JP6287297B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

タッチパネル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6287297B2
JP6287297B2 JP2014024140A JP2014024140A JP6287297B2 JP 6287297 B2 JP6287297 B2 JP 6287297B2 JP 2014024140 A JP2014024140 A JP 2014024140A JP 2014024140 A JP2014024140 A JP 2014024140A JP 6287297 B2 JP6287297 B2 JP 6287297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
electrode lines
touch
touch position
touch panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014024140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015152995A (ja
Inventor
坂本 正則
正則 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2014024140A priority Critical patent/JP6287297B2/ja
Publication of JP2015152995A publication Critical patent/JP2015152995A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6287297B2 publication Critical patent/JP6287297B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、静電容量方式のタッチパネル装置の入力方法および駆動方法に関するものである。
近年、入力デバイスの1つである静電容量方式のタッチパネルを液晶パネルや有機ELパネル等の表示パネルに貼り合せた表示装置が、2次元の座標入力手段として、パソコンや携帯情報端末の分野で広く普及している。
このタッチパネル装置は、電極が配設された平板状をなすタッチパネル本体の表面側に、操作者の指などの指示物によるタッチ操作が行われるタッチ面が平面状に形成された2次元の座標入力手段である。
静電容量方式のタッチパネルセンサー部分の配線は透明電極であるITO配線、あるいは銅配線が主流となっている。特許文献1では、銅または銅合金の網目状の銅配線で構成した電極線を形成することで表示部の画像を識別できるように銅配線の透明性を向上させている。この銅配線は大型化に適しているので50インチを越えた表示装置にも静電容量方式タッチパネルが実現可能になりつつある。
特開2006−344163号公報
静電容量方式タッチパネル装置を備えた大型の表示装置の場合、大きな講堂やホールなどに設置されることが想定されるが、より多くの注目を集めるよう高い位置に設置するのが望ましい。しかし、表示画面が大きく、かつ高い位置に設置されると、表示部の表面をタッチ面にしても、全ての領域を操作者が指で触ることが難しい。その場合には大型の表示画面にタッチ操作を可能にするタッチパネル機能の有効性が失われてしまう問題があった。
図11を参照してその問題の状況を説明する。図11では、静電容量方式タッチパネル装置を備えた大型の表示装置の画面に8個の押しボタンを表示している場合を示す。ここで操作者Mがタッチパネル本体10の3番のボタン位置3にタッチしようとしても、表示装置の画面が大きいために指が届かずにタッチ出来ない。
また、小型のタッチパネル装置と同等のタッチ位置の分解精度や操作者Mの二本の指Fが近接したときの識別性能を求めると、大型の表示画面に重ね合わせたタッチパネル本体10の、タッチ位置検出用の電極線の本数が大幅に増加する問題があった。タッチ位置検出用の電極線の本数が大幅に増加すると、制御回路の信号線の本数や制御回路と接続するケーブルの信号線の本数などが増加することでタッチパネル装置のコストが大幅に増加してしまう問題があった。
本発明は 上記の問題を鑑みたものであり、縮小画像領域Sに表示画面全体に表示する画像を縮小して表示し、その縮小画像領域Sにタッチすることであたかも表示画面全体にタッチしているようにタッチ位置を示すカーソルを表示するものである。
また、上記の縮小画像領域S以外の表示画面でのタッチパネル装置の位置精度などの機能を必要最小限とし大幅なコストダウンを行なう。
本発明は、上記の課題を解決するために、互いに並走する複数の駆動信号電極線及び互いに並走する複数の信号検出電極線が格子状に配置されると共にその表面側に設けた保護絶縁体の表面をタッチ面にした平板状のタッチパネル本体を表示部に重ねて設けたタッチパネル装置であって、前記表示部へ表示する画像を制御する表示制御手段と、前記駆動信号電極線を順次に選択して駆動信号を印加する送信回路と、前記信号検出電極線を順次に選択して前記駆動信号電極線と前記信号検出電極線の交差点に形成される静電容量への蓄積電荷量を検出する受信回路と、前記送信回路と前記受信回路を制御することにより前記タッチ面への操作者のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段を備え、前記表示制御手段が、前記表示部の全体画面に表示する画像を縮小して該表示部の一部の縮小画像領域に表示する手段を有し、前記タッチ位置検出手段が、前記縮小画像領域へのタッチ位置と該縮小画像領域外へのタッチ位置を区別して検出する回路と、前記縮小画像領域へのタッチ位置の座標を全体画面の座標に拡大するタッチ位置座標変換回路を有し、前記表示制御手段が前記表示部に、前記タッチ位置を示すカーソルを前記全体画面の座標に表示したり、あたかも全体画面の対応する座標位置をタッチしたかのごとく操作されることを特徴とするタッチパネル装置である。
本発明は、この構成により、縮小画像領域Sに表示画面全体を縮小した表示を設け、その部分をタッチすることで表示画面全体をあたかもタッチしているように表示することができる効果がある。
また、本発明は、上記のタッチパネル装置であって、前記縮小画像領域の外側の駆動信号電極線及び信号検出電極線が、複数のノードを接続したノードを構成して該ノード毎に前記送信回路及び受信回路に接続されていることを特徴とするタッチパネル装置である。
本発明は、この構成により制御回路のコストを低減できる効果がある。
本発明は、大型の表示画面にタッチパネル本体を重ね合わせた静電容量式タッチパネル装置においても、縮小画像領域Sのタッチ面へのタッチ操作のタッチ位置検出の精度良くし、かつ、表示部の全画面の全体の位置と縮小画像領域Sへのタッチ位置をリンクさせることにより、画面全体に渡ってタッチ位置を移動することなくあたかも画面全体に対しタッチ操作をしているようにカーソルを表示させ画面全体を操作できる効果がある。
また、本発明は、縮小画像領域Sは従来と同等の位置精度や二本の指が近接したときの識別性能を確保し、縮小画像領域S以外では駆動信号電極線と信号検出電極線の本数を減らすことで制御回路のコストを大きく低減できる効果がある。
本発明の実施形態のタッチパネル装置を示す全体構成図である。 本発明の実施形態のタッチパネル装置のタッチパネル本体と表示部の模式的な断面図である。 本発明の実施形態の電極線のノードの配線の束を示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネル本体の駆動信号電極線と信号検出電極線の概観図である。 本発明の実施形態のタッチパネル本体の駆動信号電極線と信号検出電極線の複数のノードを示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネル本体の駆動信号電極線と信号検出電極線の複数のノードを配線で連結する様子を示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネル本体に送信回路と受信回路を接続する回路のブロック図である。 本発明の実施形態のタッチパネル装置の送信回路及び受信回路の各部の出力信号を示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネル装置の制御部のブロック図である。 本発明の実施形態のタッチパネル装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のタッチパネル装置の表示部へ表示する画像の例を示す図である。 本発明の実施形態のタッチパネル装置の受信回路から出力される信号を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図1から図12を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態のタッチパネル装置1を示す全体構成図である。第1の実施形態の静電容量方式タッチパネル装置1は表示部40と、それに重ね合わせた平板状のタッチパネル本体10を備え、表示部40の表示を制御する表示制御手段20とタッチ位置検出手段30を備えている。
このタッチパネル装置1は、図1及び図2のように、表示部40に重ね合わせて設けたタッチパネル本体10の表面のタッチ面2に操作者Mの指Fを接触させて、その指Fのタッチ位置情報を取得する。
タッチパネル本体10には、駆動信号電極線Y1〜Y5と、信号検出電極線(X1〜X5)を交差させて設ける。駆動信号電極線Y1〜Y5には、送信回路50から駆動信号(パルス信号)を印加する。そして、信号検出電極線(X1〜X5)には受信回路60を接続し、受信回路60が電極線の交差点に形成された静電容量の充放電電流信号を受信する。
タッチパネル装置1は、表示制御手段20が、タッチパネル本体10と重なる表示部40の表示を制御し、タッチ位置検出手段30が、相互容量方式で、送信回路50及び受信回路60の動作を制御して、受信回路60から出力される電極線の交差点の静電容量の蓄積電荷量の検出信号に基づいて操作者Mの指Fのタッチパネル装置1への接触位置の座標を計算する。
(タッチパネル本体)
タッチパネル装置1のタッチパネル本体10は平板状であり、図4の様に、互いに並走する複数の駆動信号電極線(Y1〜Y5)と、互いに並走する複数の信号検出電極線(X1〜X5)とが格子状に交差して配置されている。
図2は、図1に示したタッチパネル本体10の断面を示す模式的な断面図である。図2において電場の状況を破線で示す。なお、タッチパネル本体10は、数mm程度の厚さで構成することができるため、実際には、タッチパネル本体10は指Fに比較してかなり薄いものとなる。
タッチパネル本体10の表面の、操作者Mが指Fでタッチして操作するタッチ面2は、メラミン樹脂等の保護絶縁体11で形成し、その保護絶縁体11が駆動信号電極線Y1〜Y5を保護する。
タッチパネル本体10の駆動信号電極線Y1〜Y5と信号検出電極線X1〜X5は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の支持シート12によって支持し、支持シート12の表面側に駆動信号電極線Y1〜Y5を設け、支持シート12の裏面側に信号検出電極線X1〜X5を設ける。
駆動信号電極線Y1〜Y5と信号検出電極線X1〜X5とが支持シート12を挟んで重なり合う電極の交差点には静電容量C11、C12が形成される。その静電容量を経由して駆動信号電極線Y1〜Y5から信号検出電極線X1〜X5に電流が流れる。
図2のように操作者Mの指Fがタッチ面2の表面に接触すると、指F側を経由してグラウンドまで電流が流れることで、電極線の交差点の静電容量C11に流れる電流が減少することで、静電容量C11に蓄積する電荷が減る。受信回路60がこの電荷を測定し、タッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31が、その電荷の減少量を計算することで、操作者Mの指Fがタッチした位置を検出する。
(タッチパネルの電極の配線)
以下では、後の図6のように、タッチパネル装置1の画面の左下に縮小画像領域Sを設けた例を説明する。しかし、縮小画像領域Sの全体画面における位置はそれに限定されず、全体画面のどの位置に設けても良い。
大型の表示画面に合わせた静電容量式タッチパネル装置の通常の使用方法を鑑みると、縮小画像領域Sの外の領域では高い位置精度は求められないので、縮小画像領域S以外の表示画面でのタッチパネル装置の位置精度を定めるタッチパネル本体10の電極線の送信回路50及び受信回路60への配線を、以下のようにして、必要最小限に設定する。
図3に、タッチパネルの駆動信号電極線Y及び信号検出電極線Xの電極線の配線の束の構成を示す。タッチパネルの駆動信号電極線Y又は信号検出電極線Xの1つのノードの電極線の構成は、図3のように、例えば5mmの幅に分散させて配置した9本の銅配線を束ねてその両端を接続して電極線を構成する。
そして、図3の電極線で構成した駆動信号電極線Yと信号検出電極線Xを、タッチパネル本体10で、図4のように直角に交差させて格子状に電極線を配線する。図4では例として電極線のノードの5X5のマトリックスを示した。
例えば寸法が縦747mm、横1329mm程度の大型の表示画面を持つタッチパネル装置1では、図5のように、1つのノード同士の交差する領域の寸法を、一般的なタッチパネル装置1の寸法と同様に5mmX5mmとして、60インチサイズ(16:9)で寸法が縦747mm、横1329mmのタッチパネル本体10を構成し、駆動信号電極線は約148本、信号検出電極線は約266本にする。
図6に駆動信号電極線と信号検出電極線の接続関係を示す。図6では、全体画面の左下の領域に縮小画像領域Sを設けた場合を示した。その縮小画像領域Sには、信号検出電極線X1〜X8と、駆動信号電極線Y144〜Y148を設定している。
縮小画像領域Sの外の領域では、2本の電極線ノードを信号線の端で電気接続しそのまま制御回路へ入力する。すなわち、図6のように駆動信号電極線Y1とY2を電気接続し、信号検出電極線X9とX10を電気接続する。
図7に、タッチパネル本体10に送信回路50と受信回路60を接続する回路のブロッ
ク図を示す。タッチパネル本体10の縮小画像領域Sの外の電極線の複数のノードを信号線の端で接続することで、その電極線が接続する制御部の回路のコストを低減できる。詳しくは、送信回路50と受信回路60の配線と回路を減らして回路のコストを低減でき、それらの回路を制御するタッチ位置検出回路31の配線と回路を減らして回路のコストを低減できる。
また、縮小画像領域Sの外の電極線を、更に多数を、例えば3本のノードを信号線の端で接続して表示制御手段30のコストを更に低減することも可能である。この場合、精度が低下するので、精度が許容される限りで行う。
こうして、縮小画像領域Sでは、従来通りのタッチ位置検出精度と、近接した二本の指の接触位置の識別性能が得られる。一方、縮小画像領域Sの外の領域では、駆動信号電極線と信号検出電極線のノードを束ねることで、送信回路50と受信回路60と表示制御手段30の回路を減らす。それにより、タッチパネルの制御部のコストを低減することができる。
(送信回路と受信回路)
図7のように、タッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31が、送信回路50が駆動信号電極線Y1〜Y5に対して駆動信号を送信する動作を制御する。また、タッチ位置検出回路31が、受信回路60が信号検出電極線X1〜X5からの容量検出信号を受信する動作を制御する。それにより、受信回路60が、電極線の交点ごとの容量の蓄積電荷量を検出する。図8に、その送信回路50及び受信回路60の各部の信号の波形を示す。
送信回路50は、駆動信号電極線Y1〜Y5ごとにスイッチング素子が接続されて構成される駆動電極選択回路51を有する。駆動電極選択回路51は、タッチ位置検出回路31に制御されて駆動信号電極線Y1〜Y5を1本ずつ選択して、図8(A)のように、パルス状の駆動信号を順次に駆動信号電極線Y1〜Y5に印加する。
受信回路60は、図7のように、受信電極選択回路61と電荷積分回路62とAD変換回路63とを備えている。受信電極選択回路61は、タッチ位置検出回路31に制御されて信号検出電極線X1〜X5を順に選択して、信号検出電極線X1〜X5からの出力信号を電荷積分回路62に順次入力させる。
図8(A)に示すように、受信電極選択回路61は、駆動電極選択回路51に選択された駆動信号電極線Y1〜Y5の1つ毎に、信号検出電極線X1〜X5を1本ずつ順次に選択して信号検出電極線X1〜X5の充放電電流信号を電荷積分回路62に送信する。これにより、全ての駆動信号電極線Y1〜Y5と全ての信号検出電極線X1〜X5の全ての組み合わせにおける充放電電流信号を読み出すことで、全ての電極線の交点ごとの充放電電流信号を取り出すことができる。
電荷積分回路62は、受信電極選択回路61から入力された、信号検出電極線X1〜X5の充放電電流信号(アナログ信号)を時間積分して電極線の交点ごとの容量の蓄積電荷量をあらわす電圧信号に変換し、その電圧信号をAD変換回路63に送信する。AD変換回路63は、その電圧信号をディジタルデータであらわしたディジタル信号に変換して出力する。
図8(B)のように、駆動信号電極線Y1〜Y5に駆動信号(パルス信号)を印加すると、電荷積分回路62の出力のピークが所定の振幅で変化するが、操作者Mの指Fがその電極線の交差点にタッチすると、操作者の指Fが導電性を持っておりグラウンド接地として働く。それにより、指と駆動信号電極線Y、指Fと信号検出電極線Xとの間の電気力線
に変化が生じ、図12のように、電荷積分回路62の出力電圧が小さくなる。
(制御部)
図9は、タッチパネル装置1の制御部の回路のブロック図を示す。この制御部は、図9のように、表示制御手段20とタッチ位置検出手段30と送信回路50と受信回路60で構成する。
(表示制御手段)
表示制御手段20は、表示すべき画像データを作成する画像データ作成回路21と、画像データ作成回路21が作成した画像を縮小して縮小画像領域Sに表示する画像データを作成する画像データ縮小回路22と、縮小画像領域S用に縮小された画像データを、画像データ作成回路21が作成した元の画像データと合成した合成画像データを作成する画像データ合成回路23を有する。
また、操作者Mの指Fのタッチ面2への接触位置のデータをタッチ位置検出手段30から受信して、画像データ作成回路21に、カーソルの画像を加えた画像データを作成させる制御を行うカーソル画像追加回路24を有する。
(タッチ位置検出手段)
タッチ位置検出手段30は、タッチ位置検出回路31と、蓄積電荷マップ記憶回路32と、縮小画面/全体画面判定回路33と、タッチ位置座標変換回路34を有する。
タッチ位置検出回路31は、送信回路50を制御して、送信回路50に駆動信号電極線Y1〜Y5を順次に選択させて、図8(A)のように駆動信号電極線Y1〜Y5にパルス状の駆動信号を印加させる。また、受信回路60を制御して、受信回路60に信号検出電極線X1〜X5を順次に選択させて、信号検出電極線X1〜X5からの信号を取り出させる制御を行う。
そうして、受信回路60が、電極線の交差点の各静電容量に蓄積された電荷量を測定し、その値のディジタルデータを作成してタッチ位置検出回路に送信する。
蓄積電荷マップ記憶回路32は、操作者Mの指が接触しない状態の電極線の交差点の静電容量に蓄積される電荷の量を記憶する。
タッチ位置検出回路31は、受信回路60から受信した電極線の交差点の静電容量の電荷の量と蓄積電荷マップ記憶回路32が記憶する電荷の量の差を計算し、その差の大きさによって、操作者Mの指Fのタッチ位置を検出する。
縮小画面/全体画面判定回路33は、タッチ位置が縮小画像領域Sの位置か、それ以外の全体画面の位置かを判定する。
タッチ位置座標変換回路34は、縮小画面/全体画面判定回路33の判定結果に基づき、画面に表示するカーソルの位置座標を計算してその位置座標のデータをカーソル画像追加回路24に送信する。
(動作手順)
以下で、本実施形態の静電容量方式タッチパネル装置1の動作を、図10のフローチャートと、図11と図12を参照して説明する。
(ステップS1)画面表示処理
図10のステップS1の画面表示処理では、図11のように、表示制御手段20が、タッチパネル装置1の大型の表示部40の画面に、例えば8個の押しボタンを表示する。ここで、表示制御手段20は、表示部40の全体に表示する画像を縮小して、その縮小画像を縮小画像領域Sに表示する。
操作者MはステップS3で、タッチパネル本体10のタッチ面2に指Fを接触して画面を操作する。その操作者Mの指Fのタッチ面2への接触位置をタッチ位置検出手段30が検出する。
表示制御手段20の動作の詳細は、表示制御手段20の画像データ作成回路21が、カーソル画像追加回路24から操作者Mの指Fが接触した位置のカーソル位置のデータを受信して、全体の画面に表示する画像データを作成する。次に、画像データ縮小回路22が、画像データ作成回路21が発生させた画面を縮小した画像データを作成する。
次に、画像データ合成回路23が、画像データ縮小回路22が縮小した画像データを、画像データ作成回路21が作成した画像データと合成した合成画像データを作成する。そして、合成画像データを表示部40が表示する。
(ステップS2)電極線の交差点の静電容量への充放電処理
タッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31が、タッチパネル本体10の電極に接続した送信回路50を制御して、駆動信号電極線(Y1〜Y5)を順次に選択して駆動信号を印加し、また、受信回路60を制御して、信号検出電極線(X1〜X5)を順次に選択して電極線の交差点の静電容量の例えばC12の充放電電流を検出する。
(ステップS3)操作者の指のタッチ面への接触操作
操作者Mは、タッチパネル本体10の3番のボタン位置3をタッチしようとする場合に、全体画面が大きいために指Fが3番のボタン位置3には届かない。操作者Mは、その3番のボタン位置3の替りに、図11の様に、画面の左下位置に設けた縮小画像領域Sに表示されている3番のボタン位置3sにタッチする。
(ステップS4)交差点静電容量の蓄積電荷の検出処理
図2のように、操作者Mの指Fが、タッチパネル本体10の電極線の交差点の静電容量C11の位置のタッチ面2に接触すると、電極線の交差点の電界が変化することで電極線の交差点の静電容量静電容量C11に流れる電流が減少し、その静電容量C11に蓄積される電荷量が減少する。すなわち、タッチパネル本体10のタッチ面2に対する操作者の指Fによるタッチ操作に応じて、格子状の駆動信号電極線(Y1〜Y5)と信号検出電極線(X1〜X5)の交差点の静電容量に流れる電流が変化する。
受信回路60は、駆動信号電極線に印加された駆動信号に応答した信号検出電極線(X1〜X5)の電極に流れる静電容量C11の充放電電流信号を受信する。すなわち、受信回路60は、駆動信号電極線Y1〜Y5と信号検出電極線X1〜X5とが交差する電極線の交差点ごとの静電容量C11、C12等に蓄積される電荷量による電流を測定して、その電流を積分することで電極線の交差点ごとの蓄積電荷の値を検出する。
図12は、図1に示したタッチ面2に対するタッチ操作の位置に応じて受信回路60の電荷積分回路62から出力される信号を示す図である。駆動信号電極線Y1〜Y5及び信号検出電極線X1〜X5の選択により電極線の交差点ごとに信号検出電極線X1〜X5から出力される信号が電荷積分回路62によって時間積分されて交差点の静電容量の蓄積電荷量をあらわす電圧信号が得られる。
図12(A)のように、タッチ面2における駆動信号電極線Y1と信号検出電極線X4との電極線の交差点上にタッチした場合は、駆動信号電極線Y1と信号検出電極線X4との電極線の交差点(X4,Y1)の静電容量に蓄積される電荷量が減少する。そのため、図12(B)のように、電荷積分回路62が駆動信号電極線Y1と信号検出電極線X4の交差点の静電容量に蓄積される電荷の充放電電流を検出して時間積分して電圧値を得る場合に、その電圧信号のレベルが低下する。
それ以外に、電極線の交差点(X3,Y1)と(X5,Y1)、及び、(X3,Y2)と(X4,Y2)と(X5,Y2)の静電容量に蓄積される電荷量も少し減少して電荷積分回路62の出力電圧信号のレベルが少し低下する。
その交差点の静電容量の蓄積電荷量をあらわす電圧信号のレベルをAD変換回路63がディジタルデータに変換してタッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31に出力する。
(ステップS5)タッチ位置検出処理
タッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31が、受信回路60のAD変換回路63から、電極線の交差点の静電容量C11に蓄積された電荷量のディジタルデータを受信する。そして、その電荷量と蓄積電荷マップ記憶回路32の記憶している電荷量の値との差を計算し、その値の差が大きい場合に、その電極線の交差点に操作者の指Fが接触していると判定する。
図12の場合では、電極線の交差点の静電容量に蓄積される電荷量の減少幅は、電極線の交差点(X4,Y1)が最も大きい。そのため、タッチ位置検出回路31は、出力値の低下がもっとも大きい電極線の交差点(X4,Y1)をタッチ位置であると判定する。
こうして、タッチ位置検出手段30のタッチ位置検出回路31が、送信回路50を制御して受信回路60が検出した信号検出電極線(X1〜X5)の電極の出力信号の変化に基づいて操作者の指Fのタッチ面2への接触位置を検出する。
(ステップS6)タッチ位置座標変換処理
縮小画面/全体画面判定回路33が、タッチ位置検出回路31の検出したタッチ位置座標を、縮小画像領域S内にある位置座標か、それ以外の領域にある位置座標であるかを判定する。
図11の例では、縮小画面/全体画面判定回路33が、検出された3番のボタン位置3sのタッチ位置座標が縮小画像領域S内にあると判定する。タッチ位置座標が縮小画像領域S内にあるので、タッチ位置座標変換回路34が、その座標を全体画面の位置座標へ変換し、それにより、元の画面にある3番のボタン位置3がタッチされたものとする。
次に、タッチ位置座標変換回路34が、その判定結果に基づき、位置座標が縮小画像領域S内にあった場合、全体画面の位置座標へ変換する位置座標変換処理を行う。また、タッチ位置座標変換回路34は、位置座標が縮小画像領域S内に無い場合は、そのままの座標を位置座標とする。
(ステップS7)タッチ位置カーソル表示処理
次に、表示制御手段20のカーソル画像追加回路24が、タッチ位置座標変換回路34が計算した位置座標データを用いて、タッチ位置のカーソルを全体画面に表示させる画像処理を行なう。
これにより、表示制御手段20が、縮小画像領域S内のタッチ部分に対応する部分のカーソルを、画面全体に対応させた位置に表示する。こうして、タッチパネル装置1が、操作者Mがあたかも表示画面全体の位置に自由に接触しているような様子で、表示部40の全画面内を動くカーソルを表示する。
このように、大型の表示画面に合わせた静電容量式タッチパネル装置1において、縮小画像領域Sを画面全体の位置とリンクさせることにより、操作者Mが縮小画像領域S内に指Fを接触させるだけで、タッチ位置を示すカーソルを表示部40の全体画面の広い領域内を移動させて、全体画面に対するタッチ位置を指定するマンマシンインターフェースを備えたタッチパネル装置1を実現することができる。
1・・・タッチパネル装置
2・・・タッチ面
3・・・ボタン位置
3s・・・ボタン位置
10・・・タッチパネル本体
11・・・保護絶縁体
12・・・支持シート
20・・・表示制御手段
21・・・画像データ作成回路
22・・・画像データ縮小回路
23・・・画像データ合成回路
24・・・カーソル画像追加回路
30・・・タッチ位置検出手段
31・・・タッチ位置検出回路
32・・・蓄積電荷マップ記憶回路
33・・・縮小画面/全体画面判定回路
34・・・タッチ位置座標変換回路
40・・・表示部
50・・・送信回路
51・・・駆動電極選択回路
60・・・受信回路
61・・・受信電極選択回路
62・・・電荷積分回路
63・・・AD変換回路
C11、C12・・・静電容量
F・・・操作者の指
M・・・操作者
S・・・縮小画像領域
X1〜X5・・・信号検出電極線
Y1〜Y5・・・駆動信号電極線

Claims (1)

  1. 互いに並走する複数の駆動信号電極線及び互いに並走する複数の信号検出電極線が格子状に配置されると共にその表面側に設けた保護絶縁体の表面をタッチ面にした平板状のタッチパネル本体を表示部に重ねて設けたタッチパネル装置であって、
    前記表示部へ表示する画像を制御する表示制御手段と、前記駆動信号電極線を順次に選択して駆動信号を印加する送信回路と、前記信号検出電極線を順次に選択して前記駆動信号電極線と前記信号検出電極線の交差点に形成される静電容量への蓄積電荷量を検出する受信回路と、前記送信回路と前記受信回路を制御することにより前記タッチ面への操作者のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段を備え、
    前記表示制御手段が、前記表示部の全体画面に表示する画像を縮小して該表示部の一部の縮小画像領域に表示する手段を有し、
    前記タッチ位置検出手段が、前記縮小画像領域へのタッチ位置と該縮小画像領域外へのタッチ位置を区別して検出する回路と、前記縮小画像領域へのタッチ位置の座標を全体画面の座標に拡大するタッチ位置座標変換回路を有し、
    前記縮小画像領域の外側の駆動信号電極線及び信号検出電極線が、複数のノードを接続したノードを構成して該ノード毎に前記送信回路及び受信回路に接続されており、
    前記表示制御手段が前記表示部において前記タッチ位置を示すカーソルを前記全体画面の座標に表示したり、あたかも全体画面の対応する座標位置タッチされたかのごとく表示される画像を制御することを特徴とするタッチパネル装置。
JP2014024140A 2014-02-12 2014-02-12 タッチパネル装置 Active JP6287297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024140A JP6287297B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 タッチパネル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024140A JP6287297B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 タッチパネル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015152995A JP2015152995A (ja) 2015-08-24
JP6287297B2 true JP6287297B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=53895214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024140A Active JP6287297B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 タッチパネル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6287297B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6684167B2 (ja) 2016-06-27 2020-04-22 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP6975808B2 (ja) * 2016-07-11 2021-12-01 株式会社ジャパンディスプレイ 検出装置及び表示装置
JP6651420B2 (ja) 2016-07-11 2020-02-19 株式会社ジャパンディスプレイ カバー部材及び表示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4244075B2 (ja) * 1998-03-12 2009-03-25 株式会社リコー 画像表示装置
JP4412737B2 (ja) * 2007-09-06 2010-02-10 シャープ株式会社 情報表示装置
JP2010039515A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Dmc:Kk タッチパネル
WO2012173068A1 (ja) * 2011-06-15 2012-12-20 シャープ株式会社 タッチパネル
TWI528252B (zh) * 2011-10-28 2016-04-01 緯創資通股份有限公司 觸控面板
JP2014178791A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 投影装置、投影システム、画像生成プログラム及び画像生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015152995A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4670970B2 (ja) 表示入力装置
US8970527B2 (en) Capacitive touch panel having mutual capacitance and self capacitance sensing modes and sensing method thereof
JP5060845B2 (ja) 画面入力型画像表示装置
JP5264800B2 (ja) タッチパネル装置
JP4954154B2 (ja) 画面入力型画像表示システム
JP2009122969A (ja) 画面入力型画像表示装置
JP2010055612A (ja) 多点タッチセンサーシステム
TW201237681A (en) Position-sensing and force detection panel
CN105684177A (zh) 基于压电的力感测
KR20160144968A (ko) 힘 검출을 갖는 투영식 용량형 터치
TW201218037A (en) Touch screen panel protected against failure due to static electricity
KR101859713B1 (ko) 사용자 인터페이스 제공을 위한 터치 입력 장치 및 방법
JP2010055613A (ja) 多点タッチセンサーシステムのオペレーション方法
KR102057566B1 (ko) 사용자 인터페이스 제공을 위한 터치 입력 방법 및 장치
US20130321290A1 (en) Method and apparatus for sensing touch input
JP2013517559A (ja) 5線抵抗性タッチスクリーンの圧力測定回路および方法
KR20110113035A (ko) 멀티터치 감지를 위한 접촉 감지 패널 및 접촉 감지 장치
KR20140005737A (ko) 전자 디바이스
TWI545467B (zh) 檢測感測器、指示體位置檢測裝置及檢測感測器之製造方法
JP6287297B2 (ja) タッチパネル装置
JP2018509702A (ja) タッチ圧力を感知するタッチ入力装置の感度補正方法及びコンピュータ判読可能な記録媒体
WO2013128981A1 (ja) タッチセンサ付携帯型装置及び表示装置
CN104035638B (zh) 触控电极结构、触控面板、显示装置和定位触控点的方法
JP2013206341A (ja) タッチパネル、タッチパネルコントローラ、及び情報処理装置
KR20150062714A (ko) 터치스크린 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6287297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250