれのメッシュ、前記第1,2の分割手段によって得られるそれぞれのメッシュ、を前記入力画像の分割結果として出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、入力画像中に比較的広い特徴的なエッジが検出されない部分が含まれる場合であっても、累積的な誤差の発生を押さえ、且つ従来より高速にメッシュを生成することができる。
画像処理装置の機能構成例を示すブロック図。 エッジ線として望ましくない結果となるケースを説明する図。 入力画像中に構成した特徴線の一例を示す図。 図3に示した入力画像を複数の矩形領域に分割した一例を示す図。 第一の特徴点決定部1031の動作を説明する図。 図4の特徴線に対し、最終的にサンプリングされた第1の特徴点を示す図。 第2の特徴点群の一例を示す図。 第1の特徴点間を結ぶ直線、第1,2の特徴点を結ぶ直線を書き加えた図。 条件1及び条件2を満たす矩形領域を右下がりの斜線でハッチングして表わした図。 第3の特徴点群の一例を示す図。 条件1及び条件2を満たす矩形領域をメッシュに分割した一例を示す図。 生成部1043によって生成されたメッシュ群を示す図。 コンピュータのハードウェア構成例を示す図。 コンピュータが行う処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
先ず、本実施形態で用いる3頂点曲線メッシュについて説明する。上記の通り、3頂点曲線メッシュの各辺は曲線若しくは線分であるが、この曲線は、ベジェ曲線で構成されても良いし、B−スプラインで構成されても良い。即ち、曲線の種類は特定の種類に限るものではない。以下では説明上、3頂点曲線メッシュにパラメトリック曲面の一つである3頂点のベジェパッチを用いるものとする。ベジェパッチの中でも特に3次のベジェパッチでは、メッシュの各辺が3次のベジェ曲線となるため、3頂点曲線メッシュを生成したのちにユーザによる編集が容易であるという利点がある。P1、P2、P3を頂点とする3次のベジェパッチ内の点は以下の式で表される。
Figure 0006294700
ここでs、t、uはパッチのパラメータである。また、p1、p2、p3はそれぞれ、頂点P1、P2、P3の座標値である。c1、c2、c3、c4、c5、c6およびc7は曲線パッチの形状を定めるパラメータである。ここで、c1からc6はベジェパッチの輪郭を決める3つのベジェ曲線の制御点に対応するパラメータである。c7はベジェパッチの輪郭には関与しないパラメータであり、本実施形態ではベジェパッチの頂点の座標と、輪郭を成すベジェ曲線の制御点に対応するパラメータから以下の式によって定める。
Figure 0006294700
次に、本実施形態に係る画像処理装置の機能構成例について、図1のブロック図を用いて説明する。なお、図1に示した構成はあくまで以下に説明する処理を実行するための構成の一例に過ぎない。
画像入力部101には、ラスタ表現の画像(入力画像)が入力される。入力画像はカラー画像、グレー画像、白黒画像のいずれでも構わない。また、入力画像は矩形画像でも構わないし、画像の一部をベクトル化したい場合には背景部を透過色に設定した画像等、切り出された領域が与えられても良い。そして画像入力部101は、この入力画像を後段の特徴線抽出部102に転送する。
特徴線抽出部102は、入力画像中に、特徴を表す曲線形状の特徴線を構成する。本実施形態では、特徴線としてエッジ線を用いる。特徴線を構成するための処理は大きく分けて、エッジ検出処理と、エッジ線構成処理と、に分けられる。
先ず、エッジ線検出処理について説明する。エッジ線検出処理では先ず、入力画像からエッジを構成する画素(エッジ画素)を検出する。本実施形態では、キャニー法という既知の方法を用いてエッジ画素を検出するが、他の手法を用いてエッジ画素を検出するようにしても良い。また、キャニー法が効果的に機能するように、入力画像に対して明るさ調整、エッジ強調などの前処理を施しても構わない。
そして次に、エッジ線構成処理を行う。エッジ線構成処理では先ず、隣接するエッジ画素間を結ぶ線分を構成することで、エッジ線を再現する線分群を構成する。隣接するエッジ画素間を結んで線分群を構成する際に、注目エッジ画素の上、下、左、右にある4つのエッジ画素が隣接しているとみなす4連結接続がある。また、この4方向に加えて右上、右下、左上、左下にある4つのエッジ画素も隣接していると見なす8連結接続もある。本実施形態では8連結接続を用いるが、これは一例に過ぎない。
ここで、キャニー法を用いて検出したエッジ画素に対して8連結接続で隣接しているとみなせるエッジ画素間を結ぶと、エッジ線として望ましくない結果が得られる場合がある。このケースについて図2を用いて説明する。
図2(a)〜(d)には画像中のある領域を構成する画素群を示しており、1つの四角形が1つの画素を表している。また、斜線で示している四角形がエッジ画素を表しており、斜線がない四角形がエッジ画素以外の画素(非エッジ画素)を表している。
図2(a)に示したエッジ画素群について、8連結接続で隣接したエッジ画素を結ぶと、図2(b)に示すように、エッジ画素201、202、203を結ぶようなループが発生してしまう。図2(a)に示すようなエッジ画素が検出された場合、このようなループの発生を抑制する必要がある。そこで本実施形態では、8連結接続を行う前に、Hilditch細線化法という既知の手法を用いることで、この問題を解決する。図2(a)に示したエッジ画素群に対してHilditch細線化を行うと、図2(b)に示したエッジ画素201は非エッジ画素となる。その結果、図2(c)に示すように、エッジ画素(204〜207)がループのない1つのエッジ線によって結ばれることになる。
このとき、図2(d)のエッジ画素208に示すように、複数のエッジ線が一か所に会合するようなパターンが発生することがある。このような場合は、会合するエッジ線を分断し、それぞれ独立したエッジ線として扱うこととする。図2(d)の例でいえばエッジ線は3本となる。
なお、特徴線にはエッジ線以外にも、例えば入力画像中のオブジェクトの領域の輪郭などが考えられる。ここでオブジェクトとは、文字や物体像等を指している。既に述べたように、入力画像の一部をベクトル化するという目的で、入力画像の一部が透過色に設定されている場合は、透過色と非透過色の境界に有る画素がオブジェクトの輪郭画素となる。オブジェクトの輪郭画素を1つの線分群にまとめる処理は、エッジ線構成処理と同様の処理に従って隣接する画素同士をつなぎ合わせることで実現できる。これは、入力画像内の異なる属性の領域の間の境界線にある画素についても同様である。
また、特徴線抽出部102は、入力画像を領域分割し、その境界線を特徴線としても良い。領域分割は最近傍法を用いたもの、EMアルゴリズムを利用したものなど、多くの手法が知られている。本実施形態では、濃度変化の基準として閾値を定めたうえでキャニー法を適用してエッジ画素を検出し、このエッジ画素を用いて特徴線を構成する。
特徴線抽出部102が以上説明した処理を行うことで入力画像中に構成した特徴線の一例を図3に示す。また、図3に示した入力画像を複数の矩形領域に分割した一例を図4に示す。より具体的には、図4は、図3で例示される入力画像が、横177画素、縦129画素であるとして、縦横それぞれ16画素おきに仮想的な仕切り線を考え、177画素×129画素の画像域を、16画素×16画素の矩形領域に区切った状況を表わしている。即ち、縦横それぞれ、1画素目、17画素目、33画素目、・・・といった具合に、縦方向には129画素目まで、横方向には177画素目までの仮想的な領域仕切り線を重畳表記した得られる図である。
次に、特徴点決定部103を構成する、第一の特徴点決定部1031の動作について図5を用いて説明する。第一の特徴点決定部1031は、特徴線上のサンプル点のうち、最終的に用いるサンプル点を第1の特徴点として決定する。
図5(a)には、入力画像中のある領域で構成された特徴線を示している。第一の特徴点決定部1031は、この特徴線上に複数のサンプル点を設定する。このサンプル点は上記のエッジ画素であっても良い。
ある区間における特徴線上のサンプル点群を図5(a)に示す。図5(a)において401〜405はサンプル点を示している。特徴線の端点を起点として隣接するサンプル点を順番に削除して近似関数を生成していく。
先ず、図5(b)に示す如く、特徴線の端点であるサンプル点401を起点として、まずサンプル点402が削除され、サンプル点401とサンプル点403とを近似曲線の端点として、サンプル点402を近似するように近似曲線406を生成する。ここで近似関数は、3次のベジェ関数を最小自乗近似により生成しているが、B−スプライン関数など他の関数を用いても構わない。生成した近似曲線406と削除したサンプル点402との距離から誤差を計算し、誤差が閾値以内であれば次のサンプル点を削除する。本実施形態では、誤差の閾値は1画素としている。図5(b)では誤差が閾値以内であるとして、次の処理を説明する。
図5(c)に示す如く、次に隣接したサンプル点403を削除して、サンプル点401とサンプル点404を近似曲線の端点として、サンプル点402とサンプル点403を近似するように近似曲線407を生成する。近似曲線407とサンプル点402、403との誤差を計算する。図5(c)では誤差が閾値以内であるとして、次の処理を説明する。
図5(d)に示す如く、次に隣接したサンプル点404を削除して、サンプル点401とサンプル点405を近似曲線の端点としてサンプル点402、403、404を近似するように近似曲線408を生成する。近似曲線408とサンプル点402、403、404との誤差を計算する。ここで近似曲線408とサンプル点402、404との誤差が閾値を超えたとする。このとき近似曲線408は採用せず、前に生成された近似曲線407が有効な近似関数として採用される。
そしてこの場合は、図5(e)に示す如く、特徴線の端点であるサンプル点401を起点とし、サンプル点402、403は削除され、近似曲線407の端点であるサンプル点404を特徴点としてサンプリングする。すなわち、特徴線の端点であるサンプル点401とサンプル点405、特徴点としてサンプリングされたサンプル点404、が第1の特徴点として採用される。ここで、サンプル点がより多いとき、サンプル点404を起点として同様の処理を繰り返して、第1の特徴点を決定していく。以上の処理により、図2(c)のエッジ画素204、207のような特徴線の端点と図2(d)のエッジ画素208のような特徴線の交点に加え、第1の特徴点が抽出される。図4の特徴線に対し、最終的にサンプリングされた第1の特徴点は、図6の白丸で示される通りである。もちろん画像の特徴を再現できるのであれば、特徴線の端点間を均等にサンプリングして特徴点とするなど他の方法を用いても構わない。
図1に戻って、次に、特徴点決定部103を構成する第二の特徴点決定部1032の動作について説明する。第二の特徴点決定部1032は、決定部10321と決定部10322とを有している。
先ず、決定部10321の動作について説明する。決定部10321は、同一の特徴線上に存在しかつ隣接する第1の特徴点間に挟まれる特徴線の部分区間ごとに、第2の特徴点を設定する。例えば、着目部分区間に対して第2の特徴点を設定する場合、先ず、該着目部分区間内のエッジ画素のエッジ強度の平均値を求める。そして、ある数値範囲をN個の部分数値範囲に分割した場合に、この求めた平均値がどの部分数値範囲に属しているのかを特定する。そして、部分数値範囲毎に予め設定されている距離のうち、特定した部分数値範囲に対応する距離を特定する。そして、該特定した距離だけ、着目部分区間の中間位置から該中間位置における特徴線の法線方向に離間した位置の画素を第2の特徴点として設定(サンプリング)する。
なお、エッジ強度が低いほど、エッジの周囲での色変化が少ないものとして、より遠い距離にある位置に第2の特徴点を設定し、エッジ強度が高いほど、エッジ周囲での色変化が急激であるとして、より近い距離に第2の特徴点を設定するのが好適である。然るに例えば、ある数値範囲A1〜A4(A1<A4)を、部分数値範囲1:A1〜A2(A1<A2)、部分数値範囲2:A2〜A3(A2<A3)、部分数値範囲3:A3〜A4(A3<A4)、に分割したとする。この場合、部分数値範囲1には9画素、部分数値範囲2には7画素、部分数値範囲3には5画素、をそれぞれ距離として割り当てる。そして着目部分区間について求めた平均値が部分数値範囲1に属している場合には、着目部分区間の中間位置から該中間位置における特徴線の法線方向に9画素分離間した位置の画素を第2の特徴点として設定(サンプリング)する。また、着目部分区間について求めた平均値が部分数値範囲2に属している場合には、着目部分区間の中間位置から該中間位置における特徴線の法線方向に7画素分離間した位置の画素を第2の特徴点として設定(サンプリング)する。また、着目部分区間について求めた平均値が部分数値範囲3に属している場合には、着目部分区間の中間位置から該中間位置における特徴線の法線方向に5画素分離間した位置の画素を第2の特徴点として設定(サンプリング)する。
なお、各部分区間に対して第2の特徴点を設定する方法は上記の方法に限るものではなく、様々な方法が考えられる。例えば、各部分区間のエッジ強度の平均値は、該部分区間の両端の2つの第1の特徴点のエッジ強度の平均値としても構わない。また、エッジ強度の代わりに、各部分区間の中間点から法線方向に並ぶ各画素の濃度を中間点から該中間点より離れる方向に順次求め、濃度の変化に着目してもよい。この場合には、周辺画素における画素値(濃度)の変化の程度が予め定める閾値以下となる位置をもって第2の特徴点の位置と定めるとよい。
図6に示されるような特徴線上に存在する第1の特徴点群を用いて設定した第2の特徴点群(黒丸で示す)の一例を、図7に示す。なお、この第2の特徴点を頂点とするメッシュにおいて、該頂点には、該頂点の位置における色を割り当てる。また、第1の特徴点を頂点とするメッシュにおいて、該頂点には、該頂点の位置を通るエッジ線における両端の2色、若しくは、該頂点を共有するそれぞれのメッシュ内の色、が割り当てられる。
次に、決定部10322の動作について説明する。決定部10322は、図4に示したような仮想的な領域仕切り線で仕切られた矩形領域のうち、以下の2つの条件(条件1,条件2)を満たす矩形領域の対角点上に第3の特徴点を設定する。
条件1 … エッジ画素、第1の特徴点、第2の特徴点、の何れも含まれていない矩形領域
条件2 … 同一特徴線上で互いに隣接する第1の特徴点間を結ぶ直線や同一特徴線上で互いに隣接する第1の特徴点とこれら第1の特徴点間に定める第2の特徴点とを結ぶ直線がいずれも通過していない矩形領域
図8には、図7のエッジ画素、第1の特徴点、第2の特徴点に対し、上記条件で述べた第1の特徴点間を結ぶ直線を破線で、第1の特徴点とこれら第1の特徴点間に定める第2の特徴点を結ぶ直線を実線で書き加えた図である。
図9は、図8の状態において、上記の2つの条件を満たす矩形領域を右下がりの斜線でハッチングして表わした図である。また、図10は、図9にハッチングで示した矩形領域のそれぞれの対角点上に定めた第3の特徴点を、黒塗り三角形と白抜き三角形で示した。黒塗り三角形で示される第3の特徴点は、第3の特徴点のみからなるメッシュの頂点となるものであり、白抜き三角形で示される第3の特徴点は、第1の特徴点や第2の特徴点の何れかを含むメッシュの頂点となるものである。
次に、メッシュ生成部104の動作について説明する。メッシュ生成部104は、生成部1041,生成部1042,生成部1043を有する。先ず、生成部1041の動作について説明する。
生成部1041は、第1の特徴点と第2の特徴点とからなるメッシュ(3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線又は曲線であるメッシュ)を生成する。即ち、同一特徴線上に存在し且つ隣接する第1の特徴点間の部分特徴線を挟んで一方側と他方側に、該部分特徴線を1辺とし且つ第2の特徴点を頂点とするメッシュを生成する。(一方側及び他方側のそれぞれの)第2の特徴点からそれぞれの第1の特徴点への辺は直線である。
図8は、図7に示した第1の特徴点及び第2の特徴点を用いて生成したメッシュ群を示しており、隣接する2つの第1の特徴点(白丸)間を通る曲線と、該2つの第1の特徴点から該2つの第1の特徴点に対して設定された第2の特徴点への線分と、からなるメッシュが示されている。
次に、生成部1042の動作について説明する。生成部1042は、第3の特徴点のみからなるメッシュ(3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線であるメッシュ)を生成する。より詳しくは、入力画像を分割したそれぞれの矩形領域(上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域)をメッシュを単位に分割する。矩形領域は左上隅の頂点と右下隅の頂点とを結ぶ線分(対角線)で2つのメッシュに分割しても良いし、右上隅の頂点と左下隅の頂点とを結ぶ線分(対角線)で2つのメッシュに分割しても良い。しかし、全ての矩形領域で同じ分割を行うものとする。そうすることにより、パターン化でき、生成部1042における処理を簡素化できる。
図10の状態において、生成部1042により上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域をメッシュに分割した一例を図11に示す。なお、図10及び図11において、白抜き三角で示された第3の特徴点は、上記の条件1及び条件2を同時に満たす矩形領域の頂点であり、且つ、そうではない矩形領域の頂点でもある。即ち、白抜き三角で示された第3の特徴点は、上記の条件1及び条件2を同時に満たす矩形領域と、満たさない矩形領域の境界になる領域仕切り線上にある。一方で、図10及び図11において、黒塗り三角で示された第3の特徴点は、同境界にはなく、上記の条件1及び条件2を同時に満たす矩形領域上のみにある頂点である。
図1に戻って、次に、生成部1043の動作について説明する。生成部1043は、第1の特徴点及び/又は第2の特徴点と、第3の特徴点(図11で白抜き三角で示される第3の特徴点)と、を用いてメッシュ(3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線であるメッシュ)を生成する。すなわち、第1の特徴点及び/又は第2の特徴点と、上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域と満たさない矩形領域とで共有している第3の特徴点と、を用いてメッシュを生成する。このメッシュ生成では、特徴点間で、既に生成部1041及び生成部1042で生成したメッシュの直線辺を制約条件として、制約付きドロネー三角形分割を利用する。これにより、設定した辺がメッシュの辺となるメッシュ群を生成する。制約付きドロネー三角形分割は、点群と制約条件を与えると、与えられた点群を頂点とし、かつ制約条件を満たす直線メッシュを生成するアルゴリズムである。ここで制約条件とは、点群の一部を結ぶ線分である。もちろん、設定した辺を再現するメッシュを生成することができるのであれば、他の方法を用いても構わない。
図12は、図11の状態において、生成部1043によって生成されたメッシュ群を示す図である。図12において点線で表現されている直線が、生成部1043で生成したメッシュの辺を示している。以上の各機能部により、入力画像に対するメッシュ分割結果が得られることになる。
色設定部105は、メッシュ生成部104で生成されたそれぞれのメッシュの色を規定する色情報を生成して設定する。なお、色情報を生成する方法には様々な方法が考えられ、例えば、各メッシュに対して一色を生成してもよい。この場合、一色の決定方法としては、メッシュの内部領域に対応する入力画像の画素の色平均を用いることが考えられる。一方、メッシュ内の色をより複雑に表現する方法としてメッシュに対して色を表現する関数を生成する方法が考えられる。例えば非特許文献1ではRGBの3成分に対して、メッシュ内の色を塗る薄板スプライン関数を入力画像の色を元に生成している。
本実施形態では、メッシュを更に微小な3頂点からなるメッシュに細分割し、その微小な細分割メッシュの頂点をサンプリング点として、該サンプリング点に対応する入力画像の位置から色を取得する。レンダリングの際は、それら微小な三角形内の色を双線形補間で補うことで、メッシュの色を塗ることができる。
また、色設定部105は、メッシュ生成部104が生成したそれぞれのメッシュに対して、特徴線上にある第1の特徴点には、該特徴線における両端の2色、若しくは該第1の特徴点を共有するそれぞれのメッシュ内の色、を割り当てる。また、第2の特徴点には、該第2の特徴点の位置における1色の色情報を設定する。
メッシュデータ出力部106は、メッシュ生成部104で生成したそれぞれのメッシュの形状を規定する形状情報と、該それぞれのメッシュについて色設定部105で設定された色情報と、を用いて、各メッシュに対するメッシュデータを生成して出力する。なお、メッシュデータ出力部106は、画像入力部101により入力された入力画像の全域に対するメッシュデータを生成するように構成しても良いし、該入力画像中の特定部分に対する1以上のメッシュのメッシュデータのみを生成するようにしても良い。
なお、上記説明では、図1においてより上に示された機能部から順に動作するように説明したが、これに限るものではない。例えば、画像入力部101で入力した画像に対して特徴線抽出部102で特徴線を得た後、第一の特徴点決定部1031及び決定部10321が動作し、その後、生成部1041が動作して、第1の特徴点と第2の特徴点とからなるメッシュを生成する。このような処理により、入力画像を分割したそれぞれの矩形領域のうち、生成部1041が生成したメッシュと重ならない矩形領域、即ち、上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域を容易に特定することができる。
然るに、生成部1041の動作後、決定部10322の処理を行ってから、生成部1042、生成部1043、色設定部105、メッシュデータ出力部106、の順に動作すればよい。
<第1の実施形態の変形例>
図1に示した各機能部はハードウェアで構成しても良いが、ソフトウェア(コンピュータプログラム)として実装しても良い。この場合、このソフトウェアは、PC(パーソナルコンピュータ)等、一般のコンピュータのメモリにインストールされることになる。そしてこのコンピュータのCPUがこのインストールされたソフトウェアを実行することで、このコンピュータは、上述の画像処理装置の機能(図1に示した各機能部の機能)を実現することになる。即ち、このコンピュータは、上述の画像処理装置に適用することができる。図13を用いて、第1の実施形態に係る画像処理装置として適用可能なコンピュータのハードウェア構成例について説明する。
CPU1201は、RAM1202やROM1203に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて処理を実行することで、本コンピュータ全体の動作制御を行うと共に、画像処理装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、図1に示した各機能部が行うものとして上述した各処理を実行する。
RAM1202は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例である。RAM1202は、外部記憶装置1207や記憶媒体ドライブ1208からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1209を介して外部装置から受信したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM1202は、CPU1201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM1202は、各種のエリアを適宜提供することができる。ROM1203は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例であり、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。
キーボード1204、マウス1205は、本コンピュータの操作者が操作することで各種の指示をCPU1201に対して入力することができるユーザインターフェースの一例である。
表示装置1206は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU1201による処理結果を画像や文字などをもって表示することができる。例えば、上記入力画像を表示したり、メッシュ群や、メッシュデータを用いたレンダリング結果、などを表示したりすることができる。
外部記憶装置1207は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例であり、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1207には、OS(オペレーティングシステム)や、図1に示した各機能部の機能をCPU1201に実現させるためのコンピュータプログラムやデータ、上記入力画像のデータ、既知の情報として説明した情報等が保存されている。外部記憶装置1207に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1201による制御に従って適宜RAM1202にロードされ、CPU1201による処理対象となる。
記憶媒体ドライブ1208は、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されているコンピュータプログラムやデータを読み出し、読み出したコンピュータプログラムやデータを外部記憶装置1207やRAM1202に出力する。なお、外部記憶装置1207に保存されているものとして説明した情報の一部若しくは全部をこの記憶媒体に記録させておき、この記憶媒体ドライブ1208に読み取らせても良い。
I/F1209は、外部装置を本コンピュータに接続する為のものである。例えば、ディジタルカメラなど、上記入力画像を取得するための装置を、このI/F1209に接続し、この装置から入力画像をI/F1209を介してRAM1202や外部記憶装置1207に取得するようにしても良い。1210は、上述の各部を繋ぐバスである。
上述構成において、本コンピュータの電源がONになると、CPU1201はROM1203に格納されている上記ブートプログラムに従って、外部記憶装置1207からOSをRAM1202にロードする。この結果、キーボード1204、マウス1205を介した情報入力操作が可能となり、表示装置1206にGUIを表示することが可能となる。ユーザが、キーボード1204やマウス1205を操作し、外部記憶装置1207に格納された画像処理用アプリケーションプログラムの起動指示を入力すると、CPU1201はこのプログラムをRAM1202にロードし、実行する。これにより、本コンピュータが上記の画像処理装置として機能することになる。
CPU1201が実行する画像処理用のアプリケーションプログラムは、基本的に図1の各機能部、及び以下に述べる図14の各ステップに示す各構成要素に相当する関数を備えることになる。
次に、図1の画像処理装置として機能するコンピュータのCPU1201が実行する処理について、同処理のフローチャートを示す図14を用いて説明する。もちろん、このフローチャートは、図1の画像処理装置が行う処理のフローチャートも兼ねている。
ステップS1010では、外部記憶装置1207や記憶媒体ドライブ1208からロードされた画像、I/F1209を介して外部装置から受信した画像を、以下の処理の対象とする入力画像としてRAM1202に取得する。
ステップS1020では、ステップS1010で取得した入力画像中に、特徴を表す曲線形状の特徴線を構成する。ステップS1030では、特徴線上のサンプル点のうち、最終的に用いるサンプル点を第1の特徴点として決定する。ステップS1040では、同一の特徴線上に存在しかつ隣接する第1の特徴点間に挟まれる特徴線の部分区間ごとに、第2の特徴点を設定する。
ステップS1050では、同一特徴線上に存在し且つ隣接する第1の特徴点間の部分特徴線を挟んで一方側と他方側に、該部分特徴線を1辺とし且つ第2の特徴点を頂点とするメッシュを生成する。そして、ここまでの処理において、エッジ画素、第1の特徴点、第2の特徴点、の位置、同一特徴線上で互いに隣接する第1の特徴点間を結ぶ直線、同一特徴線上で互いに隣接する第1の特徴点とこれら第1の特徴点間に定める第2の特徴点とを結ぶ直線、は既知若しくは算出可能である。然るに、これらの情報を用いれば、入力画像を複数の矩形領域に分割した場合に、それぞれの矩形領域が、上記の条件1及び条件2の両方を満たしているか否かを判断することができる。
なお、任意の2点を結ぶ直線の通過する領域は、例えば、それら2点間にある水平方向及び垂直方向の仮想的な仕切り線とこれら2点を繋ぐ直線との交点を、それぞれの座標値を用いて公知の方法により求めれば、該交点を挟む領域として容易に定まる。
ステップS1060では、ステップS1050において上記の条件1及び条件2を同時に満たしていると判断された矩形領域の対角点上に第3の特徴点を設定する。
ステップS1070では、入力画像を分割したそれぞれの矩形領域(上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域)をメッシュを単位に分割する(第3の特徴点のみからなるメッシュ(3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線であるメッシュ)を生成する)。
ステップS1080では、第1の特徴点及び/又は第2の特徴点と、上記の条件1及び条件2を満たす矩形領域と満たさない矩形領域とで共有している第3の特徴点と、を用いてメッシュを生成する。
ステップS1090では、上記の処理で生成したそれぞれのメッシュに対し、特徴線上にある第1の特徴点には、該特徴線における両端の2色若しくは該第1の特徴点を共有するそれぞれのメッシュ内の色を割り当て、第2の特徴点には、該第2の特徴点の位置における1色の色情報を設定する。
ステップS1100では、上記の処理で生成したそれぞれのメッシュの形状を規定する形状情報と、該それぞれのメッシュについてステップS1090で設定された色情報と、を用いて、各メッシュに対するメッシュデータを生成して出力する。出力先については特定の出力先に限るものではなく、外部記憶装置1207にファイルとして出力しても構わないし、I/F1209を介して外部装置に対して送信しても構わないし、レンダリングして表示装置1206に表示出力しても構わない。
このように、本実施形態によれば、生成部1043のみドロネー三角形分割を利用してメッシュ群を生成し、生成部1041及び生成部1042は一意に定まる方法でメッシュ群を生成している。即ち、計算量が多く、処理時間が長いドロネー三角形分割を利用する特徴点を限定することで、従来に比し、格段に高速なメッシュ生成が可能となる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態で述べたように、図1においてより上に示された機能部から順に動作することに限るものではない。例えば、第1の実施形態で述べた、生成部1041、決定部10322の順に動作した例においては、その後、生成部1043が動作し、その後、生成部1042が動作するようにしても構わない。ただし、この場合には、生成部1041で生成されたメッシュの辺と、上記の条件1及び条件2を同時に満たす矩形領域と満たさない矩形領域との境界を辺と見立て、これらに着目する。即ち、生成部1043での処理では、これらの辺、および、辺と見立てた境界を制約条件として、制約付きドロネー三角形分割を利用するものとする。
<第2の実施形態の変形例>
第2の実施形態で説明した処理を実行する画像処理装置についても、基本的には図1に示した構成を有することから、図13に例示した構成を有するコンピュータは、第2の実施形態に係る画像処理装置に適用することができる。なお、第2の実施形態に係る画像処理装置に適用したコンピュータも、基本的には図14のフローチャートに従った処理を実行するのであるが、ステップS1070とステップS1080の実行順序を入れ替えることになる。また、ステップS1080で実行する制約付きドロネー三角形分割は、第2の実施形態で説明したものと同様な制約条件のもとでの処理として実装とする。
このように、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様、計算量が多く、処理時間が長いドロネー三角形分割を利用する特徴点を限定することができるので、従来に比し、格段に高速なメッシュ生成が可能である。
このように、第1,2の実施形態やその変形例においても、基本的には次のように動作することは変わらず、以下の動作(構成)に沿っていれば、如何なる変形や変更を行っても構わない。
即ち、画像処理装置は、入力画像を、3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線又は曲線であるメッシュを単位に分割するものであることが前提である。その上で、入力画像から検出された検出線を規定する該検出線上の複数の特徴点を取得し、検出線を、隣接する特徴点を両端とする部分検出線を単位に分割した場合に、該部分検出線がメッシュの一辺となるように、入力画像上に該メッシュを設定する。そして、入力画像を複数の矩形領域に分割した場合に、メッシュと重ならない矩形領域を対象矩形領域とし、該対象矩形領域をメッシュを単位に分割する(第1の分割)。また、非対象矩形領域においてメッシュと重ならない部分領域を、メッシュを単位に分割する(第2の分割)。そして、設定したそれぞれのメッシュ、第1,2の分割によって得られるそれぞれのメッシュ、を入力画像の分割結果として出力する。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (7)

  1. 入力画像を、3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線又は曲線であるメッシュを単位に分割する画像処理装置であって、
    入力画像から検出された検出線を規定する該検出線上の複数の特徴点を取得する手段と、
    前記検出線を、隣接する特徴点を両端とする部分検出線を単位に分割した場合に、該部分検出線がメッシュの一辺となるように、前記入力画像上にメッシュを設定する設定手段と、
    前記入力画像を複数の矩形領域に分割した場合に、前記設定手段が設定したメッシュと重ならない矩形領域を対象矩形領域とし、該対象矩形領域をメッシュを単位に分割する第1の分割手段と、
    非対象矩形領域において前記設定手段が設定したメッシュと重ならない部分領域を、メッシュを単位に分割する第2の分割手段と
    前記設定手段が設定したそれぞれのメッシュ、前記第1,2の分割手段によって得られるそれぞれのメッシュ、を前記入力画像の分割結果として出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記設定手段は、
    前記部分検出線のエッジ強度の平均値が大きいほど小さい距離、該平均値が小さいほど大きい距離だけ、該部分検出線の中間位置から該中間位置における該部分検出線の法線方向に離間した位置をメッシュの頂点とし、且つ該部分検出線が該メッシュの一辺となるように、前記入力画像上に該メッシュを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記設定手段は、
    前記部分検出線の中間位置から該中間位置における法線方向に並ぶ各画素の濃度を該中間位置から該中間位置より離れる方向に順次求め、濃度の変化の程度が閾値以下となる位置をメッシュの頂点とし、且つ該部分検出線が該メッシュの一辺となるように、前記入力画像上に該メッシュを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の分割手段は、前記対象矩形領域を対角線で2つのメッシュに分割することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の分割手段は、前記設定手段により設定されたメッシュの直線辺、前記第1の分割手段によって得られるメッシュの直線辺、を制約条件として、制約付きドロネー三角形分割を利用して、前記非対象矩形領域において前記設定手段が設定したメッシュと重ならない部分領域を、メッシュを単位に分割することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 入力画像を、3頂点から成り且つ該3頂点間を結ぶ辺が直線又は曲線であるメッシュを単位に分割する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の取得手段が、入力画像から検出された検出線を規定する該検出線上の複数の特徴点を取得する工程と、
    前記画像処理装置の設定手段が、前記検出線を、隣接する特徴点を両端とする部分検出線を単位に分割した場合に、該部分検出線がメッシュの一辺となるように、前記入力画像上にメッシュを設定する設定工程と、
    前記画像処理装置の第1の分割手段が、前記入力画像を複数の矩形領域に分割した場合に、前記設定工程で設定したメッシュと重ならない矩形領域を対象矩形領域とし、該対象矩形領域をメッシュを単位に分割する第1の分割工程と、
    前記画像処理装置の第2の分割手段が、非対象矩形領域において前記設定工程で設定したメッシュと重ならない部分領域を、メッシュを単位に分割する第2の分割工程と
    前記画像処理装置の出力手段が、前記設定工程で設定したそれぞれのメッシュ、前記第1,2の分割工程で得られるそれぞれのメッシュ、を前記入力画像の分割結果として出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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