JP6286093B2 - 管理システム、管理方法、制御装置及びパワーコンディショナー - Google Patents
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Description
本発明は、太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と、太陽電池装置と通信を行う制御装置とを有する管理システム、管理方法、制御装置及びパワーコンディショナーに関する。
近年、複数の機器と、複数の機器を制御する制御装置とを有する電力管理システムが提案されている(例えば、特許文献1)。複数の機器は、例えば、エアーコンディショナー、照明装置などの家電機器、及び、太陽電池、蓄電池、燃料発電装置などの分散電源である。制御装置は、例えば、HEMS(Home Energy Management System)、SEMS(Store Energy Management System)、BEMS(Building Energy Management System)、FEMS(Factory Energy Management System)、CEMS(Cluster/Community Energy Management System)などと称される。
上述した管理システムの普及には、複数の機器と制御装置との間のメッセージフォーマットを共通化することが効果的であり、このようなメッセージフォーマットの共通化が試みられている。
上述したメッセージフォーマットの共通化は端緒についたばかりであり、機器を適切に制御するためのメッセージフォーマットについては、様々な検討が必要である。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、機器を適切に制御することを可能とする管理システム、管理方法、制御装置及びパワーコンディショナーを提供することを目的とする。
第1の特徴に係る管理システムは、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と、前記太陽電池装置と通信を行う制御装置とを有する。前記制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。
第1の特徴において、前記制御装置は、前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージを前記太陽電池装置に送信することによって、前記太陽電池装置のステータスを前記太陽電池装置に指示する。
第1の特徴において、前記制御装置は、前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージを前記太陽電池装置から受信することによって、前記太陽電池装置のステータスを取得する。
第1の特徴において、前記制御装置は、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージを前記太陽電池装置から受信することによって、前記太陽電池装置のスペックを取得する。
第1の特徴において、前記制御装置は、前記メッセージの通信に先立って、前記メッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを前記太陽電池装置から受信する。
第1の特徴において、前記太陽電池装置のスペックは、前記パワーコンディショナーが系統に連系された系統連系状態における定格電力、前記パワーコンディショナーが自立端子に接続された自立運転状態における定格電力、及び、前記太陽光パネルの最大出力電力のうち、少なくともいずれかを含む。
第1の特徴において、前記太陽電池装置のステータスは、前記パワーコンディショナーが系統に連系されているか否か及び前記パワーコンディショナーが自立端子に接続されているか否かのうち、少なくともいずれかを含む。
第2の特徴に係る管理方法は、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と、前記太陽電池装置と通信を行う制御装置とを有する管理システムで用いる。前記制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。管理方法は、前記制御装置から前記太陽電池装置に対して、前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージを送信するステップ、或いは、前記太陽電池装置から前記制御装置に対して、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかを送信するステップを備える。
第3の特徴に係る制御装置は、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と通信を行う。前記制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。記制御装置は、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかを前記太陽電池装置から受信し、或いは、前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージを前記太陽電池装置に送信する通信部を備える。
第4の特徴に係る太陽電池装置は、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える。前記太陽電池装置と通信を行う制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。前記太陽電池装置は、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかを前記制御装置に送信し、或いは、前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージを前記制御装置から受信する通信部を備える。
本発明によれば、機器を適切に制御することを可能とする管理システム、管理方法、制御装置及びパワーコンディショナーを提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る管理システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る管理システムは、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と、前記太陽電池装置と通信を行う制御装置とを有する。前記制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。
実施形態に係る管理システムは、太陽光パネル及び前記太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーを備える太陽電池装置と、前記太陽電池装置と通信を行う制御装置とを有する。前記制御装置と前記太陽電池装置との間において、前記太陽電池装置のスペックを示すメッセージ及び前記太陽電池装置のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。
実施形態では、制御装置と太陽電池装置との間において、太陽電池装置のスペックを示すメッセージ又は太陽電池装置のステータスを示すメッセージが定義される。従って、これらのメッセージを用いて、太陽電池装置を適切に制御することができる。また、これらのメッセージを用いて、他の機器(負荷、燃料電池装置、蓄電池装置)を適切に制御することもできる。
[第1実施形態]
(エネルギー管理システム)
以下において、第1実施形態に係るエネルギー管理システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係るエネルギー管理システム100を示す図である。
(エネルギー管理システム)
以下において、第1実施形態に係るエネルギー管理システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係るエネルギー管理システム100を示す図である。
図1に示すように、エネルギー管理システム100は、需要家10と、CEMS20と、変電所30と、スマートサーバ40と、発電所50とを有する。なお、需要家10、CEMS20、変電所30及びスマートサーバ40は、ネットワーク60によって接続されている。
需要家10は、例えば、発電装置及び蓄電装置を有する。発電装置は、例えば、燃料電池のように、燃料ガスを利用して電力を出力する装置である。蓄電装置は、例えば、二次電池などのように、電力を蓄積する装置である。
需要家10は、一戸建ての住宅であってもよく、マンションなどの集合住宅であってもよい。或いは、需要家10は、コンビニエンスストア又はスーパーマーケットなどの店舗であってもよく、ビルなどの商用施設であってもよく、工場であってもよい。
第1実施形態では、複数の需要家10によって、需要家群10A及び需要家群10Bが構成されている。需要家群10A及び需要家群10Bは、例えば、地理的な地域によって分類される。
CEMS20は、複数の需要家10と電力系統との間の連系を制御する。なお、CEMS20は、複数の需要家10を管理するため、CEMS(Cluster/Community Energy Management System)と称されることもある。具体的には、CEMS20は、停電時などにおいて、複数の需要家10と電力系統との間を解列する。一方で、CEMS20は、復電時などにおいて、複数の需要家10と電力系統との間を連系する。
第1実施形態では、CEMS20A及びCEMS20Bが設けられている。CEMS20Aは、例えば、需要家群10Aに含まれる需要家10と電力系統との間の連系を制御する。CEMS20Bは、例えば、需要家群10Bに含まれる需要家10と電力系統との間の連系を制御する。
変電所30は、複数の需要家10に対して、配電線31を介して電力を供給する。具体的には、変電所30は、発電所50から供給を受ける電圧を降圧する。
第1実施形態では、変電所30A及び変電所30Bが設けられている。変電所30Aは、例えば、需要家群10Aに含まれる需要家10に対して、配電線31Aを介して電力を供給する。変電所30Bは、例えば、需要家群10Bに含まれる需要家10に対して、配電線31Bを介して電力を供給する。
スマートサーバ40は、複数のCEMS20(ここでは、CEMS20A及びCEMS20B)を管理する。また、スマートサーバ40は、複数の変電所30(ここでは、変電所30A及び変電所30B)を管理する。言い換えると、スマートサーバ40は、需要家群10A及び需要家群10Bに含まれる需要家10を統括的に管理する。スマートサーバ40は、例えば、需要家群10Aに供給すべき電力と需要家群10Bに供給すべき電力とのバランスを取る機能を有する。
発電所50は、火力、風力、水力、原子力などによって発電を行う。発電所50は、複数の変電所30(ここでは、変電所30A及び変電所30B)に対して、送電線51を介して電力を供給する。
ネットワーク60は、信号線を介して各装置に接続される。ネットワーク60は、例えば、インターネット、広域回線網、狭域回線網、携帯電話網などである。
(需要家)
以下において、第1実施形態に係る需要家について説明する。図2は、第1実施形態に係る需要家10の詳細を示す図である。
以下において、第1実施形態に係る需要家について説明する。図2は、第1実施形態に係る需要家10の詳細を示す図である。
図2に示すように、需要家10は、分電盤110と、負荷120と、PV装置130と、蓄電池装置140と、燃料電池装置150と、貯湯装置160と、EMS200とを有する。
第1実施形態において、需要家10は、電流計180、電流計181及び電流計182を有する。
電流計180は、燃料電池装置150の負荷追従制御に用いられる。電流計180は、各機器(例えば、蓄電池装置140及び燃料電池装置150)と系統とを接続する電力線上において、蓄電池装置140と電力線との接続点よりも下流(系統から離れた側)、かつ、燃料電池装置150と電力線との接続点よりも上流(系統に近い側)に設けられる。電流計180が負荷120と電力線との接続点よりも上流(系統に近い側)に設けられることは勿論である。
電流計181は、蓄電池装置140から系統への電力の流れ(逆潮流)の有無の確認に用いられる。電流計181は、各機器(例えば、蓄電池装置140)と系統とを接続する電力線上において、蓄電池装置140と電力線との接続点よりも上流(系統に近い側)に設けられる。
電流計182は、PV装置130によって発電された電力の計測に用いられる。電流計182は、各機器(例えば、PV装置130)と系統とを接続する電力線とPV装置130との接続点よりもPV装置130側に設けられる。
第1実施形態において、各機器は、系統に近い順から見て、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び負荷120の順で電力線に接続されていることに留意すべきである。
分電盤110は、配電線31(系統)に接続されている。分電盤110は、電力線を介して、負荷120、PV装置130、蓄電池装置140及び燃料電池装置150に接続されている。
負荷120は、電力線を介して供給を受ける電力を消費する装置である。例えば、負荷120は、冷蔵庫、冷凍庫、照明、エアコンなどの装置を含む。
PV装置130は、PV131と、PCS132とを有する。PV131は、発電装置の一例であり、太陽光の受光に応じて発電を行う太陽光発電装置である。PV131は、発電されたDC電力を出力する。PV131の発電量は、PV131に照射される日射量に応じて変化する。PCS132は、PV131から出力されたDC電力をAC電力に変換する装置(Power Conditioning System)である。PCS132は、電力線を介してAC電力を分電盤110に出力する。
第1実施形態において、PV装置130は、PV131に照射される日射量を測定する日射計を有していてもよい。
PV装置130は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)法によって制御される。詳細には、PV装置130は、PV131の動作点(動作点電圧値及び電力値によって定まる点、又は、動作点電圧値と電流値とによって定まる点)を最適化する。
蓄電池装置140は、蓄電池141と、PCS142とを有する。蓄電池141は、電力を蓄積する装置である。PCS142は、配電線31(系統)から供給を受けるAC電力をDC電力に変換する装置(Power Conditioning System)である。また、PCS142は、蓄電池141から出力されたDC電力をAC電力に変換する。
燃料電池装置150は、燃料電池151と、PCS152とを有する。燃料電池151は、発電装置の一例であり、燃料(ガス)を用いて電力を発電する装置である。PCS152は、燃料電池151から出力されたDC電力をAC電力に変換する装置(Power Conditioning System)である。
燃料電池装置150は、負荷追従制御によって動作する。詳細には、燃料電池装置150は、燃料電池151から出力する電力が負荷追従制御の目標電力となるように燃料電池151を制御する。言い換えると、燃料電池装置150は、電流計180によって検出される電流値が目標受電力となるように、燃料電池151から出力する電力を制御する。
貯湯装置160は、燃料(ガス)を用いて湯を生成或いは水温を維持する装置である。具体的には、貯湯装置160は、貯湯槽を有しており、燃料(ガス)の燃焼によって生じる熱又は燃料電池151の運転(発電)によって生じる排熱によって、貯湯槽から供給される水を温める。詳細には、貯湯装置160は、貯湯槽から供給される水を温めて、温められた湯を貯湯槽に還流する。
実施形態において、燃料電池装置150及び貯湯装置160は、給湯ユニット170(給湯システム)を構成することに留意すべきである。
EMS200は、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160を制御する装置(Energy Management System)である。具体的には、EMS200は、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160に信号線を介して接続されており、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160を制御する。また、EMS200は、負荷120の動作モードを制御することによって、負荷120の消費電力を制御する。
また、EMS200は、ネットワーク60を介して各種サーバと接続される。各種サーバは、例えば、系統から供給を受ける電力の購入単価、系統から供給を受ける電力の売却単価、燃料ガスの購入単価などの情報(以下、エネルギー料金情報)を格納する。
或いは、各種サーバは、例えば、負荷120の消費電力を予測するための情報(以下、消費エネルギー予測情報)を格納する。消費エネルギー予測情報は、例えば、過去の負荷120の消費電力の実績値に基づいて生成されてもよい。或いは、消費エネルギー予測情報は、負荷120の消費電力のモデルであってもよい。
或いは、各種サーバは、例えば、PV131の発電量を予測するための情報(以下、PV発電量予測情報)を格納する。PV発電予測情報は、PV131に照射される日射量の予測値であってもよい。或いは、PV発電予測情報は、天気予報、季節、日照時間などであってもよい。
(太陽電池装置)
以下において、第1実施形態に係る太陽電池装置について説明する。図3は、第1実施形態に係るPV装置130を示す図である。
以下において、第1実施形態に係る太陽電池装置について説明する。図3は、第1実施形態に係るPV装置130を示す図である。
図3に示すように、PV装置130は、PV131と、PCS132とを有する。PCS132は、昇圧コンバータ132Aと、直交変換インバータ132Bと、系統リレー132Cと、系統端子132Dと、自立リレー132Eと、自立端子132Fと、通信部132Gと、制御部132Hとを有する。
昇圧コンバータ132Aは、PV131から出力される電力(DC電力)をDC/DC変換によって昇圧する。
直交変換インバータ132Bは、昇圧コンバータ132Aから出力される電力(DC電力)をDC/AC変換によって交流電力に変換する。
系統リレー132Cは、直交変換インバータ132Bと系統端子132Dとの接続の有無を切り替えるリレースイッチである。
系統端子132Dは、系統(又は、系統に接続された機器)とPV装置130とを接続するための端子である。
自立リレー132Eは、直交変換インバータ132Bと自立端子132Fとの接続の有無を切り替えるリレースイッチである。
自立端子132Fは、系統に接続されていない負荷とPV装置130とを接続するための端子(コンセント)である。
通信部132Gは、EMS200などと通信を行う。第1実施形態において、通信部132Gは、各種メッセージをEMS200に送信する送信部を構成する。通信部132Gは、各種メッセージをEMS200から受信する受信部を構成する。
第1実施形態において、EMS200とPV装置130との間において、PV装置130のスペックを示すメッセージ及びPV装置130のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。
例えば、通信部132Gは、PV装置130のスペックを示すメッセージ及びPV装置130のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれか一方をEMS200に送信する。或いは、通信部132Gは、PV装置130のステータスを示すメッセージをEMS200から受信する。
PV装置130のスペックは、例えば、PCS132が系統に連系された系統連系状態(PCS132が系統端子132Dに接続された状態)における定格電力、PCS132が自立端子132Fに接続された自立運転状態における定格電力、及び、PV131(太陽光パネル)の最大出力電力のうち、少なくともいずれかを含む。
例えば、系統連系状態において、PV装置130が系統に接続されるため、電流制御によってPV装置130の出力電力が制御される。系統連系状態における定格電力は、PCS132のスペックに依存しており、例えば、4.5kWである。
一方で、自立運転状態において、PV装置130が系統に接続されていないため、電圧制御によってPV装置130の出力電力が制御される。自立運転状態における定格電力は、自立リレー132E及び自立端子132Fのスペックに依存しており、例えば、1.5kWである。
PV131(太陽光パネル)の最大出力電力は、太陽光パネルのスペック及び枚数に依存しており、例えば、4.0kW(200W×20枚)である。ここで、PV131(太陽光パネル)の最大出力電力は、手動で入力されてもよく、過去の発電電力から推定されてもよい。
PV装置130のステータスは、PCS132が系統に連系されているか否か及びPCS132が自立端子132Fに接続されているか否かのうち、少なくともいずれかを含む。言い換えると、PV装置130のステータスは、系統リレー132CのON/OFF及び自立端子132FのON/OFFのうち、少なくともいずれかを含む。
ここで、PV装置130のステータスは、PV装置130から系統への電力供給(逆潮流)が許可されているか否かを含んでもよい。
第1実施形態において、通信部132Gは、PV装置130のスペックを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のスペックを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを送信する。或いは、通信部132Gは、PV装置130のステータスを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のステータスを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを送信する。
(ネットワーク構成)
以下において、第1実施形態に係るネットワーク構成について説明する。図4は、第1実施形態に係るネットワーク構成を示す図である。
以下において、第1実施形態に係るネットワーク構成について説明する。図4は、第1実施形態に係るネットワーク構成を示す図である。
図4に示すように、ネットワークは、負荷120、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150、貯湯装置160、EMS200及びユーザ端末300によって構成される。ユーザ端末300は、ユーザ端末310及びユーザ端末320を含む。
ユーザ端末310は、EMS200と接続されており、各機器(負荷120、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150、貯湯装置160)の消費エネルギーを可視化するための情報(以下、可視化情報)をウェブブラウザによって表示する。このようなケースにおいて、EMS200は、HTML等の形式で可視化情報を生成して、生成された可視化情報をユーザ端末310に送信する。ユーザ端末310とEMS200との間の接続形式は、有線であってもよく、無線であってもよい。
ユーザ端末320は、EMS200と接続されており、可視化情報をアプリケーションによって表示する。このようなケースにおいて、EMS200は、各機器の消費エネルギーを示す情報をユーザ端末320に送信する。ユーザ端末320のアプリケーションは、EMS200から受信する情報に基づいて可視化情報を生成して、生成された可視化情報を表示する。ユーザ端末320とEMS200との間の接続形式は、有線であってもよく、無線であってもよい。
上述したように、第1実施形態では、燃料電池装置150及び貯湯装置160が給湯ユニット170を構成する。従って、貯湯装置160は、EMS200と通信を行う機能を有していなくてもよい。このようなケースでは、燃料電池装置150は、貯湯装置160を代理して、貯湯装置160に関するメッセージの通信をEMS200と行う。
第1実施形態において、EMS200と各機器(負荷120、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150、貯湯装置160)との間の通信は、所定のプロトコルに従って方式で行われる。所定のプロトコルとしては、例えば、“ECHONET LLite”又は“ECHONET”と呼ばれるプロトコルが挙げられる。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではなく、所定のプロトコルは、“ECHONET Lite”及び“ECHONET”以外のプロトコルであってもよい。
(EMSの構成)
以下において、第1実施形態に係るEMSについて説明する。図5は、第1実施形態に係るEMS200を示すブロック図である。
以下において、第1実施形態に係るEMSについて説明する。図5は、第1実施形態に係るEMS200を示すブロック図である。
図5に示すように、EMS200は、受信部210と、送信部220と、制御部230とを有する。
受信部210は、信号線を介して接続された装置から各種信号を受信する。例えば、受信部210は、PV131の発電量を示す情報をPV装置130から受信してもよい。受信部210は、蓄電池141の蓄電量を示す情報を蓄電池装置140から受信してもよい。受信部210は、燃料電池151の発電量を示す情報を燃料電池装置150から受信してもよい。受信部210は、貯湯装置160の貯湯量を示す情報を貯湯装置160から受信してもよい。
第1実施形態において、受信部210は、エネルギー料金情報、消費エネルギー予測情報及びPV発電量予測情報を、ネットワーク60を介して各種サーバから受信してもよい。但し、エネルギー料金情報、消費エネルギー予測情報及びPV発電量予測情報は、予めEMS200に記憶されていてもよい。
第1実施形態において、受信部210は、PV装置130のスペックを示すメッセージ及びPV装置130のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれか一方をPV装置130から受信する。これによって、受信部210は、PV装置130のスペック又はPV装置130のステータスを取得する。
第1実施形態において、受信部210は、PV装置130のスペックを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のスペックを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージをPV装置130から受信する。或いは、受信部210は、PV装置130のステータスを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のステータスを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージをPV装置130から受信する。
送信部220は、信号線を介して接続された装置に各種信号を送信する。例えば、送信部220は、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160を制御するための信号を各装置に送信する。送信部220は、負荷120を制御するための制御信号を負荷120に送信する。
第1実施形態において、送信部220は、PV装置130のステータスを示すメッセージをPV装置130に送信する。これによって、送信部220は、PV装置130のステータスをPV装置130に指示する。詳細には、送信部220は、停電が生じた場合に、自立運転状態を示すメッセージの送信によって、PV装置130が自立運転状態となるようにPV装置130を制御する。或いは、送信部220は、停電から系統が復帰した場合に、系統連系状態を示すメッセージの送信によって、PV装置130が系統連系状態となるようにPV装置130を制御する。或いは、送信部220は、PV装置130のスペックを要求するメッセージをPV装置130に送信する。或いは、送信部220は、PV装置130のステータスを要求するメッセージをPV装置130に送信する。
第1実施形態において、送信部220は、PV装置130のスペックを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のスペックを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを要求するメッセージをPV装置130に送信する。或いは、送信部220は、PV装置130のステータスを示すメッセージの通信に先立って、PV装置130のステータスを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを要求するメッセージをPV装置130に送信する。
制御部230は、負荷120、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160を制御する。
(メッセージフォーマット)
以下において、第1実施形態に係るメッセージフォーマットについて説明する。図6〜図7は、第1実施形態のメッセージフォーマットの一例を示す図である。
以下において、第1実施形態に係るメッセージフォーマットについて説明する。図6〜図7は、第1実施形態のメッセージフォーマットの一例を示す図である。
第1に、PV装置130のスペックを示すメッセージは、例えば、図6に示すフォーマットを有する。図6に示すように、メッセージは、メッセージ種別のフィールド及びスペックのフィールドを有する。
メッセージ種別のフィールドは、メッセージの種別を示しており、第1実施形態では、メッセージがスペックを含むことを示している。
スペックのフィールドは、PV装置130のスペックを示す。PV装置130のスペックは、上述したように、PCS132が系統に連系された系統連系状態(PCS132が系統端子132Dに接続された状態)における定格電力(系統連系状態)、PCS132が自立端子132Fに接続された自立運転状態における定格電力(自立運転状態)、及び、PV131(太陽光パネル)の最大出力電力(パネル最大出力)のうち、少なくともいずれかを含む。
例えば、図6に示すように、スペックのフィールドは、定格電力(系統連系状態)及びパネル最大出力の組合せを含んでもよく、定格電力(自立運転状態)及びパネル最大出力の組合せを含んでもよく、定格電力(系統連系状態)、定格電力(自立運転状態)及びパネル最大出力の組合せを含んでもよい。
第2に、PV装置130のステータスを示すメッセージは、例えば、図7に示すフォーマットを有する。図7に示すように、メッセージは、メッセージ種別のフィールド及びステータスのフィールドを有する。
メッセージ種別のフィールドは、メッセージの種別を示しており、第1実施形態では、メッセージがステータスを含むことを示している。
ステータスのフィールドは、PV装置130のステータスを示す。PV装置130のステータスは、PCS132が系統に連系されているか否か及びPCS132が自立端子132Fに接続されているか否かのうち、少なくともいずれかを含む。言い換えると、PV装置130のステータスは、系統リレー132CのON/OFF及び自立端子132FのON/OFFのうち、少なくともいずれかを含む。PV装置130のステータスは、PV装置130から系統への電力供給(逆潮流)が許可されているか否かを含んでもよい。
(管理方法)
以下において、第1実施形態に係る管理方法について説明する。図8は、第1実施形態の管理方法を示すシーケンス図である。
以下において、第1実施形態に係る管理方法について説明する。図8は、第1実施形態の管理方法を示すシーケンス図である。
図8に示すように、ステップ10において、EMS200は、PV装置130に対して、PV装置130が対応するコード群を要求するメッセージ(コード群要求)を送信する。コード群要求は、PV装置130のスペックを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを要求するメッセージの一例である。或いは、コード群要求は、PV装置130のステータスを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージを要求するメッセージの一例である。
ステップ20において、PV装置130は、EMS200に対して、PV装置130が対応するコード群を示すメッセージ(コード群応答)を送信する。コード群応答は、PV装置130のスペックを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージの一例である。或いは、コード群応答は、PV装置130のステータスを示すメッセージを扱う機能の有無を示すメッセージの一例である。
ステップ30において、EMS200は、PV装置130に対して、PV装置130のスペックの通知を要求するメッセージ(スペック要求)を送信する。
ステップ40において、PV装置130は、EMS200に対して、PV装置130のスペックを示すメッセージ(スペック応答)を送信する。
ステップ50において、EMS200は、PV装置130のステータスを示すメッセージをPV装置130に送信する。これによって、EMS200は、PV装置130のステータスをPV装置130に指示する。
例えば、EMS200は、停電が生じた場合に、自立運転状態を示すメッセージの送信によって、PV装置130が自立運転状態となるようにPV装置130を制御する。或いは、EMS200は、停電から系統が復帰した場合に、系統連系状態を示すメッセージの送信によって、PV装置130が系統連系状態となるようにPV装置130を制御する。
ステップ60において、EMS200は、PV装置130に対して、PV装置130のステータスの通知を要求するメッセージ(ステータス要求)を送信する。
ステップ70において、PV装置130は、EMS200に対して、PV装置130のステータスを示すメッセージ(ステータス応答)を送信する。
以上説明したように、第1実施形態では、EMS200とPV装置130との間において、PV装置130のスペックを示すメッセージ及びPV装置130のステータスを示すメッセージのうち、少なくともいずれかが定義されている。従って、これらのメッセージを用いて、PV装置130を適切に制御することができる。また、これらのメッセージを用いて、他の機器(負荷120、蓄電池装置140、燃料電池装置150)を適切に制御することもできる。
例えば、EMS200は、PV装置130のスペックを示すメッセージによって定格出力(自立運転状態)及びパネル最大出力を把握しているため、PV装置130の自立運転状態を適切に制御することができる。また、EMS200は、PV装置130のステータスを示すメッセージによってPV装置130が自立運転状態(自立リレー132E=ON)であることが通知された場合に、PV装置130のスペックを示すメッセージによって定格出力(自立運転状態)及びパネル最大出力を把握していれば、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び自立端子132Fに接続された負荷を適切に制御することができる。
同様に、EMS200は、PV装置130のスペックを示すメッセージによって定格出力(系統連系状態)及びパネル最大出力を把握しているため、PV装置130の系統連系状態を適切に制御することができる。また、EMS200は、PV装置130のステータスを示すメッセージによってPV装置130が系統連系状態(系統リレー132C=ON)であることが通知された場合に、PV装置130のスペックを示すメッセージによって定格出力(自立運転状態)及びパネル最大出力を把握していれば、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び系統端子132Dに接続された負荷を適切に制御することができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
EMS200は、HEMS(Home Energy Management System)であってもよく、SEMS(Store Energy Management System)であってもよく、BEMS(Building Energy Management System)であってもよく、FEMS(Factory Energy Management System)であってもよい。
実施形態では、需要家10は、負荷120、PV装置130、蓄電池装置140、燃料電池装置150及び貯湯装置160を有する。しかしながら、需要家10は、少なくとも、PV装置130を有していればよい。
実施形態では特に触れていないが、PV装置130の初期設定を行うタイミング、停電から復旧したタイミング、PV装置130の電源が投入されたタイミング、EMS200の電源が投入されたタイミング、PV装置130の設定を確認する必要が生じたタイミングにおいて、コード群要求及びコード群応答の送受信が行われることが好ましい。
実施形態では特に触れていないが、PV装置130は、EMS200からの要求ではなくて、自律的に各種メッセージをEMS200に送信してもよい。例えば、PV装置130は、予め定められた条件が満たされた場合に、各種メッセージをEMS200に送信する。
実施形態では特に触れていないが、PV装置130は、コード群応答とともに、PV装置130のスペックを示すメッセージをEMS200に送信してもよい。
10…需要家、20…CEMS、30…変電所、31…配電線、40…スマートサーバ、50…発電所、51…送電線、60…ネットワーク、100…エネルギー管理システム、110…分電盤、120…負荷、130…PV装置、131…PV、132…PCS、140…蓄電池装置、141…蓄電池、142…PCS、150…燃料電池装置、151…燃料電池、152…PCS、160…貯湯装置、170…給湯装置、180、181、182…電流計、200…EMS、210…受信部、220…送信部、230…制御部、300、310、320…ユーザ端末
Claims (8)
- 太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーと、前記パワーコンディショナーと所定プロトコルを用いて所定メッセージの通信を行なう制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記所定メッセージとして、前記パワーコンディショナーから出力される交流電力の定格電力を示すメッセージ又は前記太陽光パネルの最大出力電力を示すメッセージを前記パワーコンディショナーから受信し、
前記制御装置は、前記所定メッセージとして、逆潮流が許可されているか否かを示すメッセージを前記パワーコンディショナーから受信することを特徴とする管理システム。 - 前記制御装置は、前記交流電力の定格電力を示すメッセージとして、前記パワーコンディショナーの自立運転時の定格電力を示すメッセージを受信することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
- 前記制御装置は、前記交流電力の定格電力を示すメッセージとして、複数のメッセージを受信可能であり、
前記複数のメッセージのそれぞれは、互いに異なる定格電力を示すメッセージであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理システム。 - 前記太陽光パネルの最大出力電力は、手動で入力されるか、過去の発電電力から推定されることを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
- 前記制御装置は、前記所定メッセージとして、前記パワーコンディショナーが自立端子に接続されているか否かを示すメッセージを前記パワーコンディショナーから受信することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の管理システム。
- 太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーと、前記パワーコンディショナーと所定プロトコルを用いて所定メッセージの通信を行なう制御装置とを有する管理システムで用いる管理方法であって、
前記パワーコンディショナーから前記制御装置に対して、前記所定メッセージとして、前記パワーコンディショナーから出力される交流電力の定格電力を示すメッセージ又は前記太陽光パネルの最大出力電力を示すメッセージを送信するステップと、
前記パワーコンディショナーから前記制御装置に対して、前記所定メッセージとして、逆潮流が許可されているか否かを示すメッセージを送信するステップとを含むことを特徴とする管理方法。 - 太陽光パネルの発電電力を変換するパワーコンディショナーと所定プロトコルを用いて所定メッセージの通信を行なう制御装置であって、
前記所定メッセージとして、前記パワーコンディショナーから出力される交流電力の定格電力を示すメッセージ又は前記太陽光パネルの最大出力電力を示すメッセージを前記パワーコンディショナーから受信する受信部を備え、
前記受信部は、前記所定メッセージとして、前記所定メッセージとして、逆潮流が許可されているか否かを示すメッセージを前記パワーコンディショナーから受信することを特徴とする制御装置。 - 太陽光パネルの発電電力を変換し、所定プロトコルを用いて所定メッセージの通信を制御装置と行うパワーコンディショナーであって、
前記所定メッセージとして、前記パワーコンディショナーから出力される交流電力の定格電力を示すメッセージ又は前記太陽光パネルの最大出力電力を示すメッセージを前記制御装置に送信する送信部を備え、
前記送信部は、前記所定メッセージとして、前記所定メッセージとして、逆潮流が許可されているか否かを示すメッセージを前記制御装置に送信することを特徴とするパワーコンディショナー。
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