JP6292947B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の画像データを用いてノイズ低減を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関するものである。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル撮像装置が広く普及して一般に利用されている。これらのデジタル撮像装置は、CCDやCMOSセンサなどの光電荷変換素子(撮像素子)で受光した光をデジタル信号に変換することでデジタル画像データを生成する。
デジタル画像データを生成する過程では、撮像素子や回路の特性により暗電流ノイズ、熱雑音、ショットノイズなどが発生し、デジタル画像データにノイズが混入する。近年の撮像素子の小型化、高画素化に伴い画素ピッチが極小化しているため、ノイズが目立ちやすくなっており、特に撮像感度を高くした場合などはノイズが顕著に発生し、画質劣化の大きな要因になっている。従って、高画質な画像データを得るためには混入したノイズを低減する必要がある。
より低ノイズの画像データの取得を行う場合、ランダムノイズの低減に加えて固定パターンノイズの低減が必要となる。特許文献1は、固定パターンノイズを低減する方法としては、あらかじめ固定パターンノイズに相当する画像データを取得し、撮像により取得した画像データから固定パターンノイズを減算する方法を提案している。
特開平11−69226号公報
Sung C. P., Min K. P. ,"Super-Resolution Image Reconstruction: A Technical Overview", 米国 IEEE Signal Proc. Magazine, 第26巻, 第3号, p.21-36,2003年 Richard Szeliski, "Computer Vision:Algorithms and Applications", Springer, New York, 2010
しかしながら、特許文献1に開示された方法によれば、固定パターンノイズデータを必要とするため、撮像装置の制約により十分な精度の固定パターンノイズデータを取得できない場合、適用が不可能であったり、ノイズの増大を招いたりするという問題がある。そこで本発明は、あらかじめ取得した固定パターンノイズを用いることなく、固定パターンノイズを低減することを目的とする。
本発明にかかる画像処理装置は、複数の画像データにおける同一画素位置で概略同じ値を持つような固定パターンノイズを低減する画像処理装置であって、同一の被写体を撮像して得た複数の画像データを取得する画像取得手段と、前記画像データ間の被写体像の位置ずれ情報を取得する位置ずれ情報取得手段と、前記位置ずれ情報に基づいて前記複数の画像データにそれぞれ対応する線形フィルタを決定する決定手段と、前記決定した線形フィルタを前記複数の画像データにそれぞれ適用することにより、前記画像データにおけるノイズを低減するノイズ低減手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、あらかじめ取得した固定パターンノイズデータを用いることなく、固定パターンノイズの低減が可能となる。
第一の実施形態の撮像装置の構成例を表すブロック図である。 撮像部の構成例を表すブロック図である。 複数の画像データ間の位置ずれと位置ずれフィルタの関係を表す模式図である。 複数の位置ずれを有する画像データとランダムノイズ及び固定パターンノイズの関係を表す模式図である。 第一の実施形態における画像処理部の構成例を表すブロック図である。 第一の実施形態における画像処理のフローを表す図である。 フィルタ決定部の構成例を表すブロック図である。 フィルタ決定処理のフローを表す図である。 ノイズ低減部の構成例を表すブロック図である。 ノイズ低減処理のフローを表す図である。 第二の実施形態における画像処理部の構成例を表すブロック図である。 第二の実施形態における画像処理のフローを表す図である。 位置ずれ情報算出部の構成例を表すブロック図である。 位置ずれ情報算出処理のフローを表す図である。 ノイズ特性算出部の構成例を表すブロック図である。 ノイズ特性算出処理のフローを表す図である。 第三の実施形態における画像処理部の構成例を表すブロック図である。 第三の実施形態における画像処理のフローを表す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明を好適な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
<撮像装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。撮像装置は、CPU101、ROM102、RAM103、操作部104、表示制御部105、表示部106、メディアI/F107、PC・その他メディア108、キャラクタージェネレーション部109を有する。また、撮像装置は、エンコーダ部111、デジタル信号処理部112、撮像部113、画像処理部114を有する。
撮像部113は、詳細は後述するが、光学系によって結像された被写体像を撮像素子により画像データへと変換する。
画像処理部114は、詳細は後述するが、撮像部113により取得された複数の画像データを用いてノイズ低減処理を行う。
CPU101は、各構成の処理全てに関わり、ROM102やRAM103に格納された命令を順に読み込み、解釈し、その結果に従って処理を実行する。また、ROM102とRAM103は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU101に提供する。画像処理部114は、撮像部113を構成する撮像素子のノイズ特性の情報を用いる処理を行なう。これらの情報はあらかじめROM102ないしはRAM103に格納されているものとする。また、撮像部113及び画像処理部114は各入力画像データの像の位置ずれ情報を用いる処理を行なうが、これらの情報はあらかじめROM102ないしはRAM103に格納されているものとする。
バス110は各構成要素間で、データや処理の指示をやり取りするための経路として機能する。操作部104は、ボタンやモードダイヤルなどが該当し、これらを介して入力されたユーザー指示を受け取る。キャラクタージェネレーション109部は、文字やグラフィックなどを生成する。
表示部106は、一般的には液晶ディスプレイが広く用いられており、キャラクタージェネレーション部109や表示制御部105から受け取った撮像画像データや文字の表示を行う。また、タッチスクリーン機能を有していても良く、その場合は、ユーザー指示を操作部104の入力として扱うことも可能である。
デジタル信号処理部112は撮像部113により取得された画像データの輝度値の調整や欠陥画素の補間などを行う。これらの処理は画像処理部114による処理の前に行われる。
エンコーダ部111は画像処理部114によって生成された画像データのエンコード処理を行う。
メディアインターフェース107は、PC・その他メディア(例えば、ハードディスク、メモリーカード、CFカード、SDカード、USBメモリ)108につなぐためのインターフェースである。メディアインターフェース107を介してエンコーダ部111でエンコードされた画像データの出力が行われる。
なお、装置の構成要素は上記以外にも存在するが、本実施形態の主眼ではないので、説明を省略する。
<撮像部の構成>
図2は、撮像部113の構成例を示すブロック図である。レンズ201及びレンズ202は結像光学系を構成する。被写体から発せられた光線は該結像光学系により、絞り203、IRカットフィルタ204、ローパスフィルタ205、カラーフィルタ206を通過した後に、撮像素子207上に結像される。
なお、ここで示した光学系の構成は、説明のために単純化した例であり、撮像素子上に被写体の像を結像させる機能を有すればどのような構成でもかまわない。例えばオートフォーカスやズームなどの機能を持たせてもかまわない。また、カラー画像を取得する構成について説明したが、取得する画像は白黒や4色以上の画素を持つ画像、画素毎に露出の異なる画像などいずれの画像でもかまわない。
撮像素子207及びA/D変換部208はCMOSイメージセンサなどのイメージセンサに相当する。撮像素子207は2次元の格子状に配列され、結像された像を電気信号に変換する。A/D変換部208は電気信号に変換された像の情報をデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された像の情報はバッファ209内に格納され、画像データとなる。
撮像素子駆動部210は撮像素子を水平移動させるための機械的な機構でありモーターなどによって構成される。位置ずれ制御部211はCPU101の指示に基づいて、撮像素子駆動部210を用いて撮像素子の位置を制御し、撮像素子207に撮像のための信号を送ることで、所定の位置ずれをもった像を画像データとして取得する。
<固定パターンノイズ低減の原理>
本実施形態では位置ずれのある複数の画像データを用いて固定パターンノイズの低減を行う。画像データ、位置ずれ、固定パターンノイズ及びランダムノイズの関係を図3、図4を用いて説明する。固定パターンノイズは、複数の画像データにおける同一画素位置で概略同じ値を持つようなノイズである。ランダムノイズは、複数の画像データに含まれる同一画素位置で画像データごとに概略異なる値を持つようなノイズである。ここでは3枚の画像データを用いる例を示している。Lが位置ずれのない原画像データ、fm(m=1,2,3)が位置ずれを表すフィルタ、fm*L(m=1,2,3)が位置ずれのある原画像データを表す。また、NFが固定パターンノイズ、NRm(m=1,2,3)がランダムノイズ、Im(m=1,2,3)が撮像によって取得される観測画像データを表す。
図3は位置ずれのある原画像データfm*Lは、位置ずれのない原画像データLに位置ずれを表すフィルタfmをコンボリューションすることで得られることを表している。位置ずれを表すフィルタfmは位置ずれに相当する量だけ、原点からずれたインパルス信号に相当する。また、図4は位置ずれのある原画像データfm*Lに固定パターンノイズNFとランダムノイズNRmとを加算したものが観測画像データImである事を表している。
以上の関係を式で表したものが式1である。ここで、Im、fm、L、NF、NRmは画素位置毎に値が定義されたデータであり、*はコンボリューションの演算を表す。
Figure 0006292947
本実施形態における固定パターンノイズ低減処理とは、式1の関係に基づいて、あらかじめ得られるfmに相当する位置ずれ情報を用いて、複数の観測画像データImから位置ずれのない原画像データLを分離する処理である。位置ずれ情報は、あらかじめ設定されているものを用いてもよいし、計測することで得られる情報を用いてもよい。本実施形態では、後述するように、あらかじめ設定されている位置ずれ情報を用いる例を説明する。
次に、固定パターンノイズ低減処理の原理について説明する。本実施形態では固定パターンノイズNFとランダムノイズNRmとが正規分布となるような統計的性質を持つとみなして、非特許文献1で説明されているようなMAP法の考え方に基づいて処理を行う。式2はMAP法に基づいて定式化した固定パターンノイズ低減処理である。L’、N’FはMAP法による推定で得られる位置ずれなし原画像データと固定パターンノイズとをそれぞれ表す。また、σ2 F、σ2 Rは固定パターンノイズとランダムノイズの分散を表す。Mは観測画像データの枚数を表す。式2は、原画像データLと固定パターンノイズNFとをパラメータとした場合に最小となる値が、推定原画像データL’と推定固定パターンノイズN’Fとが確率的に尤もとり得る値であることを表す。ここで、|| ||2は画素位置毎に値が定義されたデータに対して各要素を2乗した値の総和の平方根を表す。
Figure 0006292947
式2の問題はフーリエ変換を用いて解くことができる。パーセバルの定理により式2が成り立つならば式3も成り立つ。ここで、^はフーリエ変換を表す記号である。
Figure 0006292947
式3の右辺は2乗の項のみからなるので、右辺が最小となる値は右辺を極小とする値となる。右辺を極小とするパラメータL,NFは、右辺の微分値を0とすれば求まる。すなわち、L’,N’Fは式4及び式5を満たす。ここで、-は複素共役を表す記号である。
Figure 0006292947
Figure 0006292947
式4は、パラメータLについて微分値を0とした式であり、式5はパラメータNFについての微分値を0とした式である。式4に式5で求まるNFを代入することで式6が得られる。
Figure 0006292947
すなわち、撮像によって得られた観測画像データImと、制御ないし計測することで得られた位置ずれフィルタfmとを用いて式6に基づく計算を行うことで、固定パターンノイズが低減された推定原画像データL’を得る事が出来る。式1に示すように固定パターンノイズおよびランダムノイズをモデル化することで、原画像データLと固定パターンノイズNFとを2次式で表すことが可能となる。従って、推定原画像データL’と推定固定パターンノイズN’Fが尤もとり得る値を2次式の微分の極小で求めることができる。
このように、式6に基づく処理により、複数の観測画像データから線形フィルタと代数演算によって推定原画像データを推定することが可能である。線形フィルタはFFTによるフーリエ変換と周波数空間での乗算によって少ない計算量で実施することができる。また、代数演算も計算量の少ない処理であるため、本実施形態によれば少ない計算量で、複数の観測画像データImから固定パターンノイズNFの低減された推定原画像データL’を推定することができる。
<画像処理部の構成と処理>
図5は、画像処理部114の構成例を示すブロック図である。画像処理部114は、画像取得部501、位置ずれ情報取得部502、ノイズ特性取得部503、フィルタ決定部504、ノイズ低減部505、および画像出力部506を有する。
画像取得部501は撮像部113によって撮像された複数の入力画像データを、バス110を介して取得する。
位置ずれ情報取得部502は位置ずれ情報を、バス110を介して取得する。位置ずれ情報とは、撮像部113が撮像した入力画像データに写っている像が、基準位置に対してどの程度ずれているかを表す情報であり、入力画像データ上の垂直、水平方向それぞれのずれ量をピクセル数で表すなどする。本実施形態では位置ずれは、位置ずれ制御部211の指示により撮像素子駆動部210により機械的に制御されるものとする。位置ずれ制御部211の制御値は、CPU101などによって設定されるものとし、位置ずれ情報はあらかじめROM102ないしRAM103に格納されているものとする。
ノイズ特性取得部503は撮像素子207のノイズ特性を、バス110を介して取得する。ノイズ特性とは、固定パターンノイズの分散及びランダムノイズの分散などで表される。本実施形態においては、ノイズ特性はあらかじめROM102ないしRAM103に格納されているものとする。
フィルタ決定部504は、位置ずれ情報取得部502が取得した位置ずれ情報と、ノイズ特性取得部503が取得したノイズ特性とに基づいて、画像取得部501が取得した入力画像データから推定原画像データを分離するための画像分離フィルタを生成する。画像分離フィルタは、入力画像データに対応する数だけ生成する。詳細は後述する。
ノイズ低減部505は、フィルタ決定部504が生成した複数の画像分離フィルタを、画像取得部501が取得した複数の画像データにそれぞれ適用し、固定パターンノイズが低減された推定原画像データを生成する。詳細は後述する。
画像出力部506はノイズ低減部505が生成した推定原画像データを、バス110に出力する。
なお、本実施形態では画像処理を行う際に、画像分離フィルタを算出する構成としたが、与える位置ずれに応じた画像分離フィルタをあらかじめ算出しておいても構わない。
図6を用いて画像処理の流れの一例を説明する。図6に示す処理は、ROMに格納されたプログラムをRAMに読み出したCPUの制御に基づいて画像処理部114において実行される。
ステップS601では画像取得部501が複数の入力画像データを取得する。ステップS601で取得する複数の入力画像データは、位置がずれた画像データである。
ステップS602では位置ずれ情報取得部502がステップS601で取得した複数の入力画像データに対応する位置ずれ情報を取得する。
ステップS603ではノイズ特性取得部503がノイズ特性を取得する。例えばノイズ特性としてノイズの分散を取得するノイズ分散取得処理を行なう。
ステップS604ではフィルタ決定部504が位置ずれ情報とノイズ特性とから、画像分離フィルタを決定する。
ステップS605ではノイズ低減部505がステップS604で決定された画像分離フィルタを入力画像データに適用し、推定原画像データを生成する。
ステップS606では画像出力部506は、生成した推定原画像データを出力する。
<フィルタ決定部の構成と処理>
図7は、フィルタ決定部504の構成例を示すブロック図である。フィルタ決定部504は、位置ずれフィルタ生成部701、フーリエ変換部702、および画像分離フィルタ算出部703を有する。
位置ずれフィルタ生成部701は位置ずれ情報取得部502から入力された位置ずれ情報に基づいて位置ずれフィルタを生成する。位置ずれフィルタとは図3のfn(n=1,2,3)に相当するようなフィルタであり、コンボリューションによって画像データ上の像を所定の位置ずれ量だけ移動させる事が出来る。一例として、(水平位置ずれ量,垂直位置ずれ量)=(h,k)とした場合、位置ずれフィルタは(-h,-k)のピクセルだけ1の値を持ち、その他のピクセルが0の値を持つ画像データとなる。なお、画像データの境界は巡回しているものととして扱う。位置ずれフィルタは画像取得部501が取得した複数の入力画像データの数と同じだけ生成される。
フーリエ変換部702は位置ずれフィルタ生成部701が生成した複数の位置ずれフィルタをFFTなどの方法でフーリエ変換する。
画像分離フィルタ算出部703は、フーリエ変換された複数の位置ずれフィルタとノイズ特性取得部503から入力されたノイズ特性とに基づいて、複数の画像分離フィルタを算出する。画像分離フィルタは観測画像データに相当する入力画像データに適用して推定原画像データを生成するためのフィルタであり、ここでは複数ある入力画像データのそれぞれに適用する周波数空間でのフィルタで表すものとする。推定原画像データを生成するための処理は式6で表される演算であるので、n番目の入力画像データInに適用される画像分離フィルタgnは式7のようになる。
Figure 0006292947
このような演算を実施することで、画像分離フィルタ算出部703は複数の入力画像データの位置ずれにそれぞれ対応した複数の画像分離フィルタを生成する。
図8を用いてフィルタ決定処理の流れの一例を説明する。
ステップS801では位置ずれフィルタ生成部701が、各入力画像データに対応する位置ずれ情報から複数の位置ずれフィルタを生成する。
ステップS802ではフーリエ変換部702が、ステップS801で生成した複数の位置ずれフィルタをフーリエ変換する。
ステップS803では画像分離フィルタ算出部703が、ノイズ特性とステップS802でフーリエ変換された複数の位置ずれフィルタとに基づいて画像分離フィルタを算出する。
<ノイズ低減部の構成と処理>
図9は、ノイズ低減部505の構成例を示すブロック図である。ノイズ低減部505は、フーリエ変換部901、フィルタ演算部902、および逆フーリエ変換部903を有する。
フーリエ変換部901は画像取得部501から入力された複数の入力画像データをFFTなどの方法でフーリエ変換する。
フィルタ演算部902はフィルタ決定部504から入力された画像分離フィルタを、フーリエ変換部901がフーリエ変換した入力画像データに適用する演算を行う。m番目の入力画像データをIm、m番目の画像分離フィルタをgmとしたとき、式8で表される演算を行うことで、フィルタ演算部902における処理は実施される。
Figure 0006292947
gmは式7によって算出されているので、この処理によって式6に相当する推定原画像データ算出の演算を行うことができる。
逆フーリエ変換部903はフィルタ演算部902で周波数空間の画像データとして算出された推定原画像データに、逆FFTなどで逆フーリエ変換を行うことで実空間における推定原画像データを生成する。
本実施形態では以上のような線形フィルタ処理と代数演算によって固定パターンノイズの低減された推定原画像データを生成することができる。
なお、本実施形態では各入力画像データに適用するフィルタを生成した後に、周波数空間でそれぞれ適用して加算するものとしたが、式6に表される演算と等価な処理ならば、どのような方法でおこなっても構わない。例えば、式6右辺の分子の演算を実空間において画像データに位置ずれを与える操作と代数演算で実施し、フーリエ変換した後に分母による除算を適用するというような方法を用いてもよい。
図10を用いてノイズ低減処理の流れの一例を説明する。
ステップS1001ではフーリエ変換部901が複数の入力画像データをフーリエ変換する。
ステップS1002ではステップS1001でフーリエ変換した複数の入力画像データに、それぞれ対応する画像分離フィルタを適用し推定原画像データを生成する。
ステップS1003ではステップS1002で生成した推定原画像データを逆フーリエ変換する。
なお、本実施形態では固定パターンノイズが撮像素子207のノイズであるとしたが、レンズや撮像素子の汚れ、撮像系における何らかの写り込みなど、入力画像データにおいて被写体の像に加算されて撮像されている要素ならどのようなものでも構わない。また、σF及びσRがノイズの分散を表すものとしたが、標準偏差など分散を規定し得る値ならどのようなものでも構わない。また、σF及びσRを正則化のパラメータとみなして厳密にノイズの分散と対応付けない構成でも構わない。また、画像毎にランダムノイズの特性が異なる複数の入力画像データを用いて、本実施形態と同様の原理に基づいてフィルタによる固定パターンノイズの低減を行う構成としても構わない。また、推定原画像データを出力する構成としたが、式1、式4、式5に基づきランダムノイズや固定パターンノイズを算出して出力する構成としても構わない。また、ボケや明るさの異なる入力画像データを用いて、これを位置ずれフィルタに反映することで、固定パターンノイズの低減を行う構成としても構わない。
以上、本実施形態によれば、あらかじめ取得した固定パターノイズデータを用いることなく、入力元画像データに含まれる固定パターンノイズを低減することが可能となる。
<実施形態2>
実施形態1では撮像によって取得される入力画像データの位置ずれ情報があらかじめROM102ないしRAM103に格納されており、その情報に基づいて位置ずれ制御部211が位置ずれ量の制御を行う構成を例に挙げて説明した。また、撮像素子207のノイズ特性があらかじめROM102ないしRAM103に格納されているという構成を例に挙げて説明した。しかし、この構成では撮像装置が位置ずれを十分な制度で制御する機構を持たない場合や、撮像素子のノイズ特性が不明である場合、精度の高い固定パターンノイズの低減を行うことができない。実施形態2では、位置ずれ情報とノイズ特性とを入力画像データから推定することで、上述の条件下でも精度の高い固定パターンノイズの低減処理を可能とする。
<画像処理部の構成と処理>
図11は実施形態2の画像処理部114の構成例を表すブロック図である。実施形態2では実施形態1と比較して、位置ずれ情報取得部502が位置ずれ情報算出部1101に、ノイズ特性取得部503がノイズ特性算出部1102にそれぞれ置き換えられている。位置ずれ情報算出部1101は、詳細は後述するが、画像取得部501から入力された複数の画像データの位置ずれ情報を算出し、フィルタ決定部504に出力する。ノイズ特性算出部1102は、詳細は後述するが、画像取得部501から入力された複数の画像データのノイズ特性を算出し、フィルタ決定部504に出力する。
図12は実施形態2の画像処理の流れの一例である。実施形態2では実施形態1に対して、ステップS602がステップS1201に、ステップS603がステップS1202に置き換えられている。ステップS1201では、詳細は後述するが、位置ずれ情報算出部1101がステップS601で取得した複数の入力画像データから位置ずれ情報を算出する。算出された位置ずれ情報はステップS604の画像分離フィルタの決定に用いられる。ステップS1202では、詳細は後述するが、ノイズ特性算出部1102がステップS601で取得した複数の入力画像データからノイズ特性を算出する。算出されたノイズ特性はステップS604の画像分離フィルタの決定に用いられる。
<位置ずれ情報算出部の構成と処理>
図13は、位置ずれ情報算出部1101の構成例を示すブロック図である。位置ずれ情報算出部1101は、特徴点抽出部1301、特徴量算出部1302、マッチング部1303、および位置ずれパラメータ推定部1304を有する。
特徴点抽出部1301は画像取得部501から入力された複数の入力画像データに対して特徴点抽出を行う。特徴点とは、暗い背景の中にある明るい四角形の角など、点として位置が特定可能な画像の構造のことである。特徴点抽出には非特許文献2の4.1.1項で説明されているように様々な方法がある。ここでは一例としてSIFT(Scale Invariant Feature Transform)特徴点を用いるものとする。特徴点抽出部1301は特徴点抽出の結果として、特徴点の画像データ上での位置を出力する。また、SIFT特徴点のような手法の場合、合わせて特徴点の向き、スケールも出力する。
特徴量算出部1302は、特徴点抽出部1301が抽出した特徴点の近傍の画素値を、対応する入力画像データから取得し特徴量を算出する。特徴量とは、特徴点の近傍の画像の構造を用いて記述される、その特徴点を他の特徴点と識別するためのデータである。特徴量には非特許文献2の4.1.2項で説明されているように様々な種類がある。ここでは一例としてSIFT(Scale Invariant Feature Transform)特徴量を用いるものとする。SIFT特徴量の場合、特徴点の位置だけでなく向きやスケールも利用することになる。特徴量は一般に多次元のベクトルとして表される。
マッチング部1303は基準となる入力画像データの特徴点群とその他の入力画像データの特徴点群とのマッチングを、特徴量算出部1302が算出した特徴量を用いて行う。ここでは1番目の入力画像データを基準として扱うものとする。マッチングの方法には非特許文献2の4.1.3項で説明されているように様々な手法がある。ここでは、基準となる入力画像データの特徴点それぞれに対して、特徴量の差分二乗和が最小となる特徴点を、その他の各画像から総当たりで探して選択する方法を用いるものとする。マッチングの結果、基準となる入力画像データの特徴点それぞれについて、その他の各入力画像データの特徴点が対応付けられた状態になる。
位置ずれパラメータ推定部1304はマッチング部1303が算出したマッチング結果と特徴点抽出部1301が算出した特徴点の位置とから、基準となる入力画像データとその他の入力画像データとの位置ずれを表すパラメータを推定する。位置ずれは入力画像データ間の水平方向と垂直方向のずれ量で表す。ずれ量の算出方法としては、入力画像データ間の対応する特徴点の位置について各入力画像データ毎に平均をとり、その差を求める方法などがある。なお、実際にはマッチング部1303で求めた対応には外れ値が含まれていることが考えられるので、非特許文献2の6.1.4項で説明されているRANSACのようなロバスト性を高める手法を併用する。このようにして位置ずれパラメータ推定部1304で算出された位置ずれパラメータは、位置ずれ情報としてフィルタ決定部504に出力される。
図14を用いて位置ずれ情報算出処理の流れの一例を説明する。
ステップS1401では特徴点抽出部1301が複数の入力画像データそれぞれに対して特徴点抽出を行う。
ステップS1402では特徴量算出部1302が、ステップS1401で抽出した各特徴点に対して、対応する入力画像データを用いて特徴量を算出する。
ステップS1403ではマッチング部1303が、ステップS1402で算出した特徴量を用いて、ステップS1401で抽出した特徴点のマッチングを行う。
ステップS1404では位置ずれパラメータ推定部1304が、ステップS1401で抽出した特徴点とステップS1403でマッチングを行った結果を用いて、位置ずれパラメータを推定する。
<ノイズ特性算出部の構成と処理>
図15は、ノイズ特性算出部1102の構成例を示すブロック図である。ノイズ特性算出部1102は、平坦領域検出部1501、平坦領域抽出部1502、およびノイズ量推定部1503を有する。
平坦領域検出部1501は画像取得部501から入力された複数の入力画像データにおいて画素値が均一である領域を検出する。ここで、画素値が均一である領域とは、画素の位置や入力画像データの番号が変わっても、画素値が大きく変化しない領域のことである。自然画像は平坦な画素値を持つ領域を有する場合が多いので、本実施形態ではこのような領域を検出して利用することで、入力画像データのノイズ特性を推定する。水平方向、垂直方向の幅がそれぞれH、Kの平坦領域が存在するとし、m番目の入力画像データのh、kの位置の画素値をImhkとしたとき、平坦領域は式9で表されるばらつきEhkを最小とするh,kを探索することで検出できる。
Figure 0006292947
平坦領域抽出部1502は平坦領域検出部1501が検出した平坦領域の画素値を、各入力画像データから抽出しノイズ量推定部1503に送る。ここで、平坦領域検出部1501によって探索された平坦領域の位置が(h,k)である場合、平坦領域は水平位置が[h,h+H-1]、垂直位置が[k,k+K-1]の領域である。
ノイズ量推定部1503は平坦領域抽出部1502が抽出した平坦領域の画素値に基づいて入力画像データのノイズ量を推定する。ここで推定するノイズ量とは固定パターンノイズの分散とランダムノイズの分散である。ランダムノイズの分散σ2 Rは抽出された平坦領域の画素値I’mhkを用いて式10の計算を行うことによって推定することができる。ここでmは画像の番号を表し[1,M]の範囲を持ち、h,kは抽出平坦領域上の位置を表し、それぞれ[1,H],[1,K]の範囲を持つものとする。
Figure 0006292947
また、ランダムノイズの分散σ2 Rと固定パターンノイズの分散σ2 Fの和σ2 R2 Fは、式11の計算を行うことによって推定できる。
Figure 0006292947
固定パターンノイズの分散σ2 Fは式11から式10を引いて得られる式12を計算することで推定できる。
Figure 0006292947
このようにしてノイズ量推定部1503で算出されたノイズ量は、ノイズ特性としてフィルタ決定部504に出力される。
図16を用いてノイズ特性算出処理の流れの一例を説明する。
ステップS1601では平坦領域検出部1501が複数の入力画像データから各画像データの画素値が共に均一である領域を検出する。
ステップS1602では平坦領域抽出部1502が、ステップS1601で検出した平坦領域の画素値を入力画像データから抽出する。
ステップS1603ではノイズ量推定部1503が、ステップS1602で抽出した平坦領域の画素値を用いて入力画像データのノイズ特性を推定する。
以上、本実施形態によれば、あらかじめ取得した固定パターノイズデータ、入力画像データの位置ずれ情報及びノイズ特性を用いることなく、入力元画像データに含まれる固定パターンノイズを低減することが可能となる。
なお、本実施形態においては、入力画像データの位置ずれ情報とノイズ特性との両方を推定する例について説明したが、一方の情報は既知である場合には、他方の情報を推定する処理のみを行なってもよい。
<実施形態3>
実施形態1及び実施形態2では、固定パターンノイズ低減処理に固定パターンノイズデータを用いない構成であった。しかし、撮像装置の構成によってはランダムノイズを含む固定パターンノイズデータを利用できる場合がある。ランダムノイズを含む固定パターンノイズデータは、例えば遮光した状態で撮像素子207を駆動し画像データを取得することで得られる。このような画像データを遮光画像データと呼ぶものとする。本実施形態においては、遮光画像データを用いることができる場合には、その遮光画像データも用いて固定パターンノイズを低減する例を説明する。
ランダムノイズを含まない完全な固定パターンノイズデータが得られる場合、入力画像データから固定パターンノイズを減算することで容易に固定パターンノイズを除去できる。しかしながら、ランダムノイズを含む場合、上述の処理を行うとランダムノイズが増加してしまう。実施形態3では、ランダムノイズを含む固定パターンノイズデータが利用できる場合において、ランダムノイズを増加させることなく入力画像データの固定パターンノイズをより大きく低減することを可能とする。
<遮光画像を用いた固定パターンノイズ低減の原理>
式13はMAP法に基づいて定式化した固定パターンノイズ低減処理である。Im、Bkはそれぞれ観測画像に相当する入力画像データと遮光画像データを表す。また、M、Kはそれぞれ入力画像データと遮光画像データの枚数を表す。fmは位置ずれフィルタに相当する画像データを表す。L’、N’FはMAP法による推定で得られる位置ずれなし原画像データと固定パターンノイズを、σ2 F、σ2 Rは固定パターンノイズとランダムノイズの分散を表す。
Figure 0006292947
式14は式13をフーリエ変換により周波数空間の問題に置き換えたものである。
Figure 0006292947
式14の右辺は2乗の項のみからなるので、右辺を極小とするパラメータL,NFは、右辺の微分値を0とする。すなわち、L’,N’Fは式15、式16を満たす。
Figure 0006292947
Figure 0006292947
式15に式16で求まるNFを代入することで式17が得られる。
Figure 0006292947
すなわち、入力画像データIm、遮光画像データBk、制御ないし計測することで得られた位置ずれフィルタfmを、式17に基づいて計算することで、固定パターンノイズが低減された推定原画像データL’を得る事が出来る。
<画像処理部の構成と処理>
図17は実施形態3の画像処理部114の構成例を表すブロック図である。実施形態3では実施形態1に対して、遮光画像取得部1701が追加されている点が異なる。また、フィルタ決定部504及びノイズ低減部505が、式6と式17の差異を反映した処理に変更されている。
遮光画像取得部1701は撮像部113によって生成された遮光画像データを、バス110を介して取得し、ノイズ低減部505に出力する。遮光画像データは式17のBkに相当する。
フィルタ決定部504は、位置ずれ情報とノイズ特性とから、入力画像データと遮光画像データとに適用することで原画像データを分離することができる画像分離フィルタをそれぞれ生成する。実施形態3において原画像推定処理の演算は式17で表されるので、n番目の入力画像データInに適用される画像分離フィルタgInと、全ての遮光画像データBk(k=1〜K)に適用される画像分離フィルタgBは、それぞれ式18、式19のようになる。
Figure 0006292947
Figure 0006292947
ノイズ低減部505は、入力画像データと遮光画像データとに対して、それぞれ対応する画像分離フィルタを適用し推定原画像データを生成する。生成された推定原画像データは画像出力部506に出力されバス110に出力される。実施形態3において原画像推定処理の演算は式17で表されるので、ノイズ低減部505は式20の演算を行うことで、周波数空間での推定原画像L’を生成する。これを逆フーリエ変換することで推定原画像を得る。
Figure 0006292947
図18は実施形態3の画像処理の流れの一例である。
実施形態3では実施形態1に対して、ステップS1802が追加されている点が異なる。また、ステップS604がステップS1802に、ステップS605がステップS1803に変更されている。
ステップS1801では遮光画像取得部1701が複数の遮光画像データを取得する。なお、遮光画像データは一つであってもよい。
ステップS1802ではフィルタ決定部504が、位置ずれ情報とノイズ特性とから、入力画像データと遮光画像データに適用することで原画像データを分離することができる画像分離フィルタを生成する。
ステップS1803ではノイズ低減部505が、入力画像データと遮光画像データに画像分離フィルタを適用し推定原画像データを生成する。
以上、本実施形態によれば、ランダムノイズを含む固定パターノイズデータが得られる場合において、より高精度に入力元画像データに含まれる固定パターンノイズを低減することが可能となる。
<その他の実施形態>
上記の各実施形態においては、撮像部を有する撮像装置を例に挙げて説明したが、本実施形態は撮像部で得られた画像データのノイズを低減する画像処理装置においても適用することができる。画像処理装置は、上記の各実施形態における画像処理部に相当する。もちろん、画像処理装置は撮像装置に内蔵されてもよい。また、本発明は、撮像装置で撮像した撮像データをネットワーク上の他の画像処理装置が受信し、ノイズ低減処理を行なうような形態においても適用することができる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 複数の画像データにおける同一画素位置で概略同じ値を持つような固定パターンノイズを低減する画像処理装置であって、
    同一の被写体を撮像して得た複数の画像データを取得する画像取得手段と、
    前記画像データ間の被写体像の位置ずれ情報を取得する位置ずれ情報取得手段と、
    前記位置ずれ情報に基づいて前記複数の画像データにそれぞれ対応する線形フィルタを決定する決定手段と、
    前記決定した線形フィルタを前記複数の画像データにそれぞれ適用することにより、前記画像データにおけるノイズを低減するノイズ低減手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記位置ずれを有する前記複数の画像データが観測された時に確率的に最も起こり得る前記固定パターンノイズと前記被写体像の組を、前記複数の画像データから算出するフィルタとして、前記フィルタを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数の画像データにおけるノイズの分散を取得する分散取得手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記位置ずれ情報と前記分散とに基づいて前記フィルタを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記分散取得手段は、前記複数の画像データに含まれる同一画素位置で画像データごとに概略異なる値を持つようなノイズの分散と、前記固定パターンノイズの分散とを前記ノイズの分散として取得する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記分散取得手段は、前記複数の画像データにおける平坦領域の画素値に基づいて前記ノイズの特性を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記決定したフィルタを周波数空間のフィルタのデータに変換し、
    前記ノイズ低減手段は、周波数空間の画像データに変換された複数の画像データに前記周波数空間のフィルタのデータを適用することでノイズを低減することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ノイズ低減手段は、ノイズ低減された周波数空間の画像データを実空間の画像データに変換する請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記位置ずれ情報取得手段は、前記複数の画像データにおける特徴点群のマッチングにより前記位置ずれ情報を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 遮光された撮像素子で撮像して得た遮光画像データを取得する遮光画像取得手段をさらに有し、
    前記決定手段は、さらに前記遮光画像データに対応するフィルタを決定し、
    前記ノイズ低減手段は、前記遮光画像データに対応するフィルタを前記遮光画像データにさらに適用することにより、前記複数の画像データにおけるノイズを低減することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置を内蔵することを特徴とする撮像装置。
  11. 複数の画像データにおける同一画素位置で概略同じ値を持つような固定パターンノイズを低減する画像処理方法であって、
    同一の被写体を撮像して得た複数の画像データを取得する画像取得ステップと、
    前記画像データ間の被写体像の位置ずれ情報を取得する位置ずれ情報取得ステップと、
    前記位置ずれ情報に基づいて前記複数の画像データにそれぞれ対応する線形フィルタを決定する決定ステップと、
    前記決定した線形フィルタを前記複数の画像データにそれぞれ適用することにより、前記画像データにおけるノイズを低減するノイズ低減ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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