JP6255378B2 - 会計学習教材及び会計学習教材の使用方法 - Google Patents
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Description
〔1〕本発明に係る会計学習教材は、
借方の勘定科目名及び金額枠が表示された借方の科目カード(11)と、貸方の勘定科目名および金額枠が表示された貸方の科目カード(12)と、から組構成された科目カード(1)の組を、複数組ずつ含む科目カード(1)のセットと、
各科目カード(1)をシート面に仮定着可能な台紙シート(2)と、
プレーヤーの操作によっていずれかの科目カード(1)の組をランダムに選択し得るランダム選択器(3)と、
から構成され、
前記借方の科目カード(11)及び貸方の科目カード(12)の各々は、会計処理を伴う各組内共通のイベント番号名(I)と当該イベント番号名の会計処理に対応した勘定科目名(A)と当該勘定科目名(A)に対応した金額欄(M)とが、各科目カード(1)の組内で対応して表示され、
前記複数の科目カード(1)の組は、各組間で異なるイベント番号名ないし異なる会計処理が表示されると共に、予め定められた所定の順番で各組ずつ上下に初期配置され、
また、前記台紙シート(2)は、各科目カードの配置面積を有し、かつ、ランダム選択器(3)によって選択された各科目カード(1)を仮定着させて配置可能な期中取引枠(21)が表示されると共に、
期中取引枠内に仮定着させて配置した期中取引枠内の科目カード(1)を、
共通する勘定科目名(A)ごとにまとめて配置変更する会計処理枠(22)が表示されてなり、
前記会計処理枠(22)は、配置変更された科目カード(1)のうち、特定の一または複数の勘定科目のグループの金額の小計を表示する集計枠(22T)を有するものであり、
前記各科目カード(1)は、共通する勘定科目名(A)ごと、又は、勘定科目名(A)によって分類される共通の種別ごとのグループで、正面視上下左右方向のいずれかに相互連結可能な、又は、厚さ方向に重ね合わせ可能な連結構造(4)を有しており、
前記台紙シート(2)の会計処理枠(22)の枠内には、前記連結構造(4)によって相互連結され又は重ね合わせられた状態の複数の科目カード(11/12)を仮定着可能な仮定着構造を有しており、
共通する勘定科目名(A)の複数の科目カード(11/12)のグループは、連結構造(4)によって相互連結又は重ね合わせられた状態で、仮定着構造によって前記台紙シート(2)の会計処理枠(22)の枠内に仮定着され得ることを特徴とする。
「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」からなる勘定科目種別の各々を互いに識別可能な第一識別表示(F1,F2,F3,F4・・・)(枠色、枠模様、または文字色の差異表示)が施されると共に、
借方の科目カード(11)及び貸方の科目カード(12)には、それぞれ「借方」及び「貸方」からなる借貸種別の各々を識別可能な第二識別表示(枠色、枠模様、または文字色の差異表示)が施され、
前記会計処理枠(22)の集計枠(22T)は、配置変更された科目カード(1)のうち、共通する第一識別表示ごと、又は共通する第一識別表示における第二識別表示ごとの金額の小計を表示する小集計枠(23T)を含むことが好ましい。
初期配置された複数の科目カード(1)の組のイベント番号名に対応して、選択された組内の科目カード(1)の金額指示、ないし当該金額を決定するための金額設定方法又は金額指示が表示されるルールボードと、
前記ルールボードの指示に従った金額を前記科目カード(1)の金額欄(M)に記入し得る記入手段と、をさらに有し、
前記科目カード(1)の金額欄(M)に、ルールボードの金額指示ないし金額設定方法又は金額指示に従った任意の金額を繰り返し記入ないし消去可能な記入面を有することが好ましい。
対応する借方、貸方の各科目カード(1)の表面には、
「現金」「売掛金」「売上原価」「減価償却費」のいずれかと、前記いずれかに対応する「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」を含む勘定科目のいずれかの表示が施されると共に、
このうち「現金」の表示が施された科目カード(1)は他の科目カード(1)に対して識別可能な識別表示(前記第一識別表示と同様の、下地色又は模様の差異表示)が施され、
さらに、「現金」の表示が表面に施された科目カード(1)の裏面には、
「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」のいずれかに対応するキャッシュフロー科目名(D)が記載されると共に、
「営業CF」、「投資CF」、及び「財務CF」の3種類の勘定科目からなるキャッシュフロー種別の各々を互いに識別可能なキャッシュフロー科目識別表示(C)が施されてなり、
各科目カード(1)は、表面側及び裏面側それぞれに、台紙シート(2)へ仮定着可能な定着構造を有してなることが好ましい。
ランダム選択器(3)を操作し、初期配置された科目カード(1)のセットから、前記ランダム選択器(3)の選択値に基づくイベント番号名(N)の科目カード(1)の組を選択する選択ステップと、
前記選択されたイベント番号名(N)の科目カード(1)の組を、台紙シート(2)の期中取引枠(21)内へ選択された順に仮定着させて配置する配置ステップと、
からなる各ステップを、予め設定された選択回数だけ繰り返し、次いで、
前記仮定着させて配置した複数の科目カード(1)の組を、勘定科目種別ごとにまとめて、台紙シート(2)の前記期中取引枠(21)又はこれと異なる期中取引枠(21)内に仮定着させて配置変更する再配置ステップと、
台紙シート(2)の会計処理枠(22)へ、配置変更後の金額を集計する集計ステップと、からなる各ステップを具備する。
そして、前記再配置ステップにおいては、共通する勘定科目名が表示された複数の科目カード(1)同士、又は、勘定科目名によって分類される共通の種別が表示された複数の科目カード(1)同士を、互いに連結し又は重ね合わせた相互連結状態で仮定着させることを特徴とする。
上記のように、共通する勘定科目名の科目カード(1)のグループを相互連結状態とし、相互連結状態の科目カード(1)を仮定着させて再配置することで、再配置ステップないし集計ステップの際に、共通する勘定科目名の科目カード(1)の選択回数を直感的に認識することができる。
なお、相互連結させる科目カード(1)のグループは、表示された勘定科目名が共通するものの他に、表示された勘定科目名における勘定科目種別が共通するもの、例えば「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」のうちいずれかの勘定科目種別が共通するものでもよい。また、表示された勘定科目名におけるキャッシュフロー種別が共通するもの、例えば「営業CF」「投資CF」「財務CF」のうちいずれかのキャッシュフロー種別が共通するものでもよい。また、「借方」「貸方」からなる借方貸方種別が共通するものでもよい。
例として、「単−1」のイベント番号名(N)の科目カード(1)の組について説明する(図1)。「単−1」のイベント番号名(N)の借方の科目カード(11)には、イベント番号名(N)「単−1」に続く勘定科目名(A)として「現金」が表示され、勘定科目名(A)に続く金額欄(M)として「5」が表示される。これに対応する同イベント番号名(N)の貸方の科目カード(12)には、イベント番号名(N)「単−1」に続く勘定科目名(A)として「誕生祝」が表示される。この「誕生祝」との勘定科目名(A)は、同組内すなわち同イベント番号名(N)の借方の科目カード(11)の「現金」「5」に対応しており、つまり「単−1」のイベント番号名(N)の科目カード(1)の組は、誕生祝として現金5万ドルを得たというイベントを示している。この「単−1」のイベント番号名(N)の科目カード(1)の組は、借方の科目カード(11)と貸方の科目カード(12)とが各カードの左右端部に内蔵した永久磁石によって左右に隣接し連結した状態で、初期台紙シート(200)の初期配置枠の最上部に初期配置される(図1)。
初期台紙シート(200)には、「単式簿記の基本シート」との表題表示の下に、初期配置枠(20)が、イベント数20行の2列の表枠で表示され、また、この初期配置枠の各行に対応した選択表示枠(21S)が初期配置枠(20)に隣接表示される。初期配置枠(20)は各科目カード(1)の形状・大きさに対応した枠形状・枠の大きさを有しており、科目カード(1)を仮定着させ得るように表面に誘引磁性を施してなる。選択表示枠(21S)は繰り返し記入/消去可能な枠表示となっている。図1に示す初期配置状態において、初期配置枠(20)の枠内には、イベント数20行の表枠内に、20組の科目カード(1)の組が仮定着状態で配置される。また、図2に示す選択後状態において、選択されたイベントの各科目カード(1)が、初期配置枠(20)の枠外である第一台紙シート(201)ないし第二台紙シート(202)へ移動して配置されると共に、選択表示枠(21S)内に、選択されたイベントであることを示す「○」が記入される。
第一台紙シート(201)には、「単式簿記のゲーム結果1」との表題表示の下に、選択された現金科目表示用の第一期中取引枠(211)が、イベント数20行の2列の表枠で表示される。また、この第一期中取引枠(211)の下部に、集計枠(22T)が「収入計」「支出計」「現金増加残」の3つの枠名で表示される。各枠名の隣には繰り返し記入/消去可能な金額欄(M)が設けられる。図1に示す初期配置状態において、第一期中取引枠(211)内には何も配置されず、集計枠(22T)内には初期配置枠(20)の枠内の金額欄(M)には何も記入されていない。これに対し、図2に示す選択後状態において、選択されたイベントの科目カード(1)の組のうち、勘定科目名(A)を「現金」とする各科目カード(1)が、第一期中取引枠(211)内に移動して移動して配置される。第一期中取引枠は、収入を示す左枠と、支出を示す右枠と、からなる左右2列の隣接枠を有する。図2に示す選択後状態において、借方の科目カード(11)、貸方の科目カード(12)は、収入を示す左枠、支出を示す右枠のそれぞれへ移動して配置されることで、第一期中取引枠のうち左枠の下部に表示した「収入計」の集計枠(22T)の金額欄(M)へ、現金の収入合計額が記入される。図2の実施例では左枠に「単−1」「単−3」「単−5」「単−10」「単−15」「単−18」の6つの借方の科目カード(11)が配置されることで、集計枠(22T)の右枠である「収入計」枠には、これらのイベントの金額欄(5,8,25,30,40,50)を集計した「158」が記入される。また図2の実施例では右枠に「単−7」「単−9」「単−11」「単−12」「単−14」の5つの貸方の科目カード(12)が配置されることで、集計枠(22T)の左枠である「支出計」枠には、これらのイベントの金額欄(10,8,10,8,15)を集計した「51」が記入される。そして集計枠(22T)の下枠である「現金増加残」枠には、収入計と支出計の各金額欄(158,51)の差額である「107」が記入される。このようにして形成された第一期中取引枠(211)は、現金の収支のみが示されており、単式簿記の現金出納帳と同じ内容となっている。
第二台紙シート(202)には、簿記のゲーム結果2」との表題表示の下に、選択された現金科目に対応する科目表示用の第二期中取引枠(212)が、イベント数20行の2列の表枠で表示される。図1に示す初期配置状態において、第二期中取引枠(212)内には何も配置されていない。これに対し、図2に示す選択後状態において、選択されたイベントの科目カード(1)の組の各科目カード(1)のうち、「現金」に対応する勘定科目名(A)の科目カード(1)が第二期中取引枠(212)へ移動して配置される。このようにして形成された第二期中取引枠(212)は、現金の収支に対応する選択された勘定科目の内容のみが示されており、単式簿記の現金出納帳における、いわゆる「摘要欄」と同じ内容となっている。
初期台紙シート(200)には、「複式簿記の基本シート」との表題表示の下に、初期配置枠(20)が、イベント数20行の2列の表枠で表示され、また、この初期配置枠の各行に対応した選択表示枠(21S)が初期配置枠(20)に隣接表示される。初期配置枠(20)は各科目カード(1)の形状・大きさに対応した枠形状・枠の大きさを有しており、科目カード(1)を仮定着させ得るように表面に誘引磁性を施してなる。選択表示枠(21S)は繰り返し記入/消去可能な枠表示となっている。図3に示す初期配置状態において、初期配置枠(20)の枠内には、イベント数20行の表枠内に、20組の科目カード(1)の組が仮定着状態で配置される。また、図4に示す選択後状態において、選択されたイベントの科目カード(1)の組の各科目カード(1)が初期配置枠(20)の枠外である第一台紙シート(201)ないし第二台紙シート(202)へ移動して配置されると共に、選択表示枠(21S)内に、選択されたイベントであることを示す「○」が記入される。
第一台紙シート(201)には、「現金増減の「結果」の転記作業1」との表題表示の下に、選択された現金科目表示用の第一期中取引枠(211)が、イベント数20行の2列の表枠で表示される。また、この第一期中取引枠(211)の下部に、集計枠(22T)が「収入計」「支出計」「現金増加残」の3つの枠名で表示される。各枠名の隣には繰り返し記入/消去可能な金額欄(M)が設けられる。
第二台紙シート(202)には、「現金増減の「結果」の転記作業2」との表題表示の下に、選択された現金科目に対応する科目表示用の第二期中取引枠(212)が、イベント数20行の2列の表枠で表示され、また、この第一期中取引枠(211)の下部に、集計枠(22T)が「収入計」「支出計」「現金増加残」の3つの枠名で表示される。各枠名の隣には繰り返し記入/消去可能な金額欄(M)が設けられる。
そして、図5は図4の選択後状態において第二台紙シート(202)上に配置された科目カード(1)を、第二期中取引枠(212)内で再配置した再配置状態を示す。図5は、第二期中取引枠(212)内に移動して配置された科目カード(1)群に表示された勘定科目名(A)を、現金増減の原因として捉え、「税金支出」「教育支出」「受賄収入」といった任意のカテゴリーで分類した集計後の状態を示すものである。図5のような、再配置後の第二期中取引枠(212)´及び集計枠(22T)が、複式簿記における損益計算書に該当する。
図3に示す初期配置状態から、実施例2のイベント選択と同様のイベント選択の後に、図4に示す選択後状態となり、さらに図5に示す選択後再配置状態となることで、図5の第二台紙シートに示す損益計算書の作成までの過程を学習することができる。特に実施例2の会計学習教材は、実施例1の会計学習教材の使用後に続けて使用されることで、複式簿記の会計処理を実施例1の単式簿記の会計処理と比較して学習することができる。
特に実施例3では、実施例2と同様の初期台紙シート(200)たる基本配置シート(表1)と、複数のイベント列のカードセットと、カードを初期配置するための第一台紙シート(201)(図6)と、正味財産(資産−負債)の増減に関する勘定科目の科目カード(1)を選択し移し替える期中取引枠及び貸借対照表枠を有した第二台紙シート(図7)と、正味財産(資産−負債)の増減取引に対応する原因の勘定科目の科目カード(1)を移し替える期中取引枠及び損益計算書枠を有した第三台紙シートと、キャッシュフローを計算するためのキャッシュフロー用枠を有した第四台紙シート(図8)とを具備する。特に第四台紙シートにおいては、科目カード(1)を裏返して再配置することでキャッシュフロー計算書に相当する内容を表示することができる。
ビジネス業務に関連するイベント内容を、借方の科目カード(1)及び貸方の科目カード(1)からなる科目カード(1)各組に表示した科目カード(1)のセット(表1)と、
前記科目カード(1)のセットを、各科目カード(1)に表示したイベント番号名(N)の順に初期配置状態で仮定着された初期台紙シート(表1)と、
ランダムな数値を表示するランダム選択器(3)(図示せず)と、
貸借対照表を構成する勘定科目の配置枠及び貸借対照表を構成する会計処理枠を有し、初期配置状態の初期台紙シートの科目カード(1)から選択された特定のイベントに対応する科目カード(1)の組の一方を並び替えることで貸借対照表の内容を表示し得る第一台紙シート(201)(図6)と、
損益計算書を構成する勘定科目の配置枠及び損益計算書を構成する会計処理枠を有し、初期配置状態の初期台紙シートの科目カード(1)から選択された特定のイベントに対応する科目カード(1)の組の他方を並び替えることで損益計算書の内容を表示し得る第二台紙シート(202)(図7)と、
キャッシュフロー計算書を構成する勘定科目の配置枠及びキャッシュフロー計算書を構成する会計処理枠を有し、初期配置状態の初期台紙シートの科目カード(1)から選択された、「現金」を勘定科目名(A)に含む特定のイベントに対応する科目カード(1)の組を並び替えることでキャッシュフロー計算書の内容を表示し得る第二台紙シート(203)(206)(図8)と、を具備してなる。
そして、本実施例の会計学習教材の使用方法は、一又は複数のプレーヤーで台紙シート(2)を完成させる方法であり、
貸借対照表を作成する貸借対照表作成ステップ(図6)と、
損益計算書を作成する損益計算書作成ステップ(図7)と、
キャッシュフロー計算書を作成するキャッシュフロー計算書作成ステップ(図8)と、を行うものとしている。
ランダム選択器(3)によって表示された選択番号に応じたイベントの科目カード(1)の組を選択し、前記選択された科目カード(1)の組のうちの一方として、「現金」「建物」「資本金」「借入金」「売掛金」「買掛金」「商品」「売買目的有価証券」のいずれかからなる、正味財産の勘定科目名(A)が表示された科目カード(1)を、第一台紙シート(201)に仮定着させ、
その後、第一台紙シートの横枠部分に、前記定着させた各科目カード(1)を「現金残高」「売掛金残高」「売買目的有価証券残高」「商品残高」「建物残高」からなる資産残高のグループごとに連結させて纏めると共に、並び替え配置枠内に並び替え、
さらにその後、金額欄部分を記入式にした貸借対照表枠の各金額欄に、前記連結させた科目カード(1)毎の合計金額を記入し、貸借対照表を作成する。
前記貸借対照表ステップにおいて選択された科目カード(1)の組のうちの他方として、「地代家賃」「給料」「保険料」「支払手数料」「広告宣伝費」「売上原価」「支払利息」「減価償却費」「雑収入」「有価証券売却益」「売上」のいずれかからなる、正味財産増減の原因の勘定科目名(A)が表示された科目カード(1)を、第二台紙シート(202)に仮定着させ、その後、第二台紙シート(202)の横枠部分に、前記定着させた科目カード(1)を「売上原価」「売上」「支払手数料」からなる費用・収益のグループごとに連結させて纏めると共に、並び替え配置枠内に並び替え、
さらにその後、金額欄部分を記入式にした損益計算書枠の各金額欄に、前記連結させた科目カード(1)毎の合計金額を記入し、損益計算書を作成する。
前記貸借対照表ステップにおいて選択された科目カード(1)の組のうちの一方において、「現金」の勘定科目名(A)が表示された科目カード(1)を、第三台紙シート(203)(又は(206))に仮定着させ、その後、第三台紙シートの横枠部分に、前記定着させた科目カード(1)を裏返して、裏面に対応表示された「営業CF」「投資CF」「財務CF」からなる費用・収益のグループごとに連結させて纏めると共に、並び替え配置枠(203´)内に並び替え、
さらにその後、金額欄部分を記入式にしたキャッシュフロー計算書枠の各金額欄に、前記連結させた科目カード(1)毎の合計金額を記入し、キャッシュフロー計算書を作成する。
プレーヤーすなわち遊技者は、表3に示す第二の会計処理枠内への科目カード(1)の再配置と、表4に示す第三の会計処理枠内への科目カード(1)の再配置とを見比べることで、正味財産増減の合計(表3)が、正味財産増減の原因の差額合計(表4)と対応していることを確認することができる。
このようにして、資産合計「302.4」と、負債・資本の部合計「302.4」とが共通することを確認することができる。
実施例3の各科目カード(1)は、図10に示すように、表板(11F)と裏板(11R)との2枚が、磁性体からなる枢支軸(11C)によって枢支され、互いにずらし回転可能に重ね合わせられてなる。この磁性体の枢支軸(11C)が実施例3の連結構造となっており、枢支軸(11C)の磁極によって、同じ種別の複数の科目カード(1)は、図6や図7に示すように、正面視横長矩形の科目カード(1)を正面視上方向に縦半幅ずつずらして厚さ方向に重ねることで、相互連結状態の科目カード(11S,12S)となる。相互連結状態の科目カード(11S,12S)は、厚さ方向に嵩み、かつ重ねた分だけ下方へ階段状に伸長して纏まった状態になる(図6,図7)。この相互連結状態の科目カード(11S,12S)の最下面が台紙シート(2)の永久磁石と相互誘引して磁着し、仮定着される(図6、図7)。
実施例4の学習教材の会計学習教材の使用方法は、前記いずれかの会計学習教材を用いて複数のプレーヤーで競技得点を競う競技方法であり、以下のステップを含んで実行される。
まず、図11左図ないし図12に例示するような、初期台紙シート(200)への初期配置状態の科目カード(1)を用意する。
この初期配置状態から、各プレーヤーがランダム選択器(3)を操作し、前記ランダム選択器(3)の選択値とルールボードの指示とに基づいて、初期台紙シート(200)に初期配置された科目カード(1)のセットから、選択された所定のイベント番号名(N)の科目カード(1)の組を選択する選択ステップと、
初期配置された科目カード(1)のセットからランダム選択された各科目カード(1)の組を、第一台紙シート(201)の期中取引枠(21)へ選択された順に仮定着させて配置する配置ステップと、
からなる各ステップを、プレーヤーごとに、予め設定された選択回数だけ交互に繰り返す。このようにして、図11右図ないし図13に例示するような、科目カード(1)の第一台紙シート(201)への配置状態とする。
その後、プレーヤーごとに、集計枠(2T)の各集計金額に、予めルールボードに規定された総資産利益率、自己資本利益率、及び売上高経常利益率の加点基準値に基づいて、加点分を加点するステップを行う。
そして、これらのステップを経て得られた最終の競技得点をプレーヤーごとに競うものである。
また、実施例5のクリップ(40)の表面には、「資産/負債」「費用」「収益」「資本」からなる勘定科目種別にそれぞれ対応した第一識別表示(F1,F2,F3,F4)が施される。各科目カード(1)は、この第一識別表示(F1,F2,F3,F4)の区別毎に、「貸借対照表」との表題表示を有する第二台紙シート(202)の左右の表枠と、「損益計算書」との表題表示を有する第三台紙シート(202)の左右の表枠とに分類して仮定着される。
実施例6(図16〜図17)では、科目カード(1)の上下面及び台紙シートのシート面の内側に永久磁石を内蔵してなり、相互誘引磁極によって磁着する磁着性のものとなっている。また、各科目カード(1)の左右には係止窪み(41D)が対称形成され、科目カード(1)のカード面の中央にはこの係止窪み(41D)の窪み形状に対応した周形状の係止突起(41T)が形成されてなる。複数の科目カード(1)は、横長矩形の科目カード(1)を横半幅ずつずらして上方へ重ねて係止することで、厚さ方向に嵩み、かつ重ねた分だけ側方へ階段状に伸長して纏まった状態になる(図7)。この重ねられて係止された複数の科目カード(1)の最下面が台紙シート(2)の永久磁石と相互誘引して磁着し、仮定着される。前記係止突起(41T)はまた、科目カード(1)を各台紙シートに対して着脱する際のつまみ部として使用される。前記以外の特記しない構成及び会計学習教材の使用方法(遊戯方法)は実施例3と同様である。
次に、本発明の基本構成及び作用効果を説明する。上記いずれの実施例においても、本発明に係る会計学習教材は、
借方の勘定科目名及び金額枠が表示された借方の科目カード(11)と、貸方の勘定科目名および金額枠が表示された貸方の科目カード(12)と、から組構成された科目カード(1)の組を、科目ごとに複数組ずつ含む科目カード(1)のセットと、
各科目カード(1)をシート面に仮定着可能な台紙シート(2)と、
プレーヤーの操作によっていずれかの科目カード(1)の組をランダムに選択し得るランダム選択器(3)と、
から構成される。
科目カード(1)のセットは、前記借方の科目カード(11)及び貸方の科目カード(12)からなるカード組を複数組有してなる。各々の科目カード(1)の組は、会計処理を伴う各組内共通のイベント番号名(I)と当該イベント番号名の会計処理に対応した勘定科目名(A)と当該勘定科目名(A)に対応した金額欄(M)とが、各科目カード(1)の組内で対応して表示される。
前記台紙シート(2)の会計処理枠(22)の枠内表面には、前記連結構造(4)によって相互連結され又は重ね合わせられた状態の複数の科目カード(11/12)を仮定着可能な仮定着構造を有しており、
共通する勘定科目名(A)の複数の科目カード(11/12)は、連結構造(4)によって相互連結又は重ね合わせられた状態で、仮定着構造によって前記台紙シート(2)の会計処理枠(22)の枠内に仮定着される。
台紙シート(2)は、初期配置用の初期台紙シート(200)、期中取引配置用の第一台紙シート(201)、会計処理枠整理用の第二台紙シート(202)及び第三台紙シート(203)、これらを合わせた総合台紙シート(204)のいずれか一つ以上から構成される。
第一台紙シート(201)及び第二台紙シートには、期中取引枠内に仮定着させて配置した期中取引枠内の科目カード(1)を、
共通する勘定科目名(A)ごとにまとめて配置変更する会計処理枠(22)が表示されてなる。
前記会計処理枠(22)は、配置変更された科目カード(1)のうち、特定の一または複数の勘定科目グループの金額の小計を表示する集計枠(22T)を有する。
共通する勘定科目名(A)の複数の科目カード(11/12)は、連結構造(4)によって相互連結又は重ね合わせられた状態で、仮定着構造によって前記台紙シート(2)の会計処理枠(22)の枠内に仮定着される。
また実施例3ではさらに、キャッシュフローを計算するためのキャッシュフロー用枠を有した第四台紙シートを具備する(図8)。科目カード(1)を裏返して再配置することでキャッシュフロー計算書に相当する内容を表示することができる。
ランダム選択器(3)は、プレーヤーの操作によって数値をランダムに選択し得る数値選択器である。ランダム選択器(3)の実行によって、いずれのイベントの科目カード(1)の組を選択するかを決定する。或いは、ルールボードの指示に基づくランダム選択器(3)の実行によって、所定のイベントにおいていずれの金額を選択するかを決定する。例えば実施例1ではサイコロ(図1)がランダム選択器(3)として採用される。このほか、ルーレットなどのランダム表示機を採用してもよい。
各科目カード(1)の表面には、
「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」からなる勘定科目種別の各々を互いに識別可能な第一識別表示(下地色又は模様)が施されると共に、
借方の科目カード(11)及び貸方の科目カード(12)には、それぞれ「借方」及び「貸方」を識別可能な第二識別表示(枠色または文字色)が施され、
前記会計処理枠(22)の集計枠(22T)は、配置変更された科目カード(1)のうち、共通する第一識別表示ごとの金額の小計を表示する第一集計枠(集計枠(22T))を含む。
前記いずれかの会計学習教材において、共通する勘定科目名(A)が表示された各科目カード(1)は、互いに同形状であると共に、他の科目カード(1)を正面視上下又は左右のうちいずれか特定の平面方向に同一量ずつずらした連結対向位置又は重ね合わせ対向位置に、相互連結又は重ね合わせする他の科目カード(1)への連結構造(4)を有してなる。
共通する勘定科目名(A)の複数の科目カード(11/12)が連結構造(4)によって相互連結又は重ね合わせられ、平面方向又は厚さ方向に纏まった状態となって、会計処理枠(22)の枠内に仮定着される(図12〜図18)。共通する勘定科目名(A)の複数の科目カード(11/12)の連結または重ね合わせ枚数が多いほど、平面方向又は厚さ方向に嵩んだ状態で仮定着される。これにより、共通する勘定科目の科目カード(1)がどれだけの量だけ動き、どれだけの量だけ会計処理として処理されたのかを直感的に認識することができる。
前記科目カード(1)の金額欄(M)は、繰り返し記入し或いは自由記入/消去可能な欄面になっている。
そして、会計学習教材の構成として、
初期配置された複数の科目カード(1)の組のイベント番号名に対応して、選択された組内の科目カード(1)の金額指示、ないし当該金額を決定するための金額設定方法又は金額指示が表示されたもの、すなわち各イベントの金額の決定方法を指示したルールボードと、
前記ルールボードの指示に従った金額を前記科目カード(1)の金額欄(M)に記入し得る記入手段、すなわち消去可能な金額欄の記入面への筆記具をさらに有する。
すなわち、科目カード(1)の金額欄(M)は、前記ルールボードの金額指示ないし金額設定方法又は金額指示に従った金額を繰り返し記入ないし消去可能な記入面を有してなる。
各科目カード(1)は表面がBS、PLの会計処理を行うための科目名が記載されており、このうち現金表示が施された科目カード(1)やその組内の科目カード(1)の裏面には、キャッシュフロー計算の会計処理を行うための科目名が記載されている。裏返すことで、キャッシュフロー計算科目への対応が可能となる。
「現金」「売掛金」「売上原価」「減価償却費」のいずれかと、前記いずれかに対応する「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」を含む勘定科目のいずれかの表示が施されると共に、
このうち「現金」の表示が施された科目カード(1)は他の科目カード(1)に対して識別可能な現金識別表示(下地色又は模様)が施され、
さらに、「現金」の表示が表面に施された科目カード(1)の裏面には、
前記「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」のいずれかに対応するキャッシュフロー計算上の科目名が記載されると共に、
営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3種類の勘定科目からなるキャッシュフロー種別の各々を互いに識別可能なキャッシュフロー科目識別表示(下地色又は模様)が施されてなり、
各科目カード(1)は、表面側及び裏面側それぞれに、台紙シート(2)へ仮定着可能な定着構造を有してなる。
本発明の会計学習教材の使用方法は、一又は複数のプレーヤーで台紙シート(2)を完成させる方法であり、少なくとも以下の各ステップを含む手順からなる。
すなわち、ランダム選択器(3)を操作し、初期配置された科目カード(1)のセットから、前記ランダム選択器(3)の選択値に基づくイベント番号名(N)の科目カード(1)の組を選択する選択ステップと、
前記選択されたイベント番号名(N)の科目カード(1)の組を、台紙シート(2)の期中取引枠(21)内へ選択された順に仮定着させて配置する配置ステップと、
前記仮定着させて配置した複数の科目カード(1)の組を、勘定科目種別ごとにまとめて、台紙シート(2)の前記期中取引枠(21)又はこれと異なる期中取引枠(21)内に仮定着させて配置変更する再配置ステップと、
台紙シート(2)の会計処理枠(22)へ、配置変更後の金額を集計する集計ステップと、からなる各ステップである。
前記再配置ステップは配置ステップの後に行えばよい。例えば、再配置ステップの後に集計ステップを行ってもよく、或いは集計ステップの後に再配置ステップを行ってもよい。再配置ステップは、配置ステップの際に使用した台紙シートと同じ台紙シートを用いてもよく、或いは、配置ステップの際に使用した台紙シートと異なる別の台紙シートを用いてもよい。集計ステップは、配置ステップの際に使用した台紙シート内に表示した集計枠内で行ってもよく、或いは、配置ステップの際に使用した台紙シートと異なる別の台紙シートに表示した集計枠内で行ってもよい。
例えば、実施例2の会計学習教材は、複式簿記を活用して「現金」の増減に対する原因を記録し分析することで、「原因結果複式同時記録法」が「原因別・カテゴリー別集計ツール」として有効であることを学習できる。
また、実施例3の会計学習教材では、増減記録の対象物の範囲が、「現金」から一気に「財産全般」(「正味財産(資産−負債)」の増減をとらえる為)にまで拡大し、かつ、目的が「現金残高の増減把握」から「正味財産(資産−負債)」という差額概念の増減把握にまで変化しているが、それでもなお、正味財産を構成する「資産」「負債」の増減原因を「仕訳」という技術で記録・集計することで、「原因結果複式同時記録法」の代表例である複式簿記が「カテゴリー別・原因別集計ツール」として非常に有効であることが学習できる。企業会計においては、月毎又は事業年度毎という一定のタイミングで、貸借対照表の会計記録と財産目録とが一致することを確認する。このとき、月ごと又は年度ごとの一定期間の終了時点の正味財産が確定すると同時に、一定期間のスタート時点の正味財産と比較することで、スタート時点と終了時点の正味財産の増減額、すなわち一定期間利益ないし損失の算出も可能となる。また、正味財産の増減について原因面の会計記録を集計し、その原因面からの一定期間利益ないし損失を計算する。この作業は、図6,図7に示す台紙シートの作成を行うことで疑似体験することができる。そして、図6の貸借対照表に表れる正味財産自体の増減と、図7の損益計算書に表れる原因面の利益ないし損失とは、個々の仕訳処理の借方・貸方金額が互いに一致している限り、必ず一致することとなる。実施例3で図6、図7の台紙シートの作成を行うことで、貸借対照表と損益計算書が対応していることを学習できる。
また、実施例4のようにプレーヤー数に応じたキャッシュフロー計算書枠を有し、台紙シートから各プレーヤーのイベントのカードを裏返して移し替えることで、キャッシュフロー計算書を作成することもできる。
各プレーヤーの進度決定によるイベントごとに、用いるイベントカードのセットが異なるものとしており、前記イベントカードのセットのいずれかには、複式簿記処理の複数のカードセットを用いるものとしている。このようなものであれば、より遊戯性を有し、会計学習教材の取り扱いも容易となる。
1A 第一プレーヤーの科目カード
1B 第二プレーヤーの科目カード
1F 表板
2F 裏板
11 借方の科目カード
11A 第一プレーヤーの借方の科目カード
11B 第二プレーヤーの借方の科目カード
11S 相互連結状態の借方の科目カード
12 貸方の科目カード
12A 第一プレーヤーの貸方の科目カード
12B 第二プレーヤーの貸方の科目カード
12S 相互連結状態の貸方の科目カード
14 永久磁石
2 台紙シート
20 初期配置枠
21 期中取引枠
211、201A、202A、203A 第一期中取引枠
212、201B、202B、203B 第二期中取引枠
21A 第一プレーヤーの期中取引枠
21B 第二プレーヤーの期中取引枠
21S 選択表示枠
22、201C、202C、203C 会計処理枠
22T 集計枠
23T 小集計枠
200 初期台紙シート
201 第一台紙シート
202 第二台紙シート
203 第三台紙シート
3 ランダム選択器
4 連結構造
40 クリップ
41D 係止窪み
41T 係止突起
(A) 勘定科目名
(F1)(F2)(F3)(F4) 第一識別表示
(C) キャッシュフロー科目識別表示
(D) キャッシュフロー科目名
(M) 金額欄
(N) イベント番号名
Claims (6)
- 借方の勘定科目名及び金額枠が表示された借方の科目カードと、貸方の勘定科目名および金額枠が表示された貸方の科目カードと、から組構成された科目カードの組を、複数組ずつ含む科目カードのセットと、
各科目カードをシート面に仮定着可能な台紙シートと、
プレーヤーの操作によっていずれかの科目カードの組をランダムに選択し得るランダム選択器と、から構成され、
前記借方の科目カード及び貸方の科目カードの各々は、会計処理を伴う各組内共通のイベント番号名と当該イベント番号名の会計処理に対応した勘定科目名と当該勘定科目名に対応した金額欄とが、各科目カードの組内で対応して表示され、
前記複数の科目カードの組は、各組間で異なるイベント番号名ないし異なる会計処理が表示されると共に、予め定められた所定の順番で各組ずつ上下に初期配置され、
また、前記台紙シートは、各科目カードの配置面積を有する期中取引枠が表示されると共に、特定の一または複数の勘定科目グループの金額の小計を表示する集計枠を有するものであり、
前記各科目カードは、共通する勘定科目名ごと、又は、勘定科目名によって分類される共通の種別ごとのグループで、正面視上下左右方向のいずれかに相互連結可能な、又は、厚さ方向に重ね合わせ可能な連結構造を有しており、
前記台紙シートの期中取引枠の枠内には、前記連結構造によって相互連結され又は重ね合わせられた状態の複数の科目カードを仮定着可能な仮定着構造を有しており、
前記複数の科目カードのグループは、連結構造によって相互連結又は重ね合わせられた状態で、前記台紙シートの会計処理枠の枠内に仮定着され得ることを特徴とする、会計学習教材。 - 前記各科目カードには、「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」のいずれかからなる勘定科目種別の各々を互いに識別可能な第一識別表示(下地色又は模様)が施されると共に、
借方の科目カード及び貸方の科目カードには、それぞれ「借方」及び「貸方」のいずれかからなる借貸種別の各々を識別可能な第二識別表示が施され、
前記会計処理枠の集計枠は、配置された科目カードのうち、共通する第一識別表示に対応した各位置に表示された小集計枠を含む、請求項1記載の会計学習教材。 - 前記各科目カードは、互いに同形状であると共に、他の科目カードを正面視上下又は左右のうちいずれか特定の平面方向に同一量ずつずらした他の科目カードとの対向位置に、相互連結又は重ね合わせて連結し得る連結構造を有してなる、請求項1又は2記載の会計学習教材。
- 初期配置された複数の科目カードの組のイベント番号名に対応して、各組内の科目カードの金額を決定するための金額設定方法又は金額指示が表示されるルールボードをさらに有し、
前記科目カードは、金額欄に、任意の金額を繰り返し記入ないし消去可能な記入面を有する、請求項1、2、又は3のいずれか記載の会計学習教材。 - 各科目カードの表面には、「現金」「売掛金」「売上原価」「減価償却費」のいずれかと、前記いずれかに対応する「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」を含む勘定科目のいずれかの表示が施されると共に、
このうち「現金」の表示が施された科目カードは他の科目カードに対して識別可能な識別表示が施され、
さらに、「現金」の表示が表面に施された科目カードの裏面には、
「資本金」「借入金」「地代家賃」「建物」「給料」「保険料」「商品」「売掛金」「手数料」のいずれかに対応するキャッシュフロー科目名(D)が記載されると共に、
「営業キャッシュフロー」、「投資キャッシュフロー」、及び「財務キャッシュフロー」の3種類の勘定科目からなるキャッシュフロー種別の各々を互いに識別可能なキャッシュフロー科目識別表示(C)が施されてなり、
各科目カードは、表面側及び裏面側それぞれに、台紙シートへ仮定着可能な定着構造を有してなる、請求項1、2、3、又は4のいずれか記載の会計学習教材。 - 請求項1、2、3、4、又は5のいずれかの会計学習教材を用いた会計学習教材の使用方法であって、
ランダム選択器を操作し、初期配置された科目カードのセットから、前記ランダム選択器の選択値に基づくイベント番号名の科目カードの組を選択する選択ステップと、
前記選択されたイベント番号名の科目カードの組を、台紙シートの期中取引枠内へ選択された順に仮定着させて配置する配置ステップと、
からなる各ステップを、予め設定された選択回数だけ繰り返し、次いで、
前記仮定着させて配置した複数の科目カードの組を、勘定科目種別ごとにまとめて、台紙シートの前記期中取引枠又はこれと異なる期中取引枠内に仮定着させて配置変更する再配置ステップと、
台紙シートの会計処理枠へ、配置変更後の金額を集計する集計ステップと、からなる各ステップを具備し、
前記再配置ステップにおいては、共通する勘定科目名が表示された複数の科目カード同士、又は、勘定科目名によって分類される共通の種別が表示された複数の科目カード同士を、互いに連結し又は重ね合わせた相互連結状態で仮定着させることを特徴とする、会計学習教材の使用方法。
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