JP6221318B2 - 自動開閉器操作練習システム及び自動開閉器操作練習方法 - Google Patents

自動開閉器操作練習システム及び自動開閉器操作練習方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動開閉器操作練習システム及び自動開閉器操作練習方法、特に、自動開閉器を常時閉状態にして所定のメンテナンス作業を行った後に、自動開閉器を元の制御状態に戻す操作を練習する自動開閉器操作練習システム及び自動開閉器操作練習方法に関する。
現在、配電線の系統運転及び日常監視は、配電自動化システムを主体として運用されている。このシステムでは、制御装置に遠制(遠隔制御)子局を接続し、事業所と遠制子局を通信ケーブル等で結び、自動開閉器を遠隔操作若しくは配電線の自動復旧ができるように構成されている。この自動開閉器(以下、単に開閉器と記す場合もある)は、操作を誤ると広範囲で停電する恐れがあるため、作業者の教育、訓練が継続的に行われている。
一例を示すと、制御装置による制御状態にある自動開閉器の点検作業を行う場合、現地作業にて自動開閉器を常時閉状態に切り替え、閉状態を維持したまま点検作業を行う。必要な作業を行った後に、再び制御状態に戻す際には、制御装置から自動開閉器に投入電源が投入されていることが必要である。投入電源が投入されていない状態で自動開閉器本体を制御状態に戻した場合には、自動開閉器本体が切(開放)となり停電が発生する。停電が発生すると、お客様に多大な迷惑を掛けることとなる。
なお、実機とイメージ図を用いて正しい処理操作等を教育するという観点から特許文献1を挙げることができるが、特許文献1は屋内の分電盤に関するものであり、制御装置により開閉制御され、構造や動作が大きく異なる自動開閉器に適用することは難しい。
実開平7−10756号公報
前述のように、自動開閉器を制御状態に戻す操作は、制御装置からの投入電源が投入されている状態で行わないと、安全を優先することから自動開閉器は必ず切(開放)となるように構成されている。投入電源有の状態を理解するためには、自動開閉器と制御装置のそれぞれの実機を用いて現地で実際に練習することが効率的である。しかし、実機の自動開閉器は電柱に高所に取り付けられ、配電線が接続されていることから現地で教育、訓練することには安全性の問題がある。また、自動開閉器は大型で重量があることから、自動開閉器の実機を研修会場に持ち込んで教育、訓練を行うことは煩雑である。そこで、現状では、自動開閉器及び制御装置は、写真及び図面を利用して教育、訓練を行っているが、固有の動作や特徴を手元の写真や資料等でしか理解することができず、十分な理解を得ることは難しい。したがって、理解不足のまま教育、訓練が終了し、実際の作業に生かされないことが多かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、実機の自動開閉器を用いることなく、制御装置により制御される自動開閉器の操作を、安全に且つ効果的に訓練、教育することができる開閉器操作練習システム及び開閉器操作練習方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の自動開閉器操作練習システムは、配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習する自動開閉器操作練習システムにおいて、前記制御装置の実機と、該制御装置実機と接続される前記自動開閉器の内部の電気回路を模擬した模擬電気回路と、イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板と、 該表示板に前記イメージ情報として表わされた電柱と該電柱に取り付けられた自動開閉器と、 前記アーム部を模擬し前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設されたアーム部模型と、前記表示板に設けられ、前記アーム部模型の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを表示する適否表示部と、を有し、前記適否表示部は、前記制御装置から前記自動開閉器に投入電源が投入された状態を点灯により表わす発光ダイオードと、前記自動開閉器の入の状態を点灯により表わす発光ダイオードと、及び前記自動開閉器の切の状態を点灯により表わす発光ダイオードとにより構成されたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項2に記載の自動開閉器操作練習システムは、配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習する自動開閉器操作練習システムにおいて、前記制御装置の実機と、該制御装置実機と接続される前記自動開閉器の内部の電気回路を模擬した模擬電気回路と、イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板と、該表示板に前記イメージ情報として表わされた電柱と該電柱に取り付けられた自動開閉器と、前記アーム部を模擬し前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設されたアーム部模型と、前記表示板に設けられ、前記アーム部模型の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを表示する適否表示部と、を有し、前記適否表示部は、前記制御装置から前記自動開閉器への投入電源の有無の状態及び前記自動開閉器の入切の状態を表示する液晶表示板で構成されたことを特徴とする。
この構成により、自動動開閉器のアーム部模型を動かして常時閉状態にし、自動開閉器に関連する様々な仮想上の作業、例えば自動開閉器の点検作業、制御装置の吊替作業等を行った後に、アーム部模型を操作して制御状態に戻す際に、適否表示部により、制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを確認することができる。必要な作業が行われたことを確認して、アーム部模型を操作して制御状態に戻せば、自動開閉器は確実に間違いなく元の制御状態に戻すことが可能である。したがって、自動開閉器の実機を持ち込まなくとも実際に実機を操作しているような感覚、効果を得ることができ、然も電気の感電事故や高所からの落下事故の心配が無く、安全に繰り返して練習を行うことができるので、受講者の理解を深め正しい操作の迅速な習得が可能である。
請求項3に記載の自動開閉器操作練習方法は、配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習するための自動開閉器操作練習方法において、前記制御装置の実機を前記自動開閉器の電気回路を模擬した模擬電気回路に接続し、イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板に前記イメージ情報として電柱及び該電柱に取り付けられた前記自動開閉器を表わし、前記アーム部を模擬したアーム部模型を前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設し、前記アーム部の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを前記表示板に表示し、前記操作の練習は、前記表示板に表示される、前記制御装置から前記自動開閉器への投入電源の有無の状態及び前記自動開閉器の入切の状態を確認しながら行われることを特徴とする。

この方法によれば、表示板に表わされた電柱及び自動開閉器のイメージ情報やアーム部模型、自動開閉器と同様の動作を行う模擬電気回路等により、自動開閉器の実機を持ち込まなくとも実際に実機を操作しているような感覚、効果を得ることができる。したがって、電気の感電事故や高所からの落下事故の心配が無く安全に繰り返し練習を行うことができ、受講者の理解を深め正しい操作の迅速な習得が可能である。
本発明の開閉器操作練習システム及び自動開閉器操作練習方法によれば、アーム部模型を操作して制御状態に戻す際に、制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを確認することができる。したがって、自動開閉器の実機を操作している感覚、効果を得ることができ、理解を深めながら正しい操作を効率良く迅速かつ安全に習得することが可能である。これにより、実際の野外での誤操作を大幅に低減することができる。
本発明の自動開閉器操作練習システムの概略構成図を示す。 図1の自動開閉器操作練習システムの全体写真を示す。 図1の開閉器操作練習盤の表示板のイメージ情報の説明図である。 図1の開閉器操作練習システムの表示板の拡大写真を示す。 図1の制御装置の概略回路構成図である。 図1の開閉器操作練習システムの模擬電気回路の回路構成図を示す。
本発明の実施の形態を、以下図面を参照しながら詳述する。図1は、自動開閉器操作練習システムの概略構成図である。図2は、その全体写真を示す。自動開閉器操作練習システム10は、制御装置の実機14と、自動開閉器のイメージ情報が描かれ模型が配置された表示板12と、自動開閉器の動作を模擬した模擬電気回路とを有する。表示板12には、実物を縮小して描写した絵が描かれた紙が貼り付けられている。図3は、描写されているイメージ情報15を示す。イメージ情報15は、電柱50、配電線52、高圧引き留め碍子53、自動開閉器54及び変圧器56である。この表示板12に配設される模型は、自動開閉器のアーム部の模型である開閉器ハンドル16、この開閉器ハンドル16の両端に配された操作紐18a、18b、変圧器の端子台を模擬した小型端子台20、変圧器に入力される一次側電圧を入切する高圧カットアウトスイッチを模擬した小型スイッチ22a、22bである。これらの模型は、実機の動作を模擬して実機と同じように動くものである。なお、図1では、これらの模型と制御装置の実機14をグレーで色別にしている。図4は、この表示板12の拡大写真を示す。
また、表示板12には、自動開閉器を制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを表示する適否表示部が設けられている。この適否表示部は、3個の発光ダイオード26で構成されている。1個の発光ダイオードは、必要な作業が行われたことを表わす、すなわち制御装置の実機14からの投入電源が投入されていることを表わすものであり投入電源有の時に点灯、投入電源無の時に消灯するものである。他の2個の発光ダイオードは、自動開閉器の開状態、閉状態を示すもので、点灯したときに開状態、閉状態を表わす。
これらの発光ダイオード26は、電柱の絵の部分に取り付けられている。また、表示板12には、メタルコンセント19を介して制御装置の実機14からの投入電源が、表示板の裏側に設けられた模擬電気回路に実際に入力されるように構成されている。これらは、後述する模擬電気回路で詳しく説明する。
配設された模型の小型端子台20から、制御装置の実機14を駆動するための電源が供給されるように構成されている。制御装置の実機14は、実際には電柱に取り付けられ、同様に電柱に取り付けられた変圧器から電源が供給される構成になっている。変圧器に入力される一次側の電圧は、実際は高圧カットアウトスイッチにより入切されるが、この開閉器操作練習システム10の表示板12においては、2個の小型スイッチ22a、22bで置き換えられている。
自動開閉器のアーム部模型である開閉器ハンドル16には、両端に操作紐18a、18bが取り付けられており、この操作紐18a、18bを操作することで、自動開閉器の動作を模擬した模擬電気回路が作動し、実機に則した操作練習ができるように構成されている。
図5は、自動開閉器を制御する制御装置の実機14の概略回路構成図である。この概略回路構成図には、左側に自動開閉器44の概略回路構成図が示されており、右側に接続された遠制子局45の概略回路構成図が示されている。制御装置14は、電源部62、開閉器投入回路64、制御回路66等を有する。制御回路66には、AMとDMの切替スイッチS1がある。DMは、配電線路自動故障区間検出装置の機能を持つ開閉装置を意味し、AMは遠隔操作ができる開閉装置を意味する。通常、スイッチS1はDM側(閉状態)になっている。
また、制御回路66には、自動、入、切に切り替えるカムスイッチS2が設けられている。電源部62からは、電源を供給するため電源コード38が接続されている。また、カムスイッチS2には、遠隔で制御するか否かの遠制有と遠制無の切り替えスイッチS3が直列に接続されており、遠制無、即ち切にしておくと制御回路66は働かない。更に、このスイッチS3には、遠制子局45が接続されている場合に、遠制入切のスイッチS4とロック解除機構(スイッチS5)が直列に接続されている。なお、遠制子局45において、本発明とは関係のない電源断検出回路、即投入指令スイッチ、子局モデム等は説明を省略している。
制御回路66は、変圧器から電源を供給する開閉器ケーブル24を抜いた場合、制御回路66の自動入の保持が解除されるので、制御回路66を再び動作させるためには、カムスイッチS2を一旦切から入に入れ、それから自動に設定する(リセットする)必要がある。
自動開閉器を自動入(自動の状態)にする場合に、重要な点は投入電源が有るか否か、言い換えれば開閉器投入回路64に投入指令が発せられているか否かである。開閉器投入回路64への投入指令70、すなわち投入電流は、図を見て分かるように、スイッチS1を閉じ(DM側に入)、カムスイッチS2を自動、スイッチS3を入(遠制有)若しくはロック解除機構(スイッチS5)のロックを解除しスイッチS4を入としなければ、投入指令発生手段72から投入指令70が開閉器投入回路64に入力されない。開閉器投入回路64に投入指令70が入力されないと、自動開閉器44には投入電源が投入されない構成となっている。
上述の投入電源有の状態は、自動開閉器を制御状態に戻した時に、自動開閉器が切(開)とならないための条件である。投入電源有の状態にするには、前述したように各スイッチの位置を正しい位置にセットしなければならない。ただし、カムスイッチS2は、前述のように一旦電源等が喪失した場合にはリセットする必要がある。これらのスイッチの状態が正しく設定されていない場合は、投入電源が投入されず自動開閉器を制御状態に戻すと、自動開閉器は必ず切の状態となり停電が発生する。すなわち、自動開閉器は安全上、切優先になっており、投入電源有の正しい状態になっている場合にのみ、制御状態に戻した時に停電が発生せずに入(閉)となる。
ここで、自動開閉器に関連する作業で、上記の各スイッチの状態等が正しくないために、すなわち、操作に誤りがあり自動開閉器を制御状態に戻した時に停電が発生した事故例を示す。
事故例1.制御装置による制御状態(自動)の自動開閉器を常時閉の状態(手動入)にして点検作業を行った。点検作業を終了した後に、スイッチS3を遠制切で終了した。制御状態に戻すために、自動開閉器を手動入から自動に戻した時に、自動開閉器が切れ停電が発生した。この例では、スイッチ3が遠制切となっているために投入電流が流れずに停電が発生したものである。
事故例2.制御状態の自動開閉器を常時閉として、制御装置又は遠制子局の取替工事を行った。開閉器ケーブルは一旦抜いている。取替工事終了後に、開閉器ケーブルを接続し、スイッチ3を遠制入で終了した。スイッチ2は自動の位置にある。制御状態に戻すために、自動開閉器を手動入から自動に戻した時、自動開閉器が切れ停電が発生した。この例では、開閉器ケーブルを一旦抜いたので、カムスイッチS2を一旦切から入にして、それから自動に戻す(リセットする)必要があった。それを行わなかったために、投入電源が投入されずに停電が発生した。カムスイッチS2の操作を誤った例である。
事故例3.制御状態(自動)の自動開閉器を、常時閉状態(手動入)にして点検作業を行った。点検作業を行っている時に、制御装置の制御回路部分に蜂の巣があったので、その蜂の巣を除去する作業を行った。この際に、誤ってスイッチS1を切としてしまった。
その後、自動開閉器を自動にした時に自動開閉器が切となり停電が発生した。この例では、単にスイッチS1が切となっているのに気が付かずに自動開閉器を自動としてしまったため投入電源が投入されず停電が発生した。
事故例4.自動開閉器を常時閉状態(手動入)とし、制御装置の変圧器の吊替作業を行った。作業終了後に、カムスイッチS2が自動の位置にあることを確認し、自動開閉器を自動にしたところ停電が発生した。この例では、制御回路の電源が一旦喪失したので、カムスイッチS2により制御回路66をリセットすべきところをしなかったために、自動開閉器の投入電源が投入されず、自動開閉器が切れ停電が発生した。
図6に本実施の形態の開閉器操作練習システムの模擬電気回路図を示す。この模擬電気回路42は自動開閉器と同様の動作を行うように模擬したものであり、表示板の裏側に組み込まれている。メタルコンセント19を介して制御装置の実機14から保持コイル80、投入コイル82を励磁するための電源、すなわち投入電源が供給される。表示板12の表面に取り付けられた3個の発光ダイオード26a、26b、26cは、投入電源有、開閉器入、開閉器切の状態をそれぞれ表している。開閉器入、開閉器切の状態は、実際の自動開閉器の入切の状態を模したものである。
適否表示部を構成する発光ダイオード26について説明する。開閉器ハンドル16を常時閉状態(手動入状態)とすると、コイル86が励磁されて、スイッチS15が切り替わり、開閉器入の発光ダイオード26bが点灯する。そして、制御装置の実機14のスイッチ11が操作され、保持コイル80、投入コイル82が励磁されると、スイッチS12、13がオン状態となり、次いでコイル84が励磁されてスイッチS14がオン状態となる。スイッチS14がオン状態となると投入電源有の発光ダイオード26aが点灯する。受講者は、この発光ダイオード26aが点灯していること確認して、開閉器ハンドル16を制御状態(自動)に戻しても良いと判断できる。例えば、投入電源有の発光ダイオード26aが消灯している時に、開閉器ハンドル16を制御状態(自動)にすると、スイッチS14がオフ状態にあるので、開閉器入の発光ダイオード26bが消灯し、開閉器切の発光ダイオード26cが点灯する。受講者はこれで操作に誤りがあったことを直ちに理解することができる。開閉器切の発光ダイオード26cが点灯したことは、停電事故が発生したことを意味する。
本実施の形態の開閉器操作練習システム10を用いた操作練習方法について説明する。
上述の事故例1の自動開閉器の点検作業を行う場合について示す。開閉器ハンドル16を操作して常時閉状態(手動入)とする。すると、開閉器入の発光ダイオード26bが点灯する。そして、自動開閉器の点検作業を行う。これは自動開閉器の実機はないので仮想上で行う。例えば、想像で自動開閉器本体のカバーを開け、端子の点検等を行う。点検作業の終了後に、制御装置のスイッチS3が遠制有となっているか、又は遠制子局が接続されている場合には、ロック解除機構(スイッチS5)が解除でスイッチS4が入になっているか確かめる。次に、スイッチS1はDM側、カムスイッチS2は自動になっているかを確認する。操作が正しければ、制御装置の実機14から投入電源が投入され、適否表示部の投入電源有の発光ダイオード26が点灯する。点灯していることを確認して、開閉器ハンドル16の操作紐18aを操作し自動開閉器を制御状態(自動)に戻す。すると、開閉器入の発光ダイオード26bは消灯しないので操作が正しかったことを理解することができる。このようにして、自動開閉器の操作の練習、訓練を行うことができる。
次に、上述の事故例2の場合について説明する。開閉器ハンドル16を操作して常時閉状態(手動入)にする。開閉器入の発光ダイオード26bが点灯する。開閉器ケーブル24を抜いて、制御装置14の取替を行う。この取替えは仮想上で行われるが、開閉器操作練習システム10ではメタルコンセント19を取り外し、小型端子台20からケーブルを取は外す。仮想上の取替えが終了したら、開閉器ケーブル24を制御装置14に接続する。開閉器操作練習システム10ではメタルコンセント19を接続し、小型端子台20にケーブルを取り付ける。開閉器ケーブル24を一旦抜いているので、制御回路66をリセットする必要がある。すなわち、カムスイッチS2を切りから入りとし、そして自動にする。その他、スイッチS1、スイッチS3、ロック解除機構、スイッチS4が正しい状態にあるか確認する。このように操作することで、制御装置の実機14から投入電源が投入され、投入電源有の発光ダイオード26aが点灯する。そして、開閉器ハンドル16の操作紐18aを操作して制御状態(自動)に戻すと開閉器切の発光オード26cは点灯しないので操作は正しかったことを理解することができる。このようにして、自動開閉器の操作の練習、訓練を行うことができる。
上述の事故例3の場合は、単にスイッチS1を誤って切ってしまった例であるが、この場合でも操作の練習として自動開閉器の点検作業時にスイッチS1に注意を払うことができる。すなわち、開閉器ハンドル16を常時閉状態(手動入)にし、開閉器入の発光ダイオード26aを点灯させる。制御装置の実機14のスイッチS1周辺の仮想上の掃除を行う。掃除が終了したときにスイッチS1に注目し、正しい位置にあり、投入電源有の発光ダイオード26aが点灯しているか確認する。その後、開閉器ハンドル16を制御状態(自動)戻す。投入電源有なので開閉器入の発光ダイオード26bが点灯したままである。このようにして自動開閉器の操作の練習、訓練を行うこができる。
更に、上述の事故例4の場合について説明する。開閉器ハンドル16を常時閉状態(手動入)とする。開閉器入の発光ダイオード26bが点灯する。そして、高圧カットアウトスイッチを切る。開閉器操作練習システムでは、表示板12に配設された2つの小型スイッチ22a、22bを切とする。そして、変圧器の吊替えを行う。吊替えは仮想上で行われる。吊替えが終了した後、制御回路66の電源が一旦切れたので、カムスイッチS2を切から入、そして自動に設定する。これが正しく行われたかどうかは、投入電源有の発光ダイオード26aが点灯しているかどうかで確認することができる。そして、開閉器ハンドル16を操作して制御状態(自動)に戻すと開閉器入の発光ダイオード26bは消灯せず、操作が正しいことを理解することができる。このようにして、自動開閉器の操作の練習、訓練を行うことができる。
本発明の実施の形態の開閉器操作練習システムによれば、自動開閉器の実機を持ち込まなくとも実機を操作しているような感覚、効果を得ることができ、然も電気の感電事故や高所からの落下事故の心配が無く、安全に繰り返して練習を行うことができるので、受講者の理解を深め正しい操作の迅速な習得が可能である。更に、開閉器操作練習システムは取扱いが容易であり、コンパクトで運搬が容易である。開閉器操作練習システムにより繰り返し訓練を行うことにより、実際の作業の品質を高めることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、開閉器操作練習システムの表示板には電柱、自動開閉器等を書いた紙が貼り付けられているが、これに限られない。例えば、紙粘土等を用い立体的に表示させたもの、又は実写真等を用いても良い。更に、適否表示部は発光ダイオードを用いて構成したが、液晶等の表示器を用いて、例えば投入電源有等と表示させても良い。
10 開閉器操作練習システム
12 表示板
14 制御装置の実機
15 イメージ情報
16 開閉器ハンドル(自動開閉器のアーム部の模型)
18a、18b 操作紐
20 小型端子台(変圧器の端子台の模型)
22 小型スイッチ(高圧カットアウトスイッチの模型)
24 開閉器ケーブル
26 発光ダイオード
28 スイッチS1
30 カムスイッチS2
32 スイッチS3
34 ロック機構
36 スイッチS4
38 電源ケーブル
40 制御回路
42 模擬電気回路

Claims (3)

  1. 配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習する自動開閉器操作練習システムにおいて、
    前記制御装置の実機と、
    該制御装置実機と接続される前記自動開閉器の内部の電気回路を模擬した模擬電気回路と、
    イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板と、
    該表示板に前記イメージ情報として表わされた電柱と該電柱に取り付けられた自動開閉器と、
    前記アーム部を模擬し前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設されたアーム部模型と、
    前記表示板に設けられ、前記アーム部模型の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを表示する適否表示部と、を有し、
    前記適否表示部は、前記制御装置から前記自動開閉器に投入電源が投入された状態を点灯により表わす発光ダイオードと、前記自動開閉器の入の状態を点灯により表わす発光ダイオードと、及び前記自動開閉器の切の状態を点灯により表わす発光ダイオードとにより構成されたことを特徴とする自動開閉器操作練習システム。
  2. 配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習する自動開閉器操作練習システムにおいて、
    前記制御装置の実機と、
    該制御装置実機と接続される前記自動開閉器の内部の電気回路を模擬した模擬電気回路と、
    イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板と、
    該表示板に前記イメージ情報として表わされた電柱と該電柱に取り付けられた自動開閉器と、
    前記アーム部を模擬し前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設されたアーム部模型と、
    前記表示板に設けられ、前記アーム部模型の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを表示する適否表示部と、を有し、
    前記適否表示部は、前記制御装置から前記自動開閉器への投入電源の有無の状態及び前記自動開閉器の入切の状態を表示する液晶表示板で構成されたことを特徴とする自動開閉器操作練習システム。
  3. 配電線の開閉を行うために設けられ制御装置によって開閉制御される自動開閉器を、該自動開閉器に設けられたアーム部の操作により常時閉状態として、所定のメンテナンス作業を行った後に、前記アーム部の操作により前記制御装置による制御状態に戻す操作を練習するための自動開閉器操作練習方法において、
    前記制御装置の実機を前記自動開閉器の電気回路を模擬した模擬電気回路に接続し、イメージ情報を表示可能な平面を有する表示板に前記イメージ情報として電柱及び該電柱に取り付けられた前記自動開閉器を表わし、前記アーム部を模擬したアーム部模型を前記表示板上の前記自動開閉器のイメージに対応する位置に配設し、前記アーム部の操作により前記制御状態に戻すための必要な作業が行われたか否かを前記表示板に表示し、
    前記操作の練習は、前記表示板に表示される、前記制御装置から前記自動開閉器への投入電源の有無の状態及び前記自動開閉器の入切の状態を確認しながら行われることを特徴とする自動開閉器操作練習方法。
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