JP6286962B2 - 出力信号発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、出力信号発生装置等に関し、例えば、発振部を有する出力信号発生装置等に関する。
昨今、例えばLTE(Long Term Evolution)規格を採用する移動通信システムの基地局装置が広く普及している。また、例えばMBSFN(Multicast/Broadcast over Single-Frequency Network)のように、移動通信システムの各基地局装置が互いに同期していることが前提となっているサービスが普及してきている。そのため、上述したような基地局装置や携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信機器等で用いられる出力信号発生装置は、周波数精度もさることながら高精度で信頼性の高い位相精度を有する基準信号を発生することが求められている。
このような出力信号発生装置は、例えば、図11に示すような構成となっている。図11は、一般的な出力信号発生装置1000Aを示す図である。
出力信号発生装置1000Aでは、位相比較部110は、リファレンス信号受信部2000から入力されるリファレンス信号と分周部160から入力される信号の間の位相差を算出し、ループフィルタ120は、位相比較部110により算出される位相差を基に制御信号を生成し、制御部130は、リファレンス信号を検出し、制御信号を受けて出力し、D/A変換部140は、制御部130により出力される制御信号をアナログ信号に変換し、発振部150は、D/A変換部140により出力されるアナログ信号に基づいて出力信号を発生し、分周部160は、発振部150により出力される出力信号を分周して位相比較部110に出力する。このように負帰還動作を行うことで、発振部150により出力される出力信号の位相誤差を低減している。
ところで、例えば、リファレンス信号受信部2000にGPSレシーバを用いた場合、GPS衛星からの信号の電界強度が低い受信環境や、妨害波が存在する受信環境では、GPS衛星からの信号を基にしたリファレンス信号が途切れることがある。このようにリファレンス信号が途絶えた場合、信号発生装置1000Aの制御部130は、所定の設定値をもとにD/A変換部140に信号を生成し出力する。
上記に関連する出力信号発生装置の技術が、例えば、特許文献1〜3に記載されている。
特開2004−128535号公報 特開2011−155367号公報 特開2013−038548号公報
しかしながら、図11に例示される出力信号発生装置では、出力信号の位相誤差を、十分に低減することができないという問題があった。その原因として、例えば、リファレンス信号が途絶えた場合、D/A変換部140の温度変動による変換誤差が大きく、発振部150の出力信号の位相誤差が時間共に大きくなることが知られている。
また、例えば、リファレンス信号の到来周期の確率分布に偏りがあった場合、発振部150の出力信号の位相の精度を十分に維持できないことが知られている。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、出力信号の位相誤差を低減することができる出力信号発生装置を提供することにある。
本発明の出力信号発生装置は、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理部と、を有する。
本発明の出力信号発生方法は、発振部が、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振ステップと、前記発振ステップにより出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周ステップと、位相比較部が、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較ステップと、前記位相比較ステップにより算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成ステップと、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成ステップにより生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御ステップと、D/A変換部が、前記制御ステップにより出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換ステップと、前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理ステップと、を含む。
本発明の出力信号発生装置は、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記制御電圧生成部により出力される前記制御電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路と、前記リファレンス信号と前記複数のループ回路の各々の前記分周部により出力される複数の回帰信号のうち、いずれか1つを選択信号として選択し、前記複数のループ回路のうち、少なくとも1つのループ回路の前記位相比較部に対して、前記リファレンス信号に代えて、前記選択信号を出力する信号選択部と、を有する。
本発明の出力信号発生装置は、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路を有し、前記複数のループ回路の各々の前記制御部は、基準時刻から前記複数のループ回路の各々により出力される前記回帰信号が発生した各時刻までの平均値である平均時間に基づいて、当該ループ回路の前記自走電圧信号の電圧値を制御する電圧値算出部を有する。
本発明にかかる技術によれば、出力信号の位相誤差をより低減することができる。
本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置の構成の位置関係を例示した図である。図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示す透過図である。 本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置の構成の位置関係を例示した図である。図4(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示す透過図である。 本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置の動作フローを示す図である。 本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置の動作を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置の動作フローを示す図である。 本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置の動作を説明するための図である。 関連技術の出力信号発生装置の構成を示す図である。
<第1の実施の形態>
図1を用いて、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000の詳細な構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000の構成を示すブロック図である。
説明の便宜上、まず、図1を用いて、リファレンス信号受信部2000の構成を説明する。
図1に示されるように、リファレンス信号受信部2000は、出力信号発生装置1000に接続されている。リファレンス信号受信部2000は、同期の基準となる基準パルスであるリファレンス信号(図中Fr1)を出力信号発生装置1000へ出力する。このリファレンス信号は、基準タイミングパルスとも呼ばれる。リファレンス信号受信部2000は、例えば、GPS(Global Positioning System)レシーバ等である。しかしながら、リファレンス信号受信部2000は、GPSレシーバに限らず、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1588規格に準拠したネットワーク等であってもよい。
なお、ここでは、リファレンス信号受信部2000は、GPSレシーバである例を示している。なお、リファレンス信号受信部2000が出力するリファレンス信号Fr1は、通常1秒に1回の間隔で発せられる。従って、このリファレンス信号Fr1は、1pps(Pulse per Second)パルスとも呼ばれる。
また、リファレンス信号受信部2000は、出力信号発生装置1000へのリファレンス信号Fr1の出力を検出し、その検出結果を後述する制御部130に通知している。しかしながら、必ずしもリファレンス信号受信部2000がリファレンス信号Fr1の出力を制御部130へ通知する必要はなく、リファレンス信号検出端子(不図示)等がリファレンス信号Fr1を検出し、その検出結果を制御部130に通知してもよい。
次に、図1を用いて、出力信号発生装置1000の詳細な構成を説明する。
図1に示されるように、出力信号発生装置1000は、位相比較部110と、ループフィルタ120と、制御部130と、D/A変換部140と、発振部150と、分周部160と、温度管理部170と、収容体300とを含んで構成されている。出力信号発生装置1000は、リファレンス信号受信部2000から出力されるリファレンス信号Fr1を基準として同期する出力信号Fout1を発振部150から出力する。
以下では、位相比較部110と、ループフィルタ120と、制御部130と、D/A変換部140と、発振部150と、分周部160と、を総称してループ回路200と呼ぶ。
図1に示されるように、位相比較部110は、リファレンス信号受信部2000とループフィルタ120とに互いに接続されている。位相比較部110は、リファレンス信号受信部2000から入力されるリファレンス信号Fr1と後述する分周部160から入力される回帰信号Fd1との間の位相差を算出する。位相比較部110には、一般的な位相比較器PC(Phase Comparator)を用いることができる。
図1に示されるように、ループフィルタ120は、位相比較部110と制御部130とに互いに接続されている。ループフィルタ120は、位相比較部110により算出される位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する。ループフィルタ120は、後述する回帰信号Fd1が、リファレンス信号Fr1に対して遅れている場合は、発振部150の出力信号の発振周波数を上昇させ、回帰信号Fd1が、リファレンス信号Fr1に対して進んでいる場合は、発振部150の出力信号の発振周波数を下降させるように制御電圧信号を生成する。なお、ループフィルタ120は、本発明の制御電圧生成部に相当する。ループフィルタ120には、一般的なデジタルループフィルタを用いることができる。
図1に示されるように、制御部130は、ループフィルタ120とD/A変換部140とに互いに接続されている。制御部130は、リファレンス信号受信部2000からのリファレンス信号Fr1が出力されているか否かの検出結果を、リファレンス信号受信部200より受けている。制御部130は、リファレンス信号Fr1が位相比較部110に入力される場合、すなわち、リファレンス信号Fr1が出力されていることをリファレンス信号受信部2000から受けた場合、ループフィルタ120により生成される制御電圧信号の入力を受けて出力する。
一方、制御部130は、リファレンス信号Fr1が位相比較部110に入力されない場合、すなわち、リファレンス信号Fr1が出力されていないことをリファレンス信号受信部2000から受けた場合、自走電圧信号を生成し出力する。なお、リファレンス信号受信部2000が、例えば、GPS衛星などからの信号強度が低い環境下や、GPS衛星からの信号を妨害する妨害波が存在する環境下にある場合等に、リファレンス信号受信部2000からリファレンス信号Fr1が位相比較部110に入力されない。
また、自走電圧信号は、リファレンス信号Fr1が途切れる直前までループフィルタ120が出力していた制御電圧信号の値に基づいて生成される。しかしながら、自走電圧信号は、必ずしも上記のように生成される必要はなく、例えば、予め設定される所定の設定値に基づいて生成されてもよい。上述のように、リファレンス信号Fr1が途切れた場合、制御部130が自走電圧信号を生成し、出力信号発生装置1000の動作を継続させることを、ホールドオーバーあるいは自走発振状態と呼ぶ。
図1に示されるように、D/A変換部140は、制御部130と発振部150と温度管理部170とに互いに接続されている。D/A変換部140は、制御部130により出力されるデジタルコードである制御電圧信号又は自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、アナログ制御信号として発振部150に出力する。なお、D/A変換部140は、高精度電圧レギュレータ(不図示)を含んでいる。高精度電圧レギュレータは、D/A変換部140に高安定な基準電圧を供給する基準電圧源である。
図1に示されるように、発振部150は、D/A変換部140と分周部160と温度管理部170とに互いに接続されている。発振部150は、D/A変換部140により出力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する。なお、出力信号は、基準タイミングパルスとも呼ばれる。発振部150には、例えば、VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)やTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)やOCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)等の水晶発振器を用いることができる。しかしながら、発振部150は、必ずしも発振子に水晶を用いた水晶発振器である必要はなく、例えば、発振子にセラミック等を用いた発振器であってもよい。
なお、ここでは、発振部150は、発振周波数を数百ppb(Parts Per Billion)の範囲で変動可能なOCXOである例を挙げている。また、ここでは、発振部150を構成するOCXOの振動子にSC(Stress Compensation)カット片を用いる例を挙げている。
なお、発振部150により出力される出力信号は、信号断検出装置(不図示)やクロック発生装置(不図示)やCPU(不図示)や内部状態報告レジスタ群(不図示)や内蔵不揮発性メモリ(不図示)等の各種電子回路等に入力されてもよい。
なお、信号断検出装置は、発振部150の出力信号の異常等を検出し、内部状態報告レジスタ群に報告する。クロック発生装置は、例えば、発振部150の出力信号に基づいて、任意の周波数のクロックを発生する。CPUは、例えば、内部状態報告レジスタ群に、設定値の書き込みや読み込みを行う。設定値及び内部状態報告レジスタ群は、例えば、設定値に基づいてループ回路200の監視制御等を行う。内蔵不揮発性メモリは、例えば、発振部150の発振子の発振周波数の個体バラつきを吸収するための補正係数等を保持している。
図1に示されるように、分周部160は、発振部150と位相比較部110とに互いに接続されている。分周部160は、発振部150により出力される出力信号Fout1を分周して回帰信号Fd1として出力する。なお、回帰信号は、内部タイミングパルスとも呼ばれる。また、分周部160は、一般的な分周器を用いることができる。なお、分周部160の分周数は、任意の値に設定される。
図1に示されるように、温度管理部170は、D/A変換部140と発振部150とに互いに接続されている。温度管理部170は、センサ171とヒータ172とを含んで構成される。温度管理部170は、後述する収容体300を加熱又は冷却することで、収容体300の温度を所定の温度に一定に保つように制御し、それにより、D/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ。なお、温度管理部170は、収容体300がない場合には、D/A変換部140及び発振部150を直接加熱又は冷却する。
なお、温度管理部170は、必ずしも発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ必要はなく、D/A変換部140のみの温度を所定の温度に一定に保つようにしてもよい。しかしながら、温度管理部170は、D/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つように制御することによって、発振部150の温度変化による特性の変化も抑制することができる。
なお、ここでは、温度管理部170は、D/A変換部140及び発振部150の温度を約85℃に保つ例を挙げている。なぜなら、85℃において、発振部150を構成する発振子のSCカット片が零温度係数となるためである。しかしながら、所定の温度は、必ずしも85℃である必要はなく、適宜変更可能である。
センサ171は、収容体300内の温度を測定する。センサ171には、一般的な温度センサを用いることができる。
ヒータ172は、収容体300を加熱又は冷却することにより、D/A変換部140及び発振部150を加熱又は冷却する。
図1に示されるように、収容体300は、D/A変換部140と発振部150と温度管理部170とを密閉収容する。収容体300には、例えば、恒温槽等を用いることができる。なお、収容体300は、前述したように、温度管理部170が、D/A変換部140及び発振部150を直接加熱又は冷却することで、D/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ制御を行う場合には、必ずしも本発明に必要ではない。
次に、図2を用いて、出力信号発生装置1000の各構成の位置関係を説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000の構成の位置関係を例示した図である。図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000の構成を示す透過図である。
図2(a)及び(b)は、図1に対応する図である。ただし、図2(a)及び(b)には、説明の便宜上、図1において図示していない構成である外部温度管理部170a、外部収容体300a、外装ケーシング400、基板500及び500a、システム・オン・ア・チップ(以下、SoCと呼ぶ)600、端子700及び700aを追加して示している。
図2に示されるように、出力信号発生装置1000には、外装ケーシング400が設けられている。外装ケーシング400の材料には、アルミやステンレス等の一般的な金属を用いることができる。なお、外装ケーシング400は、出力信号発生装置1000を保護するためのものであり、必ずしも本発明に必要ではない。
図2に示されるように、出力信号発生装置1000には、外装ケーシング400内に外部収容体300aが設けられている。外部収容体300aには、前述の収容体300と同様に恒温槽等を用いることができる。外部収容体300a内には、基板500とSoC600と端子700と外部温度管理部170aと収容体300が密閉収容されている。なお、外部収容体300aは、SoC600の温度を一定に保つために使用されるものであり、SoC600の安定した動作が保障されている場合、必ずしも本発明に必要ではない。
図2に示されるように、基板500には、SoC600と外部温度管理部170aが実装され、互いに電気的に接続されている。また、基板500には、端子700及び700aが接続されている。基板500には、例えば、電子基板等の一般的な基板を用いることができる。
図2に示されるように、SoC600は、基板500に実装されている。SoC600には、前述した位相比較部110とループフィルタ120と制御部130と分周部160とが含まれて構成されている。SoC600は、基板500に接続された端子700及び700aを介して、リファレンス信号や制御電圧信号や出力信号や回帰信号等の各種信号の入出力を行う。なお、SoC600は、位相比較部110とループフィルタ120と制御部130と分周部160とが含まれて構成されていれば、マイコンやFPGA(Field Programmable Gate Array)などであってもよい。
図2に示されるように、外部温度管理部170aは、基板500に実装されている。外部温度管理部170aは、温度管理部170に対応する構成であり、温度管理部170と同様にセンサ(不図示)とヒータ(不図示)を含んで構成されている。外部温度管理部170aは、外部収容体300aの温度を一定に保つことで、SoC600の温度を一定に保っている。こうすることで、SoC600の温度変化による特性の変化を低減することができる。なお、外部温度管理部170aは、SoC600の温度変化による特性の変化を考慮する必要がない場合、必ずしも本発明に必要ではない。
図2に示されるように、端子700は、基板500に接続されている。端子700を介して、リファレンス信号は、SoC600の位相比較部110に入力され、出力信号は、SoC600の分周部160に入力され、且つ、出力信号は、外装ケーシング400より外部に出力される。また、端子700は、例えば、クロック発生装置やCPUや内蔵不揮発性メモリやレジスタ群等の各種電子回路等に電気的に接続されている。
図2に示されるように、前述した収容体300内には、D/A変換部140と発振部150と温度管理部170と基板500aと端子700aとが密閉収容されている。
図2に示されるように、基板500aには、D/A変換部140と発振部150と温度管理部170とが実装され、互いに電気的に接続されている。また、基板500aには、端子700aが接続されている。基板500aには、基板500と同様に、電子基板等の一般的な基板を用いることができる。なお、基板500aの温度は、温度管理部170によって所定の温度に一定に保たれている。
図2に示されるように、端子700aは、基板500aと基板500に接続されている。端子700aを介して、SoC600の制御部130により出力される制御電圧信号は、D/A変換部140に入力され、発振部150により出力される出力信号は、SoC600の分周部160に出力され、基板500及び端子700を通じて外装ケーシング400より外部に出力される。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000は、位相比較部110と、ループフィルタ120と、制御部130と、D/A変換部140と、発振部150と、分周部160と、温度管理部170とを備えている。位相比較部110は、分周部160により出力される回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する。ループフィルタ120は、位相比較部110により算出される位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する。制御部130は、リファレンス信号が位相比較部110に入力される場合、ループフィルタ120により生成される制御電圧信号の入力を受けて出力し、リファレンス信号が位相比較部110に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する。D/A変換部140は、制御部130により出力される制御電圧信号又は自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、アナログ制御信号として発振部150に出力する。発振部150は、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する。分周部160は、発振部150により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する。温度管理部170は、D/A変換部140の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する。
このように、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000では、温度管理部170は、D/A変換部140の温度を、所定の温度(例えば、85℃)に一定に保つように制御する。
ここで、ホールドオーバー時の発振部150により出力される出力信号Fout1の位相誤差は、時間tの関数として下記(1)式のように表される。
T(t)=T+∫ R(t)dt+ε(t) ・・・(1)
はホールドオーバー開始直後の発振部150の位相誤差、R(t)は出力信号Fout1の時刻tにおける周波数の誤差、ε(t)は時刻tにおけるランダムな位相誤差である。
ここで、上記(1)式において、R(t)は、時間積分されているため、ホールドオーバー開始から、時間が経過するほどT(t)に対する影響が大きくなる。このR(t)は、D/A変換部140において、自走電圧信号からアナログ制御信号への変換時の変換誤差によりもたらされる。
D/A変換部140の変換誤差は、主にD/A変換部140の温度変動に起因する。例えば、D/A変換部140のアナログ制御信号の出力電圧範囲は、0V−5V、出力電圧の安定度は、20ppm(Parts per Million)/℃、ホールドオーバー中にD/A変換部140の温度が20℃変動した場合、D/A変換部140が、アナログ制御信号の出力電圧を2.5Vで維持しようとすれば、変換誤差として2.5[V]/(5[V]−0[V])×20[℃]×20[ppm/℃]=1[mV]を生じることになる。
そして、例えば、発振部150のアナログ制御電圧信号値1V当たりにおける出力信号の発振周波数の変調感度が100ppb/Vの場合、R(t)は、0.1ppbとなる。この場合、例えばT及びε(t)が0であっても、(1)式より、1秒間に0.1nsずつ位相誤差T(t)が蓄積されることになる。近年、要求される位相精度は0.5μs程度であるから、この場合、位相誤差T(t)が0.5μsに蓄積されるまでの時間は、0.5μs/0.1ns=5000s=83分となる。83分では、一般的なホールドオーバー耐久時間として十分でない。
これに対して、本発明の出力信号発生装置1000では、温度管理部170は、D/A変換部140の温度を、所定の温度に一定に保つように制御するため、D/A変換部140の温度変動による変換誤差に起因する発振部150の出力信号の位相誤差を低減することができる。
従って、本実施形態によれば、D/A変換部140の温度を一定に保つことで変換誤差を抑制でき、その結果、発振部150により出力される出力信号の位相誤差を低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000において、温度管理部170は、D/A変換部140及び発振部150の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、D/A変換部140の温度変化による特性の変化だけでなく、発振部150の温度変化による特性の変化も抑制することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000において、D/A変換部140は、収容体300に密閉収容され、温度管理部170は、収容体300の温度を所定の温度に一定に保つように制御する。そのため、D/A変換部140は、収容体300に密閉収容されることで外部の温度変化の影響を受けにくく、より安定して温度を所定の温度に一定に保たれる。その結果、D/A変換部140の変換誤差を抑制でき、発振部150により出力される出力信号の位相誤差を低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における出力信号発生装置1000において、D/A変換部140は、基板上に実装され、温度管理部170は、基板500aの温度を所定の温度に一定に保つように制御する。温度管理部170が、基板500aの温度を所定の温度に一定に保つことにより、基板500a上のD/A変換部140の温度が一定に保たれる。その結果、D/A変換部140の変換誤差を抑制でき、発振部150により出力される出力信号の位相誤差を低減することができる。
また、本発明の実施の形態における出力信号発生方法は、発振ステップと、分周ステップと、位相比較ステップと、制御電圧生成ステップと、制御ステップと、D/A変換ステップと、温度管理ステップと、を含んでいる。発振ステップは、発振部150が、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する。分周ステップは、発振ステップにより出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する。位相比較ステップは、位相比較部110が回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する。制御電圧生成ステップは、位相比較ステップにより算出される位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する。制御ステップは、リファレンス信号が位相比較部110に入力される場合、制御電圧生成ステップにより生成される制御電圧信号の入力を受けて出力し、リファレンス信号が位相比較部110に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する。D/A変換ステップは、D/A変換部140が、制御ステップにより出力される制御電圧信号又は自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、アナログ制御信号として発振部150に出力する。温度管理ステップは、D/A変換部140の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する。
この出力信号発生方法は、上述した出力信号発生装置1000の装置の発明を方法の発明としたものであるから、上述した出力信号発生装置1000と同様の作用効果を奏する。
<第2の実施の形態>
図3を用いて、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aの詳細な構成を説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000の構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1及び図2で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1及び図2に示した符号と同等の符号を付している。
図3に示されるように、出力信号発生装置1000aは、位相比較部110とループフィルタ120と制御部130とD/A変換部140と発振部150と分周部160とを有する複数のループ回路200を備えて構成されている。また、出力信号発生装置1000aは、温度管理部170bと収容体300bとを有して構成されている。
ここで、図1と図3とを対比する。図3では、出力信号発生装置1000aは、複数のループ回路200を備え、温度管理部170bは、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つように制御する点で、図1に示される出力信号発生装置1000と互いに相違する。以下の説明では、図1及び図2で示した構成と同等の構成については、説明を省略する。
図3に示されるように、温度管理部170bは、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150と互いに接続されている。温度管理部170bは、収容体300bを加熱又は冷却することで、収容体300bの温度を所定の温度に一定に保つように制御し、それにより複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ。なお、温度管理部170bは、収容体300bがない場合には、各D/A変換部140及び各発振部150を直接加熱又は冷却する。
なお、出力信号発生装置1000aの温度管理部170bは、必ずしも複数のループ回路200の各々の発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ必要はなく、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140のみの温度を所定の温度に一定に保つようにしてもよい。
図3に示されるように、収容体300bは、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150と、温度管理部170bとを密閉収容する。なお、収容体300bは、前述したように、温度管理部170bが、各D/A変換部140及び発振部150を直接加熱又は冷却することで、各D/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つ制御を行う場合には、必ずしも本発明に必要ではない。
次に、図4を用いて、出力信号発生装置1000aの各構成の位置関係を説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aの構成の位置関係を例示した図である。図4(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aの構成を示す透過図である。
ここで、図2と図4とを対比する。図4では、SoC600aは、複数のループ回路200の各々の位相比較部110、ループフィルタ120、制御部130及び分周部160を含んで構成され、収容体300bは複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150を含んで構成されている点で、図2の出力信号発生装置1000と互いに相違する。
図4に示されるように、SoC600aは、基板500に実装されている。SoC600aは、複数のループ回路200の各々の位相比較部110、ループフィルタ120、制御部130及び分周部160を含んで構成されている。
図4に示されるように、収容体300b内には、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150と、基板500aと、端子700aとが密閉収容されている。
図4に示されるように、基板500aには、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150が実装され、互いに電気的に接続されている。なお、基板500aの温度は、温度管理部170bによって所定の温度に一定に保たれている。
以上の通り、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aは、位相比較部110とループフィルタ120と制御部130とD/A変換部140と発振部150と分周部160とを有する複数のループ回路200を備えて構成されている。出力信号発生装置1000aにおいて、温度管理部170bは、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140の温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140の温度変動による変換誤差を抑制でき、その結果、複数のループ回路200の各々の発振部150の出力信号の位相誤差を低減することができる。また、1つの温度管理部170bで、複数のD/A変換部140の温度を所定の温度に一定に保つことができるため、出力信号発生装置1000aの省電力化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aにおいて、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140は、収容体300bに密閉収容され、温度管理部170bは、収容体300bの温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、複数のD/A変換部140は、外部の温度変化の影響を受けにくくなり、より安定してD/A変換部140の温度が所定の温度に一定に保たれる。また、複数のD/A変換部140を1つの収容体300b内に収容することで、出力信号発生装置1000aの省スペース化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aにおいて、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140は、同一基板500a上に実装され、温度管理部170bは、基板500aの温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140の温度変動による変換誤差を抑制でき、その結果、複数のループ回路200の各々の発振部150の出力信号の位相誤差を低減することができる。また、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140を同一基板500a上に実装することで、出力信号発生装置1000aの省スペース化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aは、位相比較部110とループフィルタ120と制御部130とD/A変換部140と発振部150と分周部160とを有する複数のループ回路200を備えて構成されている。出力信号発生装置1000aにおいて、温度管理部170bは、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150の温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、D/A変換部140の温度変化による特性の変化だけでなく、発振部150の温度変化による特性の変化も抑制することができる。
また、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aにおいて、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150は、収容体300bに密閉収容され、温度管理部170bは、収容体300bの温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、複数のD/A変換部140及び発振部150は、外部の温度変化の影響を受けにくくなり、より安定してD/A変換部140の温度が所定の温度に一定に保たれる。また、複数のD/A変換部140及び発振部150を1つの収容体300b内に収容することで、出力信号発生装置1000aの省スペース化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態における出力信号発生装置1000aにおいて、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150は、同一基板500a上に実装され、温度管理部170bは、基板500aの温度を所定の温度に一定に保つように制御する。これにより、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140の温度変動による変換誤差を抑制でき、その結果、複数のループ回路200の各々の発振部150の出力信号の位相誤差を低減することができる。また、複数のループ回路200の各々のD/A変換部140及び発振部150を同一基板500a上に実装することで、出力信号発生装置1000aの省スペース化を図ることができる。
<第3の実施の形態>
まず、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bの構成について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bの構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1〜4で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜4に示した符号と同等の符号を付している。
図5に示されるように、出力信号発生装置1000bは、複数のループ回路200及び200aと温度管理部170bと信号選択部180と収容体300bとを含んで構成されている。信号選択部180は、時刻差算出部181を有している。なお、ここでは、説明の便宜上、複数のループ回路のうち、ループ回路200は、後述する信号選択部180からの選択信号Fr2が入力されないループ回路であり、ループ回路200aは、後述する信号選択部180からの選択信号Fr2が入力されるループ回路である場合を説明する。また、ここでは、説明の便宜上、複数のループ回路は、2つである例を挙げている。しかしながら、複数のループ回路は、2つ以上であってもよい。
ここで、図3と図5とを対比する。図5では、出力信号発生装置1000bは、信号選択部180を備えた点で、図3に示される出力信号発生装置1000aと互いに相違する。以下の説明では、図1〜4で示した構成と同等の構成については、説明を省略する。
図5に示されるように、信号選択部180は、リファレンス信号受信部2000と複数のループ回路200及び200aと互いに接続されている。信号選択部180は、時刻差算出部181を有している。信号選択部180は、リファレンス信号Fr1と、複数のループ回路200及び200aの各々の分周部160により出力される複数の回帰信号Fd1及びFd2の入力を受け、いずれか一つを選択信号Fr2として選択し、複数のループ回路のうち、少なくとも1つのループ回路(ここでは、ループ回路200a)の位相比較部110に対して、リファレンス信号に代えて、選択信号Fr2を出力する。具体的には、信号選択部180は、後述する時刻差算出部181により算出される信号時刻差に基づいて、選択信号Fr2を出力する。なお、より詳細な信号選択部180の処理内容については、後述の動作フローの説明の中で詳しく述べる。
また、信号選択部180は、制御部130と同様に、リファレンス信号受信部2000からリファレンス信号Fr1が出力されているか否かの検出結果の通知を受ける。これにより、信号選択部180は、ホールドオーバー状態か否かを判断することができる。
なお、ここでは、信号選択部180は、ループ回路200aに選択信号Fr2を出力する例を挙げている。しかしながら、信号選択部180は、全ての複数のループ回路に選択信号Fr2を出力してもよい。このようにした場合、例えば、リファレンス信号Fr1に同期した信号(以下、Fr1Aと呼ぶ)を外部より信号選択部180に入力することで、信号選択部180は、リファレンス信号Fr1に同期したループ回路200の回帰信号Fd1を得たことと同じことになる。
また、信号選択部180は、予め設定される所定の信号選択設定値を記憶している。信号選択設定値は、信号選択部180が、選択信号Fr2を選択する際に用いられる設定値である。なお、ここでは、信号選択設定値は、High又はLowで表される例を挙げている。なお、信号選択設定値は、High又はLowに適宜変更可能である。
また、信号選択部180は、予め設定される所定の設定値である窓幅Twを記憶している。窓幅Twは、信号選択部180が、後述する時刻差算出部181により算出される信号時刻差の値が所定の範囲内であるか否かを判断するための閾値である。なお、窓幅Twは、適宜変更可能である。また、信号選択部180は、図4に示されるSoC600内に設けられる。
時刻差算出部181は、複数のループ回路のうち、選択信号Fr2が入力されないループ回路の回帰信号(ここでは、ループ回路200の回帰信号Fd1)であるフィードバック信号と、リファレンス信号Fr1と、が信号選択部180に入力された時刻の差である信号時刻差を算出する。なお、時刻差算出部181は、上述したように、全ての複数のループ回路に選択信号Fr2が入力される場合、外部より入力されるリファレンス信号Fr1に同期した信号Fr1Aを、フィードバック信号とし、リファレンス信号Fr1とフィードバック信号の信号時刻差を算出する。
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bの信号選択部180の動作について詳細に説明する。なお、ここでは、ホールドオーバー時ではない場合の信号選択部180の動作について説明する。ホールドオーバー時の動作については後述する。図6は、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bの信号選択部180の動作フローを示す図である。図7は、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bの信号選択部180の動作を説明するための図である。
まず、図6に示されるように、信号選択部180は、フィードバック信号Fd1と、リファレンス信号Fr1と、が信号選択部180に入力された時刻の差である信号時刻差が、窓幅Twの範囲内か否かを検出する(ステップ(以下、Sとする)110)。
次に、図6に示されるように、信号選択部180は、S110の処理において、信号時刻差が窓幅Twの範囲内である場合(S110、YES)、リファレンス信号Fr1を選択信号Fr2としてループ回路200aに出力する(S120)。この結果、ループ回路200aは、リファレンス信号Fr1に同期するループ回路200と同等の動作を行うことになる。従って、窓幅Twの設定値を極めて大きくすることで、常にループ回路200aの動作を、リファレンス信号Fr1に同期するループ回路200と同等の動作にすることができる。
この図6に示すS120の処理は、図7に示す対応番号1及び2に相当する。なお、対応番号1と対応番号2とを対比すると、対応番号1は信号選択設定値がLowであるのに対し、対応番号2は信号選択設定値がHighである点で互いに相違する。しかしながら、信号時刻差が窓幅Twの範囲内であるから、信号選択設定値がいずれの場合であっても、信号選択部180は、リファレンス信号Fr1を選択信号Fr2として選択する。
なお、図7に示されるように、信号選択部180は、選択信号Fr2を出力するとき、選択信号Fr2に遅延処理を行う。なぜなら、リファレンス信号Fr1、フィードバック信号Fd1、回帰信号Fd2のうち、最終的に選択信号として選択される信号が信号選択部180に入力された時間においては、信号選択部180が、選択信号Fr2の選択を完了していないからである。ここでは、信号選択部180は、窓幅Twと同じ長さだけ選択信号Fr2に遅延処理を行う例を挙げている。
そして、信号選択部180は、S110の処理において、信号時刻差が窓幅Twの範囲内でない場合(S110、NO)、信号選択設定値がLowであるか否かを検出する(S130)。
次に、図6に示されるように、信号選択部180は、S130の処理において、信号選択設定値がLowである場合(S130、YES)、フィードバック信号Fd1を選択信号Fr2として選択しループ回路200aへ出力する(S140)。この結果、ループ回路200aは、ループ回路200にカスケード接続されたのと同等の動作を行うことになる。この図6に示すS140の処理は、図7に示す対応番号3に相当する。
そして、信号選択部180は、S130の処理において、信号選択設定値がLowでない場合(S130、NO)、ループ回路200aの回帰信号Fd2が、窓幅Twの範囲内であるか否かを検出する(S150)。
次に、図6に示されるように、信号選択部180は、S150の処理において、回帰信号Fd2が、窓幅Twの範囲内である場合(S150、YES)、回帰信号Fd2を選択信号Fr2として選択しループ回路200aへ出力する(S160)。この結果、ループ回路200aは、自身の回帰信号Fd2に同期する動作を行うことになる。この図6に示すS160の処理は、図7に示す対応番号4に相当する。
次に、信号選択部180は、S150の処理において、回帰信号Fd2が、窓幅Twの範囲内でない場合(S150、NO)、リファレンス信号Fr1を選択信号Fr2として選択しループ回路200aへ出力する(S170)。この結果、ループ回路200aは、リファレンス信号Fr1に同期するループ回路200と同等の動作を行うことになる。この図6に示すS170の処理は、図7に示す対応番号5に相当する。
なお、信号選択部180は、S110〜S170の処理を繰り返す。これにより、信号選択部180は、連続的に選択信号Fr2を可変することができる。
ここで、図7の対応番号6を用いて、ホールドオーバー時の信号選択部180の動作を説明する。
前述したように信号選択部180は、リファレンス信号受信部2000からリファレンス信号Fr1が出力されているか否かの検出結果の通知を受けている。図7に示されるように、信号選択部180は、リファレンス信号受信部2000からリファレンス信号Fr1の出力が途絶えたことを検出した場合、ホールドオーバー状態であると判断し、フィードバック信号Fd1を選択信号Fr2しループ回路200aへ出力する。
なお、ここでは、ホールドオーバー時、ループ回路200aの制御部130が、自走電圧信号を生成する例を挙げている。従って、信号選択部180においていかなる信号が選択信号Fr2として選択されようとも、ループ回路200aの制御部130は自走電圧信号を出力するため、信号選択部180の動作はドントケアとなる。
しかしながら、ループ回路200aの制御部130が、ホールドオーバー時に自走電圧信号を生成しない場合、すなわち、ホールドオーバー時、ループ回路200aの制御部130が、選択信号Fr2と回帰信号Fd2の位相差に基づく制御電圧信号を出力する場合であってもよい。この場合、ループ回路200aは、ループ回路200に同期する動作となる。
また、複数のループ回路200、200aのそれぞれに制御部130が設けられていない場合、図7に示す対応番号6の動作を考慮する必要はない。
以上の通り、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bは、位相比較部110とループフィルタ120とD/A変換部140と発振部150と分周部160と、を備える複数のループ回路200、200aと信号選択部180とを有する。位相比較部110は、回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する。ループフィルタ120は、位相比較部110により算出される位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する。D/A変換部140は、ループフィルタ120により出力される制御電圧信号を、アナログ信号に変換し、アナログ制御信号として発振部150に出力する。発振部150は、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する。分周部160は、発振部150により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する。信号選択部180は、リファレンス信号と複数のループ回路200、200aの各々の分周部160により出力される複数の回帰信号のうち、いずれか1つを選択信号として選択し、複数のループ回路200、200aのうち、少なくとも、1つのループ回路の位相比較部110に対して、リファレンス信号に代えて、選択信号Fr2を出力する。
これにより、信号選択部180において同期の基準とする信号の選別が可能となる。従って、同期の基準となる信号を可変することができ、選択信号Fr2が入力される出力信号発生装置1000bのループ回路200aの特性を連続的に可変することができる。
また、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bにおいて、複数のループ回路は、選択信号Fr2が入力されるループ回路200aと、選択信号Fr2が入力されないループ回路200とであり、信号選択部180は、複数のループ回路200、200aのうち、選択信号Fr2が入力されないループ回路200の回帰信号Fd1であるフィードバック信号Fd1と、リファレンス信号Fr1と、が信号選択部180に入力された時刻の差である信号時刻差を算出する時刻差算出部181を有し、時刻差算出部181により算出される信号時刻差に基づいて、フィードバック信号Fd1と回帰信号Fd2とリファレンス信号Fr1のうちいずれか1つを選択して選択信号Fr2として出力する。
この結果、リファレンス信号Fr1が信号選択部180に入力される周期の確率分布に偏りがあったとしても、信号選択部180は、リファレンス信号Fr1以外の精度の高い信号を選択信号Fr2とすることで、選択信号Fr2が入力される出力信号発生装置1000bのループ回路200aは、高精度な出力信号Fout2を出力することができる。
また、本発明の第3の実施の形態における出力信号発生装置1000bにおいて、信号選択部180は、信号時刻差が所定の閾値(ここでは、窓幅Twの値)内の場合、リファレンス信号Fr1を選択信号Fr2とする。これにより、信号選択部180に設定されている設定値である窓幅Twの大きさを変化させることで、選択信号Fr2を容易に可変することができ、その結果、選択信号Fr2が入力されるループ回路200aの特性を容易に可変することができる。
<第4の実施の形態>
まず、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの構成について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの構成を示すブロック図である。なお、図8では、図1〜7で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜7に示した符号と同等の符号を付している。
図8に示されるように、出力信号発生装置1000cは、複数のループ回路200及び200aと温度管理部170bと信号選択部180と収容体300bとを含んで構成されている。複数のループ回路200及び200aの各々のループ回路は、位相比較部110とループフィルタ120と制御部130aとD/A変換部140と発振部150と分周部160とを有している。
ここで、図5と図8とを対比する。図8では、出力信号発生装置1000cの複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、電圧値算出部131を備えた点で、図5に示される出力信号発生装置1000bと互いに相違する。以下の説明では、図1〜7で示した構成と同等の構成については説明を省略する。
図8に示されるように、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、電圧値算出部131を有する。また、図8に示されるように、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、信号選択部180により出力される選択信号Fr2の出力を受けるループ回路200aの位相比較部110に接続され、選択信号Fr2と回帰信号Fd2との間の位相差FHOの入力を受ける。
複数のループ回路200及び200aの各々の電圧値算出部131は、基準時刻から複数のループ回路200、200aの各々により出力される回帰信号Fd1、Fd2が発生した各時刻までの平均値である平均時間に基づいて、当該ループ回路の自走電圧信号の電圧値を制御する。また、複数のループ回路200及び200aの各々の電圧値算出部131は、基準時刻から当該ループ回路の回帰信号の発生した時刻までの時間が、平均時間に近づくように自走電圧信号の電圧値を制御する。なお、より詳細な制御部131の処理内容については、後述の動作の説明の中で詳しく述べる。
次に、図9を用いて、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの制御部131の動作について詳細に説明する。図9は、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの動作フローを示す図である。なお、以下では、ホールドオーバー時の出力信号発生装置1000cの動作について説明する。ホールドオーバー時でない場合については、前述した出力信号発生装置1000bと同様のため、説明を省略する。
まず、図9に示されるように、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、ホールドオーバー開始時、自走電圧信号を生成し、D/A変換部140へ出力する。なお、前述の通り、自走電圧信号は、リファレンス信号Fr1が途切れる直前までループフィルタ120が出力していた制御電圧信号の値に基づいて生成される(S110)。
次に、図9に示されるように、複数のループ回路200及び200aの各々の電圧値算出部131は、当該ループ回路の自走電圧信号の電圧値を算出する(S120)。S120の処理のより詳細な動作については後述する。
次に、図9に示されるように、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、各電圧値算出部131により算出される電圧値の自走電圧信号を、各D/A変換部140へ出力する(S130)。
なお、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、予め設定された所定の設定値である制御周期TUPD,HO毎に、S120とS130の処理を繰り返す。これにより、各制御部130aにより出力される自走電圧信号は、制御周期TUPD,HO毎に制御されるため、出力信号発生装置1000cの各制御部130aは、より安定した自走電圧信号を出力することができる。
なお、ここでは、この制御周期TUPD,HOが経過したかどうかは、各制御部130aが、ループ回路200aの回帰信号Fd2の発生時刻をもとに計測している。しかしながら、各制御部130aが、外部から制御周期TUPD,HOが経過したことの通知を受けるようにしてもよい。また、ホールドオーバー状態が終了した場合、複数のループ回路200及び200aの各々の制御部130aは、各ループフィルタ120により出力される制御電圧信号の入力を受け、各D/A変換部140へ出力する。
次に、S120のより詳細な処理について図10を用いて説明する。図10は、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの動作を説明するための図である。
図10に示されるように、ホールドオーバー開始直後、複数のループ回路200及び200aの各回帰信号Fd1及びFd2にはほとんど位相差がない。これは、ホールドオーバー開始の直前まで、各ループ回路200及び200aは、リファレンス信号Fr1に同期する動作を行っているからである。
次に、図10に示されるように、ある所定の制御周期TUPD,HOが経過した後では、各回帰信号Fd1とFd2の発生時刻(図中、T1及びT2)の間には位相ずれが発生している。
ここで、ループ回路200の電圧値算出部131は、基準時刻T2から回帰信号Fd1の発生時刻T1までの時間(図中、TD(2,1))が、基準時刻T2から各ループ回路200及び200aの各回帰信号Fd1及びFd2の発生した時刻T1及びT2までの平均時間(図中、TAVG(2))、に近づくように自走電圧信号の電圧値(VCTL,new(1))を算出して制御する。なお、ここでは、基準時刻は、ループ回路200aの回帰信号Fd2の発生時刻T2である例を挙げている。しかしながら、基準時刻は、T2に限らず、例えば、ループ回路200の回帰信号Fd1の発生時刻T1としてもよい。
また、同様に、ループ回路200aの電圧値算出部131は、基準時刻T2から回帰信号Fd2の発生時刻T2までの時間(TD(2,2)(不図示)、ここでは、同一時刻のため0)が、平均時間TAVG(2)に近づくように自走電圧信号の電圧値(VCTL,new(2))を算出して制御する。
ここで、各電圧値算出部131が算出する自走電圧信号の電圧値(VCTL,new(n))は、下記(2)式のように表される。
CTL,new(n)=VCTL,old(n)+(TD(m,n)−TAVG(m))/(K×10-9)/TUPD,HO
・・・(2)
CTL,old(n)は制御前の自走電圧信号の電圧値である。TD(m,n)は、基準時刻とする複数のループ回路全N個のうちm番目のループ回路の回帰信号の発生時刻から、ループ回路n番目の回帰信号の発生時刻までの時間である。K[ppb/V]は各発振部150の変調感度である。また、TAVG(m)は、基準時刻とする複数のループ回路全N個のうちm番目のループ回路の回帰信号の発生時刻から、各ループ回路の各回帰信号の発生した時刻までの平均時間である。すなわち、TAVG(m)は、下記(3)式のように表される。
AVG(m)=Σn=1 D(m,n)/N ・・・(3)
つまり、第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cにおいて、図10に示されるTAVG(2)は、(3)式より下記(4)式のように表される。
AVG(2)=Σn=1 D(2,n)/N=TD(2,1)/2 ・・・(4)
従って、複数のループ回路200及び200aの各電圧値算出部131が算出する自走電圧信号の各電圧値VCTL,new(1)及びVCTL,new(2)は、上記(2)〜(4)式より下記(5)及び(6)式で表される。
CTL,new(1)=VCTL,old(1)+TD(2,1)/2/(K×10-9)/TUPD,HO
・・・(5)
CTL,new(2)=VCTL,old(2)−TD(2,1)/2/(K×10-9)/TUPD,HO
・・・(6)
図10に示されるように、ループ回路200の回帰信号Fd1は、先行しているためTD(2,1)の値は負となる。従って、VCTL,new(1)<VCTL,old(1)となるから、ループ回路200の発振部150は、出力信号Fout1の発振周波数を減じる動作となる。これにより、ループ回路200の出力信号Fout1及び回帰信号Fd1の位相誤差をすることができる。
一方、図10に示されるように、ループ回路200aの回帰信号Fd2は、遅れているためTD(2,1)の値は正となる。従って、VCTL,new(2)>VCTL,old(2)となるから、ループ回路200aの発振部150は、出力信号Fout2の発振周波数を増加させる動作となる。これにより、ループ回路200aの出力信号Fout2及び回帰信号Fd2の位相誤差も低減することができる。
なお、前述したように、複数のループ回路200及び200aの各制御部130aは、選択信号Fr2と回帰信号Fd2との間の位相差FHOを受けている。前述したように、ホールドオーバー時、選択信号Fr2は、リファレンス信号Fr1に同期する回帰信号Fd1である。従って、選択信号Fr2と回帰信号Fd2との間の位相差FHOは、回帰信号Fd1と回帰信号Fd2との間の位相差となり、TD(2,1)表される。これにより、複数のループ回路200及び200aの各電圧値算出部131は、位相差FHOに基づいて、自走電圧信号の各電圧値を算出することができる。なお、複数のループ回路200及び200aの各制御部130aは、外部より位相差FHOの入力を受けるようにしてもよい。この場合、信号選択部180は、必ずしも本発明に必要ではない。
なお、出力信号発生装置1000cにおいて、温度管理部170bは、各D/A変換部140及び各発振部150の温度変化による特性の変化を低減するために設けられている。しかしながら、各D/A変換部140及び各発振部150の温度変化による特性の変化を考慮する必要がない場合、温度管理部170bは本発明に必ずしも必要ではない。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの各制御部130aは、電圧値算出部131を有している。電圧値算出部131は、基準時刻から複数のループ回路200、200aの各々により出力される回帰信号Fd1、Fd2が発生した各時刻T1、T2までの平均値である平均時間TAVG(m)に基づいて、当該ループ回路の自走電圧信号の電圧値を制御する。これにより、出力信号発生装置1000cの各ループ回路の出力信号及び回帰信号の位相を制御することができる。
また、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの各制御部130aの電圧値算出部131は、基準時刻から当該ループ回路の回帰信号の発生した時刻までの時間が、平均時間に近づくように自走電圧信号の電圧値を制御する。
ここで、全N個のループ回路の全N個の回帰信号の各発生時刻の平均をTAVGとする。ここで、TAVGの理想的な回帰信号の発生時刻からのずれはβ成分とε成分の2成分に分解できる。β成分は、電源電圧の変動などの共通要素の存在により各ループ回路の間で相関が認められる成分である。一方、ε成分は、N個のループ回路各々における雑音等に起因する各N間で独立無相関なランダム成分である。
これに対して、本発明の出力信号発生装置1000cでは、複数のループ回路200、200aの各電圧値算出部131は、基準時刻から当該ループ回路の回帰信号の発生した時刻までの時間が、平均時間に近づくように自走電圧信号の電圧値を制御する。これにより、ε成分は、Nが大きくなることで大数の法則により零に漸近し、ε成分の偏差は、ループ回路1(N=1)個と比較して、1/√Nとなる。従って、複数のループ回路の各出力信号及び回帰信号の位相誤差を低減することができる。
また、本発明の第4の実施の形態における出力信号発生装置1000cの各制御部130aの電圧値算出部131は、所定の周期(ここでは、制御周期TUPD,HO)毎に、自走電圧信号の電圧値を制御する。これにより、各制御部130aにより出力される自走電圧信号は、制御周期TUPD,HO毎に制御されるため、出力信号発生装置1000cの各制御部130aは、より安定した自走電圧信号を出力することができる。
前記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下に限られない。
(付記1)
入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、
前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、
前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、
前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、
前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、
前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、
前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理部と、を有する出力信号発生装置。
(付記2)
前記発振部と、前記分周部と、前記位相比較部と、前記制御電圧生成部と、前記制御部と、前記D/A変換部と、を有する複数のループ回路を備え、
前記温度管理部は、前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記1に記載の出力信号発生装置。
(付記3)
前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、収容体に密閉収容され、
前記温度管理部は、前記収容体の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記2に記載の出力信号発生装置。
(付記4)
前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、同一基板上に実装され、
前記温度管理部は、前記基板の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記2又は3に記載の出力信号発生装置。
(付記5)
前記温度管理部は、前記D/A変換部及び前記発振部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記1に記載の出力信号発生装置。
(付記6)
前記発振部と、前記分周部と、前記位相比較部と、前記制御電圧生成部と、前記制御部と、前記D/A変換部と、を有する複数のループ回路を備え、
前記温度管理部は、前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部及び前記発振部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記5に記載の出力信号発生装置。
(付記7)
前記複数のループ回路の各前記D/A変換部及び各前記発振部は、収容体に密閉収容され、
前記温度管理部は、前記収容体の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記6に記載の出力信号発生装置。
(付記8)
前記複数のループ回路の各前記D/A変換部及び各発振部は、同一基板上に実装され、
前記温度管理部は、前記基板の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記6又は7に記載の出力信号発生装置。
(付記9)
前記D/A変換部は、収容体に密閉収容され、
前記温度管理部は、前記収容体の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記1に記載の出力信号発生装置。
(付記10)
前記D/A変換部は、基板上に実装され、
前記温度管理部は、前記基板の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する付記1又は9に記載の出力信号発生装置。
(付記11)
発振部が、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振ステップと、
前記発振ステップにより出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周ステップと、
位相比較部が、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較ステップと、
前記位相比較ステップにより算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成ステップと、
前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成ステップにより生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御ステップと、
D/A変換部が、前記制御ステップにより出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換ステップと、
前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理ステップと、を含む出力信号発生方法。
(付記12)
入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記制御電圧生成部により出力される前記制御電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路と、
前記リファレンス信号と前記複数のループ回路の各々の前記分周部により出力される複数の回帰信号のうち、いずれか1つを選択信号として選択し、前記複数のループ回路のうち、少なくとも1つのループ回路の前記位相比較部に対して、前記リファレンス信号に代えて、前記選択信号を出力する信号選択部と、を有する出力信号発生装置。
(付記13)
前記複数のループ回路は、前記選択信号が入力されるループ回路と、前記選択信号が入力されないループ回路とであり、
前記信号選択部は、
前記複数のループ回路のうち、前記選択信号が入力されないループ回路の前記回帰信号であるフィードバック信号と、前記リファレンス信号と、が前記信号選択部に入力された時刻の差である信号時刻差を算出する時刻差算出部を有し、
前記時刻差算出部により算出される前記信号時刻差に基づいて、前記フィードバック信号と前記回帰信号と前記リファレンス信号のうちいずれか1つを選択して前記選択信号として出力する付記12に記載の出力信号発生装置。
(付記14)
前記信号選択部は、前記信号時刻差が所定の閾値内の場合、前記リファレンス信号を前記選択信号とする付記13に記載の出力信号発生装置。
(付記15)
入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、
前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、
前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、
前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、
前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、
前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路を有し、
前記複数のループ回路の各々の前記制御部は、基準時刻から前記複数のループ回路の各々により出力される前記回帰信号が発生した各時刻までの平均値である平均時間に基づいて、当該ループ回路の前記自走電圧信号の電圧値を制御する電圧値算出部を有する出力信号発生装置。
(付記16)
前記制御部の前記電圧値算出部は、
前記基準時刻から当該ループ回路の前記回帰信号の発生した時刻までの時間が、前記平均時間に近づくように前記自走電圧信号の電圧値を制御する付記15に記載の出力信号発生装置。
(付記17)
前記制御部の前記電圧値算出部は、所定の周期毎に、前記自走電圧信号の電圧値を制御する付記15又は16に記載の出力信号発生装置。
以上、実施の形態を基に本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述の実施の形態に対して、様々な変更、増減、組合せを加えてもよい。
110 位相比較部
120 ループフィルタ
130 制御部
130a 制御部
131 電圧値算出部
140 D/A変換部
150 発振部
160 分周部
170 温度管理部
170a 外部温度管理部
170b 温度管理部
171 センサ
172 ヒータ
180 信号選択部
181 時刻差算出部
200 ループ回路
200a ループ回路
300 収容体
300a 外部収容体
300b 収容体
400 外装ケーシング
500 基板
500a 基板
600 SoC
700 端子
700a 端子
1000 出力信号発生装置
1000a 出力信号発生装置
1000b 出力信号発生装置
1000c 出力信号発生装置
1000A 出力信号発生装置
2000 リファレンス信号受信部

Claims (6)

  1. 入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、
    前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、
    前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、
    前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、
    前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、
    前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、
    前記発振部と、前記分周部と、前記位相比較部と、前記制御電圧生成部と、前記制御部と、前記D/A変換部を有する複数のループ回路と、
    前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理部と、を有し、
    前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、同一基板上に実装され、
    前記温度管理部は、前記基板の温度を一定に保つように制御することにより、前記D/A変換部の温度を前記所定の温度に一定に保つ出力信号発生装置。
  2. 前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、収容体に密閉収容され、
    前記温度管理部は、前記収容体の温度を、一定に保つように制御する請求項に記載の出力信号発生装置。
  3. 前記温度管理部は、前記D/A変換部及び前記発振部の温度を、前記所定の温度に一定に保つように制御する請求項1に記載の出力信号発生装置。
  4. 発振部が、入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振ステップと、
    分周部が、前記発振ステップにより出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周ステップと、
    位相比較部が、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較ステップと、
    制御電圧生成部が、前記位相比較ステップにより算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成ステップと、
    前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、制御部が前記制御電圧生成ステップにより生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、前記制御部が自走電圧信号を生成し出力する制御ステップと、
    D/A変換部が、前記制御ステップにより出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換ステップと、
    前記発振部と、前記分周部と、前記位相比較部と、前記制御電圧生成部と、前記制御部
    と、前記D/A変換部と、を有する複数のループ回路の各々の前記D/A変換部が実装された同一基板の温度を一定に保つように制御することにより、前記D/A変換部の温度を所定の温度に一定に保つ温度管理ステップと、を含む出力信号発生方法。
  5. 入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記制御電圧生成部により出力される前記制御電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路と、
    前記リファレンス信号と前記複数のループ回路の各々の前記分周部により出力される複数の回帰信号のうち、いずれか1つを選択信号として選択し、前記複数のループ回路のうち、少なくとも1つのループ回路の前記位相比較部に対して、前記リファレンス信号に代えて、前記選択信号を出力する信号選択部と、
    前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理部と、を有し、
    前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、同一基板上に実装され、
    前記温度管理部は、前記基板の温度を一定に保つように制御することにより、前記D/A変換部の温度を前記所定の温度に一定に保つ出力信号発生装置。
  6. 入力されるアナログ制御信号に基づいて、出力信号を出力する発振部と、前記発振部により出力される出力信号を分周して回帰信号として出力する分周部と、前記回帰信号と外部から入力されるリファレンス信号との間の位相差を算出する位相比較部と、前記位相比較部により算出される前記位相差に基づいて、制御電圧信号を生成する制御電圧生成部と、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力される場合、前記制御電圧生成部により生成される前記制御電圧信号の入力を受けて出力し、前記リファレンス信号が前記位相比較部に入力されない場合、自走電圧信号を生成し出力する制御部と、前記制御部により出力される前記制御電圧信号又は前記自走電圧信号を、アナログ信号に変換し、前記アナログ制御信号として前記発振部に出力するD/A変換部と、を備える複数のループ回路と、
    前記D/A変換部の温度を、所定の温度に一定に保つように制御する温度管理部と、を有し、
    前記複数のループ回路の各々の前記D/A変換部は、同一基板上に実装され、
    前記温度管理部は、前記基板の温度を一定に保つように制御することにより、前記D/A変換部の温度を前記所定の温度に一定に保ち、
    前記複数のループ回路の各々の前記制御部は、基準時刻から前記複数のループ回路の各々により出力される前記回帰信号が発生した各時刻までの平均値である平均時間に基づいて、当該ループ回路の前記自走電圧信号の電圧値を制御する電圧値算出部を有する出力信号発生装置。
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