JP2023068539A - プログラムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信装置とアクセスポイントとを接続させる機能の利便性を向上させるプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置では、通信装置と異なるアクセスポイントと通信装置との間での所定の接続方式による無線接続の確立のための通信を、情報処理装置と通信装置との間で実行する。実行される通信において、通信装置と異なるアクセスポイントの情報が送信される。また、該送信に対応するアクセスポイントが決定される。該決定では、情報処理装置および通信装置と異なる外部アクセスポイントが送信に対応するアクセスポイントとならない場合、情報処理装置をアクセスポイントとして設定し、該設定したアクセスポイントが送信に対応するアクセスポイントとして決定される。【選択図】図4
Description
本発明は、外部装置と無線接続の確立が可能なプログラムおよび方法に関する。
PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置が、プリンタ等の通信装置に、アクセスポイントに関する情報を送信し、当該通信装置と当該外部装置とを接続させる技術が知られている。
通信装置にアクセスポイントと接続するための接続情報を送信し、当該通信装置と当該アクセスポイントとを接続させる機能の利便性を向上させることが求められている。
本発明は、通信装置とアクセスポイントとを接続させる機能の利便性を向上させるプログラムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明に係るプログラムは、通信装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータを、前記通信装置と異なるアクセスポイントと前記通信装置との間での所定の接続方式による無線接続の確立のための通信を、前記情報処理装置と前記通信装置との間で実行する実行手段、前記実行手段により実行される通信において、前記通信装置と異なるアクセスポイントの情報を前記通信装置に送信する送信手段、前記送信手段による送信に対応するアクセスポイントを決定する決定手段、として機能させ、前記決定手段は、前記情報処理装置および前記通信装置と異なる外部アクセスポイントが前記送信に対応するアクセスポイントとならない場合、前記情報処理装置をアクセスポイントとして設定し、該設定したアクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントとして決定することを特徴とする。
本発明によれば、通信装置とアクセスポイントとを接続させる機能の利便性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態の通信システムに含まれる情報処理装置101及び通信装置151について説明する。本実施形態では、情報処理装置101としてスマートフォンを例示しているが、これに限定されない。例えば情報処理装置101として、携帯端末、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等、種々のものを適用可能である。また、通信装置151としてプリンタを例示しているが、これに限定されず、情報処理装置101と無線通信を行うことが可能な装置であれば、種々のものを適用可能である。例えば、プリンタであれば、インクジェットプリンタ、フルカラーレーザービームプリンタ、モノクロプリンタ等を適用可能である。また、プリンタのみならず複写機やファクシミリ装置、携帯端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、PDA、デジタルカメラ、音楽再生デバイス、テレビ、スマートスピーカ等を適用可能である。また、その他にも、複写機能、FAX機能、印刷機能等の複数の機能を備える複合機を適用可能である。
また、本実施形態では、情報処理装置101は、Wi-Fi Easy Connect(以下、WEC)(登録商標)と呼ばれる機能に対応している場合は、当該機能を実行可能である。WECとは、Wi-Fi Allianceで策定されたDevice Provisioning Protocol(以下、DPP)を用いて、他の装置のネットワークセットアップを実行する機能である。なお、他の装置のネットワークセットアップとは、具体的には、他の装置を、ネットワークを形成するアクセスポイントと接続させる処理である。
WECにおいては、「Configurator」という役割で動作する装置(以下、Configurator装置)と、「Enrollee」という役割で動作する装置(以下、Enrollee装置)との間で通信が行われる。Configurator装置はEnrollee装置からBootstrapping情報を取得する。Bootstrapping情報には、例えばEnrollee装置の識別情報(MACアドレス等)や、Enrollee装置とセキュアな通信を行うために用いられる公開鍵情報などが含まれる。本実施形態では、Bootstrapping情報を「WEC関連情報」として説明する。なお、他の情報がWEC関連情報として用いられても良い。そして、Configurator装置は、取得したBootstrapping情報を用いてEnrollee装置との無線通信を実行する。具体的には、例えば、Configurator装置は、Bootstrapping情報に含まれる公開鍵を用いてプロトコルキーを暗号化し、暗号化したプロトコルキーをEnrollee装置に送信する。そして、Configurator装置は、その暗号化したプロトコルキーに基づいて共通鍵を暗号化し、その共通鍵(共有鍵)を用いて暗号化した情報を、Enrollee装置に送信する。なお、ここで送信される情報は、具体的には例えば、アクセスポイントに接続するための接続情報である。そして、Enrollee装置は、Configurator装置から受信した接続情報を使ってアクセスポイントとの無線接続を確立する。なお、本実施形態におけるWECによるネットワークセットアップ処理においては、WECに対応している情報処理装置101は、Configurator装置として動作するものとして説明する。また、WECに対応している通信装置151は、Enrollee装置として動作するものとして説明する。
まず、本実施形態の情報処理装置101と、本実施形態の情報処理装置101と通信可能な通信装置151の構成について図1のブロック図を参照して説明する。また、本実施形態では以下の構成を一例として説明するが、図示された機能に限定されない。互いに通信可能な装置として適用可能な装置で実施可能な機能に対応する構成を適宜有する。
情報処理装置101は、入力インタフェース102、CPU103、ROM104、RAM105、外部記憶装置106、出力インタフェース107、表示部108、通信部110、近距離無線通信部111を有する。CPU103、ROM104、RAM105等によって、プログラムを実行する情報処理装置101のコンピュータが形成される。
入力インタフェース102は、キーボード109等の操作部が操作されることにより、ユーザからのデータ入力や動作指示を受け付けるためのインタフェースである。なお、操作部は、物理キーボードや物理ボタン等であっても良いし、表示部108に表示されるソフトキーボードやソフトボタン等であっても良い。すなわち、入力インタフェース102は、表示部108を介してユーザからの入力を受け付けても良い。
CPU103は、システム制御部であり、情報処理装置101の全体を制御する。ROM104は、CPU103が実行する制御プログラムやデータテーブル、組み込みオペレーティングシステム(以下、OSという。)プログラム等の固定データを記憶する。本実施形態では、ROM104に格納されている各制御プログラムは、ROM104に記憶されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウェア実行制御を行う。
RAM105は、バックアップ電源を必要とするSRAM(Static Random Access Memory)等で構成される。なお、RAM105は、不図示のデータバックアップ用の1次電池によってデータが保持されているため、プログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに記憶することができる。また、情報処理装置101の設定情報や情報処理装置101の管理データ等を格納するメモリエリアもRAM105に設けられている。また、RAM105は、CPU103の主メモリとワークメモリとしても用いられる。
外部記憶装置106は、通信装置151のネットワークセットアップを実行するためのアプリケーションプログラム(以後、設定アプリ)、通信装置151が解釈可能な印刷情報を生成する印刷情報生成プログラム等を保存している。設定アプリとは、通信装置151の接続先のアクセスポイントの設定をWEC等で行うためのアプリケーションプログラムである。なお、設定アプリは、ネットワークセットアップ以外の他の機能を備えていても良い。例えば、設定アプリは、通信装置151に印刷を実行させる機能や、通信装置151の原稿台にセットされた原稿をスキャンさせる機能、通信装置151の状態を確認する機能等を備えていても良い。設定アプリは、例えば、通信部110を介したインターネット通信によって、外部のサーバからインストールされることにより、外部記憶装置106に格納される。また、外部記憶装置106は、通信部110を介して接続している通信装置151との間で送受信する情報送受信制御プログラム等の各種プログラムや、これらのプログラムが使用する各種情報を保存している。
出力インタフェース107は、表示部108がデータの表示や情報処理装置101の状態の通知を行うための制御を行うインタフェースである。表示部108は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などから構成され、データの表示や情報処理装置101の状態の通知を行う。撮像部112は、外部を撮像する例えばカメラである。
通信部110は、通信装置151やアクセスポイント131等の装置と接続して、データ通信を実行するための構成である。例えば、通信部110は、通信装置151内のアクセスポイント(不図示)に接続可能である。また、通信部110は、情報処理装置101内部のアクセスポイントとして、通信装置151等の装置と接続するためのアクセスポイントを有している。このアクセスポイントを起動する機能は、一般的にテザリングと呼ばれる。 なお、該アクセスポイントに、通信装置151の通信部156は接続可能である。通信部110が、該アクセスポイントを有効化することで、情報処理装置101がアクセスポイントとして動作することになる。通信部110と通信装置151内のアクセスポイントが接続することで、情報処理装置101と通信装置151は相互に通信可能となる。また、情報処理装置101の通信部110がインターネットに接続している場合には、情報処理装置101を経由して通信装置151もインターネットが利用できる。なお、通信部110は無線通信で通信装置151とダイレクトに通信しても良いし、情報処理装置101及び通信装置151の外部に存在する外部装置を介して通信しても良い。なお、外部装置とは、情報処理装置101の外部及び通信装置151の外部に存在する外部アクセスポイント(アクセスポイント131等)や、アクセスポイント以外で通信を中継可能な装置を含む。本実施形態では、通信部110が用いる無線通信方式は、IEEE802.11シリーズに準拠する通信規格であるWi-Fi(WirelessFidelity)(登録商標)であるものとする。そして、前述のWECは、通信部110による通信により実行されるものとする。また、アクセスポイント131としては、例えば、無線LANルータ等の機器などが挙げられる。なお、本実施形態において、情報処理装置101と通信装置151とが外部アクセスポイントを介さずにダイレクトに接続する方式をダイレクト接続方式という。また、情報処理装置101と通信装置151とが外部アクセスポイントを介して接続する方式をインフラ接続方式という。
近距離無線通信部111は、通信装置151等の装置と近距離で無線接続して、データ通信を実行するための構成であり、通信部110とは異なる通信方式によって通信を行う。近距離無線通信部111は、例えば、通信装置151内の近距離無線通信部157と接続可能である。通信方式としては、例えば、Near Field Communication(NFC)、Bluetooth(登録商標) Classic、Bluetooth Low Energy(BLE)、Wi-Fi Aware等が挙げられる。
本実施形態では、情報処理装置101は、設定アプリによるネットワークセットアップ処理の実行指示に基づいて情報処理装置101のOSによりWECを実行する。
通信装置151は、本実施形態の通信装置である。通信装置151は、ROM152、RAM153、CPU154、プリントエンジン155、通信部156、近距離無線通信部157を有する。ROM152、RAM153、CPU154等によって、プログラムを実行する通信装置151のコンピュータが形成される。
通信部156は、通信装置151内部のアクセスポイントとして、情報処理装置101等の外部装置と接続するためのアクセスポイントを有している。なお、該アクセスポイントは、情報処理装置101の通信部110に接続可能である。通信部156が、該アクセスポイントを有効化することで、通信装置151がアクセスポイントとして動作することになる。なお、通信部156は、情報処理装置101とダイレクトに無線接続しても良いし、アクセスポイント131を介して無線接続しても良い。本実施形態では、通信部156が用いる無線通信方式は、IEEE802.11シリーズに準拠する通信規格であるものとする。また、通信装置151がWECに対応しているのであれば、前述のWECが、通信部156による通信により実行されるものとする。また、通信部156は、アクセスポイントとして機能するハードウェアを備えていてもよいし、アクセスポイントとして機能させるためのソフトウェアによりアクセスポイントとして動作してもよい。
本実施形態の通信装置151は、通信部156を用いて通信を行うためのモードとして、インフラストラクチャモード及びP2P(Peer to Peer)モードで動作可能である。
インフラストラクチャモードとは、通信装置151が、ネットワークを形成する外部装置(例えばアクセスポイント131)を介して、情報処理装置101等の他の装置と通信する形態である。インフラストラクチャモードで動作する通信装置151によって確立される外部アクセスポイントとの接続を、インフラストラクチャ接続(以後、インフラ接続)という。本実施形態では、インフラ接続において、通信装置151が子機として動作し、外部アクセスポイントが親機として動作する。なお、本実施形態において親機とは、親機が属するネットワークにおいて使用される通信チャネルを決定する装置であり、子機とは、子機が属するネットワークにおいて使用される通信チャネルを決定せず、親機が決定した通信チャネルを用いる装置である。
P2Pモードとは、通信装置151が、ネットワークを形成する外部装置を介さず、情報処理装置101等の他の装置と直接的に通信する形態である。本実施形態では、P2Pモードには、通信装置151がアクセスポイントとして動作するAPモードが含まれるものとする。APモード時に通信装置151内で有効化されるアクセスポイントの接続情報(SSIDやパスワード)は、ユーザが任意に設定可能であるものとする。なお、P2Pモードには、例えば、通信装置151がWi-Fi Direct(WFD)によって通信するためのWFDモードが含まれていても良い。なお、複数のWFD対応機器のうちいずれが親機として動作するかは、例えば、Group Owner Negotiationというシーケンスに従って決定される。なお、Group Owner Negotiationが実行されずに、親機が決定されても良い。WFD対応機器であり且つ親機の役割を果たす装置を特に、Group Ownerという。P2Pモードで動作する通信装置151によって確立される他の装置との直接的な接続をダイレクト接続という。本実施形態では、ダイレクト接続において、通信装置151が親機として動作し、他の装置が子機として動作する。
またさらに、本実施形態では通信装置151は、ユーザから所定の操作を受け付けることで、通信装置151のネットワークセットアップを実行するためのモードであるネットワークセットアップモードとして動作可能である。通信装置151は、ネットワークセットアップモードとして動作する場合、通信部156を用いることにより、ネットワークセットアップモードとして動作中に有効なセットアップ用アクセスポイントとして動作する。当該セットアップ用アクセスポイントは、上述のAPモード時に有効化されるアクセスポイントとは異なるアクセスポイントである。また当該セットアップ用アクセスポイントのSSIDは、情報処理装置101の設定アプリが認識可能な所定の文字列を含むものとする。また、当該セットアップ用アクセスポイントは、接続にパスワードを必要としないアクセスポイントであるものとする。また、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151は、セットアップ用アクセスポイントと接続している情報処理装置101との通信において、所定の通信プロトコル(セットアップ用通信プロトコル)を用いるものとする。セットアップ用通信プロトコルは、具体的には例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)である。通信装置151は、ネットワークセットアップモードでの動作を開始した後、所定の時間が経過したら、ネットワークセットアップモードでの動作を停止し、セットアップ用アクセスポイントを無効化する。これは、セットアップ用アクセスポイントは上述したようにパスワードを必要としないアクセスポイントであるため、長時間有効化していると、適切でない装置から接続を要求されてしまう可能性が高まるためである。なおセットアップ用アクセスポイントは、パスワードを必要とするアクセスポイントであっても良い。その場合、セットアップ用アクセスポイントとの接続に用いられるパスワードは、設定アプリが予め把握している固定の(ユーザが変更できない)パスワードであるものとする。
またさらに、本実施形態では通信装置151は、ユーザから所定の操作を受け付けることで、通信装置151のネットワークセットアップを、セットアップ用通信プロトコルとは異なる通信プロトコルで実行するためのモードとしても動作可能である。本実施形態では、セットアップ用通信プロトコルとは異なる通信プロトコルは、上述したDPPであるものとし、当該モードを、DPPモードと呼ぶものとする。通信装置151がDPPモードで動作している状態において、情報処理装置101からDPPによるネットワークセットアップ要求が受信された場合、DPPによるネットワークセットアップを実行する。そのためDPPモードとは言い換えれば、DPPによるネットワークセットアップ要求を待ち受けているモードである。また、通信装置151は、DPPモードでの動作を開始した後、DPPモード用のタイムアウト時間が経過したら、DPPモードでの動作を停止し、DPPによるネットワークセットアップ要求の待ち受けを停止する。なおDPPモード用のタイムアウト時間は、ネットワークセットアップモード用のタイムアウト時間と同じであっても良いし、ネットワークセットアップモード用のタイムアウト時間より長くても短くても良い。また本実施形態では、通信装置151は、DPPモードでの動作を、WEC関連情報を情報処理装置101に取得させるための二次元コードを表示するための操作が行われたことに基づいて開始する。本実施形態では、当該二次元コードの表示するための操作とは具体的には例えば、画面上での開始ボタンの押下である。しかしながら、DPPモードでの動作が開始されるタイミング・条件はこれに限定されない。例えば、ネットワークセットアップモードとしての動作を開始することや、ネットワークセットアップモードとして動作を開始するための操作が行われたことに基づいてDPPモードでの動作が開始されても良い。
近距離無線通信部157は、情報処理装置101等の装置と近距離で無線接続するための構成であり、例えば、情報処理装置101内の近距離無線通信部111と接続可能である。通信方式としては、例えば、NFC、Bluetooth Classic、BLE、Wi-Fi Aware等が挙げられる。
RAM153は、バックアップ電源を必要とするSRAM等で構成される。なお、RAM153は、不図示のデータバックアップ用の1次電池によってデータが保持されているため、プログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに記憶することができる。また、通信装置151の設定情報や通信装置151の管理データ等を格納するメモリエリアもRAM153に設けられている。また、RAM153は、CPU154の主メモリとワークメモリとしても用いられ、情報処理装置101等から受信した印刷情報を一旦保存するための受信バッファや各種の情報を保存する。
ROM152は、CPU154が実行する制御プログラムやデータテーブル、OSプログラム等の固定データを記憶する。本実施形態では、ROM152に記憶されている各制御プログラムは、ROM152に記憶されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウェア実行制御を行う。CPU154は、システム制御部であり、通信装置151の全体を制御する。
プリントエンジン155、RAM153に保存された情報や情報処理装置101等から受信した印刷ジョブに基づき、インク等の記録剤を紙等の記録媒体上に付与することで記録媒体上に画像を形成し、印刷結果を出力する。なお、一般的に、情報処理装置101等から送信される印刷ジョブのデータ量は大きいため、印刷ジョブの通信には、高速通信が可能な通信方式を用いることが求められる。そのため、通信装置151は、近距離無線通信部157よりも高速な通信が可能な通信部156を介して、印刷ジョブを受信する。表示部158は、例えばパネルであり、データの表示や通信装置151の状態の通知を行う。なお、通信装置151には、外付けHDDやSDカード等のメモリがオプション機器として装着されてもよく、通信装置151に保存される情報は、当該メモリに保存されても良い。
本実施形態では、情報処理装置101はさらに、不図示の、バーコード読取制御部を備えても良い。バーコード読取制御部は、例えばカメラである撮像部112により撮影された画像を解析し、符号化されたコード情報を取得する。バーコード読取制御部は、バーコード、二次元コード、QRコード(登録商標)などのコード情報の解析処理を実施する。
また、通信装置151は、バーコード生成制御部を備えても良い。バーコード生成制御部は、図1では不図示であるが、例えば、CPU154がプログラムを実行することにより実現される。バーコード生成制御部では、バーコード、二次元コード、QRコードなどのコード情報の生成を実施し、表示部158で、生成したコード情報を表示するための制御を実施する。生成されるコード情報とは、例えば、WEC関連情報を情報処理装置101に取得させるための二次元コードである。なお、表示部158は、ユーザからの入力インタフェースとして、ソフトボタンなどを表示できる構成であってもよい。
図2は、ネットワークセットアップ処理において、情報処理装置101が実行する処理を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートは、例えば、CPU103がROM104や外部記憶装置106等に格納された設定アプリをRAM105に読み出して実行することにより実現される。また、図2に示すフローチャートは、設定アプリが表示する画面において、ネットワークセットアップのための所定の操作(以下、設定操作という)が行われたことに応じて開始される。
S200において、CPU103は、情報処理装置101がWECに対応しているかを確認する。ここでの確認は、例えば、設定アプリから、OSが用意しているAPI(Application Programming Interface)介して、OSに問合せが行われ、OSから、情報処理装置101のWEC対応状況がAPIを介して設定アプリに返却されることで行われる。
S201において、CPU103は、S200で取得された確認結果に基づいて、情報処理装置101がWECに対応しているか否かを判定する。情報処理装置101がWECに非対応であると判定された場合には、図2のフローチャートを終了する。一方、情報処理装置101がWECに対応していると判定された場合にはS202に進む。
S202において、CPU103は、通信装置151から、WECに必要なWEC関連情報を取得する。例えば、通信装置151がWEC関連情報に対応するQRコードを表示部158に表示し、そのQRコードを情報処理装置101の撮像部112が読み取ることで、WEC関連情報の取得が行われる。
図3は、設定アプリが表示するQRコード撮影用の画面の一例を示す図である。QRコード撮影用の画面300には枠301が表示されており、さらに画面300には、情報処理装置101が備える撮像部112により撮影されている画像が表示される。撮像部112によりリアルタイムに撮影されており、ユーザは通信装置151が表示するQRコードが枠301に収まるように、情報処理装置101を操作する。枠301にQRコードが収まったことが検知された場合、CPU103は、QRコードの解析を行い、WEC関連情報を取得する。
S203において、CPU103は、WEC関連情報を取得したか否かを判定する。WEC関連情報を取得していないと判定された場合、図2のフローチャートを終了する。一方、WEC関連情報を取得したと判定された場合にはS204に進む。
S204において、CPU103は、取得したWEC関連情報を用いてWECを実行し、その後、図2のフローチャートを終了する。なお、WECの実行は、設定アプリにより、OSにWECの実行が要求されることで実現される。言い換えれば、設定アプリは、WECを直接的に実行するのではなく、WECを実行するための制御として、OSへのWEC実行要求を行う。
例えば、CPU103は、OS標準のWEC用アプリケーションプログラム(以下、WEC用アプリ)の起動指示を設定アプリからOSに指示することで、WEC用アプリを起動する。これにより、WEC用アプリがフォアグラウンドで動作し、設定アプリがバックグラウンドで動作することとなる。なお、例えば当該指示の実行が、WECを実行するための指示に相当することとなる。これにより、情報処理装置101は、WEC用アプリによるWEC開始画面を表示する。なお、WEC用アプリは、情報処理装置101に予めインストールされているプログラムであり、情報処理装置101のOSベンダによって提供されるプログラムである。また、WEC用アプリが起動された場合、設定アプリによって取得されたWEC関連情報が、WEC用アプリに提供される。
図4は、ネットワークセットアップ処理において、情報処理装置101が実行する処理を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートは、S204の処理の詳細に相当する。図4は、図2の処理の後、ネットワークセットアップ処理において情報処理装置101のOSが実行する処理のうち、情報処理装置101のテザリングによりアクセスポイントを起動するかを判定し、テザリングを利用してWECを実行する流れを示している。図4に示すフローチャートは、例えば、CPU103がROM104や外部記憶装置106等に格納されたプログラムをRAM105に読み出して実行することにより実現される。
S400において、CPU103は、WEC関連情報を用いてWECの認証処理を実行する。S400では、情報処理装置101と通信装置151との間で、DPP Authenticationと呼ばれる認証処理が実行される。DPP Authenticationにおいては、情報処理装置101と通信装置151との間で、認証情報や、情報の暗号化に利用される情報などが通信されることで、装置間の通信の認証が行われる。なおDPP Authenticationにおける通信において情報処理装置101から送信される各種情報は、情報処理装置101によって図2に示す処理において取得されているWEC関連情報に基づき暗号化される。
DPP Authenticationにおいては、具体的にはまず情報処理装置101が、DPPによるネットワークセットアップ要求としてAuthentication Requestを送信する。本実施形態では、通信装置151は、Authentication Requestを待ち受けるモードであるDPPモードとして動作しているため、情報処理装置101から送信された当該Requestを受信する。Authentication Requestを受信した通信装置151は、受信したRequestを、自身が現在有している復号鍵による復号化を試みる。そして、通信装置151は、当該復号化に成功した場合、Authenication Responseを情報処理装置101に送信し、情報処理装置101との通信を認証する。なお、情報処理装置101が、正確なWEC関連情報を取得できておらず、正確に情報を暗号化できていなかった場合は、通信装置151における復号化が失敗するため、認証は失敗し、Authentication Responseが送信されない。Authentication Responseが情報処理装置101によって受信されることで、DPP Authenticationが完了する。また、DPP Authenticationにおいては、DPPが用いられて通信が実行される。また、認証処理の中で情報処理装置101と通信装置151のケーパビリティを送受信する。ケーパビリティの具体例としては、接続可能なアクセスポイントの認証方式や周波数帯が挙げられる。
S401において、CPU103は、OSの機能により情報処理装置101がテザリングによりアクセスポイントを起動できるか否かを判定する。情報処理装置の開発ベンダによってテザリングによるアクセスポイントの起動を制限されていたり、情報処理装置のモバイル通信が利用不可となっていたりすると、テザリングによりアクセスポイントを起動することができない。テザリングによりアクセスポイントが起動できないと判定された場合には、後述するS412に進む。一方、テザリングによりアクセスポイントが起動できると判定された場合には、S402に進む。
S402において、CPU103は、OSの機能により情報処理装置101が現在接続中のアクセスポイント情報の取得を試みる。アクセスポイントの情報の例としては、SSIDやパスワードが挙げられる。
S403において、CPU103は、S402での取得結果に基づいて、現在接続中のアクセスポイントがあるか否かを判定する。S402で接続中のアクセスポイント情報を取得できた場合は、現在情報処理装置101が当該アクセスポイントに接続していると判定し、S412に進む。一方、接続中のアクセスポイント情報を取得できなかった場合は、現在接続中のアクセスポイントがないと判定し、S404に進む。
情報処理装置101がテザリングにより起動するアクセスポイントによる通信では、情報処理装置101がアクセスポイントを利用せずにインターネットが利用できるモバイル通信が利用される。一般的に、モバイル通信は通信会社と別途利用契約を結ぶ必要があり、通信料金が発生する場合がある。従って、接続中のアクセスポイントがあると判定された場合には、S412に処理を進めることで、情報処理装置101のテザリングによるアクセスポイントの起動を実行しない。その結果、通信料金の発生を回避することができる。
S404において、CPU103は、OSの機能により情報処理装置101が過去に接続していたアクセスポイント情報のリスト(アクセスポイント接続履歴リスト)を取得する。過去に接続していたアクセスポイントに取得対象を限定することで、SSIDだけでなく、パスワードの取得も可能となる。
S405において、CPU103は、OSの機能により情報処理装置101が周囲にあるアクセスポイントのビーコンを受信し、受信したアクセスポイントのリストを取得する。S406においてS404で取得したアクセスポイント接続履歴リストの中から、S405で取得されたリストに含まれ、且つ、情報処理装置101の周辺にあるアクセスポイントの特定を行う。
S407において、CPU103は、S406での特定の結果に基づいて、情報処理装置101が現在接続可能なアクセスポイントが少なくとも1つ存在するか否かを判定する。当該アクセスポイントが少なくとも1つ存在すると判定された場合には、S412に進む。このように、条件を満たすアクセスポイント、即ち情報処理装置101が現在接続可能で且つ過去に接続していたアクセスポイントが少なくとも1つ存在する場合にはS412に処理を進めることで、情報処理装置101のテザリングによるアクセスポイントの起動を実行しない。その結果、ユーザによるパスワードの入力を不要とするとともに、上述の通信料金の発生を回避することができる。一方、当該アクセスポイントが存在しないと判定された場合には、S408に進む。
S408において、CPU103は、OSの機能により情報処理装置101のテザリングによりアクセスポイントの起動を実行し、テザリングにより起動したアクセスポイントの情報(以下、テザリング情報)をWECで通信装置151に送信するようにユーザを促すユーザインタフェース(UI)画面を表示部108に表示する。なおテザリング情報とは具体的には、テザリングにより起動したアクセスポイントと接続するためのSSIDやパスワードである。なおテザリング情報には、テザリングにより起動したアクセスポイントと接続するための周波数帯の情報や暗号化方式の情報等が含まれていても良い。図5は、本実施形態におけるテザリングによるアクセスポイントの起動、およびテザリング情報を用いたWECの実行を促すUI画面500の一例を示す図である。ユーザは、テザリングによるアクセスポイントの起動およびWECの実行を行わない場合はボタン501を押下し、テザリングによるアクセスポイントの起動およびWECの実行を行う場合はボタン502を押下する。上述のように、テザリングにより起動されたアクセスポイントによる通信は通信料金が発生するため、テザリングによるアクセスポイントの起動を実行しないボタン501を設けることで、ユーザは、テザリングによるアクセスポイントの起動を行わないことを指示することができる。
S409において、CPU103は、テザリングによりアクセスポイントを起動するか否かを判定する。例えば、ボタン502の押下を受け付けた場合、CPU103は、テザリングによりアクセスポイントを起動すると判定し、処理をS410に進める。一方、ボタン501の押下を受け付けた場合、CPU103は、テザリングによりアクセスポイントを起動しないと判定し、処理をS412に進める。起動しない場合はユーザが利用可能なアクセスポイントを選択し、必要に応じてアクセスポイントのパスワードを入力してもらうことでアクセスポイントを使ったWECが利用可能となる。
S410において、CPU103は、OSの機能により、WECおよび通信装置151が利用可能な無線設定で、テザリングによりアクセスポイントを起動する。例えば、WECに対応する暗号化方式とは、WPA2やWPA3であり、WECに対応していない暗号化方式とはセキュリティが低い、例えばWPAやWEPである。WECに対応している暗号化方式でテザリングによりアクセスポイントを起動することで、WECが失敗しないようにすることができる。また、通信装置151が利用可能な無線設定として、本実施形態ではS400の認証処理において通信装置151の無線設定のケーパビリティを取得する。具体的には、通信装置151が暗号化方式としてWPA2のみ対応している場合、その対応情報をケーパビリティとして認証処理において取得する。そして、本実施形態の情報処理装置101のテザリングの暗号化方式としてWPA3およびWPA2が起動できる場合には、取得した通信装置151のケーパビリティに基づいてWPA2を選択する。それにより、通信装置151に対応していない無線設定でテザリングにより起動したアクセスポイントの情報(テザリング情報)を送信しないようにすることができる。
S401、S403、S407、S409のいずれかからS412に進んだ場合、CPU103は、OSの機能により、WECを用いて通信装置151への送信対象となるアクセスポイント情報をユーザが選択可能なユーザインタフェース画面を表示する。図6は、アクセスポイント選択画面の一例を示す図である。アクセスポイント選択画面600には、領域601、602、603が表示されている。領域601は、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントを変更するための領域である。なお、領域601が操作される前では、情報処理装置101が現在接続しているアクセスポイントが、WECによる設定対象として設定されている。CPU103は、領域601が選択された場合、アクセスポイントのリストを表示し、リストにおいてユーザにより選択されたアクセスポイントを、WECによる設定対象として新たに設定する。なおアクセスポイントのリストには例えば、情報処理装置101がアクセスポイントの探索により発見したアクセスポイントや、情報処理装置101が接続したことがあるアクセスポイント等が含まれる。また、リストにおいて選択されたアクセスポイントに対して情報処理装置101が一度も接続していない場合には、情報処理装置101はアクセスポイントのパスワードを保持していないため、ユーザからのパスワード入力を受け付けるための画面を表示する。入力されたパスワードは、選択されたアクセスポイントの接続情報としてOSが保持する。領域602は、WECの実行をキャンセルする指示を受け付けるための領域であり、領域603は、WECの実行の指示を受け付けるための領域である。
S413において、CPU103は、通信装置151にアクセスポイント情報を送信するか否かを判定する。例えば、CPU103は、アクセスポイント選択画面600においてボタン602とボタン603のいずれが押下されたかを判定する。ボタン602が押下された場合、通信装置151にアクセスポイント情報を送信しないと判定され、図4の処理を終了する。一方、ボタン603が押下された場合、通信装置151にアクセスポイント情報を送信すると判定され、S411に進む。
S411において、CPU103は、OSの機能により、図4の処理において送信対象として決定されたアクセスポイントの情報をWECによって通信装置151に送信する。即ち、S410からS411に処理が進んだ場合、CPU103は、S410でテザリング情報をWECによって通信装置151に送信する。また、S413からS411に処理が進んだ場合、CPU103は、S412で選択されたアクセスポイントの情報をWECによって通信装置151に送信する。具体的には、情報処理装置101と通信装置151との間で、DPP Configurationと呼ばれる処理が実行される。DPP Configurationにおいては、情報処理装置101は、WECによる設定対象として設定されているテザリングにより起動されたアクセスポイントもしくは選択されたアクセスポイントと接続するための接続情報をWECにより通信装置151に送信する。なお、接続情報には、WECによる設定対象として設定されているテザリングにより起動されたアクセスポイントもしくは選択されたアクセスポイントのSSIDやパスワード、暗号化方式を示す情報等が含まれる。このとき送信されるパスワードは、選択されたアクセスポイントの場合は、情報処理装置101とアクセスポイントとの間の接続が確立された際にOSにより保持された情報である。また、テザリングにより起動されたアクセスポイントのパスワードは、情報処理装置101においてテザリングによりアクセスポイントを起動した際にOSにより保持された情報である。
DPP Configurationにより送信されるパスワードは、OSが既に保持している情報であるため、設定アプリが表示する画面上においてユーザによって新たに入力される必要はない。本実施形態のようにWECによって接続情報を送信することで、設定アプリが表示する画面上においてユーザからパスワードの入力を新たに受け付けることなく、且つセキュアな通信でパスワードを通信装置151に送信することができる。なお、DPP Configurationにおいても、DPPが用いられて通信が実行される。S411の後、図4の処理を終了する。
図4の処理の内容は、上述した内容に限定されない。例えば、通信装置151のケーパビリティを、認証処理で取得するのではなく、S202の処理において通信装置151から取得するWEC関連情報に含まれるようにしても良い。
以上のように、本実施形態では、設定対象の所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できる可能性がある場合には、WECによって所定のアクセスポイントの接続情報を通信装置151に送信する。また、設定対象の所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できる可能性がない、もしくはアクセスポイントのパスワード入力をするというユーザの操作が必要な場合には、情報処理装置101のテザリングによりアクセスポイントを起動する。そして、WECによってテザリングにより起動したアクセスポイントの接続情報を通信装置151に送信する。
即ち、ユーザにアクセスポイントのパスワードを入力させるような手順が発生する場合にはテザリングを用いてネットワークセットアップを行う構成により、ユーザによるパスワードの入力等を省略した簡便なセットアップを実現できる。
上述の実施形態では、OSの機能によって、テザリングによるアクセスポイントの起動や無線設定に関する情報取得や判定の処理を行うことを説明したが、そのような構成に限定されない。例えば、それらの処理を設定アプリが実行するようにしてもよい。また、判定の処理をOSや設定アプリが実行する構成に限られず、ユーザに判定結果を画面上に表示して、ユーザからの処理の実行指示を受け付けるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、通信装置151のケーパビリティとして、接続可能なアクセスポイントの認証方式や周波数帯を挙げたが、それに限定されない。例えば、通信装置151が実行可能な機能に必要な情報であってもよい。具体的には、通信装置151が実行可能な機能の内、通信装置151がインターネットに接続していることが要件の場合には、インターネット通信が必要という情報をケーパビリティに含めてもよい。例えば、インターネット通信が必要な場合には、S403において情報処理装置101が接続中のアクセスポイントに対してインターネット通信が実行可能かをさらに判定し、実行可能な場合にのみS404に進む。また、S406においても接続可能なアクセスポイントリストの中から、さらにインターネット通信が実行可能なアクセスポイントのみをリストアップする。このようにすることで、インターネット通信が実行できないアクセスポイントに通信装置151を接続したことで、通信装置151の機能が制限されてしまうことを防ぐことができる。
本実施形態では、S202ではWEC関連情報をQRコードより取得すると説明したが、そのような構成に限られない。例えば、NFC(Near Field Communication)やBLE(Bluetooth Low Energy)などの近距離無線通信を介して通信装置151からWEC関連情報を取得しても良い。また、ネットワークセットアップモードとして動作する通信装置151が有効化しているアクセスポイントと情報処理装置101との間のWi-Fi接続経由で取得するようにしてもよい。
本実施形態では、S201でNOの場合や、S203でNOの場合に、通信装置151に対するアクセスポイントの情報の送信を実行しない形態を説明したが、この形態に限定されない。S201でNOの場合や、S203でNOの場合に、WEC以外の方法により、通信装置151に対するアクセスポイントの情報の送信を実行する形態であっても良い。例えば、通信装置151は、ユーザから所定の操作を受け付けることで、通信装置151のネットワークセットアップを実行するためのモードであるネットワークセットアップモードとして動作可能である。通信装置151は、ネットワークセットアップモードとして動作する場合、通信部156を用いることにより、ネットワークセットアップモードとして動作中に有効なセットアップ用アクセスポイントとして動作する。当該セットアップ用アクセスポイントのSSIDは、情報処理装置101の設定アプリが認識可能な所定の文字列を含むものとする。また、当該セットアップ用アクセスポイントは、接続にパスワードを必要としないアクセスポイントであるものとする。また、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151は、セットアップ用アクセスポイントと接続している情報処理装置101との通信において、所定の通信プロトコル(セットアップ用通信プロトコル)を用いるものとする。セットアップ用通信プロトコルは具体的には例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)である。そして、情報処理装置101は、S201でNOの場合や、S203でNOの場合に、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151と接続するものとする。そして、情報処理装置101は、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151との接続を介して、SNMPにより、通信装置151に対するアクセスポイントの情報の送信を実行してよい。このとき送信される情報は例えば、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151と接続する直前に情報処理装置101が接続していたアクセスポイントの情報である。また例えば、情報処理装置101が検索により発見したアクセスポイントのリストや、通信装置151が検索により発見したアクセスポイントのリストからユーザにより選択されたアクセスポイントの情報である。また例えば、情報処理装置101は、ネットワークセットアップモードとして動作している通信装置151との接続を介して、SNMPにより、APモードで動作する通信装置151と接続するための情報を受信しても良い。APモードとは、上述のネットワークセットアップモード時に有効化されるアクセスポイントとは異なるアクセスポイントを有効化しているモードである。そして、情報処理装置101は、受信した情報を用いて、ネットワークセットアップモードを終了してAPモードとして動作している通信装置151と接続しても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101 情報処理装置: 103、154 CPU: 104、152 ROM: 105、153 RAM: 151 通信装置
Claims (15)
- 通信装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータを、
前記通信装置と異なるアクセスポイントと前記通信装置との間での所定の接続方式による無線接続の確立のための通信を、前記情報処理装置と前記通信装置との間で実行する実行手段、
前記実行手段により実行される通信において、前記通信装置と異なるアクセスポイントの情報を前記通信装置に送信する送信手段、
前記送信手段による送信に対応するアクセスポイントを決定する決定手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記情報処理装置および前記通信装置と異なる外部アクセスポイントが前記送信に対応するアクセスポイントとならない場合、前記情報処理装置をアクセスポイントとして設定し、該設定したアクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントとして決定する、
ことを特徴とするプログラム。 - 前記情報処理装置に接続中の外部アクセスポイントがあるか否かを判定する第1判定手段、としてさらに機能させ、
前記決定手段は、前記第1判定手段により前記接続中の外部アクセスポイントがあると判定された場合、前記接続中の外部アクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントして決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 前記決定手段は、前記第1判定手段により前記接続中のアクセスポイントがないと判定された場合、前記情報処理装置をアクセスポイントとして設定し、該設定したアクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントとして決定することを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
- 前記情報処理装置の周辺の外部アクセスポイントを探索する探索手段、
前記探索手段により探索された外部アクセスポイントのうち、条件を満たす外部アクセスポイントがあるか否かを判定する第2判定手段、としてさらに機能させ、
前記決定手段は、前記第2判定手段により前記条件を満たす外部アクセスポイントがあると判定された場合、前記条件を満たす外部アクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントとして決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプログラム。 - 前記条件とは、前記探索手段により探索された外部アクセスポイントの情報が前記情報処理装置に履歴として保存されていることを含むことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
- 前記決定手段は、前記第2判定手段により前記条件を満たすアクセスポイントがないと判定された場合、前記情報処理装置をアクセスポイントして設定し、該設定したアクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントして決定することを特徴とする請求項4又は5に記載のプログラム。
- 前記送信手段により送信される情報は、アクセスポイントに接続させるための情報であり、SSID、パスワードの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記情報処理装置は、テザリングにより起動されるアクセスポイントとして設定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記所定の接続方式による無線接続の確立のための通信に用いられる情報を取得する取得手段、としてさらに機能させ、
前記実行手段は、前記取得手段により取得された情報を用いて、前記所定の接続方式による無線接続の確立のための通信を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプログラム。 - 前記取得手段は、前記所定の接続方式と異なる接続方式による無線接続を介して、前記通信装置から、前記所定の接続方式による無線接続の確立のための通信に用いられる情報を取得することを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
- 前記所定の接続方式と異なる接続方式による無線接続とは、近距離無線通信による接続であることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
- 前記取得手段は、前記通信装置の表示部に表示されたコード情報を撮像することにより、前記所定の接続方式による無線接続の確立のための通信に用いられる情報を取得することを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
- 前記実行手段により実行される通信が前記情報処理装置において可能であるか否かを判定する判定手段、としてさらに機能させ、
前記実行手段は、前記判定手段により可能であると判定された場合に前記通信を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のプログラム。 - 前記実行手段により実行される通信は、DPP(Device Provisioning Protocol)によって実行される通信であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のプログラム。
- 通信装置と通信可能な情報処理装置において実行される方法であって、
前記通信装置と異なるアクセスポイントと前記通信装置との間での所定の接続方式による無線接続の確立のための通信を、前記情報処理装置と前記通信装置との間で実行する実行工程と、
前記実行工程において実行される通信において、前記通信装置と異なるアクセスポイントの情報を前記通信装置に送信する送信工程と、
前記送信工程における送信に対応するアクセスポイントを決定する決定工程、とを有し、
前記決定工程では、前記情報処理装置および前記通信装置と異なる外部アクセスポイントが前記送信に対応するアクセスポイントとならない場合、前記情報処理装置をアクセスポイントとして設定し、該設定したアクセスポイントを前記送信に対応するアクセスポイントとして決定する、
ことを特徴とする方法。
Priority Applications (2)
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- 2021-11-02 JP JP2021179731A patent/JP2023068539A/ja active Pending
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- 2022-10-27 US US17/974,793 patent/US20230135980A1/en active Pending
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