JP6226530B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6226530B2
JP6226530B2 JP2013015163A JP2013015163A JP6226530B2 JP 6226530 B2 JP6226530 B2 JP 6226530B2 JP 2013015163 A JP2013015163 A JP 2013015163A JP 2013015163 A JP2013015163 A JP 2013015163A JP 6226530 B2 JP6226530 B2 JP 6226530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
backlight
color filter
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013015163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014145953A (ja
Inventor
佳之 田村
佳之 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2013015163A priority Critical patent/JP6226530B2/ja
Publication of JP2014145953A publication Critical patent/JP2014145953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226530B2 publication Critical patent/JP6226530B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
近年、スマートフォン等のモバイル機器の急速な発展と普及に伴って、モバイルディスプレイの高精細化や画質改善に対する要求が高まっている。モバイルディスプレイでは、特に、太陽光下等の明所での視認性が高いことが要求されるため、ディスプレイの明所コントラスト向上が重要な課題となっている。
例えば、特許文献1では、レンズアレイと遮光層とを備える明所コントラスト向上部材を、プラズマディスプレイや有機ELディスプレイの視認側表面に配置することが提案されている。特許文献1の明所コントラスト向上部材では、遮光層によって、外光のディスプレイ内への入射が抑制される。一方、ディスプレイからの映像光は、レンズアレイにより、遮光層に設けられた開口部に集光され、視認者に到達するため、明所コントラストが改善される。
特開2006−337846号公報
液晶表示装置は、液晶セルの視認側表面に偏光板やカラーフィルタが設けられており、ディスプレイ内部への外光の入射による映り込みや反射が抑制されることから、一般に、自発光型ディスプレイであるプラズマディスプレイや有機ELディスプレイに比して明所コントラストが高い。そのため、従前の液晶表示装置の画質改善は、黒表示時の光漏れ(黒輝度)の低減による、暗所コントラストの向上に注力がなされていた。しかし、前述のようなモバイルディスプレイ等の画質改善が進む中、液晶表示装置についても、明所コントラスト改善に対する要求が高まっている。
特許文献1で提案されているような明所コントラスト向上部材は、液晶表示装置にも適用可能である。しかしながら、液晶セルの視認側に、レンズアレイや遮光層等の所定パターンを有する光学部材が設けられると、これらの部材と液晶セル内に設けられたカラーフィルタの遮光部(ブラックマトリクス)とのパターンのピッチの相違等に起因して、モアレが発生しやすいとの問題を生じる。
液晶表示装置では、カラーフィルタや偏光板等による遮光量が大きくなると、外光の液晶セルへの入射量が低減され、明所コントラストが改善される。しかし、同時に、バックライトからの光も遮光されるため、光の利用効率(光取出し効率)が低下し、ディスプレイの輝度低下や消費電力の増大を招く。特に、モバイルディスプレイにおいては、画質向上とともに消費電力の低減が重要な課題であり、消費電力を増大させることなく、明所コントラストを改善することが求められる。
本発明は、上記課題に鑑み、明所コントラストが向上され、かつバックライトからの光の利用効率に優れる液晶表示装置の提供を目的とする。
本発明の液晶表示装置は、バックライト;集光部材;背面側偏光板;複数の画素を備える液晶セル;および視認側偏光板、をこの順に備える。液晶セルは、各画素に対応するカラー開口部および隣接するカラー開口部の境界に設けられた境界遮光部からなるカラーフィルタを備える。カラーフィルタは、境界遮光部の面積が相対的に増大されている。集光部材は、バックライトからの光がカラーフィルタのカラー開口部に合焦されるように構成されている。
本発明の好ましい形態において、バックライトは、液晶セル面の法線方向の光量が、斜め方向の光量に比して相対的に増大された集光バックライトである。当該構成によれば、バックライトからの光が、集光部材によって効率的にカラーフィルタのカラー開口部に合焦されるため、液晶表示装置の輝度が向上する。
本発明の液晶表示装置では、カラーフィルタの境界遮光部の面積が増大され、カラー開口部の面積が小さいため、外光の大部分が境界遮光部で吸収される。そのため、液晶セル内への外光の入射量が低減され、明所コントラストが向上する。また、バックライトから射出された光は、集光部材によってカラー開口部に集光される。そのためバックライトからの光の大半は、境界遮光部により遮光されることなく、カラーフィルタのカラー開口部を透過して視認者に到達し、光の利用効率が向上する。このように、本発明の構成によれば、液晶表示装置の輝度の低下を抑制しつつ、明所コントラストが高められる。
一実施形態にかかる液晶表示装置の構成を模式的に表す断面図である。 液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの構成例を模式的に表す平面図である。 明所コントラストの向上について説明するための概念図である。 液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの別の構成例を模式的に表す平面図である。 液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの別の構成例を模式的に表す平面図である。
以下、本発明の液晶表示装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の構成を模式的に表す断面図である。液晶表示装置100は、バックライト10、集光部材20、背面側偏光板30,液晶セル40、および視認側偏光板50をこの順に備える。視認者は、図1の紙面右側(z軸方向)から画面を視認する。
[液晶セル]
液晶セル40は、外部から入力された映像信号に基づいて光を変調するように構成されており、一対の基板44,47の間に、液晶層48を有する。一般的な構成においては、一方の基板47(アクティブマトリクス基板)に、外部から映像信号を入力するための信号線や、入力信号に基づいて液晶層の電気光学特性を制御するスイッチング素子等が設けられている。他方の基板44(カラーフィルタ基板)には、カラーフィルタ46が設けられている。なお、図1では、バックライト10側にアクティブマトリクス基板47、視認者側にカラーフィルタ基板44を備える例が図示されているが、カラーフィルタは、バックライト側の基板47上に設けられていてもよい。また、カラーフィルタは、基板の液晶層48と対向する側の面に配置されるのが一般的であるが、基板の液晶層48と反対側の面に設けられていてもよい。液晶セル40の駆動方式は特に限定されず、TN、IPS、VA、OCB等、任意の駆動方式を採用することができる。
液晶セル40は複数の画素(pixel)を備える。一般には、2以上の画素が1つの絵素(picture element)を構成しており、1つの絵素内の各画素は、それぞれ異なる色表示に対応している。
<カラーフィルタ>
カラーフィルタ46は、液晶セルの各画素に対応したカラー開口部を有する。図2は、カラーフィルタ46の構成例を模式的に表す平面図である。図2に示すカラーフィルタ46は、3種類のカラー開口部460R,460G,460Bのそれぞれが、液晶セルの1画素に対応しており、これら3つのカラー開口部が1組となって、液晶セルの1絵素に対応している。カラーフィルタ46の各カラー開口部が、液晶セルの各画素と対応するように配置されることで、カラー表示が行われる。図2では、各絵素内に、赤色(R),緑色(G)および青色(B)の画素のそれぞれに対応するカラー開口部460R,460Gおよび460Bを有するカラーフィルタの構成例が図示されている。なお、カラー構成は、RGBの3色に限定されず、例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3色構成や、4色以上のカラー構成であってもよい。
カラーフィルタ46の各カラー開口部460の境界には、隣接する画素間の混色を低減するために、ブラックマトリクスと呼ばれる境界遮光部462および463が、第一方向(x軸方向)および第二方向(y軸方向)のそれぞれに延在するように設けられている。本発明においては、カラーフィルタ46の境界遮光部462,463の面積が相対的に増大されることによって、太陽光や照明等の外光の液晶セル40内への入射量が低減され、液晶表示装置の明所コントラストが向上する。
図2に示すカラーフィルタ46は、開口部460Rと460Gとの間に設けられ第一方向に延在する境界遮光部462bと、第二方向に延在する境界遮光部463とに囲まれた矩形領域が、1つの絵素を形成している。当該形態では、第二方向に延在する境界遮光部463の幅が増大され、開口部460の幅が減少されることによって、カラーフィルタ46は、境界遮光部の面積が増大されている。
カラーフィルタ46における境界遮光部が占める面積割合が増大するほど、明所コントラストが向上する傾向がある。境界遮光部の面積割合は、10%以上が好ましく、25%以上がより好ましく、40%以上がさらに好ましく、50%以上が特に好ましい。一方、境界遮光部の面積割合が過度に大きいと、液晶表示装置の視野角の低下や輝度の低下を招く場合がある。そのため、輝度向上の観点から、境界遮光部の面積割合は、90%以下が好ましく、80%以下がより好ましく、75%以下がさらに好ましい。なお、後述するように、バックライトの輝度半値幅が小さく、かつ集光部材の集光精度が高い場合は、カラーフィルタの境界遮光部が占める面積割合が90%以上であっても高輝度の液晶表示装置を形成することができる。
一般の液晶表示装置に用いられるカラーフィルタでは、第一方向の境界遮光部と第二方向の境界遮光部の幅は同程度である。また、輝度向上の観点から、ブラックマトリクスの幅を小さくして、遮光部の面積割合を数%以下とし、カラー開口部の面積割合を増大させることが行われている。これに対して、本発明においては、明所コントラストを向上させる目的で、境界遮光部の面積が増大される。一般には、カラー開口部の面積が減少すると、液晶表示装置の輝度が減少する傾向があるが、本発明においては、バックライト10と液晶セル40との間に集光部材20が配置されることにより、明所コントラストを向上しつつ、輝度の低下を抑制することができる。
図2に示すように、第二方向に延在する絵素間の境界遮光部463の幅が相対的に増大される場合、当該絵素間の境界遮光部463の幅は、第一方向に延在する各画素間の境界遮光部462(画素境界のブラックマトリクス)の幅の2倍以上が好ましく、5倍以上がより好ましく、10倍以上がさらに好ましく、15倍以上が特に好ましく、20倍以上が最も好ましい。
カラーフィルタ46の境界遮光部は、一般のカラーフィルタにおける遮光部(ブラックマトリクス)と同様の方法で形成することができる。境界遮光部は、例えば、金属や樹脂材料で構成される。樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂に顔料を分散したものが用いられる。このように、本発明の液晶表示装置に用いられるカラーフィルタは、境界遮光部の幅を大きくすること以外は、従来のカラーフィルタと同様の工程および材料で製造することができ、別途の工程を追加する必要がないため、生産性に優れる。
カラーフィルタ46の境界遮光部は、可視光線透過率が5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。カラーフィルタ46の各カラー開口部は、可視光線透過率が10%〜50%であることが好ましく、15%〜45%であることがより好ましく、20%〜40%であることがさらに好ましい。各カラー開口部の可視光線反射率は、10%以下が好ましく、8%以下がより好ましい。
[偏光板]
視認者側から見て液晶セル40の奥側には、背面側偏光板30が配置される。背面側偏光板30は、バックライト10から射出された光が、集光部材20を介して入射すると、透過軸方向に振動方向を有する光を透過し、吸収軸方向に振動方向を有する光を遮断する。一般には、吸収軸方向に振動方向を有する光は、背面側偏光板30で吸収されて遮断されるが、バックライト10側に反射されてもよい。
液晶セル40の視認者側には、視認側偏光板50が配置される。視認側偏光板は、液晶セル40から射出された映像光が、視認側偏光板50に入射すると、吸収軸方向の光が吸収され、透過軸方向に振動方向を有する直線偏光として、視認者側へ射出される。
偏光板30,50は、1層の偏光子からなるものでもよく、偏光子の少なくとも一方の面に、透明保護フィルム等が積層されたものであってもよい。偏光板の表面には、透明保護層の他に、位相差フィルムや、ハードコート層、易接着層等が設けられていてもよい。
偏光板30,50の配置方向は、液晶セル40の駆動方式等に応じて適宜に設定される。一般には、視認側偏光板50の吸収軸方向と、背面側偏光板30の吸収軸方向とが直交するように配置されることが多いが、両者が平行や所定角度をなすように配置される場合もある。
[バックライト]
バックライト10は、視認者から見て液晶表示装置の最も奥側に配置される。バックライトは、液晶セル40側に向けて光を射出する。なお、図1では、バックライト10として面光源が図示されているが、サイドライト方式のバックライトや、点光源とフレネルレンズシート等の集光レンズとの組み合わせによるバックライト等を用いることもできる。
本発明の液晶表示装置に用いられるバックライト10は、液晶セル面の法線方向の光量が、斜め方向の光量に比して相対的に増大された集光バックライトであることが好ましい。一般に、液晶表示装置では、輝度半値角が80〜100°程度の拡散バックライトが広く用いられている。これに対して、本発明においては、法線方向の光量が増大された集光バックライトが用いられることで、バックライトからの光を、集光部材20によって効率的にカラーフィルタ46のカラー開口部460に合焦することができ、輝度向上の効果を高めることができる。集光バックライトは、輝度半値角が80°未満であることが好ましく、50°以下であることがより好ましく、20°以下であることがさらに好ましい。なお、バックライトの輝度半値角は、極角に対する輝度分布を測定し、法線方向(極角0°)における輝度の半分の輝度を示す極角θとθとの角度幅θである。
集光バックライトは、輝度の半値幅が小さいほど良いが、輝度半値角を0°に近づけるためには、ルーバーやスリット等を用いて光源からの光を遮光する等の手段が必要となり、バックライトの構成が複雑となったり、光源からの光の利用効率の低下による低輝度化や消費電力の増加を招く場合がある。そのため、集光バックライトの輝度の半値幅は1°以上が好ましく、3°以上がより好ましい。
集光バックライトの構成は、輝度半値角が小さいものであれば、特に限定されない。一例として、集光バックライトは、光源と、光源の前面(液晶セル側)に配置された拡散板と、拡散板の前面に配置された波型シートと、光源の背面側に配置された反射板とを備える。波型シートとしては、例えば特開平4−67016号公報に開示されているもの等を用いることができる。波型シートの形状を調整することによって、バックライトの輝度の半値角を調整することができる。また、波型シートに代えて、あるいは、波型シートと共に、他の集光素子を用いることもできる。このような集光素子としては、例えば特開2000−275411号公報に開示されているような、支持体上に透光性の球体を並べた集光板や、特開2001−188230公報に開示されているようなマイクロレンズアレイを用いることができる。また、特開平5−341270に開示されているような、光源の前面にスポット状のスリットを備える集光バックライトを用いることもできる。さらに、これらに加えて、特開2003−315546号公報に開示されているような、反射偏光子と位相差板の組合せによる集光素子を採用することもできる。また、バックライトの光源として、発光ダイオードのように直進性の高い光源を用いることによっても、バックライトの輝度半値幅を小さくすることができる。
[集光部材]
バックライト10と背面側偏光板30との間には、バックライト10から射出される光の進路を制御する目的で、集光部材20が配置される。集光部材20は、バックライト10から射出される光が、カラーフィルタ46のカラー開口部460に合焦されるように構成されていることが好ましい。例えば、図3に概念的に示されるように、集光部材20は、複数のレンズ21を備える。各レンズ21a,21b,21c,21dは、バックライト10からの光が、それぞれのレンズに対応するカラー開口部460a,460b,460c,460dに集光されるように、光の進路を制御する。図2に示すようにカラーフィルタ46の第二方向に延在する境界遮光部463の幅が増大されている場合、集光部材20の各レンズ21は、第一方向(x軸方向)の光の進路を制御して、境界遮光部463へ到達する光量を減少させるとともに、カラー開口部460へ到達して視認側へ透過される光の量が増大されるように構成される。
なお、バックライトから射出される光がカラー開口部に合焦される、とは、レンズの焦点がカラー開口部と完全に一致する場合に限定されない。集光部材20は、バックライトから射出される光の進路を制御することによって、カラーフィルタ46の境界遮光部463で吸収される光量を減少させ、対応するカラー開口部460から視認側へ射出される光量を増加させるように構成されていればよい。
図2に示すように第二方向に延在する境界遮光部の幅が増大されることによってカラーフィルタ46の境界遮光部の面積が増大されている場合、集光部材20は、例えば、第一方向に沿って複数のレンズ21が配置されたレンズアレイであり、各レンズ21が、カラーフィルタ46の開口部のパターンと対応するように配置されている。集光部材20は、例えば第二方向に延在するシリンドリカルレンズ21の複数が第一方向に沿って配置されたレンチキュラーレンズである。集光部材がレンチキュラーレンズである場合、各シリンドリカルレンズ21a,21b,21c,21dは、液晶セル40の画素の幅に対応するピッチで配置されている。
集光部材20は、バックライトからの光を、各映像領域のカラー開口部を透過させるように構成されていれば、レンチキュラ―レンズ等のレンズアレイに限定されず、例えば回折格子のように、光の進路を制御可能な光学部材を制限なく採用することができる。
[明所コントラスト向上原理]
以下、図3を参照しながら、本発明の液晶表示装置における明所コントラスト向上について説明する。バックライト10から射出された光は、集光部材20により進路が制御され、背面側偏光板(不図示)にて、透過軸方向に振動方向を有する光のみが透過され、液晶セル40に入射する。液晶セル40に入射した光は、液晶層の配向状態に応じて偏光状態が変換された後、カラーフィルタ46のカラー開口部460を透過して、視認側偏光板(不図示)に入射される。視認側偏光板では、液晶セルを透過した光の偏光状態に応じて吸収軸方向の光が吸収され、視認者側に映像光が射出される。
バックライト10から射出された光の大部分は、集光部材20によって集光され、境界遮光部により遮光されることなく、カラーフィルタ46のカラー開口部460を透過して視認者に到達する。一方、カラーフィルタ46の開口率が小さいため、視認者側から液晶表示装置内へ入射する外光Lは、大部分が境界遮光部463で吸収され、液晶セル40内への入射量が低減される。このように、本発明の構成によれば、カラーフィルタの境界遮光部の面積率を大きくすることによって、液晶セル内への外光の入射量が低減されるため、明所コントラストが向上される。また、集光部材20によりバックライト10からの光の進路が制御されるため、境界遮光部の面積が大きいにも関わらず、境界遮光部で吸収される光量が小さく、光の利用効率が向上し、高輝度化および省消費電力化を図ることができる。
また、カラーフィルタ46の境界遮光部の面積が増大されることにより、上記のような明所コントラストを向上効果が得られるとともに、不所望の光の視認側への射出が抑止されるため、暗所コントラストの向上も期待できる。不所望の光とは、例えば、集光部材20で所期の進路に集光されなかった光や、液晶セル内のTFTアレイ等によって、屈折・乱反射された光(迷光)等である。
本発明の構成によれば、液晶セルの背面側、あるいは液晶セル内の構造によって明所コントラストが向上されるため、液晶セルの視認側に、前述の特許文献1に開示されているような明所コントラスト向上部材を必要としない。そのため、従来技術の明所コントラスト向上部材で問題となっていた、液晶セル内の部材(カラーフィルタ等)と明所コントラスト向上部材とのパターンのピッチの相違に起因するモアレの発生が抑止される。
[他の実施形態]
上記のように、本発明の液晶表示装置では、カラーフィルタの境界遮光部の面積が相対的に増大され、バックライトと背面側偏光板との間に設けられた集光部材によって、バックライトからの光がカラー開口部に集光されるために、輝度の低下が抑制される。カラーフィルタの境界遮光部の面積が相対的に増大されていれば、境界遮光部およびカラー開口部の形状やパターンは、図2に示すような形態に限定されない。
カラーフィルタ46は、例えば、図4に示すように、第二方向に延在する絵素間の境界遮光部463に加えて、第一方向に延在する絵素間の境界遮光部462bの幅も増大された形態や、図5に示すように、さらに、第一方向に延在する画素間の境界遮光部462aの幅も増大された形態であってもよい。また、第一方向に延在する境界遮光部462の幅が増大されることによって、境界遮光部の占める面積割合が増大されていれば、第二方向に延在する境界遮光部463の幅は増大されていなくともよい。境界遮光部の面積が増大されていれば、カラー開口部の形状は矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形等でもよい。また、画素の配置は、マトリクス状に限定されず、ハニカム状やスクエア状等の配置であってもよい。
集光部材20は、カラーフィルタの境界遮光部のパターン構成に合わせて、適宜に変更される。例えば、図4や図5に示すように、第二方向の境界遮光部462の幅も増大されたカラーフィルタ46が用いられる場合、集光部材20として、前述のようなレンチキュラ―レンズに代えて、各絵素や各画素の大きさに対応した角錐状や半球状のマクロレンズが縦横にマトリクス状に配置されたレンズアレイ等を用いることもできる。このように、カラーフィルタのカラー開口部の形状や配置に対応した集光部材が用いられることで、各カラー開口部に集光される光量が増大し、境界遮光部で吸収される光量が減少するため、液晶表示装置の輝度を高め、消費電力を低減することができる。
[液晶表示装置の形成]
これまで述べたように、本発明の液晶表示装置は、バックライト10、集光部材20、背面側偏光板30,液晶セル40、および視認側偏光板50を有する。液晶セル40は、前述のカラーフィルタ46を有していれば、その製造方法は特に限定されない。背面側偏光板30および視認側偏光板50は、それぞれ適宜の接着層等を介して、液晶セル40と貼着されることが好ましい。
集光部材20は、液晶セル40のカラー開口部との位置関係が適切となるように配置される。集光部材20と液晶セル40との配置関係を適切に保つとの目的や、空気との界面での反射による光のロスを低減する等の観点から、集光部材20は、適宜の接着層等を介して、背面側偏光板30と貼着されていてもよい。
液晶表示装置は、上記以外の任意の部材を備えていてもよい。例えば、視認側偏光板50よりもさらに視認側に、拡散素子を設けることができる。本発明の液晶表示装置は、集光バックライトや集光部材が採用されることにより、一般の液晶表示装置と比較すると斜め方向の輝度が小さくなる場合があるが、視認側に拡散素子を備えることで、正面方向の光を斜め方向に配光して、斜め方向の輝度を拡大することができる。
本発明の液晶表示装置は、携帯電話、スマートフォン、タブレットパソコン、携帯ゲーム機等のモバイル機器や、パソコン用モニター等のOA機器、テレビやインフォメーションディスプレイ等の大型表示装置等に制限無く採用することができる。輝度の低下を抑制しつつ明所コントラストが向上されることから、本発明の液晶表示装置は、モバイル機器のディスプレイとして特に好適に用いられる。
100 :液晶表示装置
10 :バックライト
20 :集光部材
21 :レンズ
30,50 :偏光板
40 :液晶セル
46 :カラーフィルタ
460 :カラー開口部
462,463:境界遮光部
45,47 :基板
48 :液晶層

Claims (4)

  1. 液晶表示装置であって、
    バックライト;集光部材;背面側偏光板;複数の画素を備える液晶セル;および視認側偏光板、をこの順に備え、
    前記液晶セルは、各画素に対応するカラー開口部および隣接するカラー開口部の境界に設けられた境界遮光部からなるカラーフィルタを備え、
    前記カラーフィルタは、前記境界遮光部の面積割合が10%以上であり、
    前記バックライトは、液晶セル面の法線方向の光量が、斜め方向の光量に比して相対的に増大された集光バックライトであり、
    前記集光部材は、前記バックライトからの光が前記カラーフィルタのカラー開口部に合焦されるように構成されている、液晶表示装置。
  2. 液晶表示装置であって、
    バックライト;集光部材;背面側偏光板;複数の画素を備える液晶セル;および視認側偏光板、をこの順に備え、
    前記液晶セルは、各画素に対応するカラー開口部および隣接するカラー開口部の境界に設けられた境界遮光部からなるカラーフィルタを備え、
    前記カラーフィルタの境界遮光部は、第一方向および第一方向に直交する第二方向のそれぞれに延在するように設けられており、
    前記カラーフィルタは、第二方向に延在する境界遮光部の幅が、第一方向に延在する各画素間の境界遮光部の幅の2倍以上に増大されることにより、前記境界遮光部の面積が増大されており、
    前記集光部材は、前記バックライトからの光が前記カラーフィルタのカラー開口部に合焦されるように構成されている、液晶表示装置。
  3. 前記カラーフィルタは、前記境界遮光部の面積割合が10%以上である、請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記バックライトは、液晶セル面の法線方向の光量が、斜め方向の光量に比して相対的に増大された集光バックライトである、請求項2または3に記載の液晶表示装置。
JP2013015163A 2013-01-30 2013-01-30 液晶表示装置 Active JP6226530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015163A JP6226530B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015163A JP6226530B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014145953A JP2014145953A (ja) 2014-08-14
JP6226530B2 true JP6226530B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=51426248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013015163A Active JP6226530B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6226530B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI824770B (zh) 2022-10-13 2023-12-01 財團法人工業技術研究院 顯示器元件與投影器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511240A (ja) * 1991-07-06 1993-01-19 Sony Corp 液晶表示装置
JPH06242411A (ja) * 1993-02-16 1994-09-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ライトバルブ装置および該装置を用いた表示装置
JPH07209643A (ja) * 1994-01-11 1995-08-11 Hitachi Ltd 投写型液晶表示装置
CN100430798C (zh) * 2006-10-27 2008-11-05 友达光电股份有限公司 液晶显示器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014145953A (ja) 2014-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10564488B2 (en) Display panel, display device and control method thereof
US10061150B2 (en) Light control film, display device, and method for manufacturing light control film
TWI556034B (zh) 顯示裝置
JP5916243B2 (ja) 表示装置
KR101818252B1 (ko) 백라이트 유닛 및 이를 포함하는 액정표시장치
JP2013235141A (ja) カラー液晶表示装置
JP2007264393A (ja) 液晶表示装置
JP5863215B2 (ja) 光拡散部材およびその製造方法、表示装置
WO2011083513A1 (ja) 表示装置及び光源装置
US10976619B2 (en) Illumination device and display device
US10151948B2 (en) Display apparatus
WO2015005176A1 (ja) 表示装置、光拡散部材
JP2008083463A (ja) 表示装置
JP2020507132A (ja) ディスプレイパネル、ディスプレイパネルの製造方法及びディスプレイ装置
WO2019007061A1 (zh) 用于双视显示的光栅及双视显示装置
JP2016177312A (ja) 液晶表示装置
KR20140072635A (ko) 액정표시장치
JP6226530B2 (ja) 液晶表示装置
US20110037923A1 (en) Light condensing film, backlight module and liquid crystal display
WO2016084676A1 (ja) 液晶表示装置及び光制御部材
JP2009271379A (ja) 透過型表示装置
JP2008065181A (ja) 半透過型液晶表示装置
WO2017022800A1 (ja) 配光制御部材、照明装置および液晶表示装置
WO2016158834A1 (ja) 光配向部材、照明装置、液晶表示装置および光配向部材の製造方法
KR20120042177A (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6226530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250