JP6233517B2 - 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム - Google Patents

空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6233517B2
JP6233517B2 JP2016533997A JP2016533997A JP6233517B2 JP 6233517 B2 JP6233517 B2 JP 6233517B2 JP 2016533997 A JP2016533997 A JP 2016533997A JP 2016533997 A JP2016533997 A JP 2016533997A JP 6233517 B2 JP6233517 B2 JP 6233517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed curve
line segment
intersection
airspace
transfer image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016533997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016009465A1 (ja
Inventor
雅彦 石田
雅彦 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2016009465A1 publication Critical patent/JPWO2016009465A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6233517B2 publication Critical patent/JP6233517B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/20Instruments for performing navigational calculations
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0047Navigation or guidance aids for a single aircraft
    • G08G5/006Navigation or guidance aids for a single aircraft in accordance with predefined flight zones, e.g. to avoid prohibited zones

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Generation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
今日、地球上での移動体監視を行うため、様々なナビゲーションシステムが運用されている。輸送機械の中でも移動距離が長大である航空機の運航を管理するには、広範囲での方位、距離の算出を行う必要が有る。航空機のナビゲーションシステムでは、一般に、国家の領土及び領空、又は飛行情報区(FIR:Flight Information Region)程度における広域の範囲で、大縮尺の空間情報を正確かつ効率的に処理することが求められる。
例えば、航空機等の空路は、真球上の2地点間を結ぶ線分を用いて表現することができる。この際、航空機等の安全確保のため、2本の空路が交差するか否かを判定することが極めて重要である。また、航空機は、上空に設定された空域のうち、運航が許可された空域を飛行することで、安全を確保している。この際、隣接する空域が重複してしまうと、重複した領域に複数の航空機が進入してしまい、安全確保の観点から問題である。よって、上記のナビゲーションシステムでは、航空機の安全確保のため、適切な空域設計が必要である。
一例として、地球上の多角形に対する任意の点の内外判定を行う位置関係判定方法が提案されている。この例では、空域を定義するための多角形の辺の調査方向(換言すれば、閉曲線の周回方向)を考慮し、周回方向に対して左右いずれの領域が空域であるかを判定する。
また、日本国特許出願である特願2013−271712では、様々な空域について、空域を構成する線分の交点検出や、空域の内外判定を行う手法が提案されている。
特開2012−88902号公報
しかし、発明者は上述の手法には以下に示す問題点が有ることを見出した。飛行方式や空域設計仕様によっては、国家間や大陸間にまたがる大きな空域を取り扱うことが求められる場合が有る。この場合、例えば、国ごと又は空域ごとに、空域を定義している閉曲線の周回方向が異なる場合が想定し得る。これに対し、特許文献1の手法は、閉曲線の周回方向(多角形の辺の調査方向)を考慮しているものの、取り扱う空域を定義する閉曲線の方向が統一されていない場合の取り扱いについては考慮していない。閉曲線の周回方向が異なる空域が混在している複数の空域を、特許文献1の手法で取り扱うと、周回方向の相違により空域の内外を誤って認識するなど、空域設計上許容できないエラーが生じるおそれが有る。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、周回方向の定められていない複数の空域を統合して取り扱うことである。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、地球上の任意の形状、大きさの領域での位置関係の判定を正確かつ高精度に行うことである。
本発明の一態様である空域情報処理装置は、球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成する転写手段と、前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成する線分生成手段と、前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記線分が存在する領域を、前記空域として認識する空域認識手段と、を備えるものである。
本発明の一態様である空域情報処理方法は、転写手段に、球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成させ、線分生成手段に、前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成させ、空域認識手段に、前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記線分が存在する領域を、前記空域として認識させるものである。
本発明の一態様である空域情報処理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成する処理と、線分生成手段に、前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成する処理と、空域認識手段に、前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記線分が存在する領域を、前記空域として認識する処理と、をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、周回方向の定められていない複数の空域を統合して取り扱うことができる。
真球上の2地点間を結ぶ線分を示す図である。 真球上の円を示す図である。 始点から終点への方向が反時計回りの真球上の円弧を示す図である。 始点から終点への方向が時計回りの真球上の円弧を示す図である。 真球上に設けられた空域の例を示す図である。 実施の形態1にかかる空域情報処理装置の基本構成を模式的に示す図である。 周辺装置の構成を追加した実施の形態1にかかる空域情報処理装置の構成例を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる空域情報処理装置の空域情報処理動作を示すフローチャートである。 判定対象閉曲線と転写像との関係を示す図である。 実施の形態1にかかる空域情報処理装置での線分生成処理を示すフローャートである。 2本の円弧で挟まれた三日月形の空域における線分生成を示す図である。 2本の円弧で挟まれた三日月形の空域における線分生成を示す図である。 2本の円弧で挟まれた三日月形の空域における線分生成を示す図である。 円形の空域における線分生成を示す図である。 円形の空域における線分生成を示す図である。 4本の線分で囲まれた矩形の空域における線分生成を示す図である。 4本の線分で囲まれた矩形の空域における線分生成を示す図である。 3軸回転法の処理を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる交点検出部の構成を模式的に示すブロック図である。 基本形状データベースに含まれる情報を示す図である。 空域情報データベースに含まれる情報を示す図である。 演算部の基本的構成を模式的に示すブロック図である。 交点検出部の交点検出動作を示すフローチャートである。 真球上の始点から終点への方位が東向きである場合を示す図である。 真球上の始点から終点への方位が西向きである場合を示す図である。 真球上の線分を示す図である。 真球上の2本の線分を示す図である。 2つの基準円が2つの交点を有する(交接する)場合を示す図である。 2つの基準円が分離の関係にある場合を示す図である。 2つの基準円が内包の関係にある場合を示す図である。 2つの基準円が外接の関係にある場合を示す図である。 2つの基準円が内接の関係にある場合を示す図である。 2つの基準円が一致する場合を示す図である。 基準円が一致し、かつ、2本の線分が分離している場合を示す図である。 基準円が一致し、かつ、一方の線分の始点と他方の線分の終点とが重なる場合を示す図である。 基準円が一致し、かつ、2本の線分間に1つの重複部分がある場合を示す図である。 基準円が一致し、かつ、一方の線分の始点と他方の線分の終点とが重なるとともに2本の線分間に1つの重複部分が有る場合を示す図である。 基準円が一致し、かつ、2本の線分間に2つの重複部分が有る場合を示す図である。 中心角Ψが2πである場合(Ψ=2π)の線分を示す図である。 中心角Ψがπ以上かつ2πよりも小さい場合(π≦Ψ<2π)の線分を示す図である。 中心角Ψがπより小さい場合(0<Ψ<π)の線分を示す図である。 交点検出部での線分の交点検出動作を示すフローチャートである。 交点判定処理を示すフローチャートである。 範囲検証処理を示すフローチャートである。
実施の形態1
実施の形態1にかかる空域情報処理装置100について説明する。空域情報処理装置100は、球面上において1又は複数の線分からなる閉曲線で区切られる周回方向の定められていない複数の空域の情報を統合して取り扱う装置である。空域情報処理装置100は、例えばコンピュータシステムなどのハードウェア資源を用いて構成される。
まず、空域を理解するための前提として、閉曲線を構成する線分について説明する。真球上での線分は、以下の3つに大別できる。
真球上における2地点を最短で結ぶ線分
真球CB上(地表面上)の地点Pと地点Pとの間を結ぶ線分について説明する。図1は、真球CB上の地点Pと地点Pとの間を結ぶ線分Lを示す図である。Vは、地点Pと地点Pとの間を結ぶ線分Lが属する平面PL1に対する単位法線ベクトルである。平面PL1は、真球CBの中心を含む面である。EQは真球CBの赤道である。平面PL1に対する単位法線ベクトルVは、以下の式(1)で表される。
Figure 0006233517
真球CB上の地点Pと地点Pとを結ぶ線分L上の点をP、sを単位法線ベクトルVと点Pの位置ベクトルとがなす角の余弦とすると、sは以下の式(2)で表される。
Figure 0006233517
単位法線ベクトルVと線分Lとが直交することは明らかであるので、余弦Sは0となる。したがって、線分L上の点をPは、以下の式(3)も満たす点として定義できる。
Figure 0006233517
真球上の円
真球CB上での円について説明する。図2は、真球CB上の円CC1を示す図である。真球CB上の円CC1は、ある点Pからの距離rの地点の集合として理解することができる。円CC1の円周上の点Pの位置ベクトルは、点Pの位置ベクトルを用いた以下の式(4)の各ベクトル方程式を満たす。Rは、真球CBの半径を示す。Vは、円CC1が属する平面の単位法線ベクトルであり、点Pの位置ベクトルに一致する。
Figure 0006233517
は、真球CB上において点Pと点Pとがなす角の余弦であり、以下の式(5)で表される。
Figure 0006233517
真球の2地点を結ぶ円弧
真球CB上の円弧について説明する。真球CB上の円弧は、真球CB上の点Pから距離rの点の集合として理解することができる。
円弧の始点から終点への方向が反時計回りの場合について説明する。図3は、始点から終点への方向が反時計回りの真球CB上の円弧CC2を示す図である。2点間の方向が反時計回りの場合、円弧CC2上の点Pの位置ベクトルは、以下の式(6)の各ベクトル方程式を満たす。Rは、真球CBの半径を示す。Vは、円弧CC2が属する平面の単位法線ベクトルであり、点Pの位置ベクトルに一致する。
Figure 0006233517
は、真球上において地点Pと点Pとがなす角の余弦であり、以下の式(7)で表される。
Figure 0006233517
円弧の始点から終点への方向が時計回りの場合について説明する。図4は、始点から終点への方向が時計回りの真球CB上の円弧CC3を示す図である。2点間の方向が時計回りの場合、円弧CC3上の点Pの位置ベクトルは、以下の式(8)の各ベクトル方程式を満たす。Rは、真球CBの半径を示す。Vは、円弧CC3が属する平面の単位法線ベクトルであり、点Pの位置ベクトルと逆方向である。
Figure 0006233517
は、真球CB上において地点Pと円弧上の任意の点Pとがなす角の余弦に等しく、かつ符号が負であり、以下の式(9)で表される。
Figure 0006233517
次いで、真球上に設定される空域について説明する。図5は、真球CB上に設けられた空域の例を示す図である。図5では、空域Aが線分LA1〜LA4からなる閉曲線で囲まれることで、外部の領域と区切られている。図5の空域はあくまで例示であるので、空域Aを囲む線分の数は、1本(すなわち、真球CB上の円)又は4本以外の複数本とすることができる。図5の例では、線分LA1〜LA4で構成される閉曲線を真球の外部から見て反時計回りに進む場合に、線分から見て左側に見える真球上の領域が、空域Aとして定義される。よって、この場合、線分から見て右側に見える真球上の領域は、空域Aの外側の領域として定義される。
以上、要約すると、空域を定義する場合、以下の2つの情報が必要であることが理解できる。
(1)線分情報
空域を囲む1又は複数の線分の指定。
(2)方向情報
空域を囲む線分で構成される閉曲線を真球の外部から見た場合の向き(反時計回り、時計回り)の指定。
しかし、本実施の形態にかかる空域情報処理装置100では、真球上の相当程度に大きな空域を取り扱うことを想定している。そのため、団体、法人、国家等の異なる主体が作成した空域情報を一括して取り扱う必要が生じる。
この場合、空域を囲む線分のそれぞれを指定するには、線分の始点及び終点(例えば、図1の点P及びP)を線分情報として与えればよい。また、始点と終点とを結ぶ経路が一意に定義されていない場合には、上述の式(3)のような線分の経路を指定する情報を線分情報に加えればよい。つまり、線分情報については、数学的に一意に定められるものである。よって、空域を取り扱う団体、法人、国家等の間で、空域の定義ルールが異なる場合でも、空域を囲む線分を何らかの方式で表現すれば足りるので、線分情報の相違が問題にはならない。
これに対し、方向情報については、以下の理由で取扱いに注意を要する。方向情報については、閉曲線の向きは人為的に決められるものである。よって、閉曲線の向きは、空域を取り扱う団体、法人、国家等の間では異なることがある。例えば、A国においては閉曲線の向きが反時計回りと規定され、B国においては閉曲線の向きが時計回りと規定されている場合が想定し得る。この場合、A国の空域情報を用いるシステムでは閉曲線の向きは反時計回りであると定義されるので、B国で作成された線分情報をA国のシステムに入力して空域を認識させようとすると、B国の線分情報が示そうとした空域はA国のシステムでは空域の外側だと認識されてしまう。つまり、このような場合には、空域が誤って認識されてしまう問題が生じる。
これを避けるには、団体、法人、国家等の異なる主体で作成された線分情報ごとに、方向情報を指定することも考え得る。しかし、既存のシステムでは、本実施の形態にかかる空域情報処理装置100のような広域にわたる空域を取り扱うことを想定していないので、空域を指定する線分情報に、閉曲線の向きを指定する方向情報を付加する機能を有していない。また、方向情報を付加するにしても、システムに入力する情報が増えるだけでなく、方向情報の指定を誤れば上述と同様の問題が生じる。
また、閉曲線で区切られた空域の面積は、その用途から明らかなように、通常は地球上の表面積の半分よりも小さい。よって、空域の面積と空域の外側の領域の面積とを比較すれば、面積の小さい方が空域であることを判別することはできる。しかし、球面上の閉曲線で区切られる領域の面積を求める場合、計算量が膨大になり、単に空域を認識させるための処理としては適当でない。特に、複数の空域を取り扱う場合、システムが単に空域を認識するためだけに膨大な計算を行うことになり、現実的でない。
これに対し、本実施の形態にかかる空域情報処理装置100は、閉曲線の向きが統一されていない空域情報から、少ない計算量にて正確に空域を認識できるものである。以下、空域情報処理装置100について、具体的に説明する。
図6は、実施の形態1にかかる空域情報処理装置100の基本構成を模式的に示す図である。空域情報処理装置100は、転写部2、線分生成部3及び空域認識部4を有する。
図7は、周辺装置の構成を追加した空域情報処理装置100の構成例を模式的に示す図である。図7では、図6で示した転写部2、線分生成部3及び空域認識部4の他に、閉曲線読込部1及び記憶部5が追加されている。なお、図2では、転写部2は、転写処理部21と交点検出部22とを有する。
以下、本実施の形態にかかる空域情報処理装置100の動作について説明する。空域情報処理装置100は、空間的に離隔した2つの空域の輪郭を示す閉曲線(判定対象閉曲線及び転写像)とその間に引かれた線分との位置関係に基づいて、判定対象閉曲線が区切る空域の内外判定を行うものである。図8は、実施の形態1にかかる空域情報処理装置100の空域情報処理動作を示すフローチャートである。
ステップS1:判定対象閉曲線AZ1の読み込み
まず、閉曲線読込部1が、判定対象閉曲線AZ1を読み込む。この時点において、判定対象閉曲線AZ1には周回方向は与えられておらず、判定対象閉曲線AZ1は空域の輪郭を現すのみで、判定対象閉曲線AZ1で区切られる真球CB上の2つの領域のいずれが空域であるかは不明である。具体的には、この際、閉曲線読込部1は、記憶部5に予め記憶されている判定対象閉曲線AZ1を規定する線分情報を読み込む。図5に示す例の場合、閉曲線読込部1は、空域Aを示す閉曲線を構成する線分LA1〜LA4を示す情報を読み込む。閉曲線読込部1は、読み込んだ判定対象閉曲線AZ1を示す情報を、転写部2と線分生成部3とに出力することができる。
ステップS2:転写像(反転転写像)AZ2の生成
転写部2の転写処理部21は、閉曲線読込部1を真球上CB上の別の位置に転写した転写像AZ2を生成する。本実施の形態では、転写処理部21は、判定対象閉曲線AZ1を真球上CBの中心に対して点対称の位置に転写した反転転写像を、転写像AZ2として生成する。図9は、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2との関係を示す図である。図9では、判定対象閉曲線AZ1が真球CBの手前側に存在するので、転写像AZ2(破線で表示)は、真球CBの中心Oを挟んで裏側に存在する。
ステップS3:交点検出
上述のとおり、空域情報処理装置100は、空間的に離隔した2つの空域とその間に引かれた線分との位置関係に基づいて、判定対象閉曲線AZ1の内外判定を行うものである。よって、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが空間的に離隔していることが担保されている必要が有る。よって、ここで、転写部2の転写処理部21は、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが交点を有するか否かを判定する。なお、ここでいう交点とは、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2との接点は含まないものとする。換言すれば判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが交点を有する場合、周回方向の判定は不能であるので、処理を中止する。
ステップS4:線分生成
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが空間的に離隔している場合(判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが交点を有しない場合)、線分生成部3は、判定対象閉曲線AZ1の線分LA1〜LA4のうちで転写像AZ2に最も近い線分上の点から、転写像AZ2を通過する線分を生成する。
線分生成(ステップS14)について、より詳しく説明する。図10は、実施の形態1にかかる空域情報処理装置100での線分生成処理を示すフローチャートである。
ステップS41
空域を構成する線分のうちの任意の線分上に、任意の点P0(第1の点とも称する)を設定する。
ステップS42
点P0から、転写像AZ2を構成する線分と交点を有する仮の線分Lp(第1線分とも称する)を引く。
ステップS43
点P0を設定した線分以外の判定対象閉曲線AZ1の線分と、線分Lpとの交点を求める。
ステップS44
上記で求めた交点のうち、転写像AZ2に最も近いものを、点PAとして選定する。なお、ここでいう交点とは、線分Lpの端点である点P0を含むものとする。
ステップS45
仮の線分Lpのうちで、点PAと転写像AZ2上のいずれかの点との間の区間を、判定用線分Ldとして設定する。ここでは、転写像AZ2上のいずれかの点として、例えば、転写像AZ2を構成する線分と仮の線分Lpとの交点のうちで、判定対象閉曲線AZ1に最も近い点(第2の点とも称する)を用いるものとする。但し、転写像AZ2上のいずれかの点の定義は、これに限られない。
以上のステップS41〜S45により、上述したステップS14での線分生成を行うことができる。線分生成の例を図11〜図17に示す。図11〜図17では、図面の簡略のため、空域を平面上で近似的に表している。図11〜図13は、2本の円弧で挟まれた三日月形の空域における線分生成を示す図である。図14及び図15は、円形の空域における線分生成を示す図である。図16及び図17は、4本の線分で囲まれた矩形の空域における線分生成を示す図である。
ステップS15:空域認識
図10に戻り、空域情報処理装置100の空域情報処理動作を引き続き説明する。
空域を表す閉曲線で区切られる2領域を、空域の定義された方向に境界線を周回したときに左側にある領域をA1、右側にある領域をA2とする。転写像AZ2は、判定対象閉曲線AZ1の外部にあることが分かっているので、判定用線分Ldは、判定対象閉曲線AZ1を定義する線分から外側に向けて出射していることは明らかである。
この場合、判定用線分Ldとの交点(すなわち点PA)を有する線分から見て右側、すなわち、右側領域A2に判定用線分Ldが存在する場合、左側領域A1が空域を示すと判定することができる。
また、判定用線分Ldとの交点(すなわち点PA)を有する線分から見て左側、すなわち、左側領域A1に判定用線分Ldが存在する場合、右側領域A2が空域を示すと判定することができる。
以上説明したように、ステップS5では、判定用線分Ldが閉曲線(空域を構成する線分)の左右いずれの領域に存在するかを判定することで、閉曲線の左右いずれの領域が判定対象閉曲線AZ1を表すかを認識することができる。
その後、空域情報処理装置100で設定されている閉曲線の周回方向に合うように、認識した空域の周回方向を設定してもよい。例えば、空域の周回方向を反時計回りとして定義する場合、判定用線分Ldを右に見る方向が周回方向である。空域の周回方向を時計回りとして定義する場合、判定用線分Ldを左に見る方向が周回方向である。
なお、上述では、転写像AZ2を生成するものとして説明したが、必ずしも空域全体を転写する必要はなく、判定対象閉曲線AZ1を構成する閉曲線上の一部のみを転写してもよい。また、転写する閉曲線上の一部は線分でなく、点でもよい。そして、転写した線分または転写した点を通る線分Lpを生成してもよい。なお、線分Lpが転写した点を通る場合、線分Lp上で転写した点が存在する位置を、便宜上交点とも称する。ただし、これは、転写点が判定対象閉曲線AZ1に含まれないことが明らかな場合に限られる。この場合、上述の交点検出(ステップS12)を省略することができ、計算量削減の観点からは有利である。
また、転写点に代えて、判定対象閉曲線AZ1に含まれないことが明らかな別の点を用いてもよい。例えば、実用上、南極点を含む空域が設定されることは考え難いため、南極点を上述の別の点として用いることも考え得る。
実施の形態2
実施の形態2にかかる空域情報処理装置について説明する。本実施の形態では、転写像AZ2の生成方法の変形例について説明する。実施の形態1では、判定対象閉曲線AZ1の反転転写像を転写像AZ2として用いた。しかし、転写像AZ2は、判定対象閉曲線AZ1と交点を有しないものであれば使用可能なので、転写像AZ2の生成方法の変形例を適用することができる。
変形例1:空域重心法
判定対象閉曲線AZ1の重心点Gを求め、重心点Gと真球CBの中心Oとを結ぶベクトルOGを求める。そして、真球CBの中心Oを通るベクトルOGに垂直なベクトルを回転軸として、所定の角度(例えば、90°、120°、180°など)だけ判定対象閉曲線AZ1を回転複写したものを、転写像AZ2とする。この場合、判定対象閉曲線AZ1の重心点Gの算出に際し、相応の計算量が必要となる。
変形例2:ベクトル平均法
例えば、判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線に等間隔に複数の点(XYZ直交座標)を設定し、設定した複数の点の位置ベクトルの平均ベクトルを求める。そして、真球CBの中心Oを通る平均ベクトルに垂直なベクトルを回転軸として、所定の角度(例えば、90°、120°、180°など)だけ判定対象閉曲線AZ1を回転複写したものを、転写像AZ2とする。この場合、判定対象閉曲線AZ1の重心点Gの算出に比べて、平均ベクトルの算出は容易であるので、計算量の削減ができる。
変形例3:緯度経度平均法
例えば、判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線に等間隔に複数の点を設定し、設定した複数の点の緯度経度の平均値で構成される平均緯度経度座標を求め、かつ、平均緯度経度座標と真球CBの中心Oとを結ぶベクトルを求める。そして、真球CBの中心Oを通り、かつ、求めたベクトルに垂直なベクトルを回転軸として、所定の角度(例えば、90°、120°、180°など)だけ判定対象閉曲線AZ1を回転複写したものを、転写像AZ2とする。この場合、判定対象閉曲線AZ1の重心点Gの算出に比べて、平均緯度経度座標の算出は容易であるので、計算量の削減ができる。
変形例4:構成点抽出法
判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線上の任意の点と真球CBの中心Oとを結ぶベクトルを求める。そして、真球CBの中心Oを通り、かつ、求めたベクトルに垂直なベクトルを回転軸として、所定の角度(例えば、90°、120°、180°など)だけ判定対象閉曲線AZ1を回転複写したものを、転写像AZ2とする。この場合、判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線上の任意の点を求めるだけで足りるので、計算量の削減ができる。
変形例5:構成点ペア抽出法
判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線上に距離が最大となる2点を設定し、設定した2点間の中点を求める。さらに、中点と真球CBの中心Oとを結ぶベクトルを求める。そして、真球CBの中心Oを通り、かつ、求めたベクトルに垂直なベクトルを回転軸として、所定の角度(例えば、90°、120°、180°など)だけ判定対象閉曲線AZ1を回転複写したものを、転写像AZ2とする。この場合、中点を求めるだけで足りるので、計算量の削減ができる。
変形例6:3軸回転法
上記で説明した変形例における3次元での任意角度の座標回転は、3つの浮動小数点パラメータと三角関数演算を含むため、計算誤差が生じやすい。これに対し、変形例6は、原理的に計算誤差が生じない転写像AZ2の生成方法にかかるものである。
真球CBに、例えば図5に示すように、XYZ軸を設定する。この場合、真球CBを地球とした場合、Z軸は地軸に該当する。なお、X軸を第2回転軸、Y軸を第3回転軸、Z軸を第1回転軸とも称する。第1回転軸(Z軸)回りの回転は、X−Y平面(X−Y座標)がZ軸を中心に回転することを意味する。第2回転軸(X軸)回りの回転は、Y−Z平面(Y−Z座標)がX軸を中心に回転することを意味する。第3回転軸(Y軸)回りの回転は、Z−X平面(Z−X座標)がY軸を中心に回転することを意味する。
以下、3軸回転法について具体的に説明する。図18は、3軸回転法の処理を示すフローチャートである。図18で説明するステップS10〜S19は、図8のステップS12及びS13に対応するものである。
ステップS10
まず、判定対象閉曲線AZ1をZ軸回りに180°回転させ、転写像を生成する。このときの転写像AZ2_Zと表記する。この際、判定対象閉曲線AZ1上の座標(x,y,z)は、座標(−x,−y,z)に転写される。すなわち、回転とは言いつつも、実際には判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線を定義する座標情報のx座標及びy座標の符号を反転させる簡易な演算を行うのみでよいことが理解できる。
ステップS11
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Zとが、交点を有するかを検出する。ここでの交点検出は、既述のステップS12と同様の手法を用いることができる。
ステップS12
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Zとが交点を有しない場合、転写像AZ2_Zを転写像AZ2として設定し、処理を終了する。
ステップS13
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Zとが交点を有する場合、判定対象閉曲線AZ1をX軸回りに180°回転させ、新たな転写像を生成する。このときの転写像AZ2_Xと表記する。この際、判定対象閉曲線AZ1上の座標(x,y,z)は、座標(x,−y,−z)に転写される。すなわち、回転とは言いつつも、実際には判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線を定義する座標情報のy座標及びz座標の符号を反転させる簡易な演算を行うのみでよいことが理解できる。
ステップS14
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Xとが、交点を有するかを検出する。ここでの交点検出は、既述のステップS12と同様の手法を用いることができる。
ステップS15
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Xとが交点を有しない場合、転写像AZ2_Xを転写像AZ2として設定し、処理を終了する。
ステップS16
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Xとが交点を有する場合、判定対象閉曲線AZ1をY軸回りに180°回転させ、新たな転写像を生成する。このときの転写像AZ2_Yと表記する。この際、判定対象閉曲線AZ1上の座標(x,y,z)は、座標(−x,y,−z)に転写される。すなわち、回転とは言いつつも、実際には判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線を定義する座標情報のx座標及びz座標の符号を反転させる簡易な演算を行うのみでよいことが理解できる。
ステップS17
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Yとが、交点を有するかを検出する。ここでの交点検出は、既述のステップS12と同様の手法を用いることができる。
ステップS18
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Yとが交点を有しない場合、転写像AZ2_Yを転写像AZ2として設定し、処理を終了する。
ステップS19
判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2_Yとが交点を有する場合、転写像AZ2の作成を中止し、処理を終了する。
以上、3軸回転法は、上述の通り、回転とは言いつつも、実際には判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線を定義する座標情報の符号を反転させる簡易な演算を行うのみでよい。よって、上述の変形例1〜5に比べて、計算量をより低減することができる。
なお、実施の形態1で説明した反転転写像は、判定対象閉曲線AZ1を真球CBの中心を挟んで点対称な位置に転写して生成するため、判定対象閉曲線AZ1の周回方向と反転転写像の周回方向とは逆転する。これに対し、3軸回転法では、周回方向をそのまま保存して転写像AZ2を生成することができる。
他にも、例えば変形例1〜5において、回転量は任意である。また、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが交点を持たなくなるまで、複数回回転させてもよい。また、複数回回転させる場合には、変形例1〜5を適宜組み合わせて用いてもよい。
実施の形態3
実施の形態3にかかる地理情報管理装置について説明する。本実施の形態では、図8のステップS13で説明した交点検出の具体例について説明する。図19は、実施の形態3にかかる交点検出部22の構成を模式的に示すブロック図である。交点検出部22は、記憶装置31、演算部32及びバス33を有する。交点検出部22は、例えばコンピュータシステムなどのハードウェア資源を用いて構成される。
記憶装置31は、データが格納されたデータベースや、演算部32での処理に供されるプログラムを記憶することが可能である。記憶装置31は、例えばハードディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種の記憶装置を適用することが可能である。具体的には、記憶装置31には、基本形状データベースD1、空域情報データベースD2が格納される。
基本形状データベースD1は、予め与えられる固有の情報である。図20は、基本形状データベースD1に含まれる情報を示す図である。基本形状データベースD1は、例えば真球CB(地球)の半径Rを含む。
空域情報データベースD2は、真球CB上での線分や空域を示す座標情報を含む。図21は、空域情報データベースD2に含まれる情報を示す図である。空域情報データベースD2は、真球CBにおける航空機の座標P(X,Y,Z)や、2つの地点間を結ぶ線分(空路)、空域名、空域の形状(円、矩形など)や範囲を示す情報が含まれる。空域情報データベースD2は、例えばP(X,Y,Z)、線分の始点緯度/経度、線分の終点緯度/経度、空域形状、空域の範囲を表す線分(大圏、緯線、経線)、空域の範囲を表す円や円弧の情報、円を表すための中心緯度/経度及び半径を含む。
また、記憶装置31には、後述する線分の交点検出の演算処理を規定するプログラムPRG1を格納することも可能である。
演算部32は、記憶装置31から、プログラム及びデータベースを読み出し、必要な演算処理を行うことができる。演算部32は、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成される。
図22は、演算部32の基本的構成を模式的に示すブロック図である。演算部32は、候補点検出部34及び検出部35を有する。候補点検出部34及び検出部35の詳細については、後述する。
続いて、交点検出部22の交点検出の動作について説明する。図23は、交点検出部22の交点検出動作を示すフローチャートである。
ステップS21
まず、演算部32は、プログラムPRG1を読み込む。プログラムPRG1は、基本形状データベースD1及び空域情報データベースD2を用いて、真球CB上の2本の線分が交点を有するかを判定するためのプログラムである。これにより、演算部32は、候補点検出部34及び検出部を有する形状判定装置として機能する。プログラムPRG1は、例えば記憶装置31から読み出される。
なお、この例では演算部32がコンピュータにより構成され、プログラムPRG1を読み込むものとして説明した。しかし演算部32は、物理的実体を有する候補点検出部34及び検出部が内部に形成された装置として構成できることは、いうまでもない。
ステップS22
次いで、演算部32は、記憶装置31から基本形状データベースD1及び空域情報データベースD2を読み出す。
ステップS23
演算部32は、プログラムPRG1で規定される数式に、基本形状データベースD1及び空域情報データベースD2に含まれる情報を代入し、交点検出を行う。
以下、ステップS23での交点検出の詳細について、具体的に説明する。真球CB(地表面上)の地点を示すにあたり、以下の説明で用いる数式及び図では、ベクトル量には上付き矢印を付している。説明の簡略化のため、ベクトル量は全て規格化されている。具体的には、真球CB上の点を表す位置ベクトルは、基本形状データベースD1に含まれる真球CBの半径Rで除することで、規格化位置ベクトルとなっている。以下では、説明の簡略化のため、規格化されたベクトルを単にベクトルと称する。
真球CB上では、空域は、1又は複数の互いに交差しない線分で囲まれる領域として定義できる。一般に、真球CB上における線分は、円弧となる。円弧は、閉曲線である円上において始点と終点とで挟まれた区間として表すことができる。以下では、本実施の形態にかかる交点検出を理解するための前提として、真球CB上での線分の表現方法について説明する。
真球上における2地点を最短経路で結ぶ線分、真球上の円、真球の2地点を結ぶ円弧については、実施の形態1で説明したので、省略する。
同一緯度の2地点間を結ぶ緯線
真球CB上(地表面上)の同一緯度の地点Pと地点Pとの間を結ぶ緯線について説明する。真球CB上(地表面上)の緯線は、真球CB上の同一緯度における2地点間の航程線として理解することができる。
地点P(始点)から地点P(終点)への方位が東向きである場合について説明する。図24は、真球CB上の地点Pから地点Pへの方位が東向きである場合を示す図である。真球CB上の地点Pと地点Pとが存在する緯線上の点をPとすると、点Pの位置ベクトルは、式(10)に示す各ベクトル方程式を満足する。なお、Vは、地点Pと地点Pとが存在する緯線が属する平面PL2に対する単位法線ベクトルである。極点Nは、真球CBの北極点である。平面PL2は緯線に対して平行であるので、単位法線ベクトルVと極点Nの位置ベクトルは一致する。
Figure 0006233517
は、地点P及び地点Pの緯度θと赤道面とがなす角の正弦であり、以下の式(11)で表される。
Figure 0006233517
地点P(始点)から地点P(終点)への方位が西向きである場合について説明する。図25は、真球CB上の地点Pから地点Pへの方位が西向きである場合を示す図である。真球CB上の地点Pと地点Pとが存在する緯線上の点をPとすると、点Pの位置ベクトルは、式(12)に示す各ベクトル方程式を満足する。なお、Vは、地点Pと地点Pとが存在する緯線が属する平面PL3に対する単位法線ベクトルである。ここで、真球CBの極点S(地球の南極)を定義する。極点Sを示す位置ベクトルは、以下の式(12)で表される。平面PL3は緯線に対して平行であるので、単位法線ベクトルVと極点Sを示す位置ベクトルは一致する。
Figure 0006233517
は、地点P及び地点Pの緯度θと赤道面とがなす角の正弦に等しく、かつ符号が逆であり、以下の式(13)で表される。
Figure 0006233517
次いで、交点検出における線分の取り扱いについて説明する。以下では、真球CB上の線分である円弧をその一部に含む円を基準円と称し、この場合、円弧が基準円に属すると称する。
図26は、真球CB上の線分Lを示す図である。この例では、真球CB上の円弧である線分Lが属する基準円をCとする。また、基準円Cの周上の点をPとする。基準円を真球CBの上空から俯瞰した場合に、基準円の周上を始点PSから反時計回りに終点PEに至る経路を、基準円Cに属する線分Lと定義する。図26及び以降の図では、北極をN、南極をSと表示している。赤道を、EQと表示している。
基準円C上の点Pの位置ベクトルは、以下の式(14)を満たす。式(14)において、sは基準円Cの半径(曲率半径)を示すパラメータである。Vは基準円Cが属する平面に対する単位法線ベクトルである。
Figure 0006233517
上述の前提のもと、真球CB上に2本の線分L及びLが存在する例について検討する。図27は、真球CB上の2本の線分L及びLを示す図である。2本の線分L及びLを取り扱うにあたり、線分Lが属する基準円をC、線分Lが属する基準円をCとする。基準円Cの半径(曲率半径)を示すパラメータをs、基準円Cの半径(曲率半径)を示すパラメータをsとする。基準円Cが属する平面に対する単位法線ベクトルをVとする。基準円Cが属する平面に対する単位法線ベクトルをVとする。基準円Cの周上の点をP、基準円Cの周上の点をPとする。この場合、式(14)より、以下の式(15)が得られる。
Figure 0006233517
演算部32の候補点検出部34は、基準円Cと基準円Cとの交点(候補点)を検出する。この検出においては、以下で説明する判別式Dを用いて、交点を検出する。以下、判別式Dの導出について説明する。
基準円Cと基準円Cとの交点をPとする。交点Pの位置ベクトルは、以下の式(16)で定義することができる。式(16)において、β、γ及びδは、任意の実数である。
Figure 0006233517
交点Pは式(15)のいずれも満たす必要がある。そこで、式(16)を式(15)の各式に代入して、以下の式(17)が得られる。
Figure 0006233517
式(17)を、β及びγについて解くと、以下の式(18)が得られる。
Figure 0006233517
また、交点Pにおいては、以下の式(19)が成立する。
Figure 0006233517
式(16)を用いて式(19)を展開すると、以下の式(20)が得られる。
Figure 0006233517
式(20)に式(18)を代入し、δについて解くと、以下の式(21)が得られる。
Figure 0006233517
式(21)に示すDは、交点有無の判別式であり、以下の式(22)で表される。
Figure 0006233517
式(19)は、判別式Dの平方根を含む。そのため、交点Pを表す式(14)の解は、判別式Dの値により場合分けが必要となる。
判別式Dが正の値をとる場合(D>0)
判別式Dが正の値をとる場合、δは絶対値が等しい正負の2値をとる。よって、交点Pを表す式(16)の解は2つ得られる。すなわち、この場合には、基準円Cと基準円Cとは、真球CB上の2つの交点Pc1及びPc2で交差する。図28は、基準円Cと基準円Cとが2つの交点を有する(交接する)場合を示す図である。
式(16)に式(18)及び式(21)を代入することで、交点Pc1及びPc2の位置ベクトルは、以下の式(23)で表される。
Figure 0006233517
判別式Dが負の値をとる場合(D<0)
判別式Dが負の値をとる場合、δは虚数解となるので、基準円Cと基準円Cとは交点を有しない。基準円Cと基準円Cとが交点を有しない場合、基準円Cと基準円Cとは、分離又は内包の関係にある。図29は、基準円Cと基準円Cとが分離の関係にある場合を示す図である。この場合、図29に示すように、基準円Cと基準円Cとは空間的に離隔しており、交点を有しない。図30は、基準円Cと基準円Cとが内包の関係にある場合を示す図である。この場合、図30に示すように、基準円Cと基準円Cとは真球CB上で領域を共有するものの、基準円Cを構成する線分と基準円Cを構成する線分とは、交点を有しない。
判別式Dが0の場合(D=0)
判別式Dが0の場合、δも0となる。この場合、基準円Cと基準円Cとは接している状態にある。基準円Cと基準円Cとが接している状態は、2つに分けて考えることができる。1つは、基準円Cと基準円Cとが、交点Pを接点として外接又は内接する場合である。もう1つは、基準円Cと基準円Cとが一致する場合である。
基準円Cと基準円Cとが外接又は内接する場合
判別式Dが0で、かつ、以下の式(24)を満たす場合には、基準円Cと基準円Cとは、1つの交点を有する。
Figure 0006233517
この場合の基準円Cと基準円Cとの交点Pc0の位置ベクトルは、式(16)に式(18)及び式(21)を代入することで、以下の式(25)で表される。
Figure 0006233517
図31は、基準円Cと基準円Cとが外接の関係にある場合を示す図である。この例では、基準円Cと基準円Cとは、交点Pc0で外接する。図32は、基準円Cと基準円Cとが内接の関係にある場合を示す図である。この例では、基準円Cは交点Pc0で基準円Cと内接する。
基準円Cと基準円Cとが一致する場合
また、判別式Dが0で、かつ、以下の式(26)を満たす場合には、基準円Cと基準円Cとは一致する。
Figure 0006233517
図33は、基準円Cと基準円Cとが一致する場合を示す図である。この例では、基準円Cは、基準円Cと同一の円となる。この場合、基準円C及び基準円Cの全周の任意の位置に交点が存在する。この場合、2本の線分のそれぞれの始点及び終点を交点とする。
図34は、基準円が一致し、かつ、2本の線分が分離している場合を示す図である。この例では、線分L1の始点PS1、線分L1の終点PE1、線分L2の始点PS2、線分L2の終点PE2の4点が交点Pとなる。
図35は、基準円が一致し、かつ、一方の線分の始点と他方の線分の終点とが重なる場合を示す図である。この例では、線分L1の始点PS1であるとともに線分L2の終点PE2でもある点、線分L1の終点PE1、線分L2の始点PS2の3点が交点Pとなる。
図36は、基準円が一致し、かつ、2本の線分間に1つの重複部分がある場合を示す図である。この例では、線分L1の始点PS1、線分L1の終点PE1、線分L2の始点PS2、線分L2の終点PE2の4点が交点Pとなる。
図37は、基準円が一致し、かつ、一方の線分の始点と他方の線分の終点とが重なるとともに2本の線分間に1つの重複部分が有る場合を示す図である。この例では、線分L1の始点PS1であるとともに線分L2の終点PE2でもある点、線分L1の終点PE1、線分L2の始点PS2の3点が交点Pとなる。
図38は、基準円が一致し、かつ、2本の線分間に2つの重複部分が有る場合を示す図である。この例では、線分L1の始点PS1、線分L1の終点PE1、線分L2の始点PS2、線分L2の終点PE2の4点が交点Pとなる。
以上、2つの基準円が交点を持つか否か、或いは2つの基準円が一致するか否かについて説明したが、2本の線分が交点を持つか否かは、基準円上における線分の区間を考慮しなければならない。つまり、基準円Cと基準円Cとの交点が線分L及び線分Lの区間内に存在しない場合には、線分Lと線分Lとは交点を有しない。
従って、本実施の形態では、基準円Cと基準円Cとの交点は、必ずしも線分Lと線分Lとの交点とはならない。よって、基準円Cと基準円Cとの交点と、線分Lと線分Lとの交点とを区別するため、上述で検出した基準円Cと基準円Cとの交点を、候補点と称する。
以下、検出部35が、基準円C上の線分Lが式(14)で表される候補点Pを含むか否かを判定する方法について説明する。判定に当たり、線分Lの中心角Ψにより、場合分けを行う。
中心角Ψがπ以上2π以下である場合(π≦Ψ≦2π)
図39は、中心角Ψが2πである場合(Ψ=2π)の線分Lを示す図である。中心角Ψが2πの場合、候補点Pは線分L上に存在する。また、図40は、中心角Ψがπ以上かつ2πよりも小さい場合(π≦Ψ<2π)の線分Lを示す図である。この場合、線分Lは、半円弧又は優弧となり、以下の式(27)を満たす。
Figure 0006233517
候補点Pは、以下の式(28)又は式(29)を満たす場合、線分L上に存在する。
Figure 0006233517
Figure 0006233517
中心角Ψがπよりも小さい場合(0<Ψ<π)
図41は、中心角Ψがπより小さい場合(0<Ψ<π)の線分Lを示す図である。この場合、円弧は劣弧となり、以下の式(30)を満たす。
Figure 0006233517
候補点Pは、上述の式(28)及び式(29)をともに満たす場合、線分L上に存在する。
以上、線分Lが交点を有するかを判定する方法について説明したが、線分Lについても同様に交点を有するか否かを判定することができる。
以上より、線分L及び線分Lが同じ候補点Pを含む場合、これが交点Pであると判定できる。この場合、線分Lと線分Lとは、2点で交わり(この場合を交接という)、接し、又は一致していると判定することができる。
以下、上記の交点検出(図23のステップS23)の手順について整理する。図42は、交点検出部22での線分の交点検出動作を示すフローチャートである。
ステップSS1
候補点検出部34は、判別式Dを算出する。
ステップSS2
候補点検出部34は、判別式Dが0よりも小さいか否かを判定する。これにより、候補点が存在するかを判定できる。判別式Dが0よりも小さい場合、候補点は存在しない。判別式Dが0以上の場合、少なくとも1つ以上の候補点が存在する。
ステップSS3
判別式Dが0以上の場合、検出部35は、判別式Dが0であるかを判定する。
ステップSS4
判別式Dが0よりも大きい場合、検出部35は、候補点Pc1を算出する。
ステップSS5
検出部35は、候補点Pc1について、交点判定処理を行う。交点判定処理については後述する。
ステップSS6
検出部35は、候補点Pc2を算出する。
ステップSS7
検出部35は、候補点Pc2について交点判定処理を行う。交点判定処理については後述する。
ステップSS8
判別式Dが0の場合の場合、検出部35は、式(31)を満たすか判定する。
Figure 0006233517
ステップSS9
式(31)を満たす場合、検出部35は、候補点Pc0を算出する。
ステップSS10
検出部35は、候補点Pc0について交点判定処理を行う。交点判定処理については後述する。
ステップSS11
式(31)を満たさない場合、検出部35は、線分L1の始点PS1について、交点判定処理を行う。
ステップSS12
検出部35は、線分L1の終点PE1について、交点判定処理を行う。
ステップSS13
検出部35は、線分L2の始点PS2について、交点判定処理を行う。
ステップSS14
検出部35は、線分L2の終点PE2について、交点判定処理を行う。
次いで、交点判定処理について説明する。図43は、交点判定処理を示すフローチャートである。
ステップSR1
判定対象点PJとして、直前のステップで算出した候補点を設定する。
ステップSR2
判定対象点PJが、線分L1上に存在するかを判定する範囲検証処理を行う。範囲検証処理の詳細は、後述する。判定対象点PJが線分L1上に存在しない場合には、処理を終了する。
ステップSR3
判定対象点PJが線分L1上に存在する場合、判定対象点PJが線分L2上に存在するかを判定する範囲検証処理を行う。範囲検証処理の詳細は、後述する。判定対象点PJが線分L2上に存在しない場合には、処理を終了する。
ステップSR4
判定対象点PJが線分L1上及びL2上に存在する場合、判定対象点PJを候補点として登録する。
上述のステップSR2及びSR3における範囲検証処理について説明する。図44は、範囲検証処理を示すフローチャートである。ここでは、検証の対象となる線分をLJと称する。
ステップSA1
判定対象線分LJが円であるかを判定する。
ステップSA2
判定対象線分LJが円ではない場合、線分が優弧であるかを判定する。
ステップSA3
判定対象線分LJが優弧または半円弧である場合、式(28)及び式(29)の少なくともいずれか一方を満たすか判定する。式(28)及び式(29)の少なくともいずれか一方を満たす場合、判定対象点PJは、判定対象線分LJ上にある(YES判定)。式(28)及び式(29)のいずれも満さない場合、判定対象点PJは、判定対象線分LJ上に存在しない(NO判定)。
ステップSA4
判定対象線分LJが劣弧である場合、式(28)及び式(29)の両方を満たすか判定する。式(28)及び式(29)の両方を満たす場合、判定対象点PJは、判定対象線分LJ上にある(YES判定)。式(28)及び式(29)の少なくとも一方を満たさない場合、判定対象点PJは、判定対象線分LJ上に存在しない(NO判定)。
以上より、本実施の形態によれば、真球上に設定された2本の線分が交点を有するか否かを確実に判定することができる。これにより、真球上の円弧で表される2本の空路が交差するか否か、空域を構成する線分が交差するか否かを、確実に判定することが可能である。
上述では、一般的な2本の線分が交点を有するか否かについて説明したが、交点検出部22は、上記の2本の線分が交点検出を、判定対象閉曲線AZ1を囲む閉曲線を構成する線分のそれぞれと、転写像AZ2を囲む閉曲線を構成する線分のそれぞれと、に適用することで、判定対象閉曲線AZ1と転写像AZ2とが交点を有するか否かを、具体的かつ容易に検出可能であることが理解できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
以上では、空域情報処理装置及びこの装置で行われる空域情報処理方法について説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 閉曲線読込部
2 転写部
3 線分生成部
4 空域認識部
5 記憶部
21 転写処理部
22 交点検出部
22 交点検出部
31 記憶装置
32 演算部
33 バス
34 候補点検出部
35 検出部
100 空域情報処理装置
AZ1 判定対象閉曲線
AZ2 転写像
C、C、C、基準円
CB 真球
CC1 円
CC2、CC3 円弧
D1 基本形状データベース
D2 空域情報データベース
Ld 判定用線分
LJ 判定対象線分
Lp 仮の線分
O 真球の中心
PA、P0 点

Claims (10)

  1. 球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成する転写手段と、
    前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成する線分生成手段と、
    前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記判定用線分が存在しない領域を、前記空域として認識する空域認識手段と、を備える、
    空域情報処理装置。
  2. 前記転写手段は、前記閉曲線を、球の中心に対して点対称の位置に転写して前記転写像を生成する、
    請求項1に記載の空域情報処理装置。
  3. 前記転写手段は、前記閉曲線を、球の中心を通る回転軸まわりに所定の角度だけ回転させた位置に転写して前記転写像を生成する、
    請求項1に記載の空域情報処理装置。
  4. 前記転写手段は、
    前記閉曲線を、球の中心を通る第1回転軸まわりに所定の角度だけ回転させた位置に転写して第1転写像を生成し、
    前記第1転写像が前記閉曲線と交点を有しない場合、前記第1転写像を前記転写像として設定し、
    前記第1転写像が前記閉曲線と交点を有する場合、前記閉曲線を、球の中心を通り、かつ、前記第1回転軸に対して垂直な第2回転軸まわりに所定の角度だけ回転させた位置に転写して第2転写像を生成し、
    前記第2転写像が前記閉曲線と交点を有しない場合、前記第2転写像を前記転写像として設定し、
    前記第2転写像が前記閉曲線と交点を有する場合、前記閉曲線を、球の中心を通り、かつ、前記第1回転軸及び第2回転軸に対して垂直な第3回転軸まわりに所定の角度だけ回転させた位置に転写して第3転写像を生成し、
    前記第3転写像が前記閉曲線と交点を有しない場合、前記第3転写像を前記転写像として設定する、
    請求項3に記載の空域情報処理装置。
  5. 前記球は地球に対応し、前記第1回転軸は地軸である、
    請求項4に記載の空域情報処理装置。
  6. 前記回転軸は、
    前記閉曲線上の複数の座標の平均座標と前記球の中心とを通る線に対して垂直である、
    請求項3に記載の空域情報処理装置。
  7. 前記回転軸は、
    前記閉曲線上の複数の点の緯度及び経度の平均で表される座標と前記球の中心とを通る線に対して垂直である、
    請求項3に記載の空域情報処理装置。
  8. 前記回転軸は、
    前記閉曲線上の1つの点と前記球の中心とを通る線に対して垂直である、
    請求項3に記載の空域情報処理装置。
  9. 転写手段、球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成
    線分生成手段、前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成
    空域認識手段、前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記判定用線分が存在しない領域を、前記空域として認識
    空域情報処理方法。
  10. 球面上の1又は複数の線分からなり、空域の輪郭を現す閉曲線の全部又は一部を、前記閉曲線と交点を有しないように前記球面上の別の位置に転写した転写像を生成する処理と、
    線分生成手段に、前記閉曲線を構成する線分から、前記閉曲線を構成する他の線分と交点を有することなく、かつ、前記転写像と交点を有する判定用線分を生成する処理と、
    空域認識手段に、前記閉曲線によって区切られる前記球面上の2つの領域のうち、前記判定用線分が存在しない領域を、前記空域として認識する処理と、をコンピュータに実行させる、
    空域情報処理プログラム。
JP2016533997A 2014-07-17 2014-07-17 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム Expired - Fee Related JP6233517B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/003783 WO2016009465A1 (ja) 2014-07-17 2014-07-17 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016009465A1 JPWO2016009465A1 (ja) 2017-07-13
JP6233517B2 true JP6233517B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=55077991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016533997A Expired - Fee Related JP6233517B2 (ja) 2014-07-17 2014-07-17 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20170206663A1 (ja)
JP (1) JP6233517B2 (ja)
WO (1) WO2016009465A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105206114B (zh) * 2015-08-10 2018-08-21 华为技术有限公司 飞行控制、许可、安全维护方法和装置、服务器、飞行器
CN109559567B (zh) * 2018-12-12 2020-11-24 四川九洲空管科技有限责任公司 一种双层网格化空域资源动态状态管理方法及系统
CN114543816B (zh) * 2022-04-25 2022-07-12 深圳市赛特标识牌设计制作有限公司 一种基于物联网的导视方法、装置以及系统
CN115330989B (zh) * 2022-10-13 2023-01-20 南通红运金属科技有限公司 一种用于激光束切割的控制方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2549641A (en) * 1947-10-31 1951-04-17 Rca Corp Display of three-dimensional information
JP2003085569A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Canon Inc 内外点判定アルゴリズム
US7421340B2 (en) * 2005-02-28 2008-09-02 Vectronix Ag Method, apparatus and computer program for azimuth determination e.g. for autonomous navigation applications
JP2009133798A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Furuno Electric Co Ltd 位置検出方法および位置検出装置
FR2925712B1 (fr) * 2007-12-21 2010-01-01 Thales Sa Procede pour l'aide a l'atterrissage d'aeronef utilisant un gps et un mls dans le cadre d'une approche axiale calculee.
JP5650490B2 (ja) * 2010-10-19 2015-01-07 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング 位置関係判定装置、位置関係判定方法、および位置関係判定プログラム
US9879993B2 (en) * 2010-12-23 2018-01-30 Trimble Inc. Enhanced bundle adjustment techniques
US8862395B2 (en) * 2011-01-31 2014-10-14 Raytheon Company Coded marker navigation system and method
JP5565513B1 (ja) * 2013-01-08 2014-08-06 日本電気株式会社 座標変換装置、座標変換プログラム、座標変換方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016009465A1 (ja) 2016-01-21
US20170206663A1 (en) 2017-07-20
JPWO2016009465A1 (ja) 2017-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6233517B2 (ja) 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム
EP3345164B1 (en) Mesh generation system and method
JP6132033B2 (ja) 形状判定装置、形状判定プログラム、形状判定方法
EP3109842A1 (en) Map-centric map matching method and apparatus
BR102014000091A2 (pt) localização de plataforma móvel aumentada
WO2014108957A1 (ja) 座標変換装置、座標変換プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体、座標変換方法
EP4024369A1 (en) Flight leg termination visualization systems and methods for flight leg termination visualization
US10108172B2 (en) Spiral toolpaths for high-speed machining of polygonal pockets
CN111127649A (zh) 构建三维体块模型的方法及装置、服务器
JP2009133798A (ja) 位置検出方法および位置検出装置
CN109741447B (zh) 一种多形状支持可扩展三维空域显示与控制方法及系统
US20210141983A1 (en) Processing apparatus, method of detecting a feature part of a cad model, and non-transitory computer readable medium storing a program
US10146888B2 (en) Systems and methods for criteria analysis prototyping
US11120621B2 (en) Systems and methods for applying partial updates to point cloud terrain
WO2021250734A1 (ja) 座標変換装置、座標変換方法、及び座標変換プログラム
KR20210107558A (ko) 라벨 생성 방법
JP6260688B2 (ja) 空域情報処理装置、空域情報処理方法、空域情報処理プログラム
WO2018083859A1 (ja) 地理情報処理装置、地理情報処理方法及びコンピュータ可読媒体
Riansyah et al. 3d mapping hexacopter simulation using gazebo and robot operating sytem (ros)
Lazarus et al. Terrain based co‐operative UAV mapping of complex obstacles using 2‐D splinegon
JP2018059781A (ja) 経路案内装置、経路案内方法、及びプログラム
Fischer et al. Semi-automatic navigation on 3d triangle meshes using bvp based path-planning
US10460420B2 (en) Converting spatial features to map projection
US20200342664A1 (en) Planar surface detection
CN113902870A (zh) 布尔运算方法、装置、计算机设备和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6233517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees