JP6226289B2 - 循環器機能判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、循環器機能判定装置に関する。
循環器機能判定装置として、被測定者の血圧を測定した後、同血圧の測定結果に基づいて被測定者の循環器の機能状態を判定するものが知られている。また、特許文献1には、被測定者の血圧を所定時間毎に複数回測定することが開示されている。
特開平2−55033公報
ところで近年では、血圧とは独立した指標である血管硬さも、循環器の機能状態と深くかかわりがあることが分かってきている。
本発明の目的は、血管硬さに基づいて循環器の機能状態を判定することができる循環器機能判定装置を提供することにある。
上記課題を解決する循環器機能判定装置は、被測定者の血管硬さを24時間連続した期間中の朝、昼、夜において、自動的に間隔を開けて測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記血管硬さの測定値の変動の状態から前記被測定者の循環器の機能状態を判定する判定部と、前記判定部による前記循環器の機能状態の判定結果を出力する出力部とを備え、前記測定部は、24時間連続して前記被測定者に装着され、24時間連続した期間中の朝、昼、夜において前記被測定者の身体を圧迫し、その圧迫した部分の加圧中もしくは減圧中に同部分で生じる脈波の変化態様に基づき、前記被測定者の血管硬さを測定するものであり、前記脈波が最大レベルになったときに前記圧迫を終了させる
この循環器機能判定装置では、被測定者の血管硬さが自動的に間隔を開けて測定されるため、それら血管硬さの測定値の変動の状態から被測定者の循環器の機能状態を判定することができる。
本循環器機能判定装置によれば、血管硬さに基づいて循環器の機能状態を判定することができる。
循環器機能判定装置の構成を示すブロック図。 血管硬さ及び血圧を間隔をあけて測定する際の圧迫圧力の上昇態様を示すタイムチャート。 血管硬さ及び血圧を測定する際の圧迫圧力の上昇態様を示すグラフ。 脈波検出期間中におけるカフ圧力の変化に対する脈波の振幅の推移を示すグラフ。 脈波検出期間中におけるカフ圧力の変化に同期して生じる各脈波の面積の移り変わりを示すグラフ。 カフ圧力と脈波の面積とを組み合わせたデータ対をプロットしたグラフ。 (a)はカフ圧力と脈波の面積との関係を示すグラフ、(b)はカフ圧力と脈波面積累積加算値との関係を示すグラフ。 カフ圧力と正規化累積加算値との関係を示すグラフ。 表示部の表示領域を示す模式図。 血管硬さ及び血圧を測定する際の圧迫圧力の上昇態様、及び、脈波の面積の移り変わりを示すグラフ。 循環器機能判定装置の構成を示すブロック図。 血管硬さ及び血圧を間隔をあけて測定する際の圧迫圧力の上昇態様を示すタイムチャート。 脈波検出期間中の各脈波の面積から得られる包絡線を示すグラフ。 脈波検出期間中の各脈波の面積から得られる包絡線を示すグラフ。 運動及び休息を行った場合の時間経過に伴う血圧及び血管硬さの推移の例を示すタイムチャート。 表示部の表示領域を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、循環器機能判定装置の第1実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
図1に示す循環器機能判定装置は、被測定者hに装着することが可能であり、同装置を装着した被測定者hの日常の行動を妨げることのない携帯型のものとなっている。
この循環器機能判定装置は、被測定者hの血管硬さを自動的に間隔をあけて測定する測定部2、及び、同測定部2によって測定された血管硬さの測定値の変動の状態から被測定者hの循環器の機能状態を判定する判定部3を備えている。更に、循環器機能判定装置は、判定部3による循環器の機能状態の判定結果を出力する出力部4も備えている。このように構成された循環器機能判定装置では、被測定者hの血管硬さが自動的に間隔を開けて測定されるため、それら血管硬さの測定値の変動の状態から被測定者hの循環器の機能状態を判定することができる。
循環器機能判定装置の測定部2には、被測定者hの身体の一部である左上腕部に巻き付けた状態で装着可能な袋状のカフ5が設けられている。更に、測定部2には、カフ5とチューブ6を介して接続された圧力制御部7及び圧力検出部8が設けられている。圧力制御部7は、チューブ6に繋がるポンプ及び排気弁を備えており、ポンプの駆動を通じてのカフ5へのエアの供給、及び、排気弁の開弁を通じてのカフ5からのエアの排出が可能となっている。圧力制御部7は、カフ5に対するエアの供給及び排出を制御することにより、カフ5の内部の圧力(圧迫圧力P)を変化させる。一方、圧力検出部8は、圧迫圧力Pを検出する圧力センサを備えており、同圧力センサによって検出した圧迫圧力PをA/D変換によりデジタル信号からなる圧力信号に変換する。
上記測定部2には、圧力検出部8から出力された圧力信号を受信する脈波検出部9及び血圧算出部10も設けられている。脈波検出部9は、圧力検出部8からの圧力信号に基づき、被測定者hにおけるカフ5で圧迫した部分(左上腕部)に生じる心拍に対応した脈波の振幅を検出するためのものである。脈波検出部9は、圧力検出部8からの圧力信号に対しフィルタ処理を施すことにより、その圧力信号から直流成分等の所定の周波数成分を除去して脈波信号を生成する。脈波検出部9は、生成した脈波信号から脈波の振幅を検出し、検出した振幅を圧迫圧力Pと対応付けて記憶部11に記憶する。一方、上記血圧算出部10は、圧力検出部8から出力される圧力信号と脈波検出部9により検出される脈波の振幅値との関係から、オシロメトリック法などの所定のアルゴリズムを用いて、被測定者hの最高血圧、最低血圧、及び平均血圧の推定値を算出する。血圧算出部10は、算出した最高血圧、最低血圧、及び平均血圧の推定値を記憶部11に記憶する。なお、測定部2での被測定者hの血圧の測定は、上述したように血圧算出部10で最高血圧、最低血圧、及び平均血圧の推定値を算出することを通じて実現される。
上記測定部2には、記憶部11に記憶されたデータを解析して被測定者hの血管硬さを求めるデータ解析部12も設けられている。データ解析部12は、求めた血管硬さに関する情報、及び、記憶部11に記憶された血圧に関する情報を判定部3に出力する。なお、測定部2での被測定者hの血管硬さの測定は、上述したようにデータ解析部12で血管硬さを求めることを通じて実現される。また、こうした測定部2による血管硬さの測定は、24時間以上連続した期間中に複数回行われる。更に、測定部2による血管硬さの測定毎に、測定部2による血圧の測定も行われる。そして、測定部2による血管硬さの複数回数の測定毎に、データ解析部12から判定部3に対し、血管硬さに関する情報及び血圧に関する情報が出力される。
循環器機能判定装置の判定部3は、測定部2による血管硬さ及び血圧の測定毎に、測定された血管硬さに関する情報及び血圧に関する情報をデータ解析部12から受ける。判定部3は、それら測定された血管硬さの測定値の変動の状態から、被測定者hの循環器の機能状態として同循環器の疾病リスクの大きさを判定する。そして、このように判定部3により循環器の機能状態(疾病リスクの大きさ)が判定されると、その判定結果が出力部4によって循環器機能判定装置の表示部13に出力される。表示部13は、血管硬さと血圧とで規定される表示領域13aを有しており、その表示領域13aを用いて循環器の疾病リスクの大きさの判定結果を表示する。
次に、図2〜図9を併せ参照して、循環器機能判定装置の動作について説明する。
循環器機能判定装置は被測定者h(図1)に対し携帯可能な状態で装着され、且つ、同装置のカフ5は被測定者hの上腕部に巻き付けられた状態とされる。そして、循環器機能判定装置は、24時間以上連続した期間中に朝、昼、夜の予め定められた時刻(例えば8:00、12:00、21:00)になると、測定部2によって自動的に被測定者hの血管硬さ及び血圧の測定が行われる。これにより、被測定者hの血管硬さ及び血圧が24時間以上連続した期間中に自動的に間隔をあけて測定される。
なお、上記予め定められた時刻での血管硬さ及び血圧の測定は、圧力制御部7により被測定者hの左上腕部に対するカフ5により圧迫圧力Pを一時的に上昇させることによって実現され、同圧迫圧力Pの一時的な上昇の期間中に行われる。従って、圧迫圧力Pは、図2に示すように、血管硬さ及び血圧を測定するための予め定められた時刻に一時的に上昇される。
図3は、血管硬さ及び血圧を測定するための圧迫圧力Pの一時的な上昇の期間中における同圧迫圧力Pの変化態様を示している。このときに圧力制御部7は、圧迫圧力Pを第1圧力PAまで上昇させ、その後に圧迫圧力Pの上昇速度を低下させる。更に、圧力制御部7は、圧迫圧力Pを第1圧力PAよりも高い第2圧力PBまで上昇させ、その後に圧迫圧力Pを低下させる。なお、第1圧力PA及び第2圧力PBは、一般的な血圧に応じて設定されている。このため、圧力制御部7が圧迫圧力Pを第1圧力PAから第2圧力PBまで上昇させる期間(脈波検出期間TX)中、圧迫圧力Pは被測定者hの心拍に対応した脈波に伴って変動する。
脈波検出期間TXにおいて、カフ5により被測定者hの上腕部に作用する圧力(カフ圧力C)は、図4の横軸の低圧側から高圧側に徐々に変化してゆく。なお、ここでのカフ圧力Cは、図3に示される圧迫圧力Pから脈波の影響を取り除いた値と対応する。言い換えれば、カフ圧力Cが上述したように低圧側から高圧側に徐々に変化してゆくときの圧迫圧力Pのカフ圧力Cに対する変化は脈波に対応したものとなる。このときに脈波検出部9により生成される脈波信号は、上述したように低圧側から高圧側に徐々に変化してゆくカフ圧力Cに対する圧迫圧力Pの変化と対応する。
脈波検出期間TX中にカフ圧力Cが低圧側から高圧側に変化するとき、脈波検出部9によって上記脈波信号から検出される脈波の振幅は、心拍に対応して生じる脈波(図4のW1,W2,…,Wn)によって図中に実線で示されるように推移する。このときの脈波の振幅の推移は、カフ圧力Cの低圧側から高圧側への変化中における脈波の変化態様に対応している。そして、脈波検出部9によって検出される脈波の振幅値と圧力検出部8から出力される圧力信号との関係から、血圧算出部10にて被測定者hの血圧が求められる。
図4の脈波W1,W2,…,Wnの面積A1,A2,…,Anはそれぞれ、対応する脈波W1,W2,…,Wnの大きさを表す。この面積A1,A2,…,Anは、脈波W1,W2,…,Wnが検出されている期間における脈波信号をデータ解析部12で加算することにより演算される。データ解析部12は、脈波検出期間TX中に脈波W1,W2,…,Wnが生じたときの各々のカフ圧力C(圧力P1,P2,…,Pn)と、それら脈波W1,W2,…,Wnの面積A1,A2,…,Anとを組み合わせて、圧力と面積とのデータ対として取り扱う。
図5は、脈波検出期間TX中におけるカフ圧力Cの低圧側から高圧側への変化に同期して脈波W1,W2,…,Wnが順に生じたときの各脈波の面積A1,A2,…,Anの移り変わりを示している。なお、図6は、圧力P1,P2,…,Pnと面積A1,A2,…,Anとを組み合わせたデータ対をそれぞれ、カフ圧力を横軸に設定するとともに脈波の面積を縦軸としたグラフ上にプロットしたものである。図5に示されるカフ圧力Cと面積A1,A2,…,Anとの関係から、同図に実線で示されるような包絡線L1が得られる。この包絡線L1は、脈波検出期間TX中におけるカフ圧力Cの微速変化(微速上昇)に従って山形形状を描く。そして、上記包絡線L1の形状は、個人毎に特徴的な変化を示し、さらには各個人の血管硬さ等によっても変化を示す。
データ解析部12は、図7(a)に示される脈波W1,W2,…,Wnの面積A1,A2,…,Anを、図7(b)に示されるように累積加算して得られる脈波面積累積加算値B1,B2,…,Bnを演算する。データ解析部12は、脈波検出期間TX中に脈波W1,W2,…,Wnが生じたときの各々のカフ圧力C(圧力P1,P2,…,Pn)と、脈波面積累積加算値B1,B2,…,Bnとを組み合わせて、それらを圧力と脈波面積累積加算値とのデータ対とする。更に、データ解析部12は、脈波検出期間TX中のすべての脈波W1,W2,…,Wnの面積A1,A2,…Anを累積加算したときの脈波面積累積加算値Bnを100%として脈波面積累積加算値B1,B2,…,Bnを正規化する。
この正規化により得られた正規化累積加算値D1,D2,…,Dnと、それらに対応するカフ圧力C(圧力P1,P2,…Pn)との関係を図8に示す。この図から分かるように、カフ圧力Cと正規化累積加算値D1,D2,…,Dnとの関係から、同図の実線で示されるような包絡線L2が得られる。この包絡線L2は、カフ圧力Cの低圧側から高圧側への変化にしたがって、始めに小さな上昇を続けてから急速に上昇し、その急速な上昇の後に徐々に上昇度合いが小さくなってゆく。
こうした包絡線L2の推移は、脈波検出期間TX中における血管容積の変化を反映したものとなる。例えば、血管が硬いときには軟らかいときと比較してカフ圧力Cの変化に対する上記血管容積の変化が小さくなる傾向があり、こうした傾向を反映して上記包絡線L2は血管が硬いときには軟らかいときと比較してカフ圧力Cの変化に対し変化しにくい。データ解析部12は、図8の包絡線L2で表されるカフ圧力と正規化累積加算値との関係から、所定のアルゴリズムを用いて被測定者hの血管硬さを求める。詳しくは、カフ圧力Cの単位量当たりの変化に基づく正規化累積加算値の変化量、すなわち図8における包絡線L2の傾きを求め、その包絡線L2の傾きに基づいて被測定者hの血管硬さを求める。
図8から分かるように、包絡線L2の傾きはカフ圧力Cの大きさによって異なる。これには、血管壁を構成する内膜、中膜、及び外膜の構成成分(エラスチン、コラーゲン等)の構成比率が各膜毎に異なるとともに、それら各膜の血管の伸展性に関与する度合いがカフ圧力Cの大きさによって変わることが関係している。ちなみに、正常な血管においては、剛性の低い構成成分であるエラスチンが中膜で多くなる一方、剛性の高い構成成分であるコラーゲンが外膜で多くなる。更に、カフ圧力の低中領域では主に中膜が血管の伸展性に関与する一方、カフ圧力の高い領域では主に外膜が血管の伸展性に関与する。従って、カフ圧力の低い領域、中程度の領域、高い領域といった圧力領域毎にそれぞれ包絡線L2の傾きを求め、それら傾き毎に血管硬さを求めることにより、血管における各膜のうちのどの部分が硬化しているかを詳細に調べることが可能になる。
データ解析部12で被測定者hの血管硬さを求めること、言い換えれば測定部2による血管硬さの測定は、24時間以上連続した期間中であって予め定められた時刻になったときに自動的に行われる。更に、そうした血管硬さの測定の際には、併せて被測定者hの血圧も測定される。判定部3は、予め定められた時刻になる毎に血管硬さが測定されると、それら血管硬さの測定値の変動の状態から、被測定者hの循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定する。詳しくは、判定部3は、併せて測定された血管硬さと血圧との各組について、それぞれ(A)血圧が正常範囲内にあるか否か、及び(B)血管硬さが基準値S1未満であるか否かの判断を行う。なお、上記(A)の判断では、血圧が基準値S2未満であれば血圧が正常範囲内にある旨判断される一方、血圧が基準値S2以上であれば血圧が正常範囲内にない旨判断される。
判定部3は、併せて測定された血管硬さと血圧との各組について上記(A)及び上記(B)の判断を行った結果に基づき、被測定者hの循環器の疾病リスクの大きさを判定する。すなわち、併せて測定された血管硬さと血圧との各組のすべてで、上記(A)及び上記(B)での否定判断がなされた場合には、循環器の疾病リスクが最も大きい状態である旨判断する。一方、併せて測定された血管硬さと血圧との各組のすべてで、上記(A)及び上記(B)での肯定判断がなされた場合には、循環器の疾病リスクが最も小さい状態である旨判断する。
なお、上記(A)及び上記(B)での否定判断が、併せて測定された血管硬さと血圧との各組のうちのすべてではないものの、少なくとも一つでなされる場合もある。更に、上記(A)もしくは上記(B)での否定判断が、併せて測定された血管硬さと血圧との各組のうちの少なくとも一つでなされる場合もある。これらの場合には、否定判断の対象となった測定項目(血圧、血管硬さ)の測定時刻等に応じて、循環器の疾病リスクの大きさを判定することが考えられる。
ちなみに、この実施形態では、上記(A)で肯定判断がなされ、且つ上記(B)で否定判断がなされた場合、その否定判断の対象となった測定項目である血圧の測定時刻に応じて、循環器の疾病リスクの大きさを判定する。詳しくは、上記血圧の測定時刻が朝の時間帯(この例では8:00)であれば、循環器の疾病リスクがある程度大きい、言い換えれば被測定者h自身も気づかない疾病が生じている可能性があると判定する。これは、朝の時間帯は一般的に血圧が低くなる傾向があり、血管硬さが基準値S1以上である場合には血圧が正常範囲内であっても、循環器にある程度の大きさの疾病リスクが存在するためである。
出力部4は、判定部3により被測定者hの循環器の疾病リスクの大きさが判定されると、その判定結果を表示部13に出力する。表示部13は、循環器の疾病リスクの大きさの判定結果を表示領域13aを用いて表示する。この表示領域13aは、例えば図9に示されるように四つの領域E1〜E4に分けられている。領域E1は、併せて測定された血管硬さ及び血圧のうち、血管硬さが基準値S1未満であり且つ血圧が基準値S2未満である状況に対応している。領域E2は、併せて測定された血管硬さ及び血圧のうち、血管硬さが基準値S1未満であり且つ血圧が基準値S2以上である状況に対応している。領域E3は、併せて測定された血管硬さ及び血圧のうち、血管硬さが基準値S1以上であり且つ血圧が基準値S2未満である状況に対応している。領域E4は、併せて測定された血管硬さ及び血圧のうち、血管硬さが基準値S1以上であり且つ血圧が基準値S2以上である状況に対応している。
表示部13は、併せて測定された血管硬さと血圧とを一組のデータとし、その一組のデータを測定時刻(測定時間帯)と共に領域E1〜E4のうちのいずれか、すなわち同データにおける血管硬さ及び血圧に対応する領域に表示させる。更に、表示部13は、併せて測定された血管硬さと血圧との他の各組についても、一組のデータずつ上記と同様の仕方で表示領域13aに表示させる。なお、領域E3に上記データが表示されるときには、被測定者h自身も気づかない疾病が生じている可能性があることから、「要注意!」といった文字メッセージを領域E3等に表示させる等、被測定者hに対し何らかの警告を発することが好ましい。このように表示部13の表示領域13aに上記データ及び上記警告のための文字メッセージ等を表示させることにより、判定部3により判定された循環器の疾病リスクの大きさの判定結果が表示される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)循環器機能判定装置により、被測定者hの血管硬さが自動的に間隔を開けて測定されるため、それら血管硬さの測定値の変動の状態から被測定者hの循環器の機能状態を判定することができる。
(2)測定部2による血管硬さの測定は、24時間以上連続した期間中であって予め定められた時刻になったときに自動的に行われる。これにより、24時間以上連続した期間中に血管硬さが自動的に間隔をおいて複数回測定される。そして、このように複数回測定された血管硬さの変動の状態から、被測定者hの循環器の機能状態として同循環器の疾病リスクの大きさが判定される。このため、日内において所定の間隔おいて測定される血管硬さの変動の状態から、循環器の疾病リスクの大きさを判定することができる。
(3)循環器機能判定装置は、被測定者h(図1)に対し携帯可能な状態で装着されるものであり、且つ、カフ5を被測定者hの上腕部に巻き付けられた状態とするだけで血管硬さ及び血圧を測定可能なものとされる。従って、被測定者hの日常の行動を妨げることなく、24時間以上連続した期間中に予め定められた時刻になったとき、血管硬さと血圧とを併せて測定することができる。また、そうした血管硬さ及び血圧の測定が自動的に行われるため、上記時刻での血管硬さ及び血圧の測定忘れが生じることもない。
(4)測定部2は、被測定者hの血管硬さを測定すべく同被測定者hの身体の一部である上腕部をカフ5により一時的に圧迫したとき、その圧迫した部分で生じる脈波に基づき血圧も測定する。そして、判定部3は、併せて測定された血圧及び血管硬さのうち血圧が正常範囲内にあり且つ血管硬さが基準値以上である状況が発生するとき、その発生時刻(測定時刻)に基づいて被測定者hの循環器の疾病リスクの大きさを判定する。このため、上記血圧の測定時刻が朝の時間帯(この例では8:00)であるとき、循環器の疾病リスクがある程度大きい、言い換えれば被測定者h自身も気づかない疾病が生じている可能性があると判定することが可能になる。ここで、朝の時間帯は一般的に血圧が低くなる傾向があり、血管硬さが基準値S1以上である場合には血圧が正常範囲内であっても、循環器にある程度の大きさの疾病リスクが存在する。こうした血圧の測定のみでは気づきにくい疾病リスクを判定することができる。
(5)上記判定部3による循環器の疾病リスクの大きさの判定がなされると、その判定結果が出力部4により表示部13に出力される。この表示部13は、血管硬さと血圧とで規定される表示領域13aを有しており、その表示領域13aを用いて循環器の疾病リスクの大きさの判定結果を表示する。従って、上記(3)に記載したように判定部3により循環器の疾病リスクの大きさを的確に判定したとき、その判定結果を表示部13の表示領域13aを用いて分かりやすく表示させることができる。
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、循環器機能判定装置の第2実施形態について説明する。
この実施形態では、被測定者hの血管硬さを測定すべくカフ5により被測定者hの上腕部を一時的に圧迫する際、その圧迫した部分の加圧中に同部分で生じる脈波が最大レベルになったときにカフ5による上腕部の圧迫を終了させる。この場合、カフ5により被測定者hの上腕部を一時的な圧迫が開始されると、圧迫圧力Pが図10に示すように推移してゆく。そして、脈波が最大レベルになった旨判断されるタイミングT1にてカフ5による上腕部の一時的な圧迫が終了されると、それに伴い圧迫圧力Pが徐々に低下してゆく。なお、脈波が最大レベルになった旨の判断は、同脈波が最大レベルになった後には小さくなることに着目し、同脈波が一つ前の脈波よりも小さくなった時点でなされる。
なお、上述したように脈波が最大レベルになった旨判断されたタイミングT1にて、カフ5による上腕部の一時的な圧迫を終了させた場合でも、血管硬さ及び血圧を測定することができるよう、最大レベルになった後の脈波が例えば次のように推定される。すなわち、初回の血管硬さの測定では、第1実施形態と同様にカフ5により被測定者hの上腕部を一時的に圧迫し、そのときの圧迫圧力Pの変化と脈波の大きさの変化との関係を記憶しておく。そして、二回目以降の血管硬さの測定において、脈波が最大レベルになった旨判断されてカフ5による上腕部の一時的な圧迫が終了した後には、上記記憶された圧迫圧力Pの変化と脈波の大きさの変化との関係を用いて、最大レベルになった後の脈波が推定される。そして、この推定された脈波が血管硬さ及び血圧の測定に用いられる。
また、二回目以降の血管硬さの測定において、脈波が不安定になるなど、初回の血管硬さの測定時における脈波と大きくことなる脈波が生じる可能性もある。この場合、初回の血管硬さの測定での脈波が最大レベルになった旨判断されるタイミングT1と、二回目以降の血管硬さの測定での脈波が最大レベルになった旨判断されるタイミングT1との間に、予め定められた判定値以上の差が生じる可能性がある。このような状況下では、測定される血管硬さ及び血圧の正確さを確保するため、上記二回目以降の血管硬さの測定であっても、初回の血管硬さの測定と同様にカフ5による上腕部の一時的な圧迫を行うことが好ましい。
本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(6)二回目以降の血管硬さの測定において、脈波が最大レベルになった旨判断されるタイミングT1にて、カフ5による上腕部の一時的な圧迫を終了させることにより、その圧迫による被測定者hの身体への負担を軽減することができる。
(7)また、上述したようにカフ5による上腕部の一時的な圧迫を終了させることにより、その圧迫の実行期間を短くすることができるとともに、同圧迫を行うための循環器機能判定装置でのエネルギ消費を少なく抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、図11及び図12を参照して、循環器機能判定装置の第3実施形態について説明する。
図11は、本実施形態の循環器機能判定装置を示している。この循環器機能判定装置は、被測定者hの身体動作を検出するセンサ、例えば加速度センサ14を備えている。こうした加速度センサ14は、カフ5と一体的に被測定者hに対し装着するものとすることが好ましいが、カフ5とは別に被測定者hに対し装着するものとすることも可能である。
循環器機能判定装置は、加速度センサ14によって検出される被測定者hの身体動作に基づき、被測定者hが睡眠状態にあるか否かを検知する。そして、被測定者hが睡眠状態にあることを検知したときと検知していないときとで、血管硬さを測定するためのカフ5による上腕部の一時的な圧迫の仕方を変える。
詳しくは、図12に示すように、被測定者hが活動中であるときなど睡眠状態にあることが検知されないときには、第1実施形態と同様にカフ5による上腕部の一時的な圧迫を行う。一方、被測定者hが睡眠状態にあることが検知されたときには、カフ5による上腕部の一時的な圧迫を行う際、圧迫圧力Pの上昇態様が第1実施形態よりも緩やかになるようにする。
本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(8)被測定者hの睡眠中に血管硬さを測定する場合に、血管硬さを測定するためのカフ5による上腕部の一時的な圧迫の仕方を緩やかにすることができる。このため、カフ5による上腕部の一時的な圧迫が被測定者hの刺激につながり、その刺激が被測定者hの睡眠の妨げになることを抑制できる。
(第4実施形態)
次に、図13〜図15を参照して、循環器機能判定装置の第4実施形態について説明する。
この実施形態の循環器機能判定装置は、第3実施形態と同様に加速度センサ14を備えている。同装置は、加速度センサ14によって被測定者hの身体動作体動を検出したとき、血管硬さを測定するための脈波の変化態様に関する情報から被測定者hの身体動作による影響を除去する機能を有する。
血管硬さを測定するための脈波の変化態様に関する情報としては、例えばカフ5による上腕部の一時的な圧迫が行われるときの脈波に基づいて得られる包絡線L1があげられる。仮に、血管硬さの測定中に被測定者hが体を動かしたとすると、包絡線L1には図13に示すように被測定者hの身体動作による影響が出るおそれがある。しかし、加速度センサ14によって被測定者hの身体動作を検出したとき、包絡線L1に上述したような影響が出た場合、その影響の原因が被測定者hの身体動作にあることを特定できる。この場合、加速度センサ14によって被測定者hの身体動作が検出されたとき、図14に示すように包絡線L1から被測定者hの身体動作による影響が除去される。
本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(8)血管硬さの測定中における被測定者hの身体動作により、血管硬さを測定するための脈波の変化態様に関する情報(この例では包絡線L1)に上記身体動作による影響が出るとしても、その影響を除去することができるようになる。従って、血管硬さの測定中に被測定者hが体を動かしたとしても、その身体動作に関係なく循環器の動作状態を正確に判定することができる。このため、循環器機能判定装置を循環器の疾病リスクの大きさを確認するために用いるだけでなく、ランニングなどの運動中における循環器の機能状態のモニタリングに用いることもできる。
ちなみに、図15は、運動及び休息を行った場合の時間経過に伴う血圧及び血管硬さの推移の例を示すタイムチャートである。運動中における循環器の機能状態のモニタリングを循環器機能判定装置で行う場合、図15に示す運動中の血圧及び血管硬さが同装置によって測定される。更に、その血管硬さ等に基づく循環器の機能状態の判定が行われるとともに同判定の結果の表示も行われる。なお、運動中における循環器の機能状態のモニタリングに循環器機能判定装置を用いる場合には、循環器の疾病リスクの大きさを確認するために用いる場合よりも、血管硬さの測定の間隔を短く設定すること、例えば数分間隔に設定することが好ましい。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第4実施形態の循環器機能判定装置において、運動時に循環器の機能状態をモニタするための運動モードと、循環器の疾病リスクの大きさを確認するためのリスク判定モードとの間で、動作モードを切り換える機能を搭載してもよい。
・第3実施形態において、加速度センサ14を用いて被測定者hの睡眠状態を検知する代わりに、被測定者hの睡眠状態となる時間帯を推定し、同時間帯のときに被測定者hが睡眠中であるものと判断してもよい。この場合、加速度センサ14を設ける必要がなくなる。
・第1〜第4実施形態において、脈波検出期間TXにおける圧迫圧力Pの微速変化は、加圧による微速上昇に限らず、減圧による微速減少であってもよい。なお、この場合の第2実施形態では、被測定者hの血管硬さを測定すべくカフ5により被測定者hの上腕部を一時的に圧迫する際、その圧迫した部分の減圧中に同部分で生じる脈波が最大レベルになったと判断されたときに上記圧迫が終了されるようになる。
・第1実施形態においては、間隔をおいて複数回測定された血管硬さの変動の状態として、併せて測定された血管硬さ及び血圧について上記(A)で肯定判断がなされ、且つ上記(B)で肯定判断がなされた場合のそれらの測定時刻を考慮した。すなわち、その測定時刻を循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定するうえで考慮した。これに代えて、併せて測定された血管硬さ及び血圧について上記(A)で肯定判断がなされ、且つ上記(B)で否定判断がなされる頻度を、循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定するうえで考慮してもよい。
・第1実施形態において、上記(A)の判断に用いられる基準値S2と上記(B)の判断に用いられる基準値S1とのうちの少なくとも一方を、併せて測定される血管硬さ及び血圧の測定時刻に応じて可変とすることも可能である。
・第1実施形態において、間隔をおいて複数回測定された血管硬さの変動の状態として、併せて測定された血管硬さと血圧との各組の24時間単位での変動パターンを、循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定するうえで考慮してもよい。例えば糖尿病患者は、健常者と比較して血管硬さが硬く、特に朝の時間帯で硬くなる傾向がある。更に、糖尿病患者の場合、24時間単位での血糖値の変動に伴い血管硬さも変動してしまう。加えて、自律神経の不調等の影響を受けて、24時間単位で血管硬さや血圧が変動することもある。これらのことに対応するため、併せて測定された血管硬さと血圧との各組の24時間単位での変動パターンを、循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定するための解析モデルに当てはめ、それによって上記判定を行うことも考えられる。
図16は、上述したように循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)を判定したときの判定結果を表示可能な表示部13の例を示した略図である。この場合、表示部13には、併せて測定された血管硬さと血圧との各組の24時間単位での変動パターン、すなわち図中に[1]→[2]→[3]で示される変動バターンを測定時刻(測定時間帯)と共に表示させることが考えられる。更に、循環器の機能状態(循環器の疾病リスクの大きさ)の判定結果として、「[1]→[2]→[3]のパターンが続いています。約20%糖尿病の疑いがあります。」といった文字メッセージを表示部13に表示させることが考えられる。
・第1〜第4実施形態において、表示部13の表示領域13aについては、循環器の機能状態の判定結果を表示できる態様でありさえすれば、表示態様を適宜変更することも可能である。
・第1〜第4実施形態において、表示部13の代わりに、もしくは表示部13に加えて、循環器の機能状態の判定結果をスピーカからの音声によって報知するようにしたり、メモリに記憶させるようにしたりしてもよい。この場合、出力部4は循環器の機能状態の判定結果をスピーカやメモリに出力する。そして、メモリに上記判定結果を記憶しておけば、そのメモリを取り外してコンピュータ等に接続することにより、同コンピュータのディスプレイ上に上記判定結果を表示させることができる。この場合、循環器機能判定装置に表示部13を設けなくてもよくなるため、同装置を更に小型化して携帯しやすくすることができ、且つ、表示部13を動作させるためのエネルギ消費を抑えることができる。
・第1〜第4実施形態において、カフ5を巻き付ける対象は上腕部に限らず、手首や下腿等の他の部位であってもよい。
・第1〜第4実施形態において、脈波の面積の累積加算を通じて血管硬さを求めたが、脈波の振幅の累積加算を通じて血管硬さを求めてもよい。また、同業者であれば容易に類推可能な脈波の特徴量、例えば脈波の最大幅、半値幅あるいは振幅/半値幅などの特徴量の累積加算を通じて血管硬さを求めてもよい。
2…測定部
3…判定部
4…出力部
5…カフ
6…チューブ
7…圧力制御部
8…圧力検出部
9…脈波検出部
10…血圧算出部
11…記憶部
12…データ解析部
13…表示部
13a…表示領域
14…加速度センサ

Claims (8)

  1. 被測定者の血管硬さを24時間連続した期間中の朝、昼、夜において、自動的に間隔を開けて測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された前記血管硬さの測定値の変動の状態から前記被測定者の循環器の機能状態を判定する判定部と、
    前記判定部による前記循環器の機能状態の判定結果を出力する出力部とを備え、
    前記測定部は、24時間連続して前記被測定者に装着され、24時間連続した期間中の朝、昼、夜において前記被測定者の身体を圧迫し、その圧迫した部分の加圧中もしくは減圧中に同部分で生じる脈波の変化態様に基づき、前記被測定者の血管硬さを測定するものであり、前記脈波が最大レベルになったときに前記圧迫を終了させる
    環器機能判定装置。
  2. 記判定部は、前記測定部により複数回測定した血管硬さの変動の状態から、前記被測定者の循環器の機能状態として同循環器の疾病リスクの大きさを判定す
    求項1に記載の循環器機能判定装置。
  3. 前記測定部は、前記被測定者の血管硬さを測定すべく同被測定者の身体を圧迫したとき、その圧迫した部分の脈波に基づき血圧も測定する
    請求項1又は2に記載の循環器機能判定装置。
  4. 前記測定部により併せて測定された血管硬さと血圧とを一組のデータとし、24時間連続した期間中に測定された複数の前記データを同じ表示領域に表示する表示部を更に備える
    請求項3に記載の循環器機能判定装置。
  5. 前記表示部は、前記複数のデータを測定時刻と共に前記表示領域に表示する
    請求項4に記載の循環器機能判定装置。
  6. 記判定部は、併せて測定された血圧及び血管硬さのうち血圧が正常範囲内にあり且つ血管硬さが基準値以上である状況が発生するとき、その発生時刻に基づいて前記被測定者の循環器の疾病リスクの大きさを判定す
    求項3〜5のいずれか一項に記載の循環器機能判定装置。
  7. 記判定部は、同時に測定された血圧及び血管硬さのうち血圧が正常範囲内にあり且つ血管硬さが基準値以上である状況の発生頻度を求め、その発生頻度に基づいて前記被測定者の循環器の疾病リスクの大きさを判定す
    求項3〜5のいずれか一項に記載の循環器機能判定装置。
  8. 前記出力部は、血管硬さと血圧とで規定される表示領域を有する表示部に対し、前記判定部による前記循環器の疾病リスクの大きさの判定結果を出力するものであり、
    前記表示部は、前記循環器の疾病リスクの大きさの判定結果を前記表示領域を用いて表示す
    求項3〜7のいずれか一項に記載の循環器機能判定装置。
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