[実施の形態1]
図1に、プロトコル変換システムのネットワーク構成例を示す。ゲートウェイ装置101は、第1移動体通信システム103及び第2移動体通信システム105と接続している。
この例では、第1移動体通信システム103とゲートウェイ装置101との間は、SIP(Session Initiation Protocol)による信号(以下、SIP信号という。)が伝送される。また、第2移動体通信システム105とゲートウェイ装置101との間は、ISUP(ISDN user part)による信号(以下、ISUP信号という。)が伝送される。
ゲートウェイ装置101は、プロトコルが異なる信号を相互に変換して通信を行う。この例では、第1移動体通信システム103は、SIP信号をゲートウェイ装置101へ送信する。ゲートウェイ装置101は、SIP信号を受信すると、SIP信号をISUP信号に変換して、ISUP信号を第2移動体通信システム105に送信する。
更に、第2移動体通信システム105は、ISUP信号をゲートウェイ装置101へ送信する。ゲートウェイ装置101は、ISUP信号を受信すると、ISUP信号をSIP信号に変換して、SIP信号を第1移動体通信システム103に送信する。
図2と図3に、呼接続シーケンスの例を示す。図2は、第1移動体通信システム103から起呼信号が発せられる呼接続シーケンスの例を示している。
第1移動体通信システム103は、ゲートウェイ装置101へINVITE起呼信号を送信する(S201)。INVITE起呼信号は、リクエストの一種であって、INVITEリクエストということもある。
ゲートウェイ装置101は、INVITE起呼信号を受信すると、第2移動体通信システム105へIAM起呼信号を送信する(S203)。IAM起呼信号は、アドレスメッセージということもある。
第2移動体通信システム105は、IAM起呼信号を受信すると、ゲートウェイ装置101へACM起呼応答信号を送信する(S205)。ACM起呼応答信号は、アドレス完了メッセージということもある。
ゲートウェイ装置101は、ACM起呼応答信号を受信すると、第1移動体通信システム103へ183起呼応答信号を送信する(S207)。183起呼応答信号は、レスポンスの一種であって、セッション進行レスポンスということもある。
また、第2移動体通信システム105は、ゲートウェイ装置101へCPG起呼応答信号を送信する(S209)。CPG起呼応答信号は、呼経過メッセージということもある。
ゲートウェイ装置101は、第2移動体通信システム105からCPG起呼応答信号を受信すると、第1移動体通信システム103へ180起呼応答信号を送信する(S211)。180起呼応答信号は、レスポンスの一種であって、呼び出し中レスポンスということもある。
更に、第2移動体通信システム105は、ゲートウェイ装置101へANM起呼応答信号を送信する(S213)。ANM起呼応答信号は、応答メッセージということもある。
ゲートウェイ装置101は、第2移動体通信システム105からANM起呼応答信号を受信すると、第1移動体通信システム103へ200起呼応答信号を送信する(S215)。200起呼応答信号は、レスポンスの一種であって、INVITEのOKレスポンスということもある。
第1移動体通信システム103は、200起呼応答信号を受信すると、ゲートウェイ装置101へACK起呼継続信号を送信する(S217)。ACK起呼継続信号は、リクエストの一種であって、ACKリクエストということもある。
ゲートウェイ装置101がACK起呼継続信号を受信すると、第1移動体通信システム103と第2移動体通信システム105の間は、通信中となる(S219)。
第1移動体通信システム103側から切断しようとする場合には、第1移動体通信システム103は、ゲートウェイ装置101へBYE切断信号を送信する(S221)。BYE切断信号は、リクエストの一種であって、BYEリクエストということもある。
ゲートウェイ装置101は、BYE切断信号を受信すると、第2移動体通信システム105へREL切断信号を送信する(S223)。REL切断信号は、切断メッセージということもある。
第2移動体通信システム105は、REL切断信号を受信すると、ゲートウェイ装置101へRLC切断応答信号を送信する(S225)。RLC切断応答信号は、復旧完了メッセージということもある。
ゲートウェイ装置101は、RLC切断応答信号を受信すると、第1移動体通信システム103へ200切断応答信号を送信する(S227)。200切断応答信号は、レスポンスの一種であって、BYEのOKレスポンスということもある。
本実施の形態では、第1移動体通信システム103から受信したSIP信号と、第2移動体通信システム105から受信したISUP信号とをロギング対象とする。この例では、第1移動体通信システム103から受信したINVITE起呼信号(S201)、第2移動体通信システム105から受信したACM起呼応答信号(S205)、第2移動体通信システム105から受信したCPG起呼応答信号(S209)、第1移動体通信システム103から受信したANM起呼応答信号(S213)、第1移動体通信システム103から受信したACK起呼継続信号(S217)、第1移動体通信システム103から受信したBYE切断信号(S221)及び第2移動体通信システム105から受信したRLC切断応答信号(S225)が、ロギング対象となる。
図3は、第2移動体通信システム105から起呼信号が発せられる呼接続シーケンスの例を示している。
第2移動体通信システム105は、ゲートウェイ装置101へIAM起呼信号を送信する(S301)。
ゲートウェイ装置101は、IAM起呼信号を受信すると、第1移動体通信システム103へINVITE起呼信号を送信する。(S303)。
第1移動体通信システム103は、INVITE起呼信号を受信すると、ゲートウェイ装置101へ183起呼応答信号を送信する(S305)。
ゲートウェイ装置101は、183起呼応答信号を受信すると、第2移動体通信システム105へACM起呼応答信号を送信する(S307)。
また、第1移動体通信システム103は、ゲートウェイ装置101へ180起呼応答信号を送信する(S309)。
ゲートウェイ装置101は、第1移動体通信システム103から180起呼応答信号を受信すると、第2移動体通信システム105へCPG起呼応答信号を送信する(S311)。
更に、第1移動体通信システム103は、ゲートウェイ装置101へ200起呼応答信号を送信する(S313)。
ゲートウェイ装置101は、第1移動体通信システム103から200起呼応答信号を受信すると、第2移動体通信システム105へANM起呼応答信号を送信する(S315)。
ゲートウェイ装置101がACK起呼継続信号を第1移動体通信システム103へ送信し(S317)、第1移動体通信システム103がACK起呼継続信号を受信すると、第1移動体通信システム103と第2移動体通信システム105の間は、通信中となる(S319)。
第2移動体通信システム105側から切断しようとする場合には、第2移動体通信システム105は、ゲートウェイ装置101へREL切断信号を送信する(S321)。
ゲートウェイ装置101は、REL切断信号を受信すると、第1移動体通信システム103へBYE切断信号を送信する(S323)。
第1移動体通信システム103は、BYE切断信号を受信すると、ゲートウェイ装置101へ200切断応答信号を送信する(S325)。
ゲートウェイ装置101は、200切断応答信号を受信すると、第2移動体通信システム105へRLC切断応答信号を送信する(S327)。
上述の通り本実施の形態では、第1移動体通信システム103から受信したSIP信号と、第2移動体通信システム105から受信したISUP信号とをロギング対象とする。この例では、第2移動体通信システム105から受信したIAM起呼信号(S301)、第1移動体通信システム103から受信した183起呼応答信号(S305)、第1移動体通信システム103から受信した180起呼応答信号(S309)、第1移動体通信システム103から受信した200起呼応答信号(S313)、第2移動体通信システム105から受信したREL切断信号(S321)及び第1移動体通信システム103から受信した200切断応答信号(S325)が、ロギング対象となる。
ゲートウェイ装置101は、例えば留守番電話サービスあるいはキャッチホンサービスのような多くのサービスに関して複数の通信プロトコル間の変換を行うので、処理すべき信号の内容及びシーケンスは多様である。
例えばプロトコルについて定義しているインターフェース仕様書に記載されている信号の仕様には、任意事項が含まれており、オプションによる自由度に漏れなく応じることは難しい。また、インターフェース仕様書に記載されているシーケンス例は限られており、多くの場合に実情を網羅しているとは言えない。以上で、呼接続シーケンスについての説明を終える。
続いて、図4を用いて、本実施の形態に係るロギングの概要について説明する。ゲートウェイ装置101は、受信した信号(以下、受信信号という。)を分類するための受信信号モデルを保持している。この例で、ゲートウェイ装置101は、SIP受信信号モデルA、SIP受信信号モデルB、SIP受信信号モデルC、SIP受信信号モデルD、SIP受信信号モデルE、ISUP受信信号モデルS、ISUP受信信号モデルT、ISUP受信信号モデルU及びISUP受信信号モデルVを保持している。そのうち、SIP受信信号モデルA、SIP受信信号モデルB、SIP受信信号モデルC、SIP受信信号モデルD及びSIP受信信号モデルEは、受信したSIP信号を分類するために用いられる。また、ISUP受信信号モデルS、ISUP受信信号モデルT、ISUP受信信号モデルU及びISUP受信信号モデルVは、受信したISUP信号を分類するために用いられる。
ゲートウェイ装置101は、信号を受信すると、受信信号を受信信号モデルに分類し、受信信号モデル毎の受信回数をカウントする。
この例では、SIP受信信号モデルAの受信回数は、75回である。SIP受信信号モデルAの受信回数は、SIP受信信号モデルAに分類された受信信号の個数に相当する。同様に、SIP受信信号モデルBの受信回数は、65回である。SIP受信信号モデルCの受信回数は、25回である。SIP受信信号モデルDの受信回数は、5回である。SIP受信信号モデルEの受信回数は、25回である。ISUP受信信号モデルSの受信回数は、80回である。ISUP受信信号モデルTの受信回数も、80回である。ISUP受信信号モデルUの受信回数は、5回である。ISUP受信信号モデルVの受信回数は、25回である。
尚、本実施の形態では、受信信号に適合する信号モデルが存在しない場合には、当該受信信号に相当する信号モデルを新たに登録する。
また、ゲートウェイ装置101は、呼接続における受信順に受信信号に適合する受信信号モデルを特定したシーケンスパターンも保持している。この例では、ゲートウェイ装置101は、シーケンスパターンW、シーケンスパターンX、シーケンスパターンY及びシーケンスパターンZを保持している。
図示するように、シーケンスパターンWは、順にSIP受信信号モデルA、ISUP受信信号モデルS、ISUP受信信号モデルT及びSIP受信信号モデルBを受信するシーケンスのパターンを示している。
同様に、シーケンスパターンXは、順にSIP受信信号モデルC、ISUP受信信号モデルS、ISUP受信信号モデルT、ISUP受信信号モデルU、SIP受信信号モデルD、SIP受信信号モデルE及びISUP受信信号モデルVを受信するシーケンスのパターンを示している。
同様に、シーケンスパターンYは、順にSIP受信信号モデルA、ISUP受信信号モデルS及びISUP受信信号モデルTを受信するシーケンスのパターンを示している。
同様に、シーケンスパターンZは、順にSIP受信信号モデルC、SIP受信信号モデルE及びISUP受信信号モデルVを受信するシーケンスのパターンを示している。
呼接続が切断されると、ゲートウェイ装置101は、呼接続における一連の受信信号を分類した受信信号モデルによってシーケンスパターンを特定し、シーケンスパターン毎の発生回数をカウントする。
この例では、シーケンスパターンWの発生回数は、65回である。同様に、シーケンスパターンXの発生回数は、5回である。シーケンスパターンYの発生回数は、10回である。シーケンスパターンZの発生回数は、20回である。
矢印で示したように、SIP受信信号モデルAは、シーケンスパターンW及びシーケンスパターンYに含まれる。従って、SIP受信信号モデルAの受信回数の75回は、シーケンスパターンWの発生回数の65回と、シーケンスパターンYの発生回数の10回との合計と一致する。
同様に、SIP受信信号モデルBは、シーケンスパターンWに含まれる。従って、SIP受信信号モデルBの受信回数の65回は、シーケンスパターンWの発生回数の65回と一致する。
同様に、SIP受信信号モデルCは、シーケンスパターンX及びシーケンスパターンZに含まれる。従って、SIP受信信号モデルCの受信回数の25回は、シーケンスパターンXの発生回数の5回と、シーケンスパターンZの発生回数の20回との合計と一致する。
同様に、SIP受信信号モデルDは、シーケンスパターンXに含まれる。従って、SIP受信信号モデルDの受信回数の5回は、シーケンスパターンXの発生回数の5回と一致する。
同様に、SIP受信信号モデルEは、シーケンスパターンX及びシーケンスパターンZに含まれる。従って、SIP受信信号モデルEの受信回数の25回は、シーケンスパターンXの発生回数の5回と、シーケンスパターンZの発生回数の20回との合計と一致する。
同様に、ISUP受信信号モデルSは、シーケンスパターンW、シーケンスパターンX及びシーケンスパターンYに含まれる。従って、ISUP受信信号モデルSの受信回数の80回は、シーケンスパターンWの発生回数の65回と、シーケンスパターンXの発生回数の5回と、シーケンスパターンYの発生回数の10回との合計と一致する。
同様に、ISUP受信信号モデルTは、シーケンスパターンW、シーケンスパターンX及びシーケンスパターンYに含まれる。従って、ISUP受信信号モデルTの受信回数の80回は、シーケンスパターンWの発生回数の65回と、シーケンスパターンXの発生回数の5回と、シーケンスパターンYの発生回数の10回との合計と一致する。
同様に、ISUP受信信号モデルUは、シーケンスパターンXに含まれる。従って、ISUP受信信号モデルUの受信回数の5回は、シーケンスパターンXの発生回数の5回と一致する。
同様に、ISUP受信信号モデルVは、シーケンスパターンX及びシーケンスパターンZに含まれる。従って、ISUP受信信号モデルVの受信回数の25回は、シーケンスパターンXの発生回数の5回と、シーケンスパターンZの発生回数の20回との合計と一致する。
尚、本実施の形態では、発生したシーケンスに一致するシーケンスパターンが存在しない場合には、当該シーケンスに相当するシーケンスパターンを新たに登録する。以上で、ロギングの概要についての説明を終える。
続いて、ゲートウェイ装置101のモジュール構成について説明する。図5に、ゲートウェイ装置101のモジュール構成例を示す。ゲートウェイ装置101は、第1ネットワーク用カード501、第2ネットワーク用カード503、変換部505、取得部511、受信信号記憶部513、第1信号ロギング部515、第1信号モデル格納部517、第1信号カウントテーブル格納部519、第2信号ロギング部521、第2信号モデル格納部523、第2信号カウントテーブル格納部525、シーケンスロギング部527、シーケンステーブル記憶部529、シーケンスパターン格納部531、シーケンスカウントテーブル格納部533及び出力部535を有している。
第1ネットワーク用カード501は、第1移動体通信システム103のネットワークと接続するためのインターフェースカードである。第2ネットワーク用カード503は、第2移動体通信システム105のネットワークと接続するためのインターフェースカードである。
変換部505は、プロトコルの変換を行う。変換部505は、第1プロトコル変換部507及び第2プロトコル変換部509を有している。
第1プロトコル変換部507は、第1ネットワーク用カード501を介して第1移動体通信システム103から受信したSIP信号をISUP信号に変換する。変換されたISUP信号は、第2ネットワーク用カード503を介して第2移動体通信システム105へ送信される。
第2プロトコル変換部509は、第2移動体通信システム105から受信したISUP信号をSIP信号に変換する。変換されたSIP信号は、第1ネットワーク用カード501を介して第1移動体通信システム103へ送信される。
変換部505は、SIP信号を受信した場合に、受信したSIP信号(以下、SIP受信信号という。)を取得部511へ渡す。同様に、変換部505は、ISUP信号を受信した場合に、受信したISUP信号(以下、ISUP受信信号という。)を取得部511へ渡す。
取得部511は、受信信号、つまりプロトコル変換前の信号を変換部505から取得し、受信信号を受信信号記憶部513に記憶させる。
受信信号記憶部513は、受信信号を一時的に記憶する。第1信号ロギング部515、第2信号ロギング部521及びシーケンスロギング部527は、受信信号記憶部513で記憶している受信信号を読み取って処理を行う。
第1信号ロギング部515は、SIP受信信号に適合するSIP信号モデルがない場合に、新たにSIP信号モデルを登録する。更に、第1信号ロギング部515は、SIP信号モデルの受信回数をカウントする。
第1信号モデル格納部517は、SIP信号モデルを格納する。第1信号カウントテーブル格納部519は、SIP信号モデル毎の受信回数を設定するための第1信号カウントテーブルを格納する。
第2信号ロギング部521は、ISUP受信信号に適合するISUP信号モデルがない場合に、新たにISUP信号モデルを登録する。更に、第2信号ロギング部521は、ISUP信号モデルの受信回数をカウントする。
第2信号モデル格納部523は、ISUP信号モデルを格納する。第2信号カウントテーブル格納部525は、ISUP信号モデル毎の受信回数を設定するための第2信号カウントテーブルを格納する。
シーケンスロギング部527は、同一呼に係る各受信信号に適合する信号モデルを受信順に連ねたシーケンスを生成する。また、シーケンスロギング部527は、生成したシーケンスに一致するシーケンスパターンが無い場合に、新たにシーケンスパターンを登録する。更に、シーケンスロギング部527は、シーケンスパターンの発生回数をカウントする。
シーケンステーブル記憶部529は、シーケンス生成過程における受信信号モデル名を記録するテーブル(シーケンステーブルという。)を記憶するための領域を有する。複数の呼が接続され、あるいは接続されようとしている場合には、当該複数の呼の各々に対応するシーケンステーブルがシーケンステーブル記憶部529に設けられる。
シーケンスパターン格納部531は、シーケンスパターンを格納する。シーケンスカウントテーブル格納部533は、シーケンスパターン毎の発生回数を設定するためのシーケンスカウントテーブルを格納する。
出力部535は、第1信号モデルと、第1信号カウントテーブルと、第2信号モデルと、第2信号カウントテーブルと、シーケンスパターンと、シーケンスカウントテーブルとを出力する。以上で、ゲートウェイ装置101のモジュール構成についての説明を終える。
第1ネットワーク用カード501、第2ネットワーク用カード503、変換部505、第1プロトコル変換部507、第2プロトコル変換部509、取得部511、受信信号記憶部513、第1信号ロギング部515、第1信号モデル格納部517、第1信号カウントテーブル格納部519、第2信号ロギング部521、第2信号モデル格納部523、第2信号カウントテーブル格納部525、シーケンスロギング部527、シーケンステーブル記憶部529、シーケンスパターン格納部531、シーケンスカウントテーブル格納部533及び出力部535は、例えば図37に示すハードウエア資源によって実現される。また、変換部505、第1プロトコル変換部507、第2プロトコル変換部509、取得部511、第1信号ロギング部515、第2信号ロギング部521、シーケンスロギング部527及び出力部535は、当該モジュールの処理の一部又は全部を、メモリ2601(図37)にロードされたプログラムをCPU2603(図37)で順次実行することにより実現するようにしてもよい。
続いて、ゲートウェイ装置101におけるロギング動作について説明する。尚、変換部505におけるプロトコル変換処理については従来と同様である。
図6に、メイン処理フローを示す。取得部511は、変換部505から受信信号を取得する(S601)。この例における受信信号は、SIP受信信号あるいはISUP受信信号である。取得部511は、受信信号を受信信号記憶部513に記憶させる。
取得部511は、取得した受信信号がSIP受信信号であるか否かを判定する(S603)。取得した受信信号がSIP受信信号であると判定した場合には、第1信号ロギング部515は、SIP信号ロギング処理を実行する(S605)。
SIP信号ロギング処理を行う第1信号ロギング部515のモジュール構成について説明する。図7に、第1信号ロギング部515のモジュール構成例を示す。第1信号ロギング部515は、第1判定部701、第1登録部703及び第1計数部705を有している。第1判定部701は、SIP信号ロギング処理における判定を行う。第1登録部703は、新たなSIP信号モデルを登録する。第1計数部705は、SIP信号モデルに適合したSIP受信信号の受信回数をカウントする。
第1判定部701、第1登録部703及び第1計数部705は、例えば図37に示すハードウエア資源によって実現される。また、第1判定部701、第1登録部703及び第1計数部705は、当該モジュールの処理の一部又は全部を、メモリ2601(図37)にロードされたプログラムをCPU2603(図37)で順次実行することにより実現するようにしてもよい。
図8に、SIP信号ロギング処理フローを示す。第1判定部701は、第1信号モデル格納部517に格納されているSIP信号モデルのうち、未処理のSIP信号モデルを1つ特定する(S801)。第1判定部701は、SIP信号判定処理を実行する(S803)。
SIP信号判定処理について説明する前に、SIP信号の構成について説明する。SIP信号は、リクエストあるいはレスポンスに分けられる。
図9に、SIP信号(リクエスト)の例を示す。図示するように、SIP信号は、テキストデータである。第1行が「SIP/2.0」で始まらなければ、リクエストである。尚、レスポンスの場合には、図10に示すように第1行が「SIP/2.0」で始まる。
SIP信号(リクエスト)は、リクエスト行と、ヘッダと、空白行と、ボディとを含んでいる。リクエスト行は、リクエスト種別とデータ内容とを含んでいる。この例で、リクエスト種別はINVITEである。例えば、リクエスト行が「ACK sip:10.22.33.44:5060 SIP/2.0」と記述されていれば、リクエスト種別はACKである。同様にリクエスト行が「BYE sip:10.22.33.44:5060 SIP/2.0」と記述されていれば、リクエスト種別はBYEである。
ヘッダは、ヘッダ名と「:」とデータ内容との組を含んでいる。この例で、ヘッダは、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「Content−Type」及び「Content−Length」のヘッダ名を含んでいる。尚、Call−IDは、SIPにおける呼識別子に相当する。
空白行は、ヘッダとボディとの境目を示す。
ボディは、タイプ(セッション記述ということもある。)と「=」とデータ内容との組を含んでいる。この例では、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」、「c」及び「a」のタイプがふくまれている。但し、ボディは省略されることがある。
続いて、図10に、SIP信号(レスポンス)の例を示す。SIP信号(レスポンス)は、レスポンス行と、ヘッダと、空白行と、ボディとを含んでいる。レスポンス行は、「SIP/2.0」とレスポンス種別とを含んでいる。この例では、レスポンス種別はOKである。数字「200」は、レスポンス種別を識別するコードである。例えば、レスポンス行が「SIP/2.0 180 Ringing」と記述されていれば、レスポンス種別はRinging(呼び出し中)である。同様にレスポンスト行が「SIP/2.0 183 SessionProgress」と記述されていれば、レスポンス種別はSessionProgress(セッション進行)である。
リクエストの場合と同様に、ヘッダは、 ヘッダ名と「:」とデータ内容との組を含んでいる。この例で、ヘッダは、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「Content−Type」及び「Content−Length」のヘッダ名を含んでいる。
CSeqヘッダに対応するデータ内容は、レスポンスの対象であるリクエスト種別を特定している。この例で、CSeqヘッダに対応するデータ内容は、このSIP信号がINVITEに対するレスポンスであることを示している。
リクエストの場合と同様に、空白行は、ヘッダとボディとの境目を示す。
リクエストの場合と同様に、ボディは、タイプと「=」とデータ内容との組を含んでいる。この例では、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」、「c」及び「a」のタイプが含まれている。
続いて、SIP信号判定処理の概要について説明する。SIP信号判定処理では、SIP受信信号とSIP信号モデルとを比較する。図11に、SIP受信信号とSIP信号モデルとの第1比較例を示す。
この例で、第1信号モデル格納部517に格納されているSIP信号モデルの名は、「SS_001」である。受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号とSIP信号モデル(SS_001)は、共にリクエストである。また、SIP受信信号のリクエスト種別とSIP信号モデル(SS_001)のリクエスト種別は、共にINVITEであり、一致する。
SIP受信信号に含まれるヘッダ名は、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「Content−Type」及び「Content−Length」である。また、SIP信号モデル(SS_001)に含まれるヘッダ名は、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「Content−Type」及び「Content−Length」である。従って、SIP受信信号に含まれるヘッダ名と、SIP信号モデル(SS_001)に含まれるヘッダ名とは、一致する。
SIP受信信号に含まれるタイプは、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」、「c」及び「a」が各々1つである。また、SIP信号モデル(SS_001)に含まれるタイプは、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」、「c」及び「a」が各々1つである。SIP受信信号に含まれるタイプとSIP信号モデル(SS_001)に含まれるタイプとは、その個数を含めて一致する。
以上のように、リクエストとレスポンスとの別が一致し、リクエストの場合にはリクエスト種別が一致し、レスポンスの場合にはレスポンス種別が一致し、更にヘッダ名が一致し、加えてタイプについて個数も含めて一致する場合に、SIP受信信号はSIP信号モデルに適合すると判定される。
図12に、SIP受信信号とSIP信号モデルとの第2比較例を示す。第1信号モデル格納部517に格納されているSIP信号モデル(SS_001)は、図11の場合と同様である。
図11の場合と同様に、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号とSIP信号モデル(SS_001)は、共にリクエストである。また、SIP受信信号のリクエスト種別とSIP信号モデル(SS_001)のリクエスト種別は、共にINVITEであり、一致する。
SIP受信信号に含まれるヘッダ名と、SIP信号モデル(SS_001)に含まれるヘッダ名とについても、図11の場合と同様に一致する。
SIP受信信号に含まれるタイプのうち、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」及び「c」は各々1つであるが、「a」は2つである。一方、SIP信号モデル(SS_001)に含まれるタイプは、「v」、「o」、「s」、「t」、「m」、「c」及び「a」が各々1つである。従って、タイプ「a」についてその個数が一致しない。
タイプの個数について、SIP受信信号とSIP信号モデル(SS_001)とは異なる。従って、SIP受信信号は、SIP信号モデル(SS_001)に適合しないと判定される。このように、SIP受信信号とSIP信号モデルとの間でタイプについて過不足がある場合には、そのSIP受信信号はそのSIP信号モデルに適合しないと判定される。
図13に、SIP受信信号とSIP信号モデルとの第3比較例を示す。この例では、第1信号モデル格納部517に格納されているSIP信号モデルを3つ示している。1番目のSIP信号モデルの名は、「SS_101」である。2番目のSIP信号モデルの名は、「SS_102」である。
SIP信号モデル(SS_101)及びSIP信号モデル(SS_102)は、いずれもリクエストであり、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号とこの点において一致する。
また、SIP信号モデル(SS_101)及びSIP信号モデル(SS_102)は、いずれもそのリクエスト種別がINVITEであり、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号とこの点においても一致する。
更に、SIP信号モデル(SS_101)及びSIP信号モデル(SS_102)は、いずれもボディが省略されており、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号とこの点においても一致する。
SIP受信信号に含まれるヘッダ名は、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「HeadA」、「HeadC」及び「Content−Length」である。一方、SIP信号モデル(SS_101)に含まれるヘッダ名は、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「HeadA」及び「Content−Length」である。つまり、SIP受信信号に含まれるヘッダ名のうち「HeadC」は、SIP信号モデル(SS_101)に含まれていない。
このように、SIP受信信号に含まれるヘッダ名のいずれかが、SIP信号モデルにおいて欠けている場合には、そのSIP受信信号は、そのSIP信号モデルに適合しないと判定される。
また、SIP信号モデル(SS_102)に含まれるヘッダ名は、「Via」、「From」、「To」、「CSeq」、「Call−ID」、「HeadA」、「HeadB」、「HeadC」及び「Content−Length」である。従って、SIP受信信号は、SIP信号モデル(SS_102)に含まれるヘッダ名のうち「HeadB」を含んでいない。
このように、SIP信号モデルに含まれるヘッダ名のいずれかが、SIP受信信号において欠けている場合には、そのSIP受信信号は、そのSIP信号モデルに適合しないと判定される。
尚、図示した「HeadA」、「HeadB」及び「HeadC」は、説明のために用いられる抽象的なヘッダ名であって、実際のヘッダ名ではない。
上述の例の他に、SIP受信信号とSIP信号モデルとの間でリクエストとレスポンスの別が異なる場合にも、そのSIP受信信号は、そのSIP信号モデルに適合しないと判定される。また、SIP受信信号とSIP信号モデルとの間でリクエスト種別が異なる場合にも、そのSIP受信信号は、そのSIP信号モデルに適合しないと判定される。更に、SIP受信信号とSIP信号モデルとの間でレスポンス種別が異なる場合にも、そのSIP受信信号は、そのSIP信号モデルに適合しないと判定される。以上で、SIP信号判定処理の概要についての説明を終える。
続いて、SIP信号判定処理の詳細について説明する。図14及び図15に、SIP信号判定処理フローを示す。第1判定部701は、SIP受信信号とSIP信号モデルとが共にリクエストであるか否かを判定する(S1401)。
SIP受信信号とSIP信号モデルとが共にリクエストであると判定した場合には、第1判定部701は、SIP受信信号のリクエスト種別を特定し(S1403)、更にSIP信号モデルのリクエスト種別を特定する(S1405)。そして、第1判定部701は、SIP受信信号のリクエスト種別とSIP信号モデルのリクエスト種別とが一致するか否かを判定する(S1407)。
SIP受信信号のリクエスト種別とSIP信号モデルのリクエスト種別とが一致しないと判定した場合には、第1判定部701は、判定結果を不適合に設定する(S1409)。そして、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
一方、SIP受信信号のリクエスト種別とSIP信号モデルのリクエスト種別とが一致すると判定した場合には、端子Aを介して図15に示したS1501の処理に移る。
また、S1401において、SIP受信信号とSIP信号モデルとのうち、少なくとも一方がリクエストではないと判定した場合には、第1判定部701は、SIP受信信号とSIP信号モデルとが共にレスポンスであるか否かを判定する(S1411)。
SIP受信信号とSIP信号モデルとが共にレスポンスであると判定した場合には、第1判定部701は、SIP受信信号のレスポンス種別を特定し(S1413)、更にSIP信号モデルのレスポンス種別を特定する(S1415)。そして、第1判定部701は、SIP受信信号のレスポンス種別とSIP信号モデルのレスポンス種別とが一致するか否かを判定する(S1417)。
SIP受信信号のレスポンス種別とSIP信号モデルのレスポンス種別とが一致しないと判定した場合には、第1判定部701は、判定結果を不適合に設定し(S1409)、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
一方、SIP受信信号のレスポンス種別とSIP信号モデルのレスポンス種別とが一致すると判定した場合には、端子Aを介して図15に示したS1501の処理に移る。
S1411において、SIP受信信号とSIP信号モデルとのうちいずれかがレスポンスでないと判定した場合には、一方がリクエストであり他方がレスポンスであるので、第1判定部701は、判定結果を不適合に設定し(S1409)、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
図15に示した処理フローの説明に移る。第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるヘッダ名を特定し(S1501)、更にSIP信号モデルに含まれるヘッダ名を特定する(S1503)。そして、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるヘッダ名がSIP信号モデルに含まれるヘッダ名と一致するか否かを判定する(S1505)。
この例では、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるヘッダ名が、SIP信号モデルに含まれるヘッダ名と1対1に対応する場合に、一致すると判定する。つまり、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるヘッダ名のいずれかが、SIP信号モデルに含まれない場合、あるいはSIP信号モデルに含まれるヘッダ名のいずれかが、SIP受信信号に含まれない場合に、一致しないと判定する。
SIP受信信号に含まれるヘッダ名がSIP信号モデルに含まれるヘッダ名と一致しないと判定した場合には、第1判定部701は、判定結果を不適合に設定し(S1507)、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
一方、SIP受信信号に含まれるヘッダ名がSIP信号モデルに含まれるヘッダ名と一致すると判定した場合には、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるタイプ及びそのタイプの出現回数を特定し(S1509)、更に第1判定部701は、SIP信号モデルに含まれるタイプ及びそのタイプの出現回数を特定する(S1511)。そして、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるタイプ及びその出現回数が、SIP信号モデルに含まれるタイプ及びその出現回数と一致するか否かを判定する(S1513)。
この例では、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれる各タイプの出現回数が、SIP信号モデルに含まれる同じタイプの出現回数と等しい場合に、一致すると判定する。つまり、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるタイプのいずれかが、SIP信号モデルに含まれない場合、あるいはSIP信号モデルに含まれるタイプのいずれかが、SIP受信信号に含まれない場合に、一致しないと判定する。更に、第1判定部701は、SIP受信信号に含まれるあるタイプの出現回数が、SIP信号モデルにおける同じタイプの出現回数よりも多い場合あるいは少ない場合にも、一致しないと判定する。
SIP受信信号に含まれるタイプ及びその出現回数が、SIP信号モデルに含まれるタイプ及び出現回数と一致しないと判定した場合には、第1判定部701は、判定結果を不適合に設定する(S1507)。そして、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
一方、SIP受信信号に含まれるタイプ及びその出現回数が、SIP信号モデルに含まれるタイプ及び出現回数と一致すると判定した場合には、第1判定部701は、判定結果を適合に設定する(S1515)。そして、SIP信号判定処理を終え、図8に示したS805の処理に戻る。
図8に示したSIP信号ロギング処理フローの説明に戻って、第1判定部701は、SIP信号判定処理の判定結果が適合であるか否かを判定する(S805)。SIP信号判定処理の判定結果が適合であると判定した場合には、第1計数部705は、第1信号カウントテーブルにおける当該SIP信号モデルの受信回数をインクリメントする(S806)。そして、SIP信号ロギング処理を終え、図6に示したS609の処理に戻る。
ここで、第1信号カウントテーブル格納部519に格納される第1信号カウントテーブルについて説明する。図16に、第1信号カウントテーブルの例を示す。第1信号カウントテーブルは、SIP信号モデル毎にレコードを有している。レコードは、SIP信号モデル名を設定するためのフィールドと、受信回数を設定するためのフィールドとを含んでいる。
この例における第1レコードは、SIP信号モデル名が「SS_001」であるSIP信号モデルに適合するSIP受信信号を2012回受信したことを示している。また、同じく第2レコードは、SIP信号モデル名が「SS_002」であるSIP信号モデルに適合するSIP受信信号を1831回受信したことを示している。更に、同じく第3レコードは、SIP信号モデル名が「SS_003」であるSIP信号モデルに適合するSIP受信信号を1765回受信したことを示している。
図8に示した処理フローの説明に戻って、S805において、SIP信号判定処理の判定結果が適合でないと判定した場合、つまり、SIP信号判定処理の判定結果が不適合である場合には、第1判定部701は、未処理のSIP信号モデルがあるか否かを判定する(S807)。未処理のSIP信号モデルがあると判定した場合には、S801の処理に戻って、上述の処理を繰り返す。
一方、未処理のSIP信号モデルがないと判定した場合には、第1登録部703は、新しいSIP信号モデル名を割り当て(S809)、新しいSIP信号モデル名に対応付けて新しいSIP信号モデルを、第1信号モデル格納部517に登録する(S811)。更に、第1計数部705は、第1信号カウントテーブルに新しいSIP信号モデルのレコードを設け、受信回数に1を書く(S813)。そして、SIP信号ロギング処理を終え、図6に示したS609の処理に戻る。
この例における新しいSIP信号モデルは、SIP受信信号そのものである。但し、SIP受信信号のうち、SIP信号判定処理において判定されない部分を削除し、あるいは当該部分を擬似データに置き換えたテンプレート形式のデータを新しいSIP信号モデルとしてもよい。
図6に示したメイン処理フローの説明に戻る。S603において、取得した受信信号がSIP受信信号ではないと判定した場合、つまり、取得した受信信号がISUP受信信号である場合には、第2信号ロギング部521は、ISUP信号ロギング処理を実行する(S607)。
ISUP信号ロギング処理を行う第2信号ロギング部521のモジュール構成について説明する。図17に、第2信号ロギング部521のモジュール構成例を示す。第2信号ロギング部521は、第2判定部1701、第2登録部1703及び第2計数部1705を有している。第2判定部1701は、ISUP信号ロギング処理における判定を行う。第2登録部1703は、新たなISUP信号モデルを登録する。第2計数部1705は、ISUP信号モデルに適合したISUP受信信号の受信回数をカウントする。
第2判定部1701、第2登録部1703及び第2計数部1705は、例えば図37に示すハードウエア資源によって実現される。また、第2判定部1701、第2登録部1703及び第2計数部1705は、当該モジュールの処理の一部又は全部を、メモリ2601(図37)にロードされたプログラムをCPU2603(図37)で順次実行することにより実現するようにしてもよい。
図18に、ISUP信号ロギング処理フローを示す。第2判定部1701は、第2信号モデル格納部523に格納されているISUP信号モデルのうち、未処理のISUP信号モデルを1つ特定する(S1801)。第2判定部1701は、ISUP信号判定処理を実行する(S1803)。
ISUP信号判定処理について説明する前に、ISUP信号の構成について説明する。図19に、ISUP信号の例を示す。枠1900で囲まれた「73 00」の値は、CIC(Circuit Identification Code)を示している。尚、CICは、回線番号ということもある。また、CICは、ISUPにおける呼識別子に相当する。
枠1901で囲まれた「06」の値は、メッセージ種別を示している。尚、「06」は、メッセージ種別がACM起呼応答信号(アドレス完了メッセージ)であることを示している。枠1903で囲まれた「12 34」の値は、必須パラメータ部に相当する。必須パラメータ部については、説明を省略する。
枠1905で囲まれた「01」の値は、オプション部開始ポインタである。枠1907で囲まれた値「FD 04 81 23 00 00 F1 08 00 FC 05 FE 03 00 01 23」は、オプションパラメータのセットを示している。オプションパラメータは、パラメータ名(1オクテット)、パラメータ長(1オクテット)及びパラメータ内容の組を含んでいる。
例えば、枠1909で囲まれた「FD」の値は、1番目のパラメータ名に相当する。「FD」は、料金区域情報というパラメータであることを示している。枠1911で囲まれた「04」の値は、1番目のパラメータ長を示している。枠1913で囲まれた「81 23 00 00」の値は、1番目のパラメータ内容を示している。パラメータ内容については、説明を省略する。
同様に、枠1915で囲まれた「F1」の値は、2番目のパラメータ名に相当する。「F1」は、事業者情報転送というパラメータであることを示している。枠1917で囲まれた「08」の値は、2番目のパラメータ長を示している。枠1919で囲まれた「00 FC 05 FE 03 00 01 23」の値は、2番目のパラメータ内容を示している。パラメータ内容については、説明を省略する。枠1921で囲まれた「00」の値は、オプション部終了ポインタである。
続いて、ISUP信号判定処理の概要について説明する。ISUP信号判定処理では、ISUP受信信号とISUP信号モデルとを比較する。 図20に、ISUP受信信号とISUP信号モデルとの第1比較例を示す。
この例で、第2信号モデル格納部523に格納されているISUP信号モデル名は、「IS_001」である。受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別とISUP信号モデル(IS_001)のメッセージ種別とは、共に「06」であり、一致する。また、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名は、「FD」と「F1」との2つであり、ISUP信号モデル(IS_001)に含まれるパラメータ名は、「FD」と「F1」との2つであり、これらも一致する。
以上のように、メッセージ種別が一致し、更にパラメータ名が一致する場合に、ISUP受信信号はISUP信号モデルに適合すると判定される。
図21に、ISUP受信信号とISUP信号モデルとの第2比較例を示す。第2信号モデル格納部523に格納されているISUP信号モデル(IS_001)は、図20の場合と同様である。
図20の場合と同様に、第2信号モデル格納部523に格納されているISUP信号モデル名は、「IS_001」である。受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別とISUP信号モデル(IS_001)のメッセージ種別とは、共に「06」であり、一致する。
ISUP受信信号に含まれるパラメータ名は、「FD」と「F1」と「F3」の3つである。これらのうち「F3」は、ISUP信号モデル(IS_001)に含まれない。
このようにISUP受信信号に含まれるパラメータ名とISUP信号モデルに含まれるパラメータ名とが一致しない場合には、そのISUP受信信号はそのISUP信号モデルに適合しないと判定される。この例の他に、メッセージ種別が一致しない場合にも、ISUP受信信号はISUP信号モデルに適合しないと判定される。以上で、ISUP信号判定処理の概要についての説明を終える。
続いて、ISUP信号判定処理の詳細について説明する。図22に、ISUP信号判定処理フローを示す。第2判定部1701は、ISUP受信信号のメッセージ種別を特定し(S2201)、更にISUP信号モデルのメッセージ種別を特定する(S2203)。そして、第2判定部1701は、ISUP受信信号のメッセージ種別がISUP信号モデルのメッセージ種別と一致するか否かを判定する(S2205)。
ISUP受信信号のメッセージ種別がISUP信号モデルのメッセージ種別と一致しないと判定した場合には、第2判定部1701は、判定結果を不適合に設定する(S2207)。そして、ISUP信号判定処理を終え、図18のS1805の処理に戻る。
一方、ISUP受信信号のメッセージ種別がISUP信号モデルのメッセージ種別と一致すると判定した場合には、第2判定部1701は、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名を特定し(S2209)、更にISUP信号モデルに含まれるパラメータ名を特定する(S2211)。そして、第2判定部1701は、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名がISUP信号モデルに含まれるパラメータ名と一致するか否かを判定する(S2213)。
この例では、第2判定部1701は、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名が、ISUP信号モデルに含まれるパラメータ名と1対1に対応する場合に、一致すると判定する。つまり、第2判定部1701は、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名のいずれかが、ISUP信号モデルに含まれない場合、あるいはISUP信号モデルに含まれるパラメータ名のいずれかが、ISUP受信信号に含まれない場合に、一致しないと判定する。
ISUP受信信号に含まれるパラメータ名がISUP信号モデルに含まれるパラメータ名と一致しないと判定した場合には、第2判定部1701は、判定結果を不適合に設定する(S2207)。そして、ISUP信号判定処理を終え、図18のS1805の処理に戻る。
一方、ISUP受信信号に含まれるパラメータ名がISUP信号モデルに含まれるパラメータ名と一致すると判定した場合には、第2判定部1701は、判定結果を適合に設定する(S2215)。そして、ISUP信号判定処理を終え、図18のS1805の処理に戻る。
図18に示したISUP信号ロギング処理フローの説明に戻って、第2判定部1701は、ISUP信号判定処理の判定結果は適合であるか否かを判定する(S1805)。ISUP信号判定処理の判定結果は適合であると判定した場合には、第2判定部1701は、第2信号カウントテーブルにおける当該ISUP信号モデルの受信回数をインクリメントする(S1806)。そして、ISUP信号ロギング処理を終え、図6に示したS609の処理に戻る。
ここで、第2信号カウントテーブル格納部525に格納される第2信号カウントテーブルについて説明する。図23に、第2信号カウントテーブルの例を示す。第2信号カウントテーブルは、ISUP信号モデル毎にレコードを有している。レコードは、ISUP信号モデル名を設定するためのフィールドと、受信回数を設定するためのフィールドとを含んでいる。
この例における第1レコードは、ISUP信号モデル名が「IS_001」であるISUP信号モデルに適合するISUP信号を2138回受信したことを示している。また、同じく第2レコードは、ISUP信号モデル名が「IS_002」であるISUP信号モデルに適合するISUP信号を1920回受信したことを示している。更に、同じく第3レコードは、ISUP信号モデル名が「IS_003」であるISUP信号モデルに適合するISUP信号を1856回受信したことを示している。
図18に示した処理フローの説明に戻って、S1805において、ISUP信号判定処理の判定結果が適合でないと判定した場合には、つまり、ISUP信号判定処理の判定結果が不適合である場合には、第2判定部1701は、未処理のISUP信号モデルがあるか否かを判定する(S1807)。未処理のISUP信号モデルがあると判定した場合には、S1801の処理に戻って、上述の処理を繰り返す。
一方、未処理のISUP信号モデルがないと判定した場合には、第2登録部1703は、新しいISUP信号モデル名を割り当て(S1809)、新しいISUP信号モデル名に対応付けて新しいISUP信号モデルを、第2信号モデル格納部523に登録する(S1811)。更に、第2計数部1705は、第2信号カウントテーブルに新しいISUP信号モデルのレコードを設け、受信回数に1を書く(S1813)。そして、ISUP信号ロギング処理を終え、図6に示したS609の処理に戻る。
この例における新しいISUP信号モデルは、ISUP受信信号そのものである。但し、ISUP受信信号のうち、ISUP信号判定処理において判定されない部分を削除し、あるいは当該部分を擬似データに置き換えたテンプレート形式のデータを新しいISUP信号モデルとしてもよい。
図6に示したメイン処理フローの説明に戻る。シーケンスロギング部527は、シーケンスロギング処理を実行する(S609)。
シーケンスロギング処理の概要について説明する。図24に、シーケンステーブルとシーケンスパターンとの第1比較例を示す。
シーケンステーブル記憶部529は、生成されたシーケンステーブルを記憶している。このシーケンステーブルは、Call ID「20131107111111111@10.22.33.44」とCIC「74 00」とに対応付けられている。上述の通り、Call IDは、SIPにおける呼識別子であり、CICは、ISUPにおける呼識別子である。このシーケンステーブルにおけるシーケンスは、この時点で完結している。
このシーケンステーブルは、SIP信号モデル(SS_001)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_001)に適合するISUP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_002)に適合するISUP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_003)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_002)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_003)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_004)に適合するISUP受信信号とを順に受信したシーケンスが発生したことを示している。
一方、シーケンスパターン格納部531に格納されているシーケンスパターンの名は、「SQ_001」である。このシーケンスパターンは、SIP信号モデル(SS_001)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_001)に適合するISUP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_002)に適合するISUP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_003)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_002)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_003)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_004)に適合するISUP受信信号とを順に受信するシーケンスのパターンを示している。
上述のように、シーケンステーブルにおけるシーケンスと、シーケンスパターンにおけるシーケンスは一致する。このようにシーケンスが一致する場合には、当該シーケンステーブルは、当該シーケンスパターンに一致すると判定される。
図25に、シーケンステーブルとシーケンスパターンとの第2比較例を示す。図24の場合と同様に、シーケンステーブル記憶部529は、生成されたシーケンステーブルを記憶している。このシーケンステーブルは、Call ID「20131110111111111@10.22.33.44」とCIC「75 00」とに対応付けられている。図24の場合と同様に、このシーケンステーブルにおけるシーケンスは、この時点で完結している。
このシーケンステーブルは、ISUP信号モデル(IS_051)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_004)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_005)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_006)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_006)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_007)に適合するSIP受信信号とを順に受信したシーケンスが発生したことを示している。
一方、シーケンスパターン格納部531に格納されているシーケンスパターンの名は、「SQ_002」である。このシーケンスパターンは、ISUP信号モデル(IS_005)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_004)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_005)に適合するSIP受信信号と、SIP信号モデル(SS_006)に適合するSIP受信信号と、ISUP信号モデル(IS_006)に適合するISUP受信信号と、SIP信号モデル(SS_007)に適合するSIP受信信号とを順に受信するシーケンスのパターンを示している。
この例では、1番目に受信したISUP受信信号に適合するISUP信号モデル(IS_051)は、シーケンスパターンにおける1番目のISUP信号モデル(IS_005)と異なる。このように、シーケンスの一部又は全部が異なる場合には、シーケンステーブルは、シーケンスパターンに一致しないと判定される。以上で、シーケンスロギング処理の概要についての説明を終える。
次に、シーケンスロギング処理を行うシーケンスロギング部527のモジュール構成について説明する。図26に、シーケンスロギング部527のモジュール構成例を示す。シーケンスロギング部527は、生成部2631、第3判定部2633、第3登録部2635及び第3計数部2637を有している。生成部2631は、受信信号に基づいてシーケンステーブルを生成する。第3判定部2633は、シーケンスロギング処理における判定を行う。第3登録部2635は、新たなシーケンスパターンを登録する。第3計数部2637は、シーケンスパターンに一致したシーケンスの発生回数をカウントする。
生成部2631、第3判定部2633、第3登録部2635及び第3計数部2637は、例えば図37に示すハードウエア資源によって実現される。また、生成部2631、第3判定部2633、第3登録部2635及び第3計数部2637は、当該モジュールの処理の一部又は全部を、メモリ2601(図37)にロードされたプログラムをCPU2603(図37)で順次実行することにより実現するようにしてもよい。
図27に、シーケンスロギング処理フローを示す。本実施の形態に係るシーケンスロギング処理では、起呼信号からシーケンスが始まり、切断応答信号によってシーケンスが終わるように判断する。この例では、SIPにおけるINVITE起呼信号あるいはISUPにおけるIAM起呼信号からシーケンスが始まり、SIPにおける200切断応答信号あるいはISUPにおけるRLC切断応答信号によってシーケンスが終わるように判断する。
まず、生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がSIP受信信号であるか否かを判定する(S2701)。
受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がSIP受信信号であると判定した場合には、生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がリクエストであって、且つリクエスト種別がINVITE起呼信号であるか否かを判定する(S2703)。上述したように、INVITE起呼信号は起呼信号の例である。
受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がリクエストであって、且つリクエスト種別がINVITE起呼信号であると判定した場合には、生成部2631は、第1開始処理を実行する(S2705)。第1開始処理では、INVITE起呼信号から始まるシーケンステーブルが新たに生成される。
図28に、第1開始処理フローを示す。生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているINVITE起呼信号からCall IDを抽出する(S2801)。また、生成部2631は、抽出されたCall IDに対応するCICを特定する(S2803)。例えば、生成部2631は、変換部505からCall IDに対応するCICを取得する。
そして、生成部2631は、Call IDとCICとに対応付けてシーケンステーブル記憶部529に新しいシーケンステーブルの領域を確保する(S2805)。生成部2631は、当該シーケンステーブルの先頭に、S605で特定されたSIP信号モデル名を書く(S2807)。S605で特定されたSIP信号モデル名とは、図8に示したS805において受信信号と適合すると判定されたSIP信号モデルの名、あるいはS809で割り当てられた新しいSIP信号モデル名のことである。
第1開始処理を終えると、図27に示したシーケンスロギング処理に戻って、シーケンスロギング処理を終える。そして、更に図6に示したS601の処理に戻る。
一方、図27に示したS2703において、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号がリクエストではない、あるいはリクエスト種別がINVITE起呼信号ではないと判定した場合には、生成部2631は、第1追記処理を実行する(S2707)。第1追記処理では、既に存在するシーケンステーブルに、SIP信号モデル名が付け加えられる。
図29に、第1追記処理フローを示す。生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号からCall IDを特定する(S2901)。更に、生成部2631は、シーケンステーブル記憶部529において当該Call IDに対応するシーケンステーブルを特定する(S2903)。
生成部2631は、当該シーケンステーブルに図6に示したS605で特定されたSIP信号モデル名を追記する(S2905)。S605で特定されたSIP信号モデル名は、図28のS2807の場合と同様に、S805において受信信号と適合すると判定されたSIP信号モデルの名、あるいはS809で割り当てられた新しいSIP信号モデル名のことである。第1追記処理を終えると、図27に示したS2715の処理に移る。S2715の処理については、後述する。
図27に示したS2701において、受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がSIP受信信号ではないと判定した場合、つまり受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がISUP受信信号である場合には、生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別がIAM起呼信号であるか否かを判定する(S2709)。上述したように、IAM起呼信号は、起呼信号の例である。
受信信号記憶部513に記憶されている受信信号のメッセージ種別がIAM起呼信号であると判定した場合には、生成部2631は、第2開始処理を実行する(S2711)。第2開始処理では、IAM起呼信号から始まるシーケンステーブルが新たに生成される。
図30に、第2開始処理フローを示す。生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているIAM起呼信号からCICを抽出する(S3001)。また、生成部2631は、Call IDを特定する(S3003)。例えば、生成部2631は、変換部505からCICに対応するCall IDを取得する。
そして、生成部2631は、Call IDとCICとに対応付けてシーケンステーブル記憶部529に新しいシーケンステーブルの領域を確保する(S3005)。生成部2631は、当該シーケンステーブルの先頭に、S607で特定されたISUP信号モデル名を書く(S3007)。S607で特定されたISUP信号モデル名とは、図18に示したS1805において受信信号と適合すると判定されたISUP信号モデルの名、あるいはS1809で割り当てられた新しいISUP信号モデル名のことである。
第2開始処理を終えると、図27に示したシーケンスロギング処理に戻って、シーケンスロギング処理を終える。そして、更に図6に示したS601の処理に戻る。
一方、受信信号記憶部513に記憶されている受信信号のメッセージ種別がIAM起呼信号ではないと判定した場合には、生成部2631は、第2追記処理を実行する(S2713)。第2追記処理では、既に存在するシーケンステーブルに、ISUP信号モデル名が付け加えられる。
図31に、第2追記処理フローを示す。生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号からCICを特定する(S3101)。更に、生成部2631は、シーケンステーブル記憶部529においてCICに対応するシーケンステーブルを特定する(S3103)。
生成部2631は、当該シーケンステーブルに図6に示したS607で特定されたISUP信号モデル名を追記する(S3105)。S607で特定されたISUP信号モデル名は、図30のS3007の場合と同様に、図18に示したS1805において受信信号と適合すると判定されたISUP信号モデルの名、あるいはS1809で割り当てられた新しいISUP信号モデル名のことである。第2追記処理を終えると、図27に示したS2717の処理に移る。S2717の処理については、後述する。
以上の処理によって、生成部2631は、シーケンスの始まりを検出して、シーケンステーブルを生成し、その後の受信信号に応じてシーケンスが追記される。
以下、シーケンステーブルを完了させる処理について説明する。図27に示したS2707における第1追記処理を終えると、生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号がレスポンスであって、且つレスポンス種別が200切断応答信号であるか否かを判定する(S2715)。
受信信号記憶部513に記憶されているSIP受信信号がレスポンスであって、且つレスポンス種別が200切断応答信号であると判定した場合には、端子Bを介して、図32に示したS3201の処理に移る。S3201の処理については、後述する。
一方、受信信号記憶部513に記憶されている受信信号がレスポンスではない、あるいはレスポンス種別が200切断応答信号ではないと判定した場合には、シーケンスロギング処理を終え、図6に示したS601の処理に戻る。
また、S2713における第2追記処理を終えると、生成部2631は、受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別がRLC切断応答信号であるか否かを判定する(S2717)。
受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別がRLC切断応答信号ではないと判定した場合には、シーケンスロギング処理を終え、図6に示したS601の処理に戻る。
一方、受信信号記憶部513に記憶されているISUP受信信号のメッセージ種別がRLC切断応答信号であると判定した場合には、端子Bを介して、図32に示したS3201の処理に移る。
図32に、シーケンスロギング処理フローの続きを示す。この時点で、シーケンステーブルにおけるシーケンスは完結しているものとする。
第3判定部2633は、シーケンスパターン格納部531に格納されているシーケンスパターンのうち、未処理のシーケンスパターンを1つ特定する(S3201)。第3判定部2633は、今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンに一致するか否かを判定する(S3203)。今回完結したシーケンスは、図29に示したS2905でSIP信号モデル名を追記されたシーケンステーブル、又は図31に示したS3105でISUP信号モデル名を追記されたシーケンステーブルによって特定される。この例で、今回完結したシーケンスに含まれる受信信号モデル名が、出現順位を含めて過不足無く、当該シーケンスパターンに含まれる受信信号モデル名と一致する場合に、今回完結したシーケンスは当該シーケンスパターンに一致すると判定される。
今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンと一致すると判定した場合には、第3計数部2637は、シーケンスカウントテーブル格納部533における当該シーケンスパターンの発生回数をインクリメントする(S3204)。
ここで、シーケンスカウントテーブル格納部533に格納されているシーケンスカウントテーブルについて説明する。図33に、シーケンスカウントテーブルの例を示す。シーケンスカウントテーブルは、シーケンスパターン毎にレコードを有している。レコードは、シーケンスパターン名を設定するためのフィールドと、発生回数を設定するためのフィールドとを含んでいる。
この例における第1レコードは、シーケンスパターン名がSQ_001であるシーケンスパターンに一致するシーケンスが358回発生したことを示している。また、同じく第2レコードは、シーケンスパターン名がSQ_002であるシーケンスパターンに一致するシーケンスが221回発生したことを示している。更に、同じく第3レコードは、シーケンスパターン名がSQ_003であるシーケンスパターンに一致するシーケンスが189回発生したことを示している。
図32に示した処理フローの説明に戻って、S3203において、今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンに一致しないと判定した場合には、第3判定部2633は、未処理のシーケンスパターンがあるか否かを判定する(S3205)。未処理のシーケンスパターンがあると判定した場合には、S3201の処理に戻って、上述の処理を繰り返す。
一方、未処理のシーケンスパターンがないと判定した場合には、第3登録部2635は、新しいシーケンスパターン名を割り当て(S3207)、新しいシーケンスパターン名に対応付けて、今回完結したシーケンスをシーケンスパターン格納部531に登録する(S3209)。つまり、今回完結したシーケンスが新しいシーケンスパターンとなる。第3計数部2637は、シーケンスカウントテーブル格納部533に新しいシーケンスパターンのレコードを設け、発生回数に1を書く(S3211)。
図5に示した出力部535は、例えばユーザによる出力指示を受け付けた場合に、データを出力する。図34は、出力処理フローを示す図である。
出力部535は、第1信号モデル格納部517に記憶されているSIP信号モデルを出力する(S3401)。出力部535は、第1信号カウントテーブル格納部519に記憶されているSIP信号カウントテーブルを出力する(S3403)。出力部535は、第2信号モデル格納部523に記憶されているISUP信号モデルを出力する(S3405)。出力部535は、第2信号カウントテーブル格納部525に記憶されているISUP信号カウントテーブルを出力する(S3407)。出力部535は、シーケンスパターン格納部531に記憶されているシーケンスパターンを出力する(S3409)。更に、出力部535は、シーケンスカウントテーブル格納部533に記憶されているシーケンスカウントテーブルを出力する(S3411)。
いずれのデータを出力するかを出力指示において指定された場合には、出力部535は、指定されたデータを選択して出力するようにしてもよい。出力の形態は、例えば送信、記憶媒体への記録、表示あるいは印刷である。
これらのデータは、例えばゲートウェイ装置101を含むシステムの検証において、検証用の装置から擬似的に送信される背景呼を生成する場合に利用するようにしてもよい。そのようにすれば、現実の通信状態に即した検証を行うことができる。
本実施の形態によれば、未知の受信信号を分類できる。
また、分類された受信信号の受信頻度を記録できる。受信信号そのものは記録されないので、蓄積されるデータ量は比較的少ない。
つまり、予め想定されていない種類の受信信号についても、その種類に属する受信信号の受信回数を記録することができる。想定外の受信信号に関する受信回数は、例えば実際の動作に即した障害解析や通信状況の把握に役立つことがある。
また、未知のシーケンスを分類できる。
更に、分類されたシーケンスの発生頻度を記録できる。シーケンスそのものは記録されないので、蓄積されるデータ量は比較的少ない。
つまり、予め想定されていないシーケンスについても、そのシーケンスの発生回数を記録することができる。想定外のシーケンスに関する発生回数は、例えば実際の動作に即した障害解析や通信状況の把握に役立つことがある。
上述の例では、2つのネットワークを介する呼接続においてプロトコル変換が行われる場合に、2つのプロトコルに関する未知のシーケンスを分類できる。また、2つのプロトコルに関するシーケンスの分類別の発生頻度を記録できる。
[実施の形態2]
上述した実施の形態におけるシーケンスロギング処理では、切断応答信号によってシーケンスが終わる例を示したが、本実施の形態では、タイムアウトによってもシーケンスが終わる例を示す。
図5に示した変換部505は、所定期間内に所定の信号を受信しなかった場合に、タイムアウトによって呼接続を切断することがある。タイムアウトによって呼接続を切断した場合には、変換部505は、タイムアウト通知を取得部511へ渡す。
図35に、実施の形態2におけるメイン処理フローを示す。取得部511は、変換部505から受信信号又はタイムアウト通知を取得する(S3501)。変換部505は、ある呼についてタイムアウト処理を行った場合に、タイムアウト通知を取得部511へ渡す。タイムアウト通知は、呼識別子を含んでいる。上述したように、この例における呼識別子は、SIPにおけるCall ID又はISUPにおけるCICである。
取得部511は、タイムアウト通知を取得したか否かを判定する(S3503)。タイムアウト通知を取得していないと判定した場合には、S603の処理に移る。尚、S603乃至S609の処理については、図6を用いて説明した実施の形態1における処理と同様である。
一方、タイムアウト通知を取得したと判定した場合には、シーケンスロギング部527は、シーケンス完了処理を実行する(S3505)。
図36に、シーケンス完了処理フローを示す。シーケンスロギング部527は、SIP受信信号からCall IDを抽出し、あるいはISUP受信信号からCICを抽出する(S3601)。シーケンスロギング部527は、シーケンステーブル記憶部529において、当該Call ID又は当該CICに対応するシーケンステーブルを特定する(S3603)。以下の処理では、特定したシーケンステーブルにおけるシーケンスは完結したものとする。
第3判定部2633は、シーケンスパターン格納部531に格納されているシーケンスパターンのうち、未処理のシーケンスパターンを1つ特定する(S3605)。第3判定部2633は、今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンに一致するか否かを判定する(S3607)。今回完結したシーケンスとは、S3603で特定されたシーケンステーブルに相当する。この例では、今回完結したシーケンスに含まれる受信信号モデル名が、出現順位を含めて過不足無く、シーケンスパターンに含まれる受信信号モデル名と一致する場合に、当該シーケンステーブルは、当該シーケンスパターンに一致すると判定される。
今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンに一致すると判定した場合には、第3計数部2637は、シーケンスカウントテーブル格納部533における当該シーケンスパターンの発生回数をインクリメントする(S3609)。
一方、今回完結したシーケンスが当該シーケンスパターンに一致しないと判定した場合には、第3判定部2633は、未処理のシーケンスパターンがあるか否かを判定する(S3611)。未処理のシーケンスパターンがあると判定した場合には、S3605の処理に戻って、上述の処理を繰り返す。
未処理のシーケンスパターンがないと判定した場合には、第3登録部2635は、新しいシーケンスパターン名を割り当て(S3613)、新しいシーケンスパターン名に対応付けて、今回完結したシーケンスをシーケンスパターン格納部531に登録する(S3615)。
第3計数部2637は、シーケンスカウントテーブル格納部533に新しいシーケンスパターンのレコードを設け、発生回数に1を書く(S3617)。
本実施の形態によれば、正常に終了しなかったシーケンスも分類できる。正常に終了しなかったシーケンスの発生回数は、例えば障害が発生している状況の把握やエラーの解析に役立つことがある。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述の機能ブロック構成は実際のプログラムモジュール構成に一致しない場合もある。
また、上で説明した各記憶領域の構成は一例であって、上記のような構成でなければならないわけではない。さらに、処理フローにおいても、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしても良い。
なお、上で述べたゲートウェイ装置101は、コンピュータ装置であって、図37に示すように、メモリ2601とCPU2603とハードディスク・ドライブ(HDD)2605と表示装置2609に接続される表示制御部2607とリムーバブル・ディスク2611用のドライブ装置2613と入力装置2615とネットワークに接続するための通信制御部2617(図37では、2617a乃至2617c)とがバス2619で接続されている場合もある。なお、場合によっては、表示制御部2607、表示装置2609、ドライブ装置2613、入力装置2615は含まれない場合もある。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及びアプリケーション・プログラムは、HDD2605に格納されており、CPU2603により実行される際にはHDD2605からメモリ2601に読み出される。必要に応じてCPU2603は、表示制御部2607、通信制御部2617、ドライブ装置2613を制御して、必要な動作を行わせる。なお、通信制御部2617のいずれかを介して入力されたデータは、他の通信制御部2617を介して出力される。CPU2603は、通信制御部2617を制御して、適切に出力先を切り替える。また、処理途中のデータについては、メモリ2601に格納され、必要があればHDD2605に格納される。アプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2611に格納されて頒布され、ドライブ装置2613からHDD2605にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2617を経由して、HDD2605にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2603、メモリ2601などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本発明の実施の形態をまとめると、以下のようになる。
本実施の形態に係る情報処理装置は、ネットワークにおける伝送データを分類するための複数の信号モデルを格納するための第1格納部と、伝送データを取得する取得部と、複数の信号モデルのうち、取得した伝送データが適合する信号モデルを判定する第1判定部と、複数の信号モデルのいずれにも適合しない伝送データに対応する新たな信号モデルを第1格納部へ登録する第1登録部とを有する。
このようにすれば、未知の伝送データを分類できる。
上記情報処理装置は、更に、複数の信号モデルの各々について、取得した伝送データに適合した回数を計数する第1計数部を有するようにしてもよい。
このようにすれば、分類された伝送データの通信頻度を記録できる。伝送データそのものは記録されないので、蓄積されるデータ量は比較的少ない。
上記情報処理装置は、更に、信号モデルを順序付けたシーケンスパターンを複数格納するための第2格納部を有するようにしてもよい。上記情報処理装置は、更に、一連の伝送データを取得した順に、伝送データが適合した信号モデルを特定したシーケンスを生成する生成部を有するようにしてもよい。上記情報処理装置は、更に、生成されたシーケンスと一致するシーケンスパターンを判定する第2判定部を有するようにしてもよい。上記情報処理装置は、更に、生成されたシーケンスがシーケンスパターンのいずれとも一致しない場合に、生成されたシーケンスと一致する新たなシーケンスパターンを第2格納部へ登録する第2登録部を有するようにしてもよい。
このようにすれば、未知のシーケンスを分類できる。
上記情報処理装置は、更に、シーケンスパターン毎に、生成されたシーケンスと一致した回数を計数する第2計数部を有するようにしてもよい。
このようにすれば、分類されたシーケンスの発生頻度を記録できる。シーケンスそのものは記録されないので、蓄積されるデータ量は比較的少ない。
本実施の形態に係る情報処理装置は、第1ネットワーク及び第2ネットワークを介する呼接続において、第1ネットワークにおける第1プロトコルと第2ネットワークにおける第2プロトコルとの間のプロトコル変換を行う変換部と、第1プロトコルに係る第1伝送データを分類するための複数の第1信号モデルを格納するための第1格納部と、第2プロトコルに係る第2伝送データを分類するための複数の第2信号モデルを格納するための第2格納部と、第1信号モデル又は第2信号モデルを順序付けたシーケンスパターンを複数格納するための第3格納部と、第1伝送データ及び第2伝送データを取得する取得部と、複数の第1信号モデルのうち、取得した第1伝送データが適合する第1信号モデルを判定する第1判定部と、複数の第2信号モデルのうち、取得した第2伝送データが適合する第2信号モデルを判定する第2判定部と、呼接続において第1伝送データ又は第2伝送データを取得した順に、第1伝送データが適合した第1信号モデル又は第2伝送データが適合した第2信号モデルを特定したシーケンスを生成する生成部と、生成されたシーケンスと一致するシーケンスパターンを判定する第3判定部と、生成されたシーケンスがシーケンスパターンのいずれとも一致しない場合に、生成されたシーケンスと一致する新たなシーケンスパターンを第3格納部へ登録する登録部とを有する。
このようにすれば、2つのネットワークを介する呼接続においてプロトコル変換が行われる場合に、2つのプロトコルに関する未知のシーケンスを分類できる。
上記情報処理装置は、更に、シーケンスパターン毎に、生成されたシーケンスと一致した回数を計数する計数部を有するようにしてもよい。
このようにすれば、2つのネットワークを介する呼接続においてプロトコル変換が行われる場合に、2つのプロトコルに関するシーケンスの分類別の発生頻度を記録できる。シーケンスそのものは記録されないので、蓄積されるデータ量は比較的少ない。
なお、上で述べた情報処理装置の処理をコンピュータに行わせるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納されるようにしてもよい。尚、中間的な処理結果は、一般的にメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
ネットワークにおける伝送データを分類するための複数の信号モデルを格納するための第1格納部と、
伝送データを取得する取得部と、
前記複数の信号モデルのうち、取得した前記伝送データが適合する信号モデルを判定する第1判定部と、
前記複数の信号モデルのいずれにも適合しない前記伝送データに対応する新たな信号モデルを前記第1格納部へ登録する第1登録部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
更に、
前記複数の信号モデルの各々について、取得した前記伝送データに適合した回数を計数する第1計数部
を有する付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
更に、
前記信号モデルを順序付けたシーケンスパターンを複数格納するための第2格納部と、
一連の前記伝送データを取得した順に、前記伝送データが適合した信号モデルを特定したシーケンスを生成する生成部と、
前記生成されたシーケンスと一致するシーケンスパターンを判定する第2判定部と、
前記生成されたシーケンスが前記シーケンスパターンのいずれとも一致しない場合に、前記生成されたシーケンスと一致する新たなシーケンスパターンを前記第2格納部へ登録する第2登録部と
を有する付記1又は2記載の情報処理装置。
(付記4)
更に、
前記シーケンスパターン毎に、前記生成されたシーケンスと一致した回数を計数する第2計数部
を有する付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
第1ネットワーク及び第2ネットワークを介する呼接続において、前記第1ネットワークにおける第1プロトコルと前記第2ネットワークにおける第2プロトコルとの間のプロトコル変換を行う変換部と、
前記第1プロトコルに係る第1伝送データを分類するための複数の第1信号モデルを格納するための第1格納部と、
前記第2プロトコルに係る第2伝送データを分類するための複数の第2信号モデルを格納するための第2格納部と、
前記第1信号モデル又は前記第2信号モデルを順序付けたシーケンスパターンを複数格納するための第3格納部と、
第1伝送データ及び第2伝送データを取得する取得部と、
前記複数の第1信号モデルのうち、取得した前記第1伝送データが適合する第1信号モデルを判定する第1判定部と、
前記複数の第2信号モデルのうち、取得した前記第2伝送データが適合する第2信号モデルを判定する第2判定部と、
前記呼接続において前記第1伝送データ又は前記第2伝送データを取得した順に、前記第1伝送データが適合した前記第1信号モデル又は前記第2伝送データが適合した前記第2信号モデルを特定したシーケンスを生成する生成部と、
前記生成されたシーケンスと一致するシーケンスパターンを判定する第3判定部と、
前記生成されたシーケンスが前記シーケンスパターンのいずれとも一致しない場合に、前記生成されたシーケンスと一致する新たなシーケンスパターンを前記第3格納部へ登録する登録部と
を有する情報処理装置。
(付記6)
更に、
前記シーケンスパターン毎に、前記生成されたシーケンスと一致した回数を計数する計数部
を有する付記5記載の情報処理装置。
(付記7)
ネットワークにおける伝送データを取得する処理と、
前記伝送データを分類するための複数の信号モデルのうち、取得した前記伝送データが適合する信号モデルを判定する処理と、
前記複数の信号モデルのいずれにも適合しない前記伝送データに対応する新たな信号モデルを登録する処理と
を含み、コンピュータにより実行されるロギング方法。
(付記8)
第1ネットワークにおける第1プロトコルに係る第1伝送データを分類するための複数の第1信号モデルを格納するための第1格納部と、
第2ネットワークにおける第2プロトコルに係る第2伝送データを分類するための複数の第2信号モデルを格納するための第2格納部と、
前記第1信号モデル又は前記第2信号モデルを順序付けたシーケンスパターンを複数格納するための第3格納部とを有し、
前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークを介する呼接続において、前記第1プロトコルと前記第2プロトコルとの間のプロトコル変換を行うコンピュータにより、
第1伝送データ及び第2伝送データを取得する処理と、
前記複数の第1信号モデルのうち、取得した前記第1伝送データが適合する第1信号モデルを判定する処理と、
前記複数の第2信号モデルのうち、取得した前記第2伝送データが適合する第2信号モデルを判定する処理と、
前記呼接続において前記第1伝送データ又は前記第2伝送データを取得した順に、前記第1伝送データが適合した前記第1信号モデル又は前記第2伝送データが適合した前記第2信号モデルを特定したシーケンスを生成する処理と、
前記生成されたシーケンスと一致するシーケンスパターンを判定する処理と、
前記生成されたシーケンスが前記シーケンスパターンのいずれとも一致しない場合に、前記生成されたシーケンスと一致する新たなシーケンスパターンを前記第3格納部へ登録する処理と
が実行されるロギング方法。