JP6279444B2 - Rfタグ読取装置及びrfタグの一括読取方法 - Google Patents

Rfタグ読取装置及びrfタグの一括読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、RFタグ読取装置及びRFタグの一括読取方法に関する。
近年、RFID(radio frequency identifier)タグ(以下、「RFタグ」という。)は、物流、小売業、工場等様々な業種で、商品管理等に使用されている。自動車の生産現場等では、自動車は大きな空間を占める商品であり、RFタグの取付方向が固定できるため、通信距離が長い直線偏波アンテナが用いられている。一方、大量の小型の商品に貼付されたRFタグを一括読取する用途では、RFタグの取付方向に比較的左右されずに読取可能な円偏波アンテナが用いられている。
下記特許文献1には、複数のアンテナを組み合わせて配置し、最も読みやすいアンテナから読み取った電波を出力するRFタグ読取装置が提案されている。又、下記特許文献2には、RFタグの配置状況に応じて、位置を回転可能なアンテナを有するRFタグ読取装置が提案されている。
特開2010−122941号公報 特開2011−181013号公報
昨今、RFタグの単価が下がり、今までRFタグが貼付されなかった商品、ハンカチ、ペットボトル等にもRFタグを貼付し、RFタグの一括読み取りにより商品を管理することが提案されている。
従来は、RFタグを一括読み取りする場合に一般に用いられている円偏波アンテナによる通信距離は、直線偏波アンテナの通信距離の1/√2であり、特に、RFタグの密集や、金属、水類等にRFタグが近接する環境で、円偏波アンテナによるRFタグの一括読み取りが難しい。又、直線偏波アンテナでRFタグの一括読み取りを行う場合、RFタグが存在する領域全体をカバーするように複数の直線偏波アンテナを配置する必要があり、材料費が高くなり、装置全体が大きくなるという課題があった。
そこで、本発明は、RFタグの密集や、金属、水類等にRFタグが近接する環境でも、材料費を低く抑え、装置全体を小型化しつつ、RFタグの一括読み取りを容易にするRFタグ読取装置、及びRFタグの一括読取方法を提供することを目的とする。
本発明の第1側面のRFタグ読取装置は、複数のRFタグが貼付された物品を置く置き台であって、前記複数のRFタグは不規則に様々な方向を向いている、置き台と、前記置き台の近傍に偏波面が異なる角度をなすように配置された複数の直線偏波アンテナと、前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの貼付方向と、前記複数の直線偏波アンテナにおける読み取りエリアとの相対位置を所定時間毎に変化させる駆動手段と、前記相対位置を前記所定時間毎に変化させる度に、前記複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグを一括して読み取る一括読取処理を行うRFタグ読取手段と、前記所定時間毎前記RFタグ読取手段によって行われた前記各直線偏波アンテナ毎の前記一括読取処理による読取結果を統合して、前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの一括読取結果を出力する統合処理手段と、を備えることを特徴とする。
第2側面のRFタグの一括読取方法は、RFタグ読取装置を用いたRFタグの一括読取方法であって、複数のRFタグが貼付された物品が置き台に置かれたことを検出する第1処理であって、前記複数のRFタグは不規則に様々な方向を向いている、第1処理と、前記置き台の近傍に偏波面が直交するように配置された複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグを一括して読み取る一括読取を行う第2処理と、前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの貼付方向と、前記複数の直線偏波アンテナにおける読み取りエリアとの相対位置を、予め決めた範囲内で、所定時間毎に変化させる第3処理と、前記予め決めた範囲内をカバーするまで、前記第3処理で前記相対位置を変化させ、変化させた相対位置毎に、前記第2処理及び前記第3処理を繰り返すことと、前記相対位置毎の前記第2処理における前記複数のRFタグの一括読取の読取結果を統合して前記複数のRFタグの一括読取結果を出力する第4処理と、を含むことを特徴とする。
本発明のRFタグ読取装置及びRFタグの一括読取方法によれば、複数のRFタグが貼付された物品を置く置き台の近傍に、偏波面が直交するように配置された複数の直線偏波アンテナと、複数のRFタグの貼付方向と複数の直線偏波アンテナの読み取りエリアとの相対位置を所定の割合で変化させる駆動手段と、所定の割合に同期して複数の直線偏波アンテナから電磁波を照射し、複数の直線偏波アンテナにおける読取エリア内の複数のRFタグの読取処理を行うRFタグ読み取り手段と、所定分割毎のRFタグ読取手段の処理結果を統合して、物品に貼付された複数のRFタグの一括読取結果を出力する統合処理手段と、を備えることにより、RFタグの密集や、金属、水類等にRFタグが近接する環境でも、材料費を低く抑え、装置全体を小型化しつつ、RFタグの一括読取が可能になる。
本発明の実施形態1のRFタグ読取装置の概略を示す機能ブロック図 図1中のANT1〜4からの電波の方向とRFタグの分布の例を示す図 従来のRFタグの一括読取方法を説明する図 図2中のターンテーブル7の回転角度とRFタグ読取率の関係を示す図 本発明の実施形態1のRFタグ一括読取の動作を説明する図 本発明の実施形態2のRFタグ読取装置の外観の一例を示す図 本発明の実施形態3のRFタグ読取装置の外観の一例を示す図
以下に本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<RFタグ読取装置の全体構成の一例>
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態1のRFタグ読取装置の概略を示す機能ブロック図である。
RFタグ読取装置1は、装置全体を制御する制御部2と、操作者が操作しRFタグの読取結果を表示する操作表示手段3と、RFタグへ電波を送信し、RFタグからの反射波を受信する無線部4と、空中線としてのアンテナ、例えば、ATN1〜4と、を備えている。
制御部2は、RFタグ読取手段21と、統合処理手段22とを含んでいる。RFタグ読取手段21は、所定のタイミングで送信起動信号を無線部へ与えると共に、無線部から与えられる復調信号からRFタグの情報を抽出し、統合処理手段22へ出力する。
統合処理手段22は、RFタグ読取手段21から与えられるRFタグの情報を統合処理し、総合処理した結果を操作表示手段へ出力するものである。ここで、統合処理とは、RFタグの一括読取の結果、RFタグ読取手段21から所定の時間間隔毎に与えられるRFタグの一括読取データの内、受信電界強度等で判定して、信頼性を高いデータのみを集計する処理である。
操作表示手段3は、操作者が操作し、統合処理手段22から与えられるRFタグの一括読取の結果を表示するものであり、例えば、タッチパネルディスプレイ等により構成される。
無線部4は、送信部31、サーキュレータ32、アンテナ分配器33、及び受信部34を含んでいる。送信部31は、RFタグ読取手段21から送信起動信号が与えられると、例えば、UHF帯、−40dBmの高周波信号をサーキュレータ32へ出力する。サーキュレータ(Circulator)32は、3ポート(端子)を有する受動的な高周波部品であり、送信部31から入力した高周波信号はアンテナ分配器33のみに出力され、アンテナ分配器33から入力した高周波信号は受信部34のみに出力するようになっている。
アンテナ分配器33は、サーキュレータ32から入力される高周波信号を、例えば、同軸ケーブル5を介して接続されたANT1〜4に分配すると共に、ANT1〜4に誘起された図示しないRFタグからの反射電波による高周波信号をサーキュレータ32へ出力するものである。アンテナ分配器33に高周波信号が入力されるタイミングに対し、ANT1〜4からの反射電波による高周波信号が入力されるタイミングの遅延時間は、同軸ケーブル5の長さ及びANT1〜4と図示しないRFタグと距離により異なるが、タイミングが一致する反射波による情報の潰しあいを避けるために、サーキュレータ32から入力される高周波信号をANT1〜4へ与えるタイミングを調整する遅延機能を備えるようにしても良い。
受信部34は、アンテナ分配器33及びサーキュレータ32を介して入力される図示しない複数のRFタグからの反射電波による高周波信号を受信して、復調信号を制御部2のRFタグ読取手段21へ出力するものである。
図1において、ANT1〜4により囲まれた領域には、回転軸6により、図示しない駆動手段により水平方向、例えば、時計回りに回転するターンテーブル7が設けられている。このターンテーブル7の上には、段ボール箱8が置かれている。この段ボール箱8の中には、図示しない複数のRFタグが貼付された商品が混載されている。
図1において、ANT1は、水平直線偏波アンテナであり、水平直線偏波アンテナと偏波面が直交する垂直直線偏波アンテナのANT4と、段ボール箱8を挟む位置に設置されている。更に、Y軸方向直線偏波アンテナANT2とX軸方向直線偏波アンテナANT3とがターンテーブル7の下方に設けられている。図1において、電磁エネルギー移動方向を示すポインティング・ベクトルが破線の矢印で示されており、ポインティング・ベクトルは、左右方向及び上下方向に、段ボール箱8を貫通している。
ターンテーブル7は、所定の角度、例えば、π/4(rad)の割合で、図示しない駆動手段により時計回りに回転するようになっている。ターンテーブル7を構成する材質は、RFタグの読取に用いる電波を吸収しない材質が選択される。
<電波の方向とRFタグの分布の関係>
図1中のANT1〜4からの電波の方向とRFタグの分布の例が図2に示されている。後述する説明の前提として、図2で黒塗りの楕円形状として表されているRFタグについて説明する。
RFタグは、例えば、図示しないアンテナ、符号器・複合器、メモリー、整流器等により構成されている。図2に表されているRFタグは、楕円形状であるため、長軸と短軸とを有するが、以降の説明では、RFタグの図示しないアンテナは、楕円形状の長軸の長さに共振するものとする。
図2において、ターンテーブル7上に置かれた段ボール箱8の中には、様々な方向を向いた複数のRFタグが入っている。段ボール箱8がターンテーブル7と共に時計周りに所定の角度で回転し、所定の角度毎にRFタグの一括読取の処理が行われ、更に、一括読取によるRFタグの情報を統合処理した結果が出力されるようになっている。
(実施形態1の動作)
本発明の実施形態1の動作について、(I)従来のRFタグの一括読取方法の処理と、(II)本発明のRFタグの一括読取方法の処理と、に分けて説明する。
(I)従来のRFタグの一括読取方法の処理
図3は、従来のRFタグの一括読取方法を説明する図であり、図3(a)は、円偏波アンテナとRFタグの位置関係を示す図であり、図3(b)は、アンテア101から直視したRFタグの分布例とRFタグの読取率の関係を示す図であり、図3(c)は、電界強度とRFタグの読取率との関係を示す図である。
従来の一般的なRFタグの一括読取方法における円偏波アンテナとRFタグの位置関係が、図3(a)に示されている。円偏波アンテナ101は、アンテナから輻射される電磁波の偏波の方向が時間と共に回転するアンテナである。電磁波の進行方向に対し時計周りに回転する右旋円偏波と、電磁波の進行方向に対し反時計周りに回転する左旋円偏波とがある。円偏波は、水平直線偏波アンテナと垂直直線偏波アンテナとに、振幅が等しく、位相がπ/2(rad)ずれた電磁波を給電することにより合成される他、平面アンテナにおけるアンテナの固有周波数を分離させる1点給電によっても合成される。
RFタグ読取装置100から円偏波アンテナ101へ電磁波が供給され、円偏波アンテナ101から、様々な方向を向いた複数のRFタグが入った段ボール箱8を貫いて、電磁波が輻射されている。
図3(b)を見ると、アンテア101から直視したRFタグの分布例が表されている。図3(b)において、RFタグA、E、Fは、RFタグ本来の形状である長い楕円形をしている。RFタグC、Gは、RFタグ本来の形状よりも円に近い形状をしている。更に、RFタグB、Dは、ほぼ円形をしている。円偏波アンテナ101から輻射される電磁波の進行方向である段ボール箱8の左側面から見た場合、RFタグA、E、F内の図示しないアンテナは、電磁波を効率良く受信するのでRFタグの読取率が高くなると考えられる。図3(b)の各RFタグの後ろに付した( )内の○、△、×は、RFタグの読取率を示している。例えば、○は読取率90%以上であり、△は読取率約50%であり、×は読取率10%以下である。更に、図3(c)には、電界強度に対するRFタグの読取率の関係が示されており、電界強度が十分高い領域では、読取率は○であり、電界強度が低くなるのに伴い、読取率は△、×と変化する。
図3(b)に示されたRFタグの分布の場合、RFタグ本来の形状である長い楕円形をしているRFタグA、E、Fは、円偏波アンテナ101から輻射される円偏波の電磁波を効率よく受信し、RFタグ内の情報を付加した反射の電磁波を円偏波アンテナ101へ返すことができる。しかし、円に近い形状に見えるRFタグB、Dは、円偏波アンテナ101から輻射される円偏波の電磁波を効率よく受信することができず、読取率が低くなる。
更に、図3のポインティング・ベクトルを表す破線の矢印を図2の破線の矢印と比較すると、図2では、段ボール箱8を貫通しているのに対し、図3では、段ボール箱8を貫通しておらず、途中までに留まっている。これは、円偏波アンテナによる通信距離が、直線偏波アンテナの通信距離の1/√2であることを示している。
図3に示された円偏波アンテナによる従来のRFタグの一括読取では、様々な方向を向いた複数のRFタグを精度良く読み取ることが困難であった。
そこで、様々な方向を向いた複数のRFタグを精度良く読み取ることが可能な本発明の実施形態1により提案するRFタグ読取方法について以下に説明する。
(II)本発明のRFタグの一括読取方法の処理
図2中のターンテーブル7の回転角度とRFタグ読取率の関係が図4に示されている。図4(a)〜(c)は、ターンテーブル7を回転角(0、π/4、π/2)ラジアン(rad)回転した位置でのあるアンテナ例えば、ANT1から見たRFタグの形状が示されている。更に、図4(d)には、RFタグA〜Gの各回転角(0、π/4、π/2)における読取率が示されている。
回転角θ=0(rad)の図4(a)を見ると、RFタグA、E、Fの読取率は○であり、RFタグC、Gの読取率は△であり、RFタグB、Dの読取率は×である。回転角θ=π/4(rad)の図4(b)を見ると、RFタグA、E、Fの読取率は△であり、RFタグC、Gの読取率は○であり、RFタグB、Dの読取率は△である。更に、回転角θ=π/2(rad)の図4(c)を見ると、RFタグA、E、Fの読取率は×であり、RFタグC、Gの読取率は△であり、RFタグB、Dの読取率は○である。
図4(d)を見ると、ターンテーブル7の回転に伴い、各RFタグの読取率は○→△→×→△→○の順番に変化していることが判る。このことから、ターンテーブル7を回転角度π又はπ/2(rad)の範囲で、所定の割合の角度で回転させて、所定の割合の角度毎のタイミングでRFタグの一括読取を行えば、どのRFタグについても読取率が○となる位置が存在する。
従って、読取率が○となる回転角度のときのRFタグの情報をのみを採用すれば、総合の読取率は、全て○となる。ANT1から見たRFタグの形状及びターンテーブル7の各回転角(0、π/4、π/2)における読取率とその統合結果について説明したが、ANT2〜4についても同様のことがいえ、4つのANT1〜4での一括読取の結果を統合することにより、より精度の高いRFタグの読取結果を得ることができる。
図5は、本発明の実施形態1のRFタグ一括読取の動作を説明する図である。図5(a)は、ターンテーブル7の回転角θと読取タイミング(TX/RX)の関係を示す図であり、図5(b)は、回転角θに対するRFタグの読取率と総合読取率との関係を説明する図である。ここで、読取タイミングを(TX/RX)と示しているのは、図1中のRFタグ読取手段21による送信起動信号により起動された図1中の送信部31(TX)が高周波信号を出力し、RFタグから反射された高周波信号を受信する図1中の受信部34(RX)が復調信号をRFタグ読取手段21に与えることにより、RFタグの読取が行われるためである。
図5(a)を見ると、時刻t=0〜t2の期間では、回転角θ=0(rad)である。この回転角θ=0の期間のうち、時刻t=0〜t1(0≦t1<t2)の期間がθ=0におけるRFタグの一括読取期間TX/RXに設定されている。時刻t2〜t3の期間に、ターンテーブル7は、時計回りの方向に、図示しない駆動手段によりπ/4(rad)回転するようになっている。
時刻t=t3〜t5の期間では、回転角θ=π/4(rad)である。この回転角θ=π/4の期間のうち、時刻t=t3〜t4(t3≦t4<t5)の期間がθ=π/4におけるRFタグの一括読取期間TX/RXに設定されている。時刻t5〜t6の期間に、ターンテーブル7は、時計回りの方向に、図示しない駆動手段により基準位置からπ/2(rad)回転するようになっている。
時刻t=t6〜t8の期間では、回転角θ=π/2(rad)である。この回転角θ=π/2の期間のうち、時刻t=t6〜t7(t6≦t7<t8)の期間がθ=π/2におけるRFタグの一括読取期間TX/RXに設定されている。時刻t8〜t9の期間に、ターンテーブル7は、時計回りの方向に、図示しない駆動手段により基準位置から3π/4(rad)回転するようになっている。
更に、時刻t=t9〜t10の期間がθ=3π/4におけるRFタグの一括読取期間TX/RXに設定されている。以下、同様に、所定のタイミングで、図示しない駆動手段によりターンテーブル7を時計回りに角度π/4(rad)の刻みで回転し、回転角が一定の時間内に固定された回転角におけるRFタグの一括読取を行われる。
一括読取期間TX/RXにおいて、図1中のRFタグ読取手段21は、ターンテーブル7を回転させる図示しない駆動手段と連動し、回転角θが、0、π/4、π/2、3π/4(rad)に変化したタイミング(t=0、t3、t6、t9、・・・)で、送信起動信号を送信部31へ出力して、所定の期間、送信部31に高周波信号を出力させると共に、RFタグから反射される高周波信号を受信部34で受信・復調し、復調信号をRFタグ読取手段21で処理して、RFタグ内の情報を抽出する。抽出したRFタグ内の情報は、図1中の統合処理手段22によってマージ処理され、信頼性の高い総合読取情報となる。
(実施形態1の効果)
本発明の実施形態1のRFタグ読取装置によれば、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) 複数のRFタグが内蔵された物品、例えば、段ボール箱を置く置き台の近傍に偏波面が直交する複数の直線偏波アンテナを配置する方法を採用しているので、円偏波アンタナを用いる従来の一括読取に較べ、ポインティング・ベクトルの長さが√2倍になるので、電磁波が段ボール箱を貫通することができる。
(2) 複数のRFタグが内蔵された段ボール箱等を置く置き台を水平方向に所定の割合の角度で回転させ、所定の割合の角度に同期して複数の直線偏波アンテナから電磁波を照射して、RFタグの一括読取の処理を行う。これにより、何れかの割合の角度で、全てのRFタグについて良好な読取率を確保することができる。
(3) 一括読取の処理結果を統合して、置き台上に置かれた物品に貼付された複数のRFタグの一括読み取り結果を出力するようにしている。これにより、RFタグの密集や、金属、水類等にRFタグが近接する環境でも、材料費を低く抑え、装置全体を小型化しつつ、RFタグの一括読取が可能になる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2のRFタグ読取装置の外観の一例を示す図である。
本発明の実施形態1のRFID読取装置1は、図2に示されたように、ターンテーブル7の上に置かれた段ボール箱8を水平面上で回転させて、段ボール箱8内の様々な方向を向いた複数のRFタグを読み取るものであった。
これに対し、本発明の実施形態2のRFタグ読取装置は、工場等で、様々な方向を向いた複数のRFタグが混載された段ボール箱8の荷受作業等での使用が想定される。
RFタグ読取装置は、荷受作業台41を有しており、荷受作業台41の搬送路には、段ボール箱8を搬送する際の摩擦を少なくする回転式円柱(ころ)42が設けられている。
搬送路の中央側面には、水平直線偏波アンテナのANT1と、垂直直線偏波アンテナのANT4とが、段ボール箱8が通過する搬送路を挟む位置に向き合って設けられている。又、回転式円柱42の下方には、垂直直線偏波アンテナのANT2と水平直線偏波アンテナのANT3とが設けられている。更に、荷受作業台41の近傍に、設けられているRFタグ装置本体1Aは、段ボール箱8が搬送路を通過する時間内に、所定の時間間隔で、一括読取処理を複数回行い、一括読取処理の結果を実施形態1と同様の統合処理手段22によりマージして出力する。
本発明の実施形態1と実施形態2のRFタグ読取装置の構成の相違点は、アンテナの配置の違い及び置き台の移動が回転運動か直線運動かの違いである。その他の点は同じであるので、説明を省略する。
本発明の実施形態2のRFタグ読取装置によれば、工場等の荷受作業において、RFタグの密集や、金属、水類等にRFタグが近接する環境でも、材料費を低く抑え、装置全体を小型化しつつ、RFタグの一括読取が可能になる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3は、最近、普及し始めているセルフレジシステムに本発明を適用した実施形態である。
セルフレジシステムでは、顧客自らが、精算時に商品に貼付されているバーコードをバーコードリーダで読み取る必要があるが、バーコードの読み取りのノウハウを持たない一般顧客の中には、バーコードの読み取りに時間がかかり、精算がスムーズに行えないことがある。
図7は、本発明の実施形態3のRFタグ読取装置の外観の一例を示す図である。尚、RFタグ読取装置本体は、省略して図示していないが、図1中の1と同様である。
本発明の実施形態1及び2は、直線偏波アンテナANT1〜4を固定し、RFタグを混載した段ボール箱8を回転させたり、搬送路を滑らせたりして移動する形態をとっていた。これに対し、本発明の実施形態3のRFタグ読取装置では、RFタグが貼付された商品が混載された買い物籠を置くセルフレジボックス51は固定されており、このセルフレジボックス51の側面及び底面に置かれたアンテナANT1〜4を所定のタイミングで回転させる形態をとっている。
ANT1〜4を回転するタイミングと各回転角におけるRFタグの一括読取のタイミングについては、図5に示した実施形態1と同様である。
本発明の実施形態3のRFタグ読取装置によれば、買い物籠に入った商品に貼付されているRFタグの一括読取が可能になるため、セルフレジシステムにおける精算がスムーズに行えるようになる。また、本実施の形態では、ATN1および4は、セルフレジボックスの片側に配置されることでアンテナのカバー範囲を広げているが、セルフレジボックスの両側に配置されていても良い。
(変形例)
本発明の実施形態の変形例として、例えば、次の(a)、(b)のようなものが考えられる。
(a) 本発明の実施形態1〜3の説明では、RFタグ読取装置の無線部4は、アンテナ分配器33を有するとして説明したが、アンテナ分配器33に替えて、ANT1〜4に分配する高周波信号を切り替える図示しないアンテナ切替器としても良い。アンテナ切替器として、ANT1〜4に供給する高周波信号のタイミングをずらすことにより、RFタグからの反射波の衝突を防ぐことが可能になる。
(b) 本発明の実施形態2は、摩擦を少なくする回転式円柱42が設けられた搬送路を滑る段ボール箱8内に混載されたRFタグを一括読取するものとして説明した。しかし、回転式円柱42に替えて、一定速度で段ボール箱8を搬送する駆動手段を設けても良い。一定速度で段ボール箱8を搬送する駆動手段を設ければ、RFタグの一括読取の精度を更に向上することができる。
その他、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
1、1A、100 RFタグ読取装置
2 制御部
3 操作表示手段
4 無線部
5 同軸ケーブル
6 回転軸
7 ターンテーブル
8 段ボール箱
21 RFタグ読取手段
22 統合処理手段
31 送信部
32 サーキュレータ
33 アンテナ切替手段
34 受信部
41 荷受作業台
42 回転式円柱
52 セルフレジボックス
ANT1〜4 直線偏波アンテナ
101 円偏波アンテナ

Claims (6)

  1. 複数のRFタグが貼付された物品を置く置き台であって、前記複数のRFタグは不規則に様々な方向を向いている、置き台と、
    前記置き台の近傍に偏波面が異なる角度をなすように配置された複数の直線偏波アンテナと、
    前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの貼付方向と、前記複数の直線偏波アンテナにおける読み取りエリアとの相対位置を所定時間毎に変化させる駆動手段と、
    前記相対位置を前記所定時間毎に変化させる度に、前記複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグを一括して読み取る一括読取処理を行うRFタグ読取手段と、
    前記所定時間毎前記RFタグ読取手段によって行われた前記各直線偏波アンテナ毎の前記一括読取処理による読取結果を統合して、前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの一括読取結果を出力する統合処理手段と、
    を備えることを特徴とするRFタグ読取装置。
  2. 前記異なる角度は、π/2(rad)であることを特徴とする請求項1に記載のRFタグ読取装置。
  3. 前記置き台は、水平面上に回転可能なターンテーブルであり、
    前記近傍は、前記置き台に対し、上方又は下方及び側面方向であり、
    前記駆動手段は、前記置き台を回転角度π/2(rad)の範囲で、所定の割合で回転させる回転手段であり、
    前記RFタグ読取手段は、前記所定の割合に同期して前記複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグの一括読取処理を行い、
    前記統合処理手段は、前記所定の割合毎前記RFタグ読取手段によって行われた前記各直線偏波アンテナ毎の前記一括読取処理による読取結果を統合して、前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの一括読取結果を出力することを特徴とする請求項1又2に記載のRFタグ読取装置。
  4. 前記置き台は、複数のRFタグが貼付された物品を置いて水平面上を一定方向に搬送する搬送路であり、
    前記近傍は、前記搬送路上の両側面及び下方面であり、
    前記駆動手段は、前記搬送路上に設けられた回転式円柱であり、
    前記RFタグ読取手段は、前記所定時間毎に、前記複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグの一括読取処理を行い、
    前記統合処理手段は、前記所定時間毎前記RFタグ読取手段によって行われた前記各直線偏波アンテナ毎の前記一括読取処理による読取結果を統合して、前記搬送路上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの一括読取結果を出力することを特徴とする請求項1又2に記載のRFタグ読取装置。
  5. 前記置き台は、複数のRFタグが貼付された物品を混載する籠を置く水平な台であり、
    前記複数の直線偏波アンテナは、前記水平な台の上面及び上面上の側面に偏波面が直交するように配置され、回転可能に設置されたと、
    前記駆動手段は、前記複数の直線偏波アンテナを回転角度π/2(rad)の範囲で、所定分割で回転させる回転手段であり、
    前記RFタグ読取手段は、前記所定分割に同期して前記複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグの一括読取処理を行
    前記統合処理手段は、前記所定分割毎前記RFタグ読取手段によって行われた前記各直線偏波アンテナ毎の前記一括読取処理による読取結果を統合して、前記置き台上に混載された前記物品に貼付された前記複数のRFタグの一括読取結果を出力することを特徴とする請求項1又2に記載のRFタグ読取装置。
  6. RFタグ読取装置を用いたRFタグの一括読取方法であって、
    複数のRFタグが貼付された物品が置き台に置かれたことを検出する第1処理であって、前記複数のRFタグは不規則に様々な方向を向いている、第1処理と、
    前記置き台の近傍に偏波面が直交するように配置された複数の直線偏波アンテナの各々から電磁波を照射し、各直線偏波アンテナ毎に、該直線偏波アンテナにおける読み取りエリア内の前記複数のRFタグを一括して読み取る一括読取を行う第2処理と、
    前記置き台上に置かれた前記物品に貼付された前記複数のRFタグの貼付方向と、前記複数の直線偏波アンテナにおける読み取りエリアとの相対位置を、予め決めた範囲内で、所定時間毎に変化させる第3処理と、
    前記予め決めた範囲内をカバーするまで、前記第3処理で前記相対位置を変化させ、変化させた相対位置毎に、前記第2処理及び前記第3処理を繰り返すことと
    前記相対位置毎の前記第2処理における前記複数のRFタグの一括読取の読取結果を統合して前記複数のRFタグの一括読取結果を出力する第4処理と、
    を含むことを特徴とするRFタグの一括読取方法。
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