JP6267046B2 - 無線通信装置及び通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6267046B2
JP6267046B2 JP2014083648A JP2014083648A JP6267046B2 JP 6267046 B2 JP6267046 B2 JP 6267046B2 JP 2014083648 A JP2014083648 A JP 2014083648A JP 2014083648 A JP2014083648 A JP 2014083648A JP 6267046 B2 JP6267046 B2 JP 6267046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contention
frequency
carrier sense
frequency channel
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014083648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015204552A (ja
Inventor
大輔 村山
大輔 村山
房夫 布
房夫 布
杉山 隆利
隆利 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014083648A priority Critical patent/JP6267046B2/ja
Publication of JP2015204552A publication Critical patent/JP2015204552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6267046B2 publication Critical patent/JP6267046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、CSMA/CAを用いた無線通信技術に関する。
CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を用いた無線通信システムでは、送信するデータを有する無線通信装置が、キャリアセンスを行って他の無線通信装置が送信を行っていなければ送信機会を取得する。また、他の無線通信装置が送信を行っているときは、バックオフ時間T(待機時間の一例)の待機の後に、送信機会を取得してデータの送信を行う。無線通信装置は、送信機会を取得した後にデータを送信し、データの送信が終われば通信を終了する(非特許文献1)。
ここで、バックオフ時間Tは、バックオフパラメータに基づいてランダムに生成される時間である。バックオフパラメータには、バックオフスロット長Lと、バックオフスロット数の最大値Cmaxと、バックオフスロット数の最小値Cminとが含まれる。バックオフ時間Tは、CminからCmaxまでの数値の中からランダムに選択されるバックオフスロット数Cと、バックオフスロット長Lとの乗算によって得られる。
図7は、バックオフ時間Tの概要を示す概略図である。
図7において、Lは、バックオフスロット長を表す。TB3は、バックオフスロット数Cの値に3が選択された場合のバックオフ時間である。このとき、バックオフ時間TB3は、バックオフスロット長Lの3倍の長さの時間として生成される。同様に、TB5は、バックオフスロット数Cの値に5が選択された場合のバックオフ時間である。このとき、バックオフ時間TB5は、バックオフスロット長Lの5倍の長さの時間として生成される。なお、図7においては、説明を簡単にするために、IFS(Inter Frame Space)等の調整時間を省略している。
図8は、CSMA/CAにおけるデータ送信の概要を示す概略図である。
図8において、横軸は時間を表す。図8には、無線通信装置1及び無線通信装置2がデータの送信機会を取得する様子が示されている。図8において、搬送路の状態は、時刻tから時刻tにおいて無線通信装置1によってデータ送信(データ送信1)が行われておりビジー状態となっている。無線通信装置1は、時刻tにおいて搬送路がアイドル状態になると、バックオフ時間TB11を生成する。そして、バックオフ時間TB11の間、キャリアセンスを継続しデータ送信を待機する。同様に、無線通信装置2は、時刻tにおいて搬送路がアイドル状態になると、バックオフ時間TB21を生成する。そして、バックオフ時間TB21の間、キャリアセンスを継続しデータ送信を待機する。無線通信装置1及び無線通信装置2は、自装置のバックオフ時間を待機した後、搬送路の状態がアイドル状態であればデータの送信機会を得て、データ送信を開始する。
図7の例に示したように、バックオフ時間Tは、ランダムに生成される時間である。図8の例は、無線通信装置1が生成したバックオフ時間TB11は、無線通信装置2が生成したバックオフ時間TB21よりも長い時間として生成されたことを示している。そのため、無線通信装置2が、データの送信機会を得て、時刻tから時刻tの間データ送信(データ送信2)を行っている。
無線通信装置2のデータ送信(データ送信2)が終了して、時刻tにおいて搬送路が再度アイドル状態になると、無線通信装置1は、バックオフ時間TB12を生成する。そして、バックオフ時間TB12の間、キャリアセンスを継続しデータ送信を待機する。同様に、無線通信装置2は、時刻tにおいて搬送路がアイドル状態になると、バックオフ時間TB22を生成する。そして、バックオフ時間TB22の間、キャリアセンスを継続しデータ送信を待機する。無線通信装置1及び無線通信装置2は、自装置のバックオフ時間を待機した後、搬送路の状態がアイドル状態であればデータの送信機会を得て、データ送信を開始する。
図8の例は、無線通信装置1が生成したバックオフ時間TB12は、無線通信装置2が生成したバックオフ時間TB22よりも短い時間として生成されたことを示している。そのため、無線通信装置1が、データの送信機会を得て、時刻tから時刻tの間データ送信(データ送信3)を行っている。
このように、CSMA/CAでは、バックオフ時間Tが共通のバックオフパラメータに基づいてランダムに生成されることによって、各無線通信装置が公平にデータの送信機会を得られるように制御される。
IEEE Standard for Information technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks-Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications, 12 June 2007
しかしながら、従来方式では、使用する無線周波数帯域によって、送信機会を得やすい無線通信装置と送信機会を得にくい無線通信装置とが発生し、送信機会の公平性が保たれない場合がある。
上記事情に鑑み、本発明は、CSMA/CAを用いた無線通信において、使用する無線周波数帯域の違いによって生じる、無線通信装置の送信機会の不公平を抑制する技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンス部と、前記キャリアセンス部が判断した前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御部と、自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機し後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信部と、を備える、無線通信装置である。
本発明の一態様は、上記の無線通信装置であって、前記キャリアセンス部によって判断された前記競合状況に基づいて、前記制御部は、競合が大きいほど前記待機時間の長さが短くなる方向に制御する。
本発明の一態様は、上記の無線通信装置であって、前記制御部は、前記競合状況に応じて、自装置に設定されている前記待機時間を決定するためのパラメータに重み付けし、自装置に設定されているパラメータを重み付けされた前記パラメータで更新することによって、前記待機時間の長さを制御する。
本発明の一態様は、上記の無線通信装置であって、前記キャリアセンス部は、前記競合状況を、競合のない第1の状況と、周波数帯域の下限方向又は上限方向の一方向側でのみ周波数帯域が競合する第2の状況と、周波数帯域の下限方向及び上限方向の両方向側で周波数帯域が競合する第3の状況と、に分類し、前記制御部は、前記競合状況が前記第1の状況にあるとき、前記待機時間の長さが維持されるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第2の状況にあるとき、前記待機時間の長さが短くなるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第3の状況にあるとき、前記待機時間の長さがさらに短くなるように前記パラメータを重み付けする。
本発明の一態様は、全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンスステップと、前記キャリアセンスステップにおいて判断された前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御ステップと、自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機し後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信ステップと、を有する、通信制御方法である。
本発明によれば、CSMA/CAを用いた無線通信において、使用する無線周波数帯域の違いによって生じる、無線通信装置の送信機会の不公平を抑制することができる。
実施形態の無線通信システム1のシステム構成を示すシステム構成図。 無線通信装置10が使用するチャネルの周波数帯域の具体例を示す図。 無線通信装置10のデータ送信における動作例を示す図。 無線通信装置10の機能構成を示す機能ブロック図。 チャネルの競合状況のパターンの具体例を示す図。 実施形態の無線通信装置10の処理の流れを示すフローチャート。 バックオフ時間Tの概要を示す概略図。 CSMA/CAにおけるデータ送信の概要を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信装置及び通信制御方法を説明する。
図1は、実施形態の無線通信システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。
実施形態の無線通信システム1は、無線通信装置10A〜10Cを備える。各無線通信装置は、CSMA/CAを用いた無線通信によりデータ送信を行う。各無線通信端末では、無線通信に使用する周波数帯域が固定される。各無線通信端末に固定される周波数帯域を周波数チャネル(以下、「チャネル」という。)という。以下の説明では、説明を簡単にするために、特に区別しない限り、無線通信装置10A〜10Cを無線通信装置10と記載する。なお、無線通信システム1が備える無線通信装置10の数は、図1と異なる数であってもよい。
図2は、無線通信装置10が使用するチャネルの周波数帯域の具体例を示す図である。
図2において、横軸は周波数(チャネル)を示し、縦軸は電力を表す。図2では、チャネル1A〜1Cの3つのチャネルが示されている。説明を簡単にするために、チャネル1A〜1Cは、それぞれ、図1における無線通信装置10A〜10Cが使用するチャネルであると仮定する。チャネル1A〜1Cは、それぞれ、周波数f、f及びfを中心周波数とするチャネルである。
図2に示される各チャネルのうち、チャネル1A及びチャネル1Cは、チャネル1Bとのみ周波数帯域が競合するのに対し、チャネル1Bは、チャネル1A及びチャネル1Cの2つのチャネルと周波数帯域が競合する。このように、チャネルに使用される周波数帯域のうち、周波数帯域の下限方向又は上限方向の一方向側でのみ周波数帯域が競合する状況を、片側競合と呼ぶ。これに対して、周波数帯域の下限方向及び上限方向の両方向側で周波数帯域が競合する状況を、両側競合と呼ぶ。
このように、使用するチャネルの周波数帯域が競合する場合、各無線通信装置10は、キャリアセンスによって、競合する他の無線通信装置10がデータ送信を行っていないことを確認してデータの送信を行う。
図3は、無線通信装置10のデータ送信における動作例を示す図である。
図3において、横軸は時間を示し、縦軸は周波数(チャネル)を示す。図3では、図1における無線通信装置10A及び無線通信装置10Cの動作例が示されている。図2に示したように、無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとは、使用するチャネルの周波数帯域が競合しないため、それぞれ、任意のタイミングでデータ送信することができる。
図3において、無線通信装置10Aは、時刻tA11及び時刻tA21に送信機会を得て、それぞれ、時刻tA12及び時刻tA22までデータ送信を行っている。また、無線通信装置10Cは、時刻tC11、時刻tC21及び時刻tC31に送信機会を得て、それぞれ、時刻tC12、時刻tC22及び時刻tC32までデータ送信を行っている。
このような状況において、無線通信装置10Bが送信機会を得るためには、無線通信装置10Bがバックオフ時間Tの待機を終えたタイミングで、競合する他の無線通信装置10がデータ送信を行っていないことが必要となる。具体的には、図3の例の場合、無線通信装置10Bは、時刻tA12及び時刻tA21の間か、時刻tA22及び時刻tC21の間のタイミングにおいて送信機会を得る必要がある。
従来の無線通信システムでは、このように競合の状況が異なる場合であっても、無線通信装置10は、共通のバックオフパラメータを用いてバックオフ時間Tを決定していた。そのため、無線装置10Bがデータの送信機会を得る確率は、無線通信装置10A及び無線通信10Cが送信機会を得る確率に比べて低くなり、不公平を生じていた。
このような送信機会の不公平を抑制するために、実施形態の無線通信装置10は、自装置が使用する周波数帯域と、他装置が使用する周波数帯域との競合の状況(以下、「競合状況」という。)に応じて、バックオフ時間Tを制御する。
図4は、無線通信装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。
無線通信装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、通信制御プログラムを実行する。無線通信装置10は、通信制御プログラムの実行によって受信部11、復調部12、外部通信インターフェース部13、変調部14、キャリアセンス部15、バックオフ制御部16及び送信部17を備える装置として機能する。
なお、無線通信装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。通信制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。通信制御プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
受信部11は、無線通信装置10に備えられているアンテナを介して無線信号を受信する。受信部11は、受信した無線信号に対して増幅、フィルタリング、周波数変換などの信号処理を行う。受信部11は、信号処理により得られた受信ベースバンド信号を復調部12及びキャリアセンス部15に出力する。
復調部12は、受信部11が出力する受信ベースバンド信号に対して復調、復号を行って受信データを取得する。復調部12は、取得した受信データを外部通信インターフェース部13に出力する。
外部通信インターフェース部13は、復調部12が出力する受信データを外部の装置に送信する。また、外部通信インターフェース部13は、他の無線通信装置10に送信すべき送信データを外部の装置から受信する。外部通信インターフェース部13は、受信した送信データを変調部14に出力する。
変調部14は、外部通信インターフェース部13が出力した送信データに対して符号化、変調を行って送信ベースバンド信号を生成する。変調部14は、生成した送信ベースバンド信号を送信部17に出力する。
キャリアセンス部15は、定期的に、又はデータ送信時に、他装置が使用するチャネルを含めた全てのチャネルについてキャリアセンスを行う。そして、キャリアセンス部15は、自装置が使用するチャネルの周波数帯域と、他装置が使用するチャネルの周波数帯域との競合状況を監視する。キャリアセンス部15は、自装置が使用するチャネルの競合状況を、競合なし、片側競合及び両側競合の3種類に分類する。キャリアセンス部15は、自装置が使用するチャネルの競合状況の分類をバックオフ制御部16に出力する。
バックオフ制御部16は、キャリアセンス部15によって分類された自装置が使用するチャネルの競合状況に応じて、バックオフパラメータ(バックオフスロット長L又はバックオフスロット数の最大値Cmax)の重み付けを行う。バックオフ制御部16は、重み付けされたバックオフパラメータで、自装置に設定されているバックオフパラメータを更新する。バックオフパラメータの重み付けは、例えば、次の式1又は式2によって行われる。
Figure 0006267046
式1は、バックオフスロット長Lに対して重み付けを行う場合の式である。式1において、LS0は、重み付けを行う前のバックオフスロット長を表す。Wは、重みの値を表す。すなわち、重みWがより大きな値を持つほど、バックオフスロット長Lには、式1によってより短い時間が設定されることになる。そのため、この重み付けによって、対象の無線通信装置10がデータの送信機会を得る確率が高まる。
式2は、バックオフスロット数の最大値Cmaxに対して重み付けを行う場合の式である。式2において、Cmax0は、重み付けを行う前のバックオフスロット数Cが取り得る値の最大値を表す。Wは、重みの値を表す。式2におけるINT関数は、入力変数の整数部を抽出する関数を表す。すなわち、重みWがより大きな値を持つほど、バックオフスロット数Cの最大値Cmaxには、式2によってより小さな値が設定されることになる。そのため、この重み付けによって、バックオフスロット数Cに、より小さな値が選択される確率が高まり、対象の無線通信装置10がデータの送信機会を得る確率が高まる。
式1及び式2ともに、重みWは、自装置が使用するチャネルの競合状況に応じて決定されるが、その決定方法については図5にて後述する。
送信部17は、変調部14が出力する送信ベースバンド信号を自装置が使用するチャネルの周波数に周波数変換して無線信号を生成する。送信部17は、自装置が使用するチャネルがアイドル状態になると、バックオフパラメータに基づいて決定される時間の範囲からバックオフ時間を選択し、バックオフ時間を待機する。送信部17は、バックオフ時間を待機した後、自装置が使用するチャネルがアイドル状態であれば、無線信号の送信機会を得る。送信部17は、無線信号に対してフィルタリングや電力増幅を行ってアンテナから送出する。
図5は、チャネルの競合状況のパターンの具体例を示す図である。
図2の例に示したように、無線通信装置10は、使用するチャネルの競合状況によってデータの送信機会に不公平が生じる。すなわち、競合あり(片側競合又は両側競合)の状況にある無線通信装置10は、競合なしの状況にある無線通信装置10よりもデータの送信機会を得にくい。また、両側競合の状況にある無線通信装置10は、片側競合の状況にある無線通信装置10よりもデータの送信機会を得にくい。また、図3の例に示したように、無線通信装置10は、使用するチャネルの周波数帯域によってデータの送信機会に不公平が生じる。すなわち、低い周波数帯域のチャネルを使用する無線通信装置10は、高い周波数帯域のチャネルを使用する無線通信装置10よりもデータの送信機会を得にくい。
上記のような送信機会の不公平を解消するために、本実施形態では、無線通信装置10は、競合状況を図5に示す3つのパターンに分類し、各パターンに応じてバックオフパラメータに重み付けを行う。1つ目のパターンは、チャネルの周波数帯域に競合がない場合であり、これをパターン1とする。2つ目のパターンは、自装置が使用するチャネルが、自装置よりも高い周波数帯域を使用するチャネルと片側競合する場合であり、これをパターン2とする。3つ目のパターンは、自装置が使用するチャネルが、自装置よりも高い周波数帯域を使用するチャネル、及び、自装置よりも低い周波数帯域を使用するチャネルと両側競合する場合であり、これをパターン3とする。なお、これらのパターンは、チャネルが使用する周波数帯域の競合状況によって、図5と異なるパターンに分類されてもよい。このように分類された3つの競合状況のパターンにおいて、無線通信装置10は、パターン1、パターン2及びパターン3の順に、データの送信機会が得にくくなる。
実施形態の無線通信装置10は、自装置が使用するチャネルの競合状況のパターンに応じて、バックオフパラメータに反映する重みを決定する。バックオフパラメータに反映される重みは、例えば次の式3によって得られる。
Figure 0006267046
式3において、Wは重みの値を表す。aは、使用するチャネルの周波数帯域の競合状況がパターン2である場合の重みを表す値である。bは、使用するチャネルの周波数帯域の競合状況がパターン3であるの場合の重みを表す値である。a及びbはともに1よりも大きい値であり、bはaよりも大きい値である。式3によって、データの送信機会が得にくい無線通信装置10の重みWにはより大きな値が設定される。無線通信装置10は、決定した重みを用いてバックオフパラメータの重み付けを行う。バックオフパラメータの重み付けは、例えば前述した式1又は式2によって行われる。
図6は、実施形態の無線通信装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、無線通信装置10のキャリアセンス部15は、所定のタイミングにおいて、受信部11によって受信された信号についてキャリアセンスを行う。このとき、キャリアセンス部15は、他装置が使用するチャネルを含む全てのチャネルについてキャリアセンスを行う(ステップS11)。なお、所定のタイミングは、定期的なタイミングであってもよし、データの送信が発生したタイミングであってもよい。
キャリアセンス部15は、キャリアセンスの結果、自装置が使用するチャネルの周波数帯域と、他装置が使用するチャネルの周波数帯域との競合状況を判断する(ステップS12)。具体的には、キャリアセンス部15は、チャネルの周波数帯域の競合状況を、図5に示した3つのパターンのいずれかに分類する。キャリアセンス部15は、競合状況を分類したパターンを表す情報をバックオフ制御部16に出力する。
バックオフ制御部16は、キャリアセンス部15によって判断された競合状況を表すパターンに基づいて、バックオフパラメータに反映する重みWを決定する(ステップS13)。バックオフ制御部16は、決定した重みWを式1又は式2に適用することによって、重み付けがなされたバックオフパラメータを算出する(ステップS14)。バックオフ制御部16は、自装置に設定されているバックオフパラメータを算出された値で更新する(ステップS15)。
例えば、ステップS12において、競合状況がパターン1(競合なし)に分類された場合、バックオフ制御部16は、式3に示されたように重みWの値に“1”を選択する。重みWに“1”が選択された場合、バックオフパラメータは、式1又は式2による重み付けの前後で変化しない。そのため、競合状況がパターン1(競合なし)に分類された場合、バックオフパラメータは、その時点の値が維持されることになる。
また、例えば、ステップS12において、競合状況がパターン2(片側競合)に分類された場合、バックオフ制御部16は、式3に示されたように重みWの値に“a(1<a<b)”を選択する。重みWの値に“a”が選択された場合、バックオフパラメータは、式1又は式2によって、その時点の値よりも小さな値として算出される。そのため、更新後のバックオフパラメータによって決定されるバックオフ時間は、更新前のバックオフパラメータによって決定されるバックオフ時間よりも短くなる確率が高くなる。その結果、対象の無線通信端末10は、データの送信機会がより多く得られる方向に制御される。
また、例えば、ステップS12において、競合状況がパターン3(両側競合)に分類された場合、バックオフ制御部16は、式3に示されたように重みWの値に“b(1<a<b)”を選択する。重みWの値に“b”が選択された場合、バックオフパラメータは、式1又は式2によって、その時点の値よりも小さな値として算出される。そのため、更新後のバックオフパラメータによって決定されるバックオフ時間は、更新前のバックオフパラメータによって決定されるバックオフ時間よりも短くなる確率が高くなる。その結果、対象の無線通信端末10は、データの送信機会がより多く得られる方向に制御される。
さらに、重みWの値に“b”が選択された場合、バックオフパラメータは、重みWの値に“a”が選択された場合よりもさらに小さな値として算出される。そのため、競合状況がパターン3(両側競合)に分類された場合、対象の無線通信端末10は、パターン2(片側競合)に分類された場合よりも、データの送信機会が多く得られる方向に制御される。
以上のように、本実施形態における無線通信装置10は、自装置が使用するチャネルの周波数帯域の競合状況を判断し、競合状況に応じて自装置のバックオフパラメータを更新する。そのため、実施形態の無線通信システム1では、使用するチャネルの周波数帯域によって生じる無線通信10のデータの送信機会の不公平性を抑制することが可能となる。
<変形例>
バックオフ制御部16が行うバックオフパラメータの重み付けは、バックオフスロット長L及びバックオフスロット数の最大値Cmax以外のパラメータに対して行われてもよい。例えば、バックオフスロット数の最大値Cminに対して重み付けが行われてもよい。その場合、無線通信装置10の競合状況において、競合が大きい場合にはCminがより小さい値となるように重み付けがされてもよい。
また、バックオフ制御部16は、無線通信装置10の競合状況に応じて、直接バックオフ時間を生成してもよい。
上述した実施形態における無線通信装置10をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…無線通信システム
10、10A、10B、10C…無線通信装置
11…受信部
12…復調部
13…外部通信インターフェース部
14…変調部
15…キャリアセンス部
16…バックオフ制御部
17…送信部

Claims (5)

  1. 全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンス部と、
    前記キャリアセンス部が判断した前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御部と、
    自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機した後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信部と、
    を備え
    前記制御部は、前記競合状況に応じて、自装置に設定されている前記待機時間を決定するためのパラメータに対し、前記周波数帯域の競合状況を示す値に基づく重み付けを行い、自装置に設定されているパラメータを重み付けされた前記パラメータで更新することによって、前記待機時間の長さを制御する、
    無線通信装置。
  2. 前記キャリアセンス部によって判断された前記競合状況に基づいて、前記制御部は、競合が大きいほど前記待機時間の長さが短くなる方向に制御する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンスステップと、
    前記キャリアセンスステップにおいて判断された前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御ステップと、
    自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機した後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップにおいて、前記競合状況に応じて、自装置に設定されている前記待機時間を決定するためのパラメータに対し、前記周波数帯域の競合状況を示す値に基づく重み付けを行い、自装置に設定されているパラメータを重み付けされた前記パラメータで更新することによって、前記待機時間の長さを制御する、
    通信制御方法。
  4. 全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンス部と、
    前記キャリアセンス部が判断した前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御部と、
    自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機した後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信部と、
    を備え、
    前記キャリアセンス部は、前記競合状況を、競合のない第1の状況と、周波数帯域の下限方向又は上限方向の一方向側でのみ周波数帯域が競合する第2の状況と、周波数帯域の下限方向及び上限方向の両方向側で周波数帯域が競合する第3の状況と、に分類し、
    前記制御部は、前記競合状況が前記第1の状況にあるとき、前記待機時間の長さが維持されるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第2の状況にあるとき、
    前記待機時間の長さが短くなるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第3の状況にあるとき、前記待機時間の長さがさらに短くなるように前記パラメータを重み付けする、
    線通信装置。
  5. 全ての周波数チャネルに対してキャリアセンスを行い、自装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域と、他装置が使用する周波数チャネルの周波数帯域との競合状況を判断するキャリアセンスステップと、
    前記キャリアセンスステップにおいて判断された前記競合状況に応じて待機時間の長さを制御する制御ステップと、
    自装置が使用する周波数チャネルがアイドル状態となってから、前記待機時間を待機した後、前記周波数チャネルがアイドル状態であれば、前記周波数チャネルを使用してデータを送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記キャリアセンスステップにおいて、前記競合状況を、競合のない第1の状況と、周波数帯域の下限方向又は上限方向の一方向側でのみ周波数帯域が競合する第2の状況と、周波数帯域の下限方向及び上限方向の両方向側で周波数帯域が競合する第3の状況と、に分類し、
    前記制御ステップにおいて、前記競合状況が前記第1の状況にあるとき、前記待機時間の長さが維持されるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第2の状況にあるとき、前記待機時間の長さが短くなるように前記パラメータを重み付けし、前記競合状況が前記第3の状況にあるとき、前記待機時間の長さがさらに短くなるように前記パラメータを重み付けする、
    通信制御方法。
JP2014083648A 2014-04-15 2014-04-15 無線通信装置及び通信制御方法 Active JP6267046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014083648A JP6267046B2 (ja) 2014-04-15 2014-04-15 無線通信装置及び通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014083648A JP6267046B2 (ja) 2014-04-15 2014-04-15 無線通信装置及び通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015204552A JP2015204552A (ja) 2015-11-16
JP6267046B2 true JP6267046B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=54597766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014083648A Active JP6267046B2 (ja) 2014-04-15 2014-04-15 無線通信装置及び通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6267046B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8077665B2 (en) * 2005-07-29 2011-12-13 British Telecommunications Plc Bandwidth allocation in a wireless network
JP5010573B2 (ja) * 2008-11-27 2012-08-29 株式会社東芝 無線装置およびその制御方法
JP2011035600A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム
JP5816838B2 (ja) * 2010-06-03 2015-11-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信端末
US8553576B2 (en) * 2010-09-21 2013-10-08 Intel Corporation Methods of co-existence for wideband transmissions

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015204552A (ja) 2015-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10257236B2 (en) Sensor gateway
TWI751234B (zh) 用於傳輸信號的方法、終端設備和網絡設備
US9736850B2 (en) Adaptive RTS/CTS in high-efficiency wireless communications
TWI587714B (zh) 供在無線通訊裝置內之通道競爭用的無線裝置、方法及電腦可讀媒體
WO2017028044A1 (zh) 一种减少资源冲突的方法及ue
TWI718372B (zh) 處理上行鏈路排程以及處理傳輸排程的方法
US20170230988A1 (en) Methods and apparatus for communication mode configuration in a high-efficiency wireless network
JP6359992B2 (ja) 高密度ネットワークのVoIP性能を改善するためのEDCA動作
US20150043478A1 (en) Dynamic setting of transmission time in a contention based wireless system
US20170118770A1 (en) Methods and apparatus for selecting enhanced distributed channel access parameters for multi-user transmissions
WO2017184273A1 (en) Network allocation vector operations to reduce channel access delay
JP6350837B2 (ja) データ送信方法および端末
US20170303196A1 (en) Data transmission method, apparatus, and device
JP2018522470A (ja) 競合伝送方法及び装置、プログラムならびに記録媒体
JP7248702B2 (ja) 衝突回避のある決定論的バックオフ
JP6267046B2 (ja) 無線通信装置及び通信制御方法
WO2016127391A1 (zh) 无线网络的数据传输方法及网络节点
CN109803283B (zh) 一种无线通信方法以及通信设备
KR102448310B1 (ko) 통신 시스템에서 경쟁 윈도우 크기 결정 방법 및 장치
JP6219772B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
US9775172B2 (en) Method and apparatus for wireless communication
Liao et al. Cross-layer protocol design for distributed full-duplex network
WO2017182092A1 (en) A communications device, an access point and methods therein for accessing a resource unit
US20240224125A1 (en) Resource reservation method and apparatus, and terminal
CN112637786B (zh) 无线发送装置及无线发送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6267046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150