JP6228106B2 - 編集可能な形式への変換防止のためのページ記述言語出力の難読化 - Google Patents

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Description

本発明は、電子文書(ED)の管理に関し、特に、編集可能な形式への変換防止のためのページ記述言語出力の難読化に関する。
一般に、電子文書(ED)の記述形式は、マークアップ言語(ML)形式とページ記述言語(PDL)形式の二つに分類できる。ML形式は、文書の作成と編集のための形式であり、文書の外見やレイアウトをより高水準の言語で記述することが多い。例えば、MLは、余白、行間隔、フォント、フォントサイズ等を指定することによって一段落のテキストを記述し、当該段落の表示や印刷のためにレンダリングを行うソフトウェア又は装置に、各文字の正確な位置決定の詳細を委ねる。これに対して、PDL形式は編集用ではなく、文書の忠実かつ効率的なレンダリングを容易にするためのものである。通常、当該段落のPDL版ではテキスト中の各文字の位置が明確に指定されるが、余白や行間隔等の高水準のデータについては、正確なレンダリングのみが目的であれば不要なため、指定されない。
従来から、PDLデータは編集不可能とされているため、変更を防ぐ完璧ではない手段として、ユーザーは文書をML形式からPDL形式に変換することが多い。例えば、文書の作成者は一般に、ML形式の一種であるOOXML(Open Office XML)形式で文書を作成及び保存し、編集可能なものとする。一方、文書の作成者は、当該ファイルを配布する際には、PDL形式の一種であるPDF(Portable Document Format)ファイルに変換する。その主な理由は、PDFにした文書は可搬性があるからである。また、場合によっては、第二の理由として、PDF形式であれば、受け取った人が内容を盗んだり、ファイルを変更して自分自身の作成物であるとして配布したりする等、不正目的でファイルを変更することがより難しくなる、ということが挙げられる。
最近では、PDL形式(例えば、PDF)からML形式(例えば、OOXML形式)への逆変換を可能にする様々なツールが登場している。ML形式からPDL形式への変換の際には高水準の状況情報が失われているので、PDL形式からML形式へ逆変換するにはデータの推測が必要である。そのため、逆変換は通常少なくとも不完全で、多くの場合はほとんど役に立たない。それでもなお、逆変換によって元の文書の複製物が作成されることがあり、変更不可能な形式を用いた配布者の目的を十分妨害し得る。
概括すると、本発明は、一側面において、電子文書(ED)を管理する方法に関する。当該方法は、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記ED内で、複数の文字を特定する工程と、(b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する工程と、(c)前記複数の文字の順序を変更する工程と、(d)前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する工程と、前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、(e)前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングする工程と、を含む。
また、本発明は、一側面において、電子文書(ED)を管理する方法に関する。当該方法は、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記ED内で、複数の文字を特定する工程と、(b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する工程と、(c)前記複数の文字の順序を変更する工程と、(d)前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する工程と、を含む。
概括すると、本発明は、一側面において、電子文書(ED)を管理するための命令を格納する非一時的なコンピューター可読媒体(CRM)に関する。当該命令は、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記ED内で、複数の文字を特定する機能と、(b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する機能と、(c)前記複数の文字の順序を変更する機能と、(d)前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する機能と、前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、(e)前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングする機能と、を含む。
また、本発明は、一側面において、電子文書(ED)を管理するための命令を格納する非一時的なコンピューター可読媒体(CRM)に関する。当該命令は、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記ED内で、複数の文字を特定する機能と、(b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する機能と、(c)前記複数の文字の順序を変更する機能と、(d)前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する機能と、を含む。
概括すると、本発明は、一側面において、システムに関する。当該システムは、コンピュータープロセッサーと、電子文書(ED)を記憶するように構成されたバッファーと、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記ED内で、複数の文字を特定するように構成されたエンジンと、(b)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字について前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出するように構成された位置エンジンと、(c)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字の順序を変更するように構成されたエンジンと、(d)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成するように構成されたPDLエンジンと、前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、(e)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングするように構成されたエンジンと、を備える。
また、本発明は、一側面において、システムに関する。当該システムは、コンピュータープロセッサーと、電子文書(ED)を記憶するように構成されたバッファーと、前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、(a)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記ED内で、複数の文字を特定するように構成されたエンジンと、(b)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出するように構成された位置エンジンと、(c)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字の順序を変更するように構成されたエンジンと、(d)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成するように構成されたPDLエンジンと、を備える。
本発明の他の側面は、以下の記述及び添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明の一又は複数の実施形態に係るシステムを示す図である。 本発明の一又は複数の実施形態に係るフローチャートである。 本発明の一又は複数の実施形態に係る例を示す図である。 本発明の一又は複数の実施形態に係る例を示す図である。 本発明の一又は複数の実施形態に係るコンピューターシステムを示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。整合性を保つため、各図において、同様の要素は同様の参照符号で示す。
以下の本発明の実施形態の詳細な説明において、本発明の理解をより完全なものにするために数多くの具体的詳細が示されているが、これらの具体的詳細に限らず本発明が実施可能であることは、当業者にとって明白である。また、記載が不必要に複雑になることを避けるため、周知の要素については詳述しない。
本発明の実施形態は、概括すると、一又は複数のテキストフローを含むEDを管理するためのシステム及び方法を提供する。当該EDは、OOXML(Open Office XML)形式であっても、その他のML形式であってもよい。ユーザーからEDの難読化PDLファイルの生成要求を受けると、テキストフローの各文字の位置(例えば、座標)が算出される。次いで、一又は複数の難読化技術がPDLデータ(例えば、テキストフロー、クリップアート、画像、図形等)に適用されて変更PDLデータが生成される。例えば、難読化技術がテキストフローに適用されて変更テキストフローが生成される。生成された難読化PDLファイルは、変更テキストフロー及び算出された位置を含む。また、難読化PDLファイルは、ED内のベクター画像をラスター表現したものも含む。難読化PDLファイルは、PDFであっても、その他のPDL形式であってもよい。難読化PDLファイルは、標準PDLファイルと同様に、EDの忠実なレンダリングを容易にする。一方、難読化PDLファイルは、標準PDLファイルに比べ、PDLファイルを元のML(例えば、OOXML)形式やその他の編集/変更可能な形式に逆変換するように作られたツールに対して耐性が高い。言い換えると、このようなツールが当該難読化PDLファイルに作用して出力されたものは、EDとは似つかないもので、出力物の、容易に変更可能かつ忠実な原本複製物としての有用性は低い。
図1は、本発明の一又は複数の実施形態に係るシステム(100)を示す。システム(100)は、図1に示すように、バッファー(114)、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)(116)、位置エンジン(118)、難読化エンジン(120)、及びPDLエンジン(122)を含む複数の要素を有する。これらの各要素(114、116、118、120、122)は、同一のハードウェア装置(例えば、パーソナルコンピューター(PC)、デスクトップ型コンピューター、メインフレーム、サーバー、電話、キオスク、ケーブルボックス、携帯情報端末(PDA)、電子書籍リーダー、スマートフォン、タブレット型コンピューター等)に搭載されてもよいし、有線及び/又は無線のセグメントを有するネットワークで接続された複数のハードウェアデバイスに搭載されてもよい。本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)はED(106)を入力し、当該ED(106)の難読化PDLファイル(110)を出力する。システム(100)は当該ED(106)の標準PDLファイル(108)も出力してもよい。
本発明の一又は複数の実施形態において、ED(106)は、一又は複数のテキストフローを含む。各テキストフローは、任意の数の文字、ひいては任意の数の単語を持つことができる。一つのテキストフローは、一つの文、段落、文字列欄、脚注、写真の説明文、後注、節、章等に対応する。一ページにつき複数のテキストフローが存在してもよいし、一つのテキストフローが複数ページに亘って広がっていてもよい。また、ED(106)は、一のページ上又は複数ページに亘って表示されることになる図形要素(例えば、写真、ベクター画像、クリップアート、図形等)を含んでもよい。二つ以上の図形要素が一部重なっていることもある。ED(106)は、ML形式(例えば、ODF(Open Document Format)、OOXML等)によって表現/定義される。したがって、テキストフロー、図形要素、及びテキストフローや図形要素の属性は、ML形式のタグ内に属性として記録/特定することができる。当該テキストフロー、図形要素、及び属性は、ED(106)を正確にレンダリング(例えば、表示、印刷)するために必要である。
上述した通り、ED(106)は編集/変更可能な文書である。さらに、ED(106)は、例えば、文書処理アプリケーション、表計算アプリケーション、デスクトップ・パブリッシングアプリケーション、グラフィックスアプリケーション、写真印刷アプリケーション、インターネットブラウザ、スライドショー作成アプリケーション、フォームジェネレーター等を含むユーザーアプリケーションによって、作成及び/又は変更することができる。
本発明の一又は複数の実施形態において、標準PDLファイル(108)は、PDL形式(例えば、PDF、XPS等)のED(106)である。標準PDLファイル(108)は、ED(106)の忠実なレンダリングを容易にするものである。したがって、標準PDLファイル(108)は、ED(106)と同様に、テキストフロー及び図形要素を含む。一方、標準PDLファイル(108)は、ED(106)とは異なり、各テキストフローの各文字及び各図形要素の明確な位置(例えば、xy座標、ずれ量等)を含む。さらに、ED(106)とは異なり、標準PDLファイル(108)は容易に変更することができない。
本発明の一又は複数の実施形態において、難読化PDLファイル(110)は、PDL形式(例えば、PDF、XPS等)のED(106)である。難読化PDLファイル(110)は、標準PDLファイル(108)と同様に、ED(106)の忠実なレンダリングを容易にするものであり、かつ明確な位置を含む。つまり、標準PDLファイル(108)であっても難読化PDLファイル(110)であっても、レンダリング(例えば、印刷、表示)して得られる出力物は基本的に同じである。一方、難読化PDLファイルは、標準PDLファイル(108)とは異なり、一又は複数のテキストフローや他のデータ(後述)の変更版を含む。さらに、標準PDLファイル(108)とは異なり、難読化PDLファイルは、ED(106)内の図形要素(例えば、ベクター画像等)のラスター表現(後述)を含む。また、難読化PDLファイル(110)は、標準PDLファイル(108)と同様に、容易に変更することができない。
当業者は、本詳細な説明によって、PDL形式のファイルをML形式に変換することにより当該ファイルを編集可能にするツールが存在することを理解するだろう。難読化PDLファイル(110)は、少なくともテキストフローの変更版及び図形要素のラスター表現を含むため、標準PDLファイル(108)に比べ、このようなツールに対する耐性が高い。言い換えれば、このようなツールが難読化PDLファイル(110)に作用して出力されたものは、ED(106)とは似つかないものであり、難読化PDLファイル(110)の有用な変更が難しくなる。
本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)は、GUI(116)を有する。GUI(116)は、ED(106)を作成又は変更するためのユーザーアプリケーション(図示せず)によって起動することができる。具体的には、GUI(116)は、ED(106)をML形式からPDL形式へ変換することを求める要求を受けて起動してもよい。GUI(116)は、任意の数のウィジェット(例えば、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリスト、ボタン等)を有していてもよい。ユーザーは、一又は複数のウィジェットを操作することにより、標準PDLファイル(108)及び/又は難読化PDLファイル(110)をED(106)に基づいて生成するか否かを指定することにしてもよい。
本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)はバッファー(114)を有する。バッファー(114)は任意の種類のメモリや長期記憶装置(例えば、ハードドライブ)に相当するものであってもよい。バッファー(114)は、標準PDLファイル(108)及び/又は難読化PDLファイル(110)の生成要求を受けて、ED(106)を記憶するように構成されている。
本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)は位置エンジン(118)を有する。位置エンジン(118)は、ED(106)内の各テキストフローの各文字の位置を算出するように構成されている。また、位置エンジン(118)は、ED(106)内の各図形要素の位置も算出するように構成されている。一又は複数の実施形態において、各位置はページにおける座標の組(例えば、x成分及びy成分)として特定される。一又は複数の実施形態において、各位置は、基準となる座標の組からのずれ量として特定される。
本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)は難読化エンジン(120)を有する。難読化エンジン(120)は、一又は複数の難読化技術を、各テキストフローや他の内容に適用することによってテキストフローの変更版を生成するように構成されている。テキストフローや他の内容に適用可能な難読化技術は数多く存在する。
本発明の一又は複数の実施形態において、ある難読化技術は、テキストフロー内の文字の順序をかき混ぜて変更テキストフローを生成することによって、PDLデータの文字列順序をMLデータの文字列順序と異ならせる工程を含む。例えば、テキストフロー内の任意の文字について位置を交換してもよい。また、他の例として、テキストフロー内の個々の単語を反転させてもよい。さらに他の例として、テキストフローの全体の順序を反転させてもよい(すなわち、末尾にあった文字が先頭に、先頭にあった文字が末尾になるようにする)。本発明の一又は複数の実施形態において、ある難読化技術は、テキストフローから一又は複数の文字を抜き取り、抜き取った文字を別のテキストフローに加えることによって、変更テキストフローを生成する工程を含む。
当業者は、本詳細な説明によって、テキストフロー内の文字順をかき混ぜる工程、及び/又は、あるテキストフローから文字を抜き取り、その文字を別のテキストフローに加える工程によって、算出された文字の位置は変化しないことを理解するであろう。一方、そのような工程によって、PDLデータ(例えば、変更テキストフロー)における文字の位置が変化する。具体的には、そのような工程により、PDLデータにおける文字順と、画面やハードコピーに現れる文字順とが関係無いものになる。その目的は、コンピュータプログラムの観点から通常はるかに単純なPDLデータの構造に基づいてではなく、できるだけレンダリングされたページにおける文字の配置のみに基づいて、逆変換ツール(すなわち、PDLからMLへの変換ツール)に文字間の関係(例えば、テキストフロー内の文字順、文書における複数の文字の、一連のテキストフローへの適切な分割等)を解釈させることである。
本発明の一又は複数の実施形態において、ある難読化技術は、一つのテキストフローを複数のPDLグループ(例えば、PDFグループ、XPSグループ等)に分割することによって、変更テキストフローを生成する工程を含む。例えば、テキストフローの一字おきの文字を第一のPDLグループに分類し、テキストフローの残りの文字を第二のPDLグループに分類する。すなわち、元のMLデータに存在していたグループ構造を隠しつつ、無関係なグループ構造の内容を故意にPDLデータに導入する。その意図は、PDLデータ内のグループ構造に基づいて高水準の情報(例えば、テキスト内容を複数のテキストフローに適切に分割する等)を推測する逆変換ツール(すなわち、PDLからMLへの変換ツール)を惑わすことである。この難読化技術は、他のいかなる難読化技術と組み合わせて用いてもよい。
本発明の一又は複数の実施形態において、ある難読化技術は、機能的に等価だが構文上では異なる要素を用いて、MLデータ内で関連するオブジェクトを表現し、それらが関連しているように見せかける工程を含む。例えば、全ての文字が黒色で表現されるテキストフローがあると仮定する。当該複数の文字のうちの一部について色空間をRGB、色を(0,0,0)に設定し、残りの文字について色空間をグレー、色を(0)に設定することにより、変更テキストフローを生成してもよい。これらの設定はレンダリング結果には影響しない(すなわち、画面上やハードコピー上において、RGB(0,0,0)及びグレー(0)は共に黒色である)。しかしながら、色空間が異なるので、極めて単純な逆変換ツール(すなわち、PDLからMLへの変換ツール)ならば、上記文字群同士が同じテキストフローに属さないと認識する可能性がある。同様の方法は、塗りつぶしや輪郭線等、テキストではないデータにも適用することができる。
本発明の一又は複数の実施形態において、難読化エンジン(120)はED(106)内の図形要素に対しても作用するように構成されている。例えば、難読化エンジン(120)は、ED内のベクター画像のラスター表現を生成してもよい。他の例として、難読化エンジン(120)は、複数の重なり合った図形要素に対し、一つの(すなわち、合成した)ラスター表現を生成してもよい。一般に、PDLからMLへの変換ツールにとって、ラスター表現から高水準の情報を抽出・解析するのは、ベクター画像から抽出・解析するよりも難しい。
本発明の一又は複数の実施形態において、難読化エンジン(120)は、あえて複雑かつPDLに特有の要素を用いてデータを表現するように構成される。例えば、ED(106)が青色で表現される長方形を含み、作成されるPDL形式がPDFだと仮定する。当該PDF表現では、色を単に青色に設定するのではなく、グラデーション塗りつぶしテンソルパッチを有する陰影色空間を作成する。当該グラデーション塗りつぶしテンソルパッチを評価すると、一定の青色となる。テンソルパッチ陰影は標準的なML形式の特徴ではなく、テンソルパッチ方式がベタ一色となることを突き止めるのは幾分難しい。そのため、PDLからMLへの変換ツールは、ML形式における長方形の元の単純な描写を再構成できない可能性が高い。
当業者は、本詳細な説明によって、難読化エンジン(120)が、標準PDLファイル(108)ではなく、難読化PDLファイル(110)を生成するためにのみ用いられることを理解するであろう。さらに、当業者は、本詳細な説明によって、難読化PDLファイル(110)を生成するには、変更テキストフローやラスター表現の生成等が必要であるため、標準PDLファイル(108)の生成に比べて時間がかかることを理解するであろう。同様に、難読化PDLファイルをレンダリングするには、標準PDLファイルのレンダリングに比べて時間がかかるかもしれない。
本発明の一又は複数の実施形態において、システム(100)は、PDLエンジン(122)を有する。PDLエンジン(122)は、標準PDLファイル(108)及び難読化PDLファイル(110)の両方を生成するように構成されている。標準PDLファイル(108)及び難読化PDLファイル(110)は、どちらも位置エンジン(118)によって算出される位置を含む。一方、難読化PDLファイル(110)は、変更テキストフロー、ラスター表現、及び難読化エンジン(120)によるその他の生成物(例えば、グラデーション塗りつぶしテンソルパッチ)を含む。
図1には、要素(114、116、118、120、122)を特定の数と配置で有するシステム(100)が示されているが、当業者は、本詳細な説明によって、他のシステム構成も可能であると理解するであろう。
図2は、本発明の一又は複数の実施形態に係るフローチャートである。図2に示す処理は、例えば、上記で図1を参照して説明した一又は複数の要素(例えば、位置エンジン(118)、難読化エンジン(120)、PDLエンジン(122))によって実施することができる。当該一又は複数の要素がソフトウェアモジュールとして構成されている場合、コンピュータープログラムコードはシステム(100)のメモリに記憶されており、プロセッサーが当該プログラムコードを読み出して実行することによって、上述の処理が実施される。本発明の異なる実施形態においては、図2に示すステップのうち一又は複数のステップを省略、繰り返し、及び/又は異なる順序で実施してもよい。したがって、本発明の実施形態は、図2に示すステップの特定の数や順序に限定されない。
まず、難読化PDLファイルを生成するという選択肢を含むGUIが表示される(ステップ202)。当該GUIは、EDをML形式からPDL形式へ変換することを求めるユーザー要求に応じて表示されてもよい。当該GUIは、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンボックス、ボタン等を含む複数のウィジェットを有してもよい。ユーザーは、一又は複数のウィジェットを操作することにより、標準PDLファイルではなく難読化PDLファイルを生成するという選択肢を含む、複数の選択肢を起動することができる。
ステップ205において、難読化PDLファイルの生成要求が受信される。言い換えれば、ユーザーが、EDの(難読化されていない標準PDLファイルではなく)難読化PDLファイルを生成するよう指示する。当該要求によってPDLファイルの種類(例えば、PDF、XPS等)も指定してもよい。
ステップ210において、ED内の一つのテキストフローが選択される。当該ED内のテキストフローは、(例えば、当該EDがバッファー(114)に記憶されている間に)当該EDを解析することによって特定されてもよい。解析中にテキストフローを見つけたときに、当該テキストフローを選択してもよい。上述した通り、各テキストフローは、任意の数の文字、ひいては任意の数の単語を持つことができる。一つのテキストフローは、一つの文、段落、文字列欄、脚注、写真の説明文、後注、節、章等に対応していてもよい。一ページにつき複数のテキストフローが存在してもよいし、一つのテキストフローが複数ページに亘って広がっていてもよい。
ステップ215において、テキストフローの各文字の位置が算出される。当該位置は、各文字の座標の組(例えば、x成分及びy成分)を含んでもよい。また、当該位置は、座標の組に加え、あるいは座標の組の代わりに、基準となる座標の組からのずれ量を含んでもよい。
ステップ220において、一又は複数の難読化技術をテキストフローに適用することによって、変更テキストフローが生成される。前述したとおり、適用できる難読化技術としては、テキストフロー内の文字順をかき混ぜる、テキストフローから文字を抜き取って当該文字を別のテキストフローに加える、同一のテキストフロー内の異なる文字に異なる色空間を設定する、等が挙げられる。
ステップ225において、ED内に他のテキストフローが存在するかどうかが判定される。他のテキストフローが存在すると判定された場合、処理はステップ210に戻る。一方、他のテキストフローが存在しないと判定された場合、処理はステップ230に移行する。
ステップ230において、ED内の図形要素(例えば、ベクター画像)のラスター表現が生成される。二つ以上の図形要素が重なり合っている場合、重なり合った複数の図形要素に対して一つの(すなわち、合成した)ラスター表現を生成してもよい。また、ED内に図形要素が存在しない場合には、ステップ230を省略してもよい。
ステップ235において、ED内の塗りつぶし色付き図形に対し、グラデーション塗りつぶしテンソルパッチを有する陰影色空間が作成される。EDがこのような図形を有さない場合、及び/又は生成されるPDLファイルの種類がPDFでない場合には、ステップ235を省略してもよい。前述した通り、グラデーション塗りつぶしテンソルパッチの陰影はPDFに特有の特徴で、ML形式の標準的な特徴ではない。さらに、PDLからMLへの変換ツールが、当該グラデーション塗りつぶしテンソルパッチを評価して、実際は単純なベタ塗りに相当すると判定する可能性は極めて低い。
ステップ240において、変更テキストフロー、算出された文字の位置、ラスター表現、及び陰影色空間を有する難読化PDLファイルが生成される。当該難読化PDLファイルは、任意の数のユーザーに配布してもよい。当該難読化PDLファイルは、少なくともテキストフローの変更版及び図形要素のラスター表現を含むため、標準PDLファイルに比べ、PDLからMLへの変換ツールに対する耐性が高い。言い換えれば、このようなツールが当該難読化PDLファイルに作用して出力されたものは、EDとは似つかないものであるため、当該難読化PDLファイルが変更可能になるのを防ぐことができる。
上述した実施形態の一例では、各テキストフローに対して少なくとも一つの難読化技術を適用しているが、本発明の他の実施形態においては、(全てのではなく)一部のテキストフロー、又はユーザーがあらかじめ選択したテキストフローのみに対して難読化技術を適用してもよい。例えば、ステップ202において、GUI上にEDのプレビューを表示し、ユーザーが難読化したいテキストフローを少なくとも一つ選択するようにしてもよい。この場合、ステップ220において、選択されたテキストフローについてのみ変更テキストフローが生成される。
図3(a)及び図3(b)は、本発明の一又は複数の実施形態に係る例を示す図である。図3(a)はED(302)を示している。ED(302)は、上記で図1を参照して説明したED(106)に対応していてもよい。ED(302)は、OOXML形式であるため、編集可能である。EDは、複数のテキストフロー、すなわちテキストフローA(312A)及びテキストフローB(312B)を含む。各テキストフロー(312A、312B)は、複数の単語、ひいては複数の文字を有する。EDは、二つのベクター画像、すなわち、ベクター画像A(314A)及びベクター画像B(314B)を含む。
また、図3(a)はレンダリングされたED(304)も示している。レンダリングされたED(304)とは、ED(302)が表示又は印刷される際に出力されるものである。図3(a)に示すように、テキストフローA(312A)はほぼレンダリングされたED(304)のページ幅に亘って広がっているのに対して、テキストフローB(312B)はレンダリングされたED(304)の縦の欄内に配置されている。また、当該レンダリングされたED(304)において、二つのベクター画像(314A、314B)が重なり合っている(すなわち、星が象の上部に配置されている)。
図3(b)は、標準PDLファイル(306)及び難読化PDLファイル(308)を示している。標準PDLファイル(306)及び難読化PDLファイル(308)は、上記で図1を参照して説明した標準PDLファイル(108)及び難読化PDLファイル(110)にそれぞれ対応していてもよい。当該PDLファイル(306、308)は、どちらもPDFである。また、当該PDLファイル(306、308)は、どちらもED(302)の忠実なレンダリングを容易にすることができる。つまり、標準PDLファイル(306)をレンダリングした結果物と、難読化PDLファイルをレンダリングした結果物のいずれも、レンダリングされたED(304)と基本的に同一である。
図3(b)に示すように、標準PDLファイル(306)は、テキストフローA(312A)及びテキストフローB(312B)を含む。図3(b)に再現されているのは、各テキストフローの一部のみである。具体的には、テキストフローA(312A)のうち「quick」に対応する文字、及びテキストフローB(312B)のうち「lemon」に対応する文字のみが示されている。さらに重要なのは、標準PDLファイル(306)が各文字の位置を含む点である。例えば、テキストフローA(312A)の文字「q」は、位置<x1, y1>を有する。他の例として、テキストフローB(312B)の「lemons」の文字「o」は、位置<x9, y9>を有する。さらに、標準PDLファイル(306)は、ベクター画像A(314A)及びベクター画像B(314B)両方の位置を含む。
図3(b)は難読化PDLファイル(308)を示している。難読化PDLファイル(308)は、標準PDLファイル(306)と同様に、各文字の位置を含む。一方、難読化PDLファイル(308)は、標準PDLファイル(306)とは異なり、変更テキストフロー、すなわち、変更テキストフローA(322A)及び変更テキストフローB(322B)を含む。同図では、各変更テキストフローの一部のみが示されている。変更テキストフローB(322B)は、一の難読化技術をED(302)のテキストフローB(312B)に適用することによって生成される。具体的には、変更テキストフローB(322B)は、テキストフローB(312B)内の各単語を反転させ、さらに「lemons」の「m」を抜き取ることによって生成される。つまり、「lemons」は反転によって「snomel」になり、次いで「m」の抜き取りによって「snoel」になる。一方、変更テキストフローA(322A)は、複数の難読化技術をED(302)のテキストフローA(312A)に適用することによって生成される。具体的には、変更テキストフローA(322A)は、テキストフローA(312A)内の全ての単語を反転させ、テキストフローB(312B)から抜き取られた「m」を挿入し、さらにテキストフローを二つのPDFグループ、すなわち、PDFグループI(326)及びPDFグループII(328)に分割することによって生成される。つまり、「quick」は反転によって「kciuq」になり、「m」の挿入によって「kcmiuq」になり、次いで「kcmi」と「uq」に分割される。さらに、難読化PDLファイル(308)は、重なり合ったベクター画像A(314A)及びベクター画像B(314B)に対応する一つの合成ラスター表現(325)を含む。
当業者は、本詳細な説明によって、難読化PDLファイル(308)は、標準PDLファイル(306)に比べ、PDL形式からML形式への変換ツールに対する耐性が高いことを理解するであろう。具体的には、変更テキストフロー(322A、322B)は、このようなツールがテキストフローに正しく文字を割り当てテキストフロー内の文字順を正しく決定することを、極めて困難にする。さらに、合成ラスター表現(325)は、このようなツールが二つの別個のベクター画像を抽出することを(不可能ではないとしても)極めて困難にする。言い換えれば、変更テキストフロー(322A、322B)及び合成ラスター表現(314)によって、難読化PDLファイル(308)の変更不可能な状態が確実に維持できる。
本発明の実施形態は、以下の利点のうち一つ以上を有する。すなわち、PDLファイルが容易に変更可能になるのを防止することができるという利点、変更テキストフローを生成することができるという利点、重なり合ったベクター画像の合成ラスター表現を生成することができるという利点、PDLからMLへの変換ツールに対する耐性の高いPDLファイルを生成することができるという利点である。
本発明の実施形態は、用いられるプラットフォームにかかわらず、基本的にあらゆる種類の演算システムで実施することができる。例えば、演算システムは、一又は複数の携帯機器(例えば、ラップトップ型コンピューター、スマートフォン、PDA、タブレット型コンピューター、あるいはその他の携帯機器)、デスクトップ型コンピューター、サーバー、サーバー筐体のブレード、あるいは本発明の一又は複数の実施形態を実施するための最低限の処理能力、メモリ、及び入出力装置を少なくとも備える他のいかなる種類の一又は複数の演算装置であってもよい。例えば、図4に示すように、演算システム(400)は、一又は複数のコンピュータープロセッサー(402)、関連するメモリ(404)(例えば、RAM(Random Access Memory)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等)、一又は複数の記憶装置(406)(例えば、ハードディスク、CD(Compact Disk)ドライブやDVD(Digital Versatile Disk)ドライブなどの光学ドライブ、フラッシュメモリスティック等)、及びその他の多数の要素や機能を持っていてもよい。コンピュータープロセッサー(402)は、命令を処理するための集積回路であってもよい。例えば、コンピュータープロセッサーは、プロセッサーの一又は複数のコア又はマイクロコアであってもよい。また、演算システム(400)は、タッチパネル、キーボード、マウス、マイク、タッチパッド、電子ペン、その他の入力装置等、一又は複数の入力装置(410)を備えていてもよい。さらに、演算システム(400)は、画面(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、タッチパネル、ブラウン管(CRT)モニター、プロジェクター、あるいはその他の表示装置)、プリンター、外部記憶装置、その他の出力装置等、一又は複数の出力装置(408)を備えていてもよい。当該出力装置のうち一又は複数の出力装置は、上述の入力装置と共通であっても異なっていてもよい。また、演算システム(400)は、図示しないネットワークインターフェース接続を介して、ネットワーク(412)(例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等のWAN(Wide Area Network)、携帯ネットワーク、あるいはその他のあらゆる種類のネットワーク)に接続されていてもよい。入力装置及び出力装置は、コンピュータープロセッサー(402)、メモリ(404)、及び記憶装置(406)に、(例えば、ネットワーク(412)を介して)ローカル接続又はリモート接続されていてもよい。その他様々な演算システムが存在し、上述した入力装置及び出力装置は他の形態をとってもよい。
本発明の実施形態を実施するためのソフトウェア命令は、その全体又は一部が、コンピューター可読プログラムコードとして、一時的に又は恒久的に、非一時的なコンピューター可読媒体(例えば、CD,DVD,記憶装置、フロッピーディスク(登録商標)、テープ、フラッシュメモリ、物理メモリ、あるいはその他のあらゆるコンピューター可読記憶媒体)に記憶されていてもよい。具体的には、当該ソフトウェア命令は、プロセッサーによって実行された際に本発明の実施形態を実施するように構成された、コンピューター可読プログラムコードに対応していてもよい。
演算システム(400)の一又は複数の要素は、遠隔地に配置され、ネットワーク(412)を介して他の要素と接続されていてもよい。また、本発明の実施形態は、複数のノードを有する分散システムで実施してもよい。当該分散システムにおいて、本発明の各部は異なるノードに配置されている。本発明の一実施形態においては、一つのノードが個別の演算装置に対応する。あるいは、一つのノードが、関連する物理メモリを有するコンピュータープロセッサーに対応していてもよい。もしくは、一つのノードが、共有メモリ及び/又は共有資源を有するコンピュータープロセッサー、又はコンピュータープロセッサーのマイクロコアに対応していてもよい。
本発明の限られた数の実施形態について説明したが、当業者は、本開示によって、ここに開示されている本発明の範囲を逸脱することなく、他の形態も考えられることを理解するであろう。したがって、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (18)

  1. 電子文書(ED)を管理する方法であって、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記ED内で、複数の文字を特定する工程と、
    (b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する工程と、
    (c)前記複数の文字の順序を変更する工程と、
    (d)前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する工程と、
    前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、
    (e)前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングする工程と
    を含む方法。
  2. 電子文書(ED)を管理する方法であって、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記ED内で、複数の文字を特定する工程と、
    (b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する工程と、
    (c)前記複数の文字の順序を変更する工程と、
    (d)前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する工程と、
    を含む方法。
  3. (f)ユーザーに対し、前記第1のPDLファイルを生成するという選択肢と、前記複数の文字の順序を変更しない第2のPDLファイルを生成するという選択肢と、を含むグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を表示する工程をさらに含み
    第1のPDLファイルを生成するという前記選択肢を前記ユーザーが選択するのに応じて前記(a)〜(d)の工程が実行される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記EDはOOXML(Open Office XML)ファイルであり、前記PDLはPDF(Portable Document Format)である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記複数の文字は単語であって、前記(c)の工程では、単語に含まれる文字の順序を反転させることにより、前記複数の文字の順序を変更する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記(c)の工程では、前記EDに含まれる前記複数の文字以外の文字を、前記複数の文字に挿入することにより前記複数の文字の順序を変更する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 電子文書(ED)を管理するための命令を格納する非一時的なコンピューター可読媒体(CRM)であって、前記命令が、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記ED内で、複数の文字を特定する機能と、
    (b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する機能と、
    (c)前記複数の文字の順序を変更する機能と、
    (d)前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する機能と、
    前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、
    (e)前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングする機能と
    を含む非一時的なCRM。
  8. 電子文書(ED)を管理するための命令を格納する非一時的なコンピューター可読媒体(CRM)であって、前記命令が、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記ED内で、複数の文字を特定する機能と、
    (b)前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出する機能と、
    (c)前記複数の文字の順序を変更する機能と、
    (d)前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成する機能と、
    を含む非一時的なCRM。
  9. 前記命令が、
    (f)ユーザーに対し、前記第1のPDLファイルを生成するという選択肢と、前記複数の文字の順序を変更しない第2のPDLファイルを生成するという選択肢と、を含むグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を表示する機能をさらに含み、
    前記第1のPDLファイルを生成するという前記選択肢を前記ユーザーが選択するのに応じて前記(a)〜(d)の機能が実行される、請求項7又は8に記載の非一時的なCRM。
  10. 前記EDはOOXML(Open Office XML)ファイルであり、前記PDLはPDF(Portable Document Format)である、請求項7から9のいずれか一項に記載の非一時的なCRM。
  11. 前記複数の文字は単語であって、前記(c)の機能では、単語に含まれる文字の順序を反転させることにより、前記複数の文字の順序を変更する、請求項7から10のいずれか一項に記載の非一時的なCRM。
  12. 前記(c)の機能では、前記EDに含まれる前記複数の文字以外の文字を、前記複数の文字に挿入することにより前記複数の文字の順序を変更する、請求項7から10のいずれか一項に記載の非一時的なCRM。
  13. コンピュータープロセッサーと
    子文書(ED)を記憶するように構成されたバッファーと、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記ED内で、複数の文字を特定するように構成されたエンジンと、
    (b)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字について前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出するように構成された位置エンジンと、
    (c)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字の順序を変更するように構成されたエンジンと、
    (d)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成するように構成されたPDLエンジンと、
    前記第1のPDLファイルを表示または印刷するときに、
    (e)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記第1のPDLファイルに記述された、前記順序が変更された複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについてのEDにおける位置の情報とに基づいて、前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じになるようにレンダリングするように構成されたエンジンと、
    を備えるシステム。
  14. コンピュータープロセッサーと、
    電子文書(ED)を記憶するように構成されたバッファーと、
    前記EDに対応する第1のページ記述言語(PDL)ファイルを生成するときに、
    (a)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記ED内で、複数の文字を特定するように構成されたエンジンと、
    (b)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字について、前記EDにおける前記複数の文字の位置を算出するように構成された位置エンジンと、
    (c)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記複数の文字の順序を変更するように構成されたエンジンと、
    (d)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、前記第1のPDLファイルが生成された後に表示または印刷されるとき前記複数の文字の順序が前記EDにおける順序と同じにレンダリングされるように、前記順序が変更された前記複数の文字の情報と、前記複数の文字のそれぞれについての前記EDにおける位置の情報とが対応づけられて記述された前記第1のPDLファイルを生成するように構成されたPDLエンジンと、
    を備えるシステム。
  15. (f)前記コンピュータープロセッサー上で実行されるとともに、ユーザーに対し、前記第1のPDLファイルを生成するという選択肢と、前記複数の文字の順序を変更しない第2のPDLファイルを生成するという選択肢と、を含むグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を表示させるように構成されたエンジンをさらに含
    前記第1のPDLファイルを生成するという前記選択肢を前記ユーザーが選択するのに応じて前記(a)〜(d)のエンジンが実行される、請求項13又は14に記載のシステム。
  16. 前記EDはOOXML(Open Office XML)ファイルであり、前記PDLはPDF(Portable Document Format)である、請求項13から請求項15のいずれか一項に記載のシステム。
  17. 前記複数の文字は単語であって、前記(c)のエンジンは、単語に含まれる文字の順序を反転させることにより、前記複数の文字の順序を変更する、請求項13から16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 前記(c)のエンジンは、前記EDに含まれる前記複数の文字以外の文字を、前記複数の文字に挿入することにより前記複数の文字の順序を変更する、請求項13から16のいずれか一項に記載のシステム。
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