JP6286604B1 - 移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末 - Google Patents

移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末 Download PDF

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Abstract

【課題】規制対象を繋留することなく、任意に設定した範囲内での自由な移動を可能にし、かつ、当該規制対象を当該範囲内に留まらせることを可能にする移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末を提供する。【解決手段】本発明の移動範囲規制システムおよび移動範囲規制方法は、測位用衛星2から発せられる測位用電波の受信が可能な端末1を規制対象3に装着することにより、前記端末1の現在位置が、第1移動可能範囲5の外側にある場合に、前記端末1が、前記規制対象3に対して警告を行い、当該警告により、当該規制対象3が第1移動可能範囲5の内側に戻るため、前記規制対象3を繋留することなく、当該規制対象3の移動可能な範囲を規制することが可能となる。【選択図】 図1

Description

本発明は移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末に関し、より詳細には、現在位置の特定が可能な端末が装着された規制対象を、任意に設定した移動可能範囲内に留まらせ、当該規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末に関する。
近年、農作物の鳥獣被害が広がりを見せており、その対策として、鳥獣を威嚇する音又は鳥獣が嫌う音を発する方法、太陽光を反射させて又は照明器具の点灯により光を発する方法並びにオオカミ等の鳥獣の天敵動物の糞尿のにおいを散布する方法等が考案され、実施されている。
しかしながら、鳥獣には、上述の対策方法が危険ではないことを学習する能力があり、これらの方法による鳥獣被害対策の効果が持続せず、次第に効果が薄れるという問題がある。そのため、持続的かつ効果的な鳥獣被害対策として、鳥獣の天敵動物を飼育することが考えられる。このような天敵動物としては、例えば、古来より人間になじみが深く、かつ、調教が容易な犬等が挙げられる。
特許文献1には、動物(犬等)を特定の範囲で移動可能な状態で繋留する装置が開示されている。この特許文献1によれば、農作地を囲むように複数の位置決め具を設置し、さらに当該位置決め具の外周を取り囲む状態で、動物が繋留される移動リングを装着した環状線材を設置することにより、当該繋留された動物が、農作地に侵入することを防止しつつ、農作地周りを自由に移動することを可能にしている。
また、特許文献2には、犬等のペットが繋留された状態での運動を可能にするペット運動用レールが開示されている。この特許文献2によれば、敷設されたレールに沿って移動可能なローラに動物(犬等)を繋留することにより、移動可能な範囲での運動を可能にしている。
しかしながら、前述した通り、鳥獣は、危険ではないことを学習する能力を有しているため、前記特許文献1又は2に開示の発明を用いた場合には、鳥獣がその動物の移動可能な範囲を学習する恐れがある。従って、前記特許文献1及び2の発明では、農作物の鳥獣被害対策としての持続的な効果が期待できない。
また、前記特許文献1又は2に開示の発明は、構造物の設置を必要とするため、移動可能な範囲を広範囲に設定する場合には、構造物も広範囲に設置する必要があり、その設置費用が増大する。そのため、より持続的で、かつ、安価な鳥獣被害対策としては、天敵動物を繋留することなく、移動可能な範囲を限定することが好ましい。
特開2010−136634号公報 特開2007−151485号公報
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、規制対象を繋留することなく、任意に設定した範囲内での自由な移動を可能にし、かつ、当該規制対象を当該範囲内に留まらせることを可能にする移動範囲規制システム、移動範囲規制方法及び移動範囲規制用の端末を提供することにある。
本発明に係る移動範囲規制システムは、前記の課題を解決するために、測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を用いて、当該端末が装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制システムであって、前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、前記記憶部は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記端末が装着された前記規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、前記制御部は、受信した測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算手段と、前記端末の現在位置が、前記第1移動可能範囲内であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令する警告命令手段と、を備える。
前記構成によれば、本発明は、測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を規制対象に装着させることにより、当該規制対象の移動範囲を規制することができる。すなわち、先ず前記端末の記憶部には、地図情報記憶手段と、移動可能範囲記憶手段とが設けられている。前記地図情報記憶手段には地図情報が記憶されており、前記移動可能範囲記憶手段には、地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報が記憶されている。この第1移動可能範囲は、前記端末が装着された規制対象が、自由に移動できる範囲として設定される。また、前記端末の制御部には現在位置演算手段と、判断手段と、警告命令手段と、が設けられている。前記現在位置演算手段は、受信した測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算し、これにより当該端末の現在位置を特定する。前記判断手段は、前記現在位置演算手段での演算により特定した端末の現在位置が、前記第1移動可能範囲の内側であるか否かを判断し、前記警告命令手段は、前記端末の現在位置が当該第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断した場合に前記規制対象に対して警告を行うように警告部に命令する。これにより、前記構成では、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲内に留まるように移動範囲を規制することが可能になる。
前記構成において、前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された前記規制対象の移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接し、かつ前記地図情報に基づき設定された第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶し、前記判断手段は、前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲内であるか否かをさらに判断し、前記警告命令手段が、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲情報の示す範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令するものであってもよい。
前記構成によれば、前記移動可能範囲記憶手段には、前記端末が装着された規制対象の付加的な移動可能範囲として、第2移動可能範囲に関する情報がさらに記憶されている。この第2移動可能範囲は、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に基づき設定されるものであり、前記第1移動可能範囲に隣接する範囲である。さらに前記構成において、前記判断手段は、前記端末の現在位置が第前記1移動可能範囲の他に、前記第2移動可能範囲においてもその内側に位置するか否かを判断する。そして、前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断した場合には、当該端末が前記第1移動可能範囲内に位置しない限り、前記警告命令手段は前記規制対象に対して警告を行うように前記警告部に命令する。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても当該第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合にも、前記規制対象が、前記移動可能範囲記憶手段に予め記憶させている前記第2移動可能範囲内に留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成において、前記制御部は、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記端末が装着された前記規制対象の移動可能な範囲として、当該端末の現在位置を含み、かつ、当該第1移動可能範囲に隣接する一定の範囲を、前記現在位置演算手段により演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、第2移動可能範囲として生成する第2移動可能範囲生成手段をさらに備え、前記移動可能範囲記憶手段は、前記第2移動可能範囲生成手段が生成した前記第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶し、前記判断手段は、前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲内であるか否かをさらに判断し、前記警告命令手段は、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び第2移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令するものであってもよい。
前記構成によれば、前記制御部は、さらに第2移動可能範囲生成手段を備えている。前記第2移動可能範囲生成手段は、前記端末の現在位置が第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断した場合に、前記端末の現在位置を含み、かつ、前記第1移動可能範囲に隣接する一定の範囲を第2移動可能範囲として設定する。さらに前記構成において、前記判断手段は、前記端末の現在位置が第1移動可能範囲の他に、前記第2移動可能範囲においてもその内側に位置するか否かを判断する。そして前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断した場合には、当該端末が前記第1移動可能範囲内に位置しない限り、前記警告命令手段は前記規制対象に対して警告を行うように前記警告部に命令する。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても当該第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合にも、前記規制対象が、前記第2移動可能範囲生成手段により新たに生成された第2移動可能範囲内に留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、前記規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成において、前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶可能なものであり、前記判断手段は、前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲内であるか否かをさらに判断し、前記制御部は、前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているか否かを確認する第2移動可能範囲情報確認手段と前記第2移動可能範囲を生成する第2移動可能範囲生成手段と、をさらに備え、前記第2移動可能範囲生成手段は、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断し、かつ、前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていないことを、前記第2移動可能範囲情報確認手段が確認した場合、又は前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているが、前記端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内ではないことを、前記判断手段が判断した場合に、前記現在位置演算手段により演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を前記第2移動可能範囲として生成し、前記移動可能範囲記憶手段は、前記第2移動可能範囲生成手段が生成した前記第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶し、前記警告命令手段は、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び第2移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令するものであってもよい。
前記構成によれば、前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶することができる。一方、前記制御部には第2移動可能範囲情報確認手段がさらに設けられており、これにより前記移動可能範囲記憶手段に前記第2移動可能範囲に関する情報が記憶されているか否かを確認することができる。また前記制御部には、第2移動可能範囲生成手段も設けられており、これにより前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断し、かつ、前記第2移動可能範囲情報確認手段により前記移動可能範囲記憶手段に前記第2移動可能範囲に関する情報が記憶されていないと前記第2移動可能範囲情報確認手段が確認した場合又は前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているが、前記判断手段が前記端末の現在位置を当該第2移動可能範囲内ではないと判断した場合には、当該第2移動可能範囲生成手段が前記第2移動可能範囲を生成する。
すなわち、前記の構成であると、前記第2移動可能範囲が設定されておらず、当該第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていない場合に、そのことを前記第2移動可能範囲情報確認手段が確認したときには、前記第2移動可能範囲生成手段が当該第2移動可能範囲を生成する。また、前記第2移動可能範囲が設定されており、当該第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている場合であっても、前記判断手段が前記端末の現在位置を当該第2移動可能範囲の外側であると判断したときは、前記第2移動可能範囲生成手段が新たな第2移動可能範囲を生成する。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても前記第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合に、前記第2移動可能範囲が予め設定されていないときにも、前記第2移動可能範囲生成手段が前記規制対象の新たな移動可能な範囲として当該第2移動可能範囲を生成することで、前記規制対象が当該第2移動可能範囲内に留まるように規制することができる。また、前記端末が装着された規制対象が第1移動可能範囲から予め設定した第2移動可能範囲以外の所に逸脱したときにも、前記第2移動可能範囲生成手段が前記規制対象の新たな移動可能な範囲としてさらに第2移動可能範囲を生成することで、前記規制対象が当該第2移動可能範囲内に留まるように規制することができる。その結果、前記規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成においては、前記警告部が、前記規制対象に対して刺激を与えるものであることが好ましい。
本発明に係る移動範囲規制方法は、前記の課題を解決するために、測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を用いて前記端末が装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制方法であって、前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、前記記憶部は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記端末が装着された規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報に基づき、前記第1移動可能範囲を設定し、当該第1移動可能範囲に関する情報を前記移動可能範囲記憶手段に記憶させる第1移動可能範囲設定ステップと、前記制御部が、受信した前記測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算ステップと、前記制御部が、前記現在位置演算ステップにおいて演算した前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲内であるか否かを判断する第1判断ステップと、前記第1判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記警告部が、前記規制対象に対して警告を行う第1警告ステップと、を含む。
前記構成によれば、本発明は測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を用いることにより、当該端末が装着された規制対象の移動範囲を規制することができる。すなわち、先ず、第1移動可能範囲設定ステップは、前記端末が装着された規制対象が移動可能な範囲として、地図情報記憶手段に記憶された地図情報に基づき第1移動可能範囲を設定する。さらに、前記第1移動可能範囲設定ステップでは、設定された第1移動可能範囲に関する情報を移動可能範囲記憶手段に記憶させる。次いで、現在位置演算ステップは、制御部が、前記測位用衛星から受信した測位用電波に基づき、前記端末の現在位置を演算し、これを特定する。前記現在位置演算ステップにおいて前記端末の現在位置が特定されると、第1判断ステップにおいて前記制御部は、当該端末の現在位置に基づき、当該端末が第1移動可能範囲内に位置するか否かを判断する。そして、前記第1判断ステップにおいて前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断された場合には、第1警告ステップにおいて、警告部が、前記規制対象に対して、警告を行う。すなわち、前記構成であると、前記端末が装着された規制対象を構造物等に繋留することなく、その移動を前記第1移動可能範囲内に規制することが可能になる。
前記構成においては、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報に基づき、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲を設定し、当該第2移動可能範囲に関する情報を前記移動可能範囲記憶手段に記憶させる第2移動可能範囲設定ステップと、前記制御部が、前記端末の現在位置を前記第2移動可能範囲内であるか否かを判断する第2判断ステップと、前記第2判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記警告部が前記規制対象に警告を行う第2警告ステップと、を含んでいてもよい。
前記構成によれば、第2移動可能範囲設定ステップは、前記端末が装着された規制対象の付加的な移動可能範囲として、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に基づき第2移動可能範囲を設定する。さらに、前記第2移動可能範囲設定ステップでは、設定された前記第2移動可能範囲に関する情報を前記移動可能範囲記憶手段に記憶させる。また、第2判断ステップにおいて前記制御部は、前記端末の現在位置に基づき、当該端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の他に、前記第2移動可能範囲においてもその内側に位置するか否かを判断する。そして、前記第2判断ステップにおいて前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲の外側であると前記制御部が判断した場合には、当該端末が前記第1移動可能範囲内に位置しない限り、第2警告ステップにおいて、警告部が前記規制対象に対して警告を行う。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても当該第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合にも、前記規制対象が、前記移動可能範囲記憶手段に予め記憶させている前記第2移動可能範囲内に留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成においては、前記第1判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記制御部が、前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記現在位置演算ステップで演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を第2移動可能範囲として生成する第2移動可能範囲生成ステップと、前記制御部が、前記端末の現在位置を前記第2移動可能範囲内であるか否かを判断する第2判断ステップと、前記第2判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記警告部が前記規制対象に警告を行う第2警告ステップと、を含んでいてもよい。
前記構成によれば、前記第1判断ステップにおいて前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると前記制御部が判断した場合には、第2移動可能範囲生成ステップにおいて、前記制御部が、前記端末の現在位置を含み、かつ、前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を第2移動可能範囲として生成する。第2移動可能範囲の生成は、前記現在位置演算ステップで演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき行われる。さらに、第2判断ステップにおいて前記制御部は、前記端末の現在位置に基づき、当該端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の他に、前記第2移動可能範囲においてもその内側に位置するか否かを判断する。そして、前記第2判断ステップにおいて前記端末の現在位置が前記第2移動可能範囲の外側であると前記制御部が判断した場合には、当該端末が前記第1移動可能範囲内に位置しない限り、第2警告ステップにおいて、警告部が前記規制対象に対して警告を行う。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても当該第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合にも、前記規制対象が、前記第2移動可能範囲生成手段が生成した前記第2移動可能範囲内に留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成においては、前記第1判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記制御部が、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として第2移動可能範囲が設定されているか否かを確認し、当該第2移動可能範囲が予め設定されていると確認した場合に、端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内であるか否かを確認する第2移動可能範囲設定確認ステップと、前記第2移動可能範囲設定確認ステップにおいて前記第2移動可能範囲が設定されていないと確認された場合、又は当該第2移動可能範囲が予め設定されているが、端末の現在位置が第2移動可能範囲内ではないと確認された場合に、前記制御部が、前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記現在位置演算ステップで演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を前記第2移動可能範囲として生成する第2移動可能範囲生成ステップと、前記制御部が、前記端末の現在位置を前記第2移動可能範囲内であるか否か判断する第2判断ステップと、前記第2判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記警告部が前記規制対象に警告を行う第2警告ステップと、を含んでいてもよい。
前記構成によれば、第2移動可能範囲設定確認ステップにおいて、前記制御部が、前記第2移動可能範囲が設定されているか否かを確認し、当該第2移動可能範囲が予め設定されていると確認した場合には、さらに、端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内であるか否かを確認する。そして、前記第2移動可能範囲設定確認ステップにおいて前記制御部が、第2移動可能範囲が設定されていないと前記制御部が判断した又は当該第2移動可能範囲が予め設定されているが、端末の現在位置が第2移動可能範囲内ではない場合には、第2移動可能範囲生成ステップにおいて、前記制御部が第2移動可能範囲を生成する。
すなわち、前記の構成であると、前記第2移動可能範囲が設定されておらず、当該第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていない場合にも、そのことを前記制御部が確認したときには、当該制御部が前記第2移動可能範囲を生成する。また、前記第2移動可能範囲が予め設定されているが、端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内ではない場合にも、そのことを前記制御部が確認したときには、当該制御部が前記第2移動可能範囲を生成する。これにより、例えば、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲の外側に逸脱し、前記警告部による警告によっても当該第1移動可能範囲内に留まらせることができない場合に、前記第2移動可能範囲が予め設定されていないときにも、前記第2移動可能範囲生成手段が前記規制対象の新たな移動可能な範囲として当該第2移動可能範囲を生成することで、当該規制対象に対して、当該第2移動可能範囲内に留まるように規制することができる。また、前記端末が装着された規制対象が前記第1移動可能範囲から予め設定した第2移動可能範囲以外の所に逸脱したときにも、前記第2移動可能範囲生成手段が前記規制対象の新たな移動可能な範囲としてさらに第2移動可能範囲を生成することで、当該規制対象に対して、当該第2移動可能範囲内に留まるように規制することができる。その結果、前記規制対象が前記第1移動可能範囲から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
前記構成においては、前記警告部が、前記規制対象に対して刺激を与えるものであることが好ましい。
本発明に係る移動範囲規制用の端末は、前記の課題を解決するために、測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能であり、装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制用の端末であって、前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、前記記憶部は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記端末が装着された規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、前記制御部は、受信した前記測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算手段と、前記端末の現在位置が、前記第1移動可能範囲内であるかを判断する判断手段と、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令する警告命令手段と、を備える。
前記構成によれば、本発明の移動範囲規制用の端末は、当該端末が装着された規制対象の移動範囲を規制することができる。より詳細には、前記端末の記憶部には、地図情報記憶手段と、移動可能範囲記憶手段とが設けられている。前記地図情報記憶手段には地図情報が記憶されており、前記移動可能範囲記憶手段には、地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報が記憶されている。この第1移動可能範囲は、前記端末が装着された規制対象が、自由に移動できる範囲として設定される。また、前記端末の制御部には現在位置演算手段と、判断手段と、警告命令手段と、が設けられている。前記現在位置演算手段は、受信した測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算し、これにより端末の現在位置を特定する。前記判断手段は、現在位置演算手段での演算により特定した端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の内側であるか否かを判断し、前記警告命令手段は、前記端末の現在位置が当該第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断した場合に、前記規制対象に対して警告を行うように前記警告部に命令する。これにより、前記構成では、端末が装着された規制対象が第1移動可能範囲内に留まるように移動範囲を規制することが可能になる。
本発明は、前記に説明した手段により、以下に述べるような効果を奏する。即ち、本発明によれば、測位用衛星から発せられる測位用電波に基づき現在位置を演算可能な端末を備える。前記端末の現在位置を特定することが可能であるため、規制対象に当該端末を装着させることにより、当該規制対象の現在位置を特定することが可能となる。前記規制対象の現在位置が、規制対象の移動可能な範囲である第1移動可能範囲の外側にある場合には、前記端末が、前記規制対象に対して警告を行う。前記警告により、当該規制対象が移動可能な範囲の内側に戻るため、前記規制対象を構造物等に繋留することなく、その移動を第1移動可能範囲内に規制することが可能になる。
本発明の実施の形態1の移動範囲規制システムを表す概念図である。 前記実施の形態1の移動範囲規制システムに使用する端末のハードウェア構成を表すブロック図である。 前記実施の形態1の移動範囲規制システムに使用する端末の機能概念的構成を表すブロック図である。 前記実施の形態1の移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の移動範囲規制用の端末が装着された規制対象の移動可能範囲を概略的に表す模式図である。 前記実施の形態2の移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の移動範囲規制システムに使用する端末の機能概念的構成を表すブロック図である。 前記実施の形態3の移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4の移動範囲規制システムに使用する端末の機能概念的構成を表すブロック図である。 前記実施の形態4の移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
本発明に係る実施の形態1について、図1〜4に基づき以下に説明する。本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を実施の形態に特定することを意図するものではない。
[移動範囲規制システム]
先ず、本実施の形態の移動可能範囲規制システムについて、図1を参照して説明する。図1は、実施の形態1の移動範囲規制システムを説明するための概念図であって、図1(a)は、移動範囲規制システムを模式的に表し、図1(b)は、前記移動範囲規制システムにおいて、移動範囲規制用の端末が装着された規制対象の移動可能範囲を概略的に表す。
本実施の形態の移動範囲規制システムは、図1(a)に示すように、GPS(Global Positioning System)衛星(測位用衛星)2と移動範囲規制用の端末(以下、端末という。また、詳細については後述する。)1を用いて、当該端末1が装着された規制対象3を繋留することなく、一定の範囲内で移動の規制を可能にするシステムである。
より詳細には、移動範囲規制システムは、図1(b)に示すように、GPS衛星の利用により現在位置の特定が可能な端末1を用いて、端末1に予め記憶された第1移動可能範囲5(詳細については後述する。)を規制対象3が逸脱した場合には、当該規制対象3に警告を行い、これにより規制対象3を第1移動可能範囲5の内側に留まらせることを可能にするシステムである。
GPS衛星2は地球周回軌道上にあり、測位用電波(以下、GPS電波という。)を発する機能を有する。規制対象3は、移動範囲規制システムのユーザーが、その移動範囲を規制しようとする対象を意味し、具体的には、例えば、農作地等に被害をもたらす鳥獣等に対して、天敵となり得る天敵動物が挙げられる。また、本実施の形態の移動範囲規制システムを、一定の範囲内で放し飼いにすることを目的として使用する場合には、規制対象3には、家畜や愛玩動物、使役動物も含まれる。さらに規制対象3には、子供又は老人等も含み得る。
第1移動可能範囲5は、端末1が装着された規制対象3が自由に移動可能な範囲を意味する。第1移動可能範囲5の広さ(面積)や領域の形状は特に限定されず、ユーザーが任意に設定することができる。第1移動可能範囲5は、通常、1カ所に設定されるが、複数個所に設定してもよい。
<移動範囲規制用の端末>
続いて、本実施の形態に係る移動範囲規制用の端末1について、以下に説明する。先ず、前記移動範囲規制用の端末1のハードウェア構成について、図2に基づき説明する。図2は、端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、端末1は、ハードウェアとしてストレージ11、CPU(Central Processing Unit)12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、GPSセンサ15、通信インターフェース16、警告部17及び電源18を少なくとも備える。これらの各構成要素は、図2に示す通り、パス19を介して相互に通信可能に接続される。
ストレージ11は、端末1に各種情報を記憶するものである。ストレージ11としては、特に限定されず、公知のHDD(Hard disk drive)又はSSD(Solid state drive)等を使用することができる。
CPU12は、端末1の全体を制御するために各種演算処理等を行う。ROM13は、読み出し専用メモリであって、端末1の電源がオフにされても保持されるべき各種プログラム・各種データを格納する。また、RAM14は、書き込み可能な揮発性のメモリであって、実行中のプログラムやデータ等を一時的に格納する。従って、CPU12が、ROM13からコンピュータプログラムを読み出し、RAM14を作業領域として各種処理を実行することで、端末1の各構成要素の動作を制御する。
GPSセンサ15は、端末1の現在位置を特定するために必要となるGPS電波を受信するものである。また、GPSセンサ15は、現在時刻を検出する。
通信インターフェース16は、端末1が記憶するデータの通信機器への送信や当該通信機器からのデータの受信を行う。尚、通信インターフェース16により端末と通信する通信機器は、特に限定されず、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末などの携帯機器であってもよく、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。また、通信方法も特に限定されず、Wi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信であってもよく、端末と通信機器をケーブルにより直接接続する有線通信であってもよい。尚、通信方法として、Wi−Fi(登録商標)を使用する場合には、端末1は、ネットワークを経由して通信機器と接続される。
警告部17は端末1が装着された規制対象3に対して警告を行うものである。警告の方法は特に限定されず、音、振動又は電気刺激等により警告を行うことができる。警告部17としては、例えば音を出力するスピーカー等、振動を与えるアクチュエータ等、電気刺激を与える電気刺激装置等の公知のものを使用することができる。
電源18は、端末1の各構成に対して電力を供給するものである。電源18としては特に限定されず、公知の一次電池又は二次電池等を利用することができる。
端末1の形状は特に限定されず、規制対象3に応じて適宜設定することができる。例えば、端末1の形状が、首輪、腕輪又は足輪等の環状である場合には、愛玩動物、家畜、使役動物等に対して好適に装着することが可能である。また、端末1の大きさについても特に限定されず、規制対象3に応じて適宜設定することができる。例えば、端末1の大きさが、服等の被服のポケットや鞄等の手荷物に収納できる程度の小型である場合には、端末1の持ち運びが容易となり、子供や老人等が好適に所持することができる。
続いて、本実施の形態の移動範囲規制システムに用いる端末1の機能概念の構成について、図3に基づき説明する。図3は端末1の機能概念の構成を表すブロック図である。図3に示すように、端末1は、機能概念的には、記憶部21と、制御部22とを少なくとも備える構成である。
記憶部21は、地図情報記憶手段(地図情報データベース)211及び移動可能範囲記憶手段212を備えている。地図情報記憶手段211は、第1移動可能範囲5を設定する際に使用可能な地図情報を記憶している。これにより、第1移動可能範囲5を設定する際に、地図情報を参照することが可能になり、ユーザーは農作地又は建造物等の位置を正確に把握した上で、第1移動可能範囲5の設定を詳細かつ簡便に行うことができる。尚、地図情報としては、例えば、一定の縮尺に従って縮小した地形及び建造物等を2次元又は3次元で表す地図情報を使用することができる。
移動可能範囲記憶手段212は、第1移動可能範囲5に関する情報を記憶するものである。また、第1移動可能範囲5に関する情報とは、第1移動可能範囲5を前記地図情報中に表した情報である。
尚、具体的なハードウェアとしては、地図情報記憶手段211は、ストレージ11を使用することにより実現され、また、移動可能範囲記憶手段212は、ストレージ11又はRAM14によって実現される。
制御部22は、制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム等を有する。制御部22は、これらのプログラム等により種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部22は、機能概念的には、現在位置演算手段221と、移動可能範囲設定手段222と、判断手段223と、警告命令手段224とを少なくとも備える。
現在位置演算手段221は、GPSセンサ15が受信するGPS電波を用いて、演算により端末1の現在位置に関する情報を取得し特定するものである。
尚、端末1の現在位置の情報に関し、現在位置演算手段221による取得のタイミングは特に限定されず、規制対象3の種類や第1移動可能範囲5の設定場所等に応じて適宜設定してもよい。また、端末1の現在位置に関する情報の取得は、リアルタイムで行うようにしてもよい。これにより、端末1が装着された規制対象3が移動した場合にも、当該端末1の現在位置に関する情報を適時的に取得することができる。その結果、端末1が第1移動可能範囲5を逸脱しているか否かの判断制度の向上が図れる。さらに、端末1の現在位置に関する情報の取得は、一定時間毎(例えば、1分間隔)に行うようにしてもよい。これにより、端末1の消費電力を削減することができ、端末1の長時間の駆動を可能にする。
移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211に記憶されている地図情報に基づき、第1移動可能範囲5を設定するものである。
判断手段223は、現在位置演算手段221により演算した端末1の現在位置が、第1移動可能範囲5の外側であるか否かを判断するものである。
警告命令手段224は、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であると判断手段223が判断した場合に、警告部17に対して、規制対象3に第1警告を行うように命令するものである。
尚、制御部22は、具体的なハードウェアとして、CPU12、不揮発性メモリ(ROM13)及び揮発性メモリ(RAM14)により実現される。CPU12が、RAM14を作業領域として、ROM13に格納された制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム及び所要データを読み出し、各種情報処理を実行する。
[移動範囲規制方法]
続いて、本実施の形態に係る移動範囲規制方法について、本実施の形態の移動範囲規制システムを用いた処理を例にして図4に基づき説明する。図4は実施の形態1における移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の移動範囲規制方法は、第1移動可能範囲設定ステップと、第1現在位置演算ステップ(現在位置演算ステップ)S101と、第1判断ステップS102と、第1警告ステップS103と、を少なくとも含む。
先ず、移動可能範囲設定手段222が、地図情報記憶手段211が記憶する地図情報に基づき、第1移動可能範囲5の設定を行う(第1移動可能範囲設定ステップ)。設定された第1移動可能範囲5に関する情報は、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。第1移動可能範囲5の設定は、通信インターフェース16を用いて、通信機器からデータを送信することにより行ってもよく、また、端末1が、第1移動可能範囲5の情報を直接入力することを可能とする入力部を備えている場合には、直接入力を行ってもよい。尚、入力部としては特に限定されず、例えば、キーボード又はタッチパネル等が挙げられる。
ここで、第1移動可能範囲5の指定方法としては、例えば、地図情報に基づきユーザーが3以上の複数の地点を選択し、これらの地点を直線又は曲線によって結んで形成される領域を、第1移動可能範囲5として指定することができる。また、地図情報に基づきユーザーが特定の地点を1箇所指定し、その指定した地点を中心として任意の半径で描かれる円形の領域を第1移動可能範囲5として指定してもよい。尚、前記地点の選択方法としては、例えば、地図上において直接指定する方法、緯度及び経度により指定する方法又は住所により指定する方法等が挙げられる。但し、第1移動可能範囲5の設定は、規制対象3が明らかに移動することが困難な領域、例えば海や河川等を当該第1移動可能範囲5に含めることができないようにしてもよい。
次に、図4に示すように、GPSセンサ15により、GPS電波の受信を行い、現在位置演算手段221が、受信したGPS電波を用いて端末1の現在位置の演算を行う(第1現在位置演算ステップS101)。
続いて、第1現在位置演算ステップS101において得られた端末1の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223は、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であるか否かの判断を行う(第1判断ステップS102)。前記第1判断ステップS102において、判断手段223が、端末1の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でない(内側である)と判断した場合には、端末1が装着されている規制対象3が、第1移動可能範囲5内に留まっていることを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
一方、前記第1判断ステップS102において、判断手段223が、端末1の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合には、警告部17が、規制対象3に対して第1警告を行う(第1警告ステップS103)。尚、第1警告の方法は特に限定されず、規制対象3に応じて適宜設定することができる。例えば音、振動又は電気刺激等により警告を行うことができる。
前記第1警告により、規制対象3に対して、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であることが通知され、これにより、規制対象3に対して、移動可能範囲5の内側へ戻ることを促すことができる。前記第1警告が行われた後は、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
尚、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理が終了した後に、当該移動範囲規制システムの処理を繰り返し行うことができる。これにより、規制対象3の移動可能な範囲を、継続的に規制することが可能となる。
以上の通り、本実施の形態においては、規制対象3を構造物等に繋留することなく、ユーザーが設定した範囲内に、端末1が装着された規制対象3の移動を規制することが可能になる。
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2について、図1(a)、図5及び図6に基づき以下に説明する。本実施の形態は、実施の形態1の場合と同様に、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を実施の形態に特定することを意図するものではない。尚、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものは、同一符号を付してその説明を省略する。
[移動範囲規制システム]
先ず、本実施の形態の移動範囲規制システムについて、図1(a)及び図5を参照して説明する。図5は、実施の形態2の移動範囲規制システムにおいて、端末1が装着された規制対象の移動可能範囲を概略的に表す模式図である。
本実施の形態の移動範囲規制システムは、実施の形態1と比較して、端末1が装着された規制対象3の付加的な移動可能範囲として、新たに第2移動可能範囲6を予め設けた点が異なる。また、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であって、さらに第2移動可能範囲6の外側にある場合にも、端末1が規制対象に対して警告を行う点が異なる。
第2移動可能範囲6は、第1移動可能範囲5に隣接する範囲であり、第1移動可能範囲5を逸脱した規制対象3を留めるための付加的な範囲であり、図5に示すように、第1移動可能範囲5を囲むように設けられている。但し、本発明はこの態様に限定されず、第2移動可能範囲6は、第1移動可能範囲5の少なくとも一部と隣接するように設けてもよい。さらに、第2移動可能範囲6は第1移動可能範囲5と重複することなく設定されることが好ましい。また、第2移動可能範囲6の数は特に限定されず、第2移動可能範囲6が複数設けられてもよい。この場合、それぞれの第2移動可能範囲6は相互に隣接していてもよく、あるいは、離間していてもよい。但し、それぞれの第2移動可能範囲6は、少なくとも第1移動可能範囲5に隣接して設けられていることが必要である。また、第2移動可能範囲6の広さは特に限定されず、例えば、第1移動可能範囲5と同等又は第1移動可能範囲5よりも広い範囲であってもよい。さらに、第2移動可能範囲6の領域の形状についても特に限定されない。
本実施の形態の移動範囲規制システムであると、例えば、端末1が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5の外側に逸脱し、警告部17による第1警告によって第1移動可能範囲5内に留まらせることができない場合にも、規制対象3が、予め設定されている第2移動可能範囲6内に留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、端末1が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
<移動範囲規制用の端末>
本実施の形態の端末は、実施の形態1で使用した端末1を使用することが可能である。
但し、本実施の形態の移動可能範囲記憶手段212は、第1移動可能範囲5に関する情報に加えて、さらに第2移動可能範囲6に関する情報についても記憶可能である。また、移動可能範囲設定手段222は、第1移動可能範囲5の設定に加えて、さらに第2移動可能範囲6の設定も可能である。
また、本実施の形態の判断手段223は、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であるか否かを判断することに加えて、さらに第2移動可能範囲6の外側であるか否かについても判断をする。
また、警告命令手段224は、端末1の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であると判断手段223が判断した場合に、警告部17に対し、規制対象3に第2警告を行うように命令する。但し、端末1の現在位置が、第2移動可能範囲6の外側であるが、第1移動可能範囲5の内側である場合には、警告命令手段224は警告部17に対して、第2警告の命令を行わない。
[移動範囲規制方法]
続いて、本実施の形態に係る移動範囲規制方法について、本実施の形態の移動範囲規制システムを用いた処理を例にして図6に基づき説明する。図6は実施の形態2における移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の移動範囲規制方法は、第1移動可能範囲設定ステップと、第2移動可能範囲設定ステップと、第1現在位置演算ステップ(現在位置演算ステップ)S201と、第1判断ステップS202と、第1警告ステップS203と、第2現在位置演算ステップS204と、第2判断ステップS205と、第2警告ステップS206とを少なくとも含む。
先ず、移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211が記憶する地図情報に基づき、第1移動可能範囲5の設定を行う(第1移動可能範囲設定ステップ)。また、同様に、移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211に記憶されている地図情報及び移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲の情報に基づき、第2移動可能範囲6の設定を行う(第2移動可能範囲設定ステップ)。第2移動可能範囲6は第1移動可能範囲5を基準に設定されるものであるため、第2移動可能範囲設定ステップは第1移動可能範囲設定ステップの後に実行される。尚、第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の設定は、実施の形態1の第1移動可能範囲5の設定と同様に、無線通信、有線通信又は直接入力等により行うことができる。
尚、第2移動可能範囲6の設定方法としては、第1移動可能範囲5の設定方法と同様に、例えば、地図情報に基づきユーザーが3以上の複数の地点を指定し、これらの地点を直線又は曲線によって結んで形成される領域を、第2移動可能範囲として設定することができる。また、地図情報に基づきユーザーが特定の地点を1箇所指定し、その指定した地点を中心として任意の半径で描かれる円形の領域を第2移動可能範囲として設定してもよい。但し、第2移動可能範囲6の設定は、規制対象3が明らかに移動することが困難な領域、例えば海や河川等を当該第2移動可能範囲6に含めることができないようにしてもよい。尚、前記地点の指定方法としては、例えば、地図上において直接指定する方法、緯度及び経度により指定する方法又は住所により指定する方法等が挙げられる。また、第2移動可能範囲6に関する情報とは、第2移動可能範囲6を前記地図情報中に表した情報である。
次に、図6に示すように、現在位置演算手段221が、受信したGPS電波を用いて端末1の現在位置の演算を行う(第1現在位置演算ステップS201)。続いて、第1現在位置演算ステップS201において得られた端末1の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末1の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であるか否か判断する(第1判断ステップS202)。
前記第1判断ステップS202において、判断手段223が、端末1の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でないと判断した場合には、端末1が装着された規制対象3は、第1移動可能範囲5の内側に留まっていることから、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
一方、前記第1判断ステップS202において、判断手段223が、端末1の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合には、警告部17が、規制対象3に対して、第1警告を行う(第1警告ステップS203)。
前記第1警告ステップS203の後、任意の時間の経過後、現在位置演算手段221がGPS電波を再度受信し、当該GPS電波を用いて、端末1の現在位置の演算を行う(第2現在位置演算ステップS204)。尚、前記任意の時間は、第1警告を受けた規制対象3が第1移動可能範囲5の内側に戻るための時間を考慮して設けられる。前記任意の時間の長さとしては、特に限定されず、使用する状況に合わせて適宜設定が可能である。
続いて、第2現在位置演算ステップS204において得られた端末1の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末1の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であるか否かの判断を行う(第2判断ステップS205)。前記第2判断ステップS205において、判断手段223が、端末1の現在位置を第2移動可能範囲6の外側でないと判断した場合(すなわち、第2移動可能範囲6の内側であると判断した場合)には、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
また、前記第2判断ステップS205において、判断手段223が、端末1の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合であっても、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5の内側である場合には、端末1が装着された規制対象3が、第1移動可能範囲5の内側に戻ったことを意味しており、実施の形態2の移動範囲規制システムの処理が終了する。
一方、前記第2判断ステップS205において、判断手段223が、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合には、警告部17が規制対象3に対して第2警告を行う(第2警告ステップS206)。前記第2警告により、規制対象3に対して、端末1の現在位置が第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であることが通知され、これにより、規制対象3に対して、第1移動可能範囲5又は第2移動可能範囲6の内側へ戻ることを促すことができる。第2警告ステップS206の後は、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
尚、前記第2警告の方法は、特に限定されず、前記第1警告の方法と同じであっても、あるいは、前記第1警告の方法と異なってもよい。例えば、前記第1警告と前記第2警告で同じ刺激を使用する場合は、当該第2警告としての刺激の強さが、当該第1警告としての刺激の強さよりも強いことが好ましい。これにより、前記第2警告は、規制対象3に対して、前記第1警告よりも強く移動可能な範囲に戻ることを促すことができ、規制対象3が第1移動可能範囲5に戻らない場合においても、第2移動可能範囲6に留めることができる。
また、実施の形態1の場合と同様に、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了した後に、当該移動範囲規制システムの処理を繰り返し行うことができる。これにより、規制対象3の移動可能な範囲を、継続的に規制することが可能となる。
以上の通り、本実施の形態においては、端末1が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5から逸脱した場合にも、予め第2移動可能範囲6を設定し、当該第2移動可能範囲6から規制対象3が逸脱したときには、さらなる警告を行うようにすることで、規制対象3が第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
(実施の形態3)
本発明に係る実施の形態3について、図1(a)、図5、図7及び図8に基づき以下に説明する。本実施の形態は、実施の形態1及び2の場合と同様に、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を実施の形態に特定することを意図するものではない。尚、本実施の形態において、実施の形態1又は2と同様のものは、同一符号を付してその説明を省略する。
[移動範囲規制システム]
先ず、本実施の形態の移動範囲規制システムについて、図1(a)及び図5を参照して説明する。尚、本実施の形態は、実施の形態1及び2と比較して、端末1に変えて端末10(詳しくは後述する。)を用いた点が異なる。
また、本実施の形態の移動範囲規制システムは、実施の形態2と比較して、第2移動可能範囲6が予め設定されておらず、端末10の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合に、第2移動可能範囲6を自動的に生成し、設定する点が異なる。
本実施の形態の移動範囲規制システムであると、例えば、端末10が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5の外側に逸脱し、第1警告によっても第1移動可能範囲5内に留まらせることができない場合にも、生成された第2移動可能範囲6内に規制対象3が留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、規制対象3が第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
<移動範囲規制用の端末>
続いて、本実施の形態に係る端末10について以下に説明する。端末10のハードウェア構成は、実施の形態1及び2の端末1と同様であるため、同一符号を付してその説明を省略する。
次に、端末10の機能概念の構成を図7に基づき説明する。図7は、端末10の機能概念の構成を表すブロック図である。端末10は、機能概念的には、記憶部21と、制御部32とを少なくとも備える構成である。尚、本実施の形態の移動可能範囲記憶手段212は、第1移動可能範囲5に関する情報に加えて、さらに第2移動可能範囲6に関する情報も記憶可能である。
制御部32は、現在位置演算手段221と、移動可能範囲設定手段222と、判断手段223と、警告命令手段224と、第2移動可能範囲生成手段321と、を備える。尚、本実施の形態の判断手段223は、実施の形態2の端末1と同様に、端末10の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であるか否かの判断に加えて、さらに第2移動可能範囲6の外側であるか否かの判断も行う。
また、本実施の形態の警告命令手段224は、実施の形態2の端末1と同様に、端末10の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であると判断手段223が判断した場合に、警告部17に対し、規制対象3への第2警告を行うように命令する。但し、端末10の現在位置が、第2移動可能範囲6の外側であるが、第1移動可能範囲5の内側である場合には、警告命令手段224は警告部17に対して、第2警告の命令を行わない。
また、第2移動可能範囲生成手段321は、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合に、端末10の現在位置に関する情報、地図情報記憶手段211に記憶されている地図情報及び移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第1移動可能範囲5に関する情報に基づき、第2移動可能範囲6を生成し、これを設定する。設定された第2移動可能範囲6に関する情報は、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。これにより、端末10に第2移動可能範囲6を予め設定することなく、第2移動可能範囲6を自動的に設定することができる。
第2移動可能範囲6は、端末10の現在位置を含み、かつ、第1移動可能範囲5に隣接する範囲であり、第1移動可能範囲5を逸脱した規制対象3を留めるための付加的な範囲である。本実施の形態の第2移動可能範囲6は、第1移動可能範囲5を囲むように生成されるが、実施の形態2の場合と同様、第1移動可能範囲5の少なくとも一部と隣接するように生成してもよい。さらに、第2移動可能範囲6は第1移動可能範囲5と重複することなく生成されることが好ましい。さらに、規制対象3が第1移動可能範囲5を複数回出入りする場合には、第1移動可能範囲5を逸脱するたびに、第2移動可能範囲6を新たに生成し、設定してもよい。この場合、生成されるそれぞれの第2移動可能範囲6は相互に隣接していてもよく、あるいは、離間していてもよい。但し、生成されるそれぞれの第2移動可能範囲6は、少なくとも第1移動可能範囲5に隣接しており、かつ、端末10の現在位置を含むことが必要である。また、生成される第2移動可能範囲6の広さは特に限定されず、例えば、第1移動可能範囲5と同等又は第1移動可能範囲5よりも広い範囲であってもよい。さらに、生成される第2移動可能範囲6の領域の形状についても特に限定されない。
尚、制御部32は、端末1の制御部22と同様に、具体的なハードウェアとして、CPU12、不揮発性メモリ(ROM13)及び揮発性メモリ(RAM14)により実現される。
[移動範囲規制方法]
続いて、本実施の形態に係る移動範囲規制方法について、本実施の形態の移動範囲規制システムを用いた処理を例にして図8に基づき説明する。図8は実施の形態3における移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の移動範囲規制方法は、第1移動可能範囲設定ステップと、第1現在位置演算ステップ(現在位置演算ステップ)S301と、第1判断ステップS302と、第1警告ステップS303と、第2現在位置演算ステップS304と、再判断ステップS305と、第2移動可能範囲生成ステップS306と、第2判断ステップS307と、第2警告ステップS308と、を少なくとも含む。
先ず、移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211が記憶する地図情報に基づき、第1移動可能範囲5の設定を行う(第1移動可能範囲設定ステップ)。設定された第1移動可能範囲5に関する情報は、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。尚、第1移動可能範囲5の設定は、実施の形態1の第1移動可能範囲5の設定と同様に、無線通信、有線通信又は直接入力等により行うことができる。
次に、実施の形態2の場合と同様、図8に示すように、GPS電波に基づき現在位置演算手段221が端末10の現在位置の演算を行う第1現在位置演算ステップS301と、現在位置演算ステップS301において得られた端末10の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であるか否か判断する第1判断ステップS302とを順次行う。
前記第1判断ステップS302において、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でないと判断した場合には、端末10が装着された規制対象3は、第1移動可能範囲5内に留まっていることから、実施の形態3の移動範囲規制システムの処理が終了する。
一方、前記第1判断ステップS302において、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合には、警告部17が、規制対象3に対して、第1警告を行う(第1警告ステップS303)。
前記第1警告ステップS303の後、任意の時間の経過後、現在位置演算手段221がGPS電波を再度受信し、当該GPS電波を用いて端末10の現在位置の演算を行う(第2現在位置演算ステップS304)。
続いて、第2現在位置演算ステップS304において得られた端末10の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であるか否かの判断を再度行う(再判断ステップS305)。
このとき、再判断ステップS305において、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でないと判断した場合には、規制対象3が、前記第1警告により、第1移動可能範囲5の内側へ戻ったことを意味しており、実施の形態3の移動範囲規制システムの処理が終了する。尚、前記任意の時間は、第1警告を受けた規制対象3が第1移動可能範囲5の内側に戻るための時間を考慮して設けられる。前記任意の時間の長さとしては、特に限定されず、使用する状況に合わせて適宜設定が可能である。
一方、再判断ステップS305において、判断手段223が、端末10の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合には、第2移動可能範囲生成手段321が、端末10の現在位置に関する情報、地図情報記憶手段211に記憶されている地図情報及び移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第1移動可能範囲5に関する情報に基づき、第2移動可能範囲6を生成し、移動可能範囲記憶手段212が当該範囲を第2移動可能範囲6に関する情報を記憶する(第2移動可能範囲生成ステップS306)。
尚、第2移動可能範囲6の生成方法としては、例えば、第1移動可能範囲5を逸脱した端末10の現在位置を含む任意の範囲であって、第1移動可能範囲5に隣接する範囲を第2移動可能範囲6として生成する方法が挙げられる。また、第1移動可能範囲5を逸脱した端末10の現在位置を中心に、少なくとも第1移動可能範囲5と隣接するように描かれる円形状又は円弧状の領域を第2移動可能範囲6として生成する方法が挙げられる。
続いて、第2現在位置演算ステップS304において得られた端末10の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末10の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であるか否かの判断を行う(第2判断ステップS307)。第2判断ステップS307において、判断手段223が、端末10の現在位置を第2移動可能範囲6の外側でないと判断した場合には、端末10が装着された規制対象3が、第2移動可能範囲6の内側に留まっていることを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
また、前記第2判断ステップS307において、判断手段223が、端末10の現在位置を第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合であっても、端末10の現在位置が第1移動可能範囲5の内側である場合には、端末10が装着された規制対象3が、第1移動可能範囲5の内側に戻ったことを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
一方、前記第2判断ステップS307において、判断手段223が、端末10の現在位置を第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合には、警告部17が規制対象3に対して第2警告を行う(第2警告ステップS308)。前記第2警告により、規制対象3に対して、端末10の現在位置が第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であることが通知され、これにより、規制対象3に対して、第1移動可能範囲5又は第2移動可能範囲6の内側へ戻ることを促すことができる。第2警告ステップS308の後は、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
また、実施の形態1及び2の場合と同様に、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理が終了した後に、当該移動範囲規制システムの処理を繰り返し行うことができる。これにより、規制対象3の移動可能な範囲を、継続的に規制することが可能となる。
以上の通り、本実施の形態においては、端末10が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5から逸脱した場合にも、第2移動可能範囲6を自動的に生成し、当該第2移動可能範囲6から規制対象3が逸脱したときには、のさらなる警告を行うようにすることで、規制対象3が第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
(実施の形態4)
本発明に係る実施の形態4について、図1(a)、図5、図9及び図10に基づき以下に説明する。本実施の形態は、実施の形態1〜3の場合と同様に、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を実施の形態に特定することを意図するものではない。尚、本実施の形態において、実施の形態1、2又は3と同様のものは、同一符号を付してその説明を省略する。
[移動範囲規制システム]
先ず、本実施の形態の移動範囲規制システムについて、図1(a)及び図5を参照して説明する。尚、本実施の形態は、実施の形態1及び2と比較して、端末1に代えて端末100(詳しくは後述する。)を用いた点が異なる。
本実施の形態の移動範囲規制システムは、端末100に第2移動可能範囲6を予め設定可能であり、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断し、かつ、端末100に第2移動可能範囲6が設定されていないと判断した場合、又は端末100に第2移動可能範囲6が設定されているが、端末100の現在位置を当該第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合に、第2移動可能範囲6を自動的に生成し、設定する点が異なる。
本実施の形態の移動範囲規制システムであると、例えば、端末100が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5の外側に逸脱し、第1警告によっても第1移動可能範囲5内に留まらせることができない場合にも、予め設定され又は生成された第2移動可能範囲6内に規制対象3が留まるように、さらに規制することが可能になる。その結果、規制対象3が第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
<移動範囲規制用の端末>
続いて、本実施の形態に係る端末100について以下に説明する。端末100のハードウェア構成は、端末1及び端末10の場合と同様であるため、同一符号を付してその説明を省略する。
次に、端末100の機能概念の構成を図9に基づき説明する。図9は、端末100の機能概念の構成を表すブロック図である。端末100は、機能概念的には、記憶部21と、制御部42とを少なくとも備える構成である。尚、本実施の形態の移動可能範囲記憶手段212は、第1移動可能範囲5に関する情報に加えて、さらに第2移動可能範囲6に関する情報も記憶可能である。
制御部42は、現在位置演算手段221と、移動可能範囲設定手段222と、判断手段223と、警告命令手段224と、第2移動可能範囲生成手段321と、第2移動可能範囲情報確認手段421と、を備える。尚、移動可能範囲設定手段222は、第1移動可能範囲5に加えて、さらに第2移動可能範囲6を設定することが可能である。また、判断手段223は、端末100の現在位置が、第1移動可能範囲5の外側であるかに加えて、さらに第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であるか否かも判断する。
また、警告命令手段224は、実施の形態2の端末1及び実施の形態3の端末10と同様に、端末100の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であると判断手段223が判断した場合に、警告部17に対し、規制対象3への第2警告を行うように命令する。但し、端末100の現在位置が、第2移動可能範囲6の外側であるが、第1移動可能範囲5の内側である場合には、警告命令手段224は警告部17に対して第2警告の命令を行わない。
また、第2移動可能範囲情報確認手段421は、第2移動可能範囲6が設定されているか否かを確認するものである。
また、本実施の形態の第2移動可能範囲生成手段321は、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断し、かつ、第2移動可能範囲情報確認手段421が、第2移動可能範囲6が設定されていないと確認した場合、又は第2移動可能範囲情報確認手段421により第2移動可能範囲6が設定されていると確認されたが、判断手段223が、端末100の現在位置を当該第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合に、端末100の現在位置に関する情報、地図情報記憶手段211に記憶されている地図情報及び移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第1移動可能範囲5に関する情報に基づき、第2移動可能範囲6を生成し、これを設定する。これにより、端末100に第2移動可能範囲6を予め設定することなく、第2移動可能範囲6を自動的に設定することができる。また、第2移動可能範囲6を予め設定した場合に、端末100が装着された規制対象3が第1移動可能範囲5から予め設定している第2移動可能範囲6以外の所に逸脱したときにも第2移動可能範囲6を自動的に設定することができる。
制御部42は、端末1及び端末10の場合と同様に、具体的なハードウェアとして、CPU12、不揮発性メモリ(ROM13)及び揮発性メモリ(RAM14)により実現される。
[移動範囲規制方法]
続いて、本実施の形態に係る移動範囲規制方法について、本実施の形態の移動範囲規制システムを用いた処理を例にして図10に基づき説明する。図10は実施の形態4における移動範囲規制システムの処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の移動範囲規制方法は、第1移動可能範囲設定ステップと、第2移動可能範囲設定ステップと、第1現在位置演算ステップ(現在位置演算ステップ)S401と、第1判断ステップS402と、第1警告ステップS403と、第2現在位置演算ステップS404と、再判断ステップS405と、第2移動可能範囲設定確認ステップS406と、第2移動可能範囲生成ステップS407と、第2判断ステップS408と、第2警告ステップS409と、を少なくとも含む。
先ず、移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211が記憶する地図情報に基づき、第1移動可能範囲5の設定を行う(第1移動可能範囲設定ステップ)。設定された第1移動可能範囲5に関する情報は、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。このとき、移動可能範囲設定手段222は、地図情報記憶手段211が記憶する地図情報及び移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第1移動可能範囲5に関する情報に基づき、第2移動可能範囲6の設定を行ってもよい(第2移動可能範囲設定ステップ)。設定された第2移動可能範囲6に関する情報も、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。尚、前記第2移動可能範囲設定ステップの実行は任意であり、当該ステップを行わなくてもよい。また、第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の設定は、実施の形態2及び3の場合と同様に、無線通信、有線通信又は直接入力等により行うことができる。
次に、実施の形態3の場合と同様、図10に示すように、GPS電波に基づき現在位置演算手段221が端末100の現在位置の演算を行う第1現在位置演算ステップS401と、第1現在位置演算ステップS401において得られた端末100の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末100の現在位置が第1移動可能範囲5の外側であるか否かの判断を行う第1判断ステップS402とを順次行う。
第1判断ステップS402において、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でないと判断した場合には、端末100が装着された規制対象3は、第1移動可能範囲5内に留まっていることから、実施の形態4の移動範囲規制システムの処理が終了する。
一方、第1判断ステップS402において、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合には、警告部17が、規制対象3に対して、第1警告を行う(第1警告ステップS403)。
前記第1警告ステップS403の後、任意の時間の経過後、現在位置演算手段221がGPS電波を再度受信し、当該GPS電波を用いて端末100の現在位置の演算を行う(第2現在位置演算ステップS404)。尚、前記任意の時間は、実施の形態3の場合と同様に、第1警告を受けた規制対象3が第1移動可能範囲5の内側に戻るための時間を考慮して設けられる。前記任意の時間の長さとしては、特に限定されず、使用する状況に合わせて適宜設定が可能である。
続いて、第2現在位置演算ステップS304において得られた端末100の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であるか否か再度判断する(再判断ステップS405)。ここで、第2移動可能範囲6が予め設定されている場合には、判断手段223は、移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第2移動可能範囲6に関する情報に基づき、端末100の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であるか否かについても判断する。
再判断ステップS405において、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側でないと判断した場合には、規制対象3が、前記第1警告により、第1移動可能範囲5の内側へ戻ったことを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。あるいは、第2移動可能範囲6が予め設定されている場合であって、判断手段223が、端末100の現在位置を第2移動可能範囲6の外側でないと判断した場合にも、前記処理は終了する。
一方、再判断ステップS405において、判断手段223が、端末100の現在位置を第1移動可能範囲5の外側であると判断した場合(あるいは、第2移動可能範囲6が予め設定されている場合であって、端末100の現在位置を第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合)には、第2移動可能範囲情報確認手段421が、第2移動可能範囲6が設定されているか否かの確認を行う(第2移動可能範囲設定確認ステップS406)。この第2移動可能範囲設定確認ステップS406は、第2移動可能範囲6が予め設定されている場合でも、端末100の現在位置において第2移動可能範囲6が予め設定されているか否かを、移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第2移動可能範囲6に関する情報に基づき確認する。そして、第2移動可能範囲設定確認ステップS406において、少なくとも端末100の現在位置においては第2移動可能範囲5が設定されていないと第2移動可能範囲情報確認手段421が確認した場合には、第2移動可能範囲生成手段321が第2移動可能範囲6を生成する(第2移動可能範囲生成ステップS407)。生成された第2移動可能範囲6に関する情報は、移動可能範囲記憶手段212に記憶される。
一方、前記第2移動可能範囲設定確認ステップS406において、第2移動可能範囲情報確認手段421が、移動可能範囲記憶手段212に記憶されている第2移動可能範囲6に関する情報に基づき、端末100の現在位置において第2移動可能範囲6が設定されていると確認した場合には、第2移動可能範囲生成ステップS407を行わない。
続いて、第2現在位置演算ステップS404において得られた端末100の現在位置に関する情報に基づき、判断手段223が、端末100の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であるか否かの判断を行う(第2判断ステップS408)。第2判断ステップS408において、判断手段223が、端末100の現在位置を第2移動可能範囲6の外側でないと判断した場合には、端末100が装着された規制対象3が、第2移動可能範囲6の内側に留まっていることを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
また、前記第2判断ステップS408において、端末100の現在位置が第2移動可能範囲6の外側であると判断された場合であっても、端末100の現在位置が第1移動可能範囲5の内側である場合には、端末100が装着された規制対象3が、第1移動可能範囲5の内側に戻ったことを意味しており、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
一方、前記第2判断ステップS408において、判断手段223が、端末100の現在位置が第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であると判断した場合には、警告部17が、規制対象3に対して第2警告を行う(第2警告ステップS409)。前記第2警告により、規制対象3に対して、端末100の現在位置が第1移動可能範囲5及び第2移動可能範囲6の外側であることが通知され、これにより、規制対象3に対して、第1移動可能範囲5又は第2移動可能範囲6の内側へ戻ることを促すことができる。第2警告ステップS409の後、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理を終了する。
また、実施の形態1〜3の場合と同様に、本実施の形態の移動範囲規制システムの処理が終了した後に、当該移動範囲規制システムの処理を繰り返し行うことができる。これにより、規制対象3の移動可能な範囲を、継続的に規制することが可能となる。
また、本実施の形態の移動可能範囲規制システムの処理においては、第2移動可能範囲設定確認ステップS406が含まれることにより、規制対象3が第1移動可能範囲から第2移動可能範囲6内に逸脱した場合に、新たに第2移動可能範囲6を生成することを防止できるため、移動可能範囲記憶手段212を実現するために必要なストレージ11の容量を削減することができる。
以上の通り、本実施の形態においては、第2移動可能範囲6が予め設定されていない場合、又は第2移動可能範囲6が設定されている場合でも、規制対象3が第1移動可能範囲5から当該第2移動可能範囲6以外の所に逸脱したときには、第2移動可能範囲6を自動的に生成することができる。そして、規制対象3が、自動的に生成された第2移動可能範囲6から逸脱したときには、さらなる警告を行うようにすることで、第1移動可能範囲5から大幅に逸脱するのを抑制することができる。
1、10、100 端末
2 GPS衛星
3 規制対象
4 移動制限範囲
5 第1移動可能範囲
6 第2移動可能範囲
11 ストレージ
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 GPSセンサ
16 通信インターフェース
17 警告部
18 電源
19 パス
21 記憶部
22、32、42 制御部
211 地図情報記憶手段
212 移動可能範囲記憶手段
221 現在位置演算手段
222 移動可能範囲設定手段
223 判断手段
224 警告命令手段
321 第2移動可能範囲生成手段
421 第2移動可能範囲情報確認手段
S101、S201、S301、S401 第1現在位置演算ステップ
S102、S202、S302、S402 第1判断ステップ
S103、S203、S303、S403 第1警告ステップ
S204、S304、S404 第2現在位置演算ステップ
S205、S307、S408 第2判断ステップ
S206、S308、S409 第2警告ステップ
S305、S405 再判断ステップ
S306、S407 第2移動可能範囲生成ステップ
S406 第2移動可能範囲設定確認ステップ

Claims (9)

  1. 測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を用いて、当該端末が装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制システムであって、
    前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、
    前記記憶部は、
    地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    前記端末が装着された前記規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、
    前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶可能なものであり、
    前記制御部は、
    受信した測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算手段と、
    前記端末の現在位置が、前記第1移動可能範囲内であるか否か、又は当該第1移動可能範囲と前記第2移動可能範囲の範囲内であるか否かを判断する判断手段と、
    前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているか否かを確認する第2移動可能範囲情報確認手段と、
    前記第2移動可能範囲を生成する第2移動可能範囲生成手段と、
    前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令する警告命令手段と、を備え
    前記第2移動可能範囲生成手段は、
    前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断し、さらに、前記警告命令手段が前記警告部に対して前記規制対象に第1警告を行うように命令した場合であって、
    前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていないことを、前記第2移動可能範囲情報確認手段が確認した場合に、又は前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているが、前記端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内ではないことを、前記判断手段が判断した場合に、
    前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記現在位置演算手段により演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を前記第2移動可能範囲として生成するものである移動範囲規制システム。
  2. 請求項1に記載の移動範囲規制システムであって、
    前記警告命令手段は、前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に第2警告を行うように命令するものである移動範囲規制システム。
  3. 請求項1又は2に記載の移動範囲規制システムであって、
    前記警告部が、前記規制対象に対して刺激を与えるものである移動範囲規制システム。
  4. 測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能な端末を用いて前記端末が装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制方法であって、
    前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、
    前記記憶部は、
    地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    前記端末が装着された規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、
    前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶可能なものであり、
    前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報に基づき、前記第1移動可能範囲を設定し、当該第1移動可能範囲に関する情報を前記移動可能範囲記憶手段に記憶させる第1移動可能範囲設定ステップと、
    前記制御部が、受信した前記測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算ステップと、
    前記制御部が、前記現在位置演算ステップにおいて演算した前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲内であるか否か判断する第1判断ステップと、
    前記第1判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断された場合に、前記警告部が、前記規制対象に対して第1警告を行う第1警告ステップと、
    前記第1判断ステップにおいて、前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると判断され、かつ、前記第1警告ステップにおいて、前記警告部が前記規制対象に対して第1警告を行った場合に、前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているか否か確認する第2移動可能範囲設定確認ステップと、
    前記制御部が、前記現在位置演算ステップにおいて演算した前記端末の現在位置を前記第2移動可能範囲内であるか否か判断する第2判断ステップと、
    前記第2移動可能範囲設定確認ステップにおいて、前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていないと確認された場合に、又は、前記第2移動可能範囲設定確認ステップにおいて、前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていると確認されたが、前記第2判断ステップにおいて、端末の現在位置が第2移動可能範囲内ではないと判断された場合に、前記制御部が、前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記現在位置演算ステップで演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を前記第2移動可能範囲として生成する第2移動可能範囲生成ステップと、を含む移動範囲規制方法
  5. 請求項に記載の移動範囲規制方法であって、
    前記第2判断ステップにおいて、前記制御部が、前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部が前記規制対象に第2警告を行う第2警告ステップと、を含む移動範囲規制方法
  6. 請求項4又は5に記載の移動範囲規制方法であって、
    前記警告部が、前記規制対象に対して刺激を与えるものである移動範囲規制方法。
  7. 測位用衛星から発せられる測位用電波の受信が可能であり、装着された規制対象の移動範囲を規制する移動範囲規制用の端末であって、
    前記端末は、記憶部と、制御部と、警告部と、を少なくとも備え、
    前記記憶部は、
    地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    前記端末が装着された規制対象が移動可能な範囲として、前記地図情報に基づき設定された第1移動可能範囲に関する情報を記憶する移動可能範囲記憶手段とを備え、
    前記移動可能範囲記憶手段は、前記端末が装着された規制対象の移動可能な範囲として、前記第1移動可能範囲に隣接する第2移動可能範囲に関する情報をさらに記憶可能なものであり、
    前記制御部は、
    受信した前記測位用電波に基づき前記端末の現在位置を演算する現在位置演算手段と、
    前記端末の現在位置が、前記第1移動可能範囲内であるか否か、又は当該第1移動可能範囲と前記第2移動可能範囲の範囲内であるか否かを判断する判断手段と、
    前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているか否かを確認する第2移動可能範囲情報確認手段と、
    前記第2移動可能範囲を生成する第2移動可能範囲生成手段と、
    前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に警告を行うように命令する警告命令手段とを備え、
    前記第2移動可能範囲生成手段は、
    前記端末の現在位置が前記第1移動可能範囲の外側であると前記判断手段が判断し、さらに、前記警告命令手段が前記警告部に対して前記規制対象に第1警告を行うように命令した場合であって、
    前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されていないことを、前記第2移動可能範囲情報確認手段が確認した場合に、又は前記第2移動可能範囲に関する情報が前記移動可能範囲記憶手段に記憶されているが、前記端末の現在位置が当該第2移動可能範囲内ではないことを、前記判断手段が判断した場合に、
    前記端末が装着された規制対象の新たな移動可能な範囲として、前記現在位置演算手段により演算された端末の現在位置に関する情報、前記地図情報記憶手段に記憶されている前記地図情報及び前記移動可能範囲記憶手段に記憶されている第1移動可能範囲に関する情報に基づき、前記端末の現在位置を含み、かつ前記第1移動可能範囲に隣接する範囲を前記第2移動可能範囲として生成するものである移動範囲規制用の端末
  8. 請求項に記載の移動範囲規制用の端末であって、
    前記警告命令手段は、
    前記判断手段が前記端末の現在位置を前記第1移動可能範囲及び前記第2移動可能範囲の外側であると判断した場合に、前記警告部に対して、前記規制対象に第2警告を行うように命令するものである移動範囲規制用の端末
  9. 請求項7又は8に記載の移動範囲規制用の端末であって、
    前記警告部が、前記規制対象に対して刺激を与えるものである移動範囲規制用の端末
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