JP6225092B2 - ラビリンスシール、遠心圧縮機及び過給機 - Google Patents

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Description

本開示は、遠心圧縮機の半径方向に延在するラビリンスシール、並びにこれを備えた遠心圧縮機及び過給機に関する。
一般に、過給機の遠心圧縮機は、遠心圧縮機に流入する空気を羽根車によって昇圧させるように構成されている。遠心圧縮機で昇圧された空気はエンジンシリンダに導かれて燃焼し、燃焼によって発生した高温高圧の燃焼ガスは、過給機のタービンを通過することでタービンに接続された軸を回転させ、軸の他端側に設けられた遠心圧縮機を駆動するようになっている。
このような遠心圧縮機においては、羽根車を含む回転部材と軸受ケーシングを含む静止部材との間にラビリンスシールが設けられることがある。例えば、特許文献1には、排気タービン過給機の遠心圧縮機のインペラ背壁に配置されたラビリンスシールが記載されている。この構成においては、インペラを通過する際に圧縮された圧縮流体のインペラの背面側を介した漏れ流れを抑制するようになっている。
通常、ラビリンスシールは、狭隘な領域と流体膨張領域とが交互に設けられた構成を有する。これにより、遠心圧縮機からの流体の漏れ量を抑えることができる。また、ラビリンスシールを漏れ出る流体は徐々に圧力が低下するため、羽根車背面の圧力を下げることができる。遠心圧縮機を備える過給機においては、過給機のタービンに作用する流体力によりタービン側から圧縮機側に向かうスラストが作用する場合があり、この場合、羽根車背面の圧力を下げることはスラストバランスを適切に維持する観点から望ましい。
特開平11−247618号公報
しかしながら、上記したようなラビリンスシールにおいては、狭隘な流路における流体摩擦により漏れ流れの温度が上昇し、羽根車への伝熱量が増加する。羽根車は回転により高い遠心応力が作用する部品であり、伝熱量によって温度が上昇すると、クリープによって破断する可能性が高まる。そのため、シール性が高く、且つ羽根車への伝熱力が小さいラビリンスシールが求められている。
この点、特許文献1のラビリンスシールにおいては、絞り箇所(狭隘な領域)の下流側に渦室を設け、絞り箇所を通過した流体のうち一部を渦室内で渦運動させてから残りの流体に合流させるようになっている。これにより、羽根車側への入熱をある程度抑制するようになっている。
しかし、遠心圧縮機の効率向上の観点から圧力比が高まる傾向にあるため、羽根車側への入熱をさらに抑制することが望まれている。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減可能なラビリンスシール、並びにこれを備えた遠心圧縮機及び過給機を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るラビリンスシールは、
流体が半径方向に流れる羽根車と、前記羽根車の背面側に設けられる静止部材とを備える遠心圧縮機に用いられるラビリンスシールであって、
前記羽根車の背面上の複数の半径方向位置において周方向に沿ってそれぞれ設けられる複数の第1凸部と、
隣接する前記第1凸部間に先端部が侵入するように前記静止部材に周方向に沿って設けられる複数の第2凸部と、を備え、
前記羽根車の前記背面と前記静止部材との間には、前記第1凸部と前記第2凸部との間に形成される複数の最小クリアランス部を含むラビリンス状の流路が前記半径方向に沿って形成されており、
前記第1凸部と前記第2凸部との間に形成される最小クリアランス部を通過する漏れ流れの流れ方向において、前記最小クリアランス部の上流側に前記静止部材が位置し、前記最小クリアランス部の下流側に前記羽根車の前記背面が位置することを特徴とする。
本発明者らの鋭意検討の結果、従来のラビリンスシールにおける羽根車への入熱の原因の一つが、最小クリアランス部を通過した流速の高い流体が静止部材側の壁面に衝突してこの壁面に流れる際、羽根車側からみて相対全温が高い静止部材の壁面近傍の流体を随伴して羽根車側に移送してしまう点にあることを見出した。
上記(1)の構成は、本発明者らによるこの知見に基づいて着想されたものであり、最小クリアランス部を通過する漏れ流れの流れ方向において、最小クリアランス部の上流側に静止部材が位置し、且つ、最小クリアランス部の下流側に羽根車の背面が位置するようになっている。このため、最小クリアランス部を通過する際に加速された流体は、静止部材側ではなく羽根車の背面に衝突した後、羽根車の背面に沿って流れる。よって、羽根車側からみて相対全温の高い静止部材の壁面近傍の流体が、最小クリアランス部を通過した流速の高い流体に随伴されて羽根車側に移送されてしまう事態を抑制できる。したがって、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減し、羽根車の温度上昇を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記ラビリンスシールは、前記羽根車の前記背面と前記静止部材との間を半径方向の内側に向かう前記漏れ流れをシールするように構成され、前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の先端または前記第1凸部の前記半径方向の内側の面と前記第2凸部との間に形成される。
上記(2)の構成によれば、半径方向内側に向かう漏れ流れをシールするラビリンスシールにおいて、最小クリアランス部の下流側において流体の羽根車背面に向かう流れを実現できる。これにより、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減し、羽根車の温度上昇を抑制することができる。
(3)一実施形態では、上記(2)の構成において、前記第2凸部の先端にはシール剣先が設けられており、前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の前記半径方向の内側の面と、前記第2凸部の前記シール剣先との間に形成される。
上記(3)の構成によれば、静止部材側の第2凸部にシール剣先を設けたので、最小クリアランス部の下流側において、最小クリアランス部を通過した流体の流れから静止部材の壁面(第2凸部の壁面)が遠ざかっている。このため、最小クリアランス部を通過した流速が高い流体に随伴されて羽根車側に移送されてしまう事態を効果的に抑制できる。よって、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を効果的に低減し、羽根車の温度上昇をより一層抑制することができる。
(4)一実施形態では、上記(3)の構成において、前記第1凸部の前記半径方向の内側の面は、前記遠心圧縮機の軸方向に沿って延在するシール面を形成しており、前記第2凸部は、前記羽根車の前記背面側かつ前記半径方向の外側に向かって前記静止部材から突出して設けられている。
上記(4)の構成によれば、最小クリアランス部のクリアランス幅方向が半径方向に沿っているため、羽根車が軸方向にずれても、最小クリアランス部のクリアランス幅は影響を受けにくい。よって、羽根車の軸方向位置のずれによるシール性能低下を抑制することができる。
(5)他の実施形態では、上記(2)の構成において、前記第1凸部の先端にはシール剣先が設けられており、前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の前記シール剣先と、前記第2凸部の前記半径方向の外側の面との間に形成される。
上記(5)の構成によれば、羽根車側の第1凸部のシール剣先と、静止部材の第2凸部の径方向外側の面との間に形成される最小クリアランス部を通過した流体を、羽根車背面に向かわせることができる。これにより、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減し、羽根車の温度上昇を抑制することができる。
(6)一実施形態では、上記(5)の構成において、前記第1凸部の先端にはシール剣先が設けられており、前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の前記シール剣先と、前記第2凸部の前記半径方向の外側の面との間に形成される。
上記(6)の構成によれば、最小クリアランス部のクリアランス幅方向が半径方向に沿っているため、羽根車が軸方向にずれても、最小クリアランス部のクリアランス幅は影響を受けにくい。よって、羽根車の軸方向位置のずれによるシール性能低下を抑制することができる。
(7)本発明の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
流体が半径方向に流れる羽根車と、
前記羽根車の背面側に設けられる静止部材と、
前記羽根車の前記背面と前記静止部材との間に設けられる上記(1)乃至(6)の何れかの構成に記載のラビリンスシールと、を備えることを特徴とする。
上記(7)の構成によれば、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減し、羽根車の温度上昇を抑制することができる。よって、羽根車の高温化に起因したクリープ寿命の低下を抑制でき、遠心圧縮機の高圧力比化を実現することが可能になる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る過給機は、
上記(7)の構成に記載の遠心圧縮機を含んで構成され、内燃機関への吸気を圧縮するための圧縮機と、
内燃機関の排気ガスによって駆動されて、前記圧縮機を駆動するように構成されたタービンと、を備える。
上記(8)の構成によれば、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減することで、遠心圧縮機の高圧力比化が実現可能となり、過給機の性能を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ラビリンスシールを通過する流体から羽根車への入熱量を低減し、羽根車の温度上昇を抑制することができる。よって、羽根車の高温化に起因したクリープ寿命の低下を抑制できる。
一実施形態に係る過給機の全体構成を示す断面図である。 一実施形態に係るラビリンスシールを示す図であり、羽根車の背面周辺の縦断面図である。 図2Aに示す羽根車を背面(A方向)から視た平面図である。 一実施形態に係るラビリンスシールを示す図であり、羽根車及び静止部材の概略断面図である。 図3に示すラビリンスシールの拡大断面図である。 他の実施形態に係るラビリンスシールの拡大断面図である。 ラビリンスシールにおける流動解析結果のうち子午面内流速分布を示す図である。 ラビリンスシールにおける流動解析結果のうち相対全温分布を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るラビリンスシール10が適用される過給機1について説明する。同図において、具体的にラビリンスシール10は、過給機1の遠心圧縮機3に適用されている。なお、ラビリンスシール10の適用先は図示される遠心圧縮機3に限定されるものではなく、他の形態の遠心圧縮機に用いられてもよい。
図1は、一実施形態に係る過給機1の全体構成を示す断面図(縦断面図)であり、一例として舶用の排気タービン過給機を示している。
同図に示すように、一実施形態に係る過給機1は、内燃機関(例えば舶用ディーゼル機関)からの排ガスによって駆動されるように構成された軸流タービン(以下、タービンと称する)2と、このタービン2によって駆動され、内燃機関に供給される吸気を圧縮するように構成された遠心圧縮機3と、を備える。
具体的な構成例として、タービン2と遠心圧縮機3の間には軸受台4が設けられている。タービン2のタービンケーシング21と、軸受台4と、遠心圧縮機3の圧縮機ケーシング31とは、締結部材(例えばボルト)等の連結手段によって一体的に構成される。軸受台4には、スラスト軸受41と、ラジアル軸受42,43が収容されている。これらのスラスト軸受41及びラジアル軸受42,43によって、ロータ5が回転自在に支持されている。ロータ5の一端側にはタービン2の動翼24が連結されており、他端側には遠心圧縮機3の羽根車32が連結されている。
タービン2は、内燃機関(不図示)の排気ガスによって駆動されて、遠心圧縮機3を駆動するように構成される。具体的に、タービン2は、ロータ5(実際にはロータ5の一端側)と、ロータ5の外周に植設された複数の動翼24と、ロータ5及び動翼24の外周側に設けられたタービンケーシング21と、を含む。タービンケーシング21を含む静止系部材によって、排気ガスが流れる入口通路27と軸方向通路28と出口通路29とが、排気ガスの流れ方向において順に形成されている。軸方向通路28は、入口通路27と出口通路29との間に位置し、ロータ5の回転軸Oに沿って延在する。この軸方向通路に動翼24が設けられている。また、動翼24の入口側にはタービンノズル(静翼)25が設けられている。
このタービン2においては、内燃機関からの排気ガスが入口通路27から導入されて、軸方向通路28を流れる排気ガスによって動翼24に連結されたロータ5が回転するようになっている。動翼24を通過した排気ガスは、出口通路29を通って排出される。
遠心圧縮機3は、内燃機関(不図示)への吸気を圧縮するように構成され、ロータ5(実際にはロータ5の他端側)と、ロータ5の外周に設けられた羽根車32と、ロータ5及び羽根車32の外周側に設けられた圧縮機ケーシング31と、を含む。圧縮機ケーシング31を含む静止系部材によって、空気入口37及び出口スクロール38が形成されている。空気入口37と出口スクロール38との間には、空気の流れ方向(遠心圧縮機3の半径方向)において順に羽根車32とディフューザ36とが配置されている。羽根車32は、ロータ5の外周に固定された円盤状のハブ33と、ハブ33に固定され、該ハブ33に対して放射状に配列された複数の羽根(ベーン)34と、を有する。この羽根車32には、流体(ここでは空気)が半径方向に流れるようになっている。なお、図1には単段の遠心圧縮機について例示したが、多段の遠心圧縮機であってもよい。
この遠心圧縮機3において、空気入口37から導入された空気は、羽根車32、ディフューザ36及び出口スクロール38を通過する際に昇圧されるようになっている。遠心圧縮機3で圧縮された空気の大部分は、内燃機関のエンジンシリンダに導かれ、燃焼・膨張行程でピストンを押し下げる仕事を行う。ここで発生した高温高圧の燃焼ガスは、タービン2に送られ、タービン2によって同軸上の遠心圧縮機3を駆動するようになっている。
軸受台4には、潤滑油供給通路44が形成されている。潤滑油供給通路44の一端側は潤滑油供給部(例えばオイルタンク及びオイルポンプ)に接続されている。潤滑油供給通路44の他端側は複数に分岐しており、分岐端部はスラスト軸受41及びラジアル軸受42,43にそれぞれ接続されている。そして、潤滑油供給通路44を介して、スラスト軸受41及びラジアル軸受42,43にそれぞれ潤滑油が供給されるようになっている。
上記したような構成を有する過給機1において、遠心圧縮機3と軸受台4の間には、ラビリンスシール10が設けられている。具体的には、ラビリンスシール10は、羽根車32と、羽根車32に対面する軸受台4の静止部材46との間をシールするように構成されている。
このラビリンスシール10によって、主として、軸受台4の内部の潤滑油を含む空気が遠心圧縮機3の圧縮空気に混入することを防止している。軸受台4の内部空間には、潤滑油が飛散したミストが充満していることがある。このミストが遠心圧縮機3の圧縮空気に混入することを防止するために、羽根車32を通過した高圧の圧縮空気の一部を、ラビリンスシール10を介して羽根車32の背面に流すことで、遠心圧縮機3の圧縮空気の流路と軸受台4の内部空間との間をシールしている。
また、過給機1において、羽根車32からの吐出空気の一部は背面に回り込み、軸受台4の内部空間に漏れ込むことがある。この場合、羽根車32の背面は高い圧力となり、ロータ5の回転軸Oの方向において羽根車32には背面側から羽根車32の入口側に向かう高いスラスト力が作用する。この高スラスト力は、スラスト軸受41の大型化や高摩擦損失に繋がる可能性がある。そのため、スラストバランスの観点からも、ラビリンスシール10によって羽根車32の背面の圧力を下げることが望ましい場合もある。
ここで、図2A及び図2B〜図5を参照して、本実施形態に係るラビリンスシール10について、詳細に説明する。なお、図2Aは、一実施形態に係るラビリンスシール10を示す図であり、羽根車32の背面周辺の縦断面図である。図2Bは、図2Aに示す羽根車32を背面(A方向)35側から視た平面図である。図3は、一実施形態に係るラビリンスシール10を示す図であり、羽根車32及び静止部材46の概略断面図である。図4及び図5は、各実施形態におけるラビリンスシール10の拡大断面図である。
図2A及び図2B〜図5に示すように、本実施形態に係るラビリンスシール10は、流体(例えば空気)が半径方向に流れる羽根車32と、羽根車32の背面35側に設けられる静止部材46とを備える遠心圧縮機に用いられる。このラビリンスシール10は、羽根車32の背面35と、静止部材46との間を、遠心圧縮機の半径方向においてシールするようになっている。
幾つかの実施形態において、ラビリンスシール10は、羽根車32の背面35に設けられた複数の第1凸部11と、静止部材46に設けられた複数の第2凸部12と、を含んでいる。第1凸部11と第2凸部12との間には、ラビリンス状の流路15が半径方向に沿って形成されている。
複数の第1凸部11は、羽根車32の背面35上の複数の半径方向位置において周方向に沿ってそれぞれ設けられている。例えば図2Bに示すように、複数の第1凸部11は、ロータ5の回転軸Oを中心として環状に複数設けられている。すなわち、複数の第1凸部11が同心円上に形成されている。
複数の第2凸部12は、隣接する第1凸部11間に先端部が侵入するように静止部材46に周方向に沿って設けられている。例えば、複数の第2凸部12は、図2Bに示す複数の第1凸部11に対応するように、ロータ5の回転軸Oを中心として環状に複数設けられている。すなわち、複数の第2凸部12が同心円上に形成されている。
図2A及び図2B〜図5においては、半径方向において隣り合う2つの第1凸部11の間に1つの第2凸部12が配置された構成、すなわち半径方向において第1凸部11と第2凸部12とが1つずつ交互に配置された構成について例示している。ただし、隣り合う2つの第1凸部11の間に、少なくとも1つの第2凸部12が配置されていればよく、例えば、半径方向において隣り合う2つの第1凸部11の間に、2つの第2凸部12が配置されていてもよい。
また、図2A及び図2B〜図5においては、羽根車32の背面35が、ロータ5の回転軸Oに直交するように形成されている。この場合、複数の第1凸部11の半径方向における配列方向、及び、複数の第2凸部12の半径方向における配列方向は、いずれもロータ5の回転軸Oに直交する方向となっている。ただし、複数の第1凸部11又は複数の第2凸部12の配列方向は、回転軸Oに直交する面に対して傾斜した方向であってもよい。例えば、複数の第1凸部11又は複数の第2凸部は、半径方向外側から内側へ向かうにつれて、軸方向において羽根車32の入口側から離れるように傾斜した方向に沿って配列されていてもよい。
上記構成を備えるラビリンスシール10において、流路15を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減することを目的として、本発明者らが鋭意検討した結果、以下の知見が得られた。
本発明者らは、比較例としてラビリンスシール50を用いて流動解析を行い、ラビリンスシール50の流路51内における流速分布と温度分布を算出した。
図6は、ラビリンスシール50における流動解析結果のうち子午面内流速分布を示す図である。図7は、ラビリンスシール50における流動解析結果のうち相対全温分布を示す図である。なお、比較例であるラビリンスシール50は、図6及び図7に示すように、羽根車32の背面側の第1凸部52と静止部材46の第2凸部53とが半径方向に交互に配置されている。また、第1凸部52と第2凸部53との間の流路51は、第1凸部52の半径方向の外側の面と、第2凸部53の先端部との間に最小クリアランス部54が形成されている。
図6に示すように、流路51内の流速分布は、最小クリアランス部54において流速が最も高くなっている。最小クリアランス部54の下流側には、隣り合う第2凸部53の間と第1凸部52の先端部とにより形成される膨張領域55が位置する。一般的には、最小クリアランス部54において高流速となった流体は、膨張領域55において急減速する。これを繰り返すことによって、流体の圧力が徐々に低下していくことが知られている。しかし、図6に示すように、実際には最小クリアランス部54を通過した流速の高い流体は静止部材46側の壁面56に衝突し、羽根車32側へ戻る一部の流路においては流速が比較的高いままである。
一方、図7に示すように、流路51内において相対全温が比較的高い領域は静止部材46側に存在する。その理由は、静止部材46付近の流体は絶対系における流速が小さく、羽根車32とともに回転する回転座標系における流速が大きいことから、静止部材46付近の流体は、回転壁面側(羽根車32の背面側)の流体に対して相対全温が高くなるためである。
ここで、図6に戻り、比較例におけるラビリンスシール50では、流路51内において、最小クリアランス部54を通過した流速の高い流体が静止部材46側の壁面56に衝突し、羽根車32側へ戻る比較的高流速な流路が存在する。そのため、最小クリアランス部54を通過した流速の高い流体が静止部材46側の壁面56に衝突してこの壁面56に流れる際、羽根車32側からみて相対全温が高い静止部材46の壁面56近傍の流体を随伴して羽根車32側に移送してしまうことが考えられる。本発明者らは、これがラビリンスシール50における羽根車32への入熱増大の原因の一つであることを見出した。
図4及び図5を参照して、本実施形態に係るラビリンスシール10は、本発明者らによる上述の知見に基づいて着想されたものであり、以下の構成をさらに備える。
幾つかの実施形態において、羽根車32の背面35と静止部材46との間には、第1凸部11と第2凸部12との間に形成される複数の最小クリアランス部16を含むラビリンス状の流路15が半径方向に沿って形成されている。
また、第1凸部11と第2凸部12との間に形成される最小クリアランス部16を通過する漏れ流れの流れ方向において、最小クリアランス部16の上流側に静止部材46が位置し、最小クリアランス部16の下流側に羽根車32の背面35が位置する。
上記実施形態では、最小クリアランス部16を通過する漏れ流れの流れ方向において、最小クリアランス部16の上流側に静止部材46が位置し、且つ、最小クリアランス部16の下流側に羽根車32の背面35が位置するようになっている。このため、最小クリアランス部16を通過する際に加速された流体は、静止部材46側ではなく羽根車32の背面35に衝突した後、羽根車32の背面35に沿って流れる。よって、羽根車32側からみて相対全温の高い静止部材46の壁面近傍の流体が、最小クリアランス部16を通過した流速の高い流体に随伴されて羽根車32側に移送されてしまう事態を抑制できる。したがって、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減し、羽根車32の温度上昇を抑制することができる。
一実施形態において、ラビリンスシール10は、羽根車32の背面35と静止部材46との間を半径方向の内側に向かう漏れ流れをシールするように構成され、最小クリアランス部16は、第1凸部11の先端または第1凸部11の半径方向の内側の面と第2凸部12との間に形成されてもよい。
上記構成によれば、半径方向内側に向かう漏れ流れをシールするラビリンスシール10において、最小クリアランス部16の下流側において流体の羽根車32の背面35に向かう流れを実現できる。これにより、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減し、羽根車32の温度上昇を抑制することができる。
具体的には、図4及び図5に示されるように、流路15内を流体が半径方向外側から内側へ向けて流れる場合、第1凸部11における半径方向の内側の面又はこの面側の先端(剣先)と、第2凸部12における半径方向の外側の面又はこの面側の先端(剣先)とによって、最小クリアランス部16が形成される。流体が半径方向外側から内側へ向けて流れる場合、第1凸部11における半径方向の内側の面、又は、第2凸部12における半径方向の外側の面に沿って流れる流体は、静止部材46側から羽根車32側へ向かって流れる。そのため、静止部材46側から羽根車32側へ向かって流れる流路上に最小クリアランス部16を設けることによって、羽根車32側からみて相対全温の高い静止部材46の壁面近傍の流体が、最小クリアランス部16を通過した流速の高い流体に随伴されて羽根車32側に移送されてしまう事態を抑制できる。
なお、ラビリンスシール10は、流路15内を流体が半径方向内側から外側へ向けて流れるように構成されてもよい。その場合、第1凸部11における半径方向の外側の面又はこの面側の先端(剣先)と、第2凸部12における半径方向の内側の面又はこの面側の先端(剣先)とによって、最小クリアランス部16が形成される。
次に、図4及び図5に示す各実施形態の具体的な構成についてそれぞれ説明する。
図4に示すように、一実施形態において、ラビリンスシール10の第2凸部12の先端にはシール剣先12aが設けられている。また、最小クリアランス部16は、第1凸部11の半径方向の内側の面と、第2凸部12のシール剣先12aとの間に形成される。
具体的構成例として、第1凸部11の半径方向の内側の面は、軸方向に沿って形成されている。また、第1凸部11の半径方向の外側の面は、軸方向に対して傾斜して形成されている。その際、第1凸部11の半径方向の外側の面は、半径方向外側から内側へ向かうにつれて、軸方向において羽根車32の入口側から離れる方向に傾斜していてもよい。第1凸部11は、羽根車32の背面35側の基部よりも静止部材46側の先端部の方が、半径方向における幅が大きくなっている。また、第1凸部11は、半径方向における角部にRがつけられていてもよいし、角部がテーパ状に面取りされていてもよい。これにより、軽量化の観点からアルミ合金等の材料で形成される場合に、耐久性を向上させることができる。
一方、第2凸部12は、半径方向の内側の面及び外側の面がいずれも軸方向に対して傾斜して形成されており、これらの面が互いに平行である。この際、第2凸部12の半径方向の内側の面及び外側の面は、半径方向外側から内側へ向かうにつれて、軸方向において羽根車32の入口側から離れる方向に傾斜していてもよい。また、第2凸部12も、半径方向における角部にRがつけられていてもよいし、角部がテーパ状に面取りされていてもよい。
上記構成によれば、静止部材46側の第2凸部12にシール剣先12aを設けたので、最小クリアランス部16の下流側において、最小クリアランス部16を通過した流体の流れから静止部材46の壁面(第2凸部12の壁面)が遠ざかっている。このため、最小クリアランス部16を通過した流速が高い流体に随伴されて羽根車32側に移送されてしまう事態を効果的に抑制できる。よって、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を効果的に低減し、羽根車32の温度上昇をより一層抑制することができる。
この場合、第1凸部11の半径方向の内側の面は、遠心圧縮機の軸方向(例えば図1に示す回転軸Oの方向)に沿って延在するシール面を形成している。また、第2凸部12は、羽根車32の背面35側かつ半径方向の外側に向かって静止部材46から突出して設けられている。
上記構成によれば、最小クリアランス部16のクリアランス幅方向が半径方向に沿っているため、羽根車32が軸方向にずれても、最小クリアランス部16のクリアランス幅は影響を受けにくい。よって、羽根車32の軸方向位置のずれによるシール性能低下を抑制することができる。
図5に示すように、他の実施形態において、ラビリンスシール10の第1凸部11の先端にはシール剣先11aが設けられている。また、最小クリアランス部16は、第1凸部11のシール剣先11aと、第2凸部12の半径方向の外側の面との間に形成されている。
具体的構成例として、第1凸部11の半径方向の内側の面、及び、第1凸部11の半径方向の外側の面は、軸方向に対して傾斜して形成されている。その際、第1凸部11の半径方向の内側の面、及び、第1凸部11の半径方向の外側の面は、半径方向外側から内側へ向かうにつれて、軸方向において羽根車32の入口側から離れる方向に傾斜していてもよい。また、第1凸部11の半径方向の内側の面と、第1凸部11の半径方向の外側の面との傾斜角度は異なっていてもよい。この場合、第1凸部11は、羽根車32の背面35側の基部よりも静止部材46側の先端部の方が、半径方向における幅が大きくなっている。また、第1凸部11は、半径方向における角部にRがつけられていてもよいし、角部がテーパ状に面取りされていてもよい。これにより、軽量化の観点からアルミ合金等の材料で形成される場合に、耐久性を向上させることができる。
一方、第2凸部12は、半径方向の内側の面及び外側の面がいずれも軸方向に沿って形成されており、これらの面が互いに平行である。また、第2凸部12も、半径方向における角部にRがつけられていてもよいし、角部がテーパ状に面取りされていてもよい。
上記構成によれば、羽根車32側の第1凸部11のシール剣先11aと、静止部材46の第2凸部12の径方向外側の面との間に形成される最小クリアランス部16を通過した流体を、羽根車32の背面35に向かわせることができる。これにより、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減し、羽根車32の温度上昇を抑制することができる。
この場合、第1凸部11の先端にはシール剣先11aが設けられており、最小クリアランス部16は、第1凸部11のシール剣先11aと、第2凸部12の半径方向の外側の面との間に形成される。
上記構成によれば、最小クリアランス部16のクリアランス幅方向が半径方向に沿っているため、羽根車32が軸方向にずれても、最小クリアランス部16のクリアランス幅は影響を受けにくい。よって、羽根車32の軸方向位置のずれによるシール性能低下を抑制することができる。
上述したように、本発明の少なくとも一実施形態に係るラビリンスシール10によれば、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減し、羽根車32の温度上昇を抑制することができる。よって、羽根車32の高温化に起因したクリープ寿命の低下を抑制できる。
また、本発明の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機によれば、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減し、羽根車32の温度上昇を抑制することができる。よって、羽根車32の高温化に起因したクリープ寿命の低下を抑制でき、遠心圧縮機の高圧力比化を実現することが可能になる。
さらに、本発明の少なくとも一実施形態に係る過給機1によれば、ラビリンスシール10を通過する流体から羽根車32への入熱量を低減することで、遠心圧縮機の高圧力比化が実現可能となり、過給機1の性能を向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上記実施形態では一例として、ラビリンスシール10が過給機1における遠心圧縮機3に適用された場合について説明したが、ラビリンスシール10の適用先は過給機の遠心圧縮機3に限定されるものではなく、他の遠心圧縮機に用いられてもよい。
また、上記実施形態では一例として、遠心圧縮機の適用先として過給機1について説明したが、本実施形態に係る遠心圧縮機の適用先はこれに限定されるものではない。
例えば、「半径方向」、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 過給機
2 タービン
3 遠心圧縮機
4 軸受台
5 ロータ
10 ラビリンスシール
11 第1凸部
11a,12a シール剣先
12 第2凸部
15 流路
16 最小クリアランス部
21 タービンケーシング
24 動翼
31 圧縮機ケーシング
32 羽根車
33 ハブ
35 背面
41 スラスト軸受
42 ラジアル軸受
43 ラジアル軸受
44 潤滑油供給通路
46 静止部材
50 ラビリンスシール
51 流路
52 第1凸部
53 第2凸部
54 最小クリアランス部
55 膨張領域
56 壁面
O 回転軸

Claims (7)

  1. 羽根車と、前記羽根車の背面側に設けられる静止部材とを備える遠心圧縮機に用いられるラビリンスシールであって、
    前記羽根車の背面上の周方向に沿ってそれぞれ設けられる複数の第1凸部と、
    隣接する前記第1凸部間に先端部が侵入するように前記静止部材に周方向に沿って設けられる複数の第2凸部と、を備え、
    前記羽根車の背面と前記静止部材との間には、前記第1凸部と前記第2凸部との間に形成される複数の最小クリアランス部を含むラビリンス状の流路が形成されており、
    前記第1凸部と前記第2凸部との間に形成される最小クリアランス部を通過する流れの流れ方向において、前記最小クリアランス部の上流側に前記静止部材が位置し、前記最小クリアランス部の下流側に前記羽根車の前記背面が位置するとともに、
    前記ラビリンスシールは、前記羽根車の前記背面と前記静止部材との間を半径方向の内側に向かう前記流れをシールするように構成され、
    前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の先端と前記第2凸部との間、または前記第1凸部と前記第2凸部の先端との間に形成されることを特徴とするラビリンスシール。
  2. 前記第2凸部の先端にはシール剣先が設けられており、
    前記最小クリアランス部は、前記第1凸部と、前記第2凸部の前記シール剣先との間に形成されることを特徴とする請求項に記載のラビリンスシール。
  3. 前記第1凸部は、前記遠心圧縮機の軸方向に沿って延在するシール面を形成しており、
    前記第2凸部は、前記羽根車の前記背面側かつ前記半径方向の外側に向かって前記静止部材から突出して設けられていることを特徴とする請求項に記載のラビリンスシール。
  4. 前記第1凸部の先端にはシール剣先が設けられており、
    前記最小クリアランス部は、前記第1凸部の前記シール剣先と、前記第2凸部との間に形成されることを特徴とする請求項に記載のラビリンスシール。
  5. 前記第2凸部の前記半径方向の外側の面は、前記遠心圧縮機の軸方向に沿って延在するシール面を形成しており、
    前記第1凸部は、前記静止部材側かつ前記半径方向の内側に向かって前記羽根車の前記背面から突出して設けられていることを特徴とする請求項に記載のラビリンスシール。
  6. 流体が半径方向に流れる羽根車と、
    前記羽根車の背面側に設けられる静止部材と、
    前記羽根車の前記背面と前記静止部材との間に設けられる請求項1乃至の何れか一項に記載のラビリンスシールと、を備えることを特徴とする遠心圧縮機。
  7. 請求項に記載の遠心圧縮機と、
    内燃機関の排気ガスによって駆動されて、前記遠心圧縮機を駆動するように構成されたタービンと、を備えることを特徴とする過給機。
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