JP6278521B2 - アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法 - Google Patents

アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6278521B2
JP6278521B2 JP2015033356A JP2015033356A JP6278521B2 JP 6278521 B2 JP6278521 B2 JP 6278521B2 JP 2015033356 A JP2015033356 A JP 2015033356A JP 2015033356 A JP2015033356 A JP 2015033356A JP 6278521 B2 JP6278521 B2 JP 6278521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic
field distribution
antenna device
electromagnetic field
electromagnetic wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015033356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016158042A (ja
Inventor
秀哉 宗
秀哉 宗
篤也 安藤
篤也 安藤
杉山 隆利
隆利 杉山
篤志 真田
篤志 真田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION YAMAGUCHI UNIVERSITY
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION YAMAGUCHI UNIVERSITY
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION YAMAGUCHI UNIVERSITY, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION YAMAGUCHI UNIVERSITY
Priority to JP2015033356A priority Critical patent/JP6278521B2/ja
Publication of JP2016158042A publication Critical patent/JP2016158042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6278521B2 publication Critical patent/JP6278521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Description

本発明は、アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法に関し、更に詳しくは、電磁波を特定の位置に集中させるサブ波長構造を有するアンテナ装置に関する。
アンテナ装置により無線伝送や電力伝送を行う場合、アンテナ装置から放射される電磁波の電力を特定の位置に集中させることにより伝送効率を向上させることができる。特定の位置に電磁波の電力を集中させるアンテナ装置として、誘電体レンズを開口面に設置したアンテナ装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。誘電体レンズは、光学レンズと同様のレンズ媒質を用いて実現され、アンテナ装置から放射される電磁波の電力を誘電体レンズの焦点に集中させることができる。
図8に、従来技術による誘電体レンズを用いたアンテナ装置の構成例を示す。図8において、波源WS1から放射された電磁波の電力は、誘電体レンズDR1の焦点F1に集中される。また、波源WS2から放射された電磁波の電力は、誘電体レンズDR2の焦点F2に集中される。従って、図8のアンテナ装置によれば、誘電体レンズDR1,DR2の焦点F1,F2に対応した2箇所に電磁波の電力を同時に集中させることができる。ただし、誘電体レンズの焦点は光学レンズと同様の原理に基づいて定まるため、回折限界を超えた位置に誘電体レンズの焦点を設定することはできない。
但馬 陽介, 道下 尚文, 山田 吉英, "マルチビームレンズアンテナ給電用偏波可変パッチアレーの実現", 電子情報通信学会論文誌 B Vol.J92-B, No.9, pp.1471-1474, 2009.
図8に示す従来技術によれば、電力を集中させる位置毎に波源と誘電体レンズとを準備する必要があるため、アンテナ装置が複雑化すると共に大型化する。一つの誘電体レンズを用いて複数の位置に同時に電磁波の電力を集中させる技術もあるが(例えば、非特許文献1)、この場合、誘電体レンズが大型化する。従って、複数の位置に同時に電磁波の電力を集中させる従来技術によれば、アンテナ装置が大型化し、アンテナ装置の設置場所を確保することが困難になるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、波源から放射された電磁波の電力を、1または2以上の所望の位置に集中させることができるアンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、電磁波を放射する波源と、前記電磁波の伝搬路上に配置され、前記電磁波の波長よりも小さい寸法の金属パッチまたは金属スロットが前記電磁波の放射方向と交差する方向に周期的または非周期的に配列された構造を有し、前記電磁波の電力が所望の位置で極大となるように前記電磁波の電磁界分布を変換するプレートと、を備えたアンテナ装置の構成を有する。
前記アンテナ装置において、前記金属パッチまたは金属スロットの形状または大きさは、前記プレートを透過した電磁波の振幅または位相が、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を形成する所望量となるように、設定されてもよい。
本発明の一態様によるアンテナ装置の設計方法は、波源から放射された電磁波の電力を集中させる所望の位置を含む仮想面FP上の電磁界分布を求め、前記仮想面FP上の電磁界分布をフーリエ変換することにより、第1空間周波数ドメインの電磁界分布を算出する第1段階と、前記波源と前記所望の位置との間に配置されたプレートから前記所望の位置までの伝搬特性の逆特性を示す逆伝播ファクタを前記第1空間周波数ドメインの電磁界分布に掛け合わせることにより、前記プレート上の第2空間周波数ドインの電磁界分布を求める第2段階と、前記第2空間周波数ドメインの電磁界分布を逆フーリエ変換することにより、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を求める第3段階と、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布が得られるように、前記プレート上に、前記波源から放射された電磁波の波長よりも小さい寸法の金属パッチまたは金属スロットを前記電磁波の放射方向と交差する方向に周期的に配列する第4段階と、を含むアンテナ装置の設計方法の構成を有する。
前記アンテナ装置の設計方法において、例えば、前記プレートを透過した電磁波の振幅または位相が、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を形成する所望量となるように、前記金属パッチまたは金属スロットの形状または大きさを設定する第5段階と、を更に含んでもよい。
本発明は、次のように表現することもできる。
本発明によるアンテナ装置は、波長と較べて小さい金属パッチや金属スロットを周期配列した構造を有するプレートを波源の近傍に配置するアンテナ構造を持ち、特定の箇所に電力を集中させるアンテナ構造の構成を有する。
また、本発明によるアンテナ装置の設計方法は、電力を集中させる面の電磁界分布を求め、そのフーリエ変換により空間周波数ドメインの電磁界分布を算出し、近傍界プレートまでの逆伝播ファクタを掛け合わせ、逆フーリエ変換を行うことで、近傍界プレート上の電磁界分布を求めることを特徴とするアンテナ装置の設計方法の構成を有する。
更に、本発明によるアンテナ装置の設計方法は、上記のプレート上の電磁界分布を実現する金属パッチまたはスロットの形状(素子)を上記のプレート上に配置する段階と、金属パッチやスロットの形状の大きさを変化させることにより、上記のプレートを透過する電磁波の振幅や位相を所望量だけ変化させる段階と、を含むことを特徴とするアンテナ装置の設計方法の構成を有する。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、波源から放射された電磁波の電力を、1または2以上の所望の位置に集中させることができる。
本発明の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置に備えられた近傍界プレートの説明図であり、(A)は、近傍界プレートの構成例を示し、(B)は、近傍界プレート上の電磁界分布の一例を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第1例による素子の構造を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第2例による素子の構造を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第3例による素子の構造を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第4例による素子の構造を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナ装置の設計手順の一例を示すフローチャートである。 従来技術による誘電体レンズを用いたアンテナ装置の構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態によるアンテナ装置は、次に説明するように、サブ波長構造を持つ近傍界プレートを波源の近傍に配置する構造を有している。本発明の本実施形態によるアンテナ装置は、近傍界における所望の複数の箇所に電磁波の電力を集中させる電磁波放射装置である。
図1は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の構成例を示す図である。
アンテナ装置100は、波源110と近傍界プレート120とを備えている。波源110は、電磁波を放射するための要素であり、例えば、ダイポールアンテナやホーンアンテナなど、電磁波の放射源である。近傍界プレート120は、波源110から放射された電磁波の電力を、近傍界プレートから距離Lだけ離れた仮想面FP上の所望の位置に集中させるための要素であり、波源110の放射方向における電磁波の伝搬路上に配置されている。
図2は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100に備えられた近傍界プレート120の説明図であり、(A)は、近傍界プレート120の構成例を示し、(B)は、近傍界プレート120上の電磁界分布の一例を示す図である。
図2(A)に示すように、近傍界プレート120は、誘電体基板121上に形成された複数の素子122が行列状に周期的または非周期的に配列された構造を有しており、波源110から放射された電磁波の電力が仮想面FP上の所望の1または2以上の位置で極大となるように、即ち、波源110から放射された電磁波の電力が仮想面FP上の所望の1または2以上の位置に集中するように、上記電磁波の電磁界分布を変換するための要素である。なお、2以上の位置に電力を集中させる場合、これらの2以上の位置は、必ずしも同一面上に位置する必要はない。
複数の素子122のそれぞれは、波源110から放射される電磁波の波長よりも小さいサイズを有しており、例えば、金属パッチや金属スロット等を含む。近傍界プレート120は、複数の素子122が波源110から放射された電磁波の伝搬方向と交差する方向に配列された状態となるような姿勢で波源110の近傍に配置される。
また、複数の素子122のそれぞれを構成する金属パッチまたは金属スロットの形状や大きさは、近傍界プレート120を透過した電磁波の振幅または位相が、仮想面FP上の所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を形成する所望量となるように、設定されている。従って、複数の素子122そのそれぞれは、必ずしも同一の素子構造を有しておらず、素子122の素子構造として、複数種類の素子構造が存在する。
図2(A)には、素子122として、素子構造が互いに異なる2種類の円環状の素子122A,122Bが例示されている。この例では、素子122A,122Bは、円環状の金属パッチであり、素子122A,122Bの各外径は互いに同じ値に設定されており、素子122A,122Bの各内径は互いに異なる値に設定されている。
なお、1つの素子122を構成する金属パッチと1つの素子122が形成された誘電体基板121とを素子122として定義してもよい。後述する第1例から第4例による各素子についても同様である。
本実施形態では、近傍界プレート120上の各位置に配置される素子122の素子構造を適切に選択することにより、波源110から放射される電磁波の特定の周波数領域において、近傍界の高次の空間高調波成分を増強することを可能とする。これにより、一般的な誘電体レンズの回折限界を超えた位置に電磁波の電力を集中させることができ、任意の位置に電磁波の電力を集中させることが可能となる。
次に、近傍界プレート120上に配置された素子122の代表的な素子構造の例をいくつか説明する。
図3は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の構成の詳細を示す図であり、素子122の第1例による素子1221の構造を示す図である。図3の第1例による素子1221は、直径bの円板状の金属パッチである。素子1221は、波源110から放射される電磁波の周波数として60GHzを想定した素子構造を有している。例えば、素子1221が形成された誘電体基板121の厚さhは0.508mmに設定され、その比誘電率は2.17であり、その誘電体損は0.00085である。
また、周期配列された素子122の周期である格子定数(図2(A)において、1つの素子を含む格子の寸法)は、例えば1.3mmに設定される。即ち、図3のxyz座標系において、電磁波の放射方向をz軸方向とすれば、素子1221が形成された誘電体基板121の1つの格子のx軸方向の寸法jとy軸方向の寸法kは、それぞれ1.3mmである。ただし、素子122は、図2(A)に例示するように周期配列された各素子122が形成された誘電体基板121は、近傍界プレート120の寸法に相当する寸法を有する1枚の基板を構成する。
図4は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の構成の詳細を示す図であり、素子122の第2例による素子1222の構造を示す図である。図4の第2例による素子1222は、直径aの金属スロットである。素子1222は、波源110から放射される電磁波の周波数として60GHzを想定した素子構造を有しており、上述と同様の誘電体基板121上に配置されている。
図5は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第3例による素子1223(1223A,1223B)の構造を示す図である。素子1223は、直径aの金属スロットからなる素子1223Aと、直径bの円板状の金属パッチからなる素子1223Bとを含む。即ち、第3例による素子1223は、上述の第1例による素子1221と第2例による素子1222との組み合わせから構成される。第3例の素子1223によれば、直径bの金属パッチと直径aの金属スロットとを一つの素子で実現することができる。
図6は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の構成の詳細を示す図であり、近傍界プレートに配置された第4例による素子1224の構造を示す図である。素子1224は、直径aの金属スロットからなる素子1224Aと、直径bの円板状の金属パッチからなる素子1224Bとを含む。第4例による素子1224は、金属スロットと金属パッチとを有する点で、上述の第3例と類似するが、金属スロットを含む素子1224Aは、誘電体基板121の一面に配置され、金属パッチを含む素子1224Bは、誘電体基板121の他面(金属スロットが配置された面とは反対の面)に配置されている。
第4例によれば、第3例と同様に、直径bの金属パッチと直径aの金属スロットとを一つの素子で実現することができることに加え、金属スロットの直径aと金属パッチの直径bとを相互に独立に設定することができる。従って、1を超えた値に比b/aを設定することができ、素子の設計の自由度を改善することができる。
上述のように、第1例による素子1221、第2例による素子1222、第3例による素子1223、第4例による素子1224は、透過振幅および透過位相に関して、互いに異なる特性を有している。近傍界プレート120の表面に所望の電磁界分布を実現するように、上述の素子1221,1222,1223,1224の各金属パターンを配置することにより、仮想面FP上の所望の複数の異なる位置に電磁波の電力を集中させることができる。
なお、金属パッチまたは金属スロットの形状は、異方性を小さくするために回転対称となる形状を用いるのが望ましいが、本発明の近傍界プレート120を構成する素子122の形状は、回転対称に限定されず、回転対称以外の形状であってもよい。
次に、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の設計手順(設計方法)の一例を説明する。
図7は、本発明の実施形態によるアンテナ装置100の設計手順の一例を示すフローチャートである。
まず、波源110から放射された電磁波の電力を集中させる所望の位置を含む仮想面FP上の電磁界分布を求め、上記仮想面FP上の電磁界分布をフーリエ変換することにより、空間周波数ドメインの電磁界分布を算出する(ステップS1)。つぎに、ステップS1で求めた空間周波数ドメインの電磁界分布に、波源110と上記所望の位置との間に配置された近傍界プレート120から上記所望の位置までの伝搬特性(伝搬定数)の逆特性を示す伝播ファクタを掛け合わせることにより、近傍界プレート120上の空間周波数ドメインの電磁界分布を求める(ステップS2)。つぎに、ステップS2で求めた近傍界プレート120上の空間周波数ドメインの電磁界分布を逆フーリエ変換することにより、上記所望の位置における電磁波の電力を極大とするときの近傍界プレート120上の電磁界分布を求める(ステップS3)。
つぎに、近傍界プレート120上の電磁界分布に合わせて、近傍界プレート120上の素子122を配列する(ステップS4)。
詳細には、波源110から近傍界プレート120までの伝播定数を波源110の電磁界分布に乗算することにより、近傍界プレート120上の電磁界分布を求める。そして、波源110から近傍界プレート120までの伝播定数を波源110の電磁界分布に乗算することにより求められた電磁界分布が、上述のステップS3で求められ電磁界分布となるように、近傍界プレート120上に、波源110の波長よりも小さい金属パッチまたは金属スロットからなる素子122を、図2(A)に例示するように周期配列または非周期配列する。
換言すれば、仮想面FP上の所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布が得られるように、近傍界プレート120上に、波源110から放射された電磁波の波長よりも小さい寸法の金属パッチまたは金属スロットからなる素子122を電磁波の放射方向と交差する方向に周期的に配列する。この場合、近傍界プレート120を透過した電磁波の振幅または位相が、上記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を形成する所望量となるように、各素子122の金属パッチまたは金属スロットの形状や大きさを設定する。
このように金属パッチまたは金属スロットからなる素子122を近傍界プレート120上に配列し、素子122の形状または大きさに応じて透過する電磁波の振幅や位相が異なることを利用することにより、所望の位置における電磁波の電力が極大となるような所望の電磁界分布を近傍界プレート120上に実現する。
上述した本発明の実施形態によれば、装置の大型化を抑制しつつ、波源から放射された電磁波の電力を、1または2以上の所望の位置に同時に集中させることができる。
また、上述した本発明の実施形態によれば、波源110から放射される電磁波の特定の周波数領域において、近傍界の高次の空間高調波成分の増強を実現することができる。これにより、一般的な誘電体レンズの回折限界を超えた位置に電磁波の電力を集中させることができる。
また、上述した本発明の実施形態によれば、近傍界プレート120上の複数の素子122の各素子構造を選択することにより、所望の複数の位置に電磁波の電力を同時に集中させることができる。従って、電磁波の電力を集中させる位置が複数であっても、装置を小型化することができる。
また、上述した本発明の実施形態によれば、アンテナ装置100は、小型化かつ近傍界における所望の複数の箇所に電磁波の電力を集中させることができる。したがって、アンテナ装置100は、近接通信する際に情報漏えいを抑えることができ、高セキュアーな無線通信システムを構築することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の修正、変形、付加、置換等が可能である。
例えば、上述の実施形態において、図3から図5に示す例では、誘電体基板121の一面側に金属パッチまたは金属スロットを設けたが、誘電体基板121の両面(例えば表面および裏面)に金属パッチまたは金属スロットを設けてもよい。図6の例についても同様に、誘電体基板121の一面側(例えば表面)に金属スロットを含む素子1224Aに加えて金属パッチを設けてもよく、その他面側(例えば裏面)に、金属パッチを含む素子1224Bに加えて金属スロットを設けてもよい。即ち、必要とする電磁界分布を得ることができることを限度として、誘電体基板121の任意の面に任意の構造の素子を設けることが可能である。
100…アンテナ装置、110…波源、120…近傍界プレート、121…誘電体基板、122,1221,1222,1223,1224…素子。

Claims (2)

  1. 波源から放射された電磁波の電力を集中させる所望の位置を含む仮想面FP上の電磁界分布を求め、前記仮想面FP上の電磁界分布をフーリエ変換することにより、第1空間周波数ドメインの電磁界分布を算出する第1段階と、
    前記波源と前記所望の位置との間に配置されたプレートから前記所望の位置までの伝搬特性の逆特性を示す逆伝播ファクタを前記第1空間周波数ドメインの電磁界分布に掛け合わせることにより、前記プレート上の第2空間周波数ドインの電磁界分布を求める第2段階と、
    前記第2空間周波数ドメインの電磁界分布を逆フーリエ変換することにより、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を求める第3段階と、
    前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布が得られるように、前記プレート上に、前記波源から放射された電磁波の波長よりも小さい寸法の金属パッチまたは金属スロットを前記電磁波の放射方向と交差する方向に周期的または非周期的に配列する第4段階と、
    を含むアンテナ装置の設計方法。
  2. 前記第4段階は、前記プレートを透過した電磁波の振幅または位相が、前記所望の位置における電磁波の電力を極大とする電磁界分布を形成する所望量となるように、前記金属パッチまたは金属スロットの形状または大きさを設定する段を含むことを特徴とする請求項に記載のアンテナ装置の設計方法。
JP2015033356A 2015-02-23 2015-02-23 アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法 Active JP6278521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033356A JP6278521B2 (ja) 2015-02-23 2015-02-23 アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033356A JP6278521B2 (ja) 2015-02-23 2015-02-23 アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016158042A JP2016158042A (ja) 2016-09-01
JP6278521B2 true JP6278521B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=56826506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015033356A Active JP6278521B2 (ja) 2015-02-23 2015-02-23 アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6278521B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6950830B2 (ja) * 2017-12-25 2021-10-13 日本電気株式会社 位相制御装置、アンテナシステム及び電磁波の位相制御方法
JP7192717B2 (ja) * 2019-09-02 2022-12-20 豊田合成株式会社 電波透過カバー

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235460A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsumi Electric Co Ltd アンテナ装置
US7821473B2 (en) * 2007-05-15 2010-10-26 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Gradient index lens for microwave radiation
US20090160718A1 (en) * 2007-12-21 2009-06-25 Ta-Jen Yen Plane focus antenna
JP5249589B2 (ja) * 2008-01-11 2013-07-31 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 伝搬特性推定方法及びプログラム
JP5054174B2 (ja) * 2010-08-26 2012-10-24 日本電業工作株式会社 アンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016158042A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ra’di et al. Metagratings: Beyond the limits of graded metasurfaces for wave front control
CN102820542B (zh) 波导缝隙天线及无线通信系统
US8847836B2 (en) Antenna structure and multi-beam antenna array using the same
KR101975022B1 (ko) 지향성 음향 장치
US11095039B2 (en) Communication apparatus
JP6278521B2 (ja) アンテナ装置および該アンテナ装置の設計方法
Young et al. Improving the calibration efficiency of an array fed reflector antenna through constrained beamforming
JP2010063051A (ja) レンズアンテナ
Afzal et al. Quasi-analytical synthesis of continuous phase correcting structures to increase the directivity of circularly polarized Fabry-Perot resonator antennas
CN106848581A (zh) 用于近场聚焦的内向零阶Hankel漏波天线
JP2011019021A (ja) リフレクトアレイ
Hua et al. Bidirectional radiation high-gain antenna based on phase gradient metasurface
Wong et al. A simple active Huygens source for studying waveform synthesis with Huygens metasurfaces and antenna arrays
US10454179B1 (en) Holographic artificial impedance antennas with flat lens feed structure
WO2016012745A1 (en) Lens design method and radiation source substrate
CN103066392B (zh) 一种毫米波段的多模波纹喇叭
CN105098370B (zh) 利用声超构材料实现低频声波自准直异常透射的方法
CN104754459A (zh) 利用声偶级子阵列提高低频声波的指向性的方法
JP5174700B2 (ja) アンテナ装置
US20160204516A1 (en) Focusing Antenna
JPWO2018109837A1 (ja) 反射鏡アンテナ装置
Ahmed et al. Reconfigurable dual-beam lensing utilizing an EBG-based anisotropic impedance surface
JP6945779B2 (ja) アンテナ装置
JP2013070366A (ja) 空中線
JP2018137563A (ja) 平面アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6278521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250