JP6279982B2 - 光パスネットワークシステムおよび通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転送レートを柔軟に変更可能にするための光パスネットワークシステムおよび通信制御方法に関する。
異なるビットレートの光信号や伝送距離の異なる光信号を、周波数利用効率の観点からより効率的に収容するために、エラスティック光パスネットワークが提案されている。
図24は従来のエラスティック光パスネットワークの概要を示す図である。通常の光ネットワークと比較して、エラスティック光パスネットワークでは、図24に示すように、必要なスペクトル資源のみを切り出して適応的に光パスに割り当てている。これにより、ネットワーク内のスペクトル資源を有効に活用可能にしている。
エラスティック光パスネットワークにおいては、装置間に設定されるパスに対して、経路および周波数資源(スペクトル)の割当(RSA:Routing and Spectrum Assignment、または変調方式の決定も含めたRMSA(Routing, Modulation and Spectrum Assignment))を行う必要がある。
RSAでは、割り当てる周波数資源は経路上の全リンクで利用可能であるだけでなく、周波数軸上で連続している必要があるため、最適解を現実的な時間内で求めることが困難であることが知られている。
ネットワーク(NW)コントローラ(OpS)は、リソース割当(RSA)を行い、各パスを設定する。RSAにおける制約として、それぞれのパスに対して、経由する全てのリンク(光ファイバ)において同一のスペクトル領域を割り当てる必要がある。
これまで、RSAについては、ILP(Integer Linear Programming)を用いて最適解を求める手法(非特許文献1)や、経路決定と周波数資源割当に分割した後にそれぞれを発見的手法で解く手法(非特許文献2)等が検討されている。
Y. Wang, X. Cao, and Q. Hu, "Routing and spectrum allocation in spectrum-sliced elastic optical path networks", "IEEE ICC", June 2011. R. C. Almeida Jr., R. A. Delgado, C. J. A. Bastos-Filho, D. A. R. Chaves, H. A. Pereira, and J. F. Martins-Filho, "An evolutionary spectrum assignment algorithm for elastic optical networks," Proc. of 15th International Conference on Transparent Optical Networks (ICTON), June 2013.
エラスティック光パスNWにおいては、周波数資源をスロットという単位に分割して扱う場合が多い。図25は従来技術による、周波数資源の割当方法を説明するための図である。図25に示すように、各パスに対して、トラヒック量に応じて必要なスペクトル領域(スロット)を、以下の制約条件を考慮しながら割り当てる。
(制約条件1)割り当てるスロットは、経由する全てのファイバで同一。
(制約条件2)複数のスロットが必要な場合、周波数軸上で連続している。
これらの制約条件下では、NW内のノード数をNとおくと、パス数はO(N)となり、リンク数はO(N)となる。簡易なスロット割当方法を用いる場合でも、1パスずつ、経由リンクをチェックするため、RSA計算時間は、O(N) 以上になってしまう。
エラスティック光パスNWにおいて、非特許文献1に開示された方法を用いても、より効率良くトラヒックを収容するためには、動的に網内のパス設定(経路・帯域)を変えることが有効であり、その場合には、RSAを一定周期毎に、もしくはトラヒック変動が生じた際等に解きなおす必要がある。
非特許文献2に開示された発見的手法でRSAを解く場合でも、各パスに対して順次、経由するリンク毎にスペクトル領域の空塞状態をチェックする必要があるため、NW規模とともに計算時間が増大してしまう。
従来、日〜年単位といった長い周期での制御を行う半固定的なパスを対象としていたため、非特許文献1もしくは2に代表される手法が適用されていた。その場合、特に大規模NWに対して、例えば、分オーダ以下の短周期で動的パス制御を行うことができない。
本発明は上述したような技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、周波数割当の動的制御にかかる負荷を抑制し、自律的にトラヒック変動に追従することで、周波数の利用効率を向上可能にした光パスネットワークシステムおよび通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の光パスネットワークシステムは、
他の光転送装置と光信号を送受信する複数の光転送装置を含む光パスネットワークと、
前記光パスネットワークのトラヒック情報に基づいて、周波数資源を所定の周波数領域で分割した単位である周波数スロットを前記光信号の送受信に割り当てるネットワークコントローラと、を有し、
前記ネットワークコントローラは、
前記トラヒック情報から必要な前記周波数スロットの数である所要スロット数を算出し、前記複数の光転送装置または該複数の光転送装置間のパスをグループ化した後、前記所要スロット数に対応して、グループ間またはグループ毎に前記周波数スロットを割り当てるグループ間割当と各グループ内で前記周波数スロットを割り当てるグループ内割当を行う構成である。
また、本発明の通信制御方法は、光パスネットワークに接続され、他の光転送装置と光信号を送受信する複数の光転送装置に、周波数資源を所定の周波数領域で分割した単位である周波数スロットを割り当てるネットワークコントローラによる通信制御方法であって、
前記光パスネットワークのトラヒック情報から必要な前記周波数スロットの数である所要スロット数を算出し、
前記複数の光転送装置または該複数の光転送装置間のパスをグループ化し、
前記所要スロット数に対応して、グループ間またはグループ毎に前記周波数スロットを割り当てるグループ間割当と各グループ内で前記周波数スロットを割り当てるグループ内割当を行うものである。
本発明によれば、周波数割当の動的制御にかかる負荷を抑制し、周波数の利用効率を向上させることができる。
本実施形態の光パスネットワークシステムの概要を示す図である。 図1に示した光転送装置の一構成例を示すブロック図である。 図2に示したトランスポンダの一構成例を示すブロック図である。 図3に示した1×M光送信部の一構成例を示すブロック図である。 図4に示したマルチフロー光トランスミッタの一構成例を示すブロック図である。 図3に示したM×1光受信部の一構成例を示すブロック図である。 図2に示したトランスポンダコントローラおよび光スイッチコントローラの一構成例を示すブロック図である。 図1に示したNWコントローラの一構成例を示すブロック図である。 本実施形態のNWコントローラによる、周波数スロットの割当方法を説明するための図である。 NWコントローラに接続される光転送装置のトランスポンダの一構成例を示すブロック図である。 図10に示した1×M光送信部の一構成例を示すブロック図である。 図10に示したM×1光受信部の一構成例を示すブロック図である。 NWコントローラに接続される光転送装置のトランスポンダコントローラおよび光スイッチコントローラの一構成例を示すブロック図である。 本実施形態におけるNWコントローラの動作手順を示すフローチャートである。 グルーピングの実施例を説明するためのネットワーク構成例を示す図である。 ノードグルーピングを用いる場合の一例を説明するための図である。 パスグルーピングを用いる場合の一例を説明するための図である。 本実施形態における階層化計算方法の一例を説明するための図である。 本実施形態における階層化計算方法の一例を説明するための図である。 ノードグルーピングを用いた階層化スケジューリングの実施例を説明するための図である。 ノードグルーピングを用いた階層化スケジューリングの実施例を説明するための図である。 ノードグルーピングを用いた階層化スケジューリングの実施例を説明するための図である。 ノードグルーピングを用いた階層化スケジューリングの実施例を説明するための図である。 従来のエラスティック光パスネットワークの概要を示す図である。 従来技術による、周波数資源の割当方法を説明するための図である。
本発明の光パスネットワークシステムは、RSA演算の高速化方法として、階層化RSAを用いることを特徴とする。階層化RSAは、複数のノードを論理的に束ねてノードグループとして扱い、または、複数のパスを論理的に束ねてパスグループとして扱い、グループ間のRSAとグループ内のRSAに分割してRSAを行うものである。
以下に、本発明の光パスネットワークシステムの実施形態を説明する。
本実施形態の光パスネットワークシステムの構成を説明する。図1は本実施形態の光パスネットワークシステムの概要を示す図である。
図1に示すように、光パスネットワークシステムは、光転送装置(ノード)10a〜10dと、NWコントローラ20とを有する。光転送装置10a〜10dが光ファイバケーブル200によって接続されている。NWコントローラ20は光転転送装置10aと接続されている。光転送装置10a〜10dのそれぞれには、ホストコンピュータ30a〜30dのそれぞれが接続されている。各光転送装置がホストコンピュータ間の通信データを転送する。
光転送装置10a〜10dのそれぞれは、他の光転送装置から送られてきた信号を処理し、他の光転送装置または自装置に接続されたホストコンピュータに信号を転送する。NWコントローラ20と接続される光転送装置10aは、NWコントローラ20と制御信号を送受信する。NWコントローラ20は、ネットワーク内の情報を管理し、光転送装置10a〜10dにパス割当を行い、光転送装置10a〜10dに対する制御信号を生成する。
光パスネットワークシステムの各構成について説明する前に、NWコントローラ20が光転送装置10a〜10dに対して通信制御するための情報であるノード設定情報と、光転送装置10a〜10dがNWコントローラ20に通知するトラヒック情報について、説明する。
ノード設定情報は、コントローラ配備情報、送信設定情報、受信設定情報および光スイッチ制御情報を含む。
コントローラ配備情報は、どのノードにNWコントローラ20が接続されているかを示す情報である。図1に示す構成例では、コントローラ配備情報は、光転送装置10aに対応する識別子(ID)の情報を含む。
送信設定情報は、自ノードに接続されるホストコンピュータから受信するデータ信号を他のノードに送信するための周波数スロットの割当ならびに変調に関する情報を含む。周波数スロットは周波数資源を所定の周波数領域で分割した単位である。
受信設定情報は、自ノードに接続されるホストコンピュータ宛のデータ信号を他のノードから受信するための周波数スロットの割当ならびに復調に関する情報を含む。
光スイッチ制御情報は、他のノードから転送されてきた光信号を自ノードに取り込むか、隣接する他のノードに転送するかを示すスイッチ切替制御に関する情報を含む。
トラヒック情報は、各ノードにおいて、自ノードから他ノードへのパスのトラヒックを示す情報である。例えば、光転送装置10aのトラヒック情報には、自ノードから他の光転送装置10b〜10dのそれぞれのノードを宛先とするパスのトラヒックの情報が含まれる。
次に、図1に示した光転送装置10a〜10dの構成を説明する。
図2は図1に示した光転送装置の一構成例を示すブロック図である。光転送装置10b〜10dは同様な構成なので、ここでは、光転送装置10cの構成を説明する。光転送装置10aの構成については後で説明する。
図2に示すように、光転送装置10a〜10dは、光スイッチコントローラ41と、光スイッチ42と、トランスポンダ43と、トランスポンダコントローラ44とを有する。
光スイッチコントローラ41は光スイッチ42の切替設定を行う。
トランスポンダコントローラ44はトランスポンダ43の状態を管理し、トランスポンダ43の状態からトラヒック情報を抽出してNWコントローラ20に通知する。また、トランスポンダコントローラ44は、送信設定情報および受信設定情報にしたがってトランスポンダ43の送受信設定を行う。
トランスポンダ43はホストコンピュータ30cからのデータ信号を終端し、トランスポンダコントローラ44の送信指示にしたがって送信する。また、トランスポンダ43はネットワークを介して転送されてきたデータ信号を終端し、ホストコンピュータ30cに渡す。トランスポンダ43には、例えば、文献(M. Jinno, H. Takara, Y. Sone, K. Yonenaga, and A. Hirano, “Elastic optical path network architecture: Framework for specrally- efficient and scalable future optical networks,” IEICE Trans. Commun., vol.E95-B, no. 3, pp. 706-713, Mar. 2012.)に開示されたマルチフロートランスポンダを適用することが可能である。
光スイッチ42は光スイッチコントローラ41による切替設定にしたがって方路切替を行う。光スイッチ42には、例えば、文献(M. Jinno, H. Takara, Y. Sone, K. Yonenaga, and A. Hirano, “Multiflow optical transponder for efficient multilayer optical networking,” IEEE Commun. Mag., vol. 50, no. 5, pp. 56-65, May 2012.)に開示された、LCoS技術を用いたスイッチを適用することが可能である。
本実施形態では、図2に示す構成のうち、光スイッチコントローラ41、トランスポンダ43およびトランスポンダコントローラ44に新たな機能が追加されている。これらの構成を詳しく説明する。
はじめに、トランスポンダ43の構成を説明する。図3は図2に示したトランスポンダの一構成例を示すブロック図である。
トランスポンダ43は、クライアントインタフェース(IF)111と、1×M光送信部112と、M×1光受信部113とを有する。
クライアントIF111はホストコンピュータとクライアント信号を送受信する。
クライアントIF111は他のホストコンピュータ宛のデータ信号を1×M光送信部112に渡す。クライアントIF111は他のホストコンピュータから転送されたデータ信号を自装置に接続されたホストコンピュータに渡す。
1×M光送信部112は、クライアントIF111から受信するデータ信号を光信号#k1〜#kMに変換する。そして、1×M光送信部112は、トランスポンダコントローラ44から受信する送信設定情報で指示される周波数スロット・変調方法にしたがって、光信号#k1〜#kMを光スイッチ42に送信する。本実施形態では、光スイッチ42は「N×N光スイッチ」であるものとする。
M×1光受信部113は、光スイッチ42から受信する光信号#1k〜#Mkを自装置に接続されたホストコンピュータ宛のデータ信号に変換する。そして、M×1光受信部113は、トランスポンダコントローラ44から受信する受信設定情報で指定される周波数スロット・復調方法にしたがって、データ信号をクライアントIF111に送信する。また、M×1光受信部113は、光スイッチ42から受信する光信号からノード設定情報を抜き出してトランスポンダコントローラ44に送信する。
なお、kは1以上の整数であり、光転送装置のIDを表すものとする。光信号「#ij」は、IDが「i」の光転送装置からIDが「j」の光転送装置に向かう光信号を表すものとする。
ここでは、N>2Mの条件を満たす。トランスポンダ43とN×Nの光スイッチ42との間の、Tx側にN×1光カプラを挿入し、Rx側に1×N光スプリッタを挿入することで、信号を多重させて光スイッチの所要ポート数を抑制することも可能である。
また、本実施形態では、それぞれの光転送装置に1台のホストコンピュータが接続される場合で説明するが、少なくとも1台の光転送装置に複数のホストコンピュータが接続されてもよい。例えば、台数が「A」のホストコンピュータが光転送装置に接続される場合、トランスポンダ43にA個のクライアントIFを設け、A×M光送信部とM×A光受信部 との間を結線すればよい。
次に、1×M光送信部112の構成を説明する。図4は図3に示した1×M光送信部の一構成例を示すブロック図である。
1×M光送信部112は、振分処理部131と、デジタル信号処理を行うFPGA(Field Programmable Gate Array)132と、シリアル/パラレル変換部133と、マルチフロー光トランスミッタ134と、送信設定情報保持部135とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、本実施形態の1×M光送信部112は、トラヒック情報生成部151と、キュー状態監視部152と、1×Mスイッチ制御部153と、1×Mスイッチ154と、キュー155−1〜155−Mと、2×1スイッチ156−1〜156−Mと、コントローラ配備情報保持部157とを有する。
振分処理部131は、クライアントIF111から受信するデータ信号を、その宛先のホストコンピュータに対応してキュー155−1〜155−Mに振り分ける。ここでは、データ信号の宛先となるホストコンピュータの数に対応する数(=M)のキューが設けられている場合で説明するが、キューの数はホストコンピュータの数に限定されない。ホストコンピュータの数より多い数のキューを設けてもよい。例えば、データ信号に優先度(高優先と低優先)を設定する場合、「ホストコンピュータの数(=M)×優先度の種類(=2)」の数のキューを予め設け、振分処理部131は、データ信号の「宛先と優先度」に対応して、データ信号をキュー155−1〜155−2Mに振り分ける。また、振分処理部131は、データ信号の「宛先×アプリケーションソフトウェア」の組み合わせに対応して、データ信号をキューに振り分けるようにしてもよい。
キュー155−1〜155−Mのそれぞれは、振分処理部131から順次受け取るデータ信号を保持しながら2×1スイッチ156−1〜156−Mのそれぞれに出力するとともに、蓄積しているデータ信号の量を示すキュー状態の情報をキュー状態監視部152に通知する。
キュー状態監視部152は、各キューのキュー状態の情報をトラヒック情報生成部151に渡す。トラヒック情報生成部151は、各キューから収集されたキュー状態の情報を基に自ノードから他ノードへのパスのトラヒックを示す情報であるトラヒック情報を生成し、トラヒック情報を1×Mスイッチ154に渡す。このトラヒック情報は、光転送装置10cから他の光転送装置10a、10b、10dのそれぞれを宛先とするデータ信号によるトラヒック量を示す値となる。
コントローラ配備情報保持部157は、トランスポンダコントローラ44から受け取るコントローラ配備情報を1×Mスイッチ制御部153に渡す。
1×Mスイッチ制御部153は、コントローラ配備情報にしたがって、切替情報を1×Mスイッチ154に通知する。この切替情報は、NWコントローラ20が接続されたノード(光転送装置10a)宛のパスに設けられた2×1スイッチに対して、トラヒック情報をデータ信号に多重化させる情報となる。
1×Mスイッチ154は、切替情報にしたがって、トラヒック情報生成部151から受け取るトラヒック情報を2×1スイッチ156−1〜156−Mのいずれかに設定する。
2×1スイッチ156−1〜156−Mのそれぞれは、キュー155−1〜155−Mのそれぞれから受信するデータ信号をFPGA132に送信する。また、2×1スイッチ156−1〜156−Mのうち、光転送装置10a宛のパスに設けられた2×1スイッチは、1×Mスイッチ154から受け取るトラヒック情報をデータ信号に多重化してFPGA132に出力する。
FPGA132には、各2×1スイッチから入力されるデータ信号にデジタル信号処理を行ってシリアル/パラレル変換部133に出力する。このとき、光転送装置10a宛のパスには、トラヒック情報の制御信号がデータ信号に多重化される。
シリアル/パラレル変換部133は、シリアル信号をパラレル信号に変換してマルチフロー光トランスミッタ134に出力する。マルチフロー光トランスミッタ134は、シリアル/パラレル変換部133から受信する信号を光信号に変換して光スイッチ42に送信する。
次に、マルチフロー光トランスミッタ134の構成を説明する。図5は図4に示したマルチフロー光トランスミッタの一構成例を示すブロック図である。
マルチフロー光トランスミッタ134は、波長可変光源171−1〜171−Mと、M×M光スイッチ172と、光スペクトル変調器173−1〜173−Mと、トランスミッタ制御情報変換部174とを有する。
トランスミッタ制御情報変換部174は、送信設定情報保持部135から送信設定情報を受け取ると、送信設定情報に基づいて波長設定情報、スイッチ設定情報および変調設定情報を生成する。そして、トランスミッタ制御情報変換部174は、波長設定情報を波長可変光源171−1〜171−Mに送信し、スイッチ設定情報をM×M光スイッチ172に送信し、変調設定情報を光スペクトル変調器173−1〜173−Mに送信する。
波長可変光源171−1〜171−Mは、波長設定情報にしたがって、出力する光の波長を設定する。
M×M光スイッチ172は、スイッチ設定情報にしたがって波長可変光源171−1〜171−Mから入力される光の出力を切り替える。
光スペクトル変調器173−1〜173−Mは、変調設定情報にしたがってM×M光スイッチ172から入力される光を用いて光信号#k1〜#kMを生成して光スイッチ42に送信する。
次に、M×1光受信部113の構成を説明する。図6は図3に示したM×1光受信部の一構成例を示すブロック図である。
M×1光受信部113は、多重処理部181と、FPGA182と、パラレル/シリアル変換部183と、デジタルコヒーレント受信器184と、受信設定情報保持部185とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、本実施形態のM×1光受信部113は、M×1スイッチ191と、M×1スイッチ制御部193と、1×2スイッチ196−1〜196−Mと、コントローラ配備情報保持部197とを有する。
デジタルコヒーレント受信器184は、光スイッチ42から受信する光信号を電気信号に変換してパラレル/シリアル変換部183に出力する。
パラレル/シリアル変換部183は、デジタルコヒーレント受信器184から受信する信号をパラレル信号からシリアル信号に変換してFPGA182に出力する。
FPGA182は、パラレル/シリアル変換部183から受信する信号に対してデジタル信号処理を行って1×2スイッチ196−1〜196−Mに送信する。FPGA182から、コントローラ配備ノード発のパスにノード設定情報の制御信号が多重されたデータ信号が1×2スイッチ196−1〜196−Mに出力される。
1×2スイッチ196−1〜196−Mは、データ信号を多重処理部181に出力し、ノード設定情報の制御信号をM×1スイッチ191に出力する。M×1スイッチ191は、ノード設定情報をトランスポンダコントローラ44に出力する。
次に、トランスポンダコントローラ44および光スイッチコントローラ41の構成を説明する。図7は図2に示したトランスポンダコントローラおよび光スイッチコントローラの一構成例を示すブロック図である。
トランスポンダコントローラ44は、ノード設定制御信号受信部51と、制御信号分離・変換部52と、トランスポンダ送信設定情報保持部53と、トランスポンダ受信設定情報保持部54と、光スイッチ制御情報送信部55とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、本実施形態のトランスポンダコントローラ44は、NWコントローラ配備情報保持部56を有する。
ノード設定制御信号受信部51はトランスポンダ43のM×1光受信部113からノード設定情報を受信すると、ノード設定情報を制御信号分離・変換部52に渡す。
制御信号分離・変換部52は、ノード設定制御信号受信部51から受け取るノード設定情報を、コントローラ配備情報、送信設定情報、受信設定情報および光スイッチ制御情報に分離する。そして、制御信号分離・変換部52は、コントローラ配備情報をNWコントローラ配備情報保持部56に送信し、送信設定情報をトランスポンダ送信設定情報保持部53に送信し、受信設定情報をトランスポンダ受信設定情報保持部54に送信し、光スイッチ制御情報を光スイッチ制御情報送信部55に送信する。
NWコントローラ配備情報保持部56はコントローラ配備情報をトランスポンダ43の1×M光送信部112およびM×1光受信部113に送信する。
トランスポンダ送信設定情報保持部53は、送信設定情報をトランスポンダ43の1×M光送信部112に送信する。トランスポンダ受信設定情報保持部54は、受信設定情報をトランスポンダ43のM×1光受信部113に送信する。光スイッチ制御情報送信部55は、光スイッチ制御情報を光スイッチコントローラ41に送信する。
光スイッチコントローラ41は、光スイッチ制御情報を受信する光スイッチ制御情報受信部61と、光スイッチ制御情報から読み出されたスイッチ方路切替の設定情報を保持するスイッチ方路切替設定保持部62と、スイッチ方路切替保持部62が保持する情報にしたがって光スイッチの方路を設定するスイッチ設定制御部63とを有する。
次に、NWコントローラ20の構成を説明する。図8は図1に示したNWコントローラの一構成例を示すブロック図である。図9は本実施形態のNWコントローラによる、周波数スロットの割当方法を説明するための図である。
NWコントローラ20は、複数のノード(光転送装置)をグルーピングする機能部と、階層的な計算を実行する機能部とを有する。なお、図2〜7を参照して説明したように、また、後で図10〜図13を参照して説明するように、各ノードは、トラヒック情報をNWコントローラ20に通知する機能を備えている。ここでは、複数のノードを複数のグループにグループ化するノードグルーピングを行う場合で説明する。
NWコントローラ20は、タイマ201と、ノード設定情報送信部202と、ノード設定テーブル203と、RSAテーブル204と、テーブル換算部205と、グループ内(ノード間)RSA演算部206とを有する。また、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、本実施形態のNWコントローラ20は、テーブル変換部211と、ノードグループ設定テーブル212と、テーブル変換部213と、RSAテーブル(グループ単位)214と、グループ間RSA演算部215と、ノードグルーパ216と、トラヒック情報受信部217とを有する。さらに、本実施形態では、NWコントローラ20に、グループ内演算部206がグループの数に対応して複数設けられている。
図8は機能ブロック図であり、NWコントローラ20は、コンピュータおよびサーバ等の情報処理装置である。ハードウェアの構成としては、タイマ201、ノード設定情報送信部202、テーブル換算部205、グループ内RSA演算部206、テーブル変換部211、テーブル変換部213、グループ間RSA演算部215およびノードグルーパ216は、各機能を実行するための専用の回路で構成されている。
また、RSAテーブル(グループ単位)214、RSAテーブル204、ノードグループ設定テーブル212およびノード設定テーブル203はNWコントローラ20内の記憶部(不図示)に格納される。トラヒック情報受信部217は、各ノードから収集したトラヒック情報を記憶部(不図示)に格納するが、その詳細な説明を省略する。
トラヒック情報受信部217は、各光転送装置から出力されるトラヒック情報を収集し、収集したトラヒック情報をノードグルーパ216とグループ内RSA演算部206に送信する。
ノードグルーパ216は、各光転送装置から収集されたトラヒック情報をトラヒック情報受信部217を介して受信すると、トラヒック情報から必要な周波数スロットの数である所要スロット数を算出し、所要スロット数に基づいて、光転送装置10a〜10dをグルーピングし、どのノードグループにどのノードが所属するかを示すノードグループ設定情報を、グループ間RSA演算部215、グループ内RSA演算部206、テーブル変換部211およびテーブル変換部213に通知する。その際、ノードグルーパ216は、所要スロット数もグループ間RSA演算部215に通知する。所要スロット数に基づいてグループ化する場合の一例として、所要スロット数を均等に分割するように、光転送装置10a〜10dを複数のグループにグルーピングする方法が考えられる。
本実施形態では、ノードグルーパ216が所要スロット数に基づいてグループ化する場合で説明するが、グループ化は所要スロット数に基づいて行う場合に限らない。例えば、(1)物理的接続構成に基づいて行う場合、(2)論理的接続構成に基づいて行う場合、(3)所要スロット数および物理的接続構成に基づいて行う場合、(4)所要スロット数および論理的接続構成に基づいて行う場合などが考えられる。
(1)による方法として、NW上で近傍にあるノード同士をグループ化する方法、NW上で同一リンクを経由するパス同士をグループ化する方法、NW上で異なるリンクを経由するパス同士をグループ化する方法などが考えられる。(2)による方法の一例として、トラヒックの始点−終点という観点で見たトポロジにおいて、近傍にあるパス同士をグループ化する方法が考えられる。
グループ内RSA演算部206は、ノードグループ設定情報により各ノードグループを認識すると、トラヒック情報に基づいてノードグループ間毎に必要な周波数スロットの数(以下では、「割当スロット数」と称する)を算出してグループ間RSA演算部215に通知する。また、グループ内RSA演算部206は、ノードグループ間毎に割当スロット数の範囲で、ノード単位に仮の周波数スロットを割り当てるグループ内割当を行う。ここで、周波数スロットを「仮」としているのは、それぞれのノードグループ間通信にグループ間RSA演算部215からどの周波数スロットが割り当てられるか、この段階ではわからないからである。グループ内RSA演算部206は、ノードグループ間毎の周波数スロットの割当の情報であるグループ間割当情報をグループ間RSA演算部215から受信すると、仮の周波数スロットをグループ間割当情報による周波数スロットに置き換える。グループ内RSA演算部206は、ノードグループ間毎にノード単位に周波数スロットを割り当てた情報であるグループ内割当情報をテーブル変換部213に送信する。
グループ間RSA演算部215は、ノードグループ設定情報をノードグルーパ216から受信し、ノードグループ間毎の割当スロット数の情報をグループ内RSA演算部206から受信すると、各ノードグループ間の割当スロット数に対応するグループ間割当情報をグループ内RSA演算部206に通知し、グループ間割当情報を記録したRSAテーブル(グループ単位)214を生成して記憶部(不図示)に格納する。
グループ内RSA演算部206が各ノードグループ間のグループ内割当を行っている間に、グループ間RSA演算部215がノードグループ間毎に周波数スロットを割り当てるグループ間割当を行うことで、グループ間割当とグループ内割当を並列処理することが可能となる。
グループ内RSA演算部206は、それぞれのグループで、ノード(または後述の「パス」)のサブセットで割当計算を行う。排他性が保証されるため、分割されたテーブル毎に並列処理が可能となる。
本実施形態による、周波数スロットの割当手順として、グループ間割当とグループ内割当の並列処理だけでなく、「グループ間割当→グループ内割当」手順や「グループ内割当→グループ間割当」手順であってもよい。ここで、グループA〜Cを考えたとき、「グループ間割当→グループ内割当」手順と「グループ内割当→グループ間割当」手順のそれぞれを、図9を参照して説明する。
「グループ間割当→グループ内割当」手順の場合、図9(a)に示すように、グループ間RSA演算部215は、グループ内RSA演算部206から通知される、各グループ間の割当スロット数に基づいて、グループA→Cに周波数スロットS1〜S3を割り当て、グループA→Bに周波数スロットS4〜S6を割り当て、グループB→Cに周波数スロットS7〜S9を割り当て・・・の処理を行い、これらの割当の情報を含むグループ間割当情報をグループ内RSA演算部206に通知する。グループ内RSA演算部206は、グループ間割当情報にしたがって、各グループに属するノード単位で周波数スロットを割り当てる。テーブル変換部213は、グループ内RSA演算部206から通知されるグループ内割当情報をRSAテーブル(グループ単位)214に組み込んでRSAテーブル204を生成する。このRSAテーブル204には、網内の各リンクの周波数スロット毎に、転送される光信号の送信元および宛先となるノードの情報が記録されている。
「グループ内割当→グループ間割当」手順の場合、図9(b)の左側に示すように、グループ内RSA演算部206は、グループA→Cにおいて仮周波数スロットX1〜X3を用いてノード単位で割り当て、グループA→Bにおいて仮周波数スロットX4〜X6を用いてノード単位で割り当て、グループB→Cにおいて仮周波数スロットX7〜X9を用いてノード単位で割り当て・・・の処理を行う。これにより、各グループに必要なスロット数が判明するため、その値(各グループの所要スロット数)をグループ間RSA演算部215に通知する。その後、グループ間RSA演算部215は前述の各グループの所要スロット数を用いてグループ間割当を行う。テーブル変換部213は、両割当情報を受け取ると、図9(b)の右側に示すように、グループ間割当情報にしたがって、仮周波数スロットX1〜X3を周波数スロットS1〜S3に置き換え、仮周波数スロットX4〜X6を周波数スロットS4〜S6に置き換え、仮周波数スロットX7〜X9を周波数スロットS7〜S9に置き換える等の処理を行う。
テーブル換算部205は、RSAテーブル(グループ単位)214を参照して、ノードグループ設定情報に対応するテーブルであるノードグループ設定テーブル212を生成する。
テーブル変換部211は、ノードグループ設定テーブル212とRSAテーブル204を参照して、各ノードに対応してノード設定情報を記述したノード設定テーブル203を生成する。
ノード設定情報送信部202は、タイマ201の時刻を参照し、所定のタイミングで各光転送装置宛にそれぞれのノード設定情報を出力する。
なお、図8に示す各部が専用の回路で構成される場合で説明したが、プログラムを記憶するメモリ(不図示)と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)とがNWコントローラ20に設けられ、CPUがプログラムを実行することで、上述した機能の一部または全部が実行されるようにしてもよい。
また、グルーピングの方法としてノードグルーピングの場合で説明したが、複数のノード間のパスを複数のグループにグループ化するパスグルーピングであってもよい。ノードグルーピングおよびパスグルーピングに関する具体例は後述する。
また、本実施形態では、グループ内RSA演算部206がグループ毎に周波数スロットの割当を行うグループ内割当を並列処理する場合で説明するが、並列処理せずに、順次、グループ内割当を行ってもよい。この場合でも、各グループ内割当およびグループ間割当は計算量が従来に比べて削減されており、それらの和をとっても十分に計算量削減効果が得られる。
さらに、上述したように、グループ間割当とグループ内割当は、並列処理だけでなく、「グループ間割当→グループ内割当」手順や「グループ内割当→グループ外割当」手順が考えられるが、以下では、「グループ間割当→グループ内割当」手順の場合で説明する。
次に、NWコントローラ20に接続される光転送装置10aの構成を説明する。
NWコントローラ20が接続される光転送装置10aは、各光転送装置のトラヒック情報をNWコントローラ20に渡す機能と、NWコントローラ20から各光転送装置の周波数割当の情報を通知する機能とを備えている。この周波数割当の情報は送信設定情報に含まれている。
NWコントローラ20が接続される光転送装置10a内のトランスポンダおよびトランスポンダコントローラには、NWコントローラが接続されていない光転送装置10b〜10dと比較して、追加機能が必要である。また、本構成により、(人手を介さない)NW側での自律的な動的帯域制御が可能となる。
図10〜図13は、NWコントローラ20に接続される光転送装置10aの構成を説明するための図である。なお、図3〜図7を参照して説明した光転送装置と、同様な構成についての詳細な説明を省略し、異なる構成について詳しく説明する。
図10はNWコントローラに接続される光転送装置のトランスポンダの一構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、トランスポンダ43は、クライアントインタフェース(IF)111と、1×M光送信部112と、M×1光受信部113とを有する。
1×M光送信部112は、トランスポンダコントローラ44を介して、他のノード宛のコントローラ配備情報およびノード設定情報がNWコントローラ20から渡され、自ノードの送信設定情報がNWコントローラ20から通知され、自ノードのトラヒック情報をNWコントローラ20に送信する。
M×1光受信部113は、トランスポンダコントローラ44を介して、自ノードの受信設定情報がNWコントローラ20から通知され、他のノードのトラヒック情報をNWコントローラ20に送信する。
図11は図10に示した1×M光送信部の一構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、1×M光送信部112は、振分処理部131と、FPGA132と、シリアル/パラレル変換部133と、マルチフロー光トランスミッタ134と、送信設定情報保持部135とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、図10に示す1×M光送信部112は、トラヒック情報生成部151と、キュー状態監視部152と、1×Mスイッチ154と、キュー155−1〜155−Mと、2×1スイッチ156−1〜156−Mと、ノード設定情報保持部158とを有する。
ノード設定情報保持部158は、自ノード以外のノード設定情報を1×Mスイッチ154に出力する。1×Mスイッチ154は、ノード設定情報保持部158から受け取るノード設定情報を、宛先となるノードに対応して、2×1スイッチ156−1〜156−Mのいずれかに設定する。
図12は図10に示したM×1光受信部の一構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、M×1光受信部113は、多重処理部181と、FPGA182と、パラレル/シリアル変換部183と、デジタルコヒーレント受信器184と、受信設定情報保持部185とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、図12に示すM×1光受信部113は、M×1スイッチ191と、1×2スイッチ196−1〜196−Mとを有する。
1×2スイッチ196−1〜196−Mは、自ノード以外の他のノードを送信元とするパスのトラヒック情報をデータ信号から分離してM×1スイッチ191に出力する。
M×1スイッチ191は、自ノード以外の他のノードから転送されてきたトラヒック情報を1×2スイッチ196−1〜196−Mから収集してトランスポンダコントローラ44に送信する。
図13はNWコントローラに接続される光転送装置のトランスポンダコントローラおよび光スイッチコントローラの一構成例を示すブロック図である。
図13に示すように、トランスポンダコントローラ44は、ノード設定制御信号受信部51と、制御信号分離・変換部52と、トランスポンダ送信設定情報保持部53と、トランスポンダ受信設定情報保持部54と、光スイッチ制御情報送信部55とを有する。さらに、周波数割当の動的制御を行う上で必要な機能として、図13に示すトランスポンダコントローラ44は、ノード制御信号分離部57と、トラヒック情報信号多重部58とを有する。
ノード制御信号分離部57は、NWコントローラ20からノード設定情報を受け取ると、自ノード宛のノード設定情報と、自ノード以外の他ノード宛のノード設定情報に分離する。そして、ノード制御信号分離部57は、自ノード宛のノード設定情報をノード設定制御信号受信部51に出力し、他ノード宛のノード設定情報を1×M光送信部112に出力する。
トラヒック情報信号多重部58は、自ノードのトラヒック情報を1×M光送信部112から受信し、他ノードのトラヒック情報をM×1光受信部113から受信すると、これらのトラヒック情報を多重化してNWコントローラ20に送信する。
次に、本実施形態の光パスネットワークシステムにおけるNWコントローラ20の動作を説明する。
図14は本実施形態におけるNWコントローラの動作手順を示すフローチャートである。
ノードグルーパ216は、トラヒック情報に基づいて光転送装置10a〜10dを複数のノードグループにグルーピングする(ステップ101)。グループ間RSA演算部215は、ステップ101でグルーピングされたノードグループのグループ間に対応して、割当スロット数の周波数スロットを割り当てる(ステップ102)。グループ内RSA演算部206は、ステップ102で配分された割当スロット数を基にグループ内で周波数スロットを割り当てる処理を並列して行う(ステップ103−1〜103−G)。ただし、「G」はグループの数に相当する。
本実施形態の光パスネットワークシステムでは、階層化RSAを用いて、複数のノードを論理的に束ねてノードグループとして扱い、または、複数のパスを論理的に束ねてパスグループとして扱い、グループ間のRSAとグループ内のRSAに分割して行うことで、RSA演算の高速化が可能となる。グループ内のRSAを並列処理すれば、RSA演算をより高速化することが可能となる。
本実施形態では、複数のノードやノード対をまとめてグループ分割し、RSAテーブルをマクロな割付とミクロな割付に分ける。RSAテーブルを排他的に分割することで、小規模な計算の並列処理が可能となる。よって、短周期で動的パス制御を行うことが可能となる。周波数割当の動的制御にかかる負荷を抑制し、周波数の利用効率を向上させることができる。その結果、柔軟にパス割当を行うことで効率的なトラヒック収容が可能な、大規模NWを提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、高信頼化の観点から、NWコントローラを複数台準備し、地理的に異なる光転送装置に接続することも有効である。その場合、光転送装置に、上述のNWコントローラが接続された装置における機能部と、接続されていない装置における機能部との双方を備えることにより、動的に現用とするNWコントローラの切替が可能となり、可用性が向上する。コントローラ配備情報を全ノード間で共有することで、NWコントローラの動的切替が可能となる。
次に、本実施形態におけるグルーピングの実施例を説明する。
本実施例は、リングトポロジの場合であり、並列ファイバ数は1であるものとする。本実施例では、リングトポロジにおいて、提案するネットワークシステムおよび制御方法の動作を説明する。
図15はグルーピングの実施例を説明するためのネットワーク構成例を示す図である。本実施例では、説明の便宜上、片方向リング、リンクあたりで同一スロットに同時に接続可能なチャネルは1つ(ファイバ多重)とする。なお、双方向リングの場合、任意のトポロジおよびファイバ多重を行った場合でも、各リンクの各ファイバ上でRSAテーブルが作成され、本発明を適用することが可能である。
はじめに、階層化RSA手段1として、ノードグルーピングの場合を説明する。図16はノードグルーピングを用いる場合を説明するための図である。
図16に示すように、ノードグルーパ216は、6ノードを2ノードずつの3グループ化する。図16に示す例では、ノード1と2をグループAとし、ノード3と4をグループBとし、ノード5と6をグループCとしている。
次に、グループ間RSA演算部215は、トラヒック情報に基づいて、グループ間(図に示す例では、グループA→グループC、グループA→グループB)のそれぞれについて、割当スロット数を算出する。その後、グループ内RSA演算部206は、グループ毎に、グループ内のノード単位で割当スロット数の周波数スロットを割り当てる。
この階層化RSA手段1では、ノードの数をNとし、Gを正の整数とすると、NノードをGグループに集約してRSA問題を分割している。そして、排他性を保持したまま割当計算を小規模・並列化する。
グループ対に割り振られた周波数スロット群を、グループ内で分ける操作と等価となる。割当計算時間が計算対象となるパス数とリンク数の積として表現できるとき、O(N)の計算が、グループ単位の計算O(G)およびグループ内のノード単位の計算 O{(N/G)}の和となり、計算時間が削減する。
次に、階層化RSA手段2として、パスグルーピングの場合を説明する。図17はパスグルーピングを用いる場合を説明するための図である。
リングNWの場合、i→jのパスとj→iのパスでリングを1周する(対称となるパスをペアとすると、周波数スロット割当の単位がリング1周分となる)。ここでは、ペア化した後、送信元ノード番号、宛先ノード番号の昇順にグループ化した例である。
ノードグルーパ216は、図17に示すように、6ノードから成るNWにおけるパスを3グループ化する。図17に示す例では、ノード1→ノード2〜6のそれぞれのパスと、ノード2〜6→ノード1のそれぞれのパスを、グループAとしている。
次に、グループ間RSA演算部215は、トラヒック情報に基づいて、グループ毎に割当スロット数を算出する。その後、グループ内RSA演算部206は、グループ毎に、グループ内のパス単位で割当スロット数の周波数スロットを割り当てる。
この階層化RSA手段2では、ノードの数をNとし、Gを正の整数とすると、Nノードから成るNW中のパス(フルメッシュ通信なら、N(N−1)本)をGグループに集約して、RSA問題を分割する。パスグループ単位のスロット割当、および割り当てられたスロットに対するグループ内でのパス単位のスロット割当を行う。
なお、ファイバ多重伝送を用いる場合では、例えば、Gを1リンクあたりの並列ファイバ数の整数倍に設定する方法が考えられる。
ここで、本実施形態のNWコントローラ20における階層化計算方法について説明する。図18および図19は本実施形態における階層化計算方法を説明するための図である。
RSAでは、各対地間に必要な(周波数軸上の)スロット数を、経由するリンク上で同一のスロット位置に排他的に割り当てる処理を行う。このとき、対地数はノード数Nに対してO(N)であり、1対地ずつシーケンシャルに計算を行うと計算時間の増大を招いてしまう。
そこで、本実施形態では、割当時の排他性を失わないまま並列処理化を行う。図18に示すテーブルを排他的に分割することを考える。
テーブルの分割方法として、全リンクにおける複数スロット分だけ分割する方法や、全リンクのうちの部分集合における複数スロット分だけ分割する方法が考えられる。NW中のノードまたはパスは、分割されたテーブルのいずれかに属し、それぞれの分割テーブルにおいて独立なRSAを行う。
図19に示すように、テーブル上で、リンク部分集合における、数スロット分を分割する。また、テーブル上で、全リンクにおける、数スロット文を分割する。分割されたテーブル内では、それぞれ独立したRSAが可能となる。その結果、並列化処理が可能となる。
次に、ノードグルーピングを用いた階層化スケジュールの実施例を説明する。図20〜図23はノードグルーピングを用いた階層化スケジューリングの実施例を説明するための図である。
ノードグルーパ216によって、図20に示すように、隣接する複数のノードを論理的に集約して、ノードグループとして扱うことで、ノード間のリンクテーブルが、ノードグループ間のリンクテーブルに変換される。
グループ間RSA演算部215が、トラヒック情報などによって算出される、ノード間に要求される周波数スロットマトリクスをノードグループ間のマトリクスに変換し、まずはノードグループ間のリンクテーブル上に周波数スロットを割り当てていく問題となる。
次に、図21に示すように、グループ内RSA演算部206が、ノードグループ間のリンクテーブル上で割り当てられた周波数スロット群に対して、グループ内のノードに周波数スロットの割当を行う。
ノードグルーピングを用いて階層化を行う場合、送信元ノードと宛先ノードが同一グループに属する通信と、異なるグループに属する通信が存在する。前者にはリング1周分×所要スロット数を割り当てる。後者への割り当て方によって制約や効率が変化する。
送信元ノードと宛先ノードが異なるグループに属する通信に対して、図22は、同一スロットで同一グループが送信元と宛先を両方担うことを許容しない割当方法を示す。この場合、グループ単位で割り当てられたスロットは、完全に排他的となる。
送信元ノードと宛先ノードが異なるグループに属する通信に対して、図23は、同一スロットで同一グループが送信元と宛先を両方担うことを許容する割当方法を示す。この場合、割り当てるスロットを階段状のブロック単位とすることでグループペア間の排他性が保持される(どのグループペアも独立にグループ内割当が可能である)。
10a〜10d 光転送装置
20 NWコントローラ
206 グループ内RSA演算部
215 グループ間RSA演算部
216 ノードグルーパ

Claims (6)

  1. 他の光転送装置と光信号を送受信する複数の光転送装置を含む光パスネットワークと、
    前記光パスネットワークのトラヒック情報に基づいて、周波数資源を所定の周波数領域で分割した単位である周波数スロットを前記光信号の送受信に割り当てるネットワークコントローラと、を有し、
    前記ネットワークコントローラは、
    前記トラヒック情報から必要な前記周波数スロットの数である所要スロット数を算出し、前記複数の光転送装置または該複数の光転送装置間のパスを、物理的接続構成、論理的接続構成、所要スロット数および物理的接続構成、または、所要スロット数および論理的接続構成に基づいてグループ化した後、前記所要スロット数に対応して、グループ間毎またはグループ毎の周波数スロットの割当の情報であるグループ間割当情報を示す第1のテーブルを基にグループ間またはグループ毎に前記周波数スロットを割り当てるグループ間割当と、グループ毎に光転送装置単位に周波数スロットを割り当てた情報であるグループ内割当情報を示す第2のテーブルを基に各グループ内で前記周波数スロットを割り当てるグループ内割当と、を並列して実行する、光パスネットワークシステム。
  2. 請求項1記載の光パスネットワークシステムにおいて、
    前記ネットワークコントローラは、
    前記複数の光転送装置を複数のグループにグルーピングした後、グループ間に必要な周波数スロットの数である割当スロット数を算出し、
    前記グループ間割当を行う際、前記グループ間に対応して前記割当スロット数の周波数スロットを割り当て、
    前記グループ内割当を行う際、前記グループ内の光転送装置単位で前記割当スロット数の前記周波数スロットを割り当てる、光パスネットワークシステム。
  3. 請求項1記載の光パスネットワークシステムにおいて、
    前記ネットワークコントローラは、
    前記複数の光転送装置間のパスを複数のグループにグルーピングした後、グループ毎に必要な周波数スロットの数である割当スロット数を算出し、
    前記グループ間割当を行う際、前記グループに対応して前記割当スロット数の周波数スロットを割り当て、
    前記グループ内割当を行う際、前記グループ内のパス単位で前記周波数スロットを割り当てる、光パスネットワークシステム。
  4. 請求項2記載の光パスネットワークシステムにおいて、
    前記ネットワークコントローラは、
    前記グループ間割当を行う際、前記光信号の送信元の光転送装置と宛先の光転送装置が異なるグループに属する場合、同一の周波数スロットで同一のグループが前記光信号の送信元および宛先となることを許容しない、光パスネットワークシステム。
  5. 請求項2に記載の光パスネットワークシステムにおいて、
    前記ネットワークコントローラは、
    前記グループ間割当を行う際、前記光信号の送信元の光転送装置と宛先の光転送装置が異なるグループに属する場合、同一の周波数スロットで同一のグループが前記光信号の送信元および宛先となることを許容する、光パスネットワークシステム。
  6. 光パスネットワークに接続され、他の光転送装置と光信号を送受信する複数の光転送装置に、周波数資源を所定の周波数領域で分割した単位である周波数スロットを割り当てるネットワークコントローラによる通信制御方法であって、
    前記光パスネットワークのトラヒック情報から必要な前記周波数スロットの数である所要スロット数を算出し、
    前記複数の光転送装置または該複数の光転送装置間のパスを、物理的接続構成、論理的接続構成、所要スロット数および物理的接続構成、または、所要スロット数および論理的接続構成に基づいてグループ化し、
    前記所要スロット数に対応して、グループ間毎またはグループ毎の周波数スロットの割当の情報であるグループ間割当情報を示す第1のテーブルを基にグループ間またはグループ毎に前記周波数スロットを割り当てるグループ間割当と、グループ毎に光転送装置単位に周波数スロットを割り当てた情報であるグループ内割当情報を示す第2のテーブルを基に各グループ内で前記周波数スロットを割り当てるグループ内割当と、を並列して実行する、通信制御方法。
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