JP6257699B2 - 三角停止表示板 - Google Patents
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また、底辺部材と第1斜辺部材と第2斜辺部材とを有し使用状態で三角形状を示す表示板本体と、上記底辺部材に取着され使用状態で該底辺部材に直交状に配設される支持脚部材と、上記底辺部材の両端部及び上記支持脚部材の両端部に夫々配設される接地用の発泡ゴム材と、を備えた三角停止表示板であって、上記底辺部材の両端部及び上記支持脚部材の両端部夫々に、上記発泡ゴム材の上方部位が嵌め込まれる下方開口状の凹窪部を有し、上記支持脚部材は、金属製帯板状の芯部材と、該芯部材を覆う被覆層と、を有し、上記支持脚部材における上記凹窪部の周囲を形成する垂下壁部と、上記被覆層と、が樹脂で一体成形され、上記底辺部材は、底辺用反射部材が固着される取付板部と、該取付板部の下端縁部に連設されるベース帯部と、を樹脂一体成形品とし、さらに、上記底辺部材は、上記ベース帯部と、該ベース帯部の左右両端部に夫々設けられると共に上記凹窪部を有する脚部と、を別部材とし、上記底辺部材は、上記脚部に対して上記ベース帯部及び上記取付板部を、所定の傾倒角度範囲内で、前後揺動自在に構成したものである。
また、上記発泡ゴム材は、エチレンプロピレンゴム、又は、クロロプレンゴム、又は、ニトリルゴム、から成るものである。
本発明の三角停止表示板は、図1乃至図3に示すように、底辺部材10と第1斜辺部材11と第2斜辺部材12とを有し使用状態で三角形状を示す(成す)表示板本体1と、使用状態で底辺部材10に直交状に配設される支持脚部材2と、を備えている。
本発明において、独立気泡構造とは連続気泡率が1%以上30%未満を言う。半連続気泡構造(半独立半連続気泡構造)とは、連続気泡率が30%以上60%未満の範囲の構造を言う。連続気泡構造とは、連続気泡率が60%以上99%以下の構造を言う。
連続気泡率は、JIS K 7138「硬質発泡プラスチック−連続気泡率及び独立気泡率の求め方」の測定法2(体積膨張法による非通気体積の測定)に準拠して測定したものである。
半連続気泡構造と連続気泡構造は、表示板本体1や支持脚部材2の荷重を受けて圧縮しやすく、路面に対して強いグリップ力が得られる。言い換えると、表示板本体1や支持脚部材2を独立気泡構造を用いる場合よりも軽量にしても十分なグリップ力(静止摩擦力)が得られる。
そして、支持脚部材2は、被覆層22と、凹窪部4の周囲を形成する底面視矩形環状の垂下壁部41と、凹窪部4の矩形状の天井面42aを形成する上壁部42と、を樹脂で一体成形している。
被覆層22と垂下壁部41及び上壁部42の材質としては、ポリプロピレンが望ましい。
なお、図1及び図3において、反射部材19,19,19は、他部材との判別を容易にするために格子状の網掛け模様を付与して図示している。
固定層5は、粘着材による粘着層、又は、接着剤による接着層、又は、超音波による溶着層、又は、熱処理による融着(固着)層とする。
固定層5は、粘着層又は接着層又は溶着層又は融着層とする。
このように、凹窪部4の天井面42aと垂下壁部41の内側面に対応させて、固定層5を設けることで、固着力を強くできる、特に、接着剤を塗布する場合は、塗布作業を容易に行え、生産効率を向上できる。
なお、本発明において、独立気泡構造の場合の硬度は、JIS K 6253 のデュロメータ硬度試験タイプAで測定したものである。
4mm未満であると、風を受けた際に、垂下壁部41の下端面41bが路面に接触して、浮き上がりを促進させる虞がある。また、7mmを超えると、発泡ゴム材3の上下中間部位や固定層5への負荷が大きくなって、破損する虞が高くなって、耐久性が低下する。
さらに、凹窪部4の天井面42aと、充実ゴム層31の上面とを、固定層5を介して固着し、かつ、発泡ゴム材3の上方部位3dの側面及び充実ゴム層31の側面と、垂下壁部41の内側面とを、固定層5を介して固着する。
固定層5は、粘着材による粘着層、又は、接着剤による接着層、又は、超音波による溶着層、又は、熱処理による融着層とする。
発泡ゴム材3が半連続気泡構造又は連続気泡構造の場合は、圧縮率は、40%以上90%以下、好ましくは、65%以上85%以下に設定する。
下限値より小さいと(圧縮されすぎると)、風を受けて圧縮した際に、垂下壁部41の下端面41bが路面に接触して、浮き上がりを促進させる虞がある。上限値を超えると(圧縮が少ないと)十分なグリップ力が得られない虞がある。
なお、図7に示すように、充実ゴム層31を設けた場合は、充実ゴム層31の厚み寸法と固定層5の上下厚み寸法tの和を、基準厚み寸法Haの30%未満に(壁高さ寸法hよりも小さく)設定する。
また、使用状態において、凹窪部4(垂下壁部41)によって発泡ゴム材3の上方部位3dの膨出を規制し、発泡ゴム材3に上下方向の圧縮力を確実に作用させ、反発力をグリップ力とし、静止摩擦力を高めることができる。
発泡ゴム材3の気泡構造に関係なく、前発泡ゴム材3A及び後発泡ゴム材3Bは、上面3a及び下面の夫々の面積(縦寸法×横寸法)を、850mm2以上1100mm2以下に設定している。また、左右一方発泡ゴム材3C及び左右他方発泡ゴム材3Dは、上面3a及び下面の夫々の面積を、200mm2以上300mm2以下に設定している。
なお、上記の面積とは、縦寸法×横寸法であって、気泡の凹部による面積は無視した値である。
また、左右一方発泡ゴム材3C及び左右他方発泡ゴム材3Dの各幅寸法(左右寸法)W3を、底辺部材10の幅寸法(左右寸法)W10の1.5%以上8%以下に設定している。
このような面積及び寸法とすることで、粘着材や接着剤の量や、乾燥時間を、低減でき、製造を迅速に行うことができる(製造コストを抑えることができる)。
言い換えると、JIS D 5713に準拠する安定試験に適合すると共に、国家公安委員会の型式認定許可としての承認(TSマーク)を得ることができ、自動車(車両)用として好適である。
第1斜辺部材11の先端部と第2斜辺部材12の先端部とが、相互に係脱自在な係合構造を有している。
また、底辺部材10の下面側の中央部に、支持脚部材2の中央部が、鉛直状軸心廻りに回転自在に枢着されている。
つまり、被覆層22が芯部材21を覆うとは、芯部材21の外面全面を覆う場合や、芯部材21の一部が露出している場合も含む。
また、底辺部材10と支持脚部材2とが平面視十字状に配設されている使用状態から、支持脚部材2を底辺部材10に沿うように回転させると、底辺部材10の左右一対の脚部53,53の間に配設され、かつ、平面視でベース帯部52と前後同位置に配設された(平面視一文字状となった)支持脚収納状態となるように構成している。
底辺部材10において、ベース帯部52と取付板部51を樹脂一体成形品とし、ベース帯部52と脚部53とを別部材(別部品)とし、脚部53に対してベース帯部52及び取付板部51を、所定の傾倒角度範囲内で、前後可動(揺動)自在に構成したものである。
従って、図9(a)の非受風状態では、取付板部51は鉛直面状に姿勢が保持されている。そして、図9(b)に示すように風を受けると、第1斜辺部材11及び第2斜辺部材12と共に取付板部51が後方へ僅かに(9度以下の傾倒角度θをもって)傾倒し、18m/sの風を受け流すように構成している。このように構成することで、発泡ゴム材3が、ダイレクト(直接的)に風力を受けず、発泡ゴム材3が受ける外力(風力)が軽減され、75mm以上の移動を防止できる。
所定の傾倒角度範囲とは、側面視で、無風状態での取付板部51の前後中心線(軸)Sの位置を0度(基準)とし、前後中心線Sの傾きが−9度(前方への9度)から+9度(後方への9度)までの範囲である。他の構成及び作用効果は、図1乃至図8を用いて説明した実施形態と同様である。
なお、図5乃至図7(支持脚部材2の凹窪部4)を用いて固着構造を説明したが、底辺部材10の凹窪部4と発泡ゴム材3の固着構造も同じである。なお、図4と図9において固定層5は図示省略している。
2 支持脚部材
2a,2a 両端部
3 発泡ゴム材
4 凹窪部
10 底辺部材
10a,10a 両端部
11 第1斜辺部材
12 第2斜辺部材
19A 底辺用反射部材
21 芯部材
23 被覆層
41 垂下壁部
51 取付板部
52 ベース帯部
53 脚部
Claims (3)
- 底辺部材(10)と第1斜辺部材(11)と第2斜辺部材(12)とを有し使用状態で三角形状を示す表示板本体(1)と、上記底辺部材(10)に取着され使用状態で該底辺部材(10)に直交状に配設される支持脚部材(2)と、上記底辺部材(10)の両端部(10a)(10a)及び上記支持脚部材(2)の両端部(2a)(2a)に夫々配設される接地用の発泡ゴム材(3)(3)(3)(3)と、を備えた三角停止表示板であって、
上記底辺部材(10)の両端部(10a)(10a)及び上記支持脚部材(2)の両端部(2a)(2a)夫々に、上記発泡ゴム材(3)の上方部位(3d)が嵌め込まれる下方開口状の凹窪部(4)を有し、
上記支持脚部材(2)は、金属製帯板状の芯部材(21)と、該芯部材(21)を覆う被覆層(22)と、を有し、上記支持脚部材(2)における上記凹窪部(4)の周囲を形成する垂下壁部(41)と、上記被覆層(22)と、が樹脂で一体成形され、
上記底辺部材(10)は、底辺用反射部材(19A)が固着される取付板部(51)と、該取付板部(51)の下端縁部に連設されるベース帯部(52)と、該ベース帯部(52)の左右両端部に夫々設けられると共に上記凹窪部(4)を有する脚部(53)(53)と、が樹脂で一体成形されていることを特徴とする三角停止表示板。 - 底辺部材(10)と第1斜辺部材(11)と第2斜辺部材(12)とを有し使用状態で三角形状を示す表示板本体(1)と、上記底辺部材(10)に取着され使用状態で該底辺部材(10)に直交状に配設される支持脚部材(2)と、上記底辺部材(10)の両端部(10a)(10a)及び上記支持脚部材(2)の両端部(2a)(2a)に夫々配設される接地用の発泡ゴム材(3)(3)(3)(3)と、を備えた三角停止表示板であって、
上記底辺部材(10)の両端部(10a)(10a)及び上記支持脚部材(2)の両端部(2a)(2a)夫々に、上記発泡ゴム材(3)の上方部位(3d)が嵌め込まれる下方開口状の凹窪部(4)を有し、
上記支持脚部材(2)は、金属製帯板状の芯部材(21)と、該芯部材(21)を覆う被覆層(22)と、を有し、上記支持脚部材(2)における上記凹窪部(4)の周囲を形成する垂下壁部(41)と、上記被覆層(22)と、が樹脂で一体成形され、
上記底辺部材(10)は、底辺用反射部材(19A)が固着される取付板部(51)と、該取付板部(51)の下端縁部に連設されるベース帯部(52)と、を樹脂一体成形品とし、
さらに、上記底辺部材(10)は、上記ベース帯部(52)と、該ベース帯部(52)の左右両端部に夫々設けられると共に上記凹窪部(4)を有する脚部(53)(53)と、を別部材とし、
上記底辺部材(10)は、上記脚部(53)に対して上記ベース帯部(52)及び上記取付板部(51)を、所定の傾倒角度範囲内で、前後揺動自在に構成したことを特徴とする三角停止表示板。 - 上記発泡ゴム材(3)は、エチレンプロピレンゴム、又は、クロロプレンゴム、又は、ニトリルゴム、から成る請求項1又は2記載の三角停止表示板。
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