JP6252448B2 - 開閉器および電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力機器用の開閉器に関し、とくに遮断器や断路器として用いられる開閉器、あるいは電力変換装置の保護装置として用いられる開閉器に関する。
電力系統の送電網に接続された電力機器には、送電線への落雷事故による過電流から保護するために、その過電流を転流させるための開閉器が備えられている。この開閉器には、電力機器を構成する他の機器に過電流が流れるのを防ぐために、高速閉極する機能が必要である。同時に、この開閉器には過電流が除去された後の高速再起動のために、高速開極の機能も必要となる。
このような、閉極速度と開極速度とをバランスさせた開閉器として、可動部の可動範囲の中間位置で可動部に付設された2つのばねの荷重がつりあうように構成された開閉器が開示されている。このような開閉器においては、開極動作および閉極動作の両方でばね荷重を使用し、可動部の保持と駆動とに電磁駆動装置の電磁石の吸引力を用いて開極速度と閉極速度とをバランスさせている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−268683号公報(8−9頁、図9)
しかしながら、従来の開閉器において、開極動作および閉極動作の両方を高速化するためには、ばねの荷重を大きくする必要があり、そのばねを圧縮するために必要な電磁駆動装置の電磁石の吸引力を大きくする必要がある。その結果、電磁駆動装置が大型化するという問題があった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、電磁駆動装置を大型化せずに高速開極と高速閉極とを両立した開閉器を得るものである。
この発明に係る開閉器においては、固定鉄心と、この固定鉄心に対して開極位置および閉極位置との間を移動する可動鉄心と、前記可動鉄心を前記開極位置および前記閉極位置のそれぞれで吸着保持する永久磁石と、前記可動鉄心の前記開極位置側に配置された第1コイルと、前記可動鉄心の前記閉極位置側に配置された第2コイルと、前記可動鉄心に固定され前記固定鉄心に第1弾性体を介して接続された第1可動軸と、この第1可動軸に第2弾性体を介して接続され前記第1可動軸で可動距離を規制される第2可動軸と、この第2可動軸に絶縁ロッドを介して固定された可動接点と、この可動接点が接触および非接触となる固定接点と、前記第1コイルおよび第2コイルを励磁する駆動回路とを備えており、前記駆動回路は、開極動作においては、前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、閉極動作においては、前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流の立ち上がりよりも前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流の立ち上がりを速くしたものである。
この発明は、開極動作においては、前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、閉極動作においては、前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、前記永久磁石の磁束を強める磁束
を発生する励磁電流の立ち上がりよりも前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流の立ち上がりを速くしているので電磁駆動装置を大型化せずに高速開極と高速閉極とを両立した開閉器が得られる。

実施の形態1を示す開閉器の構成図である。 実施の形態1の駆動回路の構成図である。 実施の形態1の励磁電流を示す説明図である。 実施の形態1の開閉器の動作を示す説明図である。 実施の形態1の開閉器の動作を示す説明図である。 実施の形態1の駆動回路の動作を示す説明図である。 実施の形態2の駆動回路の構成図である。 実施の形態2の駆動回路の動作を示す説明図である。 実施の形態3の駆動回路の構成図である。 実施の形態3の駆動回路の動作を示す説明図である。 実施の形態3の励磁電流を示す説明図である。 実施の形態4の電力変換装置の構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における開閉器の構成図である。図1において、(a)は開極状態、(b)は開極から閉極への駆動途中の状態、(c)は閉極状態をそれぞれ示している。
本実施の形態における開閉器1は、固定接点2と、固定接点2に接触および非接触となる可動接点3と、可動接点3の固定接点2と接触する側の反対側に接続された絶縁ロッド4と、絶縁ロッド4の可動接点と接続する側の反対方向に接続された第2可動軸5と、第2可動軸5を開極方向に可動距離を規制する第1可動軸6と、第2可動軸5と第1可動軸6とが互いに反発するように第2可動軸5と第1可動軸6との間に取り付けられた第2弾性体である開極ばね7と、第1可動軸6に固定された可動鉄心101と、可動鉄心101を囲むように配置された固定鉄心102と、第1可動軸6と固定鉄心102との間にばね受け9を介して取り付けられた第1弾性体である閉極ばね8と、可動鉄心101を固定鉄心102の内空間の閉極側および開極側でそれぞれ吸着保持するように取り付けられた永久磁石105と、固定鉄心102の内空間で、可動鉄心101が閉極時に移動する側に配置された第2コイルである閉極コイル103と、固定鉄心102の内空間で、可動鉄心101が開極時に移動する側に配置された第1コイルである開極コイル104とを備えている。開閉器1は、閉極コイル103および開極コイル104に接続された駆動回路により開極動作時と閉極動作時とに駆動される。
なお、可動鉄心101、固定鉄心102、閉極コイル103、開極コイル104および永久磁石105で電磁駆動装置10を構成している。
第1可動軸6と第2可動軸5との接続関係について説明する。図1に示すように、第1可動軸の駆動装置10に対して反対側は箱状の形状であり、この箱状の形状の内部で第2可動軸5は開極ばね7を介して第1可動軸6に接続されている。第2可動軸5は、第1可動軸6の箱状の部分に形成された開口部から突出した形状であるが、第2可動軸5の駆動装置10側の端部は、開口部で可動が規制されるように開口部より大きな形状となっている。
図2は、本実施の形態における開閉器1を駆動する駆動回路200の構成図である。駆動回路200は、外部の直流電源205と接続される入力端子a、bの極性と内部端子c、dへの出力の極性とを切り替える極性切替回路201と、端子cに接続される第1励磁用回路203および第2励磁用回路204と、この第1励磁用回路203および第2励磁用回路204の出力を開極コイル104への出力端子hおよび閉極コイル103への出力端子gへの出力を切り替える励磁切替回路202とで構成されている。入力端子aは、外部の直流電源205のプラス側、入力端子bは、外部の直流電源205のマイナス側にそれぞれ接続されている。なお、外部の直流電源205は、コンデンサで構成された放電回路でもよい。
極性切替回路201は、入力端子a、bと内部の端子c、dとの間の接続を入れ替えることができるように第1開極スイッチ206と第1閉極スイッチ207とで構成されている。端子cには第1励磁用回路203と第2励磁用回路204とが並列接続されている。端子dには駆動回路200の外部で閉極コイル103および開極コイル104が接続されている。
図3は、本実施の形態の第1励磁用回路203の励磁電流と第2励磁用回路204の励磁電流とを示した特性図である。図3において、曲線33が第1励磁用回路203の励磁電流であり、曲線34が第2励磁用回路204の励磁電流である。第1励磁用回路203および第2励磁用回路204は、それぞれコイルとコイル自身の抵抗とで構成されており、第1励磁用回路203のインダクタンスは、第2励磁用回路204のインダクタンスよりも大きく設定されている。すなわち、第1励磁用回路203の励磁電流の時定数は、第2励磁用回路204の励磁電流の時定数よりも大きい。したがって、図3に示すように、第2励磁用回路204の励磁電流の立ち上がりは、第1励磁用回路203の励磁電流の立ち上がりよりも速くなる。
励磁切替回路202は、第1励磁用回路203の出力の内部端子fおよび第2励磁用回路204の出力の内部端子eと開極コイル104への出力端子hおよび閉極コイル103への出力端子gとの間の接続を入れ替えることができるように第2開極スイッチ208と第2閉極スイッチ209とで構成されている。
次に、駆動回路200の制御による開閉器1の動作について説明する。図4は、本実施の形態における開極状態と閉極状態との間での開閉器1の状態を示した説明図である。図4において、(a)は開極状態、(d)は閉極状態であり、(b)および(c)は閉極動作時の状態、(e)および(f)は開極動作時の状態を示している。また、図4において、白色矢印は永久磁石105が発生する磁束、黒色矢印は閉極コイル103および開極コイル104が発生する磁束の向きを示している。なお、駆動回路200の制御による開閉器1の動作は、駆動回路200を制御する別の制御装置(図示せず)からの指令に基づいて行われる。
また、図5は、可動鉄心101に作用する開極ばね7の荷重(曲線A)、閉極ばね8の荷重(曲線B)、永久磁石105による電磁力(曲線C)、閉極動作時の永久磁石、閉極コイル103および開極コイルによる電磁力の総和(曲線D)並びに開極極動作時の永久磁石、閉極コイル103および開極コイルによる電磁力の総和(曲線E)を示す説明図である。なお、曲線A+Bは、ばね荷重の総和を示す。図5において、横軸は可動鉄心101の位置、縦軸は電磁力またはばね荷重である。横軸の左端は可動鉄心の閉極位置、横軸の右端は可動鉄心の開極位置である。縦軸の原点は電磁力または荷重がゼロである。縦軸のプラス側は、コイルおよび永久磁石による電磁力に対しては閉極方向に働く力でありばね荷重に対しては開極方向に働く力であり、マイナス側はその逆に働く力である。なお、永久磁石から可動鉄心へ作用する磁力については、可動鉄心が移動しているときは吸引力、可動鉄心が開極位置および閉極位置に静止しているときは保持力と表現する。
さらに、図6は、閉極動作時および開極動作時の駆動回路200のスイッチ類のオンまたはオフ状態を示した説明図である。図6(a)は、閉極動作時の駆動回路の状態を示したもので、図6(b)は開極動作時の駆動回路の状態を示したものである。動作については、図1、図4、図5および図6に基づいて説明する。
図4(a)に示す開極位置では、可動鉄心101は固定鉄心102の右側(開極側)の内壁に永久磁石105の磁束(図4(a)の白色矢印)で吸着保持されている。このとき、図1(a)に示すように、閉極ばね8は第2可動軸6とばね受け9との間で閉極時よりも縮んだ状態で圧縮されており、開極ばね7は第2可動軸6と第1可動軸5との間の空間で閉極時よりも伸びた状態で圧縮されている。つまり、永久磁石105による保持力(図5の曲線C)が、閉極ばね8のばね荷重(図5の曲線B)よりも大きければ、可動鉄心101は開極位置で吸着保持される。
図4(d)に示す閉極位置では、可動鉄心101は固定鉄心102の左側(閉極側)の内壁に永久磁石105の磁束(図4(d)の白色矢印)で吸着保持されている。
このとき、図1(c)に示すように、閉極ばね8は第2可動軸6とばね受け9との間で開極時よりも伸びた状態で圧縮されており、開極ばね7は第2可動軸6と第1可動軸5との間の空間で開極時よりも縮んだ状態で圧縮されている。つまり、永久磁石105による保持力(図5の曲線C)が、開極ばね7のばね荷重と閉極ばね8のばね荷重の総和(図5の曲線A+B)よりも大きい場合、可動鉄心101は閉極位置で吸着保持される。
初めに閉極動作について説明する。
開極位置から閉極位置への駆動、つまり閉極動作においては、図6(a)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオフに設定され、第1閉極スイッチ207はオンに設定される。また、励磁切替回路202の第2開極スイッチ208はオフに設定され、第2閉極スイッチ209はオンに設定される。このように駆動回路のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図6(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。このとき、励磁切替回路202のスイッチ類の設定により、閉極コイル103は第1励磁用回路203に、開極コイル104は第2励磁用回路204にそれぞれ接続されている。
閉極コイル103は、図6(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れたときに、永久磁石105の磁束を強める磁束を発生するように巻かれている。また、開極コイル104は、図6(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れたときに、永久磁石105の磁束を打ち消す磁束を発生するように巻かれている。
第1励磁用回路203のインダクタンスは、第2励磁用回路204のインダクタンスよりも大きく設定されているので、第2励磁用回路204の励磁電流の時定数の方が第1励磁用回路203の励磁電流の時定数が小さいため、第2励磁用回路204の励磁電流の方が速く立ち上がる。そのため、第2励磁用回路204に接続されている開極コイル104の磁束は、閉極コイル103の磁束より速く立ち上がる。
図4(b)に示すように、閉極動作開始時は、開極コイル104の磁束が速く立ち上がる。このとき開極コイル104が発生する磁束は永久磁石105の磁束(白色矢印)を打ち消す磁束(黒色矢印)となるので、可動鉄心101の開極位置での保持力が弱められる。可動鉄心101の開極位置での保持力よりも圧縮されていた閉極ばね8の開放力が上回ると、可動鉄心101は、開極位置から閉極位置へ移動を開始する。
次に、図4(c)に示すように、開極コイル104の磁束よりも遅く立ち上がる閉極コイル103の磁束が立ち上がる。このとき閉極コイル103が発生する磁束は永久磁石105の磁束(白色矢印)を強める磁束(黒色矢印)となるので、可動鉄心101は、閉極位置への移動が加速される。図4(c)に示す閉極動作時の駆動途中で、図1(b)に示すように可動接点3が固定接点2に衝突する。可動鉄心101はさらに固定鉄心102の左側(閉極側)の内壁側へ駆動されるが、第2可動軸5は接点間の接触によって左側への移動は規制されているので、開極ばね7が圧縮されながら第1可動軸6は可動鉄心101と共に左側へ駆動される。
最後に、図4(d)に示すように、可動鉄心101は、固定鉄心102の左側(閉極側)の内壁に衝突した後、永久磁石105の磁束(白色矢印)で吸着保持されて閉極が完了する。
図4(b)の状態から(d)の状態に駆動されるときの可動鉄心101に作用する電磁力は、図5の曲線Dに示すように、開極位置で永久磁石の磁束が開極コイル104の磁束で打ち消される。そのため、閉極ばね8の開放力により可動鉄心101は、開極位置から閉極位置へ移動を開始する。移動が開始されたあとは可動鉄心101が固定鉄心102から離れるので永久磁石105による吸引力は弱くなる。閉極コイル103の磁束は、開極コイル104の磁束より遅く立ち上がる。閉極コイル103は永久磁石105の磁束を強める磁束を発生するので、閉極位置に近づいた固定鉄心101に作用する電磁力は、閉極位置へ近づくにしたがって急激に上昇する。
図4(d)に示すように閉極動作終了時は、可動鉄心101は固定鉄心102の左側(閉極側)の内壁に永久磁石105の磁束(図4(d)の白色矢印)で吸着保持されている。閉極動作終了時には、図1(c)に示すように、開極ばね7が圧縮された状態で接点間の接触が保たれる。
次に開極動作について説明する。
開極動作においては、図6(b)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオンに設定され、第1閉極スイッチ207はオフに設定される。また、励磁切替回路202の第2開極スイッチ208はオンに設定され、第2閉極スイッチ209はオフに設定される。このように駆動回路のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図6(b)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。このとき、励磁切替回路202のスイッチ類の設定により、閉極コイル103は第2励磁用回路204に、開極コイル104は第1励磁用回路203にそれぞれ接続されている。
図6(b)の黒矢印で示す電流の方向は、図6(a)に示す電流の流れと逆方向であるので、閉極コイル103は永久磁石105の磁束を打ち消す磁束を発生し、開極コイル104は永久磁石105の磁束を強める磁束を発生することになる。また、第1励磁用回路203のインダクタンスは、第2励磁用回路204のインダクタンスよりも大きく設定されているので、第2励磁用回路204の励磁電流の方が第1励磁用回路203の励磁電流より速く立ち上がる。そのため、第2励磁用回路204に接続されている閉極コイル103の磁束は、開極コイル104の磁束より速く立ち上がる。
図4(e)に示すように、開極動作開始時は、閉極コイル103の磁束が速く立ち上がる。このとき閉極コイル103が発生する磁束は永久磁石105の磁束(白色矢印)を打ち消す磁束(黒色矢印)となるので、可動鉄心101の閉極位置での保持力が弱められる。可動鉄心101の閉極位置での保持力よりも圧縮されていた開極ばね7と閉極ばね8との総荷重が上回ると、第1可動軸5を介して可動鉄心102は閉極ばね8を圧縮しながら閉極位置から開極位置へ移動を開始する。
次に、図4(f)に示すように、閉極コイル103の磁束よりも遅く立ち上がる開極コイル104の磁束が立ち上がる。このとき開極コイル104が発生する磁束は永久磁石105の磁束(白色矢印)を強める磁束(黒色矢印)となるので、可動鉄心101は、開極位置への移動が加速される。図4(f)に示す閉極動作時の駆動途中で、図1(b)に示すように第2可動軸5が第1可動軸6の開口部に衝突する。可動鉄心101はさらに固定鉄心102の右側(開極側)の内壁側へ駆動されるが、第2可動軸5は接第1可動軸6と共に右側へ移動するので、可動接点は固定接点から離れる。
最後に、図4(a)に示すように、可動鉄心101は、固定鉄心102の右側(開極側)の内壁に衝突した後、永久磁石105の磁束(白色矢印)で吸着保持されて開極が完了する。
図4(e)の状態から(a)の状態に駆動されるときの可動鉄心101に作用する電磁力は、図5の曲線Eに示すように、閉極位置で永久磁石の磁束が閉極コイル103の磁束で打ち消される。そのため、閉極ばね7の開放力により可動鉄心101は、閉極位置から開極位置へ移動を開始する。移動が開始されたあとは可動鉄心101が固定鉄心102から離れるので永久磁石105による吸引力は弱くなる。開極コイル104の磁束は、閉極コイル103の磁束より遅く立ち上がる。開極コイル104は永久磁石105の磁束を強める磁束を発生するので、開極位置に近づいた固定鉄心101に作用する電磁力は、開極位置へ近づくにしたがって急激に上昇する。
本実施の形態の開閉器においては、閉極動作時に、開極コイルの磁束で永久磁石の磁束を打ち消して永久磁石による可動鉄心の開極位置での保持力を弱めると共に、開極コイルの磁束より遅く立ち上がる閉極コイルの磁束で永久磁石の磁束を強めて永久磁石による可動鉄心の閉極位置への吸引力を強めている。また、開極動作時に、閉極コイルの磁束で永久磁石の磁束を打ち消して永久磁石による可動鉄心の閉極位置での保持力を弱めると共に、閉極コイルの磁束より遅く立ち上がる開極コイルの磁束で永久磁石の磁束を強めて永久磁石による可動鉄心の開極位置への吸引力を強めている。
つまり、本実施の形態の開閉器においては、開極コイルおよび閉極コイルそれぞれが開極動作および閉極動作のみにそれぞれ駆動されるのではなく、開極動作時には閉極コイルが永久磁石の磁束を強める磁束を発生し、閉極動作時には開極コイルが永久磁石の磁束を強める磁束を発生するように構成されている。
このように構成された開閉器は、電磁駆動装置を大型化せずに高速開極と高速閉極とを両立することができる。
なお、本実施の形態において、第1励磁用回路203のインダクタンスは、第2励磁用回路204のインダクタンスよりも大きく設定することで、第2励磁用回路204の励磁電流の方が第1励磁用回路203の励磁電流より速く立ち上がるように設定しているが、その立ち上がりの傾きの差について説明する。
図4に示したように、閉極開始または開極開始されると、永久磁石の保持力を打ち消すように一方のコイルの磁束が速く立ち上がる。閉極ばねあるいは開極ばねの開放力によって可動鉄心の移動が開始されるが、可動鉄心が固定鉄心のほぼ中央(図4の(c)あるは(f))の位置になったときに永久磁石の吸引力を強めるように他方のコイルの磁束が遅く立ち上がるのが望ましい。したがって、励磁電流の立ち上がりの傾きの差は、永久磁石の磁力、可動鉄心や固定鉄心の材質や構造、閉極ばねや開極ばねの開放力、第1可動軸や第2可動軸の構造や接続関係によって決定される。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2における開閉器を駆動する駆動回路200の構成図である。本実施の形態における開閉器の構成は、実施の形態1の開閉器と同様であるが、駆動回路の内部構成が異なっている。
本実施の形態における駆動回路200は、実施の形態1の駆動装置において励磁切替回路202の構成を変更したものである。本実施の形態の励磁切替回路202は、第1励磁用回路203の出力の内部端子fおよび第2励磁用回路204の出力の内部端子eと開極コイル104への出力端子hおよび閉極コイル103への出力端子gとの間の接続を入れ替えることができるように、図7で示したように4つのダイオードで構成されている。具体的には、内部端子fと出力端子hとの間にはfからhが順方向となるダイオード211、内部端子fと出力端子gとの間にはfからgが逆方向となるダイオード212が接続されており、内部端子eと出力端子hとの間にはeからhが逆方向となるダイオード213、内部端子eと出力端子gとの間にはeからgが順方向となるダイオード214が接続されている。なお、本実施の形態で用いるダイオードは、順方向には電流が流れ、逆方向には電流が流れない機能を備えたものである。
なお、本実施の形態における駆動回路においては、励磁切替回路202を除き、極性切替回路201、第1励磁用回路203および第2励磁用回路204は、実施の形態1と同じ構成である。
図8は、閉極動作時および開極動作時の駆動回路200のスイッチ類のオンまたはオフ状態を示した説明図である。図8(a)は、閉極動作時の駆動回路の状態を示したもので、図8(b)は開極動作時の駆動回路の状態を示したものである。
開極位置から閉極位置への駆動、つまり閉極動作においては、図8(a)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオフに設定され、第1閉極スイッチ207はオンに設定される。このように極性切替回路201のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図8(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。このとき、励磁切替回路202のダイオードの整流特性により、閉極コイル103は第1励磁用回路203に、開極コイル104は第2励磁用回路204にそれぞれ接続される。
開極動作においては、図8(b)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオンに設定され、第1閉極スイッチ207はオフに設定される。このように極性切替回路201のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図8(b)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。このとき、励磁切替回路202のダイオードの整流特性により、閉極コイル103は第2励磁用回路204に、開極コイル104は第1励磁用回路203にそれぞれ接続されている。
本実施の形態の開閉器の閉極動作および開極動作において、閉極コイル103および開極コイル104と第1励磁用回路203および第2励磁用回路204との接続関係および電流の流れる方向は、実施の形態1の図5で示したものと同じになる。したがって、本実施の形態の開閉器は、実施の形態1と同様に、電磁駆動装置を大型化せずに高速開極と高速閉極を両立することができる。
また、本実施の形態の開閉器においては、励磁切替回路がダイオードによる整流回路で構成されているので、開極動作および閉極動作は極性切替回路201のスイッチ類の切り替えのみで動作でき、実施の形態1よりも動作が簡易となる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3における開閉器を駆動する駆動回路200の構成図である。本実施の形態における開閉器の構成は、実施の形態1の開閉器と同様であるが、駆動回路の内部構成が異なっている。
本実施の形態における駆動回路200は、実施の形態1の駆動装置において、第1励磁用回路203および第2励磁用回路204を除かれ、さらに励磁切替回路202をスイッチ回路210に変更したものである。
駆動回路200は、外部の直流電源205と接続される入力端子a、bの極性と内部端子c、dへの出力の極性とを切り替える極性切替回路201と、内部端子c、dの出力を開極コイル104および閉極コイル103へスイッチを介して接続をオンオフするスイッチ回路210とで構成されている。
極性切替回路201は、入力端子a、bと内部の端子c、dとの間の接続を入れ替えることができるように第1開極スイッチ206と第1閉極スイッチ207とで構成されている。端子cには内部端子e、fが接続されている。端子dには駆動回路200の外部で閉極コイル103および開極コイル104が接続されている。
スイッチ回路210は、内部端子e、fを入力側とし、この内部端子e、fと出力端子g、hとの間に設置されたスイッチで構成されている。
具体的には、内部端子eと出力端子gとの間にはスイッチ215、内部端子eと出力端子hとの間にはスイッチ216が接続されている。
図10は、閉極動作時および開極動作時の駆動回路200のスイッチ類のオンまたはオフ状態を示した説明図である。図10(a)は、閉極動作時の駆動回路の状態を示したもので、図10(b)は開極動作時の駆動回路の状態を示したものである。
初めに閉極動作について説明する。
開極位置から閉極位置への駆動、つまり閉極動作においては、図10(a)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオフに設定され、第1閉極スイッチ207はオンに設定される。このように駆動回路のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図10(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。また、スイッチ回路210のスイッチ215、2016はオンに設定されるが、後述するようにスイッチ215と216とがオンに設定される時刻に時間差が与えられている。
閉極コイル103は、図10(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れたときに、永久磁石105の磁束を強める磁束を発生するように巻かれている。また、開極コイル104は、図10(a)の黒矢印で示す方向に電流が流れたときに、永久磁石105の磁束を打ち消す磁束を発生するように巻かれている。
閉極動作においては、スイッチ215がオンに設定される時刻に対して、スイッチ216がオンに設定される時刻が早く設定されている。このように設定されているので、スイッチ216が先にオンとなるため開極コイル104の磁束は、閉極コイル103の磁束より先に立ち上がる。その後、スイッチ215が遅れてオンとなるため、閉極コイル103の磁束は、遅れて立ち上がる。
図11は、本実施の形態における励磁電流の特性図である。図11において、曲線43が永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流の立ち上がりの特性を示したものであり、曲線44が永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流の立ち上がりの特性を示したものである。閉極動作においては、開極コイル104には図11の曲線44に示す励磁電流が流れ、閉極コイル103には図11の曲線43に示す励磁電流が流れることになる。
このような手順で極性切替回路201およびスイッチ回路210が駆動されると、実施の形態1の図4で示したような磁束の発生によって閉極動作が行われる。
次に開極動作について説明する。
開極動作においては、図10(b)に示すように、駆動回路200の極性切替回路201の第1開極スイッチ206はオンに設定され、第1閉極スイッチ207はオフに設定される。このように駆動回路のスイッチ類が設定されると、閉極コイル103および開極コイル104には、それぞれ図10(b)の黒矢印で示す方向に電流が流れる。また、スイッチ回路210のスイッチ215、216はオンに設定されるが、後述するようにスイッチ215と216とがオンに設定される時刻に時間差が与えられている。
図10(b)の黒矢印で示す電流の方向は、図10(a)に示す電流の流れと逆方向であるので、閉極コイル103は永久磁石105の磁束を打ち消す磁束を発生し、開極コイル104は永久磁石105の磁束を強める磁束を発生することになる。
開極動作においては、スイッチ216がオンに設定される時刻に対して、スイッチ215がオンに設定される時刻が早く設定されている。このように設定されているので、スイッチ215が先にオンとなるため閉極コイル103の磁束は、開極コイル104の磁束より先に立ち上がる。その後、スイッチ216が遅れてオンとなるため、開極コイル104の磁束は、遅れて立ち上がる。
開極動作においては、開極コイル104には図11の曲線43に示す励磁電流が流れ、閉極コイル103には図11の曲線44に示す励磁電流が流れることになる。
このような手順で極性切替回路201およびスイッチ回路210が駆動されると、実施の形態1の図4で示したような磁束の発生によって閉極動作が行われる。なお、駆動回路200の制御による開閉器1の動作は、駆動回路200を制御する別の制御装置(図示せず)からの指令に基づいて行われる。
本実施の形態の開閉器においては、閉極動作時に、開極コイルの磁束で永久磁石の磁束を打ち消して永久磁石による可動鉄心の開極位置での保持力を弱めると共に、開極コイルの磁束より遅れて立ち上がる閉極コイルの磁束で永久磁石の磁束を強めて永久磁石による可動鉄心の閉極位置への吸引力を強めている。また、開極動作時に、閉極コイルの磁束で永久磁石の磁束を打ち消して永久磁石による可動鉄心の閉極位置での保持力を弱めると共に、閉極コイルの磁束より遅れて立ち上がる開極コイルの磁束で永久磁石の磁束を強めて永久磁石による可動鉄心の開極位置への吸引力を強めている。
つまり、本実施の形態の開閉器においては、開極コイルおよび閉極コイルそれぞれが開極動作および閉極動作のみにそれぞれ駆動されるのではなく、開極動作時には閉極コイルが永久磁石の磁束を強める磁束を発生し、閉極動作時には開極コイルが永久磁石の磁束を強める磁束を発生するように構成されている。
このように構成された開閉器は、電磁駆動装置を大型化せずに高速開極と高速閉極とを両立することができる。
なお、本実施の形態において、スイッチ回路210のスイッチ215、216がオンに設定される時刻に差を設けているが、その時間差について説明する。
図4に示したように、閉極開始または開極開始されると、永久磁石の保持力を打ち消すように一方のコイルの磁束が先に立ち上がる。閉極ばねあるいは開極ばねの開放力によって可動鉄心の移動が開始されるが、可動鉄心が固定鉄心のほぼ中央(図4の(c)あるは(f))の位置になったときに永久磁石の吸引力を強めるように他方のコイルの磁束が遅れて立ち上がるのが望ましい。したがって、励磁電流の立ち上がりの時間差は、永久磁石の磁力、可動鉄心や固定鉄心の材質や構造、閉極ばねや開極ばねの開放力、第1可動軸や第2可動軸の構造や接続関係によって決定される。
また、本実施の形態においては、極性切替回路201の出力端子cとスイッチ回路210の入力端子となる内部端子e、fとを直接接続しているが、端子cとfとの間および端子cとeとの間に実施の形態1で説明したコイルで構成された励磁用回路を挿入してもよい。励磁用回路を挿入することにより、励磁電流の立ち上がり特性を適宜制御できる。
実施の形態4.
図12は、実施の形態4における電力変換装置の構成図である。図12に示す電力変換器は、交流電力を直流電力に変換するMMC方式(Modular Multilevel Converter)の電力変換器である。本実施の形態の電力変換器300は、図12に示したように、三相の交流電力の入力系統に対して、各相と直流出力線との間に複数のパワーモジュール301が直列で接続されている。各パワーモジュール301は、2つのパワー半導体回路302が直列に接続されており、そのパワー半導体回路302と並列にエネルギー蓄積器としてコンデンサ303が接続されている。さらに各パワーモジュール301の入力端子と出力端子との間に開閉器304が並列に接続されている。
本実施の形態の電力変換装置300における開閉器の動作責務は、パワーモジュール301内のパワー半導体回路302が故障してこのパワー半導体回路302の電気的導通が失われた場合、電力変換装置300全体が運転停止してしまうことを防ぐことにある。パワー半導体回路302が故障して電気的導通が失われた場合、その故障したパワーモジュール301の入力端子と出力端子との間に接続された開閉器304を閉極することで、パワーモジュール301の出力を短絡させる。この場合、故障したパワーモジュール301の出力を短絡しても、直列接続するパワーモジュール301の個数に冗長性を持たせることで、電力変換器300は継続運転が可能となる。
このような電力変換装置において、パワーモジュール301の入力端子と出力端子との間に接続された開閉器304は、本来の動作責務として故障したパワーモジュール301の出力を短絡して電力変換装置300全体の運転を継続するために接続されている。
また、入力系統の短絡事故などによる短絡電流によってパワー半導体回路302が故障する恐れがある。しかしながら、短絡事故発生時に高速に開閉器304を閉極できれば、短絡電流は開閉器304を流れることになり、パワー半導体回路30に短絡電流が流れずパワー半導体回路302の故障を未然に防ぐことができる。
また、短絡事故が解消され短絡電流が消滅した後に高速に開閉器304を開極できれば、最小限の停止時間で電力変換器300の正常運転を再開することができる。このように、電力変換器において、開閉器が高速開極と高速閉極との両方の機能を備えていれば、入力系統に短絡事故などが発生しても、電力変換器の出力の負荷側から見れば電力変換器は瞬時停止しただけとなり、負荷側の装置が正常な運転を継続できる場合がある。
本実施の形態の電力変換装置においては、開閉器を実施の形態1または実施の形態2または実施の形態3で示した開閉器で構成したものである。このように構成することにより、電力変換装置は最小限の停止時間で正常運転を再開することができる。
従来の同様な電力変換器においては、開閉器304として機械式の開閉器の代わりにサイリスタなどの半導体素子が用いられているが、本実施の形態のように抵抗の小さい接点を有する安価な構成で開閉器304を実現できるため、連続通電性能に優れ低コストの電力変換器を提供することが可能である。
1 開閉器、 2 固定接点、 3 可動接点、 4 絶縁ロッド
5 第2可動軸、 6 第1可動軸、 7 開極ばね、 8 閉極ばね
9 ばね受け、10 電磁駆動装置
101 可動鉄心、 102 固定鉄心、 103 閉極コイル
104 開極コイル、 105 永久磁石
200 駆動回路、 201 極性切替回路、 202 励磁切替回路
203 第1励磁用回路、 204 第2励磁用回路、 205 直流電源
206 第1開極スイッチ、 207 第1閉極スイッチ
208 第2開極スイッチ、 209 第2閉極スイッチ、 210 スイッチ回路
211、212、213、214 ダイオード、 215、216 スイッチ
300 電力変換装置、 301 パワーモジュール
302 パワー半導体回路、303 コンデンサ、 304 開閉器

Claims (4)

  1. 固定鉄心と、
    この固定鉄心に対して開極位置および閉極位置との間を移動する可動鉄心と、
    前記可動鉄心を前記開極位置および前記閉極位置のそれぞれで吸着保持する永久磁石と、
    前記可動鉄心の前記開極位置側に配置された第1コイルと、
    前記可動鉄心の前記閉極位置側に配置された第2コイルと、
    前記可動鉄心に固定され前記固定鉄心に第1弾性体を介して接続された第1可動軸と、
    この第1可動軸に第2弾性体を介して接続され前記第1可動軸で可動距離を規制される第2可動軸と、
    この第2可動軸に絶縁ロッドを介して固定された可動接点と、
    この可動接点が接触および非接触となる固定接点と、
    前記第1コイルおよび第2コイルを励磁する駆動回路と
    を備えた開閉器であって、
    前記駆動回路は、
    開極動作においては、
    前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、
    閉極動作においては、
    前記第1コイルに対して前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流を流し、
    前記第2コイルに対して前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流を流し、
    前記永久磁石の磁束を強める磁束を発生する励磁電流の立ち上がりよりも前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束を発生する励磁電流の立ち上がりが速いこと
    を特徴とする開閉器。
  2. 前記駆動回路は、
    励磁電流の立ち上がりを制御する第1励磁用回路と、
    前記第1励磁用回路が制御する励磁電流の立ち上がりよりも速い立ち上がりの励磁電流を制御する第2励磁用回路と、
    前記第1励磁用回路および前記第2励磁用回路の入力端に対する直流電源からの入力極性を入れ替える機能を有する極性切替回路と、
    前記第1励磁用回路および前記第2励磁用回路のそれぞれの出力端に対する負荷を前記第1コイルおよび第2コイルのそれぞれに切り替える機能を有する励磁切替回路と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記励磁切替回路は、
    ダイオードによる整流回路で構成された
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の開閉器。
  4. パワー半導体回路とこのパワー半導体回路に並列に接続されたエネルギー蓄積器とで構成されたパワーモジュールの直列回路で構成された電力変換装置であって、
    前記パワー半導体回路の入力端子と出力端子との間に請求項1〜3のいずれか1項に記載された開閉器が接続されたことを特徴とする電力変換装置。
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