JP6244256B2 - 搬送コンテナ、搬送システム - Google Patents

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Description

この発明は、自由に動作する複数の動作主体が協調して移動対象物を初期位置から目標位置まで移動させる搬送技術に関する。
近年、自律移動ロボットによる物品搬送の研究が活発に行われている。搬送の対象となる物品や搬送を行うロボットの種類も様々な中、特に、複数のロボットを協調動作させて効率的な物品搬送を行う技術が求められており、盛んに研究が行われている。
非特許文献1に記載の物品搬送技術では、複数のロボットが協調動作によりコンテナ搬送を行うための各ロボットの行動計画を機械学習法により学習する。この方法では、初期位置から目標位置に到達するまでのコンテナの理想的な経路を学習し、その経路に沿ってコンテナが動くように各ロボットの行動を学習していく。非特許文献1では、各ロボットの行動学習の際に「仮想ブレーキ」という概念を用いている。これは、ロボットが理想的な経路から外れる方向にコンテナを押したとしてもコンテナの位置をその押し行動に対応して変化させないという学習時の処理である。そのようにして得られた学習結果を用いることで、ブレーキという概念を持たないコンテナを、複数ロボットが協調動作により目標位置へ効率的に搬送することを可能にしている。
Hiroshi Kawano, "Effect of Virtual Work Braking on Distributed Multi-robot Reinforcement Learning", IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics, pp.1987-1994, 2013.
非特許文献1に記載されたような従来技術によれば、学習により得た各ロボットの行動計画の通りにロボットを動作させることでコンテナを搬送することができる。しかし、様々な悪い環境条件の中で問題なく動作可能なロボットの構築は難しく、悪環境の中でロボットによる物品搬送を実現することは困難である。
ロボットを動物に置き換えれば起伏のある地面などでも動作可能である。しかし、動物をロボットのように行動計画通りに動かすためには、動物を拘束したり、動物の脳へ制御用電極などを埋め込んで外部刺激を与えたりする必要があり、動物に過剰な負荷を与えてしまうという問題がある。
この発明の目的は、悪環境下でも動作可能であり、かつ、動作主体に負荷を与えることのない搬送を行うことが可能な搬送技術を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明の搬送コンテナは、複数の動作主体が協調して物品を初期位置から目標位置まで移動させる搬送計画に従って物品を搬送するための搬送コンテナであって、当該搬送コンテナは、初期位置から目標位置までの物品の搬送経路と、搬送経路上で物品を移動させる動作主体が切り替わるために物品を待機させる待ち合わせ位置とを記憶する記憶部と、物品の進行方向ごとに移動可否を制御する制動アクチュエータ部と、物品が待ち合わせ位置に到達する前に動作主体が待機しているべき待ち合わせ待機位置に動作主体が存在するか否かを検知する検知部と、物品の存在する位置を計測する位置計測部と、物品が待ち合わせ位置に存在しており、当該待ち合わせ位置に対応する待ち合わせ待機位置に動作主体が存在しない場合には、すべての進行方向へ物品の移動を不可とし、その他の場合には、搬送経路に沿った進行方向のみへ物品の移動を可能とするように、制動アクチュエータ部を制御する制動制御部と、を含む。
この発明の搬送技術によれば、動作主体として動物を用いれば悪環境下でも動作可能であり、拘束したり外部刺激を与えたりして動作主体に負荷を与えることなく、動物の行動に制約を受けずに動物を協調動作させることによりコンテナを所望の位置へ搬送することができる。
図1は、動物による物品搬送任務の環境を例示する図である。 図2は、搬送コンテナの構造を例示する図である。 図3は、搬送コンテナの機能構成を例示する図である。 図4は、位置計測部の具体的な構成を例示する図である。 図5は、位置計測部の具体的な構成を例示する図である。 図6は、制動制御部の処理フローを例示する図である。 図7は、制動アクチュエータ部の具体的な構成を例示する図である。 図8は、制動アクチュエータ部の具体的な構成を例示する図である。 図9は、搬送コンテナの具体的な構成を例示する図である。 図10は、搬送コンテナの具体的な構成を例示する図である。 図11は、第二実施形態の位置計測部の機能構成を例示する図である。 図12は、位置送受信制御部の処理フローを例示する図である。 図13は、第二実施形態の物品搬送計画の具体例を示す図である。
実施形態の説明に先立ち、この発明の基本的な考え方を説明する。
[問題設定]
複数の動作主体が協調して物品を搬送する任務は、例えば、図1に例示するような、壁や障害物で区切られた部屋にある物品(移動対象物)を初期位置から目標位置まで複数の動作主体の協調行動によって搬送するものである。各々の動作主体は、搬送コンテナを二次元平面におけるX-Y軸方向(この例では、図面の紙面上下左右の四方向)に押して動かすことができる。
ここで「動作主体」とは、動物や低知能のロボット(すなわち、自由な方向へ転がり続けるロボットや一方向の往復運動を続けるロボットなどのようにプログラミングされた行動計画に従って計画的に動作を行うような高度な機能を備えていないロボット)である。要するに、任意の方向へ自由に動く動作主体であって、その行動が外的な要因によって計画的に操作(制御)されていない動作主体であれば何でもよい。以下では、動作主体を「動物」であると仮定して説明する。
また、この発明を具体的に説明する観点から、搬送コンテナの形状は、図2に示すように、複数の立方体形のブロック要素が組み合わさった形状をしているものと仮定する。ただし、これは一例であって形状は立方体に限定されるものではない。搬送コンテナの位置は、搬送コンテナを構成するブロックのうちのいずれか一つの格子位置(コンテナ位置基準点)によって定義される。以下では、図2に示すように、搬送コンテナを構成するブロック要素のうち右下端のブロック要素をコンテナ位置基準点として説明する。
搬送任務環境を構成する壁や障害物も、搬送コンテナと同様に、複数の立方体形のブロック要素が連結して形成されているものと仮定する。立方体は一例であって、搬送コンテナと同様に、形状は立方体に限定されるものではない。この発明では、壁と障害物は同様の役割を果たすため、以降の説明では壁もしくは障害物のブロック要素は、「壁ブロック」と総称する。
この発明の基本的な発想は、ロボットに行動計画通りに動作をさせるのではなく、物品を搭載する搬送コンテナに計画通りの動き(初期位置から目標位置に到達する搬送経路に沿った動き)のみを受け付け、それ以外の動きを受け付けないブレーキ機能を備えることにある。動作主体が自由に動く中で搬送コンテナに対して様々な働きかけを行うが、搬送コンテナはその働きかけのうち、計画通りの動き以外の動きは受け付けない。これにより、自然と搬送コンテナが目標位置へ到達する仕組みとなっている。
この意味では、この発明は、非特許文献1の仮想ブレーキの考え方を具現化したものに相当する。ただし、非特許文献1の仮想ブレーキは、あくまでロボットの行動を学習するための学習空間の大きさを縮小するための機能として仮想ブレーキの考え方を用いているのみであった。実際に、非特許文献1に示す方法で学習された行動アルゴリズムに従って、ロボットが搬送任務を行う際に、搬送コンテナが制動装置を備えている必要はない。非特許文献1では、仮想ブレーキを実在のシステムとして具現化するために、どのような行動計画結果を用いて、物品にどのような機能を備え、どのような制御を行えばよいかは自明ではなかった。
この発明では、搬送コンテナの搬送経路が予め与えられているものとする。搬送コンテナの搬送経路は、予め人手で設定されていてもよいし、非特許文献1などの周知の機械学習法により学習されたものを用いてもよい。
また、簡単のため、この発明では搬送コンテナの位置に隣接する位置にいる動物のみが、搬送コンテナを押すことができるものとする。
例えば、図1に一点破線で示すように、搬送コンテナの搬送経路Lが初期位置Sから目標位置Gまで決められているものとする。図1の例では、紙面横方向をX軸とし、紙面縦方向をY軸として、位置を(X,Y)で表すものとする。搬送コンテナの搬送経路Lは、初期位置(2,3)から目標位置(5,1)に至る各ステップ(時刻)における位置の点列とする。図1における左下端のブロックの位置を(0,0)とすれば、図1の搬送経路Lは、
L={(2,3), (2,4), (2,5), (2,6), (2,7), (3,7), (4,7), (5,7), (5,6), (5,5), (5,4), (5,3), (5,2), (5,1)}
で表すことができる。
これにより、搬送コンテナのそれぞれの位置において、搬送コンテナが経路をたどるために適切な移動の方向が定義できる。例えば、初期位置Sにおいては、搬送コンテナは上の方向(Y座標のみ増加する方向)に移動するのが、搬送コンテナにとって望ましい方向である。
例えば、図1において、搬送コンテナが(5,7)の位置(Aの位置)にあるとき、(5,8)の位置(Bの位置)に動物がいない場合には、搬送コンテナはそれ以上搬送経路をたどる動作を継続することができない。言い換えれば、ある動物が搬送コンテナを位置Aに押して移動させるよりも前に、別の動物が位置Bに到達していなければならない。このように、搬送コンテナを位置Aに押して移動させようとする動物と、位置Bで搬送コンテナが来るのを待っている動物の間で、適切な待ち合わせの協調が行われない限り、搬送コンテナは(5,7)の位置から(5,1)の位置(目標位置G)まで到達することは叶わない。
以下では、複数の動物の間で協調動作が必要な位置を「待ち合わせ位置」と呼ぶ。特に、搬送経路上の待ち合わせ位置(上述の例では(5,7)の位置A)を「コンテナ待ち合わせ位置」と呼び、コンテナ待ち合わせ位置に到達する前に動物が待機していなければならない位置(上述の例では(5,8)の位置B)を「待ち合わせ待機位置」と呼ぶ。待ち合わせ位置(コンテナ待ち合わせ位置と待ち合わせ待機位置)は、複数存在してもよい。
待ち合わせ位置は、搬送経路と搬送任務の環境(障害物の位置及び壁の位置)とから特定することができるので、予め計算により算出しておく(あるいは人手で求めておく)ことにより、予め与えられているものとする。
本来、動物は自由に移動を行うので、動物が搬送コンテナを押す時に、搬送コンテナが望む方向に搬送コンテナを押してくれるとは限らない。そこで、この発明では、搬送コンテナが動物によって望まない方向に押された時には搬送コンテナ自身が制動を行って、動物によって動かされないようにするための機能を備えるものとする。
以下、この発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面中において同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[第一実施形態]
第一実施形態の搬送コンテナ1は、図3に示すように、記憶部10、検知部12、位置計測部14、制動制御部16及び制動アクチュエータ部18を備える。検知部12は、搬送環境における待ち合わせ待機位置に動物がいるか否かを検知する。検知部12は、搬送コンテナ1の制動制御部16から動物がいるか否かの検知を行う指示が入力されると、待ち合わせ待機位置に動物がいるか否かを検知して、その結果(以下、動物検知結果という)を制動制御部16へ出力する。
検知部12が、動物の存在を検知する方法は様々な方法が考えられる。例えば、検知部12は、図4(A)に示すように、待ち合わせ待機位置(図1の例では位置B)の格子を囲む壁ブロック9Aに設置された赤外線などの光を発する発光部121と、その対面の壁ブロック9Bに設置された発光部121から発する光を受ける受光部122と、受光部122の受ける光の強弱から抵抗値が変化する可変抵抗部123と、その抵抗値を検出する抵抗値計測部124とからなる構成とすることができる。この構成では、図4(B)に示すように、発光部121と受光部122の間に動物が存在するときは、動物の体によって受光部122が受けるべき光の強さが弱まり、受ける光が弱まることで可変抵抗部123の抵抗値が変化する。そして、その抵抗値の変化を抵抗値計測部124で読み取ることで、動物の存在を検知することができる。
受光部122、可変抵抗部123を実現する具体的な方法は、図5に示すように、硫化カドミウムセル(以下、CdSセルという)を用いて、電流計測器及び直流電源と直列に接続した回路が考えられる。この構成では、CdSセルが受光部122及び可変抵抗部123に相当し、電流計測器が抵抗値計測部124に相当する。CdSセルは、当たる光量により抵抗値が変化する硫化カドミウム(CdS)の性質を利用したものであり、CdSセルに当たる光が多ければ抵抗値は低くなる。CdSセルに当てる光の周波数として、赤外線や可視光線、紫外線など、広範囲の周波数帯を想定することができる。直流電源として定電圧源の乾電池等を用いると、CdSセルの抵抗値の変化により、回路に流れる電流が変化する。その変化する電流値を電流計測器で読み取ることで、CdSセルの抵抗値の変化を読み取ることができる。この構成において、計測された電流の値が予め定めた閾値Thより小さくなったときに動物を検知したと判定すればよい。閾値Thは、天候の条件や、設置する場所が屋内であるか屋外であるか、屋内であれば照明の種類等の環境条件を鑑みて、経験的に定めるものとする。
検知部12が動物の存在を検知するその他の方法として、待ち合わせ待機位置を囲む壁ブロック9にカメラを装備させ、カメラで撮影した画像を処理することで動物の存在を検知する構成も有用である。例えば、あらかじめ待ち合わせ待機位置に動物がいないときの画像(以下、比較用画像という)を撮影して記憶部10にデータとして保存しておき、任務中に撮影したときの画像データ(以下、任務中画像という)と比較する。画像を構成するピクセルデータのうち、あるピクセル数以上のピクセルにおいて、比較用画像と任務中画像の間に輝度の明らかな違いが生じていれば、待ち合わせ待機位置に動物が存在すると判定する方法が考えられる。
さらに、検知部12が動物の存在を検知する方法として、待ち合わせ待機位置の床面に重量測定器を装備させ、待ち合わせ待機位置に動物が存在する場合の計測重量の変化によって、動物の存在を検知する方法も有用である。
以下、現在のステップをtとして、ステップtにおける搬送コンテナ1の各部の動作について説明する。
記憶部10には、搬送経路Lとコンテナ待ち合わせ位置の集合Wとが予め記憶されている。以下では、図1の例を参照しながら、具体的な処理を説明する。図1の例では、搬送経路Lとコンテナ待ち合わせ位置集合Wは、
L={(2,3), (2,4), (2,5), (2,6), (2,7), (3,7), (4,7), (5,7), (5,6), (5,5), (5,4), (5,3), (5,2), (5,1)}
W={(5,7)}
として、記憶部10に記憶されている。L(t)を搬送経路Lのt番目の要素を表すものとする。この例では、L(1)は初期位置(2,3)であり、L(3)=(2,5)である。W(i)をコンテナ待ち合わせ位置の集合Wのi番目の要素を表すものとする。なお、第一実施形態では、搬送経路の位置を整数値の座標で示しているが、実際には全地球測位システム(GPS: Global Positioning System)の位置情報に読み替えるものとする。つまり、後述の位置計測部14で計測される位置の表現と搬送経路Lの各位置やコンテナ待ち合わせ位置の表現形式が揃っているものとする。
位置計測部14は、搬送コンテナ1の位置を計測するセンサ(例えば、GPSなど)であり、現在のステップtにおける搬送コンテナ1の位置C(t)を計測し、その結果を制動制御部16に出力する。
制動制御部16は、図6に示すように、以下の処理を行う。
(ステップS1−1)記憶部10からステップt+1における搬送経路の位置L(t+1)を取得する。
(ステップS1−2)記憶部10に記憶された待ち合わせ位置の集合Wの中に、ステップS1−1で取得した搬送経路の位置L(t+1)が含まれるか否かを探索する。位置L(t+1)が待ち合わせ位置の集合Wに含まれる場合にはステップS1−3へ進み、位置L(t+1)が待ち合わせ位置の集合Wに含まれない場合にはステップS1−5へ進む。
(ステップS1−3)コンテナ待ち合わせ位置(すなわち、位置L(t+1))に対応する待ち合わせ待機位置の検知部12に対して、動物がいるか否かの検知を行うための指示を入力し、動物検知結果を受信する。動物検知結果が、動物がいないことを示す場合にはステップS1−4へ進み、動物がいることを示す場合にはステップS1−5へ進む。
(ステップS1−4)すべての制動アクチュエータ部18を作動させる。これにより、動物が搬送コンテナ1を押しても、搬送コンテナ1はどの方向にも移動しない。
(ステップS1−5)位置計測部14で取得した搬送コンテナ1の位置C(t)から位置L(t+1)へ移動する方向以外の方向の制動アクチュエータ部18を作動させる。これにより、動物が搬送経路Lに沿わない方向へ搬送コンテナ1を押しても、搬送コンテナ1は動かない。
制動アクチュエータ部18は、図7(A)に示すように、搬送コンテナ1の底面に、搬送コンテナ1の移動可能な方向と対応するように配置される。この実施形態では、搬送コンテナ1は前後左右の4方向に移動可能であるため、4つの進行方向それぞれに対応した4つの制動アクチュエータ部18A〜Dを備えているものとする。
図7(B)〜(D)に制動アクチュエータ部18の底面図を例示する。この実施形態では、X軸のプラス方向及びマイナス方向、Y軸のプラス方向及びマイナス方向の4方向のみに物品の移動を許し、その他の方向には物品を移動させないための制動アクチュエータ部18を採用するものとする。
図7(B)〜(D)に示すのは、図7(A)において紙面左方向への移動のみを許す制動アクチュエータ部18Dの側面図である。制動アクチュエータ部18は、制動棒181、回転ジョイント182、回転ストッパ183、リニアアクチュエータ184及び固定材185からなる。制動棒181は、回転ジョイント182を介して固定材185に接続され、回転ジョイント182は、進行方向(すなわち、紙面右から左の方向)に垂直(すなわち、紙面手前から奥の方向)な回転軸を持つ。回転ストッパ183は、制動棒181が、直立の状態から進行方向の逆方向に回転するのを防止するための部材であり、固定材185に固定接続されている。固定材185は、リニアアクチュエータ184を介して、搬送コンテナ1の壁面もしくは底面に固定されている。固定材185の搬送コンテナ1の壁面もしくは底面からの高さは、リニアアクチュエータ184により可変制御される。
制動アクチュエータ部18の制動中は、図7(C)に示すように、リニアアクチュエータ184により固定材185の高さが低く保持され、制動棒181が搬送コンテナ1の壁面もしくは底面より露出し、壁ブロック9に掘られた制動穴91の中に入るようになる。制動穴91は、図7(C)に示すように、制動棒181が直立しているときに、制動棒181の進行方向逆側(すなわち、紙面右側)が接する。制動穴91は、図7(D)に示すように、搬送コンテナ1が進行方向に移動して、制動棒181が進行方向に回転するときには、その回転動作を可能とするだけのスペースを制動棒181の進行方向側(すなわち、紙面左側)に確保するように掘られている。制動アクチュエータ部18が制動中でないときは、図7(B)に示すように、リニアアクチュエータ184により、固定材185の高さが高く保持され、制動棒181は搬送コンテナ1の壁面もしくは底面から露出しない。以上に述べたような、方向別の制動アクチュエータ部18A〜Dを、搬送コンテナ1の壁面もしくは底面に各進行方向それぞれについて備えることで、物品の進行方向別の制動が可能となる。
図8を参照して、搬送コンテナ1が壁ブロック9に沿って移動するための構成を説明する。図8(A)に示すように、壁ブロック9の側面には、ガイドレール92が備えられる。図8(B)に示すように、繁用コンテナ1の側面には、ガイドレール92に沿って移動するための車輪11が備えられる。ガイドレール92は、壁ブロック9の側面に水平方向に掘られた溝である。ガイドレール92は、ガイドレール92内を車輪11が走行する際に車輪11がレール穴から抜けないための車輪ストッパ93と、搬送コンテナ1が進行方向を変えた際に車輪11がレール穴から抜けるための車輪抜け出し用穴94を備える。壁ブロック9の側面内での車輪抜け出し用穴94の位置は、搬送コンテナ1の側面内での車輪11と同じ位置である。なお、図8には、車輪11が搬送コンテナ1側に設けられ、ガイドレール92が壁ブロック9側に設けられた場合を示したが、それとは逆に、車輪11が壁ブロック9側に設けられ、ガイドレール92が搬送コンテナ1側に設けられていても構わない。
図9に、ガイドレール92を壁ブロック9の側面に装備した場合の、搬送コンテナ1側面における制動アクチュエータ部18と車輪11の位置、及び、壁ブロック9の側面における制動穴91とガイドレール92の配置を示す。車輪11とガイドレール92は、移動する可能性のあるすべての方向に対応して用意される。制動アクチュエータ部18と制動穴91は、2方向分だけ各側面に装備する。送受信部151を備える場合には、ガイドレール92や車輪11に重ならないように配置する。送受信部151については、後述の第二実施形態で説明する。
図10に、ガイドレール92を任務環境の床面に装備した場合の、搬送コンテナ1底面内における制動アクチュエータ部18と車輪11の位置、及び、任務環境床面におけるガイドレール92の配置について示す。任務環境床面には縦横方向にガイドレール92が掘られており、ブロック要素底面の中心にて交差する。車輪11は4方向に回転可能な、例えば球型車輪を採用する。各ブロック要素の底面に、4方向分の制動アクチュエータ部18E〜Lがガイドレール92と球型車輪11の位置に被らないように装備される。送受信部151を備える場合には、搬送コンテナ1の各側面において任意の位置に配置する。
図10には、任務環境床面にガイドレール92を掘る例を示したが、これを天地逆にして、任務環境天井面にガイドレール92を掘り、球型車輪11や制動アクチュエータ部18などを搬送コンテナ1の天板面に装備する方式であっても構わない。
[第二実施形態]
第二実施形態は搬送任務環境を構成する壁や障害物、搬送物品自体に、自己定義型の位置計測機能を備える点が第一実施形態と異なる。第二実施形態の搬送システムは、GPSのような無線位置計測装置の使えない屋内や、より高精度の位置計測が必要となるねずみのような小動物を利用した搬送環境にも適用可能な利点がある。
第二実施形態における搬送コンテナの搬送経路Lは、なるべく後述する位置計測機能のある壁ブロックに接した状態で搬送コンテナを移動させることのできる経路を設定するとよい。そうすれば、床や天井に位置計測機能のあるブロック要素を置かなくても任務空間を構成することができるからである。
第二実施形態では、図11に示すように、搬送任務環境を構成する壁ブロック9A〜Dと搬送コンテナ1に、搬送コンテナ1の位置を計測するための位置計測部15、15A〜Dが備えられている。
位置計測部15について説明する。この実施形態では、搬送コンテナや壁、障害物を構成するブロック要素(例えば、立方体形状としているが、直方体もしくは円柱のようなものでもよい)の各々に、図11に示すような、隣のブロック要素との通信のための送受信部151A〜Hを装備させることで、搬送コンテナ1の位置を計測する機能を実現する。このとき、搬送コンテナ1と直接隣接しない壁や障害物のブロック要素には送受信部151を装備させる必要はない。
図11に示す正方形のブロックは、図1の例における壁ブロック9や搬送コンテナ1を構成する要素であり、隣のブロック要素の送受信部151から隣のブロック要素の位置情報を受信し、自らの位置情報を隣のブロック要素の送受信部151に発信する機能を備えている。任務環境中にあるこれらのブロック要素のうち、基準点にあるブロック要素には、あらかじめ位置(X,Y)が定義されているものとする。各々のブロック要素はそれぞれ位置計測部15を備えており、各位置計測部15はそれぞれ、(上側)送受信部151A、(下側)送受信部151B、(右側)送受信部151C、(左側)送受信部151D、自己位置記憶部152及び位置送受信制御部153を備える。自己位置記憶部152には、各ブロック要素の位置データ及び動物検知の有無を示すブーリアン値である検知データが記憶されている。各方向の送受信部151の通信方式としては、ISO/IEC 18092で国際標準規格として勧告されるNFC(Near Field Communication)などの近距離非接触無線方式が適しているが、同様に近距離通信が可能な方式であればどのようなものであってもよい。
以下、図12を参照して、位置計測部15が搬送コンテナ1の位置を計測する動作の流れを説明する。位置計測部15は、以下に示すプロセスを一定時間間隔ごとに行う。以下では、待ち合わせ位置が一つのみの場合について述べる。この場合、待ち合わせ待機位置における動物の存在の有無を検知するブロック要素の位置を基準点とする。
(ステップS2−1)基準点にあるブロック要素の位置送受信制御部153は、自己位置記憶部152の位置データを(X,Y)とし、自分のモードを位置送信モードにする。その他のブロック要素の位置送受信制御部153は自己位置記憶部152の位置データを未定義状態にし、自分のモードを位置受信モードにする。すべてのブロック要素内の自己位置記憶部152の検知データはFALSE(動物なし)にセットする。
(ステップS2−2)基準点にあるブロック要素の位置送受信制御部153は、検知部12を用いて動物の存在の有無の検知を行い、動物検知結果を検知データとして自己位置記憶部152に書き込む。
(ステップS2−3)各ブロック要素の位置送受信制御部153は、自分のモードが位置送信モードであればステップS2−4へ処理を進め、位置受信モードであればステップS2−5へ処理を進める。
(ステップS2−4)位置送信モードにある位置送受信制御部153は、自己位置記憶部152に記憶されている位置データが定義済みの場合は、自己位置記憶部152から位置データと検知データを読み込み、各方向の送受信部151A〜Dを用いて隣のブロック要素へ位置データの値と検知データの値を送信する。
(ステップS2−5)位置受信モードにある位置送受信制御部153は、隣のブロックから送られてきた位置データを、上側送受信部151Aから受信したものについてはY座標を1減らし、下側送受信部151Bから受信したものについてはY座標を1増やし、右側送受信部151Cから受信したものについてはX座標を1減らし、左側送受信部151Dから受信したものについてはX座標を1増やして求めた位置の値を自分の位置データの値とし、その位置データの値を自己位置記憶部152に書き込む。このとき、検知データの値も自己位置記憶部152に書き込む。その後、自分のモードを位置送信モードに変える。各送受信部151A〜Dから受信した位置データが不整合のときは、自己位置記憶部152への位置データの書き込みは行わない。
(ステップS2−6)搬送コンテナ1を構成するブロック要素は、自己位置記憶部152に位置データと検知データが書き込まれたかどうかを判定する。書き込まれていないならばステップS2−3に処理を戻す。書き込まれているならば処理を終了する。
基準点を任意の位置に取ってしまうと、基準点の選び方によっては、待ち合わせ位置のブロック要素よりも先に搬送コンテナ1のブロック要素に位置データが伝えられてしまい、搬送コンテナ1には待ち合わせ位置に動物がいるか否かの検知データが伝わらなくなってしまう。この場合、再度、動物がいるか否かの検知データの伝達のための通信を繰り返して搬送コンテナ1に位置データを伝えなければ、搬送コンテナ1には待ち合わせ位置に動物がいるか否かの検知データがわからないため、通信回数が多くなってしまう。
上述のように、第二実施形態では、待ち合わせ位置を基準点(位置計測のスタート地点)とするので、搬送コンテナ1に情報が伝わったときには、必ず待ち合わせ位置に動物がいるか否かの検知データが含まれることになる。これにより、少ない通信回数で動物の位置を搬送コンテナ1が知ることができるという利点がある。
図13に、待ち合わせ位置が2つある場合の任務環境の様子を示す。図13の例では、任務環境内の壁ブロック要素を、以下の2つの領域に分割する。
1.待ち合わせ待機位置B、待ち合わせ待機位置Bのためのコンテナ待ち合わせ位置Cに動物がいる場合に、動物が接している壁ブロック要素を含む領域1(図13において破線で囲われた領域)
2.待ち合わせ待機位置D、待ち合わせ待機位置Dのためのコンテナ待ち合わせ位置Eに動物がいる場合に、動物が接している壁ブロック要素を含む領域2(図13において点線で囲われた領域)
領域1,2の間では、ブロック要素は通信を行わないこととする。領域1は、領域2におけるコンテナ待ち合わせ位置Eに動物がいる場合に動物が接している壁ブロック要素を含まないものとする。それぞれの領域内で上述の手順と同様に以下のステップS3−1〜3−6のプロセスを独立に実行することで、位置計測と動物検知を行うことができる。
(ステップS3−1)原点にあるブロック要素の位置送受信制御部153は、自己位置記憶部152の位置データを(X,Y)とし、自分のモードを位置送信モードにする。その他のブロック要素の位置送受信制御部153は自己位置記憶部152の位置データを未定義状態にし、自分のモードを位置受信モードにする。各壁ブロック9は自己位置記憶部152に自分の属する領域番号を保存する。搬送コンテナ1は領域番号を未定義とする。すべてのブロック要素内の自己位置記憶部152の検知データはFALSE(動物なし)にセットする。
(ステップS3−2)原点にあるブロック要素の位置送受信制御部153は、検知部12を用いて動物の存在の有無の検知を行い、動物検知結果を検知データとして自己位置記憶部152に書き込む。
(ステップS3−3)各ブロック要素の位置送受信制御部153は、自分のモードが位置送信モードであればステップS3−4へ処理を進め、位置受信モードであればステップS3−5へ処理を進める。
(ステップS3−4)位置送信モードにある位置送受信制御部153は、自己位置記憶部152に記憶されている位置データが定義済みの場合は、自己位置記憶部152から位置データと検知データを読み込み、各方向の送受信部151A〜Dを用いて隣のブロック要素へ位置データの値と検知データの値と領域番号の値を送信する。
(ステップS3−5)位置受信モードにある位置送受信制御部153は、隣のブロックから送られてきた位置データを、上側送受信部151Aから受信したものについてはY座標を1減らし、下側送受信部151Bから受信したものについてはY座標を1増やし、右側送受信部151Cから受信したものについてはX座標を1減らし、左側送受信部151Dから受信したものについてはX座標を1増やして求めた位置の値を自分の位置データの値とし、その位置データを自己位置記憶部152に書き込む。このとき、検知データの値も自己位置記憶部152に書き込む。その後、自分のモードを位置送信モードに変える。各送受信部151A〜Dから受信した位置データが不整合のときは、自己位置記憶部152への位置データの書き込みは行わない。
位置受信モードの搬送コンテナ1は、どの領域からの位置データも受信するが、複数の領域から位置データを受信した場合は、受信した領域番号の若いブロック要素からの位置データを優先して自己位置記憶部152に格納し、受信した領域番号の領域に自分が属するものとする。
(ステップS3−6)搬送コンテナ1を構成するブロック要素は、自己位置記憶部152に位置データと検知データが書き込まれたかどうかを判定する。書き込まれていないならばステップS3−3に処理を戻す。書き込まれているならば処理を終了する。
待ち合わせ位置が3つ以上ある場合も同様に、壁ブロック要素の領域を3つ以上に分割して、上述と同様の処理を行えばよい。
第二実施形態の制動制御部16は、以下の処理を行う。
(ステップS4−1)記憶部10からステップt+1における搬送経路の位置L(t+1)を取得する。
(ステップS4−2)記憶部10に記憶された待ち合わせ位置の集合Wの中に、ステップS4−1で取得した搬送経路の位置L(t+1)が含まれるか否かを探索する。位置L(t+1)が待ち合わせ位置の集合Wに含まれる場合にはステップS4−3へ進み、位置L(t+1)が待ち合わせ位置の集合Wに含まれない場合にはステップS4−5へ進む。
(ステップS4−3)コンテナ待ち合わせ位置(すなわち、位置L(t+1))に対応する待ち合わせ待機位置の位置計測部14に対して、自分を原点として上述のステップS3−1の位置検出処理を実行させる。これをきっかけとして上述のステップ3−2〜3−6により壁伝いに情報が伝えられることで、搬送コンテナ1の自己位置記憶部152に位置データと検知データが書き込まれる。自己位置記憶部152に書き込まれた検知データが、動物がいないことを示す場合にはステップS4−4へ進み、動物がいることを示す場合にはステップS4−5へ進む。
(ステップS4−4)すべての制動アクチュエータ部18を作動させる。これにより、動物が搬送コンテナ1を押しても、搬送コンテナ1はどの方向にも移動しない。
(ステップS4−5)位置計測部14で取得した搬送コンテナ1の位置C(t)から位置L(t+1)へ移動する方向以外の方向の制動アクチュエータ部18を作動させる。これにより、動物が搬送経路Lに沿わない方向へ搬送コンテナ1を押しても、搬送コンテナ1は動かない。
図13における位置Aに搬送コンテナ1があるとき、待ち合わせ位置Bにいる動物は閉じ込められる形となるが、そうした場合において、動物は、閉じ込められた環境から自ら脱出するための行動を学習する習性があることが知られており、この習性によって待ち合わせ位置Bにいる動物が搬送コンテナ1の押し移動を引き継ぐことが効率よく行われる。
この発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。上記実施形態において説明した各種の処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
[プログラム、記録媒体]
上記実施形態で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
1 搬送コンテナ
9 壁ブロック
10 記憶部
12 検知部
14、15 位置計測部
16 制動制御部
18 制動アクチュエータ部
121 発光部
122 受光部
123 可変抵抗部
124 抵抗値計測部
151 送受信部
152 自己位置記憶部
153 位置送受信制御部

Claims (6)

  1. 複数の動作主体が協調して物品を初期位置から目標位置まで移動させる搬送計画に従って上記物品を搬送するための搬送コンテナであって、
    上記初期位置から上記目標位置までの上記物品の搬送経路と、上記搬送経路上で上記物品を移動させる動作主体が切り替わるために上記物品を待機させる待ち合わせ位置とを記憶する記憶部と、
    上記物品の進行方向ごとに移動可否を制御する制動アクチュエータ部と、
    上記物品が上記待ち合わせ位置に到達する前に上記動作主体が待機しているべき待ち合わせ待機位置に上記動作主体が存在するか否かを検知する検知部と、
    上記物品の存在する位置を計測する位置計測部と、
    上記物品が上記待ち合わせ位置に存在しており、当該待ち合わせ位置に対応する上記待ち合わせ待機位置に上記動作主体が存在しない場合には、すべての上記進行方向へ上記物品の移動を不可とし、その他の場合には、上記搬送経路に沿った上記進行方向のみへ上記物品の移動を可能とするように、上記制動アクチュエータ部を制御する制動制御部と、
    を含む搬送コンテナ。
  2. 請求項1に記載の搬送コンテナであって、
    上記制動アクチュエータ部は、
    上記進行方向に垂直な回転軸を持ち、上記搬送コンテナに隣接する壁面もしくは底面に設けられた制動穴に挿入可能な制動棒と、
    上記制動棒が上記進行方向と逆方向に回転することを防止する回転ストッパと、
    上記進行方向へ移動可能とするときは上記制動棒を上記制動穴から露出し、上記進行方向へ移動不可とするときは上記制動棒を上記制動穴へ挿入するリニアアクチュエータと、
    を含む搬送コンテナ。
  3. 請求項1または2に記載の搬送コンテナであって、
    上記搬送コンテナは、上記搬送コンテナに隣接する壁面もしくは底面に上記進行方向に沿って設けられたガイドレールに嵌め込み可能であり、上記ガイドレールに沿って移動可能な車輪をさらに含む
    搬送コンテナ。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の搬送コンテナを含む搬送システムであって、
    上記搬送経路を構成する壁もしくは障害物及び上記搬送コンテナは複数のブロック要素が連結することで形成されており、
    上記ブロック要素は、
    当該ブロック要素の位置を示す位置データと、当該ブロック要素に上記動作主体が存在するか否かを示す検知データとが設定されているときは、当該ブロック要素に隣接するブロック要素へ上記位置データと上記検知データとを送信する送受信部と、
    上記隣接するブロック要素から上記位置データを受信すると、上記隣接するブロック要素から受信した上記位置データを用いて当該ブロック要素の位置データを求め、当該ブロック要素に上記動作主体が存在するか否かを検知して上記検知データを設定する位置送受信制御部と、
    を含む搬送システム。
  5. 請求項に記載の搬送システムであって、
    上記待ち合わせ位置に対応する上記ブロック要素は、上記位置データが予め設定されており、
    上記待ち合わせ位置に対応する上記ブロック要素の上記位置送受信制御部は、上記隣接するブロック要素から上記位置データを受信しなくとも当該ブロック要素に上記動作主体が存在するか否かを検知して上記検知データを設定するものである
    搬送システム。
  6. 請求項に記載の搬送システムであって、
    上記待ち合わせ位置が複数存在するときは、上記ブロック要素を上記待ち合わせ位置が一つのみ存在するように領域を分割し、
    上記送受信部は、上記位置データと上記検知データとに加えて上記領域を特定する領域番号を上記隣接するブロック要素へ送信するものである
    搬送システム。
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