JP6228764B2 - Cnc機械装置におけるレーザ測定システム及び方法 - Google Patents
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Description
ここに説明した側部測定プロセスは、被加工物の機械加工における前処理工程である。従って、側部測定システムは、既存のCNC機械装置に統合できる。このような統合において、レーザ走査装置は、CNC機械装置内のプロセッサにインタフェースを介して接続され、これによりレーザ走査装置によって生成された被加工物の座標がデータとしてCNC機械装置に送られる。CNC機械装置は、被加工物を加工するように既にプログラムされており、従って、CNC機械装置は、機械加工の前及び加工中に被加工物を記述するデータを含んでいる。レーザ走査装置が生成した座標は、CNC機械装置に保存されている被加工物のための設計データと比較することができる。比較等を容易にするために、CNCデータは、部分IDを参照することができる。機械加工される被加工物及びその側部測定値も部分IDによって参照することができる。
ここに説明する部分IDは、特定のクラスの被加工物150の識別子である。部分IDは、特定のタイプ又は形状の被加工物150をCNC命令に関連付けて、CNC命令は、その特定のタイプ又は形状の全ての被加工物150を加工する。部分IDは、側部測定プロセスを実行する前に手作業でCNC機械装置に入力してもよい。これに代えて、部分IDは、被加工物150上のステッカ又は機械加工から走査してもよい。レーザ走査装置110は、反射の有無を検出し、反射が有る場合、レーザシステムから被加工物150上の反射点までの距離を算出する。このため、レーザ走査装置は、被加工物150の反射端135上の機械加工の深さと幅の両方を検出できる。従って、部分IDは、被加工物150上の部分ID領域190内の様々な深さ、幅及び/又は反射率を有する機械加工から構成することができる。走査された深さ、幅及び/又は反射率のパターンは、CNC機械装置に渡され、CNC機械装置に保存されているパターンに基づいて、部分IDに変換される。
図3A及び図3Bを用いて説明したように、被加工物150は、必ずしも直交する反射端のみを含んでいるわけではない。歪みやオフセットがなければ反射端となる筈の曲がったエッジ又はオフセットは、測定の間、レーザ走査装置110が出射したレーザ光160に対応する反射光165を検出器115が受信されなかったことによって検出できる。非反射性領域は、無効な座標として保存される。無効な座標とは、例えば、負の座標や、明らかに無効とわかる程度の大きい座標、又は他の論理的に無効な値を有する座標である。そして、これらの非反射性領域の座標をCNC機械装置内の一組の最適な座標と比較して、被加工物150が最適な座標に一致しているかを判定することができる。測定された座標の最適な座標からの偏りが閾値より大きい場合、被加工物150が間違った部分IDを有していると論理的に推定することができ、CNC機械装置の機械加工を開始する前に、側部測定/CNCシステムのオペレータに適切な通知を行うことができる。このような比較は、被加工物150の製造不良を特定でき、及び被加工物150に不適当な部分IDが付されていることを特定できる。何れの場合も、被加工物を機械加工する前に、側部測定座標をCNC機械装置の最適な座標と比較することによって、生成されるスクラップを減らすことができる。
上述したように、側部測定システムは、CNC機械装置に組み込むことができる。CNC機械装置は、被加工物150のための機械加工命令を含む。機械加工命令は、被加工物の部分IDを参照することができる。レーザ測定プロセスをCNC機械装置に組み込むことによって、被加工物150のための最適な座標を前処理し、被加工物150の各反射端135の非反射的な領域がどこに位置しているかを判定することができる。そして、ここに説明した側部測定プロセスを変更して、これらの非反射的な領域をスキップするようにでき、これによって、反射端の非反射的な部分を走査することによる無駄な時間を省略するので、側部測定の速度を速めることができる。
Claims (17)
- 複数の反射端を有する被加工物の側部測定を実行する方法であって、上記被加工物がレーザ走査装置を有する機械装置のXY平行移動台に対して固定された位置にあって、上記レーザ走査装置を最初に上記被加工物に対して所定のXYZ座標に設ける方法において、
a.上記XY平行移動台によって上記レーザ走査装置を次のXYZ座標に配置する工程と、
b.上記レーザ走査装置によって該レーザ走査装置が出射した光線を用いて、上記レーザ走査装置から上記被加工物の複数の反射端のうちの第1番目の反射端上の反射点までの距離を読み出す工程と、
c.上記反射点のXY座標を判定する工程と、
d.上記被加工物の全ての側部測定が実行されるまで上記工程a、b及びcを繰り返す工程とを含む方法。 - 上記側部測定を実行する工程は、上記複数の反射端のそれぞれにおける複数の点で上記反射点のXY座標を判定する工程を含む請求項1記載の方法。
- 上記被加工物は、略矩形であり、上記被加工物は、上記XY平行移動台のXY平面に略揃えられ、上記レーザ走査装置の位置の変更は、X軸及びY軸の1つに沿って上記レーザ走査装置の位置をインクリメントすることを含む請求項2記載の方法。
- 上記XY座標を保存する工程を更に含む請求項2記載の方法。
- 上記レーザ走査装置によって出射された光線に対応する反射が受信されない場合、無効な座標を保存する工程を更に含む請求項4記載の方法。
- 上記被加工物の識別子を判定する工程を更に含む請求項5記載の方法。
- 上記被加工物の上記識別子を判定する工程は、上記レーザ走査装置を用いて上記識別子を走査する工程を含む請求項6記載の方法。
- 上記識別子に関連する最適な座標の所定の一組を読み出す工程を更に含む請求項6記載の方法。
- 上記保存された座標を上記最適な座標の上記所定の一組と比較する工程を更に含む請求項8記載の方法。
- 上記機械装置は、通知システムを更に備え、上記方法は、保存された座標が上記最適な座標の上記所定の一組に略一致したこと及び略一致しなかったことのうちの何れか1つを示す通知を発行する工程を更に含む請求項9記載の方法。
- 複数の反射端を有する被加工物の側部測定を実行するためのシステムにおいて、
a.上記被加工物を固定された位置に受容するXY平行移動台と、
b.上記XY平行移動台に接続されたレーザ走査装置と、
c.コントローラとを備え、
該コントローラは、
1.上記XY平行移動台を上記被加工物に対して所定の次のXYZ座標に配置し、
2.上記レーザ走査装置を制御して、該レーザ走査装置が出射した光線を用いて、上記レーザ走査装置から上記被加工物の複数の反射端のうちの第1番目の反射端上の反射点までの距離を読み出し、
3.上記反射点のXY座標を判定し、
4.上記被加工物の全ての側部測定が実行されるまで上記工程1、2及び3を繰り返すシステム。 - 更に、上記被加工物の複数の反射端のそれぞれにおける点に上記光線を反射する複数の反射器を含む請求項11記載のシステム。
- 上記レーザ走査装置は、上記被加工物の反射端上の点に上記光線を反射する反射器を含む請求項11記載のシステム。
- 上記XY平行移動台は、該XY平行移動台の上面に垂直なZ軸において上記レーザ走査装置を回転させる請求項13記載のシステム。
- 上記コントローラは、上記XY平行移動台の位置を上記第1の所定のXYZ座標を通り、上記複数の反射端の1つに平行な線上に有する第2の所定のXYZ座標に変更する請求項13記載のシステム。
- 上記コントローラは、上記XY平行移動台の位置を上記複数の反射器の1つの軸によって画定される線上に有する第2の所定のXYZ座標に変更する請求項12記載のシステム。
- プロセッサが実行可能な命令によってプログラムされた非一時的なコンピュータ読取可能媒体において、複数の反射端を有する被加工物の側部測定を実行する方法であって、上記被加工物がレーザ走査装置を有する機械装置のXY平行移動台に対して固定された位置にあり、上記レーザ走査装置が最初に上記被加工物に対して所定のXYZ座標に設けられる方法を実行するコンピュータ読取可能媒体において、
上記方法は、
a.上記XY平行移動台によって上記レーザ走査装置を次のXYZ座標に配置する工程と、
b.上記レーザ走査装置によって該レーザ走査装置が出射した光線を用いて、上記レーザ走査装置から上記被加工物の複数の反射端のうちの第1番目の反射端上の反射点までの距離を読み出す工程と、
c.上記反射点のXY座標を判定する工程と、
d.上記被加工物の全ての側部測定が実行されるまで上記工程a、b及びcを繰り返す工程とを含むコンピュータ読取可能媒体。
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