JP6252662B1 - 予混合圧縮着火式エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な予混合圧縮着火燃焼を実現しつつ燃焼騒音を小さく抑えることのできる予混合圧縮着火式エンジンを提供する。【解決手段】燃焼室6に水を噴射する水噴射装置24を設ける。そして、点火装置23の電極部23aを含む第1領域R1の第1混合気G1が点火エネルギーを受けて燃焼した後第2領域R2の第2混合気G2が自着火するSI+CI燃焼が起きるように制御するとともに、SI+CI燃焼の実行領域のうち高負荷領域A3では、エンジン負荷に応じて、水噴射装置24の噴射パターンを、点火時期において第2領域R2にのみ噴射水が存在する第1水噴射パターンと、点火時期において第1領域R1と第2領域R2とに噴射水が存在する第2水噴射パターンとに切り替える。【選択図】図12

Description

本発明は、燃焼室が形成された気筒を有するエンジン本体を備え、所定の条件下において前記燃焼室内で燃料と空気の混合気を自着火させる予混合圧縮着火式エンジンに関する。
従来より、ガソリンエンジン等において、予め混合された燃料と空気の混合気を燃焼室内で自着火させるいわゆる予混合圧縮着火燃焼を実施することが検討されている。
予混合圧縮着火燃焼では、圧縮比を高めることができること等に伴い熱効率を高めることができる一方、燃焼室内の各所において混合気が同時に燃焼を開始するため燃焼室内の圧力すなわち筒内圧が急激に上昇しやすく燃焼騒音が悪化するという問題がある。また、燃焼の開始時期すなわち着火時期が燃焼室内の温度等によって変化しやすく、着火時期を適切に制御するのが難しいという問題がある。
これに対して、例えば、特許文献1には、燃料を前段噴射と後段噴射とに分けて燃焼室に噴射するとともに、これら前段噴射と後段噴射との間に混合気に点火を行うように構成されたエンジンが開示されている。
特許文献1のエンジンによれば、前段噴射により形成された混合気の燃焼を点火によって開始させることができるため、点火時期を調整することによって着火時期を適切に制御できるとともに、前段噴射により形成された混合気と後段噴射により形成された混合気の燃焼を異なるタイミングで開始させることができ、筒内圧の急上昇を抑えて燃焼騒音の悪化を抑制できる。
特開2012−241590号公報
しかしながら、熱効率および燃焼騒音に対する要求は依然として高く、適切な予混合燃焼を実現して熱効率を高めつつ燃焼騒音をより一層小さくすることが求められている。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、適切な予混合圧縮着火燃焼を実現しつつ燃焼騒音を小さく抑えることのできる予混合圧縮着火式エンジンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、燃焼室が形成された気筒を有するエンジン本体を備え、所定の条件下において前記燃焼室内で燃料と空気の混合気を自着火させる予混合圧縮着火式エンジンであって、前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記燃焼室の中央を臨み前記燃焼室内の混合気に点火エネルギーを付与する電極部を備えた点火装置と、前記燃焼室内に水を噴射して混合気に噴射水を供給する水噴射装置と、エンジン本体の少なくとも一部の運転領域で、前記燃焼室のうち前記点火装置の電極部を含む第1領域に形成された第1混合気が前記点火装置から付与された点火エネルギーを受けて燃焼し、その後、前記燃焼室のうち前記第1領域の外周側に位置する第2領域に形成された第2混合気が自着火するSI+CI燃焼が起きるように、前記点火装置、前記燃料噴射装置および前記水噴射装置を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記SI+CI燃焼の実行領域のうちエンジン負荷が予め設定された基準負荷以上の高負荷領域では、前記水噴射手段によって前記燃焼室内に水を噴射させるとともに、当該水噴射手段の噴射パターンを、エンジン負荷に応じて、前記点火装置の点火時期において前記第2領域にのみ噴射水が存在する第1水噴射パターンと、前記点火時期において前記第1領域と第2領域とに噴射水が存在する第2水噴射パターンと、の間で切り替えることを特徴とする予混合圧縮着火式エンジンを提供する(請求項1)。
この構成では、点火装置の電極部周りに形成された第1混合気を点火によって強制的に燃焼させて火炎伝播を生じさせ、この火炎伝播により燃焼室内の温度を高めることで第2混合気を自着火燃焼させる。そのため、第2混合気の自着火燃焼によって熱効率を高めることができるとともに、点火時期の調整によって混合気の着火時期を適切な時期に制御できる。
しかも、この構成では、高負荷領域であって燃焼室に供給される燃料量が多く燃焼温度および筒内圧(気筒内の圧力)が高くなりやすい領域での運転時には、燃焼室内に水が噴射されて混合気の比熱が高められるようになっている。そのため、高負荷領域において、燃焼温度および筒内圧が過剰に高くなるのを抑制することができ、燃焼騒音を小さくできる。さらに、このとき、エンジン負荷に応じて第2領域のみに噴射水が供給されるパターンと第1領域と第2領域の両方に供給されるパターンとに切り替えられる。そのため、燃焼騒音が非常に大きくなる運転時には両領域に噴射水を供給し、燃焼騒音が比較的小さく抑えられる運転時には第2領域にのみ水噴射を行うという制御を行うことで、燃焼騒音を効果的に小さくできる。
例えば、前記制御手段が、前記高負荷領域のうちエンジン負荷が予め設定された切替負荷未満の高負荷第1領域では、前記水噴射手段の噴射パターンを前記第1水噴射パターンとし、前記高負荷領域のうちエンジン負荷が前記切替負荷以上の高負荷第2領域では、前記水噴射手段の噴射パターンを前記第2水噴射パターンとする構成が挙げられる(請求項2)。
前記構成において、前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、前記点火時期での前記第2領域の噴射水の濃度が前記第1領域の噴射水の濃度以上となり、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期での前記第1領域および前記第2領域の噴射水の濃度が高くなるように、かつ、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期での前記第1領域と前記第2領域の各噴射水の濃度の差が小さくなるように、前記水噴射手段を制御するのが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、高負荷第2領域において、燃焼騒音を小さくしながら、第1領域の噴射水の濃度を第2領域の噴射水の濃度以下に抑えて第1領域での火炎伝播燃焼ひいてはこれに続く圧縮自着火燃焼を確実に実現できる。また、エンジン負荷の増大に伴って高くなりやすい燃焼温度および筒内圧を効果的に低くして、燃焼騒音を効果的に小さくできる。しかも、エンジン負荷の増大に伴って第1領域の噴射水の濃度が特に高くされるため、第1領域での火炎伝播燃焼を緩慢にして燃焼室の温度上昇を効果的に抑制することができ、燃焼騒音をより確実に小さくできる。
前記構成において、前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期が進角側となるように前記点火装置を制御するのが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、高負荷第2領域において、前記のように噴射水の濃度を高めることで燃焼騒音を効果的に小さくしながら、点火時期の進角によってエンジン出力を確保できる。すなわち、噴射水の濃度を増大すると燃焼が緩慢となって燃焼騒音を小さくできる一方エンジン出力が低下しやすくなる。これに対して、この構成によれば、燃焼を緩慢として燃焼騒音を小さくしつつ、点火時期の進角によってエンジン出力を高く維持できる。
前記構成において、前記制御手段は、エンジン負荷が最大となる運転条件では、前記点火時期における前記第1領域の前記噴射水の濃度と前記第2領域の前記噴射水の濃度とが同じになるように前記水噴射手段を制御するのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、エンジン負荷が最大となり燃焼騒音が非常に高くなりやすい運転条件において、第1領域に、第2領域の噴射水と同じ濃度となるような濃い濃度の噴射水が供給されるため、第1領域での火炎伝播燃焼をより確実に緩慢にして燃焼騒音をより確実に小さく抑えることができる。
前記構成において、前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、前記点火時期において前記第1混合気の濃度が理論空燃比および前記第2混合気の空燃比よりもリーンとなるように前記燃料噴射装置を制御するのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、高負荷第2領域において、第1領域での第1混合気の火炎伝播燃焼およびこの燃焼に伴う燃焼室の温度上昇を緩やかにできる。そのため、その後の圧縮自着火燃焼が過剰に早期に開始することを抑制できるとともに、この圧縮自着火燃焼を緩慢にすることができ、筒内圧の急激な上昇を抑制して燃焼騒音をさらに小さく抑えることができる。
前記構成において、前記エンジン本体の幾何学的圧縮比は16以上35以下であるのが好ましい(請求項7)。
このようにすれば、予混合圧縮自着火燃焼をより確実に実現できる。
以上説明したように、本発明の予混合圧縮着火式エンジンによれば、適切な予混合圧縮着火燃焼を実現しつつ燃焼騒音を小さく抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンシステムの構成を示した図である。 エンジン本体の概略断面図である。 燃焼室の概略断面図である。 エンジンの制御系統を示すブロック図である。 制御マップを示した図である。 低負荷領域の燃料噴射パターンと熱発生率とを示した概略図である。 中負荷領域の燃料噴射パターンと熱発生率とを示した概略図である。 中負荷領域における混合気の形成手順を説明するための図であり、(1)〜(4)は互いに異なる時点での燃焼室内の様子を示している。 エンジン負荷と、中央側領域の混合気の空燃比および外周側領域の混合気の空燃比との関係を示した図である。 高負荷第1領域の燃料および水の噴射パターンと熱発生率とを示した概略図である。 高負荷第2領域の燃料および水の噴射パターンと熱発生率とを示した概略図である。 エンジン負荷と、中央側領域および外周側領域の噴射水の濃度との関係を示した図である。 エンジン負荷と点火時期との関係を示した図である。 本発明の効果を説明するための図であって、熱発生率を示した図である。 本発明の効果を説明するための図であって、燃焼室の概略断面図である。 本発明の効果を説明するための図であって、熱発生率を示した図である。
図1は、本発明の予混合圧縮自着火エンジンが適用されるエンジンシステムの構成を示す図である。本実施形態のエンジンシステムは、4ストロークのエンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための吸気通路30と、エンジン本体1で生成された排気を排出するための排気通路40とを備える。
エンジン本体1は、例えば、4つの気筒2が図1の紙面と直交する方向に直列に配置された直列4気筒エンジンである。このエンジンシステムは車両に搭載され、エンジン本体1は車両の駆動源として利用される。本実施形態では、エンジン本体1は、ガソリンを含む燃料の供給を受けて駆動される。なお、燃料は、バイオエタノール等を含むガソリンであってもよい。
(1)エンジン本体
図2は、エンジン本体1の概略断面図である。
エンジン本体1は、気筒2が内部に形成されたシリンダブロック3と、シリンダブロック3の上面に設けられたシリンダヘッド4と、気筒2に往復動(上下動)可能に嵌装されたピストン5とを有する。
ピストン5の上方には燃焼室6が形成されている。燃焼室6はいわゆるペントルーフ型であり、シリンダヘッド4の下面で構成される燃焼室6の天井面6a(以下、単に、燃焼室天井面6aという)は吸気側および排気側の2つの傾斜面からなる三角屋根状をなしている。ピストン5の冠面5a(以下、単に、ピストン冠面5aという)には、その中心部を含む領域をシリンダヘッド4とは反対側(下方)に凹ませたキャビティ10が形成されている。なお、ここでは、ピストン5の位置や混合気の燃焼状態によらず気筒2の内側空間のうちピストン冠面5aと燃焼室天井面6aとの間の空間を、燃焼室6という。
本実施形態では、エンジン本体1の幾何学的圧縮比、つまり、ピストン5が下死点にあるときの燃焼室6の容積とピストン5が上死点にあるときの燃焼室6の容積との比は、16以上35以下(例えば20程度)に設定されている。
シリンダヘッド4には、吸気通路30から供給される空気を気筒2(燃焼室6)内に導入するための吸気ポート16と、気筒2内で生成された排気を排気通路40に導出するための排気ポート17とが形成されている。これら吸気ポート16と排気ポート17とは、気筒2毎にそれぞれ2つずつ形成されている。
シリンダヘッド4には、各吸気ポート16の気筒2側の開口をそれぞれ開閉する吸気弁18と、各排気ポート17の気筒2側の開口をそれぞれ開閉する排気弁19とが設けられている。
シリンダヘッド4には、燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)22が設けられている。インジェクタ22は、噴射口が形成された先端部が燃焼室天井面6aの中央付近に位置して燃焼室6の中央を臨むように取り付けられている。インジェクタ22は、燃焼室天井面6aの中央付近からピストン冠面5aに向かって、気筒2の中心軸を中心としたコーン状(詳しくはホローコーン状)に燃料を噴射するように構成されている。コーンのテーパ角(噴霧角)は、例えば90°〜100°である。
本実施形態では、インジェクタ22として、外開式のインジェクタが用いられている。なお、インジェクタ22は、前記のように気筒2の中心軸を中心としたコーン状に燃料を噴射可能なものであればどのような構成のものであってもよく、外開式に限らず、VCO(Valve Covered Orifice)ノズルタイプのインジェクタや、先端部に複数の噴孔が設けられかつ所定の噴霧角で燃料を噴射するマルチホールタイプのインジェクタや、ホロ−コーン状に燃料を噴射するスワールインジェクタであってもよい。
シリンダヘッド4には、燃焼室6内の混合気を点火するための点火プラグ(点火装置)23が設けられている。点火プラグ23は、火花を放電して混合気に点火エネルギーを付与する電極が形成された電極部23aを有する。点火プラグ23は、電極部23aが燃焼室天井面6aの中央付近に位置して燃焼室6の中央を臨むように配置されている。
シリンダヘッド4には、さらに、燃焼室6内に水を噴射する水噴射装置24が設けられている。水噴射装置24は、噴射口が形成された先端部が燃焼室天井面6aの中央付近に位置して燃焼室6の中央を臨むように取り付けられている。水噴射装置24は、この天井面6aの中央付近からからピストン冠面5aに向かって、気筒2の中心軸を中心としたコーン状(詳しくはホローコーン状)に水を噴射するように構成されている。このコーンのテーパ角(噴霧角)は、例えば90°〜100°である。水噴射装置24としては、例えば、インジェクタ22と同様の構造を有する装置を適用することができる。以下では、適宜、水噴射装置24により燃焼室6に噴射された水を噴射水という。
なお、図2および燃焼室6の概略断面図である図3に示すように、インジェクタ22と水噴射装置24とは、その各先端部が燃焼室天井面6aの中央付近において近接するように配置されている。また、点火プラグ23は、その電極部23aが、これらインジェクタ22および水噴射装置24のうちインジェクタ22の先端部により近接するように配置されている。
図1に戻り、吸気通路30には、上流側から順に、エアクリーナ31と、吸気通路30を開閉するためのスロットルバルブ32とが設けられている。本実施形態では、エンジンの運転中、スロットルバルブ32は基本的に全開もしくはこれに近い開度に維持されており、エンジンの停止時等の限られた運転条件のときにのみ閉弁されて吸気通路30を遮断する。
排気通路40には、上流側から順に、排気を浄化するための浄化装置41、コンデンサー42が設けられている。浄化装置41は、例えば、三元触媒を内蔵している。
コンデンサー42は、排気通路40を通過する排気中の水(水蒸気)を凝縮するためのものである。コンデンサー42と水噴射装置24とは水供給通路61によって接続されており、コンデンサー42で生成された凝縮水は、水供給通路61を介して水噴射装置24に供給される。このように、本実施形態では、水噴射装置24は、排気から生成された水の供給を受けてこれを燃焼室6内に噴射する。より詳細には、水供給通路61には、コンデンサー42で生成された凝縮水を貯留する水タンク43が設けられるとともに、水タンク43内の水を圧送する水ポンプ44が設けられており、この水ポンプ44によって水タンク43から水噴射装置24に凝縮水が供給される。
排気通路40には、排気通路40を通過する排気の一部をEGRガスとして吸気通路30に還流するためのEGR装置46が設けられている。EGR装置46は、吸気通路30のうちスロットルバルブ32よりも下流側の部分と排気通路40のうち浄化装置41よりも上流側の部分とを連通するEGR通路47、および、EGR通路47を開閉するEGRバルブ48を有する。また、本実施形態では、EGR通路47に、これを通過するEGRガスを冷却するためのEGRクーラ49が設けられており、EGRガスはEGRクーラ49にて冷却された後吸気通路30に還流される。
(2)制御系統
(2−1)システム構成
図4は、エンジンの制御系統を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態のエンジンシステムは、PCM(パワートレイン・コントロール・モジュール、制御手段)100によって統括的に制御される。PCM100は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロプロセッサである。
車両には各種センサが設けられており、PCM100はこれらセンサと電気的に接続されている。例えば、シリンダブロック3には、エンジン回転数を検出するクランク角センサSN1が設けられている。また、吸気通路30を通って各気筒2に吸入される空気量を検出するエアフローセンサSN2が設けられている。また、車両には、運転者により操作される図外のアクセルペダルの開度(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサSN3が設けられている。
PCM100は、これらセンサSN1〜SN3等からの入力信号に基づいて種々の演算を実行して、点火プラグ23、インジェクタ22、水噴射装置24、スロットルバルブ32、EGRバルブ48、水ポンプ44等のエンジンの各部を制御する。
本実施形態では、EGRバルブ48は全運転領域において開弁され、全運転領域においてEGRガスが吸気通路30に還流される。
また、熱効率を高めるべく、点火プラグ23の点火時期(点火プラグ23が混合気を点火する時期)が、全運転領域において、熱発生率の重心、すなわち、燃焼室6に供給される燃料の全量(質量)の50%が燃焼を完了するタイミングが、膨張行程となるように制御される。
また、本実施形態では、全運転領域において予混合圧縮自着火燃焼(CI燃焼)が実施される。ただし、予混合圧縮自着火燃焼を実現するための各種制御が運転領域に応じて異なっている。
図5は、横軸がエンジン回転数、縦軸がエンジン負荷の制御マップである。本実施形態では、制御領域として、エンジン負荷が予め設定された第1負荷Tq1未満の低負荷領域A1と、エンジン負荷が第1負荷Tq1以上かつ第2負荷Tq2未満の中負荷領域A2と、エンジン負荷が第2負荷(基準負荷)Tq2以上の高負荷領域A3とが設定されている。以下に、各運転領域A1、A2、A3における制御内容について説明する。
(2−2)低負荷領域
図6は、低負荷領域A1における燃料の噴射パターンおよび熱発生率dQを概略的に示した図である。図6に示すように、低負荷領域A1では、一括噴射F10が行われ、1燃焼サイクルに燃焼室6に供給する燃料の全量が圧縮行程の前半にインジェクタ22から燃焼室6に噴射される。なお、この噴射量(インジェクタ22から噴射される燃料の量)は、アクセル開度等から算出されたエンジン負荷とエンジン回転数等から演算される。
このように、低負荷領域A1では、燃料の全量が圧縮行程前半に燃焼室6内に噴射されて空気と混合される。そして、この混合気がピストン5の圧縮作用により昇温および昇圧することで圧縮上死点付近において自着火し、これにより、予混合圧縮着火燃焼(CI燃焼)が実現される。
低負荷領域A1では、水噴射装置24による水噴射は停止される。
(2−3)中負荷領域
中負荷領域A2では、点火アシストによる予混合圧縮着火燃焼(SI+CI燃焼)が実施される。すなわち、燃焼室6に形成された混合気に点火プラグ23から放電を行い、点火プラグ23周りの混合気を強制的に着火して火炎伝播燃焼させる。そして、この火炎伝播燃焼によって燃焼室6内を昇温して他の混合気を自着火させる。
中負荷領域A2では、点火時期において、燃焼室6のうち点火プラグ23の電極部23aを含む中央側領域(第1領域)R1に形成される第1混合気G1の空燃比と、燃焼室6のうち中央側領域R1よりも外周側の外周側領域(第2領域)R2に形成される第2混合気G2の空燃比とが異なるように制御される。
燃焼室6の概略断面図である図3に示すように、中央側領域R1は、気筒2の中心軸に沿う方向から見ておよそキャビティ10が形成された領域であり、外周側領域R2は、キャビティ10よりも気筒2の径方向の外側の領域である。
図7および図8を用いて詳しく説明する。図7は、中負荷領域A2における、燃料噴射の噴射パターンと、点火時期と、熱発生率dQとを概略的に示した図である。図8は、中負荷領域A2における混合気の形成手順を説明するための図である。図8(1)〜(4)は、この順に時間が経過しており、図8の(1)は、吸気行程中の燃焼室6内の状態を、図8の(2)〜(4)は、圧縮行程中の燃焼室6内の様子を示している。
図8の(1)に示すように、インジェクタ22は、まず、燃焼室6の全域に燃料を拡散させるための第1燃料噴射F21を実施する。第1燃料噴射F21は、吸気行程から圧縮行程前期までの期間内に実施される。なお、本明細書において圧縮行程等の○○行程の前期、中期、後期は、この行程を3等分したときの前期、中期、後期のことを指し、○○行程の前半、後半は、この行程を2等分したときの前半、後半のことを指す。
第1燃料噴射F21の噴射量は、燃焼室6内の混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンになるように(混合気の空燃比A/Fが理論空燃比よりも大きくなり、混合気の空気過剰率λがλ>1となるように)設定される。すなわち、第1燃料噴射F21の噴射量は、燃焼室6内の空気を理論空燃比で割った値よりも小さくされる。
図8の(2)に示すように、第1燃料噴射F21の実施後しばらく後には、第1燃料噴射F21により噴射された燃料は燃焼室6のほぼ全域に拡散し、燃焼室6には理論空燃比よりもリーン(空気過剰率をλとするとλ>1)でほぼ均質な混合気が形成される。
次に、インジェクタ22は、外周側領域R2に燃料を偏在させるための第2燃料噴射F22を実施する。このとき、インジェクタ22は、図8の(3)に示すように、インジェクタ22から噴射された燃料がキャビティ10の周縁部10cと衝突するようなタイミングで燃料を噴射する。
図8の(3)に示すように、このように噴射された燃料はキャビティ10の周縁部10cへ至った後これに沿って燃焼室6の天井面6a側に向かい、キャビティ10の外周側すなわち外周側領域R2に導入される。第2燃料噴射F22は、例えば、圧縮行程中期(BTDC120°CAからBTDC60°CAまで)に実施される。
第2燃料噴射F22の噴射量は、外周側領域R2の空燃比が理論空燃比となるような量とされる。すなわち、第2燃料噴射F22の噴射量は、第1燃料噴射F21によって形成された燃焼室6の混合気の空燃比を理論空燃比から差し引いた値に、外周側領域R2に存在する空気の量をかけた値に設定される。
第2燃料噴射F22によって、中負荷領域A2では、図8の(4)に示すように、燃焼室6内が成層化される。すなわち、中央側領域R1に、第1燃料噴射F21によって噴射された燃料と空気との混合気であって理論空燃比よりもリーンな混合気(第1混合気G1)が形成され、外周側領域R2に、第1燃料噴射F21の燃料と第2燃料噴射F22の燃料と空気との混合気であって理論空燃比となる混合気(第2混合気G2)が形成される。この成層状態は点火時期まで維持され、点火時期においても、中央側領域R1の混合気の空燃比は理論空燃比よりもリーンとなり、外周側領域R2の混合気の空燃比は理論空燃比となる。中負荷領域A2では、中央側領域R1の混合気の空燃比は、例えば、20程度に制御される。
そして、圧縮上死点近傍で点火プラグ23が点火を行う。図7に示すように、本実施形態では、圧縮上死点よりもわずかに進角側の時期で点火が行われる。
ここで、前記のように、点火プラグ23の電極部23aは中央側領域R1内に配置されている。従って、図3に示すように、点火エネルギーは中央側領域R1に形成された第1混合気G1に供給され、第1混合気G1が火炎伝播燃焼(SI燃焼)を開始する。そして、この火炎伝播燃焼によって燃焼室6内が昇温され、外周側領域R2に形成された第2混合気G2が圧縮自着火燃焼(CI燃焼)する。
このように、中負荷領域A2では燃焼室6内が成層化されつつ点火アシストによる圧縮自着火燃焼が実施される。
図9は、中負荷領域A2および高負荷領域A3における、エンジン負荷と、各領域R1、R2の混合気の空燃比(点火時期における空燃比)との関係を示した図である。図9に示すように、中負荷領域A2では、エンジン負荷によらず点火時期での外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2が理論空燃比とされ、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1が、エンジン負荷によらず理論空燃比よりもリーンな所定の値(例えば20程度)とされる。なお、これを実現するために、中負荷領域A2では、第1燃料噴射F21の噴射量と第2燃料噴射F22の噴射量との比率がエンジン負荷によらずほぼ一定に維持される。
中負荷領域A2でも、水噴射装置24による水噴射は停止される。
(2−4)高負荷領域
高負荷領域A3でも、中負荷領域A2と同様に、燃焼室6内の混合気の成層化が行われるとともに、点火アシストによる予混合圧縮着火燃焼(SI+CI燃焼)が実施される。
一方、高負荷領域A3では、水噴射装置24による水噴射が実施される。ただし、高負荷領域A3のうちエンジン負荷が第3負荷(切替負荷)Tq3未満の高負荷第1領域A3_1と、エンジン負荷が第3負荷Tq3以上の高負荷第2領域A3_2とでは、水噴射の噴射パターンが異なっている。
図10、図11は、それぞれ、高負荷第1領域A3_1、高負荷第2領域A3_2における、燃料および水の噴射パターンと、点火時期と、熱発生率とを概略的に示した図である。
まず、高負荷領域A3全体での燃料噴射および点火制御について説明する。
図10および図11に示すように、高負荷領域A3でも、中負荷領域A2の第1燃料噴射F21の噴射タイミングと第2燃料噴射F22の噴射タイミングとほぼ同じタイミングで、第1燃料噴射F31と第2燃料噴射F32とが実施されて、中央側領域R1に比較的リーンな(空燃比および空気過剰率が大きい)混合気が形成され、外周側領域R2に中央側領域R1よりもリッチな(空燃比および空気過剰率が小さい)混合気が形成される。また、高負荷領域A3でも、中負荷領域A2と同様に圧縮上死点付近で点火が行われる。
ここで、高負荷領域A3では、燃焼室6内に供給せねばならない燃料の総量が中負荷領域A2よりも増大する。そのため、燃焼室6内の混合気の空燃比をリッチにする必要がある。ここで、外周側領域R2の混合気の空燃比をリッチ(中負荷領域A2よりもリッチ)にすると、外周側領域R2での圧縮自着火燃焼時に燃え残りが生じやすくなる。そこで、本実施形態では、中央側領域R1の混合気の空燃比をリッチ(中負荷領域A2よりもリッチ)にする。
すなわち、高負荷領域A3では、図9に示すように、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1(点火時期における空燃比)が、中負荷領域A2での中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1(点火時期における空燃比)よりもリッチにされる。ただし、高負荷領域A3でも、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1(点火時期における空燃比)は理論空燃比よりもリーンに維持される。そして、外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2(点火時期における空燃比)は理論空燃比とされる。
また、図9に示すように、高負荷領域A3では、エンジン負荷が高くなるほど中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1(点火時期における空燃比)がリッチにされる。例えば、図9の例では、エンジン負荷に比例して中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1(点火時期における空燃比)が低減される。なお、本実施形態では、高負荷領域A3において、第1燃料噴射F31の噴射量の割合(1燃焼サイクルあたりに燃焼室6に供給される燃料量の総量に対する割合)がエンジン負荷が高くなるほど増大されて、第2燃料噴射F32の噴射量の割合がエンジン負荷が高くなるほど低減される。
次に、水噴射の噴射パターンについて説明する。
高負荷第1領域A3_1では、水噴射の噴射パターンは、点火時期において外周側領域R2にのみ噴射水が存在する噴射パターン(第1水噴射パターン)とされる。
具体的には、高負荷第1領域A3_1では、第2燃料噴射F32と同様に、すなわち、図8の(3)で示した第2燃料噴射F22のように、水噴射装置24から噴射された水がキャビティ10の周縁部10cと衝突して燃焼室6の天井面6a側に向かい、キャビティ10の外周側すなわち外周側領域R2に導入されるようなタイミング(例えば、圧縮行程中期)で1回だけ水噴射W1が行われ、これにより外周側領域R2にのみ噴射水が導入される。
図12は、エンジン負荷と、中央側領域R1の噴射水の濃度(点火時期における噴射水の濃度)Cw_R1および外周側領域R2の噴射水の濃度(点火時期における噴射水の濃度)Cw_R2との関係を示したグラフである。図12に示すように、本実施形態では、高負荷第1領域A3_1において、外周側領域R2の噴射水の濃度Cw_R2はエンジン負荷が高くなるほど高くされる。
一方、高負荷第2領域A3_2では、水噴射の噴射パターンは、点火時期において中央側領域R1と外周側領域R2とに噴射水が存在する噴射パターン(第2水噴射パターン)とされる。また、このとき、中央側領域R1の噴射水の濃度よりも外周側領域R2の噴射水の濃度の方が高くなるように水が噴射される。
具体的には、まず、燃焼室6全体に噴射水が拡散するタイミングで第1水噴射W11が行われ、その後、高負荷第1領域A3_1での水噴射と同様に噴射水がキャビティ10の周縁部10cに衝突して外周側領域R2にのみ導入されるタイミングで追加の第2水噴射W12が行われる。例えば、図11に示すように、圧縮行程中期の比較的早いタイミングで第1水噴射W11が実施され、その後、圧縮行程の比較的遅いタイミングで第2水噴射W12が実施される。これにより、第1水噴射W11によって噴射水の濃度が比較的薄い混合気が中央側領域R1と外周側領域R2とに形成され、第2水噴射W12によって外周側領域R2の噴射水の濃度が高められる。
図12に示すように、本実施形態では、高負荷第2領域A3_2において、エンジン負荷が高くなるほど外周側領域R2の噴射水の濃度Cw_R2および中央側領域R1の噴射水の濃度Cw_R1はそれぞれ高くされる。これは、高負荷第2領域A3_2において、第1水噴射W11および第2水噴射W12の各噴射量がエンジン負荷が高くなるほど増大されることで実現される。
ただし、エンジン負荷に対する噴射水の濃度の増加割合は中央側領域R1の方が大きく、エンジン負荷が高くなるほど外周側領域R2の噴射水の濃度と中央側領域R1の噴射水の濃度との差が小さくなるように設定されている。
そして、本実施形態では、エンジン負荷が最大負荷Tq4において、すなわち、いわゆる全開領域において、外周側領域R2の噴射水の濃度Cw_R2と中央側領域R1の噴射水の濃度Cw_R1とが同じ値とされる。
ここで、図10および図11では、各水噴射W1、W11、W12がそれぞれ第2燃料噴射F32の後に実施される場合を示したが、水の噴射タイミングと燃料の噴射タイミングとは独立して設定することができ、高負荷第1領域A3_1の水噴射W1、高負荷第2領域A3_2の各水噴射W11、W12は、第2燃料噴射F32よりも前に実施されてもよい。例えば、高負荷第2領域A3_2の第1水噴射W11を、吸気行程中に行ってもよい。ただし、高負荷第1領域A3_1の水噴射W1と、高負荷第2領域A3_2の第2水噴射W12は、より確実に外周側領域R2にのみ噴射水を存在させることができるように前記のように圧縮行程後期に実施する。
次に、高負荷領域A3での点火時期の制御について説明する。
図13は、エンジン負荷と点火時期との関係を示した図である。図13に示すように、高負荷第2領域A3_2では、高負荷第1領域A3_1よりも点火時期が進角側の時期とされるとともに、エンジン負荷の増大に伴って進角側に制御される。なお、図13に示した例では、中負荷領域A2と高負荷第1領域A3_1とにおいて点火時期はエンジン負荷によらず同じ所定時期に維持される。
(3)作用等
以上のように、本実施形態では、全運転領域A1〜A3にて予混合圧縮着火燃焼が実現される。そのため、熱効率を高めることができる。
また、中負荷領域A2および高負荷領域A3において点火アシストを行っており、これら運転領域A2、A3において、点火時期を調整することで着火時期を適切な時期に制御することができ着火時期の制御性を高めることができる。
ここで、中負荷領域A2および高負荷領域A3では、燃焼室6に供給される燃料の総量が多くなり発熱量が多くなるため、燃焼騒音が増大しやすい。
これに対して、本実施形態では、これら運転領域A2、A3において、点火プラグ23の電極部23aを含む中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1を、外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2よりもリーンにして点火アシストを行っている。
そのため、点火エネルギーを受けて中央側領域R1で生じる火炎伝播燃焼(SI燃焼)を緩慢にして燃焼室6内の温度が急激に上昇するのを抑制することができ、これに続く外周側領域R2での混合気の圧縮自着火燃焼(CI燃焼)が過剰に早期に開始されることを抑制できるとともに、この圧縮自着火燃焼(CI燃焼)を緩慢にすることができる。従って、燃焼に伴う筒内圧の急激な上昇を抑制して燃焼騒音を小さくすることができる。
特に、本実施形態では、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1を理論空燃比よりもリーンにしている。そのため、中央側領域R1での火炎伝播燃焼(SI燃焼)およびこれに続く圧縮自着火燃焼(CI燃焼)をより確実に緩慢にすることができる。
しかしながら、高負荷領域A3では、エンジン負荷が高いために燃焼室6に供給せねばならない燃料の総量が増大するため、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1を中負荷領域A2よりもリッチにする必要があり、前記制御だけでは燃焼騒音を十分に抑制できない。
これに対して、高負荷領域A3では、点火時期において外周側領域R2に噴射水が存在するように制御される。そのため、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1をリッチにして高いエンジン出力を実現しつつ、燃焼騒音を小さく抑えることができる。
図14および図15を用いて具体的に説明する。図14は熱発生率を示した図であり、図15は図3に対応する図である。
高負荷領域A3において、仮に水噴射を実施せずに中央側領域R1の混合気の空燃比を単純にリッチにすると、点火プラグ23周りで急激な火炎伝播燃焼(SI燃焼)が生じ、周辺の温度が急激に上昇する。そのため、この場合には、図15に示すように、中央側領域R1の外周部分においても混合気が自着火してしまい、圧縮自着火燃焼(CI燃焼)が過剰に早期に開始することになる。また、この中央側領域R1の外周部分に存在する混合気と外周側領域R2に存在する混合気とからなる多くの混合気が短期間で圧縮自着火燃焼(CI燃焼)を行うことになる。従って、この場合には、図14の破線に示すように、点火直後に燃焼室6全体の混合気が急激に燃焼し、筒内圧が急上昇して燃焼騒音が増大する。
これに対して、本実施形態では、点火時期において外周側領域R2に噴射水が存在しているため、外周側領域R2の混合気を気化潜熱により冷却するとともに、その比熱を大きくしてこの混合気の温度上昇を抑制できる。また、外周側領域R2に近接する中央側領域R1の外周部分の混合気の温度上昇も抑制できる。
そのため、点火プラグ23周りで急激な火炎伝播燃焼(SI燃焼)が生じても、その周辺の温度が急上昇するのを抑制することができ、中央側領域R1の外周部分および外周側領域R2での過早着火を抑制できるとともに、外周側領域R2での混合気の燃焼を緩慢にすることができる。すなわち、図3に示したように、中央側領域R1のほぼ全体で火炎伝播燃焼(SI燃焼)を生じさせて燃焼室6内の温度を緩やかに上昇させ、外周側領域R2でのみ圧縮自着火燃焼(CI燃焼)を実現することができ、図15の実線で示すように、圧縮着火燃焼に伴う熱発生率の立ち上がりを遅くかつ緩やかにすることができる。従って、燃焼騒音を小さくすることができる。
ただし、高負荷領域A3のうちエンジン負荷がより一層高く、中央側領域R1の混合気の空燃比をよりリッチにする必要がある高負荷第2領域A3_2では、外周側領域R2に噴射水を供給しただけでは、エンジン出力を確保しながら燃焼騒音を十分に小さくできない。
これに対して、本実施形態では、高負荷第2領域A3_2において、中央側領域R1にも点火時期に噴射水が存在するように水噴射を行っている。そのため、点火プラグ23周りでの火炎伝播燃焼自体を緩慢にすることができる。従って、燃焼室6内の急激な温度上昇を確実に抑えて、過早着火をより確実に防止できるとともに圧縮自着火燃焼をより緩慢にすることができ、燃焼騒音を効果的に小さくすることができる。
また、本実施形態では、高負荷第2領域A3_2において、エンジン負荷が増大するほど中央側領域R1の噴射水の濃度を特に高くして中央側領域R1の噴射水の濃度と外周側領域R2の噴射水の濃度の差を小さくしている。そのため、エンジン負荷の増大に伴って増大しやすい燃焼騒音を確実に小さく抑えることができる。特に、エンジン負荷が最大負荷Tq4となる全開領域では、中央側領域R1の噴射水の濃度と外周側領域R2の噴射水の濃度とを同じにしており、全開領域においても圧縮自着火燃焼を実現しつつ燃焼騒音を小さくすることができる。
ただし、このように中央側領域R1に噴射水を供給すると、火炎伝播燃焼およびそれに続く圧縮自着火燃焼が非常に緩慢となる結果、エンジン出力が低下するおそれがある。
すなわち、図16の熱発生率の図に示すように、中央側領域R1に噴射水を供給しない場合には、破線で示すように火炎伝播燃焼およびこれに続く圧縮自着火燃焼が比較的急激になる。これに対して、中央側領域R1に噴射水を供給すれば、図16の鎖線に示すように、これらの燃焼を緩慢にすることができる。しかしながら、この場合には、この鎖線に示すように、燃焼の終了時期および重心が遅角側となってしまい、エンジン出力が小さくなってしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、高負荷第2領域A3_2において、高負荷第1領域A3_1よりも点火時期を進角側にしている。そのため、図16の実線に示すように、燃焼の終了時期および重心を進角側にすることができる。従って、前記のように、高負荷第2領域A3_2において燃焼騒音を小さく抑えつつ、高いエンジン出力を確保できる。特に、エンジン負荷の増大に伴って点火時期をより進角側にしており、エンジン負荷に対応したエンジン出力を得ることができる。
(4)変形例
前記実施形態では、中央側領域R1と外周側領域R2の両領域に噴射水を供給する場合(高負荷第1領域A3_1での運転されている場合)に、エンジン負荷が高くなるほど中央側領域R1の噴射水の濃度Cw_R1と外周側領域R2の噴射水の濃度Cw_R2との差が小さくなるように制御する場合について説明したが、これら濃度の関係はこれに限らず、エンジン負荷によらず濃度差が一定となるようにしてもよい。ただし、前記のように、この差をエンジン負荷の増大に伴って小さくし、外周側領域R2の噴射水の濃度Cw_R2を高くすれば効果的に燃焼騒音を小さくできる。
また、前記実施形態では、中負荷領域A2および高負荷領域A3において中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1を理論空燃比および外周側領域R1の空燃比AF_R2よりもリーンとした場合について説明したが、空燃比の関係はこれに限らない。ただし、中央側領域R1の混合気の空燃比AF_R1をこのように十分にリーンにすれば、中央側領域R1で生じる火炎伝播燃焼を緩慢にして燃焼室6内の温度上昇を緩やかにできる。また、外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2が比較的リッチにされることで、より多くの燃料を圧縮自着火燃焼させることができ、熱効率を確実に高めることができる。
また、前記実施形態では、水噴射装置24の噴射時期を変更することで、噴射水を第1領域A1と外周側領域R2とに偏在させた場合について説明したが、噴射水を偏在させるための具体的な構成はこれに限らない。例えば、水噴射装置24として、異なる領域に水を噴射可能なもの、例えば、異なる噴射角度で水を噴射することが可能なものを用いて、この噴射領域(噴射角度)を変更することで水を偏在させてもよい。同様に、インジェクタ22においても、噴射領域の変更等によって燃料を偏在させてもよい。
また、前記実施形態では、中負荷領域A2および高負荷領域A3において外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2を理論空燃比とした場合について説明したが、この空燃比はこれに限らない。ただし、外周側領域R2の混合気の空燃比AF_R2を理論空燃比とすれば、この混合気をより確実に圧縮自着火燃焼させることができるとともに圧縮自着火燃焼時の燃え残りを抑制して排気性能を良好にできる。
また、前記実施形態では、全運転領域においてEGRバルブ52を開弁してEGRガスを吸気通路30に還流させる場合について説明したが、一部の領域でのみEGRガスを還流させてもよい。また、EGR装置46を省略してもよい。ただし、中負荷領域A2および高負荷領域A3においてEGRガスを還流させれば、燃焼室6内の不活性ガスを多くして燃焼温度の急激な上昇およびこれに伴う燃焼騒音の増大をより確実に抑制できる。
また、エンジン本体の幾何学的圧縮比は前記に限らない。ただし、中負荷領域A2等において第1領域A1の混合気の空燃比をリーンとしながら適切な火炎伝播燃焼を実現するため、また、混合気の圧縮自着火燃焼を確実に実現するために、幾何学的圧縮比は前記実施形態のように設定されるのが好ましい。
1 エンジン本体
2 気筒
6 燃焼室
22 インジェクタ(燃料噴射装置)
23 点火プラグ(点火装置)
23a 電極部
24 水噴射装置
40 排気通路
46 EGR装置
100 PCM(制御手段)
A3 高負荷領域
R1 中央側領域(第1領域)
R2 外周側領域(第2領域)
Tq2 第2負荷(基準負荷)
Tq3 第3負荷(切替負荷)

Claims (7)

  1. 燃焼室が形成された気筒を有するエンジン本体を備え、所定の条件下において前記燃焼室内で燃料と空気の混合気を自着火させる予混合圧縮着火式エンジンであって、
    前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射装置と、
    前記燃焼室の中央を臨み前記燃焼室内の混合気を点火して当該混合気に点火エネルギーを付与する電極部を備えた点火装置と、
    前記燃焼室内に水を噴射して混合気に噴射水を供給する水噴射装置と、
    エンジン本体の少なくとも一部の運転領域で、前記燃焼室のうち前記点火装置の電極部を含む第1領域に形成された第1混合気が前記点火装置から付与された点火エネルギーを受けて燃焼し、その後、前記燃焼室のうち前記第1領域の外周側に位置する第2領域に形成された第2混合気が自着火するSI+CI燃焼が起きるように、前記点火装置、前記燃料噴射装置および前記水噴射装置を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記SI+CI燃焼の実行領域のうちエンジン負荷が予め設定された基準負荷以上の高負荷領域では、前記水噴射手段によって前記燃焼室内に水を噴射させるとともに、当該水噴射手段の噴射パターンを、エンジン負荷に応じて、前記点火装置の点火時期において前記第2領域にのみ噴射水が存在する第1水噴射パターンと、前記点火時期において前記第1領域と第2領域とに噴射水が存在する第2水噴射パターンと、の間で切り替えることを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  2. 請求項1に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記高負荷領域のうちエンジン負荷が予め設定された切替負荷未満の高負荷第1領域では、前記水噴射手段の噴射パターンを前記第1水噴射パターンとし、前記高負荷領域のうちエンジン負荷が前記切替負荷以上の高負荷第2領域では、前記水噴射手段の噴射パターンを前記第2水噴射パターンとすることを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  3. 請求項2に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、前記点火時期での前記第2領域の噴射水の濃度が前記第1領域の噴射水の濃度以上となり、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期での前記第1領域および前記第2領域の噴射水の濃度が高くなるように、かつ、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期での前記第1領域と前記第2領域の各噴射水の濃度の差が小さくなるように、前記水噴射手段を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  4. 請求項3に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、エンジン負荷が高くなるほど前記点火時期が進角側となるように前記点火装置を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  5. 請求項3または4に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、エンジン負荷が最大となる運転条件では、前記点火時期における前記第1領域の前記噴射水の濃度と前記第2領域の前記噴射水の濃度とが同じになるように前記水噴射手段を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記高負荷第2領域では、前記点火時期において前記第1混合気の濃度が理論空燃比および前記第2混合気の空燃比よりもリーンとなるように前記燃料噴射装置を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記エンジン本体の幾何学的圧縮比は16以上35以下であることを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
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