JP6262670B2 - 高エンタルピーおよび高安定性のプラズマを含むプラズマシステムおよび方法 - Google Patents

高エンタルピーおよび高安定性のプラズマを含むプラズマシステムおよび方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に完全に組み込まれている、2012年3月8日に出願された米国仮特許出願第61/608,426号および2013年2月20日に出願された米国出願第13/771,908号の利益を主張するものである。
本開示は一般に、選択されるプラズマを発生させるために使用されてもよい高い比エネルギーの分子プラズマガスに基づく材料のプラズマ溶射およびプラズマ処理のシステム、装置および方法に関する。本開示はまた、そのような方法を最適化するためのプラズマトーチおよびプラズマシステムの設計にも関する。
材料のプラズマ溶射およびプラズマ処理の1つの主要な目標は、必要とされる特性を有する堆積物を形成するために、原料への熱および運動量の伝達を相対的に広い範囲内で制御する能力を有し、それ故に原料の望ましいパラメータ(温度、速度、その他)を提供する安定したプラズマの発生であることもある。追加の目標は、基板温度ならびに堆積物形成の他の条件の制御を含むこともある。
プラズマから原料への熱伝達は、粒子および基板を加熱するプラズマ能力を決定する主要なパラメータである熱伝達ポテンシャル(HTP)、
Figure 0006262670
によって特徴付けられることもあり、ただしλは、プラズマ熱伝導率であり、Tは、プラズマ温度である。HTPは、プラズマ比出力(SP)、プラズマエンタルピーHおよびプラズマ温度との相関を有することもある。プラズマ比出力SP、関連するプラズマエンタルピーHおよび熱効率ηは、次の通りに決定されることもあり、
SP=U*I/Gp、H=SP*η、η=1−Lw/(U*I)、
ただしLwは、冷却媒体(水)への電力損失であり、Uは、プラズマトーチ電圧であり、Iは、プラズマ電流であり、Gpは、プラズマガス全流量である。比出力SPは、プラズマ条件を特徴付けるために、さらにはプラズマのHTP、Hおよび温度の計算のために直接測定されることもある。それで、SPは、プラズマ特性評価のために以下で使用されることになる。時には電力源または制御システムの電圧読み取り値が、計算のためのトーチ電圧として使用されることに留意されてもよい。この場合、計算されるSPおよびHは、電源をトーチと接続する電力ケーブルでの電圧降下に起因して実際の値をわずかに上回ることもある。
図1および図2は、非特許文献1などの文献から取得される入力データを用いてアルゴンおよびNに基づくプラズマについてプラズマのHTP、Hおよび温度の間の相間を例示する。一般に、プラズマの比出力および関連するエンタルピーの増加は、プラズマの温度およびHTPの増加をもたらす。しかしながら、Nに基づくプラズマについては、特定のHTPおよび関連するエンタルピーに対応するプラズマ温度は、同じ条件下でアルゴンに基づくプラズマに対応するプラズマ温度よりも大幅に低いこともある。このことは、分子解離に必要とされるエネルギーに起因している。例えば、HTP≒8000W/mでは、アルゴンに基づくプラズマは、9000Kを超える温度を有することもあるが、一方窒素に基づくプラズマ温度は、7000Kを下回ることもある(図1および図2を参照)。COおよび空気のプラズマは、同じプラズマ温度でNプラズマと比較してわずかにより高いHTPを有することさえある。
材料のプラズマ処理の大部分については、プラズマジェットへの原料投入は、一般にアノードアーク根付着部の下流で、非常に多くの場合、プラズマトーチノズル出口の下流でさえ行われる。HTPは、プラズマ放射ならびにノズル出口の下流での周囲空気とのプラズマ混合/相互作用に起因してアノードアーク根付着プラズマジェットの下流で大幅に減少することもあることに留意されてもよい。HTPの減少は、HTP値がプラズマから原料への効果的な熱伝達にとって十分であるとき、原料活性滞留時間tの減少をもたらすこともある。周囲空気とのプラズマ相互作用の強さは、速度分布を含むプラズマ速度によってならびにプラズマ速度の動径および接線成分によって制御されることもある。プラズマ放射熱損失Qrは、主にプラズマ温度に依存し、次式、
Qr≒ε(T、P)σSB
を使用して見積もられることもあり、ただしσSBは、ステファン−ボルツマン定数であり、ε(T、P)は、「灰色(greyness)の程度」であり、ε=1は、「絶対黒体」放射に対応する。典型的なプラズマ溶射パラメータについては、εは、1よりもはるかに小さく、温度および圧力とともに急速に大きくなることに留意されてもよい。それ故に、放射フラックスの実際の温度依存性は、Tよりも大幅に強いこともあり得る。
見積もりは、プラズマジェットが、プラズマ温度T≒9000〜10000℃を非常に激しく上回って放射するので、この温度を上回ってプラズマを加熱するすべての追加のエネルギーが、ノズル出口までの下流2〜3cm内で失われることもあり、プラズマ温度が、そこでT≒9000〜10000℃を下回るようになり、それに関連してHTPおよびエンタルピーが減少することを示すこともある。それ故に、図1および図2ならびに以下のTable 1(表1)に基づくと、20vol.%に至るまでのHを有するArに基づくプラズマのHTPは、ノズル出口の下流2〜3cmを上回る距離においてHTP≒7〜10kW/mを超えないこともあると結論されてもよい。Ar−50%Hについては、HTPは、14〜16kW/mを達成することもある。しかしながら、アルゴンに対して25〜30vol.%よりも多い水素を有するプラズマは、プラズマパラメータの非常に大きな脈動を有することもあるので、それらの実際的応用は、非常に制限されることもある。
に基づくプラズマは、アルゴンのために利用される温度と同じ温度で大幅により高いHTPを提供することもある。例えば、20vol.%のHを有するN−Hプラズマは、プラズマ温度がT≒9000〜10000℃を達成することができる前に18kW/mに至るまでのHTPを提供することもあり、放射が、エネルギー収支で優位を占めることもあり、それ故にHTPの極めて速い減少をもたらすこともある。同じことは、空気およびCOのような他の分子ガスに基づくプラズマに関して述べられることもある。
Figure 0006262670
加えて、Ar−HおよびN−Hプラズマジェットの場合には、Ar−Hプラズマジェットの高温/高HTPコア部の長さは、強烈な放射に起因してN−Hプラズマジェットよりも大幅に短いことが見られることもあることが、観察されている。それは、大幅により短い原料活性滞留時間tおよび原料への熱伝達の関連する欠如をもたらすこともある。それ故に、高いSP、HおよびHTPならびに長い活性滞留時間が、堆積物の望ましい特性を達成するために必要とされるときは、分子ガスに基づくプラズマだけが、有益であることもあると結論されてもよい。しかしながら、分子ガスに基づくプラズマは、電極の過剰な摩耗、プラズマの不安定性、脈動およびドリフト(drifting)を引き起こすこともあることに留意されてもよい。プラズマシステムに関しては、異なる手法が、これらの不都合を回避するまたは最小化するために使用されることもある。例えば、異なるプラズマ流路構成が、プラズマ装置のアノードアーク根の軸方向位置を安定させ、それ故にアーク短絡に起因する電圧脈動を最小化するために使用されている。特許文献1及び2ついて言及する。現在Praxair−TAFAによって製造され、約200kWの最大電力を有するPLAZJET(登録商標)システムは、安定した高SPの分子ガスに基づくプラズマを発生させ、同時に長寿命の電極を提供することができることに留意されてもよい。N−Hプラズマについては、報告された最大SPレベルは、約42.5kJ/gであることもある。
米国特許第4,841,114号 米国特許第6,114,649号
Thermal Plasma: Fundamentals and Applications、Volume 1、Boulos、Facuhais、Pfender、Plunum Press、New York(1994)(「Thermal Plasma」)
コーティングをプラズマトーチから堆積させるための方法および装置であって、カソード電極と、アノード軸、入口ゾーンおよび直径Daを有する円筒ゾーンを有するアノード電極を有するアノードモジュールであって、前記プラズマトーチが、前記アノード内部にアノードアーク根付着部を有するプラズマアークを発生させる、アノードモジュールとを備える、100Vを上回る電圧(U)および500Aを下回る電流(I)を発生させるプラズマトーチを供給することを含む方法および装置。プラズマジェット成形モジュールは、アノードアーク根付着部の下流に置かれ、プラズマジェット成形モジュールは、前記モジュールでのプラズマジェットの1つまたは複数のパラメータを制御する。前記カソードと前記アノードとの間のプラズマアーク流路を制御する電極間モジュールは、カソードモジュールに隣接する1つの端部およびアノードモジュールに隣接する第2の端部を有しかつ前記カソードに隣接するパイロットインサートを有して供給される。少なくとも1つの中性電極間インサートがあり、プラズマトーチはさらに、総量Gのプラズマガスを供給するために2つの通路を備え、プラズマガスは、50vol.%よりも多い分子ガスを含む。次いで、原料をプラズマジェットに供給してコーティングを基板に堆積させてもよく、プラズマガスを供給するための通路の1つは、量G1のプラズマガスを供給するためにカソードとパイロットインサートとの間に位置する第1のプラズマガス流路を備え、そのガスは、表面積S1を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort1=G1/S1を有して形成される。加えて、プラズマガスを供給するための前記通路の1つは、量G2のプラズマガスを供給するために前記電極間モジュールとアノードの前記円筒部分との間に位置する第2のプラズマガス流路を備え、そのガスは、表面積S2を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort2=G2/S2を有して形成される。G1の値は、0.6Gよりも大きく、Vort1=G1/S1は、0.1g/((sec)(mm))よりも大きく、(U)(I)/(G)は、43kJ/g〜140kJ/gの範囲である。
特許請求される主題の特徴および利点は、それと一致する実施形態の次の説明から明らかであり、その説明は、添付の図面と併せて考えるべきである。
異なるガスについてプラズマエンタルピー(H)とのHTPの相関を例示する図である。 プラズマ温度へのHTPの依存性を例示する図である。 カスケードプラズマシステムの概略図を例示する図である。 IEIモジュール内部に拡張プラズマ流路を有するトーチを例示する図である。 移行ゾーンの可能な実施形態の1つ(アノード入口ゾーンの上流領域へのG2供給)を例示する図である。 移行ゾーンの可能な実施形態の1つ(アノード入口ゾーンの円錐部分およびスロットへのG2供給)を例示する図である。 プラズマジェット成形モジュールを例示する図である。 「角度のある」プラズマジェット成形手段を例示する図である。 プラズマジェット流路の階段状拡張部への追加ガスの軸方向供給を例示する図である。 プラズマジェット流路の階段状拡張部への追加ガスの軸方向供給を例示する図である。 プラズマジェット流路の階段状拡張部への追加ガスの放射状供給を例示する図である。 プラズマジェット流路の階段状拡張部への追加ガスの放射状供給を例示する図である。 本開示と一致するプラズマジェット制御システムの実施形態の様々な態様を概略的に例示する図である。 本開示と一致するプラズマジェット制御システムの実施形態の様々な態様を概略的に例示する図である。 本開示と一致するプラズマジェット制御システムの実施形態の様々な態様を概略的に例示する図である。 装置の可能な実施形態を例示する図である。 カソード渦分配器を例示する図である。 カソード渦分配器を例示する図である。 6つの渦穴を有する下流中性インサート84の実施形態を例示する図である。 6つの渦穴を有する下流中性インサート84の実施形態を例示する図である。 例1〜7に関連する情報を含む表である。
本開示は、述べられるように、高い比エネルギーのプラズマガスに基づく材料のプラズマ溶射およびプラズマ処理のシステムおよび方法に関する。SP>43kJ/gを有する比出力分子ガスに基づくプラズマが、今から達成されてもよく、それはまた、原料への熱伝達を改善することもでき、その結果堆積品質および全プロセス効率を改善することもできる。好ましくは、本明細書での比出力分子ガスに基づくプラズマは、120〜140kJ/gに至るまでのSPを有するプラズマを含むことができる。窒素−水素プラズマについてさえ140kJ/gよりも高いレベルが、9,000〜10,000Kを上回るプラズマ温度をもたらすこともあり、すべての追加のSPは、放射されてもよい。
500Aを上回る電流は、分子ガスが使用されるとき、アノードの過剰浸食を引き起こすこともある。それ故に、本開示は、100Vを上回る相対的に高い電圧および500Aを下回る相対的に低い電流の使用を可能にする。このことは次に、相対的に高い比エネルギー(>43kJ/g)および関連するHTPのプラズマの発生において利点を提供することができる。N、空気およびCOに基づくプラズマは、本明細書では好ましい分子ガスである。しかしながら、Nに基づくプラズマは、プラズマジェットで遊離酸素を発生させることもなく、溶射中に金属合金の相対的に強力な酸化のようないくつかの望ましくない結果をもたらすこともないので、最も好ましいこともある。
図3は、本明細書での変更および最適化のためのプラズマシステムの概略図を例示する。図示されるように、プラズマシステム2は一般に、プラズマトーチ4に基づいてもよい。プラズマシステム2は、様々なモジュールを含んでもよい。図3で概略的に描写されるプラズマシステム2は、DC電源モジュール(PS)と、プラズマガス流量、プラズマ電流および電圧、プラズマ始動および停止中の一連の事象、その他を制御することができる制御モジュール(CT)と、プラズマ点火モジュール(IG)および点火回路16とを含んでもよい。プラズマトーチ4それ自体は、少なくとも1つのカソード122を有するカソードモジュールCと、アークを拡張しかつ安定させる電極間インサートモジュール(IEI)と、アノードモジュール(A)とを含んでもよい。電極間インサートモジュールは、パイロットインサート(PI)、および少なくとも1つの中性電極間インサート(NI)を含んでもよい。プラズマジェット成形モジュール(F)は、トーチを出るプラズマジェット(PJ)の速度および温度を整形しかつ/または制御するためにアノードアーク根付着部の下流に置かれてもよい。成形手段は、この場合アノードモジュール(A)から電気的に絶縁される分離したモジュールとして配置されてもよい。プラズマジェット成形モジュール(F)はまた、角度を付けられてもよく、そのことは、部品の内部表面および他の限定空間内部に溶射する可能性を提供することができる。原料供給モジュール(FF)は、プラズマトーチ4によって発生したプラズマのプラズマジェット(PJ)に材料原料を導入するために提供されてもよい。原料供給モジュールは、アノードアーク根付着部の下流に置かれてもよく、原料を成形手段(位置6)またはプラズマジェット(位置8)に供給してもよい。材料原料は、粉末の形であってもよい。材料原料はまた、液体前駆体またはエタノールもしくは水のような液体での微粉末の懸濁液の形であってもよい。ワイヤ、ロッド、および柔軟なコードのような固体原料が、同様に使用されてもよい。
プラズマガスG1は、カソードモジュールC内部の流路を通ってカソード領域に、例えばカソード122とパイロットインサートPIとの間に形成される空間に供給されてもよい。プラズマガスG1は、プラズマを発生させるために使用される唯一のガスであってもよい。この場合、Gp=G1である。
第2のプラズマガスG2がまた、プラズマを発生させるために使用されてもよい。第2のプラズマガスG2は、図3で示されるようにIEIモジュールとアノードモジュールとの間に位置する流路を通って供給されてもよい。さらになお追加のプラズマガスがまた、プラズマを形成するために使用されてもよい。そのような追加のプラズマガスは、電極間インサートの中にかつ/またはそれらの間に形成される流路を通って供給されてもよい。他の実施形態によると、例えば、第3のプラズマガスG3がまた、プラズマを発生させるために使用されてもよい。第3のプラズマガスG3は、電極間インサートモジュールIEIのパイロットインサートPIと隣接する電極間インサートとの間の流路を通って供給されてもよい。この場合、Gp=G1+G2+G3である。G1、G2および追加のガスはまた、電極およびインサートの浸食、様々なモジュール、パイロットインサートおよび中性インサートの間での可能性がある望ましくないアーク放電を低減しかつ/または電極の浸食を最小限にし、プラズマ組成、その他を制御することもできる。G3および他の可能な追加のプラズマガスの実施は、トーチ性能を扱うささいな利点をもたらすこともあるが、しかしながらトーチ設計の複雑さならびに関連する保守および点検の課題をもたらすこともあることに留意されてもよい。
カソード122は、DC電源PSの負端子に接続されてもよい。一実施形態では、DC電源は、低リップル電流を生成することができ、それは、プラズマパラメータの安定性を高めることができる。非常に低いリップルは、例えばリップル消去技法を使用することによって達成されてもよい。一例は、ESABによって製造されるDC電源ESP−600CまたはEPP−601であってもよい。プラズマ点火の間、電源の正端子は、点火回路16を通じてパイロットインサートPIに接続されてもよい。
ここでの実施形態によると、点火回路16は、点火モジュールIG、抵抗器18、スイッチ14、制御要素、キャパシタ、チョーク、およびインダクタ(図示されず)を含んでもよい。点火モジュールIGは、高電圧、高周波数の発振器を有してもよい。発振器は、カソード122とパイロットインサートPIとの間でパイロット電気アーク10を起こすことができる。DC電源PSは、パイロットアーク10を支持するために用いられてもよい。パイロットアーク10は、プラズマの通過のために異なる直径を有してもよい副流路によって形成される流路26でガスの少なくとも一部分をイオン化することができる。すなわち、パイロットインサートPIは、1つの直径であってもよく、中性インサート(NI)は、他の直径を有してもよく、アノードは、プラズマ通過のために特定の直径を規定してもよい。イオン化ガスによって形成される低抵抗経路は、カソード122とアノードモジュールAとの間のアーク流路26での主アーク12の起動を可能にすることができる。スイッチ14は、主アーク12が確立された後に切り離されてもよく、それ故にパイロットアーク10を遮断する。一実施形態と一致して、いくつかのスイッチ(図示されず)が、カソード122とスイッチに接続された電極間インサートとの間でアークを発生させるために電極間インサートに接続されてもよい。パイロットアーク10と同様に、カソード122と電極間インサートとの間のアークは、主アーク12の長さが、パイロットインサートPIだけを利用する点火回路の能力よりも大きい場合には、主アーク12の起動を容易にするための低抵抗経路を提供することができる。
プラズマアーク流路26は、異なる配置およびオプションを有してもよい。PI内部のプラズマ流路は、直径Dpおよび長さLpを有してもよい。図4は、直径Dp、D1、D2、D3、D4、D5、最大でDNまでを示す。中性インサート番号「i」内部のプラズマ流路は従って、直径D(i)および長さLiに指定されてもよい。いくつかの実施形態では、Dpは、隣接(下流)インサートの直径D(1)以下であってもよい。すべての中性インサート(NI)の直径は、図3で描写されるように同じであってもよい。中性インサートの直径はまた、図4で例示されるように下流へと増加してD(i+1)≧D(i)を提供してもよい。
本開示は、今ではプラズマ温度とは別にプラズマ速度を制御するための特に有効なツールであることもある同じプラズマガス流量、SPおよびエンタルピーでのプラズマ流路直径およびプロファイルを今から制御する。例えば、プラズマ流路の直径を拡張してアノードのより大きな直径を提供することは、相対的により小さいアノード直径を有する円筒状プラズマ流路と比較して相対的により低いプラズマ速度をもたらすこともある。プラズマ速度および関連する原料滞留時間の制御は、同じ材料の異なるサイズの粒子が、もし堆積するなら異なる特性を達成するために必要とされるときは、非常に有益なこともある。一例は、異なる気孔率および細孔サイズを達成するために異なるサイズのイットリア安定化ジルコニア粉末によって溶射される多孔質熱障壁コーティング(TBC)である。
プラズマトーチ4は、相対的に高電圧、相対的に低電流の手法を使用する能力があってもよく、それは、広範囲のプラズマガス流量、関連するSP、HTPおよびプラズマ速度で適切に使用されてもよい。そのようなプラズマトーチはまた、層流、遷移流、および乱流のプラズマジェット流を実現する能力があってもよい。一般に、プラズマトーチ4は、広範囲のプラズマ電流(例えば、150アンペア〜500アンペア)で動作することができる。アークの長さ(La)および関連する電圧値ならびにそれらの変化は、カソードに隣接する領域およびIEIモジュール内部でのアークの安定性、IEIモジュールの全長ならびにアノード内部でのアノードアーク根付着部(15)の位置に依存することもある。図3を参照されたい。IEIモジュールの長さは、中性インサート(NI)の量およびそれらの厚さ(5.0mm〜25.0mm)に依存することもある。アノードアーク根付着部の位置は、アーク短絡に起因して軸方向の不安定性および変動を有することもあり、そのことは、望ましくない電圧変動およびプラズマジェットパラメータの関連する不安定性をもたらすこともある。
本開示は従って、今では50vol.%よりも多い分子ガスを有するガスを使用してSP>43kJ/gを有するプラズマを発生させる能力がある。そのようなプラズマはその結果、
− 設定値の1%を下回る長期変化(ドリフト)を有する比出力(SP)および関連するパラメータ安定性と、
− 5〜10ボルトを下回るレベルでのプラズマ電圧の最小脈動と、
− プラズマジェット速度および温度、原料の効果的で均一な処理、高い堆積効率および堆積品質を制御する能力と、を提供することができる。
いくつかの変数が今から、これらの特徴の1つまたは複数を達成するために考察され、最適化されてもよい。
1. プラズマ電流
最初の考察は、プラズマ電流である。本開示との関連では、プラズマ電流は、好ましくは500A以下であり、150Aから500Aの範囲であってもよい。そのような電流レベルは、相対的に長寿命の電極を提供することができる。電流の最も好ましい範囲は、200〜400Aである。500Aを上回る電流では、高効率ガス渦流でさえ、特にアノードへの熱流束を制御するために必要とされるアノードアーク根の十分な回転を提供することができない。それ故に、アークを回転させるための追加の例えば電磁的手段が、500Aを上回る電流で長寿命のトーチを提供するために必要とされることもある。
電流は、好ましくは500A未満に制御されてもよいので、電圧Uは今では好ましくは、特定のプラズマガスおよび流量についてプラズマ比出力SP=U*I/Gpに関する要求に従って制御され、調節されてもよい。この場合もやはり、SPは、好ましくは>43kJ/gである。電圧制御は最も好ましくは、IEIモジュールの全長に依存するアーク長を制御することによって行われてもよい。追加のあまり好ましくない電圧制御がまた、使用されてもよい。例えば、パイロットインサートおよび/または中性インサートによって形成されるプラズマ流路の相対的により小さい直径が、相対的により高い電圧をもたらすこともある。
2. 接線成分(渦)を有するカソードガス(G1)
カソードに隣接する領域およびIEIモジュール内部でのアークの安定性は、速度の接線成分を有し、それ故にカソードとパイロットインサートとの間に位置する領域に渦を生成するG1を提供することによって達成されてもよい。渦は、プラズマアーク領域に沿って下流に伝播することができ、それ故にIEIによる壁安定化に加えてアークの安定化をもたらすことができる。
本開示では、G1流量は今では、好ましくはIEIモジュール内部のプラズマチャンネルに沿って渦伝播を支持するために、全プラズマガス流量の60%よりも多くてもよく、そのことは、G1>0.6Gpを意味する。再度図3を参照されたい。渦強度は、比Vort1=G1/S1によって特徴付けられてもよく、ただしS1は、G1渦オリフィスの表面積である。
SP>43kJ/gに対応する相対的に小さいG1流量では、アークの有用な安定化が、G1によって発生する渦について、すなわちVort1>0.1g/(sec*mm)であるとき、観察されることもある。渦強度を計算するために、プラズマガス流は、g/sec単位で測定され、表面積は、mm単位で測定される。測定の他の単位は、渦強度の計算値での関連する変化とともに同様に使用されてもよい。一般に、渦のより高い強度は、アークのより良好な安定化をもたらすこともあり、渦の強度は、プラズマガスの音速によって制限されることもある。渦のより高い強度はまた、より高い利用可能なプラズマ速度制御レート(Δ)をもたらすこともあり、そのことは、以下でより完全に述べられる。
3. アノードアーク根付着部を回転させるための接線成分(渦)を有するアノードプラズマガス(G2)
相対的に低いプラズマガス流量が、高SPプラズマ(>43kJ/g)を発生させるために必要とされるとき、ある流量のG1だけの使用は、アノードアーク根付着部の回転および安定化にとって十分でないこともある。それは、プラズマチャンネル内部の粘性プラズマ流に起因する渦強度の下流への減少によって説明されてもよい。渦強度の減少はまた、利用可能なプラズマ速度制御レートを制限することもある。アノードアーク根付着部の領域での不十分な渦は、不安定なアーク根回転およびアノードの関連する短寿命の両方ならびにプラズマジェットの過剰な脈動をもたらすアーク根位置の過剰な軸方向変動をもたらすこともある。
上記の不都合(不安定な根回転)は今から、G1と同じ回転方向を提供するガス速度の接線成分を有するG2を提供することによって最小化されるまたは完全に回避されてもよく、そのことは、アノードアーク根付着の前に起こる。G1へのG2追加の好ましい効果は、ある最小値G2,minから観察されることもある。効果的なアノードアーク根回転に必要とされることもある最小流量G2,minは、アノード直径Daに依存することもあり、G2,min=(0.01〜0.025)Daと規定されてもよく、ただしDaは、mm単位で測定され、G2は、g/sec単位で測定される。
G2に関連する最小渦強度は、G1についてと同じレベルであってもよく、すなわちVrot2>0.1g/(sec*mm)であってもよい。しかしながら、G2流量は、この場合0.4Gpよりも低くてもよく、そのことは、G1>0.6Gpからの結果として起きてもよい。G2をプラズマチャンネルに供給するための手段は好ましくは、アノードアーク根付着部の相対的に近くに、好ましくはアーク根付着部の上流3〜25mmに置かれてもよい。それ故に、G2をアノードアーク根付着部の近くに供給することによって、アーク根付着の領域での渦強度が最小になるまたは減少しないことが、期待されてもよく、そのことは、アノードの相対的に長い寿命をもたらすことができる。
G2最大渦強度は、Vort2(max)=0.4g/(sec*mm)と見積もられてもよい。このレベルを上回るVort2の増加は、望ましくないこともあり、プラズマジェット速度の過剰な接線成分およびプラズマジェットの望ましい領域への材料原料の正確な供給を扱う、関連する不都合をもたらすこともある。それ故に、渦強度の範囲は、0.4g/(sec*mm) > Vort2 > 0.1g/(sec*mm)と開示されてもよい。開示される流量および強度を有するG1およびG2の渦の組み合わせはすでに、SP>43kJ/gを有するプラズマの相対的に高い安定性をもたらすことができる。
4. アノードアーク根位置を安定させるための方法
今から移行ゾーン24をIEIモジュールとアノードの円筒部分との間のプラズマ流路に配置し、同時にG2渦供給手段を移行ゾーン内部に位置決めすることが、好ましい。このことは、比出力SP>43kJ/gを提供するパラメータを含む広範囲の動作パラメータ内でアークの不安定性および脈動のさらなる減少をもたらすことができる。
図5は、IEIモジュール内部のプラズマ流路26の端部の下流に拡張部30を含んでもよい移行ゾーン24の好ましい実施形態の1つを例示する。拡張部30は従って、不連続部が流路26で生じ、それによってプラズマ流にゆがみを引き起こすように構成されてもよい。好ましくは、プラズマの流れは、ゾーン24がプラズマ流路での直径の増加を提供するために拡張表面24aを含むという特徴に起因してゆがめられる。
セラミックリング絶縁体28は、IEIモジュールとアノードモジュールAとの間のスロット24bに位置決めされる。アノードは、入口ゾーン24cおよび円筒部分44ならびに円筒部分44と関連する直径Daを有する。好ましくは、移行ゾーン24ではG2渦強度は、最小であるまたは損失がない。スロット24bは、約1.5〜3mmの幅であってもよく、述べられたように、IEIモジュールをアノードモジュールから絶縁するセラミックリング28を含有してもよい。
アノード入口ゾーン24cの長さLeは、Daと同じ程度であってもよく、Leは好ましくは、Le=(0.5〜1.5)Daと規定されてもよい。G2渦流プラズマガスは、図5〜図6で例示されるゾーン24b(G2−b)および/または24c(G2−c)に供給されてもよい。アノード入口ゾーンは、異なる幾何学的形状を有してもよい。例えば、図6は、入口ゾーン24cの円錐部分46を例示し、一方図5は、丸みを帯びた入口ゾーン24cを例示する。G2オリフィスは、図5〜図6で例示される直径D(G2)上に位置してもよく、その直径は、好ましくはアノード直径Daよりも少なくとも2〜3mm大きいことに留意すべきである。
IDアノード表面の解析は、アノードアーク根付着部が好ましくは、アノードの円筒部分44の上流部分にまたはその近くに位置することを明らかにすることができる。アノードアーク根付着の観察される最大下流位置は好ましくは、図5で例示されるLcによって特徴付けられてもよい。通例、Lc<(1〜1.5)Daである。それ故に、全アノード長La=Le+Lcは、La=(1.5〜3)Daと見積もられてもよく、Laの最大値の下流に位置する領域は、プラズマジェット成形部分Fとしての役割を果たす。
意外にも、渦流G1およびG2の上で開示された詳細と一緒に移行ゾーンの導入は、同じプラズマガス流量ならびにプラズマのSP、HTP、エンタルピーおよび温度を含むプラズマの熱的条件において相対的に広い範囲内でプラズマ流路直径およびプロファイルを大幅に制御する能力をもたらすことができることが、観察された。それは、プラズマの熱的条件の大幅な変化なしにプラズマ速度を制御するための有効なツールであってもよい。図4は、独立したプラズマ速度制御を実現するために使用されてもよい可能なプラズマ流路プロファイルの1つを例示する。この実施形態では、Dp>D1>D2>D3>D4>D5である。符号DNはまた、アノードに隣接するIEIモジュールの最後の下流のインサート(図4でのインサート#5)の直径について使用されてもよい。
利用可能な速度制御のレート(Δ)は、プラズマの特定の熱的条件においてプラズマ溶射法によって達成可能な最大プラズマ速度Vmaxと最小プラズマ速度Vminとの間の比として決定されてもよい。それ故に、Δ=Vmax/Vminである。より高い利用可能なΔは、より広い動作窓および関連する実用的な恩恵とともに、本明細書でのプラズマ溶射法の改善された能力をもたらすことができる。アノードを出るプラズマの速度は、1/(アノード表面積)にほぼ比例してもよく、すなわち、V≒1/Daである。それ故に、Δは、Δ=(Da,max/Da,min)と見積もられてもよく、ただしDa,maxおよびDa,minは、好ましくはプラズマの熱的条件での変化なしにまたは相対的にわずかな変化でプラズマ流路のプロファイルおよび直径を制御することによって達成されてもよいアノードの円筒部分の最大直径および最少直径である。速度制御のレート(Δ)および関連するパラメータに関する次のデータは、本明細書での方法のために使用されるプラズマトーチに基づいて得られた。
− なお相対的に安定したアークを提供するDaの利用可能な変化は、Δ=(1.25/0.8)≒2.4を与えるDa=(0.8〜1.25)DNのレベルで見積もられてもよい。この場合、DaとDNとの間のより高いレートは、プラズマの不安定性を引き起こすこともある。それ故に、プラズマ速度制御のより高いレートが、必要とされるときは、プラズマ流路の追加のプロファイリングが、必要とされることもある。
− プラズマチャンネルの追加のプロファイリングは、約6mmのDa,minおよび約11.5mmのDa,maxについてΔ≒3.65を達成することを可能にすることもある。Da,max=11.5mmは、アノード筐体の寸法が、Da>11.5mmを有するアノードをもたらさないこともあるトーチの特定の設計によって制限されたことにまた留意されてもよい。それで、Δのより高い値は、必要ならば、アノード筐体の設計およびアノードの関連する寸法を拡大することによって達成されてもよいと熟考される。
5. 接線成分を最小化し、プラズマ温度および速度プロファイルを均一にするための手段
上で開示された渦流G1およびG2による効果的なプラズマアーク安定化およびアノードアーク根回転は、アノードアーク根付着部の下流でのプラズマジェットの高い相対強度の渦流をもたらすことができる。この場合、プラズマジェットの速度の相対的に過剰な接線成分はその結果、周囲空気とのプラズマジェットの過剰な混合、プラズマジェットの高いHTPコア部の関連する短縮および活性原料滞留時間tの減少ならびにプラズマジェットでの原料処理の効率の結果として生じる減少をもたらすこともある。それ故に、プラズマジェット速度の接線成分を最小化することができるアノードアーク根付着部の下流に位置するプラズマジェット成形部分を有することは、様々な応用にとって非常に望ましいこともある。
最小化された接線成分はその結果、周囲の媒体(空気)とのプラズマジェットの相対的に最小化された混合(相互作用)をもたらすことができ、その結果、ジェットの相対的により長い高温維持および相対的により長い活性滞留時間をもたらすことができる。相対的に最小化された接線成分はまた、プラズマジェットの望ましい領域へのより良好な制御可能な原料投入を、それ故に、より良好な堆積品質および堆積効率をもたらすこともできる。プラズマジェットパラメータに対する異なる追加の要件はまた、成形ノズルの追加の異なる構成を要求することもある。
プラズマジェット流路直径がDaからDsに突然階段状に拡張し、それに続いて円筒状プラズマジェット流路が直径Ds>Daを有することは、プラズマ接線成分を減少させる効果的な方法であることもある。この拡張部は、図7によって例示されるステップ角β、拡張比δ、および拡張角αによって特徴付けられてもよい。ステップ角βは、約90°であってもよく、約+/−10°の許容変化を有する。一般に、より高いジェット拡張角αおよびより大きな拡張比δは、成形ノズルを出るプラズマジェットの速度のより低い接線成分をもたらすことができると期待されてもよい。しかしながら、意外にも、ジェット拡張角α>25°はまた、プラズマジェットの短縮をもたらすこともあることが見いだされており、そのことは、過剰に拡張されたノズル内部に侵入してジェット形成に悪影響を及ぼすこともあるかなりの量の周囲空気によって説明されてもよい。加えて、拡張角の減少α<8°は、プラズマ速度接線成分の十分な減少をもたらさないこともあることが、見いだされた。しかしながら、それは、ノズル長の増加をもたらすこともあり、従って、それは、ノズル壁とプラズマとの間の熱交換に起因して追加の熱損失をもたらすこともある。それ故に、渦流減少の好ましい効果は、好ましい範囲8°>α>25°内で期待されてもよいと結論されてもよい。最も顕著な効果は、α≒10〜18°内で観察されてもよい。
最適拡張比δは、0.2Da<δ<0.6Daと理解されてもよい。δ<0.2Daでは、接線成分の減少は、相対的にわずかなこともありまたは観察されないことさえもある。δ>0.6Daでは、接線成分のさらなる減少は、観察されなかった。しかしながら、関連するノズル長のさらなる増加は、すでに上で述べられた熱損失の増加をもたらすこともある。プラズマ流路のそのような階段状拡張部はまた、ジェットプロファイルを横断するプラズマジェット温度および速度の均一化をもたらすこともあり、そのことは、原料粉末または懸濁液、その他の処理の均一性、高い堆積効率および堆積品質のさらなる改善をもたらすことができることに留意されてもよい。
プラズマジェット流路の階段状拡張部は、図8によって例示されるアノード軸に対して角度Yの下に置かれてもよい。角度Yは、技術要件に基づいて0〜90°内で変化してもよい。一般に、Yは好ましくは、45°〜80°内であってもよい。様々な原料供給オプションが、図7および図8で例示される方法(位置6a〜6c、8)によって利用されてもよい。アノードアーク根付着部の下流でのプラズマジェット流路の階段状拡張部は、本明細書で具体的に述べられるプラズマジェット構成でなく、他のプラズマ溶射プロセス/トーチのために使用されてもよいことにまた留意されてもよい。この場合、拡張部は、アーク根の好ましい付着領域の下流約(1〜2)Daの距離に配置されてもよい。
階段状拡張部への追加のガスの供給はまた、望ましいプラズマジェットパラメータの形成を支援し、さらにプラズマ速度の接線成分を減少させることもできる。図9は、追加のガスが、プラズマジェットに対して軸方向に位置する多重ガス流路32を通って供給されてもよいときのオプションを例示する。図10は、追加のガスを供給するためならびにG1およびG2によって発生するプラズマジェット渦流と反対の方向を有することもある渦流を追加のガスに提供するための放射状ガス流路34を例示する。
6: 偏向ジェット
本開示と一致するプラズマ装置は、高い比出力および温度を有するプラズマジェットを発生させることができる。いくつかの場合には、高いプラズマ温度および比出力は、プラズマ装置で溶射被覆されている基板の望ましくない過熱をもたらすこともある。例えば、それは、限定空間に起因して短い溶射距離が溶射のために使用されなければならないときに起こることもある。基板の過熱は、コーティングでの応力および/または例えば約5〜10マイクロメートルを下回るサイズを有する微粒子の凝集に関連する欠陥、ならびに様々な他の欠陥を生成することもある。一般に、そのような欠陥は、「塊」または「突起」と述べられることもある。金属合金コーティング溶射の場合には、高いプラズマエンタルピーおよび温度はまた、微粒子の望ましくない過剰酸化およびコーティングでの結果として得られる過剰な量の酸化物をもたらすこともあることにまた留意されてもよい。一態様によると、基板の過熱および結果として得られる欠陥の増加、ならびに金属コーティングでの酸化物含有量は、コーティング塗布の領域で偏向ガスジェットを用いることによって最小化されてもよい。
図11a〜図11cを参照すると、圧縮ガス偏向ジェットは、偏向ガスノズル214aによって原料を含有するプラズマジェット210を横切って適用されてもよい。ガスノズル214aは、プラズマ装置4によって発生する溶射パターンの外側に配置されてもよく、溶射パターンの領域またはそれの上方で、一般に基板212aに平行にかつ/またはそれに対してわずかの角度で向けられてもよい。一実施形態によると、ノズル214aは、溶射パターンのすぐ外側に位置決めされてもよく、一方他の実施形態では、ノズル214aは、溶射パターンからさらに離れて置かれてもよい。ノズル214aおよび214cを置くための異なる構成は、図11aおよび図11cで例示される。偏向ガスノズル214は、図11bで描写されるように、全体的に長方形のプロファイルを有してもよい。ノズル214は、プラズマ装置4によって生成される溶射パターンよりも広くてもよい。例えば、ノズル214は、25mm程度の幅の溶射パターンについて約30〜50mmの範囲の幅を有してもよい。一実施形態では、ノズル214bの高さhは、約1〜4mmの範囲であってもよい。偏向ジェットの圧縮ガスは、空気、窒素、その他であってもよく、約3〜6バールの一般的な程度の圧力で供給されてもよい。偏向ガスジェットは、任意の微粒子、例えば約5〜10ミクロン未満のサイズを有する粒子と一緒に、プラズマ装置4によって発生するプラズマジェット210を偏向させることができる。より大きな粒子は、実質的に偏向されることなく偏向ジェットを通過するのに十分な質量、従って慣性を有することもある。
プラズマ溶射システムの上記の説明は、本開示および図3〜図11での上記の説明と完全に一致するより詳細な装置形態で今から提供されてもよい。
従って、今から図12に注意を向ける。カソードモジュールCは、カソードインサート122を有するカソードベース124と、カソード筐体128と、カソードホルダ144と、カソードナット132と、カソード渦分配器126とを有してもよい。カソードベース124は、高伝導材料、例えば銅または銅合金でできていてもよい。カソードベース124、カソード122およびカソードナット132は、カソードホルダ144と電気接触を有してもよい。カソードホルダ144は、図3で示されるDC電源の負端子に接続されてもよい。パイロットインサート80は、カソード筐体128との電気接点86を有してもよく、それは、点火の間、図3で示される抵抗器18およびスイッチ14を通じてDC電源の正端子に接続されてもよい。カソード筐体128およびカソードホルダ144は、カソード絶縁体152によって互いに電気的に絶縁されてもよい。
カソード筐体は、プラズマガスのG1部分を供給するためのガス流路130を有してもよい。ガス流路130は、対応する軸方向流路136に次に接続される放射状多重ガス流路146と接続される円形ガスレシーバ134を有するカソード渦分配器126と接続されてもよい。各軸方向流路136は、渦穴138と接続されてもよい。密封用Oリング148は、ガス流路を密封するために使用されてもよい。
図13a〜図13bは、6つの穴を有するカソード渦分配器126の実施形態の追加の特徴を例示する。穴の量(最小でも3より多い)およびそれらの直径は、渦強度Vort1を制御しかつそれを調節して上で開示された要件を満たすために使用されてもよい。例えば、代表的な場合として6つの穴を使用すると、渦の直径は、Dvor1=0.8mmであり、表面積S1は、約3mmである。それ故に、この渦分配器は、G1>0.3g/secのために使用されてもよい。G1の上限は、上で述べられたように音速に依存し、各特定のプラズマガスについて見積もられてもよい。例えば、室温では、窒素についての音速および密度は、約334m/secおよび1.165kg/mである。それ故に、本開示によると、表面積3mmを通る窒素流量の範囲は、約15〜60L/minと見積もられてもよい。渦ガス流の他の範囲については、カソードでの渦穴の量および/または直径、渦分配器126が、それに応じて調節されてもよい。
電極間インサートモジュールは、パイロットインサート80および1つまたは複数の中性インサートから成ってもよい。4つの中性インサート81〜84が、描写される実施形態で使用されてもよい。インサート81〜84は、図12で示されるように同じ直径を有してもよい。中性インサートの直径はまた、図4で示されるように下流へと増加してプラズマ流路プロファイルおよび関連する独立したプラズマ速度制御を提供してもよい。中性インサートは、一組のセラミックリング88および密封用Oリング90によって互いにかつパイロットインサート80から電気的に絶縁されてもよい。
一般に、インサートの量は、異なるプラズマ電圧範囲を提供しかつ他の可能性のある要件を満たすように変えられてもよい。例えば、もしトーチ長が、短縮される必要があるならば、インサート81および84だけが、本実施形態で使用されてもよい。G1=0.58g/sec≒30L/min、G2=0.29g/sec≒15L/minを有し、400Aで動作するNプラズマについては、中間のインサート82および83の除去は、IEIモジュール内部のプラズマアーク流路の約52.5mmから約32.5mmへの減少、関連する動作電圧の201Vから162.5Vへの減少をもたらし、比出力(SP)の約92kJ/gから74kJ/gへの減少を伴う。SPを増加させるための要件は、例えば6つの中性インサートの使用によって満たされることもあり、それに関連して同じ電流およびN流量で動作電圧が約240Vに至るまで増加し、比出力が約110kJ/gに至るまで増加する。
アノードモジュールAは、アノード筐体48およびアノード50から成ってもよい。アノードは、直径Daを有する円筒ゾーン44と接続する入口集束ゾーン24cを有してもよい。この実施形態でのIEIモジュールとアノードの円筒部分44との間のプラズマ流路での移行ゾーン24は、アノード入口ゾーン24cおよびプラズマ流路26での不連続部として構成される拡張ゾーン30によって形成される。下流の中性インサート84は、拡張ゾーン30に突出し、円形ガス分配器54と接続されて移行ゾーンにVort2を形成するG2渦オリフィス94を有する、円形リップ92を有してもよい。G2プラズマガスは、アノード筐体48に位置し、セラミックリング絶縁体28および追加の絶縁用セラミックリング96によって形成される円形ガス分配器54と接続されるガス流路52に供給される。渦オリフィスの位置は、セラミックリング28および96の変更だけによってアノード入口ゾーンに対して変えられてもよいことに留意されてもよい。
図14a〜図14bは、直径Dvor2を有する6つの渦穴を有する下流中性インサート84の実施形態のより多くの特徴を例示する。穴の量およびそれらの直径は、渦強度Vort2=G2/S2を制御しかつ渦強度を調節して上で開示された要件を満たすために使用されてもよい。例えば、直径Dvor2=0.6mmを有する6つの穴について、表面積S2は、約1.7mmである。それ故に、上で開示された要件0.4g/((sec)(mm)) > Vort2 > 0.1g/((sec)(mm))によると、この渦分配器は、0.68g/sec > G2 > 0.17g/sec内のガス流G2のために使用されてもよい。それ故に、この場合の窒素流量は、8.6〜34.5L/min内と見積もられてもよい。G2渦ガス流の他の範囲については、渦穴の量および/または直径が、それに応じて調節されてもよい。この実施形態では、DG2は、約19mmであることに留意されてもよい。それ故に、それは、DN=16〜17mmに至るまでのかなりの範囲のDNのために利用されて広範囲のプラズマ速度制御を提供してもよい。
この実施形態でのプラズマ成形手段(F)は、アノードから電気的に絶縁されず、直径Dsを有する急激な階段状拡張部160を含んでもよく、それは、アノードアーク根付着部15の下流に置かれてもよい。
原料供給モジュールは、明確にするために図12で例示されない。しかしながら、様々な第三者によって製造される広く利用可能な粉末投入器および粉末投入器ホルダが、この実施形態のために採用されてもよい。
多数の試験が、本明細書で述べられる方法および装置のために行われた。トーチは、50vol.%よりも多い分子ガスを有する43〜140kJ/g内の比出力を有する独特の極めて安定したプラズマを発生させることが確認された。しかしながら、本発明との関連で、プラズマは、43kJ/g、44kJ/g、45kJ/g、46kJ/g、47kJ/g、48kJ/g、49kJ/g、50kJ/g、51kJ/g、52kJ/g、53kJ/g、54kJ/g、55kJ/g、56kJ/g、57kJ/g、58kJ/g、59kJ/g、60kJ/g、61kJ/g、62kJ/g、63kJ/g、64kJ/g、65kJ/g、66kJ/g、67kJ/g、68kJ/g、69kJ/g、70kJ/g、71kJ/g、72kJ/g、73kJ/g、74kJ/g、75kJ/g、76kJ/g、77kJ/g、78kJ/g、79kJ/g、80kJ/g、81kJ/g、82kJ/g、83kJ/g、84kJ/g、85kJ/g、86kJ/g、87kJ/g、88kJ/g、89kJ/g、90kJ/g、91kJ/g、92kJ/g、93kJ/g、94kJ/g、95kJ/g、96kJ/g、97kJ/g、98kJ/g、99kJ/g、100kJ/g、101kJ/g、102kJ/g、103kJ/g、104kJ/g、105kJ/g、106kJ/g、107kJ/g、108kJ/g、109kJ/g、110kJ/g、111kJ/g、112kJ/g、113kJ/g、114kJ/g、115kJ/g、116kJ/g、117kJ/g、118kJ/g、119kJ/g、120kJ/g、121kJ/g、122kJ/g、123kJ/g、124kJ/g、125kJ/g、126kJ/g、127kJ/g、128kJ/g、129kJ/g、130kJ/g、131kJ/g、132kJ/g、133kJ/g、134kJ/g、135kJ/g、136kJ/g、137kJ/g、138kJ/g、139kJ/gおよび140kJ/gなどの、この範囲での個々の数値のいずれか1つまたは複数の比出力を有してもよい。例えば、1つは、50kJ/g〜140kJ/g、または60kJ/g〜140kJ/g、または70kJ/g〜140kJ/g、または80kJ/g〜140kJ/gまたは90kJ/g〜140kJ/g、100kJ/g〜140kJ/g、110kJ/g〜140kJ/g、120kJ/g〜140kJ/g、および130kJ/g〜140kJ/gの比出力を有してもよい。
それに応じて、本明細書での安定したプラズマへの言及は、(1)電極が比出力のレベルに応じて30時間、40時間、50時間、その他の寿命を有することができるその電極の寿命の間に設定値の1〜2%を上回る平均電圧のドリフトまたは変化がないこと、および(2)±10Vよりも大きいプラズマ電圧の高周波数(kHzレベルの)脈動がないことと理解されてもよい。
試験の間に、平均トーチ電圧の長期変化は、主に1%を下回るレベルで観察された。1〜2%のレベルでのいくつかの観察された変化は、使用される質量流量コントローラの±1%精度に起因するプラズマガス流の不可避のわずかな変化に帰されてもよい。プラズマ電圧の高周波数脈動は、5〜10Vを下回る無視できるレベルであって、そのことは、原料の均一な処理、高い堆積効率および堆積品質をもたらした。耐久性試験は、電極の長寿命を示した。例えば、約45〜75kJ/gのSPでは、電極の寿命は、80〜100時間またはそれを上回るレベルに見積もられることもある。約80〜95kJ/gのSPでは、電極の寿命は、40〜50時間またはそれを上回るレベルに見積もられることもある。
開示される実施形態は、SP<43kJ/gを有する相対的に低い比出力の安定したプラズマを発生させる同時の能力を示したことにまた留意されてもよい。
本明細書で述べられる方法および装置は、コーティングを様々な基板に適用するために使用されてもよい。これらは、例えば電力の発生のためのデバイスで使用される任意の構成要素と理解されてもよい電力発生構成要素を含んでもよい。これは従って、ブレード、ベーン、燃焼器、ライナー、その他を含んでもよい。蒸着材料の適用のために使用されるチャンバのコーティングのために本明細書での方法および装置を利用することもまた可能である。
図15は、本明細書で開示される方法および装置に基づいて異なるコーティングを堆積させるために使用されるパラメータの例を含む。高堆積効率ならびにコーティングの優れた品質が、観察された。重要な観察のいくつかは、次の通りであった。
例1は、HC Starckによって製造される粉末によって溶射されたCrコーティングに関連し、約HV 1400〜1500の高い微小硬さを実証した。
例2は、NiCrAlYコーティングに関連し、それは、極めて低い酸化物含有量および浸透性を、従って高い耐食性を実証した。この場合、偏向ジェットの適用は、酸化物含有量および浸透性のさらなる減少をもたらしことに留意されてもよい。偏向ノズルは、40mmの幅および約2.5mmの高さであって、粉末投入器の下流80mmに置かれた。約4バールの圧力での圧縮窒素が、偏向ジェットのために使用された。溶射距離は、110mmであった。
例3〜例5は、吹付け乾燥および焼結ZrO−8%Y粉末(Praxairによって製造されるZRO−182)によって溶射された熱障壁多孔質コーティングに関連する。すべてのコーティングは、約4〜8ミクロンの平均細孔サイズを有する顕著な気孔率を実証した。コーティングの全気孔率は、次の通りであって、コーティング#3 − 28〜30%、コーティング#4 − 33〜35%、コーティング#5 − 16〜18%。
例6〜例7は、垂直亀裂を有する熱障壁高密度コーティングに関連し、St. Gobainによって製造される溶融粉砕粉末PC−YZ8tによって溶射される。コーティング#7は、より高い比出力に起因してより高い密度の垂直亀裂を実証したことに留意されてもよい。
プラズマコーティングは、通例、表面を相対的に溶射するプラズマトーチの多重パスによって溶射されることに留意されてもよい。従って、コーティングは、多層から成ってもよく、それらのそれぞれは、異なる条件でかつ/または異なる原料によって溶射されてもよく、それ故にコーティング構造、組成および性能に対する具体的要件を満たす。例えば、熱障壁コーティング(TBC)は、金属結合コート(BC)およびセラミックトップコート(TC)から成ってもよく、それらのそれぞれは、プラズマトーチ多重パスによって溶射される多層を有してもよい。各層は一般に、約10〜50ミクロンの厚さを有してもよい。それ故に、例えば500ミクロンの厚さを有する全コーティングは、10〜50パスによって溶射されてもよく、その結果10〜50層を有する。高SP分子プラズマは、いくつかの層を溶射するためにだけ必要とされることもあることに留意されてもよい。例えば、SP>43kJ/gは、基板との良好な結合および界面を提供するBCの第1の層または複数層を溶射するためにだけ必要とされることもある。別の例は、顕著な気孔率を有し、平均サイズ60〜100ミクロンを有する大きいセラミック粒子によって溶射されるTCコーティングであってもよく、それはまた、SP>43kJ/gを必要とすることもある。いくつかの層は、異なる方法によって溶射されてもよいことに留意されてもよい。例えば、いくつかのBC層は、低圧プラズマ溶射(LPPS)または高速酸素燃料(HVOF)プロセスによって溶射されてもよい。それ故に、開示される方法は、全コーティングの選択された層だけに適用されてもよい。
2 プラズマシステム
4 プラズマトーチ、プラズマ装置
6 成形手段の位置
8 プラズマジェットの位置
10 パイロットアーク
12 主アーク
14 スイッチ
15 アノードアーク根付着部
16 点火回路
18 抵抗器
24 移行ゾーン
24a 拡張表面
24b スロット
24c 入口ゾーン、入口集束ゾーン
26 アーク流路、プラズマ流路
28 セラミックリング
30 拡張部、拡張ゾーン
32 多重ガス流路
34 放射状ガス流路
44 円筒部分、円筒ゾーン
46 円錐部分
48 アノード筐体
50 アノード
52 ガス流路
54 ガス分配器
80 パイロットインサート
81 中性インサート
82 中間のインサート
83 中間のインサート
84 中性インサート
86 電気接点
88 セラミックリング
90 密封用Oリング
92 円形リップ
94 渦オリフィス
96 セラミックリング
122 カソード、カソードインサート
124 カソードベース
126 カソード渦分配器
128 カソード筐体
130 ガス流路
132 カソードナット
134 ガスレシーバ
136 軸方向流路
138 渦穴
144 カソードホルダ
146 放射状多重ガス流路
148 密封用Oリング
152 カソード絶縁体
160 階段状拡張部
210 プラズマジェット
212a 基板
214 偏向ガスノズル
214a 偏向ガスノズル
214b 偏向ガスノズル
214c 偏向ガスノズル
A アノードモジュール
C カソードモジュール
CT 制御モジュール
D1 中性インサートの直径
D2 中性インサートの直径
D3 中性インサートの直径
D4 中性インサートの直径
D5 中性インサートの直径
Da アノードの直径
Dp パイロットインサートの直径
Ds 階段状拡張部の直径
F プラズマジェット成形モジュール
FF 原料供給モジュール
G1 プラズマガス
G2 第2のプラズマガス
G3 第3のプラズマガス
IEI 電極間インサートモジュール
IG プラズマ点火モジュール
La 全アノード長
Le アノード入口ゾーンの長さ
Lp パイロットインサートの長さ
NI 中性電極間インサート
PI パイロットインサート
PJ プラズマジェット
PS DC電源モジュール
Y アノード軸に対する角度
α 拡張角
β ステップ角
δ 拡張比

Claims (31)

  1. コーティングをプラズマトーチから堆積させるための方法であって、
    カソード電極と、
    アノード軸、入口ゾーンおよび直径Daを有する円筒ゾーンを有するアノード電極を有するアノードモジュールであって、前記プラズマトーチが、前記アノードモジュールの内部にアノードアーク根付着部を有するプラズマアークを発生させる、アノードモジュールと、
    前記アノードアーク根付着部の下流に位置するプラズマジェット成形モジュールであって、前記プラズマジェット成形モジュールでのプラズマジェットの1つまたは複数のパラメータを制御する、プラズマジェット成形モジュールと、
    前記カソード電極と前記アノード電極との間のプラズマアーク流路を制御する電極間モジュールであって、カソードモジュールに隣接する1つの端部および前記アノードモジュールに隣接する第2の端部を有しかつ前記カソードモジュールに隣接するパイロットインサートを有する、電極間モジュールと、
    少なくとも1つの電位的に中性電極間インサートと、
    を備える、100Vを上回る電圧(U)および500Aを下回る電流(I)を発生させるプラズマトーチを供給するステップであって、
    前記プラズマトーチはさらに、全量Gのプラズマガスを供給するために2つの通路を備え、前記プラズマガスは、50vol.%よりも多い分子ガスを含む、ステップと、
    原料を前記プラズマジェットに供給してコーティングを基板に堆積させるステップと、を含み、
    プラズマガスを供給するための前記通路の1つは、量G1のプラズマガスを供給するために前記カソードモジュールとパイロットインサートとの間に位置する第1のプラズマガス流路を備え、前記プラズマガスは、総断面積S1を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort1=G1/S1を有して形成され、
    プラズマガスを供給するための前記通路の1つは、量G2のプラズマガスを供給するために前記電極間モジュールとアノードの前記円筒ゾーンとの間に位置する第2のプラズマガス流路を備え、前記プラズマガスは、総断面積S2を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort2=G2/S2を有して形成され、
    G1は、0.6Gよりも大きく、Vort1=G1/S1は、0.1g/((sec)(mm))よりも大きく、
    (U)(I)/(G)は、43kJ/g〜140kJ/gの範囲であり、
    前記Vort2は、0.1g/((sec)(mm ))よりも大きくかつ0.4g/((sec)(mm ))よりも小さく、前記複数のオリフィスは、前記直径Daよりも少なくとも2mm大きい直径上に位置する方法。
  2. 前記アノードの前記入口ゾーンの長さは、前記直径Daの(0.5〜1.5)倍である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記電極間モジュールは、複数の前記電位的に中性電極間インサートを有し、それぞれが、前記プラズマアーク流路を規定する直径を有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記複数の電位的に中性電極間インサートは、増加する直径のプラズマアーク流路を提供する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記複数の電位的に中性電極間インサートは、一定直径のプラズマアーク流路を規定する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アノードに隣接して位置決めされる電位的に中性電極間インサートを含み、そのようなインサートは、(0.8〜1.25)Daの直径値を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記プラズマジェット成形モジュールは、前記直径Daから直径Dsへのプラズマジェット流路の階段状拡張部を提供する成形ノズルを有し、(Ds−Da)/2は、(0.2〜0.6)Da内であり、(0.2〜0.6)Da=δであり、ただしδは、拡張比である、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記階段状拡張部は、拡張比δおよび拡張角αによって規定され、αは、8°から25°の値を有する、請求項に記載の方法。
  9. αは、10°から18°の値を有する、請求項に記載の方法。
  10. 前記階段状拡張部は、前記アノード軸の45°から80°内に位置決めされる、請求項に記載の方法。
  11. 前記原料は、粉末の形である、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記原料は、少なくとも部分的に液体を含有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 圧縮ガス偏向ジェットは、前記原料を含有する前記プラズマジェットを横切って適用される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記コーティングは、電力発生構成要素上に堆積される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記分子ガスは、窒素である、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. (U)(I)/(G)は、50kJ/g〜140kJ/gの範囲である、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 100Vを上回る電圧(U)および500Aを下回る電流(I)でコーティングを堆積させるためのプラズマトーチであって、
    カソード電極と、
    アノード軸、入口ゾーンおよび直径Daを有する円筒ゾーンを有するアノード電極を有するアノードモジュールであって、前記プラズマトーチが、前記アノードモジュールの内部にアノードアーク根付着部を有するプラズマアークを発生させる、アノードモジュールと、
    前記アノードアーク根付着部の下流に位置するプラズマジェット成形モジュールであって、前記プラズマジェット成形モジュールでのプラズマジェットの1つまたは複数のパラメータを制御する、プラズマジェット成形モジュールと、
    前記カソード電極と前記アノード電極との間のプラズマアーク流路を制御する電極間モジュールであって、カソードモジュールに隣接する1つの端部および前記アノードモジュールに隣接する第2の端部を有しかつ前記カソードモジュールに隣接するパイロットインサートを有する、電極間モジュールと、
    少なくとも1つの電位的に中性電極間インサートと、
    を備え、
    前記プラズマトーチはさらに、全量Gのプラズマガスを供給するために2つの通路を備え、前記プラズマガスは、50vol.%よりも多い分子ガスを含み、
    プラズマガスを供給するための前記通路の1つは、量G1のプラズマガスを供給するために前記カソードモジュールとパイロットインサートとの間に位置する第1のプラズマガス流路を備え、前記プラズマガスは、総断面積S1を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort1=G1/S1を有して形成され、
    プラズマガスを供給するための前記通路の1つは、量G2のプラズマガスを供給するために前記電極間モジュールとアノードの前記円筒ゾーンとの間に位置する第2のプラズマガス流路を備え、前記プラズマガスは、総断面積S2を有する複数のオリフィスを通るように向けられ、そこで渦が、渦強度Vort2=G2/S2を有して形成され、
    G1は、0.6Gよりも大きく、Vort1=G1/S1は、0.1g/((sec)(mm))よりも大きく、
    前記Vort2は、0.1g/((sec)(mm ))よりも大きくかつ0.4g/((sec)(mm ))よりも小さく、前記複数のオリフィスは、前記直径Daよりも少なくとも2mm大きい直径上に位置する、プラズマトーチ。
  18. (U)(I)/(G)は、43kJ/g〜140kJ/gの範囲である、請求項17に記載のプラズマトーチ。
  19. 前記アノードの前記入口ゾーンの長さは、前記直径Daの(0.5〜1.5)倍である、請求項17または18に記載のプラズマトーチ。
  20. 前記電極間モジュールは、複数の前記電位的に中性電極間インサートを有し、それぞれが、前記プラズマアーク流路を規定する直径を有する、請求項17から19のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  21. 前記複数の電位的に中性電極間インサートは、増加する直径のプラズマアーク流路を提供する、請求項20に記載のプラズマトーチ。
  22. 前記複数の電位的に中性電極間インサートは、一定直径のプラズマアーク流路を規定する、請求項20に記載のプラズマトーチ。
  23. 前記アノードに隣接して位置決めされる電位的に中性電極間インサートを含み、そのようなインサートは、(0.8〜1.25)Daの直径値を有する、請求項17から22のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  24. 前記プラズマジェット成形モジュールは、前記直径Daから直径Dsへのプラズマジェット流路の階段状拡張部を提供する成形ノズルを有し、(Ds−Da)/2は、(0.2−0.6)Da内であり、(0.2−0.6)Da=δであり、ただしδは、拡張比である、請求項17から23のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  25. 前記階段状拡張部は、前記拡張比δおよび拡張角αによって規定され、αは、8°から25°の値を有する、請求項24に記載のプラズマトーチ。
  26. αは、10°から18°の値を有する、請求項25に記載のプラズマトーチ。
  27. 前記階段状拡張部は、前記アノード軸の45°から80°内に位置決めされる、請求項24に記載のプラズマトーチ。
  28. 原料モジュールは、原料を粉末の形で供給するように構成される、請求項17から27のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  29. 原料モジュールは、少なくとも部分的に液体を含有する原料を供給するように構成される、請求項17から28のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  30. 圧縮ガス偏向ジェットは、原料を含有する前記プラズマジェットを横切って適用される、請求項17から29のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
  31. 前記分子ガスは、窒素である、請求項17から30のいずれか一項に記載のプラズマトーチ。
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