JP6259442B2 - ホーム基地局によるモバイル端末へのサービングを継続可能にする方法およびシステム - Google Patents

ホーム基地局によるモバイル端末へのサービングを継続可能にする方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、一般的には、モバイル端末がサービングホーム基地局のカバレッジエリア内にあり、別のホーム基地局の別のカバレッジエリアに入りつつあるときに、ホーム基地局によるモバイル端末へのサービングを継続可能にする方法およびシステムに関し、これらのホーム基地局は同じ物理セルIDを有しているとともに同期されている。
無線セルラ通信ネットワークは広く展開されているが、無線セルラ通信ネットワークの基地局によってカバーされていないいくつかのエリアがまだある。
今日、解決策が提案されている。ホーム基地局またはフェムト基地局のような特定の基地局が、建物内またはバス、電車もしくはエレベータのような移動中の乗り物内でカバレッジエリアを提供する。
基地局またはホーム基地局の各無線セルには、付随する物理セルID(Physical Cell Identity)(PCI)を有する。PCIは、無線近傍内のセルの識別に使用される。無線セルラ通信ネットワーク内の各無線セルを一意に識別するいくつかのグローバルセル識別子または一意の識別子とは対照的に、PCIは一意ではない。
例えば、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)規格では、3個のIDの168個のグループで構成される504個の異なる値がPCIに利用可能である。
モバイル端末が基地局またはホーム基地局と通信できるようにするために、モバイル端末は対応する無線セルのPCIを知らなければならない。PCIの知識は、同期フェーズ中に取得される。同期信号が、基地局またはホーム基地局によって一定の間隔でブロードキャストされる。
例えば、3GPP LTEでは、同期信号は、無線フレームごとに2回送信され、5ms毎に所与の数のそれぞれの副搬送波上に配置され、帯域幅の中心にある72個の副搬送波を6個のリソースブロックが占有する。物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel)(PBCH)も10msごとに送信される。ブロードキャストチャネル(Broadcast Channel)(BCH)は、システム情報(SI)、より正確にはマスタ情報ブロック(MIB)の一部を搬送する。
サービングセルのPCIを知り、モバイル端末は、パイロット値、パイロット位置、ホッピングシーケンスのようなPCIに依存する多くのシステムパラメータを特定することができる。例えば、3GPP LTEでは、UL DM−RSシーケンス(上りリンク復調基準信号(uplink demodulation reference signal))ならびにグループホッピングパターンおよびCRS(共通RS(Common RS))シーケンスは、PCI値に依存し、CRS位置はPCIモジュロ6に依存する。
例えばマクロセルおよび多くのフェムトセルが共存する場合、同じPCIを有するいくつかのセルがある確率が高い。静的環境では、近傍セルが同じPCIを有することを回避するようにネットワーク計画が行われる。
移動するホーム基地局が存在する環境では、同じPCIを有するセルが既に存在する近傍内に移動セル(itinerant cell)が入り得る。PCI衝突は、例えば、モバイルホーム基地局と固定ホーム基地局との間またはモバイルホーム基地局と別のモバイルホーム基地局との間で生じるおそれがある。静的シナリオに考えられるアルゴリズムは、もはや適用することできない。
PCI衝突は深刻な影響を生じさせるおそれがある。同じPCIを有する2つのセルが同期される場合、例えば、3GPP LTEに関しては、パイロット衝突が生じるおそれがある。この場合、モバイル端末と各ホーム基地局との間のチャネルの重複からなる誤ったチャネルをモバイル端末が推定してしまう。これは、サービングホーム基地局とモバイル端末との間の通信リンクの損失を招くことがある。さらに、衝突が持続する場合、接続を失ったモバイル端末は、衝突中のいずれのホーム基地局へも再接続することができない。
実際、同期フェーズにおいて、接続を失ったモバイル端末は、前のサービングホーム基地局によってブロードキャストされる強い同期信号を検出し、PCIの値を取得することは可能であるが、衝突中のホーム基地局によって送信される衝突するシステム情報を復号化することは不可能である。
本発明では、システム情報は、無線セル内の全てのモバイル端末によって復号化可能な全ての共通情報であると理解される。例えば、LTEでは、システム情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH(physical broad cast channel))で送信されるMIB(マスタ情報ブロック(Master Information Block))およびユニキャストチャネル(PDSCH、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel))で送信されるシステム情報ブロック(SIB(System Information Blocks))で構成され、ユニキャストチャネルでの送信は、共通物理下りリンク制御チャネル(PDCCH(physical downlink control channel))を介してスケジュールされる。
本発明は、PCI衝突の回避を可能にする解決策を提供することを目的とする。
そのために、本発明は、モバイル端末がサービングホーム基地局のカバレッジエリア内にあり、サービングホーム基地局のカバレッジエリアが別のホーム基地局のカバレッジエリアと重複し始めるときに、ホーム基地局によるモバイル端末へのサービングを継続可能にする方法であって、上記別のホーム基地局は、サービングホーム基地局と同じ物理セルIDを有するとともにサービングホーム基地局と同期されており、各ホーム基地局は、物理セル識別子を各自のカバレッジエリア内でブロードキャストし、
方法が、
−カバレッジエリアが重複し始めると判断するステップと、
−セル内で信号を転送するホーム基地局のうちの少なくとも1つにより、所定の瞬間に適用すべき少なくとも1つのタイミングオフセットを決定するステップと、
−少なくとも1つのタイミングオフセットおよび上記瞬間をモバイル端末に送信するステップと、
−少なくとも1つのタイミングオフセットを上記瞬間に適用するステップと、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
本発明は、モバイル端末がサービングホーム基地局のカバレッジエリア内にあり、サービングホーム基地局のカバレッジエリアが別のホーム基地局のカバレッジエリアと重複し始めるときに、ホーム基地局によるモバイル端末へのサービングを継続可能にするシステムであって、上記別のホーム基地局は、サービングホーム基地局と同じ物理セルIDを有するとともにサービングホーム基地局と同期されており、各ホーム基地局は、物理セル識別子を各自のカバレッジエリア内でブロードキャストし、
システムが、
−カバレッジエリアが重複し始めると判断する手段と、
−セル内で信号を転送するホーム基地局のうちの少なくとも1つにより、所定の瞬間に適用すべき少なくとも1つのタイミングオフセットを決定する手段と、
−少なくとも1つのタイミングオフセットおよび瞬間をモバイル端末に送信する手段と、
−少なくとも1つのタイミングオフセットを上記瞬間に適用する手段と、
を備えることを特徴とする、システムにも関する。
したがって、PCI衝突が回避され、無線ラインの差し押さえ(seizure)が回避される。
特定の特徴によれば、本方法は、少なくともシステム情報の統制された送信を2つのホーム基地局が実行できるようにする情報を取得するステップをさらに含み、
統制された送信は、サービングホーム基地局および他方のホーム基地局による、同じ無線リソースでの同じ情報の同時送信であり、
モバイル端末への情報の送信により、モバイル端末は統制された送信を受信することができ、
少なくとも1つのタイミングオフセットおよび瞬間が、統制された送信で転送される。
したがって、セル内のモバイル端末へのシステム情報の送信を続けるために、システム情報の統制された送信が可能である。
特定の特徴によれば、サービングホーム基地局および他方のホーム基地局は、
モバイル端末が、統制された送信を受信し、統制された送信で、カバレッジエリア内に位置される全ての他のモバイル端末に少なくとも1つのタイミングオフセットおよび瞬間を送信できるようにする情報を、
カバレッジエリア内に位置される全ての他のモバイル端末にさらに送信する。
したがって、セル内のモバイル端末へのシステム情報の送信を続けるために、システム情報の統制された送信が可能である。
特定の特徴によれば、モバイルにサービングしているホーム基地局は、
−メッセージを近傍のホーム基地局にブロードキャストし、
−近傍のホーム基地局のうちの少なくとも1つから、ブロードキャストされたメッセージに応答したメッセージを受信し、
−応答メッセージの送信元である1つまたは複数の基地局のそれぞれと同じ物理IDを有する1つまたは複数の他のホーム基地局のそれぞれを識別する。
したがって、2つの衝突中の基地局は、別のネットワークエンティティの介入なしで互いを識別することができる。
特定の特徴によれば、カバレッジエリアが重複し始めるとの判断は、少なくとも1つのモバイル端末によって転送される少なくとも1つのメッセージから実行され、
メッセージは、両方の物理セル識別子の受信から生じる衝突をモバイル端末が検出することを通知する。
したがって、高速衝突検出は、モバイル端末の挙動に基づく。
特定の特徴によれば、モバイル端末は、
−モバイル端末によって受信されるデータについて推定干渉レベルを計算し、
−モバイル端末によって受信されるパイロットシンボルについて推定干渉レベルを計算し、
−モバイル端末によって受信されるデータについて計算された推定干渉レベルおよびモバイル端末によって受信されるパイロットシンボルについて計算された推定干渉レベルから、衝突を検出する。
したがって、モバイル端末は、衝突が発生しつつあることを特定することができる。
特定の特徴によれば、カバレッジエリアが重複し始めるとの判断は、モバイル端末にサービングしているホーム基地局によって実行される。
したがって、高速衝突検出を実行することができる。
例えば、衝突の複数の検出を考慮に入れることにより、ホーム基地局はPCI衝突の誤検出を回避することができる。
特定の特徴によれば、少なくとも1つのタイミングオフセットは、両方のホーム基地局によって決定される。
したがって、2つの衝突中の基地局は、別のネットワークエンティティの介入なしに、少なくとも1つのタイミングオフセットを素早く決定する。
特定の特徴によれば、1つのタイミングオフセットは、モバイル端末にサービングしているホーム基地局によって決定される。
したがって、基地局によってサービングされているモバイル端末との無線リンク損失が回避される。
特定の特徴によれば、カバレッジエリアが重複し始めるとの判断は、サーバによって実行される。
特定の特徴によれば、サーバは、モバイル端末にサービングしているホーム基地局の物理セルIDと同じ物理セルIDを有する他のホーム基地局を識別する。
したがって、サーバは、衝突についてホーム基地局に素早く通知することができる。
特定の特徴によれば、本方法は、モバイル端末によって実行される、上記瞬間にタイミングオフセットを適用するステップをさらに含む。
したがって、サービングホーム基地局との無線リンクは保存される。
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラム可能装置に直接ロード可能であることができるコンピュータプログラムであって、上記コンピュータプログラムがプログラム可能装置で実行される場合、本発明による方法のステップを実施する命令またはコードの部分を含む、コンピュータプログラムに関する。
コンピュータプログラムに関連する特徴および利点は、本発明による方法に関連する上述した特徴および利点と同じであるため、ここで繰り返さない。
本発明の特徴は、実施形態例の以下の説明を読むことからより明らかになり、上記説明は添付図面を参照して行われる。
本発明が実施される無線セルラ通信ネットワークを表す。 本発明が実施されるホーム基地局のアーキテクチャを表す図である。 本発明が実施されるモバイル端末のアーキテクチャを表す図である。 本発明が実施されるサーバのアーキテクチャを表す図である。 本発明を実現する第1の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明を実現する第2の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明を実現する第3の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明を実現する第4の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明による、各ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明による、サーバによって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 本発明を実現する第1および第2の形態による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 モバイル端末がホーム基地局によってサービングされ、PCI衝突回避手順が進行中である場合の、本発明による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。 モバイル端末がホーム基地局によってサービングされていない場合の、本発明による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開始する。
図1は、本発明が実施される無線セルラ通信ネットワークを表す。
ホーム基地局が本発明を実施する一例において、本発明を説明する。
図1に、無線セルラ通信ネットワークの2つのホーム基地局HBS1およびHBS2ならびに2つのモバイル端末MT1およびMT2が示される。
2つのホーム基地局HBS1およびHBS2ならびに2つのモバイル端末MT1およびMT2のみが示されるが、より多数のホーム基地局HBSおよび/またはより多数のモバイル端末MTが存在する場合にも、本発明を適用可能なことを理解することができる。
ホーム基地局HBS1およびHBS2は、フェムト基地局又はピコ基地局又は中継器であってもよい。
ホーム基地局HBS1は、例えば、電車、バス、またはエレベータのような、図1に示されていない移動中の乗り物に配置され、そのホーム基地局HBS1を通して、移動中の乗り物内に配置されたモバイル端末MT1およびMT2がリモート通信装置との通信を確立するかまたは通信を継続できるようにする。
ホーム基地局HBS1は、エリアCE1内に配置されたモバイル端末MTによって転送される信号を受信することが可能である。ホーム基地局HBS1は、エリアCE1内に配置されたモバイル端末MTによって受信されるとともに処理されることができる信号を転送する。エリアCE1は、ホーム基地局HBS1のカバレッジエリアである。
ホーム基地局HBS2は、例えば、移動中の乗り物の経路を取り巻く建物内の所与の位置に配置し得る。ホーム基地局HBS2は、ホーム基地局HBS1が配置された移動中の乗り物とは別の移動中の乗り物に配置し得る。
ホーム基地局HBS2は、エリアCE2内に配置されたモバイル端末MTによって転送される信号を受信することが可能である。ホーム基地局HBS2は、エリアCE2内に配置されたモバイル端末MTによって受信されるとともに処理されることができる信号を転送する。エリアCE2は、ホーム基地局HBS2のカバレッジエリアである。
モバイル端末MT1およびMT2は、ホーム基地局HBS1によってサービングされる。
モバイル端末MTがホーム基地局HBSによってサービングされるかまたはホーム基地局HBSに接続される場合、そのモバイル端末MTは、ホーム基地局HBSを通して、メッセージを受信し、かつ/またはリモート通信装置との通信を確立することができる。したがって、モバイル端末は、同期フェーズ中、サービング局のPCIの知識を既に取得している。
基地局またはホーム基地局はいくつかのセルを有し得る。明確にするために、本発明は各基地局または各ホーム基地局が単一のセルを有する場合で開示され、PCIは無線近傍内のホーム基地局を識別し、一意の識別子はネットワーク内のホーム基地局を一意に識別する。
ホーム基地局HBS1およびHBS2は、同じ物理セルID(Physical Cell Identity)を有するとともに、同期される。
モバイル端末MT1およびMT2は、ホーム基地局HBS1と通信しながら、ホーム基地局HBS1によって送信されるパイロットシンボルに基づいて下りリンクチャネルを推定する。
例えば、通常、LTEと呼ばれる3GPPロングタームエボリューションでは、ホーム基地局または基地局は、下りリンクチャネルで、すなわち、信号をモバイル端末に転送するチャネルで、例えば、セル固有の共通基準信号(cell-specific Common Reference Signals)(CRS)を転送する。CRSは、モバイル端末MTによりチャネル推定に使用される。CRSの位置はPCIモジュロ6値に依存する。
例えば、通常、LTE−Aと呼ばれる3GPPロングタームエボリューションアドバンストでは、共通基準信号の他に、下りリンク復調基準信号(downlink demodulation reference signals)(DM−RS)も使用される。下りリンク復調基準信号は、データと同じ方法で予め符号化されるとともに、モバイル端末MT固有のデータ送信に使用される下りリンクチャネルをモバイル端末MTが推定できるようにするモバイル端末MT固有のパイロットである。
推定されたチャネルは、モバイル端末MTによって受信されるデータの復号化に使用される。データは、ユーザ固有のデータ、例えば、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel)(PDSCH)であってもよく、または制御データ、例えば、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)(PDCCH)であってもよい。
以下では、「パイロット」により、セル固有のパイロット(例えば、3GPP LTEでの共通基準信号)を示し、「データ」により、セル固有のパイロットに基づくチャネル推定を使用して復号化される制御および/またはデータを示す。
PCI衝突が生じている場合、モバイル端末MT2は、データ部で増大しつつある推定干渉レベルを受け、一方、パイロット部での推定干渉レベルはあまり影響されない。
ホーム基地局HBS1およびHBS2は、通信ネットワーク50を通して一緒にリンクされてもよく、またはホーム基地局HBS1もしくはHBS2を含むホーム基地局グループの動作を制御するサーバServにリンクされてもよい。いくつかのシステムアーキテクチャでは、サーバServは存在しないことがある。
通信ネットワーク50は、ホーム基地局HBS1の場合、無線ネットワークである。
通信ネットワーク50は、ホーム基地局HBS2の場合、DSL(デジタル加入者回線)ネットワーク、ISDN(総合デジタル通信網)ネットワーク、または無線ネットワーク等であり得る。
本発明によれば、PCI衝突が生じる場合、カバレッジエリア内で信号を転送するために、ホーム基地局のうちの少なくとも1つにより所定の瞬間に適用すべき少なくとも1つのタイミングオフセットが決定される。衝突に気付いたホーム基地局HBS1またはHBS2のうちの任意の基地局に接続されたモバイル端末には、少なくとも1つのタイミングオフセットと、上記タイミングオフセットが適用される瞬間とが通知される。
図2は、本発明が実施されるホーム基地局のアーキテクチャを表す図である。
ホーム基地局HBSは、例えば、バス201によって互いに接続される構成要素と、図5、図6、図7、図8および図9において開示されるプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
バス201は、プロセッサ200を、読み取り専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、無線インタフェース205およびネットワークインタフェース206にリンクする。
メモリ203は、図5、図6、図7、図8および図9に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令および変数を受信することが意図されるレジスタを含む。
プロセッサ200は、ネットワークインタフェース206の動作および無線インタフェース205の動作を制御する。
読み取り専用メモリ202は、図5、図6、図7、図8および図9に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。命令は、ホーム基地局HBSに電源が投入されるとき、ランダムアクセスメモリ203に転送される。
ホーム基地局HBSは、ネットワークインタフェース206を通して通信ネットワークに接続し得る。例えば、ネットワークインタフェース206は、DSL(デジタル加入者回線)モデム、ISDN(総合デジタル通信網)インタフェース、または無線インタフェース等である。ネットワークインタフェース206を通して、ホーム基地局BSは、メッセージをサーバServまたは近傍ホーム基地局HBSに転送し得る。ここで、ホーム基地局HBS1の場合、ネットワークインタフェース206が無線インタフェースであることに留意する必要がある。
無線インタフェース205およびネットワークインタフェース206は、モバイル端末MTがリモート通信装置との通信を受信するか、またはリモート通信装置との通信を確立するときに、無線セルラ通信ネットワークにアクセスするために、モバイル端末MTによって使用される。
図3は、本発明が実施されるモバイル端末のアーキテクチャを表す図である。
モバイル端末MTは、例えば、バス301によって互いに接続される構成要素と、図11、図12および図13に開示されるプログラムによって制御されるプロセッサ300とに基づくアーキテクチャを有する。
バス301は、プロセッサ300を、読み取り専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303および無線インタフェース305にリンクする。
メモリ303は、図11、図12および図13に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの変数および命令を受信することが意図されるレジスタを含む。
プロセッサ300は、無線インタフェース305の動作を制御する。
読み取り専用メモリ302は、図11、図12および図13に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。命令は、モバイル端末MTに電源が投入されるとき、ランダムアクセスメモリ303に転送される。
無線インタフェース305は、パイロットおよびデータを表す信号を受信する手段と、データを復号化する手段と、CRCチェック手段と、少なくとも1つのホーム基地局によって転送される同期信号と同期する手段と、少なくとも1つのホーム基地局HBSによって転送される少なくとも1つのPCIを取得する手段と、PCI衝突検出を通知する手段とを備える。
図4は、本発明が実施されるサーバのアーキテクチャを表す図である。
サーバServは、例えば、バス401によって互いに接続される構成要素と、図10に開示されるプログラムによって制御されるプロセッサ400とに基づくアーキテクチャを有する。
バス401は、プロセッサ400を、読み取り専用メモリROM402、ランダムアクセスメモリRAM403およびネットワークインタフェース406にリンクする。
メモリ403は、図10に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令および変数を受信することが意図されるレジスタを含む。
プロセッサ400は、ネットワークインタフェース406の動作を制御する。
読み取り専用メモリ402は、図10に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。命令は、サーバServに電源が投入されるとき、ランダムアクセスメモリ403に転送される。
サーバServは、ネットワークインタフェース406を通して通信ネットワークに接続し得る。例えば、ネットワークインタフェース406は、DSL(デジタル加入者回線)モデム、ISDN(総合デジタル通信網)インタフェース、無線インタフェース、またはそれらの組み合わせである。サーバServは、ネットワークインタフェース406を通して、ホーム基地局HBSにメッセージを転送するか、またはHBSからメッセージを受信し得る。
サーバServは、別個のネットワークエンティティであってもよく、またはホーム基地局HBSよりも上位の階層的役割を有する別のネットワークメンバであってもよい。例えば、ホーム基地局HBSが中継器である場合、サーバServはマクロ基地局であることができる。
図5は、本発明を実現する第1の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、各ホーム基地局HBSのプロセッサ200によって実行される。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS1によって実行される一例において開示される。
本アルゴリズムは、1つのみの干渉側ホーム基地局HBS2(interfering home base station)が存在する一例において開示される。実際には、より多くの干渉側ホーム基地局HBSが存在し得る。
ステップS500において、プロセッサ200は、ホーム基地局HBS1がサービングする複数のモバイル端末MTのうちの少なくとも一部に衝突追跡要求メッセージを転送するように、無線インタフェース205に命令する。
メッセージは、ホーム基地局によってサービングされる各モバイル端末MTまたはいくつかのモバイル端末のみ、例えば、ホーム基地局HBS1のカバレッジエリアのエッジに位置された1つもしくは複数のモバイル端末MTのみに転送され得る。
一変形形態では、デフォルトにより、全てのモバイル端末MTがPCI衝突追跡を実行する。この場合、ステップS500は省かれる。
次のステップS501において、プロセッサ200は、少なくとも1つのモバイル端末MTがPCI衝突を検出することを示す少なくとも1つのPCI衝突リポートを、少なくとも1つのモバイル端末MTから受信するか否かを監視するように、無線インタフェース205に命令する。
例えば、PCI衝突を監視するとともに、PCI衝突イベントを経験しているモバイル端末MTがなお、ホーム基地局HBS1によって転送される下りリンク制御シグナリングを復号化可能な場合、モバイル端末MTはなお、サービングホーム基地局HBS1に接続されている。この場合、モバイル端末MTは、PCI衝突リポートをサービングホーム基地局HBS1に転送し得る。
PCI衝突リポートは、モバイル端末MTとサービングホーム基地局HBS1との間の上りリンクチャネルにおいて、物理層(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)層、または無線リソース制御(RRC)層を介して送信されることができる。
物理層において、PCI衝突リポートに関する特定のビットを含む特別な物理上りリンク制御チャネルフォーマットを使用し得る。例えば、特定のビットは、PCI衝突が検出される場合に1に設定され、その他の場合にヌル値に設定される。
PCI衝突が既に深刻である場合、モバイル端末MTは、スケジュールされたメッセージに関して、サービングホーム基地局HBSによりどの上りリンクリソースがそのモバイル端末MTに割り振られているかを示す情報を特定することができない。モバイル端末MTはもはや、サービングホーム基地局HBS1と通信することができず、発生しているPCI衝突についてサービングホーム基地局HBSに通知することが可能になる前に、無線リンク故障(Radio Link Failure)(RLF)になる。
この場合、モバイル端末MTは、例えば、無線リンク故障前に知られており、古くなっている可能性がある前のシステム情報に基づいて、ランダムアクセス要求をランダムアクセスチャネル(RACH)で送信することにより、ホーム基地局HBS1に通知しようとする。
ランダムアクセスチャネルは、スケジュールされていないメッセージの転送に割り振られる上りリンクチャネルのリソースである。
例えば、ランダムアクセス要求は、PCI衝突を示す特定のビットを含むか、またはPCI衝突の発生に固有のプリアンブルを有する一時的な識別子を含む。プリアンブルは、ホーム基地局HBS1によりシステム情報においてシグナリングしてもよく、無線セルラ通信ネットワークにおいて予め定義してもよく、または無線リソース制御(RRC)を通してモバイル端末MTに転送してもよい。
特定の特徴によれば、PCI衝突シグナリング専用のRACHリソースは、全てのホーム基地局HBSで、時間/周波数/符号領域の特定の位置で、上りリンクチャネルにおいて確保することができる。したがって、PCI衝突をサービングホーム基地局HBS1に通知しようとするモバイル端末MTによって送信されるランダムアクセス要求は、同期されるとともに干渉する可能性がある近傍の任意のホーム基地局HBS2によって読み取られることができる。ランダムアクセス要求は、被干渉側のホーム基地局HBS1のPCIを含むとともに、場合によってはその一意の識別子を含み、それにより、PCI衝突イベントに関与していることを干渉側のホーム基地局HBS2が検出できるようにする。
ステップS502において、プロセッサ200は、少なくとも1つの衝突が報告されるか否かをチェックし、PCI衝突が発生しているか否かを判断する。衝突がないと判断される限り、プロセッサ200は、ステップS501およびS502によって構成されるループを実行する。
ステップS503において、プロセッサ200は、通信ネットワークを通してブロードキャストメッセージを転送し、それにより、PCI衝突が発生していることを近傍のホーム基地局に通知するように、ネットワークインタフェース206に命令する。
メッセージは少なくとも、ホーム基地局HBS1の一意の識別子と、ホーム基地局HBS1のPCIとを含む。
次のステップS504において、プロセッサ200は、ステップS503において転送されるメッセージに応答して、ネットワークインタフェース206によってメッセージが受信されるか否かをチェックする。
ステップS503において転送されるメッセージに含まれるものと同じPCIを有する干渉側のホーム基地局HBS2がPCI衝突に関与していることに気付いた場合、干渉側のホーム基地局HBS2は応答をホーム基地局HBS1に転送する。メッセージは、例えば、干渉側のホーム基地局HBS2の一意の識別子を含み得る。
実現の一変形形態では、干渉側のホーム基地局HBS2は、モバイル端末MTによって転送されるRACHメッセージまたはモバイル端末MTリポートを介して、PCI衝突に関与していることに気付き得る。
例えば100ms等の所与の時間枠内にネットワークインタフェース206がメッセージを受信する場合、プロセッサ200はステップS505に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS510に移る。
ステップS505において、被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2は、ネゴシエーションフェーズを開始する。例えば、ネゴシエーション中、被干渉側ホーム基地局HBSと干渉側のホーム基地局HBSとの間での少なくとも1つの非ヌルタイミングオフセットが決定され、被干渉側のホーム基地局HBS1と干渉側のホーム基地局HBS2との同期を脱する。
被干渉側のホーム基地局HBS1と干渉側のホーム基地局HBS2との同期を脱することにより、被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2によって転送されるCRSはもはや重複せず、モバイル端末MTによって実行されるチャネル推定はより正確になる。
また、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0も決定される。
さらに、PCI衝突に関与しているより性能が低いホーム基地局が使用可能な、ホーム基地局HBSのアンテナ数のような性能および/またはMIMO性能が、特定されるとともに選択される。
2つのホーム基地局が各自のシステム情報の送信を調整できるようにする任意の他の情報も交換される。そのような情報は、例えば、システム情報それ自体に加えて、下りリンク共有チャネルに埋め込まれるシステム情報の部分をスケジューリングする制御シグナリング情報を含み得る。
PCI衝突に関与するホーム基地局HBSごとに1つずつ、2つの異なるタイミングオフセットを定義し得ることに留意する必要がある。
次のステップS506において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、セルCE1内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
通知は、例えば、アイドルモードにおいてモバイル端末MTをページングすることにより、または接続モードにおいてモバイル端末によって常時監視される情報内に特定のタグを使用することにより、送信することができる。
例えば、LTEでは、接続モードにおけるモバイル端末MTには、システム情報ブロック1(SIB1)内の値タグを使用することによって通知され、値タグは、1つまたは複数のシステム情報メッセージが変更される度にインクリメントされる。
ホーム基地局HBS2が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS507において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2は両方とも、同じリソースと、最大でも、より低い性能を有するホーム基地局の性能である同じ性能とを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ネゴシエーションフェーズ中に取得される情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、ネゴシエーションフェーズで直接交換される情報に従って、共通ブロードキャストチャネル、システム情報および制御シグナリングを調整し送信することが可能である。
共通チャネルは、衝突に関与する性能のより低いホーム基地局HBSの性能に対応してセットアップされる。したがって、モバイル端末MTが接続される無線リンクを保存することができ、グローバル無線リンク故障が回避される。
例えば、LTEでは、マルチアンテナ送信が可能な場合、SIBを搬送するPBCH、PDCCHおよびPDSCHは、多くとも、2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2のうちの最小数のアンテナを有するHBSの数のアンテナを使用して送信されなければならない。
ステップS508において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS509において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えばステップS504の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS500に戻る。
ステップS510において、プロセッサ200は、それ自体によって新しいタイミングオフセットを決定する。
次のステップS511において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、セルCE1内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知する。
通知は、例えば、アイドルモードにおいてモバイル端末MTをページングすることにより、または接続モードにおいてモバイル端末MTによって常時監視される情報内に特定のタグを使用することにより、送信することができる。
例えば、LTEでは、接続モードにおけるモバイル端末には、SIB1内の値タグを使用することによって通知され、値タグは、1つまたは複数のシステム情報メッセージが変更される度にインクリメントされる。
ステップS512において、プロセッサ200は、システム情報をモバイル端末MTに転送するように、無線インタフェース205に命令する。
システム情報は、ステップS510において決定されるタイミングオフセットと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
ステップS513において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
ステップS514において、プロセッサ200は、通常の送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
タイミングオフセット情報は、システム情報から除去される。
新しいシステム情報は、通常の送信、例えば、ステップS504の前に使用される送信に対応する。
システム情報の更新は一般に、SIが変更されたことを、セル内のアクティブモードであるか、またはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS500に戻る。
一変形形態では、ステップS504において、応答を所与の時間枠内で受信しない場合、プロセッサ200がステップS510〜S514を実行せずにステップS500に戻ることに留意する必要がある。
図6は、本発明を実現する第2の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、各ホーム基地局HBSのプロセッサ200によって実行される。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS1によって実行される一例において開示される。
本アルゴリズムは、1つのみの干渉側ホーム基地局HBS2が存在する一例において開示される。実際には、より多くの干渉側ホーム基地局HBSが存在し得る。
ステップS600において、プロセッサ200は、ホーム基地局HBS1がサービングする複数のモバイル端末MTのうちの少なくとも一部に衝突追跡要求メッセージを転送するように、無線インタフェース205に命令する。
メッセージは、ホーム基地局によってサービングされる各モバイル端末MTまたはいくつかのモバイル端末のみ、例えば、ホーム基地局HBS1のカバレッジエリアのエッジに配置された1つもしくは複数のモバイル端末MTに転送され得る。
一変形形態では、デフォルトにより、全てのモバイル端末MTがPCI衝突追跡を実行する。この場合、ステップS500は省かれる。
次のステップS601において、プロセッサ200は、図5のステップS501において開示されるように、少なくとも1つのモバイル端末MTがPCI衝突を検出することを示す少なくとも1つのPCI衝突リポートを、少なくとも1つのモバイル端末MTから受信するか否かを監視するように、無線インタフェース205に命令する。
ステップS602において、プロセッサ200は、少なくとも1つの衝突が報告されるか否かをチェックし、PCI衝突が発生しているか否かを判断する。衝突がないと判断される限り、プロセッサ200は、ステップS601およびS602によって構成されるループを実行する。
ステップS603において、プロセッサ200は、通信ネットワーク50を通してメッセージを転送し、それにより、PCI衝突が発生していることをサーバServに通知するように、ネットワークインタフェース206に命令する。
メッセージは少なくとも、ホーム基地局HBS1の一意の識別子と、ホーム基地局HBS1のPCIとを含む。
次のステップS604において、プロセッサ200は、ステップS603において転送されるメッセージに応答して、メッセージがサーバServから受信されるか否かをチェックする。
所与の時間枠内にメッセージがサーバServから受信される場合、プロセッサ200はステップS605に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS609に移る。
ステップS604において受信されるメッセージは、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含む。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。いくつかのタイミングオフセットが決定される場合、少なくとも1つは非ヌルでなければならない。
さらに、PCI衝突に関与する性能のより低いホーム基地局の、ホーム基地局HBSのアンテナ数のような性能および/またはMIMO性能が受信され、2つのホーム基地局がシステム情報の送信を調整できるようにする情報も受信される。そのような情報は、例えば、システム情報それ自体に加えて、下りリンク共有チャネルに埋め込まれるシステム情報の部分をスケジューリングする制御シグナリング情報を含み得る。
ステップS605において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、セルCE1内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
通知は、例えば、アイドルモードにおいてモバイル端末MTをページングすることにより、または接続モードにおいてモバイル端末によって常時監視される情報内に特定のタグを使用することにより、送信することができる。
例えば、LTEでは、接続モードにおけるモバイル端末MTには、SIB1内の値タグを使用することによって通知され、値タグは、1つまたは複数のシステム情報メッセージが変更される度にインクリメントされる。
ホーム基地局HBS2が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS606において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2は両方とも、同じ性能および同じリソースを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ステップS604において受信されるメッセージで取得される情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するか、または送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、ネゴシエーションフェーズで直接交換される情報に従って、共通ブロードキャストチャネル、システム情報および制御シグナリングを調整し送信することが可能である。
共通チャネルは、衝突に関与する性能のより低いホーム基地局HBSの性能に対応してセットアップされる。したがって、モバイル端末MTが接続される無線リンクを保存することができ、グローバル無線リンク故障が回避される。
例えば、LTEでは、マルチアンテナ送信が可能な場合、SIBを搬送するPBCH、PDCCHおよびPDSCHは、多くとも、2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2のうちの最小数のアンテナを有するHBSの数のアンテナを使用して送信されなければならない。
ステップS607において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS608において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えばステップS604の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS600に戻る。
ステップS609において、プロセッサ200は、それ自体によって新しいタイミングオフセットを決定する。
次のステップS610において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、図5のステップS511に開示されるように、セルCE1内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知する。
ステップS611において、プロセッサ200は、システム情報をモバイル端末MTに転送するように、無線インタフェース205に命令する。
システム情報は、ステップS609において決定されるタイミングオフセットと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
ステップS612において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
ステップS613において、プロセッサ200は、通常の送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
タイミングオフセット情報は、システム情報から除去される。
新しいシステム情報は、通常の送信、例えば、ステップS604の前に使用される送信に対応する。
システム情報の更新は一般に、SIが変更されたことを、セル内のアクティブモードであるか、またはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS600に戻る。
一変形形態では、ステップS604において、応答を所与の時間枠内で受信しない場合、プロセッサ200がステップS609〜S613を実行せずにステップS600に戻ることに留意する必要がある。
図7は、本発明を実現する第3の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、各ホーム基地局HBSのプロセッサ200によって実行される。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS1によって実行される一例において開示される。
本アルゴリズムは、1つのみの干渉側ホーム基地局HBS2が存在する一例において開示される。実際には、より多くの干渉側ホーム基地局HBSが存在し得る。
ステップS700において、プロセッサ200はPCI検出手順を開始する。例えば、プロセッサ200は、3GPP LTEでの基準信号受信電力(RSRP)のような、チャネル品質情報(CQI)リポートまたはパイロット電力リポート等の、モバイル端末MTによって転送される測定リポートを監視する。
例えば、ホーム基地局HBSによってサービングされる複数のモバイル端末と、ホーム基地局との間の無線リンクが故障する場合、プロセッサ200は、PCI衝突が発生したと判断する。
ステップS701において、プロセッサ200は、衝突が検出されるか否かをチェックする。衝突が検出されない限り、プロセッサ200は、ステップS700およびS701によって構成されるループを実行する。
ステップS702において、プロセッサ200は、図5のステップS503に開示されるように、通信ネットワークを通してブロードキャストメッセージを転送し、それにより、PCI衝突が発生していることを近傍のホーム基地局HBSに通知するように、ネットワークインタフェース206に命令する。
次のステップS703において、プロセッサ200は、ステップS702において転送されるメッセージに応答して、ネットワークインタフェース206によってメッセージが受信されるか否かをチェックする。
所与の時間枠内でネットワークインタフェース206がメッセージを受信する場合、プロセッサ200はステップS704に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS709に移る。
ステップS704において、図5のステップS505に開示されるように、被干渉側および干渉側のホーム基地局HBSはネゴシエーションフェーズを開始する。
次のステップS705において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、図5のステップS506に開示されるように、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
ホーム基地局HBS2が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS706において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2は両方とも、同じリソースと、最大でも、より低い性能を有するホーム基地局の性能である同じ性能とを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ネゴシエーションフェーズ中に取得される情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、図5のステップS507に開示されるように、共通システム情報を調整し送信することが可能である。
ステップS707において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS708において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えば、ステップS703の前に使用される送信に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS700に戻る。
ステップS709において、プロセッサ200は、それ自体によって新しいタイミングオフセットを決定する。
次のステップS710において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、図5のステップS511に開示されるように、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知する。
ステップS711において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
システム情報は、ステップS709において決定されるタイミングオフセットと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
ステップS712において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
ステップS713において、プロセッサ200は、通常の送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
タイミングオフセット情報は、システム情報から除去される。
新しいシステム情報は、通常の送信、例えば、ステップS703の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS700に戻る。
一変形形態では、ステップS704において、応答を所与の時間枠内で受信しない場合、プロセッサ200がステップS709〜S713を実行せずにステップS700に戻ることに留意する必要がある。
図8は、本発明を実現する第4の形態による、ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、各ホーム基地局HBSのプロセッサ200によって実行される。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS1によって実行される一例において開示される。
本アルゴリズムは、1つのみの干渉側ホーム基地局HBS2が存在する一例において開示される。実際には、より多くの干渉側ホーム基地局HBSが存在し得る。
ステップS800において、図7のステップS700に開示されるように、プロセッサ200はPCI検出手順を開始する。
ステップS801において、プロセッサ200は、衝突が検出されるか否かをチェックする。衝突が検出されない限り、プロセッサ200は、ステップS800およびS801によって構成されるループを実行する。
ステップS802において、プロセッサ200は、通信ネットワーク50を通してメッセージを転送し、それにより、PCI衝突が発生していることをサーバServに通知するように、ネットワークインタフェース206に命令する。
メッセージは少なくとも、ホーム基地局HBS1の一意の識別子と、ホーム基地局HBS1のPCIとを含む。
次のステップS803において、プロセッサ200は、ステップS802において転送されるメッセージに応答して、メッセージがサーバServから受信されるか否かをチェックする。
所与の時間枠内にメッセージがサーバServから受信される場合、プロセッサ200はステップS804に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS809に移る。
ステップS803において受信されるメッセージは、図6のステップS604において開示されるメッセージである。
ステップS804において、プロセッサ200は、図5のステップS506に開示されるように、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
ホーム基地局HBS2が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS805において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS1および干渉側のホーム基地局HBS2は両方とも、同じ性能および同じリソースを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ステップS803において受信されるメッセージで取得される情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、図5のステップS507に開示されるように、共通ブロードキャストチャネル、システム情報および制御シグナリングを調整し送信することが可能である。
ステップS806において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS807において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えば、ステップS803の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS800に戻る。
ステップS808において、プロセッサ200は、それ自体によって新しいタイミングオフセットを決定する。
次のステップS809において、ホーム基地局HBS1のプロセッサ200は、図5のステップS511に開示されるように、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知する。
ステップS810において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
システム情報は、ステップS808において決定されるタイミングオフセットと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
ステップS811において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
ステップS812において、プロセッサ200は、通常の送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
タイミングオフセット情報は、システム情報から除去される。
新しいシステム情報は、通常の送信、例えば、ステップS804の前に使用される送信に対応する。
システム情報の更新は一般に、SIが変更されたことを、セル内のアクティブモードであるか、またはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップ800に戻る。
ここで、一変形形態では、ステップS803において、応答を所与の時間枠内で受信しない場合、プロセッサ200がステップS808〜S812を実行せずにステップ800に戻ることに留意する必要がある。
図9は、本発明による、各ホーム基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、図5、図6、図7または図8のアルゴリズムと並行して、各ホーム基地局HBSのプロセッサ200によって実行される。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS2によって実行される一例において開示される。
ステップS900において、プロセッサ200は、ステップS503において開示されるように、PCI衝突を通知するメッセージがホーム基地局から受信されるか否かをチェックする。メッセージは、被干渉側のホーム基地局、例えば、ホーム基地局HBS1から受信される。
PCI衝突を通知するメッセージがホーム基地局HBSから受信される場合、プロセッサ200はステップS901に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS907に移る。
ステップS901において、プロセッサ200は、ホーム基地局HBS2のPCIと、ステップS900において受信されるメッセージに含まれるPCIとを比較することにより、ホーム基地局HBS2がPCI衝突に関与するか否かをチェックする。
PCIが同一である場合、プロセッサ200はステップS902に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS900に戻る。
ステップS902において、プロセッサ200は、ステップS900において受信されるメッセージで識別されるホーム基地局HBS1に応答メッセージを転送するように、ネットワークインタフェース206に命令する。ホーム基地局HBS2は干渉側のホーム基地局である。
次のステップS903において、被干渉側および干渉側のホーム基地局HBSは、図5のステップS505に開示されるように、ネゴシエーションフェーズを開始する。
次のステップS904において、ホーム基地局HBS2のプロセッサ200は、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
通知は、例えば、アイドルモードにおいてモバイル端末MTをページングすることにより、または接続モードにおいてモバイル端末によって常時監視される情報内に特定のタグを使用することにより、送信することができる。
例えば、LTEでは、接続モードにおけるモバイル端末MTには、システム情報ブロック1(SIB1)内の値タグを使用することによって通知され、値タグは、1つまたは複数のシステム情報メッセージが変更される度にインクリメントされる。
ホーム基地局HBS1が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS905において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS2およびホーム基地局HBS1は両方とも、同じ性能および同じリソースを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ネゴシエーションフェーズ中に取得される情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBS2のIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するか、または送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、ネゴシエーションフェーズで直接交換される情報に従って、共通ブロードキャストチャネル、システム情報および制御シグナリングを調整し送信することが可能である。
共通チャネルは、最大でも、衝突に関与する性能のより低いホーム基地局HBSの性能に対応してセットアップされる。したがって、モバイル端末MTが接続される無線リンクを保存することができ、グローバル無線リンク故障が回避される。
例えば、LTEでは、マルチアンテナ送信が可能な場合、SIBを搬送するPBCH、PDCCHおよびPDSCHは、多くとも、2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2のうちの最小数のアンテナを有するHBSの数のアンテナを使用して送信されなければならない。
ステップS906において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS907において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えば、ステップS902の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS900に戻る。
ステップS908において、プロセッサ200は、PCI衝突を通知するメッセージがサーバServから受信されるか否かをチェックする。
PCI衝突を通知するメッセージがサーバServから受信される場合、プロセッサ200はステップS909に移る。その他の場合、プロセッサ200はステップS900に戻る。
ステップS908において受信されるメッセージは、図6のステップS604において開示されるメッセージと同一である。
次のステップS909において、ホーム基地局HBS2のプロセッサ200は、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方への、システム情報の更新が実行されることメッセージの転送を命令する。
通知は、例えば、アイドルモードにおいてモバイル端末MTをページングすることにより、または接続モードにおいてモバイル端末によって常時監視される情報内に特定のタグを使用することにより、送信することができる。
ホーム基地局HBS1が、セル内のアイドルモードであるモバイル端末MTおよび接続モードであるモバイル端末MTの両方に、システム情報の更新が実行されることを通知することに留意する必要がある。
次のステップS910において、プロセッサ200は、モバイル端末MTにシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。被干渉側のホーム基地局HBS1およびホーム基地局HBS2は両方とも、同じ性能および同じリソースを使用して、同じシステム情報を同期して転送する。
システム情報は、ステップS908において受信されるメッセージに含まれる情報に適合して更新される。システム情報は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBS2のIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0とを含むように添付される。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であることができ、その場合、この値を決定するかまたは送信する必要はない。
2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2は、ステップS908において受信されるメッセージに含まれる情報に従って、共通ブロードキャストチャネル、システム情報および制御シグナリングを調整し送信することが可能である。
共通チャネルは、最大でも、衝突に関与する性能のより低いホーム基地局HBSの性能に対応してセットアップされる。したがって、モバイル端末MTが接続される無線リンクを保存することができ、グローバル無線リンク故障が回避される。
例えば、LTEでは、マルチアンテナ送信が可能な場合、SIBを搬送するPBCH、PDCCHおよびPDSCHは、多くとも、2つの衝突しているホーム基地局HBS1およびHBS2のうちの最小数のアンテナを有するHBSの数のアンテナを使用して送信されなければならない。
ステップS911において、プロセッサ200は、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース205に命令する。
次のステップS912において、プロセッサ200は、単一のセル送信に対応する新しいシステム情報を転送するように、無線インタフェース205に命令する。
新しいシステム情報は、非調整送信、例えばステップS908の前に使用される送信等に対応する。システム情報の更新は一般に、セル内のアクティブモードまたはアイドルモードである全てのモバイル端末MTに、SIが変更されたことを通知し、次に、更新を効果的に適用することを含む。
その後、プロセッサ200はステップS900に戻る。
ここで、アドホックネットワークでは、ステップS900〜S907のみが実行されることに留意する必要がある。サーバが存在し、ホーム基地局HBSが直接通信可能ではない階層ネットワークでは、ステップS908〜S912のみが実行される。
図10は、本発明による、サーバによって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、サーバServのプロセッサ400によって実行される。
ステップS1000において、プロセッサ400は、PCI衝突が検出されるか否かをチェックする。
PCI衝突は、例えば、
PCI衝突が検出されることを通知する少なくとも1つのメッセージを基地局からサーバServが受信するとき、または
同じPCIを有するとともに同期されているホーム基地局HBSの位置情報を使用して、
検出される。
PCI衝突が検出される場合、プロセッサ400はステップS1001に移る。その他の場合、プロセッサ400はステップS1000に戻る。
次のステップ1001において、プロセッサ400は、PCI衝突に関与するホーム基地局HBSを識別する。
例えば、プロセッサ400は、位置情報を使用して、エリア内で同じPCIを共有するホーム基地局を識別する。
例えば、PCI衝突を通知するとともに同じPCIを含む2つのメッセージが、ステップS1000において受信される場合、プロセッサ400は、メッセージを送信した両方のホーム基地局を干渉していると識別する。
次のステップS1002において、プロセッサ400は、PCI衝突に関与するホーム基地局HBSの同期を脱するために、PCI衝突に関与するホーム基地局HBS間の少なくとも1つの非ヌルタイミングオフセットを決定する。
また、少なくとも1つのタイミングオフセットが適用される瞬間T0も決定される。
さらに、PCI衝突に関与しているより性能が低いホーム基地局の、ホーム基地局HBSのアンテナ数のような性能および/またはMIMO性能が特定されるとともに、最大でも、より低い性能のホーム基地局HBSの性能が選択される。
PCI衝突に関与する2つのホーム基地局HBSがシステム情報の送信を調整できるようにする任意の他の情報も決定される。そのような情報は、例えば、システム情報それ自体に加えて、下りリンク共有チャネルに埋め込まれるシステム情報の部分をスケジューリングする制御シグナリング情報を含み得る。
PCI衝突に関与するホーム基地局HBSごとに1つずつ、2つの異なるタイミングオフセットを定義し得ることに留意する必要がある。
次のステップ1003において、プロセッサ400は、ステップS1002において決定されるパラメータを、PCI衝突に関与するホーム基地局HBSに転送するように、ネットワークインタフェース406に命令する。
図11は、本発明を実現する第1および第2の形態による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
本アルゴリズムは、ホーム基地局HBS1またはHBS2によってサービングされる少なくとも1つのモバイル端末MTによって実行される。少なくとも1つのモバイル端末MTは、例えば、サービングホーム基地局の要求時に、本アルゴリズムを実行する。
より正確には、本アルゴリズムは、モバイル端末MTのプロセッサ300によって実行される。
ステップS1100において、プロセッサ300は、無線インタフェース305を通してのパイロットおよびデータの受信を検出する。
次のステップS1101において、プロセッサ300は、データを復号化するように無線インタフェースに命令する。
次のステップS1102において、プロセッサ300は、例えば、巡回冗長検査を使用することにより、正確なデータ復号化が実行されるか否かをチェックする。
データが正確に復号化される場合、プロセッサ300はステップS1103に移る。その他の場合、プロセッサ300はステップS1104に移る。
ステップS1103において、プロセッサ300は、データ部の推定干渉レベルXを計算する。データ部の推定干渉レベルは、ノイズが多く、かつ/または干渉された受信データシンボルyと、推定チャネルによる影響を受ける推定データシンボルとの二乗差の平均値を評価することによって実行される。
この値Xは、いくつかの復号化フレームにわたる平均化によって計算し得る。
正確に復号化された各フレームにおいて、データ部の推定干渉レベルを表す情報が記憶され、前に正確に復号化されたフレームに関する情報も考慮に入れることによって平均化が行われる。平均化は、多くの方法で、例えば、固定窓、スライド窓、加重平均化等を使用することによって行うことができる。
代替的には、このステップにおいて、データ部で受ける干渉レベルを表す情報のみが記憶され、全ての平均化計算が、ステップS1106において転送される。
その後、プロセッサ300はステップS1104に移る。
ステップS1104において、プロセッサ300は、パイロットの推定干渉レベルXを計算する。パイロットでの推定干渉レベルは、ノイズが多くかつ/または干渉された受信パイロットシンボルyと、推定チャネルによる影響を受ける送信パイロットシンボルとの二乗差の平均値を評価することによって実行される。
この値Xは、いくつかの復号化フレームにわたる平均化によって計算し得る。正確に復号化された各フレームにおいて、パイロット部で受ける干渉レベルを表す情報が記憶され、前に正確に復号化されたフレームに関する情報も考慮に入れることによって平均化が行われる。Xは、正確に復号化されたフレームおよび不正確に復号化されたフレームにわたる平均化によって計算することができる。
代替的には、このステップにおいて、パイロット部で受ける干渉レベルを表す情報のみが記憶され、全ての平均化計算が、ステップS1106において転送される。
実現の一変形形態では、プロセッサ300は、データが正確に復号化されない場合、ステップS1102からステップS1104に移る代わりに、ステップS1102からS1105に移る。すなわち、正確に復号化されたフレームのパイロット部で受けた干渉レベルを表す情報のみが計算される。
平均化は、前に正確に復号化されたフレームのパイロット部で受ける干渉レベルを表す情報も考慮に入れることにより、行うことができる。
代替的には、このステップにおいて、正確な復号化の場合のみでパイロット部で受ける干渉レベルを表す情報のみが記憶され、全ての平均化計算は、ステップS1106において報告される。
次のステップS1105において、プロセッサ300は、平均化計算に十分なサンプルがとれたか否かをチェックする。
平均化は、決定時間にペナルティを課さずに、十分に確実な統計を与えることが可能な時間/周波数期間にわたって行われる。これらの期間は、確実な統計を与えるのに十分に長い期間であるべきであり、例えば、少なくとも、チャネルのコヒーレント時間/コヒーレント帯域幅程度であるべきである。これらの期間は、チャネルの状況が変化しつつある場合、モバイル端末MTからの高速反応を可能にするのに十分に短い期間であるべきである。
コヒーレンスな時間/コヒーレンスな帯域幅は、小規模領域でのチャネルの時間/周波数が変化する性質を記述する統計学的測定値である。コヒーレンスな時間は、チャネルインパルス応答が基本的に不変である継続時間の統計学的測定値である。コヒーレンスな帯域幅は、2つの周波数成分が振幅相関の強い潜在性を有する周波数の範囲である。これらの測定値は、文献、例えば、Wireless communications−Principles and practiceという名称のTheodore S.Rappaportの書籍において十分に説明されている。
確実な平均化計算に十分なサンプルがとられた場合、プロセッサ300はステップS1106に移る。その他の場合、プロセッサ300はステップS1100に戻る。
次のステップS1106において、プロセッサ300は、X、Xが前に計算されていない場合、X、Xを計算し、次に、正確な検出が達成される場合のデータ部での推定干渉レベルXと、パイロット部での推定干渉レベルXとの差X−Xを計算する。
次のステップS1107において、プロセッサ300は、計算された値X−Xが、所与の閾値Thresよりも上か否かをチェックする。
閾値Thresは、例えば、シミュレーションまたは実験的な測地を通して決定される。例えば、閾値Thresは、特定の目標外れ検出確率を有するように決定される。
計算される値X−Xが、閾値Thresよりも上である場合、プロセッサ300はステップS1108に移る。その他の場合、プロセッサ300はステップS1100に戻る。
次のステップS1108において、プロセッサ300は、PCI衝突が検出されることを通知するメッセージをモバイル端末MTが接続されたホーム基地局HBSに転送するように、無線インタフェース305に命令する。
その後、プロセッサ300はステップS1100に戻る。
図12は、モバイル端末がホーム基地局によってサービングされ、PCI衝突回避手順が進行中である場合、本発明による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
より正確には、本アルゴリズムは、各モバイル端末のプロセッサ300によって実行される。
ステップS1200において、プロセッサ300は、無線インタフェース305を通してシステム情報更新通知が受信されるか否かをチェックする。システム情報の更新は、図5のステップS506またはS511において開示されるようなものである。
モバイル端末MTは、システム情報の更新を定期的について定期的に監視する。
システム情報更新メッセージが受信される場合、プロセッサ300はステップS1201に移り、更新されたシステム情報を受信する。
プロセッサ300は、少なくとも1つのタイミングオフセットと、タイミングオフセットが対応する1つまたは複数の一意のホーム基地局HBSのIDと、少なくとも1つのタイミングオフセットを適用する瞬間T0とを受信する。
一変形形態では、T0はデフォルトの絶対値であるか、またはシステムで予め決定される相対値であり、モバイル端末MTのメモリ303に記憶される。
その他の場合、プロセッサ300はステップ1200に戻る。
ステップS1202において、プロセッサ300は、1つのタイミングオフセットがそのサービングホーム基地局を識別する情報と共に受信される場合、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース305に命令する。
複数のタイミングオフセットが受信される場合、プロセッサ300は、受信される複数のタイミングオフセットのうちのどのタイミングオフセットが、サービングホーム基地局HBSに対応するかを識別する。
図13は、モバイル端末がホーム基地局によってサービングされていない場合、本発明による、モバイル端末によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
本アルゴリズムは、無線リンク故障が生じると、モバイル端末MTによって実行される。
より正確には、本アルゴリズムは、モバイル端末MTのプロセッサ300によって実行される。
ステップS1300において、プロセッサ300は、モバイル端末をホーム基地局HBSに同期させるように、無線インタフェースに命令する。
次のステップS1301において、プロセッサ300は、モバイル端末MTが同期されるホーム基地局HBSのPCIが、無線リンク故障が生じる前にモバイル端末MTにサービングしていたホーム基地局HBSのPCIと同一であるか否かをチェックする。
PCIが異なる場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを中断する。その他の場合、プロセッサ300はステップS1302に移る。
ステップS1302において、プロセッサ300は、モバイル端末MTが同期されるホーム基地局HBSにより転送されるシステム情報を読み取ることができるか否かをチェックする。
システム情報を読み取ることができる場合、プロセッサ300はステップS1303に移り、システム情報を読み取る。その他の場合、プロセッサ300はステップS1306に移る。
ステップS1306において、プロセッサ300は、無線リンク故障前に知られており、古くなっている可能性がある前のシステム情報に基づいて、ランダムアクセス要求をランダムアクセスチャネル(RACH)で、無線インタフェース305を通して転送することを命令する。
例えば、ランダムアクセス要求は、PCI衝突を示す特定のビットを含むか、またはPCI衝突の発生に固有のプリアンブルを有する一時的な識別子を含む。
プリアンブルは、サービングホーム基地局HBSによりシステム情報においてシグナリングしてもよく、無線セルラ通信ネットワークにおいて予め定義してもよく、または無線リソース制御(RRC)を通してモバイル端末MTに転送してもよい。
特定の特徴によれば、PCI衝突シグナリング専用のRACHリソースは、全てのホーム基地局HBSで、時間/周波数/符号領域の特定の位置で、上りリンクチャネルにおいて確保することができる。
したがって、サービングホーム基地局にPCI衝突を通知しようとするモバイル端末MTによって送信されるランダムアクセス要求は、同期されるとともに干渉する可能性がある近傍の任意のホーム基地局HBSによって読み取ることができる。ランダムアクセス要求は、無線リンク故障前にモバイル端末MTにサービングしていたホーム基地局のPCIを含むとともに、場合によってはその一意の識別子を含み、それにより、PCI衝突イベントに関与していることを干渉側のホーム基地局が検出できるようにする。
その後、プロセッサ300はステップS1300に戻る。
ステップS1304において、プロセッサ300は、少なくとも1つのタイミングオフセットが、無線インタフェース305を通して受信されるか否かをチェックする。
少なくとも1つのタイミングオフセットが、無線インタフェース305を通して受信される場合、プロセッサ300はステップS1305に移る。その他の場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを中断する。
ステップS1305において、プロセッサ300は、無線リンク故障前にモバイル端末MTにサービングしていたホーム基地局HBSを識別する情報と共に1つのタイミングオフセットが受信される場合、時間T0においてタイミングオフセットを適用するように、無線インタフェース305に命令する。
複数のタイミングオフセットが受信される場合、プロセッサ300は、受信される複数のタイミングオフセットのうちのどのタイミングオフセットが、無線リンク故障前にモバイル端末MTにサービングしていたホーム基地局HBSに対応するかを識別する。
当然ながら、本発明の範囲から逸脱せずに、多くの変更を上述した本発明の実施形態に行うことができる。

Claims (14)

  1. モバイル端末がサービングホーム基地局のカバレッジエリア内にあり、前記サービングホーム基地局の前記カバレッジエリアが、別のホーム基地局の前記カバレッジエリアと重複し始めるときに、前記ホーム基地局による前記モバイル端末へのサービングを継続可能にする方法であって、前記別のホーム基地局は、前記サービングホーム基地局と同じ物理セルIDを有するとともに前記サービングホーム基地局と同期されており、各ホーム基地局は、前記物理セル識別子を各自のカバレッジエリア内でブロードキャストし、
    前記方法が、
    物理セルID検出を監視することによって前記カバレッジエリアが重複し始めると判断するステップ(S502)と、
    −セル内で信号を転送する前記ホーム基地局のうちの少なくとも1つにより、所定の瞬間に適用すべき少なくとも1つのタイミングオフセットを決定するステップと、
    −少なくともシステム情報の統制された送信を前記2つのホーム基地局が実行できるようにする情報を取得するステップ(S505,S506)であって、前記統制された送信は、前記サービングホーム基地局および前記他方のホーム基地局による、同じ無線リソースでの同じ情報の同時送信である、ステップと、
    前記モバイル端末が前記統制された送信を受信することができるようにする情報、並びに前記統制された送信で転送される前記少なくとも1つのタイミングオフセットおよび前記瞬間を前記モバイル端末に送信するステップ(S507)と、
    −前記少なくとも1つのタイミングオフセットを前記瞬間に適用するステップ(S508)と、
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記サービングホーム基地局および前記他方のホーム基地局が、
    前記モバイル端末が、前記統制された送信を受信し、カバレッジエリア内に位置される全ての他のモバイル端末に前記少なくとも1つのタイミングオフセットおよび前記瞬間を前記統制された送信で送信できるようにする情報を、
    カバレッジエリア内に位置される全ての他のモバイル端末にさらに送信する
    ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
  3. 前記方法が、
    −前記モバイル端末にサービングしている前記ホーム基地局により、メッセージを近傍のホーム基地局にブロードキャストするステップと、
    −前記モバイル端末にサービングしている前記ホーム基地局により、前記近傍のホーム基地局のうちの少なくとも1つから、ブロードキャストされた前記メッセージに応答したメッセージを受信するステップと、
    −前記モバイル端末にサービングしている前記ホーム基地局により、前記応答メッセージの送信元である1つまたは複数の基地局のそれぞれと同じ前記物理IDを有する1つまたは複数の他のホーム基地局のそれぞれを識別するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記カバレッジエリアが重複し始めるとの判断が、少なくとも1つのモバイル端末によって転送される少なくとも1つのメッセージから実行され、
    前記メッセージは、両方の物理セル識別子の受信から生じる衝突を検出することを前記モバイル端末が通知する
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記方法が、前記モバイル端末によって実行される、
    −前記モバイル端末によって受信されるデータについて推定干渉レベルを計算するステップと、
    −前記モバイル端末によって受信されるパイロットシンボルについて推定干渉レベルを計算するステップと、
    −前記モバイル端末によって受信されるデータについて前記計算された推定干渉レベルおよび前記モバイル端末によって受信されるパイロットシンボルについて前記計算された推定干渉レベルから、前記衝突を検出するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
  6. 前記カバレッジエリアが重複し始めるとの判断が、前記モバイル端末にサービングしている前記ホーム基地局によって実行されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのタイミングオフセットが、両方のホーム基地局によって決定されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  8. 1つのタイミングオフセットが、前記モバイル端末にサービングしている前記ホーム基地局によって決定されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記カバレッジエリアが重複し始めるとの判断が、サーバによって実行されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つのタイミングオフセットが、両方のホーム基地局を担当するサーバによって決定されることを特徴とする、請求項1、2、、およびのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記方法が、前記サーバによって実行される、前記モバイル端末をサービングしているホーム基地局の前記物理セルIDと同じ物理セルIDを有する他のホーム基地局を識別するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項または10に記載の方法。
  12. 前記方法が、前記モバイル端末によって実行される、前記瞬間に前記タイミングオフセットを適用するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. モバイル端末がサービングホーム基地局のカバレッジエリア内にあり、前記サービングホーム基地局の前記カバレッジエリアが別のホーム基地局の前記カバレッジエリアと重複し始めるときに、前記ホーム基地局による前記モバイル端末へのサービングを継続できるようにするシステムであって、前記別のホーム基地局は、前記サービングホーム基地局と同じ物理セルIDを有するとともに前記サービングホーム基地局と同期されており、各ホーム基地局は、前記物理セル識別子を各自のカバレッジエリア内でブロードキャストし、
    前記システムが、
    物理セルID検出を監視することによって前記カバレッジエリアが重複し始めると判断する手段と、
    −セル内で信号を転送する前記ホーム基地局のうちの少なくとも1つにより、所定の瞬間に適用すべき少なくとも1つのタイミングオフセットを決定する手段と、
    少なくともシステム情報の統制された送信を前記2つのホーム基地局が実行できるようにする情報を取得する手段であって、前記統制された送信は、前記サービングホーム基地局および前記他方のホーム基地局による、同じ無線リソースでの同じ情報の同時送信である、手段と、
    前記モバイル端末が前記統制された送信を受信することができるようにする情報、並びに前記統制された送信で転送される前記少なくとも1つのタイミングオフセットおよび前記瞬間を前記モバイル端末に送信する手段と、
    −前記少なくとも1つのタイミングオフセットを前記瞬間に適用する手段と、
    を備えることを特徴とする、システム。
  14. プログラム可能装置に直接ロード可能であることができるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプログラム可能装置で実行されるときに請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法のステップを実施する命令またはコードの部分を含む、コンピュータプログラム。
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