JP6281416B2 - ライン状光照射装置およびライン状光照射装置の動作状態検査方法 - Google Patents

ライン状光照射装置およびライン状光照射装置の動作状態検査方法 Download PDF

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Description

本発明はライン状光照射装置および当該ライン状光照射装置の動作状態検査方法に関する。
現在、ライン状の光を被照射物に対して照射するライン状光照射装置は、種々の分野で利用されている。
ライン状光照射装置のある種のものは、例えば図10に示すように、複数のLED光源86が一方向(X方向)に配列されてなる光源部85を備えている。各々のLED光源86は、LED素子87と、半球状レンズ88とにより構成されている。そして、光源部85の、LED光源86の光軸C1が延びる方向(Z方向)前方側の位置には、一方向に長尺な柱状の例えばシリンドリカルレンズ90が配置されている。このような構成のライン状光照射装置は、例えば特許文献1に記載されている。
このライン状光照射装置においては、各々のLED光源86におけるLED素子87から半球状レンズ88を介して出射される光は、シリンドリカルレンズ90によって、X方向に広がるとともにY方向(LED光源86の光軸C1に垂直な平面内においてX方向と直交する方向)に収束される。従って、光照射面Sにおいては、隣接するLED光源86による光照射領域(図10(b)において、便宜上、破線および二点鎖線で示す。)LaのX方向の端部部分が互いに重畳されて、X方向に延びるライン光が照射される。
国際公開第2010/125836号公報
而して、LED素子は、通常、光出力や使用に伴う光量低下の程度(劣化の程度)に個体差を有する。従って、複数のLED光源からの光を重畳してライン状の光を照射するライン状光照射装置においては、例えば、一部のLED素子の光量が低下すると、光照射面において照度ムラが生じて、所望の配光分布を維持することが困難である。
また、このようなライン状光照射装置における複数のLED光源は、通常、一斉に点灯されるため、光量が低下したLED素子を特定することが困難であった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、所望の配光分布が得られる状態を安定して得ることのできるライン状光照射装置を提供することを目的とする。
また、複数の発光素子を備えたライン状光照射装置において、劣化した発光素子を容易に特定することができるライン状光照射装置の動作状態検査方法を提供することを目的とする。
本発明のライン状光照射装置は、一方向に沿って直線状に配列された複数の発光素子を備えた光源部と、前記一方向に沿って延びる長尺な柱状レンズとを備えており、
当該柱状レンズは、その周面に、前記発光素子の各々からの光が入射される入射面と、入射された光が出射される出射面とを有し、
当該柱状レンズの一端面には、前記発光素子から当該柱状レンズに入射された光を検知する光検知部が当該柱状レンズの一端面に対向して配置されていることを特徴とする。
本発明のライン状光照射装置においては、前記柱状レンズの周面には、前記発光素子から入射される光の一部を当該柱状レンズの一端面に向かって反射する反射部が、当該柱状レンズの長手方向に沿って延びるよう形成された構成とされていることが好ましい。
このような構成のものにおいては、前記反射部は、前記柱状レンズの周面における非有効領域に形成されていることが好ましい。
さらにまた、本発明のライン状光照射装置においては、前記柱状レンズの他端面には、当該他端面に向かって導光される光を当該柱状レンズの一端側に向かって反射する光反射部が形成された構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明のライン状光照射装置においては、前記光源部は、互いに異なる波長域の光を出力する少なくとも2種以上の発光素子を備えた構成とすることができる。
このような構成のものにおいては、前記柱状レンズの一端面および他端面の各々には、各々前記発光素子のいずれかの発光波長特性に応じた感度を有する2以上の光検知部が前記柱状レンズの一端面または他端面に対向して配置された構成とされていることが好ましい。
本発明のライン状光照射装置の動作状態検査方法は、上記のライン状光照射装置の動作状態検査方法であって、
前記発光素子の各々を個別に点灯させて前記柱状レンズの端面から出射される光を検知光として前記光検知部によって検出し、当該光検知部の検出信号に基づいて、当該点灯された発光素子の状態を検査することを特徴とする。
本発明のライン状光照射装置によれば、個々の発光素子の発光状態を光検知部の検出信号に基づいて監視することができるので、いずれかの発光素子に光量低下などの不具合(劣化)が生じた場合であっても、当該不具合の生じた発光素子を容易に特定することができる。従って、例えば、不具合の生じた発光素子の点灯条件を調整することなどによって、所望の配光分布、例えば発光素子の配列方向において照度の均一性の高い配光分布が得られる状態を安定して維持することができる。
また、柱状レンズの一端面から取り出される光を検知光として利用しているので、柱状レンズの出射面から出射される光の出力を低下させることなく、個々の発光素子の発光状態を確認することができる。しかも、必要とされる光検知部の数も少なくすることができるので、ライン状光照射装置自体のコンパクト化および構造の簡素化を図ることができる。
本発明のライン状光照射装置の動作状態検査方法によれば、使用に伴う発光状態の変化が生じた発光素子を容易に特定することができるので、ライン状光照射装置を、所望の配光分布が得られる状態が安定して維持されたものとすることができる。
本発明のライン状光照射装置の一例における構成を示す斜視図である。 図1に示すライン状光照射装置の要部の構成を概略的に示す図であって、(a)が正面図、(b)が側面図である。 本発明のライン状光照射装置の他の例における要部の構成を概略的に示す図であって、(a)が正面図、(b)が側面図である。 第1の柱状レンズにおける反射部の形成位置を示す概念図である。 本発明のライン状光照射装置のさらに他の例における要部の構成を概略的に示す正面図である。 本発明のライン状光照射装置のさらに他の例における要部の構成を概略的に示す正面図である。 本発明のライン状光照射装置のさらに他の例における要部の構成を概略的に示す正面図である。 実験例において作製したライン状光照射装置における各々のLED素子についての、光センサによる検知光量を示すグラフである。 実験例において作製したライン状光照射装置におけるライン光の配光分布曲線を示す図である。 従来のライン状光照射装置の一例における要部の構成を概略的に示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のライン状光照射装置の一例における構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すライン状光照射装置の要部の構成を概略的に示す図であって、(a)が正面図、(b)が側面図である。
このライン状光照射装置は、一方向に沿って直線状に配列された複数の発光素子を備えた光源部15を有する。光源部15は、一方向に長尺な平板状のLED基板22と、このLED基板22の一面上において、一方向に沿って直線状に配列された複数のLED光源21と、LED基板22の他面に配置されたヒートシンク20とを備えている。以下においては、便宜上、LED光源21の配列方向(前記一方向)を「X方向」、LED光源21の光軸方向を「Z方向」、LED光源21の光軸C1に垂直な平面内においてLED光源21の配列方向に直交する方向を「Y方向」と定義するものとする。
LED光源21は、例えばチップ状のLED素子21aと、LED素子21aの上面に設けられた平凸レンズ21bとにより構成されている。各々のLED素子21aは、光軸がLED基板22に垂直な方向(Z方向)に互いに平行に延びる状態で、互いに一定の間隔毎に離間して配置されている。ここに、LED光源21(LED素子21a)の配置ピッチ(隣接するLED光源21の光軸C1間の距離)Pdは、例えば3〜10mmである。
LED素子21aは、目的に応じた発光波長特性を有するものを適宜選択することができる。この例においては、例えば、互いに同一の発光波長特性を有するものが用いられている。LED素子21aは、互いに異なる発光波長特性を有するものであってもよい。
複数のLED素子21aが、互いに同一の発光波長特性を有するものであることにより、各々のLED素子21aの光出力のバラツキを相互に補償することができる。
平凸レンズ21bは、例えば、LED素子21aから出射された光の広がりをある程度抑制することが可能な集光レンズにより構成されている。これにより、LED素子21aから放射される光を、後述する第1の柱状レンズ24の入射面24bに効率よく導くことができる。なお、平凸レンズ21bとしてコリメートレンズを用いてもよい。
LED基板22の一面側には、LED基板22を保護するための保護部材23が設けられている。保護部材23は、平面視が矩形状で断面形状がコの字型(U字型)の金属製の部材であり、開放面を下面にしてLED基板22の一面上に配置されている。保護部材23の一面(上面)には、対応するLED光源21からの光を通過させるための複数の貫通穴23aよりなる開口部がLED光源21の配置ピッチPdに応じた間隔で形成されている。
この例におけるライン状光照射装置は、複数のLED光源21の各々からの光をY方向に集束(例えばコリメート)する第1の柱状レンズ24、および、第1の柱状レンズ24からの光をY方向に集束(例えばコリメート)する第2の柱状レンズ28を備えている。
第1の柱状レンズ24は、例えば、LED基板22の長辺と同一の長さを有する、断面形状が円形状のロッドレンズにより構成されており、LED光源21からの光が入射される入射面24bと当該光が出射される出射面24cとを同一円周上に有する。本発明においては、第1の柱状レンズ24の出射面24cの曲率中心R1を含む、第1の柱状レンズ24の光軸C2に垂直な基準平面H1を境界として、光源部15を臨む周面領域を入射面24b、当該入射面24bと対向する周面領域を出射面24cとする。ここに、第1の柱状レンズ24は、断面形状が円形状のものに限定されず、出射面が例えば複数の曲面(レンズ要素)により構成されてもよい。このような構成のものにおいては、各々のレンズ要素の曲率中心のうち、Z方向(LED光源21の光軸方向)において最も光源部15側に近いレンズ要素の曲率中心を含む平面を基準平面H1とする。また、出射面24cは、その曲率中心R1が第1の柱状レンズ24の光軸C2上に位置されるよう、形成されていることが望ましい。
第1の柱状レンズ24は、その光軸C2が複数のLED光源21の各々の光軸C1と互いに平行に延び(Y方向において一致する状態)、光源部15に対するZ方向の位置が位置決めされた状態で、保持機構25により保持されて設けられている。第1の柱状レンズ24を保持する保持機構25は、第1の柱状レンズ24を挟持して保持するカンチレバー26によるカンチレバー構造を有する。
この例においては、第1の柱状レンズ24の他端面24dには、光反射部29が形成されている。これにより、第1の柱状レンズ24の周面と当該第1の柱状レンズ24の周囲の空気層との境界面(以下、本明細書において「内周面」という。)で反射されて第1の柱状レンズ24の他端側に向かってX方向に導光される光成分を、第1の柱状レンズ24の一端側に向かって反射させることができ、検出光の利用効率を向上させることができる。
第2の柱状レンズ28は、LED基板22の長辺と同一の長さを有する断面形状が円形状のロッドレンズにより構成されており、第1の柱状レンズ24からの光が入射される入射面28bと当該光が出射される出射面28cとを同一円周上に有する。第2の柱状レンズ28についても第1の柱状レンズ24と同様に、第2の柱状レンズ28の出射面28cの曲率中心R2を含む、第2の柱状レンズ28の光軸C3に垂直な基準平面H2を境界として、第1の柱状レンズ24を臨む周面領域を入射面28b、当該入射面28bと対向する周面領域を出射面28cとする。また、出射面28cは、その曲率中心R2が第2の柱状レンズ28の光軸C3上に位置されるよう形成されていることが望ましい。
第2の柱状レンズ28は、その光軸C3が第1の柱状レンズ24の光軸C2と一致し、第1の柱状レンズ24に対するZ方向の位置が位置決めされた状態で、保持機構30により保持されて設けられている。
第2の柱状レンズ28を保持する保持機構30は、第2の柱状レンズ28の両端部の各々を挟持して保持するカンチレバー31によるカンチレバー構造を有する。
以上において、第1の柱状レンズ24および第2の柱状レンズ28を構成する材料としては、LED素子21aから放射される光を透過する材料であればよく、例えば、アクリル樹脂などの樹脂材料や、ガラス材料を用いることができる。LED光源21におけるLED素子21aが、例えば紫外域の波長の光を発するものである場合には、例えば石英ガラスを用いることができる。
而して、上記のライン状光照射装置においては、第1の柱状レンズ24の一端面24aに、LED素子21aから当該第1の柱状レンズ24に入射された光を検知する光検知部38が、第1の柱状レンズ24の一端面24aに対向して配置されている。
この例における光検知部38は、受光面36が第1の柱状レンズ24の一端面24aに対向して配置された光センサ35を備えている。
光センサ35としては、例えば光量を検出するフォトダイオードや、LED素子21aの発光波長特性に応じた分光強度を検知するセンサ装置などを用いることができる。
上記のライン状光照射装置においては、各々のLED光源21において、LED素子21aから平凸レンズ21bを介して放射される光(図2において二点鎖線で示す。)は、第1の柱状レンズ24における入射面24bより入射される。第1の柱状レンズ24においては、X方向に発散しながら進行する光成分はその一部が重畳され、Z方向に発散しながら進行する光成分は例えばコリメート(平行光化)されて、出射面24cから出射される。そして、第1の柱状レンズ24から出射された光は、第2の柱状レンズ28における入射面28bより入射される。第2の柱状レンズ28においては、X方向に発散しながら進行する光成分はその一部が重畳され、Z方向に発散しながら進行する光成分は例えばコリメート(平行光化)されて、出射面28cから出射される。これにより、第2の柱状レンズ28の焦点位置が位置される光照射面S上においてX方向に延びるライン光が照射される。
而して、第1の柱状レンズ24に入射される光は、その一部の光成分(図2(a)において破線で示す。)が第1の柱状レンズ24の内周面において反射されて第1の柱状レンズ24の長手方向に導光される。そして、第1の柱状レンズ24の一端面24aから取り出される光が検知光として光センサ35により検出され、すべてのLED素子21aを点灯させたときの発光状態がモニタリングされる。
そして、光センサ35により検出される光量が一定以上低下していることが検知された場合には、LED素子21aの各々を個別に(単独で)点灯させて当該点灯されたLED素子21aの光量を光センサ35により検出することにより各々のLED素子21aの発光状態を検査する。これにより、光量が劣化したLED素子が特定され、例えば、当該LED素子に供給する電力量が個別に調整されることによって所望の配光分布が得られる状態が維持される。
上記構成のライン状光照射装置によれば、LED素子21aの発光状態が光センサ35により検出される光量に基づいて監視されるので、いずれかのLED素子21aに光量低下などの不具合(劣化)が生じた場合であっても、不具合の生じたLED素子を容易に特定することができる。従って、当該LED素子の点灯条件を調整することなどによって、所望の配光分布、例えばLED光源21の配列方向(X方向)において照度の均一性の高い配光分布が得られる状態を安定して維持することができる。
また、第1の柱状レンズ24の一端面24aから出射される光を光センサ35の検知光として利用しているので、第1の柱状レンズ24の出射面24cから出射される光出力を低下させることなく、LED素子21aの発光状態を確認することができる。しかも、必要とされる光センサは1つでよいので、ライン状光照射装置自体のコンパクト化および構造の簡素化を図ることができる。
さらにまた、上記構成のライン状光照射装置においては、次のような効果を得ることができる。すなわち、このライン状光照射装置においては、各々ロッドレンズよりなる第1の柱状レンズ24および第2の柱状レンズ28の2つの柱状レンズを備えた構成とされていることにより、1つの柱状レンズのみ(例えば、第1の柱状レンズ24のみ)を備えた構成のものよりも、LED光源21から光照射面Sまでの距離を長く設定することができる。その結果、各々のLED光源21からの光がX方向において重畳される範囲が拡がるため、各々のLED素子21aの光出力のバラツキを確実に相互に補償することができ、ライン光の照度均一性を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、図3に示すように、第1の柱状レンズ24の外周面における特定の領域に、第1の柱状レンズ24の長手方向(X方向)に沿って延びる反射部45が形成された構成とされていてもよい。ここでいう「反射」とは、拡散反射も含む。また、「反射部」とは、例えば、高反射率の金属材料が塗布ないしは蒸着する手段、プリズム面となる凹凸加工を施す手段、柱状レンズの外周面に拡散シートを張り付ける手段、あるいはフロスト加工を施す手段などによって、形成されるものをいう。
上述したように、第1の柱状レンズ24に入射された光は、Y方向に集束されて出射されることから、第1の柱状レンズ24の軸中心に垂直な断面において、光取り出し効率の高い有効出射領域が、第1の柱状レンズ24の光軸C2に対する所定の角度範囲の周面領域に存在する。従って、反射部45は、図4にも示すように、第1の柱状レンズ24の軸中心に垂直な断面において、出射面24cにおける有効出射領域以外の非有効領域に形成されていることが好ましい。ここに、図4(a)は、第1の柱状レンズ24が円柱形状のロッドレンズにより構成される場合の反射部45の形成位置の一例を示し、図4(b)は、第1の柱状レンズ24が平凸形状のシリンドリカルレンズにより構成される場合の反射部45の形成位置の一例を示している。
具体的には、この第1の柱状レンズ24においては、その出射面24cにおける光軸C2方向を0°としたとき、出射面24cの曲率中心R1を中心とする、光軸C2に対して例えば±10°の角度範囲γの周面領域が有効出射領域とされている。特に、出射面24cの曲率中心R1を中心とする、光軸C2に対して例えば±5°の角度範囲θの周面領域が最有効出射領域とされている。従って、反射部45は、出射面24cの曲率中心R1を中心とする、光軸C2に対して−10°〜−90°の角度範囲α内の周面領域により構成される非有効領域、または、+10°〜+90°の角度範囲β内の周面領域により構成される非有効領域の一方または両方に形成されていることが好ましい。
反射部45が第1の柱状レンズ24の出射面24cにおける特定の領域(非有効領域)に形成された構成とされていることにより、第1の柱状レンズ24の出射面24cからの光出力を低下させることなく、第1の柱状レンズ24に入射されて特定方向に進行する所望の光成分を反射部45によって反射または拡散させて第1の柱状レンズ24の端部に向かってX方向に導光することができる。従って、第1の柱状レンズ24の一端面24aから取り出される検知光の光量を、LED素子21aの出力光量や光センサ35の感度に応じて調整することが可能となる。また、入射面24bにおける光源部15からの光の受光面積を狭めないという点においても、第1の柱状レンズ24の出射面24cからの光出力が低下することを回避することができる。
ここに、検知光の光量は、反射部45の材質や形状、あるいは、反射部45の形成領域の面積(大きさ)や形成位置などを、目的に応じて適宜変更することにより、調整することができる。
さらにまた、本発明のライン状光照射装置においては、上述したように、複数のLED素子21aの各々が、互いに同一の発光波長特性を有するものである必要はなく、光源部15が、互いに発光波長特性が異なる少なくとも2種以上のLED素子を備えた構成とされていてもよい。
図5は、本発明のライン状光照射装置のさらに他の例における要部の構成を概略的に示す正面図である。
このライン状光照射装置は、光源部15が、互いに発光波長域の異なるLED素子を備えた複数の第1のLED光源211および複数の第2のLED光源212が、一方向に沿って直線状に交互に配列されて構成されていると共に、第1の柱状レンズ24の他端面24dに光反射部が形成されていない構成とされていることの他は、図3に示すライン状光照射装置と同一の構成を有する。
第1のLED光源211におけるLED素子21a1および第2のLED光源212におけるLED素子21a2の組み合わせとしては、特に限定されるものではく、例えば発光波長域が互いに大きく異なるものであってもよい。具体的には例えば、第1のLED光源211におけるLED素子21a1が、例えば400〜800nmの可視光域の光を放射するものである場合において、第2のLED光源212におけるLED素子21a2としては、例えば400nmよりも短波長の紫外域の光を放射するLED素子、あるいは、例えば800nmより長波長の赤外域の光を放射するLED素子などを用いることもできる。
第1のLED光源211におけるLED素子21a1および第2のLED光源212におけるLED素子21a2が、発光波長特性が互いに大きく異なるものである場合には、単一の光センサで光量を検知することが難しい。このため、第1の柱状レンズ24の一端面24aおよび他端面24dの各々に、各々LED素子21a1,21a2のいずれかの発光波長特性に応じた感度を有する2つの光検知部38a1,38a2が第1の柱状レンズ24の一端面24aまたは他端面24dに対向して配置された構成とされていることが好ましい。
一方の光検知部38a1は、第1のLED光源211におけるLED素子21a1の発光波長特性に応じた感度を有する光センサ35a1を備えており、この光センサ35a1は、その受光面36が第1の柱状レンズ24の一端面24aに対向して配置されている。
他方の光検知部38a2は、第2のLED光源212におけるLED素子21a2の発光波長特性に応じた感度を有する光センサ35a2を備えており、この光センサ35a2は、その受光面36が第1の柱状レンズ24の他端面24dに対向して配置されている。
このような構成とされていることにより、第1のLED光源211および第2のLED光源212のいずれのLED素子に光量低下などの発光状態の変化(劣化)が生じた場合であっても、光量が低下したLED素子を確実に特定することができる。
以上においては、光源部15が2種類のLED素子21a1,21a2を備えた構成とされる場合について説明したが、光源部15は、互いに発光波長特性が異なる3種以上のLED素子を備えた構成とされていてもよい。このような構成のものにおいては、互いに異なる感度を有する3以上の光検知部が設けられた構成とすることができる。
さらにまた、本発明のライン状光照射装置においては、2つの柱状レンズを備えた構成とされる必要はなく、単一の柱状レンズを備えた構成とされていてもよい。また、柱状レンズは、入射された光をY方向において集光させて出射する機能を有するものであっても、入射された光をY方向においてコリメート(平行光化)して出射する機能を有するものであっても、いずれであってもよい。
また、2つの柱状レンズを備えた構成のものにおいては、2つの柱状レンズの光軸方向(Z方向)の離間距離および各柱状レンズの出射面の曲率の大きさの両者の組み合わせを適宜選択することによって、光源部から光照射面までの距離を設定することができるので、第1の柱状レンズおよび第2の柱状レンズのレンズ径などの具体的な構成は、上記実施例に係るものに限定されない。
さらにまた、本発明のライン状光照射装置における光検知部は、例えば図6および図7に示すように、第1の柱状レンズ24の一端面24aから出射される光が、適宜の光学部材を介して、光センサ35の受光面36に入射される構成とされていてもよい。
図6に示すライン状光照射装置における光検知部38は、光学部材としての集光レンズ37aを備えた構成とされている。集光レンズ37aは、第1柱状レンズ24の一端面24aと、当該第1柱状レンズ24の一端面24aに対向して配置された光センサ35の受光面36との間の位置において、その光軸が第1柱状レンズ24の中心軸と一致する状態で、配置されている。
このような構成のものにおいては、光センサ35の受光面36のサイズが第1の柱状レンズ24の一端面24aの面積より相対的に小さい場合であっても、第1の柱状レンズ24の一端面24aから出射される光を確実に光センサ35の受光面36に入射させることができる。
図7に示すライン状光照射装置における光検知部38は、光学部材としての反射ミラー37bを備えており、第1の柱状レンズ24の一端面24aから出射される光が反射ミラー37bによって反射されて光センサ35の受光面36に入射される構成とされている。反射ミラー37bは、その反射面37b1が第1柱状レンズ24の一端面24aおよび光センサ35の受光面36の各々に対向するよう、反射面37b1が第1柱状レンズ24の一端面24aおよび光センサ35の受光面36に対して傾斜して延びる姿勢で、配置されている。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
<実験例1>
図3に示す構成に従って、本発明に係るライン状光照射装置を作製した。
光源部(15)は、60個の白色LED光源(21)を直線状に配列して構成した。LED光源の配置ピッチ(Pd)は5mmである。
第1の柱状レンズ(24)としては、アクリル樹脂よりなり、長さ(X方向寸法)が300mm、直径がφ10mmであるロッドレンズを用いた。そして、第1の柱状レンズの軸中心に垂直な断面において、出射面(24c)の曲率中心(R1)を中心とする、光軸(C2)に対して30°〜40°の角度範囲の周面領域に長手方向の全域にわたって反射部(45)を形成した。反射部は、白色塗料をスクリーン印刷することにより形成した。
第1の柱状レンズの一端面に配置される光センサ(35)としては、受光面(36)のサイズが10mm角であるフォトダイオードを用いた。
第2の柱状レンズ(28)としては、アクリル樹脂よりなり、長さ(X方向寸法)が300mm、直径がφ25mmであるロッドレンズを用いた。
このライン状光照射装置においては、第2の柱状レンズの光軸上において第2の柱状レンズの出射面から50mm離間した位置において、Y方向の幅が4mmであるライン光が照射される。
このライン状光照射装置を用い、各々のLED光源を互いに同一の点灯条件で単独で点灯させ、個々のLED素子について、第1の柱状レンズの一端面から出射される光(検知光)の光量を光センサによって測定した。結果を、図8において破線(菱形のプロット)で示す。なお、図8においては、便宜上、任意に選択されたLED光源におけるLED素子についての検出結果のみを示してある。
次いで、LED光源の配列方向(X方向)において、第1の柱状レンズの一端面が位置されるX方向位置(0mm)より他端側に100mm離間したX方向位置に配置されたLED光源を、LED素子の光量が他のLED素子より低下したものに変更し、上記と同様の方法により、個々のLED素子について、第1の柱状レンズの一端面から出射される光の光量を光センサによって測定した。結果を、図8において実線(四角形のプロット)で示す。
さらに、すべてのLED光源を互いに同一の点灯条件で一斉に点灯させて、第2の柱状レンズの光軸上において出射面から50mm離間した位置に配置されたスクリーン上に照射されるライン光におけるX方向の配光分布(照度分布)を調べた。結果を図9において破線の曲線で示す。
図8に示す結果より明らかなように、すべてのLED素子が初期状態にあることを想定した場合の、個々のLED素子についての検出光量(菱形のプロット)に基づいて、光量が低下したLED素子を容易に特定することができることが理解される。
そして、光量が低下したLED素子に対する供給電流量を他のLED素子より大きく設定(調整)してすべてのLED素子を一斉に点灯させ、上記と同様の方法により、光照射領域におけるX方向の配光分布(照度分布)を調べたところ、図9において実線で示す配光分布曲線が得られた。このように、光センサによって検出される個々のLED素子の発光状態に基づいて各々のLED素子の点灯条件が互いに独立して制御されることにより、所望の配光分布、具体的には、X方向において均一性の高い配光分布が得られる状態を維持することができることが確認された。
15 光源部
20 ヒートシンク
21 LED光源
211 第1のLED光源
212 第2のLED光源
21a,21a1,21a2 LED素子
21b 平凸レンズ
22 LED基板
23 保護部材
23a 貫通穴
24 第1の柱状レンズ
24a 一端面
24b 入射面
24c 出射面
24d 他端面
25 保持機構
26 カンチレバー
28 第2の柱状レンズ
28b 入射面
28c 出射面
29 光反射部
30 保持機構
31 カンチレバー
35,35a1,35a2 光センサ
36 受光面
37a 集光レンズ
37b 反射ミラー
37b1 反射面
38,38a1,38a2 光検知部
45 反射部
85 光源部
86 LED光源
87 LED素子
88 半球状レンズ
90 シリンドリカルレンズ
R1 第1の柱状レンズの出射面の曲率中心
R2 第2の柱状レンズの出射面の曲率中心
C1 LED光源の光軸
C2 第1の柱状レンズの光軸
C3 第2の柱状レンズの光軸
S 光照射面
La 光照射領域

Claims (7)

  1. 一方向に沿って直線状に配列された複数の発光素子を備えた光源部と、前記一方向に沿って延びる長尺な柱状レンズとを備えており、
    当該柱状レンズは、その周面に、前記発光素子の各々からの光が入射される入射面と、入射された光が出射される出射面とを有し、
    当該柱状レンズの一端面には、前記発光素子から当該柱状レンズに入射された光を検知する光検知部が当該柱状レンズの一端面に対向して配置されていることを特徴とするライン状光照射装置。
  2. 前記柱状レンズの周面には、前記発光素子から入射される光の一部を当該柱状レンズの一端面に向かって反射する反射部が、当該柱状レンズの長手方向に沿って延びるよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載のライン状光照射装置。
  3. 前記反射部は、前記柱状レンズの周面における非有効領域に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のライン状光照射装置。
  4. 前記柱状レンズの他端面には、当該他端面に向かって導光される光を当該柱状レンズの一端側に向かって反射する光反射部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のライン状光照射装置。
  5. 前記光源部は、互いに異なる波長域の光を出力する少なくとも2種以上の発光素子を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のライン状光照射装置。
  6. 前記柱状レンズの一端面および他端面の各々には、各々前記発光素子のいずれかの発光波長特性に応じた感度を有する2以上の光検知部が前記柱状レンズの一端面または他端面に対向して配置されていることを特徴とする請求項5に記載のライン状光照射装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のライン状光照射装置の動作状態検査方法であって、
    前記発光素子の各々を個別に点灯させて前記柱状レンズの端面から出射される光を検知光として前記光検知部によって検出し、当該光検知部の検出信号に基づいて、当該点灯された発光素子の状態を検査することを特徴とするライン状光照射装置の動作状態検査方法。
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