JP6269659B2 - 通信装置、通信装置により実行される方法及び通信ネットワークテスト装置により実行される方法 - Google Patents

通信装置、通信装置により実行される方法及び通信ネットワークテスト装置により実行される方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム及び部品並びにそれらの方法に関する。本発明は、3GPP標準又はそれらと同等もしくは派生物に従って動作し、特定の、しかし排他的でない関連性のある無線通信システム及びそれらのデバイスを有する。
無線通信システムは、多数の基地局の一つ及びコアネットワークを介して、ユーザ装置(User Equipment (UE))のユーザに他のユーザとの通信を可能にする。一般的に、UEは、例えば、携帯電話機等の携帯端末である。有効な又は接続された状態において、ネットワークが、UEがどの基地局(又はそのセル)に所属するかを知り、UEへデータを送信又はUEからデータを受信できるように、UEは、ネットワークに登録され、基地局との無線リソース制御(Radio Resource Control (RRC))接続を有する。基地局(すなわち、serving cell)は、ユーザ装置に対して移動性情報(mobility information)及びセキュリティパラメータを提供する。また、UEは、Enhanced Packet Core (EPC)ネットワーク、又は、略してコアネットワーク内の基地局、典型的には、ゲートウェイの先のエンドポイントにおいて、デフォルトのEvolved Packet System(EPS)ベアラを確立する。EPSベアラは、ネットワークを介した伝送路を定義し、他の通信デバイス、例えば別のUEにより伝達され得る、UEにIPアドレスを割り当てる。また、EPSベアラは、UEに関連づけられるサブスクリプション(subscription)により定義され、ネットワークによるUEの登録後すぐに、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity (MME))により確立され、例えば、サービスの質、データレート、及びフロー制御パラメータのようなデータ伝送特性(data transmission characteristics)の集合を有する。
EPSベアラは、特定のEPSベアラを有効化し(activate)、修正し(modify)、又は、無効化する(deactivate)必要がある場合にUEへ信号を送るMMEにより管理される。それ故、UEと通信ネットワークの間に2つの接続が常に存在する。すなわち、(ユーザプレーンとしても知られる)確立されたEPSベアラを用いて伝送されるユーザデータについてのものと、(制御プレーンとしても知られる)EPSベアラそれ自身を管理するためのものである。
E−UTRANと呼ばれるUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)のLong Term Evolution (LTE)の一部として、UEが、LTEコアネットワークリソースを用いる必要性のない最初のUEの伝送範囲内に存在する(又は、その範囲内として同一の基地局により供給される)別のUEとユーザデータを通信できる場合に、(例えば、直接のデバイス間(device-to-device (D2D))、又は、局所中継(locally routed))通信に基づく近接(proximity)の機構(feature)を導入する計画がある。そのようなサービスは、デフォルト又は(通信の他の型に未だ使用される)他の従来型のEPSベアラの代わりに、直接又は局所中継通信内で、移動通信装置により使用されるための、特別な中継EPSベアラを確立することにより実現できる。この直接又は局所中継通信は、特に、これらが限定される無線インタフェースにおける、利用可能なリソースのより良い利用という結果をもたらす。いわゆるサービスに基づく近接(Proximity-based Services (ProSe))機能性は、参照によりここに組み込まれる内容、3GPP TR 22.803 (v12.1.0)標準ドキュメントに詳細に記述されている。
最近では、UEにおけるProSe機能性を用いる中継機能性(relay functionality)の提供は、あるUEが別のUEへ又はネットワークからのシグナリングを中継する(relay)ことを可能にすることが提案されてきた。
上記機能性等により説明される追加の複雑性に起因して、各ネットワーク要素が標準(このケースでは3GPP標準)の適切な集合に準拠して動作することを保証することが重要である。サービスに基づく近接は移動通信装置群(及び他のユーザ装置)の複雑性が著しく増加するため、それらが市場にリリースされる(又は通信ネットワークで使用中である間)前に移動通信装置群によるこれらの(及び類似する)機能性のテスト実装への強い要求が存在する。しかしながら、そのようなUEの特定の機能のテストは、同様に、移動通信装置によりサポートされる必要がある。
当業者に知られているように、いわゆるシステムシミュレータ(System Simulator (SS))エンティティは、例えば、基地局又はユーザ装置のようなネットワーク要素の適合性(compliance)(及び/又は、性能)をテストするために使用され得る。SSエンティティは、別のネットワーク要素の動作をシミュレートすることによりこれを行う(すなわち、それは「live」ネットワーク内でテストされるための装置と別の通信をするだろう。)。これに加えて、SSエンティティは、例えば、有効化する/無効化する特徴、及び、動作モード(例えば、ノーマルモード、テストモード等)を設定するような、(移動通信装置がテストされている場合の)移動通信装置の動作パラメータを含む、全体のテストプロセスを制御する。
SSエンティティは、SSエンティティが(SSエンティティから由来するデータユニットがSSエンティティへ転送され、又は、「ループバックされ(looped-back)」る)移動通信装置のいわゆるループバック機能を終了させる(terminate)1以上の通信経路を(遠隔に)設定できる移動通信装置のためのテストモードを有効化する。このことは、事実上、SSエンティティがループバック通信経路(群)を経由して行われる移動通信装置による通信を監視できることを、意味する。そして、ループバック機能を終了させる通信経路(群)を用いて行われる通信を監視及び分析することにより、(標準の集合が認証される、及び/又は、製品は市場にリリースされる、ことに準拠(conformance)する場合に、)テストされている装置の動作(behaviour)が標準の関連性のある集合に規定されることと一致しているかどうかを判断できる。しかしながら、テストされている装置の動作(behaviour)が標準の関連性のある集合と一致していない場合、標準の関連性のある集合との適合が「live」通信システム内の装置を用いる前に達成され得るような、ふさわしい行動(例えば、装置の再設計(re-design)/再設定(re-configuration)/再較正(re-calibration))を判断できない。
特別な準拠テスト機能のために3GPPにより開発された関連する機構は、TS 36.509(E-UTRA周波数分割二重(frequency division duplex (FDD))モード及び時分割二重(time division duplex (TDD))モードにおけるユーザ機器について)及びTS 34.109(UMTSシステムにおけるユーザ機器について、FDD及びTDDモードについて)に定義される。両方のドキュメントの内容は、参照によりここに組み込まれる。
要約すれば、上記仕様書は、各LTE/UMTS移動通信装置が準拠テスト目的のための実装することを要求される機能及び有効化及び無効化方法を記載する。
UEテストループ機能は、準拠テストのために、移動通信装置とSSエンティティの間の物理的な接続の存在、及び/又は、使用を要求することなしに、無線インタフェース経由で移動通信装置の分離された機能へのアクセスを提供する。しかしながら、移動通信装置は、例えば、テスト中に干渉を回避/減少し、それ故、テストの信頼性を向上する、無線通信手段(例えば、無線周波数(Radio Frequency (RF))ケーブル)を用いるSSエンティティにも接続されることが明らかであろう。
E-UTRAについて、以下のループモードが定義されていた。
- UEテストループモードA
- UEテストループモードB
- UEテストループモードC
UEテストループモードAは、UEがE-UTRAモードで動作している間、双方向データ無線ベアラのために、データパケット(例えば、Packet Data Convergence Protocol (PDCP) Service Data Units (SDUs))のループバックを提供する。各双方向データ無線ベアラ上のUEにより受信されるダウンリンクのPDCP SDUsは、PDCP SDU内容及び関連づけられたEPSベアラ内容のTraffic Flow Template (TFT)にかかわらず、同じ無線ベアラで戻される。
UEテストループモードBは、UEがE-UTRA, UTRA, GSM(登録商標)/GPRS 又は CDMA2000モードで動作される間、双方向EPSベアラのために、PDCP SDUs (E-UTRA 及び UTRA)、Sub Network Dependent Convergence Protocol (SNDCP) Protocol Data Units (PDUs)(GSM(登録商標)/GPRS内で)、及び、Radio Link Protocol (RLP) PDUs (CDMA2000)のループバックを提供する。UEテストループモードBは、1以上のPDN接続が確立され、または、1以上のprimary Packet Data Protocol (PDP)コンテクストがアクティブである場合には、使用されない。E-UTRA, UTRA 又は GSM(登録商標)/GPRSで動作する場合、全双方向データ無線ベアラ上で、UEにより受信されるダウンリンクPDCP SDUs 又は SNDCP PDUsは、PDCP SDU 又は SNDCP SDUの範囲で、Transmission Control Protocol (TCP) / User Datagram Protocol (UDP) / Internet Protocol (IP)情報をマッチングするTFTを備えるEPSベアラコンテクストに関連付けられたデータ無線ベアラ上でUEにより戻される。CDMA2000モードで動作する場合、全双方向データ無線ベアラ上で、UEにより受信されるダウンリンクRLP PDUsは、RLP PDU内容及び関連付けられたEPSベアラコンテクストのTFTにかかわらず、最小のアイデンティティを備えるデータ無線ベアラ上でUEにより戻される。
UEテストモードCは、UEがEvolved MBMS (E-MBMS)/E-UTRAモードで動作している間、既知のMBMS traffic channel (MTCH)上で、成功裏に受信されたMultimedia Broadcast and Multicast (MBMS)パケットの集計を提供する。
3GPP TR 22.803 (v12.1.0) standards document 3GPP TS 36.509 technical specification 3GPP TS 34.109 technical specification
しかしながら、これらのループモードのそれぞれは、あるテストシナリオに限定され、比較的柔軟性がない。例えば、ループバック機能が採用される間、これらのループモードは、ある機能(例えば、UE中継の中継機能(UE-R))の提供を、影響を受けずに継続することができない。また、中継機能性が実装される場合、現在のテストモードの制約のために上記標準にこの中継機能性の準拠をテストすることが現時点ではできない。
例えば、ループモードAは、EPSベアラ(すなわち、PDCPレベルにおける)ではなく、無線ベアラをループバックすることだけができる。このループバックモードについて、SSは、無線ベアラがループバック機能に関連付けられる必要があり得るUEを示す。1PDN接続が有効化される場合に、ループモードBのみが動作する。このことは、仕様書からの既知の制約である。このループバックモードは、異なるEPSベアラを区別することができず、全ての有効化されたベアラは、アップリンクでの伝送に関して、PDCP SDUをUL TFT SAP (Service Access Point)へ送信する単独のループバックエンティティで終了させる。ループモードCは、MBMSに制限される。
一態様において、本発明は、通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置を提供し、前記通信装置は、前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを運用する手段と、テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断する(determining)手段と、前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する手段と、を備える。
前記通信装置は、前記通信ネットワークテスト装置からメッセージを受信する手段をさらに備えてもよく、前記メッセージは、前記部分集合内の各通信ベアラを識別するデータを含み、前記判断する手段は、前記部分集合内の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判断する。
別の態様において、本発明は、通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置を提供し、前記通信ネットワークテスト装置は、前記通信装置と通信する手段と、前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別する手段と、テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断する(determining)手段と、前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiating)手段と、を備える。
前記通信ネットワークテスト装置は、前記通信装置へメッセージを送信してもよく、前記メッセージは、前記部分集合内の各通信ベアラを識別するデータを含む。または、前記通信ネットワークテスト装置は、前記通信装置へメッセージを送信してもよく、前記メッセージは、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別するデータを含む。この場合、前記通信装置は、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判定してもよい。
前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備えてもよい。この場合、前記ビットのそれぞれは、前記通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定されてもよい。
または、前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラのデフォルトの通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備えてもよい。この場合、前記ビットのそれぞれは、前記デフォルトの通信ベアラ及び任意の関連付けられた通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定されてもよい。
前記メッセージは、前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子、例えば、Evolved Packet System(EPS)ベアラID(又は、EBI)を含めてもよい。前記メッセージは、Non-Access Stratum(NAS)メッセージを含めてもよい。この場合、前記NASメッセージは、少なくとも1つのRadio Resource Control(RRC)メッセージに組み込まれてもよい。前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含めてもよい。
前記開始する手段により開始される前記テストは、ループバックテストであるとよい。前記通信ネットワークテスト装置は、前記部分集合の前記少なくとも1つの通信ベアラを用いて前記通信装置へテストパケットを送信してもよい。前記通信ネットワークテスト装置は、前記テストの一部として、テストパケットを前記通信装置から受信してもよい。
前記複数の通信ベアラは、少なくとも1つのEPS通信ベアラを含むとよい。
前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられていない通信ベアラであるように、通信ベアラを選択するとよい。または、前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられる通信ベアラであるように、通信ベアラを選択するとよい。前記判断する手段は、前記テストが開始されていた場合、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラを判断するとよい。
前記通信ネットワークテスト装置は、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラの終了(termination)を開始する(initiate)とよい。前記通信ネットワークテスト装置は、前記通信装置へ前記テストを終了するためのメッセージを受信してもよく、前記テストを終了するためのメッセージは、前記テストが終了されることになっている各通信ベアラを識別するデータを含む。
前記テストを終了するためのメッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備えるとよい。この場合、前記ビットのそれぞれは、前記テストが前記通信ベアラについて終了されることになっている場合、所定の値が設定されるとよい。前記メッセージは、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、EPSベアラID、又は、EBI)を含むとよい。または、前記メッセージは、NASメッセージを含むとよい。この場合、前記NASメッセージは、少なくとも1つのRRCメッセージに組み込まれるとよい。前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含むとよい。
さらに別の態様において、本発明は、通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置を提供し、前記通信装置は、前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを運用し、テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determining)、前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信するプロセッサを備える。
さらなる態様において、本発明は、通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置を提供し、前記テスト装置は、前記通信装置と通信し、前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別し、テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determine)、前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiate)プロセッサを備える。
本発明は、上記通信装置及び上記通信ネットワークテスト装置を備える通信システムも提供する。本発明は、全てのテストシステムエンティティ及びユーザ装置が開示されるために、対応する方法、及び、対応するユーザ装置又はネットワーク通信装置上で実行するためのコンピュータプログラム、又は、非一時的なコンピュータ可読媒体も提供する。
本発明によれば、上記問題を克服又は少なくとも部分的に軽減する方法及び装置を提供することを実現できる。
本発明の実施形態は、一例として、添付図面を参照して説明される。
図1は、本発明の実施形態に適用されるセルラ電気通信システムを図式的に示す。 図2は、図1に示される通信システムに使用されるEPSベアラ構造を示す。 図3は、図1に示される通信システムに使用されるベアラ構成に中継されるコアネットワークと比較される中継ベアラ構造を図式的に示す。 図4は、図1に示される通信システムが有する移動通信装置の互換性を検証するための典型的なテスト環境シナリオを図式的に示す。 図5は、図3に示すシステムの一部を形成するテストシステムエンティティの機能性のいくつかを示す機能ブロック図である。 図6は、図1に示すシステムの一部を形成する移動通信装置の機能性のいくつかを示す機能ブロック図である。 図7は、図1に示す通信システムが有する移動通信装置の互換性を検証するための本発明の実施形態にかかるテスト環境を図式的に示す。 図8は、本発明の実施形態にかかる移動通信装置について、テストシステムエンティティがループバック接続の有効化を制御する方法を示すタイミング図である。
(概観)
図1は、移動通信装置(この例では、携帯電話機(mobile telephones ‘MTs’))3−1から3−3のユーザが、お互いに、及び、E-UTRAN基地局5−1及び5−2並びにコアネットワーク7を経由して他のユーザと通信ができる通信システム(通信ネットワーク)1を図式的に示す。当業者に理解されるように、3つの移動通信装置3及び2つの基地局は、説明のために図1に示され、他のものは実施されるシステムに存在する。従来では、移動通信装置3−1及び3−2がお互いに通信する場合、ユーザプレーンデータは、ユーザ装置(移動通信装置)3−1から基地局5−1へ中継され(routed)、コアネットワーク7を経由して、基地局5−1へ戻り、移動通信装置3−2へ送られる(そして、同様に、ユーザプレーンデータは反対方向へ送られる)。同様に、移動通信装置3−1及び3−3がお互いに通信する場合、ユーザプレーンデータは、従来通り、ユーザ装置(移動通信装置)3−1から基地局5−1へ中継され、コアネットワーク7を経由して、基地局5−2、及び、移動通信装置3−3へ送られる(そして、同様に、ユーザプレーンデータは反対方向へ送られる)。
上述された通信経路は、データが関連性のあるサブスクリプションパラメータに従って移動通信装置3の間で伝送され、移動通信装置3により要求されるサービス基準(service criteria)及びネットワークに課されるセキュリティ基準(security criteria)を遵守することを保証する。しかしながら、そのような従来の取り決めは、2つの移動通信装置3がお互いの無線通信範囲内であるような基地局5内及びコアネットワーク7内のリソースの無駄が多く、その代わりに、例えば、移動通信装置3−1及び3−2の間の各終端に矢印がある線により図1に示すように、直接ユーザプレーン通信リンク(direct user plane communication link)を用いることができる。その上、移動通信装置3−1は、移動通信装置3−1及び3−3並びにserving基地局5−2の間の一終端に矢印がある線により示されるように、ユーザデータが移動通信装置3−3からネットワークへ中継されることを可能にする中継機能性が備わっている。
それ故、本実施形態では、通信システム(通信ネットワーク)1は、互換性のある移動通信装置3の間のデバイス間(device-to-device)、局所中継(locally routed)、及び、中継される(relayed)ユーザプレーン通信(user plane communication)もサポートする。
図1は、通常は実装される通信システムの一部を形成しない、いわゆるシステムシミュレータ(system simulator (SS))エンティティ11も示す。むしろ、SSエンティティ11は、例えば、様々なネットワーク要素と他のネットワーク要素との互換性をテストするための、及び、これらのネットワーク要素と適用可能な標準との適合性(compliance)を検証するためのテスト目的に使用される。
本実施形態では、SSエンティティ11は、一つの移動通信装置3とサービスに基づく近接を用いる適用可能な標準との適合性を検証するために使用される。他の通信ベアラの通常のルーティングを維持するか、又は、単独で、有利なベアラを介してループバックを適用する間に、SSエンティティ11は、選択された通信ベアラ(例えば、中継サービスを提供するために要求されない通信ベアラ)をループバックする(すなわち、SSエンティティ11へ経路変更して戻す(re-route back))ために使用される、移動通信装置3のためにループバック機能性を有効化することによりこれを行う。
SSエンティティ11のこの「選択的な(selective)」ループバック機能性は、全ての他の通信ベアラが影響を受けないままにする利益を有するループバック機能と関連付けられるためにEPSベアラの識別を提供することにより実現される。このことは、選択された(識別された)EPSベアラがテストされている間、テスト手順の一部ではない任意のEPSベアラについては通常の機能性が維持され得ることを保証する。このことは、サービスに基づく近接、例えば、移動通信装置3−1の中継機能性との適合性に関する移動通信装置3における様々なEPSベアラ設定のテストを可能とすることの優位点である。
このアプローチは、複数の継続するサービスに関連する機能性が、テストされている通信装置(例えば、ユーザ装置、及び/又は、ネットワーク要素)により正確に実装されているか否かの検証も可能とする。
(EPSベアラ構造)
本発明の実施形態の詳細を説明する前に、移動通信装置3と基地局5/コアネットワーク7との間のデータを伝送するために使用されるEPSベアラの構造(architecture)を提示する(set out)ことは有益であろう。図2は、移動通信装置3の間で直接(D2D)ベアラ(例えば中継ベアラ)を適合するために拡張されるようなEPS構造の例を示す。そして、詳細は、参照によりここに組み込まれる内容、3GPP TS 23.401 V11.5.0に見出すことができる。要約すれば、EPSベアラは、次の要素により実現される。
- 移動通信装置3において、UL TFT (Uplink Traffic Flow Template)は、トラフィックフロー集合をアップリンク方向のEPSベアラに対応付ける(map)。
- PDN GW (Packet Data Network Gateway)において、DL TFT (downlink Traffic Flow Template)は、トラフィックフロー集合をダウンリンク方向のEPSベアラに対応付ける。
- (TS 36.300 V11.5.0に定義される)無線ベアラは、例えば、サービスの品質、トラフィック量、周波数割り当て、変調方式(modulation scheme)、同期(synchronisation)、multiple-input and multiple-output (MIMO)構成等の、関連づけられた特質(characteristics)の特定の集合(set)を有する2点間の無線リンクである。無線ベアラは、ユーザデータ又は制御データのいずれかの転送のために、より高いレイヤへレイヤ2により提供されるチャネルとして知られる。無線ベアラが制御データの送信に用いられる場合、Signaling Radio Bearer (SRB)と呼ばれる。無線ベアラは、移動通信装置及び基地局5の間のEPSベアラのパケットを転送する。移動通信装置3があるサービスを利用する場合はいつでも、そのサービスは常に、関連づけられた送信パラメータを定義するために、レイヤ2及び物理レイヤ構成を特定する無線ベアラに関連づけられる。しかしながら、これらの関連づけられたパラメータは、通信の2つのエンドポイント及びシステムリソースの現在の利用可能性により課される現在の要求によって、無線ベアラの存続期間(lifetime)中、任意の時間に更新され得る。無線ベアラが存在する場合、EPSベアラとこの無線ベアラとの間で一対一の対応付けが存在する。
− S1ベアラは、基地局5及びServing GW8の間のEPSベアラのパケットを転送する。
− E-RAB (E-UTRAN Radio Access Bearer)は、TS 36.300 V11.5.0に規定されるように、S1ベアラと対応する無線ベアラの連結と呼ぶ。
− S5/S8ベアラは、Serving GW8とPDN GW10の間のEPSベアラのパケットを転送する。
− 移動通信装置3は、アップリンク内のトラフィックフロー集合及び無線ベアラの間の対応付けを生成するために、アップリンクパケットフィルタと無線ベアラの間の対応付けを格納する。
− PDN GW10は、ダウンリンク内のトラフィックフロー集合及びS5/S8ベアラの間の対応付けを生成するために、ダウンリンクパケットフィルタとS5/S8ベアラの間の対応付けを格納する。
− 基地局5は、アップリンク及びダウンリンクの両方で、無線ベアラとS1ベアラの間の対応付けを生成するために、無線ベアラとS1ベアラの間の一対一の対応付けを格納する。
− Serving GW8は、アップリンク及びダウンリンクの両方で、S1ベアラとS5/S8ベアラの間の対応付けを生成するために、S1ベアラとS5/S8ベアラの間の一対一の対応付けを格納する。
PDN GW10は、PDN接続内のEPSベアラに割り当てられたTFT内のダウンリンクパケットフィルタに基づいて、ダウンリンクパケットを異なるEPSベアラへ送る。同様に、移動通信装置3は、PDN接続内のEPSベアラに割り当てられたTFT内のアップリンクパケットフィルタに基づいて、アップリンクパケットを異なるEPSベアラへ送る。
(EPS及び無線ベアラ)
図3は、図1に示される通信システムに使用される中継ベアラ構造を図式的に示す。
一般的に通信システムにおいて、ベアラは、パイプラインデータが流れる通信システム内の2以上の地点を接続するパイプラインとして定義され得る。それ故に、EPSベアラは、Evolved Packet System(例えば、コアネットワーク7)すなわち移動通信装置3−1及びP−GW10の間を横切って送信されるデータに対するパイプラインとしてみなされる。移動通信装置3−1に対する端末相互間サービス(end-to-end service)を提供するために、P-GW10は、(他のエンドポイントがコアネットワーク7により供給されないとすれば)通信のエンドポイント12に向かって、EPSベアラを外部ベアラ(すなわち、コアネットワーク7の外部に存在するベアラ)で補う。エンドポイント12がコアネットワーク7により供給される場合、外部ベアラは、エンドポイント12に関連付けられ、一致し(かつ同様に形成される)EPSベアラにより置換される。
LTE通信システムで使用されるEPSベアラは、複数のコンポーネント、つまり、P−GW10とS−GW8の間のS5/S8ベアラ、及び、S−GW8と移動通信装置3−1の間のE-UTRAN Radio Access Bearer (E-RAB)であると考えることができる。E-RABはそれ自体、S−GW8と基地局5の間のS1ベアラ、及び、基地局5と移動通信装置3−1の間の無線ベアラにさらに分けられる。
こうしてみられるように、コアネットワーク7を介してEPSベアラを提供するために、多くのベアラコンポーネント、及び、多くのネットワークエンティティが使用される。コアネットワーク7による移動通信装置群3の登録時、移動通信装置群3は、少なくとも一つの、すなわち、デフォルトのEPSベアラを確立し、その後、それらは、例えば、移動通信装置群3のユーザにより使用される各通信サービスの型に対するEPSベアラをさらに確立できる。各EPSベアラは、異なる通信サービスの異なる要求のためのサポートを提供するために、(例えば、IPアドレス、データ転送特性(data transmission characteristics)、サービスの質、データレート、及び、フロー制御パラメータ等のような)それ自身が関連付けられた設定を有することができる。
本明細書に記載される実施形態は、2つの移動通信装置3−1及び3−3の間で直接的に、及び、中継EPSベアラの場合P−GW10を介して、送信される(routed)中継EPSベアラ(Relay EPS bearer)、及び、中継無線ベアラ(Relay radio bearer)を備える「中継(Relay)」ベアラを利用する。
こうして示されるように、中継される移動通信装置のための端末相互間サービスは、エンドポイント12に対して、移動通信装置3−1と3−3の間及び移動通信装置3−3とP−GW10の間の中継EPSベアラ、並びに、他のベアラを用いて実装され得る。
(ループバックシナリオ)
図4は、図1に示される通信システム1が有する移動通信装置3の互換性を検証するための典型的なテスト環境シナリオを図式的に示す。これらのシナリオにおいて、中継機能性を有する移動通信装置3−1はテストされている。中継移動通信装置3−1は、(基地局5−1又は適切に構成されたSSエンティティ11を経由して)コアネットワーク7が備える通常のEPSベアラを維持し、同時に、別の移動通信装置3−3又は適切に構成されたSSエンティティ11から/に向けて中継通信(relaying communication)についての中継ベアラもまた維持する。
第1のシナリオに見られるように、移動通信装置3−1は、実際のネットワーク環境における、従来型の基地局5−1及び従来型の移動通信装置3−2を用いてテストされる。しかしながら、このテスト設定の要素が適合性テストの特定の目的のために設定されていないかったために、それらがこの種のテストに関連するいくつかの(場合により限定される)機能性をサポートできるにもかかわらず、この設定は、テストされている移動通信装置3−1の可能な非適合及び/又は故障において十分なフィードバックを提供できない。
第2のシナリオにおいて、移動通信装置3−1は、その正規のEPSベアラ(群)及びその中継ベアラのそれぞれをテストするために、2つのSSエンティティを用いてテストされる。この設定は、テストされる移動通信装置3−1の可能な非適合及び/又は故障において十分なフィードバックを提供する。しかしながら、移動通信装置3の動作における信頼性のあるフィードバックを提供するために、適合性テストの間に同期される必要がある、2つのSSエンティティを要求する。
第3のシナリオにおいて、移動通信装置3−1は、「one box」ソリューションとして正規のEPSベアラ(群)と中継ベアラの両方をテストするために、単独のSSエンティティ11−1Bを用いてテストされる。この設定は、テストされる移動通信装置3−1の可能な非適合及び/又は故障において最も十分なフィードバックを提供する。
(システムシミュレータエンティティ)
図5は、図1に示すシステムシミュレータエンティティ11の機能ブロック図を示す。示されるように、システムシミュレータエンティティ11は、1以上のアンテナ53を経由して他のエンティティへの信号を送信し、他のエンティティからの信号を受信する送受信回路51を有する。システムシミュレータエンティティ11は、システムシミュレータエンティティ11の動作を制御するためのコントローラ57を有する。コントローラ57は、メモリ59に関連付けられる。必ずしも図5に示されるわけではないが、システムシミュレータエンティティ11は、当然、従来型のシステムシミュレータエンティティ(例えば、ユーザインタフェース55)の通常の機能の全てを有し、適宜、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアの任意の一つ又は任意の組合せにより提供され得る。ソフトウェアは、メモリ59にプレインストールされ、及び/又は、例えば、通信システム(通信ネットワーク)1又はリムーバブルデータストレージデバイス(removable data storage device (RMD))からダウンロードされ得る。コントローラ57は、この例では、メモリ59に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令により、システムシミュレータエンティティ11の全体の動作を制御する構成をとる。図5に示されるように、これらのソフトウェア命令群は、他のもの、オペレーティングシステム61、通信制御モジュール63、無線リソース制御(radio resource control (RRC))モジュール65、シミュレーションモジュール66、及び、ループバックモジュール67内に含む。
通信制御モジュール63は、システムシミュレータエンティティ11と移動通信装置3、及び/又は、任意の他のテスト装置エンティティ(test equipment entities)の間の接続を制御するための制御信号を処理する(handle)(例えば、生成、送信及び受信)ことができる。通信制御モジュール63は、移動通信装置3へ送信されるアップリンクデータ及び制御データの分離フローも制御する。
RRCモジュール65は、RRCプロトコルに従ってフォーマットされた制御信号を処理する(handle)(例えば、生成、送信及び受信)ことができる。RRCモジュール65は、特定のループバックテストに関連付けられるための移動通信装置3のEPSベアラを識別するためのNon-Access Stratum (NAS)シグナリングを、移動通信装置3のためのRRCシグナリングメッセージ内に含めることもできる。
シミュレーションモジュール66は、任意の特定のネットワークエンティティ(例えば、基地局、コアネットワークエンティテイ、及び/又は、携帯機器)の機能の実行が要求される時に、システムシミュレータエンティティ11にそれを実行させるために、システムシミュレータエンティティ11の動作(behaviour)を制御する。
ループバックモジュール67は、テストされる装置の対応するモジュール(例えば、移動通信装置3のループバックモジュール89)とインタフェースし、それによって、例えば、その装置により送信又は受信されたデータユニットに基づき、テストされる装置の動作を監視することができる。
(移動通信装置)
図6は、図1に示す中継移動通信装置3−1の機能ブロック図である。図6に示すように、移動通信装置3は、1以上のアンテナ73を経由して、基地局5、及び/又は、他の移動通信装置3(及び/又は、基地局/移動通信装置として構成されるSSエンティティ11)への信号を送信し、それらから信号を受信することができる送受信回路71を有する。移動通信装置3は、移動通信装置3の動作を制御するためのコントローラ77を有する。コントローラ77は、メモリ79に関連付けられ、送受信回路71と接続される。必ずしも図6に示されるわけではないが、移動通信装置3は、当然、従来型の移動通信装置3(例えば、ユーザインタフェース75)の通常の機能の全てを有し、適宜、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアの任意の一つ又は任意の組合せにより提供され得る。ソフトウェアは、メモリ79にプレインストールされ、及び/又は、例えば、通信ネットワーク又はリムーバブルデータストレージデバイス(removable data storage device (RMD))からダウンロードされ得る。
コントローラ77は、この例では、メモリ79に格納されたプログラム命令又はソフトウェア命令により、移動通信装置3の全体の動作を制御する構成をとる。図6に示されるように、これらのソフトウェア命令群は、他のもの、オペレーティングシステム81、通信制御モジュール83、直接通信モジュール85、RRCモジュール87、及び、ループバックモジュール89内に含む。
通信制御モジュール83は、移動通信装置3、及び、他の移動通信装置3、基地局5、又は、(移動通信装置及び/又は基地局をシミュレートする)SSエンティティ11の間の接続を制御するための制御信号を処理する(handle)(例えば、生成、送信及び受信)ことができる。通信制御モジュール83は、他の移動通信装置3、基地局5、及び、SSエンティティへ送信されるアップリンクデータ及び制御データの分離フローも制御する。
直接通信モジュール85は、デバイス間通信経路を設定すること(例えば中継機能性に基づくProSeをサポートすること)を通信制御モジュール83に命令することができる。
RRCモジュール87は、RRCプロトコルに従ってフォーマットされた制御信号を処理する(handle)(例えば、生成、送信及び受信)ことができる。RRCモジュール87は、ループバック機能に関連付けられるための移動通信装置3の任意のEPSベアラを識別する情報を、SSエンティティ11から受信されたRRCシグナリングメッセージ内で、識別することもできる。
ループバックモジュール89は、SSエンティティ11(例えば、ループバックモジュール67)の対応するモジュールへループバックするための通信ベアラを管理する(manage)(例えば、設定、修正、終了)ことができ、それによって、移動通信装置3により送信又は受信されたデータユニットを監視することを促進する。
(動作)
より詳細な説明は、サービスに基づく近接を実装する移動通信装置3をテストすることで、(図7及び図8を参照して)与えられる。
図7は、図1に示す通信システム1が有する移動通信装置3の互換性を検証するための本発明の実施形態にかかるテスト環境を図式的に示す。
特に、移動通信装置3のテストが示される。図7の例では、中継機能に関連するベアラは、テストモードが移動通信装置3で有効化されないように独立して動作するが、中継機能に関連付けられていない移動通信装置3のいくつかは、移動通信装置3のループバック機能に接続される。
他者がループバック機能を用いてテストされる間にいくつかのベアラの通常の動作が維持される選択的なループバックを適用する能力は、それらのアイデンティティ(例えば、TS 24.301の9.3.2に規定されるようなEPSベアラのアイデンティティ)に応じてEPSベアラを単独に特定するための専用の識別子を用いて達成される。
この新規な識別情報における、考え得る単なる例示の実装は以下の表1に与えられる。
Figure 0006269659
見られるように、表1は、関連づけられたEPSベアラアイデンティティ(EPS Bearer Identity (EBI))をそれぞれ有する16個のEPSベアラを示す。個別のEBIは、テスト用の独自のベアラを識別するための情報要素の2オクテット(バイト)を用いて識別される。例えば、選択的ループバック機能性は、ループバック機能が適切な値で有効化されるために必要な、EPSベアラのEBIに対応するビットを設定することにより実装され得る。
上記指標(indication)は、相対的に低量の情報を備えるため、選択されたEPSベアラのためのループバック機能性を有効化するために移動通信装置3へ送信されるシグナリングメッセージに、それを含めることが有益である。
例えば、この実施形態では、EBIは、特定のEPSベアラに関する有効化/無効化ループバック機能性のためのループバック制御メッセージ(例えば、CLOSE UE TEST LOOP 及び/又は、OPEN UE TEST LOOPメッセージ)内の2オクテットの情報要素(information element (IE))に含まれる。
本実施形態の変更では、ループバックモードは、Access Point Name (APN)に基づいて適用され得る。この場合、ループバックモードが適用される(又はループバックモードが適用されない)APNは、移動通信装置3(すなわち、上述したように任意のEPSベアラの指標(indication)の代わりに又は追加して)に示される。この場合、SSエンティティ11は、そのAPNについてのデフォルトベアラを識別すること(すなわち、ループバック有効化を表す値へのそのベアラに対応するビットを設定すること)により特定のAPNの指標(indication)を提供できる。移動通信装置3がAPN(に関するデフォルトベアラ)の指標(indication)を受信する時、移動通信装置3は、示されたデフォルトEPSベアラ(群)及びそのAPNに関連付けられた任意の専用EPSベアラにループバック機能性を適用する。
図8は、移動通信装置3について、テストシステムエンティティ(SSエンティティ)11がループバック接続の有効化及び無効化を制御する方法を示すタイミング図である。
初めに、ステップS601において、移動通信装置3は、attach手続を開始し(initiate)、コアネットワーク7とのPDN接続を確立しようとすることを示す(indicate)。この手続は、適切にフォーマットされたATTACH REQUESTメッセージ、同様にこのメッセージに含む「PDN Connectivity Request」を生成し、(送受信回路71を介して)SSエンティティ11へ送信することが、(そのRRCモジュール87を用いる)移動通信装置3により実行される。移動通信装置3がSSエンティティ11とは異なるネットワークエンティティ(例えば、MME9)へこのメッセージを送信する目的であったことは明らかであろう。
しかしながら、本実施形態では適合性テストが実行されるため、SSエンティティ11は、任意のベアラ有効化に先立って移動通信装置3内でテストモードを有効化するために、(ステップS603において)非RRCメッセージを転送するための適切なダウンリンクRRCメッセージに組み込まれる、移動通信装置3へのACTIVATE TEST MODEメッセージ(例えば、「DLInformationTransfer message」)を生成し、(そのRRCモジュール65及び送受信回路51を用いて)送信する。適切なIE(例えば「UE test loop mode」IE)をそのテストモードに関連付けられた値に設定することにより、3つの従来型のテストモード(A,B又はC)の一つを用いるよりむしろ、異なる値は、選択的なEPSベアラループバックテスト機能性と共に使用するための新たなテストモードを開始するために使用される。しかしながら、従来型のテストモード(A,B又はC)の一つは、選択的なEPSベアラループバックテスト機能性と共に使用するための新たなテストモードにも関連づけられることは明らかであろう。このことは、例えば、RRCメッセージ及び/又は非RRCメッセージ内に適切な情報要素を含み、そのメッセージ内で示される従来型のテストモードの修正された利用を特定することにより達成され得る。
ステップS605において、先行するメッセージに応えて、移動通信装置3は、テストモードの有効化が成功したことを確認するためにSSエンティティ11へ送信される、適切なアップリンク転送RRCメッセージに組み込まれるACTIVATE TEST MODE COMPLETEメッセージ(例えば、「ULInformationTransfer」メッセージ)を生成し、(そのRRCモジュール87及び送受信回路71を用いて)送信する。
S607で全体的に示されるように、移動通信装置3は、現在、テストモードである。
次に、S609で全体に示されるように、(対応するネットワークエンティティとして動作し、連絡を取り合う)SSエンティティ11は、ステップS601における移動通信装置3の要求を受け入れる(accommodate)ために必要なアクションを実行する。このステップの結果として、(移動通信装置3がPGW10とのデフォルト及び/又は専用のEPSベアラとしてこれを認識するにもかかわらず、)移動通信装置3は、SSエンティティ11との有効なEPSベアラを確立する。
ステップS611において、SSエンティティ11は、移動通信装置3をテストループモードへ入れるために、例えば、(そのRRCモジュール65により生成される)「DLInformationTransfer」RRCメッセージに組み込まれるCLOSE UE TEST LOOPメッセージを生成し、(そのRRCモジュール65及び送受信回路51を用いて)送信する。SSエンティティ11は、ステップS603で使用されたUEテストループモードIEに対して同じ値を示す。本実施形態において、SSエンティティ11は、例えば、表1に関連して上述したように、選択的なループバック機能が移動通信装置3により適用されるべきEBI(群)を識別する情報要素を、このメッセージにも含める。
ステップS613において、選択されたEPSベアラ(群)のためのループバックエンティティが生成されていて、(そのループバックモジュール89を経由した)ループバックが識別された(選択された)EPSベアラ群を有効化していたことを確認するために、移動通信装置3は、SSエンティティ11へのCLOSE UE TEST LOOP COMPLETEメッセージ(例えば、「ULInformationTransfer」RRCメッセージ)を生成し、(そのRRCモジュール87及び送受信回路71を用いて)送信する。
S615に示されるように、移動通信装置3は、SSエンティティ11から「EPSベアラID」IE内で(ステップS611において)受信された情報に応じてそのループバック機能を設定する。この点からループバック機能の無効化まで、(例えば、直接通信モジュール85、及び/又は、通信制御モジュール83において)他のベアラの終了が修正されないままであるが、SSエンティティ11により示されるEPSベアラ(群)は、ループバックモジュール89で終了される。
ステップS617において、SSエンティティ11は、移動通信装置3にそのテストループエンティティを無効化させる、移動通信装置3への(例えば、「DLInformationTransfer」RRCメッセージに組み込まれた)OPEN UE TEST LOOPメッセージを生成し、(そのRRCモジュール65及び送受信回路51を用いて)送信する。
ステップS619において、移動通信装置3は、テストループエンティティの無効化が成功したことを確認するために、SSエンティティ11への(例えば、「ULInformationTransfer」RRCメッセージに組み込まれた)OPEN UE TEST LOOP COMPLETEメッセージを生成し、(そのRRCモジュール87及び送受信回路71を用いて)送信する。
S621に示されるように、UEテストループは、現在、正常に無効化される。
ステップS623において、SSエンティティ11は、(例えば、「DLInformationTransfer」RRCメッセージに組み込まれる)DEACTIVATE TEST MODEメッセージを生成し、(RRCモジュール65及び送受信回路51を用いて)移動通信装置3へ送信する。この手続きの目的は、従来技術に従って、UEテストモードを無効化し、UEを通常の動作へ戻すことである。
ステップS625において、DEACTIVATE TEST MODE COMPLETEは、UEテストモードの無効化の完了を確認するために、(例えば、「ULInformationTransfer」RRCメッセージに組み込まれる)SSへUEにより送信される。ステップS627において、UEはテストモードから抜け出る。
上記提案の明らかな利益は、市場に移動通信装置(又は他のユーザ装置)をリリースするより前に、新機能を評価する可能性を認めることである。この方法は、例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem (IMS))を経由して提供されるサービスのような、既存のサービスにも用いられ得る。当該提案は、他のデータサービス(例えばインターネット)がSSエンティティ11へループバックされる間に、LTE、及び/又は、例えば、IMSサービスの遵守を検証するために、任意のマルチサービステストケース(test case (TC))設定を定義することを可能にする。
(変更形態及び代替形態)
詳細な実施形態が上述された。当業者に明らかなように、上述の実施形態に対し、いくつかの変更形態及び代替形態を作ることができ、その中で具現化される発明から利益を得ることができる。例示のために、これらの代替形態及び変更形態のいくつかについてのみ説明する。
上述の実施形態では、2つの移動通信装置は、お互いに、中継又は他の直接又は局所中継の接続を確立することが可能とされた。しかしながら、当業者に明らかなように、そのような接続は、移動通信装置のユーザが会議呼出設定(conference call setup)で共に接続されてもよいように、3以上の移動通信装置の間で確立されてもよい。
上述の実施形態では、移動通信装置は携帯電話(cellular telephones)である。しかしながら、例えば、MTC(Machine Type Communication)装置、スマートフォン、PDA(personal digital assistants)、ラップトップ型コンピュータ、ウェブブラウザ等のような他のタイプのユーザ装置を用いることができる。
同じ通信ネットワーク内の移動通信装置間の中継又は他の直接通信経路が説明されていたが、本発明にかかる通信経路に基づく近接は、異なる通信ネットワークに設置された移動通信装置間に設定してもよい。この場合、個別の移動通信装置に関するモビリティ管理エンティティ(及び、任意のケースにおいては基地局)は、異なるネットワークに設置されてもよい。SSエンティティは、同様に、そのようなシナリオをテストするために動作してもよい。
上述の実施形態において、LTE技術(すなわち、基地局と中継移動通信装置の間で使用される同一の通信技術)を用いる中継通信経路が説明された。しかしながら、通信経路は、(基地局と中継移動通信装置の間で使用される通信技術に関係なく)例えば、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の任意の通信技術を用いて中継されることがあきらかであろう。
ステップS617の上記記述において、SSエンティティ11は、移動通信装置3にそのテストループエンティティを完全に無効化させるOPEN UE TEST LOOPメッセージを生成し、送信する。しかしながら、他のすでにループされたEPSベアラが変更されずに保持する間に、テストループエンティティは、例えば、移動通信装置3のループバックモジュール89から削除されるべきであるそれらのEPSベアラのEBI(群)を含むことにより、選択的に無効化されることが明らかであろう。例えば、選択的なループバック機能性は、ループバック有効化に関連付けられた値と同じ又は異なる値(例えば、「1」が有効化を示す場合に無効化についての「0」、又は、ループバックが前もって有効化されていたEPSベアラの状態を、ループバックが無効化される状態へ変更するための「1」)にEPSベアラのEBIを設定することにより、任意の特定のEPSベアラについて無効化されてもよい。
上述の説明において、システムシミュレータエンティティ11は、移動通信装置3の適合性テストのため使用されることとして説明される。しかしながら、システムシミュレータエンティティ11は、サービスに基づく近接に含まれる移動通信装置3についての非中継EPSベアラを処理する基地局5(及び/又は終了するPGW10)をテストするために用いられてもよいことがあきらかであろう。
上述の説明において、システムシミュレータエンティティ11は、独立したエンティティとして説明される。しかしながら、システムシミュレータエンティティ11は、他の装置の一部として実装されても良いことがあきらかであろう。例えば、システムシミュレータエンティティ11は、基地局5の一部を形成してもよい。この場合、(例えば、その移動通信装置3に対するそのようなサービスを有効化する前に)サービスに基づく近接の適合性及び/又は性能をテストするために、基地局5が移動通信装置3のループバック機能を制御することが有利であることがあきらかであろう。
別の実施形態では、ループバックモードは、移動通信装置の任意の既存の機能性及び/又はサービスが選択的に適用されてもよい。この場合、SSエンティティは、(任意のEPSベアラの識別の代わりに、又は、追加して)ループバックモジュールに関連付けられるための任意の選択的な機能性及び/又はサービスの識別を提供し、移動通信装置(例えばそのループバックモジュール89)は、ループバック機能に、識別された機能性及び/又はサービスを適用する。
移動通信装置がループバック機能の適用を仕様書によりある機能性及び/又はサービスに制限するために構成されてもよいことがあきらかであろう。この場合、移動通信装置は、SSエンティティにより提供される機能性及び/又はサービスの識別に関係なく、ループバック機能を、制限されないそれらの機能性及び/又はサービスのみに適用してもよい。
上述の説明において、システムシミュレータエンティティ11及び移動通信装置3は、多数の個別の機能のコンポーネント又はモジュールを有するとしてそれぞれ理解が説明される。これらのモジュールは、例えば、既存のシステムが本発明を実装するために修正されていた、あるアプリケーションについてこの方法で提供されてもよいが、他のアプリケーション、例えば、発生から考慮して発明の特徴を備えて設計されるシステムにおいて、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコードの全体に組み込まれても良く、従って、これらのモジュールが個別のエンティティとして識別できなくてもよい。
上述の実施形態において、多数のソフトウェアモジュールが説明された。当業者に明らかなように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされるかコンパイルされない形式で提供されてもよく、コンピュータネットワーク、又は、記録媒体を介した信号として、モビリティ管理エンティティ、基地局、又は、移動通信装置に供給されてもよい。さらに、このソフトウェアの一部又は全体により実行される機能は、1以上の専用のハードウェア回路を用いて実行されてもよい。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用は、それらの機能を更新するために、モビリティ管理エンティティ9、基地局5、及び、移動通信装置3の更新を促進するように好まれる。
ここではさらに詳細には説明しないが、当業者には種々の他の変形が明らかであろう。
[3GPP専門用語集]
D2D - Device to Device
eNB - Evolved NodeB, E-UTRAN base station
EPC - Evolved Packet Core
EPS - Evolved Packet System
E-UTRA - Evolved UMTS Terrestrial Radio Access
E-UTRAN - Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network
HSS - Home Subscriber Server
LB - Loopback
LTE - Long Term Evolution (of UTRAN)
MME - Mobility Management Entity
NAS - Non-Access-Stratum
OAM - Operation And Maintenance
P-GW - PDN Gateway
ProSe - Proximity-based Services
(E-)RAB - (EPS-) Radio Access Bearer
RRC - Radio Resource Control
S1-MME - S1 for the control plane
S1-U - S1 for the user plane
S-GW - Serving Gateway
SS - System Simulator
TFT - Traffic Flow Template
UE - User Equipment
UMTS - Universal Mobile Telecommunications System
ここではさらに詳細には説明しないが、当業者には種々の他の変形が明らかであろう。
本ソフトウェアは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable media)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage media)を含む。本プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R(compact disc recordable)、CD−R/W(compact disc rewritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable media)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、(電線及び光ファイバ等の)有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給するために使用され得る。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置であって、
前記通信装置は、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを運用する手段と、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断する(determining)手段と、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する手段と、
を備える。
(付記2)
前記通信ネットワークテスト装置からメッセージを受信する手段をさらに備え、
前記メッセージは、前記部分集合内の各通信ベアラを識別するデータを含み、
前記判断する手段は、前記部分集合内の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判断する
付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記通信ネットワークテスト装置からメッセージを受信する手段をさらに備え、
前記メッセージは、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別するデータを備え、
前記判断する手段は、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判断する
付記1に記載の通信装置。
(付記4)
前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記2又は3に記載の通信装置。
(付記5)
前記ビットのそれぞれは、前記通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
付記4に記載の通信装置。
(付記6)
前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラのデフォルトの通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記2又は3に記載の通信装置。
(付記7)
前記ビットのそれぞれは、前記デフォルトの通信ベアラ及び任意の関連付けられた通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
付記6に記載の通信装置。
(付記8)
前記メッセージは、前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、Evolved Packet System(EPS)ベアラID、又は、EBI)を含む
付記2から7のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記9)
前記メッセージは、Non-Access Stratum(NAS)メッセージを含む
付記2から8のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記10)
前記NASメッセージは、少なくとも1つのRadio Resource Control(RRC)メッセージに組み込まれる
付記9に記載の通信装置。
(付記11)
前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含む
付記10に記載の通信装置。
(付記12)
前記テストは、ループバックテストである
付記1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記13)
前記通信する手段は、前記部分集合の前記少なくとも1つの通信ベアラを用いて前記通信ネットワークテスト装置からテストパケットを受信する
付記1から12のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記14)
前記通信する手段は、前記テストの一部として、テストパケットを前記通信ネットワークテスト装置へ送信する
付記1から13のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記15)
前記複数の通信ベアラは、少なくとも1つのEPS通信ベアラを含む
付記1から14のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記16)
前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられていない通信ベアラであるように、通信ベアラを選択する
付記1から15のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記17)
前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられる通信ベアラであるように、通信ベアラを選択する
付記1から16のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記18)
前記判断する手段は、前記テストが開始されていた場合、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラを判断する
付記1から17のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記19)
前記通信する手段は、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラの終了(termination)を開始する(initiate)
付記18に記載の通信装置。
(付記20)
前記通信する手段は、前記通信ネットワークテスト装置から前記テストを終了するためのメッセージを受信し、
前記テストを終了するためのメッセージは、前記テストが終了されることになっている各通信ベアラを識別するデータを含む
付記19に記載の通信装置。
(付記21)
前記テストを終了するためのメッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記20に記載の通信装置。
(付記22)
前記ビットのそれぞれは、前記テストが前記通信ベアラについて終了されることになっている場合、所定の値が設定される
付記21に記載の通信装置。
(付記23)
前記メッセージは、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、EPSベアラID、又は、EBI)を含む
付記20又は21に記載の通信装置。
(付記24)
前記メッセージは、NASメッセージを含む
付記20から23のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記25)
前記NASメッセージは、少なくとも1つのRRCメッセージに組み込まれる
付記24に記載の通信装置。
(付記26)
前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含む
付記25に記載の通信装置。
(付記27)
通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置であって、
前記通信ネットワークテスト装置は、
前記通信装置と通信する手段と、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別する手段と、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断する(determining)手段と、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiating)手段と、
を備える。
(付記28)
前記開始する手段は、前記通信装置へメッセージを送信し、
前記メッセージは、前記部分集合内の各通信ベアラを識別するデータを含む
付記27に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記29)
前記開始する手段は、前記通信装置へメッセージを送信し、
前記メッセージは、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別するデータを含む
付記27に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記30)
前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記28又は29に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記31)
前記ビットのそれぞれは、前記通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
付記30に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記32)
前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラのデフォルトの通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記28又は29に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記33)
前記ビットのそれぞれは、前記デフォルトの通信ベアラ及び任意の関連付けられた通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
付記32に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記34)
前記メッセージは、前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、Evolved Packet System(EPS)ベアラID、又は、EBI)を含む
付記28から33のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記35)
前記メッセージは、Non-Access Stratum(NAS)メッセージを含む
付記28から34のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記36)
前記NASメッセージは、少なくとも1つのRadio Resource Control(RRC)メッセージに組み込まれる
付記35に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記37)
前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含む
付記36に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記38)
前記開始する手段により開始される前記テストは、ループバックテストである
付記27から37のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記39)
前記通信する手段は、前記部分集合の前記少なくとも1つの通信ベアラを用いて前記通信装置へテストパケットを送信する
付記27から38のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記40)
前記通信する手段は、前記テストの一部として、テストパケットを前記通信装置から受信する
付記27から39のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記41)
前記複数の通信ベアラは、少なくとも1つのEPS通信ベアラを含む
付記27から40のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記42)
前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられていない通信ベアラであるように、通信ベアラを選択する
付記27から41のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記43)
前記判断する手段は、前記部分集合が前記通信装置の少なくとも1つの特定の機能性(例えば、中継機能性(relay functionality)、又は、非中継機能性(non-relay functionality))に関連付けられる通信ベアラであるように、通信ベアラを選択する
付記27から42のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記44)
前記判断する手段は、前記テストが開始されていた場合、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラを判断する
付記27から43のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記45)
前記開始する手段は、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の少なくとも1つの通信ベアラの終了(termination)を開始する(initiate)
付記44に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記46)
前記開始する手段は、前記通信装置へ前記テストを終了するためのメッセージを受信し、
前記テストを終了するためのメッセージは、前記テストが終了されることになっている各通信ベアラを識別するデータを含む
付記45に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記47)
前記テストを終了するためのメッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
付記46に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記48)
前記ビットのそれぞれは、前記テストが前記通信ベアラについて終了されることになっている場合、所定の値が設定される
付記47に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記49)
前記メッセージは、前記テストが終了されることになっている前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、EPSベアラID、又は、EBI)を含む
付記46から48のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記50)
前記メッセージは、NASメッセージを含む
付記46から49のいずれか1項に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記51)
前記NASメッセージは、少なくとも1つのRRCメッセージに組み込まれる
付記50に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記52)
前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含む
付記51に記載の通信ネットワークテスト装置。
(付記53)
通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置であって、
前記通信装置は、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを運用し、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determine)、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する
プロセッサを備える。
(付記54)
通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置であって、
前記通信ネットワークテスト装置は、
前記通信装置と通信し、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別し、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determine)、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiate)
プロセッサを備える。
(付記55)
付記1から26及び53のいずれか1項に記載の前記通信装置、及び、付記27から52及び54のいずれか1項に記載の前記通信ネットワークテスト装置を備える通信システム。
(付記56)
通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置により実行される方法であって、
前記方法は、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを確立し、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determining)、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する。
(付記57)
通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置により実行される方法であって、
前記方法は、
前記通信装置と通信し、
前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別し、
テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determining)、
前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiate)。
(付記58)
付記1から26又は53のいずれか1項に記載の前記通信装置、及び、付記27から52又は54のいずれか1項に記載の前記通信ネットワークテスト装置を制御する処理をコンピュータに実行させる制御プログラムを格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
本出願は、2013年3月28日に出願された英国特許出願第1305821.9号からの優先権の利益を主張し、該特許出願の開示は参照によりその全体が本明細書に援用される。
1 通信システム
3、3−1、3−2、3−3 移動通信装置
5、5−1、5−2 E-UTRAN 基地局 (eNB)
7 コアネットワーク
8 serving GW (S-GW)
9 mobility management entity (MME)
10 PDN GW (P-GW)
11 システムシミュレータ(system simulator (SS))エンティティ
12 エンドポイント
51 送受信回路
53 アンテナ
55 ユーザインタフェース
57 コントローラ
59 メモリ
61 オペレーティングシステム
63 通信制御モジュール
65 無線リソース制御(Radio Resource Control (RRC))モジュール
66 シミュレーションモジュール
67 ループバックモジュール
71 送受信回路
73 アンテナ
75 ユーザインタフェース
77 コントローラ
79 メモリ
81 オペレーティングシステム
83 通信制御モジュール
85 直接通信モジュール
87 無線リソース制御(Radio Resource Control (RRC))モジュール
89 ループバックモジュール

Claims (16)

  1. 通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置であって、
    前記通信装置は、
    前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを運用する手段と、
    テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断する(determining)手段と、
    前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する手段と、
    を備える。
  2. 前記通信ネットワークテスト装置からメッセージを受信する手段をさらに備え、
    前記メッセージは、前記部分集合内の各通信ベアラを識別するデータを含み、
    前記判断する手段は、前記部分集合内の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判断する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信ネットワークテスト装置からメッセージを受信する手段をさらに備え、
    前記メッセージは、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別するデータを備え、
    前記判断する手段は、前記部分集合以外の各通信ベアラを識別する前記データに基づいて前記部分集合を判断する
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラの各通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
    請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 前記ビットのそれぞれは、前記通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記メッセージは、前記通信装置に関連付けられた前記複数の通信ベアラのデフォルトの通信ベアラに関連付けられた少なくとも1つの個別のビットを含むビットパターンを備える
    請求項2又は3に記載の通信装置。
  7. 前記ビットのそれぞれは、前記デフォルトの通信ベアラ及び任意の関連付けられた通信ベアラが前記部分集合内である場合に、所定の値が設定される
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記メッセージは、前記部分集合の各通信ベアラについてのベアラ識別子(例えば、Evolved Packet System(EPS)ベアラID、又は、EBI)を含む
    請求項2から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記メッセージは、Non-Access Stratum(NAS)メッセージを含む
    請求項2から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記NASメッセージは、少なくとも1つのRadio Resource Control(RRC)メッセージに組み込まれる
    請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記少なくとも1つのメッセージは、ダウンリンク情報転送メッセージを含む
    請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記テストは、ループバックテストである
    請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の前記通信装置、及び、前記通信ネットワークテスト装置を備える通信システム。
  14. 通信装置の動作を監視する通信ネットワークテスト装置と通信するための通信装置により実行される方法であって、
    前記方法は、
    前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラを確立し、
    テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determining)、
    前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストに従って、前記通信ネットワークテスト装置と通信する。
  15. 通信装置の動作を監視するための通信ネットワークテスト装置により実行される方法であって、
    前記方法は、
    前記通信装置と通信し、
    前記通信装置に関連付けられた複数の通信ベアラのそれぞれを識別し、
    テストを実行する時に使用されるために、前記複数の通信ベアラから選択された、少なくとも1つの通信ベアラを備え、かつ、前記複数の通信ベアラの少なくとも1つの他の通信ベアラを備えない部分集合(subset)を判断し(determining)、
    前記部分集合内の各通信ベアラが使用され、かつ、前記部分集合以外の各通信ベアラが使用されないテストを開始する(initiate)。
  16. 請求項1から12のいずれか1項に記載の前記通信装置を制御する処理をコンピュータに実行させる制御プログラム。
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