JP6243770B2 - チャンネル数変換装置 - Google Patents

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本発明は、チャンネル数変換装置に関するものである。より詳細には、本発明は、例えば5.1chを超えるようなマルチチャンネルの音声信号(音響信号)のチャンネル数を変換する装置に関するものである。
近年、多数の音声チャンネルを用いることにより、三次元音響のような高い臨場感の音響再生を実現する音響システムが提案されている(特許文献1および非特許文献1参照)。例えば、5.1chサラウンドのような音響システムによるホームシアターシステムが、家庭用として登場している。また、例えばスーパーハイビジョン(SHV)放送においては、22.2chというマルチチャンネルの音響が採用される。
しかしながら、家庭における使用を想定した場合、各家庭に設置されるスピーカの数は、22.2chのマルチチャンネル音響システムを構成するチャンネル数よりも少ないことがほとんどであると想定される。
このため、22.2chのようなマルチチャンネルの音響を家庭で再現するには、ダウンミックスのような、チャンネル数を少なく変換する手法が必要になる。従来、5.1chサラウンドを2chのステレオに変換する手法は既に提案されている(例えば非特許文献2参照)。しかしながら、5.1chを超えるようなマルチチャンネルの音響システムのチャンネル数を変換する方法については、その実用化が依然として望まれている。
一般的に、各家庭に設置されているスピーカの数は決まっていない。また、上述したように、各家庭に設置されるスピーカの数は、22.2chのマルチチャンネル音響システムに対応していないことが通常である。このため、例えば5.1chを超えるようなマルチチャンネルの音声信号に基づく音声(音響)を再生する場合、設置されているスピーカの数に合わせて、音声信号のチャンネル数を変換する必要がある。
特開2009−77379号公報
IEICE Fundamentals Review Vol.3,No.4 (2010),pp.33-46「高臨場感音響技術とその理論」安藤彰男 ARIB STD-B21「デジタル放送用受信装置(望ましい仕様)」
しかしながら、提供するコンテンツに依存せずに一意にチャンネル数の変換を行うと、種々の不都合が想定される。
したがって、本発明の目的は、例えば5.1chを超えるような複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際の不都合を改善するチャンネル数変換装置を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る発明は、
複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換するチャンネル数変換装置であって、
前記複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、
当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分を除去する制御部を備えるものである。
また、前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを、前記複数の音声チャンネルのうち前記音声信号を出力するチャンネルの配置される位置または方向が当該音声信号のチャンネル数を変換する前後で変更されるチャンネルとしてもよい。
また、前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを特定する情報を保持するように構成されるようにしてもよい。
また、前記制御部は、前記チャンネル数変換装置の外部から供給される情報に基づいて、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを特定してもよい。
また、前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを、各チャンネルの音声信号に基づく音声の周波数帯域に基づいて決定してもよい。
上記目的を達成する第2の観点に係る発明は、
複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換するチャンネル数変換装置であって、
前記複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、
当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分が除去された音声信号のチャンネル数を変換する制御部を備えるものである。
本発明によれば、例えば5.1chを超えるような複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際の不都合を改善するチャンネル数変換装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るチャンネル数変換装置の概略構成を説明する機能ブロック図である。 本発明の実施形態におけるチャンネル数の変換を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
上述したように、例えば5.1chを超えるような複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を、提供するコンテンツに依存せずに一意に変換すると、種々の不都合が想定される。
例えば、このようなチャンネル数の変換を行うと、音声信号を加算する際にレベルがオーバするという問題が生じる。このため、ダウンミックス等のチャンネル数変換の処理においては、信号レベルがオーバフローしないように、チャンネル数変換前の音声信号に1より小さい係数を乗じてからダウンミックスを行うのが一般的である。
しかしながら、このようにすると、ラウドネスが大幅に低下してしまい、チャンネル数を変換することでラウドネスが変化してしまうという問題が発生する。
そこで、本発明においては、方向別のマスキング効果を利用して、チャンネル数変換時の信号レベルのオーバフローを防ぎつつ、チャンネル数変換前のラウドネスが変換後も維持されるようにする。
図1は、本発明の一実施形態に係るチャンネル数変換装置の概略構成を説明する機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るチャンネル数変換装置1は、制御部10、および記憶部20を備えている。制御部10は、複数のチャンネルの音声信号が入力されると、当該音声信号のチャンネル数を変換したものを出力する。図1においては、チャンネル数変換装置1の左側から22.2chの音声信号が入力され、チャンネル数変換装置1の左側から、例えば5.1chのような、チャンネル数が変換された音声信号が出力される様子を示してある。
以下、制御部10および記憶部20を含んで本発明に係るチャンネル数変換装置1を構成するものとして説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、制御部10が記憶部20を内蔵するような構成としたり、チャンネル数変換装置1を制御部10および記憶部20の機能を有するシステムオンチップ(SoC)として構成するなど、種々の構成態様を想定することができる。
制御部10は、例えばプロセッサまたはマイコンなどの任意の処理装置を含んで構成することができる。本実施形態において、制御部10は、音声信号を含む各種のデータの入力に基づいて、当該データを解析したり、各種の演算処理を施したりする。また、制御部10は、必要に応じて各種の解析結果を記憶部20に記憶させたり、必要に応じて記憶部20に記憶された各種情報を読み出したりすることができる。特に、本実施形態において、制御部10は、複数のチャンネルの音声信号が入力されると、当該音声信号のチャンネル数を変換する処理を行う。また、本実施形態において、制御部10は、このようなチャンネル数の変換に関連する各種の処理も行う。本実施形態において制御部10が行う処理については、さらに後述する。
本実施形態に係るチャンネル数変換装置1は、チャンネル数の変換を行う際に、音声信号のマスカーチャンネルの情報に基づいて、複数の音声チャンネルの音声信号を分配する。このため、図1に示すように、制御部10は、音声信号のマスカーチャンネルの情報を供給される。
記憶部20は、任意のメモリ装置を含んで構成することができる。記憶部20は、制御部10が上述したようなデータ解析および各種の演算処理などを行う際のアルゴリズム、およびルックアップテーブル(LUT)のような各種の参照テーブルなども記憶する。
上述したように、本実施形態に係るチャンネル数変換装置1は、複数のチャンネルの音声信号の入力に基づいて、当該音声信号のチャンネル数を変換してから出力する。ここで、チャンネル数変換装置1が扱う音声信号の複数のチャンネル数は特に限定されるものではなく、任意の複数のチャンネルとすることができる。しかしながら、本実施形態に係るチャンネル数変換装置1は、5.1chを超えるようなマルチチャンネルの音声信号を扱うのに特に好適である。以下の説明においては、チャンネル数変換装置1に入力される音声信号は、例として、SHVにおいて採用される22.2chサラウンドの音声信号である場合について述べる。ここで、チャンネル数変換装置に入力する22.2chの音声信号は、例えばPCM信号または圧縮符号化した信号など、種々の形式の信号とすることができる。
すなわち、本実施形態で22.2chの音声信号に基づく音声の再生を行う音響システムにおいてスピーカが配置される位置は、規格SMPTE ST2036−2−2008に規定されている。SHVの音響システムでは、聴取位置を中心とする三次元空間において、ch1〜12の中層には10個のスピーカを配置し、ch13〜21の上層(Top)に9個のスピーカを配置し、ch22〜24の下層(Bottom)に3個のスピーカを配置する。なお、ch4および10は、低域効果音(LFE)用のチャンネルである。このように、22.2chの音響システムにおいては、合計24chのチャンネルの音声信号に基づく音声を再生する。
次に、本実施形態に係るチャンネル数変換装置1において、複数のチャンネルの音声信号の入力に基づいて、チャンネル数を変換する際の処理について説明する。以下の説明においては、例として、チャンネル数変換装置1は、22.2chサラウンドの音声信号を、5.1chにチャンネル数変換(ダウンミックス)する場合について述べる。
図2は、本発明の一実施形態におけるチャンネル数の変換を説明する図である。図2は、チャンネル数変換装置1が、複数の音声チャンネルの音声信号を入力されて、当該音声信号のチャンネル数を変換してから出力する際の処理の流れを、左から右の方向に示している。
チャンネル数変換装置1に22.2chの音声信号が入力されると、制御部10は、入力された22.2ch音声信号を、少なくとも1つの所定のチャンネルと、当該所定のチャンネル以外のチャンネルと、に分配する(ステップS11)。
本実施形態においては、所定のチャンネルによる他のチャンネルに対するマスキング効果を利用して、マスキングされる周波数成分、すなわち各チャンネルにおいて聴覚上不要な部分を除外してダウンミックスする。以下、マスキングする側の所定のチャンネルを「マスカーチャンネル」と記し、マスキングされる側の他のチャンネルを「マスキーチャンネル」と記す。すなわち、ステップS11においては、制御部10は、22.2chの音声信号を、少なくとも1つのマスカーチャンネルと、少なくとも1つのマスキーチャンネルと、に分配する。
本実施形態において、チャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果を計算する際に、マスカーチャンネルの選定が重要となる。以下、ステップS11において、規格SMPTE ST2036−2−2008に規定される中層(ch1〜12)の10.2chのうち、FL,FC,FR,BL,BRの5chをマスカーチャンネルとする例について説明する。
また、以下の説明においては、22.2chのうちいずれのチャンネルをマスカーチャンネルとするかを決定するための情報は、制御部10の外部から供給される構成を例として説明する。しかしながら、チャンネル数変換装置1が、例えば記憶部20においてマスカーチャンネルの情報を保持する構成などとすることもできる。
ステップS11において、チャンネルが分配されたら、制御部10は、分配されたチャンネルのうちマスカーチャンネルについて、チャンネル数の変換を行う(ステップS12)。
ステップS12におけるチャンネル数変換は、5.1chと同様の固定されたダウンミックス係数によるチャンネル数変換の他、三次元的なチャンネル配置を所望のチャンネル配置・数にレンダリングする方法(例えば、A. Ando and K. Hamasaki, “Sound intensity based three-dimensional panning,” AES Convention, Convention Paper 7675 (2009)など参照)などを用いることができる。
また、ステップS11において、チャンネルが分配されたら、制御部10は、分配されたチャンネルのうちマスキーチャンネルについて、不必要な周波数成分を除去する第1の処理を行う(ステップS13)。ステップS13では、制御部10は、22.2ch音響のチャンネル配置において、マスカーチャンネルが、それ以外のマスキーチャンネルに及ぼすマスキング効果(方向別マスキング効果)に応じて、聴覚心理的に不必要な周波数成分を除去する。
従来のマスキング効果は、同じ方向から到来した複数の音声における相互作用について考慮したものであった。しかしながら、異なる方向からの到来音の場合、聴覚心理的に相互作用の顕れ方が変化するため、方向別マスキング効果においては、このような場合について考慮したものである。
ステップS13においては、全てのマスカーチャンネルによるマスキング効果を考慮することは必須ではない。例えば、最も近傍のマスカーチャンネルの影響のみを考慮する等、各種の処理とすることもできる。また、マスキングによる不必要な周波数成分を除去する際には、例えば圧縮符号化された信号である場合には、MDCT(変形コサイン変換)符号化による帯域成分ごとに処理を行うのが効果的である。
ステップS13において不必要な周波数成分が除去されたら、制御部10は、マスキーチャンネルについて、不必要な周波数成分を除去する第2の処理を行う(ステップS14)。ステップS14では、制御部10は、チャンネル数変換後(5.1ch)のチャンネル配置において、マスカーチャンネルが、それ以外のマスキーチャンネルに及ぼすマスキング効果(方向別マスキング効果)に応じて、聴覚心理的に不必要な周波数成分を除去する。ステップS14においても、いずれのマスカーチャンネルによるマスキング効果を考慮するかは、適宜選択することができる。
ステップS14では、22.2chにおいて予め決められたマスカーチャンネルが変換された後の位置または方向において、改めて方向別マスキングを考慮する。したがって、例えば中層のチャンネルFC(Front center)のようにマスカーチャンネルの場所がチャンネル数変換の前後で変わらない場合、同じ方向からの音として処理を行う。一方、例えば上層のチャンネルTpFC(Top front center)のようにマスカーチャンネルの場所がチャンネル数変換の前後で変わる場合、変換された後の場所の情報で処理を行う。
ステップS14において不必要な周波数成分が除去されたら、制御部10は、分配されたチャンネルのうちマスキーチャンネルについて、チャンネル数の変換を行う(ステップS15)。ステップS15においては、ステップS12におけるチャンネル数変換と同様の処理を行うことができる。
ステップS12およびステップS15において、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルについてチャンネル数が変換されたら、制御部10は、それぞれの音声信号を加算する(ステップS16)。ステップS16の後、チャンネル数変換装置1は、22.2chから5.1chにチャンネル数を変換した音声信号を出力することができる。
このように、本実施形態において、チャンネル数変換装置1は、複数の音声チャンネル(例えば22.2ch)の音声信号のチャンネル数を(例えば5.1chなどの少ないチャンネル数に)変換する。ここで、制御部10は、制御部10は、複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分を除去する。また、複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルとは、上述したマスカーチャンネルとすることができ、複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルとは、上述したマスキーチャンネルとすることができる。さらに、本実施形態において、上述したマスカーチャンネルとは、例えばダイアログ信号の含まれたチャンネルまたはオブジェクトのチャンネルとすることができる。
また、本実施形態において、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルは、複数の音声チャンネルのうち音声信号を出力するチャンネルの配置される位置または方向が当該音声信号のチャンネル数を変換する前後で変更されるチャンネルとすることができる。
また、本実施形態において、制御部10は、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルを特定する情報を、例えば記憶部20などに保持するように構成してもよい。さらに、本実施形態において、制御部10は、チャンネル数変換装置1の外部から供給される情報に基づいて、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルを特定してもよい。また、本実施形態において、制御部10は、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルを、各チャンネルの音声信号に基づく音声の周波数帯域に基づいて決定してもよい。
このように、本実施形態においては、ダウンミックスを行う際に、予め定めた主要なチャンネル(例えばマスカーチャンネル)が、その他のチャンネル(例えばマスキーチャンネル)に及ぼすマスキング効果を利用して、マスキー成分(各チャンネル内の聴覚上不必要な成分)を除外する。
したがって、本実施形態に係るチャンネル数変換装置によれば、複数の音声チャンネルを有する音響システムのチャンネル数を変換する際に、信号レベルのオーバフローを防ぎつつ、変換前のラウドネスを変換後も維持することができる。
本発明を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部やステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の実施形態は、それぞれ説明した実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
また、上述した実施形態においては、SHVに採用される22.2chのマルチチャンネルの音声信号を少ないチャンネル数に変換する装置を説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されない。本発明は、SHVに採用される22.2chのマルチチャンネルのみならず、その他のチャンネルベースの立体音響フォーマットにおいても実施することができる。また、本発明は、上述した22.2chなどのチャンネルベース方式以外にも、Dolby ATMOSなどのオブジェクトベース方式、または高次アンビソニックスなどのシーンベース方式に適用することもできる。
上述した実施形態においては、ステップS13において周波数成分を除去する第1の処理を行い、ステップS14において周波数成分を除去する第2の処理を行った。しかしながら、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、ステップS13またはステップS14のいずれか一方のみの処理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、ステップS13の周波数成分除去処理およびステップS14の周波数成分除去処理ともに、チャンネル数変換装置1において行う構成について説明した。しかしながら、本発明に係るチャンネル数変換装置1は、ステップS13およびステップS14の周波数成分除去処理の少なくとも一方を、例えばSHVの放送局における送信機側で行うようにしてもよい。この場合、SHVの放送局における送信機は、ステップS13およびステップS14の周波数成分除去処理の少なくとも一方を行った音声信号を圧縮符号化した放送波を送信する。そして、この場合、本発明に係るチャンネル数変換装置1は、当該放送波を受信した後は、直ちにステップS12およびステップS15のチャンネル数変換を行うことができる。
したがって、本発明に係るチャンネル数変換装置1の制御部10は、複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分が除去された音声信号のチャンネル数を変換してもよい。
このように、不要周波数成分除去の処理を送信機側で行うことにより、例えばチャンネル数変換装置を備えるSHVの受信機は、計算量を要する周波数除去処理を行う必要がなくなる。したがって、このような構成においては、受信機の構成を簡単にすることができ、受信機の低コスト化に有利である。
また、上述した実施形態においては、説明の便宜上、マスカーチャンネルおよびマスキーチャンネルを予め設定してから、マスキング効果による不要周波数成分の除去を行う態様について記載した。しかしながら、実際には、マスカーチャンネルとマスキーチャンネルとの間には、双方向的な関係がある。また、周波数帯域別に考えると、マスカーチャンネルとマスキーチャンネルとの関係が入れ替わるようなチャンネル関係もあり得る。このため、本発明は、あらゆるチャンネル間のマスキング効果を、周波数帯域別に考慮した上で各種処理を行うような構成とすることもできる。
1 チャンネル数変換装置
10 制御部
20 記憶部

Claims (6)

  1. 複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換するチャンネル数変換装置であって、
    前記複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、
    当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分を除去する制御部を備える、チャンネル数変換装置。
  2. 前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを、前記複数の音声チャンネルのうち前記音声信号を出力するチャンネルの配置される位置または方向が当該音声信号のチャンネル数を変換する前後で変更されるチャンネルとする、請求項1に記載のチャンネル数変換装置。
  3. 前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを特定する情報を保持するように構成される、請求項1または2に記載のチャンネル数変換装置。
  4. 前記制御部は、前記チャンネル数変換装置の外部から供給される情報に基づいて、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを特定する、請求項1または2に記載のチャンネル数変換装置。
  5. 前記制御部は、前記所定のチャンネル、および前記所定のチャンネル以外のチャンネルを、各チャンネルの音声信号に基づく音声の周波数帯域に基づいて決定する、請求項1に記載のチャンネル数変換装置。
  6. 複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換するチャンネル数変換装置であって、
    前記複数の音声チャンネルの音声信号のチャンネル数を変換する際に、
    当該複数の音声チャンネルのうち少なくとも1つの所定のチャンネルの音声信号に基づく音声の周波数マスキング効果により、当該複数の音声チャンネルのうち前記所定のチャンネル以外のチャンネルの音声信号においてマスキングされる周波数成分が除去された音声信号のチャンネル数を変換する制御部を備える、チャンネル数変換装置。

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