JP6251535B2 - アクセスポイント制御装置、アクセスポイント制御方法および画像形成装置 - Google Patents

アクセスポイント制御装置、アクセスポイント制御方法および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置などの電子機器に搭載された無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントを制御するアクセスポイント制御装置およびアクセスポイント制御方法、ならびにそのアクセスポイント制御装置を備える画像形成装置に関する。
たとえば特許文献1に開示されるように、近年、ノートパソコンやスマートフォンなどの無線LANクライアント(以下、「無線端末装置」と称する)間を、あるいは無線端末装置と有線LANとを無線LANで接続するための電波中継機である無線LANアクセスポイント(以下、「無線アクセスポイント」と略記する)が搭載された、画像形成装置などの電子機器が開発されている。
無線アクセスポイントは、自装置に予め設定されているSSID(Service Set Identifier)などの情報を含んだビーコン(beacon)と呼ばれる信号(以下、「ビーコン信号」と称する)を、定期的(たとえば100ミリ秒ごと)に外部へ送出するように動作しており、無線端末装置は、このビーコン信号を受信することで、無線アクセスポイントの存在を検出することができる。
このように、無線アクセスポイントは、無線端末装置が自装置に無線通信可能に接続されているか否かに拘わらず、外部へ電波を発信しているので、消費電力の観点から見ると無駄が多く、また、自装置の周囲の電波環境に対して不要に影響を及ぼしているという問題がある。
また、無線アクセスポイントには、SSID、セキュリティ方式、暗号方式および暗号化キーなど複数の項目によって構成される無線設定情報が予め設定されており、この無線設定情報に基づいて、無線アクセスポイントと無線端末装置とは、無線通信可能に接続されるが、無線アクセスポイントは、前記のように、SSIDなどの情報を含んだビーコン信号を常に発信しているので、第三者がいつでも不正なアクセスを試みることが可能であり、この不正なアクセスによって無線設定情報が漏洩してしまうおそれがある。
そして、無線設定情報が漏洩してしまった場合には、無線アクセスポイントに設定されている無線設定情報を変更するだけではなく、その無線設定情報を保持している一または複数の無線端末装置においても、無線設定情報を変更しなければならなくなるという問題もある。
上記の引用文献1には、画像形成装置に搭載される無線アクセスポイントを介して、無線端末装置をネットワークに接続する方法については開示されているが、無線アクセスポイントの動作を制御する方法については開示されていない。
特開2008−62440号公報
本発明の目的は、無線アクセスポイントによる消費電力を低減するとともに周囲の電波環境に与える影響を低減し、かつ第三者からの不正接続防止の性能を向上させることができるアクセスポイント制御装置、アクセスポイント制御方法および画像形成装置を提供することである。
発明は、無線アクセスポイントが搭載された電子機器に備えられるアクセスポイント制御装置であって、
ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報とが関連付けられた事前入力情報の入力に用いられる第1の入力部と
前記第1の入力部を介して入力された事前入力情報を記憶する記憶部と、
認証情報の入力に用いられる第2の入力部と、
前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御装置である。
また本発明は、無線アクセスポイントが搭載された電子機器に備えられるアクセスポイント制御装置であって、
前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報の入力に用いられる第1の入力部と
ユーザを認証するために用いられる認証情報を生成する認証情報生成部と、
前記第1の入力部を介して入力された無線設定情報と、前記認証情報生成部によって生成された認証情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
認証情報の入力に用いられる第2の入力部と、
前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御装置である。
また本発明は、記憶部、第1の入力部および第2の入力部を備え、無線アクセスポイントが搭載される電子機器であって、前記記憶部には、前記第1の入力部を介して入力された、ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報とが関連付けられた事前入力情報が記憶される電子機器の前記無線アクセスポイントを制御するアクセスポイント制御方法であって、
前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理工程と、
前記認証処理工程において前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御工程とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御方法である。
また本発明は、無線アクセスポイントと、
記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
請求項1または2に記載のアクセスポイント制御装置とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、無線アクセスポイントと、
記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記無線アクセスポイントを利用可能なユーザごとに、該ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報と、前記画像形成部が記録媒体上に画像を形成する際に用いられる印刷設定情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部と、
認証情報の入力に用いられる入力部と、
前記入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部と
前記無線アクセスポイントが無線通信を実行しているときに、該無線アクセスポイントを介して印刷指示が入力されると、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている印刷設定情報に基づいて画像が形成されるように、前記画像形成部を制御する印刷制御部とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、無線アクセスポイントによる消費電力を低減するとともに周囲の電波環境に与える影響を低減し、かつ第三者からの不正接続防止の性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の要部構成を示すブロック図である。 記憶部11に格納されるユーザ権限情報21の一例を説明するための図である。 記憶部11に格納されるグループ権限情報22の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのシーケンス図である。 画像形成装置1の表示部18に表示されるログイン画面D1の一例を示す図である。 画像形成装置1の表示部18に表示されるログイン失敗画面D2の一例を示す図である。 画像形成装置1の表示部18に表示される無線設定選択画面D3の一例を示す図である。 画像形成装置1の表示部18に表示される結果画面D4の一例を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16の動作を停止させるためのシーケンス図である。 画像形成装置1の表示部18に表示される結果画面D5の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1Bの要部構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る画像形成装置1には、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント(以下、「無線アクセスポイント」と略記する)が搭載されており、ノートパソコンやスマートフォンなどの無線LANクライアント(以下、「無線端末装置」と称する)2と無線LANで接続可能に構成されている。なお、以下では、本実施形態に係る画像形成装置1が、複数の部署を有する企業に設置され、その構成員によって用いられる場合を例に挙げて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の要部構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、記憶部11、制御部12、画像入力部13、画像処理部14、画像形成部15、無線アクセスポイント16、および操作パネル17などのハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。
記憶部11は、たとえば不揮発性の半導体メモリによって実現され、画像処理用の画像データ、ハードウェア各部を制御するための制御プログラム、無線アクセスポイント16の動作を制御するための制御プログラム、後述するユーザ権限情報21(図3参照)およびグループ権限情報22(図4参照)を含む権限情報データベース、ならびに無線アクセスポイント16を介して無線端末装置2から受信した画像データなどを記憶する。
制御部12は、ハードウェア各部を制御するCPU(Central Processing Unit)と、制御の際に必要なデータなどを一時的に保持するRAM(Random Access Memory)とを備えている。制御部12は、必要に応じて記憶部11から制御プログラムをロードし、ロードした制御プログラムを実行することにより、装置全体を画像形成装置1として動作させ、また、無線アクセスポイント16の動作を制御する。
本実施形態では、制御部12は、認証処理部、アクセスポイント動作制御部、および印刷制御部として機能する。また、制御部12によって、本発明に係るアクセスポイント制御方法が実行される。
入力部である操作パネル17は、ユーザの指示を受け付けるための各種ボタン、指示の確定を受け付けるエンターキー、テンキーなどを備えている。さらに、操作パネル17は、液晶ディスプレイなどによって実現される表示部18を備え、各種の画面を表示する。また、表示部18には、タッチセンサが付設されており、タッチパネルとして機能するように構成されている。操作パネル17を介して入力された指示およびデータは、制御部12へ渡される。
画像入力部13は、原稿の画像を光学的に読み取る読取手段であり、読取用の原稿に光を照射する光源およびCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどを備えている。画像入力部13では、所定の読取位置にセットされた原稿からの反射光像をイメージセンサに結像させ、RGB(R:Red,G:Green,B:Blue)のアナログ電気信号を出力する。画像入力部13が出力したアナログ電気信号は画像処理部14に入力される。
画像形成部15は、画像処理部14から出力される画像データに基づいて、用紙およびOHPフィルムなどの記録媒体上に画像形成を行う。そのため、画像形成部15は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受け付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器などを備えており、電子写真方式によって、ユーザが所望する画像を記録媒体上に形成する。
なお、本実施形態では、上記のように、画像形成装置1は、レーザ書込装置を用いた電子写真方式によって画像形成を行うように構成されているが、これに限らず、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式などの方式によって画像形成を行うように構成されてもよい。
画像処理部14は、画像入力部13を通じて入力されるアナログ電気信号を基にデジタル形式の画像データを生成し、画像の種類に応じた処理を施した後、出力用の画像データを生成する。生成した画像データは画像形成部15に出力される。
無線アクセスポイント16は、IEEE802.11諸規格(たとえばIEEE802.11a/b/g/n)に対応したアクセスポイントによって実現される。無線アクセスポイント16は、無線設定情報24(図3および図4参照)を設定可能であり、無線設定情報24には、SSID(Service Set Identifier)、セキュリティ方式、暗号方式、暗号化キー、チャンネル、電波強度など複数の項目についての情報が含まれる。
本実施形態では、無線設定情報24において、セキュリティ方式は、オープン認証(Open)、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA−PSK(Wi-Fi Protected Access Pre-Shared Key)、WPA2−PSK、WPA、およびWPA2の中から選択可能であり、暗号方式は、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)およびAES(Advanced Encryption Standard)の中から選択可能とされている。また、チャンネルは、1〜13の中から選択可能とされ、電波強度は、強・中・弱の中から選択可能とされている。
図3は、記憶部11に格納されるユーザ権限情報21の一例を説明するための図であり、図4は、記憶部11に格納されるグループ権限情報22の一例を説明するための図である。記憶部11には、これらユーザ権限情報21およびグループ権限情報22を含む権限情報データベースが予め格納される。
ユーザ権限情報21は、前記構成員ごとに予め作成されて、記憶部11の前記権限情報データベースに格納される。各ユーザ権限情報21は、図3に示すように、その構成員に関する情報であるユーザ情報23、その構成員によって予め設定された無線設定情報24、および、その構成員によって予め設定された印刷設定情報25を含んで構成される。すなわち、記憶部11には、前記構成員ごとに、ユーザ情報23と、無線設定情報24と、印刷設定情報25とが互いに関連付けられて格納される。
ユーザ情報23には、本実施形態では、その構成員(以下、「ユーザ」と称する)を識別するための文字列であるユーザID、そのユーザを認証するために用いられる文字列であるパスワード、そのユーザのメールアドレス、およびそのユーザが前記企業において所属している部署を示す所属グループなどの情報が含まれる。図3に示すユーザ権限情報21の例では、そのユーザが、「事業部」および「営業部」に所属していることが示されている。
なお、ユーザIDおよびパスワードは、そのユーザが、画像形成装置1にアクセス(ログイン)するための認証情報を構成している。本実施形態では、このように認証情報としてパスワードを用いているが、他の実施形態では、パスワードに代えて、指紋や虹彩などの生体情報が用いられてもよい。なお、生体情報が用いられる場合には、画像形成装置1には、別途に生体情報を読み取るための読取装置が設置される。この場合には、前記読取装置は、入力部として機能する。
無線設定情報24は、無線アクセスポイント16が無線端末装置2との間で無線通信を実行する際に用いられる無線通信設定用の情報を含んで構成され、無線設定情報24には、前述のSSID、セキュリティ方式、暗号方式、暗号化キー、チャンネル、電波強度などの情報のほかに、その無線設定に対して付された名称を示す情報が含まれる。
印刷設定情報25は、上記の無線設定情報24に基づいて無線アクセスポイント16と無線通信可能に接続された無線端末装置2から、該無線アクセスポイント16を介して画像形成装置1に送信された印刷ジョブの印刷を実行する際に用いられる印刷設定用の情報である。
印刷設定情報25には、カラー印刷の許否を示す情報、およびモノクロ印刷の許否を示す情報が含まれる。さらに、印刷設定情報25には、これらの情報に加えて、図示しないが、片面印刷・両面印刷などの印刷方法、長辺とじ・短辺とじなどのとじ方向、印刷品質、ページレイアウト、および変倍率などの各種の情報が含まれる。
一方、グループ権限情報22は、グループごとに予め作成されて、記憶部11の前記権限情報データベースに格納される。本実施形態では、グループ権限情報22は、「事業部」、「営業部」、「開発Gr」および「経理部」の各部署ごとに予め作成されている。
グループ権限情報22は、図4に示すように、その部署の名称を示す情報26、その部署について予め設定された無線設定情報24、およびその部署について予め設定された印刷設定情報25を含んで構成される。なお、グループ権限情報22に含まれる無線設定情報24および印刷設定情報25は、ユーザ権限情報21に含まれる無線設定情報24および印刷設定情報25と同一の項目から成るため、ここでは説明を省略する。
以下、本実施形態に係る画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16と無線端末装置2とを無線通信可能に接続する方法について説明する。なお、画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16は、無線端末装置2が1台も無線通信可能に接続されていない状態(以下、「待機状態」と称する)では、その動作が停止されているものとする。具体的には、無線アクセスポイント16は、待機状態では、SSIDなどを通知するためのビーコン信号を外部へ送出する動作が停止され、また、外部から送信された信号を受け付けない状態とされているものとする。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのシーケンス図である。先ず、ユーザによって、画像形成装置1の操作パネル17を介して、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのモードへ移行するための指示が与えられると、ステップs1で、表示プロセスは、表示部18にログイン画面D1を表示させる。ここで、表示プロセスとは、制御部12によって実行される、表示部18を制御するプロセスのことである。
図6は、画像形成装置1の表示部18に表示されるログイン画面D1の一例を示す図である。本実施形態では、前記のように、ユーザが画像形成装置1にログインするための認証情報として、ユーザIDとパスワードとが用いられるように構成されているので、ログイン画面D1には、ユーザIDを入力するための入力欄31と、パスワードを入力するための入力欄32と、入力内容を確定するためのOKボタン33とが設けられている。
このログイン画面D1が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、各入力欄31,32に予め設定しているユーザIDとパスワードとを入力し、OKボタン33を押圧すると、ステップs2で、表示プロセスは、入力されたユーザIDとパスワードとを認証プロセスに渡す。ここで、認証プロセスとは、制御部12によって実行される、ユーザを認証するためのプロセスのことである。
ステップs3で、認証プロセスは、受け取ったユーザIDおよびパスワードのうち、ユーザIDをストレージプロセスに渡す。ここで、ストレージプロセスとは、制御部12によって実行される、ストレージ管理用のプロセスのことである。
ステップs4で、ストレージプロセスは、受け取ったユーザIDを用いて、記憶部11の前記権限情報データベースを検索し、そのユーザIDに関連付けられているユーザ権限情報21およびグループ権限情報22を抽出する。
ここで、ユーザIDに関連付けられているユーザ権限情報21とは、そのユーザIDが、ユーザ情報23におけるユーザIDの項目に記述されているユーザ権限情報のことである。また、ユーザIDに関連付けられているグループ権限情報22とは、ユーザIDに関連付けられているユーザ権限情報21のユーザ情報23における所属グループの項目において設定されている部署の名称が、部署の名称を示す情報26に記述されているグループ権限情報のことである。
ステップs5で、ストレージプロセスは、抽出したユーザ権限情報21およびグループ権限情報22を、認証プロセスに渡し、ステップs6で、認証プロセスは、ステップs2で受け取ったユーザIDおよびパスワードと、ステップs5で受け取ったユーザ権限情報21およびグループ権限情報22とを用いて、認証処理を実行する。
認証処理では、先ず、ステップs2で受け取ったパスワードが、ステップs5で受け取ったユーザ権限情報21のユーザ情報23におけるパスワードの項目に記述されているパスワードに一致しているか否かが判定される。そして、判定の結果、一致していると判定された場合には、ステップs5で受け取ったユーザ権限情報21およびグループ権限情報22のそれぞれから、無線設定情報24における名称の項目に設定されている、無線設定の名称を示す情報を抽出する。
ステップs7で、認証プロセスは、認証結果を表示プロセスに渡す。具体的には、パスワードの不一致により認証に失敗した場合には、その旨を示す情報が認証結果として表示プロセスに渡される。一方、パスワードの一致により認証に成功した場合には、抽出された無線設定の名称を示す情報が、認証結果として表示プロセスに渡される。そして、ステップs8で、認証結果を受け取った表示プロセスは、表示部18に認証結果に応じた画面を表示させる。
図7は、画像形成装置1の表示部18に表示されるログイン失敗画面D2の一例を示す図である。表示プロセスは、認証に失敗した旨を示す情報を認証結果として受け取った場合には、図7に示すように、ログインに失敗したことを示す文字情報34、入力したユーザIDおよびパスワードの確認を促す文字情報35、およびOKボタン36が設けられたログイン失敗画面D2を表示部18に表示させる。このログイン失敗画面D2が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、OKボタン39を押圧すると、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのシーケンスは終了する。
一方、表示プロセスは、無線設定の名称を示す情報を認証結果として受け取った場合には、そのユーザが利用可能な無線設定のうちの一の無線設定をユーザに選択させるための無線設定選択画面D3を表示部18に表示させる。
図8は、画像形成装置1の表示部18に表示される無線設定選択画面D3の一例を示す図である。無線設定選択画面D3には、本実施形態では、無線アクセスポイント16の起動の要否をユーザに選択させるためのラジオボタン37と、利用可能な無線設定のうちの一の無線設定をユーザに選択させるためのラジオボタン38と、入力内容を確定するためのOKボタン39とが設けられている。
なお、ラジオボタン38は、ラジオボタン37において無線アクセスポイント16の起動が必要である旨が選択されている状態においてのみ、選択可能となるようにされている。図8では、ログインに成功したユーザが所属している部署が、「営業部」である場合を例示している。
この無線設定選択画面D3が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、ラジオボタン37によって無線アクセスポイント16の起動が必要ではない旨を選択して、OKボタン39を押圧すると、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのシーケンスは終了する。
一方、無線設定選択画面D3が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、ラジオボタン37によって無線アクセスポイント16の起動が必要である旨を選択して、OKボタン39を押圧すると、ステップs9で、表示プロセスは、ラジオボタン38によって選択されている無線設定の名称を示す情報を選択情報として認証プロセスに渡す。
ステップs10で、認証プロセスは、ステップs5で受け取ったユーザ権限情報21およびグループ権限情報22に含まれる無線設定情報24のうち、ステップs9で受け取った無線設定の名称を示す情報が、名称の項目に設定されている無線設定情報24を抽出する。そして、抽出した無線設定情報24を、無線アクセスポイント16の動作の開始を要求する開始要求指示とともに、無線プロセスに渡す。ここで、無線プロセスとは、制御部12によって実行される、無線アクセスポイント16の動作制御用のプロセスのことである。
無線プロセスは、認証プロセスから開始要求指示を受け取ると、ステップs11で、併せて受け取った無線設定情報24を無線アクセスポイント16に設定して、無線アクセスポイント16の動作を開始させる。
このようにして、待機状態であった無線アクセスポイント16が起動されると、無線アクセスポイント16は、ステップs10で無線プロセスが受け取った無線設定情報24において設定されているSSIDなどを通知するためのビーコン信号を、外部へ定期的(たとえば100ミリ秒ごと)に送出する動作を開始する。
無線アクセスポイント16が起動すると、ステップs12で、無線プロセスは、無線アクセスポイント16の動作を開始させる処理が完了した旨を示す情報を、認証プロセスに渡す。
ステップs13で、認証プロセスは、ステップs11において無線アクセスポイント16に対して設定された無線設定情報24を、無線設定結果として表示プロセスに渡す。表示プロセスは、この無線設定結果を受け取ると、ステップs14で、表示部18に無線設定情報24の内容を示す結果画面D4を表示させる。
図9は、画像形成装置1の表示部18に表示される結果画面D4の一例を示す図である。結果画面D4には、本実施形態では、無線設定情報24の内容として、無線設定の名称、SSID、セキュリティ方式、暗号方式、および暗号化キーを示す文字情報40が表示されるとともに、OKボタン41が設けられている。そして、この結果画面D4が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、OKボタン41を押圧すると、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのシーケンスは終了する。
上記のようにして、無線アクセスポイント16が起動し、無線アクセスポイント16からビーコン信号がブロードキャストされると、ビーコン信号を受け取ったユーザの無線端末装置2は、ビーコン信号に含まれているSSIDと自装置において予め設定されているSSIDとを照合し、一致が確認されると、オーセンティケーション(Authentication)のフェーズに移行する。
オーセンティケーションは、事前にお互いが設定していた認証方式で、認証パケットを送受信することによって行われ、この認証によって、正しいクライアントであると判断されると、無線端末装置2は、無線アクセスポイント16に接続要求(Association Request)を行い、この要求に対して、無線アクセスポイント16が許可を応答(Association Response)することで、接続が完了し、無線端末装置2と無線アクセスポイント16との間で無線通信が可能となる。
なお、本実施形態では、上記のように、無線端末装置2と無線アクセスポイント16との接続手順として、パッシブスキャンの方式を用いているが、アクティブスキャンの方式が用いられてもよい。
このようにして、無線端末装置2と無線アクセスポイント16とが無線通信可能に接続されると、ユーザは、無線端末装置2に格納されている画像データなどのデータを印刷するための印刷指示を、無線アクセスポイント16を介して画像形成装置1に与えることが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置1では、ユーザ権限情報21およびグループ権限情報22にはそれぞれ、前述のように、無線設定情報24と印刷設定情報25とが関連付けて格納されている。そして、画像形成装置1の制御部12は、無線端末装置2から無線アクセスポイント16を介して印刷ジョブが与えられると、その印刷ジョブを実行する際に、無線アクセスポイント16に設定されている無線設定情報24に関連付けられている印刷設定情報25でその印刷ジョブが印刷されるように、画像形成部15を制御するように構成されている。
したがって、ユーザは、無線端末装置2に格納されているデータを無線LAN経由で画像形成装置1によって印刷しようとする場合、無線設定選択画面D3において、ラジオボタン38を操作し、所望の印刷設定情報25が関連付けられている無線設定の名称を選択することで、所望の印刷設定で、該データを無線LAN経由で印刷することが可能となる。
図10は、本実施形態に係る画像形成装置1に搭載される無線アクセスポイント16の動作を停止させるためのシーケンス図である。画像形成装置1において、無線アクセスポイント16が動作している状態において、ユーザによって、操作パネル17を介して、ログアウトを要求する指示が与えられると、ステップs21で、表示プロセスは、ログアウトを要求するログアウト要求指示を、認証プロセスに渡す。
ステップs22で、認証プロセスは、無線アクセスポイント16の動作の停止を要求する停止要求指示を、無線プロセスに渡す。無線プロセスは、認証プロセスから停止要求指示を受け取ると、ステップs23で、無線アクセスポイント16の動作を停止する処理を実行する。この処理によって、無線アクセスポイント16の動作が停止されると、無線アクセスポイント16は待機状態となる。
無線アクセスポイント16の動作が停止されると、ステップs24で、無線プロセスは、無線アクセスポイント16の動作を停止させる処理が完了した旨を示す情報を、認証プロセスに渡す。
ステップs25で、認証プロセスは、ログアウト処理を実行する。具体的には、認証に用いられた認証情報を取り消す動作を行う。そして、ステップs26で、認証プロセスは、ログアウト処理が完了した旨を示す情報を表示プロセスに渡し、ステップs27で、表示プロセスは、表示部18にログアウト処理の完了結果を示す結果画面D5を表示させる。
図11は、画像形成装置1の表示部18に表示される結果画面D5の一例を示す図である。結果画面D5には、本実施形態では、無線アクセスポイント16の動作を停止した旨を示す文字情報42、およびログアウトが完了した旨を示す文字情報43が表示されるとともに、OKボタン44が設けられる。そして、この結果画面D5が表示部18に表示されている状態において、ユーザが、操作パネル17を介して、OKボタン44を押圧すると、無線アクセスポイント16の動作を停止させるためのシーケンスは終了する。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが利用したいときにだけ無線アクセスポイント16を動作させることができるので、無線アクセスポイントを常時動作させる場合と比較して、無線アクセスポイント16による消費電力を低減することができ、また、装置周囲の電波環境に対して不要に影響を及ぼすことを防止することができる。さらには、第三者による不正なアクセスのリスクを低減することができる。
また、本実施形態によれば、ユーザごとに設定された無線設定情報24で、無線アクセスポイント16の動作を開始させることができる。換言すれば、無線アクセスポイント16を、そのユーザだけが接続可能な状態にすることができる。
したがって、第三者による不正なアクセスによって一のユーザに設定された無線設定情報24が漏洩してしまったとしても、該ユーザの無線端末装置2に設定されている無線設定情報24と、画像形成装置1の記憶部11に格納されている該ユーザのユーザ権限情報21における無線設定情報24とを変更するだけで対処することができる。
また、本実施形態によれば、無線設定情報24には、印刷設定情報25が関連付けられており、無線端末装置2と無線アクセスポイント16とが無線通信可能に接続されているときに、無線端末装置2から無線LAN経由で印刷ジョブが送信されると、画像形成装置1は、無線アクセスポイント16に設定されている無線設定情報24に関連付けられている印刷設定情報25を用いて、その印刷ジョブを実行するように構成されている。
したがって、予め所望の印刷設定を印刷設定情報25に格納しておくことにより、ユーザは、無線端末装置2に格納されている画像データなどのデータを、無線LAN経由で印刷する際に、別途に印刷設定をすることなく、容易に所望の印刷設定でデータを印刷することができる。
(第2の実施形態)
図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aの要部構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像形成装置1Aは、NFC(Near Field Communication)リーダ19が新たに設けられている点を除き、他の構成については、前述の第1の実施形態に係る画像形成装置1と同様に構成されている。そこで、画像形成装置1Aにおいて、画像形成装置1と同一の構成については、同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、たとえばコンビニエンスストアなど公共の場所に設置され、不特定のユーザによって用いられる場合を想定している。第1の実施形態に係る画像形成装置1では、ユーザ権限情報21を予め記憶部11に格納しておく必要があったが、本実施形態では、前記のような利用シーンを想定しているため、画像形成装置1Aの記憶部11に対して、ユーザ権限情報21を事前に格納しておくことは現実的ではない。
そこで、このような不具合を解消するために、本実施形態に係る画像形成装置1Aでは、第1の実施形態に係る画像形成装置1の構成に加えて、近距離無線通信部として機能するNFCリーダ19が設けられている。NFCリーダ19は、たとえば操作パネル17の近傍に設置される。本実施形態では、NFCリーダ19は、第1の入力部として機能し、操作パネル17は、第2の入力部として機能する。
なお、これに対応して、本実施形態では、無線端末装置2は、NFCリーダ19とデータ通信可能に構成されるものとし、たとえばNFC対応のIC(Integrated Circuit)チップが搭載されて構成される。
そして、このICチップ内には、その無線端末装置2を所有するユーザによって予め設定されたユーザ権限情報21が格納される。なお、本実施形態においては、ユーザ権限情報21には、少なくとも、そのユーザを認証するための認証情報と、無線設定情報24とが含まれていればよい。認証情報は、たとえば、第1の実施形態と同様に、ユーザIDとパスワードとによって実現されてもよく、パスワードだけ、あるいは生体情報だけによって実現されてもよい。なお、このユーザ権限情報21が事前入力情報に相当する。
以下、本実施形態に係る画像形成装置1Aに搭載される無線アクセスポイント16と無線端末装置2とを無線通信可能に接続する方法について説明する。なお、前記と同様に、画像形成装置1Aに搭載される無線アクセスポイント16は、無線端末装置2が無線通信可能に接続されていない待機状態では、その動作が停止されているものとする。
本実施形態では、ユーザによって、操作パネル17を介して、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのモードへ移行するための指示が与えられると、表示プロセスは、ユーザ権限情報21の送信を要求する文字情報を、表示部18の画面上に表示させる。この文字情報には、たとえば、ユーザの無線端末装置2をNFCリーダ19にかざす旨の指示が含まれる。
また、表示プロセスは、前記文字情報の表示に合わせて、NFCリーダ19の動作を開始させる。すなわち、NFCリーダ19は、動作開始の直前までは、近距離無線通信を行うことができない待機状態とされており、動作が開始されることによって、無線端末装置2のICチップ内に格納されているユーザ権限情報21を読み取り可能となる。
そして、ユーザが、無線端末装置2をNFCリーダ19にかざすことにより、無線端末装置2からNFCリーダ19へユーザ権限情報21が送信されると、表示プロセスは、送信されたユーザ権限情報21を、NFCリーダ19から取得し、取得したユーザ権限情報21を記憶部11に格納する。ユーザ権限情報21が記憶部11に格納されると、表示プロセスは、表示部18にログイン画面D1を表示させ、以降、図5に示すシーケンスに従って動作する。
なお、認証情報がパスワードだけである場合には、ログイン画面D1ではなく、ユーザIDを入力するための入力欄31を省略したログイン画面が表示される。また、認証情報が生体情報だけである場合には、ログイン画面には、生体情報を読み取るための動作をユーザに促す文字情報が表示される。さらに、認証情報がパスワードだけあるいは生体情報だけである場合には、図5に示すシーケンスにおいて、ステップs2では、入力されたパスワードあるいは生体情報だけが認証プロセスに渡され、ステップs3では、そのパスワードあるいは生体情報がストレージプロセスに渡される。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ権限情報21を予め記憶部11に格納しておくことができないような場合においても、第1の実施形態と同様に、ユーザが利用したいときにだけ無線アクセスポイント16を動作させることができるので、無線アクセスポイントを常時動作させる場合と比較して、無線アクセスポイント16による消費電力を低減することができ、また、装置周囲の電波環境に対して不要に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、ユーザごとに設定された無線設定情報24で、無線アクセスポイント16の動作を開始させることができる。換言すれば、無線アクセスポイント16を、そのユーザだけが接続可能な状態にすることができる。
したがって、第三者による不正なアクセスによってそのユーザに設定された無線設定情報24が漏洩してしまったとしても、該ユーザの無線端末装置2に設定されている無線設定情報24を変更するだけで対処することができる。なお、本実施形態では、図10に示す無線サクセスポイント16の動作を停止させる処理が完了すると、NFCリーダ19を介して入力された情報は消去される。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、コンビニエンスストアなど公共の場所に設置され、無線端末装置2に記憶されている画像データを、画像形成装置1Aで印刷するといった用途に、好適に用いることができる。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1Bの要部構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像形成装置1Bは、パスワード生成部20が新たに設けられている点を除き、他の構成については、前述の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aと同様に構成されている。そこで、画像形成装置1Bにおいて、画像形成装置1、画像形成装置1Aと同一の構成については、同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置1Bは、前記第2の実施形態と同様に、コンビニエンスストアなど公共の場所に設置され、不特定のユーザによって用いられる場合を想定している。本実施形態に係る画像形成装置1Bは、第2の実施形態に係る画像形成装置1Aの構成に加えて、一定時間だけ一度限り有効なワンタイムパスワードを生成するパスワード生成部20が設けられている。本実施形態では、第2の実施形態と同様に、NFCリーダ19は、第1の入力部として機能し、操作パネル17は、第2の入力部として機能する。また、パスワード生成部20は、認証情報生成部として機能する。
また、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、無線端末装置2には、NFC対応のICチップが搭載され、このICチップ内には、その無線端末装置2を所有するユーザによって予め設定されたユーザ権限情報21が格納されるが、本実施形態では、少なくとも、ユーザ権限情報21には、無線設定情報24が含まれていればよい。なお、このユーザ権限情報21が事前入力情報に相当する。
以下、本実施形態に係る画像形成装置1Bに搭載される無線アクセスポイント16と無線端末装置2とを無線通信可能に接続する方法について説明する。なお、前記と同様に、画像形成装置1Bに搭載される無線アクセスポイント16は、無線端末装置2が無線通信可能に接続されていない待機状態では、その動作が停止されているものとする。
本実施形態では、ユーザによって、操作パネル17を介して、無線アクセスポイント16の動作を開始させるためのモードへ移行するための指示が与えられると、制御部12は、ユーザ権限情報21の送信を要求する文字情報を、表示部18の画面上に表示させる。この文字情報には、たとえば、ユーザの無線端末装置2をNFCリーダ19にかざす旨の指示が含まれる。
また、制御部12は、前記文字情報の表示に合わせて、NFCリーダ19の動作を開始させる。すなわち、NFCリーダ19は、動作開始の直前までは、近距離無線通信を行うことができない待機状態とされており、動作が開始されることによって、無線端末装置2のICチップ内に格納されているユーザ権限情報21を読み取り可能となる。
そして、ユーザが、無線端末装置2をNFCリーダ19にかざすことにより、無線端末装置2からNFCリーダ19へユーザ権限情報21が送信されると、制御部12は、送信されたユーザ権限情報21を、NFCリーダ19から取得し、取得したユーザ権限情報21を記憶部11に格納する。
ユーザ権限情報21が記憶部11に格納されると、制御部12は、パスワード生成部20に認証情報として用いるためのワンタイムパスワードを生成させ、生成されたワンタイムパスワードを、記憶部11に格納するとともに、表示部18の画面上に一定時間だけ表示させる。そして、制御部12は、表示部18にログイン画面を表示させ、以降、図5に示すシーケンスに従って動作する。
なお、この場合のログイン画面には、ログイン画面D1とは異なり、ユーザIDを入力するための入力欄31は不要である。また、図5に示すシーケンスにおいて、ステップs2では、入力されたパスワードだけが認証プロセスに渡され、ステップs3では、そのパスワードがストレージプロセスに渡される。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ権限情報21を予め記憶部11に格納しておくことができないような場合においても、第1の実施形態と同様に、ユーザが利用したいときにだけ無線アクセスポイント16を動作させることができるので、無線アクセスポイントを常時動作させる場合と比較して、無線アクセスポイント16による消費電力を低減することができ、また、装置周囲の電波環境に対して不要に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、ユーザごとに設定された無線設定情報24で、無線アクセスポイント16の動作を開始させることができる。換言すれば、無線アクセスポイント16を、そのユーザだけが接続可能な状態にすることができる。
したがって、第三者による不正なアクセスによってそのユーザに設定された無線設定情報24が漏洩してしまったとしても、該ユーザの無線端末装置2に設定されている無線設定情報24を変更するだけで対処することができる。なお、本実施形態では、図10に示す無線サクセスポイント16の動作を停止させる処理が完了すると、NFCリーダ19を介して入力された情報は消去される。
本実施形態に係る画像形成装置1Bは、コンビニエンスストアなど公共の場所に設置され、無線端末装置2に記憶されている画像データを、画像形成装置1Bで印刷するといった用途に、好適に用いることができる。
(他の実施形態)
上記の各実施形態では、無線アクセスポイント16が搭載される電子機器として、画像形成装置1,1A,1Bを例に挙げて説明したが、これに限らず、無線アクセスポイントが搭載される電子機器としては、たとえば音楽再生装置や映像再生装置などであってもよい。
この場合には、ユーザの無線端末装置に記憶されている音楽データまたは映像データを、無線アクセスポイントを介して、その音楽再生装置または映像再生装置へ転送し、その音楽データの音声出力または映像データの映像出力をさせるといった利用シーンが実現される。
1 画像形成装置
2 無線端末装置
11 記憶部
12 制御部
13 画像入力部
14 画像処理部
15 画像形成部
16 無線アクセスポイント
17 操作パネル
18 表示部
21 ユーザ権限情報
22 グループ権限情報

Claims (5)

  1. 無線アクセスポイントが搭載された電子機器に備えられるアクセスポイント制御装置であって、
    ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報とが関連付けられた事前入力情報の入力に用いられる第1の入力部と
    前記第1の入力部を介して入力された事前入力情報を記憶する記憶部と、
    認証情報の入力に用いられる第2の入力部と、
    前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
    前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御装置。
  2. 無線アクセスポイントが搭載された電子機器に備えられるアクセスポイント制御装置であって、
    前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報の入力に用いられる第1の入力部と
    ユーザを認証するために用いられる認証情報を生成する認証情報生成部と、
    前記第1の入力部を介して入力された無線設定情報と、前記認証情報生成部によって生成された認証情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    認証情報の入力に用いられる第2の入力部と、
    前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
    前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御装置。
  3. 記憶部、第1の入力部および第2の入力部を備え、無線アクセスポイントが搭載される電子機器であって、前記記憶部には、前記第1の入力部を介して入力された、ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報とが関連付けられた事前入力情報が記憶される電子機器の前記無線アクセスポイントを制御するアクセスポイント制御方法であって、
    前記第2の入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理工程と、
    前記認証処理工程において前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御工程とを含むことを特徴とするアクセスポイント制御方法。
  4. 無線アクセスポイントと、
    記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    請求項1または2に記載のアクセスポイント制御装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 無線アクセスポイントと、
    記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記無線アクセスポイントを利用可能なユーザごとに、該ユーザを認証するために用いられる認証情報と、前記無線アクセスポイントが無線通信を実行するために用いられる無線設定情報と、前記画像形成部が記録媒体上に画像を形成する際に用いられる印刷設定情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部と、
    認証情報の入力に用いられる入力部と、
    前記入力部を介して入力された認証情報と、前記記憶部に記憶されている認証情報とを比較して、前記入力された認証情報のユーザを認証する認証処理部と、
    前記認証処理部によって前記入力された認証情報のユーザが認証されると、前記無線アクセスポイントを起動し、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている無線設定情報に基づいて、該無線アクセスポイントに無線通信を実行させるアクセスポイント動作制御部と
    前記無線アクセスポイントが無線通信を実行しているときに、該無線アクセスポイントを介して印刷指示が入力されると、認証されたユーザの認証情報に関連付けられている印刷設定情報に基づいて画像が形成されるように、前記画像形成部を制御する印刷制御部とを含むことを特徴とする画像形成装置。
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