JP6251134B2 - 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム - Google Patents

予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6251134B2
JP6251134B2 JP2014141220A JP2014141220A JP6251134B2 JP 6251134 B2 JP6251134 B2 JP 6251134B2 JP 2014141220 A JP2014141220 A JP 2014141220A JP 2014141220 A JP2014141220 A JP 2014141220A JP 6251134 B2 JP6251134 B2 JP 6251134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing time
command
user
threshold value
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014141220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016018415A (ja
Inventor
佐藤 尚
尚 佐藤
守谷 健弘
健弘 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014141220A priority Critical patent/JP6251134B2/ja
Publication of JP2016018415A publication Critical patent/JP2016018415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6251134B2 publication Critical patent/JP6251134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、予測処理時間呈示装置、予測処理時間呈示方法、プログラムに関する。
ウェブサイトをウェブブラウザで表示する場合、ウェブサイトを表示するコマンド入力が完了してから実際に表示が完了するまでの時間は、そのウェブサイトに埋め込まれたアプレットプログラムやサイトの容量により大きく異なる。接続先のウェブサイトの重さを測る技術として、例えば非特許文献1などが知られている。
Michael Butkiewicz, Harsha V. Madhyastha, Vyas Sekar, "Understanding Website Complexity: Measurements, Metrics, and Implications," IMC '11, November 2-4, 2011, Berlin, Germany, ACM SIGCOMM conf. on Internet measurement conference
従来、ユーザはウェブサイトの表示が完了するまでの時間を、コマンド完了前に知ることができなかった。その結果、同じコマンド(例えば、リンクのクリック)に対し、あるウェブサイトの表示処理についてはすばやく完了する一方、他のウェブサイトの表示処理については非常に時間がかかるというケースが生じ、ユーザに心理的なストレスを与えていた。これに対し、ユーザに処理待ち中マークや、完了までの予測時間を表示する機能は従来から存在するが、これらはユーザのコマンドが完了した後で表示されるものであり、コマンド完了前に処理時間を予期させるようなものではなかった。そこで本発明では、ユーザのコマンド完了前にコマンド実行に要する予測処理時間をユーザに予期させることができる予測処理時間呈示装置を提供することを目的とする。
本発明の予測処理時間呈示装置は、処理時間予測部と、予測処理時間記憶部と、呈示部を含む。
コマンドをユーザが一つ以上の操作を組み合わせて完成する一つの命令とする。処理時間予測部は、所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力される各コマンドの実行に必要な処理時間をコマンド入力領域ごとに予測する。予測処理時間記憶部は、コマンド入力領域の識別情報と当該コマンド入力領域について予測された処理時間(以下、予測処理時間という)とを対応付けて記憶する。呈示部は、ウェブサイトデータに含まれる何れかのコマンド入力領域に対するユーザのコマンドが完了する前に、ウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に対応する予測処理時間を表現する刺激を各コマンド入力領域に関連付けて呈示する。
本発明の予測処理時間呈示装置によれば、ユーザのコマンド完了前にコマンド実行に要する予測処理時間をユーザに予期させることができる。
本発明の実施例1の予測処理時間呈示装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例1の予測処理時間呈示装置の動作を示すフローチャート。 ウェブサイトデータ、リンク、リンク先、処理時間の関係を説明する図。 予測処理時間記憶部に記憶されるテーブルの例を示す図。 疑似3次元表示したリンクの疑似高さを予測処理時間に応じて異ならせた例を示す図。 本発明の実施例2の予測処理時間呈示装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例2の予測処理時間呈示装置の動作を示すフローチャート。 ユーザの作業パフォーマンスとウェブページの表示に要する時間の関係を示す図。 コマンド閾値の変更量とウェブページの表示に要する時間の関係を示す図。 本発明の実施例3の予測処理時間呈示装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例3の予測処理時間呈示装置の動作を示すフローチャート。
<用語の定義:コマンド>
本明細書ではユーザがいくつかの操作を組み合わせて完成させる一つの命令で、入力を受け付ける際に何らかの閾値を設定できるものをコマンドと定義する。例えば、クリックというコマンドはマウスボタンを押す操作と、マウスボタンを押したままカーソルをほぼ動かさずに離す操作の組み合わせからなるコマンドである。クリックの場合、マウスボタンを押した後に一定時間ホールドしてからボタンを離す必要があるため、ホールドに必要な時間に対して閾値を設定することができる。なおクリックの場合、ボタンを離すタイミングで、クリックというコマンドが完了するものとする。本明細書では、単に「コマンド完了」、「コマンドが完了」あるいは「コマンド入力完了」などという場合には、ユーザがコマンドに必要な全ての操作を装置に入力し終わったことを意味するものとする。装置がコマンドの実行を完了した場合には「コマンド実行完了」または「コマンドの実行が完了」などと表現するものとする。本発明の予測処理時間呈示装置は、あるコマンドの実行に対して予測される処理時間を、コマンドの入力が完了する前にユーザに明示的、暗示的に伝えることによって、ユーザに処理時間に対する期待感を生成させ、処理時間のばらつきに拠る心理的ストレスを軽減することを目的とする。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1、図2を参照して本発明の実施例1の予測処理時間呈示装置について説明する。図1は、本実施例の予測処理時間呈示装置1の構成を示すブロック図である。図2は、本実施例の予測処理時間呈示装置1の動作を示すフローチャートである。図1に示すように、本実施例の予測処理時間呈示装置1は、処理時間予測部11と、予測処理時間記憶部12と、呈示部13と、ウェブブラウザ9とを含む構成である。
[処理時間予測部11]
処理時間予測部11は、所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力される各コマンドの実行に必要な処理時間をコマンド入力領域ごとに予測する(S11)。ここで、コマンド入力領域とは、リンク、アプレットの開始ボタン、検索キーワードの入力領域など、ウェブサイト上に存在するユーザのコマンド入力を受け付ける任意の領域全般を指す。以下の実施例においては、コマンド入力領域の例としてリンクを用いる。
以下、図3を参照してステップS11について説明する。図3は、ウェブサイトデータ、リンク、リンク先、処理時間の関係を説明する図である。図3の例において、リンクがコマンド入力領域に該当する。リンク先の表示処理の実行は、コマンド入力領域に入力される各コマンドの実行に該当する。処理時間予測部11は、ウェブブラウザ9が表示するウェブサイトデータ8に貼られる各リンク(81、82、83)に対し、これらのリンク(81、82、83)をクリックしてからそのリンク先(71、72、73)の画面を表示し終わるまでの処理時間(61、62、63)を予測する。
処理時間予測部11は、例えばリンク先サイトのオリジナル部分だけをロードし、リンク先サイトのオリジナル部分に含まれる別サイトの読み込みを必要とする表示オブジェクトの数や呼び出されるフラッシュの数を取得し、表示オブジェクトや呼び出されるフラッシュの数に対して予め割り当てた一つあたりの概算表示時間をかけ合わせて合計することで処理時間を予測することができる。あるいは、処理時間予測部11は過去にリンク先サイトを表示し終わるまでにかかった時間を統計的に保存しておき、それを用いてもよい。処理時間予測部11はリンクに限らずウェブサイトデータに含まれるアプレットを起動するボタンに対してアプレット実行までの処理時間を予測してもよい。この場合前述したように、アプレットを起動するボタンはコマンド入力領域に該当する。アプレット実行までの処理時間は、コマンド入力領域に入力される各コマンドの実行に必要な処理時間に該当する。つまり処理時間予測部11は、ユーザがあるコマンドを入力してからそのコマンドの実行が完了するまでに要する処理時間を予測し、これを予測処理時間として出力する機能を担う。
[予測処理時間記憶部12]
予測処理時間記憶部12は、コマンド入力領域の識別情報と当該コマンド入力領域について予測された処理時間(予測処理時間)とを対応付けて記憶する(S12)。図4を参照して予測処理時間記憶部12について説明する。図4は、予測処理時間記憶部12に記憶されるテーブルの例を示す図である。予測処理時間記憶部12は、ウェブブラウザ9が表示するウェブサイトデータ8に含まれるリンクの識別番号(A1,A2,A3)に対して、クリック(コマンド入力完了)からリンクの表示処理(コマンド実行処理)が完了するまでの予測処理時間(T1,T2,T3)を処理時間予測部11から取得して、図4のテーブルに示すように、これらを対にして記憶する(S12)。
[呈示部13]
呈示部13は、ウェブサイトデータに含まれる何れかのコマンド入力領域に対するユーザのコマンドが完了する前に、ウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に対応する予測処理時間を表現する刺激を各コマンド入力領域に関連付けて呈示する(S13)。刺激には、ユーザの五感に働きかける任意の刺激を用いることが出来る。刺激として用いやすいものには、例えば音、視対象、振動などが考えられる。
<刺激=音>
刺激を音とした場合、呈示部13は例えば、あるリンクがクリックされた瞬間(コマンド入力開始直後、コマンド完了前)のクリックの効果音を刺激として用いる。例えば呈示部13は、効果音の周波数を当該リンクに紐付けられた予測処理時間によって変更すればよい。例えば呈示部13は、紐付けられた予測処理時間が短いほど効果音のピッチを高く設定し、紐付けられた予測処理時間が長いほど効果音のピッチを低くして呈示する。
<刺激=数値>
一方、刺激を視対象とした場合、各リンク(各コマンド入力領域)に関する表示を異ならせることにより刺激を呈示すればよい。例えば呈示部13は、予測処理時間を数値とし、これを刺激として対応するリンクの近傍に呈示してもよい。
<刺激=明度、色相、彩度のいずれか>
また呈示部13は、予測処理時間に応じて、リンク(コマンド入力領域)の明度、色相、彩度のいずれかを異ならせることにより刺激を呈示してもよい。例えば、呈示部13は、対応する予測処理時間が短いほどリンクの色を明るくして表示し、対応する予測処理時間が長いほどリンクの色を暗く表示することができる。
<刺激=疑似高さ>
また呈示部13は、予測処理時間に応じて、疑似3次元表示したリンク(コマンド入力領域)の疑似高さを異ならせることにより刺激を呈示することとしてもよい。この刺激の呈示方法について図5に例を示した。図5に示すように、呈示部13は、「○×ポータル」サイトに表示されたリンク「主要」「スポーツ」「経済」「政治」に対して、これらに対応する予測処理時間に応じて、各リンクの疑似高さを変更して呈示してもよい。このとき、予測処理時間が短いほど疑似高さを低くし、予測処理時間が長いほど疑似高さを高く呈示してもよい。
<呈示タイミング=リンク表示と同時>
呈示部13は、刺激の呈示タイミングを例えばリンク(コマンド入力領域)の表示と同時とすることができる。この場合、刺激=視対象(数値、明度、色相、彩度、疑似高さ)のパターンと組み合わせれば好適である。例えば、刺激=数値である場合、呈示部13は、該当のウェブサイトデータがウェブブラウザ9によって呈示された瞬間に、当該ウェブサイトデータに含まれるリンク(コマンド入力領域)の近傍に対応する予測処理時間を数値化した刺激を呈示することができる。また例えば、刺激=明度である場合、該当のウェブサイトデータがウェブブラウザ9によって提示された瞬間に、呈示部13は当該ウェブサイトデータに含まれるリンクの明度を対応する予測処理時間に応じて異ならせて表示する。
<呈示タイミング=リンクにカーソルを合わせた瞬間>
呈示部13は、刺激の呈示タイミングを例えばリンク(コマンド入力領域)にカーソルを合わせた瞬間とすることができる。この場合、刺激は音であっても、視対象であっても好適である。刺激=音である場合、ユーザが該当リンクにカーソルを合わせた瞬間に、呈示部13はユーザがカーソルを合わせたリンクに設定された効果音を呈示する。例えば、刺激=明度である場合、ユーザが該当リンクにカーソルを合わせた瞬間に、呈示部13はユーザがカーソルを合わせたリンクに設定された明度で、リンクを表示する。また例えば、刺激=疑似高さである場合、ユーザが該当リンクにカーソルを合わせた瞬間に、呈示部13はユーザがカーソルを合わせたリンクに設定された疑似高さで、リンクを疑似三次元表示する。
<呈示タイミング=リンクをクリックした瞬間>
呈示部13は、刺激の呈示タイミングを例えばリンク(コマンド入力領域)をクリックした瞬間とすることができる。この場合、刺激は音であっても、視対象であっても好適である。刺激=音である場合、ユーザが該当リンクをクリックした瞬間に、呈示部13は効果音を呈示する。例えば、刺激=明度である場合、ユーザが該当リンクをクリックした瞬間に、呈示部13は設定された明度でリンクを表示する。また例えば、刺激=疑似高さである場合、ユーザが該当リンクをクリックした瞬間に、呈示部13は設定された疑似高さでリンクを疑似三次元表示する。
以下、図6、図7を参照して本発明の実施例2の予測処理時間呈示装置について説明する。図6は、本実施例の予測処理時間呈示装置2の構成を示すブロック図である。図7は、本実施例の予測処理時間呈示装置2の動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施例の予測処理時間呈示装置2は、処理時間予測部11と、予測処理時間記憶部12と、コマンド閾値変更部23と、ウェブブラウザ9とを含み、コマンド閾値変更部23以外の構成要件は、実施例1と共通している。
[コマンド閾値変更部23]
コマンド閾値変更部23は、各コマンド入力領域に入力されるコマンドの操作に設定された閾値を対応する予測処理時間に基づいて変更する(S23)。
コマンドの操作への閾値の設定例として、例えばコマンドにクリック操作が含まれる場合に、クリック操作の押し時間の長さに対して閾値を設定する場合がある。また、例えば、マウスが力覚を検知可能である場合に、クリック操作時のボタンを押す力の強さに対して閾値を設定し、マウスのボタンを押しこむ堅さを変更可能である場合に、その堅さを閾値として変更する場合がある。例えばコマンド閾値変更部23は、ユーザがウェブサイトデータに含まれる何れかのリンクをクリックした場合に、当該クリックをコマンドとして受け付けるか否かを判定するための閾値としてマウスボタンの押し時間の長さに対して所定の値を設定する。例えばコマンド閾値変更部23は、リンクと紐付けられた予測処理時間が長ければ長いほど、当該リンクに対するコマンドを有効にするための閾値を長く設定する。
例えば図4に示すように、あるリンク(識別情報A2)の予測処理時間がT2であるものとする。ユーザがリンク(A2)をクリックしようとするとき、リンク(A2)に対するクリックを有効とするのに必要な閾値を、例えばT2とする。この場合、ユーザは、リンク(A2)上でマウスボタンを押した状態をT2(秒)継続したあとにマウスボタンを離さないとクリック(というコマンド)が完了せず、リンク(A2)が指定するリンク先にジャンプすることができないことになる。
つまり、コマンド閾値変更部23は、予測処理時間記憶部12から各コマンド入力領域の予測処理時間を読み出し、予測処理時間に応じて各コマンド入力領域に対するコマンドを完成させるためのコマンド内操作の閾値(前述の例ではマウスボタンの押し続ける長さ)を変更する(S23)。
尚、上記の例では、閾値を予測処理時間そのものとしたが、これに限らず閾値は予測処理時間よりも小さい値となっても良い。例えばあるリンクの予測処理時間が1.0(sec)であった場合に当該リンクに対するコマンド入力を、50(msec)のクリック操作で完了できるようにするため、クリック操作に対する閾値を予測処理時間の二十分の一としてもよい。
また、ユーザに予想される作業パフォーマンスの低下を反映するように閾値を設定してもよい。例えば、ユーザの作業パフォーマンス(P)とウェブサイトの表示に要する時間(Tr)の関係が図8のように表されるものとする。この関係をP=p(Tr)と表す。図8のグラフは、表示に要する時間が短い場合には表示時間の変化に対して作業パフォーマンスが急峻に下降するが、表示に要する時間が長時間になるにつれ、作業パフォーマンスの下降が緩やかになる例を示している。
この作業パフォーマンスの低下をユーザに予見させるために、コマンド閾値の変更量fと、予測処理時間Tとの関係を、図8のグラフのy軸の正負を反転し、かつ原点を通るようにy方向にシフトさせた関数(図9参照)に当てはめてもよい。図9に示すように、予測処理時間が短い場合には予測処理時間の変化に対してコマンド閾値を大きく変更し、予測処理時間が長時間になるにつれ、コマンド閾値の変化を緩やかにすれば好適である。
上述したような作業パフォーマンスの低下を反映させる以外にも、ユーザの時間感覚に対する心理特性を反映しても良い。一般的に(表示までにかかる)時間に対するユーザの感度はその時間が長くなるほど低下し、log関数の形状をなす。この特性を反映するようコマンド閾値の変更量fと、予測処理時間Tとの関係について簡単にlog関数をあてはめてもよい。
以下、図10、図11を参照して本発明の実施例3の予測処理時間呈示装置について説明する。図10は、本実施例の予測処理時間呈示装置3の構成を示すブロック図である。図11は、本実施例の予測処理時間呈示装置3の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、本実施例の予測処理時間呈示装置3は、処理時間予測部11と、予測処理時間記憶部12と、コマンド閾値変更部33と、呈示部43と、ウェブブラウザ9とを含む。実施例2におけるコマンド閾値変更部23が本実施例においてコマンド閾値変更部33に変更された点、実施例2に含まれない呈示部43が本実施例の予測処理時間呈示装置3に含まれる点が実施例2との相違点である。
実施例2においては、ユーザはクリックの操作を有効にするために、マウスボタンをどれぐらいの長さの時間押す必要があるのかを知ることができない。そこで、本実施例ではクリック入力の過渡的な状態を表示することでユーザに予測処理時間を呈示する。
[コマンド閾値変更部33]
コマンド閾値変更部33は、各コマンド入力領域に入力されるコマンドの操作に設定された閾値を対応する予測処理時間に基づいて変更する(S23)。ここまでの動作は実施例2と同じである。次に、コマンド閾値変更部33は、何れかのコマンド入力領域に対してコマンドの入力が開始された場合に(S33A−Y)、コマンド入力が開始されたコマンド入力領域の識別情報と、コマンド入力が開始されたコマンド入力領域に入力されるコマンドの変更済みの閾値情報とを出力する(S33B)。
[呈示部43]
呈示部43は、コマンドが完了する前に、コマンドが入力されたコマンド入力領域に関連付けて閾値情報を表現する刺激を呈示する(S43)。例えば呈示部43は、コマンド閾値変更部33から識別情報と閾値情報とを取得し、ウェブブラウザ9が表示するウェブサイトデータに重畳させる形で、閾値情報を表現する刺激を呈示する。
例えば呈示部43は、あるリンク(A3)のマウスボタンが押された場合に、リンクの識別情報(A3)と、予測処理時間(T3)に対応する閾値情報(この場合、予測処理時間=閾値情報であるものとする、従ってT3)をコマンド閾値変更部33から取得し、ウェブブラウザ9が表示する画面上で、当該リンク(A3)の色を閾値情報が示す時間(T3)経過とともに、徐々に色が(例えば)黒から赤に変化するように刺激を呈示する。
ユーザから見れば、あるリンクにカーソルを合わせてマウスボタンを押すと、予測処理間の短いものはすぐにリンクの色が変わるのでユーザはマウスボタンをすぐに離してもよいことが分かる。またユーザはその後のリンク先の表示処理が短い時間で実行されることが分かる。一方、予測処理時間の長いリンクはなかなか色が変わらないため、マウスボタンを押し続けなければならない時間が長いこと、クリック完了後のリンク先の表示処理に時間がかかることの両方がわかる。ユーザは、リンク先の表示処理に長い時間がかかることを嫌う場合は、閾値として設定された時間よりも前にマウスボタンを離すことでコマンドをキャンセルすることが可能となる。
尚、閾値情報を表現する刺激の呈示方法は色の変化に限らず、徐々にリンクが薄れていく、仮想的な3Dボタンの単位時間当たりの押込み量(押し込まれるスピード)などでも良い。
つまり閾値情報を表現する刺激の呈示方法は、ユーザがあるコマンドの操作を開始してから完成させるまでの途中で、そのコマンドの操作を完了するのに必要な閾値(さらには予測処理時間)を予見させるような呈示方法であれば何でも良い。
<その他>
上述の実施例1〜3の予測処理時間呈示装置1〜3は、処理の高速化のために、ユーザがあるリンク(コマンド入力領域)にカーソルを合わせた時点でそのリンク(コマンド入力領域)に紐付けられた予測処理時間を予測処理時間記憶部12から呼び出しても良い。
また、上述の実施例1〜3の予測処理時間呈示装置1〜3は、処理の高速化のために、ユーザがコマンドを完成させる前に(リンクにカーソルをフォーカスした時点や、マウスボタンを押したとき)にコマンド実行を予備的に始めることとして良い。この場合、処理時間は逐次減少していくので、これに従って予測処理時間も逐次更新される。
説明の便宜上、実施例1〜3ではウェブブラウザ9と他の構成要件(処理時間予測部11、予測処理時間記憶部12、呈示部13、コマンド閾値変更部23、コマンド閾値変更部33、呈示部43)とを分離して記述したが、これに限られず、これらの構成要件がウェブブラウザ9などの本体プログラムの一部として組み込まれてもよい。
また、予測処理時間を計算する際にはネットワークの通信速度や混雑状況を逐次反映させても良い。
また、インターネットなどとつながらない独立したプログラムの中で、それぞれの機能に対する処理時間をあらかじめ保持し、その機能を実行するコマンドに対する呈示効果や閾値設定にその処理時間を反映しても良い。
<発明によって生じる効果>
本発明の実施例1〜3の予測処理時間呈示装置1〜3によれば、ユーザにコマンドの実行に必要な予測処理時間を予見させることができる。一見同じに見えるコマンド(上記実施例では様々なリンクのクリック)でも処理時間が異なることをコマンド完了前に予見させることで、心理的ストレスを減少する。
実施例2の予測処理時間呈示装置2によれば、ユーザがコマンドを完了するための閾値を変更することで予測処理時間を呈示することができる。
実施例3の予測処理時間呈示装置3によれば、コマンドを完了するのに必要な閾値が変わったことを同時に呈示することが可能となり、よりスムーズな操作が実現される。
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (11)

  1. 所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力されるコマンドの実行に必要な予測処理時間をユーザに予見させるための装置であって、
    前記コマンドをユーザが一つ以上の操作を組み合わせて完成する一つの命令とし、
    前記操作には、ユーザによる操作の入力の程度が閾値以上であるときに有効とされる操作である、程度依存操作が含まれるものとし、
    記コマンドの実行に必要な処理時間を前記コマンド入力領域ごとに予測し、予測により得た処理時間を前記予測処理時間とする処理時間予測部と、
    前記各コマンド入力領域に入力される前記コマンドに含まれる前記程度依存操作の前記閾値を、対応する前記予測処理時間が長ければ長いほど大きな値に変更するコマンド閾値変更部と、
    を含む予測処理時間をユーザに予見させるための装置。
  2. 所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力されるコマンドの実行に必要な予測処理時間をユーザに予見させるための装置であって、
    前記コマンドをユーザが一つ以上の操作を組み合わせて完成する一つの命令とし、
    前記操作には、ユーザによる操作の入力の程度が閾値以上であるときに有効とされる操作である、程度依存操作が含まれるものとし、
    前記予測処理時間を、前記コマンド入力領域ごとに記憶する予測処理時間記憶部と、
    前記各コマンド入力領域に入力される前記コマンドに含まれる前記程度依存操作の前記閾値を、対応する前記予測処理時間が長ければ長いほど大きな値に設定するコマンド閾値設定部と、
    を含む予測処理時間をユーザに予見させるための装置。
  3. 請求項1または2に記載の装置であって、
    前記程度依存操作は、ユーザによる前記操作の入力の程度が、力の大きさについての閾値以上であるときに有効とされる操作であ
    置。
  4. 請求項1または2に記載の装置であって、
    前記程度依存操作は、ユーザによる前記操作の入力の程度が、時間の長さについての閾値以上であるときに有効とされる操作であ
    置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の装置であって、
    前記予測処理時間と前記閾値とは、前記予測処理時間が大きくなるにつれて前記閾値の増加量が少なくなる関数の関係にあ
    置。
  6. 請求項1から4の何れかに記載の装置であって、
    前記予測処理時間と前記閾値とは、前記閾値の増加量が前記予測処理時間の対数関数の関係にあ
    置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の装置であって、
    変化を伴う刺激を呈示する呈示部を更に含み、
    前記呈示部は、
    前記程度依存操作についてのユーザによる入力が開始されたのを契機に、前記閾値が大きければ大きいほど前記変化の速度が遅い前記刺激を呈示す
    置。
  8. 所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力されるコマンドの実行に必要な予測処理時間をユーザに予見させるための装置が実行する方法であって、
    前記コマンドをユーザが一つ以上の操作を組み合わせて完成する一つの命令とし、
    前記操作には、ユーザによる操作の入力の程度が閾値以上であるときに有効とされる操作である、程度依存操作が含まれるものとし、
    記コマンドの実行に必要な処理時間を前記コマンド入力領域ごとに予測し、予測により得た処理時間を前記予測処理時間とする処理時間予測ステップと、
    前記各コマンド入力領域に入力される前記コマンドに含まれる前記程度依存操作の前記閾値を、対応する前記予測処理時間が長ければ長いほど大きな値に変更するコマンド閾値変更ステップと、
    を含む予測処理時間をユーザに予見させるための方法。
  9. 所定のウェブサイトデータに含まれる各コマンド入力領域に入力されるコマンドの実行に必要な予測処理時間をユーザに予見させるための装置が実行する方法であって、
    前記コマンドをユーザが一つ以上の操作を組み合わせて完成する一つの命令とし、
    前記操作には、ユーザによる操作の入力の程度が閾値以上であるときに有効とされる操作である、程度依存操作が含まれるものとし、
    前記予測処理時間を、前記コマンド入力領域ごとに記憶する予測処理時間記憶ステップと、
    前記各コマンド入力領域に入力される前記コマンドに含まれる前記程度依存操作の前記閾値を、対応する前記予測処理時間が長ければ長いほど大きな値に設定するコマンド閾値設定ステップと、
    を含む予測処理時間をユーザに予見させるための方法。
  10. 請求項8または9に記載の方法であって、
    変化を伴う刺激を呈示する呈示ステップを更に含み、
    前記呈示ステップは、
    前記程度依存操作についてのユーザによる入力が開始されたのを契機に、前記閾値が大きければ大きいほど前記変化の速度が遅い前記刺激を呈示す
    法。
  11. コンピュータを、請求項1から7の何れかに記載の装置として機能させるためのプログラム。
JP2014141220A 2014-07-09 2014-07-09 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム Active JP6251134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014141220A JP6251134B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014141220A JP6251134B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016018415A JP2016018415A (ja) 2016-02-01
JP6251134B2 true JP6251134B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=55233591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014141220A Active JP6251134B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6251134B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05265689A (ja) * 1992-03-19 1993-10-15 Hitachi Ltd 情報処理装置
JPH09269863A (ja) * 1996-04-02 1997-10-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 入力方法
US5908467A (en) * 1996-05-31 1999-06-01 International Business Machines Corporation System and method for displaying file parameters
JP3590881B2 (ja) * 1998-12-16 2004-11-17 株式会社日立情報システムズ ハイパーリンクシステムおよびその履歴表示方法ならびにそのプログラム記録媒体
US6848075B1 (en) * 2000-02-10 2005-01-25 International Business Machines Corporation Internet web browser with memory enhanced hyperlink display
JP2007086977A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp 携帯機器
GB2495486A (en) * 2011-10-07 2013-04-17 Hiwave Technologies Uk Ltd Contextual haptic feedback in response to touch input
JP2014035562A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016018415A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5794107B2 (ja) 分散型コンピュータシステム、インタラクティブ型クライアント−サーバ・アプリケーションのベリファイ方法、及び製品
US9201755B2 (en) Real-time, interactive measurement techniques for desktop virtualization
WO2013132735A1 (ja) 仮想マシン管理装置及び仮想マシン管理方法
WO2011112467A2 (en) Virtual software application deployment configurations
JP2016530660A (ja) コンテキスト感知ジェスチャ分類
US11068969B2 (en) Method and system for configuring a virtual reality environment
JP2012104108A (ja) 対話的クライアント‐サーバー・アプリケーションのステートレスな分散式並列クロール技法
US9170924B2 (en) Ecosystem certification of a partner product
US10546509B2 (en) Evaluating user contribution in collaborative environments
US10796038B2 (en) Estimating think times
CA2918654A1 (en) Mobile application optimization platform
WO2015041648A1 (en) Application menu modification recommendations
EP3100240A1 (en) Evaluation of augmented reality skins
JP5742666B2 (ja) 状態グラフを同期させる方法、製品及び電子装置
JP6251134B2 (ja) 予測処理時間をユーザに予見させるための装置、予測処理時間をユーザに予見させるための方法、プログラム
US20200073898A1 (en) Web browser having improved navigational functionality
US8566074B2 (en) Mapping between stress-test systems and real world systems
KR102040858B1 (ko) 가상 공간의 인터랙션 분석 시스템 및 방법
JP5586417B2 (ja) ストリームデータ処理における性能保証方法および装置
CN108073502B (zh) 一种测试方法及其系统
US20160306471A1 (en) Recommending application modifications using image area counts
JP2017533501A (ja) ユーザアクションに応答して直接操作の有効化を決定するためのヒットテスト
CN109358755A (zh) 用于移动终端的手势检测方法、装置和移动终端
JP2018113028A (ja) Itインフラストラクチャにおいて実行されるアプリケーションのバッチ処理を監視するための方法およびシステム
KR102153811B1 (ko) 웹 어플리케이션 테스트를 위한 웹 브라우저 환경의 우선순위 결정 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6251134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150