JP6293021B2 - 品質管理システム、方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、QoEに基づく設備ごとの品質管理及び設計を実現するものである。
図1は、本発明の実施形態における品質管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態における品質管理システムによる実施手順の一例を示すフローチャートである。
図1に示すように、実施形態における品質管理システムは、閾値リスト保存部11、KPI情報リスト保存部12、KQI/QoE推定部13、品質管理部14を有する。
このQoEの閾値は、ユーザの状況ごとに、MOS等で示される。図3に示した例では、このユーザの状況は、ユーザの場所(自宅、電車等)、ユーザが利用するRAT(Radio access technology: 3G/LTE(Long Term Evolution)/Wi−Fi(Wireless Fidelity)等)、ユーザが利用するアプリケーション(以下、アプリと呼ぶ。例:ブラウザ、動画等)で区分される。
図3は、本発明の実施形態における品質管理システムにより保存する、ユーザごとや状況ごとの単一閾値リストの一例を表形式で示す図である。
この閾値リストは、ユーザIDで区別されたユーザごとに、各状況および各ユーザの属性におけるQoEの閾値を示す。図3に示した例では、ユーザの属性は、ユーザによる利用端末の機種、ユーザが該利用端末を用いることによる通信頻度(ヘビーユーザ/ライトユーザ等)、ユーザの職業(会社員/学生等)で区分される。これにより、ユーザの状況およびユーザ属性を考慮してQoEの閾値を管理できるので、ユーザの状況およびユーザ属性に応じてQoEの低下を検知できる。
図3に示した閾値リストでは、同じ状況や通信頻度であってもユーザごとに閾値を決定する必要がある。このため、これらの閾値を算出するためには多数のデータが必要となる。
これに対し、図4に示した閾値リストでは、閾値をユーザごとに決定するのではなく、ユーザIDで特定されないユーザの通信頻度、およびユーザIDで特定されないユーザの状況(場所、RAT、アプリ)ごとに閾値が決定される。このため、図3に示した閾値リストと比較して、図4に示した閾値リストでは、同一の状況や通信頻度であれば、これらに該当するユーザが複数であっても設定する閾値は1つで済むので、閾値を計算するための負荷を低減することができる。
図3や図4に示した閾値リストでは、状況などに対して定められる閾値が1つである。このため、QoEが段階的に変化する場合(例えば、3:快適、2:不快だが許容できる、1:許容できないほど不快)には、このQoEの変化を捉えきれない。
例えば、図5に示した閾値リスト上のNo.1について、ユーザIDαに該当するユーザは、自宅で3G通信を利用してブラウザを利用している場合、体感待ち時間が15秒以上(QoEの推定値が3.0未満、閾値の種別が赤)であれば許容できないほど不快であると感じ、体感待ち時間が12秒未満であれば快適と感じ(QoEの推定値が3.3以上、閾値の種別が青)、体感待ち時間が12秒以上15秒未満(QoEの推定値が3.0以上3.3未満、閾値の種別が黄)であれば不快だが許容できると感じることが示される。
図6に示した閾値リストは、図4、図5に示した閾値リストを応用したものである。
つまり、図6に示した閾値リストでは、ユーザIDで特定されないユーザの通信頻度、およびユーザIDで特定されない状況(場所、RAT、アプリ)ごとに複数種類(赤、黄、青)の閾値を設定している。これにより、図3に示した閾値リストと比較して各ユーザの閾値を簡易に求め、かつ、QoEの段階的な変化を捉えることが可能である。
KQIの推定及びQoEの推定には既存技術を利用することができるが、特に限定されない。
図8は、本発明の実施形態における品質管理システムにより求める、1時間単位での得点の計算結果の一例をグラフ形式で示す図である。
一方、得点の最大値の代わりに、平均値を緊急度の基準にする場合は、図8に示すように、セルA、セルC、セルBの順に増強の緊急度は高くなる。
12…KPI情報リスト保存部
13…KQI/QoE推定部
14…品質管理部。
Claims (8)
- 情報通信サービスにおけるユーザ体感品質(QoE:Quality of experience)に基づいて前記情報通信サービスの品質を管理するシステムであって、
前記QoEの閾値を、(1)ユーザの場所、前記ユーザが利用するRAT(Radio access technology)、前記ユーザが利用するアプリケーションの少なくとも1種類を含む、前記ユーザが置かれた状況ごと、および(2)前記ユーザが利用する端末による通信頻度、前記ユーザの身分の少なくとも1種類を含む、前記ユーザの属性ごとに示す閾値リストを保存する閾値リスト保存部と、
前記情報通信サービスの前記ユーザのKPI(Key performance indicator)情報リストを保存するKPI情報リスト保存部と、
前記KPI情報リストに基づいて前記情報通信サービスのKQI(Key quality indicator)を推定し、前記推定したKQIに基づいて前記QoEを推定するKQI/QoE推定部と、
前記閾値リストと前記推定したQoEとを比較することで、前記情報通信サービスを提供する設備が実現するサービス品質を定量化する品質管理部とを有することを特徴とする品質管理システム。 - 前記閾値リスト保存部は、
MOS(Mean Opinion Score)で示される、前記QoEの閾値の一覧である閾値リストを前記ユーザが置かれた状況ごと、および前記ユーザの属性ごとに保存することを特徴とする、請求項1に記載の品質管理システム。 - 前記KQI/QoE推定部は、
前記設備の単位に、各設備に収容される前記ユーザが利用する端末によるデータ転送時間を含む前記KPI情報リストに基づいて該端末における前記KQIを推定して、前記推定したKQIに基づいて前記QoEを推定することを特徴とする、請求項1に記載の品質管理システム。 - 前記品質管理部は、
前記閾値リストと前記推定したQoEの値とに基づいて、前記QoEの値が前記閾値リストで示される閾値を下回る回数を前記設備ごとに算出し、前記算出した回数を該設備が実現しているサービス品質として定量化することを特徴とする、請求項1に記載の品質管理システム。 - 前記品質管理部は、
前記設備ごとに、24時間を所定の単位に区切ってなる各時間帯において前記QoEが前記閾値を下回る回数の所定の統計値を算出し、前記統計値を該設備が実現しているサービス品質として定量化することを特徴とする、請求項4に記載の品質管理システム。 - 前記品質管理部は、
前記推定したQoEの値が前記閾値リストで示される閾値に応じて重み付けをしてなる得点を前記設備ごとに算出し、前記算出した得点を該設備が実現しているサービス品質として定量化することを特徴とする、請求項1に記載の品質管理システム。 - 情報通信サービスにおけるユーザ体感品質(QoE:Quality of experience)に基づいて前記情報通信サービスの品質を管理する品質管理システムに適用される方法であって、
前記品質管理システムは、
前記QoEの閾値を、(1)ユーザの場所、前記ユーザが利用するRAT(Radio access technology)、前記ユーザが利用するアプリケーションの少なくとも1種類を含む、前記ユーザが置かれた状況ごと、および(2)前記ユーザが利用する端末による通信頻度、前記ユーザの身分の少なくとも1種類を含む、前記ユーザの属性ごとに示す閾値リストを保存し、
前記情報通信サービスの前記ユーザのKPI(Key performance indicator)情報リストを保存し、
前記KPI情報リストに基づいて前記情報通信サービスのKQI(Key quality indicator)を推定し、前記推定したKQIに基づいて前記QoEを推定し、
前記閾値リストと前記推定したQoEとを比較することで、前記情報通信サービスを提供する設備が実現するサービス品質を定量化することを特徴とする品質管理方法。 - 請求項1に記載の品質管理システムの一部分として動作するコンピュータに用いられるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記閾値リスト保存部、前記KPI情報リスト保存部、前記KQI/QoE推定部、および前記品質管理部
として機能させるための品質管理プログラム。
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