JP6255521B1 - 乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被乾燥物が含有する水分の量や被乾燥物の処理量によらず被乾燥物を均一に乾燥させることができる乾燥方法及び乾燥装置を提供する。【解決手段】本発明の乾燥方法は、水分を含有する被乾燥物W3を乾燥させる乾燥方法であって、被乾燥物W3を予め乾燥させて得られた予乾燥物W1をさらに流動化させつつ乾燥させた流動化予乾燥物W2に、被乾燥物W3を供給する。また、本発明の乾燥装置は、水分を含有する被乾燥物W3を乾燥させる乾燥装置1であって、乾燥室11と、被乾燥物を予め乾燥させて得られた予乾燥物W1を乾燥室11に供給する予乾燥物供給部21と、乾燥室内に供給された予乾燥物を、さらに流動化させつつ乾燥させて流動化予乾燥物W2とする流動化部26と、流動化予乾燥物に被乾燥物を混合する被乾燥物供給部31と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥方法及び乾燥装置に関する。
従来、水分を含有する石炭や汚泥等の被乾燥物を乾燥させるための乾燥方法が検討されている。
高水分の粉体状の被乾燥物を乾燥室で乾燥させる場合、乾燥室内に被乾燥物が付着したり滞留したりして、乾燥室の入口が詰まる恐れがある。そこで、被乾燥物が付着する部分にパージガスを導入して、被乾燥物の付着を抑制する方法が採用されている。
しかしながらこの方法では、パージガスを乾燥室の多くの個所に導入する必要があり、設備コスト及び運用コストが増加する問題がある。
そこで、特許文献1に開示された乾燥方法では、乾燥室内で褐炭(被乾燥物)を乾燥させた乾燥物(予乾燥物)の一部を供給ラインや供給ホッパに戻したうえで、乾燥室に供給する。これにより、乾燥室に供給される褐炭及び乾燥物全体としての含有水分量が下がる。その結果、乾燥室内に褐炭が付着しにくくなり、乾燥室の入口が詰まるのが抑えられる。
一方で、乾燥室内では、褐炭に流動化蒸気が導入されることで、褐炭が流動され流動層を形成する。さらに、乾燥室内に設けられた伝熱部材により褐炭が乾燥する。乾燥した褐炭は製品石炭となりボイラー等の原料として用いられる。なお、乾燥した褐炭の一部は、前述の乾燥物として、乾燥室に供給される。
特開2011−214805号公報
しかしながら、特許文献1の乾燥方法においても、褐炭が含有する水分の量や褐炭の処理量によっては、褐炭が流動層内に付着したり滞留したりすることが考えられる。この場合には、乾燥室内に投入した褐炭が乾燥室内で滞留して、褐炭の一部が乾燥されない恐れがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、被乾燥物が含有する水分の量や被乾燥物の処理量によらず被乾燥物を均一に乾燥させることができる乾燥方法及び乾燥装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の乾燥方法は、少なくとも流動化室と混合室とを有する乾燥装置における、水分を含有する被乾燥物を乾燥させる乾燥方法であって、前記被乾燥物を予め乾燥させて得られた予乾燥物を、前記流動化室内に供給した状態で、さらに流動化させて流動化予乾燥物にし、前記流動化室とは仕切りにより区画されるとともに前記仕切りの下部に形成された貫通孔を通して互いに連通する前記混合室内に前記流動化予乾燥物を移動させた状態で、前記流動化予乾燥物に、前記貫通孔よりも上方から前記被乾燥物を混合することを特徴としている。
また、本発明の乾燥装置は、水分を含有する被乾燥物を乾燥させる乾燥装置であって、流動化室と、前記流動化室とは仕切りにより区画されるとともに前記仕切りの下部に形成された貫通孔を通して互いに連通する混合室と、を少なくとも有する乾燥室と、前記被乾燥物を予め乾燥させて得られた予乾燥物を前記流動化室内に供給する予乾燥物供給部と、前記乾燥室内に供給された前記予乾燥物を、前記流動化室内でさらに流動化させて流動化予乾燥物とする流動化部と、前記流動化室内から前記貫通孔を通して前記混合室に移動した前記流動化予乾燥物に、前記貫通孔よりも上方から前記被乾燥物を混合する被乾燥物供給部と、を備えることを特徴としている。
これらの発明によれば、流動化予乾燥物は被乾燥物を予め乾燥させるとともに、さらに流動化させつつ乾燥させたものである。このため、この流動化予乾燥物に被乾燥物を混合することで、被乾燥物が効率的に流動化し、流動化した状態の被乾燥物が乾燥する。
また、流動化室内で流動化予乾燥物をより確実に流動化させた状態で、混合室において流動化予乾燥物に被乾燥物を混合する。
また、上記の乾燥方法において、前記予乾燥物に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスを供給することで、前記予乾燥物を流動化させてもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記流動化部は、前記乾燥室内に供給された前記予乾燥物に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスを供給することで、前記予乾燥物を流動化させてもよい。
これらの発明によれば、予乾燥物は自重により乾燥室等の下部に付着する場合がある。予乾燥物に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスを供給することで、乾燥室等の下部に付着した被乾燥物に対して上方に向けた外力を作用させる。
また、上記の乾燥方法において、前記流動化予乾燥物に上方又は側方から前記被乾燥物を混合してもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記被乾燥物供給部は、前記流動化予乾燥物に上方又は側方から前記被乾燥物を混合してもよい。
これらの発明によれば、予乾燥物に乾燥用ガスを供給する方向と、流動化予乾燥物に被乾燥物を混合する方向とが異なる。
また、上記の乾燥方法において、前記混合室とは第2仕切りにより区画されるとともに前記第2仕切りに形成された第2貫通孔を通して互いに連通する第3室内から前記予乾燥物を得てもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記乾燥室は、前記混合室とは第2仕切りにより区画されるとともに前記第2仕切りに形成された第2貫通孔を通して互いに連通する第3室を有し、前記予乾燥物供給部の端部は、前記第3室の側板に接続されていてもよい。
また、上記の乾燥方法において、前記予乾燥物のうち粒径が基準値以上の予乾燥大径物をさらに流動化させつつ乾燥させて前記流動化予乾燥物にしてもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記乾燥室で乾燥された前記予乾燥物を粒径に基づいて分級し、前記予乾燥物のうち前記粒径が基準値以上の予乾燥大径物を前記予乾燥物供給部に供給する分級部を備えてもよい。
発明者らは、予乾燥物のうちで、粒径が小さいものよりも粒径が大きいものの方が含有する水分の割合が多いことを見出した。含有する水分の割合が少ないと、予乾燥物が加熱されたときに予乾燥物の温度が上がりやすくなる。
また、上記の乾燥方法において、前記予乾燥大径物のうち基準割合の量をさらに流動化させつつ乾燥させて前記流動化予乾燥物にしてもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記予乾燥大径物のうち基準割合の量を前記予乾燥物供給部に供給する分級炭流量調節部を備えてもよい。
また、上記の乾燥装置において、前記分級部は篩い分け分級機であってもよい。
本発明において、請求項1に記載の乾燥方法及び請求項7に記載の乾燥装置によれば、被乾燥物が含有する水分の量や被乾燥物の処理量によらず被乾燥物を均一に乾燥させることができる。また、流動化予乾燥物をより確実に流動化させた状態で、被乾燥物を混合することができる。
請求項2に記載の乾燥方法及び請求項8に記載の乾燥装置によれば、予乾燥物を効率的に流動化させることができる。
請求項3に記載の乾燥方法及び請求項9に記載の乾燥装置によれば、予乾燥物に供給する乾燥用ガスに対して、流動化予乾燥物に混合する被乾燥物が支障になりにくくすることができる。
請求項5に記載の乾燥方法及び請求項11に記載の乾燥装置によれば、予乾燥大径物中の水分の割合が少なくなって予乾燥大径物等の温度が高くなり過ぎるのを抑制することができる。
請求項6に記載の乾燥方法及び請求項13に記載の乾燥装置によれば、予乾燥大径物のうち流動化予乾燥物にする割合を調節し、予乾燥大径物等の温度をより効果的に調節することができる。
本発明の第1実施形態の乾燥装置における構成の概要を示す図である。 乾燥石炭が流動化している状態を示す図である。 乾燥石炭が流動化していない状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の乾燥装置における要部の正面図である。 同乾燥装置で乾燥させるLY炭の粒径に対する累積質量の関係を表す図である。 同乾燥装置で乾燥させるLY炭における、含有する水分に対する付着力の関係を表す図である。 同乾燥装置を用いてLY炭を乾燥させた実施例の実験結果における経過時間に対する各温度センサの検出結果を示す図である。 同乾燥装置を用いてLY炭を乾燥させた比較例の実験結果における経過時間に対する各温度センサの検出結果を示す図である。 本発明の第3実施形態の乾燥装置における構成の概要を示す図である。 LY炭の含有水の分類による含有する水のイメージを説明する図である。 石炭の各水分の割合における、粒径に対する石炭の累積割合の変化を示す図である。 水分の割合に対する平均粒径の変化を示す図である。 水分の割合に対する0.6mm以下篩下重量比の変化を示す図である。 水分の割合が60%の褐炭における粒径に対する累積割合の変化を示す図である。 平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭における粒径に対する累積割合の変化を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る乾燥装置の第1実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。本乾燥装置は、褐炭等の水分の含有割合が高い石炭(被乾燥物)を連続式に乾燥させるためのものである。
図1に示すように、本実施形態の乾燥装置1は、乾燥室11と、石炭を予め乾燥させて得られた乾燥石炭(予乾燥物)W1を乾燥室11に供給する戻り配管(予乾燥物供給部)21と、乾燥室11内に供給された乾燥石炭W1を、さらに流動化させつつ乾燥させて流動化石炭(流動化予乾燥物)W2とする流動化部26と、流動化石炭W2に石炭W3を混合する供給ホッパ(被乾燥物供給部)31と、を備えている。
乾燥室11は、第1室(流動化室)12と、第1室12とは仕切り13により区画された第2室(混合室)14と、第2室14とは仕切り15により区画された第3室16と、を有している。第1室12、第2室14、及び第3室16は、例えば水平面に沿って並べて配置されている。第1室12、第2室14、及び第3室16の底板には、分散板17が用いられている。分散板17には、上下方向に貫通する連通孔17aが複数形成されている。連通孔17aは、例えば各室12、14、16の下方に1つずつ形成されている。
仕切り13の下部には、貫通孔13aが形成されている。第1室12と第2室14とは、仕切り13の貫通孔13aを通して互いに連通する。同様に、仕切り15の下部には、貫通孔15aが形成されている。第2室14と第3室16とは、仕切り15の貫通孔15aを通して互いに連通する。
戻り配管21の第一端部は、例えば第1室12における第2室14とは反対側の側板(符号省略)に接続されている。戻り配管21の第二端部は、後述する製品搬送配管36の長手方向に沿う中間部に接続されている。戻り配管21は、第1室12内に乾燥石炭W1を供給する。
流動化部26は、乾燥用ガスW6を発生させる乾燥用ガス発生装置27と、分散板17の下方に設けられ、乾燥用ガス発生装置27で発生した乾燥用ガスW6が供給される乾燥用ガス室28と、を有する。なお、乾燥用ガスW6として本実施形態では水蒸気を用いるが、乾燥用ガスW6として高温の空気等を用いてもよい。
乾燥用ガス発生装置27には、ボイラー等の公知の装置を用いることができる。なお、乾燥用ガス発生装置27として、後述する冷却装置37等に設けた熱交換器等を用いてもよい。この熱交換器内の冷却水により乾燥石炭W1を冷却することで、冷却水が加熱されて乾燥用ガスW6を得ることができる。
乾燥用ガス室28の天板は、前述の分散板17である。本実施形態では、乾燥用ガス室28が、各室12、14、16に対応して3室に分割されている例を示している。乾燥用ガス室28は、分散板17の各連通孔17aを通して各室12、14、16と連通している。
供給ホッパ31は、第2室14の天板に接続されている。
第3室16における第2室14とは反対側の側板には、製品搬送配管36の第一端部が接続されている。製品搬送配管36の第二端部は、冷却装置37に接続されている。第3室16の天板には、蒸気配管39の第一端部が接続されている。蒸気配管39の第二端部は、集塵装置40に接続されている。
集塵装置40には、連結配管41の第一端部が接続されている。連結配管41の第二端部は、製品搬送配管36の中間部に接続されている。
次に、以上のように構成された乾燥装置1を用いた本実施形態の乾燥方法について説明する。
後述するように、石炭W3を予め乾燥させて乾燥石炭W1を得ておく。戻り配管21は、第1室12内に乾燥石炭W1を供給する。
流動化部26の乾燥用ガス発生装置27は、乾燥用ガスW6を発生させる。この乾燥用ガスW6は乾燥用ガス室28に供給され、分散板17の各連通孔17aを通して乾燥室11の各室12、14、16に供給される。
第1室12内では、分散板17の各連通孔17aを通して乾燥石炭W1に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスW6が供給される。これにより、乾燥石炭W1が流動化しつつさらに乾燥する。こうして、乾燥石炭W1をさらに流動化させつつ乾燥させて流動化石炭W2にする。
乾燥石炭W1は自重により第1室12等の下部の分散板17等に付着する場合がある。乾燥石炭W1に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスW6を供給することで、分散板17に付着した石炭W3に対して上方に向けた外力を作用させる。
乾燥用ガスW6は、第1室12内だけでなく、第2室14及び第3室16内に下方から上方に向けて流れるように供給される。
ここで言う流動化とは、石炭等が室内や配管内に付着しないで、流れ動いている状態を意味する。具体的には、第1室12内で乾燥石炭W1が乾燥用ガスW6により流動化すると、図2に示すように、乾燥石炭W1は第1室12の下部の分散板17や側板等には付着しないで流れ動く。流動化石炭W2は、乾燥用ガスW6中に乾燥石炭W1が浮遊した流動層を形成する。
これに対して、乾燥石炭W1が乾燥用ガスW6により流動化されないと、図3に示すように、乾燥石炭W1は、第1室12内で流れ動かないで、乾燥石炭W1の自重や乾燥石炭W1の付着力等により分散板17等に付着する。
このように、流動化部26は、第1室12内に供給された乾燥石炭W1に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスW6を供給することで、第1室12内で乾燥石炭W1を流動化する。乾燥石炭W1を第1室12内に供給した状態で、乾燥石炭W1を流動化石炭W2にする。
流動化石炭W2は、第1室12内から仕切り13に形成された貫通孔13aを通して第2室14に移動する。供給ホッパ31は、第2室14に移動した流動化石炭W2に石炭W3を混合する。すなわち、第2室14内に流動化石炭W2を移動させた状態で、流動化石炭W2に石炭W3を混合する。このとき、供給ホッパ31は流動化石炭W2に上方から石炭W3を混合する。
流動化石炭W2は、石炭W3を予め乾燥させるとともに、さらに流動化させつつ乾燥させたものである。このため、第2室14内でこの流動化石炭W2に石炭W3を混合することで、石炭W3が効率的に流動化し、流動化した状態の石炭W3が乾燥する。乾燥装置1では、乾燥石炭W1に乾燥用ガスW6を供給する方向である下方から上方に向かう方向と、流動化石炭W2に石炭W3を供給する方向である上方から下方に向かう方向とが異なる。乾燥室11が第1室12、仕切り13、及び第2室14を備えることで、第1室12内で流動化石炭W2をより確実に流動化させた状態で、第2室14において流動化石炭W2に石炭W3を混合する。
なお、流動化石炭W2は第2室14内で、乾燥用ガスW6によりさらに流動化しつつ乾燥する。
流動化石炭W2及び石炭W3は、第2室14内から仕切り15に形成された貫通孔15aを通して第3室16に移動する。流動化石炭W2及び石炭W3は、第3室16内で乾燥用ガスW6によりさらに流動化しつつ乾燥する。乾燥された流動化石炭W2及び石炭W3から得られた乾燥石炭W1の一部は、製品搬送配管36を通して搬送され、冷却装置37に供給される。
冷却装置37には、例えば図示しない熱交換器が設けられている。乾燥石炭W1は、この熱交換器により冷却される。熱交換器内に冷却水を収容しておいてもよい。
冷却装置37で冷却された乾燥石炭W1は、冷却装置37から搬送され、製品石炭W7としてボイラー等の原料として用いられる。
第3室16内の流動化石炭W2及び石炭W3から得られた乾燥石炭W1の他の一部は、戻り配管21により搬送され、乾燥室11の第1室12内に供給される。
一方で、乾燥された流動化石炭W2及び石炭W3から得られた湿潤ガスW8は、第3室16の上部から排出される。この湿潤ガスW8は、水蒸気に、乾燥させた石炭W3の粉末が含まれたものである。湿潤ガスW8は、集塵装置40で石炭W3の粉末が回収される。
回収された石炭W3の粉末は、連結配管41及び製品搬送配管36を通して冷却装置37に供給され、製品石炭W7となる。一方で、集塵装置40で処理された湿潤ガスW8は、外部に排出される。
以上説明したように、本実施形態の乾燥装置1及び乾燥方法によれば、流動化石炭W2は石炭W3を予め乾燥させるとともに、さらに流動化させつつ乾燥させたものである。このため、この流動化石炭W2に石炭W3を混合することで、石炭W3が効率的に流動化し、流動化した状態の石炭W3が乾燥する。したがって、石炭W3が含有する水分の量や石炭W3の処理量によらず石炭W3を均一に乾燥させることができる。
乾燥石炭W1に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスW6を供給して、乾燥石炭W1を流動化する。乾燥石炭W1は、自重により乾燥室11の下部に付着する場合がある。乾燥石炭W1に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスW6を供給することで、乾燥室11の下部に付着した乾燥石炭W1に対して上方に向けた外力を作用させる。これにより、乾燥石炭W1を効率的に流動化させることができる。
乾燥石炭W1に乾燥用ガスW6を供給する方向である下方から上方に向かう方向と、流動化石炭W2に石炭W3を供給する方向であると上方から下方に向かう方向とが異なる。したがって、下方から上方に供給する乾燥用ガスW6に対して、上方から下方に供給する石炭W3が支障になりにくくすることができる。
乾燥室11は第1室12、仕切り13、及び第2室14を備えるため、第1室12内で流動化石炭W2をより確実に流動化させた状態で、第2室14において流動化石炭W2に石炭W3を混合する。このため、石炭W3をより確実に流動化させることができる。
なお、本実施形態では、供給ホッパ31は第1室12から第2室14に移動した流動化石炭W2に石炭W3を供給するとした。しかし、供給ホッパ31は、第1室12から第2室14を通して第3室16に移動した流動化石炭W2に石炭W3を供給するとしてもよい。第1室12と第3室16とは、2枚の仕切り13、15により区画され、仕切り13、15の貫通孔13a、15a及び第2室14を通して互いに連通する。この場合、第3室16が混合室に該当する。
乾燥室11は、第1室12、第2室14、及び第3室16の3つの室を有するとした。しかし、乾燥室11が有する室の数はこの限りではなく、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
石炭W3を安定して流動化させるために、付着性が高く流動化しにくい高水分の石炭W3(湿炭)の表面をリサイクルした乾燥石炭W1で覆う必要がある。1つの室に乾燥石炭W1及び石炭W3を同時に供給すると、乾燥石炭W1及び石炭W3が混ざり合う分散効果が適切に発揮できず、石炭W3が偏析してしまう恐れがある。このため、乾燥室11が有する室の数は2つ以上が好ましい。
供給ホッパ31は、第2室14の天板に接続されているとした。しかし、供給ホッパ31が第2室14の側板に接続されてもよい。この場合、供給ホッパ31が流動化石炭W2に側方から石炭W3を供給する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4から図8を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。本実施形態の乾燥装置は、石炭W3をバッチ式に乾燥させるためのものである。
図4に示すように、本実施形態の乾燥装置2は、角筒状に形成された乾燥室51を有している。乾燥室51は、その軸線が上下方向に延びるように配置されている。
乾燥室51の下端部は、分散板61を介して乾燥用ガス室62に接続されている。乾燥用ガス室62には、図示しない乾燥用ガス発生装置27から乾燥用ガスW6が供給される。なお、乾燥用ガスW6として本実施形態では水蒸気を用いる。乾燥用ガス室62及び乾燥用ガス発生装置27で、流動化部63を構成する。
乾燥室51には、下方から上方に向かって、石炭排出管53、のぞき窓54、石炭供給管(予乾燥物供給部、被乾燥物供給部)55、及び蒸気配管39がこの順に設けられている。石炭排出管53は、乾燥室51内で製造された乾燥石炭W1を外部に取り出すための配管である。のぞき窓54は、乾燥室51内を目視により確認するための窓である。石炭供給管55は、乾燥室51内に乾燥石炭W1及び石炭W3を供給するための配管である。
乾燥室51の上端部の開口は、蓋部材56により封止されている。
次に、以上のように構成された乾燥装置2を用いた本実施形態の乾燥方法について説明する。乾燥装置2の初期状態においては、流動化部63により乾燥用ガスW6は供給されていない。
まず、石炭供給管55を通して乾燥室51内に乾燥石炭W1を供給する。分散板61上に張り込まれた(配置された)乾燥石炭W1の量は、のぞき窓54を通して確認することができる。
次に、流動化部63により乾燥石炭W1に下方から乾燥用ガスW6を供給する。乾燥用ガスW6は、分散板61に形成された図示しない連通孔を通して上方に向かって流れる。これにより、乾燥室51内の乾燥石炭W1が流動化しつつ乾燥し、流動化石炭W2(不図示)となる。流動化石炭W2が流動化している状態は、のぞき窓54を通して確認することができる。
次に、石炭供給管55を通して乾燥室51内に石炭W3を供給する。乾燥室51内で流動化している流動化石炭W2内に石炭W3を供給することで、石炭W3が効率的に流動化し、流動化した状態の石炭W3が乾燥する。乾燥室51内で乾燥された石炭W3は、乾燥石炭W1となる。
乾燥石炭W1は、石炭排出管53から外部に取り出される。
このように構成された本実施形態の乾燥装置2によっても、石炭W3が含有する水分の量や石炭W3の処理量によらず石炭W3を均一に乾燥させることができる。
(実施例)
以下では、本発明の実施例及び比較例を具体的に示してより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、乾燥装置2で乾燥させる石炭として用いたLY炭について説明する。LY炭は、Loy Yangで採取された褐炭であり、本実施形態では、LY炭を粉砕した状態で用いている。図5は、石炭の粒径に対する累積質量の関係を表す図である。図5の横軸は石炭の粒径(mm)を表し、縦軸は石炭の累積質量(%)を表す。例えば、この石炭において、粒径が1.7mm以下の石炭の質量は、全石炭の質量に対して40.9%である。
各粒径に対する累積質量の関係式を、近似曲線L1として求めた。この近似曲線L1から、累積質量50%に対する粒径は、2.1mmであることが分かった。
図6に、LY炭における、含有する水分に対する付着力の関係を示す。図6の横軸はLY炭が含有する水分(質量%)を表し、縦軸はLY炭の付着力(g/cm=100Pa)を表す。付着力は、日本粉体工業技術協会規格、SAP 15−13:2013、粉体の一面せん断試験方法に記載されたジェニケセル法に基づいて測定した。
水分の含有量が55質量%から60質量%に変化する際に、LY炭の付着力が急激に強くなることが分かった。
乾燥装置2において、分散板61の寸法を180mm×110mmとした。分散板61には、φ7mmの連通孔が21mmピッチで形成されている。分散板61の開口率は、8.74%である。
実験を行うにあたり、図4に示すように、乾燥室51に下方から上方に向かって、3つの温度センサ66、67、68を取付けた。下部温度センサ66は、石炭排出管53に対応する高さに取付けられている。中部温度センサ67は、のぞき窓54の下端部に対応する高さに取付けられている。上部温度センサ68は、石炭供給管55と蒸気配管39との中間部に対応する高さに取付けられている。
なお、乾燥室51に供給する乾燥用ガスW6として水蒸気を用い、水蒸気の温度を70℃とした。
実施例として、以下の実験を行った。
流量150Nm/h(ノルマル立方メートル毎時)、分散板61上における流速が2.1m/s(メートル毎秒)の乾燥用ガスW6で、水分の含有率が55%のLY炭2kgを予め流動化させつつ乾燥させた。なお、図6に示すように、水分の含有率が55%のLY炭の付着力は、2g/cm程度である。2kgのLY炭は、流動化して流動化石炭W2となった。
図7に、2kgのLY炭を流動化させてからの経過時間に対する温度センサ66、67、68の検出結果を示す。図7の横軸はLY炭を流動化させてからの経過時間(分)を表し、縦軸は温度センサ66、67、68の検出結果の温度(℃)を表す。点線L6が、下部温度センサ66による検出結果を表す。同様に、二点鎖線L7が中部温度センサ67による検出結果を表し、実線L8が上部温度センサ68による検出結果を表す。
経過時間が1分である時刻t1において、石炭供給管55を通して流動化石炭W2の上方から、水分の含有率が63%のLY炭4kgを供給した。なお、水分の含有率が63%のLY炭の付着力は、4.8g/cm程度である(図6参照)。
経過時間が0分から80分頃までの恒温乾燥区間R1では、温度センサ66、67、68は35℃程度を維持している。80分頃以降の減率乾燥区間R2では、温度センサ66、67、68で検出される温度が徐々に上昇している。検出される温度は、温度が高い順に、下部温度センサ66、中部温度センサ67、上部温度センサ68となることが分かった。
初期に供給した2kgのLY炭、及び追加して供給した4kgのLY炭は、恒温乾燥区間R1及び減率乾燥区間R2のいずれにおいても、流動化していることが分かった。LY炭が流動化していることは、のぞき窓54を通して目視によっても確認した。
この結果、乾燥室51内でLY炭が安定して流動化し、乾燥室51内にLY炭が付着しないことが分かった。
一方で、比較例として以下の実験を行った。
水分の含有率が63%のLY炭6kgを、分散板61上に装填した。流動化部63によりLY炭に下方から乾燥用ガスW6を供給し、LY炭の流動化を試みた。図8に、乾燥用ガスW6を供給してからの経過時間に対する温度センサ66、67、68の検出結果を示す。図8の横軸は乾燥用ガスW6を供給してからの経過時間(分)を表し、縦軸は温度センサ66、67、68の検出結果の温度(℃)を表す。
図8の例では、乾燥用ガスW6の流量を150Nm/h、分散板61上における流速を2.1m/sとした。点線L11が、下部温度センサ66による検出結果を表す。同様に、二点鎖線L12が中部温度センサ67による検出結果を表し、実線L13が上部温度センサ68による検出結果を表す。
前述のように、水分の含有率が63%のLY炭は付着力が比較的強い。このため、乾燥用ガスW6を供給してもLY炭が分散板61に堆積し、分散板61の連通孔を閉塞することが分かった。この結果、下部温度センサ66に比べて温度センサ67、68が検出する温度が低くなり、LY炭は流動化しないことが分かった。
さらに、乾燥用ガスW6の流速を5.0m/sまで増加させて実験を行ったが、LY炭は分散板61に堆積したままで、流動化しないことが分かった。
以上のように、LY炭の水分の含有率が55%程度になるまで予め乾燥させることで、LY炭の付着力が比較的弱くなり、LY炭が流動化しやすくなることが分かった。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図9から図15を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9に示すように、本実施形態の乾燥装置3は、第1実施形態の乾燥装置1の各構成に加えて、篩い分け分級機(分級部)71及び分級炭流量調節部72を備える。
篩い分け分級機71は、乾燥室11で乾燥された乾燥石炭W1を乾燥石炭W1の粒径(粒子径)に基づいて分級する。篩い分け分級機71は、製品搬送配管36と戻り配管21との接続部に設けられている。篩い分け分級機71は、乾燥石炭W1のうち粒径が基準値以上の乾燥大径石炭(予乾燥大径物)W10だけを戻り配管21に供給する。例えば、基準値は、d50(メジアン径)で1mm等である。例えば、篩い分け分級機71では、篩目の大きさを選ぶことで基準値を調節することができる。
篩い分け分級機71は、乾燥石炭W1のうち粒径が基準値未満の乾燥小径石炭W11だけを冷却装置37に供給する。後述するように、乾燥石炭のうちで、粒径が小さいものよりも粒径が大きいものの方が含有する水分の割合が多い。
なお、篩い分け分級機71が戻り配管21に供給する石炭に対する乾燥大径石炭W10の割合は、100%に限定されない。すなわち、篩い分け分級機71が戻り配管21に供給する石炭は、基本的に乾燥大径石炭W10で構成されているが、その石炭中に乾燥小径石炭W11が含まれていてもよい。
分級炭流量調節部72は、乾燥大径石炭W10のうち基準割合の量だけを戻り配管21を介して乾燥室11に供給する。分級炭流量調節部72は、戻り配管21の中間部に設けられている。分級炭流量調節部72には、第2連結配管73の第一端部が接続されている。第2連結配管73の第二端部は、連結配管41の中間部に接続されている。例えば、分級炭流量調節部72は、戻り配管21の開度を調節する不図示の弁、及び第2連結配管73の開度を調節する不図示の弁等により基準割合の量を調節することができる。基準割合の量は、乾燥室11に供給される石炭W3、乾燥大径石炭W10、及び乾燥室11で得られた乾燥石炭W1等のマテリアルバランスにより、適宜設定される。
分級炭流量調節部72は、戻り配管21を介して分級炭流量調節部72に供給された乾燥大径石炭W10のうち基準割合以外の量を第2連結配管73に供給する。
なお、第2連結配管73の第二端部は、製品搬送配管36における篩い分け分級機71が設けられた部分と第二端部との間に接続されてもよい。
前記基準割合は、例えば、10〜20%である。
石炭W3と乾燥大径石炭W10とを混合したもの(以下、混合石炭と言う)が乾燥室11内に付着する状況を確認しながら、前記基準割合を試行錯誤的に調整することもできる。しかし、例えば、混合石炭の安息角(混合石炭を積んだ斜面が崩れ落ちないで安定している最大角)を評価することで、基準割合を適正に設定することができる。
例えば、Carrによる流動特性と対応する安息角の分類(Carr,R.L. “Evaluating flow properties of solids” Chem. Eng. 1965; 72:p.163−168)が知られている。この分類は、安息角に対応して、流動性の程度を、極めて良好、良好、‥、やや不良、不良、極めて不良、というように7段階に分類している。この分類において、流動性の程度が極めて良好からやや不良までとなる安息角が、0°以上55°以下となる。
混合石炭の安息角が0°以上55°以下となるように基準割合を調整することで、混合石炭の流動性を高め、混合石炭が乾燥室11内に付着するのを抑制することができる。
ここで、LY炭における含有水の分類について図10を用いて説明する。通常のLY炭の水分の割合は、50〜60%(以下で言う「%」は、以下全て重量%のことを意味する)である。図10を作成するにあたり、以下の文献を参考にした。
・日本エネルギー学会編「石炭の科学と技術 〜未来につなぐエネルギー〜」、コロナ社
・D. J. Allardice “The Water in Brown Coal Chapter 3”
(a)の含有水がバルク水の状態では、複数の石炭粒子W15間等のマクロな隙間S1に水Vが存在する。この状態での石炭粒子W15中の水分の割合は、40%以上程度である。
石炭粒子W15中の水分の割合が40%未満程度になると、隙間S1中の水Vが蒸発し、後述する隙間S2中、及び位置S3、S4の水Vが残る。
(b)の含有水が毛細管凝縮水の状態では、石炭粒子W15に形成された毛細管W16内の隙間S2に凝縮した水Vが存在する。この状態での石炭粒子W15中の水分の割合は、15〜40%程度である。
石炭粒子W15中の水分の割合が15%未満程度になると、隙間S2中の水Vが蒸発し、後述する位置S3、S4の水Vが残る。
(c)の含有水が多層水の状態では、石炭粒子W15の表面に単層吸着している水の層(不図示)に、弱い水素結合により保持されている位置S3の水Vが存在する。この状態での石炭粒子W15中の水分の割合は、7〜15%程度である。なお、(c)の状態におけるイメージは、例えば(b)の状態において、石炭粒子W15の表面である範囲R3を拡大したものである。
石炭粒子W15中の水分が7%未満程度になると、位置S3の水Vが蒸発し、後述する位置S4の水Vが残る。
(d)の含有水が単層水の状態では、石炭粒子W15の表面における含酸素官能基W18と、単層吸着により保持されている位置S4の水Vが存在する。この状態での石炭粒子W15中の水分の割合は、7%未満程度である。なお、(d)の状態におけるイメージは、例えば(c)の状態において、石炭粒子W15の表面と弱い水素結合により保持されている水Vとの境界である範囲R4を拡大したものである。
このように、石炭粒子W15中の水分が蒸発するのにしたがって、石炭粒子W15が壊れて(解砕して)石炭粒子W15の粒径が小さくなる。
次に、以上のように構成された乾燥装置3を用いた本実施形態の乾燥方法について説明する。
乾燥室11の第3室16内で得られた乾燥石炭W1は、製品搬送配管36を通して搬送され、篩い分け分級機71に供給される。篩い分け分級機71は、乾燥石炭W1のうち、乾燥大径石炭W10だけを戻り配管21の下流側の分級炭流量調節部72に供給し、乾燥小径石炭W11だけを冷却装置37に供給する。
分級炭流量調節部72は、篩い分け分級機71から供給された乾燥大径石炭W10のうち基準割合の量だけを戻り配管21を介して乾燥室11の第1室12内に供給する。
分級炭流量調節部72は、乾燥大径石炭W10のうち基準割合以外の量を第2連結配管73に供給する。第2連結配管73に供給された乾燥大径石炭W10は、集塵装置40で回収され連結配管41内を流れる石炭W3の粉末、及び、篩い分け分級機71で分級された乾燥小径石炭W11に合流し、製品石炭W7となる。
一方で、第1室12内に供給された基準割合の量の乾燥大径石炭W10は、第1室12内でさらに流動化させつつ乾燥されて流動化石炭W2になる。乾燥大径石炭W10は乾燥小径石炭W11よりも含有する水分の割合が多い。このため、石炭中の水の気化熱等の影響により、乾燥小径石炭W11が加熱されたときよりも、乾燥大径石炭W10が加熱されたときの方が温度が上がりにくい。また、分級炭流量調節部72により第1室12内に供給される乾燥大径石炭W10の量が調節されることで、リサイクル量が多くなり過ぎて製品石炭W7の生産量が低下することを抑えることができるとともに、乾燥室11内で加熱される乾燥大径石炭W10等の温度がより効果的に調節される。
第1実施形態の乾燥装置1では、乾燥室11で乾燥させた乾燥石炭W1を再び乾燥室11に戻すため、乾燥石炭W1の一部は乾燥室11で何度も乾燥されることがある。本実施形態の乾燥装置3は篩い分け分級機71を備えることで、乾燥が進んだ石炭が乾燥室11に戻ることが抑制される。
(実験室レベルの試験における、石炭の粒径と含有する水分の割合との関係の検証)
実験室レベルの試験(ラボ試験)では、石炭には褐炭であるLY炭を用いた。石炭の初期の水分の割合は、60%である。石炭の粒度分布の測定と、温度107℃の恒温槽によるこの石炭の乾燥と、を交互に繰り返した。乾燥後の石炭中の水分の割合は、55%、45%、35%、30%、18%、及び7%の順で低下した。また、初期の水分の割合が60%である石炭に加水することで、石炭の水分の割合を64%にしたサンプルも作成した。
図11に、石炭の各水分の割合における粒径に対する石炭の累積割合の変化を示す。図11の横軸は石炭の粒径を表し、縦軸は石炭の累積割合を表す。図11から、各水分の割合における平均粒径(d50を表す線L16との交点)を求めた。
図12に、石炭の水分の割合に対する平均粒径の変化を示す。図12の横軸は石炭の水分の割合を表し、縦軸は石炭の平均粒径を表す。図12中には、前述のバルク水の状態を表す範囲Rを示した。同様に、毛細管凝縮水の状態を表す範囲R、多層水の状態を表す範囲R、単層水の状態を表す範囲Rを示した。
加水後の石炭から初期の石炭まで水分の割合が少なくなるにしたがい平均粒径が小さくなる領域Rがある。領域Rよりも水分の割合が少ない範囲には、水分の割合が30〜60%の範囲で、水分の割合が少なくなっても平均粒径が1.8〜2.0mmとほぼ一定の領域Rがある。領域Rよりも水分の割合が少ない範囲には、水分の割合が少なくなるにしたがい平均粒径が小さくなる領域Rがある。
以上説明したように、石炭中の水分の割合が少なくなるにしたがい、平均粒径は大きくなることなく小さくなる。
図12から、水分の割合が20%の石炭の平均粒径が約1.5mmである。例えば、篩い分け分級機71で分級する粒径の基準値として1.5mmを用いると、水分の割合が20%以下の乾燥した石炭を約50%除去することができる。
図13に、石炭の水分の割合に対する0.6mm以下篩下質量(重量)比の変化を示す。ここで言う0.6mm以下篩下質量比は、篩にかけた石炭の全質量に対して、外径が0.6mm以下となって篩を通過した石炭の質量の割合のことを意味する。図13の横軸は石炭の水分の割合を表し、縦軸は0.6mm以下篩下質量比を表す。図13中には、前述の範囲R〜Rを示した。
加水後の石炭から水分の割合が55%程度の石炭まで、水分の割合が少なくなるにしたがい0.6mm以下篩下質量比が大きくなる領域R10がある。領域R10よりも水分の割合が少ない範囲には、水分の割合が少なくなっても0.6mm以下篩下質量比が約30%とほぼ一定の領域R11がある。領域R11よりも水分の割合が少ない範囲には、水分の割合が少なくなるにしたがい0.6mm以下篩下質量比が大きくなる領域R12がある。
以上説明したように、石炭中の水分の割合が少なくなるにしたがい、0.6mm以下篩下質量比は小さくなることなく大きくなる。
(ベンチプラント試験における検証)
1時間当たりに500kgの石炭を処理できるベンチプラント試験装置である乾燥装置を用いて、試験を行った。初期の水分の割合が60%である褐炭を、平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させ、粒度分布を測定した。
図14に、水分の割合が60%の褐炭を用いた場合の実験結果を示す。図14の横軸は褐炭の粒径を表し、縦軸は褐炭の累積割合を表す。図中の○印が、個々の実験結果を表す。例えば、粒径が1.4mmの褐炭の累積割合は27%である。
図15に、平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭を用いた場合の実験結果を示す。図15の横軸等は図14と同様である。例えば、粒径が1.4mmの褐炭の累積割合は54%である。
すなわち、褐炭を乾燥させた前後で比べた場合に、褐炭中の水分の割合が少ないと褐炭の粒径が小さくなる。
水分の割合が60%の褐炭、及び平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭において、粒径が1.5mm以上の割合、及び平均粒径を求めた結果を表1に示す。
ここで表1において「平均の水分の割合」と記載したのは、後述するように平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭において、さらに粒径の範囲ごとに水分の割合を求めたためである。
Figure 0006255521
水分の割合が60%の褐炭では、粒径が1.5mm以下の割合が27.7%であり、平均粒径(d50)が2.7mmであった。平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭では、粒径が1.5mm以下の割合が54.9%であり、平均粒径(d50)が1.1mmであった。平均粒径は、水分の割合を少なくすることで約41%の値(1.1/2.7)に減少した。
このように、褐炭を乾燥させると粒径が小さい割合が多くなり、平均粒径が小さくなる。
さらに、平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭について、粒径が1.5mm以下の褐炭、及び、粒径が5.0mm以上の褐炭における水分の割合を求めた結果を表2に示す。
Figure 0006255521
粒径が1.5mm以下の褐炭では水分の割合は17.6%であり、粒径が5.0mm以上の褐炭では水分の割合は24.0%であった。
このように、同一の褐炭内においても、粒径が小さいものが含有する水分の割合よりも粒径が大きいものの方が含有する水分の割合が多い。
例えば、平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭では、粒径が1.5mm以下の割合が54.9%である。平均の水分の割合が20%になるまで乾燥させた褐炭を1.5mmの篩目を用いて分級して篩上に残った褐炭を用いると、約55%の水分の割合が20%以下まで乾燥させた褐炭を除去することができる。
以上説明したように、本実施形態の乾燥装置3及び乾燥方法によれば、石炭が含有する水分の量や石炭の処理量によらず石炭を均一に乾燥させることができる。
さらに、乾燥装置3は篩い分け分級機71を備える。発明者らは、乾燥石炭W1のうちで、粒径が小さいものよりも粒径が大きいものの方が含有する水分の割合が多いことを見出した。含有する水分の割合が少ないと、乾燥石炭W1が加熱されたときに乾燥石炭W1の温度が上がりやすくなる。したがって、乾燥大径石炭W10中の水分の割合が少なくなって乾燥大径石炭W10等の温度が高くなり過ぎるのを抑制することができる。
乾燥装置3は分級炭流量調節部72を備える。これにより、乾燥大径石炭W10のうち流動化石炭W2にする割合を調節し、リサイクル量が多くなり過ぎて製品石炭W7の生産量が低下することを抑えることができるとともに、乾燥大径石炭W10等の温度をより効果的に調節することができる。
なお、本実施形態では、分級部が篩い分け分級機71であるとした。しかし、分級部はこれに限定されず、サイクロンや流動層のような乾式の分級機であってもよい。
乾燥大径石炭W10の量が多くない場合等には、乾燥装置3は分級炭流量調節部72を備えなくてもよい。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態から第3実施形態では、被乾燥物は石炭であるとしたが、被乾燥物はこれに限定されず、汚泥等でもよい。
1、2、3 乾燥装置
11、51 乾燥室
12 第1室(流動化室)
13、15 仕切り
13a、15a 貫通孔
14 第2室(混合室)
16 第3室
17 分散板
17a 連通孔
21 戻り配管(予乾燥物供給部)
27 乾燥用ガス発生装置
28 乾燥用ガス室
26、63 流動化部
31 供給ホッパ(被乾燥物供給部)
36 製品搬送配管
37 冷却装置
39 蒸気配管
40 集塵装置
71 篩い分け分級機(分級部)
72 分級炭流量調節部
W1 乾燥石炭(予乾燥物)
W2 流動化石炭(流動化予乾燥物)
W3 石炭(被乾燥物)
W6 乾燥用ガス
W7 製品石炭
W8 湿潤ガス
W10 乾燥大径石炭(予乾燥大径物)

Claims (13)

  1. 少なくとも流動化室と混合室とを有する乾燥装置における、水分を含有する被乾燥物を乾燥させる乾燥方法であって、
    前記被乾燥物を予め乾燥させて得られた予乾燥物を、前記流動化室内に供給した状態で、さらに流動化させて流動化予乾燥物にし、
    前記流動化室とは仕切りにより区画されるとともに前記仕切りの下部に形成された貫通孔を通して互いに連通する前記混合室内に前記流動化予乾燥物を移動させた状態で、前記流動化予乾燥物に、前記貫通孔よりも上方から前記被乾燥物を混合する
    ことを特徴とする乾燥方法。
  2. 前記予乾燥物に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスを供給することで、前記予乾燥物を流動化させることを特徴とする請求項1に記載の乾燥方法。
  3. 前記流動化予乾燥物に上方又は側方から前記被乾燥物を混合することを特徴とする請求項2に記載の乾燥方法。
  4. 前記混合室とは第2仕切りにより区画されるとともに前記第2仕切りに形成された第2貫通孔を通して互いに連通する第3室内から前記予乾燥物を得ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乾燥方法。
  5. 前記予乾燥物のうち粒径が基準値以上の予乾燥大径物をさらに流動化させつつ乾燥させて前記流動化予乾燥物にすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の乾燥方法。
  6. 前記予乾燥大径物のうち基準割合の量をさらに流動化させつつ乾燥させて前記流動化予乾燥物にすることを特徴とする請求項5に記載の乾燥方法。
  7. 水分を含有する被乾燥物を乾燥させる乾燥装置であって、
    流動化室と、前記流動化室とは仕切りにより区画されるとともに前記仕切りの下部に形成された貫通孔を通して互いに連通する混合室と、を少なくとも有する乾燥室と、
    前記被乾燥物を予め乾燥させて得られた予乾燥物を前記流動化室内に供給する予乾燥物供給部と、
    前記乾燥室内に供給された前記予乾燥物を、前記流動化室内でさらに流動化させて流動化予乾燥物とする流動化部と、
    前記流動化室内から前記貫通孔を通して前記混合室に移動した前記流動化予乾燥物に、前記貫通孔よりも上方から前記被乾燥物を混合する被乾燥物供給部と、
    を備えることを特徴とする乾燥装置。
  8. 前記流動化部は、前記乾燥室内に供給された前記予乾燥物に下方から上方に向けて流れる乾燥用ガスを供給することで、前記予乾燥物を流動化させることを特徴とする請求項7に記載の乾燥装置。
  9. 前記被乾燥物供給部は、前記流動化予乾燥物に上方又は側方から前記被乾燥物を混合することを特徴とする請求項8に記載の乾燥装置。
  10. 前記乾燥室は、
    前記混合室とは第2仕切りにより区画されるとともに前記第2仕切りに形成された第2貫通孔を通して互いに連通する第3室を有し、
    前記予乾燥物供給部の端部は、前記第3室の側板に接続されていることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の乾燥装置。
  11. 前記乾燥室で乾燥された前記予乾燥物を粒径に基づいて分級し、前記予乾燥物のうち前記粒径が基準値以上の予乾燥大径物を前記予乾燥物供給部に供給する分級部を備えることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の乾燥装置。
  12. 前記分級部は篩い分け分級機であることを特徴とする請求項11に記載の乾燥装置。
  13. 前記予乾燥大径物のうち基準割合の量を前記予乾燥物供給部に供給する分級炭流量調節部を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の乾燥装置。
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