JP6239064B1 - 雌側端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化されても雄側端子との間で所望の接触力が得られると共に安定した接触を維持できる雌側端子を提供する。【解決手段】上壁13、底壁11及び両側壁12を有する中空筒状のボックス部10と、ボックス部10の開口10aから挿入される雄側端子400と接触する弾性接触部Tとを備えた雌側端子Wであって、底壁11には、底壁11から切り起こされ且つ上壁13に向けて凸状に屈曲した接触片T1が設けられていると共に、接触片T1を設けることで形成された孔部11bが穿設され、両側壁12には、孔部11bと連通し且つボックス部10の一端部側の下端から他端部側の上端に向けて延びる溝部Sが形成され、弾性接触部Tは、接触片T1と、接触片T1の基端部T1aから延設された底壁11の一部分をなす第1連動部T2と、第1連動部T2の両側から溝部Sまで延設された両側壁12の一部分をなす第2連動部T3とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、雌側端子に関し、例えば、ワイヤハーネスの接続等に用いられる自動車用コネクタの雌側端子に関する。
ワイヤハーネスの接続等に用いられる自動車用コネクタは、高い信頼性が要求されており、パソコンや家電の接続端子(一般端子)と比べて、大きい接触力が維持できる構造が求められている。そのため、自動車用コネクタは、所望の大きさの接触力が維持できるように設計されており、従来から各種の構成が提案されている。
ここで、従来技術の自動車用コネクタの接続端子の構造について2つの例を挙げて説明する。
先ず、一例目の従来技術について、図10〜12を参照しながら説明する。なお、図10は、従来技術の雌側コネクタを構成する雌側端子の外観を示した模式図である。また、図11は、従来技術の雄側端子と雌側端子を示した模式図である。また、図12は、従来技術の雌側端子と、雌側端子を収容するハウジングのランスとの関係を説明するための模式図である。
図示する雌側端子200は、前端側に中空角筒状のボックス部210が形成され、後端側に電線の端部を接続するための電線接続部220が形成されている。また、ボックス部210は、底壁211と上壁213と左右両側壁212とから構成され、その前端部には、雄側端子400が挿入される開口210aが形成されている。また、ボックス部210の底壁211の上面側には、開口210aに雄側端子400が挿入されたときに、上壁213との間で雄側端子400を挟持する弾性接触片214が設けられている(図11参照)。
この弾性接触片214は、底壁211の前端から延設した帯板状のバネ片を、その基端部で上方に折り返し且つその先端を後方側に向けて折り曲げて、後方に延びるバネ片を、その長さ方向の中間部が上壁213に向けて凸状に膨らむようにへの字状に屈曲させ、自由端(先端)を底壁211の上面に摺動自在に接触させた構成になっている。
上記の雌側端子200に対して、図11に示す矢印方向(X方向)に、雄側端子400を挿入すると、への字状に屈曲した弾性接触片214の頂部に雄側端子400が当接することにより、弾性接触片214が下方に弾性変位する。そして、雌側端子200に挿入された雄側端子400は、弾性変位した弾性接触片214の弾性力により上壁213に向けて付勢され、弾性接触片214と上壁213とで挟持される。このとき、弾性接触片214の自由端が、底壁211の上面に摺動自在に当接するようになっている。この弾性接触片214の構成によれば、挿入されてくる雄側端子400を、弾性接触片214と上壁213との間で挟持することができ、雄側端子400に対する接触力が維持できるようになっている。
尚、雌側端子200は、ボックス部210の底壁211に、雌側端子200を収容するハウジング(図示せず)に形成されたランス部L(図12参照)に係止させるための係止孔211aが形成されている。雌側端子200は、係止孔211aにランス部Lを挿入して係止することにより、ハウジング(図示せず)に装着されるようになっている。
尚、上述した雌側端子200と同様の構造の弾性接触片214を備える雌側端子は、例えば、特許文献1の図8に記載されている。
次に、2例目の従来技術について、図13を参照しながら説明する。なお、図13は、従来技術の雌側コネクタを構成する雌側端子を説明するための模式図であり、(a)が雌側端子の一方の側面を示した模式図、(b)が雌側端子の上面を示した模式図、(c)が雌側端子の他方の側面を示した模式図、(d)が雌側端子を切断し内部を示した模式図である。
図示する雌側端子300は、前端側に中空角筒状のボックス部310が形成され、後端側に電線の端部を接続するための電線接続部320が形成されている。このボックス部310は、底壁311と上壁313と左右両側壁312とから構成されている。また、雌側端子300は、前端部に雄側端子(図示せず)が挿入される開口310aが形成され、底壁311に雄側端子と接触する端子接触部311aが形成されていると共に、開口310aから挿入される雄側端子と接触する接触部Zが設けられている。
上記の接触部Zは、上壁313の開口310aの近傍位置から電線接続部320側に向けて(雄側端子の挿入方向に)延びる片持ち状の接触アーム(バネ本体)330と、接触アーム(バネ本体)330の先端部の一側面に連結された連動アーム(側面バネ)312aとを備えている。この連動アーム(側面バネ)312aは、中空角筒状のボックス部310の2つの側壁312のうちの一方の側壁312に形成されている。この構成によれば、接触アーム(バネ本体)511が単体で動作する場合と比べて、大きい弾性力が得られる。
尚、上記のような、ボックス部310の一方の側壁にだけ連動アーム312aを設けて、接触アーム330の先端部の一側面に繋げる構成が採用されている雌側端子300は、例えば、特許文献2に開示されている。
特許第5065976号公報の図8 特開2006−54166公報
ところで、近年、自動車用コネクタは、小型化される傾向にあり、コネクタの雌側端子の大きさ寸法も小さくなっている。上述した従来技術の雌側端子200(図10〜12参照)は、小型化されると、弾性接触片214の大きさ寸法や板厚寸法を小さくする必要があり、それにともない、雄側端子から受ける荷重に対する反力(弾性力)も小さくなり、所望の接触力が維持できない虞があった。すなわち、弾性接触片214のような帯板状のバネ片を折り返して屈曲させた弾性接触片の構造は、小型化した場合に、十分な弾性力が発揮できないという課題を有している。この課題は、コネクタの小型化が進む程、顕著となる傾向にある。
また、上述した2例目の従来技術(図13参照)は、一方の側壁312に、接触アーム(バネ本体)330に連結された連動アーム(側面バネ)312aを設けることで(バネの機能を設けることで)、接触アーム(バネ本体)330だけの構成と比べて、大きい弾性力が得られるようにしている。しかし、この従来技術は、一方の側壁312にだけ連動アーム(側面バネ)312aを設け、その連動アーム(側面バネ)312aが、接触アーム(バネ本体)330の先端部一側面にだけ繋がっている構成になっているため、雄側端子が挿入されてきた場合に、接触アーム(バネ本体)330が片方側に変位し、雄側端子との間で安定した接触が得られない虞があるという課題を有している。
なお、上述した1例目の従来技術の雌側端子200のように、ボックス部210(図示する例では、底壁211)に、ランス部L(図12参照)に係止させるための係止孔211aを形成し、ランス部Lに係止させる構成は、以下の課題も招く。具体的には、上記の構成によれば、雌側端子200と係止するランス部Lの幅寸法が、ボックス部210の内幅寸法よりも小さい寸法に制限される(ランス部Lは、ボックス部210に挿入して係止できる大きさに制限される)。そのため、従来技術の雌側端子200は、小型化されると、それにともない、ランス部Lの幅寸法も小さくなり、ランス部Lに対して雌側端子200を十分な強度で係止できないことも想定される。このような場合、雌側端子200が所望位置からずれたり、がたついたりすることが想定され、その結果、雄側端子との間で安定した接触が得られない虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化されても雄側端子との間で所望の接触力が得られると共に、安定した接触を維持できる雌側端子を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、上壁、底壁及び両側壁を有する中空筒状のボックス部と、該ボックス部の一端部に形成された開口から内部に挿入される雄側端子と接触する弾性接触部とを備えた雌側端子であって、前記ボックス部の一端側の底壁には、該底壁から切り起こされ且つ前記上壁に向けて凸状に屈曲したへの字状に形成されている片持ち状の接触片が設けられていると共に、該接触片を設けることで形成された孔部が穿設され、前記ボックス部の両側壁には、それぞれ、前記孔部と連通し且つ該ボックス部の一端部側の下端から他端部側の上端に向けて延びる溝部が形成され、前記弾性接触部は、前記接触片と、前記接触片の基端部から前記ボックス部の他端部に向けて延設された前記底壁の一部分により構成されている第1連動部と、前記第1連動部の両側から略直角に前記溝部まで延設された前記両側壁の一部分により構成されている1対の第2連動部とを有していることを特徴とする。
また、前記ボックス部の開口から前記雄側端子が挿入されると、前記弾性接触部は、前記接触片の頂部に該雄側端子が当接することにより下方に弾性変位すると共に、該弾性変位した弾性接触部の弾性力により該雄側端子を上壁に向けて付勢し、該接触片と該上壁とで該雄側端子を挟持するようになっていることが望ましい。
このように、本発明では、弾性接触部が上述した従来技術のような帯板状のバネ片を折り返してへの字状に屈曲させる構造ではなく、底壁から切り起こされ且つ前記上壁に向けて凸状に屈曲したへの字状に形成されている片持ち状の接触片と、接触片の基端部から前記ボックス部の他端部に向けて延設された底壁の一部分により構成されている第1連動部と、第1連動部の両側から略直角に溝部まで延設された両側壁の一部分により構成されている1対の第2連動部とを有する構成になっている。すなわち、弾性接触部は、その構成に、接触片から延設されている第1連動部と、第1連動部の両側から垂直方向(雄側端子から荷重を受ける方向)に延設された1対の第2連動部とが含まれている。この構成によれば、上述した1例目の従来技術の弾性接触片214(図11参照)の構造と比べて、雄側端子から受ける荷重に対する反力(弾性力)を大きく設計することができ、その結果、小型化された場合であっても、雄側端子との間で所望の接触力が得られる雌側端子を提供することができる。
また、本発明の弾性接触部は、上述した2例目の従来技術(図13参照)の接触部Zのように、接触アーム(バネ本体)330の一方側にだけに連動アーム(側面バネ)312aを設けた構成ではなく、接触片の基部から延設された第1連動部の両側から延設された1対の第2連動部を設けた構成になっている。この構成によれば、雄側端子に接触する接触片が片方側に変位することがなく、2例目の従来技術(図13参照)の接触部Zと比べて、雄側端子との間で安定した接触が得られる。
た、前記ボックス部の外周部のなかの、前記接触片よりも外方側であり且つ前記開口側の部位には、前記雌側端子を収容するハウジングに形成されたランス部に係止するためのフック部が突出していることが望ましい。


このように、本発明では、中空筒状のボックス部の外周部のなかの、前記接触片よりも外方側であり且つ前記開口側の部位に、前記雌側端子を収容するハウジングに形成されたランス部に係止するためのフック部が設けられている。この構成によれば、上述した1例目の従来技術の雌側端子200(図12参照)のように、ランス部Lの幅寸法が、ボックス部の内幅寸法よりも小さい寸法に制限されることがなく、雌側端子を十分な強度で係止できる大きさ寸法になるように、ランス部を設計することができる。その結果、本発明の構成によれば、小型化されても、ハウジングのランス部に対して所望の強度で係止でき、雄側端子との間で安定した接触が得られる雌側端子が提供される。
本発明によれば、小型化されても雄側端子との間で所望の接触力が得られると共に、安定した接触を維持できる雌側端子を提供することができる。
本実施形態の雌側端子の斜視図であり、(a)が本実施形態の雌側端子の外観を示した斜視図、(b)が本実施形態の雌側端子を切断し内部を示した斜視図である。 本実施形態の雌側端子を説明するための図であり、(a)が本実施形態の雌側端子の平面図、(b)が本実施形態の雌側端子の正面図、(c)が本実施形態の雌側端子の側面図である。 本実施形態の雌側端子を説明するための図であり、(a)が本実施形態の雌側端子を切断して内部を示した側面図、(b)が本実施形態の雌側端子の底面図である。 本実施形態の雌側端子の動作を説明するための模式図であり、(a)が雄側端子が挿入される前の状態の雌側端子の側面を示した模式図、(b)が雄側端子が挿入される前の状態の雌側端子を切断し内部を示した模式図、(c)が雄側端子を挿入された状態の雌側端子を切断し内部を示した模式図である。 本実施形態の雌側端子とハウジングに形成されたランスとの関係を説明するための模式図であり、(a)が雌側端子を下方から見た模式図であり、(b)が雌側端子を上方から見た模式図である。 本実施形態の雌側端子が装着された雌側コネクタと、雌側コネクタに対応するオス側コネクタを示した斜視図である。 本実施形態の雌側端子が装着された雌側コネクタと、雌側コネクタに対応するオス側コネクタを示した斜視図である。 本実施形態の雌側端子が装着されている雌側コネクタを切断して内部を示した斜視図である。 本実施形態の雌側端子が装着されている装着されている雌側コネクタの断面を示した模式図である。 従来技術の雌側コネクタを構成する雌側端子の外観を示した模式図である。 従来技術の雄側端子と雌側端子を示した模式図である。 従来技術の雌側端子と、雌側端子を収容するハウジングのランスとの関係を説明するための模式図である。 従来技術の雌側コネクタを構成する雌側端子を説明するための模式図であり、(a)が雌側端子の一方の側面を示した模式図、(b)が雌側端子の上面を示した模式図、(c)が雌側端子の他方の側面を示した模式図、(d)が雌側端子を切断し内部を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態の雌側端子について図面を用いて説明する。
先ず、本実施形態の雌側端子の構成について図1〜6を参照しながら説明する。
本実施形態の雌側端子Wは、雄側端子400(図4参照)が挿入されるものであり、例えば、ボックス状のハウジング(コネクタハウジング)101(図6参照)の内部に収容され、自動車用の雌側コネクタ100として用いられる。
図1〜3に示すように、雌側端子Wは、金属等の導電性部材により構成されており、その一端側に雄側端子400が挿入される中空角筒状のボックス部10が形成され、その他端側に電線70の端部を接続する電線接続部50が形成されている。また、ボックス部10には、挿入された雄側端子400と接触する弾性接触部Tが設けられている。なお、電線接続部50は、図4、5に示すように、電線70の端部を圧着して接続するようになっているが、この構成は、周知技術と同じであるため、詳細な説明を省略する。
ボックス部10は、図1〜図3に示すように、底壁11と、底壁11と相対向している上壁13と、底壁11の両側部から略直角に立設する左右両側壁12・12とを備え、その前端部には、雄側端子400が挿入される開口10aが形成されている。
また、上壁13は、一方の側壁12の上端から内側に略直角に折曲し且つ他方の側壁12の上端まで延びる上壁13aと、他方の側壁12の上端から延びて円弧状に折り返された上壁13bとにより構成され、上壁13aの上面に、上壁13bの端部を重合させた構成になっている(図2(b)参照)。また、上壁13aには、挿入される雄側端子400と接触する端子接触部13a1が設けられている。
また、ボックス部10を構成する底壁11の前端部には、雌側端子Wを収容するハウジング101に形成されたランス部L(図5参照)に係止するためのフック部17が底壁11から突出して形成されている。より具体的には、本実施形態では、フック部17は、ボックス部10の外周部のなかの、弾性接触部T(接触片T1)の外方側(下方側)であり且つ弾性接触部Tよりも開口10a側(前側)の部位に設けられている。
尚、本実施形態では、フック部17は、底壁11の前端部から延設され、その先端が後方側に向けて折り曲がった略U字形状に形成されているが、特にこれに限定されるものではない。フック部17は、係止される対象となるランス部Lの形状に応じて適宜設計される。また、本実施形態では、フック部17が底壁11に形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、ボックス部10の底壁11以外の部分に形成されていても良い。
また、ボックス部10の他端部側(後端側)の底壁11には孔部11aが穿設されている。また、ボックス部10の一端部側(前端側)の底壁11には、底壁11から切り起こされ且つ上壁13に向けて凸状に屈曲したへの字状に形成されている片持ち状の接触片T1(弾性接触部Tを構成する接触片T1)が設けられている。また、接触片T1が設けられている底壁11の部分には、接触片Tを設けることで形成された孔部11bが穿設されている。
また、ボックス部10の両側壁12・12には、それぞれ、孔部11bと連通しており(孔部11bと繋がっており)且つボックス部10の一端部側(前端側)の下端から他端部側(後端側)の上端に向けて延びる溝部Sが形成されている。尚、両側壁12・12のうちの一方の側壁12の溝部Sと、他方の側壁12の溝部Sとは同じ形状になっていると共に、互いが相対向するように形成されている。このように、両側壁12・12に同じ形状の溝部Sを設けることで、弾性接触部Tがバランス良く弾性変形できるようにしている
また、上記の溝部Sは、側壁12の前端側の下端部を略矩形状に切り欠いた切り欠き部S1と、切り欠き部S1の後端から、ボックス部10の他端部側(後端側)の上端の近傍に向けて斜めに延びる長孔状のスリット部S2とにより形成されている。尚、切り欠き部S1は、孔部11bの一端部(開口10a側の端部)に対応する側壁12の位置から孔部11bの他端部(電線接続部50側)に対応する側壁12の位置まで孔部11bと連通するように形成されている。また、スリット部S2は、切り欠き部S1と連通するように形成されており(孔部11bとも連通しており)、後述する弾性接触部Tを構成する接触片T1の基端部T1aの近傍からボックス部10の他端部側(後端側)の上端部近傍まで斜めに延びている。
また、弾性接触部Tは、上述した接触片T1と、接触片T1の基端部T1aからボックス部10の他端部に向けて孔部11aまで延びる底壁11bの一部分により構成されている第1連動部T2と、第1連動部T2の左右両側から溝部S(スリット部S2)まで延設された両側壁12の一部分により構成されている1対の第2連動部T3とを有する構成になっている。尚、接触片T1は、への字状に屈曲している部分に、その厚み方向に突出する厚肉部T1b(接触片T1の上面側において上壁13側に突出している厚肉部T1b(図3(b)参照))が形成されていると共に、その先端部が自由端になっている。
次に、本実施形態の雌側端子Wの動作について図4を参照しながら説明する。
雌側端子Wは、開口10aに雄側端子400が挿入されると、弾性接触部Tを構成する接触片T1の頂部に雄側端子400が接触し、接触片T1のへの字状の頂部が下方に押圧される。また、接触片T1の頂部が下方に押圧されて荷重を受けると、図4(b)に示す状態から図4(c)に示す状態に変位する。具体的には、接触片T1の頂部が押圧されて荷重を受けると、弾性接触部Tが下方に弾性変位する(接触片T1の変位に連動して、第1連動部T2及び第2連動部T3が弾性変位する)。このときに、弾性接触部Tは、受けた荷重に対する反力により(弾性力により)、上壁13の端子接触部13a1に向け、挿入されている雄側端子400を付勢する。これにより、雄側端子400が、弾性接触部Tの接触片T1と、上壁13aの端子接触部13a1との間に挟持される。
このように、本実施形態の弾性接触部Tは、接触片T1から延設されている第1連動部T2と、第1連動部T2の両側から垂直方向(雄側端子から荷重を受ける方向)に延びる1対の第2連動部T3とが含まれた構造になっている。この構成によれば、上述した1例目の従来技術の弾性接触片214(図10〜12)の構造と比べて、雄側端子400から受ける荷重に対する反力(弾性力)を大きく設計することができる。その結果、本実施形態によれば、小型化された場合であっても、雄側端子400との間で所望の接触力が得られるコネクタ用の雌側端子Wを提供することができる。
また、本実施形態の雌側端子Wの弾性接触部Tは、上述した2例目の従来技術の接触部Zのように、片持ち状の接触アーム(バネ本体)330の先端部の一方側にだけ連結された連動アーム(側面バネ)312aを設けた構成ではなく、接触片T1の基端部T1aから延設された第1連動部T2の左右両側に、第1連動部T2から上方に向けて略直角に延設された1対の第2連動部T3を設けた構成を採用している。この構成によれば、弾性接触部Tが一方側に偏って変位することがなく、従来技術の接触部Z(図13参照)と比べて、雄側端子400との間で安定した接触が得られる。
次に、本実施形態の雌側端子Wを収容した雌側コネクタの構造について、図6〜図9を参照しながら説明する。
尚、図6、7は、本実施形態の雌側端子が装着された雌側コネクタと、雌側コネクタに対応する雄側コネクタを示した斜視図である。図8は、本実施形態の雌側端子が装着されている雌側コネクタを切断して内部を示した斜視図である。図9は、本実施形態の雌側端子が装着されている装着されている雌側コネクタの断面を示した模式図である。
図6、7に示すように、本実施形態の雌側コネクタ100は、雌側端子Wを収容するための複数の収容部(収容室)102が形成されたハウジング101と、各収容部102に収容された雌側端子Wとを備えている。尚、雌側端子Wの電線接続部50には、電線70が接続されている。
また、雄側コネクタ150は、雌側コネクタ100に収容されている雌側端子Wの数に対応する数の雄側端子400を収容するハウジング151と、ハウジング151に収容された雄側端子400とを備えている。
そして、雄側コネクタ150のハウジング151に、雌側コネクタ100のハウジング101を位置合わせして挿入すると、雄側コネクタ150に収容されている雄側端子400が、上述した図4に示したように、雌側コネクタ100に収容されている、対応する雌側端子Wに接触して電気的に接続されるようになっている。
また、図8、9に示すように、雌側コネクタ100のハウジング101の各収容部102の内部には、雌側端子Wのフック部17に係止可能な形状のランス部Lが形成されている。そして、本実施形態では、このランス部Lに対して、雌側端子Wのボックス部10の底壁11から突出して形成されているフック部17を係止することで、ハウジング101に雌側端子Wが装着されるようになっている。
このように、本実施形態では、中空筒状のボックス部10の外周部(本実施形態では、ボックス部10の底壁11)にランス部Lに係止するためのフック部17が突出して形成されている。この構成によれば、上述した1例目の従来技術の雌側端子200(図10〜12参照)のように、ランス部Lの幅寸法が、ボックス部10内部に挿入可能な大きさに制限されることがない。そのため、本実施形態によれば、雌側端子Wを十分な強度で係止できる大きさ寸法になるように、ランス部Lを設計することができる。その結果、本実施形態の構成によれば、小型化されても、ハウジング101のランス部Lに対して所望の強度で係止できる雌側端子Wが提供される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、小型化されても雄側端子との間で所望の接触力を維持できる共に、ハウジングのランス部に対して所望の強度で係止できる雌側端子Wを提供することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
W…雌側端子
10…ボックス部
10a…開口
11…底壁
11a…孔部
11b…孔部
12…側壁
13、13a、13b…上壁
17…フック部
50…電線接続部
S…溝部
S1…切り欠き部(溝部)
S2…スリット部(溝部)
T…弾性接触部
T1…接触片(弾性接触部)
T1a…基端部(弾性接触部)
T1b…厚肉部(弾性接触部)
T2…第1連動部(弾性接触部)
T3…第2連動部(弾性接触部)

70…電線

100…雌側コネクタ
101…ハウジング
102…収容部(収容室)102
L…ランス部

150…雄側コネクタ
151…ハウジング
400…雄側端子

Claims (3)

  1. 上壁、底壁及び両側壁を有する中空筒状のボックス部と、該ボックス部の一端部に形成された開口から内部に挿入される雄側端子と接触する弾性接触部とを備えた雌側端子であって、
    前記ボックス部の一端側の底壁には、該底壁から切り起こされ且つ前記上壁に向けて凸状に屈曲したへの字状に形成されている片持ち状の接触片が設けられていると共に、該接触片を設けることで形成された孔部が穿設され、
    前記ボックス部の両側壁には、それぞれ、前記孔部と連通し且つ該ボックス部の一端部側の下端から他端部側の上端に向けて延びる溝部が形成され、
    前記弾性接触部は、
    前記接触片と、
    前記接触片の基端部から前記ボックス部の他端部に向けて延設された前記底壁の一部分により構成されている第1連動部と、
    前記第1連動部の両側から略直角に前記溝部まで延設された前記両側壁の一部分により構成されている1対の第2連動部とを有していることを特徴とする雌側端子。
  2. 前記ボックス部の開口から前記雄側端子が挿入されると、前記弾性接触部は、前記接触片の頂部に該雄側端子が当接することにより下方に弾性変位すると共に、該弾性変位した弾性接触部の弾性力により該雄側端子を上壁に向けて付勢し、該接触片と該上壁とで該雄側端子を挟持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の雌側端子。
  3. 記ボックス部の外周部のなかの、前記接触片よりも外方側であり且つ前記開口側の部位には、前記雌側端子を収容するハウジングに形成されたランス部に係止するためのフック部が突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の雌側端子。
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