JP6218910B1 - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラユニット近傍の美観性を向上させつつ、カメラユニットの静電気対策を講じた電子機器を提供する。【解決手段】電子機器1は、カメラユニット13と、カメラユニット13の近傍に設けられる金属装飾部材15と、金属装飾部材15の近傍まで延設される導電部材22であって、グラウンドに接続される導電部材22と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関する。より詳細には、本発明は、カメラユニットを備える電子機器に関する。
近年、例えばスマートフォンのような小型の電子機器の多くは、デジタルカメラモジュールのようなカメラユニットを搭載している。このような電子機器のカメラユニットによって、ユーザは、手軽に画像(静止画・動画)の撮影を行うことができる。また、インカメラ及びアウトカメラのような、複数のカメラユニットを搭載する電子機器も多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−135239号公報
カメラユニットのようなデバイスを電子機器に搭載する際には、カメラユニットの静電破壊を防止するために、静電気対策を講じる必要がある。その一方で、近年の電子機器は、小型軽量化のみならず、例えば優れたデザインのような高い美観性も求められる。
本発明の目的は、カメラユニット近傍の美観性を向上させつつ、当該カメラユニットの静電気対策を講じた電子機器を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る電子機器は、
カメラユニットと、
前記カメラユニットの近傍に設けられ、一部が自機の外部に露出して該自機を装飾する金属装飾部材と、
前記金属装飾部材の近傍まで延設される導電部材であって、グラウンドに接続される導
電部材と、を備え
前記導電部材は、前記電子機器の無線通信に使用可能なアンテナから分岐して当該アンテナから延在させた部材である
また、前記導電部材は、前記金属装飾部材と容量結合してもよい。
また、前記導電部材と前記金属装飾部材との間の距離は、前記カメラユニットと前記金属装飾部材との間の距離より小さくてもよい。
また、前記導電部材と前記金属装飾部材との間の距離は、前記カメラユニットの撮像素子と前記金属装飾部材との間の距離より小さくてもよい。
また、前記導電部材は、前記グラウンドに整合素子を介して接続されてもよい。
また、前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出面において、当該カメラユニットの露出部分の周囲に配置されてもよい。
また、前記カメラユニットおよび前記金属装飾部材が設けられる筐体を備え、
前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出面において、当該カメラユニットと前記筐体との間に配置されてもよい。
また、前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出部分よりも前記電子機器の外側に突出してもよい。
また、前記アンテナおよびグラウンドに接続される接続部材を備え、
前記導電部材は、前記アンテナにおける前記接続部材に接続される位置から当該アンテナの開放端までの部分における特定の位置において、当該アンテナから分岐されてもよい。
また、前記カメラユニットは、当該カメラユニットのための静電対策部材を有さなくてもよい。
本発明の実施形態によれば、カメラユニット近傍の美観を向上させつつ、当該カメラユニットへの静電気対策を講じた電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子機器の外観を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の内部構造を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の導電部材を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の内部構造を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の導電部材を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器の導電部材を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る電子機器の導電部材を説明する図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の機能を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施形態に係る電子機器を、例えばスマートフォンのような携帯型デバイスを想定して説明する。しかしながら、本発明は、スマートフォンのような携帯型デバイスに限定されるものではない。本発明は、例えば、携帯電話、タブレット型PC、ノートパソコン、デジタルカメラ端末、デジタルオーディオプレイヤーなど、種々の電子機器に適用することができる。さらに、本発明は、前述のような携帯型デバイスのみならず、必ずしも携帯しないような電子機器にも適用することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器の外観を示す図である。
図1(A)は、電子機器1を正面から見た図である。図1(B)は、電子機器1を側面から見た図である。図1(C)は、電子機器1を背面から見た図である。
図1(A)に示すように、電子機器1は、Z軸負方向の向きに見た状態においては、フロントパネル3Aと、タッチスクリーンディスプレイ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラユニット(インカメラ)9と、操作キー11A〜11Fを備えている。図1(B)に示すように、電子機器1は、X軸負方向の向きに見た状態においては、フロントパネル3Aと、リアパネル3Bと、操作キー11D〜11Fを備えている。図1(C)に示すように、電子機器1は、Z軸正方向の向きに見た状態においては、リアパネル3Bと、操作キー11D〜11Fと、カメラユニット(アウトカメラ)13と、金属装飾部材15と、フラッシュライト17とを備えている。
図1(A)〜(C)に示すように、電子機器1のハウジング全体は、フロント側ハウジングとしてのフロントパネル3Aと、リア側ハウジングとしてのリアパネル3Bとを組み合わせて構成されている。フロントパネル3A及びリアパネル3Bは、例えば合金、プラスチック、又は合成樹脂などの、ハウジングとして適度な剛性を有する材料で構成することができる。ただし、フロントパネル3A及びリアパネル3Bの全てを金属製にすると、電子機器1が無線通信を行う際に電波の送受信が阻害され易くなる。したがって、この場合、フロントパネル3A及びリアパネル3Bの一部を金属以外の材料で構成するのが好適である。
タッチスクリーンディスプレイ5は、ディスプレイと、タッチスクリーンとを有する。図1に示す例では、ディスプレイ及びタッチスクリーンはそれぞれ略長方形状である。しかしながら、ディスプレイ及びタッチスクリーンの形状は、これに限定されず、任意の形状を採用し得る。図1に示す例では、ディスプレイ及びタッチスクリーンは重ねて配置されている。しかしながら、ディスプレイ及びタッチスクリーンの配置は、これに限定されず、例えば並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。タッチスクリーンディスプレイ5を構成するディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro-Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。このディスプレイは、文字、画像、記号、及び図形等を表示することができる。タッチスクリーンディスプレイ5を構成するタッチスクリーンは、指、ペン、又はスタイラス等の接触を検出する。また、このタッチスクリーンは、複数の指、ペン、又はスタイラス等が接触した位置を検出することができる。タッチスクリーンの検出方法は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。
レシーバ7は、音を出力する出力部の1つの例である。レシーバ7は、任意のスピーカなどで構成することができる。レシーバ7は、音信号を音として出力できる。この場合、音信号は、後述するコントローラ100から送信することができる。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いてもよい。図1(A)においては、レシーバ7は、実際にはレシーバ7から出力される音が通過する孔を示してある。
マイク8は、音を入力する入力部の1つの例である。マイク8は、ユーザの音声等を音信号に変換する。マイク8が変換した音信号は、後述のコントローラ100に受信させることができる。マイク8を配置する位置は、例えば操作キー11A〜11Cのいずれかの近傍など、電子機器1を電話として機能させるための任意の位置でもよい。図1(A)においては、マイク8は、実際にはマイク8に入力する音が通過する孔を示してある。
カメラユニット(インカメラ)9は、フロントパネル3Aに面している物体などを撮像するカメラである。カメラユニット9は、例えばCMOS(Complementary MOS(metal-oxide-semiconductor))イメージセンサなどのような固体撮像素子を用いた任意のデジタルカメラとすることができる。カメラユニット9により、電子機器1は、例えばJPEG及びMP4のような所定の記録方式(ファイル形式)で、例えばFull HD(1920×1080ピクセル)のような所定の撮影サイズの静止画及び動画を撮像することができる。図1(A)においては、カメラユニット9のうちレンズ及び受光部が、フロントパネル3Aから目視可能になっている。
操作キー11A〜11Fは、ユーザによって操作される押しボタンスイッチである。各操作キー11A〜11Fのそれぞれには、起動中のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」と記す)に従って、操作する状況に応じて各種の機能を割り当てることができる。
例えば、操作キー11Aは、ある操作状況において、「戻る」機能を割り当てたバックボタンとすることができる。「戻る」機能とは、例えば、電子機器1が所定の動作を実行した場合に、当該所定の動作が実行される前の状態に戻す機能である。例えば、インターネットのブラウザでリンク先のサイトに移動した場合、このボタンにより、移動前のサイトの表示に戻すことができる。
また、例えば、操作キー11Bは、ある操作状況において、「ホーム」機能を割り当てたホームボタンとすることができる。「ホーム」機能とは、例えば電子機器1のタッチスクリーンディスプレイ5にホーム画面以外の画面が表示されている場合に、タッチスクリーンディスプレイ5にホーム画面を表示させる機能である。ホーム画面とは、例えば、起動可能なアプリケーションのアイコン及び時刻表示のようなウィジェットなどを表示した画面とすることができる。
また、例えば、操作キー11Cは、ある操作状況において、タスク切替えの機能又はアプリケーション起動履歴を呼び出す機能を割り当てたボタンとすることができる。タスク切替えの機能とは、例えば、過去に実行したタスクの少なくとも一部を表示して、ユーザによる選択操作に応じて、選択されたタスクを実行する機能である。アプリケーション起動履歴を呼び出す機能とは、例えば、過去に起動したアプリケーションの少なくとも一部を表示して、ユーザによる選択操作に応じて、選択されたアプリケーションを起動する機能である。
また、例えば、操作キー11Dは、ある操作状況において、レシーバ7等から出力される音の「音量アップ/ダウン」の機能を割り当てたボタンとすることができる。特に、操作キー11Dの長手方向の一端に「音量アップ」の機能を割り当て、他端に「音量ダウン」の機能を割り当ててもよい。操作キー11Eは、ある操作状況において、電子機器1の「電源のオン/オフ」の機能を割り当てたボタンとすることができる。また、操作キー11Eは、ある操作状況において、電子機器1の動作の「スリープ/スリープ解除」の機能を割り当てたボタンとすることができる。操作キー11Fは、ある操作状況において、カメラユニット13の「撮影」(シャッター)の機能を割り当てたボタンとすることができる。
カメラユニット(アウトカメラ)13は、リアパネル3Bに面している物体などを撮像するカメラである。カメラユニット13も、カメラユニット9と同様に、任意のデジタルカメラとすることができる。カメラユニット13により、電子機器1は、所定の記録方式(ファイル形式)で、所定の撮影サイズの静止画及び動画を撮像することができる。また、カメラユニット13は、カメラユニット9よりも例えば有効画素数が多いものとするなど、カメラユニット9よりも高性能なカメラユニットを搭載してもよい。図1(C)においては、カメラユニット13のうちレンズ及び受光部が、リアパネル3Bから目視可能になっている。
金属装飾部材15は、カメラユニット13の近傍に設けられる金属製の部材である。図1に示す実施形態に係る電子機器1においては、金属装飾部材15は、カメラユニット13のレンズ及び受光部の周囲を取り囲むように配置してあるが、このような配置に限定されない。金属装飾部材15は、カメラユニット13の近傍に設けるのであれば、任意の位置に、任意の態様で配置することができる。
金属装飾部材15は、純金属又は合金など、任意の金属製とすることができる。金属装飾部材15は、例えば金色又は銀色などの色彩を有するような、高級感を醸し出す部材とすることができる。また、金属装飾部材15は、光沢感を有する仕上げ又はマット仕上げにするなどして、より目立つ部材にしてもよい。
このような金属装飾部材15をカメラユニット13の近傍に設けることにより、カメラユニット13に対する装飾効果が提供される。すなわち、金属装飾部材15をカメラユニット13の近傍に設けることにより、例えばカメラユニット13を含めた周囲の部材の美観を高めることができる。また、金属装飾部材15をカメラユニット13の近傍に設けることにより、例えばカメラユニット13の存在感を強調することができる。
また、この金属装飾部材15と、例えば操作キー11A〜11C及び操作キー11D〜11Fのうち少なくとも一部との素材感及び/又は色彩などを、同一又は類似のものにしてもよい。このように、電子機器1の一部を構成する部材の美観を統一させて際立たせることにより、電子機器1全体としての美観を向上させ、例えば電子機器1の外観の高級感を高める効果が期待できる。このような効果は、金属装飾部材15と、操作キー11A〜11Fとの全ての素材感及び/又は色彩などを統一することで、さらに高めることができる。
さらに、金属装飾部材15の高さ(図1(C)におけるZ軸方向の高さ)が、カメラユニット13のレンズ部分の高さよりも若干大きくなるように構成してもよい。このように構成することで、電子機器1をデスク又は床などに置く際に、リアパネル3Bを底面にして、フロントパネル3Aをユーザ側に向けて置いても、カメラユニット13のレンズ部分が床などに直接接触しなくなる。このため、カメラユニット13のレンズ部分に傷などが付きにくくなる。
フラッシュライト17は、電子機器1のカメラユニット13を用いて静止画又は動画を撮影する際に、ストロボ又は照明等として機能させることができるライトである。このフラッシュライト17は、例えばLED(Light Emitting Diode)などのような任意の発光素子を採用することができる。図1(C)においては、フラッシュライト17の発行部(又は発光部のレンズ)のみが、リアパネル3Bから目視可能になっている。
次に、電子機器1の内部構造について説明する。
図2は、電子機器1を分解した場合の内部構造を説明する図である。図2は、電子機器1のフロントパネル3Aに基板などの部材を残した状態で、リアパネル3Bを取り外した状態を示している。図2は、電子機器1の一部を拡大し、他の部分を省略して示してある。
図2に示すように、電子機器1は、リアパネル3Bを取り外した状態において、フロントパネル3Aの内側に、ケースバック40と、基板50とを備えている。ケースバック40からは、カメラユニット13の一部が貫通して突出している。図2に示すように、リアパネル3Bとケースバック40との間には、金属装飾部材15が挿入されている。図2においては、金属装飾部材15を、カメラユニット13及びケースバック40から取り外した状態を示してある。
リアパネル3Bは、図2に示すように、開口部A及び開口部Bを備えている。開口部Aは、リアパネル3Bをフロントパネル3Aに取り付けた状態において、カメラユニット13の周囲に取り付けられた金属装飾部材15が部分的に貫通して突出する孔である。カメラユニット13は、この開口部Aを経て、リアパネル3Bに面している物体などを撮像することができる。開口部Bは、リアパネル3Bをフロントパネル3Aに取り付けた状態において、フラッシュライト17から放射される光が通過する孔である。開口部Bは、必ずしも孔である必要はなく、例えば透光性の部材又はレンズのような部材を備えていてもよい。また、金属装飾部材15は、開口部Cを備えている。開口部Cは、リアパネル3Bをフロントパネル3Aに取り付けた状態において、カメラユニット13の一部(例えばレンズ及び/又は受光部など)が挿入される孔である。
図2に示すように、金属装飾部材15の底部の少なくとも一部は、金属装飾部材15の筒状部分の外径よりも大きくした形状としてもよい。また、金属装飾部材15の底部の少なくとも一部が、リアパネル3Bの開口部Aの径よりも大きくてもよい。このようにすれば、フロントパネル3Aとリアパネル3Bとを組み合わせた状態で、金属装飾部材15がリアパネル3Bから外側(Z軸負方向)に脱落することは防止される。また、カメラユニット13の底部の少なくとも一部が、カメラユニット13の筒状部分の径よりも大きくしたものを採用してもよい。また、カメラユニット13の底部の少なくとも一部が、金属装飾部材15の筒状部分の内径よりも大きくてもよい。このようにすれば、フロントパネル3Aとリアパネル3Bとを組み合わせた状態で、カメラユニット13が金属装飾部材15の開口部Cから外側(Z軸負方向)に脱落することは防止される。
ケースバック40は、図2に示すように、基板50の上(基板50から見てZ軸負方向)に配置されている。ケースバック40は、プラスチック又は合成樹脂など、電子機器1の内部構造として適度な剛性を有する任意の素材で構成することができる。図2に示すように、ケースバック40のZ軸負方向側の面には、フラッシュライト17が配置されている。その他、ケースバック40の表面及び裏面には、各種のモジュール、ユニット、及び電子回路などを配置することができる。以下、第1実施形態に係る電子機器1の特徴的な機能に関連が比較的少ない部材については、図示及び説明を省略する。ケースバック40の形状は、図2に示す形状に限定されない。ケースバック40の形状は、電子機器1の各部の部材の構成、及び電子機器1の電気的特性など、各種の条件を考慮して、種々の形状としてもよい。
ケースバック40には、アンテナ20A及び20Bが形成される。このアンテナ20A及び20Bは、電子機器1がスマートフォンとしての無線通信の機能を実現するために用いることができる。アンテナ20Aとアンテナ20Bとの間は、後述するように、ケースバック40の側面において接続されている。以下、アンテナ20A及びアンテナ20Bを含めて、適宜「アンテナ20」とも総称する。アンテナ20は、任意の導電性材料により形成することができる。本実施形態に係る電子機器1においては、図2に示すように、アンテナ20を延在させて、導電部材22を形成してある。アンテナ20及び導電部材22がケースバック40に形成される態様については、さらに後述する。
ケースバック40の下側(ケースバック40から見てZ軸正方向)には、図2に示すように、基板50が配置されている。基板50は、例えばPCB(printed circuit board)又はPWB(printed wiring board)などのような任意の基板とすることができる。基板50は、プラスチック又は合成樹脂など、電子機器1の内部構造として適度な剛性を有する任意の素材で構成することができる。また、基板50をプリント基板とする場合、リジッドな基板のみならず、フレキシブル基板のような基板を採用してもよい。後述するように、基板50には、カメラユニット13が配置される。その他、基板50の表面及び裏面には、各種のモジュール、ユニット、及び電子回路などを配置することができる。以下、第1実施形態に係る電子機器1の特徴的な機能に関連が比較的少ない部材については、図示及び説明を省略する。
次に、ケースバック40におけるアンテナ20及び導電部材22の形成について、さらに説明する。
図3は、図2において説明したケースバック40並びにアンテナ20及び導電部材22を示す図である。図3(A)は、図2で示したケースバック40と同じ面を、図2とは異なる観点から見た図を示している。図3(B)は、図2で示したケースバック40とは反対側の面、すなわち図3(A)に示すケースバック40の裏側の面を示している。換言すれば、図3(B)は、図3(A)に示すケースバック40を、Y軸を中心に180度回転させた状態を示す図である。図3は、ケースバック40の一部を拡大し、他の部分を省略して示してある。
図3に示すように、ケースバック40は、開口部Dを備えている。図3においては、金属装飾部材15及びカメラユニット13を、ケースバック40から取り外した状態を示してある。電子機器1を組み立てる際には、ケースバック40の図3(B)に示す面から、カメラユニット13のレンズ及び受光部が開口部Dに挿入される。また、電子機器1を組み立てる際には、ケースバック40の図3(A)に示す面において、開口部Dに挿入されたカメラユニット13のレンズ及び受光部の周囲に、金属装飾部材15が嵌め込まれる。
図3(A)に示すように、ケースバック40には、導電性材料で構成したアンテナ20A及びアンテナ20Bが形成されている。また、図3(A)に示すように、アンテナ20A及びアンテナ20Bは、アンテナ20Cに接続されている。アンテナ20A〜20Cは、それぞれ別個に形成したものを接続してもよいし、まとめて一体形成したものを用いてもよい。以下、アンテナ20A〜アンテナ20Cを含めて、適宜「アンテナ20」とも総称する。
図3(A)に示すケースバック40の反対側の面においては、図3(B)に示すように、導電性の接点24A及び24Bが形成されている。接点24A及び24Bは、アンテナ20Aの一部を、ケースバック40を貫通して導通させたものである。
アンテナ20並びに接点24A及び24Bを形成したケースバック40は、例えばLDS(Laser Direct Structuring)等によりアンテナ等のパターンを形成したMID(Molded Interconnect Device / Mechatronic Integrated Device)とすることができる。ここで、MIDとは、配線及び電極が形成された樹脂成形品のことを言う。アンテナ20並びに接点24A及び24Bの形成は、LDSによるものに限定されず、任意の手法により形成してもよい。また、このようなアンテナ20並びに接点24A及び24Bは、図2及び図3に示す形態に限定されない。電子機器1の各部の部材の構成、及び電子機器1が無線通信で使用する電波の周波数特性など、各種の条件を考慮して、種々のパターンのアンテナ20並びに接点24A及び24Bを形成してもよい。電子機器1で無線通信を行う場合、アンテナ20を後述の通信部130に接続しておき、通信部130からアンテナ20に信号を出力することができる。
図4は、電子機器1の内部構造について、さらに説明する図である。図4は、図2に示すフロントパネル3Aから、ケースバック40を取り除いた状態を示している。図4も、電子機器1の一部を拡大し、他の部分を省略して示してある。
図4に示すように、フロントパネル3Aからケースバック40を取り除いた状態において、フロントパネル3Aには基板50が配置されている。図4は、基板50からカメラユニット13を外した状態を示している。図4に示すように、基板50は、開口部Eを備えている。開口部Eは、カメラユニット13の一部(例えば底部)を挿入する孔である。カメラユニット13の一部を開口部Eに挿入することにより、フロントパネル3A及びリアパネル3Bを組み合わせた際に、電子機器1のハウジング全体を薄型化することができる。カメラユニット13の配置構成は、図4に示す態様に限定されない。例えば、カメラユニット13の一部を開口部Eに挿入する構成ではなく、カメラユニット13全体を基板50上に配置してもよい。
また、基板50の形状は、図4に示す形状に限定されない。基板50の形状は、電子機器1の各部の部材の構成、及び電子機器1の電気的特性など、各種の条件を考慮して、種々の形状としてもよい。基板50は、上述したように、任意の素材で構成することができる。また、上述したように、基板50の表面及び裏面には、各種のモジュール、ユニット、及び電子回路などを配置することができるが、これらの図示及び説明は省略する。図4においては、カメラユニット13と基板50とを接続する配線などの図示も省略してある。
図4に示すように、基板50は、バネ部材60を備えている。バネ部材60は、板バネ又はスプリング等の任意の弾性構造を有する部材である。図4に示すバネ部材60の上部(頂面)は、導電性の接点を備えている。バネ部材60は、この接点を上方(Z軸負方向)に押し上げる力を作用させる。基板50にケースバック40を重ねて配置した際に、バネ部材60の接点は、ケースバック40の接点24A及び24Bの少なくとも一方に接触する。ここで、バネ部材60の接点は、上方(Z軸負方向)に押し上げる力が作用するため、ケースバック40の接点24A及び24Bの少なくとも一方に確実に当接する。このように、バネ部材60の作用により、バネ部材60の接点と、ケースバック40の接点24A及び24Bの少なくとも一方との導通が失われるおそれは低減する。
バネ部材60は、基板50に電気的に接続される。したがって、バネ部材60は電気的に接地、すなわちグラウンド(GND)に接続されることになる。このため、バネ部材60に電気的に接続される他の部位も、電気的にグラウンドに接続される。
図5は、電子機器1の内部構造について、さらに説明する図である。図5は、図1(C)に示した電子機器1において、リアパネル3Bを取り外した状態を示している。また、図5は、図2に示した電子機器1において、金属装飾部材15をカメラユニット13に取り付けた状態を示している。図5も、電子機器1の一部を拡大し、他の部分を省略して示してある。
図5に示すように、ケースバック40に、アンテナ20A及び20Bのパターンを形成する。また、本実施形態においては、アンテナ20のパターンの一部を延在させて、導電部材22を形成してある。導電部材22は、図5に示すように、アンテナ20を、金属装飾部材15の近傍まで延在させた部分を形成している。より詳細には、図5に示すように、アンテナ20を延在させた導電部材22は、金属装飾部材15の下側(Z軸正方向)に至る位置まで延在する。図5においては、金属装飾部材15の下側(Z軸正方向)に位置付けられる導電部材22を、破線によって示してある。
図1(C)に示すように、カメラユニット13の一部は、電子機器1から露出している。また、図5に示すように、カメラユニット13の露出面を平面視した観点において、導電部材22は、金属装飾部材15との重なりを有するように配置される。ここで「平面視」とは、図5に示すXY平面を、Z軸方向に見ることをいう。図5においては、導電部材22における当該重なりの部分を破線により示してある。
導電部材22は、金属装飾部材15に接触する寸前まで近傍に配置しつつも、金属装飾部材15に接触しないように位置付けるのが望ましい。ここで、導電部材22は、金属装飾部材15と容量結合する程度に近傍に配置するのが好適である。導電部材22は金属装飾部材15に接触しないため、アンテナ20と金属装飾部材15とは導通しない。したがって、金属装飾部材15がアンテナ20に対して電気的な影響を与えるおそれは低減される。また、導電部材22を金属装飾部材15と容量結合させることにより、これらの部材同士を物理的に接触させて導通を確保するような構成も必要もないため、簡潔かつ低コストな構成を実現することができる。
上述したように、アンテナ20は、ケースバック40の裏側(Z軸正方向側)に形成した接点24A及び24Bと導通する(図3参照)。また、これら接点24A及び24Bの少なくとも一方は、バネ部材60と導通する。図5においては、ケースバック40の裏側(Z軸正方向側)に存在するバネ部材60を、破線によって示してある。バネ部材60は、グラウンドに接続されている。したがって、例えば金属装飾部材15に静電気が発生したとしても、アンテナ20を延在させた導電部材22が、言わば雷に対する避雷針のように作用する。このため、電子機器1においては、金属装飾部材15に発生した静電気をグラウンドに逃がすことができる。
従来、カメラユニットのような精密なデバイスを電子機器に搭載する際には、静電破壊を防止するために、静電気対策を講じる必要がある。例えば、カメラユニット内に静電気が入り込まないように、カメラユニット全体を金属のフレームで覆うなどの措置を講じる場合がある。また、例えば、カメラユニット内に静電気が入り込まないように、カメラユニットの周辺に静電気が侵入し易い隙間をなくすような構造を設計することも考えられる。特に、本実施形態に係る電子機器1のように、カメラユニット13の近傍に金属装飾部材15などの金属の部材を設けるような場合、金属装飾部材15が静電気を誘引し易いため、なおさら静電気対策を充分に講じる必要がある。
本実施形態によれば、上述したような静電気対策を別途講じる必要はない。アンテナ20として利用する部材を、金属装飾部材15まで僅かに延在させてグラウンドに接続するのみで、それ以上の静電気対策を講じる必要はなくなる。すなわち、本実施形態においては、静電気対策として講じる導電部材22を、アンテナ20と併用することができる。このため、本実施形態においては、アンテナ20と金属装飾部材15との間に、通常の静電気対策として設置されるような部材を別途設ける必要はない。また、本実施形態においては、カメラユニットの周辺に静電気が侵入し易い隙間をなくすような構造を設計する必要もない。したがって、本実施形態によれば、静電気対策を別途講じるためのコストを削減することができる。
このように、本実施形態に係る電子機器1において、金属装飾部材15は、カメラユニット13の近傍に設けられる。また、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22は、金属装飾部材15の近傍まで延設される。また、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22は、グラウンド(GND)に電気的に接続される。
特に、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22は、電子機器1の無線通信に使用可能なアンテナ20を延在させた部材とすることができる。また、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22は、金属装飾部材15と容量結合することができる。さらに、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22と金属装飾部材15との間の距離は、カメラユニット13と金属装飾部材15との間の距離より小さくしてもよい。特に、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材22と金属装飾部材15との間の距離は、カメラユニット13の撮像素子と金属装飾部材15との間の距離より小さくしてもよい。カメラユニット13は、筒状部分にはレンズなどが内蔵されていることが多く、底部に近い部分には静電気の影響を受け易い撮像素子が配置されていることが多い。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器1によれば、カメラユニット13の近傍に金属装飾部材15を設けるため、カメラユニット13近傍の美観を向上させることができる。また、本実施形態に係る電子機器1によれば、金属装飾部材15に発生する静電気をグラウンドに逃すことができる。したがって、本実施形態に係る電子機器1によれば、カメラユニット13近傍の美観を向上させつつ、カメラユニット13への静電気対策を講じることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態においては、アンテナ20を延在させて導電部材22を形成した。これに対し、第2実施形態では、アンテナ20とは別に導電部材を設ける。以下、第2実施形態の説明に際し、上述した第1実施形態と同様の内容になる説明は、適宜、簡略化又は省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る電子機器を説明する図である。図6に示すように、本実施形態に係る電子機器2においては、アンテナ20の一部を金属装飾部材15の近傍まで延在させていない。したがって、本実施形態においては、金属装飾部材15に発生した静電気を、アンテナ20を介してグラウンドに逃すことはできない。そこで、本実施形態では、図6に示すように、金属装飾部材15に発生する静電気を逃すための導電部材26を形成する。
図6に示すように、第2実施形態においては、ケースバック40に、導電部材26のパターンを形成する。導電部材26を形成したケースバック40は、第1実施形態と同様に、例えばLDS等によりアンテナ等のパターンを形成したMIDとすることができる。導電部材26の形成は、LDSによるものに限定されず、任意の手法により形成してもよい。また、導電部材26は、図6に示す形態に限定されない。電子機器2の各部の部材の構成、及び電子機器2が無線通信で使用する電波の周波数特性など、各種の条件を考慮して、種々のパターンの導電部材26を形成してもよい。
導電部材26は、金属装飾部材15の近傍まで延在する。より詳細には、図6に示すように、導電部材26は、金属装飾部材15の下側(Z軸正方向)に至る位置まで延在する。図6においては、金属装飾部材15の下側(Z軸正方向)に位置付けられる導電部材26を、破線によって示してある。
導電部材26は、第1実施形態と同様に、金属装飾部材15に接触する寸前まで近傍に配置しつつも、金属装飾部材15に接触しないように位置付けるのが望ましい。導電部材26は、金属装飾部材15と容量結合する程度に近傍に配置するのが好適である。
本実施形態において、導電部材26は、ケースバック40の裏側(Z軸正方向側)に形成した接点と導通する。また、この接点は、バネ部材62と導通する。図6においては、ケースバック40の裏側(Z軸正方向側)に存在するバネ部材62を、破線によって示してある。バネ部材62は、グラウンドに接続されるようにする。したがって、例えば金属装飾部材15に静電気が発生したとしても、導電部材26が、言わば雷に対する避雷針のように作用する。このため、電子機器2においても、金属装飾部材15に発生した静電気をグラウンドに逃がすことができる。
本実施形態によれば、導電部材26のような小さなパターンを形成してグラウンドに接続するのみで、それ以上の静電気対策を講じる必要はなくなる。本実施形態においては、導電部材26の他には、通常の静電気対策として設置されるような部材を別途設ける必要はない。また、本実施形態においても、カメラユニットの周辺に静電気が侵入し易い隙間をなくすような構造を設計する必要もない。したがって、本実施形態によれば、静電気対策を別途講じるためのコストを削減することができる。
このように、本実施形態に係る電子機器2において、金属装飾部材15は、カメラユニット13の近傍に設けられる。また、本実施形態に係る電子機器1において、導電部材26は、金属装飾部材15の近傍まで延設される。また、本実施形態に係る電子機器2において、導電部材26は、グラウンド(GND)に電気的に接続される。
本実施形態に係る電子機器2においても、導電部材22は、金属装飾部材15と容量結合することができる。さらに、本実施形態に係る電子機器2において、導電部材22と金属装飾部材15との間の距離は、カメラユニット13と金属装飾部材15との間の距離より小さくしてもよい。特に、本実施形態に係る電子機器2において、導電部材22と金属装飾部材15との間の距離は、カメラユニット13の撮像素子と金属装飾部材15との間の距離より小さくしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器2によれば、カメラユニット13の近傍に金属装飾部材15を設けるため、カメラユニット13近傍の美観を向上させることができる。また、本実施形態に係る電子機器2によれば、金属装飾部材15に発生する静電気をグラウンドに逃すことができる。したがって、本実施形態に係る電子機器2によれば、カメラユニット13近傍の美観を向上させつつ、カメラユニット13への静電気対策を講じることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した第1及び第2実施形態においては、導電部材22又は26をグラウンドに接続する態様については説明を省略した。例えば、上述した第1及び第2実施形態において、導電部材22又は26を直接グラウンドに接続してもよい。これに対し、第3実施形態では、導電部材22又は26をグラウンドに接続する際に、所定の整合素子などを介するようにする。以下、第3実施形態の説明に際し、上述した第1又は第2実施形態と同様の内容になる説明は、適宜、簡略化又は省略する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る電子機器を説明する図である。
図7は、第3実施形態に係る電子機器3の一例として、第2実施形態に係る電子機器2において、導電部材26をグラウンドに接続する際に、所定の整合素子などを介する構成を示している。図7は、図6に示したケースバック40、カメラユニット13、金属装飾部材15、及び導電部材26を含む構成のXZ平面における断面図を示している。図7においては、図6には図示していない基板50についても示してある。また、図7においては、図6に示したフロントパネル3Aの図示は省略してある。
図7に示すように、第3実施形態に係る電子機器3において、ケースバック40の裏側(Z軸正方向側)に、接点28を形成する。導電部材26は、この接点28と導通する。また、この接点28は、バネ部材62と導通する。バネ部材62は、基板50におけるグラウンド80に接続されるようにする。本実施形態においては、バネ部材62と、グラウンド80との間に、整合素子70を接続する。この接続には、導電パターン又は配線など、任意の電気的な接続とすることができる。したがって、電子機器3においても、例えば金属装飾部材15に静電気が発生したとしても、金属装飾部材15に発生した静電気をグラウンド80に逃がすことができる。
本実施形態における整合素子70は、例えば、所定のインダクタンスを有するインダクタ(L)とすることができる。このような整合素子70を採用することにより、電子機器3においては、特定の周波数の影響を低減することが期待できる。このようなインダクタは、任意の一般的な部品を採用することができる。このため、これらのより詳細な説明は省略する。
また、本実施形態における整合素子70は、例えば、所定のインダクタンスを有するインダクタ(L)及び所定の静電容量を有するコンデンサ(C)を含む共振器とすることができる。例えば、整合素子70は、インダクタ(L)及びコンデンサ(C)を1つずつ含み、これらを直列接続した共振器とすることができる。また、例えば、整合素子70は、インダクタ(L)及びコンデンサ(C)を1つずつ含み、これらを並列接続した共振器とすることができる。さらに、整合素子70は、インダクタ(L)及びコンデンサ(C)の少なくとも一方を2つ以上含む共振器としてもよい。この場合、インダクタ(L)及びコンデンサ(C)の接続については、それぞれ直列接続又は並列接続とする各種の回路構成とすることができる。このような整合素子70を採用することにより、電子機器3においては、特定の周波数の影響のみを低減することが期待できる。
上述したような、インダクタ(L)のみを含む整合素子70を採用する場合、特定の周波数の影響を低減しようとすると、影響を低減させたい特定の周波数よりも広い周波数帯に影響が及ぶことも想定される。しかしながら、整合素子70を、インダクタ(L)及びコンデンサ(C)の両方を含む共振器とすることにより、特定の周波数の影響のみを低減することが期待できる。
このように、本実施形態に係る電子機器3において、導電部材26は、整合素子70を介して、グラウンドに接続されるようにしてもよい。本実施形態によれば、電子機器3において無線通信を行う際にアンテナ20への影響を低減することができる。図7においては、第3実施形態に係る電子機器3の一例として、第2実施形態に係る電子機器2において、所定の整合素子70を介する構成について説明した。しかしながら、第3実施形態に係る電子機器3の他の例として、第1実施形態に係る電子機器1において、所定の整合素子70を介する構成を採用してもよい。
(その他)
以上、各実施形態において、カメラユニット13近傍の美観を向上させる金属装飾部材15、及びカメラユニット13への静電気対策を講じる導電部材22,26を中心とした構成について説明した。以下、上述した構成における電子機器を通信機器とする場合の機能について、さらに説明する。例として、第1実施形態に係る電子機器1を用いて無線通信を行う機能について説明する。
図8は、第1実施形態に係る電子機器1の機能を概略的に示すブロック図である。
図8に示すように、電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラユニット(インカメラ)9と、カメラユニット(アウトカメラ)13とを備えている。これらの機能部については、第1実施形態において説明したため、より詳細な説明は省略する。
また、図8に示すように、電子機器1は、コントローラ100と、電源部110と、メモリ120と、通信部130とを備えている。
コントローラ100は、例えばCPU(Central Processing Unit)とすることができる。コントローラ100は、通信部130等の他の構成要素が統合されたSoC(System-on-a-chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ100は、例えばスマートフォンである電子機器1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ100は、メモリ120に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、メモリ120に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。このように命令を実行して、コントローラ100は、タッチスクリーンディスプレイ5及び通信部130等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ100は、タッチスクリーンディスプレイ5、操作キー11A〜11F等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
コントローラ100は、例えば制御プログラムを実行することにより、タッチスクリーンディスプレイ5を介して検出されたジェスチャに応じて、タッチスクリーンディスプレイ5に表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
特に、例えば電子機器1が無線通信を行う場合には、コントローラ100は、通信部130をはじめとして、無線通信の機能を実現するために協働する各機能部を制御する。また、例えば電子機器1が静止画又は動画の撮像を行う場合には、コントローラ100は、カメラユニット9又は13をはじめとして、撮像の機能を実現するために協働する各機能部を制御する。
図8においては、コントローラ100に接続される機能部として、特に通信部130及びカメラユニット9,13並びにこれらに関連する機能部を主に説明した。しかしながら、コントローラ100は、図8に示した各機能部以外の機能部も、実行する動作に応じて、適宜制御する。
電源部110は、例えば、リチウムイオン電池、並びにその充電及び放電のための制御回路等を備え、電子機器1の全体に電力を供給する。カメラユニット9,13を用いて電子機器1が静止画又は動画の撮像を行う際、及び通信部130を用いて電子機器1が無線通信を行う際などにも、電源部110が必要な電力を各機能部に供給する。
メモリ120は、種々のプログラム及びデータを記憶できる。メモリ120は、コントローラ100の処理結果を一時的に記憶する作業領域として利用してもよい。メモリ120は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non-transitory)な記憶媒体を含んでよい。メモリ120は、複数の種類の記憶媒体を含んでもよい。メモリ120は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組合せを含んでよい。メモリ120は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
メモリ120に記憶されるプログラムには、フォアグラウンド又はバックグラウンドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、タッチスクリーンディスプレイ5に画面を表示させ、タッチスクリーンディスプレイ5を介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ100に実行させる。制御プログラムは、例えばOS(Operating System)である。アプリケーション及び制御プログラムは、通信部130による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してメモリ120にインストールされてもよい。
通信部1306は、電子機器1が無線により通信することを可能にする機能部である。通信部130によってサポートされる通信方式は、無線通信規格とすることができる。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000(Wideband Code Division Multiple Access 2000)、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、PHS(Personal Handy-phone System)等を含む。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等を含む。通信部130は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
電子機器1が無線による信号の送信を行う場合、コントローラ100が通信部130に信号を供給し、通信部130はアンテナ20を介して基地局又は他の通信機器などと無線通信を行う。また、電子機器1が無線による信号の受信を行う場合、基地局又は他の通信機器などから無線通信により送信された信号を、アンテナ20を介して通信部130が受信し、通信部130はコントローラ100に信号を供給する。
以上、例として第1実施形態に係る電子機器1を用いて行う無線通信などの各機能の動作について説明した。図8において説明した各機能の説明は、他の実施形態に係る電子機器においても、ほぼ同様とすることができる。
本発明を諸図面及び実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部及びステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせて実施することもできる。特に、図面を用いて説明した本実施形態による構成及び動作は、一例を示したものであり、本発明の趣旨に沿う限り、幾多の他の構成及び動作を想定することも可能である。
1 電子機器
3A フロントパネル
3B リアパネル
5 タッチスクリーンディスプレイ
7 レシーバ(音声出力部)
8 マイク(音声入力部)
9 カメラユニット(インカメラ)
11A〜11F 操作キー(ボタン)
13 カメラユニット(アウトカメラ)
15 金属装飾部材
17 フラッシュライト
20 アンテナ
22,26 導電部材
24,28 接点
40 ケースバック
50 基板
60,62 バネ部材
70 整合素子
80 グラウンド
100 コントローラ
110 電源部
120 メモリ
130 通信部

Claims (10)

  1. カメラユニットと、
    前記カメラユニットの近傍に設けられ、一部が自機の外部に露出して該自機を装飾する金属装飾部材と、
    前記金属装飾部材の近傍まで延設される導電部材であって、グラウンドに接続される導電部材と、を備え
    前記導電部材は、前記電子機器の無線通信に使用可能なアンテナから分岐して当該アンナから延在させた部材である、
    電子機器。
  2. 前記導電部材は、前記金属装飾部材と容量結合する、請求項に記載の電子機器。
  3. 前記導電部材と前記金属装飾部材との間の距離は、前記カメラユニットと前記金属装飾部材との間の距離より小さい、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記導電部材と前記金属装飾部材との間の距離は、前記カメラユニットの撮像素子と前記金属装飾部材との間の距離より小さい、請求項に記載の電子機器。
  5. 前記導電部材は、前記グラウンドに整合素子を介して接続される、請求項1〜のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出面において、当該カメラユニットの露出部分の周囲に配置される、請求項1〜のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記カメラユニットおよび前記金属装飾部材が設けられる筐体を備え、
    前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出面において、当該カメラユニットと前記筐体との間に配置される、請求項に記載の電子機器。
  8. 前記金属装飾部材は、前記カメラユニットの露出部分よりも前記電子機器の外側に突出している、請求項1〜のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記アンテナおよびグラウンドに接続される接続部材を備え、
    前記導電部材は、前記アンテナにおける前記接続部材に接続される位置から当該アンテナの開放端までの部分における特定の位置において、当該アンテナから分岐される、請求項に記載の電子機器。
  10. 前記カメラユニットは、当該カメラユニットのための静電対策部材を有さない、請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
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