JP6287265B2 - Multifilament yarn and fiber structure using the same - Google Patents
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Description
本発明は、ナノフィラメントを含む単繊維からなるマルチフィラメント糸の空隙に、機能性物質を担持させてなるマルチフィラメント糸およびそれを用いた繊維構造物に関するものである。詳しくは、本発明は、機能性物質が実質的に繊維軸方向に連続しており、繰り返し洗濯後も高い機能性が保持できるマルチフィラメント糸に関するものである。 The present invention relates to a multifilament yarn in which a functional substance is supported in a gap of a multifilament yarn made of a single fiber containing nanofilaments and a fiber structure using the same. Specifically, the present invention relates to a multifilament yarn in which a functional substance is substantially continuous in the fiber axis direction and can retain high functionality even after repeated washing.
従来、織編物、不織布などの繊維構造物に機能性物質を後加工により付与する方法は公知であり、(1)機能性物質を繊維表面に付着させる(2)機能性物質を繊維内部に吸尽させる(3)機能性物質をバインダーとともに繊維構造物に含浸、固着させる(4)機能性物質を樹脂に混合し繊維構造物にコーティングする、などの方法が一般的に行なわれている。しかしながら、これらの方法では、繊維構造物の単位重量当たりの表面積、複数の単繊維から構成される空隙体積の制限から、機能性物質の付着量は限られたものであった。
このような問題を解決する1つの手段として、ナノステープル集合体による、繊維の表面積の増大、複数の単繊維から構成される空隙の利用が提案されており、ナノステープル集合体の単繊維間隙に機能性薬剤を含ませることで、様々な機能性を付与させている。(特許文献1参照)。
しかしながら、このような方法で得られる集合体は、ナノステープル集合体であって、細分化された単繊維空隙は形成されるが、洗濯等の物理衝撃でナノステープル自身が脱落するため、機能性の保持には問題があった。
さらに、このようなナノステープルは繊維同士でバンドルを形成しやすく、機能性薬剤のランダムな担持には問題はないが、機能性薬剤の均一な、連続性のある付与には不向きであり、機能の種類によっては展開に大きな制約があった。
また、ナノフィラメントに消臭性を付与する方法として、光触媒酸化チタンをナノフィラメント糸の表面に付着または、フィラメントを形成するポリマーに練り込むことが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、疎水性バインダーをナノフィラメント糸の表面に均一に被膜を形成し、そのバインダーによって消臭性微粒子を付着させているため、消臭性微粒子のアンカー効果が無く、洗濯耐久性に乏しいものであった。
このため、ナノファイバーの特性を活用した様々な分野に展開できる、かつ、機能性物質が耐久性よく保持され、その効果が十分に発揮されるようなマルチフィラメント糸への要望は高いが、具体的な提案はなされていなかった。
Conventionally, a method for imparting a functional substance to a fiber structure such as a woven or knitted fabric or a non-woven fabric by post-processing is known, and (1) the functional substance is adhered to the fiber surface (2) the functional substance is absorbed inside the fiber. (3) Impregnating and fixing a functional substance with a binder in a fiber structure and fixing (4) Mixing the functional substance with a resin and coating the fiber structure is generally performed. However, in these methods, the adhesion amount of the functional substance is limited due to the surface area per unit weight of the fiber structure and the limitation of the void volume composed of a plurality of single fibers.
As one means for solving such a problem, it has been proposed to increase the surface area of the fiber by using the nano staple assembly and to use a void composed of a plurality of single fibers. Various functionalities are imparted by including functional drugs. (See Patent Document 1).
However, the aggregate obtained by such a method is a nanostaple aggregate, and subdivided single fiber voids are formed, but the nanostaples themselves fall off due to physical impact such as washing, so that the functionality is high. There was a problem with retention.
Furthermore, such nano staples are easy to form bundles between fibers, and there is no problem with random loading of functional drugs, but they are not suitable for uniform and continuous application of functional drugs. Depending on the type, there were significant restrictions on deployment.
Further, as a method for imparting deodorizing properties to nanofilaments, it has been proposed to attach photocatalytic titanium oxide to the surface of nanofilament yarns or to knead them into a polymer that forms filaments (see Patent Document 2).
However, a hydrophobic binder is uniformly formed on the surface of the nanofilament yarn, and the deodorant fine particles are adhered by the binder, so there is no anchor effect of the deodorant fine particles and the washing durability is poor. there were.
For this reason, there is a high demand for multifilament yarns that can be developed in various fields utilizing the characteristics of nanofibers, and that functional materials are retained with good durability and their effects are fully demonstrated. No specific proposal was made.
そこで本発明の目的は、ナノフィラメントを用いたマルチフィラメント糸の空隙に、機能性物質を担持させてなるマルチフィラメント糸を提供することにある。さらに詳しくは、機能性物質が実質的に繊維軸方向に連続しており、繰り返し洗濯後も高い機能性が保持できるマルチフィラメント糸およびそれを用いた繊維構造物を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a multifilament yarn in which a functional substance is supported in a gap of a multifilament yarn using nanofilaments. More specifically, it is an object of the present invention to provide a multifilament yarn in which a functional substance is substantially continuous in the fiber axis direction and can retain high functionality even after repeated washing and a fiber structure using the same.
本発明は、上記課題を解決せんとするものであり、単繊維直径が100nm以上1000nm以下の熱可塑性ポリマーからなるナノフィラメントを含むマルチフィラメント糸であり、マルチフィラメント糸を構成する単繊維の表面および単繊維と単繊維の間隙に機能性物質が含まれるマルチフィラメント糸である。 The present invention is to solve the above problems, and is a multifilament yarn including nanofilaments made of a thermoplastic polymer having a single fiber diameter of 100 nm to 1000 nm, and the surface of the single fiber constituting the multifilament yarn and This is a multifilament yarn in which a functional substance is contained in the gap between single fibers.
本発明によれば、フィラメント化されたナノファイバーを用いることで、その特性を活用した様々な分野に展開できる、かつ、機能性物質が耐久性よく保持され、その効果が十分に発揮されるようなマルチフィラメント糸の提供により、ナノフィラメントが含まれるマルチフィラメント糸における細分化された空隙に、機能性物質を連続的に、かつ、耐久性高く担持させることにより、従来素材では展開が困難であった用途、特に生体信号のセンサリングのための電極用途などに好適に用いることができる。 According to the present invention, by using a filamentized nanofiber, it can be developed in various fields utilizing its characteristics, and the functional substance is retained with good durability, so that the effect is sufficiently exhibited. Development of conventional materials is difficult by providing functional materials continuously and highly durable in the finely divided voids in the multifilament yarns containing nanofilaments by providing the multifilament yarns It can be suitably used for applications such as electrode use for biosignal sensing.
次に、本発明のマルチフィラメント糸について詳細に説明する。
本発明は、熱可塑性ポリマーからなる、単繊維直径が100nm以上1000nm以下のナノフィラメントを少なくとも含むマルチフィラメント糸を含んでなり、マルチフィラメント糸を構成する単繊維の表面および単繊維と単繊維の間隙に機能性物質が含まれてなることを特徴とするマルチフィラメントである。
本発明の熱可塑性ポリマーは、既知の方法で繊維化できるポリマーであれば特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを主成分とするポリオレフィン系繊維、熱可塑性を付与したアセテート等の化学繊維用繊維素、および、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維用ポリマーを言うがこれらに限定されるものではない。なかでも、ポリエステルやポリアミドに代表される熱可塑性ポリマーであることが、その成形性の点から重要である。
ポリエステルやポリアミドは融点が高いものが多く、より好ましい。ポリマーの融点は165℃以上であると耐熱性が良好であり好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)は255℃、ナイロン6(N6)は220℃でああり、ポリマーの性質を損なわない範囲で他の成分が共重合されていても良い。
本発明では、繊維構造物を構成する繊維の繊度が均一で細繊度である方が好ましく、溶融紡糸では、複合紡糸が可能な熱可塑性ポリマー、なかでもポリエステルからなる繊維が特に好ましく例示される。
ここで言うポリエステルとは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素原子数2〜6のアルキレングリコール、即ち、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールから、好ましくは、エチレングリコール及びテトラメチレングリコールから選ばれた少なくとも一種のグリコールを、特に好ましくはエチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルが例示される。
また、該テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン酸成分で置き換えたポリエステルであってもよく、及び/又はグリコール成分の一部を前記グリコール以外のジオール成分で置き換えたポリエステルであってもよい。
ここで使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の如き芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、前記グリコール以外のジオール化合物としては、例えば、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール,ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールSの如き芳香族、脂肪族、脂環族のジオール化合物をあげることができる。
前記ポリエステルは、任意の方法によって合成したものでよい。例えば、ポリエチレンテレフタレートについて説明すれば、通常、テレフタル酸とエチレングリコールとを、直接、エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルなどのテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるか、またはテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかして、テレフタル酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体を生成させる第1段階の反応と、該第1段階の反応生成物を減圧下に加熱して所望の重合度となるまで重縮合反応させる第2段階の反応によって製造することができる。
本発明においては、単繊維直径が100nm以上1000nm以下のナノフィラメントを少なくとも含むマルチフィラメント糸を含むことが重要である。マルチフィラメント糸の混率は、性能に影響がない範囲で特に限定されないが、混率は高い方が機能性物質を担持させやすく、実用耐久性を高める観点から好ましい。
例えば、単繊維本数が多いナノファイバーとして、溶解性の異なる2種のポリマーからなる海島型複合繊維糸を用意し、海島型複合繊維の一性分を溶媒で除去し、極細繊維化する。島成分の各々の太さや分布は固定されないが、島成分の構成本数を増やすことでナノファイバーからなるマルチフィラメントが形成できる。
島成分の構成本数としては、単繊維繊度また単繊維への撚糸の有無などとの関係もあるが5本以上、好ましくは24本以上、さらに好ましくは50本以上であることが好ましい。
単繊維の本数が多いほど複数の単繊維から構成される空隙、すなわち導電性樹脂が担持される部位が再分化されることで機能性物質の繊維構造物への担持性が高くなる。また、繊維径が細くなることで再分化されても機能性物質の連続性が保持されるようになる。
さらに、本発明においては、異なる繊度を有する単繊維を混合することも好ましい。また多成分系繊維全体の断面形態も、丸孔に限らず、トライローバル型、テトラローバル型、T型、中空型等あらゆる公知の繊維の断面のものも含まれる。
繊維構造物の一例としては、海島型複合繊維を用いて織製した織物を、化学的剥離、物理的剥離、溶解除去などの方法で処理し構成繊維を極細繊維化した織編物を作製できる。
また、マルチフィラメント糸は、既知の方法で、撚糸、合糸、捲縮加工を行うことも可能である。
単繊維直径が小さくなることで繊維の表面積が著しく増大するために、機能性物質を多量に固着することができる。機能性物質の繊維構造物への担持ならびに耐久性の観点から、従来の海島複合紡糸による超極細糸に比べ1/100〜1/100000という細さであるとともに、フィラメント数は細さの逆数的に非常に多くなるため、機能性を飛躍的に向上させることができとともに、単繊維間の微小な空隙にも機能性物質を固着することが可能となり好ましい。
ナノフィラメントを含むマルチフィラメント糸は、既知のエレクトロスピニング方式などにより作製されるモノフィラメント糸の集合体、複合紡糸方式などにより作製できる。
一例としては、特開2013−185283に例示された複合口金を用いた複合繊維を脱海した、繊維径のバラツキであるCV%(A)が小さいナノファイバーマルチフィラメント糸が有効に利用でき、好ましくはCV%(A)が10以下、さらにこのましくは5以下である。
ナノフィラメントの断面形状については、丸断面、三角断面、その他、異形度が高い異形断面の形状でも特に限定されるものではない。
本発明のマルチフィラメント糸を用いた繊維構造物としては、メッシュ、抄紙、織物、編物、不織布、リボン、紐などの形態を有するものが挙げられる、使用目的に応じた種々の形態を有するものに用いられる。
これら繊維構造物は、既知の方法、手段により、染色、機能加工など、電極としての性能を損なわない限り、実施を制限するものではない。電極の表面形態の起毛、カレンダー、エンボス、ウォータージェットパンチ加工など表面物理加工においても同様に限定されるものではない。
本発明の機能性物質の例としては、発色、消臭、制菌(抗菌防臭)、抗ウィルス、吸湿(発熱・吸熱)、撥水、美容・ヘルスケア、制電、導電などが挙げられるがこれらの機能に限定されるものではない。
以下、各種の機能を有する機能性物質についていくつかの例を挙げる。また、単独での付与、複数での機能複合付与いずれも可能であり、発現する機能の組み合わせは限定されない。
Next, the multifilament yarn of the present invention will be described in detail.
The present invention includes a multifilament yarn comprising at least a nanofilament having a single fiber diameter of 100 nm to 1000 nm, which is made of a thermoplastic polymer, the surface of the single fiber constituting the multifilament yarn, and the gap between the single fiber and the single fiber. Is a multifilament characterized by containing a functional substance.
The thermoplastic polymer of the present invention is not particularly limited as long as it is a polymer that can be fibrillated by a known method. Polyolefin fibers mainly composed of polyethylene, polypropylene, etc., and fiber fibers for chemical fibers such as acetate imparted with thermoplasticity. , And polymers for synthetic fibers such as polyester and nylon, but are not limited thereto. Especially, it is important from the point of the moldability that it is a thermoplastic polymer represented by polyester and polyamide.
Many polyesters and polyamides have a high melting point, and are more preferable. The melting point of the polymer is preferably 165 ° C. or higher because the heat resistance is good. For example, polyethylene terephthalate (PET) is 255 ° C., nylon 6 (N 6) is 220 ° C., and other components may be copolymerized within a range that does not impair the properties of the polymer.
In the present invention, it is preferable that the fineness of the fibers constituting the fiber structure is uniform and fine, and in melt spinning, a thermoplastic polymer capable of composite spinning, particularly fibers made of polyester are particularly preferred.
The polyester here refers to terephthalic acid as the main acid component, and alkylene glycol having 2 to 6 carbon atoms, that is, ethylene glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, Examples include polyesters having at least one glycol selected from ethylene glycol and tetramethylene glycol as a main glycol component, particularly preferably ethylene glycol.
Further, a polyester in which a part of the terephthalic acid component is replaced with another bifunctional carboxylic acid component, and / or a polyester in which a part of the glycol component is replaced with a diol component other than the glycol, Also good.
Examples of the bifunctional carboxylic acid other than terephthalic acid used here include isophthalic acid, naphthalenedicarboxylic acid, diphenyldicarboxylic acid, diphenoxyethanedicarboxylic acid, adipic acid, sebacic acid, and 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid. Examples thereof include aromatic, aliphatic and alicyclic bifunctional carboxylic acids. Examples of the diol compound other than the glycol include aromatic, aliphatic, and alicyclic diol compounds such as cyclohexane-1,4-dimethanol, neopentyl glycol, bisphenol A, and bisphenol S. .
The polyester may be synthesized by any method. For example, when describing polyethylene terephthalate, terephthalic acid and ethylene glycol are usually esterified directly, or a lower alkyl ester of terephthalic acid such as dimethyl terephthalate is transesterified with ethylene glycol, or A first stage reaction in which terephthalic acid and ethylene oxide are reacted to form a glycol ester of terephthalic acid and / or a low polymer thereof, and the reaction product of the first stage is heated under reduced pressure. It can be produced by a second stage reaction in which a polycondensation reaction is performed until a desired degree of polymerization is achieved.
In the present invention, it is important to include a multifilament yarn including at least a nanofilament having a single fiber diameter of 100 nm to 1000 nm. The mixing ratio of the multifilament yarn is not particularly limited as long as it does not affect the performance, but a higher mixing ratio is preferable from the viewpoint of easily carrying a functional substance and enhancing practical durability.
For example, as a nanofiber having a large number of single fibers, a sea-island type composite fiber yarn composed of two types of polymers having different solubility is prepared, and one part of the sea-island type composite fiber is removed with a solvent to form an ultrafine fiber. Although the thickness and distribution of each of the island components are not fixed, a multifilament made of nanofibers can be formed by increasing the number of island components.
The number of island components is 5 or more, preferably 24 or more, and more preferably 50 or more, although there is a relationship with the single fiber fineness and the presence or absence of twisted yarns on the single fiber.
The larger the number of single fibers, the higher the supportability of the functional substance to the fiber structure by redifferentiating the voids composed of a plurality of single fibers, that is, the site where the conductive resin is supported. Further, the continuity of the functional substance is maintained even when re-differentiated because the fiber diameter is reduced.
Furthermore, in the present invention, it is also preferable to mix single fibers having different finenesses. The cross-sectional form of the entire multicomponent fiber is not limited to a round hole, but includes cross-sections of all known fibers such as a trilobal type, a tetralobal type, a T type, and a hollow type.
As an example of the fiber structure, a woven or knitted fabric obtained by treating a fabric woven using sea-island type composite fibers by a method such as chemical peeling, physical peeling or dissolution and removal can be produced.
The multifilament yarn can be twisted, combined, and crimped by a known method.
Since the surface area of the fiber is remarkably increased by decreasing the single fiber diameter, a large amount of the functional substance can be fixed. From the viewpoint of loading the functional material on the fiber structure and durability, it is 1/100 to 1 / 100,000 finer than the ultra-fine yarn by conventional sea-island composite spinning, and the number of filaments is the reciprocal of the fineness. Therefore, it is possible to dramatically improve the functionality, and it is possible to fix the functional substance in the minute gaps between the single fibers.
A multifilament yarn containing nanofilaments can be produced by an assembly of monofilament yarns produced by a known electrospinning method, a composite spinning method, or the like.
As an example, a nanofiber multifilament yarn having a small CV% (A), which is a variation in fiber diameter, obtained by removing a composite fiber using a composite base exemplified in JP2013-185283A can be effectively used. Has a CV% (A) of 10 or less, more preferably 5 or less.
The cross-sectional shape of the nanofilament is not particularly limited even if it is a round cross-section, a triangular cross-section, or any other irregular cross-section having a high degree of irregularity.
Examples of the fiber structure using the multifilament yarn of the present invention include those having a form such as mesh, papermaking, woven fabric, knitted fabric, non-woven fabric, ribbon, string, etc. Used.
Implementation of these fiber structures is not limited by known methods and means as long as the performance as an electrode, such as dyeing and functional processing, is not impaired. The surface physical processing such as raising, calendering, embossing, water jet punching of the surface form of the electrode is not limited in the same manner.
Examples of the functional substance of the present invention include color development, deodorization, antibacterial (antibacterial and deodorant), antiviral, moisture absorption (exotherm / heat absorption), water repellency, beauty / healthcare, antistatic, and conductivity. It is not limited to these functions.
Hereinafter, some examples of functional substances having various functions will be given. In addition, it is possible to provide a single function or a plurality of function functions, and the combination of functions to be expressed is not limited.
発色機能を有する機能性物質としては、直接、酸性、塩基性、媒染、バット、分散、反応染料などの各種染料、無機系、有機系顔料などが上げられる。なかでも、ナノフィラメントによる形成される間隙を有効に活用するには、染料または顔料の前駆体同士を単繊維間隙で反応させ最終化合物を生成できる、媒染染料、バット染料、プルシアンブルーなどの顔料が好適に利用できる。
消臭機能を有する機能性物質としては、クエン酸およびその誘導体、過酸化水素、亜硫酸ナトリウム、硫酸銅、硫酸亜鉛、硫酸鉄、フラボノイド、キンモクセイやミントなどの植物から抽出した物質、グリオキザール、メタクリル酸エステル、亜鉛や銅をカルボキシル基末端に配位したポリアクリル酸やポリメタクリル酸などのビニル系ポリマー、ジエチレントリアミン、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等のヒドラジン誘導体、多価カルボン酸系化合物、多価フェノール系化合物、木酢液、パラジクロロベンゼン、テレピン油、ユーカリ油、加水分解酵素、酵母などが挙げられる。
なかでも、ポリエステル系繊維の表層を改質でき、ナノフィラメントの特性のひとつである比表面積の大きさを活用できるクエン酸およびその誘導体が好適に利用できる。
本発明における制菌機能、抗ウィルス機能を有する機能性物質としては、銀や亜鉛を主成分とした化合物および無機金属系超微粒子、金属酸化物配位アミノケイ素系ポリマーや亜鉛配位アクリル酸ポリマーなどのポリマー配位金属系化合物、ピリチオン亜鉛、ピリチオン銅、セチルトリメチルアンモニウムクロライドやオクタデシルトリメチルアンモニウムクロリドなどの4級アンモニウムハライド化合物、シリコーン第4級アンモニウム、アルキルアミン誘導体、トリクロカルバンなどのハロジアリル尿素系化合物、グルコン酸クロロヘキシジンやポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩などのグアニジン系化合物、アルキレンビスフェノールナトリウムやパラクロロメタキシレノールなどのフェノール酸系化合物、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステルやグリセリン脂肪酸エステルなどの脂肪酸エステル系化合物、キトサン、シルクプロテイン、などの天然物系化合物が挙げられる。さらに、酸化チタンや白金など、金属酸化物や金属などの微粒子、ナノコロイド粒子を坦持させることもできる。なかでも、ポリエステル系繊維ナノフィラメント単繊維内部を改質でき、ナノフィラメントの特性のひとつでもある比表面積の大きさを活用できるピリチオン亜鉛、ピリチオン銅などの有機金属錯体のピリジン誘導体が好適に利用できる。
また、ナノフィラメントによる形成される間隙を有効に活用するには、白金などの金属ナノコロイドが好適に利用できる。
吸湿(発熱・吸熱)機能を有する機能性物質としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、ブテントリカルボン酸などのモノマーからなるビニルカルボン酸重合体や共重合体の金属置換化合物、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸などのビニルスルホン酸重合体や共重合体、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどの重合体や共重合体、高級アルコール、水性ウレタン樹脂、ポリエーテルエポキシ、シリコーン系化合物やそのエマルジョン、親水性ポリエステル系樹脂、ポリエチレングリコールやポリエチレンオキサイドのポリエーテル類、さらにはその誘導体、グリセリン等の多価アルコール類などが挙げられる。なかでも、ナノフィラメント単繊維間隙でモノマーを重合させ最終化合物を生成できるビニルモノマー系物質からなる吸湿性ポリマーが好ましく、ポリエチレングリコールジメタクリレート、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸などを、過硫酸アンモニウムを開始剤として重合したポリマーなどが好適に利用できる。
撥水機能を有する機能性物質としては、フッ素系化合物が挙げられ、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの重合単位を有するフッ素系撥水剤が必須とする共重合体であることが好ましく、フルオロアルキル基が(メタ)アクリル酸エステルのアルコール残基部分に存在する化合物がさらに好適に利用できる。
美容・ヘルスケア機能を有する機能性物質としては、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類の誘導体(プロビタミン)、キシリトール、カプサイシン、ラズベリーケトン、ヨモギ、天草、アロエエキス、ヒオウギエキス、ヒノキチオールなどの草花や樹木、あるいは果物や野菜などから抽出した物質、カテキン等のポリフェノール類、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、プロリン、システインなどのアミノ酸類、コンドロイチン硫酸Na、セラミド、トレハロース、ヒアルロン酸、γ−リノレン酸、スクワラン、シルクフィブロイン、セリシン、コラーゲン、ラノリン、ケラチン、尿素、多糖類、タンパク質、プロホルモン、コウジ酸、γ−オリザノールなどの健康・美容促進のための薬剤などが挙げられる。また、硝酸ミコナゾールや硝酸エコナゾールなどの皮膚疾患の薬や消毒剤、抗炎症剤、鎮痛剤等の薬効成分なども挙げることができる。
制電機能を有する機能性物質としては、前述の吸湿(発熱・吸熱)機能を有する機能性物質に加え、アニオンおよびカチオン、さらには非イオン性の界面活性剤、ベタイン系化合物、リン酸エステル系化合物、アルキルスルホン酸やアルキルホスフェートの金属塩、アルキルアミドアミン誘導体、ポリアミン系化合物、ポリアクリル酸エステル/ジアミン/ジグリシジルエーテル、イミダゾリニウム化合物、4級アンモニウム塩を含有する制電剤、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどの縮合生成物、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルアミドなどが挙げられる。
本発明における機能性物質として、好ましい態様のひとつとして機能性物質が導電性樹脂であることが好ましい。ナノファイバーから構成されるマルチフィラメントにおける単繊維間隙の細分化、連続性の観点から、特に好適に高い機能を発現できるようになる。
導電性樹脂は、導電性を有する樹脂であれば特に限定はしない。低導電性高分子にカーボンブラック、CNT、金属微粒子などが含まれた導電性樹脂ペースト、樹脂そのものが導電性を有する導電性高分子が好ましく用いられる。
導電性高分子は、導電性を示す高分子であれば特に制限されることはないが、例えば、アセチレン系、複素5員環系(モンマーとして、ピロールの他、3−メチルピロール、3−エチルピロール、3−ドデシルピロールなどの3−アルキルピロール;3,4−ジメチルピロール、3−メチル−4−ドデシルピロールなどの3,4−ジアルキルピロール;N−メチルピロール、N−ドデシルピロールなどのN−アルキルピロール;N−メチル−3−メチルピロール、N−エチル−3−ドデシルピロールなどのN−アルキル−3−アルキルピロール;3−カルボキシピロールなどを重合して得られたピロール系高分子、チオフェン系高分子、イソチアナフテン系高分子など)、フェニレン系、アニリン系の各導電性高分子やこれらの共重合体、イオン液体などが挙げられる。
さらに導電性高分子において、その導電性にドーパントが効果をもたらすが、ここで用いられるドーパントとしては、塩化物イオン、臭化物イオンなどのハロゲン化物イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロ硼酸イオン、六フッ化ヒ酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、チオシアン酸イオン、六フッ化ケイ酸イオン、燐酸イオン、フェニル燐酸イオン、六フッ化燐酸イオンなどの燐酸系イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トシレートイオン、エチルベンゼンスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオンなどのアルキルベンゼンスルホン酸イオン、メチルスルホン酸イオン、エチルスルホン酸イオンなどのアルキルスルホン酸イオン、ポリアクリル酸イオン、ポリビニルスルホン酸イオン、ポリスチレンスルホン酸イオン、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)イオンなどの高分子イオンのうち、少なくとも一種のイオンが使用される、ドーパントの添加量は、導電性に効果を与える量であれば特に制限はされるものではない。
導電性高分子としては、ポリピロール、PEDOT(ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ4−スチレンサルフォネート(PSS)、ポリアニリン、およびポリパラフェニレンビニレン(PPV)などが樹脂化させやすく、導電性樹脂として好ましく用いられる。
特に、チオフェン系導電性高分子のPEDOTにポリ4−スチレンサルフォネートPSSをドープしたPEDOT/PSS(信越ポリマー社、SEP LYGIDA(登録商標))が安全性、加工性の観点から特に好適である。
導電性の向上、安定化の観点から、導電性樹脂を含んだ繊維構造物に、さらにグリセロール、生理食塩水などを付与したものも好適に利用できるがこれらに限定されるものではない。
これら例示した導電性樹脂の前駆体、導電性樹脂の溶液、乳化物、分散物などを繊維構造物に、浸漬法、コーティング法、スプレー法など既知の方法を用いることで加工することができる。加工方法としては、特に限定されるものではないが、機能性物質をナノファイバーの表面および単繊維と単繊維の間に担持させるためには、機能性物質溶液への浸漬または、スプレー回数を1回よりも、複数回繰り返し行うことが望ましい。ナノファイバーは、繰り返し塗布するここにより、単繊維と単繊維の間に機能性物質を充填することができる。
また、要求特性に応じ、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ポリエステル系などの導電性樹脂以外の樹脂との併用、イソシアネート系、カルボジイミド系、エポキシ系、メラミン系架橋剤などとの併用もできるがこれらに限るものではない。
特に、生体電極として利用する場合、肌面への密着性・追随性の観点からフレキシブルでソフト風合い、肌面の汗によるムレ、カブレの抑制の観点から高い通気性など、以上の観点から織物、編物、不織布の形状が好ましい。
生体電極への適応を考えると、人体肌面と樹脂層の間に本発明の電極部材が位置する構成となるが、電極部材部分の湿度をコントロールすることで安定した導電性の発現が可能となる。また、電極部材の片面を樹脂層で覆われることで電極の耐久性、特に洗濯による導電性樹脂の脱落での導電性低下を大幅に抑制できるようになるため、構成するポリマー、形状は、湿度コントロールが可能であれば限定しないが、要求特性上、絶縁性を有する防水透湿層を積層してもかまわない。
防水透湿層としては、気体汗の排出PTFE多孔膜、親水性のポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂など親水性エラストマーからなる無孔膜、ポリウレタン樹脂微多孔膜など、既知の膜、フィルム、積層物、樹脂などをコーティング、ラミネート方式で積層した形態が挙げられるがこれらに限るものではない。
基材である繊維構造物への追随性の観点から、伸縮性を有するポリウレタン樹脂微多孔膜をラミネートにより積層接着したものが好ましい。
使用態様の例としては、マルチフィラメント糸の特性活かした、機能性素材、また、従来素材では機能発現が困難であった導電樹脂と貼付剤との組み合わせによる貼り付け型電極、本発明の電極部材を少なくとも電極の一部として用いてなることを装置などが挙げられる。
装置の一例としては、種々のセンシング機器が挙げられ、設置型、携帯型、ウェアラブル型などが例示される。
また、センシング用途としては、生体の電気信号から得られるセンシング用途である、心拍数、心電波形、呼吸数、血圧、脳電位、筋電位などの測定に適用でき、日常の健康管理、レジャー、運動時の健康管理、心臓疾患、高血圧、睡眠中無呼吸症候群などの遠隔管理などが例示されるがこれらに限定されるものではない。
また、本発明においては、機能性物質が、マルチフィラメント糸を構成する単繊維と単繊維の間隙に含まれてなり、機能性物質が実質的に繊維軸方向に連続していることが好ましい態様である。
機能性物質が実質的に繊維軸方向に連続しているとは、ナノフィラメントを含むマルチフィラメント糸において、主にナノフィラメントにより形成される単繊維間隙の機能性物質が担持されており、機能性物質がナノフィラメントの長さ方向に連続層を形成していることをいう。
連続性を形成することにより、耐久性の向上はもちろんであるが、繊度が太い単繊維から構成されるマルチフィラメントに機能性物質を担持させ機能発現が困難であった制電、導電などの発現に特に好適となる。
また、本発明では、JISL0217(1995) 103法にて、20回繰り返し法による洗濯後の機能性物質により発現される性能保持率が、初期性能の30%以上であることが好ましい。本発明のマルチフィラメント糸は、単繊維の本数が多いほど複数の単繊維から構成される空隙、すなわち機能性物質が担持される部位が再分化されることで機能性物質の繊維構造物への担持性が高くなり、高度な洗濯耐久性が付与できると推定する。
Examples of the functional substance having a coloring function include various dyes such as acid, basic, mordant, vat, dispersion, reactive dye, inorganic and organic pigments. In particular, in order to effectively utilize the gaps formed by nanofilaments, pigments such as mordant dyes, vat dyes, Prussian blue, etc., which can react with precursors of dyes or pigments in gaps between single fibers to form final compounds. It can be suitably used.
Functional substances having a deodorizing function include citric acid and its derivatives, hydrogen peroxide, sodium sulfite, copper sulfate, zinc sulfate, iron sulfate, flavonoids, quinomoses, mint, substances extracted from plants, glyoxal, methacrylic acid Hydrazine derivatives such as esters, vinyl polymers such as polyacrylic acid and polymethacrylic acid coordinated to the carboxyl group terminal, diethylenetriamine, adipic acid dihydrazide, sebacic acid dihydrazide, dodecanedioic acid dihydrazide, isophthalic acid dihydrazide, Examples thereof include monovalent carboxylic acid compounds, polyhydric phenol compounds, wood vinegar, paradichlorobenzene, turpentine oil, eucalyptus oil, hydrolase, and yeast.
Among these, citric acid and its derivatives that can modify the surface layer of the polyester fiber and can utilize the specific surface area, which is one of the characteristics of the nanofilament, can be suitably used.
Examples of the functional substance having antibacterial function and antiviral function in the present invention include silver and zinc as main components, inorganic metal ultrafine particles, metal oxide coordinated aminosilicon polymer, and zinc coordinated acrylic acid polymer. Polymer coordination metal compounds such as pyrithione zinc, pyrithione copper, quaternary ammonium halide compounds such as cetyltrimethylammonium chloride and octadecyltrimethylammonium chloride, silicone quaternary ammonium, alkylamine derivatives, halodiallyl urea compounds such as triclocarban , Guanidine compounds such as chlorohexidine gluconate and polyhexamethylene biguanidine hydrochloride, phenolic compounds such as alkylene bisphenol sodium and parachlorometaxylenol, propylene glycol Fatty acid ester-based compounds such as Bruno fatty acid esters and glycerol fatty acid ester, chitosan, silk protein, natural-based compounds such as. Furthermore, fine particles such as titanium oxide and platinum, metal oxides and metals, and nano colloidal particles can be supported. Among them, pyridine derivatives of organometallic complexes such as pyrithione zinc and pyrithione copper that can modify the inside of single-filament of polyester fiber nanofilament and take advantage of the specific surface area that is one of the characteristics of nanofilament can be used suitably. .
In order to effectively utilize the gap formed by the nanofilament, a metal nanocolloid such as platinum can be suitably used.
Examples of functional substances having a hygroscopic (exothermic / endothermic) function include vinyl carboxylic acid polymers composed of monomers such as acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, maleic acid, and butenetricarboxylic acid, and metal substituted compounds of copolymers, allyl Vinyl sulfonic acid polymers and copolymers such as sulfonic acid, methacryl sulfonic acid, styrene sulfonic acid, polymers and copolymers such as acrylamide, methacrylamide, N-methylol methacrylamide, higher alcohols, aqueous urethane resins, polyethers Examples thereof include epoxies, silicone compounds and emulsions thereof, hydrophilic polyester resins, polyethers of polyethylene glycol and polyethylene oxide, derivatives thereof, and polyhydric alcohols such as glycerin. Of these, hygroscopic polymers made of vinyl monomer-based materials that can polymerize monomers in the gap between nanofilament single fibers to form final compounds are preferable. Polyethylene glycol dimethacrylate, 2-acrylamido-2-methylpropanesulfonic acid, etc. are used as ammonium persulfate. A polymer or the like polymerized using as an initiator can be suitably used.
Examples of the functional substance having a water repellent function include a fluorine-based compound, which is a copolymer essential for a fluorine-based water repellent having a polymer unit of a (meth) acrylic acid ester having a fluoroalkyl group. Preferably, a compound in which a fluoroalkyl group is present in the alcohol residue part of the (meth) acrylic acid ester can be used more suitably.
Functional substances with beauty / healthcare functions include derivatives of vitamins such as vitamin C and vitamin E (provitamins), flowers such as xylitol, capsaicin, raspberry ketone, mugwort, Amakusa, aloe extract, cypress extract, and hinokitiol. Substances extracted from trees or fruits and vegetables, polyphenols such as catechin, amino acids such as arginine, glutamic acid, aspartic acid, glycine, serine, proline, cysteine, chondroitin sulfate Na, ceramide, trehalose, hyaluronic acid, γ- Examples include linolenic acid, squalane, silk fibroin, sericin, collagen, lanolin, keratin, urea, polysaccharides, proteins, prohormones, kojic acid, γ-oryzanol, and other drugs for promoting health and beauty. . In addition, skin disease drugs such as miconazole nitrate and econazole nitrate, and medicinal components such as antiseptics, anti-inflammatory agents, and analgesics can also be mentioned.
The functional substance having an antistatic function includes, in addition to the above-described functional substance having a moisture absorption (exothermic / endothermic) function, an anion and a cation, a nonionic surfactant, a betaine compound, and a phosphate ester type. Compounds, metal salts of alkyl sulfonic acid and alkyl phosphate, alkylamidoamine derivatives, polyamine compounds, polyacrylate / diamine / diglycidyl ether, imidazolinium compounds, antistatic agents containing quaternary ammonium salts, ethylene oxide, Examples thereof include condensation products such as propylene oxide, polyether amides, polyether esters, and polyether ester amides.
As a functional substance in the present invention, as one of preferred embodiments, the functional substance is preferably a conductive resin. From the viewpoints of subdivision and continuity of single fiber gaps in multifilaments composed of nanofibers, particularly high functions can be expressed.
The conductive resin is not particularly limited as long as it has conductivity. A conductive resin paste in which carbon black, CNT, metal fine particles and the like are contained in a low conductive polymer, and a conductive polymer in which the resin itself has conductivity are preferably used.
The conductive polymer is not particularly limited as long as it is a polymer exhibiting conductivity. For example, acetylene-based, hetero five-membered ring system (monomer, pyrrole, 3-methylpyrrole, 3-ethyl 3-alkylpyrrole such as pyrrole and 3-dodecylpyrrole; 3,4-dialkylpyrrole such as 3,4-dimethylpyrrole and 3-methyl-4-dodecylpyrrole; N- such as N-methylpyrrole and N-dodecylpyrrole Alkylpyrrole; N-alkyl-3-alkylpyrrole such as N-methyl-3-methylpyrrole, N-ethyl-3-dodecylpyrrole; pyrrole polymer obtained by polymerizing 3-carboxypyrrole, thiophene Polymers, isothianaphthene-based polymers, etc.), phenylene-based and aniline-based conductive polymers and their copolymers, Such as emissions liquid, and the like.
Furthermore, in conductive polymers, dopants have an effect on the conductivity. The dopants used here include halide ions such as chloride ions and bromide ions, perchlorate ions, tetrafluoroborate ions, hexafluoride ions and hexafluoride ions. Arsenate ion, sulfate ion, nitrate ion, thiocyanate ion, hexafluorosilicate ion, phosphate ion, phenylphosphate ion, hexafluorophosphate ion, trifluoroacetate ion, tosylate ion, ethylbenzene Alkyl sulfonate ions such as sulfonate ions, dodecylbenzene sulfonate ions, alkyl sulfonate ions such as methyl sulfonate ions, ethyl sulfonate ions, polyacrylate ions, polyvinyl sulfonate ions, polystyrene sulfonate ions, poly ( -Acrylamide-2-methylpropanesulfonic acid) ion or the like, and at least one kind of ion is used. The amount of dopant added is particularly limited as long as it has an effect on conductivity. is not.
As the conductive polymer, polypyrrole, PEDOT (poly3,4-ethylenedioxythiophene) / poly-4-styrene sulfonate (PSS), polyaniline, polyparaphenylene vinylene (PPV) and the like are easily resinized, It is preferably used as a conductive resin.
In particular, PEDOT / PSS (Shin-Etsu Polymer Co., SEP LYGIDA (registered trademark)) in which PEDOT, a thiophene-based conductive polymer, is doped with poly-4-styrene sulfonate PSS is particularly suitable from the viewpoints of safety and workability. .
From the viewpoint of improving and stabilizing the conductivity, a fiber structure containing a conductive resin and further provided with glycerol, physiological saline, or the like can be suitably used, but is not limited thereto.
These exemplified conductive resin precursors, conductive resin solutions, emulsions, and dispersions can be processed into fiber structures by using known methods such as dipping, coating, and spraying. The processing method is not particularly limited, but in order to support the functional substance on the surface of the nanofiber and between the single fiber and the single fiber, the number of immersion or spraying in the functional substance solution is 1 It is desirable to repeat the process a plurality of times rather than once. The nanofiber is repeatedly applied, so that a functional substance can be filled between the single fibers.
Also, depending on the required properties, it can be used in combination with resins other than conductive resins such as acrylic, urethane, silicone, and polyester, and can be used in combination with isocyanate, carbodiimide, epoxy, and melamine crosslinking agents. It is not limited to these.
In particular, when used as a bioelectrode, it is flexible and soft from the viewpoint of adhesion to the skin surface and followability, stuffiness due to sweat on the skin surface, high breathability from the viewpoint of suppressing fog, etc. The shape of a knitted fabric or a nonwoven fabric is preferable.
Considering adaptation to biological electrodes, the electrode member of the present invention is positioned between the human skin surface and the resin layer, but stable conductivity can be expressed by controlling the humidity of the electrode member part. Become. In addition, since one side of the electrode member is covered with a resin layer, the durability of the electrode, in particular, the decrease in conductivity due to the removal of the conductive resin due to washing can be greatly suppressed. Although it is not limited as long as control is possible, a waterproof and moisture-permeable layer having insulating properties may be laminated in view of required characteristics.
As a waterproof and moisture-permeable layer, known membranes, films, laminates, resins such as PTFE porous membranes for exhausting gas sweat, non-porous membranes made of hydrophilic elastomers such as hydrophilic polyester resins and polyurethane resins, microporous membranes of polyurethane resins, etc. However, the present invention is not limited to these.
From the viewpoint of following the fiber structure as the substrate, a polyurethane resin microporous film having stretchability is preferably laminated and adhered by lamination.
Examples of usage modes include functional materials utilizing the characteristics of multifilament yarns, pasted electrodes based on combinations of conductive resins and patches that have been difficult to achieve with conventional materials, and electrode members of the present invention A device or the like may be used as at least a part of the electrode.
Examples of the apparatus include various sensing devices, and examples thereof include an installation type, a portable type, and a wearable type.
In addition, as sensing applications, it can be applied to measurement of heart rate, electrocardiogram waveform, respiration rate, blood pressure, brain potential, myoelectric potential, etc., which is a sensing application obtained from living body electrical signals. Examples include, but are not limited to, health management during exercise, remote management of heart disease, high blood pressure, sleep apnea syndrome, and the like.
Further, in the present invention, it is preferable that the functional substance is contained in the gap between the single fibers constituting the multifilament yarn and the single fibers are substantially continuous in the fiber axis direction. It is.
A functional substance that is substantially continuous in the fiber axis direction means that in a multifilament yarn including nanofilaments, a functional substance having a single fiber gap formed mainly by nanofilaments is supported. It means that the substance forms a continuous layer in the length direction of the nanofilament.
By forming continuity, not only is durability improved, but it is difficult to develop functions by supporting functional substances on multifilaments composed of single fibers with large fineness. It is particularly suitable for.
Moreover, in this invention, it is preferable that the performance retention expressed by the functional substance after washing by 20 times repetition method is 30% or more of initial performance in JISL0217 (1995) 103 method. In the multifilament yarn of the present invention, the larger the number of single fibers, the more the voids composed of a plurality of single fibers, that is, the parts where the functional materials are carried are re-differentiated to regenerate the functional material into the fiber structure. It is presumed that the carrying ability becomes high and high washing durability can be imparted.
次に、実施例により本発明のマルチフィラメント糸について詳細に説明する。また、実施例および比較例における測定値は、次の方法で得たものである。
(1)繊維径
マルチフィラメントをエポキシ樹脂で包埋し、Reichert社製FC・4E型クライオセクショニングシステムで凍結し、ダイヤモンドナイフを具備したReichert−Nissei ultracut N(ウルトラミクロトーム)で切削した後、その切削面を(株)キーエンス製 VE−7800型走査型電子顕微鏡(SEM)にて倍率5000倍で撮影した。得られた写真から無作為に選定した150本の極細繊維を抽出し、写真について画像処理ソフト(WINROOF)を用いて全ての外接円径(繊維径)を測定した。
(2)マルチフィラメントの繊維径および繊維径バラツキ(CV%(A))
前述した繊維径の平均繊維径および繊維径標準偏差を求め、下記式を基づき繊維径CV%(変動係数:Coefficient of Variation)を算出した。以上の値は全て3ヶ所の各写真について測定を行い、3ヶ所の平均値とし、nm単位で小数点1桁目まで測定し、小数点以下を四捨五入するものである。
Next, the multifilament yarn of the present invention will be described in detail by way of examples. Moreover, the measured value in an Example and a comparative example was obtained with the following method.
(1) Fiber diameter
After embedding the multifilament with epoxy resin, freezing it with Reichert's FC-4E cryosectioning system, and cutting with Reichert-Nissei ultracut N (ultramicrotome) equipped with a diamond knife, the cutting surface is Images were taken at a magnification of 5000 with a VE-7800 scanning electron microscope (SEM) manufactured by Keyence. 150 ultrafine fibers randomly selected from the obtained photographs were extracted, and all circumscribed circle diameters (fiber diameters) were measured for the photographs using image processing software (WINROOF).
(2) Fiber diameter and fiber diameter variation of multifilament (CV% (A))
The average fiber diameter and fiber diameter standard deviation of the fiber diameters described above were obtained, and the fiber diameter CV% (coefficient of variation) was calculated based on the following formula. All of the above values are measured for each of the three photographs, averaged at the three positions, measured in nm to the first decimal place, and rounded off to the nearest decimal place.
繊維径バラツキ(CV%(A))=(繊維径標準偏差/平均繊維径)×100
(3)異形度および異形度バラツキ(CV%(B))
前述した繊維径と同様の方法で、マルチフィラメントの断面を撮影し、その画像から、切断面に外接する真円の径を外接円径(繊維径)とし、さらに、内接する真円の径を内接円径として、異形度=外接円径÷内接円径から、小数点3桁目までを求め、小数点3桁目以下を四捨五入したものを異形度として求めた。この異形度を同一画像内で無作為に抽出した150本の極細繊維について測定し、その平均値および標準偏差から、下記式に基づき異形度バラツキ(CV%(変動係数:Coefficient of Variation))を算出した。この異形度バラツキについては、小数点2桁目以下は四捨五入する。
Fiber diameter variation (CV% (A)) = (fiber diameter standard deviation / average fiber diameter) × 100
(3) Deformity and irregularity variation (CV% (B))
The cross section of the multifilament is photographed in the same way as the fiber diameter described above, and from the image, the diameter of the perfect circle circumscribing the cut surface is defined as the circumscribed circle diameter (fiber diameter), and the diameter of the inscribed perfect circle is As the inscribed circle diameter, the degree of irregularity = the circumscribed circle diameter ÷ the inscribed circle diameter was obtained up to the third digit of the decimal point, and the value rounded to the third decimal place was obtained as the irregularity. This extraordinary degree was measured for 150 ultrafine fibers randomly extracted in the same image, and from the average value and standard deviation, irregularity degree variation (CV% (coefficient of variation)) was calculated based on the following formula. Calculated. About this irregularity variation, the second decimal place is rounded off.
異形度バラツキ(CV%(B))=(異形度の標準偏差/異形度の平均値)×100(%)
(4)機能性物質付与量
標準状態(20℃×65%RH)での加工前後の試験布の重量変化により機能性物質樹の付与量をowf%として算出した。
Variation in irregularities (CV% (B)) = (standard deviation of irregularities / average value of irregularities) x 100 (%)
(4) Functional substance application amount The application amount of the functional substance tree was calculated as owf% based on the weight change of the test cloth before and after processing in the standard state (20 ° C. × 65% RH).
(5)セシウム吸着性
塩化セシウム水溶液を用い、純水中に1ppmの非放射性セシウム溶液を作成し、非放射性セシウム溶液重量10に、本発明のマルチフィラメント糸重量1を浸漬し、24時間後の非放射性セシウム溶液中の非放射性セシウムの減少率を算出する。
(6)消臭性
5Lのテドラーバッグに10cm×10cmの試料を入れ、窒素ガスを用いて、アンモニアについては100ppmの濃度に調整した測定対象ガスを3L注入する。そして、2時間後のガス濃度を検知管により測定し、減少率(消臭性)を下記式により算出する。
減少率(%)={(A−B)/A}×100
A:空試験の測定値 B:試料の測定値
(7)殺菌活性値
繊維製品新機能評価協議会の定める統一試験法(JIS L1902−1998)に則り、黄色ブドウ球菌の菌転写法による生息菌数を、下記式(1)を用いて評価し、平均値による制菌性能の評価を行った。
10回測定し、平均値で評価した。
殺菌活性値(−)=logA/B・・・・・(1)
但し、Aは未加工マルチフィラメント糸上における植え付け直後の生息菌数(個/cm2)、Bは本実施例マルチフィラメント糸上における18時間培養後の生息菌数(個/cm2)
(8)吸湿性
相対湿度の異なる雰囲気下での吸湿率差を求め、吸湿性を下記式により算出する。
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR1;20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)
MR2;30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)
(9)撥水性
JIS L 1092「繊維製品の防水性試験方法。制定1977.3.1」に規定される方法でスプレー法により評価を行い、級判定を行った。
5級:表面に湿潤や水滴の付着がないもの
4級:表面に湿潤しないが、小さな水滴の付着をしめすもの
3級:表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの
2級:表面の半分に湿潤を示し、小さな個々の湿潤が布を浸透する状態を示すもの
1級:表面全体に湿潤を示すもの、または表面および裏面が全体に湿潤をしめすもの (10)導電性
10cm×10cmの試験片を高質発泡スチロールの上に乗せ、表面抵抗値(Ω)を、抵抗計(三菱アナリテック四探針抵抗計Loresta-AX MCP-T370)を用いて20℃、40%RH環境下で測定し、対数換算した数値を導電性とした。
(11)機能性物質連続性
マルチフィラメントをエポキシ樹脂で包埋し、Reichert社製FC・4E型クライオセクショニングシステムで凍結し、ダイヤモンドナイフを具備したReichert−Nissei ultracut N(ウルトラミクロトーム)で切削した後、その切削面を(株)キーエンス製 VE−7800型走査型電子顕微鏡(SEM)にて倍率5000倍で撮影した。得られた断面写真から無作為に選定した5箇所の単繊維間隙に存在する機能性物質の重なりを観察し、重なりが存在すれば連続性ありと判断した。
なお、機能性が導電性の場合については、導電性があれば連続性ありと判断した。
(11)洗濯耐久性
10cm×10cmの試験片をJIS L0217 (1995)103法に準拠した方法で、洗濯前の機能性に対する、20回繰り返し法による洗濯後の機能性保持率を算出した。なお、洗濯機は、全自動洗濯機(National NA-F50Z8)を使用した。
導電性能の洗濯後の性能保持率は、表面抵抗値(Ω)を対数logにとり、逆数に置き換え下記の式で算出する。
導電性性能保持率(%)=1/log(洗濯後の抵抗値)÷1/log(洗濯前の抵抗値)×100
[実施例1]
75T−112F(海島比率30%:70% 島数127島/F、海成分:ポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合体からなるアルカリ熱水可溶型ポリエステル、島成分:ポリエチレンテレフタレート)のナノフィラメントと33T−6Fの高収縮糸を混繊した100T−136Fのポリエステルナノフィラメントとの混繊糸を用いて、丸編物を製編した。
次いで、水酸化ナトリウム3重量%水溶液中で80℃、 浴比1:100で浸漬処理し、海成分を99%以上溶解除去、乾燥することで高収縮糸混繊糸使いのナノフィラメントを含む編物を得た。
得られた編物を以下のA液に浸漬し、絞り率約80重量%となるよう薬液を付与したのち、B液に浸漬させ、単繊維間隙でプリルシアンブルーを合成させ本発明のマルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
A液は4gの硫酸鉄に8mlの蒸留水を加え、硫酸鉄水溶液を調整した。
B液は2gのヘキサシアノ鉄酸カリウムに6mlの蒸留水を加え、ヘキサシアノ鉄酸カリウム水溶液を調整した。
[実施例2]
実施例1で用いた編物を、クエン酸30g/lに浸漬し、絞り率約80重量%となるようマングルで絞り、130℃の温度の乾燥機内で2分間予備乾燥し、さらに170℃の温度に設定したテンターで60秒間熱処理して、クエン酸で改質した本発明の消臭性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例3]
アーチケミカルズ社製のビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛(商品名:ジンクオマダイン(登録商標))を用い、これを予め水、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ノニオン系分散剤)と共にボールミルに仕込み湿式粉砕処理して有効成分濃度20重量%のコロイド溶液としておいた。
実施例1で用いた編物を、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛20重量%コロイド溶液の10重量%加工液に浸漬し、絞り率約80重量%のマングルで均一に絞った後、120℃の温度の乾燥機内で2分間予備乾燥し、さらに180℃の温度に設定したテンターで30秒間熱処理して、制菌成分の含有量が1.0重量%の本発明の制菌性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例4]
実施例1で用いた編物を、プラチナナノコロイド溶液に浸漬し、絞り率約80重量%のマングルで均一に絞った後、120℃の温度の乾燥機内で2分間予備乾燥し、さらに180℃の温度に設定したテンターで30秒間熱処理して、制菌成分の含有量が0.5重量%の本発明の制菌性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例5]
実施例1で用いた編物を、エチレングリコールの平均重合数n=23のポリエチレングリコールジメタクリレート160g、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン40g、0.7gを1000mlに溶解した加工液に浸漬し、絞り率が約80重量%となるようマングルで均一に絞ることを繰り返し3回行った後、100℃の飽和水蒸気中で10分間処理を行った後、炭酸ナトリウム5g/Lのアルカリ水溶液で、編物と炭酸ナトリウムのアルカリ水溶液の重量比を1:20に調整して、60℃で30分間処理し、ナトリウム塩化処理を行った。その後、60℃の温水で湯洗い、水洗し、脱水し、130℃で乾燥することで、本発明の吸湿性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例6]
実施例1で用いた編物に、撥水剤F−470 ((株)京絹化成 製、フッ素系撥水剤、有効成分20%)50g/L、ベッカミンM−3(DIC北日本ポリマ(株)製、固形分80%)3g/L、ベッカミンアクセレレータACX(DIC北日本ポリマ(株)製、固形分35%)0.5g/Lを1000mlに溶解した加工液に浸漬し、絞り率が約80重量%となるようマングルで均一に絞ることを繰り返し3回行った後、130℃で乾燥し、170℃で2分、熱処理を行い、本発明の撥水性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例7]
実施例1で用いた編物に、導電性高分子PEDOT・PSS(信越ポリマー社、SEPLYGIDA OC−AE(登録商標))をグラビアコーティング法で薬剤塗布量が15g/m2になるように塗布後、130℃で5分、熱処理を行い、本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例8]
実施例1で用いた編物にポリウレタン微多孔膜を湿気硬化型ポリウレタン系接着剤を介し、ラミネートした以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例9]
実施例1で用いた編物を織物とする以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例10]
実施例7において75T−112Fの繊維のみを用い、高収縮糸を用いない以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例11]
繊維径300nmのナノフィラメント(100T−30F(海島比率30%:70% 島数2048島/F、海成分、島成分は実施例1と同じ)とする以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例12]
繊維径200nmのナノフィラメント(120T−60F(海島比率30%:70% 島数2048島/F、海成分、島成分は実施例1と同じ)とする以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例13]
実施例7のナノフィラメントのポリマーをナイロンにする以外は、実施例7と同様に本発明の導電性マルチフィラメント糸を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例13]
導電性高分子PEDOT・PSSの薬剤塗布量が15g/m2になるようにグラビアコーティングを繰り返し5回実施した以外は、実施例7と同様に本発明の導電性ポリエステルフィラメント集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
[実施例14]
導電性高分子PEDOT・PSSの薬剤塗布量が15g/m2になるようにグラビアコーティング、130℃で5分の熱処理を繰り返し5回実施した以外は、実施例7と同様に本発明の導電性ポリエステルフィラメント集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
[比較例1]
繊維径15000nmのポリエステルフィラメントのみからなる織物とする以外は、実施例7と同様に導電性ポリエステルフィラメント集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
[比較例2]
繊維径2700nmマイクロフィラメントのみからなる織物とする以外は、実施例7と同様に導電性マイクロフィラメント集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
[比較例3]
ナイロン6のマルチフィラメント糸を含む56T−16Fのポリマーアロイ繊維を用いて織物を製織した。次いで、水酸化ナトリウム3重量%水溶液中で80℃、 浴比1:100で浸漬処理し、海成分を99%以上溶解除去、乾燥することで繊維径53nmのナイロン6ナノステープル集合体を得た以外は、実施例5と同様に吸湿性ナノステープル集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
[比較例4]
ナイロン6のナノ繊維集合体を含む56T−16Fのポリマーアロイ繊維を用いて織物を製織した。次いで、水酸化ナトリウム3重量%水溶液中で80℃、 浴比1:100で浸漬処理し、海成分を99%以上溶解除去、乾燥することで繊維径53nmのナイロン6のナノステープル集合体を得た以外は、実施例7と同様に本発明の導電性ナノステープル集合体を得た。評価結果を、表1に示す。
(5) Using a cesium-adsorptive cesium chloride aqueous solution, a 1-ppm non-radioactive cesium solution was prepared in pure water, and the multifilament yarn weight 1 of the present invention was immersed in the non-radioactive cesium solution weight 10; Calculate the reduction rate of non-radioactive cesium in the non-radioactive cesium solution.
(6) Deodorant
A sample of 10 cm × 10 cm is put in a 5 L Tedlar bag, and 3 L of measurement target gas adjusted to a concentration of 100 ppm for ammonia is injected using nitrogen gas. Then, the gas concentration after 2 hours is measured with a detector tube, and the reduction rate (deodorant) is calculated by the following formula.
Reduction rate (%) = {(A−B) / A} × 100
A: Measured value of blank test B: Measured value of sample (7) Bactericidal activity value In accordance with the unified test method (JIS L1902-1998) established by the Council for New Functionality Evaluation of Textile Products The number was evaluated using the following formula (1), and the antibacterial performance was evaluated by an average value.
The measurement was performed 10 times, and the average value was evaluated.
Bactericidal activity value (−) = log A / B (1)
However, A is the number of living organisms (plants / cm 2 ) immediately after planting on the raw multifilament yarn, and B is the number of living organisms (cultured / cm 2 ) after 18 hours of cultivation on the multifilament yarn of this example.
(8) Hygroscopicity
The difference in moisture absorption under the atmosphere having different relative humidity is obtained, and the hygroscopicity is calculated by the following formula.
ΔMR (%) = MR2-MR1
MR1: Moisture absorption rate (%) when left in an atmosphere of 20 ° C. × 65% RH for 24 hours
MR2: Moisture absorption (%) when left in an atmosphere of 30 ° C. × 90% RH for 24 hours
(9) Water repellency JIS L 1092 “Test method for waterproofness of textile products. Evaluation by spray method was performed by the method specified in 1977.3.1, and the grade was determined.
Grade 5: No wet or water droplets on the surface
Grade 4: Does not wet on the surface, but shows small water droplets
Grade 3: Shows small individual water droplets on the surface
Second grade: Wetting on half of the surface, showing that small individual wetting penetrates the fabric
First grade: one showing wetness on the entire surface, or one showing wetness on the entire surface and back surface (10) A test piece of conductive 10 cm × 10 cm is placed on a high-quality foamed polystyrene, and the surface resistance value (Ω) is Using a resistance meter (Mitsubishi Analitech Four-point probe resistance meter Loresta-AX MCP-T370), it was measured in a 20 ° C., 40% RH environment, and the logarithmically converted numerical value was defined as conductivity.
(11) After embedding a continuous multifilament of functional material with an epoxy resin, freezing with a Reichert FC-4E cryosectioning system, and cutting with a Reichert-Nissei ultracut N (ultra microtome) equipped with a diamond knife The cut surface was photographed at a magnification of 5000 times with a VE-7800 scanning electron microscope (SEM) manufactured by Keyence Corporation. From the obtained cross-sectional photographs, the overlap of functional substances present in the gaps of 5 single fibers randomly selected was observed, and if there was an overlap, it was judged that there was continuity.
In addition, about the case where functionality was electroconductivity, if there was electroconductivity, it was judged that there was continuity.
(11) Washing durability A 10 cm × 10 cm test piece was subjected to a method based on the JIS L0217 (1995) 103 method, and the functionality retention rate after washing by a 20-times repetition method was calculated relative to the functionality before washing. The washing machine used was a fully automatic washing machine (National NA-F50Z8).
The performance retention rate after washing of the conductive performance is calculated by the following equation by replacing the surface resistance value (Ω) with the logarithm log and reciprocal.
Conductivity performance retention rate (%) = 1 / log (resistance value after washing) ÷ 1 / log (resistance value before washing) × 100
[Example 1]
75T-112F (sea-island ratio 30%: 70% 127 islands / F, sea component: alkaline hot water-soluble polyester comprising a copolymer of terephthalic acid and 5-sodium sulfoisophthalic acid as an acid component of polyester, island A circular knitted fabric was knitted using a mixed yarn of 100T-136F polyester nanofilament in which a nanofilament of component (polyethylene terephthalate) and a high shrinkage yarn of 33T-6F were mixed.
Next, a knitted fabric containing nanofilaments for high-shrinkage yarn blended yarn by dipping in a 3% by weight aqueous solution of sodium hydroxide at 80 ° C. and a bath ratio of 1: 100, dissolving and removing 99% or more of sea components and drying. Got.
The obtained knitted fabric is dipped in the following A solution, and after applying a chemical solution so that the drawing rate is about 80% by weight, it is dipped in the B solution to synthesize prillussian blue in the single fiber gap, and the multifilament yarn of the present invention Got. The evaluation results are shown in Table 1.
For solution A, 8 ml of distilled water was added to 4 g of iron sulfate to prepare an iron sulfate aqueous solution.
For solution B, 6 ml of distilled water was added to 2 g of potassium hexacyanoferrate to prepare a potassium hexacyanoferrate aqueous solution.
[Example 2]
The knitted fabric used in Example 1 was dipped in citric acid 30 g / l, squeezed with mangle so that the squeezing rate was about 80% by weight, pre-dried in a dryer at a temperature of 130 ° C. for 2 minutes, and further at a temperature of 170 ° C. The deodorant multifilament yarn of the present invention modified with citric acid was obtained by heat treatment for 60 seconds with a tenter set to 1. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 3]
A bis (2-pyridylthio-1-oxide) zinc (trade name: Zinc Coomadine (registered trademark)) manufactured by Arch Chemicals Co., Ltd. is used and ball milled together with water and polyoxyethylene hydrogenated castor oil (nonionic dispersant) in advance. And a wet pulverization treatment was performed to prepare a colloidal solution having an active ingredient concentration of 20% by weight.
The knitted fabric used in Example 1 was immersed in a 10% by weight working solution of 20% by weight bis (2-pyridylthio-1-oxide) zinc colloidal solution and uniformly squeezed with a mangle having a drawing ratio of about 80% by weight. Pre-dried for 2 minutes in a dryer at a temperature of 120 ° C., and further heat treated for 30 seconds with a tenter set at a temperature of 180 ° C. A filament yarn was obtained. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 4]
The knitted fabric used in Example 1 was dipped in a platinum nanocolloid solution, uniformly squeezed with a mangle having a squeezing rate of about 80% by weight, preliminarily dried in a dryer at a temperature of 120 ° C. for 2 minutes, and further at 180 ° C. The antibacterial multifilament yarn of the present invention having a bactericidal component content of 0.5% by weight was obtained by heat treatment with a tenter set to a temperature for 30 seconds. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 5]
The knitted fabric used in Example 1 was immersed in a processing solution obtained by dissolving 160 g of polyethylene glycol dimethacrylate having an average polymerization number n = 23 of ethylene glycol, 40 g of 2-acrylamido-2-methylpropanesulfone, and 0.7 g in 1000 ml, After squeezing uniformly with mangles until the squeezing ratio is about 80% by weight, the knitted fabric is treated with 100 g of saturated steam at 100 ° C. for 10 minutes and then with an alkaline aqueous solution of sodium carbonate 5 g / L. The weight ratio of the alkaline solution of sodium carbonate and sodium carbonate was adjusted to 1:20, followed by treatment at 60 ° C. for 30 minutes for sodium chloride treatment. Then, the hygroscopic multifilament yarn of the present invention was obtained by washing with hot water at 60 ° C., washing with water, dehydrating, and drying at 130 ° C. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 6]
In the knitted fabric used in Example 1, 50 g / L of water repellent F-470 (manufactured by Kyo Silk Chemical Co., Ltd., fluorine-based water repellent, active ingredient 20%), Becamine M-3 (DIC North Nippon Polymer Co., Ltd.) Manufactured, solid content 80%) 3 g / L, Becamine Accelerator ACX (DIC Kita Nippon Polymer Co., Ltd., solid content 35%) 0.5 g / L was immersed in 1000 ml of processing solution, and the drawing ratio was about 80 The wrinkle was uniformly squeezed with mangles three times repeatedly, and then dried at 130 ° C. and heat-treated at 170 ° C. for 2 minutes to obtain the water-repellent multifilament yarn of the present invention. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 7]
After applying the conductive polymer PEDOT · PSS (Shin-Etsu Polymer Co., Ltd., SEPLYGIDA OC-AE (registered trademark)) to the knitted fabric used in Example 1 so that the drug application amount is 15 g / m 2 by the gravure coating method, Heat treatment was performed at 130 ° C. for 5 minutes to obtain the conductive multifilament yarn of the present invention. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 8]
A conductive multifilament yarn of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7, except that a polyurethane microporous film was laminated on the knitted fabric used in Example 1 via a moisture-curable polyurethane adhesive. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 9]
A conductive multifilament yarn of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7 except that the knitted fabric used in Example 1 was woven. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 10]
A conductive multifilament yarn of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7, except that only 75T-112F fiber was used in Example 7 and no high shrinkage yarn was used. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 11]
The present invention is the same as in Example 7 except that the nanofilament has a fiber diameter of 300 nm (100T-30F (sea-island ratio 30%: 70% 2048 islands / F, sea component, island component is the same as in Example 1)). Table 1 shows the evaluation results.
[Example 12]
The present invention is the same as in Example 7 except that the nanofilament has a fiber diameter of 200 nm (120T-60F (sea-island ratio 30%: 70% island number 2048 islands / F, sea component, island component is the same as in Example 1)). Table 1 shows the evaluation results.
[Example 13]
A conductive multifilament yarn of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7 except that the nanofilament polymer of Example 7 was changed to nylon. The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 13]
A conductive polyester filament assembly of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7, except that gravure coating was repeated 5 times so that the amount of the conductive polymer PEDOT / PSS applied was 15 g / m 2 . The evaluation results are shown in Table 1.
[Example 14]
The conductivity of the present invention was the same as in Example 7, except that gravure coating and heat treatment at 130 ° C. for 5 minutes were repeated 5 times so that the chemical coating amount of the conductive polymer PEDOT / PSS was 15 g / m 2 . A polyester filament aggregate was obtained. The evaluation results are shown in Table 1.
[Comparative Example 1]
A conductive polyester filament aggregate was obtained in the same manner as in Example 7 except that the woven fabric was composed only of polyester filaments having a fiber diameter of 15000 nm. The evaluation results are shown in Table 1.
[Comparative Example 2]
A conductive microfilament assembly was obtained in the same manner as in Example 7 except that the woven fabric was composed only of microfilaments having a fiber diameter of 2700 nm. The evaluation results are shown in Table 1.
[Comparative Example 3]
The fabric was woven using 56T-16F polymer alloy fibers containing nylon 6 multifilament yarns. Next, it was immersed in a 3% by weight aqueous solution of sodium hydroxide at 80 ° C. and a bath ratio of 1: 100, and 99% or more of sea components were dissolved and removed, and dried to obtain a nylon 6 nanostaple aggregate having a fiber diameter of 53 nm. Except for the above, a hygroscopic nano staple assembly was obtained in the same manner as in Example 5. The evaluation results are shown in Table 1.
[Comparative Example 4]
The fabric was woven using 56T-16F polymer alloy fibers containing nylon 6 nanofiber assemblies. Next, it is immersed in a 3% by weight aqueous solution of sodium hydroxide at 80 ° C. and a bath ratio of 1: 100, 99% or more of the sea components are dissolved and removed, and dried to obtain a nylon 6 nanostaple aggregate having a fiber diameter of 53 nm. A conductive nanostaple assembly of the present invention was obtained in the same manner as in Example 7 except that. The evaluation results are shown in Table 1.
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