JP6285817B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫に備えられた貯蔵室の開口部を開閉する扉の開閉方式の一つに、扉を上下方向から挟み込んだピンを中心に回動させて扉の開閉を行うヒンジ式がある。ヒンジ式の扉は、扉の上部と下部にそれぞれ上ヒンジと下ヒンジが設けられている。また、下ヒンジには、扉が所定以上に開かないように規制するストッパが設けられている。ヒンジ式の扉は、比較的大きい面積を持つものであっても、小さい力で開閉可能であり、近年の冷蔵庫では、主に最上段に位置する冷蔵室に用いられている。
特許文献1には、冷蔵庫のキャビネットに設けられた貯蔵室の前面を開閉する扉の上部を回動自在に支持するために、キャビネットに固定された上ヒンジ部材と、扉の下部を回動自在に支持するために、キャビネットに固定された下ヒンジ部材と、を有する冷蔵庫の扉のヒンジ構造が記載されている。
特開2014−47978号公報
近年、インテリア空間を美しく演出するなどの観点から、また高級感を出す観点から冷蔵庫の扉に鋼板に代わってガラス素材が採用されている。また、鋼板扉またはガラス扉の外装色の色調も白系一辺倒から黒またはダーク系、さらにグラデーションやミラー調など多彩なものに変化している。しかし、冷蔵庫の外装色の色調が黒またはダーク系などの場合にあっては、白系の場合と同様に、扉の下ヒンジは銀色の防錆メッキが施されている。このため、冷蔵庫の外観上、下ヒンジの銀色が目立つことになり、冷蔵庫の外装色の色調と一体感に欠ける。特に、扉の下ヒンジは、ユーザの視野に近い場所にあり、また冷蔵質の扉は頻繁に使用するものでもあるため、この下ヒンジ部分が銀色であると非常に目立つことになる。また、この下ヒンジには、構造上の要請からこの位置にストッパが備えられており、当該ストッパもまた銀色の防錆メッキが施されていることからより一層目立つことになる。
下ヒンジやストッパに黒色の塗装を施し、下ヒンジやストッパの外装を黒くすれば、冷蔵庫の外装色の色調に合せて一体感を持たせることができると考えられる。しかしながら、下ヒンジとストッパとは、剛性の高い部材(鉄等の金属製)同士の衝突であるので、どのような塗装方法や塗料を用いたとしても、接触部の塗装が剥がれてしまうことが判明した。黒色の塗装を施したヒンジの塗装が剥がれると、その剥がれた部分が非常に目立ち、却って外観を損なうという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、美観に優れた冷蔵庫を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に対して開閉自在に回動させるヒンジ部材を備え、前記ヒンジ部材は、冷蔵庫本体側に固定される第1ヒンジ部材と、冷蔵庫の扉側に固定される第2ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材とが相対的に回動する際の回動中心となるピボット軸と、を有し、前記第2ヒンジ部材は、回動中心の外周側に回動を規制する規制部が形成されたストッパ部材を具備し、前記第1ヒンジ部材は、前記規制部が当接する当接部を具備し、前記当接部は、前記ピボット軸を軸中心とする半円形の先頭部と、当該先頭部の側面に形成されたスロープ形状のストッパ接触部と、前記ストッパ接触部の終端において形成されて、当該ストッパ接触部の当接面との間で段差を形成する段部と、を有し、前記ストッパ部材は、所定扉開時に前記規制部が、前記ピボット軸中心よりも後方の側面に形成された前記当接部まで回り込み、扉の開限界に近付くと、前記規制部が前記ストッパ接触部に接触して前記スロープ形状の面上を摺動し、扉の開限界で前記段部に突き当たって停止することを特徴とする。
本発明によれば、美観に優れた冷蔵庫を提供する。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 上記実施形態に係る冷蔵庫の冷蔵室左扉の下ヒンジの構造を示す図である。 上記実施形態に係る冷蔵庫の冷蔵室左扉の扉閉時の下ヒンジの構造を示す図である。 上記実施形態に係る冷蔵庫の冷蔵室左扉の扉開時の下ヒンジの構造を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。ただし、本実施形態は、以下の内容に何ら制限されず、本発明の要旨を損なわない範囲内で任意に変更して実施可能である。
[冷蔵庫の構成]
図1は、本実施形態の冷蔵庫の正面図である。図1に示す冷蔵庫100は、冷蔵庫本体1の正面に、冷蔵室左扉2と、冷蔵室右扉3と、製氷室扉4と、冷凍室上段扉5と、冷凍室下段扉6と、野菜室扉7とを備えている。
冷蔵室左扉2の上部には上ヒンジ8が設けられ、下部には下ヒンジ9が設けられている。また、冷蔵室右扉3の上部には上ヒンジ10が設けられ、下部には下ヒンジ11が設けられている。
冷蔵室左扉2は、上ヒンジ8および下ヒンジ9により、紙面手前方向に回転可能になっている。さらに、冷蔵室右扉3は、上ヒンジ10および下ヒンジ11により、紙面手前方向に回転可能になっている。すなわち、冷蔵室左扉2および冷蔵室右扉3は観音開き可能に備えられ、これらと冷蔵庫本体1とにより形成される空間に、冷蔵室(図示しない)が形成されている。
なお、製氷室扉4、冷凍室上段扉5、冷凍室下段扉6、および野菜室扉7は紙面手前方向に引き出し可能になっている。そして、これらと冷蔵庫本体1のキャビネットとにより形成される空間に、それぞれ、冷凍室上段、冷凍室下段および野菜室(いずれも図示しない)が形成されている。キャビネットは、内箱と外箱とを組み合わせたものであり、その間に断熱部材が挟まれ、断熱箱体を構成している。
冷蔵室左扉2の下ヒンジ9と冷蔵室右扉3の下ヒンジ11とは、左右対称で同じ構造を有している。本実施形態では、下ヒンジ9,11のうち、下ヒンジ9の構造を例に採り詳しく説明する。
[下ヒンジの構造]
図2は、冷蔵室左扉2の下ヒンジ9の構造を示す分解斜視図であり、図2(a)は冷蔵室左扉2の左側上方から見た図、図2(b)は、冷蔵室左扉2の左側下方から見た図である。
図3は、冷蔵室左扉2の扉閉時の下ヒンジ9の構造を示す図であり、図3(a)は冷蔵室左扉2の左側底面から見た斜視図、図3(b)は、冷蔵室左扉2の底面図である。図4は、冷蔵室左扉2の扉開時の下ヒンジ9の構造を示す図であり、図4(a)は冷蔵室左扉2の左側底面から見た斜視図、図4(b)は、冷蔵室左扉2の底面図である。
図2乃至4に示すように、下ヒンジ9(ヒンジ部材)は、冷蔵室左扉2の下部を冷蔵庫本体1に枢設する。下ヒンジ9は、冷蔵庫本体1に対して開閉自在に回動させるヒンジ部材である。下ヒンジ9は、冷蔵庫本体1側に固定される下ヒンジ部材91(第1ヒンジ部材)と、冷蔵庫100の冷蔵室左扉2側に固定されるストッパ部材92(第2ヒンジ部材)と、下ヒンジ部材91とストッパ部材92とが相対的に回動する際の回動中心となる下ヒンジ軸90(ピボット軸)と、を有する。
ストッパ部材92は、回動中心の外周側に回動を規制するストッパ部922(規制部)を具備する。また、下ヒンジ部材91は、ストッパ部材92のストッパ部922が当接するストッパ当接部913(当接部)を具備する。
このように、下ヒンジ9は、冷蔵庫本体1のキャビネットに固定され、冷蔵室左扉2を回動自在に支持する下ヒンジ軸90(ピボット軸)を板面上に有し、かつ、下ヒンジ軸90が備えられた板面の側面にストッパ当接部913を有する下ヒンジ部材91(第1ヒンジ部材)と、冷蔵室左扉2の底部に固定され、扉開時に、下ヒンジ部材91のストッパ当接部913に当接するストッパ部材92(第2ヒンジ部材)と、ストッパ部材92にネジ94により取り付けられ、扉全閉時に、下ヒンジ部材91の係合フック914に係合して冷蔵室左扉2を冷蔵庫本体1に固定する扉固定部材93(第2ヒンジ部材)と、を備える。
冷蔵室左扉2は、底面部21に、ストッパ部材92を嵌合させて収容するストッパ部材収容部22と、扉固定部材93の突起933(図2(a)参照)が挿入される孔23(図2(b)参照)と、底面部21の左右方向に沿って取っ手である溝部24と、冷蔵室左扉2の閉時にキャビネットに当接するパッキンを収容するパッキン収容部25と、がそれぞれ形成されている。
ストッパ部材収容部22は、底面部21から冷蔵室左扉2の内方(上方)に形成された凹部であり、後記するストッパ部材92の取付部921の外周面が隙間なく嵌合される。ストッパ部材収容部22には、扉固定部材93の軸受931(図2(a)参照)を嵌挿する開口部(図示省略)と、組み合わされたストッパ部材92および扉固定部材93をネジ94により締結するネジ穴(図示省略)と、が形成されている。
少なくとも下ヒンジ部材91およびストッパ部材92は、表面がダーク系の外観の一例として黒色塗装または黒メッキ塗装され、扉固定部材93は、塗装またはメッキと同色の樹脂材であるため、冷蔵庫100を正面から見た場合、冷蔵庫100全体の色調に統一感をもたせることができ、外観上優れたものとなる。
塗装には、例えば色調が黒のカチオン電着塗装、セラミック系2コート、ポリアミドイミド/フッ素が挙げられる。上述したように、金属製(例えば鉄)同士の衝突のため、上記各塗料を用いたとしても塗装の剥がれを防止することは困難である。また、適当な金属表面処理(ブラスト等)を施しても剥がれを抑制することは困難である。
<下ヒンジ部材91>
下ヒンジ部材91は、厚みのある金属製の板材を曲げ加工して形成され、全ての表面に黒メッキ塗装されている。下ヒンジ部材91は、冷蔵庫本体1のキャビネットへ下ヒンジ部材91を取付けるための取付部911を備える。取付部911の左側、中央部、右側には、横長のネジ貫通孔911a,911b,911cがそれぞれ開口している。ネジ貫通孔911a,911b,911cは図示しないネジが貫通する。
取付部911の左側の上端部分から板状の軸支持部912が前方に垂直に折り曲げられて突出している。軸支持部912は、曲げ剛性を高めるために、断面視で波状の凹凸部912aが形成されている。軸支持部912の左側には、前方に行くほど狭くなり、先端部912bは半円形を構成し、この半円形の先頭部912bの中心部からは下ヒンジ軸90が上方に突出している。
半円形の先頭部912bの左側の側面には、ストッパ部材92の延出部922aの先端922bが当接するストッパ当接部913が形成されている。ストッパ当接部913は、下記の特徴を有する。すなわち、ストッパ当接部913は、半円形の先頭部912bの側面(より好ましくは、半円形の先頭部912bの後方まで回り込んだ側面)に、スロープ形状のストッパ接触部913aと、ストッパ接触部913aの終端において外方に突出して、ストッパ接触部913aの当接面との間で段差を形成する段部913bと、を有する。ここで、段部913bは、指等の挟み込みを未然に防止する観点から、ストッパ機能が保たれる最小限の段差に形成することが好ましい。
また、ストッパ部材92の先端922bをストッパ接触部913aの面上で接触しながら円滑に摺動させるため、ストッパ接触部913aの面の平滑度を上げておくこと好ましい。この接触面の平滑度を上げることで、ストッパ接触部913aにおける塗料またはメッキの剥がれを抑制することができる。
ストッパ部材92のストッパ部922は、冷蔵室左扉2の開限界に近付くと、まずストッパ接触部913aに接触して面上を摺動し、次いで段部913bに突き当たって停止する。ストッパ当接部913の構造をより詳細に説明する。ストッパ当接部913は、図3(b)に示すように、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方(奥方向)の側面に形成される。本実施形態では、ストッパ接触部913aの前記当接面と冷蔵室左扉2の表面に直交する面とのなす角度は約10°(側面約10°)である。ここで、ストッパ当接部913が、少なくとも下ヒンジ軸90の軸中心Oの側面に形成されるものであればどのような位置でもよい。
また、軸支持部912の中央部からは、係合フック914が右前方に突出している。この係合フック914は、後記する扉固定部材93の係合溝934に係合する。係合フック914は、先端部がやや右側に折曲されフック形状を成している。
<ストッパ部材92>
ストッパ部材92は、厚みのある金属製の板材を曲げ加工して形成され、全ての表面に下ヒンジ部材91と同様の塗装またはメッキがされている。ストッパ部材92は、冷蔵室左扉2の底面部21のストッパ部材収容部22へストッパ部材92を取付けるための取付部921を備える。取付部921の左側には、扉固定部材93から突出する軸受931を貫通する円形貫通孔921aと、扉固定部材93と共締めするネジ94を貫通するネジ貫通孔921bとがそれぞれ開口している。
取付部921の前面の端部分から板状のストッパ部922が下方に垂直に折り曲げられ、さらに段部を経て水平方向に突出している。ストッパ部922は、この水平方向に突出した端部が、左側に延出する延出部912aとなっており、延出部922aの先端922bは半円形を構成する。なお、この先端922bは、ストッパ当接部913の段部913bの段差が小さいことに対応して小円形となっている。
ストッパ部922の延出部922aの先端922bは、扉開時、ストッパ当接部913に当接する。ストッパ部922が延出部922aを備えることで、図3(b)に示すように、ストッパ当接部913が、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方(奥方向)の側面に形成されたヒンジ構造を構成することができる。すなわち、ストッパ部922が延出部922aは、扉開時、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方の側面に形成されたストッパ当接部913まで回り込むことにより、先端922bがストッパ当接部913に当たり、冷蔵室左扉2が必要以上に回動しないようにすることができる。
なお、本実施形態では、ストッパ部922(規制部)が、延出部922aおよびその先端922bを備える例について説明したが、下ヒンジ軸90(ピボット軸)の回動中心の外周側で回動を規制できる構造であればよく、突起部や先端922bであることには限定されない。
<扉固定部材93>
扉固定部材93は、下ヒンジ部材91およびストッパ部材92の塗装色(ここでは黒色)と同色の樹脂製であり、適度な弾性力を有する。扉固定部材93は、ストッパ部材92の取付部921の底面に組み合わされて、ストッパ部材92と見かけ上一体化される。
扉固定部材93の左側には、下ヒンジ部材91から突出する下ヒンジ軸90の軸受931が上方に突設されている。この軸受931は、ストッパ部材92の円形貫通孔921aに挿入される。
扉固定部材93の中央部には、ストッパ部材92のネジ貫通孔921bに対応する位置に、ストッパ部材92と共締めするネジ94を貫通するネジ貫通孔932が開口している。扉固定部材93の中央部右側には、ストッパ部材92と組み合わされた扉固定部材93を冷蔵室左扉2の底面部21に開口された孔(図示省略)に挿通する突起933が突出している。
扉固定部材93の右側には、屈曲した係合溝934が設けられ、冷蔵室左扉2を閉めた状態で、係合フック914が係合溝934と係合し、冷蔵室左扉2が開放状態になることを防止する。
次に、冷蔵室左扉2の下ヒンジ9の組み立てについて説明する。
図2に示すように、冷蔵室左扉2の底面部21のストッパ部材収容部22に、下方からストッパ部材92と扉固定部材93と下ヒンジ部材91とをこの順で重ねて取付ける。この場合、ストッパ部材92の取付部921の円形貫通孔921aに扉固定部材93の軸受931を挿通して重ね合わせる。ストッパ部材92の取付部921の円形貫通孔921aに扉固定部材93の軸受931が隙間なく挿通されること、およびストッパ部材92の取付部921とストッパ部材92との段部に扉固定部材93が密着することで、ストッパ部材92と扉固定部材93とは一体化される。その上で、ストッパ部材92の取付部921のネジ貫通孔921bと扉固定部材93のネジ貫通孔932とを位置合せし、ネジ貫通孔921b,932にネジ94を貫通させてネジ止めする。
ここで、冷蔵室左扉2の底面部21のストッパ部材収容部22の凹部の外周形状は、ストッパ部材92の取付部921の外周形状と略等しい。このため、ストッパ部材92の取付部921は、冷蔵室左扉2の底面部21のストッパ部材収容部22に隙間なく収容される。さらに、ストッパ部材92に組み合わされた扉固定部材93の突起933は、冷蔵室左扉2の底面部21に開口された孔(図示省略)に挿通される。このようにして、ストッパ部材92および扉固定部材93は、冷蔵室左扉2の底面部21のストッパ部材収容部22に確実に取り付けられる。特に、ストッパ部材92および扉固定部材93は、冷蔵室左扉2の回動方向の力に対しては、強固に取り付けられている。
一方、図2に示すように、下ヒンジ部材91は、冷蔵庫本体1のキャビネットへネジ止めにより冷蔵庫本体1に固定される。このネジ止めは、下ヒンジ部材91の取付部911のネジ貫通孔911a,911b,911cへの3箇所のネジ止めである。なお、下ヒンジ部材91は、下ヒンジ部材91に備えられた下ヒンジ軸90を扉固定部材93の軸受931を挿通し、下ヒンジ部材91とストッパ部材92と扉固定部材93とが一体となった状態で、冷蔵庫本体1のキャビネットへネジ止め固定してもよいし、あるいは先に下ヒンジ部材91を冷蔵庫本体1のキャビネットへネジ止め固定してから、冷蔵室左扉2に取り付けたストッパ部材92および扉固定部材93の軸受931に、下ヒンジ部材91の下ヒンジ軸90を挿通する組当て方法のいずれでもよい。なお、下ヒンジ軸90と軸受931との間に、潤滑性を保つためのグリスを塗付する。シリコングリス(白色)を塗付すると目立ちやすいため、オレフィン系グリス(乳白色)を用いることが好ましい。
作業者は、続いて上ヒンジ8(図1参照)を取り付けることにより、冷蔵室左扉2が回動自在に取り付けられる。
作業者は、冷蔵室左扉2と同様なヒンジ構造を有する冷蔵室右扉3も同様にして取り付ける。
次に、下ヒンジ9の機能について説明する。
図3に示すように、冷蔵室左扉2は、扉閉時には、下ヒンジ部材91の係合フック914が扉固定部材93の係合溝934と係合し、冷蔵室左扉2が開放状態になることを防止する。
このとき、ストッパ部材92のストッパ部922の延出部922aは、冷蔵庫本体1の正面に露出することになる。しかし、ストッパ部材92および下ヒンジ部材91は、冷蔵庫100の外装色の色調に合せた黒色系の塗装またはメッキが施されているので、ストッパ部材92や下ヒンジ部材91が目立つことはない。
冷蔵室左扉2の溝部24等を取っ手とし、所定以上の力で冷蔵室左扉2を左側手前に開くと、樹脂からなる扉固定部材93の係合溝934は、外方に撓って下ヒンジ部材91の係合フック914から開放される。なお、電動冷蔵室ドアを備える冷蔵庫である場合、操作部にタッチすることで所望の冷蔵室扉を自動で開くことができる。
冷蔵室左扉2は、上ヒンジ8(図1参照)および下ヒンジ9(図1参照)により、最大扉開の範囲内で所望の角度まで回転可能である。
図4に示すように、冷蔵室左扉2は、最大扉開の近傍まで開かれた場合、下ヒンジ部材91のストッパ当接部913のストッパ接触部913aにストッパ部材92のストッパ部922の延出部922aの先端922bが接触する。そして、冷蔵室左扉2の開動作に伴って、ストッパ部922の先端922bは、ストッパ接触部913a上を当接しながら摺動する。ストッパ部922の先端922bが、ストッパ接触部913aの面上に右側から角度をもって当接し、この面上を摺動することで、ストッパ部922の先端922bがいきなり段部913bに突き当たるよりも衝撃を緩和することができる。また、段部913bにおける塗装の剥がれを抑制する効果もある。
図4に示すように、冷蔵室左扉2は、最大扉開まで開かれた場合、ストッパ部922の先端922bは、ストッパ当接部913の段部913bに突き当たり、冷蔵室左扉2のそれ以上の回動を規制する。
上記ストッパ部922の先端922bのストッパ当接部913の段部913bへの突き当てが繰り返されることにより、段部913bの塗装またはメッキの剥がれが発生する。本発明者らの扉開閉試験等によれば、塗装方法や塗料を変えたとしても突き当り箇所の塗装の剥がれを防止するのは困難であるという知見が得られている。
そこで本実施形態では、突き当り箇所(ストッパ当接部913の段部913b)の塗装またはメッキの剥がれ自体を防止するのではなく、塗装またはメッキが剥がれたとしても剥がれた露出面が目立たないように、当該突き当り箇所を下ヒンジ軸90の軸支持部912の先頭部912bの側面奥部に移動する。具体的には、上記突き当り箇所(ストッパ当接部913の段部913b)を、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方の側面に形成する。これに伴い、ストッパ部材92のストッパ部922が当該側面奥部に形成された段部913bにまで届くようにストッパ部922に延出部922aを設ける。
この構成により、最大扉開時には、ストッパ部922の先端922bは、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方の側面に形成された側面奥部の段部913bまで回り込んで突き当る。側面奥部に形成された段部913bは、冷蔵庫100の正面からは勿論のこと、その側面からも殆ど視認できない。当接が冷蔵庫本体1の側面で行われることで、塗装の剥がれが目立たない。しかも本実施形態では、当接が側面からさらに回り込んだところで行われるので、さらに目立ちにくい。したがって、ストッパ当接部913の段部913bの黒メッキ塗装が剥がれたとしても剥がれを見え難くすることができ、冷蔵庫100の外観の美観を保つことができる。
以上説明したように、本実施形態の冷蔵庫100は、冷蔵庫本体1側に固定される下ヒンジ部材91と、冷蔵庫100の冷蔵室左扉2側に固定されるストッパ部材92と、下ヒンジ部材91とストッパ部材92とが相対的に回動する際の回動中心となる下ヒンジ軸90と、扉全閉時に、冷蔵室左扉2を冷蔵庫本体1に固定する冷蔵室左扉2固定部材93と、を備える。ストッパ部材92は、回動中心の外周側に回動を規制するストッパ部922を具備する。また、下ヒンジ部材91は、ストッパ部材92が当接するストッパ当接部913を具備する。
ストッパ当接部913は、下ヒンジ軸90の軸中心Oよりも後方の側面に形成し、最大扉開時にストッパ部922の先端922bが突き当る段部913bを備える。また、ストッパ部材92は、所定扉開時にストッパ部922が、ストッパ当接部913にまで回り込んで届くように延出する延出部922aを備える。ストッパ部922は、扉開時にはストッパ当接部913の面上に接触し、最大扉開時には段部913bに突き当たる。
これにより、ストッパ当接部913の段部913bのメッキまたは塗装が剥がれたとしても、冷蔵庫100の正面や側面からは、剥がれを見え難くすることができ、冷蔵庫100の外観の美観を保つことができる。
以上、本実施形態について図面を参照しながら説明したが、本実施形態は前記の内容に何ら限定されるものではない。したがって、本発明には、様々な変形例が含まれる。すなわち、前記の実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、冷蔵庫の扉のヒンジ構造として下ヒンジ9を挙げたが、ストッパを有するヒンジであればよく、冷蔵室右扉3の下ヒンジ11など他の扉に適用してもよい。
これらの他にも、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置換することが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらには、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加、削除、置換等することもできる。
例えば、本実施形態では、冷凍庫を備える冷蔵庫への適用例を挙げたが、扉を備える冷蔵庫であれば同様に適用することが可能である。
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室左扉(扉)
3 冷蔵室右扉(扉)
8,10 上ヒンジ
9,11 下ヒンジ(ヒンジ部材)
90 下ヒンジ軸(ピボット軸)
91 下ヒンジ部材(第1ヒンジ部材)
911,921 取付部
912 軸支持部
912b 先頭部
913 ストッパ当接部(当接部)
913a ストッパ接触部
913b 段部
914 係合フック
92 ストッパ部材(第2ヒンジ部材)
922 ストッパ部(規制部)
922a 延出部
922b 先端
93 扉固定部材(第2ヒンジ部材)
931 軸受
934 係合溝
100 冷蔵庫

Claims (4)

  1. 冷蔵庫本体に対して開閉自在に回動させるヒンジ部材を備え、
    前記ヒンジ部材は、
    冷蔵庫本体側に固定される第1ヒンジ部材と、冷蔵庫の扉側に固定される第2ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材とが相対的に回動する際の回動中心となるピボット軸と、を有し、
    前記第2ヒンジ部材は、回動中心の外周側に回動を規制する規制部が形成されたストッパ部材を具備し、
    前記第1ヒンジ部材は、前記規制部が当接する当接部を具備し、
    前記当接部は、前記ピボット軸を軸中心とする半円形の先頭部と、当該先頭部の側面に形成されたスロープ形状のストッパ接触部と、前記ストッパ接触部の終端において形成されて、当該ストッパ接触部の当接面との間で段差を形成する段部と、を有し、
    前記ストッパ部材は、
    所定扉開時に前記規制部が、前記ピボット軸中心よりも後方の側面に形成された前記当接部まで回り込み、
    扉の開限界に近付くと、前記規制部が前記ストッパ接触部に接触して前記スロープ形状の面上を摺動し、扉の開限界で前記段部に突き当たって停止することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記段部は、前記ピボット軸の軸中心よりも後方の側面に形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ヒンジ部材および前記ストッパ部材の表面は、前記扉の色調と同色系で塗装されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 扉全閉時に、前記扉を前記冷蔵庫本体に固定する扉固定部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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