JP6287478B2 - シート状研磨材のホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、シート状研磨材のホルダに関し、さらに詳しくは、例えばサンドペーパーや耐水ペーパー、或いは研磨フィルムなど、可撓性を有するシート状研磨材(研磨布紙)を着脱可能に保持するためのホルダに関するものである。
可撓性を有するシート状研磨材を着脱可能に保持するホルダの従来の技術として、たとえば特許文献1が知られている。特許文献1には、交換可能なシート様研磨材を用いて使用される手持ち式手動操作型の研磨工具であって、(a)対向する第1及び第2末端部並びに前記第1末端部と第2末端部との間に伸長する一般的には平らな底面、及び付随する隣接末端部に対して前記底面と鋭角を形成するように配置される前記第1及び第2末端部の1つと隣接する底面と対向する少なくとも1つの傾斜上部接触面を有する基板部材と、(b)前記基板部材と枢動可能に連結されるクランプ機構であって、基板部材の接触表面から間隔が空いており、それによって基板部材の上部接触表面とクランプ機構との間に研磨材シートの末端部を受け入れる空隙が形成される開放位置と、前記クランプ機構が前記接触面に向かって動き、基板部材の接触面に隣接して配置される閉鎖位置との間を移動可能であるクランプ機構にして、接触面と摺動可能に係合するように配置されるテンション部材を備えたクランプ機構とを備え、研磨材シートの末端部が前記基板部材と前記クランプ機構との間の空隙に挿入される際、及び前記クランプ機構が開放位置から閉鎖位置に動く際、前記テンション部材が研磨材シートに嵌合し、前記クランプ機構をさらに接触面に向かって動かすと、前記テンション部材及び研磨シートが付随する末端部から離れて傾斜接触面に沿って上方に移動し、それによって前記基板部材の底表面に対する前記研磨シートの密着を強める研磨工具が開示されている。
そして、特許文献1に記載された発明は、「一般的に、紙やすりのような研磨材シートを使用する、手持ち式手動操作型の研磨工具に関する。」と記載されている(0001)。
また、特許文献1には「本発明は動力工具であって良く、手動操作型工具に限定しない」とも記載されている(0016)。さらに特許文献1には、「用語「シート様研磨材」は、一般的に動力研磨工具において使用される研磨材のいわゆるエンドレスベルト、パワーディテール研磨工具において一般的になされるように特定の研磨工具の寸法及び形状に合うように事前に切断されて販売されるダイカットシート、又は接着剤若しくはフックアンドループ型ファスナーのようなかかる研磨物品を工具に接着することを可能とする自らの接着手段を有する研磨シートは含まない。」とも記載されている(0018)。
ところで、例えば丸棒等の錆取りを行う場合に、かかる丸棒を旋盤のスピンドルなどに保持して軸周りに回転させ、耐水ペーパなどのシート状研磨材を丸棒に押し当てて錆取りを行う。このような場合においては、上述したように構成された研磨工具にシート状研磨材の端縁を保持させ、錆取りを行う丸棒を旋盤のスピンドルに保持して軸周りに回転させつつ、研磨工具に保持させたシート状研磨材を押し当てることが考えられる。
特開2008−539095号公報
しかしながら、上記特許文献1にあっては、シート状研磨材を交換するときに、その端縁を着脱するためには、クランプ機構を開閉させる必要があった。また、上記特許文献1にあっては、基板部材の端部に設けられたクランプ機構によりシート状研磨材の端縁を保持するものであるため、基板部材の底面にシート状研磨材を密着させるためのテンション部材を設ける必要があった。そして、特許文献1の研磨工具を用いて上述したように丸棒の錆取りを行う場合にあっては、基板部材の底面にシート状研磨材を密着させるものであるため、シート状研磨材が部分的に丸棒と接することとなるため、かかるシート状研磨材が部分的に消耗するという問題もあった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、シート状研磨材を容易に着脱可能に保持することができるホルダを提供することを目的とする。
請求項1のシート状研磨材のホルダに係る発明は、上記目的を達成するため、可撓性を有するシート状研磨材を着脱可能に保持するためのホルダであって、前記シート状研磨材の端縁を挿入する開口部が形成されたホルダ本体と、該ホルダ本体の前記開口部から挿入された前記シート状研磨材を保持するためのロック機構とを備えており、該ロック機構は、前記ホルダ本体の内部に前記開口部と連通させて形成された空間部と、該空間部内に配置されたロック部材とを備えており、前記空間部は、前記開口部から挿入されたシート状研磨材の各面とそれぞれ対向する壁面が前記開口部に向かって互いの間隔を狭めるように形成されており、前記ロック部材は、前記両壁面の前記開口部側の最も狭い部分の間隔よりも大きく、且つ、前記両壁面の前記開口部から離れた側の最も広い部分の間隔よりも小さくなるように成形されており、前記開口部に向かって移動することにより前記開口部から挿入された前記シート状研磨材を前記空間部の一方の壁面との間で挟み込み保持するとともに、前記開口部から離れる方向に移動することにより前記空間部の一方の壁面との間で挟み込み保持された前記シート状研磨材を解放するよう構成されており、さらに、前記ロック部材を前記開口部に向かって付勢する付勢手段と、前記付勢手段に抗して前記ロック部材が前記開口部から離れる方向に移動可能となるよう操作する操作部材とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明では、保持するシート状研磨材の端縁をホルダ本体の開口部から挿入して、ホルダ本体の内部に形成された空間部に到達させる。このとき、シート状研磨材の各面とそれぞれ対向する壁面が開口部に向かって互いの間隔を狭めるように形成されており、ロック部材が両壁面の開口部から離れた側の最も広い部分の間隔よりも小さくなるように成形されていることにより、空間部内に達したシート状研磨材は、その各面とそれぞれ対向する壁面のうちの一方の壁面とロック部材との間に進入する。そして、ロック部材が両壁面の開口部側の最も狭い部分の間隔よりも大きく成形されており、さらに、ロック部材を開口部に向かって付勢する付勢手段を備えていることにより、ロック部材が開口部に向かって移動して、開口部から挿入され空間部の一方の壁面との間に進入したシート状研磨材を挟み込み保持する。また、付勢手段に抗してロック部材が開口部から離れる方向に移動可能となるよう操作部材を操作すると、空間部の一方の壁面とロック部材との間で挟み込み保持されていたシート状研磨材を解放する。
請求項1の発明によれば、簡単な構成により、シート状研磨材を容易に着脱可能に保持することが可能なホルダを提供することができる。
本発明のホルダの実施の一形態を説明するために、シート状研磨材を保持して研磨対象を研磨する状態を示した断面図である。 本発明のホルダを説明するために上段部材を取り外すとともに中段部材の開口部の上部分を切り欠いて示した平面図である。 本発明のホルダがシート状研磨材の一方の端縁を保持する状態を説明するために示した断面図である。 図3に示した状態からシート状研磨材の他方の端縁を保持する状態を説明するために示した断面図である。 シート状研磨材の他方の端縁に対する保持を解除する状態を説明するために示した断面図である。 本発明のロック部材を分割して成形した場合と、分割することなく単一のロック部材で構成した場合の、ロック部材がシート状研磨材を空間部の傾斜面との間で保持した際に、一部のロック部材が部分的に十分に開口部側に位置しなくてズレた状態を説明するために示した平面図である。
本発明のシート状研磨材のホルダの実施の一形態を図に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、同じ構成要素または相当する構成要素に対して同一符号を付するものとする。
本発明のシート状研磨材のホルダは、概略、可撓性を有するシート状研磨材Pを着脱可能に保持するためのものであって、シート状研磨材Pの端縁PaまたはPbを挿入する開口部1aが形成されたホルダ本体1と、ホルダ本体1の開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pを保持するためのロック機構2とを備えている。ロック機構2は、ホルダ本体1の内部に開口部1aと連通させて形成された空間部1bと、空間部1b内に配置されたロック部材20とを備えている。空間部1bは、開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの各面とそれぞれ対向する壁面10a、11aが開口部1aに向かって互いの間隔を狭めるように形成されている。また、ロック部材20の断面の大きさは、空間部1bの壁面10aに沿ってシート状研磨材Pが挿入された状態で、両壁面10a、11aの開口部1a側の最も狭い部分の間隔よりも大きく、且つ、両壁面10a、11aの開口部1aから離れた側の最も広い部分の間隔よりも小さくなるように成形されている。
そして、この実施の形態におけるホルダは、ロック部材20が、シート状研磨材Pの幅方向に沿って延び、断面が中実円形形状または中空円形形状に成形されている。
また、この実施の形態におけるホルダは、空間部1b内に配置されたロック部材20を開口部1aに向けて付勢する付勢手段(後述する)を備えており、開口部1aと空間部1bは、シート状研磨材Pの各面が水平方向に延びるように形成されており、付勢手段は、空間部1bの下方の壁面10aと上方の壁面11aがそれぞれ開口部側から離れた側に向かって漸次上方に互いに異なる角度で傾斜するよう形成された傾斜面となっており(以下、符号10a、11aを各傾斜面にそれぞれ付する)、ロック部材20の開口部1aと反対側に配置された錘4を備えていることにより構成されている。さらに、錘4を移動させるよう操作するための操作部材5が設けられている。
さらに、この実施の形態におけるホルダは、ロック部材20が、シート状研磨材Pの端縁Pa、Pbに沿った長手方向に分割されており、また、ホルダ本体1が開口部1aから挿入され空間部1bを通ったシート状研磨材Pの端縁Pa、Pbを外部に出すよう形成された開放部1cを備えている。
さらにまた、単一のホルダ本体1に対して、少なくとも開口部1aと空間部1bが一対で形成されており、各空間部1b、1b内にロック部材20、20がそれぞれ配置されている。
また、ホルダ本体1は、スピンドルに保持され回転される研磨対象Wに対して、回転軸の径方向および軸方向に移動可能な刃物台Tに取り付け固定される固定部15を有している。
この実施の形態において、ホルダにより保持するシート状研磨材Pは、可撓性を有するもので、例えば耐水ペーパーやサンドペーパーなど、シート状の研磨布紙が用いられる。
ホルダ本体1は、この実施の形態の場合、下段部材1Aと、中段部材1Bと、上段部材1Cとの、3つのパーツにより構成されている。下段部材1Aは、正面に位置する側面に開口するよう開口部1aが形成されている。開口部1aの幅は、水平方向(図1における紙面と垂直方向)に延びており、シート状研磨材Pを挿入し得る幅を有している。そして、下段部材1Aには、開口部1aと連続する凹部10が形成されている。凹部10は、後述するように空間部1bを構成するためのもので、下段部材1Aの上面に開口している。凹10部の底壁面は、開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの下面と対向して接することとなる部分であり、開口部1a側から離れた側に向かって漸次上方に傾斜する下方の傾斜面10aが形成されている。
中段部材1Bは、下段部材1Aの上に積み重ねられるもので、その下面には、傾斜面構成部11が一体に形成されている。傾斜面構成部11は、下段部材1Aの上面に開口する凹部10に嵌合さるもので、下段部材1Aの開口部1a側から離れた側に向かって漸次上方に傾斜するよう断面三角形状またはクサビ状に形成されており、下段部材1Aの開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの上面と対向する上方の傾斜面11aが形成されている。そして、中段部材1Bの傾斜面構成部11の傾斜面11aの水平に対する角度は、下段部材1Aの凹部10の下壁面の傾斜面10aの水平に対する角度よりも、大きく設定されている。そのため、下段部材1Aの上に中段部材1Bを積み重ねることにより形成される空間部1bは、下段部材1Aの凹部10の下壁面に形成される傾斜面10aと、中段部材1Bの傾斜面構成部11の傾斜面11aとは、開口部1a側の間隔が狭く、開口部1aから反対方向に離れるにしたがって漸次間隔が広くなる断面テーパ状となる。なお、図1においては中段部材1B、上段部材1Cが断面で示されているが傾斜面構成部11が断面で示されておらず端面が示されているのに対して、図3〜図5においては中段部材1B、上段部材1Cとともに傾斜面構成部11が断面で示されている。その理由は、図2に鎖線で示したように、傾斜面構成部11を後述するレバー5の基端部50とともに凹部10内に配置するために、凹部10の幅(図2の左右方向の長さ)よりも傾斜面構成部11の幅(図2の左右方向の長さ)が短く成形されており、図1と図3〜図5とで、縦断する位置が異なる断面図で示したことによる。
また、中段部材1Bは、下段部材1Aと同様に、正面に位置する側面に開口するよう開口部1aが形成されている。開口部1aの幅は、水平方向(図1における紙面と垂直方向)に延びており、シート状研磨材Pを挿入し得る幅を有している。そして、中段部材1Bには、開口部1aと連続する凹部10が形成されている。凹部10は、後述するように空間部1bを構成するためのもので、中段部材1Bの上面に開口している。凹部10の下壁面は、開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの下面と対向し接することとなる部分であり、開口部1a側から離れた側に向かって漸次上方に傾斜する下方の傾斜面10aが形成されている。
上段部材1Cは、中段部材1Bの上に積み重ねられるもので、中段部材1Bと同様に、その下面には、傾斜面構成部11が一体に形成されている。傾斜面構成部11は、中段部材1Bの上面に開口する凹部10に嵌合さるもので、中段部材1Bの開口部1a側から離れた側に向かって漸次上方に傾斜するよう断面三角形状またはクサビ状に形成されており、中段部材1Bの開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの上面と対向する上方の傾斜面11aを構成する。そして、上段部材1Cの傾斜面構成部11の傾斜面11aの水平に対する角度は、中段部材1Bの凹部10の傾斜面10aの水平に対する角度よりも、大きく設定されている。そのため、中段部材1Bの上に上段部材1Cを積み重ねることにより形成される空間部1bは、中段部材1Bの凹部10の下壁面に形成された傾斜面10aと、上段部材1Cの傾斜面構成部11の傾斜面11aとは、開口部1a側の間隔が狭く、開口部1aから反対方向に離れるにしたがって漸次間隔が広くなる断面テーパ状となる。
さらにこの実施の形態における上段部材1Cには、中段部材1Bと協働して形成される空間部1bをホルダ本体1の外部に連通させ、空間部1bからシート状研磨材Pの端縁PaまたはPbを出させることが可能な開放部1cが形成されている。
ロック部材20は、シート状研磨材Pの保持する端縁Pa、Pbの幅方向に沿って延びるもので、この実施の形態の場合、断面がほぼ中空円形形状に成形されており、図2に示したように、長手方向に3つに分割して成形されている。ロック部材20は、弾性変形が可能で所定の硬さを有する樹脂により構成することができる。ロック部材20は、断面形状が中空円形形状に限定されることはなく、断面がほぼ中実円形状に成形したものとすることもできる。
ロック部材20の径は、断面がテーパ状に形成された空間部1bの傾斜面10aと11aとの開口部1a側の間隔よりも大きく、且つ、空間部1bの傾斜面10aと11aとの開口部1aから離れた側の間隔よりも小さく設定されている。なお、ロック部材20の径は、空間部1bの傾斜面10aに接するようシート状研磨材Pが挿入された状態で、シート状研磨材Pの表面と傾斜面11aとの開口部1a側の間隔よりも大きく、且つ、シート状研磨材Pの表面と傾斜面11aとの開口部1aから離れた側の間隔よりも小さく設定することもできる。この設定により、空間部1b内に配置される各ロック部材20は、開口部1a側に位置すると、中段部材1Bと上段部材1Cの傾斜面構成部11の傾斜面11aに押圧されて、開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの端縁PaまたはPbを、下段部材1Aまたは中段部材1Bの凹部10に形成された傾斜面10aとの間で挟み込むようにして保持することとなる。また、空間部1b内に配置される各ロック部材20は、開口部1aから離れた側に位置すると、中段部材1Bと上段部材1Cの傾斜面構成部11の傾斜面11aから離れ、シート状研磨材Pの端縁PaまたはPbの保持を解除することができる。そして、空間部1bにシート状研磨材Pがない状態では、各ロック部材20が空間部1bから開口部1aに入り込むことがない。
ロック部材20の開口部1aと反対側には錘4がロック部材20と平行に配設されている。錘4は、この実施の形態では金属製パイプにより構成されたもので、空間部1bを構成する凹部10に形成された傾斜面10a上に位置し、自重によって各ロック部材20を開口部1a側に付勢するよう機能する。図2に示すように、パイプ状の錘4の内部にはバー40が挿通され、バー40の両端には、操作部材としてのレバー5の基端部50が接続されている。レバー5の先端部51は、バーの両端とそれぞれ接続された両基端部50、50の間にわたって延びており、ホルダ本体1の開口部1aから外部に出ている。
長手方向に分割された複数のロック部材20と、レバー5と接続されたバー40が挿通されたパイプ状の錘4とを下段部材1Aと中段部材1Bの凹部10内にそれぞれ配置して、下段部材1Aの上に中段部材1Bを、そして中段部材1Bの上に上段部材1Cを積み重ね、図2に示すように、角隅部にボルトなどの締結部材6を挿通し締結することによって、ホルダ本体1の内部にそれぞれ開口部1aと連通する空間部1b、1bが一対で形成され、各空間1b部内には、ロック部材20と錘4がそれぞれ配置されており、各開口部1aからレバー5の先端部51が出ているホルダが構成されることとなる。そして、この実施の形態では、ホルダ本体1の下段部1Aが中段部1Bおよび上段部1Cよりも後方(図1の右方)に延びており、例えば旋盤などの刃物台Tにクランプし固定するための固定部15が形成されている。
次に、以上のように構成されたホルダの、シート状研磨材Pの一方の端縁Paを保持する過程を図3に基づいて説明する。
最初に、シート状研磨材Pの一方の端縁Paを下段部材1Aの開口部1aから挿入する(図3の(a))。開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの一方の端縁Paは、凹部10の底壁面に沿って空間部1b内に進入し、ロック部材20と錘4を一旦傾斜面10aの奥(空間1b内の開口部1aから離れる側)に押し上げる(図3の(b))。続いて、錘4の自重によりロック部材20が付勢されて開口部1aに近づくよう移動し、また、挿入したシート状研磨材Pをわずかに開口部1aの外に戻すよう引っ張ると、凹部10の傾斜面10aとロック部材20との間にシート状研磨材Pの端縁Paが挟まれる。そして、傾斜面構成部11の傾斜面11aと凹部10の底壁面の傾斜面10aとの水平に対する角度の相違により、両傾斜面10a、11aの間の間隔が開口部1aに向かって狭められるように構成されているので、空間1b内で開口部1a側に移動されたロック部材20は、傾斜面構成部11の傾斜面11aに押圧されて、挟んでいたシート状研磨材Pの端縁Paを凹部1Abの底壁面10の傾斜面10aとの間で強固に保持する。なお、シート状研磨材Pの一方の端縁Paを保持すべくロック部材20を開口部1a側に移動させるために、錘4の自重による付勢、シート状研磨材Pを外に戻すよう引っ張ることに加えて、または、これらに替えて、レバー5の先端部51を開口部1aの外に向かって引っ張ることにより、錘4を介してロック部材20を開口部1aに近づけるように移動させることもできる。
ここで、本発明におけるロック部材20は、図6の(b)に示すように単一で構成されたものを含んでいる。しかしながら、シート状研磨材Pの端縁Paを凹部10の傾斜面10aとの間で保持する際に、図6の(b)に示すように、ロック部材20の端部が十分に開口部1a側に位置せず傾きズレることが考えられる。この場合には、シート状研磨材Pの端縁PaまたはPbを均等な力で、傾斜面構成部11の傾斜面11aに押圧されて凹部10の傾斜面10aとの間で適切に保持することができなくなる可能性が生じる。そこで、上述した実施の形態では、ロック部材20を、シート状研磨材Pの端縁PaまたはPbに沿った長手方向に分割して複数で構成している。これにより、図6の(a)に示すように、シート状研磨材Pの端縁を凹部の底壁面の傾斜面との間で保持する際に、一部または各ロック部材20の端部が十分に開口部側に位置しなくてズレる場合であっても、他のロック部材20または各ロック部材20の端部が十分に開口部1a側に位置してシート状研磨材Pの端縁PaまたはPbを均等な力で傾斜面構成部11の傾斜面11aに押圧されて凹部10の傾斜面10aとの間で適切に保持することができる。
次に、上述したように構成されたホルダによりシート状研磨材Pの他方の端縁Pbを挿入して保持する過程を、主に図4に基づいて説明する。なお、上述したシート状研磨材の一方の端縁Paを保持する過程と同様または相当する部分については、同じ符号を付すこととし、重複する説明を省略することがある。
最初に、下段部材1Aに一方の端縁Paが保持された状態のシート状研磨材Pをスピンドルに保持された研磨対象Wに巻き掛け(図1を参照)、その後、シート状研磨材Pの他方の端縁Pbを中段部材1Bの開口部1aから挿入し、凹部10の傾斜面10aに沿って空間部1b内に進入させ、開放部1cからシート状研磨材Pの他方の端縁Pbをホルダ本体1の外部に出させる。このとき、開口部1aから挿入されたシート状研磨材Pの他方の端縁Pbは、凹部10の傾斜面10aに沿って空間部1b内に進入し、ロック部材20と錘4を一旦傾斜面10aの奥(空間1b内の開口部1aから離れる側)に押し上げる(図3の(a))。
続いて、挿入したシート状研磨材Pをわずかに開口部1aの外に戻すよう引っ張ると、図4の(e)に示したように、凹部10の傾斜面10aとロック部材20との間にシート状研磨材Pの他方の端縁Pbに近い中間部が挟まれる。そして、傾斜面構成部11の傾斜面11aと凹部10の傾斜面10aとの水平に対する角度の相違により、両傾斜面10a、11aの間の間隔が開口部1aに向かって狭められるように構成されているので、空間部1b内で開口部1a側に移動されたロック部材20は、傾斜面構成部11の傾斜面11aに押圧されて、挟んでいたシート状研磨材Pの他方の端縁Pbに近い中間部を凹部10の傾斜面10aとの間で強固に保持する。したがって、図1に示したように、ホルダ本体1の固定部15を例えば旋盤の刃物台Tにクランプし固定して研磨対象Wの径方向に移動させて、研磨対象Wを研磨する場合であっても、シート状研磨材Pが張るように研磨対象Wと刃物台Tとの距離が広がるようにして、シート状研磨材Pが引っ張られると、ロック部材20によりシート状研磨材Pがより強固に保持されることとなる。なお、シート状研磨材Pの他方の端縁Pbまたは端縁Pbに近い中間部を保持すべく、ロック部材20を開口部1a側に移動させるために、上述した一方の端縁Paの場合(図3を参照)と同様に、錘4の自重による付勢、シート状研磨材Pを外に戻すよう引っ張ることに加えて、または、これらとは別に、レバー5の先端部51を開口部1aの外に向かって引っ張るようにして、錘4を介してロック部材20を開口部1aに近づけるように移動させることもできる。そして、シート状研磨材Pの他方の端縁Pbに近い中間部または他方の端縁Pbの保持する位置を変更することにより、シート状研磨材Pが研磨対象Wに対して研磨する位置を変更することができ、したがって、シート状研磨材Pを均一に使用することができる。
次に、上述したように構成されたホルダにより保持されていたシート状研磨材Pを解除する過程を、主に図5に基づいて説明する。
シート状研磨材Pの保持を解除するに際して、最初に、ホルダ本体の固定部15が固定されている刃物台Tを研磨対象Wの径方向に近づけて、研磨対象Wに巻き掛けられているシート状研磨材Pの緊張を緩める。そして、中段部材1Bの開口部1aから出ているレバー5の先端部51を押し込んで錘4をロック部材20から引き離し、必要に応じて開放部1cからホルダ本体1の外に出ているシート状研磨材Pの他方の端縁Pbを引っ張り、空間部1b内で開口部1a側に位置しているロック部材20を開口部1aから離れる方向に移動させる(図5の(f))。これにより、ロック部材20が上段部材1Cの傾斜面構成部11の傾斜面11aから離れることとなり、その結果、ロック部材20と中段部材1Bの凹部10の傾斜面10aとの間でシート状研磨材Pの他方の端縁Pbに近い中間部が押圧されなくなり、シート状研磨材Pに対する保持が解除される。そのため、かかる他方の端縁Pbを開口部1aから引き抜くことができる(図5の(g))。
続いて、下段部材1Aの開口部1aから出ているレバー5の先端部51を押し込んで錘4をロック部材20から引き離し、空間部1b内で開口部1a側に位置しているロック部材20を開口部1aから離れる方向に移動させる(図5の(h))。これにより、ロック部材20が中段部材1Bの傾斜面構成部11の傾斜面11aから離れて、シート状研磨材Pの一方の端縁Paが下段部材1Aの凹部10の傾斜面10aとの間で押圧されなくなり、シート状研磨材Pの一方の端縁Paに対する保持が解除される。そのため、かかる他方の端縁Paを開口部1aから引き抜くことができる。
なお、上述した実施の形態では単一のホルダ本体1に対して、少なくとも開口部1a、1aと空間部1b、1bが一対で形成されており、各空間部1b内に少なくともロック部材20がそれぞれ配置されている場合を示したが、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、一対のホルダ本体1、1を備えており、各ホルダ本体1、1に少なくとも開口部1aと空間部1bをそれぞれ形成して、各空間部1b内に少なくともロック部材20を配置した場合、或いは、シート状研磨材Pの一方の端縁Paのみをホルダに保持させて、他方の端縁Pbを単純な公知のクランプにより固定保持する場合も含むことができる。そして、必要に応じて、いずれかのホルダ本体1に開放部1cを形成することもできる。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、たとえば上述した実施の形態で説明した構成を組み合わせるなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更ができる。
W:研磨対象、 P:シート状研磨材、 Pa:一方の端縁、 Pb:他方の端縁、 T:刃物台、 1:ホルダ本体、 1A:下段部材、 1B:中段部材、 1C:上段部材、 1a:開口部、 1b:空間部、 1c:開放部、 10:凹部、 10c:傾斜面、 11:傾斜面構成部、 11a:傾斜面、 15:固定部、 2:ロック機構、 20:ロック部材、 4:錘、 5:レバー(操作部材)

Claims (1)

  1. 可撓性を有するシート状研磨材を着脱可能に保持するためのホルダであって、
    前記シート状研磨材の端縁を挿入する開口部が形成されたホルダ本体と、
    該ホルダ本体の前記開口部から挿入された前記シート状研磨材を保持するためのロック機構とを備えており、
    該ロック機構は、前記ホルダ本体の内部に前記開口部と連通させて形成された空間部と、該空間部内に配置されたロック部材とを備えており、
    前記空間部は、前記開口部から挿入されたシート状研磨材の各面とそれぞれ対向する壁面が前記開口部に向かって互いの間隔を狭めるように形成されており、
    前記ロック部材は、前記両壁面の前記開口部側の最も狭い部分の間隔よりも大きく、且つ、前記両壁面の前記開口部から離れた側の最も広い部分の間隔よりも小さくなるように成形されており、前記開口部に向かって移動することにより前記開口部から挿入された前記シート状研磨材を前記空間部の一方の壁面との間で挟み込み保持するとともに、前記開口部から離れる方向に移動することにより前記空間部の一方の壁面との間で挟み込み保持された前記シート状研磨材を解放するよう構成されており、
    さらに、前記ロック部材を前記開口部に向かって付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段に抗して前記ロック部材が前記開口部から離れる方向に移動可能となるよう操作する操作部材と
    を備えたことを特徴とするシート状研磨材のホルダ。
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