JP6260297B2 - 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

恒温装置、及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6260297B2
JP6260297B2 JP2014010776A JP2014010776A JP6260297B2 JP 6260297 B2 JP6260297 B2 JP 6260297B2 JP 2014010776 A JP2014010776 A JP 2014010776A JP 2014010776 A JP2014010776 A JP 2014010776A JP 6260297 B2 JP6260297 B2 JP 6260297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power storage
storage device
thermostatic
storage space
thermostat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014010776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015138713A (ja
Inventor
陽平 濱口
陽平 濱口
木下 恭一
恭一 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2014010776A priority Critical patent/JP6260297B2/ja
Publication of JP2015138713A publication Critical patent/JP2015138713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6260297B2 publication Critical patent/JP6260297B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、蓄電装置を収容する恒温槽を有する恒温装置、及び蓄電装置の製造方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、そのケース内に電極組立体及び電解液が収容されている。電極組立体は、金属箔に負極用の活物質を塗布した負極電極と、金属箔に正極用の活物質を塗布した正極電極との間をセパレータで絶縁し、層状に積層したものである。
二次電池の製造は、ケース内に電極組立体を収納した後、ケースに設けられた注液口から電解液をケース内に注入した後、注液口を封止する。そして、電解液を各極の活物質に浸透させる工程を行った後、二次電池の安定化、活性化等を図るエージングを行う。エージング工程は、二次電池を所定のエージング温度にまで昇温させて行われる。エージング温度は室温より高い温度に設定される場合が多く、一定のエージング温度に保持した恒温槽内で行われる(例えば、特許文献1)。
特開2013−164297号公報
ところで、このような二次電池の製造において、電解液を各極の活物質に浸透させる工程を経ても、エージング工程までに電解液を活物質及びセパレータに十分浸透させることができず、そのまま二次電池の製造が完了してしまうことがある。この場合、多孔性である活物質及びセパレータの一部の領域では、孔内に電解液が存在しない状態となる。二次電池では、電解液中のイオンが、セパレータの微小孔を通過して、正極と負極の活物質の間を往復することによって充放電が行われる。このため、電解液を活物質に浸透させることができないと、正極と負極の電極との間を往復できるイオンの量が減少し、二次電池の性能(例えば、作動電圧や電気容量)が低下してしまう。
本発明は、電解液を活物質に効率良く浸透させることができる恒温装置及び蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための恒温装置は、電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、前記蓄電装置が固定される複数の可動棚前記恒温槽内で上下反転させる反転装置と、を有し、前記恒温槽は、熱源と、前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、前記恒温槽内を水平に横断する第1回転軸を中心に放射状に配置された前記複数の可動棚を前記第1回転軸を回転中心として周回させる回転装置と、を有し、前記複数の可動棚は、前記恒温槽内を水平に横断する複数の第2回転軸のいずれかに回転可能に支持されており、前記反転装置は、前記複数の可動棚の各々を、前記第2回転軸を回転中心として上下を交互に反転させるように回転させることを要旨とする。
上記問題点を解決するための恒温装置は、電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、前記恒温槽内で前記蓄電装置を上下反転させる反転装置と、を有し、前記恒温槽は、熱源と、前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、前記恒温槽内で上下方向に延びる第1回転軸を中央部に有したターンテーブルを前記第1回転軸を回転中心として回転させる回転装置と、を有し、前記蓄電装置は、前記ターンテーブル上の前記第1回転軸を中心とした放射状の位置においてそれぞれ回転可能に支持された複数の回転板に固定されており、前記反転装置は、前記複数の回転板の各々を上下反転させるように回転させることにより前記蓄電装置を上下反転させることを要旨とする。
これによれば、例えば、ケース内に電解液と、活物質を備える電極組立体とを収納した蓄電装置を製造する場合、まず、ケース内に電極組立体を収納し、その後、ケース内に電解液が注入され、各活物質に電解液を浸透させる。次いで、蓄電装置が恒温装置に収納され、エージング工程が行われる。このエージング工程の最中に、反転装置によって蓄電装置を上下反転させることができる。このため、エージング工程中に、反転装置によって蓄電装置の上下反転が行われると、電極組立体の上下両部及び左右両側部が電解液に浸かる状態となり、電解液を電極組立体の上下左右全体から浸透させていくことができる。したがって、電解液を活物質に効率良く浸透させることができ、エージング工程までに活物質中に電解液が浸透していない領域があったとしても、エージング工程が完了するまでに電解液を活物質に浸透させることができる。
また、恒温装置について、前記供給口は、前記第1回転軸から離間した位置に開口しており、前記回転装置により周回される前記蓄電装置に対向する。
これによれば、回転装置によって蓄電装置を周回させると、複数の蓄電装置を順番に供給口と対向する位置に移動させることができる。このため、熱媒体による蓄電装置の温度調節を複数の蓄電装置で順番に行うことができ、複数の蓄電装置の温度分布を均一にすることができる。
上記問題点を解決するための恒温装置は、電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、前記恒温槽内で前記蓄電装置を上下反転させる反転装置と、を有し、前記恒温槽は、熱源と、前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、前記恒温槽内に延びる第1回転軸の周囲で前記蓄電装置を周回させる回転装置と、を有し、前記供給口は、前記第1回転軸から離間した位置に開口しており、前記回転装置により周回される前記蓄電装置に対向することを要旨とする。
これによれば、例えば、ケース内に電解液と、活物質を備える電極組立体とを収納した蓄電装置を製造する場合、まず、ケース内に電極組立体を収納し、その後、ケース内に電解液が注入され、各活物質に電解液を浸透させる。次いで、蓄電装置が恒温装置に収納され、エージング工程が行われる。このエージング工程の最中に、反転装置によって蓄電装置を上下反転させることができる。このため、エージング工程中に、反転装置によって蓄電装置の上下反転が行われると、電極組立体の上下両部及び左右両側部が電解液に浸かる状態となり、電解液を電極組立体の上下左右全体から浸透させていくことができる。したがって、電解液を活物質に効率良く浸透させることができ、エージング工程までに活物質中に電解液が浸透していない領域があったとしても、エージング工程が完了するまでに電解液を活物質に浸透させることができる。
また、これによれば、回転装置によって蓄電装置を周回させると、複数の蓄電装置を順番に供給口と対向する位置に移動させることができる。このため、熱媒体による蓄電装置の温度調節を複数の蓄電装置で順番に行うことができ、複数の蓄電装置の温度分布を均一にすることができる。
上記問題点を解決するための蓄電装置の製造方法は、ケース内に電解液、及び活物質を備える電極組立体を有する蓄電装置の製造方法であって、前記ケース内に前記電極組立体を収納する収納工程と、前記ケース内に前記電解液を注入し、該電解液を前記活物質に浸透させる浸透工程と、前記蓄電装置を活性化させるエージング工程と、を含み、前記エージング工程では、複数の前記蓄電装置を収納する収納空間と、前記収納空間に熱源で温度調節された熱媒体を供給する供給口と、を有した恒温装置内において、第1回転軸を中心に放射状に配置された複数の前記蓄電装置を前記第1回転軸の周囲で周回させるとともに、前記蓄電装置の各々を上下反転させるように回転させることを要旨とする。
これによれば、エージング工程では、蓄電装置を上下反転させる。このため、電極組立体の上下両部及び左右両側部が電解液に浸かる状態となり、電解液を電極組立体の上下左右全体から浸透させていくことができる。よって、エージング工程の時間を利用して電解液を活物質に浸透させることができ、電解液が活物質に浸透しないまま蓄電装置が製造されてしまうことを回避できる。
また、エージング工程、収納空間の温度を一定に保持する恒温装置内で行われるため、蓄電装置の温度を一定に保持しながらエージング工程を行うことができ、エージング工程を安定した状態で行うことができる。
本発明によれば、電解液を活物質に効率良く浸透させることができる。
恒温装置を示す斜視図。 恒温装置内を示す正面図。 拘束治具を示す分解斜視図。 (a)はエージング工程中の二次電池内を示す断面図、(b)は上下反転した状態の二次電池内を示す断面図。 恒温装置の別例を示す図。 恒温装置の別例を示す斜視図。
以下、恒温装置及び蓄電装置の製造方法を、二次電池用の恒温装置、及び二次電池の製造方法に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
まず、蓄電装置としての二次電池50について説明する。
図4(a)に示すように、二次電池50はケース51を備え、このケース51には電極組立体52、及び電解液が収容され、二次電池50を電解液を有している。ケース51は、有底筒状のケース本体54と、当該ケース本体54に電極組立体52を挿入する開口部を閉塞する平板状の蓋体55とからなる。ケース本体54と蓋体55は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、この実施形態の二次電池50は、ケース本体54が有底四角筒状であり、蓋体55が矩形平板状であることから、その外観が角型をなす角型電池である。また、この実施形態の二次電池50は、リチウムイオン電池である。
電極組立体52は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極を絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極用の活物質を塗布して構成される。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極用の活物質を塗布して構成される。そして、電極組立体52は、複数の正極電極と複数の負極電極を交互に積層するとともに、両電極の間にセパレータを介在した積層構造とされている。また、電極組立体52には、正極端子56と負極端子57が電気的に接続されている。これらの正極端子56と負極端子57の各一部分は、蓋体55からケース51外に露出している。ケース51の蓋体55には、ケース51内に電解液を注入するための注液口58が穿設されており、その注液口58は封止部材59によって閉塞されている。
二次電池50において、蓋体55の外面に沿い、かつ正極端子56と負極端子57が対向する方向に沿った方向を、二次電池50の長手方向とする。
また、図1に示すように、ケース本体54の側面のうち、最も面積の大きい偏平面54aに沿い、かつ長手方向に直交する方向を、二次電池50の短手方向とする。
次に、二次電池50のエージング工程で使用される恒温装置10について説明する。
図1に示すように、恒温装置10は、複数の二次電池50を収納する恒温槽11を備える。恒温槽11は、側面に開口部12aを有する四角箱状の本体部12と、本体部12の開口部12aを開閉可能とする扉14とを有する。本体部12は、四角形状の底壁13aと、底壁13aの三つの縁部から立設された側壁13bと、三つの側壁13bの上端に設置された天板13cとを有する。恒温槽11は、本体部12と扉14によって囲まれた収納空間Sを有する。
図2に示すように、恒温槽11は、天板13cを厚み方向に貫通する供給口15を有するとともに、供給口15に第1端部16aが接続された供給管16を有する。供給管16の第2端部16bには、熱源17が接続されている。熱源17によって加熱された熱媒体としての空気は、供給管16から供給口15を介して収納空間Sに供給される。熱源17によって加熱された空気が収納空間Sに供給されると、収納空間Sは所定のエージング温度、例えば60度に温度調節され、かつエージング温度に保持される。なお、図示しないが、恒温装置10は、二次電池50の充放電を行うために、二次電池50の電極に接続される接続コードを備える。
恒温装置10は、収納空間S内で二次電池50を周回させる回転装置61を備える。回転装置61は、天板13cと底壁13aに取着された軸受18を有するとともに、両方の軸受18に回転可能に支持された第1回転軸19を有する。また、回転装置61は、天板13cに設置された第1モータ27を有する。第1回転軸19は第1モータ27に連結され、第1モータ27によって第1回転軸19が回転する。
図1に示すように、回転装置61は、第1回転軸19の軸方向に沿った中央部に、円環状の軸支部材20を有し、軸支部材20は第1回転軸19と一体回転する。回転装置61は、軸支部材20に支持された第2回転軸22を複数備え、複数の第2回転軸22は軸支部材20の周方向へ等間隔おきに配置されている。また、回転装置61は、二次電池50を拘束する拘束治具23を備え、拘束治具23は各第2回転軸22の先端部22bに設置されている。
図1及び図3に示すように、拘束治具23は、第1の拘束板24と、第2の拘束板25と、一対の拘束板24,25の間隔を保持する保持部材26と、ナット28とを備える。第1の拘束板24は矩形状であり、第2回転軸22の先端部22bに固定され、第2回転軸22と一体回転する。また、第1の拘束板24は、長手方向の両側に挿通孔24aを備える。
第2の拘束板25は矩形状であり、長手方向の両側に挿通孔25aを備える。保持部材26は、挿通孔24a,25aに挿通されるボルトである。第1の拘束板24において、長手方向に沿った挿通孔24a間の長さは、二次電池50の長手方向に沿った長さより長く、第2の拘束板25において、長手方向に沿った挿通孔25a間の長さは、二次電池50の長手方向に沿った長さより長い。
そして、本実施形態では、回転装置61は、軸受18と、第1回転軸19と、第1モータ27と、軸支部材20と、第2回転軸22と、拘束治具23とを含む。回転装置61では、第1モータ27によって第1回転軸19を回転させることで、二次電池50を、恒温槽11内で上下方向に延びる第1回転軸19の周囲で周回させる。
図1に示すように、恒温装置10は、拘束治具23で拘束された二次電池50を上下反転させる反転装置60を備える。反転装置60は、第2回転軸22を個別に回転させる第2モータ21を備え、第2モータ21は軸支部材20の周方向に等間隔おきに配置されている。第2モータ21は、第2回転軸22の基端部22aに連結されている。よって、反転装置60は、第2モータ21と、第2回転軸22と、拘束治具23とを含む。
次に、二次電池50の製造方法を恒温装置10の作用とともに説明する。
まず、ケース本体54の開口部から電極組立体52をケース本体54内に挿入し、ケース本体54に蓋体55を接合して、ケース本体54の開口部を閉塞する。すると、ケース51に電極組立体52を収納する工程が完了する。次に、注液口58からケース51内へ電解液53を注入し、電解液53を活物質に浸透させる浸透工程を行う。その後、注液口58を封止部材59で封止する。
浸透工程においては、予め、ケース51内部を減圧し、電極組立体52内部、つまり、多孔質の活物質及びセパレータの孔内に電解液53が浸透しやすい状態とする。しかしながら、電極組立体52は積層方向に加圧され、電解液53が浸透し難い状態にあるため、浸透工程においても、電極組立体52の一部に電解液53が浸透しない領域が発生することがある。図4(a)に示すように、二次電池50は、蓋体55が上部に位置しており、ドットハッチングで示す浸透しなかった電解液53はケース本体54の底部側に溜まる。
次に、二次電池50を活性化させるエージング工程を恒温装置10で行う。
まず、二次電池50を拘束治具23によって拘束する。具体的には、第1の拘束板24と第2の拘束板25の間に二次電池50を配置する。このとき、二次電池50は、電極組立体52の積層方向に沿って第1の拘束板24と第2の拘束板25が並ぶようにする。次に、第2の拘束板25の両挿通孔25aに保持部材26を挿通するとともに、各保持部材26を第1の拘束板24の各挿通孔24aに挿通し、第1の拘束板24を貫通した保持部材26にナット28を螺合する。その結果、第1の拘束板24と第2の拘束板25で二次電池50が積層方向において挟持される。
次に、二次電池50の正極及び負極の電極に接続コードの先端端子を接続する。電極に接続コードを接続した後、常温で二次電池50の充電を行う。その後、二次電池50から接続コードを取り外す。
次に、熱源17によって加熱された空気が供給管16及び供給口15を介して収納空間Sに供給され、収納空間Sが予め設定されたエージング温度になるように収納空間Sの温度調節を行い、収納空間Sの温度をエージング温度に保持する。
そして、恒温装置10では、第1モータ27を駆動させるとともに、各第2モータ21を駆動させる。すると、第1回転軸19が回転することによって、複数の二次電池50が、第1回転軸19を回転中心として収納空間S内の水平面上で周回する。このとき、供給口15から供給された空気に対し、水平面上で周回する二次電池50が順番に接触していく。また、各第2回転軸22が回転することによって、各二次電池50が第2回転軸22を回転中心として上下を交互に反転させるように回転する。
すると、浸透工程では、図4(a)に示すように、浸透しなかった電解液53がケース本体54の底部側に溜まっていても、図4(b)に示すように、二次電池50が回転して上下反転すると、浸透しなかった電解液53は蓋体55側に溜まる。このため、電極組立体52において、上下反転する前、電解液53に浸かっていなかった正極端子56及び負極端子57側の上部は、反転後に下部となり、電解液53に浸かる。さらに、上下反転する途中では、反転前に上下方向に延びていた電極組立体52の左右両側部が電解液53に浸かる。よって、第2回転軸22の回転に伴い、二次電池50の上下反転が繰り返されると、電極組立体52は上下左右全体が電解液53に浸かる状態になる。
そして、二次電池50の温度が、エージング温度にまで昇温すると、二次電池50を所定時間放置してエージング工程が行われる。エージング工程が完了すると、二次電池50が恒温装置10から取り出され、封止部材59が注液口58から抜かれるとともに、エージング工程で発生したガスが注液口58からケース51外へ放出される。ガスを放出させる工程の後、注液口58が別の封止部材59で封止される。その後、二次電池50の自己放電が行われ、二次電池50が完成する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)恒温装置10は反転装置60を備える。この反転装置60により、二次電池50を繰り返し上下反転させることができる。その結果、電極組立体52の上下左右を電解液53に繰り返して浸けることができ、電解液53を電極組立体52の上下左右から各活物質に浸透させていくことができる。よって、例えば、浸透工程だけで、電極組立体52の下部側から活物質に電解液53を浸透させていく場合と比べて、電解液53を活物質に効率良く浸透させることができる。よって、恒温装置10を用いることで、エージング工程までに各活物質中に電解液53が浸透していない領域があったとしても、エージング工程が完了するまでに電解液53を各活物質に浸透させることができる。また、エージング工程の時間を電解液53の浸透時間として有効利用することができ、エージング工程が完了するまでに電解液53を活物質に浸透させることができる。
(2)恒温装置10は、複数の二次電池50を水平面上で周回させる回転装置61を備える。また、恒温装置10は、加熱された空気の供給口15を備える。そして、回転装置61により、供給口15に対向する二次電池50を順番に変えることができる。このため、複数の二次電池50の温度分布をほぼ均一にすることができる。
(3)反転装置60は、二次電池50を拘束する拘束治具23を備える。そして、エージング工程において、拘束治具23により、ケース51を電極組立体52の積層方向に加圧して拘束することができる。このため、電極組立体52の積層方向への膨張を抑えながらエージング工程を行うこうとができる。
(4)恒温装置10は、反転装置60を備えることで、活物質への電解液53の浸透を促進させる機能を有する。よって、恒温装置10は、収納空間Sの温度を一定に保持する機能に加え、電解液53の浸透を促進させる機能も有することとなり、多機能な恒温装置10とすることができる。
(5)二次電池50を活性化させるエージング工程を恒温装置10の恒温槽11内で行った。このため、二次電池50の温度を一定に保持した安定した状態で二次電池50を上下反転させることができ、より効率良く二次電池50を活性化させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、恒温装置10は、恒温槽11内に、反転装置としての可動棚30を複数有する構成であってもよい。複数の可動棚30は、恒温槽11内を水平に横断する第1の回転軸L1を回転中心として周回する。各可動棚30には複数の二次電池50を固定することができる。各可動棚30は、第2の回転軸L2を回転中心として自転可能である。そして、各可動棚30が第1の回転軸L1を回転中心として周回するとともに、周回中は、可動棚30が自転することで二次電池50が上下反転する。
○ 図6に示すように、恒温装置10において、恒温槽11内に回転装置としてのターンテーブル62を配置する。そして、恒温槽11内で上下方向に延びる回転中心Mの周囲でターンテーブル62を回転させ、二次電池50を周回させてもよい。また、ターンテーブル62に複数の回転板63を回転可能に支持させ、回転板63に二次電池50を固定可能とする。そして、ターンテーブル62上で、回転板63を回転させて二次電池50を上下反転させてもよい。よって、回転板63が反転装置となる。
○ 恒温装置10において、反転装置は、二次電池50を回転させて上下反転させるものでなくてもよい。例えば、二次電池50を時計回りに反転させた後、半時計回りで二次電池50を反転させてもよい。
○ 恒温装置10は、回転装置は無くてもよく、反転装置だけを有する構成であってもよい。
○ 熱媒体を液体とし、恒温槽11の壁面に沿わせた配管内に加熱された液体を循環させて、収納空間Sの温度を一定に保持する構成としてもよい。
○ 恒温装置10の製造方法において、エージング工程は、恒温装置10内で行わず、恒温装置10の外で二次電池50を上下反転させて行ってもよい。
○ 正極電極及び負極電極は、金属箔の片面に活物質が存在する構造でもよい。
○ 二次電池50は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
○ 電極組立体52は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記蓄電装置は二次電池である恒温装置。
S…収納空間、10…恒温装置、11…恒温槽、15…供給口、17…熱源、50…蓄電装置としての二次電池、51…ケース、52…電極組立体、53…電解液、60…反転装置、61…回転装置。

Claims (5)

  1. 電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、
    前記蓄電装置が固定される複数の可動棚前記恒温槽内で上下反転させる反転装置と、を有し、
    前記恒温槽は、
    熱源と、
    前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、
    前記恒温槽内を水平に横断する第1回転軸を中心に放射状に配置された前記複数の可動棚を前記第1回転軸を回転中心として周回させる回転装置と、を有し、
    前記複数の可動棚は、前記恒温槽内を水平に横断する複数の第2回転軸のいずれかに回転可能に支持されており、
    前記反転装置は、前記複数の可動棚の各々を、前記第2回転軸を回転中心として上下を交互に反転させるように回転させる恒温装置。
  2. 電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、
    前記恒温槽内で前記蓄電装置を上下反転させる反転装置と、を有し、
    前記恒温槽は、
    熱源と、
    前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、
    前記恒温槽内で上下方向に延びる第1回転軸を中央部に有したターンテーブルを前記第1回転軸を回転中心として回転させる回転装置と、を有し、
    前記蓄電装置は、前記ターンテーブル上の前記第1回転軸を中心とした放射状の位置においてそれぞれ回転可能に支持された複数の回転板に固定されており、
    前記反転装置は、前記複数の回転板の各々を上下反転させるように回転させることにより前記蓄電装置を上下反転させる恒温装置。
  3. 前記供給口は、前記第1回転軸から離間した位置に開口しており、前記回転装置により周回される前記蓄電装置に対向する請求項1又は請求項2に記載の恒温装置。
  4. 電解液を有する蓄電装置を複数収納する収納空間を有し、前記収納空間の温度を一定に保持する恒温槽と、
    前記恒温槽内で前記蓄電装置を上下反転させる反転装置と、を有し、
    前記恒温槽は、
    熱源と、
    前記熱源で温度調節された熱媒体を前記収納空間に供給する供給口と、
    前記恒温槽内に延びる第1回転軸の周囲で前記蓄電装置を周回させる回転装置と、を有し、
    前記供給口は、前記第1回転軸から離間した位置に開口しており、前記回転装置により周回される前記蓄電装置に対向する恒温装置。
  5. ケース内に電解液、及び活物質を備える電極組立体を有する蓄電装置の製造方法であって、
    前記ケース内に前記電極組立体を収納する収納工程と、
    前記ケース内に前記電解液を注入し、該電解液を前記活物質に浸透させる浸透工程と、
    前記蓄電装置を活性化させるエージング工程と、を含み、
    前記エージング工程では、複数の前記蓄電装置を収納する収納空間と、前記収納空間に熱源で温度調節された熱媒体を供給する供給口と、を有した恒温装置内において、第1回転軸を中心に放射状に配置された複数の前記蓄電装置を前記第1回転軸の周囲で周回させるとともに、前記蓄電装置の各々を上下反転させるように回転させることを特徴とする蓄電装置の製造方法。
JP2014010776A 2014-01-23 2014-01-23 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法 Expired - Fee Related JP6260297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010776A JP6260297B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010776A JP6260297B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015138713A JP2015138713A (ja) 2015-07-30
JP6260297B2 true JP6260297B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=53769574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014010776A Expired - Fee Related JP6260297B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6260297B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101942496B1 (ko) * 2015-08-20 2019-01-25 주식회사 엘지화학 진동을 이용한 전지셀 제조용 가스 트랩 제거 장치
KR102114263B1 (ko) * 2016-01-22 2020-05-22 주식회사 엘지화학 함침의 향상을 위해 물리적 자극을 이용하는 전지셀 제조용 전해액 함침 장치
CN109037753A (zh) * 2018-08-28 2018-12-18 王晓霞 一种电解液侵润装备及侵润方法
CN109193035A (zh) * 2018-08-28 2019-01-11 夏正奎 一种电池电解液均匀浸润装备及均匀浸润方法
KR20220166184A (ko) * 2021-06-09 2022-12-16 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 셀 고정 장치 및 이를 포함하는 전해액 함침 장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326338A (ja) * 1994-05-30 1995-12-12 Sanyo Electric Co Ltd 電池の製造方法
JPH11176484A (ja) * 1997-12-11 1999-07-02 Toshiba Battery Co Ltd マルチ型充放電装置
CN102273001B (zh) * 2010-03-08 2013-11-27 丰田自动车株式会社 非水电解液二次电池的处理装置和制造方法
KR101300591B1 (ko) * 2010-09-30 2013-08-27 주식회사 엘지화학 이차 전지의 전해액 함침 증진 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015138713A (ja) 2015-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6260297B2 (ja) 恒温装置、及び蓄電装置の製造方法
JP5406378B2 (ja) 二次電池の電解液含浸増進装置及び方法
JP5348139B2 (ja) 非水電解液二次電池の処理装置および製造方法
JP5034204B2 (ja) 蓄電素子の製造方法
KR101841381B1 (ko) 이차전지의 제조 방법 및 이차전지
JP2005519487A (ja) 揮発性の液体を電気的な構成素子のハウジング内に注入し、かつこのハウジングを閉鎖するための方法および装置
JP2018185949A (ja) 拘束治具
US10403925B1 (en) Hydraulic isostatic press processes for solid-state batteries
US20210344034A1 (en) Hydraulic isotropically-pressurized battery modules
US10938024B2 (en) Manufacturing method of anode for secondary battery and anode for secondary battery manufactured thereby
JP2024507979A (ja) バイポーラプレートを前処理するための方法及びシステム、並びにレドックスフロー電池におけるその使用
WO2018104855A1 (en) Electrodic support structure for coaxial electrolytic cells
JP6229510B2 (ja) エージング装置
KR20200042800A (ko) 이차전지 셀 에이징 장치 및 에이징 방법
ES2633601B1 (es) Bateria redox con electrolitos inmiscibles
JPWO2022009905A5 (ja)
JP7570697B2 (ja) 固体電池のための油圧式等方圧プレスプロセス
EP3331086B1 (en) Acid-based electrochemical flow battery
JP6989128B2 (ja) マグネシウム燃料体およびマグネシウム空気電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171127

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6260297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees