JP6289500B2 - 光伝送ネットワークのための適応データ伝送フォーマット - Google Patents
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Description
A.コヒーレント検波の能力
デジタルデータ処理により可能となったコヒーレント検波の技術は、光ファイバー伝送において新しい時代をもたらし、それは伝送速度を100G/sに増加させ、分散補償なしでスタンダードシングルモードファイバー(SSMF)を超えることを約束した。この可能性は、既存のオペレーターに対して、ファイバーインフラに多大な追加投資を行うことなく、彼らのネットワークをグレードアップまたは拡張する希望を与える。この種のシステムにおいて現在主流の商業実施は、ボーレート、変調オーダーおよび光サブキャリアの3つの基本技術の進歩を利用している。ボーレートを増やすことは高速のADC/DACを必要とし、変調オーダーを増やすことは高度なシステム設計および検出アルゴリズムを必要とし、バンド幅ごとのサブキャリアを増やすことは高度なレーザー技術および光フィルタを必要とする。期待される高スペクトル効率を可能とするために協働するこれらの全ての技術において、強力なDSPによって駆動される検出アルゴリズムが必要である。高度なIC製造プロセスおよび高性能なASICを利用して物理的なトランシーバがますますソフトウェア化またはソフトウェア定義されている昨今において、このことはネットワーク設計およびプロトコル設計において新たなチャレンジを生み出す。
エラスティック光ネットワーク(EON)は、非常に高いボリュームのトラフィックを従来と同様の光ファイバーインフラにおいて取り扱うことができるような柔軟な方法により光スペクトルを使用できるものである。この目的は、スペクトル効率を増やすことによってネットワークのキャパシティを増やすことである。実現可能性の観点から、EONにおいても、スペクトルのスロット方式でいかなるリソース管理スキームも機能するように、光伝送ネットワーク(OTN)[参考文献2、3、4]のフレームワークの範囲内で、有意かつ有限の粒度、すなわちスロットにおいてスペクトルが取り扱われなければならないとう事実を認めなければならない。この制約の下で、光スペクトル効率は、2つのコンポーネントに再分割される。1つは、トランシーバ、スイッチおよび他のネットワーク要素の能力に基づく単一のチャネルのスペクトル効率である。もう1つは、全てのチャネルの上のスペクトル管理に基づくスペクトル利用である。したがって、スペクトル効率およびアロケーション(割り当て)の柔軟性間のトレードオフと、提供されるキャパシティおよび伝送距離間のトレードオフという、この文脈における2つの矛盾は、EONの有効な配置において典型的となる。光伝送ネットワークアーキテクチャのフレームワークにおいて後述する下位レイヤー技術が導入可能であるとすれば、これらのトレードオフについてスペクトルを管理できることは、最終的により良い全体的なスペクトル利用につながるであろう。
現在のOTNアーキテクチャは、概してオン/オフ技術および上位レイヤーに基づいており、これは、当時、デジタルプロセシングはL2および上位レイヤーにおいてのみ行われると考えられていたためである。したがって、新規なコヒーレント検波技術によってL1および下位のレイヤーにおいて提供される発展性および柔軟性は考慮されていない。このように、現在のOTNの厳格なレイヤーアーキテクチャは、上位レイヤーのデータフレームと、送信機および受信機を含む多重化レイヤーの間の直接のインタラクションを許可しておらず、上記のような柔軟なオペレーションを難しいものとしている。そのため、OTNアーキテクチャを、最下層のWDMモジュールからODUのフレームまでレイヤーを横断して相互に情報を伝達できるように修正することが必要である。
現在のアーキテクチャにおいて、我々は2012年までにSG15に対して、DWDMグリッド(50GHz)における光スペクトルのフレキシブルな利用を可能とする逆多重化スキームを導入する2つの提案を行った。この状況は、以下に概説される。
与えられたパフォーマンス目標において、隣接するまたは離散する光スペクトルに基づく大きなペイロードのODUSをサポートするためにどの中間レイヤーが修正されるか?
あるいは、逆に、我々がアーキテクチャにおいて変更できるまたは変更したいものを知った上で、導入されたODUSにより我々はどのようなパフォーマンスの値を実現できるのか?
全てのシステム設計の始まりにおいて、問題は典型的である。この設計において役割を果たす構成は、G.709の図6−6に記載され、本開示の図2に示される。
列:
略語:E=エレメンタリーチャネル、WL=ワイドバンド低スペクトル効率、WH=ワイドバンド高スペクトル効率(スーパーチャネル)、c=隣接、n=非隣接
1.E(w、r、m、g)は、名目上の単一の光キャリアであって、mは変調スキーム、wはバンド幅、rはデータレート、gは近傍に必要なガードバンド(フィルタ要件を反映)。まずは、w=50GHzと想定することが合理的と考えられる。
離散的な(隣接しない)スペクトルを伴うn個の名目上のキャリアから構成される複合キャリアであって、Bはこのキャリアによって使用されていないスペクトルである。2の場合において追加された記載はここにも適用される。このケースは、現在の技術の実現可能性を超えているかもしれない。しかし、パラメータを適切に制限することにより、与えられた技術的制限のもとで、我々が量的な不足を理解し、動作させることができる。
・Rはキャリアのデータレートを示し、E(m、w、r、g)においてR(E)=rであり、Fはキャリアによって占有されるスペクトルを示し、F(E)=wである。したがって、以下の関係が成り立つ。
A.)データレートは、キャリアによって可能となるペイロード(ODU)を示す。一貫したカウントのために、以下の仮定がなされる。バンド幅は、トータル占有された周波数の全てを示す。ここで与えられるデータレートは、100Gの増分で固定されるが、QPSKから64QAMまでの増加する変調オーダーに基づいて2の繰り返される要素によって増加することが可能である。より高い変調オーダーのパフォーマンスは伝送距離に相反することを考慮し、我々はデータレートを固定し、伝送距離に適応する変調オーダーとすることがオペレーションにとって便利であると考える。このように、ネットワーク計画は周波数の固定された増分および目的とする伝送距離に基づいてなされることができ、変調オーダーは、後者に組み込まれる。
<4.OTNのためのメディアを意識したデータフレーム>
エラスティックネットワークにおいて可能とする役割を果たす2つパラメータが基本的に存在する。
伝送データレートR=W*Sであり、Wはバンド幅(Hz)であり、Sはスペクトル効率(bit/s/Hz)である。
データレートおよび伝送距離の積A=R*Dである。伝送距離はSNRの単調関数であることに注目し、替わりにA=R*SNRと定義することができ、SNR(dB)=OSNR(dB)+G(dB)であり、Gはコーディングゲイン、オーバーヘッドロスおよび電気的ゲインを含む。
各ノードのアッド−ドロップの能力を仮定する。パフォーマンスは、アサインメントの成功の確率として設定されうる。異なるSE要求を必要とするボリュームおよび距離の異なる要求による異なるリソースアロケーションによって、全てのクライアントにおいて同等の確率が達成される。実際、それはラインのコストおよび機器のコスト間のトレードオフであることがわかる。
G.709によって与えられるように、まず、現在のOTM n.mの定義を確認する。ODU(s、i、j)のOTM(n、m)に対するマッピングの導入は、同じラインに従うかまたはコヒーレント検出の特別な状況を考慮したイノベーションに従うことができる。
−OTM−n.2(j(j≦n)のOTU2[V]信号を搬送)
−OTM−n.3(k(k≦n)のOTU3[V]信号を搬送)
−OTM−n.4(l(l≦n)のOTU4[V]信号を搬送)
−OTM−n.1234(i(i≦n)のOTU1[V]信号、j(j≦n)のOTU2[V]信号、k(k≦n)のOTU3[V]信号、l(l≦n)のOTU4[V]信号を搬送し、i+j+k+l≦nである)
−OTM−n.123(i(i≦n)のOTU1[V]信号、j(j≦n)のOTU2[V]信号、k(k≦n)のOTU3[V]信号を搬送し、i+j+k≦nである)
−OTM−n.12(i(i≦n)のOTU1[V]信号、j(j≦n)のOTU2[V]信号を搬送し、i+j≦nである)
−OTM−n.23(j(j≦n)のOTU2[V]信号、k(k≦n)のOTU3[V]信号を搬送し、j+k≦nである)
−OTM−n.34(k(k≦n)のOTU3[V]信号、l(l≦n)のOTU4[V]信号を搬送し、k+l≦nである)
OTM−n.mのインターフェース信号は、mおよびOSC(図8−4参照)により示されるようにサポートされる最も低いビットレートに関連する「n」のOCCを含む。高ビットレートが可能なOCCの数を減らすことをサポートすることもできる。「n」、「m」およびOSCの値は、このリコメンデーションにおいて定義されない。
[1]ITU−T、G.964.1、「WDMアプリケーションのためのスペクトルグリッド:DWDM周波数」、2012年
[2]ITU−T、G.709、「光伝送ネットワークのためのインターフェース」、www.itu.int、2009年
[3]ITU−T、G.872、「光伝送ネットワークのアーキテクチャ」、2011年
[4]ITU−T、G.sup39、「光学のシステム設計および開発の考察」、2006年
[5]D.Huo、「ヨーロッパにおける100G超のフィールドトライアル」、WDM Forum、2012年
[6]X.Cai等、「フレキシブルバンド幅ネットワークにおける適応的な組合せのQoTの失敗の回復の実験的なデモンストレーション」、PDPSD.1 OFC、2012年
[7]J.Yu等、「4b/s/HzのSEを超える8x216.4Gb/sのPDM−CSRZ QPSKのナイキストWDM伝送の試用試験」、PDPSD.3、OFC、2012年
[10]O.Gerstel等、「エラスティック光ネットワーキング:光レイヤーの新たな夜明け?」、IEEE コミュニケーション マガジン、2012年2月
[11]M.Jinno等、「仮想エラスティック再生器に基づく透過性エラスティック光ネットワークのデモンストレーション」、PDP5B.6、OFC、2012年
[12]X.Fu等、「100G超のOTNの拡張のためのアーキテクチャの考察」、SG15、2012年9月
[13]X.Fu等、「ODUSのための逆マルチプレキシング」、SG15、2012年9月
Claims (10)
- エラスティック光ネットワークのオペレーションを可能にする方法であって、
バンド幅の範囲およびバンド幅サイズの粒度を設定することによって、固定されたデータペイロードサイズおよび異なるデータレートの複数のODUを標準化することを含み、前記複数のODUのそれぞれは、スペクトル効率および物理レイヤー(PHY)の実装に関連付けられ、
前記複数のODUに対応する前記データレートは、複数のスペクトル効率によって構成される方法。 - 前記複数のスペクトル効率は4つであり、2bit/シンボル、4bit/シンボル、8bit/シンボルおよび16bit/シンボルに対応し、ODUのオーバーヘッドは、メディアレイヤーによる特定のリソースのアロケーションへのマッピングを示すための追加の2ビットの情報を必要とする請求項1に記載の方法。
- 異なるスペクトルのキャリアのアロケーションのコンステレーションのために適切なスペクトル効率の値を設定するためのルックアップテーブルを使用することをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 伝送距離から利用可能なコーディングゲインへのマッピングを提供するルックアップテーブルを使用することをさらに含む請求項1に記載の方法。
- FECインジケーターがOTUのヘッダーに付加され、与えられたスペクトル効率を伴う伝送を許容するようにクライアント/スイッチに知らせる請求項4に記載の方法。
- 前記複数のODUの各々と(SEi、FECj)とを関連付け、i、jはそれぞれ、1、2、3、4のいずれかであり、
それぞれの再増幅ノード、再生成ノードおよびリタイミングノードにおいて前記関連付けられた(SEi、FECj)をチェックし、
利用可能なリソースを有効利用するためにリソースプールまたはパラメータ修正によるリソースのリアロケーションから適切なリソースを見つけることによって、最適化されたリソースアロケーションを行うことをさらに含む請求項1に記載の方法。 - 各ODUについて、そのスペクトルの効率およびトレイルの距離を知るためのルックアップテーブルを使用することをさらに含む請求項6に記載の方法。
- 前記ルックアップテーブルはスイッチまたは制御および管理システムに記憶される請求項7に記載の方法。
- PCEによって、複数のパスのうちの1つの前記ODUの1つの種類および特性を決定し、前記複数のパスは前記ODUのための異なるマップを有することによって、スペクトル効率を維持するためにリソースをアサインすることをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 複数のノードは、アッドおよびドロップの能力を有し、パフォーマンスは、アサインの成功の確率として設定される請求項9に記載の方法。
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