JP6293942B2 - 複断面が一定である小型バランスばね - Google Patents

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Description

本発明は、小型ばねに関し、特に、バランス車と連係して共振器を形成するように意図された小型ばねに関する。
ケイ素製バランスばねのコストは、その表面の面積に実質的に比例する。すなわち、同じウェハーにエッチングすることができるバランスばねが多いほど、バランスばねの単価が低くなる。
しかし、乱雑に寸法を減少させることはできない。なぜなら、バランスばねのコイルどうしが収縮状態又は伸長状態において互いに触れてはならないからである。
本発明は、収縮状態又は伸長状態においてバランスばねのコイルが互いに触れないことを確実にしつつ小型であるようなバランスばねを提案することによって、上記の課題のすべて又は一部を克服することを目的とする。
このために、本発明は、内側コイルと外側コイルの間で自身に巻かれる単一の細長材を有する一体化されたバランスばねに関する。安静状態において、前記細長材は、前記内側コイルの端と最後から2番目のコイルとの間に第1の領域を有し、前記第1の領域においては、各コイルの間のピッチが連続的に増加しており、前記バランスばねの収縮の角度が360度であるときに、前記内側コイルから前記最後から2番目のコイルまで各コイルの間に実質的に一定な距離がある。
好ましいことに、本発明によると、収縮状態において、そして可能性としては伸長状態においても、コイルの間に一定な最小距離があることを確実にしつつ、バランスばねが小型化されることを理解することができるであろう。したがって、計時特性を害さずに、バランスばねの大きさを最小限にすることを試みることができる。このようなバランスばねによって、同じウェハーにエッチングされるバランスばねの数を最適化して、単価を下げることができる。
本発明の他の好ましい変形実施形態は、以下の特徴を有する。
− 前記第1の領域において、各コイルの間のピッチは、一定値ずつ連続的に増加している。
− 前記第1の領域の断面は、一定である。
− 前記バランスばねは、前記第1の領域に続く前記最後から2番目のコイルの開始位置と前記外側コイルの端の間に第2の領域とを有し、前記第2の領域においては、ピッチが連続的に増加しており、前記バランスばねの伸長の角度が360度であるときに、前記最後から2番目のコイルと前記外側コイルの間には、これらの間のいずれの接触をも防ぐような最小距離がある。
− 前記第2の領域において、ピッチが、一定値ずつ連続的に増加している。
− 前記第2の領域は、前記第1の領域の断面と断面が実質的に同じであるような第1の部分と、及び前記第1の部分に続く断面が前記第1の部分よりも大きい第2の部分とを有する。
− 前記細長材の断面は、前記第2の領域の前記第2の部分の開始位置と前記外側コイルの前記端との間で一定である。
− 前記バランスばねは、ケイ素ベースの材料で作られている。
本発明は、さらに、上記の変形実施形態のいずれかのバランスばねと連係するバランスを有する共振器に関する。
添付図面を参照しながら以下の説明(例としてのみ示している)を読むことによって、他の特徴及び利点が明白になるであろう。
収縮状態における本発明に係るバランスばねの平面図である。 安静位置における本発明に係るバランスばねの平面図である。 伸長状態における本発明に係るバランスばねの平面図である。 安静状態におけるコイル間のピッチの変更をバランスばねのコイルの番数の関数として示すグラフである。 安静状態におけるコイルの厚みの変化をバランスばねのコイルの番数の関数として示すグラフである。 コイルの間の距離の変化を、バランスばねのコイルの番数の関数としてバランスばねの運動状態別に示すグラフである。
本発明は、バランスと連係して計時器用のばね仕掛けバランスタイプの共振器を形成するように意図された小型バランスばねに関する。
本発明についての開発は、収縮状態又は伸長状態において各バランスばねのコイルが互いに触れないことを確実にしつつ、同じケイ素ベースのウェハー上のバランスばねの数を最適化するために開始されたものである。しかし、バランスばねが、ケイ素ベースの材料に限定されないことを理解できるであろう。LIGA法を用いて形成されるバランスばね、すなわち、導電性材料又はウェハーにおいて製造することができる他の材料によって作られたバランスばねにも、同じ論理を適用可能であることを理解できるであろう。なお、これに限定されない。
用語「ケイ素ベース」とは、単結晶ケイ素、ドープされた単結晶ケイ素、多結晶ケイ素、ドープされた多結晶ケイ素、多孔質ケイ素、酸化ケイ素、石英、シリカ、窒化ケイ素又は炭化ケイ素を有する材料を意味する。もちろん、ケイ素ベースの材料が結晶相にある場合、いずれの結晶配向も用いることができる。
したがって、図2に示すように、本発明は、内側のコイルSI外側のコイルSEの間で自身に巻かれる単一の細長材3を有する一体化されたバランスばね1に関する。本発明によると、バランスばね1の細長材3には、図2に示した安静位置において、内側のコイルSIの端5と最後から2番目のコイルSPの間に、第1の領域Aがある。この第1の領域Aにおいては、図4に示すように、各コイルの間のピッチが連続的に増加している。
この構成は、好ましいことに、バランスばね1が収縮状態にあるとき、すなわち、図1に示すように、内側のコイルSIの端5が、バランスばね1の中心に対して実質的に−360°の回転をしているときに、内側コイルSIから最後から2番目のコイルSPまで各コイルの間の距離が実質的に一定であることを意味している。
好ましくは、図4に示すように、第1の領域Aにおいて、各コイルの間のピッチは、実質的に一定な値ΔV1ずつ連続的に増加している。さらに、図5に示すように、好ましくは、本発明によると、第1の領域Aの断面は、一定である。例えば、この一定な断面は、10μm〜50μmである一定な厚みE1、50μm〜250μmである一定な高さを有することができる。
随意的な追加の特徴によると、好ましいことに、本発明によると、バランスばね1は、第1の領域Aに続く最後から2番目のコイルSPと外側コイルSEの端7の間に、第2の領域Bを有する。第2の領域Bにおける最後から2番目のコイルSPと外側コイルSEの間のピッチは、図4に示すように、連続的に増加している。
この有利な構成は、バランスばね1が伸長状態であるとき、すなわち、図3に示すように、内側コイルSIの端5がバランスばね1の中心のまわりに+360度回転しているときに、最後から2番目のコイルSPと外側コイルSEの間に最小の距離、すなわち、所定の保証された安全距離があって、接触、特に、最後から2番目のコイルSPと外側コイルSEの間の接触、が防がれることを意味している。
好ましくは、図4に示すように、各コイルの間のピッチは、第2の領域Bにおいて、第2の一定値ΔV2ずつ連続的に増加している。図4に示すように、この第2の領域Bの第2の一定値ΔV2は、好ましくは、第1の領域Aの第1の一定値ΔV1よりも大きい。
さらに、図5に示すように、第2の領域Bは、好ましくは、本発明によると、第1の領域Aの断面と実質的に同一の断面を有する第1の部分B1を有し、次に、第1の部分B1の断面よりも断面が大きい第2の部分B2を有する。好ましくは、図5に示すように、細長材の断面は、第2の領域Bの第2の部分B2の開始位置と外側コイルSEの端7の間で一定である。
また、細長材の断面は、好ましくは、細長材3の厚みが変化することによってのみ増加する。すなわち、高さが一定である。したがって、図5に示すように、第2の領域Bの第2の部分B2の第2の一定な厚み値は、好ましくは、第1の領域A及び第2の領域Bの第1の部分B1の第1の一定な厚み値よりも大きい。したがって、例えば、第2の領域Bの第2の部分B2の一定な断面は、25μm〜75μmである一定な厚み、50μm〜250μmである一定な高さを有することができる。
図4に、安静状態におけるコイルの間のピッチの変化をバランスばねのコイルの番数の関数として表す第1のグラフを示している。バランスばね1の第1の領域Aでは、第1の領域Aは、第2の領域Bまで、値ΔV1のピッチで一定な増加をしていることがわかる。第2の領域Bは、外側コイルSEの端7まで、値ΔV2のピッチで一定な増加をしている。図4に示すように、第2の領域Bにおける一定な増加のピッチΔV2は、第1の領域AにおけるΔV1よりもはるかに大きい。
図5に示す第2のグラフは、相補的な形態で、細長材3の断面の変化を間接的に示している。実際に、ウェハーを利用して製造する場合には生来的に高さが実質的に一定になるために、図5には、バランスばねのコイルの番数に応じたコイルの厚みの変化のみを示している。バランスばね1の第1の領域Aが、第2の領域Bまで一定な断面E1を有することを理解することができるであろう。具体的には、第2の領域Bには、断面が第1の領域Aの断面E1と実質的に同じなままである第1の部分B1と、及び第1の部分B1に続く第1の部分B1の断面よりも断面が大きい第2の部分B2とがある。
図5に示すように、細長材3の断面E2は、第2の領域Bの第2の部分B2の開始位置と外側コイルSEの端7との間で実質的に一定である。図5の例において、第2の領域Bの第2の部分B2の断面E2が、第1の領域A及び第2の領域Bの第1の部分B1の断面E1のほとんど2倍であるほど大きいことがわかる。
最後に、図6に、コイルの間の距離中の変更ΔPを、バランスばねのコイルの番数の関数として表すグラフを示している。具体的には、コイルの間の距離ΔPを、図1における収縮状態(正方形□の印が付いた曲線)、図2における安静状態(三角形△の印が付いた曲線)、及び図3(丸Oの印が付いた曲線)における伸長状態におけるバランスばねに対して示している。
結果的に、丸(O)の印が付いた曲線の伸長状態では、バランスばね1の第1の領域Aにおいて、コイルの間の距離ΔPは、連続的に増加しているコイルの間の距離ΔPを有し、その後で、端7をスタッドに取り付ける固定点がコイルの間の距離を最小値、すなわち、所定の保証された安全距離、に戻す。図6の例において、所定の保証された安全距離が約50μmであることがわかる。
これは論理的である。なぜなら、静止状態において、図6において三角形△の印のある曲線は、図2の曲線と同一であるからである。最後に、正方形(□)の印を付けた収縮状態において、バランスばね1の第1の領域Aにおいて、コイルの間の距離ΔPは、第1の領域Aにおいて距離ΔPが実質的に一定であると考えることができるような低い傾斜で連続的に増加している。図6の例において、領域Aにおける距離ΔPが約35μmであることがわかる。この場合に、第2の領域Bは、外側コイルSEの端7に向かうコイルの間の距離ΔPにおいて、第1の領域Aにおける増加よりもはるかに大きく連続的に増加することが観測されている。
図6において、丸(O)及び正方形(□)が付いた曲線の最小値が同一ではないことに留意すべきである。しかし、これらを幾何学的に同じにすることもできる。
同様に、図4〜6において記載されている値は、例として用いただけである。バランスばね及び/又はバランスばねが属している共振器の構成に依存して、選ばれる最小値は、図6における例として選ばれた35μmとは異なるようにすることができる。したがって、丸(O)及び正方形(□)が付いている曲線の最小値がそれぞれ、50μmと35μmよりも小さかったり大きかったりするように選ぶことができることは明らかである。
しかし、好ましいことに、本発明によると、バランスばね1のこれらの特定の特徴によって、収縮状態において、そして可能性としては伸長状態においても、コイルの間の一定な最小距離を確実にしつつ、安静状態においてばねを小型化することができることを理解することができるであろう。したがって、計時特性を害さずにバランスばねの大きさを最小限にすることができる。本発明のバランスばねによって、同じウェハーにエッチングされるバランスばねの数を最適化して、単価を下げることができる。
もちろん、本発明は、図示した例に制限されず、当業者が想到することができる様々な変形実施形態及び改変が可能である。具体的には、幾何学的構成、すなわち、コイルの厚みや数のようなピッチと断面の変化を、思い描かれるアプリケーションに応じて変えることができる。
また、例えば、コイルの数を減らして、バランスばねの寸法をさらに減少させることができる。
また、本発明の範囲から逸脱せずに、収縮又は伸長の360°の角度を小さくすることができる。実際に、この360°の角度は、機械的な用語において、ばね仕掛けバランスタイプの共振器においてこの角度を超えることが理論的にできないために選ばれたものである。しかし、重要なことは、距離が最小になる角度ではなく、最小距離が越えられないことを確実にすることである。したがって、より低い角度を慎重に選ぶことができる。なぜなら、ムーブメントの構成に依存して、この角度を通常の動作時に越えることがないことは明らかであるためである。
また、図4における縦座標の値には、制限されない。したがって、第1の領域Aの断面に依存して、第1の領域Aの最小ピッチ及び/又は第2の領域Bの最大ピッチが変わりうる。したがって、ピッチの変化のみが維持され、同じ最小値及び/又は最大値については必ずしも維持されない。
同様に、図5における縦座標の値には制限されない。したがって、第1の領域Aの断面に依存して、第1の領域Aの最小の断面及び/又は第2の領域Bの最大の断面を変えることができる。したがって、断面の変化のみが維持され、最小値及び/又は最大値が必ずしも同じでないことは明らかである。
最後に、厚みの変化に基づいて計算を行ったが、変化は、断面の変化として理解されなければならないことは明らかである。すなわち、バランスばね細長材の高さ及び/又は厚みが変化しうる。
1 バランスばね
3 細長材
5 内側のコイルの端
7 外側のコイルの端
A 第1の領域
B 第2の領域
1 第1の部分
2 第2の部分
E 外側コイル
I 内側コイル
P 最後から2番目のコイル

Claims (7)

  1. 内側コイル(SI)と外側コイル(SE)の間で自身に巻かれる単一の細長材(3)を有する一体化されたバランスばね(1)であって、
    安静状態において、前記細長材(3)は、前記内側コイル(SI)の端と最後から2番目のコイル(SP)との間に第1の領域(A)と、及び前記第1の領域(A)に続く前記最後から2番目のコイル(SP)の開始位置と前記外側コイル(SE)の端(7)の間に第2の領域(B)とを有し、
    前記第1の領域(A)においては、各コイルの間のピッチが連続的に増加しており、前記バランスばね(1)の収縮の角度が360度であるときに、前記内側コイル(SI)から前記最後から2番目のコイル(SP)まで各コイルの間に実質的に一定な距離があり、
    前記第2の領域(B)においては、ピッチが連続的に増加しており、前記バランスばね(1)の伸長の角度が360度であるときに、前記最後から2番目のコイル(SP)と前記外側コイル(SE)の間には、これらの間のいずれの接触をも防ぐような最小距離があり、
    前記第2の領域(B)は、前記第1の領域(A)の断面と断面が実質的に同じであるような第1の部分(B1)と、及び前記第1の部分(B1)に続く断面が前記第1の部分(B1)よりも大きい第2の部分(B2)とを有する
    ことを特徴とするバランスばね(1)。
  2. 前記第1の領域(A)において、各コイルの間のピッチは、一定値(ΔV1)ずつ連続的に増加している
    ことを特徴とする請求項1に記載のバランスばね(1)。
  3. 前記第1の領域(A)の断面は、一定である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバランスばね(1)。
  4. 前記第2の領域(B)において、ピッチが、一定値(ΔV2)ずつ連続的に増加している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバランスばね(1)。
  5. 前記細長材(3)の断面は、前記第2の領域(B)の前記第2の部分(B2)の開始位置と前記外側コイル(SE)の前記端(7)との間で一定である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバランスばね(1)。
  6. 前記バランスばね(1)は、ケイ素ベースの材料で作られている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバランスばね(1)。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のバランスばね(1)と連係するバランスを有する
    ことを特徴とする共振器。
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