JP6277522B2 - 無線中継装置、及び無線中継方法 - Google Patents
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Description
図20に、一般的な無線中継装置が用いられる場合の登録設定の手順を示す。なお、本明細書及び図面において、アクセスポイントを「AP」、ステーションを「STA」と適宜表記する。
≪第1の実施の形態≫
図1は、本実施の形態の無線通信システム1の概要図である。
無線通信システム1は、アクセスポイント100と、ステーション200と、無線中継装置300とを備えたWi−Fi(Wireless Fidelity)通信システムである。なお、本実施の形態1では、一例として無線通信システム1をWi−Fi通信システムとする場合について説明するが、無線通信システム1はその他の無線LANにも適用可能である。
また、無線通信システム1は、一例として登録設定にWPS(Wi-Fi Protected Setup)及びWPA(Wi -Fi Protected Access)を用いる場合について説明する。WPSは、Wi−Fi通信における暗号化設定の規格であり、WPAは、Wi−Fi通信における暗号化方式の一つである。無論、無線通信システム1は、その他の暗号化設定方法や暗号化方式が用いられる場合にも適用可能である。
ステーション200は、アクセスポイント100の通信可能エリア101の外、且つ無線中継装置300の通信可能エリア301の中に配置されており、無線中継装置300を介してアクセスポイント100と通信を行う。
図2は、無線通信システム1のWi−Fi通信に先立って行われる、本発明に係る登録設定の手順を説明する図である。
先ず、アクセスポイント100と無線中継装置300との間で登録設定を行う(図2(a))。登録設定完了後、必要に応じて無線中継装置300を移動させ、アクセスポイント100と無線中継装置300との間の通信が正常に行われるか否かを確認する(図2(b))。その後、無線中継装置300を介して、アクセスポイント100と、実際の使用位置に設けられているステーション200との間の登録設定を行う。登録設定完了後、無線中継装置300を介したアクセスポイント100とステーション200との間の通信が正常に行われるかを確認する(図2(c))。
<1−1.構成>
図3は、アクセスポイント100の構成図である。なお、図3に示す構成は、無線通信に先立つ登録設定に関する構成を示すものであって、その他の構成(例えば、登録設定後の無線通信処理や、ブロードバンドルータとの間の通信処理など)については省略する。
ポート110は、送信部111及び受信部112を備える。
なお、説明の都合上、アクセスポイント100はポート110を1つ備えるとするがこれに限定されず、当然、アクセスポイント100は複数のポート110を備える構成としてもよい。例えば、アクセスポイント100は複数のポート110を備え、2.4GHzと5GHzの待ち受けをそれぞれのポート110で行うようにしてもよい。
受信部112は、アンテナ120から入力された信号の受信処理を行い、信号解析部160に出力する機能を有する。
登録指示受付部130は、無線中継装置300やステーション200との間の登録設定を受け付けるトリガーであるユーザ操作、例えば、PBC(Push Button Configuration)ボタン押下やPIN(Personal Identification Number)入力を受け付ける機能を有する。
登録処理部140は、無線中継装置300やステーション200との間の登録設定に関する処理を行う機能を有する。
ここで、登録処理部140が行う登録設定に関する処理とは、WPSの暗号化設定のプロトコル処理等であり、WPSで規定された各種メッセージの送受信等を行う処理(以下、WPSシーケンスと言う。)、及び、WPAの暗号鍵を生成及び交換するプロトコル処理等であり、WPAで規定された各種メッセージの送受信等を行う処理(以下、WPAシーケンスと言う。)の内、アクセスポイント100側が行う処理である。
信号解析部160は、ポート110から出力された受信信号を解析する機能を有する。
具体的には、信号解析部160は、受信信号であるプローブリクエストを解析し、無線中継装置300が登録設定モードであるか否かの判断を行う。また、登録設定モードでないと判断した場合には、そのプローブリクエストの破棄を行う。また、受信信号を解析して、登録設定に関する信号である場合にはその信号を登録処理部140に出力する処理などを行う。
ステーション200は、ポート210、アンテナ220、登録指示受付部230、登録処理部240、信号生成部250、及び、信号解析部260を備える。
送信部211は、信号生成部250で生成された信号や、登録処理部240で行われる登録設定に関する信号の送信処理を行って、アンテナ220に出力する機能を有する。
受信部212は、アンテナ220から入力された信号の受信処理を行い、信号解析部260に出力する機能を有する。
登録処理部240は、アクセスポイント100との間の登録設定に関する処理を行う機能を有する。
信号生成部250は、プローブリクエスト(Probe Request)などの信号を生成する機能を有する。なお、ステーション200が登録設定モードである場合には、プローブリクエストに登録設定モードであることを示す情報を含める。
具体的には、信号解析部260は、受信信号を解析して、登録設定に関する信号である場合にはその信号を登録処理部240に出力する処理などを行う。
図5は、無線中継装置300の構成図である。
無線中継装置300は、ポート310、アンテナ320、自機器登録指示受付部330、自機器登録処理部340、ステーション登録中継指示受付部350、ステーション登録中継処理部360、中継処理部370、信号生成部380、及び、信号解析部390を備える。
なお、説明の都合上、無線中継装置300はポート310を1つ備えるとするがこれに限定されず、当然、無線中継装置300は複数のポート310を備える構成としてもよい。例えば、無線中継装置300は複数のポート310を備え、アクセスポイント100との通信と、ステーション200との通信とを別個のポート310で行うようにしてもよい。
受信部312は、アンテナ320から入力された信号の受信処理を行い、信号解析部390に出力する機能を有する。
自機器登録処理部340は、自機器とアクセスポイント100との間の登録設定に関する処理を行う機能を有する。
ステーション登録中継指示受付部350は、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定を中継する処理を受け付けるトリガーであるユーザ操作、例えば、登録中継ボタンが押下を受け付ける機能を有する。
信号生成部380は、プローブリクエストなどの信号を生成する機能を有する。なお、無線中継装置300が登録設定モードである場合には、プローブリクエストに登録設定モードであることを示す情報を含める。
具体的には、信号解析部390は、ビーコンを解析し、ビーコンの送信元であるアクセスポイント100が登録モードであるか否かの判断を行う。また、プローブリクエストを解析し、プローブリクエストの送信元であるステーション200が登録モードであるか否かの判断を行う。また、登録設定モードでないと判断した場合には、そのビーコンやプローブリクエストの破棄を行う。また、受信信号を解析して、自機器登録処理部340や、ステーション登録中継処理部360や、中継処理部370に振り分ける処理などを行う。
先ず、無線通信システム1の登録設定に関する一連の動作を説明する。
図6は、アクセスポイント100と無線中継装置300との間の登録設定の動作を示すシーケンスチャートである。
無線中継装置300は、接続先であるアクセスポイント100を探索する探索信号として、プローブリクエストを送信する(S1)。
ステップS1を受けて、アクセスポイント100は、プローブレスポンスを送信する(S2)。プローブレスポンスは、WSC IEとして、登録設定モードであるか否かを示す識別子Selected Registrarが含まれている。ステップS2では、アクセスポイント100が登録設定モードでないため、プローブレスポンスにはSelected Registrar = " FALSE "が含まれる。
ビーコンにもプローブレスポンスと同様に、WSC IEとして、登録設定モードであるか否かを示す識別子Selected Registrarが含まれている。ステップS3では、アクセスポイント100が登録設定モードでないため、ビーコンにはSelected Registrar = " FALSE "が含まれる。
ここで、アクセスポイント100において、登録設定を受け付けるトリガーであるユーザ操作、例えば、PBCボタン押下やPIN入力が行われたとする(S5)。ステップS5により、ステップS5の後の所定時間の間、アクセスポイント100は登録設定モードとなる。
ここで、無線中継装置300において、登録設定を受け付けるトリガーであるユーザ操作、例えば、PBCボタン押下やPIN入力が行われたとする(S8)。ステップS8により、ステップS8の後の所定時間の間、無線中継装置300は登録設定モードとなる。
ステップS10の後、アクセスポイント100と無線中継装置300との間では、WPSシーケンスの処理が行われ(S11)、続いて、WPAシーケンスの処理が行われる(S12)ことで、アクセスポイント100と無線中継装置300との間の登録設定処理が完了する。
無線中継装置300は、ステップS11及びステップS12の後、即ち、自身とアクセスポイント100との間の登録設定が完了した後、アクセスポイント100とステーション200との間の中継処理が可能となる。
また、ステーション200は、接続先を探索する探索信号として、プローブリクエストを送信する(S14)。ステップS14では、ステーション200が登録設定モードでないため、プローブリクエストにはSelected Registrar = " FALSE "が含まれる。
一方、アクセスポイント100は、上記図6でも説明したようにビーコンを送信する(S3)。
ステップS3を受けて、無線中継装置300は、アクセスポイント100が登録設定モードでないため、ステップS3で受信したビーコンを破棄する(S16)。
ステップS5により、WSC IEとして、Selected Registrar = " TRUE "と、PBC/PINとを含むビーコンが送信される(S6)。
ステップS6を受けて、無線中継装置300は、アクセスポイント100が登録設定モードであることを検出する(S7)。
ステップS17の後の登録設定モード状態において、ステーション200が送信するプローブリクエストには、WSC IEとして、送信元が登録設定モードであることを示すSelected Registrar = " TRUE "が含まれる。また、WSC IEとして、登録の設定手段を示す情報Selected Registrar Configuration Methodsが含まれる(なお、本明細書及び図面では、一例として、PBCボタン押下やPIN入力が成されたことを示す情報が含まれるものとして説明し、(PBC/PIN)と表記する。)また、WSC IEとして、自身の製造元等の機器情報(Device Information)が含まれる(S18)。
ステップS19の後、即ち、無線中継装置300において、アクセスポイント100及びステーション200のそれぞれの登録設定モード検出後、無線中継装置300は、ステップS6のビーコンをステーション200に転送し(S20)、ステップS18のプローブリクエストをアクセスポイント100に転送する(S21)。なお、ステップS20とS21の処理の順序は問わない。
ステップS23の後、無線中継装置300は、WPSシーケンスでアクセスポイント100とステーション200との間で送受信される信号を中継し(S24)、続いて、WPAシーケンスでアクセスポイント100とステーション200との間で送受信される信号を中継する(S25)。以上の処理により、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定が完了し、以降無線中継装置300を介した無線通信が可能となる。
上記図7のシーケンスチャートでは、アクセスポイント100の登録設定モードが検出された後に、ステーション200の登録設定モードが検出された場合について説明した。これに対して、以下で説明する図8では、ステーション200の登録設定モードが検出された後に、アクセスポイント100の登録設定モードが検出された場合について説明する。
ステップS16の後に、ステーション200において、登録設定を受け付けるトリガーであるユーザ操作が行われたとする(S17)。
ステップS17により、WSC IEとして、Selected Registrar = " TRUE "、PBC/PIN、Device Informationを含むプローブリクエストが送信される(S18)。
そして、ステップS19の後に、アクセスポイント100において、登録設定を受け付けるトリガーであるユーザ操作が行われたとする(S5)。
ステップS5により、WSC IEとして、Selected Registrar = " TRUE "と、PBC/PINとを含むビーコンが送信される(S6)。
ステップS7の後、即ち、無線中継装置300において、アクセスポイント100及びステーション200のそれぞれの登録設定モード検出後、無線中継装置300は、ステップS6のビーコンをステーション200に転送し(S20)、ステップS18のプローブリクエストをアクセスポイント100に転送する(S21)。
以上の処理により、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定が完了し、以降無線中継装置300を介した無線通信が可能となる。
図7及び図8で説明したように、本実施の形態の無線中継装置300は、アクセスポイント100及びステーション200のそれぞれの登録設定モード検出後に、ビーコン及びプローブリクエストの転送と、WPSシーケンス及びWPAシーケンスにおいて、アクセスポイント100とステーション200との間で送受信される信号の中継とを行う。
図9は、無線中継装置300における、自身とアクセスポイント100との間の登録設定の動作を示すフローチャートである。
先ず、自機器登録指示受付部330が、ユーザ操作による、自機器とアクセスポイント100との間の登録指示を受け付けると(S101:YES)、信号生成部380は、WSC IEとして、Selected Registrar = " TRUE "、PBC/PIN、及びDevice Informationを含むプローブリクエスト生成し、そのプローブリクエストは送信部311により送信される(S102)。
図10は、アクセスポイント100と無線中継装置300との間の登録設定後における、無線中継装置300による、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定を中継する動作を示すフローチャートである。
続いて、受信部312で受信されたアクセスポイント100のビーコンにおいて、信号解析部390は、ビーコンに含まれるSelected Registrarの識別子からアクセスポイント100は登録設定モードであるか否かを判断する(S202)。
一方、ステップS203において、所定時間内に、受信部312がステーション200からのプローブリクエストを受信しなかった場合や、プローブリクエストは受信したが、信号解析部390が、ステーション200が登録設定モードであると検出しなければ(S203:NO)、ステップS202のビーコンは破棄され(S204)、ステップS202に戻る。
ステップS213の後、ステーション登録中継処理部360は、WPSシーケンスの処理及びWPAシーケンスの処理において、アクセスポイント100とステーション200との間で送受信される信号を中継する(S214、S215)。
本実施の形態によれば、無線通信に先立つアクセスポイント100とステーション200との間の登録設定を、無線中継装置300が中継して行うことが可能となる。そのため、従来のように、登録設定のためにステーション200をアクセスポイントに近づける必要がなく、ユーザは容易に登録設定を行うことが可能となる。
図7のシーケンスチャートに示した、無線中継装置300を介したアクセスポイント100とステーション200との間の登録設定の動作を、図11のシーケンスチャートに示すように変形してもよい。
図7では、アクセスポイント100の登録設定モード検出(S7)、及び、ステーション200の登録設定モード検出(S19)の後に、ビーコンの転送(S20)及びプローブリクエストの転送(S21)を行うとした。
アクセスポイント100はビーコンを周期的に送信する。そのため、図11に示すように、無線中継装置300は、ステーション200の登録設定モード検出を待たずに当該ビーコンの転送を行い、ステーション200は自身が登録設定モードでなければ当該ビーコンを破棄するとしてもよい。
即ち、図8のシーケンスチャートに示した、無線中継装置300を介したアクセスポイント100とステーション200との間の登録設定の動作を、図12のシーケンスチャートに示すように変形してもよい。
これに対して、図12は、ステーション200の登録設定モード検出(S19)の後、アクセスポイント100の登録設定モード検出を待たずに、ステップS18のプローブリクエストをアクセスポイント100に転送する(S21A)。そして、アクセスポイント100は、プローブレスポンス(S31)を返す。ステップS31を受けて、無線中継装置300は、アクセスポイント100が登録設定モードでないため、ステップS31で受信したプローブレスポンスを破棄する(S32)。
なお、図12では、ステップS31のプローブレスポンスの時点で、アクセスポイント100が登録設定モードでないとしたが、これに限定されず、アクセスポイント100が登録設定モードである場合も想定される。その場合、先ず、図12と同様、無線中継装置300は、アクセスポイント100が送信するビーコン(S6)によるアクセスポイント100の登録設定モード検出(S7)前に、ステーション200が送信するプローブリクエストを転送する(S21A)。そして、ステップS21Aの後、無線中継装置300は、アクセスポイント100が登録設定モードであれば、アクセスポイント100が送信するプローブレスポンスによって、即ちプローブレスポンスに含まれるSelected Registrar = " TRUE "によって、アクセスポイント100の登録設定モードを検出してもよい。
<1−5.変形例(その2)>
上記実施の形態では、無線中継装置300は、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定の動作において、プローブリクエストの転送(図7、8、及び11ではS21、図12ではS21A)と、プローブレスポンスの転送(S22、S23)とを行うとしたが、これに限定されない。当該動作を例えば図13に示す動作としてもよい。
上記実施の形態において、無線中継装置300は自機器登録指示受付部330を備え、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定中継のユーザ指示を受け付けて登録設定中継処理を行うとしたが、これに限定されない。無線中継装置300から自機器登録指示受付部330を除き、信号解析部390により、アクセスポイント100及びステーション200の登録設定モードを自動検出して、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定を中継する処理を行うとしてもよい。
本実施の形態2では、アクセスポイントとステーションとの間の登録設定を無線中継装置が中継する際に、アクセスポイントと無線中継装置との間の通信信号に暗号化を施すことで、登録設定時のセキュリティー性の向上を図る。
以下、本発明の実施の形態2について、図面を参照しつつ説明する。上記実施の形態1と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付しその説明を省略する。
図14は、本実施の形態2のアクセスポイント400の構成図であり、図15は、本実施の形態2の無線中継装置500の構成図である。
本実施の形態2の無線通信システム(不図示)は、上記実施の形態1の無線通信システム1において、アクセスポイント100をアクセスポイント400に置き換え、無線中継装置300を無線中継装置500に置き換えたものである。
登録処理部410は、登録処理部140と同様に、無線中継装置500との間の登録設定に関する処理として、WPSシーケンス及びWPAシーケンスの内のアクセスポイント400側が行う処理を行う。
ステーション登録中継処理部510は暗号部511を備え、アクセスポイント100とステーション200との間の登録設定を中継する処理を行う機能を有する。
本実施の形態2の無線通信システムの登録設定に関する一連の動作について説明する。
本実施の形態2において、アクセスポイント400と無線中継装置500との間の登録設定の動作は、上記実施の形態1におけるアクセスポイント100と無線中継装置300との間の登録設定の動作(図6)と同様である。
図16は、本実施の形態2において、無線中継装置500を介したアクセスポイント400とステーション200との間の登録設定の動作を示すシーケンスチャートである。ステップS23までの動作は、上記実施の形態1の図8又は図9に示す動作と同様である。
≪第3の実施の形態≫
本実施の形態3では、無線中継装置がアクセスポイントに代わって、アクセスポイントとステーションとの間の登録設定を行う。
<3−1.構成>
図17は、本実施の形態3のアクセスポイント600の構成図であり、図18は、本実施の形態3の無線中継装置700の構成図である。
図17に示すアクセスポイント600は、上記実施の形態1のアクセスポイント100において、登録処理部140を登録処理部610に置き換え、更にステーション登録情報取得部620を追加したものである。
また、登録処理部610は、無線中継装置700に対して、自身に代わってステーション200との間の登録設定に関する処理(登録設定の代理処理)を行わせる。具体的には、無線中継装置700に対して、その代理処理の指示と、代理処理に用いる情報の提供を行う。
図18に示す無線中継装置700は、上記実施の形態1の無線中継装置300において、ステーション登録中継処理部360をステーション登録処理部710に置き換えたものである。
本実施の形態3の無線通信システムの登録設定に関する一連の動作について説明する。
本実施の形態3において、アクセスポイント600と無線中継装置700との間の登録設定の動作は、上記実施の形態1におけるアクセスポイント100と無線中継装置300との間の登録設定の動作(図6)と同様である。
図19は、本実施の形態3において、無線中継装置700を介したアクセスポイント600とステーション200との間の登録設定の動作を示すシーケンスチャートである。ステップS20までの動作は、上記実施の形態1の図8又は図9に示す動作と同様である。
ステップS51を受けて、アクセスポイント600は無線中継装置700に対して、ステーション200との間の登録設定の代理処理の指示を行い、その代理処理に用いる情報を提供する(S52)。
ステップS54の後、無線中継装置700はアクセスポイント600に対して、ステーション200の登録設定に関する情報を提供する(S55)。
本実施の形態3によれば、アクセスポイント600に代わって、無線中継装置500がアクセスポイント600とステーション200との間の登録設定を行うことにより、無線中継装置500による信号中継処理が少なくなり、当該登録設定の高速化が期待できる。
本発明は上記の実施の形態及び変形例で説明した内容に限定されず、例えば、以下であってもよい。
(1)上記各実施の形態及び変形例はWi−Fiに限定されず、様々な無線通信に対して適用可能である。
(3)上記各実施の形態及び変形例の暗号方式はWPAに限定されず、様々な暗号方式は用いられてもよい。例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA2が用いられてもよい。
(6)上記各実施の形態、変形例及び補足などにおいて説明した内容を適宜組み合わせてもよい。
上記各実施の形態、変形例及び補足(その1)に係る無線中継装置、無線中継方法、プログラムについてまとめる。
(1)第1の無線中継装置は、通信端末である親局及び子局のそれぞれと無線通信ネットワークを介して信号の送受信を行う無線通信部と、無線通信ネットワークにおいて前記親局と前記子局との間で無線通信を行うための登録設定に関する情報を中継する登録中継処理を行うプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記無線通信部が、前記親局が前記子局からの登録設定を受け付け可能な状態であることを示す第1信号を前記親局から受信した場合、前記親局が登録設定モードであることを検出し、前記無線通信部が、前記子局が前記親局に対して前記登録設定を要求していることを示す第2信号を前記子局から受信した場合、前記子局が登録設定モードであることを検出し、前記親局及び前記子局の両方が前記登録設定モードであること検出した場合に、前記無線通信部を介して、前記第1信号を前記子局に送信し、前記第2信号を前記親局に送信する、ことを特徴とする。
(2)第2の無線中継装置は、第1の無線中継装置において、前記プロセッサは、前記親局の登録設定モードを検出した後、所定時間内に前記子局の登録設定モードを検出したとき、前記登録中継処理を行う、としてもよい。
(3)第3の無線中継装置は、第1の無線中継装置において、前記プロセッサは、前記子局の登録設定モードを検出した後、所定時間内に前記親局の登録設定モードを検出したときに、前記登録中継処理を行う、としてもよい。
(4)第4の無線中継装置は、第1の無線中継装置において、更に、前記登録中継処理開始のユーザ指示を受け付けるユーザ指示受付部を備え、前記プロセッサは、前記登録中継処理を、前記ユーザ指示受付部において前記ユーザ指示が受け付けられ、且つ、前記親局及び前記子局の登録設定モードを検出した場合に行う、としてもよい。
(5)第5の無線中継装置は、第1の無線中継装置において、前記無線通信はIEEE802.11無線LAN標準規格である、としてもよい。
(7)無線中継方法は、無線通信端末である親局と子局との間の無線通信を中継する無線中継装置が行う無線中継方法であって、前記親局及び前記子局のそれぞれと無線通信ネットワークを介して信号の送受信を行い、無線通信ネットワークにおいて前記親局と前記子局との間で無線通信を行うための登録設定に関する情報を中継する登録中継処理を行い、前記登録中継処理において、前記親局が前記子局からの登録設定を受け付け可能な状態であることを示す第1信号が前記親局から受信された場合、前記親局が登録設定モードであることを検出し、前記子局が前記親局に対して前記登録設定を要求していることを示す第2信号が前記子局から受信された場合、前記子局が登録設定モードであることを検出し、前記親局及び前記子局の両方が前記登録設定モードであること検出した場合に、前記第1信号を前記子局に送信させ、前記第2信号を前記親局に送信させる、ことを特徴とする。
10 ブロードバンドルータ
11 アクセスポイント
12 ステーション
13 無線中継装置
20 インターネット
100、400、600 アクセスポイント
110、210、310 ポート
111、211、311 送信部
112、212、312 受信部
120、220、320 アンテナ
130、230 登録指示受付部
140、240、410、610 登録処理部
150、250、380 信号生成部
160、260、390 信号解析部
200 ステーション
300、500、700 無線中継装置
330 自機器登録指示受付部
340 自機器登録処理部
350 ステーション登録中継指示受付部
360、510 ステーション登録中継処理部
370 中継処理部
411、511 暗号部
620 ステーション登録情報取得部
710 ステーション登録処理部
Claims (8)
- 通信端末である親局及び子局のそれぞれと無線通信ネットワークを介して信号の送受信を行う無線通信部と、
無線通信ネットワークにおいて前記親局と前記子局との間で無線通信を行うための登録設定に関する情報を中継する登録中継処理を行うプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
前記無線通信部が、前記親局が前記子局からの登録設定を受け付け可能な状態であることを示す第1信号を前記親局から受信した場合、前記親局が登録設定モードであることを検出し、
前記無線通信部が、前記子局が前記親局に対して前記登録設定を要求していることを示す第2信号を前記子局から受信した場合、前記子局が登録設定モードであることを検出し、
前記親局及び前記子局の両方が前記登録設定モードであることを検出した場合に、前記無線通信部を介して、前記第1信号を前記子局に送信し、前記第2信号を前記親局に送信する、
無線中継装置。 - 前記プロセッサは、
前記親局の登録設定モードを検出した後、所定時間内に前記子局の登録設定モードを検出したとき、前記登録中継処理を行う、
請求項1記載の無線中継装置。 - 前記プロセッサは、
前記子局の登録設定モードを検出した後、所定時間内に前記親局の登録設定モードを検出したときに、前記登録中継処理を行う、
請求項1記載の無線中継装置。 - 更に、
前記登録中継処理開始のユーザ指示を受け付けるユーザ指示受付部を備え、
前記プロセッサは、
前記登録中継処理を、前記ユーザ指示受付部において前記ユーザ指示が受け付けられ、且つ、前記親局及び前記子局の登録設定モードを検出した場合に行う、
請求項1記載の無線中継装置。 - 前記無線通信はIEEE802.11無線LAN標準規格である、
請求項1記載の無線中継装置。 - 前記登録設定に、Wi-Fi (Wireless Fidelity)アライアンス規定のWPS (Wi-Fi Protected Setup)を用いる、
請求項5記載の無線中継装置。 - 無線通信端末である親局と子局との間の無線通信を中継する無線中継装置が行う無線中継方法であって、
前記親局及び前記子局のそれぞれと無線通信ネットワークを介して信号の送受信を行い、
無線通信ネットワークにおいて前記親局と前記子局との間で無線通信を行うための登録設定に関する情報を中継する登録中継処理を行い、
前記登録中継処理において、
前記親局が前記子局からの登録設定を受け付け可能な状態であることを示す第1信号が前記親局から受信された場合、前記親局が登録設定モードであることを検出し、
前記子局が前記親局に対して前記登録設定を要求していることを示す第2信号が前記子局から受信された場合、前記子局が登録設定モードであることを検出し、
前記親局及び前記子局の両方が前記登録設定モードであることを検出した場合に、前記第1信号を前記子局に送信させ、前記第2信号を前記親局に送信させる、
無線中継方法。 - 無線通信端末である親局と子局との間の無線通信を中継する無線中継装置によって行われるプログラムであって、
前記親局及び前記子局のそれぞれと無線通信ネットワークを介して信号の送受信を行い、
無線通信ネットワークにおいて前記親局と前記子局との間で無線通信を行うための登録設定に関する情報を中継する登録中継処理を行い、
前記登録中継処理において、
前記親局が前記子局からの登録設定を受け付け可能な状態であることを示す第1信号が前記親局から受信された場合、前記親局が登録設定モードであることを検出し、
前記子局が前記親局に対して前記登録設定を要求していることを示す第2信号が前記子局から受信された場合、前記子局が登録設定モードであることを検出し、
前記親局及び前記子局の両方が前記登録設定モードであることを検出した場合に、前記第1信号を前記子局に送信させ、前記第2信号を前記親局に送信させる、
プログラム。
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